JP2000160869A - 機械式立体駐車装置 - Google Patents

機械式立体駐車装置

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JP2000160869A
JP2000160869A JP10340249A JP34024998A JP2000160869A JP 2000160869 A JP2000160869 A JP 2000160869A JP 10340249 A JP10340249 A JP 10340249A JP 34024998 A JP34024998 A JP 34024998A JP 2000160869 A JP2000160869 A JP 2000160869A
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turntable
tray
vehicle
lift
car
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Ryozo Mori
良三 森
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Nissei Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の格納階層と乗込階との間を1台の搬
送台車の移動によりトレーを搬送し、自動車の入出庫を
行う形式の機械式立体駐車装置において、自動車の乗込
部での自動車の入出庫を効率的に、円滑かつ迅速に行
う。 【解決手段】 自動車の乗込部1に備えたターンテーブ
ル7に、2台の自動車を平行に並べて搭載可能なターン
テーブルを用い、このターンテーブル7に、トレー5が
通過可能な2つの開口部711、712を回転中心を対
称中心として対称的に形成するとともに、各開口部71
1、712の両側にトグルリンク機構により開口部71
1、712に向けて進退可能な一対のトレー支持アーム
713、714およびその進退駆動装置716を配設す
る。ターンテーブル7を、その旋回により2つの開口部
711、712の一つが昇降路3に一致し、トレー5を
リフト4に載せた搬送台車210との間で受け渡しでき
るように設置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の格納階層
上を自走により移動し、自動車の格納階層と自動車の乗
込部との間をリフトに載せて移動してトレーを搬送する
搬送台車を用いて、自動車の入出庫を行う機械式立体駐
車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19に、従来のこの種の機械式立体駐
車装置に備えた自動車の格納階層の構成を示している。
図19において、101は一対のレール102を敷設さ
れ、搬送台車を往復走行する搬送路である。103はそ
れぞれ搬送路101の両側に沿って1列に形成され、前
後に一対の横行レール103Rを敷設された駐車区画で
あり、自動車載置用のトレー104が一対の横行レール
103R上を横行可能に配置されている。106は自動
車の乗込階に連絡するリフトであり、ここでは特に図示
していないが、搬送路101上の一対のレール102に
連続的に配列可能な一対のレールを配置された昇降枠が
昇降されるようになっている。
【0003】この駐車装置では駐車場全体で1台の搬送
台車107が用いられている。図19において、搬送台
車107は、全体がトレー104を支持可能な矩形状の
台車枠からなり、その前後部にそれぞれ幅方向に向けて
一対の横行レール107Rが配設されている。また、台
車枠両側の前、後にそれぞれ車輪が2個ずつ軸支され、
全体として片側4輪ずつ合計8輪の車輪構成になってい
る。また、この搬送台車107には、トレー横行用のト
レー移載装置110が搭載されている。ここでは、本願
出願人が特公平7−33734号公報において開示した
トレー移載装置が例示されている。このトレー移載装置
110は、図20に示すように、搬送台車107におい
て、その幅方向の中心位置に旋回中心を設定されて水平
方向に旋回可能に配置され、先端が駐車区画103側に
所要寸法だけ突出した長さを有する旋回アーム111
と、旋回アーム111の先端に上方に向けて突設された
係合部材112と、旋回アーム111を旋回駆動する旋
回駆動装置として減速機付きの駆動モータ113とを備
え、旋回アーム111の旋回によりその先端の係合部材
112をトレー104下面の長手方向に沿って取り付け
られたアングル状のガイド部材105に係合、離脱させ
て、搬送台車101と各駐車区画103との間でトレー
104を横行するようになっている。
【0004】このような機械式立体駐車装置では、自動
車の入出庫に際し、搬送路101の一対のレール102
上を搬送台車107が往復走行され、トレー移載装置1
10によりトレー104が各駐車区画103から搬送台
車107上に受け渡しされる。搬送台車107は搬送路
101上を走行され、リフト106に乗り入れて、リフ
ト106により自動車の乗込階まで昇降移送される。ま
た反対に、リフト106によりトレー104を載せた搬
送台車107が自動車の乗込階から格納階層まで昇降移
送されると、搬送台車107はリフト106から自動車
の格納階層の搬送路101へ移動され、一対のレール1
02上を走行されて、トレー104が格納先の駐車区画
103の前まで搬送される。そして、トレー移載装置1
10によりその駐車区画103に受け渡しされる。
【0005】また、この種の駐車装置には、図21に示
すような自動車の乗込部120が設けられている。図2
1中、120wはその側壁であり、120dはその入出
庫口である。床面121に円形の凹部122が設けられ
ている。その中央部には矩形状の穴123が形成されて
いて、その下方がリフトの昇降路になっている。円形の
凹部122内にターンテーブル124が設置されてい
る。円形の凹部122には、その内周に沿ってレール1
25が敷設されていて、ターンテーブル124はその外
周に沿って配設された複数のローラ126により、レー
ル125上を走行可能に配置されている。ここでは、円
