JPH09310183A - 表面処理装置及び表面処理方法 - Google Patents

表面処理装置及び表面処理方法

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JPH09310183A
JPH09310183A JP13574696A JP13574696A JPH09310183A JP H09310183 A JPH09310183 A JP H09310183A JP 13574696 A JP13574696 A JP 13574696A JP 13574696 A JP13574696 A JP 13574696A JP H09310183 A JPH09310183 A JP H09310183A
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義雄 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理物が籠体内で密着するため、処理物の全
面に処理液が触れず、処理不良を発生するのを防止す
る。 【解決手段】 処理物を入れた籠体14を籠体保持部1
8のホルダー39に保持させる。籠体保持部18の回転
用モータ42を駆動することによりホルダー39と共に
籠体14が回転する。籠体保持部18はチルト機構部1
9のシャフト32によって支持されており、チルト機構
部19のモータ36を駆動してシャフト32を回転させ
ることにより籠体保持部18を傾けることができる。籠
体14内の処理物を処理する場合には、籠体14を傾け
た状態で処理液に浸漬し、籠体14を回転させて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面処理装置及び表
面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば鉄鋼二次製品の防食を目的とし
て、広く亜鉛メッキが用いられている。しかし、亜鉛メ
ッキは大気に侵されて白色腐食を生じるので、後処理と
してクロメート処理(有色クロメート処理、ユニクロメ
ート処理)が施される。また、クロメート処理を施すこ
とにより処理物の光沢もよくなる。そのため亜鉛メッキ
工程の後では、以下に説明するように、クロムメート処
理を含む後処理工程が用意されている。
【0003】図1は処理物例えば亜鉛メッキ製品を後処
理する工程の一例を示す概略図である。後工程は、中和
工程、水洗工程、クロメート処理工程、水洗工程、湯洗
工程、乾燥工程からなっており、亜鉛メッキされた後の
処理物は、装荷位置で籠体(バスケット)1内に投入さ
れ、搬送装置(キャリア)2によりレール3に沿って順
次各工程へ搬送される。
【0004】まず、籠体1を中和槽4内の希硝酸液に浸
漬することにより処理物に付着しているメッキ浴液を中
和し(中和工程)、水洗槽5で洗浄水により洗浄した
(第1洗浄工程)後、クロメート処理工程においてクロ
メート処理槽6内のクロム酸溶液に籠体1を浸漬し、籠
体1内の処理物表面にクロメート被膜を形成する。つい
で、クロムメート被膜を形成された処理物を水洗槽7の
洗浄水で洗浄した(第2洗浄工程)後、乾燥を促進させ
るために湯洗工程において籠体1を湯洗槽8内の湯に漬
けて処理物を加温する。この直後、籠体1を乾燥装置9
へ移動させ、籠体1を乾燥装置9内部の回転テーブル1
0に載置して搬送装置2から切り離し、乾燥装置9内部
で籠体1を回転させることによって処理物に付着してい
る水分を遠心脱水して乾燥させる(乾燥工程)。乾燥処
理が終わると、再び籠体1を搬送装置2に取り付けて保
持させ、籠体1を元の装荷位置へ運んで籠体1を搬送装
置2から取り外し、作業員が籠体1を上下反転させて内
部の処理物を取り出していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロメ
ート処理工程において、籠体内で処理物どうしが密着
(タッチ)していると、その間に処理液が浸入しないの
で、密着している処理物表面に処理液が触れず、処理液
に触れた部分と触れなかった部分とで処理物の色が変わ
り、不良品となる。特に、プレート状をした処理物の場
合には、処理液の表面張力によって処理物どうしがくっ
つき易いので、不良品も発生し易かった。
【0006】このため、従来にあっては、処理液に浸漬
させた籠体を処理液内で上下に動かすことにより、籠体
