JP3148637B2 - 建設作業機におけるボンネット支持構造 - Google Patents

建設作業機におけるボンネット支持構造

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JP3148637B2
JP3148637B2 JP12592096A JP12592096A JP3148637B2 JP 3148637 B2 JP3148637 B2 JP 3148637B2 JP 12592096 A JP12592096 A JP 12592096A JP 12592096 A JP12592096 A JP 12592096A JP 3148637 B2 JP3148637 B2 JP 3148637B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホー等の建
設作業機におけるボンネット支持部の構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来バックホーにあっては、旋回機体の
後部に、該旋回機体の前部に設けた作業装置とのバラン
スを図るウエイトを備え、旋回機体上にエンジン等を覆
うボンネットを備え、該ボンネットの後側部を前記ウエ
イトの後部にヒンジ装置を介して開閉自在に支持してい
るものがあり(例えば、実開平6─29545号公報参
照)、このボンネットでエンジン等の全体を覆い、また
開くことでエンジン等の全体を開放するように構成され
ている。
【0003】そして、この種のバックホーにおいて、通
常ボンネットを開放した際には、支え棒、ワイヤー、エ
アシリンダ等でボンネットを支えて開放した状態を保持
するようにし、また、閉鎖した際には、ボンネットの下
縁を旋回機体の上面及びウエイトの上面で支持するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年バック
ホーは、狭い場所での作業を容易に行うようにするため
に、旋回機体の旋回径をできるだけ小さくして小型化を
図るようにしており、そのため、旋回機体の大きさは小
さくなってボンネットによって覆われて形成されるエン
ジン、ラジエータ等を収容するエンジンルームも可及的
に小さくなる。
【0005】しかし、上述の従来のもののように、ボン
ネットの開閉状態を支持するために支え棒等を用いるよ
うにするとボンネット内にこれらを収めるスペースを確
保しなければならず、上記の小型化に反することとなっ
てしまう。また、ボンネットを閉鎖した際には、平坦状
に形成された旋回機体上面及びウエイト上面によってボ
ンネットが支持されるので、バックホーの旋回操作時、
や走行時等にボンネットのガタつき等が発生する恐れが
ある。また、ボンネットが位置ずれして旋回機体、ウエ
イトとの間に隙間が生じる恐れもあり、このような場合
には、隙間からエンジン音が漏れて騒音の原因になった
り、隙間からラジエータ風が逃げて冷却効率を損なうと
いう問題を招来する。
【0006】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、ボ
ンネットの開放状態を支え棒等の部材を設けることなく
ボンネット内の省スペースを図り、またボンネットの安
定した保持を可能とする。また、ボンネットの閉鎖状態
においても隙間なく安定してボンネットを保持できるよ
うにした旋回作業機におけるボンネットを支持構造を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために以下の技術的手段を講じている。すなわち、
作業機1の機体3上にエンジン16等の機器を覆うボン
ネット11を設け、このボンネット11の一側を機体3
側にヒンジ装置42を介して開閉自在に支持した建設作
業機におけるボンネット支持構造において、前記ヒンジ
装置42は、一端が前記機体3側に回動自在に支持され
他端が前記ボンネット11側に固定されるヒンジ部材4
