JP2004167602A - 亜鉛メッキ鋼板の端末処理方法及び端末処理装置 - Google Patents

亜鉛メッキ鋼板の端末処理方法及び端末処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 亜鉛メッキ鋼板の端末の亜鉛メッキを容易に除去すると共に亜鉛メッキ除去後の表面の品質を確保することができる亜鉛メッキ鋼板の端末処理装置を提供する。
【解決手段】 濃塩酸液が貯溜され亜鉛メッキ鋼板100の端末100aを浸漬させて溶解除去する塩酸槽71と、塩酸槽の濃塩酸液の液面近傍に設けられ、濃塩酸液から蒸発するヒュームを吸引除去するヒューム吸引手段71cと、亜鉛メッキを除去した鋼板の表面を研削する研削手段78と、浄水が貯溜され研削された鋼板の表面を水洗する浄水槽73と、純水が貯溜され浄水で水洗された鋼板の表面を水洗する純水槽74と、亜鉛メッキ鋼板を保持する保持手段40と、塩酸槽、研削手段、浄水槽、純水槽を順次移送して端末処理を行わせる移送手段80、90と、水洗いされた端末の表面粗度を調整する表面粗化手段120とを備えた構成としたものである。
【選択図】 図11

Description

本発明は、亜鉛メッキ鋼板の端末の亜鉛メッキを除去する端末処理方法及び端末処理装置に関する。
例えば、鋼製ドラム缶の胴体は、胴板加工ラインにおいて、胴板コイルから巻き戻した鋼板をレベラで平らにし、剪断機により所定の大きさに剪断し、この剪断した平板を円筒形状に成形し、始端と終端の両端末を所定幅(約2mm)ラップさせてシーム溶接機により接合し、マッシャーカッタにより溶接部を押し潰して始端・終端の耳部を切断した後、フランジ出し機によりフランジ出しを行い、最後に輪帯出し機により輪帯出しを行って形成される。
シーム溶接は、円板状の電極を回転させながら連続的にスポット溶接を繰り返して行く方法で主として油密・水密・気密を必要とするものに適用されており、鋼製ドラム缶の胴体の接合においては、従来からシーム溶接が適用されている。そして、亜鉛メッキ缶の場合にはシーム溶接性を確保するためにラップ部である端末の亜鉛を両面とも前以て除去することが必要である。
従来、亜鉛メッキ缶の製造工程において、亜鉛メッキ鋼板の端末の亜鉛メッキを除去する場合、グラインダにより自動で削り取って除去しており、作業者は、スイッチ操作、外観監視等を行っている。このため、作業者は、防塵服、防塵マスク、防塵眼鏡等を着用する必要があり、作業性が悪いばかりでなく、高温、多湿の時期には作業条件が著しく悪くなり、作業者の負担が増加する。更に、除去した亜鉛の粉塵処理においては充分な換気を行うことが必要であり、換気装置の設置等作業環境の整備が不可欠である。
また、亜鉛メッキをグラインダで削り取る場合、板厚が亜鉛メッキ層の厚みに応じて変化し、更に、数回グラインダで削るために板厚が薄くなり、特に隅部の板厚が薄くなりやすく、均一な溶接が困難となる等の問題がある。このため、亜鉛メッキドラム缶の製造工程において、亜鉛メッキ鋼板の端末の亜鉛メッキを簡単に除去することができると共に、亜鉛メッキ除去後における鋼板表面の品質を確保することができる処理方法や処理装置が要望されている。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、亜鉛メッキ鋼板の端末の亜鉛メッキを容易に除去すると共に亜鉛メッキ除去後の表面の品質を確保することができる亜鉛メッキ鋼板の端末処理方法及び端末処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の亜鉛メッキ鋼板の端末処理方法は、亜鉛メッキ鋼板の端末を濃塩酸液に浸漬して溶解除去すると共に前記濃塩酸液から蒸発するヒュームを前記濃塩酸液の液面近傍で吸引除去し、前記亜鉛メッキを除去した鋼板の端末を研削し、次いで浄水及び純水で順次水洗することを特徴としている。
請求項2の亜鉛メッキ鋼板の端末処理方法は、請求項1に記載の亜鉛メッキ鋼板の端末処理方法において、前記純水で水洗した端末に更に防錆油を塗布することを特徴としている。
請求項3の亜鉛メッキ鋼板の端末処理装置は、濃塩酸液が貯溜され亜鉛メッキ鋼板の端末を浸漬させて溶解除去する塩酸槽と、前記塩酸槽の前記濃塩酸液の液面近傍に設けられ、前記濃塩酸液から蒸発するヒュームを吸引除去するヒューム吸引手段と、前記亜鉛メッキを除去した鋼板の表面を研削する研削手段と、浄水が貯溜され前記研削された鋼板の表面を水洗する浄水槽と、純水が貯溜され前記浄水で水洗された前記鋼板の表面を水洗する純水槽と、前記亜鉛メッキ鋼板を保持する保持手段と、前記塩酸槽、研削手段、浄水槽、純水槽を順次移送して前記保持した亜鉛メッキ鋼板の端末処理を行わせる移送手段とを備えたことを特徴としている。
請求項4の亜鉛メッキ鋼板の端末処理装置は、請求項3に記載の亜鉛メッキ鋼板の端末処理装置において、防錆油が貯溜され前記純水で水洗された前記鋼板の表面に前記防錆油を塗布する防錆油槽を更に備えたことを特徴としている。
請求項5の亜鉛メッキ鋼板の端末処理装置は、請求項3記載の亜鉛メッキ鋼板の端末処理装置により端末処理された亜鉛メッキ鋼板の前記端末の表面の粗度を調整する表面粗化手段を備えたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、亜鉛メッキ鋼板の端末を濃塩酸に浸漬して亜鉛メッキを溶解除去することで、端末の亜鉛メッキを短時間でムラなく完全に除去し、且つ端末の板厚が素材の板厚に確保され、浄水及び純水で水洗いすることで端末表面に付着している塩素イオンが除去される。
また、塩酸槽に亜鉛メッキ鋼板の端末を浸漬して亜鉛メッキを溶解除去しているときに濃塩酸の液面から蒸発するヒュームを吸引除去することで、亜鉛メッキ鋼板の濃塩酸液に浸漬しない上方部位における亜鉛メッキの溶解を防止することができる。
請求項2の発明によれば、前記水洗いした端末に更に端末表面に防錆油を塗布することで錆の発生が防止されて端末表面の品質が確保され、シーム溶接等における溶接性を良好に確保することが可能となる。
請求項3及び請求項4の発明によれば、亜鉛メッキ鋼板の端末の亜鉛メッキ除去工程の完全自動化を図ることが可能であり、作業能率の大幅な向上、及び作業環境の向上が図られる等の効果がある。
請求項5の発明によれば、亜鉛メッキを溶解除去した端末鋼板に表面粗化処理を施して所定の面粗度とすることで、シーム溶接性を低下させることなく、亜鉛メタリコンの密着性の向上を図ることができ、シーム溶接後の耐食性の向上を図ることが可能となる。
