JP2004150029A - 作業機械 - Google Patents

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Kazuhiko Aihara
和彦 相原
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

【課題】サイドカバーの密閉性が簡単な構成で容易に確保できる油圧ショベルを提供する。
【解決手段】サイドカバー67の下端部を上部旋回体に回動可能に接続する。上部旋回体上に設けた座席用フレーム25の枠体26の外側に平坦な当接面部65を設ける。サイドカバー67の上端部64を上方に向けて回動させて座席用フレーム25の側部開口部66を閉塞する。サイドカバー67の上端部64の内側に取り付けた第1のシール部材71のシール本体72が座席用フレーム25の当接面部65に対して垂直に対向して当接する。座席用フレーム25の当接面部65とサイドカバー67との間を第1のシール部材71にて密閉できる。サイドカバー67と座席用フレーム25との密閉性を簡単な構成で容易に確保できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業機械本体に設けられたフレームの開口部をカバー部材にて開閉可能に覆う作業機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、作業機械としての油圧ショベルは、作業機械本体を備えており、この作業機械本体は、自走可能な無端状の履帯を有する下部走行体の上側に旋回部を介して上部旋回体が旋回可能に取り付けられて構成されている。そして、この上部旋回体は、カウンタウエイトを支持部材として備えており、この支持部材の外側部には、上部旋回体の側面を構成するカバー部材としての略矩形平板状の外装カバーが開閉可能に取り付けられている。
【0003】
また、この外装カバーの下端部の内側には、この外装カバーの内側面に対して垂直に突出したリブ状の嵌合片部としての水平リブが一体的に設けられている。この水平リブは、外装カバーの下端縁よりも内側に離間されて、この外装カバーの幅方向に沿って設けられている。また、この水平リブには、外装カバーにて上部旋回体の側部を閉塞した際に、この外装カバーの下端部を支持部材の上端縁に対して密閉させるシール部材としてのシール材が長手方向に沿って取り付けられている。
【0004】
そして、このシール材は、外装カバーにて上部旋回体の側部を閉塞した際に、支持部材の上側縁部に設けた段状の側面および水平取付面のそれぞれに接触するように当接する中空な細長略円筒状の当接部を備えている。また、この当接部の外周面には、この当接部を外装カバーの水平リブに取り付ける断面コ字状の取付凹部の一側縁の外側が長手方向に沿って一体的に取り付けられている。そして、この取付凹部は、外装カバーの水平リブに長手方向に沿って嵌合されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−189050号公報 (第2頁、図5)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記油圧ショベルでは、上部旋回体の側部を外装カバーで閉塞した際に、この外側カバーの水平リブに取り付けたシール材の当接部が、支持部材の側面および水平取付面のそれぞれに接触するように当接する構造であるため、シール材が接触するためのシール面を支持部材に加工成形する必要があり、シール構造の形成が容易ではないとともに、これら外装カバーと支持部材との密閉性の確保が容易ではないという問題を有している。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、カバー部材の密閉性が簡単な構成で容易に確保できる作業機械を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、作業機械本体と、この作業機械本体に設けられ、開口部を有しこの開口部の開口縁に略平坦な当接面部が設けられたフレームと、このフレームの開口部を開閉可能に覆うカバー部材と、このカバー部材に取り付けられ、このカバー部材にて前記フレームの開口部を覆った際にこのフレームの当接面部に対向して当接して、これらフレームおよびカバー部材間を密閉させるシール部材とを具備した作業機械であり、カバー部材にてフレームの開口部を覆った際に、このフレームの開口縁に設けた略平坦な当接面部に、カバー部材に取り付けたシール部材が対向して当接して、これらフレームおよびカバー部材間がシール部材にて密閉されるので、フレームの開口部を開閉可能にするカバー部材とフレームとの密閉性が簡単な構成で容易に確保される。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の作業機械において、フレームは、開口部に連通した空間を有する作業機械であり、カバー部材にてフレームの開口部を覆った際に、カバー部材に取り付けたシール部材がフレームの当接面部に対向して当接して、これらフレームおよびカバー部材間の密閉性が確保されるので、フレームの開口部に連通した空間に収容した収容物を簡単な構成で容易に保護できる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の作業機械において、フレーム上に取り付けられた座席を具備し、前記フレームの開口部は、このフレームの側部に設けられている作業機械であり、上部に座席が取り付けられたフレームの側部の開口部をカバー部材にて開閉可能にすることにより、座席の下部のフレームの側部の開口部をカバー部材にて覆った際の密閉性が簡単な構成で容易に確保できるとともに、カバー部材を開くだけで、座席の下に収容させた収容物に直接アクセスでき、これら収容物のメンテナンスなどを容易にできる。