5を有しており、前記機体3に、ボンネット11を開放
した際に前記ヒンジ部材45と当接することでボンネッ
ト11の開放状態を保持する支承面50を形成したこと
を特徴としている。
【0008】これによれば、ボンネット11の開放状態
を機体3の支承面50によって保持するために支え棒等
の部材を設ける必要もなくなり、よってボンネット11
に余分なスペースを確保することもなく機体小型化も可
能となる。また、本発明は、前記機体3にエンジン16
等の機器を収容する開口部10を形成し、該開口部10
における周壁9D上端の下方に前記ヒンジ部材45の一
端を支持し、該ヒンジ部材45を回動させた際に前記周
壁9D上端を回避する凹部49をヒンジ部材45に形成
し、前記周壁9Dに前記支承面50を形成するとともに
前記凹部49の一側に支承面50と当接する被支承面4
9aを形成したことを特徴とし、これによれば、ボンネ
ット11の支持構造を簡素なものとし、しかもヒンジ部
材45の凹部49によってボンネット11の開放角度を
大きく採ることが可能となる。
【0009】そして、本発明は、前記機体3の後部に、
該機体3の前部に設けた作業装置4とのバランスを図る
ウエイト9を備え、前記ヒンジ部材45の一端がウエイ
ト9に支持されるとともに前記支承面50をウエイト9
に形成したことを特徴とし、これにより、ウエイト9を
利用してより安定したボンネットの開放保持が可能であ
る。
【0010】さらに、本発明は、前記機体3の上面に水
平で平坦なステップ部8Aと、該ステップ部8Aから後
斜め上方に延伸する傾斜部9Aと、該傾斜部9Aから機
体3の後端にかけてステップ部8Aに略平行する受承部
50とを形成し、前記ボンネット11の下縁を前記ステ
ップ部8A、傾斜部9A、受承部9Bに適合した形状と
して載設可能に形成することを特徴とし、これによれ
ば、ボンネット11を閉じた際にも機体3のステップ部
8A、傾斜部9A、受承部9Bと、これに適合するボン
ネット11下縁により確実に位置決めされ、安定的に閉
鎖状態を保持し、ボンネット11と機体3との間に隙間
を生じることが殆どなくなる。
【0011】また、本発明は、前記ボンネット11下縁
に、弾性シール材52を設けたことを特徴とし、これに
よって、ボンネット11と機体3との間の隙間防止をよ
り確実なものとするとともにボンネット11閉鎖時の衝
撃を緩らげるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図3は建設作業機としての小型バ
ックホー1を示しており、この小型バックホー1は走行
装置2と旋回機体3と作業装置(掘削装置)4とから主
構成されている。
【0013】なお、以下、図4に矢示Bで示すバックホ
ー1の走行方向を前後方向といい、この前後方向に直交
する矢示Cで示す横方向を左右方向という。走行装置2
は、図3乃至図5に示すように、ゴム製履帯を有するク
ローラ走行体5を左右一対備えると共に、これら走行体
5を油圧モータM1で駆動するようにしたクローラ式走
行装置が採用されている。この走行装置2は、各クロー
ラ走行体5を左右方向に移動自在に連結支持すると共
に、油圧シリンダで左右に移動可能とすることで、左右
クローラ走行体5の間隔を調節できるよう構成されてい
る。また、この走行装置2の前部にはドーザ6が設けら
れている。
【0014】前記掘削装置4は、図3乃至図5および図
7に示すように、旋回機体3内の右側前部に固定されて
いて旋回機体3前面に形成された開口30から突出され
る上下一対の支持ブラケット29に支軸31を介して上
下軸心廻りに左右揺動自在に枢着された揺動ブラケット
32と、基部が揺動ブラケット32に左右軸廻りに揺動
自在に枢着されたブーム34と、このブーム34の先端
側に左右軸廻りに揺動自在に枢着されたアーム35と、
アーム35の先端側にスクイ・ダンプ自在に取付けられ
たバケット36とを備えてなる。
【0015】前記揺動ブラケット32の右側部には、ラ
