JP2004136419A - 工作機械装置 - Google Patents

工作機械装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004136419A
JP2004136419A JP2002305214A JP2002305214A JP2004136419A JP 2004136419 A JP2004136419 A JP 2004136419A JP 2002305214 A JP2002305214 A JP 2002305214A JP 2002305214 A JP2002305214 A JP 2002305214A JP 2004136419 A JP2004136419 A JP 2004136419A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
water
oil film
coolant
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002305214A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyumi Matsumura
松村 秀弓
Hiroshi Yoshimura
吉村 宏
Yukihiro Murakami
村上 行洋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Metal Co Ltd
Original Assignee
Daido Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Metal Co Ltd filed Critical Daido Metal Co Ltd
Priority to JP2002305214A priority Critical patent/JP2004136419A/ja
Priority to US10/688,980 priority patent/US20040079207A1/en
Publication of JP2004136419A publication Critical patent/JP2004136419A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B29/00Holders for non-rotary cutting tools; Boring bars or boring heads; Accessories for tool holders
    • B23B29/24Tool holders for a plurality of cutting tools, e.g. turrets
    • B23B29/242Turrets, without description of the angular positioning device
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q11/00Accessories fitted to machine tools for keeping tools or parts of the machine in good working condition or for cooling work; Safety devices specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools
    • B23Q11/10Arrangements for cooling or lubricating tools or work
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/44Cutting by use of rotating axially moving tool with means to apply transient, fluent medium to work or product
    • Y10T408/45Cutting by use of rotating axially moving tool with means to apply transient, fluent medium to work or product including Tool with duct
    • Y10T408/453Cutting by use of rotating axially moving tool with means to apply transient, fluent medium to work or product including Tool with duct and means to move gaseous fluid by application of vacuum
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T408/00Cutting by use of rotating axially moving tool
    • Y10T408/44Cutting by use of rotating axially moving tool with means to apply transient, fluent medium to work or product
    • Y10T408/45Cutting by use of rotating axially moving tool with means to apply transient, fluent medium to work or product including Tool with duct
    • Y10T408/458Cutting by use of rotating axially moving tool with means to apply transient, fluent medium to work or product including Tool with duct including nozzle
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T409/00Gear cutting, milling, or planing
    • Y10T409/30Milling
