JP2004134261A - 非水電解液二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】過充電防止機能が高く、かつ、高温での保存特性にも優れた非水電解液二次電池を提供する。
【解決手段】正極、負極および非水電解液からなり、前記非水電解液が、溶媒および前記溶媒に溶解した溶質からなり、前記溶媒が、主溶媒および副溶媒からなり、前記副溶媒が、化合物Aおよび前記化合物Aよりも酸化電位が0.1〜0.4V高い化合物Bからなり、前記化合物Aが、シクロヘキシルベンゼン、ビフェニルおよびジフェニルエーテルよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、前記溶媒に占める前記副溶媒の割合が、0.01〜5重量%であり、前記副溶媒に占める前記化合物Bの割合が、20〜99重量%である非水電解液二次電池。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非水電解液二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
リチウムイオン二次電池の過充電対策として、電解液に種々の溶媒を添加し、過充電時にそれらの溶媒を酸化分解させ、正極の分極を大きくすることにより、安全性を高めるという技術が報告されている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−302614号公報
【特許文献2】
特開平9−50822号公報
【特許文献3】
特開2001−15155号公報
【特許文献4】
特開2001−15158号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来から過充電対策に用いられている溶媒は、通常の電位範囲で高温保存された場合でも酸化分解される。そのため、電池の保存特性が低下することがある。
本発明は、上記を鑑みたものであり、過充電防止機能が高く、かつ、高温での保存特性にも優れた非水電解液二次電池を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、正極、負極および非水電解液からなり、前記非水電解液が、溶媒および前記溶媒に溶解した溶質からなり、前記溶媒が、主溶媒および副溶媒からなり、前記副溶媒が、化合物Aおよび前記化合物Aよりも酸化電位が0.1〜0.4V高い化合物Bからなり、前記化合物Aが、シクロヘキシルベンゼン、ビフェニルおよびジフェニルエーテルよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、前記溶媒に占める前記副溶媒の割合が、0.01〜5重量%であり、前記副溶媒に占める前記化合物Bの割合が、20〜99重量%である非水電解液二次電池に関する。化合物Aの構造を以下に示す。
【0006】
【化1】
Figure 2004134261
【0007】
前記化合物Bは、フェニルメタン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、フェニルエタン、フェニルイソプロパン、ビス(4−フルオロフェニル)エーテル、4−トリフルオロメチルジフェニルエーテル、トリフェニルボラン、トリフェニルホスフィンオキシド、トリフェニルボラン−トリフェニルホスフィン複合体、2−フルオロビフェニル、2−トリフルオロメチルビフェニル、3,3’−ジフルオロビフェニル、ジフルオロアニソール、トリフルオロアニソール、フルオロ−トリフルオロメチルアニソール、(トリフルオロメトキシ)フルオロベンゼン、ビス(トリフルオロメチル)アニソールおよびテトラフルオロ−p−ベンゾキノンよりなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。これら化合物Bの構造を以下に示す。
【0008】
【化2】
Figure 2004134261
【0009】
【化3】
Figure 2004134261
【0010】
【化4】
Figure 2004134261
【0011】
