JP2004182031A - サスペンション制御装置 - Google Patents

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Osayuki Ichimaru
修之 一丸
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Abstract

【課題】サスペンション装置の硬特性と軟特性との間の急激な特性変化を抑えることができるサスペンション制御装置の提供。
【解決手段】加速度センサ6の加速度信号αを積分処理部9によって上下絶対速度Vを求める。この値Vに制御目標値算出部10によって制御ゲインKが乗算されて制御目標値Cが求まる。この値Cに基づき制御信号発信部11からアクチュエータ8への制御信号Iが出力される。判定部13は路面状態を判定し、パラメータ調整部14によって路面状態に応じた制御ゲイン目標値を設定する。パラメータ調整部14の係数調整部14aは、路面状態が変化したとき、制御ゲインを新たな路面状態に応じた制御ゲイン目標値に徐々に近付くように変更し、サスペンション特性の急激な変化を抑える。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や鉄道車両等の車両に搭載されるサスペンション制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のサスペンション装置の一例として減衰力を調整可能としたものが知られている。このものにあっては、アクチュエータによって減衰力を調整可能なショックアブソーバを備え、車体には、車体の上下加速度を検出する加速度センサが設けられている。
【0003】
また、車体にはコントローラが設けられ、このコントローラは、加速度センサの検出信号から、低周波成分であるうねり路成分および高周波成分である悪路成分をそれぞれ抽出し、ここで抽出した各路面成分が、所定時間において所定範囲内(うねり路用閾値および悪路用閾値)に何回入ったかを計数し、例えば、所定時間内に悪路用閾値に所定回数以上入った場合、車両が荒れた悪路を走行していると判断して悪路と判定する。
【0004】
そして、判定された路面状態(うねり路または悪路)に応じて、コントローラに設けられたパラメータ調整部が、アクチュエータの制御信号を調整する制御ゲインを、うねり路用、悪路用および普通路用制御ゲインの3段階の中から1つを選択して設定する。この設定された制御ゲインを、加速度センサが検出した検出信号を積分処理して得た車体の絶対速度に乗算して得た制御信号により、アクチュエータを駆動してショックアブソーバの減衰力を路面状態に応じた最適なものに調整するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−192826号公報(第3−5頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術におけるサスペンション制御装置によれば、路面状態が変化したと判定した際、制御ゲインを変更して、減衰力をハード特性とソフト特性との間で切り換える。
【0007】
この際、制御ゲインの変更に応じて直ちに減衰力を切り換えると、減衰力が急激に変化するため、上記のようにハード特性とソフト特性との間で、例えば、ショックアブソーバの減衰力特性をハード特性、ミディアム特性およびソフト特性の3段階に調整可能なものにおいては、ハード特性からミディアム特性への切換時、ミディアム特性からソフト特性への切換時、さらには、ハード特性からソフト特性への切換時において、減衰力が一気に抜けることによって乗員に対して違和感を与えてしまう。
【0008】
また、上記とは逆に、ソフト特性からミディアム特性への切換時、ミディアム特性からハード特性への切換時、さらには、ソフト特性からハード特性への切換時においては、減衰力が一気に高められることによって乗員に対して違和感を与えることになる。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、サスペンション装置を制御するアクチュエータへの制御信号を得るための係数を、路面状態が変化したと判定したときから徐々に変更して、目標係数となるように調整することで、サスペンション装置の硬特性と軟特性との間の急激な特性変化を抑え、乗員に対して違和感を与えることを防止できるサスペンション制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るサスペンション制御装置は、車両の車体側と車軸側との間に介装され、アクチュエータにより少なくとも硬特性または軟特性に制御可能なサスペンション装置と、前記車体側の振動状態を検出する振動状態検出手段と、該振動状態検出手段の検出信号から少なくとも2つの異なる路面状態を判定する路面状態判定手段と、該路面状態判定手段の判定結果に応じて、前記振動状態検出手段の検出信号に乗じる係数を決定する係数決定手段と、該係数決定手段が決定した係数を前記振動状態検出手段の検出信号に乗算する係数乗算手段と、該係数乗算手段が乗算した乗算値に応じて、前記アクチュエータの制御信号を生成する制御信号生成手段と、を備えたサスペンション制御装置であって、前記係数決定手段は、前記路面状態判定手段が前回判定の路面状態に対して今回判定の路面状態が異なると判定したときから、前回判定の路面状態に応じた係数を徐々に変化させて、今回判定の路面状態に応じた目標係数となるように係数を調整する係数調整部を備えたことを特徴とする。
【0011】
このように構成したので、係数調整部がアクチュエータへの制御信号を得るための係数を徐々に変化させて、目標係数となるように係数を調整するので、サスペンション特性が急激に切り換わることを抑えることができる。
【0012】
また、本発明の請求項2に係るサスペンション制御装置は、上記本発明の請求項1の構成に加え、前記目標係数に到達するまでの時間は、前記路面状態判定手段の判定周期よりも短いことを特徴とする。
【0013】
このように構成したことにより、路面状態判定手段の判定周期が経過する前に目標係数に到達させることができるので、次の路面状態の判定前までに、サスペンション装置の特性を路面状態に応じた最適なものとすることができる。
【0014】
さらに、本発明の請求項3に係るサスペンション制御装置は、上記本発明の請求項1または請求項2の構成に加え、前記サスペンション装置を硬特性、軟特性およびその中間特性の3段階以上に制御可能に構成し、前記路面状態判定手段の判定結果が、前記サスペンション装置の特性を硬特性または軟特性とすべき路面状態である場合に、前記目標係数へ徐々に変更する変化率を、他の路面状態である場合に比して大きくすることを特徴とする。