    • Y10T409/303976Milling with means to control temperature or lubricate
    • Y10T409/304032Cutter or work
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T82/00Turning
    • Y10T82/25Lathe
    • Y10T82/2585Tool rest

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Nozzles (AREA)

Abstract

【目的】工具又は該工具を取り付ける工具台に冷却剤を供給する冷却剤供給通路が形成された工作機械装置において、冷却剤の使用量を削減し、且つ環境にも良い工作機械装置を提供する。
【構成】冷却剤供給通路108,110の始端部に、油膜付水滴生成混合器1を接続し、冷却剤供給通路108,110の終端部を、該冷却剤供給通路108,110の内径よりも小さな口径の噴射口104と接続したことにより、油膜付水滴生成混合器1によって生成された油膜付水滴がある程度の割合でそのままの形態で冷却剤供給通路108,110を流れて再度噴射口104から油膜付水滴として噴射されるので、油のみを霧状化して噴霧した場合に比べて空気中に飛散し過ぎることなく、工作物の加工面に油膜付水滴が付着するため、極めて少ない供給量で十分な潤滑及び冷却効果を奏し、また、冷却剤の飛散を抑えることができ、優れた環境を提供することができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工具又は該工具を取り付ける工具台に冷却剤を供給する冷却剤供給通路が形成された工作機械装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、工作物に切削加工や研削加工等の機械加工を行なう場合、加工精度の向上と工具の寿命増大を図るため、加工点近傍に向かって設けられたノズルから油やエマルジョン等の冷却剤を工作物の被加工面に液状のままかけたり、または霧状化して噴霧することにより、工作物と工具の潤滑及び加工により発生する熱の冷却を行なっている。この場合、潤滑及び冷却効果をより高めるために、工具を取り付ける取付台に冷却剤供給通路及び噴射口を設けたもの(特許文献1)や、工具自体に冷却剤供給通路及び噴射口を設けたもの(特許文献2)が提案されていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−141877号公報(段落0022、図1)
【特許文献2】
特開平9−183002号公報(段落0012、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、工具又は取付台に冷却剤供給通路や噴射口を設けて潤滑及び冷却効果を高めることができるとしても、その冷却剤供給通路に供給される冷却剤としては、依然として、従前の水や油、エマルジョン、あるいは空気等であるため、多量の冷却剤が必要となるという問題があった。とくに、不燃性エマルジョンは劣化すると産業廃棄物として処理することが困難であるため、使用後のあるいは古くなった多量のエマルジョンの処理にコストがかかるという問題があった。一方、冷却剤の使用量を削減するために冷却剤を霧状にして噴霧する場合には、油は質量が小さいため霧状にして噴霧すると空気中に飛散し過ぎてしまい、十分な量の油が工作物の被工作面に付着せず、工作物と加工工具の潤滑や熱の冷却が十分に行われないという問題があるばかりでなく、霧状の油が飛散すると火災発生の危険性や人体への影響等が考えられ、工場環境の点でも問題があった。また、水と油の混合液を噴霧する方法においても、油分はやはり空気中に飛散し過ぎるため同様の問題があった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、工具又は該工具を取り付ける工具台に冷却剤を供給する冷却剤供給通路が形成された工作機械装置において、冷却剤の使用量を削減し、且つ環境にも良い工作機械装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1に係る発明においては、工具又は該工具を取り付ける工具台に冷却剤を供給する冷却剤供給通路が形成された工作機械装置において、前記冷却剤供給通路の始端部に、外部から供給される油を空気流によって霧状化する油霧化室と、該油霧化室で霧状化した油を含有する空気流で外部から供給される水を水滴化して水滴の表面に油膜が形成された油膜付水滴を生成する水滴化室と、該水滴化室で生成された油膜付水滴を放出するトップノズルと、からなる油膜付水滴生成混合器を接続し、前記冷却剤供給通路の終端部を、該冷却剤供給通路の内径よりも小さな口径の噴射口と接続したことを特徴とする。このように構成することにより、油膜付水滴生成混合器によって生成された油膜付水滴がある程度の割合でそのままの形態で冷却剤供給通路を流れて再度噴射口から油膜付水滴として噴射されるので、油のみを霧状化して噴霧した場合に比べて空気中に飛散し過ぎることなく、工作物の加工面に油膜付水滴が付着するため、極めて少ない供給量で十分な潤滑及び冷却効果を奏し、また、冷却剤の飛散を抑えることができ、優れた環境を提供することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。そこで、まず、工作機械装置としてタレット型旋盤の工具取付台について図1及び図2を参照して説明する。図1は、タレット型旋盤の工具取付台の分解斜視図であり、図2は、タレット型旋盤の工具取付台の正面図である。
【0007】
図において、タレット支持台100の前面側には、タレット本体101が所定角度ずつ確動するように設けられている。タレット本体101の前面には、各種工具103を取り付けることが可能な工具ホルダー102が着脱自在に固定されている。工具ホルダー102には、工具103の加工用チップ105に向けて冷却剤を噴射する噴射口104がそれぞれ設けられている。なお、タレット本体101及び工具ホルダー102には、後述する供給パイプ108から供給される冷却剤を各噴射口104に導くための供給経路(図示しない)が形成されている。
【0008】