形の凹部122の外周にモータ駆動による複数のフリク
ションローラ127を備え、ターンテーブル124を回
転駆動する。
【0006】ターンテーブル124の中央部には、トレ
ー104を通過させるため、トレー104よりも少し大
きい矩形状の開口部128が設けられている。リフトの
昇降路上をリフトにより昇降移送されたトレー104が
開口部128に嵌合され、図示されないトレー支持手段
により支持される。
【0007】このようにして、自動車の出庫に際し、リ
フトにより昇降移送された出庫の自動車を載せたトレー
104がターンテーブル124の開口部128上に支持
され、ターンテーブル124の回転により旋回されて、
自動車の前部が入出庫口120dに向けられる。したが
って自動車が前進で出庫することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の機械式立体駐車装置では、自動車の乗込部にターンテ
ーブルを設置することにより自動車の前進入庫、前進出
庫を行えるようにしているものの、自動車の入庫または
出庫に際して、一台の自動車毎にターンテーブルを旋回
させなければならないため、その分だけ入出庫に多くの
時間がかかっているという問題があった。
【0009】また、自動車の乗込部に、ターンテーブル
に代えてローラコンベアやスラットコンベアなどのコン
ベア装置を設置し、自動車を幅方向に移動させてリフト
に載せるようにしているものがあるが、コンベア装置自
体が高価であり、全体としてコスト高になっているとい
う問題があった。
【0010】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、機械式立体駐車装置において、自動車の
乗込部での自動車の入出庫を効率的に、円滑かつ迅速に
行えること、安価なターンテーブルに高価なコンベア装
置と同様な機能性を持たせ、コストダウンを図ることを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の機械式立体駐車装置においては、自動車の
乗込部に、トレーが通過可能な複数の開口部および各開
口部上でトレーを支持するためのトレー支持手段を有す
るターンテーブルと、その旋回駆動装置とを備え、ター
ンテーブルを、その旋回により複数の開口部の一つが昇
降路に一致し、トレーをリフトとの間で受け渡しできる
ように設置したものであり、一台のターンテーブル上に
複数のトレーを支持して、同時旋回するようにしてい
る。
【0012】これにより、自動車の乗込部で自動車の出
庫と同時に入庫を行ったり、出庫または入庫を連続して
行ったりすることができるなど、機械式立体駐車装置に
おいて自動車の入出庫を効率的に、円滑かつ迅速に行う
ことができる。また、自動車をターンテーブル上に載せ
てターンテーブルの円周方向に180°旋回することに
より、自動車をその幅方向に移動できるなど、機械式立
体駐車装置においてターンテーブルを高価なコンベア装
置と同様に機能させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の機械式
立体駐車装置は、自動車の乗込部に、トレーが通過可能
な複数の開口部および各開口部上でトレーを支持するた
めのトレー支持手段を有し、複数のトレーを配置可能な
ターンテーブルと、ターンテーブルを旋回する旋回駆動
装置とを備え、ターンテーブルを、その旋回により複数
の開口部の一つが昇降路に一致し、トレーをリフトとの
間で受け渡し可能に設置して、複数のトレーを支持し、
同時旋回するようしたものである。
【0014】本発明の請求項2に記載の機械式立体駐車
装置は、請求項1の構成において、トレー支持手段に、
ターンテーブルの開口部に進退可能に設置した支持部材
と、支持部材を進退させる駆動手段とを備えている。
【0015】本発明の請求項3に記載の機械式立体駐車
装置は、請求項1または2の構成において、ターンテー
ブルの開口部を、ターンテーブルの回転中心に対し2個
対称に設けている。
【0016】上記構成から、ターンテーブルの回転によ
り、各開口部を順次リフトの昇降路上に停止させ、その
開口部のトレー支持手段によりトレーに載せた自動車を
ターンテーブルからリフト上の搬送台車へ、またはリフ
ト上の搬送台車からターンテーブルへ受け渡しすること
ができる。これを利用して自動車の乗込部に複数の入出
庫口を併設することで、自動車を連続的に入庫したり、
出庫したり、さらに入庫と出庫とを同時に行ったりする
ことができる。
【0017】また、自動車をターンテーブル上に載せ
て、その180°の回転により、自動車をターンテーブ
ルの円周方向に旋回することにより、自動車の位置を車
幅方向に変移することができる。
【0018】以下、本発明の実施例について図を用いて
説明する。なお、各実施例共、地下式の機械式立体駐車
装置として例示してある。 (実施例1)図1、図2および図3に本発明の第1の実
施例の全体構成を示している。図1、図2および図3に
おいて、1は地上1階に設定された自動車の乗込部であ
り、2は自動車の格納部(駐車装置本体の据え付け空
間)であり、3は自動車の乗込部1と格納部2とを連絡
するリフトの昇降路である。
【0019】自動車の乗込部1には、図1、図3に示す
ように、その正面に入庫口11と出庫口12とを別々に
備えている。入庫口11、出庫口12にはそれぞれ自動
開閉ドア11D、12Dが設けられている。また、その
床面に円形の凹部6が設けられ、その一部に昇降路3に
連通する開口601が形成されている。この凹部6に
は、ターンテーブル7が設置されている。
【0020】ここで、凹部6はターンテーブル7を収容
可能に、ターンテーブル7よりも僅かに大きな径の円形
に形成されている。また、開口601は、地下の格納部
2やリフトの昇降路3などの位置関係から、出庫口12
の延長上に設定され、凹部6において片側に、出庫口1
2方向に向けて矩形状に形成されている。なお、この開
口601は建物のレイアウトによって入庫口11の延長
上に設定されることがあり、任意である。
【0021】ターンテーブル7は、図4から図6に示す
ように、円形の本体部71と、その下面側で本体部71