内の処理物を上下に揺動させる方法が提案されている。
しかし、この方法では密着した処理物が密着したままで
上下に動くだけであって、密着している処理物を剥離さ
せる効果が乏しかった。
【0007】また、従来の表面処理工程では、処理物を
乾燥させるために乾燥装置を必要としていたので、設備
コストが高くついていた。さらに、乾燥装置で処理物を
乾燥させるためには、籠体を搬送装置から外して籠体内
に入れ、乾燥処理後には再び籠体を搬送装置に取り付け
なければならず、籠体を搬送装置に着脱する手間が掛か
っていた。
【0008】さらに、すべての処理が終了した後には、
籠体を搬送装置から取り外し、人手作業により籠体をひ
っくり返して内部の処理物を取り出さなければならず、
省力化を図ることができなかった。
【0009】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その主な目的とするところは、表面処
理工程において処理物どうしが密着することによって処
理不良が発生するのを防止することにある。また、乾燥
工程を簡略化すると共に処理後における処理物の取り出
しを簡単に行えるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の表面処
理装置は、処理物を表面処理液に浸漬して表面処理を行
うための装置であって、処理物を入れるための籠体と、
前記籠体を保持する保持手段と、前記籠体を傾斜した回
転軸のまわりに回転させるための回転駆動手段とを備え
たことを特徴としている。
【0011】ここで、処理液とは、化学薬品を含有した
溶液に限らず、洗浄などに用いられる水や湯も含む。傾
斜した回転軸とは、回転軸が鉛直方向から傾いているこ
とをいう。
【0012】請求項2に記載の実施態様は、請求項1に
記載の表面処理装置において、前記回転軸は籠体の軸心
方向にほぼ一致し、前記回転軸の角度を変化させるため
のチルト機構部を備えたことを特徴としている。
【0013】請求項3に記載の表面処理方法は、処理物
を表面処理液に浸漬して表面処理を行うための方法であ
って、処理物を入れた籠体を処理液に浸漬し、当該籠体
を斜めに傾けて傾斜回転軸のまわりに回転させることに
より籠体内の処理物に表面処理を施すことを特徴として
いる。
【0014】
【作用】請求項1記載の表面処理装置及び請求項3に記
載の表面処理方法にあっては、籠体を傾いた回転軸のま
わりに回転させることができるので、処理物を入れた籠
体を処理液に浸漬して傾いた回転軸のまわりに籠体を回
転させると、密着していた処理物は重力の影響によって
籠体の内部で転がり、その際の反動により、あるいは処
理物どうしの衝突によって剥離する。よって、処理物が
密着することに起因する不良品の発生を低減することが
できる。
【0015】また、請求項2に記載の表面処理装置で
は、籠体を回転させる回転駆動手段を備えていてチルト
機構部により回転軸の角度を変えることができるので、
籠体を水平に保持して回転させることにより、あるいは
任意の角度に傾けて回転させることにより、内部の処理
物に付着している水分を遠心力で脱水して乾燥させるこ
とができる。したがって、別途乾燥装置を不要にするこ
とができる。その場合には、乾燥工程において籠体を搬
送装置から脱着する工程も省かれ、省力化が図られる。
【0016】また、請求項2に記載の実施態様にあって
は、チルト機構部により回転軸の角度を大きく変化させ
て籠体を上下反転させることができるので、籠体の上面
開口から処理物を自動的に取り出すことができる。した
がって、処理物取り出し作業を簡単にでき、省力化を図
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図2は本発明の一実施形態による
表面処理装置11を示す一部破断した正面図であって、
処理物に順次必要な処理を行うための処理槽12と、処
理物を収容した籠体(バスケット)14を搬送する搬送
装置(キャリア)13とから構成されている。図3は表
面処理装置11のうち、処理槽12に沿って籠体14を
搬送するための搬送装置13を示している。搬送装置1
3は、主として、レール15に沿って移動するビーム1
6と、ビーム16から垂下された柱体17と、柱体17
に沿って昇降する籠体保持部18と、籠体保持部18を
傾動させるためのチルト機構部19とから成っている。
【0018】ビーム16の上面には2組の転動ローラ2