以下本発明の実施形態を図面により詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる亜鉛メッキ鋼板の端末処理方法を適用した端末処理装置の第1の実施形態を示す正面図、図2は、図1に示す端末処理装置の平面図、図3は、図1に示す端末処理装置の矢線III―IIIに沿う断面図である。本実施形態に示す端末処理装置は、亜鉛メッキ缶に使用される亜鉛メッキ鋼板のシーム溶接すべき両端末の両面の亜鉛メッキを除去する端末処理装置であり、端末処理すべき板材は、両面に亜鉛メッキが施された亜鉛メッキ鋼板である。
図1乃至図3に示すように端末処理装置1は、主フレーム2の基盤3の中央寄りに前後左右に4本の支柱4が垂設され、これらの支柱4の上端に左右方向に延出する前後のサイドメンバ5、5上にレール9、9が長手方向に沿って全長に亘り設置されている。
図1に示すように基盤3の一側(左側)に端末処理すべき板材としての亜鉛メッキ鋼板を載置する処理前ステージS1が配置され、略中央に前記亜鉛メッキ鋼板の端末処理を行う処理ステージS2が配置され、他側(右側)に端末処理された前記亜鉛メッキ鋼板を載置する処理後ステージS3が配置されている。尚、以後、端末処理前の亜鉛メッキ鋼板を符号100で表し、端末処理後の亜鉛メッキ鋼板を符号100'で表すことにする。
処理前ステージS1にはコロ11が複数水平に並設されており、これらのコロ11の処理ステージS2側の前後の支柱4に位置決め用のストッパプレート12が固設されている。コロ11には処理すべき亜鉛メッキ鋼板100(2点鎖線で示す)が多数積層載置された処理前パレットP1が矢印A方向から搬入され、ストッパプレート12は、搬入された亜鉛メッキ鋼板100の一側端面を係止して位置決めする。尚、亜鉛メッキ鋼板100は、長方形をなし、図1に示す正面図において前後方向(図2に示す平面図において上下方向)に縦長をなして搬入され、その前後(短辺側)の両端末の亜鉛メッキが除去される。
処理ステージS2には亜鉛メッキ鋼板100を端末処理すべき状態に保持する保持機構40、保持された亜鉛メッキ鋼板100の端末を処理するための処理液を貯溜する処理液槽70、70'(図3)、これらの処理液槽70、70'を昇降させて処理液に端末を浸漬させる昇降機構80及び処理液槽70、70'を水平に移動させて順次所定の端末処理を行わせる駆動機構90(図6)が設けられている。処理後ステージS3には搬出用の台車15が図中手前側に移動可能に配置されており、ステージS2から搬出された端末処理後の亜鉛メッキ鋼板100'を積層載置して次工程に搬送する。
図1及び図2に示すように主フレーム2の前後のレール9、9には第1搬送機構20、第2搬送機構30が図中左右方向に移動自在に載置されており、第1搬送機構20は、処理前ステージS1と処理ステージS2との間を移動可能とされ、第2搬送機構30は、処理ステージS2と処理後ステージS3との間を移動可能とされている。第1搬送機構20は、処理前ステージS1の処理前パレットP1に積層載置されている亜鉛メッキ鋼板100を最上位から1枚づつ取り出して処理ステージS2まで水平に搬送し、第2搬送機構30は、処理ステージS2において端末処理された亜鉛メッキ鋼板100'を処理後ステージS3まで水平に搬送して台車15に積層載置する。
図1に示すように第1搬送機構20は、台車21と、下板22と、各下端が下板22の四隅に垂設固定され、台車21に垂設固定された各円筒状のガイドを摺動自在に貫通する4本のロッド23と、これらのロッド23の上端に四隅が固定された天板24と、台車21を遊貫し、下端が下板22の上面中央に軸支され、上端が天板24の下面中央に軸支された送りねじ25と、台車21に配設され、送りねじ25を回転させる昇降用モータ26、及び下板22の下面にアーム27を介して設けられ亜鉛メッキ鋼板を保持する保持手段としての吸盤28等により構成されている。
昇降用モータ26は、減速機及びブレーキを内蔵しており、送りねじ25と螺合する送りナット(図示せず)を回転させて送りねじ25と共に下板22を昇降させる。尚、天板24には昇降用モータ26と対応する位置に孔24a(図2)が設けらており、下降した際にモータ26を遊貫させて干渉しないようになっている。図2に示すようにアーム27は、下板22の下面に亜鉛メッキ鋼板100の上面四隅近傍及び両長辺側縁部の2箇所に対応して水平に張り出して設けられており、各先端の下面に吸盤28がその吸着面を亜鉛メッキ鋼板100の上面周縁部と対向して固定されている。これらの吸盤28は、フレキシブルチューブを介して真空源としてのバキューム装置(共に図示せず)に接続され、亜鉛メッキ鋼板100を吸着・離脱可能とされている。
これにより、第1搬送機構20は、下板22を下降させて処理前ステージS1の処理前パレットP1に積層載置されている最上位の亜鉛メッキ鋼板100の上面に吸盤28を吸着させ、図1に2点鎖線で示す所定高さ位置(上限位置)まで上昇させて、処理前ステージS1から亜鉛メッキ鋼板100を1枚づつ取り出すようになっている。
第2搬送機構30も第1搬送機構20と同様に構成されている。尚、第2搬送機構30において第1搬送機構20の各構成要素と対応する構成要素に30番台の対応する符号を付して詳細な説明を省略する。第2搬送機構30は、下板32を下降させて処理ステージS2において端末処理された亜鉛メッキ鋼板100'を吸盤38により吸着保持し、下板32を2点鎖線で示す所定の高さ位置まで上昇させて処理後ステージS3まで搬送し、当該処理後ステージS3において下板32を下降させて台車15に亜鉛メッキ鋼板100'を積層載置し、吸盤38の吸着を解除した後、2点鎖線で示す所定高さ位置まで上昇する。
尚、第1搬送機構20の昇降手段を、送りねじ25、昇降用モータ26及び送りねじ25に螺合する送りナット等により構成したが、これに限るものではなく、エアシリンダを使用してもよい。即ち、エアシリンダを台車21に垂設してロッドの先端に下板22を固定し、下板22を昇降させるようにしてもよい。第2搬送機構30についても同様である。
図2に示すように第1搬送機構20の台車21を駆動する駆動手段は、例えばロッドレスシリンダ29で、主フレーム2の前側のサイドメンバ5と台車21との間に設けられており、第1搬送機構20を図中左右方向に左端の処理前ステージS1の上方位置から処理ステージS2の上方位置まで移動させる。第2搬送機構30も同様にして後側のサイドメンバ5と台車31との間に設けられたロッドレスシリンダ39により図中左右方向に処理ステージS2の上方位置から右端の処理後ステージS3の上方位置まで移動される。
