JP2004143483A - アルミニウム溶湯の処理方法 - Google Patents

アルミニウム溶湯の処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004143483A
JP2004143483A JP2002307231A JP2002307231A JP2004143483A JP 2004143483 A JP2004143483 A JP 2004143483A JP 2002307231 A JP2002307231 A JP 2002307231A JP 2002307231 A JP2002307231 A JP 2002307231A JP 2004143483 A JP2004143483 A JP 2004143483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
gas
melt
aluminum
dross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002307231A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4319387B2 (ja
Inventor
Takaaki Mukoda
向田 隆章
Soichiro Omachi
大間知 聡一郎
Eiichi Naoi
直井 栄一
Hideto Takeda
竹田 秀人
Takashi Oishi
大石 俊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PECHINEY JAPON KK
Nikkin Flux Inc
Original Assignee
PECHINEY JAPON KK
Nikkin Flux Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PECHINEY JAPON KK, Nikkin Flux Inc filed Critical PECHINEY JAPON KK
Priority to JP2002307231A priority Critical patent/JP4319387B2/ja
Publication of JP2004143483A publication Critical patent/JP2004143483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4319387B2 publication Critical patent/JP4319387B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Abstract

【課題】溶湯の品質を劣化させることなく、ドロスの持ち出しを最小限にし、一定品質のドロスを安定に回収することができるアルミニウム溶湯の処理方法を提供する。
【解決手段】アルミニウム溶湯を溶解炉から処理槽に移す工程S1と、処理槽内の溶湯に所定成分のフラックスを投入し、回転羽根およびガス吹出部を備えた攪拌機を下降させ、回転羽根を処理槽内の溶湯の湯面直下に浸漬し、回転羽根を回転させて溶湯およびフラックスを攪拌し、溶湯中に混在する酸化物および介在物を溶湯から分離する工程S2と、さらに攪拌機を下降させてガス吹出部および回転羽根を処理槽の底部近傍に位置させ、ガス吹出部から溶湯中に非酸化性ガスを吹込みつつ、回転羽根を回転させて非酸化性ガスを溶湯中に拡散し、溶湯中に混在する酸化物および介在物を湯面に浮上させるとともに溶湯を脱ガス処理する工程S3とを有する。
【選択図】  図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアルミニウム又はアルミニウム合金の溶湯で水素、酸化物、非金属介在物等の不純物を除去するとともに、アルミニウムドロスを回収して再利用するアルミニウム溶湯の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム溶湯は大気に曝されると容易に酸化して多量の酸化物および酸化物に付着した介在物(以下、ドロスという)を形成する。介在物にはAl,MgO,AlMgO,SiO,珪酸塩、Al・Si・O,FeO,Feなどの酸化物の他に、炭化物(Al、AlC、黒鉛炭素)、ボライド(AlB、AlB12、TiB、VB)、AlTi、AlZr、CaSO、AlNおよび各種のハロゲン化物がある。ドロスが懸濁によってアルミニウム溶湯中に混入すると、最終的に非金属介在物となって展伸材、鍛造品、ダイカスト品などの製品の品質低下を招く。このため溶解炉、保持炉、トリベ等の各段階において溶湯からドロスを分離除去する必要がある。
【0003】
特許文献1には、溶解炉の回転傾度を変えることによりドロスを溶湯から分離排出し、効率よく回収する技術が開示されている。このように溶解工程でドロスを効率よく回収することができるが、Al溶湯中には水素等の不純物ガス成分が含まれているので、さらに再溶解時に脱ガス処理する必要がある。
【0004】
特許文献2〜5には、処理槽内の溶湯にアルゴン、窒素、塩素等の処理ガスを吹込みガスバブリングする脱ガス処理方法がそれぞれ開示されている。すなわち、ガスバブリング中の溶湯にフラックスを吹込む方法(特許文献2)、あるいはガスバブリング中の溶湯を回転羽根により攪拌する方法(特許文献3,4,5)が従来法としてある。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−227567号公報(4頁〜5頁)
