JP2004222925A - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004222925A
JP2004222925A JP2003013498A JP2003013498A JP2004222925A JP 2004222925 A JP2004222925 A JP 2004222925A JP 2003013498 A JP2003013498 A JP 2003013498A JP 2003013498 A JP2003013498 A JP 2003013498A JP 2004222925 A JP2004222925 A JP 2004222925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
base
pachinko machine
base value
symbol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003013498A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Uchigashima
敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
Tatsuya Unno
達也 海野
Yoshiharu Nagasawa
義治 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takao Co Ltd
Original Assignee
Takao Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takao Co Ltd filed Critical Takao Co Ltd
Priority to JP2003013498A priority Critical patent/JP2004222925A/ja
Publication of JP2004222925A publication Critical patent/JP2004222925A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】複数の高ベース遊技を持つパチンコ機において、各高ベース遊技のベース値を変化させて差別化すること。
【解決手段】ベース値を高めるために用いられるベース値向上手段(第1ゲート18と第1普通電動役物22、第2ゲート20と第2普通電動役物23)が異なることで区別される複数の高ベース遊技(第1高ベース遊技と第2高ベース遊技)を有するので、各高ベース遊技において(確変モード時と時短モード時とで)ベース値を変化させて差別化することが可能になる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機には、通常遊技(普通はパチンコ機が起動された際の遊技状態)、大当たりとなる確率が通常遊技時よりも高確率の確変遊技及び図柄の変動時間を通常遊技時よりも短縮することで単位時間当たりの当否抽選の機会を通常遊技時よりも多くした時短遊技の3つの遊技状態を有していて、例えば大当たりの表示に使用された図柄の種類などに基づいて、大当たり遊技の終了後に確変遊技になったり時短遊技になったりと、遊技状態を切り替えるものがある。
【0003】
また、こうしたパチンコ機では、確変遊技中と時短遊技中にはベース値(大当たり時以外の賞球数/発射数×100(%))が通常遊技時よりも高められていた。
このベース値を高めるための手段(ベース値向上手段)としては、普通電動役物(多くの場合、電動チューリップ)が用いられるのが普通であった。
【0004】
普通電動役物は普通図柄の当たりによって開放されるが、通常遊技中は普通図柄の変動時間が長いため開放頻度は低く、また普通電動役物の開放時間が短いため(例えば0.3秒程度)入賞頻度もきわめて低い。
一方、確変遊技中と時短遊技中には、普通図柄変動時間が短縮されて開放頻度が高まり、また開放時間も延長されるため(例えば2.6秒程度)、入賞が頻発してベース値が高くなる。この結果、遊技者の持ち球の減少率が低下する(持ち玉維持率が良くなる)。
【0005】
また、特開2001−79180号公報には、振分装置の回転方向を通常遊技時と確変遊技時及び時短遊技時とで逆にし、確変遊技時及び時短遊技時には普通図柄を頻繁に変動させることで普通電動役物(入賞保持扉31)の開放頻度を高めて、持ち玉維持率を良くする技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−79180号公報(段落0067)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のパチンコ機は、ベース値を高めて持ち玉維持率を向上させるための装置(例えば普通電動役物)及びその制御が、確変遊技時と時短遊技時とで共通であった(同じ役物を使い同じ制御をしていた)ので、確変遊技時と時短遊技時とでベース値を変化させる(差別化する)ことができなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1記載のパチンコ機は、ベース値が基底値である通常遊技と、ベース値が前記基底値よりも高められた高ベース遊技とを切り替え実行するパチンコ機において、前記ベース値を高めるために用いられるベース値向上手段が異なることで区別される複数の前記高ベース遊技を有するので、複数の高ベース遊技において(例えば確変遊技時と時短遊技時とで)ベース値を変化させて差別化することが可能になる。
【0009】
ベース値向上手段の構成は特に限定されないが、請求項2記載のように、すなわち、請求項1記載のパチンコ機において、前記ベース値を高めるために用いられるベース値向上手段は可変入賞装置と、該可変入賞装置の制御手段とによって構成され、前記複数の前記高ベース遊技は、前記可変入賞装置及び該可変入賞装置の制御内容の少なくとも一方が異なることで区別される構成とするのが好ましい。電動チューリップのような可変入賞装置は遊技者に親しまれており、その制御次第でベース値が変化することも遊技者に知られている(従来技術参照)から、請求項2の構成を採用すれば高ベース遊技時の遊技形態を遊技者に分かりやすいものにできる。
【0010】
ベース値向上手段として電動チューリップのような可変入賞装置を用いる場合、その入賞率を高めればベース値を高めることができる。具体的には、可変入賞装置を開放させるための普通図柄の変動時間を短縮したり開放する確変を向上させればよいし、開放作動時の開放回数や開放時間をアップさせてもよい。
