JPH06220932A - 耐火構造 - Google Patents
耐火構造Info
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- JPH06220932A JPH06220932A JP1093193A JP1093193A JPH06220932A JP H06220932 A JPH06220932 A JP H06220932A JP 1093193 A JP1093193 A JP 1093193A JP 1093193 A JP1093193 A JP 1093193A JP H06220932 A JPH06220932 A JP H06220932A
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Abstract
分な耐火性を確保できる耐火構造の提供。 【構成】複数の建物ユニット2を相互に接合して建築さ
れたユニット建物1の複数の骨組み5である柱3および
梁4を一括して囲う耐火囲繞体10からなる耐火構造を形
成するにあたり、耐火囲繞体10を建物ユニット2毎に設
けられる主耐火面状部11と、この主耐火面状部11の端部
に配置されて当該主耐火面状部11を他の建物ユニット2
の主耐火面状部11に連結する接続用耐火面状部12とを含
んで構成する。このうち接続用耐火面状部12を珪酸カル
シウム板製とし、主耐火面状部11を接続用耐火面状部12
と対応する耐火性能の厚さとすべく二枚重ねの石膏ボー
ド製とし、コストダウンを図る。
Description
ト建物に利用できる。
物ユニットを建築現場で組立てることにより建築される
ユニット建物がある。このユニット建物には、短期間で
建築を完了できるというメリットがある。このようなユ
ニット建物では、骨組みとしてチャンネル材や角形鋼管
等の鉄骨軸組材が用いられている。当該建物が所定の高
さを超える場合等には、骨組みの周囲を耐火材で囲う耐
火構造を設ける必要があり、耐火構造としては、複数の
骨組みを一括して耐火材で囲うメンブレン式を採用する
のが好ましい。このメンブレン式では、耐火材として珪
酸カルシウム板や石膏ボード等の硬質面材を採用すると
ともに、なるべく面積の大きい大判のものを使用し、一
枚の耐火面材でより多くの骨組みを一括して囲うことに
より、骨組みを個別に耐火被覆する手間を省き、かつ耐
火面材を相互に接続する箇所を減らして建築現場での作
業効率を向上することができる。
うな耐火構造では、大量の耐火面材が必要となるため、
高価な珪酸カルシウム板を耐火面材として用いると、コ
ストが高騰するという問題がある。一方、安価な石膏ボ
ードを採用することが考えられるが、これによると、コ
ストの問題が解決するものの、石膏ボードには珪酸カル
シウム板のように充分な耐火性能を確保できないという
問題がある。
が良く、低コストで充分な耐火性を確保できる耐火構造
を提供することにある。
数の建物ユニットを相互に接合して建築されたユニット
建物の複数の骨組みを一括して囲う耐火囲繞体からなる
耐火構造であって、前記耐火囲繞体は前記建物ユニット
毎に設けられる主耐火面状部と、この主耐火面状部の端
部に配置されて当該主耐火面状部を他の建物ユニットの
主耐火面状部に連結する接続用耐火面状部とを含んで構
成され、かつ前記接続用耐火面状部は珪酸カルシウム製
とされるとともに、前記主耐火面状部はこの接続用耐火
面状部と対応する耐火性能の厚さとなった石膏製とされ
たことを特徴とする。
を相互に接合して建築されたユニット建物の複数の骨組
みを一括して囲う耐火囲繞体からなる耐火構造であっ
て、前記耐火囲繞体は前記建物ユニット毎に設けられる
主耐火面状部と、この主耐火面状部の端部と耐火性を有
する外壁材とを相互に連結する接続用耐火面状部と、を
含んで構成され、かつ前記接続用耐火面状部は珪酸カル
シウム板製とされるとともに、前記主耐火面状部はこの
接続用耐火面状部と対応する耐火性能の厚さとなった石
膏ボード製とされたことを特徴とする。
は、前記接続用耐火面状部と対応する耐火性能の厚さと
するために、所定厚さ寸法のものを二枚重ねたもの、あ
るいは、大きな厚さを有する一枚のもの等が採用でき
る。
部分を占める主耐火面状部を安価な石膏ボード製とした
ので、大判の石膏ボードを大量に使用してもコストが嵩
まず、メンブレン式の耐火構造が低コストで実現できる
ようになる。一方、接続用耐火面状部は、珪酸カルシウ
ム板製なので単位面積当たりのコストは高価であるが、
この接続用耐火面状部が形成するのは耐火構造のうちの
小面積の部分であるため、コストを嵩ませることがな
い。また、前記主耐火面状部の厚さを接続用耐火面状部
と対応する耐火性能の厚さとしたので、充分な耐火性能
が確保される。さらに、予め工場で建物ユニットに主耐
