JP2004197509A - トレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車の入庫を容易にする自動車の入庫方式を実現する一方、リフトの構造を簡素化し、全体としてコストの低減を図る。
【解決手段】入庫の自動車を停止する所定の停止位置とリフト9の待機位置に近接する近接位置との間に設置され、自動車を移動するコンベア装置16と、コンベア装置16の下部に設けられたトレー引き込み部22と前記待機位置上のリフト9との間でトレー8を移動するトレー送り装置23とを備え、自動車をトレー8に載せる動作と自動車をリフト9へ移載する動作とを同時に行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車をトレーに載せて格納する形式のトレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の機械式駐車装置では、一般に、地上1階に自動車の乗入部が設けられていて、この乗入部から自動車を入庫している。この自動車の入庫方式には、乗員の運転により、自動車を直接自動車の乗入部に着床されたリフトへ乗せる自走乗入式の他に、自動車の乗入階に設置されたローラとリフトに設置されたローラとの協働により、自動車を自動車の乗入階から自動車の乗入階に着床されたリフトへ自動的に移送するトレー式(例えば、特許文献1)や、自動車の乗入階に設置されたコンベアとリフトに搭載されたコンベアとの協働により、自動車を自動車の乗入階から自動車の乗入階に着床されたリフトへ自動的に搬入するコンベア式(例えば、特許文献2)などがある。トレー式、コンベア式の場合、自走乗入式と異なり、庫外まで延ばされたローラやコンベアに自動車を載せるだけでよく、リフト上の狭隘な車路を通る必要がないので、運転操作が未熟なドライバーでも自動車の入庫を容易に行うことができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−259371号公報(第2−3頁、図7)
【特許文献2】
特開平10−169237号公報(第2頁、図8)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記トレー式、コンベア式の入庫方式では、自走乗入式に比べて、入庫が容易になるものの、リフトにローラフレームやコンベアを搭載するため、リフトの構造が複雑化し、また重量が増大する分だけ大きな動力を必要とし、コストが増大するという問題がある。また、コンベア式の場合、自動車の格納部の各格納区画や搬器にコンベアを設置する必要があり、他の入庫方式に比べて装置全体のコストが著しく高くなるという問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、自動車の入庫を容易にする自動車の入庫方式を実現する一方、リフトの構造を簡素化し、また重量を軽減して動力の省力化を図り、さらに高価な装置を不要として、全体としてコストの低減を図ることのできるトレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のトレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部は、自動車を自動車の格納部へ移送する搬器の待機部を備え、自動車をトレーに載せて格納する形式のトレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部において、入庫の自動車を停止する所定の停止位置と搬器の待機部に近接する近接位置との間に設置され、入庫の自動車を搬器の待機部に向けて移動するコンベアと、コンベアの近傍に設置され、コンベアの下部に設けられたトレー引き込み部と前記待機部上の搬器との間でトレーを移動するトレー送り装置とを備え、コンベアとトレー送り装置との協働により、自動車をトレーに載せる動作と自動車をコンベアから搬器へ受け渡しする動作とを同時に行うものである。
この構成により、自動車の入庫に際して、入庫の自動車を自動車の停止位置上に停止すると、コンベアが搬器の待機部に向けて駆動され、入庫の自動車は自動的に搬器の待機部に向けて移動される。自動車がコンベアの終端に達するとともに、トレー送り装置が駆動され、コンベアの下部のトレー引き込み部から搬器の待機部に向けてトレーが送り出されて、自動車をトレーに載せる動作と同時に、自動車をコンベアから搬器へ受け渡しする動作が行われる。