【0011】
また、可変入賞装置の開放時に、その上方等に位置して入賞率に影響する可動物、例えばステージの形状の変化、ステージ上に配された可動物の動向変化等でも入賞率すなわちベース値を変化させることができる。
このように可動物の変化は、影響を受ける入賞口が可変入賞装置でなくても適用可能であるから、いわゆるチャッカ(固定型の入賞口)への入賞率を上昇させてベース値を向上させる構成も可能である。
【0012】
また、こうした可動物等により上記のステージへ遊技球を導くワープ入口への入球率を上昇させることで、ステージ下方の入賞口への入賞率を上昇させてベース値を向上させる構成としてもよい。
或いは、ベース値向上手段として全部の打球を返還(1球発射する毎に払出装置から1個を払出す)したり、一部の打球を返還(発射数の何割かを払出す)する構成を採用することもできる。
【0013】
なお、ベース値向上手段を構成する電動チューリップのような可変入賞装置が開放した際の、そこへの入賞率を調整するためのベース調整部材(遊技店が調整可能)を設けて、高ベース遊技のベース値を遊技店が調整可能にしてもよい。このようなベース調整部材を備えれば、遊技店が各々で釘を調整せずとも遊技状態に応じたベース値を思い通りに調整できる。
【0014】
請求項3記載のパチンコ機は、請求項1または2記載のパチンコ機において、遊技球が始動領域に進入したことに起因して大当たりか否かの当否抽選を行う当否抽選手段と、該当否抽選の結果を図柄で表示する図柄表示手段と、前記当否抽選が大当たりであると前記図柄表示手段による前記結果の表示後に遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段とを備え、前記当否抽選手段において大当たりとなる確率が前記通常遊技時よりも高確率の確変モードと、前記図柄表示手段による前記結果の表示の開始から確定表示までの変動時間を前記通常遊技時よりも短縮することで単位時間当たりの前記当否抽選の機会を前記通常遊技時よりも多くした時短モードとを持つので、遊技内容は遊技者に周知のパチンコ機と同様になり、前記複数の前記高ベース遊技の一つは前記確変モードに対応して実行され、前記高ベース遊技の他の一つは前記時短モードに対応して実行されるから、確変モード(確変遊技時)と時短モード(時短遊技時)とでベース値を変化させて差別化することが可能になる。
【0015】
請求項4記載のパチンコ機は、請求項1、2または3記載のパチンコ機において、予め設定されているベース切替抽選イベントが発生すると前記高ベース遊技を実行するか否かを決定する高ベース化決定手段と、該高ベース化決定手段が前記高ベース遊技を実行すると決めると前記ベース値向上手段を選択する向上手段選択手段と、予め設定されているベース切替タイミングになると前記向上手段選択手段によって選択された前記ベース値向上手段を稼働させるベース切替制御手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
ベース切替抽選イベントは予め設定されていればよく、どのようなイベントをベース切替抽選イベントとするかはいわゆる設計事項であり、特に制限はない。但し、遊技者に分かりやすい(認識されやすい)現象であるのが望ましく、請求項5記載の当否抽選手段が大当たりと抽選したこと(遊技者に認識可能な現象としては、図柄表示手段による当たり図柄の表示又は特別遊技の実施)は好適な例である。
【0017】
同様に、ベース切替タイミングも予め設定されていればよく、どのようなタイミングとするかはいわゆる設計事項であり特に制限はないが、遊技者に分かりやすい(認識されやすい)タイミングであるのが望ましく、請求項5記載の特別遊技の終了は好適な例である。
【0018】
高ベース化決定手段による高ベース遊技を実行するか否かの決定は、例えば遊技球が始動領域に進入した際に取得した乱数値、図柄表示手段に表示される当たり図柄の種類、図柄表示における変動パターン、ベース切替抽選イベントが当否抽選手段による大当たりの抽選であるときに、大当たり発生時までの遊技履歴内容(図柄の変動回数、大当たり回数、確変継続回数、前回迄の大当たりの種類等)に基づいて行えばよいが、要は高ベース遊技を実行するか否かの決定が可能であればよいのであり特に制限はない。
【0019】
向上手段選択手段によるベース値向上手段の選択も、高ベース化決定手段による決定と同様に、上に例示した乱数値等に基づいて行えばよいが、要は複数のベース値向上手段の中から1つを選択できればよいのであり、特に制限はない。
請求項4記載のパチンコ機は、上述の高ベース化決定手段、向上手段選択手段及びベース切替制御手段を備えるので、遊技者に分かりやすい現象をきっかけとして高ベース遊技を実行するか否を決定し、ベース値向上手段を選択し、遊技者に分かりやすいタイミングでベース値向上手段を稼働させて高ベース遊技を開始できる。
【0020】
請求項5記載のパチンコ機は、請求項4記載のパチンコ機において、該パチンコ機は、請求項3記載の当否抽選手段、図柄表示手段及び特別遊技実行手段を備えており、前記ベース切替抽選イベントは前記当否抽選手段が大当たりと抽選したことであり、前記ベース切替タイミングは前記特別遊技の終了であるから、請求項4による効果がより良好になる。
【0021】
請求項6記載のパチンコ機は、請求項4または5記載のパチンコ機において、前記向上手段選択手段によって選択された前記ベース値向上手段を報知する選択結果報知手段を備えたので、複数の高ベース遊技の中のどれが実行されるかを遊技者に知らせることができる。
【0022】
その報知は、画像表示(例えば図柄表示手段を兼用)、ベース値向上手段を示すランプ(例えば請求項2記載の可変入賞装置に付属するランプ)の点灯等で行えばよく、特に制限はない。請求項2記載の可変入賞装置に付属するランプの点灯で示す場合、複数の可変入賞装置のランプを交互に点滅させた後にいずれかに停止(継続点灯)させることで報知することもできる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のいくつかの実施例により発明の実施の形態を説明する。
【0024】
【実施例1】
まず、図1に従って本実施例のパチンコ機の遊技盤10の構成を説明する。なお、パチンコ機の枠装置など(遊技盤10以外)の構成は公知技術に従っているので、それらの図示及び説明は省略する。
【0025】
図1に示すように、本実施例のパチンコ機の遊技盤10には外レール11と内レール12とによって囲まれた略円形の遊技領域13が形成されている。