ジエータ17下方の旋回機体3内に配置されたスイング
シリンダ33のピストンロッド33aが上下軸廻りに回
動自在に枢着されており、該スイングシリンダ33のピ
ストンロッド33aの出退によって揺動ブラケット32
が支軸31廻りに左右に揺動される。前記ブーム34
は、揺動ブラケット32とブーム34の中途部との間に
設けられたブームシリンダ37によって揺動動作され、
アーム35は、ブーム32の中途部とアーム35の基部
との間に設けられたアームシリンダ38によって揺動動
作され、バケット36は、アーム35の基部とバケット
36の取付部との間に設けられたバケットシリンダ39
によってスクイ・ダンプ動作されるようになっている。
【0016】旋回機体3は、走行装置2の左右クローラ
走行体5間の中央部に設けられた軸受体7に、上下方向
の旋回軸心A廻りに回動自在に支持された本体部8を備
え、この本体部8の後部には該本体部8前部に取付けら
れる掘削装置4等との重量バランスを図るカウンタウェ
イト9が装着されている。この旋回機体3の後面側は、
図4および図7に示すように、略旋回軸心Aを中心とす
る平面視円弧状に形成されると共に、旋回したときにこ
の機体後面が描く旋回軌跡円は、左右クローラ走行体5
の左右幅を最も大きく採ったときの、走行装置2の左右
幅内に収められて該走行装置2の左右幅から旋回機体3
が外方へ突出することはない。また、旋回機体3の旋回
軌跡円は、クローラ走行体5の前後長さ内に収められて
いる。すなわち、バックホー1はいわゆる後方小旋回型
として構成されており、運転者は、旋回を伴った作業を
するに際しても後方に神経を使わなくともよく、作業に
専念できるものである。
【0017】また、旋回機体3の左右幅は前記機体後面
が描く旋回軌跡円の直径より幅狭に形成されていて、左
右側面は平面視で互いに平行する直線状に形成されてお
り、左右クローラ走行体5の左右幅を最も狭くしたとき
には、クローラ走行体5の左右外端縁が旋回機体3の左
右側面と略一致する位置となるように構成されている。
【0018】図6及び図7に示すように、旋回機体3上
面後部の、本体部8とウェイト9との間は上方に開口状
とされ、この開口部10はボンネット11により閉塞状
とされ、また本体部8の内部は機器類が収容可能なよう
に中空状とされている。旋回機体3上の前部左側には、
走行装置2、旋回機体3、掘削装置4等に備えられた油
圧機器操作用のレバー、ペダル等を備えた操縦ボックス
12が設けられ、この操縦ボックス12下方の旋回機体
3内には各油圧機器を制御する制御弁13が配置されて
いる。また、操縦ボックス12後方のボンネット11上
には運転席14が設けられ、このボンネット11上面の
運転席14が設けられるところは、安定感をだすため
に、上方から凹設された凹部15とされている。さら
に、操縦ボックス12とボンネット11とは前後に間隔
をおいて配置されていて、この操縦ボックス12とボン
ネット11との間が通路空間とされており、該通路空間
に対応する本体部8上面が水平に平坦なステップ部8A
とされている。なお、操縦ボックス12には、運転席1
4への乗降の際に用いることができる手すり54が取付
けられており、ウエイト9の左右側面には着脱自在に日
除け55の支柱が取り付けられる。
【0019】前記手すり54は、図5で示す正面視にお
いて略門型に形成されており、該手すり54の左側は操
作ボックス12より左方に突出するとともに操作ボック
ス12の上下中途部に固定され、手すり54の右側は操
作ボックス12の前方で下方に延設されて操作ボックス
12の下部側固定されている。また、手すり54の右側
は、掘削装置4におけるブーム34よりも左方に配置さ
れている。したがって、ブーム34の上下(前後)揺動
によってもブーム34が手すり54に干渉するようなこ
とがなく、該手すり54の損傷を防止している。
【0020】旋回機体3の開口部10には、図6及び図
7に示すように、エンジン16、ラジエータ17、前記