したがって、自動車の入庫に際し、乗員は自動車をコンベアの上に載せるだけでよく、自動車の入庫を容易に行うことができる。一方、リフトには少なくともトレーを乗せるためのトレーガイドが設置されていればよく、リフトの構造を簡素化することができ、併せてリフトの重量を軽減して動力の省力化を図ることができる。さらに自動車の格納部は少なくともトレーを乗せるためのトレーレールで構成することができ、高価な装置を不要として、全体としてコストの低減を図ることができる。
【0006】
また、本発明は次のように具体化される。
第1に、コンベアの終端側に連続的に下方に向けて傾めに配置され、自動車をトレーに向けて案内するガイドローラが併設される。
これにより、自動車をコンベアからトレーに円滑に乗せ替えることができる。
第2に、コンベアは庫内と庫外に跨って設置される。
これにより、コンベアの駆動部が一系統で済むことから、コストダウンを図ることができるとともに、自動車の入庫に際し、自動車を庫内に入庫することなく、庫外に乗り捨てすることができ、自動車の入庫を一層容易に行うことができる。
第3に、トレー送り装置は、トレー引き込み部と搬器にそれぞれ配設され、トレーを移動案内するトレーガイドと、トレー引き込み部又は搬器に設置され、トレーをトレー引き込み部から搬器へ又はその反対へ送り駆動するトレー駆動装置とを具備する。
これにより、簡単な装置構成で、コンベア下部のトレー引き込み部のトレーを搬器へ確実に送り出すことができ、自動車をトレーに載せる動作と同時に、自動車をコンベアから搬器へ受け渡しする動作を行うことができる。
第4に、自動車を自走により出庫する形式の自動車の出庫口が併設される。
これにより、自動車の乗入部を専ら自動車の乗り捨て方式にして使用することができる。また、入庫口、出庫口を各別に設けることにより、自動車の乗入部の利便性を十分に活用して、自動車の入出庫を効率的に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に、本発明の一実施の形態におけるトレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部を示している。なお、ここでトレー式機械式駐車装置は地下式の駐車設備として例示している。
【0008】
図1及び図2において、1は地上1階に設置された自動車の乗入部であり、その正面に自動車の入口2が形成されている。この入口2の場合、高さ、幅が駐車設備の利用対象となる自動車の高さ、全長よりも少し大きく設定されて、自動車が横向きの状態で通過可能に形成されている。この入口2に自動開閉ドア3が上下方向に開閉可能に設けられている。自動車の乗入部1と図示されない地下に形成された自動車の格納部との間にリフトの昇降路5が形成され、この自動車の乗入部1の、下部躯体スラブ6の奥側にリフトの昇降口7が形成されている。この自動車の乗入部1の場合、リフトの昇降口7は入口2の幅方向に向けて長い略矩形状に、自動車が横向きの状態でトレー8に載せられてリフト9に搭載できるように形成されている。なおここでリフト9は、(図4参照)昇降路5の四隅に立設された合計4本の昇降ガイド10と、これら昇降ガイド10の案内により昇降される昇降部材11と、昇降部材11上に配設され、トレー8を支持するトレー支持部材12と、昇降部材11を吊り下げ、昇降駆動する昇降駆動装置13とを備え、リフトの昇降口7をリフトの待機位置(搬器の待機位置)として、昇降部材11を自動車の乗入部1と地下の自動車の格納部4との間で昇降し、自動車をトレー8に載せて自動車の格納部4へ移送するように構成されている。
【0009】
また、この自動車の乗入部1の下部躯体スラブ6は少なくとも入口2の前後が段差凹部14になっている。入口2の前側は入口2からリフトの昇降口7までの範囲であり、この場合、入口2からリフトの昇降口7までの距離は自動車の幅よりも小さくてよい。また、入口2の後側は入口2から外部へ一定の範囲であり、この場合、入口2から外部への距離は少なくとも自動車の幅とその左右に乗員の乗降に必要なスペースが確保できる程度に設定されることが好ましい。この段差凹部14上に架台15が設置され、その上段にコンベア装置16とデッキ21が設置され、その下段にトレー引き込み部22が形成され、このトレー引き込み部22上にトレー送り装置23が設置されている。
【0010】
コンベア装置16は、一対のベルトコンベア17と、一対のガイドローラ18と、エンコーダー付きのモータプーリなどベルトコンベア17を駆動する駆動部20とを備えている。この場合、一対のベルトコンベア17はそれぞれ、段差凹部14の全長よりも小さい所定の長さと自動車のタイヤの直径と略同じか少し大きい幅を有し、架台15の上段に自動車の乗入部1の入口2から少し中に入った所定の位置、言い換えれば、リフトの昇降口7の縁部から入口2側に後退する所定の位置と架台15の外部端との間に設置されている。