【0006】
【特許文献2】
特開昭63−183136号公報(1頁〜4頁、図1、図2)
【0007】
【特許文献3】
特開平10−306330号公報(3頁〜4頁、図5、図6)
【0008】
【特許文献4】
特開昭62−297422号公報(1頁、図1)
【0009】
【特許文献5】
特公平7−68591号公報(1頁、図1)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の脱ガス処理においても不純物を湯面に浮上させるためにアルミニウム含有量の高いドロスが発生する。この脱ガス処理で発生したドロスは、次の灰絞り工程でアルミニウム分が除去されているが、脱ガス工程は溶解工程と処理状態が異なるためにリサイクルを行う上で弊害となっている。すなわち、脱ガス工程で発生したアルミニウム分の多いドロスは定期的に除去し、灰絞り工程で再処理しなければならず、処理コスト、光熱費がかかり、リサイクル性が悪かった。
【0011】
また、脱ガス工程で発生したアルミニウム分の多いドロスは灰絞り工程で発熱反応で処理されるため、酸化物の増加、鉄分の混入など一定品質に保持することが難しく、鉄鋼用脱酸剤、セメント原料としてリサイクルするうえで問題となっていた。
【0012】
さらに、発熱したドロスは冷却キルンを通して冷却されるが、過熱冷却を繰り返すために設備コストおよび光熱コストが増大していた。
【0013】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、溶湯の品質を劣化させることなく、アルミニウム分の多い酸化物および介在物(ドロス)の持ち出しを最小限にし、一定品質のドロスを安定に回収することができるアルミニウム溶湯の処理方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のアルミニウム溶湯の処理方法は、Al又はAl合金からなるアルミニウム溶湯を脱ガス処理するアルミニウム溶湯の処理方法において、アルミニウム溶湯を溶解炉から処理槽に移す工程と、前記処理槽内の溶湯に所定成分のフラックスを投入し、回転羽根およびガス吹出部を備えた攪拌機を下降させ、前記回転羽根を前記処理槽内の溶湯の湯面直下に浸漬し、前記回転羽根を回転させて溶湯および前記フラックスを攪拌し、溶湯中に混在する酸化物および酸化物に付着した介在物を溶湯から分離する工程と、さらに前記攪拌機を下降させて前記ガス吹出部および前記回転羽根を前記処理槽の底部近傍に位置させ、前記ガス吹出部から溶湯中に非酸化性ガスを吹込みつつ、前記回転羽根を回転させて非酸化性ガスを溶湯中に拡散し、溶湯中に混在する酸化物および酸化物に付着した介在物を湯面に浮上させるとともに溶湯を脱ガス処理する工程と、を具備することを特徴とする。
【0015】
さらに、耐熱性のドロス掻き寄せ部材を用いてドロスを処理槽内の特定箇所に集合させ、ドロスを吸引排出装置により処理槽から排出し、回収することができる。
【0016】
アルミニウムは溶解後に活性なため、溶湯表面で酸化物を生成するが、これらは放置すると酸素、窒素と反応し溶湯中に巻き込まれ、ドロスが発生する。このドロスは溶湯の品質を劣化させるのみならず、溶湯表面に浮遊し熱伝導性を劣化させるのみでなく、高温な状態に保持されるとアルミニウム表面が酸化されてγ−Alを生成する。一定期間この状態が保持されるとドライな状態のγ−Alはウェットな状態の酸化アルミニウム(α−Al)に変態し、溶湯中に沈降・浮遊するためその除去が極めて難しくなる。また、ウェットな状態の酸化アルミニウム(α−Al)は、周囲部材に付着しやすく、処理槽の外部に分離排出することが困難であり、これを再処理するには非常にコストと手間が掛かる。
【0017】
そこで、本発明では、脱ガス処理を開始する前に溶湯にフラックスを投入し、攪拌機の回転羽根を溶湯湯面の直下に浸漬して溶湯およびフラックスを攪拌して溶湯中のドロスを改質し、次いで攪拌機のガス吹出部を処理槽の底部近傍まで下降させてガスバブリングし、改質ドロスを湯面に浮上させる。
【0018】
フラックスは、アルミニウム除滓剤の1種又は2種以上を混合したものであることが望ましく、具体的には塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、弗化アルミニウム(AlF)、弗化ナトリウム(NaF)、弗化カルシウム(CaF)、PAF(KAlF)、ケイ弗化ナトリウム(NaSiF)、ケイ弗化カリウム(KSiF)、炭酸カリウム(KCO)、炭酸ナトリウム(NaCO)、硝酸カリウム(KNO)、硝酸ナトリウム(NaNO)、硫酸カリウム(KSO)、硫酸ナトリウム(NaSO)、塩化マグネシウム(MgCl)、カーナリット(MgKCl)からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物であることが好ましい。
【0019】