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の作業機械において、フレームの当接面部は、このフレームの側部上側に設けられ、カバー部材は、作業機械本体に下端部が回動可能に取り付けられ、シール部材は、前記カバー部材の上側部に取り付けられている作業機械であり、作業機械本体に下端部が回動可能に取り付けられたカバー部材を上方に回動させて、このカバー部材の上側部に取り付けられたシール部材を、フレームの側部上側に設けた当接面部に対向させて当接させることにより、カバー部材とフレームとの密閉性が簡単な構成でより確保される。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項3記載の作業機械において、カバー部材は、フレームの開口部に取り外し可能に取り付けられている作業機械であり、フレームの開口部にカバー部材を取り外し可能に取り付けることにより、このカバー部材をフレームの開口部に開閉可能に取り付けるための構成が簡略になるとともに、カバー部材を回動させてフレームの開口部を開口させる場合に比べ、この開口部を開口させた際の開口率を向上できるので、この開口部内の収容物へのアクセスがより容易になる。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載の作業機械において、カバー部材の少なくとも上側部の内側には、シール部材が取り付けられる細長平板状の取付片部が前記カバー部材の少なくとも上端部に沿って設けられている作業機械であり、カバー部材の少なくとも上側部の内側に、カバー部材の少なくとも上端部に沿って細長平板状の取付片部を設けたので、この取付片部にシール部材を簡単に取り付けて、フレームの開口部をカバー部材にて覆った際に生じるカバー部材とフレームとの隙間を少なくできる。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6いずれか記載の作業機械において、シール部材は、フレームの当接面部に当接する中空筒状のシール本体と、このシール本体の外周面の一部に一体化されるとともに、この一体化された部分から前記シール本体の径方向の外側に向けて開口し、カバー部材に嵌合されて取り付けられる断面略コ字状の取付凹部とを備えた作業機械であり、フレームの当接面部に当接する中空筒状のシール本体と一体化された部分からシール本体の径方向の外側に向けて開口した断面略コ字状の取付凹部をカバー部材に嵌合させて取り付けたので、このカバー部材にてフレームの開口部を覆った際に、シール部材のシール本体に対してカバー部材の閉じ方向の力を集中させ、シール本体を十分に変形できるから、このシール部材の全長に亘ってこのシール部材がより確実に当接面部に密着して当接し、これらフレームおよびカバー部材間がより確実に密閉される。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の作業機械において、シール部材の取付凹部の内側には、この取付凹部によるカバー部材への嵌合を抜け止め保持する抜止部が前記取付凹部の開口方向の反対側に向けて突設されている作業機械であり、シール部材の取付凹部によるカバー部材への嵌合を抜け止め保持する抜止部を、このシール部材の取付凹部の内側に、この取付凹部の開口方向の反対側に向けて突設したので、カバー部材へのシール部材の取付凹部の嵌合が容易であるとともに、抜止部の逆止作用により、このカバー部材からのシール部材の抜けがより確実に防止されるから、このカバー部材によるフレームへの密閉性がより確実に確保される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1乃至図8に示された第1の実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図8は、作業機械としての油圧ショベル1であり、この油圧ショベル1は、自走可能な無端状の履帯2を有する下部走行体3の上側に旋回部4を介して上部旋回体5が旋回可能に取り付けられている。なお、これら下部走行体3、旋回部4および上部旋回体5により作業機械本体6が構成されている。
【0018】
そして、この作業機械本体6の上部旋回体5の前側には、連結突部9が突設され、この連結突部9の先端部には、掘削作業などに用いられるフロント作業装置22が装着されている。
【0019】
一方、上部旋回体5上の後側には、図2、図7および図8に示すように、この上部旋回体5の上側面よりも上方に向けて突出した動力装置収容部24が設けられている。この動力装置収容部24は、図1、図2および図4乃至図7に示すように、この動力装置収容部24の枠部となる座席用フレーム25を備えている。この座席用フレーム25は、略矩形枠状の枠体26を備えており、この枠体26の各角部には、棒状の脚部27の長手方向を互いに平行にした状態で、これら脚部27それぞれの長手方向における一端部が一体的に接続されている。
【0020】
また、座席用フレーム25の前側の脚部27の下端部である一端部は、上部旋回体5上の中央部近傍に取り付けられたフレーム取付台28にボルト締めにて着脱可能に連結されている。さらに、この座席用フレーム25の後側の脚部27の下端部である他端部は、上部旋回体5の上側面上に連結されている。
【0021】