一方、タレット支持台100の後面には、前記タレット本体101の軸の後端部(図示しない)を軸支する軸受部材106が取り付けられ、その軸受部材106の後面に接続具107が取り付けられている。接続具107には、前方に延びるように供給パイプ108が固定され、その側面に後述する油膜付水滴生成混合器1とフレキシブルパイプ110を介して連結される連結具109が装着されている。供給パイプ108の先端(前端)は、タレット本体101の内部に挿入され、前述したタレット本体101及び工具ホルダー102に形成される供給経路と冷却剤が漏れないように接続される構成となっている。ただし、タレット本体101に装着される複数の工具のうち、回転して所定の位置に停止されることにより使用に供される工具103に対応する供給通路とのみ接続し得る構造となっている。
【0009】
上記の構成からなるタレット型旋盤の工具取付台においては、油膜付水滴生成混合器1から噴射される冷却剤がフレキシブルパイプ110、供給パイプ108及びタレット本体101及び工具ホルダー102に形成される供給経路を通って噴射口104から再度工具103の加工チップに向けて噴射されるものである。したがって、フレキシブルパイプ110、供給パイプ108及びタレット本体101及び工具ホルダー102に形成される供給経路が冷却剤を供給する冷却剤供給通路を構成するものであり、この冷却剤供給通路の始端部に油膜付水滴生成混合器1が接続され、冷却剤供給通路の終端部に噴射口104が接続されている。しかして、冷却剤供給通路を構成するフレキシブルパイプ110、供給パイプ108及びタレット本体101及び工具ホルダー102に形成される供給経路は、その内径がほぼ等しくなるようにそれぞれ形成され、これらの冷却剤供給通路の内径に比べて噴射口104の口径が小さくなるように形成されている。
【0010】
ところで、油膜付水滴生成混合器1によって噴射される冷却剤は、油膜付水滴が霧状化したものであるが、冷却剤供給通路に噴射された油膜付水滴は、霧状化の状態で冷却剤供給通路を前方に向かって移動するものではなく、液状化した状態で冷却剤供給通路の内壁に沿って流れるように移動して噴射口104に到達する。そして、噴射口104の口径が冷却剤供給通路の内径よりも小さく形成されているので、噴射口104から噴射される際に再度霧状化されて加工点に向かって噴射されるものである。そして、冷却剤供給通路を液状化して移動する際にも、油膜付水滴が水と油に完全に分離するのではなく、所定の割合で油膜付水滴の形態が保持されたまま噴射口104に到達して再度油膜付水滴として噴射口104から噴射されるものと考えられる。そして、その結果、油のみを霧状化して噴霧した場合に比べて空気中に飛散し過ぎることなく、工作物の加工面に油膜付水滴が付着するため、極めて少ない供給量で十分な潤滑及び冷却効果を奏し、また、冷却剤の飛散を抑えることができ、優れた環境を提供することができる。
【0011】
なお、図1及び図2に示す実施形態においては、タレット本体101及び工具ホルダー102に供給経路が形成された例を示したが、図3に示すように、工具ホルダー102に固定される工具103自体に供給経路111が形成されたものでも良い。図示の供給経路111には、例えば、図1の連結具109が直接接続されて2つに分岐された噴射口104から加工チップ105の表面と裏面に冷却剤を噴射する構造のものが示されているが、工具103の内部にタレット本体101及び工具ホルダー102に形成される供給経路と連通する供給経路を形成したものでも良い。
【0012】
ところで、上述した冷却剤供給通路に接続される油膜付水滴生成混合器1は、図4及び図5に示す構造を有している。以下、図4及び図5を参照して油膜付水滴生成混合器1の構造について説明する。図4は、実施形態に係る油膜付水滴生成混合器1の内部を示す断面図である。図5は、油膜付水滴生成混合器1に空気、油及び水を供給する油膜付水滴供給装置94の概略図である。
【0013】
図4において、油膜付水滴生成混合器1は、外部から供給される油を空気流によって霧状化する油霧化室8が形成されるフォグ室形成部材2と、該フォグ室形成部材2に連結され且つ前記油霧化室8で霧状化した油を含有する空気流で外部から供給される水を水滴化して油膜付水滴を生成する水滴化室36,61が形成されるセカンダリフォグ室形成部材3と、該セカンダリフォグ室形成部材3に連結され且つ生成された油膜付水滴を外部へ放出するトップノズル4と、該トップノズル4を前記セカンダリフォグ室形成部材3に固定するノズルケース5と、から構成されている。
【0014】
まず、フォグ室形成部材2の構造について図4を参照して説明する。フォグ室形成部材2は、ステンレス鋼又はプラスチックスで形成される角柱又は円中形状のものである。フォグ室形成部材2の後端面(図の右側)中央部には、圧縮空気を供給するための空気ダクト82(図5参照)が接続される凹状の空気吸入口6が形成されている。一方、フォグ室形成部材2の前端面(図の左側)中央部には、セカンダリフォグ室形成部材3を挿入して取り付けるための取付凹部7が形成されている。空気吸入口6の底面から取付凹部7の底面にかけては、フォグ室形成部材2を貫通するように油霧化室8が貫通されている。なお、空気吸入口6の内周面には、空気ダクト82をネジ止めするためのネジ溝が切られており、取付凹部7の内周面にも、セカンダリフォグ室形成部材3をネジ止めするためのネジ溝が切られている。
【0015】
油霧化室8の両端部分には、スプレイノズル9,12が嵌入固定されている。即ち、空気吸入口6側には、外部から供給された油を霧状化させるためのオイルスプレイノズル9が嵌入されてC型止め輪11で固定されている。取付凹部7側には、外部から供給された水を水滴化するためのウォータスプレイノズル12が嵌入されてC型止め輪14で固定されている。なお、オイルスプレイノズル9には、油をオイルスプレイノズル9内に流入させるための第1油流入口10が臨んでいる。また、ウォータスプレイノズル12には、水をウォータスプレイノズル12内に流入させるための水流入口13が臨んでいる。
【0016】
そして、フォグ室形成部材2の一側面で空気吸入口6寄りには、油を供給するための油供給ダクト87(図5参照)が接続される油吸入口16が形成され、この油吸入口16の底面からは前記第1油流入口10に向かって油吸入通路17が形成されている。また、油吸入口16が設けられる側面と同じ側面で取付凹部7寄りには、水を供給するための水供給ダクト92(図5参照)が接続される水吸入口18が形成され、この水吸入口18の底面からは前記水流入口13に向かって水吸入通路19が形成されている。
【0017】