前記主溶媒は、炭素−炭素不飽和結合を有さない環状カーボネートおよび環状カルボン酸エステルよりなる群から選ばれる少なくとも1種と、鎖状カーボネートと、炭素−炭素不飽和結合を有する環状カーボネートとからなることが好ましい。この場合、前記主溶媒の0.05〜10体積%は、前記炭素−炭素不飽和結合を有する環状カーボネートであることが好ましい。
【0012】
前記主溶媒の15〜70体積%は、炭素−炭素不飽和結合を有さない環状カーボネートであることが好ましい。あるいは、前記主溶媒の1〜40体積%は、環状カルボン酸エステルであることが好ましい。
前記主溶媒は、エチレンカーボネート20〜35体積%、エチルメチルカーボネート40〜73体積%、ジエチルカーボネート5〜20重量%、およびビニレンカーボネート2〜10体積%からなることが最も好ましい。
前記溶質は、六フッ化リン酸リチウムおよびホウフッ化リチウムからなることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の非水電解液二次電池は、正極、負極および非水電解液からなり、前記非水電解液は、溶媒および前記溶媒に溶解した溶質からなる。また、前記溶媒は、主溶媒および副溶媒からなり、前記副溶媒は、化合物Aおよび化合物Aよりも酸化電位が0.1〜0.4V高い化合物Bからなる。このように、非水電解液の溶媒が化合物Aおよび化合物Bからなる副溶媒を含むことにより、化合物Aと化合物Bとの間に相互作用が生じる。
【0014】
すなわち、化合物Aの酸化電位が化合物Bによって若干高められるとともに、化合物Bの酸化分解電位が逆に若干低くなり、さらに、化合物Aと化合物Bの過充電酸化反応が連続的に進行するようになる。その結果、化合物Aまたは化合物Bを単独で含む溶媒を用いる場合よりも、過充電防止作用が飛躍的に向上する。従って、本発明によれば、高温での保存特性に優れ、かつ、過充電時の安全性にも優れた非水電解液二次電池を得ることができる。
【0015】
化合物Aと化合物Bの酸化電位の差が0.1V未満では、化合物Aの酸化電位の向上が見られず、保存特性の改善も見られない。また、酸化電位の差が0.4Vを超えると、化合物Aの酸化分解電位が高くなり過ぎて、過充電防止のタイミングが遅れる原因となる。
前記化合物Aには、シクロヘキシルベンゼン、ビフェニルおよびジフェニルエーテルよりなる群から選ばれる少なくとも1種を用いる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0016】
前記化合物Bには、フェニルメタン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、フェニルエタン、フェニルイソプロパン、ビス(4−フルオロフェニル)エーテル、4−トリフルオロメチルジフェニルエーテル、トリフェニルボラン、トリフェニルホスフィンオキシド、トリフェニルボラン−トリフェニルホスフィン複合体、2−フルオロビフェニル、2−トリフルオロメチルビフェニル、3,3’−ジフルオロビフェニル、ジフルオロアニソール、トリフルオロアニソール、フルオロ−トリフルオロメチルアニソール、(トリフルオロメトキシ)フルオロベンゼン、ビス(トリフルオロメチル)アニソールおよびテトラフルオロ−p−ベンゾキノンよりなる群から選ばれる少なくとも1種を用いる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0017】
化合物Bは、いわゆる『レドックスシャトルタイプ』と呼ばれる酸化もしくは還元後に再び元の化合物に戻るものであっても、酸化分解されたままでもとの化合物に戻らないものであってもよい。しかし、後者の方が、過充電防止機能の発現後、正極の分極を恒常的に大きく保つという点で好ましい。
【0018】
前記溶媒に占める前記副溶媒の割合は、0.01〜5重量%、好ましくは1〜3重量%である。副溶媒の割合が0.01重量%未満では、過充電防止機能が発現しなくなり、5重量%を超えると、高温での保存特性が低下する。
【0019】
前記副溶媒に占める前記化合物Bの割合は、20〜99重量%、好ましくは30〜70重量%である。残りの副溶媒は化合物Aからなる。化合物Bの割合が20重量%未満では、高温での保存特性が低下し、99重量%を超えると、過充電防止作用の発現のタイミングが遅れる。
【0020】