遊技領域13の中央部にはセンターケース14が装着されており、その内側には、液晶表示装置50(全体の図示は省略)の液晶パネル51が配されている。液晶パネル51には、特別図柄や特別図柄の背景画像等が表示される。この液晶表示装置50は図柄表示手段及び選択結果報知手段に該当するが、液晶以外の画像表示手段、例えばCRTやEL(エレクトロルミネッセンス)などを用いることができる。
【0026】
センターケース14の左側にはランプ風車17、普通図柄始動口1となる第1ゲート18、風車19が上下に並んで設置されており、右側にも同様にランプ風車17、普通図柄始動口2となる第2ゲート20、風車19が上下に並んで設置されている。第1ゲート18及び第2ゲート20には、それぞれ第1普通図柄作動センサ18a、第2普通図柄作動センサ20a(共に図1には示されない)が内蔵されており、通過する遊技球を検出可能である。
【0027】
センターケース14の直下には、共に電動チューリップとして構成された第1普通電動役物22と第2普通電動役物23とを一体化した複合入賞装置24が設置されている。第1普通電動役物22、第2普通電動役物23には、それぞれ第1始動センサ22a、第2始動センサ23a(共に図1には示されない)が内蔵されており、入賞した遊技球を検出可能である。第1普通電動役物22及び第2普通電動役物23は、それぞれ始動領域となる。
【0028】
また、第1普通電動役物22、第2普通電動役物23には、それぞれ第1普通図柄表示器22b、第2普通図柄表示器23bが付属している。
本実施例の場合、遊技球が第1ゲート18を通過したことに起因する普通図柄抽選で当たりとなると(普通図柄表示器22bに当たりの普通図柄が表示されると)第1普通電動役物22が設定時間だけ開放され、遊技球が第2ゲート20を通過したことに起因する普通図柄抽選で当たりとなると(普通図柄表示器23bに当たりの普通図柄が表示されると)第2普通電動役物23が設定時間だけ開放される。ただし、本実施例の場合、第1普通電動役物22及び第2普通電動役物23は、1開放中に3個の入賞があると、前記時間に達しなくとも開放が終了する。
【0029】
複合入賞装置24の左右にはそれぞれ普通入賞口25が配されており、複合入賞装置24の下方には、開閉板26aにて開閉される大入賞口26と2つの普通入賞口25とを備える大入賞装置27が配され、盤面最下部にはアウト穴28が設けられている。
【0030】
液晶パネル51の表示、普通図柄表示器22b、23bの表示、第1普通電動役物22、第2普通電動役物23及び大入賞口26の開閉に関わる制御系の構成は図2に示すとおりである。
中枢となる主制御装置40は、CPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えており、当否抽選手段、特別遊技実行手段、高ベース化決定手段、向上手段選択手段、ベース切替制御手段等として機能する。
【0031】
第1普通電動役物22の第1始動センサ22a及び第2普通電動役物23の第2始動センサ23aの検出信号は主制御装置40に入力され、主制御装置40は、羽根開閉用のソレノイド22c、23cを制御することで普通電動役物22、23の開閉を制御する。
【0032】
第1普通図柄作動センサ18a、第2普通図柄作動センサ20aの検出信号は主制御装置40に入力される。
大入賞装置27には大入賞口26への入賞球を検出するためのカウントスイッチ27a、大入賞口26への入賞球の中で特別領域(いわゆるV)を通過した遊技球を検出するためのVスイッチ27b、開閉板26aを開閉駆動するための大入賞口ソレノイド27c等が備わっており、カウントスイッチ27a及びVスイッチ27bの検出信号は主制御装置40に入力され、主制御装置40は、大入賞口ソレノイド27cを制御することで大入賞口26の開閉を制御する。
【0033】
画像制御装置52は、主制御装置40と同様にCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えており、液晶パネル51と共に液晶表示装置50を構成する。この画像制御装置52は、主制御装置40からコマンドが送られて来た場合には、これに応じて液晶パネル51の表示を制御するが、主制御装置40からの指示によらずに自律的に液晶パネル51の表示を制御することもある。
【0034】
なお、図2に示したのは実施例のパチンコ機の制御系の内で本発明に関わりが深い部分のみであり、図2に示されない制御系の構成、動作などは公知技術に従っている。
図3に示すのは、主制御装置40(そのCPU)がメインルーチン(図示と説明は省略)のサブルーチンとして実行する、抽選処理のフローチャートである。
【0035】
抽選処理では、主制御装置40は、まず第1始動センサ22a又は第2始動センサ23aの検出信号が入力されているか否か、すなわち 第1普通電動役物22又は第2普通電動役物23に入賞した(始動入賞が発生した)か否かを判断する(S101)。
【0036】
肯定判断であれば、大当たり抽選用のカウンタの乱数値を読み込み(S103)、読み込んだ乱数値が予め決められている当たり値と一致するか否かに基づいて大当たりか否かを抽選する(S104)。また、この大当たり抽選用の乱数値と共に当たり図柄決定用の乱数値、変動時間決定用の乱数値等も該当のカウンタから読み込む。
【0037】
なお、実際には、始動入賞が発生したときに保留満杯でなければ大当たり抽選用の乱数値等を読み込んで保留記憶として記憶してから(保留満杯なら記憶せず)、保留記憶の中で一番古いものを抽選対象として上記の抽選を行い、抽選対象となった保留記憶を消去するが、ここでは説明を簡明にするために保留記憶については図示を省略した。
【0038】
また、この実施例では、乱数の範囲が0〜630であり、当たり値が2個だけの低確率モード(確率は/631)と当たり値が10個の確変モード(確率は10/631)とがあり、初期的(起動時)には低確率モードに設定されているが、その後は当たりの表示に使用された図柄に応じて低確率モードから確変モードに、また確変モードから低確率モードに切り替えられる。したがって、S104の抽選は、そのときのモードに応じて行われる。
【0039】
次に、S104における抽選が当たりであれば(S106:YES)、S103において読み込んでおいた当たり図柄決定用の乱数値に基づいて大当たりを表示するための大当たり図柄(確定図柄)を決める(S108)。