の外周縁に対して少し内側に形成されたローラ取付部材
72とを備えている。ローラ取付部材72には、その外
側に所定の間隔で複数のローラ74が軸支されている。
本体部71は、全体が2台の自動車を平行に並べて搭載
可能に大きく形成され、その一部に昇降路3を昇降する
トレー5を通過させるための2つの開口部711、71
2が穿たれている。これらの開口部711、712はそ
れぞれ、トレー5よりも少し大きい矩形状に形成され、
本体部71においてその中心(回転中心)を対称中心と
して対称的に設けられている。また、その上面側で各開
口部711、712間の直径上に仕切板75が立設され
ている。この仕切板75はその長さがターンテーブル7
の本体部71の直径と略等しく、その高さが自動車の車
高よりも高く設定された、略矩形状の板材からなり、タ
ーンテーブル7上に固定されて、ターンテーブル7上が
一方の開口部711側と他方の開口部712側とに2分
されるとともに、自動車の乗込部1が入庫口11側と出
庫口12側とに仕切られるようになっている。また、下
面側にはその中心にセンターポスト73を固定されてい
る。自動車の乗込部1の凹部6においてその中心にセン
ターポスト73用の軸受け602が固定されるととも
に、その周囲に沿って円形のレール603が敷設され、
ターンテーブル7はそのセンターポスト73を軸受け6
02に軸支され、各ローラ74が円形のレール603上
に配置されて回転可能に設置されている。
【0022】なお、円形のレール603にスライドレー
ルを用い、ターンテーブル7のローラ74に代えて、ス
ライドレール上にベアリングを介して跨り配置され、ス
ライドレール上を滑動可能なスライダーなどを用いてよ
い。
【0023】ターンテーブル7にはさらに、下面側に各
開口部711、712の両側から各開口部711、71
2に向けて進退可能に取り付けられ、トレー5を支持可
能な一対のトレー支持アーム713、714と、各トレ
ー支持アーム713、714を進退駆動する一対の進退
駆動装置716とを備えている。
【0024】一対のトレー支持アーム713、714は
各開口部711、712の両側部に対にして配置され、
図7に示すように、各側部毎に前部支持アーム713
F、714Fと、後部支持アーム713R、714Rと
からなり、この前部、後部両者がトグルリンク機構71
5により連結されている。また、これらのトレー支持ア
ーム713F、713R、714F、714Rの先端に
は、図6に示すように、トレー5保持用のロックピン7
13P、714Pが上方に向けて突設されている。
【0025】これらトレー支持アーム713F、713
R、714F、714Rの進退駆動装置716には、図
7に示すように、合計4本のモートルシリンダ716C
が用いられている。ここで各モートルシリンダ716C
はターンテーブル7の下面側で各開口部711、712
の両側に固定され、その作動部716Pがトグルリンク
機構715に作動連結されている。したがって、各作動
部716Pの伸長により、各トグルリンク機構715が
外側に向けて伸展され、各リンク部の水平方向の回動に
より、各トレー支持アーム713F、713R、714
F、714Rが開口部711、712から後退される。
反対に各作動部716Pの収縮により、各トグルリンク
機構715が伸展した分だけ引き戻しされ、各リンク部
の水平方向の回動により、各トレー支持アーム713
F、713R、714F、714Rが開口部711また
は712に向けて前進し、開口部711または712上
に突出される。
【0026】なお、トレー支持アーム713F、713
R、または714F、714Rをトグルリンク機構71
5により連結するのに代えて、各トレー支持アーム71
3F、713R、714F、714Rをそれぞれ各モー
トルシリンダ716Cの作動部716Pに直接連結し、
これらのモートルシリンダ716Cを各開口部711、
712両側の前部および後部にそれぞれ、各トレー支持
アーム713F、713R、714F、714Rを開口
部711、712の方向に向けて取り付けて、各トレー
支持アーム713F、713R、714F、714Rを
モートルシリンダ716Cにより直接、進退駆動させる
ようにしてもよい。
【0027】また、ここでは一対のトレー支持アーム7
13F、713R、714F、714Rの進退駆動装置
716がターンテーブル7に一体的に組み込まれている
が、これらの進退駆動装置716をターンテーブル7か
ら切り離して、自動車の乗込部1の凹部6上に固定して
もよい。この場合、2本のモートルシリンダ716Cを
凹部6の開口601両側に設置しておく。一方、各トレ
ー支持アーム713F、713R、714F、714R
を図示されないばね手段により、常態として開口部71
1、712上に突出させておき、モートルシリンダ71
6Cの作動部716Pの伸展により各トグルリンク機構
715を押圧伸展し、各リンク部の水平方向の回動によ
り、各トレー支持アーム713F、713R、714
F、714Rを開口部711、712から後退させる。
反対に作動部716Pの収縮により各トグルリンク機構
715の押圧を解除して、各トレー支持アーム713、
714をばね手段により各開口部711または712に
向けて前進させ、突出させる。ここでは、一対のトレー
支持アーム713、714が開口部711、712に対
して進退運動を行う機能を果たすことができれば他のど
のような手段に代えてもよい。
【0028】このターンテーブル7においては、その旋
回駆動装置8にチェーン駆動方式を用いている。すなわ
ち、図8に示すように、ターンテーブル7下面のセンタ
ーポスト73に固定された大径のスプロケット81と、
ターンテーブル7下面にセンターポスト73から離間さ
れた位置に固定された駆動モータ82およびその出力軸
に固定された小径のスプロケット83と、両スプロケッ
ト81、83間に巻き掛けられた駆動チェーン84とを
備える。
【0029】なお、ターンテーブル7の駆動方式を次の
ような種々の方式に変更することができる。第1にベル
ト駆動方式であり、上記チェーン駆動方式の構成におい
て、各スプロケットに替えてベルトプーリーを用い、駆
動チェーンに替えてVベルトまたは歯付ベルトを用い、