ここで、化合物Aまたは化合物Bの酸化電位とは、例えば、以下の手順で測定した電位をいう。
まず、エチレンカーボネート25体積%とエチルメチルカーボネート75体積%からなる混合溶媒に1mol/LのLiPFを溶解させて電解液を調製する。次いで、その電解液100gに、化合物Aまたは化合物Bを10ミリモル溶解させる。次に、リチウム金属箔からなる対極と参照電極、ならびに白金板からなる作用極を、前記化合物Aまたは化合物Bを溶解させた電解液に浸漬し、1mV/秒の電位走査を行う。そして、50μA/cmの酸化電流が流れた電位を酸化電位として用いることができる。
【0021】
主溶媒は、炭素−炭素不飽和結合を有さない環状カーボネートおよび環状カルボン酸エステルよりなる群から選ばれる少なくとも1種と、鎖状カーボネートと、炭素−炭素不飽和結合を有する環状カーボネートとからなることが好ましい。
【0022】
炭素−炭素不飽和結合を有さない環状カーボネートとしては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)などを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、特にエチレンカーボネートおよびプロピレンカーボネートが好ましい。
【0023】
環状カルボン酸エステルとしては、γ−ブチロラクトン(GBL)、γ−バレロラクトン(GVL)、α−メチル−γ−ブチロラクトン(α−MGBL)などを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0024】
鎖状カーボネートとしては、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)などを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0025】
炭素−炭素不飽和結合を有する環状カーボネートとしては、ビニレンカーボネート(VC)、ビニルエチレンカーボネート(VEC)、ジビニルエチレンカーボネート(DVEC)などを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0026】
主溶媒には、炭素−炭素不飽和結合を有さない環状カーボネート、環状カルボン酸エステル、鎖状カーボネートおよび炭素−炭素不飽和結合を有する環状カーボネート以外に、メチルアセテート(MA)、エチルアセテート(EA)、メチルプロピオネート(MP)、メチルブチレート(MB)、エチルブチレート(EB)、ブチルアセテート(BA)、n−プロピルアセテート(PA)、イソブチルプロピオネート(iso−BP)などを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0027】
好ましい主溶媒として、15〜70体積%、さらに好ましくは20〜40体積%の炭素−炭素不飽和結合を有さない環状カーボネートを含む主溶媒を挙げることができる。また、別の好ましい主溶媒として、1〜40体積%、さらに好ましくは10〜40体積%の環状カルボン酸エステルを含む主溶媒を挙げることができる。ただし、主溶媒に占める炭素−炭素不飽和結合を有さない環状カーボネートの割合が70体積%を超えると、二次電池のサイクル特性が低下する傾向がある。また、環状カルボン酸エステルの割合が40体積%を超えると、高温での保存特性が低下する傾向がある。
【0028】
主溶媒に占める炭素−炭素不飽和結合を有する環状カーボネートの割合は、0.05〜10体積%、さらには1〜5体積%であることが好ましい。炭素−炭素不飽和結合を有する環状カーボネートの割合が、0.05体積%より小さいと、二次電池のサイクル特性が低下する傾向があり、10体積%を超えると、過充電時の電池の安全性が低下する傾向がある。
【0029】
非水電解液の溶質には、LiPF(六フッ化リン酸リチウム)、LiBF(ホウフッ化リチウム)、LiClO、LiAsF、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(CFSO)(CSO)、LiC(CFSO、LiB[C(CF−3,5]などを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、特にLiPFおよびLiBFが好ましい。また、さらに好ましくは、LiPFとLiBFとを組み合わせて用いることが好ましい。これらを組み合わせることにより、電池の安全性を向上させる効果が期待できる。この場合、LiPFのモル数(M)とLiBFのモル数(M)との比:M/Mは、0.5〜2であることが好ましい。