本実施例の場合、大当たり抽選の結果を示す特別図柄(大当たり図柄及び外れ図柄)は、0〜9の数字を3個並べた形態とされ、いわゆる3桁揃い(000、111、222、333、444、555、666、777、888、999)が大当たり図柄である。そして、これら10種類の当たり図柄中で1、3、5、7、9の組合せによるものは確変図柄である。また、これら3桁揃い以外は、すべて外れを示すための外れ図柄である。
【0040】
したがって、ここでの確定図柄を決める処理(S108)は、特別遊技(大当たり遊技)の終了後に確変モードにするか否かの抽選(確率変動抽選)でもある。この確変抽選が当たりであると、大当たりによる特別遊技(説明は後述)の終了後から次に大当たりが発生するまでの大当たり抽選が確変モードで行われる。
【0041】
続いて主制御装置40は、S108で決めた大当たり図柄や確変の有無など、大当たり図柄に関連する情報を記憶し、当たりフラグF1を1にセットする(S109)。
一方、S106で否定判断(大当たり抽選が外れ)のときは、上述の当たり図柄以外の組合せで外れ図柄を決定する(S110)。なお、この外れ図柄の決定を全くランダムに行うとリーチの出現率が小さくなるので、それよりも高率の適当な割合でリーチが出現するように作為している。
【0042】
次に、S109またはS110で決めた特別図柄(例えば当たり図柄、確変図柄、リーチになる外れ図柄、リーチとならない外れ図柄の区別)と変動時間決定用乱数に応じて、変動パターンを決定する(S111)。
変動パターンは、特別図柄を構成する3つの図柄それぞれの変動時間(変動開始から停止または仮停止するまでの時間)であるが、リーチの有無、リーチ種類、最終的に確定表示される当たり図柄の種類(確変図柄か否か)等の組合せに応じて決められる。したがって、変動パターンの種類は、例えばリーチの種類等に応じて様々であり、適宜に設定可能な設計事項である。
【0043】
変動パターンを決めた後に、確定図柄(特別図柄)と変動パターン(変動時間)を指定する各データを含んだ図柄コマンドを生成し、画像制御装置52に宛てて送信する(S112)。
画像制御装置52(そのCPU)は、主制御装置40からの図柄コマンドを取得すると液晶パネル51を制御して図柄の変動表示後に確定表示させる。変動表示の態様は公知と同様で、液晶パネル51において0〜9の数字図柄が左図柄、中図柄及び右図柄として、それぞれ上から下へとスクロール表示され、やがて左図柄、右図柄、中図柄の順に仮停止し(ここで仮停止とは、図柄の変動が完全には停止していない状態であり、例えば上下や左右に微動する状態である。)、主制御装置40からの図柄確定コマンドが来ると、左図柄、右図柄及び中図柄が確定表示される。
【0044】
液晶パネル51に大当たり図柄が確定表示されると、これに続いて特別遊技が開始される。本実施例で実行される特別遊技自体は、第一種と呼ばれる形式の公知のパチンコ機と同様であるが、図4を参照して簡単に説明する。
図4に示すように、主制御装置40は、当たりフラグF1が1にセットされているか否かを判断し(S401)、否定判断なら実質的な処理は行わない(特別遊技は実行されない)。
【0045】
S401で肯定判断であれば、大入賞口ソレノイド27cを制御して大入賞口26の開閉を行わせ、周知のように、大入賞口26の開放時に入賞した遊技球がVスイッチ27bで検出されていれば大入賞口26を再開放することを上限回数まで繰り返す(S402)。大入賞口26の開放回数が上限回数に達するか遊技球がVスイッチ27bで検出されなかったときには特別遊技の終了となり(S403:YES)、大当たりエンディングコマンドにより大当たり終了画面の表示と大当たり関連の音声出力の終了を指示し、当たりフラグF1をリセットする(S404)。本実施例では大当たり抽選で大当たりになるとこのような特別遊技が行われるが、大当たり抽選で当たったことを条件として実行される特別遊技の形態はこれに限るわけではない。
【0046】
当たりフラグF1のリセット(S404)に続いて、モード制御処理(S405)が実行される。ここではS108で決めた大当たり図柄が確変図柄であったか否かを判断し、確変図柄であれば確変モードに設定し、そうでなければ低確率モードに設定する。
【0047】
但し、確変モードで大当たりしたが確変図柄ではなかったために低確率モードに設定する場合(確変モードを終了させる場合)には、時短モードに設定する。時短モードでは、S104の抽選は低確率モードで行われるが、特別図柄の変動時間が通常遊技時よりも短縮されるので、単位時間当たりの特別図柄の変動回数(すなわちS104の抽選回数)が増加して単位時間当たりで見ると大当たりが発生しやすくなる。なお、本実施例における特別図柄の変動時間は、通常遊技時:保留記憶0〜2で約12秒、保留記憶3〜4で約6秒、確変モード時:保留記憶0で約8秒、保留記憶1〜4で約6秒、時短モード時:確変モード時と同じ、という設定である。
【0048】
時短モードは、特別図柄の変動回数(S104の抽選回数)が規定回数(例えば100回)に達するまで継続する(但し、大当たりが発生すればそこで終了)。
次に主制御装置40は、持玉減少抑制処理(S406)を行う。その詳細は図5に示すとおりであり、まず、大当たり後に持玉減少抑制期間に突入する当たりだったか否か、すなわちベース値向上手段の作動によって高ベース遊技とする当たりだったか否かを判断する(S201)。本実施例の場合、確変図柄での大当たり又は時短モードになる大当たりが高ベース遊技に突入する当たりとして設定されているので、S201はその判断となり高ベース化決定手段に該当する。
【0049】
肯定判断であれば、確変中(S405で確変モードに設定済み)か否かを判断する(S202)。ここで肯定判断なら第1ゲート18(普図始動口1)と第1普通電動役物22(普通電役1)とを用いる高ベース遊技(持玉減少抑制)を選択し(S203)、否定判断(時短モードに設定)なら第2ゲート20(普図始動口2)と第2普通電動役物23(普通電役2)とを用いる高ベース遊技(持玉減少抑制)を選択する(S204)。これらの処理が向上手段選択手段に該当する。
【0050】
そして、S203又はS204で決めたベース値向上手段を画像制御装置52に指示して液晶パネル51に表示させ、選択された普通電役(第1普通電動役物22又は第2普通電動役物23)の制御を高ベース化制御に切り替える(S205)。選択された普通電役の制御を高ベース化制御に切り替える処理はベース切替制御手段に該当する。
【0051】