【0015】
このように構成したことにより、サスペンション装置の特性を硬特性または軟特性とすべき路面状態である場合に、目標係数への変化を短時間で行うことができるので、乗員への違和感を抑えつつ車両の操縦安定性向上を素早く行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における第1実施形態のサスペンション制御装置を、図1乃至図9に基づいて説明する。
【0017】
図1において、車両を構成する車体1と4個(図には一つのみを示す)の車輪2の車軸3との間には、ばね4と減衰特性(減衰力)をハード特性(硬特性)からソフト特性(軟特性)に連続的に制御可能なショックアブソーバ5(サスペンション装置)が並列に介装されており、車体1を支持している。なお、ショックアブソーバ5及びばね4は4個の車輪2の車軸3に対応してそれぞれ4個設けられているが、便宜上そのうちの一つのみを図示している。
【0018】
車体1におけるショックアブソーバ5の近傍には、車体1の上下方向の加速度を検出する加速度センサ6(振動状態検出手段)が取り付けられている。加速度センサ6の加速度信号αはコントローラ7に供給される。
【0019】
ショックアブソーバ5にはアクチュエータ8が設けられている。アクチュエータ8は、コントローラ7からの制御信号I(電流値)に基づいてショックアブソーバ5の図示しない減衰特性調整機構を駆動し、ショックアブソーバ5に制御信号Iに応じた減衰特性を発揮(減衰力を発生)させる。
【0020】
コントローラ7は、図2に示すように、積分処理部9と、制御目標値算出部10と、制御信号発信部11と、判定用回数算出部12と、判定部13と、パラメータ調整部14とから大略構成されている。
【0021】
積分処理部9は、加速度センサ6の加速度信号αを積分して車体1の上下絶対速度Vを求め、この値Vを制御目標値算出部10に出力する。
【0022】
制御目標値算出部10は、本発明における係数乗算手段を構成し、この制御目標値算出部10は、積分処理部9からの上下絶対速度Vに制御ゲインK(パラメータ調整部14によって設定された制御ゲイン)を乗じて、その乗算値である制御目標値Cを求め、この制御目標値Cを制御信号発信部11に出力する。
【0023】
制御信号発信部11は、本発明における制御信号生成手段を構成し、この制御信号発信部11には、ショックアブソーバ5の特性に基づいて設定した制御目標値Cとこれに略比例する制御信号Iとの関係を表す情報(図2の制御信号発信部11を示すブロック図中にこの情報を示すグラフを示した)が格納されている。したがって、制御目標値Cが入力されることにより制御目標値Cに対応して連続した制御信号Iを発生し、この制御信号Iをアクチュエータ8に出力する。
【0024】
そして、アクチュエータ8は、この制御信号Iを受けて減衰特性調整機構(図示せず)を駆動し、ショックアブソーバ5が所望の伸び側、縮み側減衰特性(減衰力)を得られるようにしている。
【0025】
一方、加速度センサ6の加速度信号αは、上記アクチュエータ8への制御信号Iを生成する系統への入力とは別に、路面状態を判定する系統へも入力されるようになっている。
【0026】
判定用回数算出部12および判定部13によって、本発明における路面状態判定手段が構成され、判定用回数算出部12は、図3および図4に示すうねり路用基準閾値Thuおよび悪路用基準閾値Thaを格納しており、うねり路用基準閾値Thuは、悪路用基準閾値Thaよりも大きい値に設定されている(Thu(中)>Tha(小))。
【0027】
そして、判定用回数算出部12は、所定時間t(例えば100ms)内において、加速度センサ6からの加速度信号αの低周波数のうねり路成分αuおよび中・高周波数の悪路成分αa(加速度レベル)の振幅が、それぞれの基準閾値Thu、Thaを超えた回数Fu、Fa(図3および図4の斜線部分を示し、図3ではFu=4回、図4ではFa=11回)を算出し、ここで算出した判定用回数信号Fu、Faを、判定部13に出力する。
【0028】
判定部13は、うねり路および悪路を判定する判定基準(例えば、うねり路成分αuが基準閾値Thuを超えた回数が3回以上ならうねり路と判定、また、悪路成分αaが基準閾値Thaを超えた回数が10回以上なら悪路と判定)を備え、入力された判定用回数算出部12からの判定用回数信号Fu、Faによって、次のように路面状態(うねり路、悪路および普通路)を判定して、その判定結果をパラメータ調整部14に出力する。
【0029】
すなわち、基準閾値Thuを4回超えたという判定用回数信号Fuが判定用回数算出部12から入力された場合は判定基準の3回以上であるので、「うねり路」であると判定し、基準閾値Thaを11回超えたという判定用回数信号Faが判定用回数算出部12から入力された場合は判定基準の10回以上であるので、「悪路」であると判定する。
【0030】
また、判定用回数算出部12から入力された判定用回数信号Fu、Faが共に、判定基準であるFu=3回、Fa=10回未満であった場合は、「普通路」であると判定し、判定用回数信号Fu、Faが共に、判定基準であるFu=3回、Fa=10回以上であった場合は、「うねり路」であるとの判定に優先して、「悪路」であると判定するようになっている。
【0031】
以上をまとめると、判定部13は、車両が走行する路面の路面状態を図5に示すように判定するようになっている。すなわち、判定部13は、車体1に設けた加速度センサ6の出力値が、周波数が低く振幅が中〜大の大きさの加速度信号α(図3のうねり路成分αuに相当)である場合には「うねり路」と判定し、加速度センサ6の出力値が、周波数が中〜高で振幅が小〜中の大きさの加速度信号α(図4の悪路成分αaに相当)である場合には「悪路」と判定する。また、上記以外の加速度センサ6の出力値(周波数が低〜中かつ振幅が小〜中の大きさ、周波数が低より少し高〜高かつ振幅が中〜大)である場合には「普通路」と判定する。
【0032】
なお、うねりながら、荒れている路面を車両が走行している場合には、加速度センサ6は、例えば図3に示す低周波成分に図4に示す高周波成分が重畳された(即ち、うねり路成分αu及び悪路成分αaを含む)加速度信号αを発生する。
【0033】
パラメータ調整部14は、本発明における係数決定手段を構成し、このパラメータ調整部14は、判定部13の路面状態の判定結果にそれぞれ対応して予め定められた制御ゲインKu(うねり路用制御ゲイン(例えば、係数100))、Ka(悪路用制御ゲイン(例えば、係数0))およびKf(普通路用制御ゲイン(例えば、係数50))を格納している。そして、パラメータ調整部14は、判定部13の路面状態の判定結果に応じて、制御ゲインKu、KaおよびKfの中から制御ゲイン目標値K’を決定する。
【0034】