0が回転自在に設けられており、各転動ローラ20は処
理槽12の上方に沿って配設された2本のレール15の
下フランジ15aの上面に載置され、これによってビー
ム16がレール15の下に吊り下げられている。ビーム
16の下面にはモータ室21が設けられており、モータ
室21内には移動用モータ22と昇降用モータ23とが
納められている。移動用モータ22の出力軸に取り付け
られた原動スプロケット24と、各転動ローラ20を連
結している連結シャフト25に固定されている従動スプ
ロケット26との間にはチェーン27が掛け回されてい
る。しかして、移動用モータ22を駆動して連結シャフ
ト25を回転させると、転動ローラ22がレール15の
下フランジ15a上を転動してビーム16がレール15
に沿って移動する。
【0019】角筒状をした中空の柱体17は、ビーム1
6のモータ室21下面から垂下されている。柱体17に
沿って昇降する籠体保持部18やチルト機構部19等の
構造を図4に示す。柱体17の外周には、柱体17をガ
イドとして昇降する角筒状の昇降体28が設けられてお
り、昇降体28が滑らかに昇降するように昇降体28の
内面に設けられたローラ29が柱体17の外周4面に転
動自在に接触している。
【0020】チルト機構部19は昇降体28の一方側面
に設けられている。すなわち、昇降体28の一方側面か
ら延出されたベースプレート30が延出されており、ベ
ースプレート30の下面に設けられた軸受け部31にチ
ルト用のシャフト32が支持されている。ベースプレー
ト30の上面にはチルト用モータ36が固定されてお
り、チルト用モータ36の出力軸に取り付けられた原動
ギア34とシャフト32の後端部に固定された従動ギア
34とは、チェーンやギア列のような動力伝達部35に
より結合されている。さらに、シャフト32の先端部に
は、籠体保持部18が支持されている。従って、チルト
用モータ36を駆動してシャフト32を回転させること
により、籠体保持部18を傾かせることができる。ここ
で籠体保持部18は360゜の角度回転するようになっ
ていてもよいが、少なくとも真っ直ぐな姿勢から上下反
転した姿勢まで180゜の角度で回転できればよい。そ
の場合には、籠体保持部18を真っ直ぐな姿勢に保持す
るためのストッパ(図示せず)を昇降体28に設けても
よい。
【0021】籠体保持部18にあっては、図4に示され
ているように、シャフト32の先端に固定されている垂
直板37の前面下部よりアーム38を延出し、アーム3
8の先端下部に回転自在にホルダー39を支持してい
る。具体的にいうと、アーム38の先端部に設けたメタ
ル軸受け40により、ホルダー39上面に突設した軸4
1が回転自在に支持されている。また、垂直板37の前
面に取り付けた回転用モータ42の出力軸に取り付けた
原動ギア43とホルダー39の軸41に固定した従動ギ
ア44もチェーンやギア列のような動力伝達部45によ
り結合されており、回転用モータ42を駆動することに
よってホルダー39を一方向に回転させられるようにな
っている。なお、ホルダー39の回転速度は可変となっ
ている。
【0022】上記籠体保持部18を保持している昇降体
28には鎖46の一端が連結されており、この鎖46の
他端側はビーム16のモータ室21に設けられた昇降用
モータ23に減速器47を介して接続された鎖巻取器4
8のドラムに巻き取られており、昇降用モータ23を駆
動して鎖巻取器48に鎖46を巻き取ることにより、あ
るいは鎖巻取器48から鎖46を巻き戻すことにより昇
降体28と共に籠体保持部18を柱体17に沿って昇降
させられるようになっている。さらに、鎖巻取器48の
ドラムと一体となった第1ベベルギア49には、第2ベ
ベルギア50が噛み合っており、第2ベベルギア50の
軸に設けられたチェーン巻取ギア51にはチェーン52
の一端が巻き取られている。チェーン52の他端は、柱
体17内部のバランス重り53につながれており、籠体
保持部18等の重量とバランス重り53との間でバラン
スをとって昇降用モータ23の小さな動力で籠体保持部
18等を昇降させられるようにしている。
【0023】籠体14は一度に処理される数の処理物を
入れるのに充分な大きさを有しており、図4に示されて
いるように、処理液が自由に出入りするように網目状や
編組状をしており、あるいはパンチングメタルのように
多数の孔を開口されている。また、籠体14の上面開口
