JP2002113636A - 複合ミスト発生装置とこれを使用した加工方法 - Google Patents

複合ミスト発生装置とこれを使用した加工方法

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JP2002113636A
JP2002113636A JP2000304828A JP2000304828A JP2002113636A JP 2002113636 A JP2002113636 A JP 2002113636A JP 2000304828 A JP2000304828 A JP 2000304828A JP 2000304828 A JP2000304828 A JP 2000304828A JP 2002113636 A JP2002113636 A JP 2002113636A
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mist
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cutting oil
composite
injection nozzle
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JP2000304828A
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Tokushige Chin
徳成 陳
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Enshu Ltd
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Enshu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミスト発生手段と噴射ノズル間とを連絡する
配管の内壁に切削油ミストが付着しないようにした複合
ミスト発生装置と、この複合ミスト発生装置を使用した
加工方法を提供する。 【解決手段】 切削油Оを噴霧化する切削油ミスト発生
手段17と、冷却液Wを噴霧化する冷却液ミスト発生手
段27と、上記切削油ミスト発生手段17及び冷却液ミ
スト発生手段27と噴射ノズル40とを連絡する各配管
P1,P2の少なくとも切削油ミスト発生手段17側に
配置し渦流ミストとする渦流発生手段30と、からなる
複合ミスト発生装置100である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削油と冷却液と
を霧状に混合してワークの切削加工点に噴射する複合ミ
スト発生装置とその加工方法に係り、特に、上記切削油
ミストと冷却液ミストとの複合ミストが噴射ノズルまで
の長い搬送経路内を効率良く搬送出来るようにした複合
ミスト発生装置と、これを使用した加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、最も良く知られている古典的な、
ワークの切削加工点に切削油を供給する給油手段は、切
削油タンクと低圧ポンプと配管、ノズルから構成されて
いる。上記ノズルから噴射された切削油は、工具,ワー
ク、切粉溜めに流れ、ここから再び切削油タンクに戻る
ようになっている。この給油方法は、例えば旋盤におい
て、高速回転するワークの遠心力により切削油が跳ね飛
ばされ、切削点への供給が困難となる。これは、フライ
ス加工においても、高速回転する工具による遠心力が発
生して切削油が跳ね飛ばされ、切削点への供給が困難と
なる。更に、この給油方法では、多量の切削油を使用し
ているため、その一部が空気中や床面に散乱するととも
に、下水道にも流れ込み、環境汚染の原因にもなってい
る。
【0003】そこで、工具やワークの切削加工点に確実
に切削油を噴射させ、しかも少量の切削油で済ませられ
るようにしたミスト加工方法が提案されている。このミ
スト加工方法を実施するミスト発生装置は、例えば植物
油を霧状の微粒子として加工点に噴射するものである。
【0004】しかし、上記ミスト発生装置から噴射され
る切削油は微量であり、しかも油の気化熱は、水の気化
熱よりも非常に小さいため、微量の切削油では多量の切
削熱を吸収できない。特に、工具又はワークが高速回転
する場合、工具の切削温度が高くなり、切削油が持つ潤
滑性と冷却性を弱めて工具の切削性を低下させるという
問題点がある。この問題を解決せんがために、大量のミ