図1及び図3に示すように保持機構40は、4本の支柱4の間に、且つサイドメンバ5、5の下方位置に配置され、2枚の亜鉛メッキ鋼板100及び101を上下2段に間隔を存して水平に保持し、下方に90°回転させて処理すべき一側の端末を処理液槽70、70'の処理液に浸漬させて端末処理を行い、次いで、180°回転させて他側の端末を処理液槽70、70'の処理液に浸漬させて端末処理を行い、再び水平状態に復帰するようになっている。
図4及び図5に示すように回転フレーム41は、左右の側壁42の中央に設けられた回転軸43が主フレーム2の左右のクロスメンバ6の上面中央に設けられた軸受に軸支され、水平に搬送されてくる亜鉛メッキ鋼板100の前後方向に回転可能とされている(図3)。図2に示すように側壁42の長さは亜鉛メッキ鋼板100よりも短く、左右の側壁42間の間隔は亜鉛メッキ鋼板100よりも僅かに幅広とされている。そして、亜鉛メッキ鋼板100が収納保持された状態において端末処理すべき両端末が前後方向に張り出すようになっている。
図2及び図4に示すように回転フレーム41の左右の回転軸43には、位置決め機構としての円板44が装着され、外周面には水平及び上下の垂直位置を位置決めするための係止凹部44a(図4)が設けられている。クロスメンバ6には係止用シリンダ45が設けられており、ロッド先端に設けられている係止用突起部材46が各係止凹部44aに係合可能とされている。これにより、回転フレーム41の水平位置、及び90°、180°回転した垂直位置に位置決め係止される。
図5に示すように一側の回転軸43の先端にはスプロケット47が固定されており、当該スプロケット47の下方に駆動用モータ48が配設され、その回転軸にスプロケット49が固定されている。スプロケット47と49は、2点鎖線で示すチェーンで連結されており、回転フレーム41は、駆動用モータ48により前述したように回転される。
図2及び図4に示すように左右の側壁42の下面間には支持部材としての長板状の支持板51が略等間隔で4本配設され、各両端が左右の側壁42の下面に固定されており、各支持板51の上面には、亜鉛メッキ鋼板100の左右の両側縁部と対応する位置に吸盤52、52が固定されている。各支持板51の中央部及び左右の吸盤52の各両側には、吸盤52の吸着面よりも僅かに薄い板材53が4本通しで載置されて固定されている。これら4本の板材53は、吸盤52により吸着保持した亜鉛メッキ鋼板100を平らに支持するためのものである。また、各支持板51の左右両側には位置決め(センタリング)用の係止爪54、54が設けられており、亜鉛メッキ鋼板100の左右両端を位置決め係止する。支持部材としては長板状の支持板51に代えて大きな平板を使用してもよいが、長板状の支持板を使用することで軽量化が図られる。
図4及び図5に示すように左右の側壁42の上部には各支持板51と対応する位置に、駆動機構としてのロータリアクチュエータ55がその回転軸を上端面から垂直に突出して収納されており、アーム61の基端が固定されている。そして、各アーム61の先端上面には、亜鉛メッキ鋼板100の左右の両側縁部と対応する位置に吸盤62が固定されている。吸盤62の両側には、当該吸盤62の吸着面よりも僅かに薄い支持板63が設けられている。これらの支持板63は、吸盤62により吸着保持した亜鉛メッキ鋼板100を平らに支持するためのものである。また、各アーム61基端側には、位置決め用の係止爪64が設けられており、亜鉛メッキ鋼板100の左右両端を位置決め係止する。これらの吸盤52、62は、フレキシブルチューブを介して前記バキューム装置に接続され、亜鉛メッキ鋼板100、101を吸着・離脱可能とされている。
回転フレーム41は、下側の4本の支持板51及び吸盤52により1枚目の亜鉛メッキ鋼板100を保持し、上側の左右各4本のアーム61及び吸盤62により2枚目の亜鉛メッキ鋼板101を保持する。図3に示すように主フレーム2には回転フレーム41の上下の各亜鉛メッキ鋼板100、101の前後両端と対向して位置決め(センタリング)用のシリンダ65、66が設けられており、これらの亜鉛メッキ鋼板100、101を位置決めする。
図1、図3及び図6に示すように処理ステージS2の基盤3には保持機構40の下方に亜鉛メッキ鋼板100と101の端末100aと101a、100bと101bとを夫々同時に処理する処理液を貯溜する処理液槽70、70'、これらの処理液槽70、70'を昇降させて前記処理液に端末を浸漬させる昇降機構80、及び処理液槽70、70'を水平移動させて順次所定の端末処理を行わせる駆動機構90が設けられている。これらの昇降機構80及び駆動機構90により、処理液槽70、70'を順次移送して端末処理を行わせる移送手段が構成される。
昇降機構80は、基盤3に前後方向に配設された左右のスライドレール81、81上にスライダを介してフレーム82が図1の前後方向(図3、図6の左右方向)に水平に摺動可能に載置されており、フレーム82上に基盤83が配置されている。図6に示すように基盤83は、下面四隅に垂設された軸受にねじ軸84の上部が回転自在に軸支され、且つ軸受近傍にスプロケット85が固定されている。ねじ軸84の軸部は、フレーム82の対応する四隅に垂設された円筒状のナット86に螺合されており、水平状態で昇降可能に支持されている。基盤83の一側には昇降用モータ87が垂設されており、回転軸に固定されたスプロケット88が各ねじ軸84のスプロケット85とチェーン89を介して連結されている。基盤83は、昇降用モータ87の回転により水平に昇降される。
図3及び図6に示すように駆動機構90の駆動用モータ91は、減速機及びブレーキを内蔵しており、基盤3の後部中央に前後方向に配設されている。送りねじ92は、一端が駆動用モータ91の回転軸に固定され、ねじ部がフレーム82の中央下部位置に固定されたナット93に螺合しており、駆動用モータ91の回転に応じてフレーム82を前後方向に所定位置に移動させ、且つ当該位置に停止保持する。
図3及び図6に示すように処理液槽70、70'は、保持機構40により保持された2枚の亜鉛メッキ鋼板100、101の端末と対向可能に、且つこれらを同時に浸漬可能に基盤83上に配設されている。尚、処理液槽70、70'は、同じ構成とされており、処理液槽70の構成要素と対応する処理液槽70'の構成要素には対応する符号を付して、処理液槽70についてのみ説明する。
