JP2000281385A - ガラスびんの表面処理装置 - Google Patents

ガラスびんの表面処理装置

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JP2000281385A
JP2000281385A JP11087722A JP8772299A JP2000281385A JP 2000281385 A JP2000281385 A JP 2000281385A JP 11087722 A JP11087722 A JP 11087722A JP 8772299 A JP8772299 A JP 8772299A JP 2000281385 A JP2000281385 A JP 2000281385A
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JP
Japan
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glass bottle
tank
dip
liquid
bottle
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Pending
Application number
JP11087722A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Aikawa
倫明 愛川
Hironaga Moritoki
廣長 森時
Takao Hara
隆夫 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Glass Co Ltd
MoonStar Co
Original Assignee
Toyo Glass Co Ltd
MoonStar Co
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Publication date
Application filed by Toyo Glass Co Ltd, MoonStar Co filed Critical Toyo Glass Co Ltd
Priority to JP11087722A priority Critical patent/JP2000281385A/ja
Publication of JP2000281385A publication Critical patent/JP2000281385A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/001General methods for coating; Devices therefor
    • C03C17/003General methods for coating; Devices therefor for hollow ware, e.g. containers
    • C03C17/005Coating the outside

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディップ槽の前後位置、上下位置、並びにデ
ィップ槽の前後に設けたカムの位置等を簡単に調整する
ことができ、かつコーティングの塗膜の厚さを均一にで
き、さらにはディップ液中の空気の泡を効率よく除去す
ることができる、ガラスびんの表面処理を提供する。 【解決手段】 無端搬送コンベアに設けられたガラスび
ん把持具に、びん軸回りに自転自在にガラスびんを把持
し、このガラスびんを無端搬送コンベアで搬送しなが
ら、洗びん、乾燥させたガラスびんをディップ槽にとぶ
漬けし、当該ガラスびんの表面にディップ液を付着さ
せ、さらに無端搬送コンベアで搬送しながら、このディ
ップ液を乾燥部で乾燥させてガラスびんの表面にコーテ
ィング層を形成する、ガラスびんの表面処理装置におい
て、ディップ槽16は、ガラスびん3の搬送方向と直交
する方向に当該ディップ槽16を水平移動させる機構、
および上下方向に当該ディップ槽16を移動させる機構
を備え、これら機構を運転中にハンドルで手動操作可能
に構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばガラスびん
の表面に樹脂コーティング層を形成するガラスびんの表
面処理に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、無端搬送コンベアに設けられた
ガラスびん把持具に、びん軸回りに自転自在にガラスび
んを把持し、このガラスびんを無端搬送コンベアで搬送
しながら、洗びん、乾燥させたガラスびんをディップ槽