更に、フォグ室形成部材2の取付凹部7側の端面からは、油霧化室8に貫通するL字状の第1バイパス通路20が対称となる位置に2箇所形成されている。また、第1バイパス通路20の折曲がり部分からフォグ室形成部材2の側面にかけて閉塞部材21が挿入されている。これは、フォグ室形成部材2の側面から油霧化室8にかけて貫通する穴の外側の約半分を閉塞しているものであり、第1バイパス通路20をL字状に形成するために必要なものである。即ち、L字状に通路を形成することは不可能なため、まずフォグ形成部材室2の端面から通路を形成し、この通路と直交する通路をフォグ室形成部材2の側面から油霧化室8にかけて形成してT字状の通路とし、この後、2つの通路の交差部分からフォグ室形成部材2の側面にかけての通路の部分を、前述のように閉塞部材21で閉塞することによってL字状としているものである。
【0018】
次に、セカンダリフォグ室形成部材3の構造について説明すると、セカンダリフォグ室形成部材3は、ステンレス鋼又はプラスチックスで円筒形状に形成されるものである。そして、セカンダリフォグ室形成部材3の後端面(図示の右側)中央部には、フォグ室形成部材2の取付凹部7に挿入される取付凸部30が形成されている。また、後端面の外縁部寄りには、Oリング32を嵌入するためのOリング取付溝31が円状に周設され、このOリング取付溝31と取付凸部30との間には、前記第1バイパス通路20と連接するバイパス通路連結溝38が円状に周設されている。このバイパス通路連結溝38は、その溝中心の径寸法が前記2つの第1バイパス通路20の中心間距離寸法とほぼ同じに設定されており、その溝幅は第1バイパス通路20の直径とほぼ同じ寸法で形成されている。なお、取付凸部30の外周には、取付凹部7の内周に切られているネジ溝と噛合するネジが切られている。
【0019】
一方、セカンダリフォグ室形成部材3の前端面(図示の左側)中央部には、ノズルケース5を取り付けるためその内周にネジ溝が切られているノズルケース挿入凹部33が形成されている。また、前端面の外縁部寄りには、Oリング35を嵌入するためのOリング取付溝34が円状に周設されている。また、前記フォグ室取付凹部7の底面から取付凸部30の端面に向かって、外部から供給された水を水滴化するための水滴化室64が貫通形成されている。水滴化室64は、上流側の第1水滴化室36と下流側の第2水滴化室61から構成されているが、下流側の第2水滴化室61は、前記ノズルケース挿入凹部33寄りに形成されるセカンダリオイルノズル取付部37に嵌入されるセカンダリオイルノズル60によって構成されるものである。
【0020】
また、前記バイパス通路連結溝38の底面からは、セカンダリフォグ室形成部材3の先端面に向かって、前記セカンダリオイルノズル取付部37の位置まで第2バイパス通路39が形成されている。この第2バイパス通路39は、互いに180度の方向に位置するように2箇所設けられている。また、第2バイパス通路39の図示左右2ヵ所には、該第2バイパス通路39とセカンダリオイルノズル取付部37とが連通するように第1油流入溝40と第2油流入溝41とが形成されている。
【0021】
ところで、セカンダリオイルノズル取付部37には、前述したように、セカンダリオイルノズル60が嵌入されるが、このセカンダリオイルノズル60は、ステンレス鋼又は銅合金により円筒形状に形成されるものであり、その中心には、第2水滴化室61が前記第1水滴化室36の径寸法と同じ径寸法で形成されている。また、セカンダリオイルノズル60の後端面(図の右側)寄りには、上流油流入口としての第2油流入口62がセカンダリオイルノズル60の外面から第2水滴化室61にかけて貫通形成されている。この第2油流入口62は、等間隔で放射状に複数箇所(4〜12箇所)形成されているものである。また、セカンダリオイルノズル60の前端面(図の左側)寄りには、下流油流入口としての第3油流入口63が第2油流入口62と同様、セカンダリオイルノズル60の外面から第2水滴化室61にかけて貫通形成されている。この第3油流入口63は、等間隔で放射状に複数箇所(第2油流入口62の約半数、即ち、2〜6箇所)形成されているものである。なお、本実施形態の場合、第2油流入口62の径寸法は、第3油流入口63の径寸法の2倍以上に設定されている。
【0022】
上記のように構成されるセカンダリオイルノズル60をセカンダリオイルノズル取付部37に挿入したときには、第2油流入口62と第1油流入溝40とが一致すると共に、第3油流入口63と第2油流入溝41とが一致する。
【0023】
次に、トップノズル4の構造について説明する。トップノズル4は、ステンレス鋼又はプラスチックスにより円筒形状に形成され、その中心には油膜付水滴を放出するための油膜付水滴放出口70が前記第2水滴化室61の径寸法とほぼ同じ径寸法で形成されている。また、トップノズル4の後端面(図の右側)には、フランジが形成されており、このフランジの径は、前記セカンダリオイルノズル60の外径とほぼ同じ寸法に設定されている。
【0024】
上記したトップノズル4は、ノズルケース5によってセカンダリフォグ室形成部材3に取り付けられるが、このノズルケース5は、ステンレス鋼又は銅合金で円筒状に形成されるものである。また、後端面(図の右側)の中央部には、セカンダリフォグ室形成部材3のノズルケース挿入凹部33に螺着されるネジ部がその外周に形成される取付凸部50が形成されている。また、ノズルケース5の中心には、トップノズル4が挿入されるトップノズル挿入穴51が形成されている。
【0025】
上記のように複数の部品から構成される油膜付水滴生成混合器1の組み立てについて説明する。まず、セカンダリフォグ室形成部材3の後端面に設けられるOリング取付溝31にOリング32を装着した後、セカンダリフォグ室形成部材3の取付凸部30をフォグ室形成部材2の取付凹部7に螺着することにより、セカンダリフォグ室形成部材3をフォグ室形成部材2に固定する。ここで、Oリング取付溝31は、その溝深さ寸法がOリング32の直径寸法より小さいため、Oリング取付溝31にOリング32を装着した際、Oリング32の上端部分がセカンダリフォグ室形成部材3の後端面から突出している。このため、セカンダリフォグ室形成部材3をフォグ室形成部材2に固定した際、Oリング32がOリング取付溝31の底面とフォグ室形成部材2の前端面との間に挟み込まれ、これによりフォグ室形成部材2とセカンダリフォグ室形成部材3との間の気密状態が保たれることとなる。また、C型止め輪14と取付凸部30の端面との間には、Oリング15が介装されるので、油霧化室8と第1水滴化室36とは、気密が保たれた状態で連通する。
【0026】