図6に示すように処理液槽70は、その幅が亜鉛メッキ鋼板100の幅よりも僅かに幅広とされ、処理液としての亜鉛メッキ鋼板100の端末100aを浸漬させて両面の亜鉛メッキを溶解除去(酸洗い)するための濃塩酸液が貯溜されている塩酸槽71、塩酸槽71で亜鉛メッキを除去した後の端末に付着している亜鉛メッキの残滓を除去する表面研削槽72、浄水が貯溜され表面研削槽72で亜鉛メッキの残滓を完全に除去した端末表面を浄水で水洗いする浄水槽73、防錆剤を含んだ純水(精製水)が貯溜され浄水で水洗いした端末表面を更に水洗いする純水槽74、防錆油が貯溜され純水で水洗した端末の両面に防錆油を塗布して錆の発生を防止する防錆油槽75が図示のように前後方向に並設されている。
塩酸槽71は、図7に示すように上面中央に長手方向に沿ってスリット状の開口71aが設けられており、亜鉛メッキ鋼板100の端末100aが僅かな間隙を存して入出可能とされている。塩酸槽71内には塩酸液貯溜室71bの上部左右両側、且つ濃塩酸液の液面LS近傍にヒューム吸引手段としての吸気室71c、71cが長手方向に沿い、端末100aの板厚よりも僅かに広い間隔を存して並設されている。これらの吸気室71cの下部には、中央且つ斜め下方に向かって小孔71dが僅かな間隔を存して多数穿設されている。これらの吸気室71cは、一端が閉塞され、他端が吸引ポンプ(図示せず)に接続されており、濃塩酸液の液面LSから蒸発して端末100aの両面に沿って上昇する塩酸のヒュームを各小孔71dから吸引し、水のシャワーにより塩素ガスや水素ガスを除去して無害化し大気に排出する。また、上記塩素ガスや水素ガスが溶け込んだ水は、廃酸処理される。
吸気室71c、71cの真上には左右両側に通路71e、71eが長手方向に沿って並設されており、各通路71eには中央且つ斜め下方に向かって小孔(噴孔)71fが多数穿設されている。これらの通路71eは、一端が閉塞され、他端がポンプ(図示せず)に接続されており、小孔71fから端末100aの両面にエアを噴射して表面に付着した塩酸を吹き飛ばすようになっている。
図6に戻り、塩酸槽71には蓋71aが開閉自在に設けられており、エアシリンダ76により開閉される。塩酸による亜鉛メッキの除去時間は、20秒程度と極めて短時間であり、従って、亜鉛メッキ鋼板100の端末を浸漬して溶解除去するときのみ開蓋して、塩酸液から蒸発するヒュームによる周囲の環境汚染や周辺機器の腐食や錆び等を防止するようになっている。更に、塩酸槽71の槽内の塩素ガスや、亜鉛メッキを除去する際に発生する水素ガスを排気ダクト77から不図示のブロワにて吸引し、不図示の水シャワーにより無害化し大気に排出する。また、上記塩素ガスや水素ガスが溶け込んだ水は、廃酸処理される。
表面研削槽72は、例えば、研削手段として2つのローラ状の耐食性を有する例えば、ステンレスワイヤブラシ78、78が対向して回転自在に設けられており、不図示のモータにより矢印方向に回転駆動されて前記濃塩酸液により溶解されて亜鉛メッキ鋼板の端末100aの両面に付着している亜鉛メッキの残滓を掻き落として除去する。
図6に示すように処理液槽70、70'は、基盤83が図示の下降した位置において垂直に立てられた亜鉛メッキ鋼板100、101の下側の端末100a、101aの下方に位置し、基盤83が上昇した位置において前記端末100a、101aを処理槽71〜75、71'〜75'の対向する槽に挿入させる。そして、基盤83を下降させた状態で駆動機構90によりフレーム82を水平に所定距離移動させ、当該位置で処理液槽70、70'を昇降させ、各処理槽71〜75、71'〜75'に順次挿入させて端末処理を行う。
第1搬送機構20、第2搬送機構30、保持機構40、処理液槽70、70'を昇降する昇降機構80及び水平移動させる駆動機構90等は、不図示の制御装置により所定のシーケンスに従って制御される。
以下に作用を説明する。
図1に示すように主フレーム2の処理前ステージS1に端末処理すべき亜鉛メッキ鋼板100が多数枚載置された処理前パレットP1が搬入されており、処理後ステージS3に処理された亜鉛メッキ鋼板100'を搬出するための台車15が配置されている。保持機構40は、回転フレーム41が水平に位置決めされており、図4に示すように上側の各アーム61が矢印Cで示すように外側に90°回動して下側の支持板51への1枚目の亜鉛メッキ鋼板の受け入れ可能な状態となっている。また、第2搬送機構30は、処理後ステージS3の上方に位置している。
第1搬送機構20は、昇降用モータ26が正回転して下板22を下降させ、各吸盤28が処理前パレットP1に積層されている最上位(一枚目)の亜鉛メッキ鋼板100を吸着保持した後、モータ26が逆回転して2点差線で示す高さ位置まで上昇して当該亜鉛メッキ鋼板100を水平に持ち上げて取り出す。
次いで、ロッドレスシリンダ29が作動して台車21を駆動し、亜鉛メッキ鋼板100を処理ステージS2の真上位置まで水平に搬送した後、モータ26が正回転して下板22を下降させ、亜鉛メッキ鋼板100を回転フレーム41の各吸盤52上に載置する。第1搬送機構20は、亜鉛メッキ鋼板100を吸盤52上に載置した後、下板22が上昇し、ロッドレスシリンダ29が作動して処理前ステージS1上に移動し、上述と同様にして処理前パレットP1から2枚目の亜鉛メッキ鋼板101を取り出し、処理ステージS2まで搬送してくる。
亜鉛メッキ鋼板100は、吸盤52上に載置された後、左右の係止爪54により左右方向に位置決めされ(図4)、位置決めシリンダ66、66により前後方向に位置決めされて吸盤52により吸着固定される(図3)。これにより、1枚目の亜鉛メッキ鋼板100が回転フレーム41に水平に保持される。次いで、各アーム61が夫々図4に示す矢印C'方向内側に90°回動して2枚目の亜鉛メッキ鋼板101の受け取りを可能とする。
第1搬送機構20は、2枚目の亜鉛メッキ鋼板101を処理ステージS2の真上位置まで水平に搬送した後、回転フレーム41の各アーム61の吸盤62上に載置する。第1搬送機構20は、亜鉛メッキ鋼板100を吸盤62上に載置した後、再び処理前ステージS1まで移動して次の亜鉛メッキ鋼板を取り出して待機する。亜鉛メッキ鋼板101は、吸盤62上に載置された後、左右の係止爪64により左右方向に位置決めされ(図2)、位置決めシリンダ65、65により前後方向に位置決めされて吸盤62により吸着固定される(図3)。これにより、2枚目の亜鉛メッキ鋼板101が回転フレーム41に水平に保持される。
次いで、図1及び図5に示す駆動モータ48が保持機構40を図3に示すように反時計方向に90°回転させ、保持機構40に保持されている2枚の亜鉛メッキ鋼板100、101を垂直に立て、一側の端末100a、101aを処理液槽70、70'の塩酸槽71、71'の真上に停止させる。回転フレーム41は、位置決め機構としての円板44とシリンダ45及び係止用突起46(図4)より当該垂直位置に係止保持される。