にとぶ漬けし、当該ガラスびんの表面にディップ液を付
着させ、さらに無端搬送コンベアで搬送しながら、この
ディップ液を乾燥部で乾燥させてガラスびんの表面にコ
ーティング層を形成する、ガラスびんの表面処理装置が
知られている。
【0003】この種のものでは、ガラスびんの表面に、
例えばカラー樹脂コーティング層が形成されるので、色
の付いたガラスびんが提供されると共に、ガラスびんの
リサイクル時には、色ガラスが使用されていないので、
分別の必要がなく回収が容易で、使い勝手のよいガラス
びんが提供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来の構成で
は、ガラスびんをディップ槽にとぶ漬けする場合、ガラ
スびんの大きさに対応させて、ガラスびんの搬送方向と
直交する方向に、ディップ槽をずらすが、これを調整す
る作業が困難であるという問題がある。
【0005】また、従来の構成では、ガラスびんをディ
ップ槽にとぶ漬けする場合、このガラスびんの姿勢が制
御されて、静かにゆっくりとどぶ漬けされないと、ディ
ップ槽内のディップ液が波立って、ガラスびん表面にき
れいなコーティング層が形成されないという問題があ
る。これを調整するために、従来では、ディップ槽の前
後に設けたカムの位置をずらしたり、ディップ槽を上下
にずらしたりしているが、その作業が困難であり、形替
えのたびにこの作業を行うとなると、その段取り時間が
長くなり、生産性が低下する等の問題がある。
【0006】更に、従来の構成では、このディップ槽を
出たガラスびんが、そのままの状態で乾燥部に入つてい
くので、コーティングの塗膜の厚さが均一になりにく
く、そのまま乾燥が進み、結局、ガラスびん表面に縞が
表れ、きれいなコーティング層が形成されにくくなると
いう問題がある。
【0007】また、ディップ液は粘度が高く、当該ディ
ップ液をディップ槽に循環させると、ディップ液中に空
気の泡が入りやすく、この泡が入った状態でディップ液
がコーティングされると、ガラスびん表面にきれいなコ
ーティング層が形成されにくくなるという問題がある。
【0008】なお、従来では、泡除去のために、運転前
に長時間にわたってディップ液を循環させる慣らし運転
が行われていた。
【0009】そこで、本発明の目的は、上述した従来技
術が有する課題を解消し、ディップ槽の前後位置、上下
位置、並びにディップ槽の前後に設けたカムの位置等を
簡単に調整することができ、かつコーティングの塗膜の
厚さを均一にでき、さらにはディップ液中の空気の泡を
効率よく除去することができる、ガラスびんの表面処理
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
無端搬送コンベアに設けられたガラスびん把持具に、び
ん軸回りに自転自在にガラスびんを把持し、このガラス
びんを無端搬送コンベアで搬送しながら、洗びん、乾燥
させたガラスびんをディップ槽にとぶ漬けし、当該ガラ
スびんの表面にディップ液を付着させ、さらに無端搬送
コンベアで搬送しながら、このディップ液を乾燥部で乾
燥させてガラスびんの表面にコーティング層を形成す
る、ガラスびんの表面処理装置において、前記ディップ
槽は、ガラスびんの搬送方向と直交する方向に当該ディ
ップ槽を水平移動させる機構、および上下方向に当該デ
ィップ槽を移動させる機構を備え、これら機構を運転中
にハンドルで手動操作可能に構成したものである。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、ディップ槽の前方には入口カムを設け、後
方には出口カムを設け、その中間には中間カムを設け、
前記無端搬送コンベアで搬送されるガラスびんは、前記
入口カムのプロフィルに従って前記ディップ槽の前壁を
乗り越えて当該ディップ槽にどぶ漬けされ、前記中間カ
ムのプロフィルに従って姿勢を制御されて前記ディップ
槽の液中を進行し、前記出口カムのプロフィルに従って
前記ディップ槽の後壁を乗り越えて当該ディップ槽の外
に送り出され、前記中間カムは、ガラスびんの姿勢制御
のため、当該中間カムの位置を上下方向に移動させる機
構を備え、この機構を運転中にハンドルで手動操作可能
に構成したものである。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、ディップ槽の前方には入口カムを設け、後
方には出口カムを設け、その中間には中間カムを設け、
前記無端搬送コンベアで搬送されるガラスびんは、前記
入口カムのプロフィルに従って前記ディップ槽の前壁を
乗り越えて当該ディップ槽にどぶ漬けされ、前記中間カ
ムのプロフィルに従って姿勢を制御されて前記ディップ