エンジン16により駆動される油圧ポンプ18、エンジ
ン16用の燃料タンク19、各油圧機器用の作動油タン
ク20等の機器が収められ、これら機器はボンネット1
1によって覆われるようになっている。前記エンジン1
6は旋回機体3の左右方向中央部に横置き配置されてい
て、エンジン16のクランク軸心Dが旋回機体3の左右
方向に略一致されている。このエンジン16の右側方に
ラジエータ17が配置され、エンジン16の左側に油圧
ポンプ18が配置されて取付固定されており、該油圧ポ
ンプ18がエンジン16の出力軸によって駆動されるよ
うになっている。油圧ポンプ18の上方にはマフラ21
が前後方向に配置され、油圧ポンプ18の下方には前後
方向に長く形成された燃料タンク19が配置され、エン
ジン16の後方下部側には作動油タンク20が配置され
ている。
【0021】前記作動油タンク20は、ウェイト9に上
方から凹設することにより一体形成されており、左右方
向横長に形成され、この作動油タンク20の上部には、
上端開口を閉塞する蓋体20aがボルト固定され、該蓋
体20a上の左側には、補助タンク22が設けられてい
る。また、この補助タンク22の左側でウエイト9の左
右略中央部にはバッテリ23が配置固定されている。
【0022】なお、このように掘削装置4が旋回機体3
の右側前部に取付けられているのに対して、燃料タンク
19が旋回機体3の後部左側に配置され、作動油タンク
20が旋回機体3の後部に左右方向に亘って配置されて
いるので、前後の重量バランスを良好なものとしてい
る。エンジン16の上部右側後方には、エアクリーナ2
4が左右方向に配置され、このエアクリーナ24の吸気
ホース25は、該エアクリーナ24からエンジン16上
部の左側を迂回してエンジン16の前方側に延設される
と共に、エンジン16上部前方を右方に向けて延設さ
れ、ラジエータ17の前側で下方に向けて該ラジエータ
17の下方側まで延設されている。
【0023】前記ラジエータ17は、図4および図7に
示すように、ボンネット11の右側側面に形成された、
多数の孔から構成される排風口27に対面して配置さ
れ、また、エンジン16の右側には、該エンジン16に
よって回転駆動されるファン26が取付けられ、このフ
ァン26によって起風される冷却風は、右方すなわちラ
ジエータ17に向けて送風され、ラジエータ17のコア
を通って排風口27から排出されるようになっている。
【0024】また、ラジエータ17の下方側の、旋回機
体3の下面は開口状とされていて、冷却空気の取入れ口
とされており、この取入れ口からエアクリーナ24への
吸気も行われる。図3及び図6に示す側面視において、
旋回機体3の本体部8とウエイト9とは、その境界部分
(ステップ部8Aとウエイト9前端上面)においては両
者が略同一高さで上面が略面一となるように形成され、
ウエイト9の左右側壁上面は、この境界部分から後斜め
上方に傾斜する傾斜部9Aに形成されるとともに該傾斜
部9Aから後方にかけてのウエイト後部上面は本体部8
上面のステップ部8Aようりも高位置で略平行に形成さ
れる受承部9Bとされている。
【0025】そして、前記ボンネット11の下縁は、前
記ステップ部8A、ウエイト9の傾斜部9A及び受承部
Bに適合した形状にして載設可能としてある。前記ボン
ネット11は、板金プレス製、樹脂製等であって、その
後側下部がウェイト9にヒンジ装置42を介して左右方
向の支軸ピン43廻りに回動自在に枢着されていて開閉
自在とされており、該ボンネット11を閉じた際には、
エンジン16及びエンジン補器(ラジエータ、バッテリ
ー等)を全体に亘って被覆し、開放した際には、図3に
仮想線で示すように、後方側に略90°回動させてエン
ジン16等を全面開放する大きさに形成されていて、ボ
ンネット11内を点検できるようになっている。
【0026】前記ヒンジ装置42は、図1,図2及び図
6,図7に示すように、前記作動油タンク20の蓋体2
0a上に固定された支持ブラケット44と、ボンネット
