JP2004210918A - エンジン油 - Google Patents

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Abstract

【課題】低硫酸灰分量で、清浄性、酸化安定性、耐摩耗性に優れたエンジン油を提供する。
【解決手段】鉱油系潤滑油、合成系潤滑油からなる基油に、分散剤として(A)ビスタイプのホウ素含有コハク酸イミドをB濃度換算で150〜280質量ppm、(B)ビスタイプのコハク酸イミドをN濃度換算で100〜900質量ppm含有し、(A),(B)のN合計量が400〜2000質量ppm、硫酸灰分量が0.85〜1.3質量%である。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低硫酸灰分量であるのみならず、優れた清浄性、酸化安定性、耐摩耗性をも有するエンジン油に関する。
【0002】
【技術背景】
近年、ディーゼル車両は、一段と厳しくなるディーゼル排気ガス規制に対応するため、燃焼性の改善はもとより、排気ガス後処理装置の開発が進められている。中でも、ディーゼル排出ガス中のパティキュレート(以下、PMと略す)の浄化に有効とされているディーゼルパティキュレートフィルター(以下、DPFと略す)は、実用化の段階にまで開発が進んできている。
【0003】
このような新規技術の導入は、ディーゼルエンジン油の要求性能に大きな影響を与えている。
例えば、排気ガス中に含まれるディーゼルエンジン油に由来する灰分がDPFに蓄積し、PMの浄化率低下やDPFの寿命低下を引き起こす懸念があり、ディーゼルエンジン油の硫酸灰分量の低減、すなわち、エンジン油の低灰分化が要望されつつある。
この低灰分化には、エンジン清浄性に寄与する金属型清浄剤や、耐摩耗性に寄与するジアルキルジチオリン酸亜鉛(以下、ZnDTPと略す)などの、金属分を含む添加剤配合量の低減が必須である。
しかし、従来油から単に金属分を低減すると、エンジン清浄性、耐摩耗性、酸化安定性といったエンジン油としての重要性能の低下が懸念されている。
【0004】
低灰分化に伴う性能低下を防ぐエンジン油として、特開平8−48989号公報において、ホウ素含有無灰型分散剤のホウ素含有量と、ZnDTPのリン量を特定の比率にした硫酸灰分1.0重量%以下のものが提案されており、この公報には、ホットチューブ試験とDPFを用いたトラップ閉塞試験において優れた低灰分エンジン油となるとある。
また、特開平8−253782号公報では、ホウ素含有無灰型分散剤のホウ素含有量と、金属型清浄剤の金属量を特定の比率にした硫酸灰分1.5重量%以下のものが提案されており、この公報には、耐コーキング性と酸化安定性に優れた低灰分エンジン油となるとある。
さらに、特開平9−111275号公報では、ZnDTPを特定量、特定の全塩基価をもつ金属型清浄剤を特定量、特定分子量のホウ素含有無灰型分散剤を特定量で配合した硫酸灰分0.4〜0.8質量%ものが提案されており、この公報には、JASO清浄性試験(JASO M 336−90)で優れた清浄性を発現する低リン低灰分のディーゼルエンジン油となるとある。
【0005】
加えて、特開2000−119680号明細書では、特定のスルホネート、特定のホウ素含有無灰型分散剤、特定のZnDTP、および有機モリブテン化合物を特定量含有してなる硫酸灰分0.8〜1.3%以下のものが提案されており、この明細書には、耐摩耗性、清浄性、酸化安定性に優れた低灰分エンジン油となるとある。
しかも、特開2000−256690号明細書では、無灰型分散剤、フェノール系無灰酸化防止剤、および金属型清浄剤を特定比率で含有してなる硫酸灰分0.7重量%以下のものが提案されており、この明細書には、耐コーキング性、酸化安定性、およびDPF堆積物量の低減に優れた低灰分エンジン油となるとある。
【特許文献1】特開平8−48989号公報
【特許文献2】特開平8−253782号公報
【特許文献3】特開平9−111275号公報
【特許文献4】特開2000−119680号公報
【特許文献5】特開2000−256690号公報
【0006】
【発明の目的】
本発明は、以上のようなエンジン油の実情の下で、排気ガス後処理装置を搭載した大型トラックなどのヘビーデューティに好適な、低灰分でかつ、清浄性、耐熱性、酸化安定性、耐摩耗性に優れたエンジン油を提供することを目的とする。