上述したとおり、遊技球が第1ゲート18を通過したことに起因する普通図柄抽選で当たりとなると第1普通電動役物22が開放され、遊技球が第2ゲート20を通過したことに起因する普通図柄抽選で当たりとなると第2普通電動役物23が開放されるのであるが、高ベース化制御においては、普通図柄表示器22b、23bの変動表示時間(普通図柄抽選の実行から結果表示の確定までの時間)を短縮し、普通電役の開放時間を長くすることでベース値の向上を図っている。
【0052】
本実施例のパチンコ機は、特別図柄始動口(第1普通電動役物22、第2普通電動役物23)への1入賞当たりの賞球数が4個、1分間の発射数は約100球という性能で、通常遊技時、確変モード時、時短モード時におけるベース値(設計値)は次の通りである。なお、通常遊技とは、確変モード、時短モード又は大当たり遊技のどれでもない状態である。また、ここでは説明を簡明にするために普通入賞口25(通常遊技時、確変モード時、時短モード時とも入賞率は変わらない。)を計算から除外している。
[通常遊技時]
ベース値が基底値である通常遊技時は、250球(1000円分の球数)で20回特別図柄始動口に入賞する設計であり、特別図柄の1変動(1回の大当たり抽選)に対応する球数は、
250(1000円分)÷20(1000円分の変動回数)=12.5
1分間に特別図柄始動口に入賞が見込まれる球数は、
100(1分間の発射数)÷12.5(1変動分球数)=8
1分間の特別図柄始動口への入賞に対する賞球数は、
8×4(1入賞の賞球数)=32
となって、ベース値は32÷100×=32である。
[確変モード時]
第1ゲート18と第1普通電動役物22とによる第1高ベース遊技では、第1ゲート18の位置がセンターケース14の左側にあって遊技球が通過しやすい(普通図柄抽選の機会が多い)こと、第1普通電動役物22の位置がセンターケース14のステージに近いこと、普通図柄の変動時間の短縮及び第1普通電動役物22の開放時間が通常遊技時(約0.3秒)よりも格段に長くされる(約2.6秒)ことにより、250球で特別図柄始動口に50回の入賞が見込まれる設計である。
【0053】
すると、特別図柄の1変動当たりの球数は250÷50=5、1分間に特別図柄始動口に入賞が見込まれる球数は100÷5=20、1分間の特別図柄始動口への入賞に対する賞球数(=ベース)は20×4=80である。
[時短モード時]
第2ゲート20と第2普通電動役物23とによる第2高ベース遊技は、普通図柄の変動時間の短縮及び第2普通電動役物23の開放時間が通常遊技時(約0.3秒)よりも格段に長くされる(約2.0秒)ことは、第1高ベース遊技とほぼ同じであるが、第2ゲート20の位置がセンターケース14の右側にあって第1ゲート18よりは遊技球が通過しにくい(普通図柄抽選の機会が少ない)こと、第2普通電動役物23の位置が第1普通電動役物22の下側にあることにより、250球で特別図柄始動口に40回の入賞が見込まれる設計である。
【0054】
すると、特別図柄の1変動当たりの球数は250÷40=6.25、1分間に特別図柄始動口に入賞が見込まれる球数は100÷6.25=16、1分間の特別図柄始動口への入賞に対する賞球数(=ベース)は16×4=64である。
なお、上記は設計値であり、実際に遊技店に設置されて使用される際には、いわゆる釘調整によって250球(1000円分の球数)で特別図柄始動口に何回入賞するかが変化するので、この設計値通りとならないこともある。しかし、通常遊技時、確変モード時、時短モード時とでベース値を変化可能であることには変わりがない。
【0055】
このように、本実施例のパチンコ機は、ベース値を高めるために用いられるベース値向上手段(第1ゲート18と第1普通電動役物22、第2ゲート20と第2普通電動役物23)が異なることで区別される複数の高ベース遊技(第1高ベース遊技と第2高ベース遊技)を有するので、各高ベース遊技において(確変モード時と時短モード時とで)ベース値を変化させて差別化することが可能になる。
【0056】
ベース値向上手段が可変入賞装置である第1普通電動役物22、第2普通電動役物23とこれらを制御する主制御装置40とによって構成され、第1高ベース遊技と第2高ベース遊技とが第1普通電動役物22と第2普通電動役物23との違い及び開放制御の内容(第1ゲート18による抽選と第2ゲート20による抽選、開放時間)の違いで区別されるので、高ベース遊技時の遊技形態が遊技者に分かりやすいものになっている。
【0057】
また、このパチンコ機は、確変モードと時短モードとがあり、第1高ベース遊技は確変モードに対応して実行され、第2高ベース遊技は時短モードに対応して実行されるから、確変モード(確変遊技時)と時短モード(時短遊技時)とでベース値を変化させて差別化することが可能になる。
【0058】
しかも、大当たりが発生すると高ベース遊技を実行するか否かを決定し、高ベース遊技を実行すると決まれば第1普通電動役物22を使うか第2普通電動役物23を使うか(第1高ベース遊技か第2項ベース遊技か)を選択し、その選択された高ベース遊技を大当たり遊技の終了に伴って実行するので、遊技者に分かりやすい現象をきっかけとして高ベース遊技を実行するか否を決定し、ベース値向上手段を選択し、遊技者に分かりやすいタイミングでベース値向上手段を稼働させて高ベース遊技を開始できる。
【0059】
その際に、第1高ベース遊技(第1普通電動役物22)と第2高ベース遊技(第2普通電動役物23)のどちらが選択されたかを液晶パネル51に表示して遊技者に知らせるので、遊技者はこれに応じて狙い目を変更する(第1ゲート18を狙うか第2ゲート20を狙うか)等の対応が可能である。
【0060】
【実施例2】
本実施例は、向上手段選択手段によって選択されたベース値向上手段を報知する選択結果報知手段として可変入賞装置に付属するランプを使用する例である。
本実施例のパチンコ機の遊技盤10の構成は、図6に示すとおり、実施例1とほぼ同じである(同符号を使用して説明は省略)が、第1ゲート18と第1普通電動役物22には数字「1」が記された発光部18d、22dが設けられ、第2ゲート20と第2普通電動役物23には数字「2」が記された発光部20d、23dが設けられている点で実施例1とは異なる。なお、普通図柄表示器22b、23bは備わっておらず、普通図柄は液晶パネル51によって(例えば画面の下隅に)表示される。また、制御系の構成も実施例1(図2)と同様であるが主制御装置40が発光部18d、22d、20d、23dの点灯を制御する点が実施例1とは異なる。その他の構成は実施例1と同様であるから図示及び説明は省略する。
【0061】