槽の液中を進行し、前記出口カムのプロフィルに従って
前記ディップ槽の後壁を乗り越えて当該ディップ槽の外
に送り出され、入口カムおよび出口カムは、ガラスびん
の搬送方向および上下方向に移動自在に構成され、入口
カムは更に前端を支点に後端を揺動自在に構成されてい
るものである。
【0013】請求項4記載の発明は、無端搬送コンベア
に設けられたガラスびん把持具に、びん軸回りに自転自
在にガラスびんの口部を把持し、このガラスびんを無端
搬送コンベアで搬送しながら、洗びん、乾燥させたガラ
スびんをディップ槽にとぶ漬けし、当該ガラスびんの表
面にディップ液を付着させ、さらに無端搬送コンベアで
搬送しながら、このディップ液を乾燥部で乾燥させてガ
ラスびんの表面にコーティング層を形成する、ガラスび
んの表面処理装置において、前記ディップ槽と前記乾燥
部との間に、無端搬送コンベアで搬送されるガラスびん
の底部を下方に下げた状態で当該ガラスびんを自転搬送
させて液切りする液切り部を設けた、ことを特徴とする
ものである。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載のも
のにおいて、ガラスびんのびん軸が水平軸に対し、10
〜70°傾いているものである。
【0015】請求項6記載の発明は、無端搬送コンベア
に設けられたガラスびん把持具に、びん軸回りに自転自
在にガラスびんを把持し、このガラスびんを無端搬送コ
ンベアで搬送しながら、洗びん、乾燥させたガラスびん
をディップ槽にとぶ漬けし、当該ガラスびんの表面にデ
ィップ液を付着させ、さらに無端搬送コンベアで搬送し
ながら、このディップ液を乾燥部で乾燥させてガラスび
んの表面にコーティング層を形成する、ガラスびんの表
面処理装置において、前記ディップ槽よりも下位に、当
該ディップ槽を循環するディップ液を貯留するタンクを
設け、このタンク内には仕切り板を設けて互いに連通す
る複数の溜まり部を形成し、ディップ槽からの戻り液を
受ける溜まり部には戻り液に含まれるごみを除去するス
トレーナを設け、ほかの溜まり部には攪拌機を設けたも
のである。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項6記載のも
のにおいて、タンクの底部が傾斜し、この底部に溜まる
ディップ液が、互いに連通する複数の溜まり部の内の最
後の溜まり部に集合し、この最後の溜まり部の底部に形
成された出口からディップ槽にディップ液が循環するも
のである。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項6または7
記載のものにおいて、前記ディップ槽と前記乾燥部との
間に、無端搬送コンベアで搬送されるガラスびんの底部
を下方に下げた状態で当該ガラスびんを自転搬送させて
液切りする液切り部を設け、この液切り部で液切りされ
たディップ液を、前記タンクに回収することを特徴とす
るものである。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項6ないし8
のいずれか1項記載のものにおいて、ディップ槽にタン
クからの循環液を受ける受液部を設け、この受液部には
底部から延出するパイプを通じてタンクからの循環液が
供給され、この受液部は底部でディップ槽に連通するも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0020】図1および図2において、1はローディン
グ装置を示している。このローディング装置1は、ガラ
スびん3の一群をチャックするチャック機構5を備え、
このチャック機構5は、搬入コンベア6を通じて矢印方
向に搬入されるガラスびん3をチャックするチャック位
置Aと、無端搬送コンベア7へのガラスびんの移し替え
位置Bとの間を、昇降自在に構成されている。
【0021】搬入コンベア6を通じてガラスびん3が矢
印方向に搬入されると、このガラスびん3の一群が、ロ
ーディング装置1のチャック機構5でチャックされ、そ
の後に、このチャック機構5が上昇し、無端搬送コンベ
ア7に設けられたガラスびん把持具(図示せず)に移し
替えられる。この無端搬送コンベア7は矢印方向に移動
し、当該方向にガラスびん3が移送される。
【0022】このガラスびん3の搬送中には、ガラスび
ん3が洗びん部11で洗浄され、乾燥部12で乾燥さ
れ、水切り部13で水切りが行われる。
【0023】ついで、スプロケット14で反転された
後、ガラスびん3は第1のディッピング部15に送られ
る。このディッピング部15では、ディップ槽16中に
ウレタン樹脂等のカラー樹脂コーティング剤を満たして
おいて、このディップ槽16中に、ガラスびん3をびん