この場合に、フラックスの反応を促進させるために回転羽根方式の攪拌機を用いて上下往復運動と回転運動することと反応を促進させる。攪拌機の下部には回転羽根とガス吹出部とが近接して取り付けられ、ガス吹出部は気孔率15〜75%の平均気孔径100μm以下の多孔質素材を有し、ガス吹出部の内側にはガス溜りが形成され、ガス溜りの外周をなすガス吹出部の形状が円筒状をなしている。このような回転羽根方式の攪拌機は、外周部より非酸化性ガスの気泡を放出させ、回転羽根はガス吹出部の上部に接して溶湯の攪拌を抑制し、非酸化性ガスの分散のみを目的とした弱い攪拌力を溶湯に付与することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
【0021】
溶湯処理装置としての脱ガス処理装置10は、図1に示すように、処理槽4、ガス供給/回転駆動機構30および攪拌機40を備えている。処理槽4は、耐火物が内側に張り付けられ、外周が鉄皮で覆われ、鉄皮に取り付けたフレーム3を介して架台2の上に設置されている。処理槽4は1バッチ当り最大1500kgまでのアルミニウム溶湯を脱ガスできる処理能力を備えている。
【0022】
図示しない溶解炉が処理槽4に隣接して設置され、溶解炉から処理槽4内に非酸化性雰囲気下でアルミニウム溶湯が注湯されるようになっている。溶解炉はドロス分離除去機能を備えており、溶解炉において多くのドロスが溶湯から分離され、除去されるようになっているが、それにも拘わらず溶湯5とともに少なからぬ量のドロス6が溶解炉から処理槽4内に入ってくる。この溶解炉から入ってくるドロス6は湿った状態にあり、このウェットなドロスは周囲の部材に付着しやすく、従来法では除去するのが困難であったものである。
【0023】
さらに、脱ガス処理装置10は、処理槽4内のアルミニウム溶湯5にフラックス7を投入するためのフラックス投入装置(図示せず)を備えている。フラックス投入装置は、フラックスとしてのアルミニウム除滓剤を収容した複数のホッパおよびシュータを有し、所定成分のアルミニウム除滓剤を所定の配合比に配合して所定量だけ処理槽4内に投入する機能を備えている。
【0024】
図1に示すように、攪拌機40はガス供給/回転駆動機構30に回転可能に支持され、ガス供給/回転駆動機構30はアーム20に片持ち支持されている。さらにアーム20は、図3に示すように、ポスト12内の支軸22に旋回および昇降可能に支持されている。
【0025】
ポスト12の最上部にモータユニット13が設けられている。モータユニット13において、モータ14回転軸の駆動プーリと従動プーリ15との間にベルト16が掛け渡されている。さらに、ポスト12の下部には従動プーリ17が設けられ、このプーリ17とモータユニット13内のプーリ15との間に昇降ベルト18が掛け渡されている。昇降ベルト18には複数対のナット19が固定され、これらのナット19を介してアーム20が昇降ベルト18に連結されている。
【0026】
アーム20の端部に取り付けた上下ストッパ23a,23bが接触しうる位置であって、ポスト12の上部適所と下部適所とにそれぞれリミットスイッチ21a,21bが取り付けられている。上ストッパ23aが上部リミットスイッチ21aに接触するとアーム20の上昇が停止し、下ストッパ23bが下部リミットスイッチ21bに接触するとアーム20の下降が停止するようになっている。ちなみに、アーム20(攪拌機40)の昇降ストロークは約1.5mである。なお、図3に示すように、安全装置として複数のリフトストッパ50が処理槽4の近傍の適所に配置されている。
【0027】
ポスト12は電源ユニット11の上に搭載されている。電源ユニット11内にはアーム20を支軸22まわりに旋回させる旋回駆動機構が内蔵されている。さらに電源ユニット11の回路は、フレキシブルケーブル24を介して昇降モータ13および回転駆動モータ34の電源スイッチに接続されている。ちなみに、アーム20(攪拌機40)の旋回半径は約2mである。
【0028】
攪拌機40は、中空回転軸32および回転羽根41を備えている。中空回転軸32は、フランジ継手32bより下部が焼結カーボン又はセラミックスからなり、フランジ継手32aより上部がステンレス鋼又は耐熱鋼からなる。図2に示すように、中空回転軸32の上部はガス供給/回転駆動機構30の2つの軸受39によりモータユニット31に回転可能に支持されている。中空回転軸32のさらに上部には従動プーリ33が嵌め込まれ、この従動プーリ33とモータ34の駆動プーリ35との間にベルト36が掛け渡され、モータ34の回転駆動力が中空回転軸32に伝達されるようになっている。
【0029】
中空回転軸32の最上端には遊嵌継手37を介してガス供給管38が取り付けられ、図示しないガス供給源から中空回転軸32の中空部を通って攪拌機40の最下部のガス吹出部42に処理ガスが供給されるようになっている。ちなみに中空回転軸32の外径は25mm〜50mmとし、内径は5〜45mmとする。
【0030】
ガス吹出部42は、回転羽根41の直下に取り付けられたガス溜り(ヘッダ)と多孔質部材を備えている。多孔質部材はガス溜りを取り囲むようにガス溜りの外周に取り付けられ、気孔率15〜75%、平均気孔径100μm以下である。
【0031】
なお、多孔質部材の処理ガス流出部にはテーパーをつけることが望ましい。この場合に、処理ガス流出部の形状が円筒状で外周部より処理ガスの気泡を放出させるようにすることが好ましい。
【0032】
さらに、回転羽根41は、例えば特許文献3や特許文献4に記載された形状を採用することが好ましく、溶湯の撹拌を抑えつつ、処理ガスの拡散のみを目的とした撹拌力の弱いものとすることが望ましい。この場合に、回転羽根41の側面にテーパーもしくは逆のアールを付け、処理ガスを処理槽4の下部にも拡散可能とすることが好ましい。