一対のガイドローラ18はそれぞれ、複数のフリーローラ19からなり、各ベルトコンベア17の終端部、すなわち自動車の乗入部1内部側の端部とリフトの昇降口7縁部から昇降口7に僅かに突出する位置との間に設置されている。この場合、複数のフリーローラ19はベルトコンベア17からリフトの昇降口7に向けて徐々に小径のフリーローラが配列されて、そのガイド上面がベルトコンベア17からリフトの昇降口7に向けて徐々に下方に傾斜されている。デッキ21は架台15の上段に、自動車の乗入部1の入口2から僅かに中に入った所定の位置と外部端との間でかつ、一対のベルトコンベア17の中間及び両側など各ベルトコンベア17の周囲を塞ぐように設置されている。なお、自動車の乗入部1の入口2から僅かに中に入った所定の位置とリフトの昇降口7との間にデッキ21はなく、ベルトコンベア17とガイドローラ18のみがリフトの昇降口7に向けて延びている。
このようにコンベア装置16(特にベルトコンベア17単体)が自動車の乗入部1外部(庫外)と自動車の乗入部1内部(庫内)との間に跨って設置され、庫外に停止された自動車が庫内、リフトの昇降口7に向けて移送されるように構成されている。
【0011】
トレー引き込み部22は1枚のトレー8が横向きに収容可能に形成されている。トレー送り装置23は、図3に示すように、横向きのトレー8をトレー引き込み部22からリフト9へ又はその反対に移動案内するトレーガイド24と、トレー8を横送り駆動するトレー駆動装置25とを具備している。トレーガイド24は、トレー8に車輪付きのトレーが使用される場合、一対のトレーレールにより構成され、これらトレーレールがトレー引き込み部22上とリフト9の昇降部材11上にそれぞれ対向可能に配設されている。また、トレー8にレール付きのトレーが用いられる場合、トレーガイド24は複数のローラ又はころにより構成され、これらローラ又はころがトレー引き込み部22上とリフト9の昇降部材11上にそれぞれ連続可能に配設される。なお、リフト9のトレーガイド24と既述のトレー支持部材12は兼用できるので、これらを個別に設ける必要はない。また、トレー駆動装置25は、先端にピン26を上方に向けて突設された平面形状が略T字形のアーム27と、アーム27を直線的に移動案内する直動ガイド28と、直動ガイド28の中央に平行に配置され、アーム27に作動連結されたボールねじ29と、ボールねじ29を回転駆動するサーボモータ30とを備え、直動ガイド28とボールねじ29とをトレー引き込み部22の横方向中間部にリフトの昇降口7に向けて設置され、アーム27がトレー引き込み部22の引き込み端とリフトの昇降口7との間を移動可能に構成されている。なお、このトレー駆動装置25はトレー引き込み部22に代えて、リフト9の昇降部材11上に搭載してもよい。この場合、直動ガイド28とボールねじ29とを昇降部材11の中間部にトレー引き込み部22に向けて設置される。また、このトレー駆動装置25にシリンダなどを用いることもできる。
一方、トレー8の下面縁部(特に、トレー引き込み部22に近接する側の縁部)にはアーム27のピン26が係合可能なピン係合部材31が下方に向けて固着されている。この場合、ピン係合部材31はピン26が下から挿通可能な円筒形又は角筒形に、又は2枚の平板をトレー8の長手方向に向けて平行に配置して形成される。
なお、トレー送り装置23に図示されない自動車位置検出用のセンサが併設されている。このセンサはコンベア装置16による自動車の移送経路上、リフトの昇降口7に近接する所定の位置に設置され、このセンサで自動車が検出されると、トレー送り装置23が作動されるようになっている。
このようにコンベア装置16の下部にトレー引き込み部22が形成されて、トレー送り装置23が設置され、トレー引き込み部22からトレー8がリフトの昇降口7に待機されたリフト9へ受け渡しされるようになっている。
【0012】
このようにして自動車の乗入部1は自動車の入庫口として構成され、リフト9は入庫専用リフトとして使用される。なお、ここでは詳しい説明を省略するが、トレー式機械式駐車装置にこの自動車の乗入部1を備える場合、併せて自動車の出庫口を備え、この出庫口と自動車の格納部との間に設置されたリフトが出庫専用リフトとして使用される。この場合、自動車の出庫口には、リフトの昇降口にリフトにより移送されたトレー上の自動車を自走により出庫する周知のトレー式が採用される。
【0013】
次に、この自動車の乗入部1による自動車の入庫動作について、図3乃至図8を用いて説明する。