軸周りに回転させながらどぶ漬けすることによりディッ
ピングが行われる。この工程では、ガラスびん3の胴部
外周および底面に均一にカラー樹脂の塗膜が形成され
る。
【0024】ガラスびん3の表面にカラー樹脂の塗膜が
形成されたら、液切り部18に送られ、ここではガラス
びん3の底部3cを、図3に示すように、下方に下げた
状態で、ガラスびん3をびん軸周りに回転させながら、
無端搬送コンベア7で所定距離搬送して、その間にディ
ップ液の液切りが行われる。
【0025】この場合、ガラスびん3のびん軸が水平軸
に対し、θ=10〜70°傾いていることが望ましく、
最も望ましい傾きは略45°である。この工程では、ガ
ラスびん3の表面のカラー樹脂の塗膜が薄く均一に伸ば
される。
【0026】ついで、部分19で、ガラスびん3が水平
の状態に戻され、第1の乾燥部21に送られる。この
間、常に、ガラスびん3はびん軸周りに回転している。
第1の乾燥部21を出たガラスびん3は、第2のディッ
ピング部23および第2の乾燥部24に送られる。第2
のディッピング部23および第2の乾燥部24はダブル
コーティングする場合の工程であり、シングルコーティ
ングの場合、それぞれの工程23、24は省略される。
第2のディッピング部23および第2の乾燥部24で
は、第1回目と同じ手順で、ディッピングおよび乾燥が
行われる。
【0027】この表面処理が完了すると、無端搬送コン
ベア7で搬送されるガラスびん3の一群が、位置Cで、
アンローディング装置31に設けられたチャック機構3
3によってチャックされ、このチャック機構33が昇降
され、位置Dで、ガラスびん3の一群が硬化炉35に移
し替えられる。この硬化炉35を通ったガラスびん3
は、図2に示すように、搬出コンベア36を通じて次工
程に搬出される。
【0028】この実施形態では、図4に示すように、前
述したディップ16槽が、無端搬送コンベア7の搬送方
向に沿って設置されている。そして、このディップ16
槽に満たされたディップ液中に、図5に点線で示すよう
に、ガラスびん3がどぶ漬けされる。このガラスびん3
は、無端搬送コンベア7の全長に所定間隔をあけて設け
られたガラスびん把持具51に回転自在に把持されてい
る。
【0029】図4および図5において、参照符号52
は、無端搬送コンベア7の搬送方向bに延びるカム板
(中間カム)を示し、このカム板52のプロフィルに従
って、ガラスびん3の姿勢が制御される。
【0030】すなわち、図5に実線で示す位置に、当該
カム板52が位置すると、ガラスびん把持具51のロー
ラ部51bがカム板52のプロフィルに従って転動し
て、このカラスびん3の底部3cが跳ね上げられる。こ
の場合、ガラスびん3は、ディップ液中にどぶ漬けされ
ずに、ディップ16槽を通過する。
【0031】これに対して、カム板52の位置が実線の
位置よりも下げられると、このカム板52上を転動する
ガラスびん把持具51が、ピン51pを中心に図中反時
計方向に折れて、ガラスびん把持具51のローラ部51
bがカム板52の下がり寸法分だけ自重で下がり、カム
板52のプロフィルに追従、転動し、このカラスびん3
が、想像線で示すように、ディップ液中にどぶ漬けされ
る。
【0032】すなわち、カム板52の下がり寸法分に応
じて、想像線E、想像線Fで示すように、カラスびん3
の傾きが変化する。
【0033】カム板52の位置を昇降させる機構55
は、固定フレーム56に回転自在に支持されたシャフト
57を備え、このシャフト57の一端57aにはハンド
ル58が固定されている。このシャフト57の他端57
bには動力伝達機構59が連結され、この動力伝達機構
59には、図4に示すように、連動軸59a、59bが
連結され、この連動軸59a、59bにはそれぞれリン
ク機構60が連結されている。このリンク機構60に
は、図5に示すように、揺動体61が連結され、この揺
動体61には前記カム板52が固定されている。従っ
て、ハンドル58を手動操作することにより、シャフト
57、動力伝達機構59およびリンク機構60等を介し
てカム板52が昇降される。
【0034】このカム板52は、ディップ16槽内での
ガラスびん3の姿勢制御を司るカムであり、このカム板
52の前後には、図4に示すように、ディップ槽16の
前方に位置する入口カム62と、ディップ槽16の後方
に位置する出口カム63とが設けられている。無端搬送
コンベア7で搬送されるガラスびん3は、入口カム62
のプロフィルに従ってディップ槽16の前壁16aを乗
り越えて当該ディップ槽16にどぶ漬けされ、カム板5
2のプロフィルに従って姿勢を制御されてディップ槽1
6の液中を進行し、出口カム63のプロフィルに従って
ディップ槽16の後壁16bを乗り越えて当該ディップ
槽16の外に送り出される。