【0033】
図1〜図3には示していないが、図4に示したように掻き寄せ治具61および吸引排出装置62が処理槽4の上方の適所にそれぞれ設けられている。掻き寄せ治具61は、板状のカーボン、耐火材、セラミック部材からなり、その表面はドロスが付着しないように特殊加工されている。吸引排出装置62は耐熱性材料からなるラッパ状の吸引口を有し、図示しない吸引ポンプを介して回収ポット(図示せず)に連通している。なお、掻き寄せ治具61および吸引排出装置62はともに図示しない昇降機構に昇降可能に支持されている。
【0034】
次に、図4を参照しながら本発明の処理方法を説明する。
【0035】
溶解炉でアルミニウムを溶解した後に、アルミニウム溶湯5をドロス6とともに溶解炉から処理槽4に移す(工程S1)。溶解炉からのドロス6は湿ったウェット状のものであり、周囲の部材に付着しやすい状態にある。
【0036】
次いで、処理槽4内に所定成分のフラックス7を投入し、攪拌機40を下降させ、回転羽根41を処理槽内の溶湯5の湯面直下に浸漬させる。そして、回転羽根41を回転させて溶湯5、ドロス6およびフラックス7を数分間攪拌する。これによりウェット状態のドロス6(付着しやすい)がドライ状態のドロス6A(付着し難い)に改質され、ドロス6Aが溶湯5から分離した状態になる(工程S2)。この攪拌は少なくとも1分間行うことが望ましい。
【0037】
次いで、攪拌機40をさらに下降させ、ガス吹出部42および回転羽根41を処理槽4の底部近傍に位置させる。そして、ガス吹出部42から溶湯5中に非酸化性ガスとしてアルゴンまたは窒素ガスを吹込み、ガスバブリングしながら回転羽根41を回転させて溶湯5を攪拌し、溶湯5中に混在するドロス6と水素等の不純物ガス成分を湯面に浮上させる(工程S3)。このときの攪拌力はガスバブリング反応を阻害しない程度の弱いものとする。ガスバブリングを数分間続けた後に、ガス吹込みを停止し、脱ガス処理を終了させる。
【0038】
次いで、攪拌機40をさらに下降させ、回転羽根41を処理槽4の最も深いところに位置させ、溶湯5を攪拌する。耐熱性のドロス掻き寄せ部材61を下降させ、その下部を湯面に浸漬させ、ドロス6Aを処理槽4内の特定箇所に集合させる(工程S4)。集めたドロス6Aを吸引排出装置62により処理槽4から吸引排出し、回収ポットに回収する(工程S5)。
【0039】
なお、回転脱ガス装置の回転数が500rpm以上場合はアルミ飛散の危険が伴い危険であるため回転数は300〜400rpmが好ましい。回転脱ガス装置は上下往復運動と回転運動するため巻き込み防止の邪魔板(バッフル板)は必要なく回転脱ガス装置のミキサー処理ガス吐出部は低速回転でのガス分散効果があるポーラス(多孔質)を有する構造が好ましい。
【0040】
(実施例)
次に、実施例について説明する。
【0041】
合金種:AC4CH
処理温度:700℃
上記の条件でトリベ処理を行った。
【0042】
溶解炉からトリベに出湯され表面に7kgドロスが生成されたアルミニウム溶湯500kgにフラックス1kgを添加し、溶湯深さの半分程度に脱ガス機構を有する回転体を浸積させる。回転を開始し表面のドロスが巻き込まれた段階で溶解炉などから排出されたドロスを5kg添加した。
【0043】
1分後にドロスとフラックスが十分に反応しドロス中のアルミニウム分が完全に分離した。次に回転体を炉底付近まで浸積させ脱ガス処理を低速で処理ガスを2分間分散させ水素ガスを除去させた。
【0044】
通常工程で発生するドロスがトリベ内ドロス7kg+溶解炉ドロス5kg合計12kgあるのに対して本発明は1kgに低減できた。
【0045】
この処理を10回連続しておこなったところドロス中の平均アルミ残量は30%であった。また、トリベ中のHガス量を測定したところ従来の0.62cc/100gAlから0.11cc/100gAlに低減しており、鋳造工程での使用に全く問題ないことが確認できた。
【0046】
試料溶湯をIA500bにて所定時間ろ過し、ろ過後の試料溶湯を凝固させ、切断、研磨し、断面を顕微鏡観察した。
【0047】
ろ過時間は溶湯ろ過法(オーリンフリット法)を用いて測定した。
【0048】
溶湯ろ過法の条件を下記に示す。
【0049】
介在物判定機;1A−500b
溶湯温度;720℃±10℃
溶湯重量;2.50〜3.00kg
フィルタ気孔径;70〜80μm
フィルタ直径;14mm
圧力;0.068〜0.070MPa
図5の(a)は処理前のアルミニウム溶湯から採取した比較例サンプルの断面を示す写真、(b)は本発明方法により処理されたアルミニウム溶湯から採取した実施例サンプルの断面を示す写真である。
【0050】
図6の(a)は従来方法を用いて処理された比較例サンプルの金属組織を示す顕微鏡写真、(b)は本発明方法を用いて処理された実施例サンプルの金属組織を示す顕微鏡写真である。
【0051】
これらの写真から明らかなように本発明方法を用いることにより非金属介在物が大幅に減少することが確認された。
【0052】
(比較例)
切粉処理
合金種:ADC12
従来の方法:保持室 5000kg切粉処理槽200kgのアルミニウム切粉溶解保持炉で溶湯5000kを保持し、切粉200kg/hrの割合で投入し、溶解した。1時間後溶解炉表面のドロスを取り除き測定すると700kgあった。さらにこのドロスを灰絞りしたところ600kgのアルミニウムを回収しドロスは100kg発生した。切粉溶湯が保持室内の溶湯を酸化させ多量のドロスがを生成しており歩留まりが悪いことが確認できた。