そして、この座席用フレーム25の内側には、収容物としてのバッテリ31が着脱可能に取り付けられている。このバッテリ31は、座席用フレーム25の内に形成される空間32に取り外し可能に収容されている。また、この空間32には、上部旋回体5内に下側略半分程度が収容された収容物としてのエンジン33の上側略半分程度が収容されて、座席用フレーム25にて覆われている。このエンジン33は、バッテリ31から供給される電源にて駆動する収容物としてのスタータモータ34により始動される。また、このバッテリ31は、エンジン33の駆動にて発電する収容物としての発電機35により充電される。なお、これらスタータモータ34および発電機35もまた、座席用フレーム25の空間32に収容されている。
【0022】
また、エンジン33には、図5乃至図7に示すように、このエンジン33にて駆動される流体圧ポンプである収容物としてのメインポンプ36が取り付けられている。このメインポンプ36には、流体圧ポンプである図示しないパイロットポンプが内蔵されている。したがって、このメインポンプ36もまた、座席用フレーム25内の空間32に収容されている。
【0023】
さらに、この空間32には、図2および図4乃至図7に示すように、メインポンプ36にて循環されるときは作動油となり、パイロットポンプにて循環されるときはパイロット油となる油を貯溜する作動流体タンクとしての収容物である作動油タンク41が収容されている。この作動油タンク41は、上部旋回体5上であるエンジン33の左側に取り付けられている。また、この作動油タンク41の前側下方には、凹状に窪んで内側にメインポンプ36が収容される収容凹部42が設けられている。
【0024】
一方、座席用フレーム25の上側部には、この座席用フレーム25内の空間32に連通した上部開口部43が開口されている。さらに、この座席用フレーム25の上側部には、この座席用フレーム25の上部開口部43を開閉可能とし、油圧ショベル1を運転および操作する作業者としての運転手であるオペレータが座る座席としてのシート体である運転席44が回動可能に取り付けられている。この運転席44は、座席用フレーム25にて作業機械本体6上に支持されている。また、この運転席44は、座席用フレーム25の上側部に取り付けられて、この座席用フレーム25上に載置されて支持される略矩形平板状の座板部45を備えている。この座板部45の後端部には、この座板部45に座ったオペレータの背凭れとなる背凭部46が角度調整可能に取り付けられている。
【0025】
さらに、この座板部45の後端部と座席用フレーム25の枠体26における上端面の後側との間には、この座席用フレーム25の上部開口部43を座板部45に開閉可能とさせるとともに、この座板部45を上部開口部43よりも後側へと回動させるヒンジ体47が取り付けられている。ここで、座席用フレーム25の上部に開口された上部開口部43からは、図4に示すように、主としてエンジン33の約右側半分、特に、このエンジン33に設けられたエンジンオイルの注入口であるオイル注入部49、スタータモータ34および発電機35を臨むことが可能である。
【0026】
そして、ヒンジ体47は、座板部45および座席用フレーム25よりも後側上方に向けて突出しており、座板部45の回動により、この座板部45を上部開口部43よりも、より後方に向けて移動できるように、この座板部45の後端部よりも後側上方に回動中心を位置させる。さらに、このヒンジ体47は、座板部45の前側を持ち上げて、この座板部45を後方に向けて回動させた際に、座席用フレーム25内が上部開口部43を介して点検あるいはメンテナンスができるように、この座席用フレーム25の上部開口部43を開口させる。
【0027】
また、座席用フレーム25の枠体26の両側部および後側の外側面には、図1、図2および図4乃至図7に示すように、滑らかな略平坦な当接面部65が形成されている。この当接面部65は、上下方向である鉛直方向に沿った平面であり、枠体26の両側部から後部に亘って湾曲して連続した上面視略U字状に形成されている。
【0028】
さらに、座席用フレーム25の枠体26の左右両側部と前後の脚部27との間には、この座席用フレーム25内の空間32に連通した開口部としての左右の側部開口部66がそれぞれ開口している。これら側部開口部66のそれぞれには、エンジンフードとして機能するカバー部材としての外装カバーである略平板状のサイドカバー67が開閉可能に直接取り付けられている。
【0029】
そして、これらサイドカバー67は、座席用フレーム25の側部開口部66のそれぞれを閉塞した際に、この座席用フレーム25の枠体26の外側面に沿って、この枠体26の当接面部65に、これら各サイドカバー67の上側部の先端部に位置する上端部64が近接する。また、これらサイドカバー67は、略平板状の板体の後部が内側に向かって円弧状に湾曲した形状に形成されている。さらに、これらサイドカバー67は、座席用フレーム25内の空間32に収容された、収容物としてのエンジン33、メインポンプ36および作動油タンク41など覆って外部から保護する。
【0030】
また、これらサイドカバー67は、上部旋回体5の上側部における両側縁に取り付けられた側部ヒンジ装置68に下端縁が連結されて、これら側部ヒンジ装置68により上端側が側方に向けて回動可能とされている。ここで、これら側部ヒンジ装置68は、座席用フレーム25の各側部開口部66を各サイドカバー67によってより開口させるために、座席用フレーム25の側方に向けて突出する円弧状に湾曲している。
【0031】
さらに、図1に示すように、各サイドカバー67の上側部は、幅方向に沿って内側に向けて湾曲しており、これら各サイドカバー67の上端部64における内側には、これら各サイドカバー67にて座席用フレーム25の側部開口部66を閉塞した際に、この座席用フレーム25の当接面部65に対して垂直に開口した断面凹溝状の凹溝部70が、これら各サイドカバー67の上端部64の幅方向に沿って形成されている。そして、これら各サイドカバー67の上端部64に対向した凹溝部70の内側縁が、これら各サイドカバー67の上端部64の突出方向に沿って突出した細長リブ状の第1の取付片部69となる。