ストを加工点に吹付けると、空気中にこのミストが噴霧
されて空気汚染の原因になるという悪循環を引き起こし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
ミスト発生装置と、これを使用した加工方法に見られる
問題点に着目して研究開発を長年行ってきた。その結
果、特願平11−29409号に見る特許出願を行っ
た。この技術は、潤滑性に優れた切削油のミストに対し
て、冷却性に優れた冷却液のミストを複合させることに
より、この複合ミストが潤滑性と冷却性とを発揮すると
ともに、加工点からの油霧の蒸発を抑制させることに成
功したものである。しかし、各ミスト発生手段と噴射ノ
ズル間とを連絡する配管の内壁に、上記切削油のミスト
が付着し、これが液化するという問題がある。特に、配
管の屈曲部での液化現象が多く発生する。
【0006】従って、本発明の目的とするところは、各
ミスト発生手段と噴射ノズル間とを連絡する配管の内壁
に切削油ミストが付着しないようにした複合ミスト発生
装置と、この複合ミスト発生装置を使用した加工方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の複合
ミスト発生装置は、切削油を噴霧化する切削油ミスト発
生手段と、冷却液を噴霧化する冷却液ミスト発生手段
と、上記切削油ミスト発生手段及び冷却液ミスト発生手
段と噴射ノズルとを連絡する各配管における少なくとも
切削油ミスト発生手段側に配置し渦流ミストとする渦流
発生手段と、を具備したことを特徴とする。
【0008】請求項2の複合ミスト発生装置は、切削油
を噴霧化し且つ冷却液を噴霧化する1つの複合ミスト発
生手段と、上記複合ミスト発生手段と噴射ノズルとを連
絡する配管の複合ミスト発生手段側に配置し渦流ミスト
とする渦流発生手段と、を具備したことを特徴とする。
【0009】請求項3の複合ミスト発生装置は、請求項
1または2記載の複合ミスト発生装置において、上記渦
流発生手段を、配管途上にその複数個を適宜間隔に直列
配置させたことを特徴とする。
【0010】請求項4の複合ミスト発生装置を使用した
加工方法は、切削油ミスト発生手段及び冷却液ミスト発
生手段とからの切削油ミストと冷却液ミストとにおける
少なくとも切削油ミスト発生手段側に渦流発生手段によ
り渦流ミストとして噴射ノズルに供給し、この噴射ノズ
ルから複合ミストとして加工点に噴射することを特徴と
する。
【0011】請求項5の複合ミスト発生装置を使用した
加工方法は、複合ミスト発生手段により切削油と冷却液
とを複合ミストとしたこの複合ミストを、渦流発生手段
により渦流ミストとして噴射ノズルに供給し、この噴射
ノズルから複合ミストとして加工点に噴射することを特
徴とする。
【0012】
【作用】本発明の請求項1によると、切削油ミスト発生
手段及び冷却液ミスト発生手段と噴射ノズルとを連絡す
る各配管における少なくとも切削油ミスト発生手段側に
渦流ミストとする渦流発生手段を備えているから、切削
油ミスト発生手段で生成された質量の大きな切削油ミス
トは、圧縮空気と一体的に渦流となって結び付き、湾曲
した配管内を円滑に搬送されて噴射ノズルに無駄なく到
達する。
【0013】しかして、上記切削油ミストと冷却液ミス
トとの複合ミストが噴射ノズルまでの長い搬送経路内を
効率良く搬送出来る。これにより、複合ミストが潤滑性
と冷却性とを発揮するとともに、加工点からの油霧の蒸
発を抑制させ、工具寿命の延長、加工精度の向上、作業
環境の改善が図られる。
【0014】また、請求項2によると、切削油と冷却液
との複合ミスト発生手段と噴射ノズルとを連絡する配管
の複合ミスト発生手段側に渦流ミストとする渦流発生手
段を備えているから、複合ミスト発生手段で生成された
質量の大きな切削油ミストは、圧縮空気や冷却液ミスト
に一体的に渦流となって結び付き、湾曲した配管内を円
滑に搬送されて噴射ノズルに無駄なく到達する。
【0015】しかして、上記切削油ミストと冷却液ミス
トとの複合ミストが噴射ノズルまでの長い搬送経路内を
効率良く搬送出来る。これにより、複合ミストが潤滑性
と冷却性とを発揮するとともに、加工点からの油霧の蒸
発を抑制させ、工具寿命の延長、加工精度の向上、作業
環境の改善が図られる。
【0016】また、請求項3によると、渦流発生手段に
ついて、配管途上にその複数個を適宜間隔に直列配置さ
せたから、切削油ミストは、長い配管内で液化されるこ
となく確実に噴射ノズルまで搬送できる。特に、切削油