次いで、図6に示す昇降用モータ87が回転して基盤83を所定高さ位置まで上昇させ、端末100a、101aを濃塩酸液に所定の深さまで浸漬させ、所定時間(例えば、20秒程度)酸洗いして両面の亜鉛メッキを溶解除去した後、基盤83を下降させて端末100a、101aを塩酸槽71、71'から引き出す。これらの塩酸槽71、71'内の吸気室71c、71'cは、濃塩酸液の液面LSから蒸発し端末100aの両面に沿って上昇する塩酸のヒュームを吸引して除去する。また、鋼板100を引き上げる際に通路71e、71'eから端末100aの両面にエアを噴射して処理面に付着した余分な塩酸を吹き飛ばす。これにより、濃塩酸液の液面LSから蒸発して端末100aの両面に沿って上昇する塩酸のヒュームを除去することが可能となり、端末100aの濃塩酸液に浸漬されていない部位における亜鉛メッキの溶解を防止すると共に鋼板100を反転させたときの塩酸液の垂れを防止する。
次いで、移動用モータ91がフレーム82を前方(図6の左方)に所定距離移動させて表面研磨槽72、72'を端末100a、101aの下方に移動させた後、昇降用モータ87により基盤83が上昇して回転するワイヤブラシ78、78'により端末100a、101aの両面に付着している亜鉛メッキの残滓を掻き落として除去する。所定時間後基盤83が下降して表面研磨が終了する。
同様の操作により浄水槽73、73'の浄水に端末100a、101aを所定時間(例えば、10秒程度)浸漬させて水洗いし、純水槽74、74'の防錆剤を含む純水に所定時間(例えば、数秒)浸漬させて更に水洗いした後、防錆油槽75、75'の防錆油に浸漬させて防錆油を塗布して端末処理を終了する。端末100a、101aの端末処理終了後、フレーム82、基盤83が元の位置(初期位置)まで後退して待機する。このようにして、2枚の亜鉛メッキ鋼板100、101の一側の端末100a、101aの処理が終了する。
次いで、図3に示すように回転フレーム41が180°回転して垂直に位置決め係止され、亜鉛メッキ鋼板100、101の他側の端末100b、101bが処理液槽70、70'の塩酸槽71、71'の真上に位置させる。そして、これらの端末100b、101bも前述と同様にして処理される。次いで、回転フレーム41が90°回転して元の水平位置に位置決め係止された後、亜鉛メッキ鋼板100、101の吸盤52、62による吸着が解除される。
次いで、第2搬送機構30が処理ステージS2まで移動して回転フレーム41に保持されている上側の亜鉛メッキ鋼板101を吸盤38により吸着して受け取り、処理後ステージS3まで水平に搬送し、下降させて台車15に載置する。この間に回転フレーム41の亜鉛メッキ鋼板101を保持していた各アーム61が図4に示す矢印C方向に90°回転して側方に移動し、下側(1枚目)の亜鉛メッキ鋼板100の取り出しを可能としている。
第2搬送機構30は、亜鉛メッキ鋼板101を台車15に載置した後、処理ステージS2に移動して下側の亜鉛メッキ鋼板100を受け取り、処理後ステージS3まで搬送して前記亜鉛メッキ鋼板101上に載置する。以下同様の工程を繰り返して処理前ステージS1に載置されている亜鉛メッキ鋼板の端末処理を行い、処理後ステージS3の台車15に載置する。
処理前ステージS1の全ての亜鉛メッキ鋼板の端末処理が終了すると、空になった処理前パレットP1が搬出され、新たに端末処理すべき亜鉛メッキ鋼板が載置されたパレットが搬入される。一方、前記端末処理された亜鉛メッキ鋼板を載置した台車15が次の工程に移動し、当該工程で前記亜鉛メッキ鋼板が搬出された後、再び処理後ステージS3に戻る。端末処理装置1は、このような動作を繰り返して行い、亜鉛メッキ鋼板100の端末処理を自動で行う。
前記端末処理された亜鉛メッキ鋼板100'は、円筒形状に成形されて端末100a'と100b'とが重ねられてシーム溶接されて接合される。各端末100a'、100b'は、亜鉛メッキが除去された後防錆油が塗布されていることで、溶接時におけるまでに錆の発生が防止され、シーム溶接性が良好に確保される。
2度目の水洗の際に通常の浄水を使用すると浄水中の塩素イオン濃度は、20〜50ppm程度であるが、純水(精製水)を使用すると、純水中の塩素イオン濃度は、1ppm以下となり、更に、防錆油を塗布することで処理後の錆の発生を防止することができ、品質が確保される。
このように、亜鉛メッキ鋼板の端末の亜鉛メッキを酸洗い即ち、濃塩酸により溶解除去することで、短時間でムラ無く亜鉛メッキを完全に除去することができ、しかも、端末の板厚が素材の板厚に確保される。これにより、シーム溶接を良好に行うことが可能となり、品質の向上が図られる。また、完全自動化が可能であり、作業環境が大幅に改善されると共に作業能率の向上が図られる。
尚、上記実施例1においては端末処理すべき板材として亜鉛メッキ鋼板のシーム溶接をすべき端末における亜鉛メッキを取り除く場合について説明したが、これに限るものではなく、他の皮膜処理が施された板材の端末処理についても同様にして適用することが可能である。例えば、錫メッキ鋼板における端末の錫メッキを取り除いたり、塗料が塗布されている鋼板や樹脂板の端末の塗料を取り除いたり、或いは、端末にのみ皮膜を施す等の種々の表面処理に適用することが可能である。
実施例1において亜鉛メッキ鋼板100は、両端末の亜鉛メッキを完全に除去された後胴板加工ラインに搬送されて円筒状に丸められ、両端末が重ねられてシーム溶接されてドラム缶の胴とされ、この胴内面の亜鉛メッキを取り除いた部位に亜鉛メタリコンにより被覆されて防錆処理が施される。
前記亜鉛メタリコン処理においては、溶射した亜鉛が前記亜鉛メッキを取り除いた端末鋼板に良好に密着することが必要である。実施例1の酸処理により亜鉛メッキを溶解除去した場合、鋼板の表面粗度が、平均粗度(Ra)約1μm、最大粗度(Rmax)約10μmと非常に滑らかであり、シーム溶接性能が向上する反面、亜鉛メタリコンの密着性に多少難点があることが分かった。そこで、亜鉛メッキを溶解除去した端末鋼板に表面粗化処理を施してシーム溶接性を低下させることなく、且つ亜鉛メタリコンの密着性の向上を図るようにしたものである。そして、種々の面粗度について試験した結果、端末鋼板の表面粗度を、平均粗度(Ra)≧1.5μm、最大粗度(Rmax)≧15.0μmとし、亜鉛溶射部のエリクセン張り出し深さ≧4.0mmとすることが好ましことが分かった。尚、上記表面粗度は、JISB0601に従って表したものである。