パラメータ調整部14は、判定部13による路面状態の判定結果が路面状態が変化したと判定した際に、今までの制御で利用していた制御ゲイン(前回の路面状態判定周期で設定し利用していた制御ゲイン)を判定結果に応じた制御ゲイン目標値K’に徐々に変化させる係数調整部14aを備えている。この係数調整部14aは、路面状態の変化が、普通路からうねり路(または悪路)およびうねり路(または悪路)から悪路(またはうねり路)の場合は、制御ゲインを早く変化させ、また、路面状態の変化が、うねり路(または悪路)から普通路の場合は、制御ゲインをゆっくりと変化させるようになっている。
【0035】
上記のように路面状態の変化により制御ゲインを制御ゲイン目標値K’に徐々に変化させる係数調整部14aは、前回の路面状態判定周期(所定時間t前(例えば100ms前))における制御ゲイン目標値K”に対して予め定められた加算係数を加算して、制御ゲインを今回の制御ゲイン目標値K’に徐々に変化させるようになっている。
【0036】
係数調整部14aは、制御ゲインを今回の制御ゲイン目標値K’に早く変化、すなわち、その変化率を大きくするために、例えば、「+6」、「−6」といった加算係数を備え、また、制御ゲインを今回の制御ゲイン目標値K’にゆっくりと変化、すなわち、その変化率を小さくするために、例えば、「+3」、「−3」といった加算係数を備えている。
【0037】
このように、加算係数を2種類設定(絶対値|6|と|3|)し、制御ゲイン目標値K’への調整速度を変えて(|6|は早く|3|はゆっくり)徐々に変化させるようにしているが、この調整速度を決定する基準について、下表1と共に説明する。
【0038】
【表1】
Figure 2004182031
【0039】
(路面状態が「悪路(ばね下共振周波数10Hz付近)」に変化した場合)
車両の走行する路面状態が、普通路またはうねり路の状態から悪路に変化した場合(表1の「悪路へ」参照)には、所謂「ばね下暴れ」を早く防止して、乗り心地および車両の操縦安定性を早期に向上させる必要がある。したがって、サスペンション装置の減衰力をソフト特性(軟特性)に早めに変更することが望ましい。よって、制御ゲインの調整速度を早くするために加算係数を「−6」として変化率を大きくする。
【0040】
(路面状態が「うねり路(ばね上共振周波数1Hz付近)」に変化した場合)車両の走行する路面状態が、普通路または悪路の状態からうねり路に変化した場合(表1の「うねり路へ」参照)には、乗員が不快を感じ易い周波数帯(約1Hz〜2Hz)での揺れとなるため、乗り心地を早期に向上させる必要がある。したがって、サスペンション装置の減衰力をハード特性(硬特性)に早めに変更することが望ましい。よって、制御ゲインの調整速度を早くするために加算係数を「+6」として変化率を大きくする。
【0041】
(路面状態が「普通路」(上記以外の周波数帯)に変化した場合)
車両の走行する路面状態が、悪路またはうねり路の状態から普通路に変化した場合(表1の「普通路へ」参照)、すなわち、サスペンション装置の減衰力がソフト特性およびハード特性の状態(軟特性および硬特性)から、減衰力が両者の中間である通常のミディアム特性の状態に変化した場合には、路面状態が普通路(≒平坦路)であるため、うねり路または悪路に比べて乗り心地の向上を優先するよりも、減衰特性が急激に切り換わることによって乗員に与える違和感を優先的に抑えることが望ましい。よって、制御ゲインの調整速度をゆっくりとするために加算係数を「+3」または「−3」として変化率を小さくする(悪路から普通路に変化した場合は「+3」、うねり路から普通路に変化した場合は「−3」)。
【0042】
次に、制御ゲインの調整の仕方について説明する。まず、パラメータ調整部14は、前回の路面状態判定周期(100ms前)における制御ゲイン目標値K”と、今回の路面状態判定周期にて決定した制御ゲイン目標値K’とを比較する比較処理を実行する。
【0043】
ここで比較処理を実行した結果、例えば、前回の路面状態判定周期で決定した制御ゲイン目標値K”がKf(普通路用制御ゲイン(係数50))で、今回の路面状態判定周期で決定した制御ゲイン目標値K’がKa(悪路用制御ゲイン(係数0))であった場合、パラメータ調整部14の係数調整部14aは、前回の制御ゲイン目標値K”(Kf)を今回の制御ゲイン目標値K’(Ka)に徐々に早く変化させるために、前回の制御ゲイン目標値K”(Kf)に加算する加算係数を「−6」とし、この加算係数「−6」を前回の制御ゲイン目標値K”(Kf)に加算する加算処理、すなわち、「50−6」を実行する。
【0044】
また、例えば、前回の路面状態判定周期で決定した制御ゲイン目標値K”がKa(悪路用制御ゲイン(係数0))で、今回の路面状態判定周期で決定した制御ゲイン目標値K’がKf(普通路用制御ゲイン(係数50))であった場合、パラメータ調整部14の係数調整部14aは、前回の制御ゲイン目標値K”(Ka)を今回の制御ゲイン目標値K’(Kf)に徐々にゆっくりと変化させるために、前回の制御ゲイン目標値K”(Ka)に加算する加算係数を「+3」とし、この加算係数「+3」を前回の制御ゲイン目標値K”(Ka)に加算する加算処理、すなわち、「0+3」を実行する。
【0045】
なお、パラメータ調整部14が比較処理を実行した結果、前回の路面状態判定周期で決定した制御ゲイン目標値K”と今回の路面状態判定周期にて決定した制御ゲイン目標値K’とが同じであると判定した場合(K”=K’)には、係数調整部14aにて加算される加算係数を「0」とする。
【0046】
パラメータ調整部14の係数調整部14aは、加算係数(上記例では|6|、|3|および0)を、前回の路面状態判定周期で決定した制御ゲイン目標値K”に加算する加算処理を実行、すなわち、上記例では「50−6」、「0+3」および「K”+0」の加算処理を実行し、この加算処理により得られた制御ゲイン出力値K、例えば「50−6」の処理結果である「44」を制御目標値算出部10へ出力する。
【0047】
制御目標値算出部10は、パラメータ調整部14によって決定された制御ゲイン出力値K、例えば、「44」をパラメータ調整部14から受けて、前回の制御ゲイン目標値K”(Kf)すなわち「50」に代えて制御ゲイン出力値「44」に更新する。
【0048】
