JPH07268379A - 建設機械用ディーゼルエンジン油組成物 - Google Patents

建設機械用ディーゼルエンジン油組成物

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JPH07268379A JP8379094A JP8379094A JPH07268379A JP H07268379 A JPH07268379 A JP H07268379A JP 8379094 A JP8379094 A JP 8379094A JP 8379094 A JP8379094 A JP 8379094A JP H07268379 A JPH07268379 A JP H07268379A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 鉱油系潤滑油もしくは合成系潤滑油あるいは
両者の混合物の基油に、カルシウムサリシレートを1〜
20重量%、化1の一般式 【化1】 (式中R ,R ,R 及びR は、炭素数1
〜20の1級アルキル基である)で表されるジアルキル
ジチオリン酸亜鉛を0.5〜5重量%、ヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤を0.1〜5重量%、及びアルケニ
ルこはく酸イミド又はその誘導体を1〜20重量%の割
合で含有させてなる建設機械用ディーゼルエンジン油組
成物。 【効果】 建設機械用ディーゼルエンジンにおける軸受
メタルの腐食防止と清浄性、摩耗防止性の向上を高次元
で達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械用ディーゼル
エンジン油組成物に関し、更に詳しくは、高い清浄性、
耐摩耗性を維持しつつ、エンジンの軸受メタルの腐食を
防ぐことのできる建設機械用ディーゼルエンジン油組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械用ディーゼルエンジンは、高出
力、高負荷、高速で運転されており、エンジン内部が高
温化し、エンジン油の劣化が促進され易い。エンジン油
の劣化が進むと、劣化物により軸受メタルの腐食が発生
しエンジン出力の低下につながる。このような問題の解
決には、エンジン油添加剤のうち、金属型清浄剤が最も
効果的と解され、金属型清浄剤の能力により酸化劣化物
を中和し、軸受メタルの腐食発生を防ぐ方法がとられて
きた。しかし、近年、建設機械用ディーゼルエンジン油
は、高出力、高負荷、高速で長時間使用されているた
め、金属型清浄剤の配合技術だけでは限度がある。特
に、長時間使用時においては、一層の高い清浄性、耐摩
耗性が要求され、これらの性能と共に、軸受メタルの腐
食防止性能を付与しなければならず、より添加剤の配合
技術が要求されてくる。また、建設機械用ディーゼルエ
ンジンは、自動車用ディーゼルエンジンと同様であると
一般に解され、同じタイプのディーゼルエンジン油が使
用されてきた。しかし、建設機械用ディーゼルエンジン
は、自動車用ディーゼルエンジンと比較し、通常運転時
及びアイドリング時において格段の高負荷、高速で使用
されており、塵埃の混入もある。具体的には、通常(作
業)運転時にエンジンにかかる負荷が定格出力の70%
以上の高負荷で使用される。さらに、エンジン回転数も
高く、その回転数もエンジンによって異なるが、一例を
挙げると通常(作業)運転時は2,000r.p.m.