本実施例のパチンコ機の動作及び制御は、図3〜5を参照して説明した実施例1とほぼ同様である。ただし、S205におけるベース値向上手段の表示は液晶パネル51ではなくて発光部18d、22d、20d、23dで行われる。具体的には、主制御装置40は、発光部18d、22dと発光部20d、23dとを交互に点滅させてから、S203又はS204で決めたベース値向上手段で選択された方の発光部18d、22d(第1ゲート18と第1普通電動役物22)又は発光部20d、23d(第2ゲート20と第2普通電動役物23)だけを点灯させる。この点灯は選択された高ベース遊技に対応する確変モード又は時短モードが終了するまで継続する。なお、設定時間(例えば5秒程度)を経過したら消灯してもよい。発光部18d、22dと発光部20d、23dとの交互点滅によって遊技者を期待させてから報知を確定させるので、興趣が高まる。
【0062】
また、構成及び動作、制御が実施例1と同様であることから、実施例1と同様の効果がある。
【0063】
【実施例3】
本実施例は、ベース値向上手段を構成する可変入賞装置は1つにして、それへの入賞率を操作する可動部材を備えた例である。
本実施例のパチンコ機の遊技盤10の構成は、図7に示すとおり、実施例1とほぼ同じで(同符号を使用して説明は省略)、複合入賞装置24が公知の電動チューリップで普通図柄表示器29bを備える普通電動役物29に置き換わり、センターケース14のステージ14a上に可変誘導部材(可動部材)31を備えた点で実施例1とは異なっている。また、制御系の構成も実施例1(図2)と同様であるが主制御装置40が複合入賞装置24(第1普通電動役物22及び第2普通電動役物23)と置き換わった普通電動役物29を制御する点、可変誘導部材31を制御する点で異なる。なお、第1ゲート18及び第2ゲート20は区別されず、共に普通電動役物29(普通図柄表示器29b)の普通図柄始動口となる。その他の構成は実施例1と同様であるから図示及び説明は省略する。
【0064】
本実施例のパチンコ機の動作及び制御は、図3〜5を参照して説明した実施例1とほぼ同様である。
ただし、S203又はS204では第1高ベース遊技又は第2高ベース遊技を選択するのみである。そして、第1高ベース遊技の実行時には可変誘導部材31を図7(b)に示すようにハの字状に変位させ、第2高ベース遊技の実行時には可変誘導部材31を図7(c)に示すように逆ハの字状に変位させる。なお、どちらの高ベース遊技時も普通図柄の変動時間の短縮及び普通電動役物29の開放時間が通常遊技時よりも格段に長くされることは実施例1の第1高ベース遊技と同様である。
【0065】
可変誘導部材31を図7(b)に示すようにハの字状にさせると、ステージ14aから落下する遊技球の軌道範囲が広がるので、普通電動役物29の開放された羽根で拾われやすく、入賞率が高まる。一方、これを図7(c)に示すように逆ハの字状にさせると、ステージ14aから落下する遊技球の軌道範囲が狭まるので、普通電動役物29のいわゆる命釘で跳ねられる率が高くなり、入賞率はハの字よりも低下する。これにより、第1高ベース遊技と第2高ベース遊技とのベース値を異ならせることができる。
【0066】
なお、可変誘導部材31をハの字状(図7(b))、逆ハの字状(図7(c))に変化させる動作のみで(普通電動役物29の開放と関連させずに)ベース値を変化させる場合には、ハの字状(図7(b))ならステージ14aから落下する遊技球が中心に集まりやすく、逆ハの字状(図7(c))に比べて入賞しやすくなるから、ベース値の高低が上記とは逆になる。
【0067】
また、構成及び動作、制御が実施例1とほぼ同様であることから、実施例1と同様の効果もある。
【0068】
【変形例1】
図8に示すのはベース調整部材の一例である。図示のベース調整部材32は、ベース値向上手段を構成する入賞装置(この例では実施例1で説明した複合入賞装置24)への経路に設置されている。ベース調整部材32は板状の誘導部32aを備えており、図8(c)に示すように手でつまんで回すことにより誘導部32aの角度を変更できる。こうした回動操作によって誘導部32aの角度を調整することにより、第1普通電動役物22や第2普通電動役物23の開放時における入賞率を調整できる。
【0069】
言うまでもないが、このベース調整部材32の操作(入賞率の調整)は遊技店が行うものであり、遊技店では複合入賞装置24の周辺や上方等の釘を調整せずとも、高ベース遊技時のベース値を思い通りに調整できる。
【0070】
【変形例2】
上記の各実施例では2種類の高ベース遊技が行われる例を説明したが、3種類以上であってもよいことは言うまでもない。その一例(3種類の高ベース遊技を行う場合の制御例)を図9、図10により説明する。
【0071】
本変形例の持玉減少抑制処理は図9に示すとおりであり、まず、大当たり後に持玉減少抑制期間に突入する当たりだったか否か、すなわちベース値向上手段の作動によって高ベース遊技とする当たりだったか否かを判断する(S301)。
肯定判断であれば、確変図柄での大当たりであったか否かを判断する(S302)。ここで肯定判断なら持球減少抑制手段1(高ベース遊技A)を選択し(S303)、否定判断なら確変モードでの大当たりであったか否か(つまり確変モードが終了する大当たりであったか否か)を判断する(S304)。ここで肯定判断なら持球減少抑制手段2(高ベース遊技B)を選択し(S305)、否定判断なら持球減少抑制手段3(高ベース遊技C)を選択する(S306)。
【0072】
そして、S303、S305又はS306に続いて、上記で決めた持球減少抑制手段1〜3(高ベース遊技A〜C)のいずれかを画像制御装置52に指示して液晶パネル51に表示させる。
その表示は、例えば図10に示すように、液晶パネル51に1、2、3の数字と射手を表示し(図10(a))、射られた矢がこれらの数字の1つ(選択された持球減少抑制手段を示す数字)に命中する場面を表示して(図10(b))例えば、持球減少抑制手段3(高ベース遊技C)が実行されることを報知する。遊技者は、この表示を期待して楽しむことになる。
【0073】
報知表示が済めば高ベース遊技A〜Cのいずれかが実行されるが、その制御及び動作は実施例1等に倣えばよく、各高ベース遊技(ここでは3種類の高ベース遊技A〜C)のベース値をそれぞれ異ならせる限りにおいて制限はない。
パチンコ機の盤面構成、ベース値向上手段を構成する可変入賞装置の数や種類、それらの制御内容等に応じて、実施例1〜3で説明したのと同様の効果が得られ、また実施例とは別の効果が得られることもあるが、少なくとも複数の高ベース遊技においてそれぞれのベース値を変化させて差別化することが可能になる。
【0074】
以上、実施例等に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の遊技盤の正面図。