ここで、パラメータ調整部14の係数調整部14aは、制御周期(約5ms)毎に上記加算処理を繰り返して実行すると共に、前回の制御ゲイン目標値K”を制御ゲイン出力値Kに更新してゆくことで、今回の制御ゲイン目標値K’に徐々に近づけていく。すなわち、パラメータ調整部14は、判定部13の判定結果が、例えば、普通路から悪路に変化したと判定した直後の最初の制御周期では、制御ゲイン出力値を、例えば、上記のように「44」とし、その後、制御周期毎(約5ms毎)にさらに「−6」ずつ加算処理する。そして、制御目標値算出部10は、制御ゲイン出力値Kを制御周期毎に、50+(−6×1)=44 → 50+(−6×2)=38 → 50+(−6×3)=32 → 50+(−6×4)=26 ・・・とする更新を繰り返して、結果、「50+(−6×n)=今回の制御ゲイン出力値K」とし、係数調整部14aによる加算処理の結果、制御ゲイン出力値Kが今回の制御ゲイン目標値K’に達したところで、パラメータ調整部14が制御目標値算出部10へ出力する制御ゲイン出力値Kを、今回の制御ゲイン目標値K’に設定する。
【0049】
パラメータ調整部14の係数調整部14aによる加算処理は、路面状態判定周期(所定時間t(100ms))の間、制御周期毎(約5ms毎)に繰り返され、路面状態判定周期中に、例えば、「前回の制御ゲイン目標値K”−6n=今回の制御ゲイン目標値K’」とすることができるようになっており、次の路面状態の判定前までに、サスペンション装置の減衰力を路面状態に応じた最適なものとすることができ、充分な車両の制振効果を得ることができる。
【0050】
なお、上記例では、加算係数を「±6」、「±3」および「0」としたが、加算係数の絶対値が大きければ、制御ゲイン目標値に早く到達し、加算係数の絶対値が小さければ、制御ゲイン目標値にゆっくりと到達する(加算係数「0」は、制御ゲイン出力値Kは増減しない)。
【0051】
以下、図6乃至図8に基づき、上記のように構成したコントローラ7の処理フローについて説明する。
【0052】
図6に示すように、ステップS1で車両のエンジン始動等により電力供給を受けると、ステップS2でコントローラ7の初期設定を行って、ステップS3で制御周期(5ms)に達したか否かを判定する。ステップS3では、制御周期に達した(5ms経った)と判定するまで繰り返して制御周期に達したか否かを判定する。
【0053】
ステップS3で制御周期に達したと判定すると、ステップS4でアクチュエータ8を駆動する。続いてステップS5で加速度センサ6(振動状態検出手段)から加速度信号αを読み込む。次にステップS6で車両が走行している路面状態の判定を行うタイミングであるか否か、すなわち、路面状態判定周期に達したか否か(100ms経ったか否か)を判定する。ステップS6で路面状態判定周期に達したと判定すると、ステップS7で車両が走行している路面状態の判定を行う。
【0054】
ステップS7における路面状態の判定結果に基づいて、ステップS8で制御ゲイン出力値Kを設定(加算係数の加算処理)し、この制御ゲイン出力値Kに基づいて得られた制御目標値Cに対応する制御信号IをステップS9で演算する。
【0055】
ステップS6でNOと判定、すなわち、未だ路面状態判定周期に達していないと判定した場合は、ステップS8へ進み、制御ゲイン出力値Kを設定する。
【0056】
ここで、上記ステップS7の路面判定制御サブルーチン(路面状態判定手段の路面判定制御)を図7に基づいて説明する。
【0057】
まず、ステップS11で、うねり路フラグおよび悪路フラグをクリアする。次に、ステップS12でうねり路成分αuを抽出し、続くステップS13で悪路成分αaを抽出する。
【0058】
ここで、ステップS12でのうねり路成分αuの抽出は、加速度信号αに対してローパスフィルタ(LPF)処理することにより、また、ステップS13での悪路成分αaの抽出は、加速度信号αに対してハイパスフィルタ(HPF)処理することにより果たすようにしている。
【0059】
ステップS13に続いて、ステップS14では、ステップS12で抽出したうねり路成分αuの振幅値が所定時間t(100ms)内においてうねり路用基準閾値Thuを超えた回数Fu(判定用回数信号Fu)があらかじめ定めた基準値(例えば3回)以上であるか否かを判定する。ステップS14でYESと判定すると、ステップS15でうねり路フラグをセットする。
【0060】
ステップS15に続いて、ステップS16では、ステップS13で抽出した悪路成分αaの振幅値が所定時間t(100ms)内において悪路用基準閾値Thaを超えた回数Fa(判定用回数信号Fa)があらかじめ定めた基準値(例えば10回)以上であるか否かを判定する。ステップS16でYESと判定すると、ステップS17で悪路フラグをセットし、路面判定制御サブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。ステップS14でNOと判定するとステップS16に進み、さらに、ステップS16でNOと判定すると路面判定制御サブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。
【0061】
次に、上記ステップS8の制御ゲイン設定制御サブルーチン(係数決定手段の制御ゲイン設定制御)を図8に基づいて説明する。
【0062】
まず、ステップS21で、路面判定制御でセットされた路面フラグが今回の制御周期における路面フラグと異なるか否かを判定する。
【0063】
次に、ステップS21でYESと判定、すなわち、路面フラグが異なると判定した場合は、ステップS22で悪路フラグがセットされているか否かを判定する。ステップS22でYESと判定すると、ステップS23で悪路用制御ゲインKaを設定してステップS24へ進む。
【0064】
ステップS22でNOと判定すると、ステップS25へ進み、うねり路フラグがセットされているか否かを判定する。ステップS25でYESと判定すると、ステップS26でうねり路用制御ゲインKuを設定してステップS24へ進む。
【0065】
ステップS25でNOと判定すると、ステップS27で普通路用制御ゲインKfを設定してステップS24へ進む。
【0066】
ステップS24では、ステップS23、ステップS26およびステップS27で決定された今回の制御ゲイン目標値K’(Ku、KaまたはKfの何れか)を、上記ステップS7の路面判定制御サブルーチンで既に設定されている前回の制御ゲイン目標値K”(Ku、KaまたはKfの何れか)と比較する。そして、この比較結果が、例えば、前回の制御ゲイン目標値K”(Kf)から今回の制御ゲイン目標値K’(Ka)に変更すべく路面状態が変わったと判定した場合、加算係数を「−6」、「+6」、「−3」、「+3」および「0」から選択するが、この場合は、加算係数を「−6」に決定する。
【0067】
その後、ステップS28で、制御周期(5ms)毎に、前回の制御ゲイン目標値K”(Kf)に対して「加算係数×n」(nは制御周期回数を表し、路面状態判定周期毎にクリアされる)の加算処理を実行する。ここで、路面状態判定周期(所定時間t(100ms))が経過するまで、路面フラグ(うねり路フラグ、悪路フラグ)は不変である(ステップS21でNOの判定を20回(100ms÷5ms)繰り返す)ため、上記加算係数「−6×n」の加算処理を繰り返して実行し、このように、前回の制御ゲイン目標値K”(Kf)から今回の制御ゲイン目標値K’(Ka)への変化は、加算係数「+3」または「−3」の場合に比して比較的早く調整できる。