【0053】
5200kg溶解したが保持炉内には4500kgの溶湯がのこり別工程の灰絞りで600kg回収でしたが固体の状態であるため再溶解に光熱費が必要になった。
【0054】
(実施例)
次に、本発明の方法で保持室からドロスを前炉へ移動し、仕切板で遮蔽した後、溶湯を上記の回転脱ガス装置とフラックスの上下往復、回転運動で処理を行った。このとき処理後のトリベの処理後の溶湯は保持室に戻した。本発明の方法によると前炉内で発生したドロスは10kgで5190kgの溶湯を得ることができた。比較のため平均気孔径分布70μmのフィルタ、0.1MPaの窒素ガスで、加圧ろ過テストを行ったところ図6の(a)、(b)に示すように介在物量の違いを確認できた。
【0055】
図7は、本発明の効果を説明するために本発明方法と従来方法とを比較して示す棒グラフである。図中にて比較例1は脱ガス処理前のもの、比較例2は他社の処理品、比較例3は回転羽根による攪拌を脱ガス処理と組み合せたもの、実施例1は本発明方法を用いたものをそれぞれ示した。上記の溶湯ろ過法によるろ過時間は、比較例1が150秒、比較例2が180秒、比較例3が125秒、実施例1が90秒であった。このように本発明方法を用いて処理された溶湯は、溶湯ろ過法によるろ過時間が大幅に短縮されることが確認された。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、溶湯の品質を劣化させることなく、ドロスの持ち出しを最小限にし、一定品質のドロスを安定に回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に用いられる溶湯処理装置の一部を切り欠いて示す概略断面図。
【図2】処理槽と攪拌機を示す概略断面図。
【図3】本発明方法に用いられる溶湯処理装置を上方から見て示す平面図。
【図4】本発明の実施形態に係るアルミニウム溶湯の処理方法を示す工程図。
【図5】(a)は処理前のアルミニウム溶湯から採取した比較例サンプルの断面を示す写真、(b)は本発明方法により処理されたアルミニウム溶湯から採取した実施例サンプルの断面を示す写真。
【図6】(a)は従来方法を用いて処理された比較例サンプルの金属組織を示す顕微鏡写真、(b)は本発明方法を用いて処理された実施例サンプルの金属組織を示す顕微鏡写真。
【図7】本発明の効果を説明するために本発明方法と従来方法とを比較して示す棒グラフ。
【符号の説明】
2…架台、
3…フレーム、
4…処理槽、
5…アルミニウム溶湯、
6,6A…ドロス、
7…フラックス、
10…溶湯処理装置(脱ガス処理装置)、
11…電源ユニット、
12…ポスト、
13…モータユニット、
14…モータ、
15,17…プーリ、
16,18…ベルト、
19…ナット、
20…アーム、
21a,21b…リミットスイッチ、
22…支軸、
23a,23b…ストッパ、
24…フレキシブルケーブル、
30…ガス供給/回転駆動機構、
31…モータユニット、32…中空回転軸、32a,32b…フランジ継手、
33,35…プーリ、34…モータ、36…ベルト、
37…遊嵌継手、38…ガス供給管、39…軸受、
40…攪拌機、
41…回転羽根、42…ガス吹出部、
50…リフトストッパ、
61…掻き寄せ治具、62…吸引排出装置。

Claims (5)

  1. Al又はAl合金からなるアルミニウム溶湯を脱ガス処理するアルミニウム溶湯の処理方法において、
    アルミニウム溶湯を溶解炉から処理槽に移す工程と、
    前記処理槽内の溶湯に所定成分のフラックスを投入し、回転羽根およびガス吹出部を備えた攪拌機を下降させ、前記回転羽根を前記処理槽内の溶湯の湯面直下に浸漬し、前記回転羽根を回転させて溶湯および前記フラックスを攪拌し、溶湯中に混在する酸化物および酸化物に付着した介在物を溶湯から分離する工程と、さらに前記攪拌機を下降させて前記ガス吹出部および前記回転羽根を前記処理槽の底部近傍に位置させ、前記ガス吹出部から溶湯中に非酸化性ガスを吹込みつつ、前記回転羽根を回転させて非酸化性ガスを溶湯中に拡散し、溶湯中に混在する酸化物および酸化物に付着した介在物を湯面に浮上させるとともに溶湯を脱ガス処理する工程と、
    を具備することを特徴とするアルミニウム溶湯の処理方法。
  2. さらに、耐熱性のドロス掻き寄せ部材を用いて湯面に浮上した酸化物および酸化物に付着した介在物を前記処理槽内の特定箇所に集合させ、該酸化物および酸化物に付着した介在物を吸引排出装置により前記処理槽から排出し回収することを特徴とする請求項1記載の処理方法。
  3. 前記フラックスは、アルミニウム除滓剤の1種又は2種以上を混合したものであることを特徴とする請求項1記載の処理方法。
  4. 前記フラックスは、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、弗化アルミニウム(AlF)、弗化ナトリウム(NaF)、弗化カルシウム(CaF)、PAF(KAlF)、ケイ弗化ナトリウム(NaSiF)、ケイ弗化カリウム(KSiF)、炭酸カリウム(KCO)、炭酸ナトリウム(NaCO)、硝酸カリウム(KNO)、硝酸ナトリウム(NaNO)、硫酸カリウム(KSO)、硫酸ナトリウム(NaSO)、塩化マグネシウム(MgCl)、カーナリット(MgKCl)からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物であることを特徴とする請求項1記載の処理方法。