【0007】
【目的を達成するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、鉱油系潤滑油もしくは合成系潤滑油あるいは両者の混合物の基油に、特定のホウ素含有コハク酸イミドと特定のコハク酸イミドとを特定量で配合することにより、低灰分でありながら、清浄性、耐熱性、酸化安定性、耐摩耗性にも優れた、ヘビーデューティに好適なエンジン油が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明のエンジン油は、〔1〕鉱油系潤滑油、合成系潤滑油の何れか1種以上からなる基油に、(A)分散剤として、ビスタイプのホウ素含有コハク酸イミドをホウ素濃度換算で150〜280質量ppm、(B)分散剤として、ビスタイプのコハク酸イミドを窒素濃度換算で100〜900質量ppm含有し、成分(A)と成分(B)による窒素合計量が400〜2000質量ppmであり、硫酸灰分量が0.85〜1.3質量%であることを特徴とする。
また、本発明のエンジン油は、
〔2〕上記(A)の分散剤が平均分子量1200〜2600のポリブテニル基を有するビスタイプのホウ素含有コハク酸イミド、上記(B)の分散剤が平均分子量1200〜2600のポリブテニル基を有するビスタイプのコハク酸イミドであり、さらに(C)非金属系酸化防止剤として、高分子ヒンダードフェノール化合物を0.5〜2.5質量%含んでいてもよいし、
〔3〕上記〔1〕または〔2〕のエンジン油に、(D)炭素数3〜6のセカンダリータイプのアルキル基、および/または炭素数3〜7のプライマリータイプのアルキル基を分子中に有するZnDTPをリン濃度換算で300〜1200質量ppm含んでいてもよいし、
〔4〕上記〔1〕〜〔3〕の何れかのエンジン油に、(E)金属型清浄剤として、塩基価30〜250mgKOH/gのアルカリ土類金属サリシレートをアルカリ土類金属量で500〜2500質量ppm含んでいてもよいし、
〔5〕上記〔1〕〜〔4〕の何れかのエンジン油に、(F)金属型清浄剤として、親油基部分が天然原料からなる塩基価20〜400mgKOH/gのアルカリ土類金属スルホネートをアルカリ土類金属量で100〜1000質量ppm含んでいてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明における必須成分の一つである(A)は、下記の一般式(1)で表されるビスタイプのコハク酸イミドをホウ素化合物で処理したものなどを挙げることができる。
このホウ素化合物として用いられる化合物は、ホウ酸、ホウ酸無水物、ハロゲン化ホウ素、ホウ酸エステル、ホウ酸アミド、酸化ホウ素などが挙げられる。
一般式(1)におけるR1とR2はポリブテニル基、R3は炭素数2〜5のアルキレン基、Xは1〜10の整数である。R1とR2は同一であってもよく、異なってもよい。R1とR2は、好ましくは平均分子量1200〜2600、より好ましくは1250〜2600、さらに好ましくは1300〜2600のポリブテニル基である。
【0010】
上記成分(A)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
成分(A)の配合割合は、ホウ素濃度換算で150〜280質量ppm、好ましくは160〜270質量ppm、より好ましくは180〜260質量ppmである。
成分(A)が少なすぎると清浄性、耐熱性、酸化安定性が悪くなり、多すぎると硫酸灰分が増加するばかりでなく、特に清浄性の向上効果はなく材料コストが高くなるだけである。
なお、上記成分(A)に替えて、他のコハク酸イミド、例えばモノタイプのものを用いても、本発明のような清浄性、耐熱性、酸化安定性、耐摩耗性に優れたエンジン油を得ることはできない。
【0011】
【化1】
一般式(1)
Figure 2004210918
【0012】
本発明における必須成分の一つである(B)は、前述の一般式(1)で表されるビスタイプのコハク酸イミドなどを挙げることができる。
一般式(1)におけるR1、R2、R3は、成分(A)と同じである。
この成分(B)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