【0068】
続くステップS29では、前回の制御ゲイン目標値K”(Kf)に対する加算係数の加算処理によって、結果、今回の制御ゲイン目標値K’(Ka)に達したか否かを判定し、ステップS29で今回の制御ゲイン目標値K’に達したと判定した場合には、ステップS30へ進み、制御ゲイン出力値Kを今回の制御ゲイン目標値K’(Ka)として設定する。
【0069】
また、ステップS29においてNOと判定した場合には、ステップS31へ進み、ステップS28での加算結果を制御ゲイン出力値Kとして設定した後、制御ゲイン設定制御サブルーチンを終了し、メインルーチンに戻ってステップS9に進む。
【0070】
なお、上記ステップS24、ステップS28〜ステップS31の制御が、本発明における係数調整部の制御を構成している。
【0071】
上述のように構成したサスペンション制御装置では、図9のタイムチャートにおける時間範囲▲1▼に示すように、車両が普通路を走行している場合には、普通路用制御ゲインKfによって制御目標値Cが算出されて、普通路に適した制御信号Iがアクチュエータ8に出力される。これにより、ショックアブソーバ5は「ミディアム特性」の減衰力を発生する。
【0072】
その後、時間範囲▲2▼に示すように、車両が悪路走行へと移行した場合、すなわち、判定部13が、路面状態が普通路から悪路に変化したと判定した場合には、悪路用制御ゲインKaによって制御目標値Cが算出されるが、普通路用制御ゲインKfから悪路用制御ゲインKaへ変化させるための加算係数は「−6」となっているため、図中θ大で示すように、徐々にではあるが早く悪路用制御ゲインKaに切り換わる。したがって、ショックアブソーバ5は「ミディアム特性」から「ソフト特性」の減衰力に、徐々にかつ早く変化し、図9の下段に示す従来技術のように減衰力が急激に切り換わることによって乗員に与える違和感を抑えつつ、車両の操縦安定性を素早く向上させることができる。
【0073】
さらに、時間範囲▲3▼に示すように、車両が普通路走行へと移行した場合には、すなわち、判定部13が、路面状態が悪路から普通路に変化したと判定した場合には、普通路用制御ゲインKfによって制御目標値Cが算出されるが、悪路用制御ゲインKaから普通路用制御ゲインKfへ変化させるための加算係数は「+3」となっているため、図中θ小で示すように、徐々にかつゆっくりと普通路用制御ゲインKfに切り換わる。したがって、ショックアブソーバ5は「ソフト特性」から「ミディアム特性」の減衰力に、徐々にかつゆっくりと変化し、図9の下段に示す従来技術のように減衰特性が急激に切り換わることによって乗員に与える違和感をより抑えることができる。
【0074】
また、時間範囲▲4▼に示すように、車両がうねり路走行へと移行した場合、すなわち、判定部13が、路面状態が普通路からうねり路に変化したと判定した場合には、うねり路用制御ゲインKuによって制御目標値Cが算出されるが、普通路用制御ゲインKfからうねり路用制御ゲインKuへ変化させるための加算係数は「+6」となっているため、図中θ大で示すように、徐々にではあるが早くうねり路用制御ゲインKuに切り換わる。したがって、ショックアブソーバ5は「ミディアム特性」から「ハード特性」の減衰力に、徐々にかつ早く変化し、図9の下段に示す従来技術のように減衰力が急激に切り換わることによって乗員に与える違和感を抑えつつ、車両の操縦安定性を素早く向上させることができる。
【0075】
次に、本発明の第2実施形態について、図10乃至図13に基づいて説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態に比して、図7および図8に示す路面判定制御サブルーチンおよび制御ゲイン設定制御サブルーチンの処理内容が、路面判定および制御ゲイン設定をより細かく行えるようにした点、すなわち、図10に示す4種類の路面判定が可能な点で異なっている。以下、この相違点について説明する。
【0076】
第2実施形態における路面判定制御サブルーチン(路面状態判定手段の路面判定制御)は、図11に示すように、まず、ステップS41で、悪路フラグ、小うねり路フラグおよび大うねり路フラグをクリアする。次に、ステップS42で悪路成分αaを抽出し、続くステップS43でうねり路成分αuを抽出する。ここで、上記各路面成分は、上記第1実施形態と同様に、それぞれ、ローパスフィルタ(LPF)処理およびハイパスフィルタ(HPF)処理によって抽出する。
【0077】
ステップS43に続いて、ステップS44では、ステップS43で抽出したうねり路成分αuの振幅値が所定時間t(100ms)内において、小うねり路用基準閾値ThuAを超えた回数FuA(何れも図示せず)が予め定めた基準値A(例えば3回)以上であるか否かを判定する。
【0078】
ステップS44でYESと判定すると、続いて、ステップS45では、ステップS43で抽出したうねり路成分αuの振幅値が所定時間t(100ms)内において、大うねり路用基準閾値ThuBを超えた回数FuB(何れも図示せず)が予め定めた基準値B(例えば3回)以上であるか否かを判定する。ここで、大うねり路用基準閾値ThuBは、小うねり路用基準閾値ThuAよりも大きい値に設定されている(ThuB>ThuA)。
【0079】
そして、ステップS45でYESと判定すると、続くステップS46で大うねり路フラグをセットし、ステップS45でNOと判定すると、続くステップS47で小うねり路フラグをセットする。ステップS44でNOと判定した場合、および、ステップS46、ステップS47の処理後、ステップS48に進む。
【0080】
ステップS48では、ステップS42で抽出した悪路成分αaを示す加速度信号α(悪路成分αa)の振幅値が所定時間t(100ms)内において悪路用基準閾値Thaを超えた回数Faがあらかじめ定めた基準値以上であるか否かを判定する。そして、ステップS48でYESと判定すると、ステップS49で悪路フラグをセットする。ステップS48でNOと判定すると路面判定制御サブルーチンを終了してメインルーチンに戻る。ここで、悪路用基準閾値Thaは、大うねり路用基準閾値ThuBおよび小うねり路用基準閾値ThuAよりも小さい値に設定されている(ThuB>ThuA>Tha)。
【0081】
次に、第2実施形態における制御ゲイン設定制御サブルーチン(係数決定手段の制御ゲイン設定制御)を図12に基づいて説明する。
【0082】
まず、ステップS51で、路面判定制御でセットされた路面フラグが今回の制御周期における路面フラグと異なるか否かを判定する。