【0032】
そして、この第1の取付片部69は、各サイドカバー67の幅方向に沿って一体的に突設されている。また、これら第1の取付片部69は、各サイドカバー67の上端部64に沿って形成されており、これら各サイドカバー67の上端部64の縁部から内側に平行に離間された位置に形成されている。さらに、これら第1の取付片部69は、各サイドカバー67にて座席用フレーム25の側部開口部66を閉塞した際に、この座席用フレーム25の当接面部65に対して、これら第1の取付片部69の先端部が垂直に対向して第1のシール部材71を介して当接する。
【0033】
また、これら各サイドカバー67それぞれの第1の取付片部69には、図1および図2に示すように、これら各サイドカバー67を回動させて座席用フレーム25の当接面部65の側部に対向して当接する第1のシール部材71が、これら第1の取付片部69の長手方向に沿って取り付けられている。そして、これら第1のシール部材71は、弾性変形可能な可撓性を有する合成ゴムなどにより成形されている。
【0034】
さらに、これら第1のシール部材71は、各サイドカバー67にて座席用フレーム25の側部開口部66を閉塞した際に、この座席用フレーム25の当接面部65の側部に対向して当接する細長中空円筒状のシール本体72を備えている。このシール本体72には、このシール本体72の外周面の一部に一体化された断面略コ字状の細長棒状である取付凹部73が形成されている。この取付凹部73は、この取付凹部73におけるシール本体72に一体化された部分から、このシール本体72の径方向である外側に向けて開口している。さらに、この取付凹部73は、各サイドカバー67それぞれの第1の取付片部69に嵌合されて、各サイドカバー67の上端部64の内側にシール本体72を取り付けさせるとともに、このシール本体72を各サイドカバー67の上端部64よりも座席用フレーム25の当接面部65に近接する側に向けて突出させる。
【0035】
また、この取付凹部73の内側における互いに対向した両内側面には、この取付凹部73による各サイドカバー67の第1の取付片部69への嵌合を抜け止め保持するリブ状の抜止部としての複数の抜止リブ74が、この取付凹部73の開口方向に反した方向である反対側に向けて傾斜して突設されている。そして、これら抜止リブ74は、図1に示すように、取付凹部73の両内側面から突出しており、この取付凹部73それぞれの内側面に、例えば2つずつ離間されて取り付けられている。
【0036】
ここで、各第1のシール部材71のシール本体72は、各サイドカバー67にて座席用フレーム25の側部開口部66を閉塞した際に、これら各サイドカバー67の第1の取付片部69による押し付けによって、座席用フレーム25の当接面部65の側部に略均等に当接して、これら当接面部65と各サイドカバー67の第1の取付片部69との間を密閉させる。
【0037】
また、各サイドカバー67の後側の周縁には、図3に示すように、これらサイドカバー67の後側の周縁に沿って内側に向けて略垂直に屈曲し、さらに先端部が外側に向けて略垂直に屈曲した細長リブ状の第2の取付片部75が一体的に設けられている。これら第2の取付片部75には、これら第2の取付片部75の長手方向であるサイドカバー67の上下方向に沿って細長棒状の第2のシール部材76が取り付けられている。この第2のシール部材76は、弾性変形可能な可撓性を有する合成ゴムなどにて成形されている。
【0038】
さらに、この第2のシール部材76は、細長中空円筒状のシール本体77を備えている。このシール本体77には、このシール本体77の外周面の一部に一体化された断面略コ字状の細長棒状である取付凹部78が形成されている。この取付凹部78は、この取付凹部78の一方の外側面部がシール本体77に接続され、この接続部を接点とするシール本体77の接線方向に向かって開口している。さらに、この取付凹部78は、各サイドカバー67それぞれの第2の取付片部75に嵌合されて、これら各サイドカバー67の後側の周縁にシール本体77を取り付けさせて、このシール本体77を進行方向後側に向けて突出させる。
【0039】
一方、座席用フレーム25の枠体26の後部と後側の脚部27との間には、この座席用フレーム25内の空間32に連通した開口部としての後部開口部81が開口している。この後部開口部81には、エンジンフードとして機能するカバー部材としての外装カバーである略平板状のリアカバー82が開閉可能に直接取り付けられている。
【0040】
そして、このリアカバー82は、座席用フレーム25の後部開口部81を閉塞した際に、この座席用フレーム25の枠体26の外側面に沿って、この枠体26の外側面に、リアカバー82の上端部が当接する。また、このリアカバー82は、座席用フレーム25の当接面部65の後側に沿って略円弧状に湾曲した形状に形成されている。さらに、このリアカバー82は、座席用フレーム25内の空間32に収容されたエンジン33やメインポンプ36などを覆って外部から保護する。
【0041】
また、このリアカバー82は、座席用フレーム25の当接面部65の後側における中央部に取り付けられた後部ヒンジ装置83に上端部が回動可能に連結されている。さらに、このリアカバー82は、このリアカバー82の上端部が連結された後部ヒンジ装置83にてこのリアカバー82の下端側を回動させることにより、このリアカバー82の下端縁が上部旋回体5の上端縁に当接して、座席用フレーム25の後部開口部81を開閉可能に閉塞する。
【0042】