11の後内側面下部に固着された左右一対のヒンジ部材
45と、該ヒンジ部材45及び支持ブラケット44とを
回動自在に連結する支軸ピン43とからなっている。前
記支持ブラケット44は図2に示す背面視において上向
き略コ字上に形成されており、その下壁44bが、ウエ
イト9に蓋体20aを固定するためのボルト20bによ
ってウエイト9に蓋体20aと共締め固定されている。
また、支持ブラケット44の左右立壁44L,44R間
の中途部には中間立壁44Mが立設されている。
【0027】前記支持ブラケット44の左右立壁44
L,44R及び中間立壁44Mには、それぞれ左右方向
に貫通する孔44aが形成されており、左右一方(図で
は右)の立壁44Rに形成した孔44aには短く形成さ
れた右支軸ピン43Rが挿通されていて、該立壁44R
の右外側面よりも右外方に右支軸ピン43Rの軸外端部
が突出するように溶接等で固着されている。そして、左
右他方(図では左)の立壁44L及び中間立壁44Mに
形成した孔44aには、前記右支軸ピン43Rよりも長
く形成された左支軸ピン43Lが軸方向摺動自在に左、
中間立壁44L,44Mに架け渡すように挿通されてい
る。
【0028】左支軸ピン43Lの長手方向中途部には鍔
片43aが設けられており、この鍔片43aと前記中間
立壁44Mとの間には、圧縮コイルバネよりなる付勢手
段48が介設されていて前記左支軸ピン43Lの軸外端
部が左立壁44Lの左外側方から突出する方向に付勢し
ている。また、左支軸ピン43Lには、左立壁44Lか
らの突出量を規制する規制片43bが形成されており、
この規制片43bにより上記右支軸ピン43Rの右立壁
44Rからの突出量と、左支軸ピン43Lの左立壁44
Lからの突出量が略同一となるように位置決めするよう
になされている。そして、前記付勢手段48に抗して左
支軸ピン43Lを軸方向右方に移動させた際には、該ピ
ン43Lの外端部が左立壁44Lの外側面よりも内方側
に退避するように構成されている。
【0029】図1の側面視において、前記左右一対のヒ
ンジ部材45は、ボンネット11が閉鎖した状態におい
ては後部側が開放した凹部49を有した略U字上に形成
されていて、その一端部がボンネット11に溶接等で固
定され、他端部には、前記左右支軸ピン43L,43R
が挿通可能な連結孔45aが形成されている。そして、
図2に示すように左右ヒンジ部材45の対向側面間が前
記支持ブラケット44の左右幅と略同一となるように配
置されている。
【0030】上記の構成にて、旋回機体3(ウエイト
9)にボンネット11を取り付ける場合、すなわち支持
ブラケット44に設けた左右支軸ピン43L,43Rに
対してヒンジ部材45を連結する際には、左支軸ピン4
3Lを付勢手段48に抗して左右内方(右方)に移動し
て左立壁44L外側面より内方に退避させた状態で、右
支軸ピン43Rを、これに対応する右側のヒンジ部材4
5Rの連結孔45aに挿通する。そして、左立壁44L
に形成した孔44aと左側のヒンジ部材45Lに形成し
た連結孔45aとを一致させ、左支軸ピン43Lの退避
を解除する(付勢手段48によって自動的に左立壁44
Lの外側面より突出させる)ことにより左側のヒンジ部
材45Lの連結孔45aに左支軸ピン43Lが挿通して
連結が完了する。また、支持ブラケット44とヒンジ部
材45との連結を解く場合には、これと逆の動作を行
う。
【0031】すなわち、上記の左支軸ピン43Lを軸方
向に出退させるだけで容易にボンネット11の取付け、
取外しを行うことができ、しかも付勢手段48により左
ヒンジ部材45Lの連結孔45aにピン43Lを挿通し
た状態を確実に維持できる。また、部品点数が少ないば
かりでなく、ヒンジ装置42の構成部材は全てウエイト
9又はボンネット11に対して設けられているので、部
品の紛失等が防止される。
【0032】なお、前記左支軸ピン43Lの出退操作を
容易なものとするために、該ピン43Lに手動レバー等
を設けるのが好ましい。また、ヒンジ装置42における