また、セカンダリフォグ室形成部材3の後端面のバイパス通路連結溝38は、円状に周設されているため、セカンダリフォグ室形成部材3をフォグ室形成部材2に固定した際に、第1バイパス通路20は必ずバイパス通路連結溝38と連通することとなる。このため、第1バイパス通路20は、バイパス通路連結溝38を介して第2バイパス通路39と連通することとなる。
【0027】
次いで、セカンダリフォグ室形成部材3のセカンダリオイルノズル取付部37にセカンダリオイルノズル60をノズルケース挿入凹部33側から挿入する。このとき、セカンダリオイルノズル60の第3油流入口63が先に挿入されるように挿入する。そして、セカンダリオイルノズル取付部37にセカンダリオイルノズル60を挿入した際には、前述したように、第1油流入溝40に対応する位置に第2油流入口62が位置し、第2油流入溝41に対応する位置に第3油流入口63が位置することとなる。このため、第2バイパス通路39は、第1油流入溝40と第2油流入口62及び第2油流入溝41と第3油流入口63を介して第2水滴化室61と連通することとなる。
【0028】
次に、セカンダリフォグ室形成部材3の前端面に設けられるOリング取付溝34にOリング35を装着した後、トップノズル4をフランジ部側からセカンダリフォグ室形成部材3のノズルケース挿入凹部33に挿入する。そして、トップノズル4にノズルケース5を挿入し、ノズルケース5の取付凸部50をセカンダリフォグ室形成部材3のノズルケース挿入凹部33に螺着することにより、トップノズル4及びノズルケース5がセカンダリフォグ室形成部材3に固定されることとなる。ここで、Oリング取付溝34は、その溝深さがOリング35の直径寸法より小さいため、Oリング取付溝34にOリング35を装着した際、Oリング35の上端部分がセカンダリフォグ室形成部材3の前端面から突出している。このため、ノズルケース5をセカンダリフォグ室形成部材3に固定した際、Oリング35がOリング取付溝34の底面とノズルケース5の後端面との間に挟み込まれ、これによりセカンダリフォグ室形成部材3とノズルケース5との間の気密状態が保たれることとなる。
【0029】
油膜付水滴生成混合器1は、以上のように組み立てられるが、次に、この油膜付水滴生成混合器1に空気、油及び水を供給する油膜付水滴供給装置94について図5を参照して説明する。
【0030】
図5において、油膜付水滴生成混合器1の空気吸入口6には、空気供給ダクト82を接続するための空気供給用継手83が螺着されており、空気供給用継手83に接続された空気供給ダクト82は、空気の流量を調整する流量調整弁81に接続されている。流量調整弁81は、空気供給ダクト82を介して空気を供給するためのコンプレッサー80に接続されている。
【0031】
また、油膜付水滴生成混合器1の油吸入口16には、油供給ダクト87を接続するための油供給用継手88が螺着されており、油供給用継手88に接続された油供給ダクト87は、油量を計量する油計量バルブ86に接続されている。油計量バルブ86は、油供給ダクト87を介して油を供給するための油ポンプ85に接続され、油ポンプ85からは油の貯留してある油タンク84に油供給ダクト87が接続されている。
【0032】
更に、油膜付水滴生成混合器1の水吸入口18には、水供給ダクト92を接続するための水供給用継手93が螺着されており、水供給用継手93に接続された水供給ダクト92は、水量を計量する水計量バルブ91に接続されている。水計量バルブ91は、水供給ダクト92を介して水を供給するための水ポンプ90に接続され、水ポンプ90からは水の貯留してある水タンク89に水供給ダクト92が接続されている。
【0033】
次に、油膜付水滴生成混合器1に供給された空気,油及び水により、油膜付水滴生成混合器1内で油膜付水滴100が生成される過程を図4及び図5を参照して説明する。
【0034】
まず、コンプレッサー80から供給される圧縮空気が、空気吸入口6からオイルスプレイノズル9内へ送り込まれる。また、油タンク84から供給される油が油吸入口16から油吸入通路17を通り、第1油流入口10からオイルスプレイノズル9内へ流入する。このオイルスプレイノズル9内へ流入した油は、前記オイルスプレイノズル9内で圧縮された空気の圧力により霧状化されて油霧化室8内へ噴出され、その後、圧縮空気と共にウォータスプレイノズル12内へ送り込まれる。このとき、霧状化されなかった油の一部は、油霧化室8の内周面に沿って液状のまま第1バイパス通路20内へ流入し、その後、バイパス通路連結溝38及び第2バイパス通路39を介して第1油流入溝40及び第2油流入溝41に流入する。
【0035】
第1油流入溝40に流入した油は、セカンダリオイルノズル取付部37に設けられた第2油流入口62から第2水滴化室61内へ噴出される。また、第2油流入溝41に流入した油は、セカンダリオイルノズル取付部37に設けられた第3油流入口63から第2水滴化室61内へ噴出される。
【0036】
このとき、第2油流入口62の直径は第3油流入口63の直径の2倍である上に、第2油流入口62が複数箇所(図示の実施形態の場合8箇所)設けられているのに対して、第3油流入口63はその半数しか設けられていないため、第3油流入口63には第2油流入口62にかかる圧力に比べて高い圧力がかかり、第2油流入口62に比べ第3油流入口63には油が流入し難い。即ち、第2油流入口62の方が第3油流入口63よりも油流入量が多くなるように形成されている。このため、第2バイパス通路39内の油は、まず第2油流入口62から第2水滴化室61内へ噴出され、次いで第3油流入口63から第2水滴化室61内ヘ噴出されることとなる。
【0037】
一方、水タンク89から供給される水が水吸入口18から水吸入通路19を通り、第1水流入口13からウォータスプレイノズル12内へ流入する。このウォータスプレイノズル12内へ流入した水は、油霧化室8からウォータスプレイノズル12内へ送り込まれた圧縮空気により水滴化されて水滴となると共に、この水滴の表面全体に霧状化された油が油膜として付着し、第1水滴化室36で油膜付水滴が生成される。このとき、水滴のすべてに油膜が付着するものではなく、油膜が付着していない水滴も存在している。
【0038】
油膜の付着していない水滴に対しては、第1水滴化室36から第2水滴化室61に噴出された際、第2油流入口62から流入した油が油膜としてその表面全体に付着し、油膜付水滴となる。この時点でほとんどの水滴は油膜が付着して油膜付水滴となるが、この時点で油膜が付着していない水滴が僅かに残っていた場合でも、その水滴に対しては、第3油流入口63から流入した油が油膜として付着し、油膜付水滴となるため、ウォータスプレイノズル12で生成された水滴は、100%油膜付水滴となる。こうして生成されたすべての油膜付水滴は、油膜付水滴放出口70を通り、油膜付水滴生成混合器1外へ放出されることとなる。なお、本実施形態に係る油膜付水滴生成混合器1で生成される油膜付水滴の大きさは、100μm〜200μmである。