以上の高速で使用され、負荷のかからないアイドリング
時にも次の作業に備え2,300r.p.m.以上の高
回転で運転されている。このためエンジン内部が高温化
し、かつ塵埃による部品摩耗によりブローバイガスが増
えて、エンジン油の劣化が促進され易い。エンジン油の
劣化が進むと、劣化物により軸受メタルの腐食が発生し
エンジン出力の低下につながるという問題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の状況に鑑み、高い清浄性、耐摩耗性を維持しつつエ
ンジンの軸受メタルの腐食を防ぐことのできる建設機械
用ディーゼルエンジン油組成物を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】従来、軸受メタルの腐食
に関与する劣化物は酸性物質であり、指標として一般に
全酸価が用いられ、この値が上昇すると油の劣化は進行
したと考えられ、いかにこの値を抑制するかが課題とさ
れてきた。全酸価値上昇の原因は燃焼生成物やブローバ
イガスの油中への混入並びにエンジン油自体の劣化と言
われている。本発明者らは、燃焼生成物の中和性能は勿
論であるが、エンジン油自体の分解防止及び酸化安定性
を重点性能とすることに着目し、上記目的を達成するた
めに鋭意検討を行った結果、無灰型分散剤の存在下で、
特定の金属型清浄剤、特定の摩耗防止剤(ジアルキルジ
チオリン酸亜鉛)、特定の酸化防止剤を配合することに
より、清浄性及び耐摩耗性を損なうことなく軸受メタル
の腐食が防止できることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0005】すなわち、本発明は、鉱油系潤滑油もしく
は合成系潤滑油あるいは両者の混合物の基油に、カルシ
ウムサリシレートを1〜20重量%、化2の一般式
【0006】
【化2】
【0007】(式中R ,R ,R 及びR
は、炭素数1〜20の1級アルキル基である)で表され
るジアルキルジチオリン酸亜鉛を0.5〜5重量%、ヒ
ンダートフェノール系酸化防止剤を0.1〜5重量%、
及びアルケニルこはく酸イミド又はその誘導体を1〜2
0重量%の割合で含有させてなることを特徴とする建設
機械用ディーゼルエンジン油組成物を提供するものであ
る。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おける必須成分の一つであるカルシウムサリシレート
は、炭素数10〜18のαーオレフィンでフェノールを
アルキル化し、次いでコルベ−シュミット反応でカルボ
キシル基を導入した後、複分解などによりアルカリ土類
金属塩としたものが使用される(イギリス特許第73
4,598号公報、イギリス特許第734,622号公
報など参照)。ディーゼルエンジン油組成物に用いるた
め過塩基性のものが好ましく、塩基価が特に150mg
KOH/g以上が最良である。本発明の建設機械用ディ
ーゼルエンジン油組成物中におけるカルシウムサリシレ
ートの配合割合は1〜20重量%、好ましくは4〜12
重量%であり、配合割合が少な過ぎると効果が小さくな
り、逆に多過ぎてもコストアップとなって経済的に不利
となる。
【0009】また、本発明における必須成分の一つであ
るジアルキルジチオリン酸亜鉛は、化3の一般式
【0010】
【化3】
【0011】で表され、式中R ,R ,R
びR は、炭素数1〜20の1級アルキル基であり、
好ましくは炭素数2〜14の1級アルキル基であり、特
に好ましくは炭素数3〜10の1級アルキル基である。
本発明のディーゼルエンジン油組成物中におけるジアル
キルジチオリン酸亜鉛の配合割合は0.5〜5重量%、
好ましくは1〜3重量%であり、配合割合が少な過ぎる
と効果が小さくなり、逆に多過ぎてもコストアップとな
って経済的に不利となる。
【0012】本発明における必須成分の一つであるアル
ケニルこはく酸イミドまたはその誘導体は、特に限定さ
れるものではなく、通常潤滑油の無灰型分散剤として使
用できる種々のものが使用できる。アルケニルこはく酸
イミドまたはその誘導体の具体例としては、例えばポリ
ブテン等の分子量約300〜5000のポリオレフィン
を無水マレイン酸と反応させてモノアルケニル無水こは
く酸とした後、さらにエチレンジアミン、ジエチレント
リアミン、ジプロピレントリアミン、トリエチレンテト
ラミン、テトラエチレンペンタミンのようなポリアミン
を用いてイミド化したものでモノイミド、ジイミド、ト