火面状部として面積の大きい大判のものを設置しておけ
ば、建築現場おいては、建物ユニットの相互接合の後
に、主耐火面状部同士を小面積の接続用耐火面状部で連
結するだけで耐火構造を完成させることができる。この
ため、建築現場における耐火構造の形成作業を簡略化で
き、その作業性が向上するようになり、これにより前記
目的が達成される。
する。図1には、本実施例に係るユニット建物1の平面
が示されている。ユニット建物1は、予め工場で製造し
た複数の建物ユニット2を建築現場に打設しておいた基
礎1Aの上に配列して建築したものである。建物ユニット
2は、四角筒状の柱3および断面コ字形状の梁4を六面
体状に接合した骨組み5を有する箱状のものである。
4を一括して囲う耐火囲繞体10からなる耐火構造が設け
られている。耐火囲繞体10は、建物ユニット2毎に設け
られる主耐火面状部11と、この主耐火面状部11の端部に
配置されて他の建物ユニット2の主耐火面状部11との連
結を行う接続用耐火面状部12とを含んで構成されてい
る。耐火囲繞体10の図中上下の端部は、耐火性能に優れ
た軽量気泡コンクリート製の外壁材13により閉鎖されて
いる。
拡大されて示されている。図において、接続用耐火面状
部12は、一枚の上下に長い珪酸カルシウム板である。接
続用耐火面状部12の幅は、隣接する建物ユニット2の二
つの柱3の側面に跨がることが可能な寸法とされてい
る。接続用耐火面状部12は裏面を二つの柱3側面に沿わ
せて釘打ちで固定されている。主耐火面状部11は、所定
厚さのガラス繊維強化石膏ボードを二枚重ねにしたもの
を建物ユニット2の端縁に沿って複数配列して形成した
ものであり、ガラス繊維強化石膏ボードの二枚重ねによ
り、珪酸カルシウム板製の接続用耐火面状部12に対応す
る耐火性能を確保している。主耐火面状部11を構成する
二枚重ねの石膏ボードは、上下の端縁部分が梁4に固定
した断面コ字形状の受材15を介して梁4に取付けられて
いる。主耐火面状部11の裏面には、断面コ字形状の下地
材14が複数水平方向に配列されている。これらの下地材
14により、主耐火面状部11の表面が押圧されても凹まな
いように補強がなされている。なお、対向配置した主耐
火面状部11の間には遮音材6が充填されており、これに
より、耐火囲繞体10は界壁となっている。
の接続部分には、面状部11, 12の厚さの違いにより、こ
れらの裏側に段差16が生じている。段差16の凹み部分に
は、石綿等の可撓性のある耐火目地材17が充填されてい
る。このため、主耐火面状部11および接続用耐火面状部
12の間に隙間18が形成されても、この隙間18は耐火目地
材17により塞がれるようになっている。
外壁材13への連結部分Bが拡大されて示されている。図
において、外壁材13は、柱3の図中下側の側面にその裏
面を沿わせた状態で設置されている。一方、主耐火面状
部11は、外壁材13と直角に配置されている。主耐火面状
部11の端面と外壁材13の裏面との間には、接続用耐火面
状部12A が配置されている。接続用耐火面状部12A によ
り主耐火面状部11および外壁材13が連結されている。
い珪酸カルシウム板からなるものであり、その幅寸法
は、断面がほぼ正方形の柱3の一辺の寸法よりも若干大
きいものとされている。接続用耐火面状部12A の主耐火
面状部11との接続部分は、前述の接続用耐火面状部12の
接続部分と同様に処理されており、厚さの違いにより生
じる段差16A の凹み部分には、石綿等の可撓性のある耐
火目地材17A が充填されている。この耐火目地材17A に
より接続部分にできる隙間18A が塞がれるようになって
いる。
ット2の連結部分Cが示されている。図1において、連
結部分Cには、上下階の建物ユニット2の複数の梁4を
一括して囲う耐火囲繞体20が設けられている。下階の建
物ユニット2の天井部分には、石膏ボードを二枚重ねた
主耐火面状部21が建物ユニット2毎に設置されている。
この主耐火面状部21の端部には、接続用耐火面状部22が
配置されている。この接続用耐火面状部22は、他の建物
ユニット2の主耐火面状部21との連結を行う珪酸カルシ
ウム板製の面材である。主耐火面状部21および接続用耐
火面状部22の間には、可撓性のある耐火目地材23が配置
され、この部分にできる隙間24は、耐火目地材23により
塞がれるようになっている。
は、各建物ユニット2の梁4に固定された受材25と、こ
の受材25の側面に固定されたブラケット26とを介して軽
量気泡コンクリート製の床下地材27が取付けられてい
る。床下地材27の上には根太28を介して床材29が載置さ
れている。各床材29は、木製の面材から形成されたもの
であり、接続用床材30で相互に連結されるようになって
いる。接続用床材30は、耐火性のある珪酸カルシウム板