成分(B)の配合割合は、窒素濃度換算で100〜900質量ppm、好ましくは200〜850質量ppm、より好ましくは250〜800質量ppmである。
成分(B)が少なすぎると清浄性が悪くなり、多すぎると耐摩耗性が低下するばかりでなく、添加量に見合う効果の向上はない。
なお、上記成分(B)に替えて、他のコハク酸イミド、例えばモノタイプのものを用いても、本発明のような清浄性、酸化安定性、耐摩耗性に優れたエンジン油を得ることはできない。
【0013】
本発明では、上記のように、成分(A)のビスタイプのホウ素含有コハク酸イミドと成分(B)のビスタイプのコハク酸イミドを組み合わせて使用することが肝要であり、成分(A)と成分(B)による窒素合計量を400〜2000質量ppm、好ましくは500〜1900質量ppm、より好ましくは600〜1800質量ppmとする。
成分(A)のみでは、本発明のような清浄性に優れたエンジン油は得られず、成分(B)のみでは、本発明のような耐熱性、酸化安定性、耐摩耗性に優れたエンジン油は得られない。
【0014】
また、成分(A)と成分(B)のポリブテニル基は、平均分子量1200〜2600であることが好ましく、より好ましくは1300〜2600である。ポリブテニル基の平均分子量がこれより小さいと、清浄性が劣るばかりでなく、耐摩耗性も低下し、これより大きいと、成分(A)や成分(B)の流動性が悪化し、エンジン油調製時のハンドリングが悪くなる。
なお、これら成分(A),(B)は、予め、基油にて希釈し流動性を改善してから使用することも可能であるが、このようにすると、操作が煩雑になるばかりでなく、希釈用の基油分だけ添加量が多くなるとともに、エンジン油の低温流動性に悪影響を与えることがある。
【0015】
本発明の上記〔2〕のエンジン油における成分(C)の非金属系酸化防止剤は、高分子ヒンダ−ドフェノール化合物であり、平均分子量が200〜1200、好ましくは300〜700であって、例えば次の一般式(2)、(3)で表されるものが使用される。
【0016】
【化2】
一般式(2)
Figure 2004210918
式中、nは1〜4の整数、R1,R2はHまたはt−ブチル基を示す。
一般式(3)
Figure 2004210918
式中、R1,R2はHまたはt−ブチル基を示す。R3はHまたは炭素数1〜20、好ましくは1〜16、より好ましくは1〜12のアルキル基を示し、直鎖であっても、分岐を持ってもよい。
【0017】
成分(C)の高分子ヒンダードフェノール化合物は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
成分(C)の高分子ヒンダードフェノール化合物の配合割合は、0.5〜2.5質量%、好ましくは0.6〜2.3質量%、より好ましくは0.8〜2.2質量%である。
成分(C)が少なすぎると耐酸化効果は小さくなり、多すぎてもこの効果の向上は得られない。
なお、上記成分(C)に替えて、他の非金属系酸化防止剤、例えば低分子量フェノール系酸化防止剤やアミン系酸化防止剤を用いても、本発明のような清浄性、酸化安定性、耐摩耗性に優れたエンジン油を得ることはできない。
【0018】
本発明における硫酸灰分量とはJIS−K−2272(1998)による試験方法によって測定される灰分量を意味し、本発明では、硫酸灰分量を0.85〜1.3質量%、好ましくは0.9〜1.2質量%、より好ましくは0.95〜1.1質量%とする。
硫酸灰分量が少ないと清浄性、酸化安定性、塩基価保持性、耐熱性が低下し、特に大型トラックなどのヘビーデューティ向けとしては、エンジン油の寿命が低下し、多すぎると本発明が企図する低灰分化が達成できない。
【0019】
本発明の上記〔3〕のエンジン油における成分(D)のZnDTPは、次の一般式(4)で表される。
【0020】
【化3】
一般式(4)
Figure 2004210918
【0021】
式中、R1〜R4のアルキル基は、セカンダリータイプの炭素数3〜6のアルキル基、および/またはプライマリータイプの炭素数3〜7のアルキル基を示す。R1〜R4は同一でも異なってもよい。好ましくはセカンダリータイプの炭素数3〜6のアルキル基、またはプライマリータイプの炭素数3〜6のアルキル基、より好ましくはセカンダリータイプの炭素数3のアルキル基とプライマリータイプの炭素数7のアルキル基の組み合わせ、最も好ましくはセカンダリータイプの炭素数3とプライマリータイプの炭素数4〜6のアルキル基の組み合わせである。