リイミドなどの種々のアルケニルこはく酸イミド類、ま
た、特公昭42−8013号公報、特公昭42−801
4号公報、特開昭51−52381号公報、特開昭51
−130408号公報に記載されているようなアルケニ
ルこはく酸イミドのホウ素化合物誘導体、有機ホスホネ
−ト誘導体等あるいはアルケニルこはく酸イミドをアル
デヒド、ケトン、カルボン酸、スルホン酸、アルキレン
オキシド、硫黄等と反応させたアルケニルこはく酸イミ
ドの誘導体などが挙げられる。これらのアルケニルこは
く酸イミドまたはその誘導体のうち好ましいものは、ア
ルキル基のポリブテン分子量が1500〜2000で、
トリエチレンテトラミンやテトラエチレンペンタミンな
どでイミド化したアルケニルこはく酸モノイミドであ
る。なお、これらのアルケニルこはく酸イミドまたはそ
の誘導体は、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。本発明のディーゼルエンジン油
組成物におけるアルケニルこはく酸イミド又はその誘導
体の配合割合は、1〜20重量%、好ましくは4〜16
重量%であり、配合割合が少な過ぎると効果が小さくな
り、逆に多過ぎてもコストアップとなって経済的に不利
となる。
【0013】本発明における必須成分の一つであるヒン
ダードフェノール系酸化防止剤は、通常の公知方法で合
成されるものであり、溶解性において40℃の動粘度が
500mm2/sec以下のものを用いるのが好まし
い。本発明のディーゼルエンジン油組成物中におけるヒ
ンダードフェノール系酸化防止剤の配合割合は0.1〜
5重量%、好ましくは1〜3重量%であり、配合割合が
少な過ぎると効果が小さくなり、逆に多過ぎてもコスト
アップとなって経済的に不利となる。
【0014】本発明の建設機械用ディーゼルエンジン油
組成物中においては、上記以外にもアルキル基の炭素数
が1〜30のポリオキシエチレン非イオン界面活性剤を
用いることが好ましい。そのポリオキシエチレン非イオ
ン界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコールエ
ーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンオクチルステアリルエーテル、ポリオキシ
エチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンソルビ
タンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタン
モノオレエート、ポリオキシエチレングリコールモノオ
レエートなどが挙げられ、好ましくはポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテ
ル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルであ
る。本発明の建設機械用ディーゼルエンジン油組成物中
におけるポリオキシエチレン非イオン界面活性剤の配合
割合は0.01〜3重量%、好ましくは0.5〜2重量
%であり、配合割合が少な過ぎると効果が小さくなり、
逆に多過ぎてもコストアップとなって経済的に不利とな
る。
【0015】上記のカルシウムサリシレート、炭素数1
〜20の1級アルキル基を持つ1級ジアルキルジチオリ
ン酸亜鉛、アルケニルこはく酸イミド又は誘導体、ヒン
ダードフェノール系酸化防止剤及び必要に応じポリオキ
シエチレン系非イオン界面活性剤が配合される基油は、
通常の潤滑油粘度を有し、粘度指数が85〜140のも
のであればよく、鉱油系、合成系、又はこれらの混合系
のものが使用できる。鉱油系潤滑油の場合は、溶剤精
製、水素化精製など適宜組み合わせて精製したものを用
いれば良い。合成系潤滑油としては、例えば炭素数3〜
12のα−オレフィンの重合体であるα−オレフィンオ
リゴマー、ジオクチルセバケートを始めとするセバケー
ト、アゼレート、アジペートなどの炭素数4〜12のジ
アルキルジエステル類、1−トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトールと炭素数3〜12の一塩基酸から
得られるエステルを始めとするポリオールエステル類、
炭素数9〜40のアルキル基を有するアルキルベンゼン
類などが挙げられる。上記鉱油系潤滑油及び合成系潤滑
油は1種単独であるいは2種以上を混合して使用するこ
とができる。
【0016】本発明の建設機械用ディーゼルエンジン油