そして、このリアカバー82の両側縁および下端縁には、このリアカバー82の周縁に沿って内側に向けて略垂直に屈曲した当接片部84が一体的に設けられている。そして、この当接片部84は、各サイドカバー67により座席用フレーム25の各側部開口部66を閉塞した後に、この座席用フレーム25の後部開口部81をリアカバー82にて閉塞した際に、これらサイドカバー67の第2の取付片部75に取り付けられた第2のシール部材76のシール本体77に対し両側部が略垂直に対向して略均等に当接するとともに、下端部が上部旋回体5の上側外縁に対して略垂直に対向して当接する。
【0043】
なお、各サイドカバー67にて座席用フレーム25の各側部開口部66を閉塞した後に、この座席用フレーム25の後部開口部81をリアカバー82にて閉塞することにより、このリアカバー82の下部に設けられたラッチ機構88にてラッチ固定することによって、各サイドカバー67による座席用フレーム25の各側部開口部66の閉塞を保持させる。
【0044】
次に、図1乃至図8に示された第1の実施の形態の作用効果を説明する。
【0045】
まず、座席用フレーム25の側部開口部66および後部開口部81を開口させる場合には、図2に示すように、この座席用フレーム25の当接面部65の後側に取り付けられた後部ヒンジ装置83を回動中心として、リアカバー82の下端部を上方へと回動させる。
【0046】
この状態で、上部旋回体5の上側部における両側縁に取り付けられた側部ヒンジ装置68を回動中心として、各サイドカバー67の上端部64を下方へと回動させて、座席用フレーム25の各側部開口部66のそれぞれを開口させる。
【0047】
この結果、座席用フレーム25の側部開口部66および後部開口部81のそれぞれから、この座席用フレーム25内のエンジン33、メインポンプ36および作動油タンク41などの収容物の点検やメンテナンスなどが可能となる。
【0048】
この状態から、サイドカバー67およびリアカバー82により座席用フレーム25の側部開口部66および後部開口部81のそれぞれを閉塞させる場合には、まず、各側部ヒンジ装置68を回動中心として、各サイドカバー67の上端部64を上方へと回動させて、これら各サイドカバー67の第1の取付片部69に取り付けられた第1のシール部材71のシール本体72を座席用フレーム25の当接面部65の側部に当接させた後、この状態で、図示しないボルトにより各サイドカバー67の上端部64を当接面部65に固定する。
【0049】
この後、後部ヒンジ装置83を回動中心として、リアカバー82の下端部を下方へと回動させて、このリアカバー82の下端縁に位置する当接片部84を上部旋回体5の後側の上側縁に当接させるとともに、ラッチ機構88で固定することにより、このリアカバー82の両側縁の位置する当接片部84を各サイドカバー67の第2の取付片部75に取り付けた第2のシール部材76のシール本体77に当接させる。
【0050】
上述したように、上記第1の実施の形態によれば、上部に運転席44が取り付けられた座席用フレーム25の側部開口部66をサイドカバー67にて閉塞した際に、このサイドカバー67の上端部64の内側に取り付けた第1のシール部材71のシール本体72が、座席用フレーム25の枠体26の外側部に設けた当接面部65に略垂直に対向して当接する。このとき、それぞれのサイドカバー67の上側部をボルトによって、座席用フレーム25の当接面部65に固定することで、第1のシール部材71のシール本体72を座席用フレーム25の当接面部65の側部に略均等に当接させて、これら当接面部65とサイドカバー67の上側部との間を密閉できる。
【0051】
このため、これら座席用フレーム25とサイドカバー67との間に、これら座席用フレーム25とサイドカバー67との間の密閉性を確保させるための新たなフレームなどの枠体を設ける必要がなくなるので、座席用フレーム25の側部開口部66を開閉可能にするサイドカバー67の上側部と座席用フレーム25の上側縁との密閉性を簡単な構成で容易に確保できる。
【0052】
よって、この座席用フレーム25の側部開口部66をサイドカバー67の回動にて開口させることにより、この座席用フレーム25内に収容させたエンジン33、メインポンプ36および作動油タンク41などの点検やメンテナンスなどが簡単な開閉作業で可能となるとともに、これらエンジン33、メインポンプ36および作動油タンク41などをサイドカバー67によって簡単な構成で確実に保護できる。
【0053】
また、上部に運転席44が取り付けられた座席用フレーム25の側部に位置する側部開口部66をサイドカバー67にて開閉可能としたので、これらサイドカバー67を開くだけで、座席用フレーム25内に収容させたエンジン33、メインポンプ36および作動油タンク41などの収容物に直接アクセスできるとともに、これら収容物の点検やメンテナンスなどを容易にできる。
【0054】
さらに、第1のシール部材71の取付凹部73を嵌合することにより、この第1のシール部材71のシール本体72を各サイドカバー67の内側に取り付けさせる第1の取付片部69を、各サイドカバー67の上端部64の内側に設けたので、これら各サイドカバー67の上端部64と座席用フレーム25の当接面部65との間に介在する第1のシール部材71によって、サイドカバー67の第1の取付片部69と座席用フレーム25の当接面部65との間の密着性を簡単な構成で確実に確保しつつ、座席用フレーム25の側部開口部66をサイドカバー67にて閉塞した際に生じる、これらサイドカバー67の上端部64と座席用フレーム25の当接面部65との間の隙間を少なくできるから、外部からの美観を向上できる。
【0055】