【0035】この実施形態では、入口カム62は、ガラ
スびん3の搬送方向bおよび上下方向cに移動自在に構
成されている。具体的には、図示を省略したねじを緩め
て、ガラスびん3の搬送方向bおよび上下方向cに、入
口カム62を移動させた後、ねじを締めて固定する。ま
た、入口カム62は更に前端62aを支点に後端62b
を揺動自在に構成されている。この場合も、図示を省略
したねじを緩めて、入口カム62を揺動させた後、ねじ
を締めて固定する。出口カム63は、ガラスびん3の搬
送方向bおよび上下方向cに移動自在に構成されてい
る。この場合も、図示を省略したねじを緩めて、ガラス
びん3の搬送方向bおよび上下方向cに、出口カム63
を移動させた後、ねじを締めて固定する。
【0036】ガラスびん3をディップ槽16にとぶ漬け
する場合、このガラスびん3の姿勢が制御されて、静か
にゆっくりとどぶ漬けされないと、ディップ槽16内の
ディップ液が波立って、ガラスびん3の表面にきれいな
コーティング層が形成されない場合がある。この実施形
態では、カム板52をずらすことにより、ガラスびん3
の姿勢が制御され、入口カム62および出口カム63を
ずらすことにより、ガラスびん3を静かにゆっくりとど
ぶ漬けできるので、ディップ槽16内のディップ液が波
立つことがなく、きれいなコーティング層が形成され
る。
【0037】この実施形態では、ガラスびん3の大きさ
に応じて、ディップ槽16が、ガラスびん3の搬送方向
bと直交する方向dに水平移動され、かつ上下方向cに
移動される。水平移動させる機構71は、図5に示すよ
うに、ディップ槽16に固定されためねじ部72にねじ
軸73が通され、このねじ軸73にハンドル75が連結
されている。従って、このハンドル75が手動により回
転操作されると、ねじ軸73が回転し、めねじ部72を
介してディップ槽16が、ガラスびん3の搬送方向bと
直交する方向dに水平移動する。
【0038】このディップ槽16を上下方向そに移動さ
せる機構81は、ディップ槽16の真下に位置する動力
伝達機構83を備え、この動力伝達機構83にはシャフ
ト84を介してハンドル85が連結され、このハンドル
85が手動により回転操作されると、動力伝達機構83
を介してねじ軸87が上下動し、このねじ軸87の上部
に連結されたディップ槽16が上下動する。
【0039】図5において、例えば、ガラスびん3が小
さい場合には、ディップ槽16を無端搬送コンベア7側
に水平移動させると共に、上昇させ、これとは反対に、
ガラスびん3が大きい場合には、ディップ槽16を無端
搬送コンベア7と反対側に水平移動させると共に、降下
させる。
【0040】以上、説明したように、カム板52、入口
カム62、および出口カム63をずらす機構、或いはデ
ィップ槽16をずらす機構を適宜調整し、これによっ
て、ガラスびんの大きさに対応し、しかもディップ液を
波立たせない。これによれば、きれいなコーティング層
を形成できる。
【0041】つぎに、ディップ液の循環系について説明
する。
【0042】この実施形態では、ディップ槽16が、図
1に示すように、表面処理装置の2階のステージに設置
され、1階のステージには、当該ディップ槽16を循環
するディップ液を貯留するタンク91が設けられてい
る。
【0043】このタンク91は、図6に示すように、タ
ンク内部に複数の仕切り板92を設けて、当該仕切り板
92の各下端部で互いに連通する複数の溜まり部93、
94、95、96が形成されている。最初の溜まり部9
3は、ディップ槽16からの戻り液を受ける溜まり部で
あり、この溜まり部93には戻り液に含まれるごみを除
去するストレーナ97が設けられる。ほかの溜まり部9
4、95にはそれぞれ攪拌機98、99が設けられてい
る。攪拌機98、99により攪拌することにより、ディ
ップ液中に含まれる空気の泡が効率よく除去される。
【0044】このタンク91の底部91aは傾斜し、こ
の底部91aに溜まるディップ液は、互いに連通する複
数の溜まり部93、94、95、96の内の最後の溜ま
り部96に集合する。この最後の溜まり部96の底部9
1aにはディップ液の出口100が形成され、この液出
口100からギヤードポンプ101を介してディップ槽
16にディップ液が循環される。
【0045】このディップ液を入れ替える場合、ディッ
プ槽16およびタンク91内を洗浄する。この場合、タ
ンク91では、その底部91aが傾斜し、この傾斜の最
下部に出口100が設けられているので、水洗浄する場
合に、水を入れて洗い流すだけでよいので、タンク91
の洗浄が容易である。
【0046】このディップ槽16には、タンク91から
の循環液を受ける受液部16aが設けられ、この受液部