モータ駆動のベルトによりターンテーブルを回転駆動す
る。
【0030】第2にフリクション駆動方式であり、ター
ンテーブルの周囲にモータ駆動の複数のフリクションロ
ーラを配置して、これらのフリクションローラでターン
テーブルを回転駆動する。
【0031】第3にラック駆動方式であり、ターンテー
ブルの周面にラックを設け、ターンテーブルの周囲に設
置されたサーボモータ駆動のピニオンにより、ターンテ
ーブルを回転駆動する。
【0032】第4に外周部チェーン方式であり、ターン
テーブルの周囲にチェーンを配設し、ターンテーブルの
周囲に設置されたモータ駆動のスプロケットにより、タ
ーンテーブルを回転駆動する。
【0033】第5に自走式駆動であり、ターンテーブル
に軸支された複数のローラのうち、1個または2個のロ
ーラに駆動モータを連結し、ターンテーブルを自走回転
する。この方式では給電方法がトロリー給電になるた
め、ターンテーブルにトレー支持アームの進退駆動装置
を一体的に固定する場合に、その進退駆動装置に併せて
給電することができ、これらを併用することが効率的で
ある。
【0034】なお、この実施例では、ターンテーブル7
は1作動毎に180°回転され、常に各開口部711、
712の長手方向が入庫口11または出庫口12に向け
られる。また、自動車の入庫および出庫を確実に行うた
めに、入庫口11から入った自動車をその前方の開口部
712または711に待機中のトレー5上に案内する光
電管などのセンサーがトレー5の待機停止位置に対して
前後左右にそれぞれ配置されている。さらに、リフトの
昇降路3上の開口部711または712上に支持された
トレー5上の規制範囲内に自動車が停止しているか否か
を検知するセンサーがトレー5の停止位置に対して前後
左右にそれぞれ配置されている。
【0035】図1、図2において、地下の格納部2に駐
車装置本体が設置されている。すなわち、201は自動
車の格納階層であり、その平面上に搬送路202が設定
されて、自走式の搬送台車210が往復走行されるよう
になっている。230は搬送路202の両側に沿って1
列に形成された駐車区画であり、それぞれに自動車載置
用のトレー5が配置されている。この駐車装置の場合、
全体で1台の搬送台車210が配置されている。搬送台
車210にはトレー移載装置220が搭載されている。
【0036】図9に示すように、搬送路202上にはそ
の両側に沿って、搬送台車210用の一対のレール20
3が敷設されている。このレール203には図示されな
い搬送台車210用の給電部が配置されている。また、
このレール203は、リフトの昇降路3において、分割
され、昇降路3を境にして搬送路202の片側一方のレ
ール部204と、片側他方のレール部205とからな
り、昇降路3上にはレール部が無い。
【0037】搬送台車210は、図10に示すように、
全体がトレー5を支持可能な矩形状の台車枠211から
なり、その前後部にそれぞれ幅方向に向けて一対の横行
レール212が配設されている。また、台車枠211両
側の前、後にそれぞれ車輪213が2個ずつ軸支され、
全体として片側4輪ずつ合計8輪の車輪構成になってい
る。214は車輪213に作動連結された駆動モータで
あり、搬送台車210に配設された図示されない集電部
と一対のレール203の給電部との接続により給電され
て作動される。
【0038】この搬送台車210に搭載されたトレー移
載装置220には、従来例に示すトレー移載装置が搭載
されている。ここでは装置各部に従来例と同じ符号を付
してその重複した説明を省略する。
【0039】搬送路202両側の各駐車区画230に
は、図9に示すように、その前後に、一対の横行レール
231が搬送路202に対して直交方向に向けて敷設さ
れている。なお、この対をなす横行レール231と搬送
台車210上の一対の横行レール212は同じ間隔、同
じ高さレベルになっている。また、各駐車区画230の
トレー5は、図1に示すように、その下面に車輪50が
軸支されていて、これらの車輪50が一対の横行レール
231上に乗って、横行可能に配置されている。なお、
各トレー5には、従来例に示したように、その下面にト
レー移載装置220の係合部材112に係合可能なアン
グル状のガイド部材105が取り付けられている。ま
た、トレー5両側の前後部にそれぞれ、ターンテーブル
7に備えたトレー支持アーム713、714先端のロッ
クピン713P、714Pが係合可能なロック穴5Hが
設けられている。
【0040】図1において、リフトの昇降路3は、自動
車の乗込部1の底面開口601の直下にあり、図2、図
3に示すように、地下駐車装置本体において搬送路20
2の中間部で、一駐車区画230に対応する部分に設定
されていて、そこにリフト4が設置されている。リフト
4は、図9、さらに図11乃至図14に示すように、昇
降路3の前後両側に立設された合計4本のガイドレール
41F、41Rと、これらのガイドレール41F、41
R間に配置された昇降枠411と、各ガイドレール41
F、41Rの上部に構成された駆動機構43とを備え
る。
【0041】図11乃至図14に示しているように、各
ガイドレール41F、41Rは断面四角形状の柱状部
材、または断面コ字形のアングルを向かい合わせにして
略四角形状とした柱状部材からなり、その一側面に昇降
枠411の挿通部が長手方向に沿って形成されている。
これらガイドレール41F、41Rは、図4に示すよう
に、その上端の高さを自動車の乗込部1に形成された凹
部6の開口601まで設定されて立ち上げられている。
【0042】さらに図11乃至図14に示しているよう
に、昇降枠411には、各自動車の格納階層201の一
対のレール203上に連続的に配列可能な一対のレール
412が支持部材413を介して所定の高さに配設され
て、このレール412上に搬送台車210が載せられる
ようになっている。昇降枠411の四隅にはガイドロー
ラ414が取り付けられていて、その前側の各ガイドロ
ーラ414は前側の各ガイドレール41Fに、その後側
の各ガイドローラ414は後側の各ガイドレール41R
にそれぞれ組み入れられている。
【0043】図10、さらに図11乃至図14に示して