【0039】
以上で、本実施形態に係る工作機械装置の工具取付台の構成の概略について説明したが、次に、本実施形態に係る冷却剤供給機構と従来の冷却剤供給機構とを対比した実験結果について図6乃至図8を参照して説明する。図6は、本実施形態と従来の霧状化油を噴射した場合を比較した粒径別濃度分布図であり、図7は、本実施形態と従来の霧状化油又はエアーブローを噴射した場合を比較したエアー使用量を示すグラフであり、図8は、本実施形態と従来のエアーブローを噴射した場合を比較した加工本数と表面粗さとの関係を示すグラフである。
【0040】
図6において、本実施形態に係る冷却剤供給機構(油膜付水滴)を噴射した場合と従来の霧状化油とを噴射した場合の霧状化して1m中の空気中に分散した粒の平均粒径(単位μm)と濃度(単位mg/m)との関係において、本実施形態における油膜付水滴の場合には、0.2から12.0までの範囲の各平均粒径における濃度が2.0未満であるのに対し、霧状化油の場合には、0.2から12.0までの範囲の各平均粒径における濃度が29.0〜0.7の間であり、しかも、微少粒径の濃度が高くなっている。このことは、従来の霧状化油の場合には、空気中に分散する粒子が多いことを示しており、作業環境が悪いことを教示しているのに対し、油膜付水滴の場合には、空気中に分散している粒子が少なく、作業環境が良好であることを示している。なお、図6の粒径別濃度分布図は、ブラウン運動の原理を利用したピエゾ型の質量計(ANDERSEN社製)を使用して測定したものである。
【0041】
次に、図7において、本実施形態の油膜付水滴を第1図乃至第3図に示す構造によって供給した場合(「油膜付水滴バイトスルー」と表示)と、油膜付水滴生成混合器1から加工点に向けて直接噴射した場合(「油膜付水滴外部供給」と表示)と、霧状化油を加工点に向けて直接噴射した場合(「霧状化油」と表示)と、エアーを加工点に向けて直接噴射した場合(「ドライ(エアーブロー)」と表示)と、の単位時間当たりの流量(単位;l/min)、換言するならばエアー使用量を比較したときに、ほぼ同じ冷却効果を得るために、エアーを加工点に向けて直接噴射する場合には、エアー圧が0.35MPaで約550l/minの流量が必要であり、霧状化油を加工点に向けて直接噴射した場合には、エアー圧が0.60MPaで約110l/minの流量が必要であり、油膜付水滴生成混合器1から加工点に向けて直接噴射した場合には、エアー圧が0.20MPaで約95l/minの流量が必要であり、油膜付水滴を工具又は工具支持台を通して加工点に向けて直接噴射した場合には、エアー圧が0.20MPaで約60l/minの流量が必要であった。このことから、本実施形態に係る油膜付水滴を工具又は工具支持台を通して加工点に向けて直接噴射した場合には、エアー使用量が最も少なくても十分な冷却効果が得られ、ランニングコスト等が安くなり経済的であるという効果がある。特に、油膜付水滴を直接加工点に向けて噴射した場合と比べても経済的である。
【0042】
更に、図8において、本実施形態の油膜付水滴を第1図乃至第3図に示す構造によって供給した場合(「油膜付水滴バイトスルー加工」と表示)と、油膜付水滴生成混合器1から加工点に向けて直接噴射した場合(「油膜付水滴外部供給加工」と表示)と、エアーを加工点に向けて直接噴射した場合(「ドライ(エアーブロー)加工」と表示)と、の加工本数と加工物の表面粗さ(単位;Rz)との関係を比較したときに、いずれの場合も加工本数の増加に伴って表面粗さが粗くなるが、その増加率は、従来のエアーブローの場合の増加率よりも油膜付水滴の場合は少なく、しかも、油膜付水滴を噴射する場合でも、直接噴射よりもバイトスルーの方が増加率が少ないという結果になった。このことから、本実施形態に係る油膜付水滴を工具又は工具支持台を通して加工点に向けて直接噴射した場合には、十分な潤滑効果が得られるため、加工本数が増加しても表面粗さの増加率を抑制することができる効果がある。
【0043】
以上、本実施形態においては、工具103又は該工具103を取り付ける工具台101,102に冷却剤を供給する冷却剤供給通路108,110が形成された工作機械装置において、前記冷却剤供給通路108,110の始端部に、外部から供給される油を空気流によって霧状化する油霧化室8と、該油霧化室8で霧状化した油を含有する空気流で外部から供給される水を水滴化して水滴の表面に油膜が形成された油膜付水滴を生成する水滴化室36,61と、該水滴化室36,61で生成された油膜付水滴を放出するトップノズル4と、からなる油膜付水滴生成混合器1を接続し、前記冷却剤供給通路108,110の終端部を、該冷却剤供給通路108,110の内径よりも小さな口径の噴射口104と接続したことにより、油膜付水滴生成混合器1によって生成された油膜付水滴がある程度の割合でそのままの形態で冷却剤供給通路108,110を流れて再度噴射口104から油膜付水滴として噴射されるので、油のみを霧状化して噴霧した場合に比べて空気中に飛散し過ぎることなく、工作物の加工面に油膜付水滴が付着するため、極めて少ない供給量で十分な潤滑及び冷却効果を奏し、また、冷却剤の飛散を抑えることができ、優れた環境を提供することができる。
【0044】
なお、上記した実施形態では、工作機械装置として、タレット型旋盤を例示したが、ボール盤やNC旋盤等の冷却剤を使用する工作機械装置であれば、どの様なものにも応用することができる。また、上記した実施形態においては、支持台100の内部に設けられる供給パイプ108にフレキシブルパイプ110を介して油膜付水滴生成混合器1を接続したものを示したが、油膜付水滴生成混合器1を支持台100の内部に収納固定して供給パイプ108に直接接続したものでも良い。なお、本実施形態におけるフレキシブルパイプ110の長さは、約2m以内であれば、十分な効果を奏することが実験の結果から得られている。
【0045】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1に係る発明においては、油膜付水滴生成混合器によって生成された油膜付水滴がある程度の割合でそのままの形態で冷却剤供給通路を流れて再度噴射口から油膜付水滴として噴射されるので、油のみを霧状化して噴霧した場合に比べて空気中に飛散し過ぎることなく、工作物の加工面に油膜付水滴が付着するため、極めて少ない供給量で十分な潤滑及び冷却効果を奏し、また、冷却剤の飛散を抑えることができ、優れた環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タレット型旋盤の工具取付台の分解斜視図である。