【図2】実施例1の制御系の要部のブロック図。
【図3】実施例1の主制御装置が実行する大当たり抽選のフローチャート。
【図4】実施例1の主制御装置が実行する特別遊技のフローチャート。
【図5】実施例1の主制御装置が実行する持玉減少抑制のフローチャート。
【図6】実施例2の遊技盤の正面図。
【図7】実施例3の遊技盤面の説明図。
【図8】変形例1のベース調整部材の説明図。
【図9】変形例2の持玉減少抑制のフローチャート。
【図10】変形例2の表示説明図。
【符号の説明】
10 遊技盤
13 遊技領域
14 センターケース
18 第1ゲート
18d 発光部(選択結果報知手段)
20 第2ゲート
20d 発光部(選択結果報知手段)
22 第1普通電動役物(ベース値向上手段、可変入賞装置)
22d 発光部(選択結果報知手段)
23 第2普通電動役物(ベース値向上手段、可変入賞装置)
23d 発光部(選択結果報知手段)
24 複合入賞装置
25 普通入賞口
26 大入賞口
27 大入賞装置
29 普通電動役物(ベース値向上手段、可変入賞装置)
31 可変誘導部材(ベース値向上手段)
32 ベース調整部材
40 主制御装置(ベース値向上手段、可変入賞装置の制御手段、当否抽選手段、特別遊技実行手段、高ベース化決定手段、向上手段選択手段、ベース切替制御手段)
50 液晶表示装置(図柄表示手段、選択結果報知手段)
51 液晶パネル(図柄表示手段、選択結果報知手段)
52 画像制御装置(図柄表示手段、選択結果報知手段)

Claims (6)

  1. ベース値が基底値である通常遊技と、ベース値が前記基底値よりも高められた高ベース遊技とを切り替え実行するパチンコ機において、
    前記ベース値を高めるために用いられるベース値向上手段が異なることで区別される複数の前記高ベース遊技を有することを特徴とするパチンコ機。
  2. 請求項1記載のパチンコ機において、
    前記ベース値を高めるために用いられるベース値向上手段は可変入賞装置と、該可変入賞装置の制御手段とによって構成され、
    前記複数の前記高ベース遊技は、前記可変入賞装置及び該可変入賞装置の制御内容の少なくとも一方が異なることで区別されることを特徴とするパチンコ機。
  3. 請求項1または2記載のパチンコ機において、
    遊技球が始動領域に進入したことに起因して大当たりか否かの当否抽選を行う当否抽選手段と、該当否抽選の結果を図柄で表示する図柄表示手段と、前記当否抽選が大当たりであると前記図柄表示手段による前記結果の表示後に遊技者に有利な特別遊技を実行する特別遊技実行手段とを備え、
    前記当否抽選手段において大当たりとなる確率が前記通常遊技時よりも高確率の確変モードと、
    前記図柄表示手段による前記結果の表示の開始から確定表示までの変動時間を前記通常遊技時よりも短縮することで単位時間当たりの前記当否抽選の機会を前記通常遊技時よりも多くした時短モードとを持ち、
    前記複数の前記高ベース遊技の一つは前記確変モードに対応して実行され、前記高ベース遊技の他の一つは前記時短モードに対応して実行されることを特徴とするパチンコ機。
  4. 請求項1、2または3記載のパチンコ機において、
    予め設定されているベース切替抽選イベントが発生すると前記高ベース遊技を実行するか否かを決定する高ベース化決定手段と、
    該高ベース化決定手段が前記高ベース遊技を実行すると決めると前記ベース値向上手段を選択する向上手段選択手段と、
    予め設定されているベース切替タイミングになると前記向上手段選択手段によって選択された前記ベース値向上手段を稼働させるベース切替制御手段と
    を備えることを特徴とするパチンコ機。
  5. 請求項4記載のパチンコ機において、
    該パチンコ機は、請求項3記載の当否抽選手段、図柄表示手段及び特別遊技実行手段を備えており、
    前記ベース切替抽選イベントは前記当否抽選手段が大当たりと抽選したことであり、前記ベース切替タイミングは前記特別遊技の終了である
    ことを特徴とするパチンコ機。
  6. 請求項4または5記載のパチンコ機において、
    前記向上手段選択手段によって選択された前記ベース値向上手段を報知する選択結果報知手段を備えたことを特徴とするパチンコ機。
JP2003013498A 2003-01-22 2003-01-22 パチンコ機 Pending JP2004222925A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003013498A JP2004222925A (ja) 2003-01-22 2003-01-22 パチンコ機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003013498A JP2004222925A (ja) 2003-01-22 2003-01-22 パチンコ機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004222925A true JP2004222925A (ja) 2004-08-12

Family

ID=32901809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003013498A Pending JP2004222925A (ja) 2003-01-22 2003-01-22 パチンコ機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004222925A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122656A (ja) * 2004-10-01 2006-05-18 Aruze Corp 遊技機
JP2006158580A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Heiwa Corp 遊技機
JP2006263438A (ja) * 2005-02-25 2006-10-05 Aruze Corp 遊技機
JP2010119407A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2010119409A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2010119413A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2010119411A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2011005314A (ja) * 2010-10-13 2011-01-13 Heiwa Corp 遊技機