製のものである。接続用床材30の下面には、その両端縁
に沿って耐火性のある珪酸カルシウム板製の小片材31が
取付けられている。この小片材31により床下地材27およ
び接続用床材30が相互に連結されるようになっている。
これらの主耐火面状部21、接続用耐火面状部22、床下地
材27、接続用床材30、および、小片材31は、複数の梁4
を囲う閉鎖空間を形成し、これらにより耐火囲繞体20が
構成されている。
ユニット2を製造する際に、主耐火面状部11、接続用耐
火面状部12A 、床下地材27、床材29、および、外壁材13
等を建物ユニット2に組付けておく。そして、建築現場
で複数の建物ユニット2を接合した後、各建物ユニット
2の主耐火面状部11, 21および床材29をそれぞれ接続用
耐火面状部12, 22および接続用床材30で相互に連結し、
耐火囲繞体10, 20を完成させてユニット建物1に耐火構
造を形成する。
な効果がある。耐火囲繞体10のほぼ全体を構成するため
に大面積となっている主耐火面状部11を安価な石膏ボー
ドで形成したので、耐火囲繞体10のコストを低減でき
る。また、接続用耐火面状部12,12Aは高価な珪酸カルシ
ウム板製のものとしているが、これらの接続用耐火面状
部12,12Aはもともと小面積でよいため、耐火囲繞体の10
の全体コストを高めることにはならない。
ドを二枚重ねにすることにより、接続用耐火面状部12と
対応する耐火性能の厚さとしたので、耐火囲繞体10に
は、珪酸カルシウム板を使用した場合と同等の充分な耐
火性能を確保できる。
火面状部11、接続用耐火面状部12A、および、外壁材13
を建物ユニット2に組付けておき、建築現場で各建物ユ
ニット2の主耐火面状部11を接続用耐火面状部12で相互
に連結するようにしたので、建築現場での耐火構造の形
成作業が簡略化され、建築現場における作業をきわめて
容易化できる。
れるものではなく、次に示すような変形などをも含むも
のである。すなわち、建物ユニット2の柱や梁として
は、四角筒状の柱3や、断面コ字形状の梁4に限らず、
例えば、断面H字形状のものなどでもよく、柱および梁
の形状等は実施にあたり適宜選択できる。
6が充填されて界壁としたものに限らず、遮音材の代わ
りに断熱材を充填してもよく、あるいは、単なる中空の
壁としてパイプシャフトやパイプスペースとして利用し
てもよい。
ドを二枚重ねしたものに限らず、例えば、通常のものよ
りも厚さ寸法を厚くされた一枚の石膏ボード、あるい
は、薄い石膏ボードを三枚以上重ねたものでもよく、要
するに、接続用耐火面状部と対応する耐火性能の厚さと
なった石膏製のものであればよい。
る矩形状のものに限らず、例えば、柱や梁等の骨組みを
囲む部分のみが膨み、他の部分は厚みが薄くなったもの
でもよく、この場合には、骨組みの平断面に応じた形状
に接続用耐火面状部を成形し、この接続用耐火面状部で
単なる平板状の主耐火面状部を連結すればよい。
における作業性を良好にできるうえ、低コストで充分な
耐火性を確保することができる。
る。
る。
る。
トの連結部分を示す拡大断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】複数の建物ユニットを相互に接合して建築
されたユニット建物の複数の骨組みを一括して囲う耐火
囲繞体からなる耐火構造であって、前記耐火囲繞体は前
記建物ユニット毎に設けられる主耐火面状部と、この主
耐火面状部の端部に配置されて当該主耐火面状部を他の
建物ユニットの主耐火面状部に連結する接続用耐火面状
部とを含んで構成され、かつ前記接続用耐火面状部は珪
酸カルシウム板製とされるとともに、前記主耐火面状部
はこの接続用耐火面状部と対応する耐火性能の厚さとな
った石膏ボード製とされたことを特徴とする耐火構造。 - 【請求項2】複数の建物ユニットを相互に接合して建築
されたユニット建物の複数の骨組みを一括して囲う耐火
囲繞体からなる耐火構造であって、前記耐火囲繞体は前
記建物ユニット毎に設けられる主耐火面状部と、この主
耐火面状部の端部と耐火性を有する外壁材とを相互に連
結する接続用耐火面状部と、を含んで構成され、かつ前
記接続用耐火面状部は珪酸カルシウム板製とされるとと
もに、前記主耐火面状部はこの接続用耐火面状部と対応
する耐火性能の厚さとなった石膏ボード製とされたこと
を特徴とする耐火構造。
Priority Applications (1)
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- 1993-01-26 JP JP01093193A patent/JP3257111B2/ja not_active Expired - Fee Related
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