非水電解液における溶質濃度は、特に限定されないが、一般に0.5〜1.5mol/Lである。
【0030】
本発明の非水電解液二次電池の正極には、通常の非水電解質二次電池で用いられている正極材料を用いることができる。正極材料は、特に限定されないが、リチウムと1種以上の遷移金属を含有する複合酸化物(リチウム含有遷移金属複合酸化物)を主体とすることが好ましい。例えばLiMO(式中、Mは1種以上の遷移金属を表し、xは電池の充放電状態により異なり、通常0.05≦x≦1.10である)で表されるリチウム含有遷移金属複合酸化物を主体とする活物質が好適である。LiMOにおいて、遷移金属Mには、Co、NiおよびMnよりなる群から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましい。上記の他、リチウム含有遷移金属複合酸化物としては、LiMnなど用いることもできる。
【0031】
本発明の非水電解液二次電池の負極には、通常の非水電解質二次電池で用いられている負極材料を用いることができる。負極材料は、特に限定されないが、金属リチウム、リチウムをドープ・脱ドープすることが可能な材料等を用いることができる。リチウムをドープ・脱ドープすることが可能な材料としては、熱分解炭素、コークス(ピッチコークス、ニードルコークス、石油コークス等)、黒鉛、ガラス状炭素、有機高分子化合物焼成体(フェノール樹脂、フラン樹脂等を適当な温度で焼成して炭素化したもの)、炭素繊維、活性炭素等の炭素材料や、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリアセン等のポリマー、Li4/3Ti5/3等のリチウム含有遷移金属酸化物、TiS等のリチウム含有遷移金属硫化物等が挙げられる。これらのうちでは、炭素材料が好ましく、特に(002)面の面間隔が0.340nm以下である黒鉛を用いることが、電池のエネルギー密度を向上させる上で好ましい。
【0032】
正極材料は、一般に、結着剤、導電剤等と混練される。そして、得られた正極合剤を芯材に塗着することにより正極が作製される。前記結着剤および導電剤等には、従来公知のものがいずれも使用可能である。また、負極材料は、一般に、結着剤等と混練され、得られた負極合剤を芯材に塗着することにより負極が作製される。前記結着剤等には、従来公知のものがいずれも使用可能である。
【0033】
【実施例】
《参考例1》
下記実施例との比較のために、化合物Aまたは化合物Bを単独で用いた場合について、まず説明する。
(i)正極
100重量部のLiCoOに、導電剤としてアセチレンブラックを3重量部、結着剤としてポリ四フッ化エチレンを7重量部、カルボキシメチルセルロースの1重量%水溶液を100重量部添加し、攪拌・混合し、ペースト状の正極合剤を得た。次いで、厚さ30μmのアルミニウム箔芯材の両面に前記正極合剤を塗布し、乾燥後、圧延ローラを用いて圧延を行い、所定寸法に裁断して、正極とした。正極にはアルミニウム製正極リードを溶接した。
【0034】
(ii)負極
鱗片状黒鉛を平均粒径が約20μmになるように粉砕・分級した。得られた鱗片状黒鉛100重量部に、結着剤としてスチレン/ブタジエンゴムを3重量部、カルボキシメチルセルロースの1重量%水溶液を100重量部添加し、攪拌・混合し、ペースト状負極合剤を得た。そして、厚さ20μmの銅箔芯材の両面に前記負極合剤を塗布し、乾燥後、圧延ローラを用いて圧延を行い、所定寸法に裁断して、負極とした。負極にはニッケル製負極リードを溶接した。
【0035】
(iii)非水電解液
主溶媒として、25体積%のエチレンカーボネートと75体積%のエチルメチルカーボネートとの混合物を用いた。副溶媒には、表1に示した化合物を用いた。溶媒全体に占める副溶媒の割合は、表1に示す通りとした。前記主溶媒および副溶媒からなる混合溶媒に1mol/Lの濃度でLiPFを溶解した。