  5. 前記回転羽根と前記ガス吹出部とは前記攪拌機の下部に近接して取り付けられ、前記ガス吹出部は気孔率15〜75%の平均気孔径100μm以下の多孔質素材を有し、前記ガス吹出部の内側にはガス溜りが形成され、前記ガス溜りの外周をなす前記ガス吹出部の形状が円筒状をなし、前記外周部より非酸化性ガスの気泡を放出させ、前記回転羽根は前記ガス吹出部の上部に接して溶湯の攪拌を抑制し、非酸化性ガスの分散のみを目的とした弱い攪拌力を溶湯に付与することを特徴とする請求項1記載の処理方法。
JP2002307231A 2002-10-22 2002-10-22 アルミニウム溶湯の処理方法 Expired - Lifetime JP4319387B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002307231A JP4319387B2 (ja) 2002-10-22 2002-10-22 アルミニウム溶湯の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002307231A JP4319387B2 (ja) 2002-10-22 2002-10-22 アルミニウム溶湯の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004143483A true JP2004143483A (ja) 2004-05-20
JP4319387B2 JP4319387B2 (ja) 2009-08-26

Family

ID=32453755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002307231A Expired - Lifetime JP4319387B2 (ja) 2002-10-22 2002-10-22 アルミニウム溶湯の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4319387B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006136928A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Yamaha Motor Co Ltd 鋳造用アルミニウム合金の酸化物除去方法
JP2008200739A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Japan Metals & Chem Co Ltd 金属溶湯脱ガス装置用回転部材、およびこの部材を用いて構成される金属溶湯脱ガス装置
JP2010142812A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Map Sayama:Kk アルミニユム搬送用溶湯ポット内表面酸化物排出装置。
WO2012053328A1 (ja) * 2010-10-22 2012-04-26 三井金属鉱業株式会社 金属溶湯攪拌体用フランジ継手
KR101287558B1 (ko) 2011-03-07 2013-07-19 (주)디에스리퀴드 알루미늄 또는 알루미늄 합금 용탕 내의 마그네슘 불순물 제거용 플럭스 및 이를 이용한 알루미늄 또는 알루미늄 합금 용탕 내의 마그네슘 불순물 제거방법
KR101287560B1 (ko) 2011-07-21 2013-07-19 (주)디에스리퀴드 알루미늄 또는 알루미늄 합금 용탕 내의 칼슘 불순물 제거용 플럭스 및 이를 이용한 알루미늄 또는 알루미늄 합금 용탕 내의 칼슘 불순물 제거방법
CN104046788A (zh) * 2013-03-15 2014-09-17 通用汽车环球科技运作有限责任公司 减少铝铸件中旧氧化物的方法
KR101619197B1 (ko) * 2014-06-19 2016-05-10 주식회사 트론 금속복합재료 형성 장치
KR101754523B1 (ko) * 2016-02-16 2017-07-06 알본동우 주식회사 스크랩을 활용한 알루미늄-마그네슘계 합금 제조방법
CN108393464A (zh) * 2018-04-28 2018-08-14 广东鸿图科技股份有限公司 一种压铸用机边保温炉不停机加料装置及方法
CN108823423A (zh) * 2018-09-05 2018-11-16 广西玉柴机器股份有限公司 一种清除铜液杂质气体的控制系统及方法
CN111733341A (zh) * 2020-07-07 2020-10-02 刘占国 一种铝合金熔炼装置
JP2021042417A (ja) * 2019-09-10 2021-03-18 サンコーアルミ株式会社 アルミニウムの回収方法及び回収装置
JP2021050368A (ja) * 2019-09-20 2021-04-01 株式会社Mrdc アルミニウム合金の溶湯中のリン化アルミニウムクラスター除去方法
KR20210075749A (ko) * 2019-12-13 2021-06-23 (주)포스코엠텍 알루미늄 용탕 투입용 첨가제, 이를 포함하는 용탕 및 용탕 처리 방법
CN113198983A (zh) * 2021-04-23 2021-08-03 上海应用技术大学 一种介质冷却行星搅拌半固态浆料的制备方法和装置