また、サイドカバー67の第1の取付片部69に第1のシール部材71の取付凹部73を嵌合させるだけで、この第1のシール部材71のシール本体72をサイドカバー67の上端部64の内側に沿って、このサイドカバー67の上端部64の内側に取り付けることができるから、この第1のシール部材71の取り付けを簡単かつ確実にできる。
【0056】
さらに、第1のシール部材71のシール本体72の径方向における外側に向けて開口するように、このシール本体72に断面コ字状の取付凹部73を一体化させたので、サイドカバー67にて座席用フレーム25の側部開口部66を覆い、この座席用フレーム25の当接面部65に対してサイドカバー67の第1の取付片部69を略垂直に当接させた際に、これら第1のシール部材71のシール本体72に対してサイドカバー67を閉じる方向である閉じ方向の力を集中できるから、このシール本体72を十分に変形できる。
【0057】
したがって、この第1のシール部材71のシール本体72を長手方向に沿った全長に亘って十分に変形させつつ、このシール本体72をより確実に座席用フレーム25の当接面部65に密着させて当接できるから、これら当接面部65とサイドカバー67の第1の取付片部69との間をより確実に密閉できる。
【0058】
また、第1のシール部材71の取付凹部73の内側における互いに対向した両内側面に、この取付凹部73による各サイドカバー67の第1の取付片部69への嵌合を抜け止め保持するリブ状の複数の抜止リブ74を取付凹部73の開口方向の反対側に向けて傾斜させて突設させたので、サイドカバー67の第1の取付片部69への第1のシール部材71の取付凹部73による嵌合を容易にできるとともに、この取付凹部73に設けた抜止リブ74による逆止作用によって、このサイドカバー67の第1の取付片部69からの第1のシール部材71の取付凹部73の抜けを簡単な構成でより確実に防止できるから、このサイドカバー67による座席用フレーム25の当接面部65への密閉性を簡単な構成でより確実に確保できる。
【0059】
さらに、座席用フレーム25の側部開口部66および後部開口部81のそれぞれを閉塞させる際に、この座席用フレーム25の側部開口部66をサイドカバー67にて覆った後に、この座席用フレーム25の後部開口部81をリアカバー82にて覆って、このリアカバー82の両側縁の位置する当接片部84を、各サイドカバー67の第2の取付片部75に取り付けた第2のシール部材76のシール本体77に当接させたので、このリアカバー82のラッチ機構88によるラッチ固定によって、各サイドカバー67の第2の取付片部75とリアカバー82の当接片部84との間の密閉性を第2のシール部材76にてより確実に確保できるとともに、これらサイドカバー67とリアカバー82との間に新たなフレームなどの枠体を設けることなく、これらサイドカバー67とリアカバー82との間を簡単な構成で確実かつ容易に密閉できる。
【0060】
次に、本発明の第2の実施の形態を図9乃至図11を参照しながら詳細に説明する。
【0061】
この図9乃至図11に示す油圧ショベル1は、基本的には図1乃至図8に示す油圧ショベル1の構成と同様であるが、座席用フレーム25の側部開口部66を開閉可能にするサイドカバー67を取り外し可能に取り付けたものである。
【0062】
すなわち、このサイドカバー67の内側面の下端縁には、図10および図11に示すように、細長断面L字状の支持部材91の一側片の外側が長手方向を沿わせた状態で取り付けられている。この支持部材91は、この支持部材91の他側片をサイドカバー67の下端縁側に向けた状態でボルト90にて締め付け固定されることにより取り付けられている。また、この支持部材91の他側片は、サイドカバー67の内側面に対して略垂直に突出している。
【0063】
さらに、この支持部材91の他側片の長手方向における両端部には、円形状の嵌合孔部92が穿設されている。この嵌合孔部92は、支持部材91の他側片に対して垂直に、すなわちこの支持部材91の他側片の厚さ方向に向けて貫通している。また、この嵌合孔部92には、この嵌合孔部92の内周面を覆う円環状のカバー体としてのグロメット93が取り付けられている。このグロメット93は、嵌合孔部92の両端縁のそれぞれを覆っており、支持部材91の他側片の両面よりも突出している。
【0064】
一方、上部旋回体5の上側部の両側縁には、細長断面L字状の本体側支持部材94が取り付けられている。この本体側支持部材94は、この本体側支持部材94の一側片の外側を上部旋回体5の両側縁に長手方向を沿わせた状態で取り付けられている。また、この本体側支持部材94は、この本体側支持部材94の他側片を上部旋回体5の下端縁側に向けた状態でボルト90にて締め付け固定されることにより取り付けられている。そして、この本体側支持部材94の他側片は、上部旋回体5の両側面に対して略垂直に突出している。
【0065】
さらに、この本体側支持部材94の他側片の長手方向における両端部には、上方に向けて突出した細長略円筒状の嵌合突部としての固定ピンである嵌合ピン部95が突設されている。この嵌合ピン部95は、本体側支持部材94の他側片に対して垂直に、すなわちこの本体側支持部材94の他側片の厚さ方向に向けて突出している。そして、この嵌合ピン部95は、サイドカバー67の内側面に取り付けられた支持部材91の嵌合孔部92の下側から嵌合されて、このサイドカバー67の下端縁を支持する。
【0066】
また、図9に示すように、このサイドカバー67の上側部の前側には、貫通した円形状のボルト挿入孔96が穿設されている。このボルト挿入孔96には、サイドカバー67の外側から図示しないボルトの軸部が挿入されて、このボルトの軸部を、座席用フレーム25の枠体26の側部に穿設したボルト孔97に螺合させることにより、この座席用フレーム25の側部開口部66にサイドカバー67が取り付けられる。