【0036】
(iv)電池の組み立て
図1に示すような角型リチウムイオン二次電池を組み立てた。
まず、正極と負極とを、厚さ20μmの微多孔性ポリエチレン製のセパレータを介して長円形に捲回し、極板群1を構成した。正極と負極には、それぞれ正極リード2および負極リード3を溶接した。極板群1の上部にポリエチレン樹脂製絶縁リングを装着し、図1に示されるように、アルミニウム製の角薄型電池ケース4内に挿入した。なお、図1には、絶縁リングは示されていない。正極リード2の他端は、アルミニウム製封口板5にスポット溶接した。負極リード3の他端は、封口板5の中央部にあるニッケル製負極端子6の下部にスポット溶接した(図1では未溶接)。電池ケース4の開口端部と封口板5の周縁部とをレーザー溶接し、所定量の非水電解液を注入口から注入した。最後に注入口をアルミニウム製の封栓7で塞ぎ、レーザー溶接で密封した。上記角型電池の公称容量は700mAhとした。
【0037】
(v)電池の評価
[過充電特性]
完成した各電池に1Cの充電電流を流し、電池の表面温度が90℃になったところで電流を遮断し、その後の上昇温度の最高値を測定した。結果を表1に示す。
【0038】
(b)高温保存特性
完成した各電池に4.2Vの定電圧充電を施し、電流値が35mAになった時点で充電を終了し、充電状態の電池を60℃で20日間保存した。次いで、保存後の電池を電流値140mAで、放電終止電圧を3.0Vに設定して定電流放電し、残存容量を確認した。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
Figure 2004134261
【0040】
表1より以下のことがわかる。
過充電特性は、ジフェニルエーテル>ビフェニル>シクロヘキシルベンゼン>> 2−フルオロビフェニル>ジフェニルメタンの順に優れていることがわかる。また、化合物Bであるジフェニルメタン単独および2−フルオロビフェニル単独では、最高温度がセパレータの融点を超える130℃近くであり、正極と負極とが短絡しやすい状況になっていると考えられる。
【0041】
高温保存特性は、ジフェニルメタン>2−フルオロビフェニル>シクロヘキシルベンゼン>ビフェニル>ジフェニルエーテルの順に優れていることがわかる。特に、化合物Bを単独で用いた場合には、高温保存特性が向上している。表1には記していないが、他の化合物Bを単独で用いた場合にも同様の結果が得られた。
【0042】
《実施例1》
次に、化合物Aおよび化合物Bを併用した場合について説明する。
(i)非水電解液
主溶媒には、参考例1と同じものを用いた。副溶媒には、表2に示した複数の化合物を用いた。溶媒全体に占める副溶媒の割合は、表2に示す通りとした。前記主溶媒および副溶媒からなる混合溶媒に1mol/Lの濃度でLiPFを溶解した。
【0043】
(ii)非水電解液を変更したこと以外、参考例1と同様にして公称容量700mAhの角型電池を作製し、同様の評価を行った。結果を表2に示す。
【0044】
【表2】
Figure 2004134261
【0045】
表2より以下のことがわかる。
過充電特性は、副溶媒としてシクロヘキシルベンゼン、ビフェニルまたはジフェニルエーテルを、それぞれ単独で3重量%溶媒に含ませた場合よりも、化合物Aと化合物Bとを1.5重量%ずつ溶媒に含ませた場合の方が優れていることがわかる。
【0046】
高温保存特性は、副溶媒にシクロヘキシルベンゼン、ビフェニルまたはジフェニルエーテルを用いると、化合物Bを単独で副溶媒として用いる場合に比べてやや低下する場合もあるが、ほとんどの場合、化合物Bを単独で用いる場合と同等の残存容量を維持している。
【0047】
《実施例2》
次に、主溶媒の組成について検討した。
(i)非水電解液
主溶媒には、表3に示した組成の混合物を用いた。ここで、表3において、ECはエチレンカーボネート、EMCはエチルメチルカーボネート、DECはジエチルカーボネート、VCはビニレンカーボネート、GBLはγ−ブチロラクトンをそれぞれ示す。
副溶媒には、表3に示した化合物を用いた。溶媒全体に占める副溶媒の割合は、表3に示す通りとした。前記主溶媒および副溶媒からなる混合溶媒に1mol/Lの濃度でLiPFを溶解した。
【0048】