いるように、上部駆動機構43は、前側の各ガイドレー
ル41F上部に1個ずつ配設された一対の従動側スプロ
ケット431Hと、後側の各ガイドレール41R上部に
2個ずつ並列に配設され、減速機付きの駆動モータ43
2に作動連結された一対の駆動側スプロケット431K
およびアイドラーとして機能する補助スプロケット43
1Sと、従動側、駆動側の各スプロケット431H、4
31S、431K間に巻き掛けられ、一端が昇降枠41
1の前側に連結される一方、他端に図示されないカウン
タウェイトを吊り下げた第1の駆動チェーン434およ
び駆動側の各スプロケット431K上に巻き掛けられ、
一端が昇降枠411の後側に連結される一方、他端が図
示されないカウンタウェイトに連結された第2の駆動チ
ェーン435とにより構成されている。ここで、従動
側、駆動側の各スプロケット431H、431S、43
1Kは各ガイドレール41F、41R上において自動車
の乗込部1の凹部6の開口601内に配置され、その回
転駆動により昇降枠411が凹部6まで上昇され、その
上部の一対のレール412上に載せた搬送台車210上
のトレー5を自動車の乗込部1の床面に対して少し高い
位置まで移送可能になっている。
【0044】次に、この機械式立体駐車装置において、
自動車の入出庫運転について説明する。 (入庫運転)図1、図2および図3において、自動車の
乗込部1では、ターンテーブル7の各開口部711、7
12に地下格納部2の駐車区画230から取り出された
空のトレー5が、各開口部711、712上に突出する
各一対のトレー支持アーム713、714に支持され
て、待機されている。なお、自動車の乗込部1は、ター
ンテーブル7上の仕切板75により、入庫口11側と出
庫口12側とに仕切られている。入庫口11の自動開閉
ドア11Dが開き、入庫の自動車は自走により前進し、
入庫口11を通って、その前方のターンテーブル7の一
方の開口部712または711上に待機するトレー5上
に乗り込んでいく。なお、この乗込部1では柱などがな
いので、自動車の乗り入れが容易であり、さらにトレー
5への乗り込みに際し、自動車が各センサーにより検知
され、各センサーからの信号に基づいて出力される案内
パネルまたは案内音声により案内されるので、自動車が
トレー5の適正な搭載位置に確実に乗り入れされる。
【0045】自動車がトレー5上に乗り込み、乗員が庫
外に出ると、入庫口11はその自動開閉ドア11Dによ
り閉じられて、ターンテーブル7の作動が開始される。
図8においてターンテーブル7の駆動モータ82の作動
により、その出力軸の小径のスプロケット83が回転さ
れると同時に、駆動チェーン84が回転され、大径のス
プロケット81とともにセンターポスト73が回転駆動
されて、ターンテーブル7が回転される。ターンテーブ
ル7が180°回転したところで停止され、トレー5上
に搭載された入庫の自動車の前部が出庫口12に向けて
反転される。なお、ここでもまた、自動車が各センサー
により検知され、自動車がトレー5上の適正な搭載位置
に載せられていることが確認される。ここで、自動車が
適正な搭載位置にない場合、この入庫運転は中断され
る。
【0046】続いて、リフト4の駆動機構43が作動を
開始する。図10および図14に示すように、まず従動
側、駆動側の各スプロケット431H、431Kの回転
により第1、第2の駆動チェーン434、435に連結
された昇降枠411が搬送台車210を載せて、開口部
712上のトレー5に向けて上昇される。そして、図1
3に示すように、搬送台車210上に配設された一対の
横行レール212上にトレー5が支持されるとともに、
トレー移載装置220の旋回アーム111先端の係合部
材112がトレー5下面のガイド部材105に係合され
てトレー5がロックされ、開口部712上に持ち上げら
れる。トレー5が所定の高さまで持ち上げられたところ
で、リフト4が停止される。
【0047】続いて、一対のトレー支持アーム714が
その進退駆動装置716により作動される。図7、図1
3において、モートルシリンダ716Cの駆動により、
その作動部716Pが伸長して各トグルリンク機構71
5が伸展され、各トレー支持アーム714が水平方向の
回動により開口部712から後退される。図12に示す
ように、トレー支持アーム714が後退された状態で、
リフト4の作動が再開され、昇降枠411がガイドレー
ル41F、41Rを下降していく。これにより、図11
に示すように、昇降枠411上の搬送台車210に支持
された入庫の自動車を搭載したトレー5が昇降路3上を
地下格納部2に向けて下降される。
【0048】図9に示すように、リフト4が昇降路3上
を入庫先の格納階層201まで降下され、昇降枠411
上の一対のレール412がその格納階層201の一対の
レール203に連続的に配列されると、トレー5を載せ
た搬送台車210が昇降枠411から搬送路202へ移
動して、搬送路202上の一対のレール203上を走行
する。そして、図1、図2において、搬送台車210が
搬送路202上を入庫先の駐車区画230の前で停止さ
れる。
【0049】続いて、図9を参照すると、駆動モータ1
13の作動により、旋回アーム111が所定方向に旋回
して、トレー5を搬送台車210から入庫先の駐車区画
230へ送り出していく。トレー5は、その前後両側の
各車輪50が搬送台車210の一対の横行レール212
上から駐車区画230の一対の横行レール231上へ移
動することにより、横行していく。旋回アーム111の
旋回とともに、係合部材112がガイド部材105上を
終端近くに達すると、今度はガイド部材105上を戻る
方向に移動していき、旋回アーム111がトレー5を引
き続き横行し、旋回アーム111が駐車区画230の長
手方向に対して直角の向きまで旋回したところでトレー
5が駐車区画230上に完全に移し替えられる。同時に
旋回アーム111先端の係合部材112がガイド部材1
05から外れて、搬送台車210の長手方向と平行な待
機ポジションまで旋回したところで停止される。このよ
うにして、入庫の自動車は入庫したときの向きに対して
反転され、自動車の前後を反転された状態で駐車区画2
30へ格納される。
【0050】なお、入庫が終了すると、他の空トレー5