【0022】
上記成分(D)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
成分(D)の配合割合は、リン濃度換算で300〜1200質量ppm、好ましくは400〜1100質量ppm、より好ましくは450〜1000質量ppmである。
成分(D)が少なすぎると優れた耐摩耗性効果が得られず、多すぎても添加量に見合う耐摩耗性の向上効果は得られない。
なお、上記成分(D)に替えて他のZnDTP、例えばプライマリータイプの炭素数8〜12のアルキル基のものを用いても、本発明のような耐摩耗性に優れたエンジン油を得ることができない。
【0023】
本発明の上記〔4〕のエンジン油における成分(E)の金属型清浄剤は、アルカリ土類金属サリシレートであって、塩基価が、過塩素酸法(JIS−K−2501−7)による全塩基価で30〜250mgKOH/g、好ましくは40〜230mgKOH/gのものである。
塩基価が30mgKOH/g未満では、所要添加量が多くなり、経済的でなく、250mgKOH/gを超えると、所要添加量が少なくなり、清浄性の効果が期待できない。
【0024】
このアルカリ土類金属サリシレートは、炭素数10〜24のα−オレフィンでフェノールをアルキル化し、次いでコルベ−シュミット反応でカルボキシル基を導入した後、複分解などによりアルカリ土類金属塩としたものが使用される(イギリス特許第734,598号公報、イギリス特許第734,622号公報など参照)。
このアルカリ土類金属サリシレートのアルカリ土類金属としては、カルシウム、マグネシウム、バリウムが好ましく、特に好ましくはカルシウムである。
これらのアルカリ土類金属サリシレートは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0025】
成分(E)のアルカリ土類金属サリシレートの配合割合は、アルカリ土類金属量で500〜2500質量ppm、好ましくは550〜2350質量ppm、より好ましくは600〜2300質量ppmである。
アルカリ土類金属サリシレートが少なすぎると清浄性、酸化安定性、耐熱性が低下し、多すぎると本発明が企図する低灰分化が達成できない。
なお、上記のアルカリ土類金属サリシレートの替わりに、該サリシレートと同等の塩基価を有するアルカリ土類金属スルホネート(但し、後述する本発明の成分(F)を除く)やアルカリ土類金属フェネートを用いても、本発明のような清浄性、耐熱性、酸化安定性、耐摩耗性に優れたエンジン油を得ることはできない。
【0026】
本発明の上記〔4〕のエンジン油における成分(F)の金属型清浄剤は、親油基部分が天然原料からなるアルカリ土類金属スルホネートであって、一般には、アルキルベンゼン類を発煙濃硫酸やSOガスによりスルホン化した後、金属塩に変換して得られるものが使用される。
この原料のアルキルベンゼン類は、鉱油の潤滑油留分から得られるアルキルベンゼンを使用することが好ましい。なお、合成アルキルベンゼンやジノニルナフタレンを原料とする合成系アルカリ土類金属スルホネートは、清浄性が劣るため好ましくない。
成分(F)のアルカリ土類金属スルホネートのアルカリ土類金属としては、カルシウム、マグネシウム、バリウムが好ましく、特に好ましくはカルシウムである。
【0027】
成分(F)のアルカリ土類金属スルホネートの塩基価は、過塩素酸法(JIS−K−2501−7)による全塩基価で20〜400mgKOH/g、好ましくは150〜350mgKOH/g、より好ましくは250〜320mgKOH/gである。
塩基価が20mgKOH/g未満では所要添加量が多くなり、酸化安定性が低下する可能性があり、400mgKOH/gを超えると、所要添加量が少なくなり、清浄性の効果が期待できない。
これらのアルカリ土類金属スルホネートは、1種類単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0028】
成分(F)のアルカリ土類金属スルホネートの配合割合は、アルカリ土類金属量で100〜1000質量ppm、好ましくは150〜800質量ppm、より好ましくは200〜500質量ppmである。