16aには底部から延出するパイプ16bを通じてタン
ク91からの循環液が供給され、この受液部16aは底
部でディップ槽16に連通している。パイプ16bの上
端開口から循環液が供給され、この液は、受液部16a
に流れ出すので、この間に空気の泡が除去される。
【0047】更に、前述の液切り部18で液切りされた
ディップ液を受ける樋18aが設けられ、この樋18a
に集められたディップ液が、管102を介してタンク9
1に回収される。これによれば、ディップ液が有効に利
用される。
【0048】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明は、これに限定されるものでないことは
明らかである。
【0049】
【発明の効果】本発明では、ディップ槽の前後位置、上
下位置、並びにディップ槽の前後に設けたカムの位置等
を簡単に調整することができる。また、ガラスびん表面
のコーティング層の厚さを薄く均一にすることができ、
さらにはディップ液中の空気の泡を効率よく除去するこ
とができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガラスびんの表面処理装置の一実
施形態を示す正面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】ディップ液の液切りを示す図である。
【図4】ディップ槽を示す正面図である。
【図5】ディップ槽を示す側面図である。
【図6】タンク、およびディップ液の循環系を示す図で
ある。
【符号の説明】
3 ガラスびん 7 無端搬送コンベア 11 洗びん部 12 乾燥部 13 水切り部 15 第1のディッピング部 16 ディップ槽 18 液切り部 21 第1の乾燥部 23 第2のディッピング部 24 第2の乾燥部 35 硬化炉 52 カム板(中間カム) 62 入口カム 63 出口カム 91 タンク 96 溜まり部 98、99 攪拌機 100 出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 3/00 B05D 3/00 C 7/00 7/00 E C03B 35/00 C03B 35/00 (72)発明者 原 隆夫 神奈川県平塚市御殿2−4−22 Fターム(参考) 4D075 AB03 AB12 AB32 AB35 AB39 BB24Z DA15 DA20 DB13 DC43 EA05 4F040 AA16 AB13 BA38 BA48 CC03 CC08 CC15 4F042 AA12 BA08 CA06 CC07 4G015 GA00 4G059 AA04 AB13 AB19 AC08 FA17 FA27 FB03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端搬送コンベアに設けられたガラスび
    ん把持具に、びん軸回りに自転自在にガラスびんを把持
    し、このガラスびんを無端搬送コンベアで搬送しなが
    ら、洗びん、乾燥させたガラスびんをディップ槽にとぶ
    漬けし、当該ガラスびんの表面にディップ液を付着さ
    せ、さらに無端搬送コンベアで搬送しながら、このディ
    ップ液を乾燥部で乾燥させてガラスびんの表面にコーテ
    ィング層を形成する、ガラスびんの表面処理装置におい
    て、 前記ディップ槽は、前記ガラスびんの搬送方向と直交す
    る方向に当該ディップ槽を水平移動させる機構、および
    上下方向に当該ディップ槽を移動させる機構を備え、こ
    れら機構を運転中にハンドルで手動操作可能に構成し
    た、ことを特徴とするガラスびんの表面処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ディップ槽の前方には入口カムを設
    け、後方には出口カムを設け、その中間には中間カムを
    設け、 前記無端搬送コンベアで搬送されるガラスびんは、前記
    入口カムのプロフィルに従って前記ディップ槽の前壁を
    乗り越えて当該ディップ槽にどぶ漬けされ、前記中間カ
    ムのプロフィルに従って姿勢を制御されて前記ディップ
    槽の液中を進行し、前記出口カムのプロフィルに従って
    前記ディップ槽の後壁を乗り越えて当該ディップ槽の外
    に送り出され、 前記中間カムは、ガラスびんの姿勢制御のため、当該中
    間カムの位置を上下方向に移動させる機構を備え、 この機構を運転中にハンドルで手動操作可能に構成し
    た、ことを特徴とする請求項1記載のガラスびんの表面
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ディップ槽の前方には入口カムを設