【0083】
次に、ステップS51でYESと判定、すなわち、路面フラグが異なると判定した場合は、ステップS52で悪路フラグがセットされているか否かを判定する。ステップS52でYESと判定すると、ステップS53で悪路用制御ゲインKaを設定してステップS54へ進む。
【0084】
ステップS52でNOと判定すると、ステップS55へ進み、大うねり路フラグがセットされているか否かを判定する。ステップS55でYESと判定すると、ステップS56で大うねり路用制御ゲインKu2を設定してステップS54へ進む。
【0085】
ステップS55でNOと判定すると、ステップS57へ進み、小うねり路フラグがセットされているか否かを判定する。ステップS57でYESと判定すると、ステップS58で小うねり路用制御ゲインKu1を設定してステップS54へ進む。
【0086】
ステップS57でNOと判定すると、ステップS59で普通路用制御ゲインKfを設定してステップS54へ進む。
【0087】
ステップS54では、ステップS53、ステップS56、ステップS58およびステップS59で決定された今回の制御ゲイン目標値K’(Ka、Ku1、Ku2およびKfの何れか)を、路面判定制御サブルーチンで既に設定されている前回の制御ゲイン目標値K”(Ka、Ku1、Ku2およびKfの何れか)と比較し、この比較結果に応じて予め設定された加算係数の中から(図示せず)最適な加算係数を決定する。
【0088】
その後、ステップS60で、制御周期(5ms)毎に、前回の制御ゲイン目標値K”に対して「加算係数×n」(nは制御周期回数を表し、路面状態判定周期毎にクリアされる)の加算処理を実行する。
【0089】
続くステップS61では、前回の制御ゲイン目標値K”に対する加算係数の加算処理によって、結果、今回の制御ゲイン目標値K’に達したか否かを判定し、ステップS61で今回の制御ゲイン目標値K’に達したと判定した場合には、ステップS62へ進み、制御ゲイン出力値Kを今回の制御ゲイン目標値K’として設定する。
【0090】
また、ステップS61においてNOと判定した場合には、ステップS63へ進み、ステップS60での加算結果を制御ゲイン出力値Kとして設定した後、制御ゲイン設定制御サブルーチンを終了し、メインルーチンに戻る。
【0091】
なお、ステップS51では、路面状態判定周期(所定時間t(100ms))が経過するまで、上述した第1実施形態と同様に、NOの判定を20回繰り返す。
【0092】
上述のように構成した第2実施形態におけるサスペンション制御装置では、図13のタイムチャートにおける時間範囲▲5▼に示すように、車両の走行が普通路から悪路へ移行した場合、すなわち、判定部13が、路面状態が普通路から悪路に変化したと判定した場合には、制御ゲインの調整速度を早くするために、加算係数を例えば「−6」として、制御ゲイン目標値K’(Ka)へ徐々にではあるが早く調整する(その他、小うねり路から悪路へ変化または大うねり路から悪路へ変化した場合も加算係数は「−6」)。
【0093】
また、時間範囲▲6▼に示すように、車両の走行が悪路から普通路へ移行した場合、すなわち、判定部13が、路面状態が悪路から普通路に変化したと判定した場合には、制御ゲインの調整速度をゆっくりとするために、加算係数を例えば「+3」として、制御ゲイン目標値K’(Kf)へ徐々にかつゆっくりと調整する。
【0094】
また、時間範囲▲7▼に示すように、車両の走行が普通路から小うねり路へ移行した場合においても、小規模のうねり路であることから、減衰力が急激に切り換わることによって乗員に与える違和感を抑えるために、加算係数を例えば「+3」として、制御ゲイン目標値K’(Ku1)へ徐々にかつゆっくりと調整する。
【0095】
さらに、時間範囲▲8▼に示すように、車両の走行が小うねり路から普通路へ移行した場合おいても、加算係数を例えば「−3」として制御ゲイン目標値K’(Kf)へ徐々にかつゆっくりと調整する。
【0096】
時間範囲▲9▼に示すように、車両の走行が普通路から大うねり路へ移行した場合、すなわち、判定部13が、路面状態が普通路から大うねり路に変化したと判定した場合には、制御ゲインの調整速度を早くするために、加算係数を例えば「+6」として、制御ゲイン目標値K’(Ku2)へ徐々にではあるが早く調整する(その他、小うねり路から大うねり路へ変化または悪路から大うねり路へ変化した場合も加算係数は「+6」)。
【0097】
なお、ここで、小うねり路の制御ゲイン目標値K’(Ku1)への調整速度を遅くするように、加算係数を「+3」に設定するようにしているが、ここで言う小うねり路は、大うねり路の振幅に対して小さな振幅(周波数は略同等)の普通路寄りの路面として加算係数を「+3」としている。例えば、判定すべき小うねり路を大うねり路寄りに設定する場合は、小うねり路の制御ゲイン目標値K’(Ku1)への調整速度を早くするために加算係数を「+6」に設定するようにしても良い。
【0098】
上述のように構成した第2実施形態におけるサスペンション制御装置においても、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏すると共に、路面の状態をさらに細かく精緻に検出してショックアブソーバ5の減衰特性を制御するので、より制御効果を向上させることができるようになる。
【0099】
次に、本発明の第3実施形態について、図14および図15に基づいて説明する。この第3実施形態では、上述した第1実施形態に比して、図2に示す係数決定手段を構成するパラメータ調整部14に換えて、図14に示すように、パラメータ設定部50、ローパスフィルタ処理部51および時定数設定部52を備えている点で異なっている。以下、この相違点について説明する。
【0100】
パラメータ設定部50は、判定部13の路面状態の判定結果にそれぞれ対応して予め定められた制御ゲイン目標値K’としての、Ku(うねり路用制御ゲイン)、Ka(悪路用制御ゲイン)およびKf(普通路用制御ゲイン)を格納している。そして、パラメータ設定部50は、判定部13の路面状態の判定結果に応じて、制御ゲイン目標値K’として、Ku、KaおよびKfの中から制御ゲイン目標値K’を決定する。
【0101】
時定数設定部52は、判定部13における判定結果(うねり路、悪路および普通路の何れに変化したか)に応じて、ローパスフィルタ処理部51の時定数を「小」または「大」に設定する。
【0102】
ローパスフィルタ処理部51は、時定数設定部52からの設定時定数信号によって時定数が可変となっており、パラメータ設定部50からの今回の制御ゲイン目標値K’の立ち上がりを緩やかにするようにする役割を果たす。ここで、時定数設定部52において、時定数を大きくするように設定すれば、図15の破線で示すように、制御ゲイン目標値K’はゆっくりと立ち上がり、時定数を小さくするように設定すれば、図15の実線で示すように、制御ゲイン目標値K’は早く立ち上がる。