【図2】タレット型旋盤の工具取付台の正面図である。
【図3】工具内に冷却剤供給経路が形成された場合の工具の先端部分の側面図である。
【図4】実施形態に係る油膜付水滴生成混合器の内部を示す断面図である。
【図5】油膜付水滴生成混合器に空気、油及び水を供給する油膜付水滴供給装置の概略図である。
【図6】本実施形態と従来の霧状化油を噴射した場合を比較した粒径別濃度分布図である。
【図7】本実施形態と従来の霧状化油又はエアーブローを噴射した場合を比較したエアー使用量を示すグラフである。
【図8】本実施形態と従来のエアーブローを噴射した場合を比較した加工本数と表面粗さとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 油膜付水滴生成混合器
4 トップノズル
8 油霧化室
36 第1水滴化室
61 第2水滴化室
64 水滴化室
100 タレット支持台
101 タレット本体
102 工具ホルダー
103 工具
104 噴射口
108 供給パイプ(冷却剤供給通路)
110 フレキシブルパイプ(冷却剤供給通路)

Claims (1)

  1. 工具又は該工具を取り付ける工具台に冷却剤を供給する冷却剤供給通路が形成された工作機械装置において、
    前記冷却剤供給通路の始端部に、外部から供給される油を空気流によって霧状化する油霧化室と、該油霧化室で霧状化した油を含有する空気流で外部から供給される水を水滴化して水滴の表面に油膜が形成された油膜付水滴を生成する水滴化室と、該水滴化室で生成された油膜付水滴を放出するトップノズルと、からなる油膜付水滴生成混合器を接続し、
    前記冷却剤供給通路の終端部を、該冷却剤供給通路の内径よりも小さな口径の噴射口と接続したことを特徴とする工作機械装置。
JP2002305214A 2002-10-21 2002-10-21 工作機械装置 Pending JP2004136419A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002305214A JP2004136419A (ja) 2002-10-21 2002-10-21 工作機械装置
US10/688,980 US20040079207A1 (en) 2002-10-21 2003-10-21 Machine tool apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002305214A JP2004136419A (ja) 2002-10-21 2002-10-21 工作機械装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004136419A true JP2004136419A (ja) 2004-05-13

Family

ID=32105157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002305214A Pending JP2004136419A (ja) 2002-10-21 2002-10-21 工作機械装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20040079207A1 (ja)
JP (1) JP2004136419A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012619A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Nachi Fujikoshi Corp 工作機械の主軸給油方法及び主軸装置
JP2019111602A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 村田機械株式会社 工作機械

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3809610B2 (ja) * 2002-11-25 2006-08-16 ホーコス株式会社 工作機械の多軸スピンドルヘッド
JP4609893B2 (ja) * 2006-02-02 2011-01-12 大同メタル工業株式会社 工具ホルダー
US8074543B2 (en) * 2007-03-01 2011-12-13 Mori Seiki Usa, Inc. Machine tool with cooling nozzle and method for applying cooling fluid
KR101055830B1 (ko) * 2008-11-10 2011-08-09 현대자동차주식회사 오일 스프레이 장치
US8128323B2 (en) * 2009-04-14 2012-03-06 Planet Products Corporation Driven tool assembly
US8303220B2 (en) * 2009-04-22 2012-11-06 Creare Incorporated Device for axial delivery of cryogenic fluids through a machine spindle
CN102448666B (zh) * 2009-05-27 2014-02-12 报国株式会社 机床的切削液供给装置
JP5389584B2 (ja) * 2009-09-24 2014-01-15 富士重工業株式会社 回転切削装置
DE102010035668A1 (de) 2010-08-27 2012-03-01 Datron Ag Minimalmengen-Kühlschmiersystem
CN102501132B (zh) * 2011-12-26 2014-04-16 东莞市安默琳节能环保技术有限公司 一种低能耗的低温复合喷雾切削系统
TWI469848B (zh) * 2012-11-30 2015-01-21 Vision Wide Tech Co Ltd 具有中心出水機構之加工機之附加頭
CN103831664B (zh) * 2014-02-21 2016-07-06 中国人民解放军海军航空工程学院 一种用于气动切削润滑的工具箱及供给量标定和调整方法