JP2011005315A (ja) * 2010-10-13 2011-01-13 Heiwa Corp 遊技機
JP2011005313A (ja) * 2010-10-13 2011-01-13 Heiwa Corp 遊技機
JP2011030879A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ遊技機
JP2014193354A (ja) * 2014-03-24 2014-10-09 Sammy Corp パチンコ遊技機
JP2015037722A (ja) * 2014-11-27 2015-02-26 株式会社平和 遊技機
JP2015037723A (ja) * 2014-11-27 2015-02-26 株式会社平和 遊技機
JP2016104146A (ja) * 2015-12-07 2016-06-09 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2017109105A (ja) * 2016-12-29 2017-06-22 株式会社三洋物産 遊技機
JP2017108827A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018015344A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 株式会社ニューギン 遊技機
JP2021115295A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 株式会社ニューギン 遊技機

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122656A (ja) * 2004-10-01 2006-05-18 Aruze Corp 遊技機
JP2006158580A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Heiwa Corp 遊技機
JP2006263438A (ja) * 2005-02-25 2006-10-05 Aruze Corp 遊技機
JP2010119407A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2010119409A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2010119413A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2010119411A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2011030879A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ遊技機
JP2011005315A (ja) * 2010-10-13 2011-01-13 Heiwa Corp 遊技機
JP2011005313A (ja) * 2010-10-13 2011-01-13 Heiwa Corp 遊技機
JP2011005314A (ja) * 2010-10-13 2011-01-13 Heiwa Corp 遊技機
JP2014193354A (ja) * 2014-03-24 2014-10-09 Sammy Corp パチンコ遊技機
JP2015037722A (ja) * 2014-11-27 2015-02-26 株式会社平和 遊技機
JP2015037723A (ja) * 2014-11-27 2015-02-26 株式会社平和 遊技機
JP2016104146A (ja) * 2015-12-07 2016-06-09 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2017108827A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018015344A (ja) * 2016-07-28 2018-02-01 株式会社ニューギン 遊技機
JP2017109105A (ja) * 2016-12-29 2017-06-22 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021115295A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 株式会社ニューギン 遊技機
JP6998615B2 (ja) 2020-01-28 2022-01-18 株式会社ニューギン 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004222925A (ja) パチンコ機
JP2000217999A (ja) 遊技機
JP2002177554A (ja) 遊技機
JP2003340010A (ja) パチンコ機の遊技制御装置
JP2010051366A (ja) 遊技機
JP2010115369A (ja) パチンコ遊技機
JP6563871B2 (ja) 遊技機
JP2003154086A (ja) 遊技機
JP2003181000A (ja) 遊技機
JP2002017999A (ja) 遊技機
JP2004105295A (ja) 遊技機
JPH09225100A (ja) 遊技機
JP5759273B2 (ja) 遊技機
JP2000325596A (ja) 遊技機
JPH09155046A (ja) 弾球遊技機
JP2001218934A (ja) 遊技機および遊技機の動作制御方法
JP2009045109A (ja) 遊技機
JPH09168644A (ja) 弾球遊技機
JP6483065B2 (ja) 遊技機
JP3845742B2 (ja) 組合せ式遊技機
JP2006238997A (ja) 弾球遊技機
JP5266127B2 (ja) 衝撃による不正防止装置を備えた遊技機
JP6910756B2 (ja) 遊技機
JP2002210161A (ja) 遊技機
JP2003000859A (ja) 遊技機