JP2021130118A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 トヨタ自動車株式会社 半凝固溶湯の製造方法
CN113862500A (zh) * 2021-09-24 2021-12-31 湖北华力科技有限公司 一种铝型材用熔铸铝棒精炼剂及熔炼工艺
CN115229174A (zh) * 2022-08-03 2022-10-25 江苏立中新材料科技有限公司 一种铝合金液自动除渣装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106270420B (zh) * 2015-05-14 2018-06-15 北京有色金属研究总院 金属熔体均匀化处理的切割破散装置与方法
WO2016180362A1 (zh) * 2015-05-14 2016-11-17 北京有色金属研究总院 金属熔体均细化处理的切割破散装置及流变成形方法
CN109182818A (zh) * 2018-09-26 2019-01-11 广东华劲金属型材有限公司 一种铝合金锭熔炼除渣净化方法
CN111702158B (zh) * 2020-07-03 2021-12-21 宁波三和兴模具技术有限公司 一种钢锭熔炼工艺

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006136928A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Yamaha Motor Co Ltd 鋳造用アルミニウム合金の酸化物除去方法
JP4584682B2 (ja) * 2004-11-12 2010-11-24 ヤマハ発動機株式会社 鋳造用アルミニウム合金の酸化物除去方法
JP2008200739A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Japan Metals & Chem Co Ltd 金属溶湯脱ガス装置用回転部材、およびこの部材を用いて構成される金属溶湯脱ガス装置
JP2010142812A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Map Sayama:Kk アルミニユム搬送用溶湯ポット内表面酸化物排出装置。
WO2012053328A1 (ja) * 2010-10-22 2012-04-26 三井金属鉱業株式会社 金属溶湯攪拌体用フランジ継手
JP2012086262A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 金属溶湯攪拌体用フランジ継手
CN103068501A (zh) * 2010-10-22 2013-04-24 三井金属矿业株式会社 金属熔液搅拌体用法兰接头
KR101287558B1 (ko) 2011-03-07 2013-07-19 (주)디에스리퀴드 알루미늄 또는 알루미늄 합금 용탕 내의 마그네슘 불순물 제거용 플럭스 및 이를 이용한 알루미늄 또는 알루미늄 합금 용탕 내의 마그네슘 불순물 제거방법
KR101287560B1 (ko) 2011-07-21 2013-07-19 (주)디에스리퀴드 알루미늄 또는 알루미늄 합금 용탕 내의 칼슘 불순물 제거용 플럭스 및 이를 이용한 알루미늄 또는 알루미늄 합금 용탕 내의 칼슘 불순물 제거방법
CN104046788A (zh) * 2013-03-15 2014-09-17 通用汽车环球科技运作有限责任公司 减少铝铸件中旧氧化物的方法
KR101619197B1 (ko) * 2014-06-19 2016-05-10 주식회사 트론 금속복합재료 형성 장치
KR101754523B1 (ko) * 2016-02-16 2017-07-06 알본동우 주식회사 스크랩을 활용한 알루미늄-마그네슘계 합금 제조방법
CN108393464A (zh) * 2018-04-28 2018-08-14 广东鸿图科技股份有限公司 一种压铸用机边保温炉不停机加料装置及方法
CN108823423A (zh) * 2018-09-05 2018-11-16 广西玉柴机器股份有限公司 一种清除铜液杂质气体的控制系统及方法
JP2021042417A (ja) * 2019-09-10 2021-03-18 サンコーアルミ株式会社 アルミニウムの回収方法及び回収装置
JP2021050368A (ja) * 2019-09-20 2021-04-01 株式会社Mrdc アルミニウム合金の溶湯中のリン化アルミニウムクラスター除去方法
KR20210075749A (ko) * 2019-12-13 2021-06-23 (주)포스코엠텍 알루미늄 용탕 투입용 첨가제, 이를 포함하는 용탕 및 용탕 처리 방법
KR102403999B1 (ko) 2019-12-13 2022-05-30 (주)포스코엠텍 알루미늄 용탕 투입용 첨가제, 이를 포함하는 용탕 및 용탕 처리 방법
JP2021130118A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 トヨタ自動車株式会社 半凝固溶湯の製造方法
JP7247917B2 (ja) 2020-02-19 2023-03-29 トヨタ自動車株式会社 半凝固溶湯の製造方法