を載せて搬送台車210がリフト4へ移動される。そし
て、リフト4により昇降移送され、同様にしてトレー5
が、ターンテーブル7の一方の開口部712上まで持ち
上げられると、開口部712両側のモートルシリンダ7
16Cの作動により、作動部716Pが収縮され、トグ
ルリンク機構715を伸展した分だけ戻されて、各トレ
ー支持アーム714が開口部712に前進され、突出さ
れる。続いて、リフト4が搬送台車210とともに下降
されて、空のトレー5が開口部712上で一対のトレー
支持アーム714により支持されて待機される。
【0051】(出庫運転)図1、図2および図3におい
て、自動車の出庫に際して、自動車の乗込部1では、リ
フトの昇降路3上のターンテーブル7の一方の開口部7
11または712において、予めトレー5が退避され、
一対のトレー支持アーム713または714が後退され
たままになっている。なお、自動車の乗込部1内はター
ンテーブル7上の仕切板75により入庫口11側と出庫
口12側とに仕切られている。
【0052】一方、地下の格納部2では、搬送台車21
0が出庫の自動車を格納する駐車区画230の前まで走
行し、停止される。続いて、図9を参照すると、駆動モ
ータ113の作動により、旋回アーム111が搬送台車
210の長手方向と平行な待機ポジションから所定方向
へ、駐車区画230に向けて旋回され、駐車区画230
の長手方向に対して直角の位置まで旋回したところで、
旋回アーム111先端の係合部材112がトレー5下面
のガイド部材105にその一端から挿入される。続く旋
回アーム111の旋回動作により、係合部材112がガ
イド部材105内を摺動しながらトレー5を搬送台車2
10上に引き出す。トレー5は、その前後両側の車輪5
0が駐車区画230の一対の横行レール231から搬送
台車210の一対の横行レール212へ移動することに
より、横行していく。旋回アーム111の旋回とともに
係合部材112がガイド部材105上を終端近くに達す
ると、今度はガイド部材105上を戻る方向に移動を始
め、旋回アーム111がトレー5を引き続き横行し、所
定の角度まで旋回したところで停止され、トレー5が搬
送台車210上に完全に載せ替えられる。
【0053】そして図2において、搬送台車210が搬
送路202の一対のレール203上を走行し、リフトの
昇降路3に予め待機されている昇降枠411の一対のレ
ール412上に乗り入れて停止される。リフト4の駆動
機構43の作動により、図11に示すように、搬送台車
210を載せて昇降枠411が上昇される。続いて、図
12に示すように、リフト4は、その最上位置、自動車
の乗込部1の凹部6まで上昇されて停止される。ここ
で、トレー5はターンテーブル7の一方の開口部711
または712よりも少し高い位置に停止される。
【0054】続いて、図13または図7に示すように、
開口部711または712両側の各モートルシリンダ7
16Cの駆動によりその作動部716Pが収縮され、ト
グルリンク機構715により一対のトレー支持アーム7
13または714が水平方向に回動して開口部711ま
たは712に向けて前進される。すなわち、各トレー支
持アーム713または714が開口部711または71
2上に停止中のトレー5の下面側に差し込まれる。
【0055】続いて、リフト4の駆動機構43の作動に
より、図14に示すように、搬送台車210と共に昇降
枠411が下降されていく。これによりトレー5が下降
されて、その両側の各ロック穴5Hに各トレー支持アー
ム713または714の各ロックピン713Pまたは7
14Pが挿入されてロックされ、トレー支持アーム71
3または714により4点支持される。このようにして
トレー5がリフト4上の搬送台車210からターンテー
ブル7に受け渡しされ、出庫の自動車は、その前部が入
庫の時点で既に出庫口102に向けられているので、そ
のまま前進により出庫する。なお、出庫が連続する場
合、同様な動作が行われて出庫の自動車を載せたトレー
5がリフト4上の搬送台車210からターンテーブル7
に受け渡しされ、既に各出庫の自動車は出庫口12に向
けられているので、連続する出庫動作でも迅速に行うこ
とができる。
【0056】このように上記第1の実施例においては、
大きな円形のターンテーブル7に、トレー5が通過可能
な2つの開口部711、712をターンテーブル7の回
転中心を対称中心として対称的に設け、各開口部71
1、712の両側に一対のトレー支持アーム713、7
14をトグルリンク機構715およびモートルシリンダ
716Cを介して開口部711、712に向けて進退可
能に配設しているので、ターンテーブル7の回転によ
り、一方の開口部711または712を出庫口12前方
に当たるリフト4の昇降路3上に停止することにより、
一方の開口部711または712を通じ、トレー5を介
して自動車をターンテーブル7からリフト4上の搬送台
車210へ、またはリフト4上の搬送台車210からタ
ーンテーブル7へ受け渡しすることができ、同時に他方
の開口部712または711を入庫口11に向けること
ができる。
【0057】したがって、一方の開口部711または7
12上で自動車の入庫または出庫を行うと同時に、他方
の開口部712または711上にトレー5を介して入庫
する自動車を乗り入れすることができる。さらに、引き
続き同様な処理を繰り返し行うことができる。
【0058】(実施例2)図15、図16は本発明の第
2の実施例の構成を示している。この第2の実施例で
も、上記第1の実施例と同様に、自動車の乗込部1にお
いて、その床面に円形に形成された凹部6に円形のター
ンテーブル7が設置されている。円形の凹部6の片側
に、リフトの昇降路3に連通する開口601が穿設され
ており、ターンテーブル7の各開口部711、712が
順次開口601上、すなわちリフトの昇降路3上に停止
され、その開口部711または712のトレー支持アー
ム713または714の進退動作によりトレー5を介し
て自動車をターンテーブル7からリフト4上の搬送台車
210へ、またはリフト4上の搬送台車210からター
ンテーブル7へ受け渡しするようになっている。
【0059】この実施例で第1の実施例と異なる点は、