54の下方はくびれており、その上に設けられたフラン
ジ55には一定間隔毎にピン挿入孔56が開口されてい
る。
【0024】一方、ホルダー39は、軸41を設けられ
た上水平片57の両端から垂片58を延出し、垂片58
の下端から内側へ向けて下水平片59を延出した形状を
有しており、両側の下水平片59の上面にはピン挿入孔
56に挿入するための1本ないし複数本のピン60が突
設されている。しかして、籠体14のフランジ55をホ
ルダー39の下水平片59上に載置することにより籠体
14をホルダー39から吊り下げるようにして保持する
ことができ、さらに、ピン60をフランジ55のピン挿
入孔56に挿入しておくことにより籠体14がホルダー
39から脱落しないように係止している。
【0025】なお、後述のように、籠体保持部18を1
80゜回転させて籠体14を上下反転させるので、その
ときに籠体14がピン60から抜けて脱落しないように
する必要がある。このための方策としては、例えば図5
(a)に示すようにピン60を下水平片59の透孔61
に挿通させてスムーズにスライドするにようにし、バッ
クアップ金具62で抜け止めする方法が考えられる。ホ
ルダー39が籠体14を吊り下げるように正常な方向に
向いている場合には、図5(a)に示すようにピン60
は自重によって下がっているので、ピン60の先端と上
水平片57との間に籠体14のフランジ55を通すこと
ができるだけの隙間が生じるが、ホルダー39を反転さ
せると、図5(b)に示すように、ピン60は自重によ
って突出して上水平片57に当接するので、籠体14の
フランジ55がピン60から抜けて脱落する恐れがなく
なる。
【0026】また、図6に示すように、スプリング63
によってピン60を突出付勢しておき、籠体14を着脱
する場合には、ピン60を押し下げて回すことによりピ
ン60が引っ込んだ状態にロックできるようにしてもよ
い。さらには、フランジ55がピン60から抜けるのを
防止するための押さえバネなどを設けることも考えられ
る。
【0027】次に、上記表面処理装置11の動作の一例
を図2及び図7〜図9に従って説明する。処理槽12の
構成は表面処理の目的に応じて異なるが、この実施形態
では、従来例と同様、亜鉛メッキ後の後処理工程を例に
とって説明する。亜鉛メッキの後、洗浄された処理物は
籠体14内に投入される。処理物を投入された籠体14
は、装荷位置において、搬送装置13のホルダー39に
吊り下げるように取り付けられる。このとき籠体14は
ホルダー39のピン60によって係止されるので、簡単
に取り付けることができる。搬送装置13に搬送されて
籠体14内の処理物は中和槽4内で希硝酸等の中和液に
よりメッキ浴液を中和された後、洗浄槽5で洗浄水によ
り洗浄される。中和槽4及び洗浄槽5では、籠体14を
中和液や洗浄液に浸漬するだけでもよく、回転用モータ
42を駆動して籠体14を回転させてもよい。また、籠
体14を水平な姿勢で浸漬してもよく、傾いた姿勢で浸
漬してもよい。
【0028】この後、籠体14及び籠体保持部18は、
図7に示すように、チルト機構部19によってシャフト
32を中心として斜め(0゜より大きく、90゜より小
さい傾き、例えば斜め45゜前後の傾き)に傾けられ、
籠体14の少なくとも下部がクロメート処理槽6内のク
ロム酸溶液に浸漬される。ついで、回転用モータ42を
駆動して斜めに傾いた回転軸Rのまわりに籠体14を比
較的低速で回転させる。処理物64は図7に示すように
籠体14の下部に溜まっているが、籠体14の斜め回転
によって上方へ運ばれては自重によって下方へ落ち、籠
体14内部では処理物64が絶えず転がすようにして攪
拌される。この結果、密着していた処理物64特にプレ
ート状の処理物も剥離してクロム酸溶液に触れ、いずれ
の処理物64も全体に均一にクロメート被膜が形成され
る。
【0029】また、籠体14は処理物64の出し入れの
便宜のため大きな上面開口54が開いているが、籠体1
4は回転軸Rを水平にすることなく斜めに保たれている
ので、内部の処理物64が籠体14の外へこぼれる恐れ
もない。
【0030】クロメート処理が完了すると、回転用モー
タ42が停止し、チルト機構部19により籠体14が任
意の姿勢に戻される。ついで、籠体14はクロメート処
理槽6から洗浄槽7へ運ばれ、洗浄槽7で洗浄水により
洗浄され、さらに湯洗槽8において湯で洗浄されると共
に処理物64が加熱される。ここでも、籠体14は洗浄