(ii)非水電解液を変更したこと以外、参考例1と同様にして公称容量700mAhの角型電池を作製し、同様の評価を行った。結果を表3に示す。
【0049】
【表3】
Figure 2004134261
【0050】
表3より以下のことがわかる。
VCやGBLを含み、副溶媒として化合物Aであるシクロヘキシルベンゼンのみを含む溶媒を用いた場合、すべて最高温度が100℃を超えている。これは、シクロヘキシルベンゼンが正極で酸化される前に、VCやGBLが酸化分解を受けてしまうため、シクロヘキシルベンゼンの難溶性被膜が正極に形成されないためと考えられる。
【0051】
一方、VCやGBLを含み、副溶媒として化合物Aであるシクロヘキシルベンゼンと化合物Bである3,3’−ジフルオロビフェニルを含む溶媒を用いた場合には、過充電特性が向上し、保存特性も良好である。これは、3,3’−ジフルオロビフェニルは、シクロヘキシルベンゼンに比べ、難溶性被膜を正極上に形成する速度が大きいことに起因する。3,3’−ジフルオロビフェニルの被膜形成反応(重合反応)で生成したラジカルが、シクロヘキシルベンゼンの重合反応を促進し、結果としてシクロヘキシルベンゼンの重合反応がVCやGBLの酸化反応よりも速く進行すると考えられる。
【0052】
《実施例3》
次に、溶質の組成について検討した。
(i)非水電解液
主溶媒には、25体積%のエチレンカーボネートと、54体積%のエチルメチルカーボネートと、15体積%のジエチルカーボネートと、4体積%のビニレンカーボネートと、2体積%のγ−ブチロラクトンとからなる混合物を用いた。
【0053】
副溶媒には、表4に示した化合物を用いた。溶媒全体に占める副溶媒の割合は、表4に示す通りとした。前記主溶媒および副溶媒からなる混合溶媒を用いて、それぞれ2種類の非水電解液を調製した。一方の混合溶媒には1.5mol/Lの濃度でLiPFを溶解した。また、他方の混合溶媒には1.0mol/Lの濃度でLiPFを溶解し、さらに0.5mol/Lの濃度でLiBFを溶解した。
【0054】
(ii)非水電解液を変更したこと以外、参考例1と同様にして公称容量700mAhの角型電池を作製し、同様の評価を行った。結果を表4に示す。
【0055】
【表4】
Figure 2004134261
【0056】
表4より、溶質としてLiPFとLiBFとを併用すると、保存特性は若干低下するものの、依然として良好であり、一方で、過充電特性を向上させることができることがわかる。
【0057】
《実施例4》
次に、溶質に占める副溶媒の割合について検討した。
(i)非水電解液
主溶媒には、33体積%のエチレンカーボネートと、49体積%のエチルメチルカーボネートと、16体積%のジエチルカーボネートと、2体積%のビニレンカーボネートとからなる混合物を用いた。
【0058】
副溶媒には、化合物Aとしてビフェニル(BP)を、化合物Bとして2−フルオロビフェニルを用いた。溶媒全体に占める副溶媒の割合は、表5に示す通りとした。また、副溶媒に占める化合物A(ビフェニル)と化合物B(2−フルオロビフェニル)との重量比は、1:1とした。前記主溶媒および副溶媒からなる混合溶媒に1.0mol/Lの濃度でLiPFを溶解して非水電解液を調製した。
【0059】
(ii)非水電解液を変更したこと以外、参考例1と同様にして公称容量700mAhの角型電池を作製し、同様の評価を行った。結果を表5に示す。
【0060】
【表5】
Figure 2004134261
【0061】
表5より、過充電特性においては、副溶媒の割合が少なくなるほど、最高温度が高くなり、0.01重量%未満では、電池が不安定な状態となって温度測定が不可能であった。一方、高温保存特性においては、副溶媒の割合が多くなるほど、残存容量が少なくなり、5重量%を超えると、特に少なくなった。したがって、過充電特性および高温保存特性の両方を満足する副溶媒の割合は、溶媒全体の0.01〜5重量%であることがわかる。
【0062】
《実施例5》
次に、副溶質に占める化合物Bの割合について検討した。
(i)非水電解液
主溶媒には、33体積%のエチレンカーボネートと、49体積%のエチルメチルカーボネートと、16体積%のジエチルカーボネートと、2体積%のビニレンカーボネートとからなる混合物を用いた。
【0063】