支軸ピン43は、ウエイト9の作動油タンク20上、す
なわち、ウエイト9における開口部10の周壁9Dの内
部側近傍で該周壁9D上端よりも下方に配置されてお
り、ヒンジ部材45は、前述したように凹部49を有す
る側面視略U字状に形成されいるので、該ヒンジ部材4
5の凹部49は、支軸ピン43を支点としてヒンジ部材
45を回動させた際に周壁9Dの上端部を回避するもの
となっている。また、ウエイト9の周壁9D上端外側に
はボンネット11下縁との干渉をさけるためにテーパー
面9Cが形成されている。
【0033】そして、ボンネット11を全開させた際に
は、ウエイト9の後壁内側面(支承面)50と、ヒンジ
部材45の凹部49の一側面(被支承面)49aとが当
接し、このボンネット11の全開の状態を前記支承面5
0によって保持するように構成されている。したがっ
て、従来のようなボンネット11の開放状態を保持する
方法、例えばボンネット11と旋回機体3との間に支え
棒やワイヤー、エアシリンダ等を介設する必要も、また
これらを設けるスペースを確保する必要もなく、ボンネ
ット11内の省スペースを可能としている。また、ウエ
イト9にヒンジ部材45が支持されていて、該ウエイト
9を利用してボンネット11の開放状態が保持されるの
で、より安定した開放維持を可能とする。
【0034】また、ヒンジ部材45に凹部49を形成す
ることによりボンネット11の開放角度を大きくするこ
とが可能となっている。そして、ボンネット11を閉じ
た際には、本体部8のステップ部8A及びウエイト9の
傾斜部9A、受承部9Bと、これに適合するボンネット
11下縁によって位置決めされてガタつくことなく安定
した閉止状態を保持でき、また、ボンネット11と旋回
機体3との間に隙間を生じるようなことも殆どなくな
る。
【0035】なお、図7に示すようにヒンジ部材45は
縦向きの平板状に形成されており、この左右ヒンジ部材
45間に蓋体20a上のバッテリー23が配置され、左
側のヒンジ部材45についてはバッテリー23と補助タ
ンク22との隙間に配置されるようになっていることか
ら、ヒンジ部材45によってボンネット11内のスペー
スを損なうことなくスペースの有効利用を図っている。
また、ヒンジ装置42は、ボンネット11及びウエイト
9内に収められていて外部に露出するようなことがない
ので、ボンネット11を閉鎖した際の本体部8及びウエ
イト9との隙間を小さくできるようになっている。
【0036】そして、前記ウエイト9の支承面50に
は、ヒンジ部材45の被支承面49aとの当接のショッ
クを和らげるゴム等の弾性板51が設けられ、また、ボ
ンネット11の下縁全周には、ゴム等の弾性シール材5
2が設けられていて、ボンネット11閉鎖時の水の浸
入、騒音の漏れを防止するとともに、閉鎖する際のショ
ック防止、また塗装の剥げの防止を図っている。
【0037】上記の構成においては、左右支軸ピン43
L,43Rの一方(左)をヒンジ部材45に対して挿脱
自在に支持ブラケット44に支持しているが、双方の支
軸ピンを挿脱自在としてもよい。また、支軸ピン43を
ヒンジ部材45側に設けることも可能である。そして、
上記の支軸ピン43の付勢手段48を設けずに、支軸ピ
ン43の突出状態と退避状態をそれぞれ位置決めするス
トッパ等を別途設けるようにしてもよい。
【0038】また、ボンネット11の側部を旋回機体3
の左,右、又は前部にヒンジ装置42を介して装着する
ことも可能である。図8には、旋回機体3における本体
部8とウエイト9との連結部分の一例を示している。前
記本体部8には、その底部に旋回機体3の骨格をなす基
板8Bが設けられており、該基板8Bの後部には、ウエ
イト9を取り付けるための連結ブラケット57が設けら
れている。この連結ブラケット57は、上方へ立設され
た後向きの縦壁58と、後方へ延設された上向きの底壁
59とを有しており、該底壁59には、上方へ突出する
複数の台形状凸部60が形成され、縦壁58には連結ボ