自動車の乗込部1の入庫口11と出庫口12が、リフト
の昇降路3とは反対側のターンテーブル7の片側一方で
対向して形成されているところにある。なお、入庫口1
1、出庫口12は大きく開放されており、それぞれに常
態開放のシャッター11S、12Sが設けられている。
なお、シャッター11S、12Sは自動開閉ドアに代え
ることができる。このようにして、自動車の乗込部1に
おいて一方の片側がターンテーブル7とリフト4との間
の自動車の受け渡しサイド1Aになり、他方の片側が自
動車のトレー5に対する乗降サイド1Bになっている。
【0060】このようにして、入庫する自動車は自動車
の乗込部1の入庫口11を通じて、自動車の乗降サイド
1Bに入り、ターンテーブル7の一方の開口部711ま
たは712に支持されたトレー5上に乗り入れられる。
自動車がトレー5上に乗せられると、ターンテーブル7
がその旋回駆動装置8の作動により回転され、ターンテ
ーブル7上に載せた自動車がターンテーブル7の円周方
向に旋回される。ターンテーブル7が180°回転した
ところで停止され、自動車を載せたトレー5が自動車の
受け渡しサイド1Aに変移され、リフトの昇降路3上に
待機される。その後の入庫動作は前述したとおりであ
る。また同時に、他方の開口部712または711が自
動車の乗降サイド1Bに変移され、他方の開口部712
または711上に予め出庫の自動車を載せていれば、出
庫口12を通じて前進でそのまま出庫させることがで
き、また、空のトレー5を載せていれば、入庫口11を
通じて次の自動車を入庫させることができる。
【0061】(実施例3)図17、図18は本発明の第
3の実施例の構成を示している。第3の実施例では、タ
ーンテーブルをコンベア装置の代替装置として利用した
ものであり、ここではターンテーブル7が庫内と庫外に
跨って設置されて、自動車の乗込部1が庫外に設定され
ている。なおここで、庫外は自動車が通り抜け可能な通
路になっている。
【0062】図17、図18において、ターンテーブル
7を設置する円形の凹部6が庫内と庫外とに跨って形成
されている。なお、この凹部6はその中心を庫内と庫外
との境界上、中央に設定されて形成され、その庫内側に
はリフトの昇降路3に連通する開口601が穿設されて
いる。
【0063】このようにして形成された凹部6に上記第
1、第2の実施例と同様な円形のターンテーブル7が設
置され、ターンテーブル7の各開口部711、712が
順次開口601上、すなわちリフトの昇降路3上に停止
され、その開口部711または712のトレー支持アー
ム713または714の進退動作によりトレー5を介し
て自動車をターンテーブル7からリフト4上の搬送台車
210へ、またはリフト4上の搬送台車210からター
ンテーブル7へ受け渡しするようになっている。
【0064】なお、この場合、入出庫口13は1つで、
庫内と庫外との境界上に形成され、この入出庫口13に
上下駆動の自動開閉ドア13Dが設けられて、庫内と庫
外とが仕切られるようになっている。
【0065】また、庫外において、入出庫口13の前方
には、ターンテーブル7の外側に固定フェンス90が設
置され、またトレー5の停止待機位置に対して前方およ
び後方で、ターンテーブル7の外側にそれぞれ、入庫の
自動車の進入を一時規制する入庫用の遮断機91、出庫
の自動車の退出を一時規制する出庫用の遮断機92が上
下動可能に設置されている。
【0066】このようにして、庫外において入庫用の遮
断機91の上昇により、入庫された自動車がまず、ター
ンテーブル7の一方の開口部711または712に支持
されたトレー5上に乗り入れられる。自動車がトレー5
上に載せられると、ターンテーブル7がその旋回駆動装
置8の作動により回転され、ターンテーブル7上に載せ
た自動車がターンテーブル7の円周方向に旋回される。
ターンテーブル7が180°回転したところで停止さ
れ、その結果、自動車の位置が車幅方向に変移されて、
庫内のリフトの昇降路3上に案内される。その後の入庫
動作は前述したとおりである。また同時に、他方の開口
部712または711が庫内から庫外に変移され、他方
の開口部712または711上に予め出庫の自動車を載
せていれば、出庫用の遮断機92の上昇を待ってそのま
ま出庫させることができ、また、空のトレー5を載せて
いれば、入庫用の遮断機91の上昇を待って次の自動車
を入庫させることができる。
【0067】なお、上記第1、第2、第3の実施例で
は、地下式の駐車装置として例示しているが、地上設置
型の駐車装置にも同様に適用できることは勿論である。
【0068】
【発明の効果】本発明は、上記各実施例から明らかなよ
うに、自動車の格納階層と乗込階との間を1台の搬送台
車の移動により、自動車の入出庫を行う形式の機械式立
体駐車装置において、自動車の乗込部に、トレーが通過
可能な複数の開口部および各開口部上でトレーを支持す
るためのトレー支持手段を有するターンテーブルと、そ
の旋回駆動装置とを備え、ターンテーブルを、その旋回
により複数の開口部の一つが昇降路に一致し、トレーを
リフトとの間で受け渡しできるように設置したものであ
り、一台のターンテーブル上に複数のトレーを支持し
て、同時旋回するようにしているので、複数の入出庫口
を併せて設けることにより、自動車を連続的に入庫した
り、出庫したり、さらに入庫と出庫とを同時に行ったり
することができるなど、自動車の入出庫を効率的に、円
滑かつ迅速に実行することができる。さらに、このター
ンテーブルを自動車の乗込部の内外に跨って設置するこ
とにより、自動車の乗込部の内外で自動車の案内移送に
利用することができるなど、従来の高価なコンベア装置
と同様に機能させることができ、安価なターンテーブル
を利用できることでコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における機械式立体駐車
装置全体の正面断面図
【図2】同駐車装置全体の側面断面図
【図3】同駐車装置全体の一部破断平面断面図
【図4】同駐車装置に備えた自動車の乗込部の拡大正面
断面図
【図5】同駐車装置に備えた自動車の乗込部の拡大平面
【図6】同駐車装置の自動車の乗込部に用いたターンテ
ーブルの拡大断面図
【図7】同駐車装置の自動車の乗込部に用いたトレー支