の粘度が高い場合においても、配管内で液化されること
なく確実に噴射ノズルまで搬送できる。
【0017】また、請求項4の複合ミスト発生装置を使
用した加工方法によると、切削油ミスト発生手段及び冷
却液ミスト発生手段とからの切削油ミストと冷却液ミス
トとにおいて、少なくとも切削油ミストを渦流発生手段
により渦流ミストとして噴射ノズルに供給し、この噴射
ノズルから複合ミストとして加工点に噴射するから、切
削油ミスト発生手段で生成された質量の大きな切削油ミ
ストは、圧縮空気と一体的に渦流となって結び付き、湾
曲した配管内を円滑に搬送されて噴射ノズルに無駄なく
到達される。これで、加工点に複合ミストが確実に噴射
された加工が実施される。
【0018】しかして、上記切削油ミストと冷却液ミス
トとの複合ミストが噴射ノズルから確実に加工点に向け
て噴射され、複合ミストが持つ冷却性と潤滑性と油霧を
空気中に飛散させない理想的な加工が実施できる。
【0019】また、請求項5の複合ミスト発生装置を使
用した加工方法によると、切削油と冷却液との複合ミス
ト発生手段からの複合ミストを渦流発生手段により渦流
ミストとして噴射ノズルに供給し、この噴射ノズルから
加工点に噴射するから、複合ミスト発生手段で生成され
た質量の大きな切削油ミストや冷却液ミストは、圧縮空
気に一体的に渦流となって結び付き、湾曲した配管内を
円滑に搬送されて噴射ノズルに無駄なく到達される。こ
れで、加工点に複合ミストが確実に噴射された加工が実
施される。
【0020】しかして、上記複合ミストが噴射ノズルか
ら確実に加工点に向けて噴射され、複合ミストが持つ冷
却性と潤滑性と油霧を空気中に飛散させない理想的な加
工が実施できる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明における複合ミスト発生装
置を、図面に示す実施形態について説明する。先ず、図
1〜図3に示す第1実施形態の複合ミスト発生装置10
0から説明する。図中、100は複合ミスト発生装置で
あり、Bは箱体である。また、10は切削油タンクであ
り、植物性切削油О(以下、切削油という)等を収容して
いる。上記切削油は、作業環境維持のため、近年多く使
用されている。11は切削油ポンプであり、上記切削油
タンク10内の潤滑油Оを圧縮空気とともに押し出すた
めのものである。12は液量調節ツマミ、13は切削油
ポンプストローク調節ダイヤル、14は圧縮空気入口、
15はエア量調節ツマミである。上記切削油ポンプ11
によって押し出された潤滑油Оと圧縮空気は、ポート1
6を介して切削油ミスト発生手段17に浸入する。そし
て、この切削油ミスト発生手段17の作動によって混合
拡散されることによって潤滑油ミストО1が生成され、
ミスト出口18から渦流発生手段30に接続され、配管
P1を介して噴射ノズル40に接続されている。
【0022】上記渦流発生手段30は、図2に示すよう
に、本体ケース31の上部には渦流発生室32が設けら
れ、この空間内に渦流板33を持つ渦流発生体34が納
められている。上記ミスト出口18は、上記本体ケース
31の渦流発生室32の側面に設けた接続孔35に繋が
れている。これで、ミスト出口18からの切削油ミスト
О1は、渦流発生体34で旋回渦流となり、連絡孔36
から次の拡散室37へ送り込まれて大きな旋回渦流を起
こす。上記拡散室37の下端面には、噴出孔38が設け
られ、これが配管P1と接続されている。この配管P1
内に送り込まれた切削油ミストО1は、管内で旋回渦流
運動しながら先端の噴射ノズル40へ至り、この中心孔
41から噴射される。
【0023】続いて、冷却液ミスト発生手段27の構成
を説明する。20は冷却水タンクであり、冷却液として
水を収容している。水は気化熱が大きいため、冷却液と
して最適である。21は冷却水ポンプであり、上記冷却
水タンク20内の冷却水を圧縮空気とともに押し出すた
めのものである。22は水量調節ツマミ、23は冷却水
ポンプストローク調節ダイヤル、24は圧縮空気入口、
25はエア調節ツマミである。しかして、冷却水ポンプ
21により押し出された冷却液Wと圧縮空気は、ポート
26を介して冷却液ミスト発生手段27に浸入する。そ
して、この冷却液ミスト発生手段27の作動により、混
合拡散されることによって冷却液ミストW1が生成さ
れ、ミスト出口28から渦流発生手段30´に接続さ
れ、配管P1を介して噴射ノズル40に接続されてい
る。尚、上記渦流発生手段30´は、上記渦流発生手段