組成物においては、上記した添加物のほかに、必要に応
じて各種の公知の添加剤、例えばポリメタクリレート
系、エチレンープロピレン共重合体、スチレン・イソプ
レン共重合体、スチレン・イソプレン共重合体の水素化
物あるいはポリイソブチレンなどの各種粘度指数向上
剤、硫化油脂、ジフェニルスルフィド、メチルトリクロ
ロステアレート、塩素化ナフタレン、ヨウ素化ベンジ
ル、フルオロアルキルポリシロキサン、ナフテン酸鉛な
どの各種極圧剤、ステアリン酸を始めとするカルボン
酸、ジカルボン酸、金属石けん、カルボン酸アミン塩、
重質スルホン酸の金属塩、多価アルコールのカルボン酸
部分エステル、りん酸エステルなどの各種さび止め剤、
高級脂肪酸、高級アルコール、アミン、エステルなどの
各種摩擦調整剤、シリコーン油などの各種消泡剤などを
1種単独又は2種以上組み合わせて適宜配合することが
できる。また、これら以外にも各種の添加物を適宜配合
することができる。
【0017】本発明の建設機械用ディーゼルエンジン油
組成物の調整方法は、基油、上記必須成分及び必要に応
じて各種添加剤を適宜混合すればよく、その混合順序は
特に限定されるものではなく、基油に必須成分を順次混
合してもよく、必須成分を予め混合した後基油に混合し
てもよい。さらに、各種添加剤についても、予め基油に
添加してもよく、必須成分に添加してもよい。
【0018】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。ただし、本発明はこれらの例によっては何ら限
定されるものではない。実施例では、基油に、必須成分
及び種々の添加剤を配合して建設機械用ディーゼルエン
ジン油組成物を調整し、耐メタル腐食性、清浄性及び摩
耗防止性能を評価した。各実施例、各比較例の建設機械
用ディーゼルエンジン油組成物の調製に用いた基油、必
須成分、添加剤の種類及び各評価試験は次の通りであ
る。
【0019】1.基油 各実施例、各比較例とも石油精製で一般的な潤滑油製造
プロセスから得た、いわゆる150ニュートラル油70
重量%と500ニュートラル油30重量%を混合して用
いた。基油の粘度指数は、102であった。 2.添加剤 金属型清浄剤 市販品のカルシウムサリシレートA(TBN=170)
(アルキル基の炭素数:16) 市販品のカルシウムサリシレートB(TBN=150)
(アルキル基の炭素数:12) 市販品のカルシウムフェネート(TBN=250) 市販品のカルシウムスルホネート(TBN=320) なお、TBNは、全塩基価のことである。 アルケニルこはく酸イミド アルキル基のポリブテン分子量が1700で、トリエチ
レンテトラミンでイミド化したアルケニルこはく酸モノ
イミド ジアルキルジチオリン酸亜鉛 (i)市販品の炭素数4、8、12のアルキル基を持つ
1級ジアルキルジチオリン酸亜鉛 (ii)市販品の炭素数4のアルキル基を持つ2級ジア
ルキルジチオリン酸亜鉛 (iii)市販品の炭素数8のアルキル基を持つアリル
タイプのジアルキルジチオリン酸亜鉛
【0020】酸化防止剤 市販品のヒンダードフェノール系酸化防止剤(40℃動
粘度:150mm2/sec) 市販品のアロマティックアミン系酸化防止剤 市販品のジブチルヒドロキシトルエン(BHT)系酸化
防止剤 ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤 市販品のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル その他の添加剤 粘度指数向上剤、消泡剤など全て市販品
【0021】3.評価試験 (1)耐メタル腐食性試験 供試油100gに試験片(JIS H−5115 鉛青
銅鋳物 3種)を入れ、120℃及び140℃にて24
0時間浸漬する。試験片を取り出し、変色度及び試験片
重量変化を測定する。各評価項目の評点の目安を次に示
す。両者の測定値をもって供試油の耐メタル腐食性の総
合評価を行った。両者の評点が異なる場合は、色調及び
重量変化度合いを勘案して総合評価の採点を行った。
【0022】変色度 A:変色なし B:茶色 C:灰色〜黒色 D:黒色・剥離あり 試験片重量変化 A:±1mg未満 B:±1〜10mg未満 C:±10〜50mg未満 D:±50mg以上
【0023】(2)清浄性及び摩耗防止性能の評価試験 直列6気筒、5リットルの建設機械用ディーゼルエンジ
ンを次の運転条件で操作した。 回転数 2300 rpm 油 温 120 ℃ 試験時間 200 hr、400 hr エンジン各部の清浄性、摩耗量を評価した。清浄性は評