持アームおよびその進退駆動装置の平面図
【図8】同駐車装置の自動車の乗込部に用いたターンテ
ーブルの旋回駆動装置の概略平面図
【図9】同駐車装置に備えた自動車の格納部の部分平面
【図10】同駐車装置に備えた自動車の格納部に用いる
搬送台車の拡大平面図
【図11】同駐車装置の入出庫運転において、リフト
が、トレーを有する搬送台車を載せて、ターンテーブル
に向けて上昇中の正面図
【図12】同駐車装置の入出庫運転において、リフト上
の搬送台車に載せたトレーをターンテーブルの開口部を
通じ、その上方所定の高さまで持ち上げて停止中の正面
【図13】同駐車装置の入出庫運転において、リフト上
の搬送台車に載せたトレーをターンテーブルの開口部を
通じ、その上方所定の高さまで持ち上げて停止中、ター
ンテーブルの開口部両側のトレー支持アームを開口部に
向けて前進させてトレーの下面側に差し込んでいる正面
【図14】同駐車装置の入出庫運転において、リフト上
の搬送台車に載せたトレーをターンテーブルの開口部を
通じ、その上方所定の高さまで持ち上げて、ターンテー
ブルの開口部両側のトレー支持アームを開口部に向けて
前進させてトレーの下面側に差し込んだ後、リフトの下
降により、トレーをターンテーブルに受け渡ししている
正面図
【図15】本発明の第2の実施例における機械式立体駐
車装置に備えた自動車の乗込部の拡大正面断面図
【図16】同駐車装置に備えた自動車の乗込部の拡大平
面図
【図17】本発明の第3の実施例における機械式立体駐
車装置に備えた自動車の乗込部の拡大正面断面図
【図18】同駐車装置に備えた自動車の乗込部の拡大平
面図
【図19】従来の機械式立体駐車装置の平面図
【図20】同駐車装置に用いるトレー移載装置の平面図
【図21】同駐車装置に備えた自動車の乗込部およびタ
ーンテーブルを示す平面図
【符号の説明】 1 自動車の乗込部 1A 自動車の受け渡しサイド 1B 自動車の乗降サイド 11 入庫口 11D 自動開閉ドア 11S 常態開放のシャッター 12 出庫口 12D 自動開閉ドア 12S 常態開放のシャッター 13 入出庫口 13D 自動開閉ドア 2 自動車の格納部 201 自動車の格納階層 202 搬送路 203 一対のレール 204 レール部 205 レール部 210 搬送台車 211 台車枠 212 一対の横行レール 213 車輪 214 駆動モータ 220 トレー移載装置 111 旋回アーム 112 係合部材 113 減速機付きの駆動モータ 105 ガイド部材 230 駐車区画 231 一対の横行レール 3 リフトの昇降路 4 リフト 41F、41R ガイドレール 411 昇降枠 412 一対のレール 413 支持部材 414 ガイドローラ 43 駆動機構 431H 従動側スプロケット 431K 駆動側スプロケット 431S 補助スプロケット 432 減速機付きの駆動モータ 434 第1の駆動チェーン 435 第2の駆動チェーン 5 自動車載置用のトレー 5H ロック穴 50 車輪 6 円形の凹部 601 開口 602 軸受け 603 レール 7 ターンテーブル 71 本体部 72 ローラ取付部材 73 センターポスト 74 ローラ 75 仕切板 711、712 開口部 713、714 一対のトレー支持アーム 713F、714F 前部支持アーム 713R、714R 後部支持アーム 713P、714P ロックピン 715 トグルリンク機構 716 進退駆動装置 716C モートルシリンダ 716P 作動部 8 旋回駆動装置 81 大径のスプロケット 82 駆動モータ 83 小径のスプロケット 84 駆動チェーン 90 固定フェンス 91 入庫用の遮断機 92 出庫用の遮断機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のレールを敷設されて搬送台車を往
    復走行する搬送路と搬送路の両側に沿って形成されてそ
    れぞれに自動車載置用のトレーを配置された複数の駐車
    区画とを有する自動車の格納階層と、自動車の格納階層
    と乗込階との間に設置され、自動車の格納階層の一対の
    レールに連続的に配列可能な一対のレールを配置されて
    搬送台車が乗り入れ可能な昇降枠を昇降するリフトと、
    各駐車区画との間でトレーを受け渡しするトレー移載装
    置を搭載され、自動車の格納階層上を自走により走行
    し、リフトに載って自動車の格納階層と乗込階との間を
    移動する搬送台車とを備え、1台の搬送台車によりトレ
    ーを搬送し、自動車の入出庫を行う形式の機械式立体駐
    車装置において、 自動車の乗込部に、 トレーが通過可能な複数の開口部および各開口部上でト
    レーを支持するためのトレー支持手段を有し、複数のト
    レーを配置可能なターンテーブルと、 ターンテーブルを旋回する旋回駆動装置とを備え、 ターンテーブルを、その旋回により複数の開口部の一つ
    が昇降路に一致し、トレーをリフトとの間で受け渡し可
    能に設置して、 複数のトレーを支持し、同時旋回することを特徴とする
    機械式立体駐車装置。
  2. 【請求項2】 トレー支持手段に、ターンテーブルの開
    口部に進退可能に設置した支持部材と、支持部材を進退
    させる駆動手段とを備える請求項1に記載の機械式立体
    駐車装置。
  3. 【請求項3】 ターンテーブルの開口部を、ターンテー
    ブルの回転中心に対し2個対称に設けている請求項1ま
    たは2に記載の機械式立体駐車装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106884555A (zh) * 2017-03-01 2017-06-23 李新亚 吊椅立体车库
CN107724750A (zh) * 2017-11-21 2018-02-23 成都凯景智能设备有限公司 一种停车系统
KR102274832B1 (ko) * 2020-12-08 2021-07-08 동양기전 주식회사 자동차용 승강기

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