【0067】
次に、図9乃至図11に示された第2の実施の形態の作用効果を説明する。
【0068】
まず、図11に示すように、サイドカバー67の内側面に取り付けられた支持部材91の嵌合孔部92の下側から、図10に示すように、上部旋回体5の両側面に取り付けられた本体側支持部材94の嵌合ピン部95を嵌合させる。
【0069】
この後、サイドカバー67により座席用フレーム25の側部開口部66を閉塞させ、この状態で、このサイドカバー67のボルト挿入孔96にボルトの軸部を挿入し、このボルトの軸部を座席用フレーム25のボルト孔97に螺合させて、この座席用フレーム25の側部開口部66をサイドカバー67にて開閉可能に閉塞する。
【0070】
この状態で、リアカバー82の下端部を下方へと回動させて、このリアカバー82の両側縁の位置する当接片部84を各サイドカバー67の第2の取付片部75に取り付けた第2のシール部材76のシール本体77に当接させて、これら各サイドカバー67の後側の縁部を保持する。
【0071】
また、この状態から、サイドカバー67のボルト挿入孔96に固定されたボルトの軸部をボルト孔から取り外した後、このサイドカバー67を上方に向けて持ち上げて、このサイドカバー67の嵌合孔部92への上部旋回体5の嵌合ピン部95による嵌合を解除させる。
【0072】
この結果、このサイドカバー67を座席用フレーム25から取り外すことにより、この座席用フレーム25の側部開口部66がサイドカバー67により開口される。
【0073】
さらに、サイドカバー67の下端縁の嵌合孔部92を上部旋回体5の嵌合ピン部95に嵌合させた後、このサイドカバー67の上側部をボルトにて座席用フレーム25の枠体26に固定させることにより、この座席用フレーム25の側部開口部66をサイドカバー66にて開閉可能とさせた。このため、このサイドカバー67を座席用フレーム25の側部開口部66に対して側部ヒンジ装置68などにより回動可能として開閉可能にする場合に比べ、この側部開口部66をサイドカバー67にて開閉可能にするための構成を簡略にできる。よって、この側部開口部66をサイドカバー67にて開閉可能にするための製造コストを大幅に削減できる。
【0074】
また、サイドカバー67を側部ヒンジ装置68などにより回動させて座席用フレーム25の側部開口部66を開口させる場合に比べ、この側部開口部66からサイドカバー67を取り外してこの側部開口部66を開口させるので、この側部開口部66を開口させた際の開口率を最大限に確保でき、この側部開口部66の開口率を向上できる。
【0075】
よって、この側部開口部66内に収容させたエンジン33、メインポンプ36および作動油タンク41などへのアクセスがより容易になるから、これらエンジン33、メインポンプ36および作動油タンク41などの点検やメンテナンスなどがより容易にできる。
【0076】
さらに、サイドカバー67にて側部開口部66を閉塞させた後、リアカバー82の下端部を下方へと回動させることにより、このリアカバー82の両側縁の位置する当接片部84がサイドカバー67の後側の縁部を保持する。このため、このサイドカバー67の前側の上部のみをボルト締めするだけで、このサイドカバー67を確実に座席用フレーム25の側部開口部66に取り付けることができる。よって、このサイドカバー67による側部開口部66への着脱がより容易になるから、このサイドカバー67の取り扱い性をより向上できる。
【0077】
なお、上記各実施の形態では、運転席44の座板部45にて座席用フレーム25の上部開口部43を開口させて、この座席フレーム25内のスタータモータ34および発電機35などの点検あるいはメンテナンス、およびエンジン31のオイル注入部49からのエンジンオイルの注入を可能にしたり、サイドカバー67およびリアカバー82にて座席用フレーム25の側部開口部66および後部開口部81を開口させて、この座席用フレーム25内のエンジン33およびメインポンプ36などの点検やメンテナンスなどを容易に可能にしたりしたが、これら座板部45、サイドカバー67および後部開口部81のいずれかにより座席用フレーム25の上部開口部43、側部開口部66および後部開口部81を開口させることにより、これら上部開口部43、側部開口部66および後部開口部81の内側に設けられた工具箱などを開閉させる構成としてもよい。
【0078】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、カバー部材にてフレームの開口部を覆った際に、このフレームの開口縁に設けた略平坦な当接面部に、カバー部材に取り付けたシール部材が対向して当接して、これらフレームおよびカバー部材間をシール部材にて密閉できるので、フレームの開口部を開閉可能にするカバー部材とフレームとの密閉性を簡単な構成で容易に確保できる。
【0079】
請求項2記載の発明によれば、カバー部材にてフレームの開口部を覆った際に、カバー部材に取り付けたシール部材がフレームの当接面部に対向して当接して、これらフレームおよびカバー部材間の密閉性を確保できるので、フレームの開口部に連通した空間に収容した収容物を簡単な構成で容易に保護できる。
【0080】
請求項3記載の発明によれば、上部に座席が取り付けられたフレームの側部の開口部をカバー部材にて開閉可能にすることにより、座席の下部のフレームの側部の開口部をカバー部材にて覆った際の密閉性が簡単な構成で容易に確保できるとともに、カバー部材を開くだけで、座席の下に収容させた収容物に直接アクセスでき、これら収容物のメンテナンスなどを容易にできる。
【0081】