CN104191376B (zh) * 2014-09-03 2016-05-04 青岛理工大学 纳米流体微量润滑静电雾化可控射流内冷工艺用系统
CN107812969A (zh) * 2017-10-25 2018-03-20 南通新锐特机械有限公司 一种数控车床用刀盘
CN111168090B (zh) * 2020-01-18 2021-06-08 浙江沈工机床有限公司 一种预先冷却的数控车床用四工位刀架

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3798725A (en) * 1969-04-24 1974-03-26 T Hanson Cutting tool
US3889520A (en) * 1973-02-13 1975-06-17 Theodor Stoferle Fluidic system for monitoring machine tool wear during a machining operation
US4535216A (en) * 1983-10-14 1985-08-13 Rockwell International Corporation Metal-working tool using electrical heating
EP0955125A3 (en) * 1998-05-07 2001-05-23 Mitsubishi Materials Corporation Cutting tool
JP3261578B2 (ja) * 1999-07-09 2002-03-04 ホーコス株式会社 工作機械の主軸装置
JP3268495B2 (ja) * 1999-07-09 2002-03-25 ホーコス株式会社 工作機械の主軸装置
JP3574023B2 (ja) * 1999-11-24 2004-10-06 大同メタル工業株式会社 油膜付水滴生成混合器
JP3549194B2 (ja) * 2000-02-22 2004-08-04 日本スピードショア株式会社 工作加工方法およびそれに用いる霧状体供給装置
JP3353149B2 (ja) * 2000-08-28 2002-12-03 ホーコス株式会社 工作機械の主軸装置
JP3261584B1 (ja) * 2000-09-01 2002-03-04 ホーコス株式会社 工作機械の主軸装置
JP2002154033A (ja) * 2000-09-07 2002-05-28 Ekoregu:Kk 工作加工方法およびそれに用いる霧状体供給装置
JP2002172539A (ja) * 2000-12-07 2002-06-18 Ekoregu:Kk 工作加工方法およびそれに用いる霧状体供給装置
JP2002210630A (ja) * 2001-01-18 2002-07-30 Ekoregu:Kk 工作加工方法およびそれに用いる霧状体供給装置
DE10128816B4 (de) * 2001-06-15 2004-04-29 MAPAL Fabrik für Präzisionswerkzeuge Dr. Kress KG Werkzeug
JP3521389B2 (ja) * 2001-08-10 2004-04-19 ホーコス株式会社 多軸工作機械と、多軸工作機械における各スピンドルの潤滑剤ミスト流量の最適化方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012619A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Nachi Fujikoshi Corp 工作機械の主軸給油方法及び主軸装置
JP2019111602A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 村田機械株式会社 工作機械
JP7031289B2 (ja) 2017-12-22 2022-03-08 村田機械株式会社 工作機械

Also Published As

Publication number Publication date
US20040079207A1 (en) 2004-04-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004136419A (ja) 工作機械装置
JP3574023B2 (ja) 油膜付水滴生成混合器
JP4609893B2 (ja) 工具ホルダー
JP2000084790A (ja) 工作加工方法およびそれに用いる霧状体供給装置
JP2000084789A (ja) 工作加工方法
US20060283985A1 (en) Ultra-fine spray-jetting nozzle
JP4134185B2 (ja) ミスト供給装置及びミスト供給方法
JPH09220495A (ja) 流体噴出ノズル
JP2005296874A (ja) 超微霧噴射ノズル
CN113664609B (zh) 一种油水气混合式内冷加工装置及內冷加工方法
JP4641208B2 (ja) 油膜付水滴生成混合器
JP2013184152A (ja) 気液混合チーズ
JP4986352B2 (ja) オイルミスト供給システム
JP7078251B2 (ja) ツール洗浄装置及びマシニングセンタ
JP4239879B2 (ja) マイクロミスト発生方法及びその装置
JP4303936B2 (ja) 噴霧装置
JP2006281322A (ja) 工具ホルダー
CN113478393B (zh) 纳米流体微量润滑和雾化冷却超精密切削介质供给系统
JPH09141537A (ja) 油剤供給装置及び油剤供給方法
JP2002113636A (ja) 複合ミスト発生装置とこれを使用した加工方法
JP2005500499A (ja) 最少量の潤滑剤で潤滑個所をミスト潤滑する方法と装置
JP2005224876A (ja) オイルミスト生成装置及びオイル供給装置
JP2016215172A (ja) ノズル及び噴霧装置
RU208947U1 (ru) Устройство для охлаждения смазочно-водовоздушным факелом зоны резания при металлообработке
WO2023228634A1 (ja) 噴霧装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081125