    け、後方には出口カムを設け、その中間には中間カムを
    設け、 前記無端搬送コンベアで搬送されるガラスびんは、前記
    入口カムのプロフィルに従って前記ディップ槽の前壁を
    乗り越えて当該ディップ槽にどぶ漬けされ、前記中間カ
    ムのプロフィルに従って姿勢を制御されて前記ディップ
    槽の液中を進行し、前記出口カムのプロフィルに従って
    前記ディップ槽の後壁を乗り越えて当該ディップ槽の外
    に送り出され、 入口カムおよび出口カムは、ガラスびんの搬送方向およ
    び上下方向に移動自在に構成され、入口カムは更に前端
    を支点に後端を揺動自在に構成されている、ことを特徴
    とする請求項1又は2記載のガラスびんの表面処理装
    置。
  4. 【請求項4】 無端搬送コンベアに設けられたガラスび
    ん把持具に、びん軸回りに自転自在にガラスびんの口部
    を把持し、このガラスびんを無端搬送コンベアで搬送し
    ながら、洗びん、乾燥させたガラスびんをディップ槽に
    とぶ漬けし、当該ガラスびんの表面にディップ液を付着
    させ、さらに無端搬送コンベアで搬送しながら、このデ
    ィップ液を乾燥部で乾燥させてガラスびんの表面にコー
    ティング層を形成する、ガラスびんの表面処理装置にお
    いて、 前記ディップ槽と前記乾燥部との間に、無端搬送コンベ
    アで搬送されるガラスびんの底部を下方に下げた状態で
    当該ガラスびんを自転搬送させて液切りする液切り部を
    設けた、ことを特徴とするガラスびんの表面処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ガラスびんのびん軸が水平軸に対
    し、10〜70°傾いていることを特徴とする請求項4
    記載のガラスびんの表面処理装置。
  6. 【請求項6】 無端搬送コンベアに設けられたガラスび
    ん把持具に、びん軸回りに自転自在にガラスびんを把持
    し、このガラスびんを無端搬送コンベアで搬送しなが
    ら、洗びん、乾燥させたガラスびんをディップ槽にとぶ
    漬けし、当該ガラスびんの表面にディップ液を付着さ
    せ、さらに無端搬送コンベアで搬送しながら、このディ
    ップ液を乾燥部で乾燥させてガラスびんの表面にコーテ
    ィング層を形成する、ガラスびんの表面処理装置におい
    て、 前記ディップ槽よりも下位に、当該ディップ槽を循環す
    るディップ液を貯留するタンクを設け、このタンク内に
    は仕切り板を設けて互いに連通する複数の溜まり部を形
    成し、ディップ槽からの戻り液を受ける溜まり部には戻
    り液に含まれるごみを除去するストレーナを設け、ほか
    の溜まり部には攪拌機を設けたことを特徴とするガラス
    びんの表面処理装置。
  7. 【請求項7】 前記タンクの底部が傾斜し、この底部に
    溜まるディップ液が、互いに連通する複数の溜まり部の
    内の最後の溜まり部に集合し、この最後の溜まり部の底
    部に形成された出口からディップ槽にディップ液が循環
    することを特徴とする請求項6記載のガラスびんの表面
    処理装置。
  8. 【請求項8】 前記ディップ槽と前記乾燥部との間に、
    前記無端搬送コンベアで搬送される前記ガラスびんの底
    部を下方に下げた状態で当該ガラスびんを自転搬送させ
    て液切りする液切り部を設け、この液切り部で液切りさ
    れたディップ液を、前記タンクに回収することを特徴と
    する請求項6または7記載のガラスびんの表面処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ディップ槽にタンクからの循環液を
    受ける受液部を設け、この受液部には底部から延出する
    パイプを通じてタンクからの循環液が供給され、この受
    液部は底部で前記ディップ槽に連通することを特徴とす
    る請求項6ないし8のいずれか1項記載のガラスびんの
    表面処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106697945A (zh) * 2016-12-24 2017-05-24 无锡海达安全玻璃有限公司 一种玻璃自动翻转输送下料装置
CN112266180A (zh) * 2020-11-12 2021-01-26 和县华安玻璃制品有限公司 一种装油玻璃瓶内置涂层加工装置及实施方法

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