30と同一構成につき、内部構成の説明を省略する。上
記拡散室37の下端面には、噴出孔38が設けられ、こ
れが配管P2と接続されている。この配管P2内に送り
込まれた冷却液ミストW1は、管内で旋回渦流運動しな
がら先端の噴射ノズル40へ至り、この円筒孔42から
中心に切削油ミストО1を包み込んで噴射される。
【0024】本発明の第1実施形態の複合ミスト発生装
置100は、上記のように構成されており、以下のよう
に作用し、且つ旋盤等の適宜工作機械のワーク2と、こ
れを切削するバイト(工具)1との加工点K1に向けて複
合ミストが噴射される加工方法が実施される。
【0025】先ず、切削油ミスト発生手段17及び冷却
液ミスト発生手段27と噴射ノズル40とを連絡する各
配管P1,P2の各ミスト発生手段側に渦流ミストとす
る渦流発生手段30、30´を備えているから、切削油
ミスト発生手段17で生成された質量の大きな潤滑油ミ
ストO1は、圧縮空気に一体的に渦流となって結び付
き、湾曲した配管内を円滑に搬送されて噴射ノズル40
に無駄なく到達する。また、冷却液ミスト発生手段27
で生成された質量の大きな冷却液ミストW1は、圧縮空
気に一体的に渦流となって結び付き、湾曲した配管内を
円滑に搬送されて噴射ノズル40に無駄なく到達する。
【0026】これにより、上記切削油ミストO1と冷却
液ミストW1との複合ミストが噴射ノズル40までの長
い配管P1,P2の搬送経路内を効率良く搬送出来る。
勿論、上記渦流発生手段30、30´は、切削油ミスト
発生手段17側だけに設けても良い。
【0027】そして、複合ミスト発生装置100を使用
した加工方法によると、切削油ミスト発生手段17及び
冷却液ミスト発生手段27とからの切削油ミストO1と
冷却液ミストW1とを各渦流発生手段30、30´によ
り渦流ミストとして噴射ノズル40に供給し、この噴射
ノズルから複合ミストとして加工点K1に噴射するか
ら、切削油ミスト発生手段17で生成された質量の大き
な切削油ミストO1や冷却液ミスト発生手段27で生成
された質量の大きな冷却液ミストW1は、圧縮空気流に
一体的に渦流となって結び付き、湾曲した配管内を円滑
に搬送されて噴射ノズル40に無駄なく到達される。こ
れで、工具1とワーク2との加工点K1に複合ミストが
確実に噴射された加工が実施される。
【0028】これにより、上記切削油ミストと冷却液ミ
ストとの複合ミストが噴射ノズルから加工点に向けて確
実に噴射され、複合ミストが持つ冷却性と潤滑性と油霧
を空気中に飛散させない理想的な加工が実施できる。勿
論、上記渦流発生手段30、30´を切削油ミスト発生
手段17側だけに設けたものにおいても、同様に実施す
ることが可能である。
【0029】本発明は、上記複合ミスト発生装置100
と、これを使用した加工方法に限定されない。図4に示
す第2実施形態の複合ミスト発生装置200と、これを
使用した加工方法としても良い。上記複合ミスト発生装
置200の構成は、切削油Оを噴霧化するとともに、冷
却液Wを噴霧化する手段を、1つの複合ミスト発生手段
270で構成し、上記複合ミスト発生手段270と中心
孔4だけからなる噴射ノズル40とを連絡する配管P3
の複合ミスト発生手段側に渦流ミストとする渦流発生手
段30を接続したものである。その他の構成は、同一符
号を付して説明を省略する。
【0030】本発明の第2実施形態の複合ミスト発生装
置200は、上記のように構成されており、以下のよう
に作用し、且つ旋盤等の適宜工作機械のワーク2と、こ
れを切削するバイト(工具)1との加工点K1に向けて複
合ミストが噴射される加工方法が実施される。
【0031】先ず、切削油Oと冷却液Wとの複合ミスト
発生手段270と噴射ノズル40とを連絡する配管P3
の複合ミスト発生手段側に渦流ミストとする渦流発生手
段30を備えているから、複合ミスト発生手段270で
生成された質量の大きな切削油ミストO1や冷却液ミス
トW1は、圧縮空気に一体的に渦流となって結び付き、
湾曲した配管内を円滑に搬送されて噴射ノズルに無駄な
く到達する。
【0032】これにより、上記切削油ミストO1と冷却
液ミストW1との複合ミストが噴射ノズル40までの長
い搬送経路内を効率良く搬送出来る。
【0033】そして、複合ミスト発生装置200を使用
した加工方法によると、切削油O1と冷却液W1との複
合ミスト発生手段270からの複合ミストを渦流発生手
段30により渦流ミストとして噴射ノズル40に供給
し、この噴射ノズルから工具1の加工点K1に噴射する