【0103】
上述のように構成した第3実施形態におけるサスペンション制御装置は、以下のように制御ゲイン目標値K’(Ku、KaおよびKfの何れか)を決定する。
【0104】
(路面状態が「悪路」に変化した場合)
車両の走行する路面状態が、普通路またはうねり路の状態から悪路に変化した場合には、制御ゲイン目標値K’への調整速度を早めるために、時定数設定部52における時定数の設定を「小」にする。
【0105】
(路面状態が「うねり路」に変化した場合)
車両の走行する路面状態が、普通路または悪路の状態からうねり路に変化した場合にも、制御ゲイン目標値K’への調整速度を早めるために、時定数設定部52における時定数の設定を「小」にする。
【0106】
(路面状態が「普通路」に変化した場合)
車両の走行する路面状態が、悪路またはうねり路の状態から普通路に変化した場合には、制御ゲイン目標値への調整速度をゆっくりとするために、時定数設定部52における時定数の設定を「大」にする。
【0107】
なお、路面状態判定周期(100ms)毎に判定する路面状態が変化していない場合で、制御周期(5ms)を繰り返して制御ゲイン目標値K’に近づけた結果、制御ゲイン目標値K’に達した場合においては、ローパスフィルタ処理部51による信号処理を中止するようになっている。
【0108】
上述のように構成した第3実施形態におけるサスペンション制御装置においても、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏すると共に、上記第1実施形態における加算係数を加算処理するパラメータ調整部14に対して、構成が簡単で安価なローパスフィルタ(LPF)を用いるので、回路構成が簡単になり、コストメリットが向上する。
【0109】
なお、上記各実施形態では、路面状態が変化したときに当該路面状態に応じた上下絶対速度Vに乗算される制御ゲイン自体を、係数決定手段において徐々に今回の制御ゲイン目標値に近付けるように構成したもの示したが、本発明は別段これに限らず、例えば、図16の変形例に示すように構成しても良い。すなわち、上記各実施形態では、係数乗算手段として制御目標値算出部10のみを設けていたのに対し、変形例では、係数乗算手段として制御目標値算出部60および調整ゲイン乗算部61とを設けている。パラメータ設定部62は、上述した従来技術(特開平11−192826号)と同様に判定部13の路面状態の判定結果に応じて予め設定された路面に対応した固定の制御ゲインKを制御目標値算出部60に出力する。また、ゲイン調整部63は、判定部13が路面状態に変化ありと判定したときに、上記第1実施形態と同様に加算係数の加算処理を行って徐々に制御ゲインKを制御ゲイン目標値に調整するための調整ゲインを出力する。この調整ゲインは調整ゲイン乗算部61に出力され、ここで積分処理部9の出力信号(上下絶対速度V)に調整ゲインが乗算される。そして、この乗算結果が制御目標値算出部60において制御ゲインKと乗算されることにより、制御ゲインKが制御ゲイン目標値に徐々に近付くように調整される。よって、このように構成した変形例においても制御ゲインKが今回の目標となる制御ゲイン目標値に徐々に変化させることができる。この場合、ゲイン調整部63が本発明における係数調整部を構成すると共に、ゲイン調整部63とパラメータ設定部62とで本発明における係数決定手段を構成している。なお、調整ゲイン乗算部61は制御目標値算出部60の後段に設けるようにしても良い。
【0110】
また、上記各実施形態においては、路面判定制御周期中(100ms中)に加算処理(第3実施形態においては制御周期毎(5ms毎)のLPF処理)を繰り返して、制御ゲイン目標値K’に確実に達するものを示したが、本発明は別段これに限らず、乗員に対して与えられる違和感をより小さくするために、例えば、加算係数を「±1」(第3実施形態においては時定数の設定を「極大」)として、路面判定制御周期中に制御ゲイン目標値K’に達せずとも、制御ゲイン目標値K’に近付くように制御するようにしても良い。ただし、この場合、車両の制振効果という点からすれば、上記各実施形態に比して若干劣ったものとなる。
【0111】
さらに、上記各実施形態においては、判定部13が異なる路面状態であると判定した場合において、前回の制御ゲイン目標値K”に対して、判定した路面状態に応じた加算係数を加算処理することで今回の制御ゲイン目標値K’に徐々に近付くように制御したものを示したが、本発明は別段これに限らず、前回の制御ゲイン出力値Kに対して、判定した路面状態に応じた加算係数を加算処理することで今回の制御ゲイン目標値K’に徐々に近付くように制御するようにしても良い。
【0112】
また、上記各実施形態においては、硬特性または軟特性に制御可能なサスペンション装置として、減衰特性をハード特性(硬特性)からソフト特性(軟特性)に連続的に制御可能なショックアブソーバであるものを示したが、本発明は別段これに限らず、例えば、2段階、5段階等の段階的に減衰特性を変更するようなショックアブソーバに適用しても良い。
【0113】
さらに、サスペンション装置としては、アクチュエータによって減衰特性を制御可能なショックアブソーバに限らず、例えば、それ自身がアクチュエータとして機能する電磁サスペンション装置(例えば、特開2002−295580号)や、また、アクチュエータとして油液の給排を制御する給排弁を用い、油圧シリンダ内に油液を満たして硬特性とし、油圧シリンダ内から油液を排出して軟特性とするアクティブサスペンション装置や、アクチュエータとして空気圧縮機および制御弁を用い、エアスプリング内に圧縮エアを供給してスプリング特性を硬特性とし、エアスプリング内から圧縮エアを排気してスプリング特性を軟特性とするエアサスペンション装置等に採用することもできる。
【0114】
また、上記各実施形態においては、振動状態検出手段として、車体に設けた車体の上下方向の加速度を検出する加速度センサを用いたものを示したが、本発明は、別段これに限らず、車体側の振動状態を検出可能な、例えば、車体側と車軸側との間に設けられた車高センサや、ショックアブソーバの取付部に設けられた歪センサ等を採用することもできる。
【0115】
さらに、上記各実施形態においては、路面状態判定手段が判定する路面状態を、3種類または4種類に設定したものを示したが、本発明は、別段これに限らず、少なくとも2つの異なる路面状態を判定できれば良く、2種類または5種類以上の路面状態を判定できるように構成しても構わない。
【0116】