水や湯に浸漬するだけでもよく、回転させてもよい。ま
た、籠体14を水平にして浸漬してもよく、傾いた姿勢
で浸漬してもよい。
【0031】湯洗槽8から取り出された籠体14は、図
8に示すように、回転用モータ42を駆動した籠体保持
部18により処理槽12の上方で比較的高速で回転しな
がら、元の方向へ戻ってゆく。このとき、籠体14内の
処理物64は自己熱(湯洗槽で加熱された熱)によって
乾燥すると同時に、籠体14の回転によって水分が遠心
脱水され、すみやかに乾燥させられて元の装荷位置へ戻
る。従って、従来例のように乾燥装置を用いることなく
処理物64を乾燥させることができるので、最後まで籠
体14を保持したままで処理を実行することができ、設
備スペースと設備コストを低減することができる。ま
た、籠体14をホルダー39から外して脱水装置内に入
れる手間も省かれ省力化が図られる。
【0032】こうして処理が終了して籠体14が元の位
置へ戻ると、図9に示すように、チルト機構部19は籠
体保持部18を180゜回転させて籠体14を上下反転
させる。上下反転した籠体14から落ちた処理物64は
回収容器65に集められる。従って、籠体14から処理
物64を取り出すための労力が不要になり、省力化が図
られる。さらに、籠体保持部18で籠体14を反転させ
て処理物64を取り出すことができるようになる結果、
籠体14をホルダー39から脱着することなく、籠体1
4をホルダー39に取り付けたままで処理物64の投入
及び取り出しを行うことができるようになる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、処理物の密着による処
理不良を効果的に防止することができ、表面処理工程に
おける処理効率を向上させることができる。籠体を回転
させることにより処理物を遠心脱水することができるの
で、別途乾燥装置を不要にでき、設備コストを節約する
ことができる。
【0034】さらに、籠体を上下反転させることにより
籠体の上面開口から処理物を自動的に取り出すことがで
きるので、処理物取り出し作業を簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のメッキ処理後の後処理工程の一例を示す
概略図である。
【図2】本発明の一実施形態による表面処理装置を示す
一部破断した概略正面図である。
【図3】同上の表面処理装置における搬送装置を示す一
部破断した側面図である。
【図4】同上の搬送装置の籠体保持部を昇降及び傾動さ
せるための機構と籠体の形状を示す図斜視図である。
【図5】(a)はホルダーに設けたピンの構造を示す部
分拡大断面図である。(b)はホルダーを上下反転させ
た時のピンの状態を示す断面図である。
【図6】ホルダーに設けたピンの別な構造を示す部分拡
大断面図である。
【図7】同上の表面処理装置によるクロメート処理工程
を示す図である。
【図8】同上の表面処理装置による乾燥工程を示す図で
ある。
【図9】同上の表面処理装置による処理物排出工程を示
す図である。
【符号の説明】
12 処理槽 13 搬送装置 14 籠体 18 籠体保持部 19 チルト機構部 38 アーム 39 ホルダー 42 回転用モータ 64 処理物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理物を処理液に浸漬して表面処理を行
    うための装置であって、 処理物を入れるための籠体と、 前記該籠体を保持する保持手段と、 前記籠体を傾斜した回転軸のまわりに回転させるための
    回転駆動手段と、を備えた表面処理装置。
  2. 【請求項2】 前記回転軸は籠体の軸心方向にほぼ一致
    し、前記回転軸の角度を変化させるためのチルト機構部
    を備えた、請求項1に記載の表面処理装置。
  3. 【請求項3】 処理物を表面処理液に浸漬して表面処理
    を行うための方法であって、 処理物を入れた籠体を処理液に浸漬し、当該籠体を斜め
    に傾けて傾斜回転軸のまわりに回転させることにより籠
    体内の処理物に表面処理を施すことを特徴とする表面処
    理方法。
JP13574696A 1996-05-02 1996-05-02 表面処理装置 Expired - Lifetime JP2911406B2 (ja)

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