また、亜鉛メッキを除去した端末に防錆油を塗布するとシーム溶接後にメタリコン処理を施す場合好ましくないことも明らかとなった。従って、シーム溶接後メタリコン処理を施すものにおいては亜鉛メッキを除去した端末に防錆油を塗布しない。
図8は、本発明に係わる端末処理装置の第2の実施形態の概略構成を示し、表面粗化手段200、200'は、亜鉛メッキが除去された亜鉛メッキ鋼板100の端末100a、100bの表面の面粗度を調整するためのものである。表面粗化手段200は、例えば、ローレットにより端末100aの表面に凹凸を付与して粗化するためのものでローレット201と、このローレット201を回転自在に支持すると共に矢印で示すように昇降自在に支持して端末100aの一側面例えば、下面に押し付けるアクチュエータとしての例えば、エアシリンダ202とから成るローレット部203、203と、これらのローレット部203を端末100aの長さの半分の間隔を存して支持し端末100aの長手方向に沿って移動自在に支持された支持板204と、支持板204を端末100aの長手方向に沿って矢印で示すように往復動させる駆動手段としての例えば、エアシリンダ205と、端末100aの上面に当接し当該端末100aの長手方向に沿って全長に亘り配置された押え板206から成る。
ローレット201の幅は、端末100aの幅よりも僅かに幅広とされている。また、ローレット201の目の粗さは、必要とする面粗度に応じた粗さとされている。尚、ローレット201は、必要とする面粗度に応じて交換可能としてもよい。これにより、面粗度を容易に調整することが可能である。また、ローレット部203を端末100aの長さの半分の間隔を存して2つ並設することで、エアシリンダ205のストロークを短くすることができ、表面粗度手段200の小型化及び低コスト化を図ることができる。表面粗化手段200'についても表面粗化手段200同様に構成されている。
上記構成において表面粗化手段200は、端末100aの亜鉛メッキが除去された亜鉛メッキ鋼板100の端末100aの上面に押え板206を当接させ、エアシリンダ205を短縮させた状態でローレット部203のエアシリンダ202を伸長させてローレット201を端末100aの下面に押し付け、エアシリンダ205を伸長させる。これにより、端末100aの下面に凹凸が付与されて所定の面粗度が施される。次いで、エアシリンダ202が短縮してローレット201が下面から離隔し、エアシリンダ205が短縮して初期位置に復帰する。端末100bについても同様にして下面に凹凸が付与されて所定の面粗度が施される。
このようにして両端末100a、100bの表面を粗化された亜鉛メッキ鋼板100は、加工ラインにて表面粗化された面が亜鉛メタリコン処理を施す面(内面)となるように円筒状に成形され、端末100a、100bが重ねられてシーム溶接されて円筒体とされる。この円筒体は、亜鉛メタリコン処理工程にて表面粗化された端末100a、100bに亜鉛メタリコンが溶射される。
亜鉛メタリコン処理は、亜鉛メッキ鋼板100の両端末100a、100bをシーム溶接して円筒体を成形した後に行うものであり、従って、図9に示すように円筒体110のシーム溶接した部位を圧延した後、表面粗化手段200により端面100a、100bの内面に粗化を施すようにしてもよい。
従って、表面粗化手段200は、図1に示す亜鉛メッキの端末処理装置1に設けて端末の亜鉛メッキを溶解除去し純水で水洗いした後に表面粗化を施すようにしてもよく、或いは、前記亜鉛メッキの端末処理装置1とは別に設置してもよい。即ち、端末の表面粗化処理は、オンライ、オフライン、バッチライン等の何れにおいて実施してもよい。
尚、上記実施例においては、表面粗化手段としてローレットにより端末表面に凹凸を付与する場合について記述したが、これに限るものではなく、他の例えば、ショットブラスト、ステンレスのワイヤブラシ、砥粒入りナイロンブラシ、砥石ロール、化学的エッチング、プレス加工等により表面粗化を施すようにしてもよい。
図10は、前記表面粗化手段を備えた亜鉛メッキ鋼板の端末処理装置(以下単に「端末処理装置」という)の一部切欠正面図、図11は、図10に示す端末処理装置の矢線XI−XIに沿う断面図である。尚、図10及び図11において図1及び図3と同一部材には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図10及び図11に示すように端末処理装置1は、処理ステージS2の鋼板の保持機構40の高さ位置に位置決め用シリンダ65、66(図3)に代えて表面粗化手段としてのローレット加工装置120が設けられている。このローレット加工装置120は、保持機構40に水平に上下2段に保持された2枚の亜鉛メッキ鋼板100、101の各前後両側の端末100a、100b、101a、100bと対向して前後に1組づつ配置されており、対向する端末に対して水平に前後方向に進退可能とされている。前側の各ローレット加工装置を符号120で、後側の各ローレット加工装置を符号120'で示す。そして、後側のローレット加工装置120'は、前側のローレット加工装置120と対称に構成されている。従って、前側のローレット加工装置120について説明する。
ローレット加工装置120は、処理液槽70、70'により亜鉛メッキが溶解除去されて水洗いされた後、裸出した端末100a、100b、101a、101bの鋼板の一側面例えば、下側面にローレット加工により凹凸を施して面粗度を粗くするためのものである。これらの端末100a、100b、101a、101bの鋼板のローレット加工が施される下側面は、亜鉛メッキ鋼板100、101が円筒形状に成形加工されたときに内面となる。
図12は、図11に示す前側のローレット加工装置120の平面図、図13は図12に示すローレット加工装置120の矢線XIII方向から見た端面図、図14は、図13に示すローレット加工装置120の矢線XIV−XIVに沿う断面図である。図12乃至図14に示すようにローレット加工装置120は、ローレット加工装置本体121と、このローレット加工装置本体121を支持する支持部122とから成り、支持部122の支持板123は、左右両端が主フレーム2の支柱4、4に固定されている。
ローレット加工装置本体121は、左右の支柱4、4の間に支持板123の内側に左右(横)方向に沿って配置され、支持板131の左右両側がガイド124、124により支持板123に支持されて矢印E、E'で示す前後方向に水平に移動可能とされている。支持板131は、亜鉛メッキ鋼板100の幅よりも長く設定されている。エアシリンダ125は、支持板123の中央に水平に固定されており、ロッドの先端が対向する支持板131の中央に固定されている。ローレット加工装置本体121は、エアシリンダ125により支持板123に対して矢印E、E'で示す前後方向に移動される。