CN111733341A (zh) * 2020-07-07 2020-10-02 刘占国 一种铝合金熔炼装置
CN113198983A (zh) * 2021-04-23 2021-08-03 上海应用技术大学 一种介质冷却行星搅拌半固态浆料的制备方法和装置
CN113862500A (zh) * 2021-09-24 2021-12-31 湖北华力科技有限公司 一种铝型材用熔铸铝棒精炼剂及熔炼工艺
CN115229174A (zh) * 2022-08-03 2022-10-25 江苏立中新材料科技有限公司 一种铝合金液自动除渣装置
CN115229174B (zh) * 2022-08-03 2023-07-21 江苏立中新材料科技有限公司 一种铝合金液自动除渣装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4319387B2 (ja) 2009-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4319387B2 (ja) アルミニウム溶湯の処理方法
US4470846A (en) Removal of alkali metals and alkaline earth metals from molten aluminum
US3743263A (en) Apparatus for refining molten aluminum
US3870511A (en) Process for refining molten aluminum
EP0332292B1 (en) Rotary device, apparatus and method for treating molten metal
EP2677045A2 (en) Device and method for removing impurities in aluminum melt
JPH07819B2 (ja) 鋳造強化複合材料
JP3668081B2 (ja) アルミニウム合金溶湯の精錬方法およびアルミニウム合金溶湯精錬用フラックス
US4832911A (en) Method of alloying aluminium
CN111534713A (zh) 一种铸造高温合金返回料的净化处理方法及高温合金
CN1197037A (zh) 从金属硅中除去硼的方法和装置
US5342429A (en) Purification of molten aluminum using upper and lower impellers
EP0065854B1 (en) Removal of alkali metals and alkaline earth metals from molten aluminium
JPH0394029A (ja) アルミニウム粒子微細合金の製法
JP4264166B2 (ja) ケイ素の精製方法
JP6954589B2 (ja) 撹拌機及び溶湯処理装置
JP2003238138A (ja) シリコンの精製方法およびシリコンの精製装置
US4870655A (en) Apparatus for recovery of metallics and non-metallics from spent catalysts
JP7412754B2 (ja) 撹拌機及び溶湯処理装置
US5028035A (en) Apparatus for gas treatment of a liquid aluminum bath
JP2003207283A (ja) 溶融金属の攪拌方法及び攪拌装置
JP7090959B2 (ja) 撹拌機及び溶湯処理装置
CN1161481C (zh) 过滤净化铝熔体中非金属夹杂物的装置
CA1215237A (en) Removal of alkali metals and alkaline earth metals from molten aluminium
CN218755970U (zh) 一种铝液除杂装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051024

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20051024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20051025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070425

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090225

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090528

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120605

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4319387

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130605

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term