なお、この駐車設備では、自動車の入庫前に入庫の準備運転が行われて、自動車の格納部4から空のトレー8がリフト9により自動車の乗入部1(のリフトの昇降口7)まで移動され、さらにこのトレー8がリフト9からコンベア装置16下部のトレー送り装置23によりコンベア装置16下部のトレー引き込み部22に引き込まれている。この場合、トレー8のピン係合部材31とトレー送り装置23のピン26は係合状態になっている。また、リフト9はそのままリフトの昇降口7で待機され、昇降部材11上のトレーガイド12(24)と、トレー引き込み部22上のトレーガイド24が相互に近接して対向配置されている。
【0014】
自動車の入庫に際して、まず、図4(1)に示すように、自動車を自動車の乗入部1の外(庫外)のコンベア装置16上に設定された自動車の停止位置に停止する。この場合、自動車の左右の前輪を一方のベルトコンベア17上に乗せ、左右の後輪を他方のベルトコンベア17上に乗せる。この自動車から乗員が離れると、図4(2)に示すように、入口2の自動開閉ドア3が開動される。続いて、図4(3)に示すように、各ベルトコンベア17がリフトの昇降口7に向けて駆動され、入庫の自動車は自動的にリフトの昇降口7に向けて移動される。
【0015】
図5(4)に示すように、自動車がベルトコンベア17の終端に達すると、自動車の、リフトの昇降口7側の一方の前輪及び後輪がリフトの昇降口7に向けて下方斜めに傾斜されたガイドローラ18に乗り上げられて、自動車の車体が斜めに傾きながら移動される。自動車の前記一方の前輪及び後輪がガイドローラ18の終端に達するまでの所定の位置で、この自動車が図示されないセンサに検出されて、コンベア装置16下部のトレー送り装置23が併せて作動される。すなわち、図3(a)に示すように、トレー駆動装置25によりアーム27が直動ガイド28上をトレー8の引き込み端からリフトの昇降口7に向けて移動され、このアーム27に係合されたトレー8が、図5(5)に示すように、トレー引き込み部22からリフトの昇降口7へ送り出されていく。図5(6)に示すように、トレー引き込み部22からトレー8が出されて、トレー引き込み部22のトレーガイド24からリフト9のトレーガイド12(24)へ渡り始めると略同時に、自動車の前記片側一方の前輪及び後輪がガイドローラ18(の終端)から、送り出し中のトレー8に乗せられて、自動車は片側他方の前輪及び後輪を乗せたベルトコンベア17の送りと片側一方の前輪及び後輪を乗せたトレー8の送りとにより、リフト9に向けて移動される。
【0016】
このようにコンベア装置16による自動車の移動に合せて、コンベア装置16下部のトレー送り装置23によりトレー引き込み部22からトレー8が送り出されていき、トレー8は自動車の下に進入されていく。続いて、入口2の自動開閉ドア3は閉動され、図6(7)に示すように、自動車の他方の前輪及び後輪がベルトコンベア17からガイドローラ18に乗り上げると、自動車はトレー8の送りにより移動され、同様にして自動車の片側他方の前輪及び後輪がガイドローラ18(の終端)から、トレー8に乗せられる。続いて、図6(8)及び図8に示すように、トレー8はトレー引き込み部22のトレーガイド24から離れてリフト9のトレーガイド12(24)上に完全に移載される。コンベア装置16、トレー送り装置23が停止され、図6(9)に示すように、リフト9の昇降駆動装置13が作動され、昇降部材11が所定の高さだけ上昇され、トレー送り装置23のピン26とトレー8のピン係合部材31との係合が外される。これによりトレー送り装置23とトレー8との係合が解除されると、リフト9の昇降駆動装置13は停止され、図7(10)に示すように、トレー送り装置23が作動されて、アーム27がリフトの昇降口7からトレー引き込み部22へ後退され、待機される。続いて、図7(11)に示すように、リフト9の昇降駆動装置13が作動し、昇降部材11が下降され、トレー8に載せられた自動車が自動車の格納部4へ移送され、トレー8とともに所定の格納区画に格納される。そして、入庫が続く場合、次の自動車は、図7(12)に示すように、同様してリフト9に移載され、同様にして自動車の格納部4へ移送される。
【0017】
このように上記実施の形態によれば、自動車の乗入部1にリフトの昇降口7に近接してコンベア装置16とトレー送り装置23とを設置して、これらコンベア装置16とトレー送り装置23との協働により、自動車をトレー8に載せる動作と自動車をコンベア装置16からリフト9へ受け渡しする動作とを同時に行うようにしたので、自動車の入庫に際して、乗員は自動車をコンベア装置16に載せるだけでよく、自動車の入庫を容易に行うことができる。特に、コンベア装置16を庫内と庫外に跨って設置しているので、自動車の入庫に際し、自動車を庫内に乗り入れることなく、庫外に乗り捨てることができ、自動車の入庫を一層容易に行うことができる。このコンベア装置16の場合、特にベルトコンベア17単体が庫内と庫外に跨って設置されていることで、その駆動部20が一系統で済むことから、コストダウンを図ることができるという利点もある。また、この自動車の乗入部1とは別に、自動車を自走により出庫する形式の自動車の出庫口を併設しているので、自動車の乗入部1を専ら自動車の乗り捨て方式にして使用することができ、自動車の入出庫を効率的に行うことができる。