請求項4記載の発明によれば、作業機械本体に下端部が回動可能に取り付けられたカバー部材を上方に回動させて、このカバー部材の上側部に取り付けられたシール部材を、フレームの側部上側に設けた当接面部に対向させて当接させることにより、カバー部材とフレームとの密閉性を簡単な構成でより確保できる。
【0082】
請求項5記載の発明によれば、フレームの開口部にカバー部材を取り外し可能に取り付けることにより、このカバー部材をフレームの開口部に開閉可能に取り付けるための構成を簡略にできるとともに、カバー部材を回動させてフレームの開口部を開口させる場合に比べ、この開口部の開口率を向上できるので、この開口部内の収容物へのアクセスをより容易にできる。
【0083】
請求項6記載の発明によれば、カバー部材の少なくとも上側部の内側に、このカバー部材の少なくとも上端部に沿って細長平板状の取付片部を設けたので、この取付片部にシール部材を簡単に取り付けて、フレームの開口部をカバー部材にて覆った際に生じるカバー部材とフレームとの隙間を少なくできる。
【0084】
請求項7記載の発明によれば、フレームの当接面部に当接するシール本体と一体化された部分からシール本体の径方向の外側に向けて開口した断面略コ字状の取付凹部をカバー部材に嵌合させて取り付けたので、このカバー部材にてフレームの開口部を覆った際に、シール部材のシール本体に対してカバー部材の閉じ方向の力を集中させ、シール本体を十分に変形できるから、このシール部材の全長に亘ってこのシール部材をより確実に当接面部に密着させて当接でき、これらフレームおよびカバー部材間をより確実に密閉できる。
【0085】
請求項8記載の発明によれば、シール部材の取付凹部によるカバー部材への嵌合を抜け止め保持する抜止部を、このシール部材の取付凹部の内側に、この取付凹部の開口方向の反対側に向けて突設したので、カバー部材へのシール部材の取付凹部の嵌合を容易にできるとともに、抜止部の逆止作用により、このカバー部材からのシール部材の抜けをより確実に防止できるから、このカバー部材によるフレームへの密閉性をより確実に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業機械の一実施の形態におけるフレームにカバー部材を当接させた状態を示す説明断面図である。
【図2】同上作業機械のカバー部材を開いた状態を示す後方斜視図である。
【図3】同上作業機械の一部を示す説明断面図である。
【図4】同上作業機械の一部を示す説明上面図である。
【図5】同上作業機械の一部を示す分解側面図である。
【図6】同上作業機械のフレームを示す側面図である。
【図7】同上作業機械の一部を示す側面図である。
【図8】同上作業機械を示す側面図である。
【図9】本発明に係る作業機械の第2の実施の形態におけるカバー部材を開いた状態を示す後方斜視図である。
【図10】同上作業機械のカバー部材により開口部を閉塞した状態を示す断面図である。
【図11】同上作業機械のカバー部材により開口部を閉塞する前の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 作業機械としての油圧ショベル
6 作業機械本体
25 フレームとしての座席用フレーム
32 空間
44 座席としての運転席
65 当接面部
66 開口部としての側部開口部
67 カバー部材としてのサイドカバー
69 取付片部としての第1の取付片部
71 シール部材としての第1のシール部材
72 シール本体
73 取付凹部
74 抜止部としての抜止リブ

Claims (8)

  1. 作業機械本体と、
    この作業機械本体に設けられ、開口部を有しこの開口部の開口縁に略平坦な当接面部が設けられたフレームと、
    このフレームの開口部を開閉可能に覆うカバー部材と、
    このカバー部材に取り付けられ、このカバー部材にて前記フレームの開口部を覆った際にこのフレームの当接面部に対向して当接して、これらフレームおよびカバー部材間を密閉させるシール部材と
    を具備したことを特徴とした作業機械。
  2. フレームは、開口部に連通した空間を有する
    ことを特徴とした請求項1記載の作業機械。
  3. フレーム上に取り付けられた座席を具備し、
    前記フレームの開口部は、このフレームの側部に設けられている
    ことを特徴とした請求項1または2記載の作業機械。
  4. フレームの当接面部は、このフレームの側部上側に設けられ、
    カバー部材は、作業機械本体に下端部が回動可能に取り付けられ、
    シール部材は、前記カバー部材の上側部に取り付けられている
    ことを特徴とした請求項3記載の作業機械。
  5. カバー部材は、フレームの開口部に取り外し可能に取り付けられている
    ことを特徴とした請求項3記載の作業機械。
  6. カバー部材の少なくとも上側部の内側には、シール部材が取り付けられる細長平板状の取付片部が前記カバー部材の少なくとも上端部に沿って設けられている
    ことを特徴とした請求項4または5記載の作業機械。
  7. シール部材は、フレームの当接面部に当接する中空筒状のシール本体と、
    このシール本体の外周面の一部に一体化されるとともに、この一体化された部分から前記シール本体の径方向の外側に向けて開口し、カバー部材に嵌合されて取り付けられる断面略コ字状の取付凹部と
    を備えたことを特徴とした請求項1乃至6いずれか記載の作業機械。
  8. シール部材の取付凹部の内側には、この取付凹部によるカバー部材への嵌合を抜け止め保持する抜止部が前記取付凹部の開口方向の反対側に向けて突設されている
    ことを特徴とした請求項7記載の作業機械。
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