ルト63が挿通する挿通孔61が形成されている。
【0039】一方ウエイト9の底面には、前記凸部60
に適合した形状の凹部62が形成され、ウエイト9の前
面には、前記挿通孔61に対応する雌ネジ64が形成さ
れている。したがって、ウエイト9を本体部8に連結す
るには、前記本体部8側の凸部60に対してウエイト9
側の凹部62を嵌合させて位置決めし、ボルト63を前
記挿通孔61を通してウエイト9の雌ネジ64に螺合さ
せるようにする。
【0040】ところで、上記実施形態に示したバックホ
ー1は、所謂後方小旋回型として旋回機体3の後端部を
小さくし旋回半径をクローラ走行装置2の前後左右幅内
に収めることで、狭い場所でも容易に作業ができるよう
に形成されているが、このように旋回機体3を小型化を
することによって、機体後部のウエイト9と機体3の前
方に設けた掘削装置4との重量バランスを損なう恐れが
ある。これを回避するためにはウエイト9の重量を重く
する必要があるが、ウエイト9の重量を重くすると旋回
機体3の本体部8にウエイト9を取り付ける作業が困難
なものとなってしまう。
【0041】したがって、上記したように本体部8にウ
エイト9を凹凸による嵌合で容易に位置決め、連結する
ことができるようにすることで、旋回機体の小型化に伴
うウエイト9の重量化にも好適に対応できるようになっ
ている。なお、前記本体部8に形成した凸部60を台形
状(先細り状)に形成することで、本体部8とウエイト
9との位置合わせを更に容易なものとしている。
【0042】なお、本発明は、上記実施形態に限ること
なく適宜設計変更可能である。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、作
業機の機体上にエンジン等の機器を覆うボンネットを設
け、このボンネットの一側を機体側にヒンジ装置を介し
て開閉自在に支持した建設作業機におけるボンネット支
持構造において、前記ヒンジ装置は、一端が前記機体側
に回動自在に支持され他端が前記ボンネット側に固定さ
れるヒンジ部材を有しており、前記機体に、ボンネット
を開放した際に前記ヒンジ部材と当接することでボンネ
ットの開放状態を保持する支承面を形成したので、ボン
ネットの開放状態を保持するために支え棒等の部材を設
ける必要もなくなり、よってボンネットに余分なスペー
スを確保することなく機体の小型化も可能となる。
【0044】また、本発明は、前記機体にエンジン等の
機器を収容する開口部を形成し、該開口部における周壁
上端の下方に前記ヒンジ部材の一端を支持し、該ヒンジ
部材を回動させた際に前記周壁上端を回避する凹部をヒ
ンジ部材に形成し、前記周壁に前記支承面を形成すると
ともに前記凹部の一側に支承面と当接する被支承面を形
成したので、ボンネットの支持部位の構造を簡素なもの
とし、しかもヒンジ部材の凹部によってボンネットの開
放角度を大きく採ることが可能となる。
【0045】そして、本発明は、前記機体の後部に、該
機体の前部に設けた作業装置とのバランスを図るウエイ
トを備え、前記ヒンジ部材の一端がウエイトに支持され
るとともに前記支承面をウエイトに形成したので、ウエ
イトを利用してより安定したボンネットの開放保持が可
能である。さらに、本発明は、前記機体の上面に水平で
平坦なステップ部と、該ステップ部から後斜め上方に延
伸する傾斜部と、該傾斜部から機体の後端にかけてステ
ップ部に略平行する受承部とを形成し、前記ボンネット
の下縁を前記ステップ部、傾斜部、受承部に適合した形
状として載設可能に形成したので、旋回機体及びウエイ
トの上面によってボンネットを閉じた際の位置決めが確
実になされ、安定的に閉鎖状態を保持することが可能で
あり、ボンネットと機体との間に隙間を生じることも殆
どない。
【0046】また、本発明は、前記ボンネット下縁に、
弾性シール材を設けたので、ボンネットと機体との間の
隙間防止をより確実なものとするとともにボンネット閉
鎖時の衝撃を緩らげるとともにエンジン音の漏れも少な
くすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るヒンジ装置の側面図で
ある。
【図2】同ヒンジ装置の背面図である。
【図3】バックホーの全体側面図である。
【図4】バックホーの平面図である。
【図5】バックホーの正面図である。
【図6】旋回機体の右側面図である。
【図7】旋回機体の平面図である。
【図8】旋回機体のウエイト取付け部分を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
1 バックホー 3 旋回機体 4 掘削装置 8A ステップ部 9 ウエイト 9A 傾斜部 9B 受承部 9D 開口部周壁 10 開口部 11 ボンネット 42 ヒンジ装置 45 ヒンジ部材 48 付勢手段 49 凹部 49a 被支承面 50 支承面 52 弾性シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/00 E02F 9/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機(1)の機体(3)上にエンジン
    (16)等の機器を覆うボンネット(11)を設け、こ
    のボンネット(11)の一側を機体(3)側にヒンジ装
    置(42)を介して開閉自在に支持した建設作業機にお
    けるボンネット支持構造において、 前記ヒンジ装置(42)は、一端が機体(3)側に回動
    自在に支持され他端がボンネット(11)側に固定され
    るヒンジ部材(45)を有しており、前記機体(3)
    に、ボンネット(11)を開放した際にヒンジ部材(4
    5)と当接することでボンネット(11)の開放状態を
    保持する支承面(50)を形成したことを特徴とする建
    設作業機におけるボンネット支持構造。
  2. 【請求項2】 前記機体(3)にエンジン(16)等の
    機器を収容する開口部(10)を形成し、該開口部(1
    0)における周壁(9D)上端の下方に前記ヒンジ部材
    (45)の一端を支持し、該ヒンジ部材(45)を回動
    させた際に前記周壁(9D)上端を回避する凹部(4
    9)をヒンジ部材(45)に形成し、前記周壁(9D)
    に前記支承面(50)を形成するとともに前記凹部(4
    9)の一側に支承面(50)と当接する被支承面(49
    a)を形成したことを特徴とする請求項1に記載の建設
    作業機におけるボンネット支持構造。
  3. 【請求項3】 前記機体(3)の後部に、該機体(3)
    の前部に設けた作業装置(4)とのバランスを図るウエ
    イト(9)を備え、前記ヒンジ部材(45)の一端がウ
    エイト(9)に支持されるとともに前記支承面(50)
    をウエイト(9)に形成したことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の建設作業機におけるボンネット支持構
    造。
  4. 【請求項4】 前記機体(3)の上面に水平で平坦なス
    テップ部(8A)と、該ステップ部(8A)から後斜め
    上方に延伸する傾斜部(9A)と、該傾斜部(9A)か
    ら機体(3)の後端にかけてステップ部(8A)に略平
    行する受承部(50)とを形成し、前記ボンネット(1
    1)の下縁を前記ステップ部(8A)、傾斜部(9
    A)、受承部(9B)に適合した形状として載設可能に
    形成することを特徴とする請求項1に記載の建設作業機
    におけるボンネット支持構造。
  5. 【請求項5】 前記ボンネット(11)下縁に、弾性シ
    ール材(52)を設けたことを特徴とする請求項4に記
    載の建設作業機におけるボンネット支持構造。
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