【0018】
また、この自動車の乗入部1により、リフト9には少なくともトレー8を乗せるためのトレーガイド12(24)が設置されていればよく、リフト9の構造を簡素化することができ、併せてリフト9の重量を軽減して動力の省力化を図ることができる。
さらに自動車の格納部4は少なくともトレー8を乗せるためのトレーレールで構成することができ、高価な装置を不要として、全体としてコストの低減を図ることができる。
【0019】
また、コンベア装置16の終端側にガイドローラ18を併設して、自動車をトレー引き込み部22から送り出されるトレー8に向けて案内するようにしているので、自動車をコンベア装置16からトレー8に円滑に乗せ替えることができる。
さらに、トレー送り装置23を、トレーレール又はローラ若しくはころを用いたトレーガイド24と、ボールねじ機構又はシリンダなどを利用したトレー駆動装置25とにより構成しているので、簡単な装置構成で、コンベア装置16下部のトレー引き込み部22にリフト9上のトレー8を引き込み、このトレー8をリフト9へ確実に送り出すことができ、自動車をトレー8に載せる動作と同時に、自動車をコンベア装置16からリフト9へ受け渡しする動作を行うことができる。
【0020】
なお、この実施の形態では、地下式の駐車設備の自動車の乗入部として例示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、地上式の駐車設備の自動車の乗入部として構成することもでき、上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、コンベア装置16とトレー送り装置23とをユニット化して、独立のトレー式自動車移載装置として構成することもでき、自動車をトレー8に載せる動作と、自動車をコンベア装置16から各種搬器へ受け渡しする動作とを同時に行う場合に利用することができ、この場合にも上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動車の乗入部によれば、入庫の自動車を停止する所定の停止位置と搬器の待機部に近接する近接位置との間に設置され、入庫の自動車を搬器の待機部に向けて移動するコンベアと、コンベアの近傍に設置され、コンベアの下部に設けられたトレー引き込み部と前記待機部上の搬器との間でトレーを移動するトレー送り装置とを備え、コンベアとトレー送り装置との協働により、自動車をトレーに載せる動作と自動車をコンベアから搬器へ受け渡しする動作とを同時に行うようにしたので、自動車の入庫に際して、乗員は自動車をコンベアの上に載せるだけでよく、自動車の入庫を容易に行うことができる。
また、このような自動車の移載方式により、リフトには少なくともトレーを乗せるためのトレーガイドが設置されていればよく、リフトの構造を簡素化することができ、併せてリフトの重量を軽減して動力の省力化を図ることができる。さらに自動車の格納部は少なくともトレーを乗せるためのトレーレールで構成することができ、高価な装置を不要として、全体としてコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるトレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部を示す平面図
【図2】同自動車の乗入部の側面図
【図3】(a)同自動車の乗入部に備えたトレー送り装置を示し、その作動前の平面図
(b)同自動車の乗入部に備えたトレー送り装置を示し、その作動後の平面図
【図4】(1)同自動車の乗入部による自動車の入庫動作を示し、自動車が自動車の乗入部の外(庫外)のコンベア装置上に設定された自動車の停止位置に停止された状態を示す断面図
(2)同自動車の乗入部による自動車の入庫動作を示し、入口の自動開閉ドアが開動された状態を示す断面図
(3)同自動車の乗入部による自動車の入庫動作を示し、各ベルトコンベアがリフトの昇降口に向けて駆動され、入庫の自動車は自動的にリフトの昇降口に向けて移動される状態を示す断面図
【図5】(4)同自動車の乗入部による自動車の入庫動作を示し、自動車がベルトコンベアの終端に達し、自動車の、リフトの昇降口側の一方の前輪及び後輪がリフトの昇降口に向けて下方斜めに傾斜されたガイドローラに乗り上げて、自動車の車体が斜めに傾きながら移動される状態を示す断面図