から、複合ミスト発生手段270で生成された質量の大
きな切削油ミストO1や冷却液ミストW1は、圧縮空気
流に一体的に渦流となって結び付き、湾曲した配管内を
円滑に搬送されて噴射ノズル40に無駄なく到達され
る。これで、工具1とワーク2との加工点K1に複合ミ
ストが確実に噴射された加工が実施される。
【0034】しかして、上記複合ミストが噴射ノズル4
0から確実に加工点に向けて噴射され、複合ミストが持
つ冷却性と潤滑性と油霧を空気中に飛散させない理想的
な加工が実施できる。
【0035】尚、上記各実施形態において、配管P1,
P2,P3が長い場合や切削油の粘度が高い場合は、図
5に示すように、複合ミスト発生装置100,200と
工作機械Kにおける噴射ノズル40とを結ぶ配管P1,
P2,P3に、複数の渦流発生手段30を適宜間隔のも
とに直列に配置すると良い。
【0036】上記のように、渦流発生手段30につい
て、配管途上にその複数個を適宜間隔に直列配置させる
ことで、切削油ミストO1や冷却液ミストW1は、長い
配管内を液化することなく確実に噴射ノズル40まで搬
送できる。特に、切削油の粘度が高い場合においても、
配管内で液化されることなく確実に噴射ノズルまで搬送
できる。
【0037】本発明における複合ミスト発生装置10
0,200は、上記実施形態に限定されない。例えば、
混合ミスト発生装置100,200の各部を構成する個
々の部材や渦流発生手段30における詳細構成の設計変
更が可能である。また、噴射ノズル40についてもその
構成は特定されず、図1又は図2に示す何れによっても
良い。更に、本発明に係るその他の部材やこの周辺部材
の変更を適宜に行っても、本発明の技術的範囲を逸脱す
るものではない。このような、変更実施形態によって
も、上記実施形態と同様な、作用・効果が発揮される。
【0038】
【発明の効果】請求項1によると、切削油ミスト発生手
段及び冷却液ミスト発生手段と噴射ノズルとを連絡する
各配管における少なくとも切削油ミスト発生手段側に渦
流発生手段を備えているから、切削油ミスト発生手段で
生成された質量の大きな切削油ミストは、圧縮空気に一
体的に渦流となって結び付き、湾曲した配管内を円滑に
搬送され噴射ノズルに無駄なく到達できる。
【0039】かくして、切削油ミストと冷却液ミストと
の複合ミストが噴射ノズルまでの長い搬送経路内を効率
良く搬送出来るとともに、複合ミストが潤滑性と冷却性
とを発揮し、且つ加工点からの油霧の蒸発を抑制させ、
工具寿命の延長、加工精度の向上、作業環境の改善が図
れる。
【0040】請求項2によると、噴射ノズルと連絡する
配管の複合ミスト発生手段側に渦流発生手段を備えてい
るから、複合ミスト発生手段で生成された質量の大きな
切削油ミストや冷却液ミストは、圧縮空気と一体的に渦
流となって結び付き、湾曲した配管内を円滑に搬送され
て噴射ノズルに無駄なく到達できる。
【0041】かくして、上記切削油ミストと冷却液ミス
トとの複合ミストが噴射ノズルまでの長い搬送経路内を
効率良く搬送出来るとともに、複合ミストが潤滑性と冷
却性とを発揮し、且つ加工点からの油霧の蒸発を抑制さ
せ、工具寿命の延長、加工精度の向上、作業環境の改善
が図れる。
【0042】請求項3によると、渦流発生手段につい
て、配管途上にその複数個を適宜間隔に直列配置させた
から、切削油ミストは、長い配管内で液化されることな
く確実に噴射ノズルまで搬送できる。特に、切削油の粘
度が高い場合において、配管内で液化されることなく確
実に噴射ノズルまで搬送できる。
【0043】請求項4の複合ミスト発生装置を使用した
加工方法によると、切削油ミスト発生手段及び冷却液ミ
スト発生手段とからの切削油ミストと冷却液ミストとに
おいて、少なくとも切削油ミストを渦流発生手段により
渦流ミストとして噴射ノズルに供給し、この噴射ノズル
から複合ミストとして加工点に噴射するから、切削油ミ
スト発生手段で生成された質量の大きな切削油ミスト
は、圧縮空気と一体的に渦流となって結び付き、湾曲し
た配管内を円滑に搬送されて噴射ノズルに無駄なく到達
される。これで、加工点に複合ミストが確実に噴射され
た加工が実施できる。
【0044】かくして、複合ミストが噴射ノズルから確
実に加工点に向けて噴射され、複合ミストが持つ冷却性
と潤滑性と油霧を空気中に飛散させない理想的な加工が
実施できる。
【0045】請求項5の複合ミスト発生装置を使用した
加工方法によると、切削油と冷却液との複合ミスト発生
手段からの複合ミストを渦流発生手段により渦流ミスト