成分(F)が少なすぎると清浄性、耐摩耗性の効果が期待できず、多すぎると上記成分(E)との併用エンジン油においては、金属型清浄剤の量が多くなり、本発明で企図する低灰分化を達成することが困難となる。
【0029】
また、成分(F)と成分(E)とを併用する場合、製品エンジン油の硫酸灰分が0.85〜1.3質量%になるアルカリ土類金属量の範囲とすることが肝要であるとともに、低灰分化を達成する上では、成分(F)のアルカリ土類金属スルホネートに対して、成分(E)アルカリ土類金属サリシレートを多くすることが肝要であり、具体的には成分(E):成分(F)(アルカリ土類金属比)=1:20〜2:3とすることが好ましい。
【0030】
本発明では、上記の各成分を鉱油系潤滑油または合成系潤滑油あるいは両者の混合物からなる基油に配合する。
これらの基油の40℃での動粘度(JIS−K−2283−5)は、特に限定しないが、通常は10〜250mm/sであればよく、好ましくは15〜150mm/s、より好ましくは20〜100mm/sであり、100℃での動粘度(JIS−K−2283−5)も、特に限定しないが、5.6〜26mm/sであればよい。
また、これらの基油の粘度指数(JIS−K−2283−6)は、通常は50〜200であればよく、好ましくは80〜160である。
【0031】
鉱油系潤滑油は、例えば、鉱油系潤滑油留分を溶剤抽出、溶剤脱ロウ、水素化精製、水素化分解、ワックス異性化などの精製手法を適宜組み合わせて精製したものが用いられる。
合成系潤滑油は、例えば、炭素数3〜12のα−オレフィンの重合体であるα−オレフィンオリゴマー、ジオクチルセバケートを始めとするセバケート、アゼレート、アジペートなどの炭素数4〜12のジアルキルジエステル類、1−トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールと炭素数3〜12の一塩基酸から得られるエステルを始めとするポリオールエステル類、炭素数9〜40のアルキル基を有するアルキルベンゼン類などが用いられる。
上記鉱油系潤滑油、合成系潤滑油は、前述の特定性状を有するものを選択してもよく、2種以上を混合して前述の特定性状を有するようになってもよい。
【0032】
本発明のエンジン油では、本発明の目的が損なわれない範囲で、上記成分の他に、必要に応じて各種公知の添加剤、例えば、アルカリ土類金属スルホネート、アルカリ土類金属フェネート、アルカリ土類金属サリシレート、アルカリ土類金属ホスホネートなどの金属型清浄剤;アルケニルこはく酸イミド、ベンジルアミン、アルキルポリアミンなど他の無灰型分散剤;リン系、硫黄系、アミン系、エステル系などの各種摩耗防止剤;モリブテンジチオホスフェート、モリブテンジチオカルバメート、モリブテン酸アミン化合物、長鎖脂肪族アミン、長鎖脂肪族酸、長鎖脂肪族酸エステル、長鎖脂肪族アルコールなどの摩擦調整剤;ポリメタクリレート系、エチレンプロピレン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体の水素化物あるいはポリイソブチレン等の各種粘度指数向上剤;2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾールなどのアルキルフェノール類、4,4’−メチレンビス−(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)などのビスフェノール類、n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェノール)プロピオネートなどのフェノール系化合物、ナフチルアミン類やジアルキルジフェニルアミン類などの芳香族アミン化合物などの各種酸化防止剤;硫化オレフィン、硫化油脂、メチルトリクロロステアレート、塩素化ナフタレン、ヨウ素化ベンジル、フルオロアルキルポリシロキサン、ナフテン酸鉛などの極圧剤;ステアリン酸を始めとするカルボン酸、ジカルボン酸、金属石鹸、カルボン酸アミン塩、重質スルホン酸の金属塩、多価アルコールのカルボン酸部分エステル、リン酸エステルなどの各種錆止め剤;ベンゾトリアゾール、ベンゾイミダゾール、チアジアゾールポリスルフィド、などの各種腐食防止剤;シリコーン油などの各種消泡剤などを1種単独で、または2種以上組み合わせて適宜配合することができる。