(5)同自動車の乗入部による自動車の入庫動作を示し、自動車の一方の前輪及び後輪がガイドローラの終端に達し、この自動車の位置が図示されないセンサに検出されて、コンベア装置下部のトレー送り装置が併せて作動され、トレーがトレー引き込み部からリフトの昇降口へ送り出されていく状態を示す断面図
(6)同自動車の乗入部による自動車の入庫動作を示し、トレー引き込み部からトレーが出されて、トレー引き込み部からリフトへ渡り始めると略同時に、自動車の片側一方の前輪及び後輪がガイドローラから送り出し中のトレーに乗せられて、自動車は片側他方の前輪及び後輪を乗せたベルトコンベアの送りと片側一方の前輪及び後輪を乗せたトレーの送りとにより、リフトに向けて移動される状態を示す断面図
【図6】(7)同自動車の乗入部による自動車の入庫動作を示し、コンベア装置による自動車の移動に合せて、コンベア装置下部のトレー送り装置によりトレー引き込み部からトレーが送り出されて、トレーが自動車の下に進入されていく一方、自動車の他方の前輪及び後輪がベルトコンベアからガイドローラに乗り上げた状態を示す断面図
(8)同自動車の乗入部による自動車の入庫動作を示し、トレーがトレー引き込み部から離れてリフト上に完全に移載された状態を示す断面図
(9)同自動車の乗入部による自動車の入庫動作を示し、コンベア装置、トレー送り装置が停止されて、リフトが所定の高さだけ上昇され、トレー送り装置とトレーとの係合が外された状態を示す断面図
【図7】(10)同自動車の乗入部による自動車の入庫動作を示し、リフトが停止され、トレー送り装置が作動されて、アームがトレー引き込み部へ後退され、待機された状態を示す断面図
(11)同自動車の乗入部による自動車の入庫動作を示し、リフトが下降され、トレーに載せられた自動車が自動車の格納部へ移送される状態を示す断面図
(12)同自動車の乗入部による次の自動車の入庫動作を示す断面図
【図8】同自動車の乗入部による自動車の入庫動作を示し、トレーがトレー引き込み部から離れてリフト上に完全に移載された状態を示す平面図
【符号の説明】
1 自動車の乗入部
2 入口
3 自動開閉ドア
4 自動車の格納部
5 リフトの昇降路
6 下部躯体スラブ
7 リフトの昇降口(リフトの待機位置)
8 トレー
9 リフト
10 昇降ガイド
11 昇降部材
12 トレー支持部材(トレーガイド)
13 昇降駆動装置
14 段差凹部
15 架台
16 コンベア装置
17 ベルトコンベア
18 ガイドローラ
19 フリーローラ
20 駆動部
21 デッキ
22 トレー引き込み部
23 トレー送り装置
24 トレーガイド
25 トレー駆動装置
26 ピン
27 アーム
28 直動ガイド
29 ボールねじ
30 サーボモータ
31 ピン係合部材

Claims (5)

  1. 自動車を自動車の格納部へ移送する搬器の待機部を備え、自動車をトレーに載せて格納する形式のトレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部において、
    入庫の自動車を停止する所定の停止位置と搬器の待機部に近接する近接位置との間に設置され、入庫の自動車を搬器の待機部に向けて移動するコンベアと、
    コンベアの近傍に設置され、コンベアの下部に設けられたトレー引き込み部と前記待機部上の搬器との間でトレーを移動するトレー送り装置とを備え、
    コンベアとトレー送り装置との協働により、自動車をトレーに載せる動作と自動車をコンベアから搬器へ受け渡しする動作とを同時に行うことを特徴とするトレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部。
  2. コンベアの終端側に連続的に下方に向けて傾めに配置され、自動車をトレーに向けて案内するガイドローラが併設される請求項1に記載のトレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部。
  3. コンベアは庫内と庫外に跨って設置される請求項1又は2に記載のトレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部。
  4. トレー送り装置は、トレー引き込み部と搬器にそれぞれ配設され、トレーを移動案内するトレーガイドと、トレー引き込み部又は搬器に設置され、トレーをトレー引き込み部から搬器へ又はその反対へ送り駆動するトレー駆動装置とを具備する請求項1乃至3のいずれかに記載のトレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部。
  5. 自動車を自走により出庫する形式の自動車の出庫口が併設される請求項1乃至4のいずれかに記載のトレー式機械式駐車装置の自動車の乗入部。
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