価法JPI−5S−15−85にて評価を行った。な
お、エンジン各部の清浄性、摩耗量の評点は、市販油を
10点とし相対値で示す。清浄性の10点以上の値は、
また、摩耗量の10点以下の値は、市販油より優れてい
ることを示す。
【0024】実施例 1〜6 前記の基油に表1に示す添加剤を表1上段に示す割合
(重量%)で配合し、建設機械用ディーゼルエンジン油
組成物を調製した。得られた建設機械用ディーゼルエン
ジン油組成物の評価値は表1下段に示す通りである。ま
た、これら建設機械用ディーゼルエンジン油組成物の劣
化状態における評価値を表4に示し、建設機械用ディー
ゼルエンジンによる評価試験結果を表5に示す。
【0025】
【表1】
【0026】比較例 1〜8 前記の基油に表2及び表3に示す添加剤を表2及び表3
の上段に示す割合(重量%)で配合し、ディーゼルエン
ジン油組成物を調製した。得られたディーゼルエンジン
油組成物及び市販品のディーゼルエンジン油による評価
試験結果を表2及び表3の下段に示す。また、これらデ
ィーゼルエンジン油組成物の劣化状態における評価値を
表4に示し、ディーゼルエンジンによる評価試験結果を
表5に示す。なお、実施例、比較例中の組成物は市販品
も含め、粘度をSAE15W40(アメリカ自動車技術
者協会による自動車用潤滑剤粘度番号)とし、油中元素
についてはCa量 0.40〜0.48重量%、Zn量
0.10〜0.13重量%、P量 0.09〜0.1
1重量%にした。また、表1、2及び3において、記油
の配合割合がバランスと表示してあるのは、各種添加剤
と基油の合計量が100重量%になるように調製してい
ることを意味する。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】耐メタル腐食性試験結果
【0030】
【表5】清浄性及び摩耗防止性能の評価試験結果
【0031】表4には、実施例1及び2並びに比較例1
(市販油)を軽度、中度、重度に劣化し、全酸価を代え
耐メタル腐食試験を行った耐メタル腐食性試験結果が記
載されており、表5には、清浄性及び摩耗防止性能の評
価試験結果が記載されている。表4及び表5に示すよう
に、ディーゼルエンジン油組成物の劣化状態における耐
メタル腐食及び建設機械用ディーゼルエンジンによる評
価を行ったところ、何れの評価試験においても実施例1
及び3は、比較例1よりも優れた結果を示し、特に実施
例1は、比較例1に比べてはるかにしのぐ結果を示し
た。特に、エンジン試験による評価では試験時間を2倍
(400時間)にしても市販油(比較例1)の通常の使
用時間(200時間)と同等かそれ以上の性能を示し
た。
【0032】
【発明の効果】本発明の建設機械用ディーゼルエンジン
油組成物によると、無灰型分散剤の存在下で、特定の金
属型清浄剤、特定の摩耗防止剤(ジアルキルジチオリン
酸亜鉛)及び特定の酸化防止剤を配合することにより、
建設機械用ディーゼルエンジンにおける軸受メタルの腐
食防止と清浄性、摩耗防止性の向上を高次元で達成でき
る。本発明の建設機械用ディーゼルエンジン油組成物
は、実用上極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 137:10 A 159:20) C10N 10:04 30:04 30:06 30:10 30:20 40:02 40:25 (72)発明者 武井 実 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 (72)発明者 松平 義博 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱油系潤滑油もしくは合成系潤滑油ある
    いは両者の混合物の基油に、カルシウムサリシレートを
    1〜20重量%、化1の一般式 【化1】 (式中R1 ,R2 ,R3 及びR4 は、炭素数1〜20の
    1級アルキル基である)で表されるジアルキルジチオリ
    ン酸亜鉛を0.5〜5重量%、ヒンダードフェノール系
    酸化防止剤を0.1〜5重量%、及びアルケニルこはく
    酸イミド又はその誘導体を1〜20重量%の割合で含有
    させてなることを特徴とする建設機械用ディーゼルエン
    ジン油組成物。
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