また、上記各実施形態においては、制御ゲイン目標値K’に変化させるための調整速度が2段階であるものを示したが(第1および第2実施形態では、加算係数を「±6」および「±3」とし、第3実施形態では、時定数を「小」および「大」としている)、例えば、路面状態判定手段が判定する路面状態に応じて3段階以上に調整速度を調整できるようにしても良い(例えば、5種類の判定可能な路面状態に応じて5段階の加算係数、時定数を設ける等)。
【0117】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、路面状態判定手段が前回判定の路面状態に対して今回判定の路面状態が異なると判定したときから、前回判定の路面状態に応じた係数を徐々に変化させて、今回判定の路面状態に応じた目標係数となるように係数を調整する係数調整部を係数決定手段に設けたことにより、この係数調整部が、路面状態判定手段の判定結果に応じて、係数を徐々に変化させて目標係数になるように調整するので、サスペンション装置の硬特性と軟特性との間の急激な特性変化を抑えることができ、乗員に対する違和感を抑えることができる。
【0118】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に加え、目標係数に到達するまでの時間を、路面状態判定手段の判定周期よりも短くしたことにより、路面状態判定手段の判定周期が経過する前に目標係数に到達させることができるので、次の路面状態の判定前までに、サスペンション装置の特性を路面状態に応じた最適なものとすることができる。
【0119】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に加え、路面状態判定手段の判定結果が、3段階以上に特性を制御可能なサスペンション装置の特性を、硬特性または軟特性とすべき路面状態である場合に、目標係数への変化率を、他の路面状態である場合に比して大きくすることにより、目標係数への変化を短時間で行うことができるので、乗員への違和感を抑えつつ車両の操縦安定性を素早く向上させることができる。
【0120】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるサスペンション装置を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態におけるコントローラを示すブロック図である。
【図3】図2の判定用算出部にうねり路成分が入力されたときの判定用算出部の機能を示した図である。
【図4】図2の判定用算出部に悪路成分が入力されたときの判定用算出部の機能を示した図である。
【図5】本発明の第1実施形態における路面状態判断基準を模式的に示した図である。
【図6】図2のコントローラの制御内容を示すフローチャートである。
【図7】図6の路面判定制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図6の制御ゲイン設定制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】路面判定結果と本発明の第1実施形態おける制御ゲイン目標値の変更特性、従来技術における制御ゲイン目標値の変更特性を示したタイムチャートである。
【図10】本発明の第2実施形態における路面状態判断基準を模式的に示した図である。
【図11】本発明の第2実施形態における路面判定制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施形態における制御ゲイン設定制御サブルーチンを示すフローチャートである
【図13】本発明の第2実施形態おける路面判断結果と制御ゲイン目標値の変更特性を示したタイムチャートである。
【図14】本発明の第3実施形態におけるコントローラを示すブロック図である。
【図15】図12のローパスフィルタ処理部における信号処理を模式的に示した図である。
【図16】本発明における第1実施形態の変形例を示すコントローラのブロック図である。
【符号の説明】
1 車体
3 車軸
5 ショックアブソーバ(サスペンション装置)
6 加速度センサ(振動状態検出手段)
7 コントローラ
8 アクチュエータ
9 積分処理部(振動状態検出手段)
10 制御目標値算出部(係数乗算手段)
11 制御信号発生部(制御信号生成手段)
12 判定用回数算出部(路面状態判定手段)
13 判定部(路面状態判定手段)
14 パラメータ調整部(係数決定手段)
14a 係数調整部
50 パラメータ設定部(係数決定手段)
51 ローパスフィルタ処理部(係数決定手段、係数調整部)
52 時定数設定部(係数決定手段、係数調整部)
60 制御目標値算出部(係数乗算手段)
61 調整ゲイン乗算部(係数乗算手段)
62 パラメータ設定部(係数決定手段)
63 ゲイン調整部(係数決定手段、係数調整部)

Claims (3)

  1. 車両の車体側と車軸側との間に介装され、アクチュエータにより少なくとも硬特性または軟特性に制御可能なサスペンション装置と、
    前記車体側の振動状態を検出する振動状態検出手段と、
    該振動状態検出手段の検出信号から少なくとも2つの異なる路面状態を判定する路面状態判定手段と、
    該路面状態判定手段の判定結果に応じて、前記振動状態検出手段の検出信号に乗じる係数を決定する係数決定手段と、
    該係数決定手段が決定した係数を前記振動状態検出手段の検出信号に乗算する係数乗算手段と、
    該係数乗算手段が乗算した乗算値に応じて、前記アクチュエータの制御信号を生成する制御信号生成手段と、
    を備えたサスペンション制御装置であって、
    前記係数決定手段は、前記路面状態判定手段が前回判定の路面状態に対して今回判定の路面状態が異なると判定したときから、前回判定の路面状態に応じた係数を徐々に変化させて、今回判定の路面状態に応じた目標係数となるように係数を調整する係数調整部を備えたことを特徴とするサスペンション制御装置。
  2. 請求項1に記載のサスペンション制御装置において、前記目標係数に到達するまでの時間は、前記路面状態判定手段の判定周期よりも短いことを特徴とするサスペンション制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のサスペンション制御装置において、前記サスペンション装置を硬特性、軟特性およびその中間特性の3段階以上に制御可能に構成し、前記路面状態判定手段の判定結果が、前記サスペンション装置の特性を硬特性または軟特性とすべき路面状態である場合に、前記目標係数へ徐々に変更する変化率を、他の路面状態である場合に比して大きくすることを特徴とするサスペンション制御装置。
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