として噴射ノズルに供給し、この噴射ノズルから加工点
に噴射するから、複合ミスト発生手段で生成された質量
の大きな切削油ミストや冷却液ミストは、圧縮空気に一
体的に渦流となって結び付き、湾曲した配管内を円滑に
搬送されて噴射ノズルに無駄なく到達される。これで、
加工点に複合ミストが確実に噴射された加工が実施でき
る。
【0046】かくして、複合ミストが噴射ノズルから確
実に加工点に向けて噴射され、複合ミストが持つ冷却性
と潤滑性と油霧を空気中に飛散させない理想的な加工が
実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示し、複合ミスト発生
装置のシステム図である。
【図2】複合ミストの搬送状態を示す作用断面図であ
る。
【図3】渦流発生室の正面と平面を示す部分図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示し、複合ミスト発生
装置のシステム図である。
【図5】複数の渦流発生手段を直列配置した複合ミスト
発生装置のシステム図である。
【符号の説明】
10 切削油タンク 11 切削油ポンプ 12 液量調節ツマミ 13 切削油ポンプストローク調
節ダイヤ 14 圧縮空気入口 15 エア量調節ツマミ 17 切削油ミスト発生手段 18 ミスト出口 20 冷却水タンク 21 冷却水ポンプ 22 水量調節ツマミ 23 冷却水ポンプストローク調
節ダイヤル 24 圧縮空気入口 25 エア調節ツマミ 26 ポート 27 冷却液ミスト発生手段 270 複合ミスト発生手段 28 ミスト出口 30,30´ 渦流発生手段 31 本体ケース 32 渦流発生室 33 渦流板 34 渦流発生体 35 接続孔 36 連絡孔 37 拡散室 38 噴出孔 40 噴射ノズル 41 中心孔 42 円筒孔 100,200 複合ミスト発生装置 P1,P2,P3 配管 О 切削油 О1 切削油ミスト W 冷却液 W1 冷却液ミスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C011 EE01 EE09 4F033 QA03 QA04 QB02Y QB03X QB12Y QB15X QB16X QC04 QD02 QD09 QD11 QD19 QD24 QE06 QE23 QF08X QF08Y QF11X

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削油を噴霧化する切削油ミスト発生手
    段と、冷却液を噴霧化する冷却液ミスト発生手段と、上
    記切削油ミスト発生手段及び冷却液ミスト発生手段と噴
    射ノズルとを連絡する各配管における少なくとも切削油
    ミスト発生手段側に配置し渦流ミストとする渦流発生手
    段と、を具備したことを特徴とする複合ミスト発生装
    置。
  2. 【請求項2】 切削油を噴霧化し且つ冷却液を噴霧化す
    る1つの複合ミスト発生手段と、上記複合ミスト発生手
    段と噴射ノズルとを連絡する配管の複合ミスト発生手段
    側に配置し渦流ミストとする渦流発生手段と、を具備し
    たことを特徴とする複合ミスト発生装置。
  3. 【請求項3】 上記渦流発生手段は、配管途上にその複
    数個を適宜間隔に直列配置させたことを特徴とする請求
    項1または2記載の複合ミスト発生装置。
  4. 【請求項4】 切削油ミスト発生手段及び冷却液ミスト
    発生手段とからの切削油ミストと冷却液ミストとにおけ
    る少なくとも切削油ミスト発生手段側に渦流発生手段に
    より渦流ミストとして噴射ノズルに供給し、この噴射ノ
    ズルから複合ミストとして加工点に噴射することを特徴
    とする複合ミスト発生装置を使用した加工方法。
  5. 【請求項5】 複合ミスト発生手段により切削油と冷却
    液とを複合ミストとしたこの複合ミストを、渦流発生手
    段により渦流ミストとして噴射ノズルに供給し、この噴
    射ノズルから複合ミストとして加工点に噴射することを
    特徴とする複合ミスト発生装置を使用した加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101750388B1 (ko) 2015-12-31 2017-07-03 이길훈 함수 박무 절삭유 제조기

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