【0033】
本発明のエンジン油の調製方法は、基油、上記の成分(A)〜(F)、必要に応じて添加する上記の各種添加剤を適宜混合すればよく、その混合順序は特に限定されるものではなく、基油に成分(A)〜(F)を順次混合してもよく、成分(A)〜(F)を予め混合したものを基油に混合してもよい。
また、上記の各種添加剤も、基油に添加してもよいし、成分(A)〜(F)に添加してもよい。
【0034】
【実施例】
実施例1〜14、比較例1〜14、参考例1
下記の基油、成分(A)〜(F)を表1〜3に示す割合で配合して、エンジン油を調製した。
これらのエンジン油の粘度グレードは全てAPI 10W−30グレードである。
なお、表1の基油の割合「バランス」とは、当該エンジン油に配合されている全成分の合計量が100質量%になるように基油の量を設定したことを意味する。
【0035】
1.基油
40℃の動粘度が25〜35mm/s、100℃の動粘度が5.0〜7.0mm/s、粘度指数が100〜150の鉱油系潤滑油基油を使用した。
2.ホウ素含有コハク酸イミド(1)
平均分子量1300のポリブテニル基を有するビスタイプのポリアルケニルコハク酸イミドをホウ素化合物で処理したものを使用した。ホウ素含有量は0.8質量%、窒素含有量は1.8質量%であった。
3.ホウ素含有コハク酸イミド(2)
平均分子量1300のポリブテニル基を有するビスタイプのポリアルケニルコハク酸イミドをホウ素化合物で処理したものを使用した。ホウ素含有量は0.4質量%、窒素含有量は1.4質量%であった。
4.ホウ素含有コハク酸イミド(3)
平均分子量950のポリブテニル基を有するビスタイプのポリアルケニルコハク酸イミドを使用した。ホウ素含有量は0.35質量%、窒素含有量は1.6質量%であった。
5.コハク酸イミド(1)
平均分子量1300のポリブテニル基を有するビスタイプのポリアルケニルコハク酸イミドを使用した。窒素含有量は1.75質量%であった。
6.コハク酸イミド(2)
平均分子量2100のポリブテニル基を有するビスタイプのポリアルケニルコハク酸イミドを使用した。窒素含有量は0.9質量%であった。
7.コハク酸イミド(3)
平均分子量950のポリブテニル基を有するビスタイプのポリアルケニルコハク酸イミドを使用した。窒素含有量は1.1質量%であった。
8.非金属系酸化防止剤(1)
一般式(3)で表されるヒンダードフェノール化合物を使用した。平均分子量は約380であった。
9.非金属系酸化防止剤(2)
比較のために、ジフェニルアミンを使用した。
10.ZnDTP(1)
セカンダリータイプの炭素数3のアルキル基と、プライマリータイプの炭素数4と5のアルキル基とを有するZnDTPを使用した。
11.ZnDTP(2)
プライマリータイプの炭素数3と6のアルキル基を有するZnDTPを使用した。
12.ZnDTP(3)
比較のために、プライマリータイプの炭素数8のアルキル基を有するZnDTPを使用した。
13.カルシウムサリシレート
塩基価170mgKOH/gのカルシウムサリシレートを使用した。カルシウム含有量は5.8質量%であった。
14.カルシウムフェネート
比較のために、塩基価255mgKOH/gのカルシウムフェネートを使用した。カルシウム含有量は8.7質量%であった。
15.カルシウムスルホネート(1)
親油基部分が天然原料からなる塩基価300mgKOH/gのカルシウムスルホネートを使用した。カルシウム含有量は12.0重量%である。
16.カルシウムスルホネート(2)
比較のために、親油基部分が合成アルキルベンゼンからなる塩基価300mgKOH/gのカルシウムスルホネートを使用した。カルシウム含有量は11.1質量%であった。
17.その他の添加剤(添加剤)
公知の清浄剤、酸化防止剤、粘度指数向上剤などを適宜配合したものでを使用した。表1と表2には、その合計配合量で示した。
【0036】
合計窒素量:
ホウ素含有コハク酸イミドとコハク酸イミドの合計窒素量を計算値によって求めた値である。
硫酸灰分量:
実施例、比較例のエンジン油を測定した値である。
【0037】
評価試験
(1)酸化安定性試験:
JIS−K−2514に規定される内燃機関用潤滑油酸化安定度試験方法に準拠して評価した。試験条件は165.5℃、96時間とした。この条件での試験後油の残存塩基価を測定した。試験後油の残存塩基価(塩酸法;JIS−K−2501−6)が大きいほど、酸化安定性に優れることを示す。
(2)耐摩耗性試験
ASTM D417−82に規定されるシェル高速四球摩耗試験方法に準拠して評価した。試験条件は、室温、1800rpm、1minとし、初期焼き付き荷重によって評価した。初期焼き付き荷重が高いほど、耐摩耗性に優れることを示す。
(3)実機による清浄性試験
JASO M336−98に規定されるJASO清浄性エンジン試験方法に準拠して評価した。使用燃料はJIS 2号軽油(硫黄分460質量ppm)であった。なお、本試験はディーゼルエンジン油のJASO規格であるDH−1の規格試験であり、清浄性を表すTGF(%)が60(%)以下が規格値である。値が小さいほど清浄性能に優れることを示す。
(4)実機による耐摩耗性試験
JASO M354−99に規定されるJASO動弁摩耗エンジン試験方法に準拠して評価した。使用燃料はJIS 2号軽油(硫黄分460質量ppm)であった。なお、本試験もディーゼルエンジン油のJASO規格であるDH−1の規格試験であり、耐摩耗性を表すカム軸の軸径変化(μm)が95(μm)以下が規格値である。値が小さいほど耐摩耗性能に優れることを示す。
【0038】
【表1】
Figure 2004210918
【0039】
【表2】
Figure 2004210918
【0040】
【表3】
Figure 2004210918
【0041】
表1〜3から明らかなように、本発明のエンジン油は、比較例と比べると、硫酸灰分量はこれらの比較例と同等に低灰分化できる一方で、清浄性、酸化安定性、耐摩耗性においては、優れたものとすることができ、これらの効果は、特定のホウ素含有コハク酸イミド、特定のコハク酸イミド、特定の非金属系酸化防止剤、特定のZnDTP、特定の金属型清浄剤を特定量配合することにより初めて実現できるものであることが判る。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、低灰分であって、優れた清浄性、耐熱性、酸化安定性、耐摩耗性を有するエンジン油を提供することができる。
このように、実用上極めて有効な本発明のエンジン油は、特に排気ガス後処理装置を搭載した大型トラックなどのヘビーデューティに好適に使用することができる。

Claims (5)

  1. 鉱油系潤滑油、合成系潤滑油の何れか1種以上からなる基油に、(A)分散剤としてビスタイプのホウ素含有コハク酸イミドをホウ素濃度換算で150〜280質量ppm、(B)分散剤として、ビスタイプのコハク酸イミドを窒素濃度換算で100〜900質量ppm含有し、成分(A)と成分(B)による窒素合計量が400〜2000質量ppmであり、硫酸灰分量が0.85〜1.3質量%であることを特徴とするエンジン油。
  2. (A)の分散剤が、平均分子量1200〜2600のポリブテニル基を有するビスタイプのホウ素含有コハク酸イミド、(B)の分散剤が、平均分子量1200〜2600のポリブテニル基を有するビスタイプのコハク酸イミドであり、さらに(C)非金属系酸化防止剤として、高分子ヒンダードフェノール化合物を0.5〜2.5質量%含むことを特徴とする請求項1に記載のエンジン油。
  3. さらに、(D)炭素数3〜6のセカンダリータイプのアルキル基、および/または炭素数3〜7のプライマリータイプのアルキル基を分子中に有するジアルキルジチオリン酸亜鉛をリン濃度換算で300〜1200質量ppm含んでなる請求項1または2に記載のエンジン油。
  4. さらに、(E)金属型清浄剤として、塩基価30〜250mgKOH/gのアルカリ土類金属サリシレートをアルカリ土類金属量で500〜2500質量ppm含んでなる請求項1〜3の何れかに記載のエンジン油。
  5. さらに、(F)金属型清浄剤として、親油基部分が天然原料からなる塩基価20〜400mgKOH/gのアルカリ土類金属スルホネートをアルカリ土類金属量で100〜1000質量ppm含んでなる請求項1〜4の何れかに記載のエンジン油。
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