支持板131の内側面の上部には左右(横)方向に沿って押え板132が水平に設けられている。押え板132は、図14に示すように下面132aの先端部132bが斜め上方に向かってテーパ面をなし、亜鉛メッキ鋼板100の端末100aの導入を容易としている。押え板132の上面の左右両側にセンタリング用のエアシリンダ133が垂設されており(図12、図13)、ロッド133aが押え板132に穿設された穴に進退自在に挿入されている。ロッド133aは、伸長したときに押え板132の下面132aから突出して鋼板100の端末100aを位置決めする(図14)。即ち、ロッド133aは、センタリング用のピンとして作用する。この位置決め用エアシリンダ133は、図3に示す位置決め用のシリンダ65、66に対応している。
図13及び図14に示すように支持板131には押え板の132下方に左右(横)方向に沿ってLMガイド135が2本平行に設けられており、移動体136がこれらのLMガイド135に左右方向に移動自在に支持されている。この移動体136は、板体を成し、支持板131の長さの略半分程度とされ、内側面の左右両側に2つのローレット部137、137'が設けられている。
ローレット部137は、ローレット138を支持するブラケット139と、ローレット138を端末100aに押し付けるためのエアシリンダ140から成る。ローレット138は、ブラケット139の上端に左右方向に僅かな間隔を存して2つ並んで配置され、回転自在に支持されている。2個のローレット138は、一方が右斜目、他方が左斜目とされ、これら2個のローレット138により鋼板の端末表面に網目(文目)のローレット目を付けるようになっている。エアシリンダ140は移動体136に固定され、ロッド先端はブラケット139の下側に固定され、ブラケット139を上下方向に垂直に昇降可能にしている。エアシリンダ140は、縮退しているときにはローレット138を押え板132の下面から離隔させて端末100aの入・出を可能とし、伸長したときにローレット138を端末100aの下面に押し付け、押え板132と協働して前記網目の凹凸を付与して表面を粗化する。
図13に示すように左右のローレット部137、137'の間隔Dは、鋼板100の端末100aの幅Wの略半分とされており、移動体136のストロークは、鋼板100の幅Wの略半分とされている。ローレット138の幅は、亜鉛メッキが溶解除去された端末100aの幅よりも僅かに(2mm〜5mm程度)幅広とされている。また、ローレット138の目は、前述した平均粗度Ra≧1.5μm、最大粗度Rmax≧15.0μm、亜鉛溶射部のエリクセン張り出し深さ≧4.0mmを満足するように設定されている。ローレット部137'もローレット部137と同様に構成されている。尚、ローレット部137'のローレット部137と対応する部材には対応する符号を付けてある。
図13及び図14に示すように横送り用のエアシリンダ142は、移動体136の下方に当該移動体136の移動方向に沿って左右(横)方向に水平に支持板131に配設固定されており、ロッドの先端がブラケット143を介して移動体136の下面に固定されている。移動体136は、エアシリンダ142によって駆動される。図13に示すようにエアシリンダ142が縮退しているときには、移動体136が図中右側に位置し、左側のローレット部137が略中央に位置し、右側のローレット部137'が右端に位置している。このとき、右側のローレット部137'の2つのローレット138'、138'、又は右側の1つのローレット138'が端末100aの右端から外れている。
エアシリンダ142が伸長すると、移動体136が図中左方に移動して左側のローレット部137が左側に位置し、右側のローレット部137'が略中央に位置する。このとき、左側のローレット部137の2つのローレット138、138、又は左側の1つのローレット138が端末100aの左端から外れる。これにより、端末100aの右端から左端まで全幅に亘りローレット加工を施すことを可能としている。
以下に作用を説明する。
図10及び図11において実施例1と同じ動作は省略し、ローレット加工装置120によりローレット加工を施す動作についてのみ説明する。ローレット加工装置120は、初期状態において、エアシリンダ125が縮退しており、図11に示すように後退している。図10及び図11に示すように第1搬送機構20により1枚目の亜鉛メッキ鋼板100が処理ステージS2に搬送されて保持機構40の回転フレーム41の下段の吸盤52に載置されると、図12乃至図14に示すように対応する下段のローレット加工装置本体121の位置決め用エアシリンダ133が伸長してロッド133aが押え板132の下面132aから突出し、次いで、シリンダ125が伸長してローレット加工装置本体121を矢印E'で示す内方に移動させ、前記鋼板の端末100aを押え板132の下側に導入して位置決めを行う。端末100bについても同様にローレット加工装置120'により位置決めされる。前記位置決めされた亜鉛メッキ鋼板100は、吸盤52に吸着保持される(図11)。
ローレット装置本体121は、前記位置決めした後位置決め用エアシリンダ133が縮退し、エアシリンダ125が縮退してローレット加工装置本体121が矢印Eで示す外側に移動し前記初期位置に戻る。同様にして回転フレーム41の上段の吸盤62に載置された2枚目の亜鉛メッキ鋼板101の端末101a、101bも対応する上段のローレット装置120、120'により位置決めされる。保持機構40に位置決め保持された2枚の亜鉛メッキ鋼板100、101は、実施例1と同様にして処理液槽70、70'により両端末100a、100b、101a、101bの亜鉛メッキを溶解除去される。これらの端末は、浄水槽73、73'の浄水により水洗いされ、純水槽74、74'の純水で水洗いされて端末処理が終了する。そして、図11に示すように水平に保持される。
次に、図12乃至図14に示すようにローレット加工装置120のエアシリンダ125が伸長してローレット加工装置本体121が矢印E'で示す内方に移動し、押え板132の下側に亜鉛メッキ鋼板100の端末100aを導入する。次いで、左右のローレット部137、137'の押し付け用エアシリンダ140、140'が伸長してローレット138、138'を端末100aの下面に押し付ける。端末100aは、押え板132の下面132aとローラ138、138'との間に挟まれる。次いで、横送り用エアシリンダ142が伸長して移動体136を図13に示す右側位置から2点鎖線で示す左端位置まで移動させる。移動体136の左方への移動に伴い左右のローレット部137、137'の各ローレット138、138'が端末100aの下面に全幅に亘り網目状の凹凸を付ける。
次いで、押し付け用エアシリンダ140、140'が縮退してローレット部137、137'が引き下げられ、ローレット138、138'が端末100aの下面から離隔すると共に、横送り用エアシリンダ142が縮退して移動体136が図13に実線で示す元の位置に復帰する。同様にしてローレット加工装置120'により他側の端末100bの下面にも網目状の凹凸が付与される。このようにして、亜鉛メッキを溶解除去して鋼板が裸出した端末100a、100bの下面に所定の表面粗化処理を施す。亜鉛メッキ鋼板101の端末101a、101bについても同様である。
上述のように処理ステージS2において端末処理された亜鉛メッキ鋼板100、101は、第2搬送機構30により保持機構40から順次搬出されて処理後ステージS3に搬送される。そして、端末処理された前記亜鉛メッキ鋼板100は、前記ローレット加工が施された面が内側となるように円筒形状に成形され、端末100aと100bとが重ねられてシーム溶接される。これにより、円筒体が成形される。そして、シーム溶接された前記端末100aと100bの内側面に亜鉛メタリコンが施される。端末100a、100bの内面は、前述した面粗度が施されていることで亜鉛メタリコンの密着性が向上し、良好な被膜を形成することができる。
因みに、ローレット加工を施した後の端末鋼板の平均粗度(Ra)が3.93μm、最大粗度(Rmax)が44.25μmであり、目標値としての平均粗度(Ra)≧1.5μm、最大粗度(Rmax)≧15.0μmを十分満たしており、粗度の絶対値が他の処理方法例えば、化学的エッチング(Ra=11.2μm、Rmax=8.16μm)、機械的研磨(Ra=1.60μm、Rmax15.8μm)、化学溶解のみの場合(Ra=1.08μm、Rmax=6.41μm)に比べて高いため、亜鉛メタリコン溶射密着性が良好であった。また、エリクセン深さも図15に示すように溶接線方向(端末の長手方向)に沿って4.0μm以上となり、良好であった。これにより、シーム溶接性の向上を図り、且つ亜鉛メタリコンの密着性び向上を図ることが可能となった。因みに、亜鉛メッキを溶解除去した鋼板表面にローレット加工を施した亜鉛メッキ鋼板をシーム溶接した後亜鉛メタリコン処理を施した68枚のうち、1枚にトップのキレワレ、1枚にハガレ、4枚のトップに若干のキレワレが発生したのみであり、その他は良好であった。
本発明に係る端末処理装置の正面図である。 図1に示す端末処理装置の平面図である。 図1に示す端末処理装置の矢線III―IIIに沿う略断面図である。 図1に示す端末処理装置の矢線IV―IVに沿う断面図である。 図4に示す端末処理装置の矢線V―Vに沿う断面図である。 図3に示す端末処理装置の処理液槽を詳細に示す拡大図である。 図6に示す塩酸槽の拡大図である。 本発明に係る表面粗化手段の概略構成図である。 図8に示す表面粗化手段の他の使用例を示す概略構成図である。 本発明に係る表面粗化手段を備えた端末処理装置の正面図である。 図10に示す端末処理装置の矢線XI−XI方向に沿う断面図である。 図10に示す前側のローレット加工装置の平面図である。 図12に示すローレット加工装置の矢線XIII方向から見た端面図である。 図13に示すローレット加工装置の矢線XIV−XIVに沿う断面図である。 ローレット加工を施した端末鋼板の溶接線方向に沿うエリクセン深さの一例を示すグラフである。
符号の説明
1 端末処理装置
2 主フレーム
3 基盤
4 支柱
5 サイドメンバ
6 クロスメンバ
15 台車
20 第1搬送機構
30 第2搬送機構
28、38、52、62 吸盤(保持手段)
29、39 ロッドレスシリンダ(駆動手段)
40 保持機構
41 回転フレーム
70、70' 処理液槽
71、71' 塩酸槽
71c、71'c 吸引室(ヒューム吸引手段)
71e、71'e 通路
71d、71f 小孔
80 昇降機構(移送手段)
90 駆動機構(移送手段)
100、101 亜鉛メッキ鋼板
S1 処理前ステージ
S2 処理ステージ
S3 処理後ステージ
P1 パレット
120、120' ローレット加工装置
121 ローレット加工装置本体
122 支持部
136 移動体
137 ローレット部
138 ローレット
140、142 エアシリンダ
200 表面粗化手段
201 ローレット
202、204 エアシリンダ(アクチュエータ)
203 ローレット部
204 支持板
206 押え板

Claims (5)

  1. 亜鉛メッキ鋼板の端末を濃塩酸液に浸漬して溶解除去すると共に前記濃塩酸液から蒸発するヒュームを前記濃塩酸液の液面近傍で吸引除去し、
    前記亜鉛メッキを除去した鋼板の端末を研削し、次いで浄水及び純水で順次水洗することを特徴とする亜鉛メッキ鋼板の端末処理方法。
  2. 前記純水で水洗いした端末に更に防錆油を塗布することを特徴とする請求項1記載の亜鉛メッキ鋼板の端末処理方法。
  3. 濃塩酸液が貯溜され亜鉛メッキ鋼板の端末を浸漬させて溶解除去する塩酸槽と、
    前記塩酸槽の前記濃塩酸液の液面近傍に設けられ、前記濃塩酸液から蒸発するヒュームを吸引除去するヒューム吸引手段と、
    前記亜鉛メッキを除去した鋼板の表面を研削する研削手段と、
    浄水が貯溜され前記研削された鋼板の表面を水洗する浄水槽と、
    純水が貯溜され前記浄水で水洗された前記鋼板の表面を水洗する純水槽と、
    前記亜鉛メッキ鋼板を保持する保持手段と、
    前記塩酸槽、研削手段、浄水槽、純水槽を順次移送して前記保持した亜鉛メッキ鋼板の端末処理を行わせる移送手段と
    を備えたことを特徴とする亜鉛メッキ鋼板の端末処理装置。
  4. 防錆油が貯溜され前記端末の表面に防錆油を塗布する防錆油槽を更に備えたことを特徴とする請求項3記載の亜鉛メッキ鋼板の端末処理装置。
  5. 請求項3記載の亜鉛メッキ鋼板の端末処理装置により端末処理された亜鉛メッキ鋼板の前記端末の表面の粗度を調整する表面粗化手段を備えたことを特徴とする亜鉛メッキ鋼板の端末処理装置。
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