副溶媒には、化合物Aとしてビフェニル(BP)を、化合物Bとして2−フルオロビフェニルを用いた。副溶媒に占める化合物B(2−フルオロビフェニル)の割合は、表6に示す通りとした。また、溶媒全体に占める副溶媒の割合は、3重量%とした。前記主溶媒および副溶媒からなる混合溶媒に1.0mol/Lの濃度でLiPFを溶解して非水電解液を調製した。
【0064】
(ii)非水電解液を変更したこと以外、参考例1と同様にして公称容量700mAhの角型電池を作製し、同様の評価を行った。結果を表6に示す。
【0065】
【表6】
Figure 2004134261
【0066】
表6より、過充電特性においては、化合物Bの割合が多くなるほど、最高温度が高くなり、99.5重量%以上では、電池が不安定な状態となって温度測定が不可能であった。一方、高温保存特性においては、化合物Bの割合が少なくなるほど、残存容量が少なくなり、20重量%未満では、特に少なくなった。したがって、過充電特性および高温保存特性の両方を満足する化合物Bの割合は、副溶媒の20〜99重量%であることがわかる。
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、過充電防止機能が高く、かつ、高温での保存特性にも優れた非水電解液二次電池を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる角型電池の一部を切り欠いた斜視図である。
【符号の説明】
1 極板群
2 正極リード
3 負極リード
4 電池ケース
5 封口板
6 負極端子
7 封栓

Claims (8)

  1. 正極、負極および非水電解液からなり、
    前記非水電解液が、溶媒および前記溶媒に溶解した溶質からなり、
    前記溶媒が、主溶媒および副溶媒からなり、
    前記副溶媒が、化合物Aおよび前記化合物Aよりも酸化電位が0.1〜0.4V高い化合物Bからなり、
    前記化合物Aが、シクロヘキシルベンゼン、ビフェニルおよびジフェニルエーテルよりなる群から選ばれる少なくとも1種であり、
    前記溶媒に占める前記副溶媒の割合が、0.01〜5重量%であり、
    前記副溶媒に占める前記化合物Bの割合が、20〜99重量%である非水電解液二次電池。
  2. 前記化合物Bが、フェニルメタン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、フェニルエタン、フェニルイソプロパン、ビス(4−フルオロフェニル)エーテル、4−トリフルオロメチルジフェニルエーテル、トリフェニルボラン、トリフェニルホスフィンオキシド、トリフェニルボラン−トリフェニルホスフィン複合体、2−フルオロビフェニル、2−トリフルオロメチルビフェニル、3,3’−ジフルオロビフェニル、ジフルオロアニソール、トリフルオロアニソール、フルオロ−トリフルオロメチルアニソール、(トリフルオロメトキシ)フルオロベンゼン、ビス(トリフルオロメチル)アニソールおよびテトラフルオロ−p−ベンゾキノンよりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1記載の非水電解液二次電池。
  3. 前記主溶媒が、炭素−炭素不飽和結合を有さない環状カーボネートおよび環状カルボン酸エステルよりなる群から選ばれる少なくとも1種と、鎖状カーボネートと、炭素−炭素不飽和結合を有する環状カーボネートとからなる請求項1または2記載の非水電解液二次電池。
  4. 前記主溶媒の15〜70体積%が、炭素−炭素不飽和結合を有さない環状カーボネートである請求項1記載の非水電解液二次電池。
  5. 前記主溶媒の1〜40体積%が、環状カルボン酸エステルである請求項1記載の非水電解液二次電池。
  6. 前記主溶媒の0.05〜10体積%が、前記炭素−炭素不飽和結合を有する環状カーボネートである請求項3記載の非水電解液二次電池。
  7. 前記主溶媒が、エチレンカーボネート20〜35体積%、エチルメチルカーボネート40〜73体積%、ジエチルカーボネート5〜20重量%、およびビニレンカーボネート2〜10体積%からなる請求項1記載の非水電解液二次電池。
  8. 前記溶質が、六フッ化リン酸リチウムおよびホウフッ化リチウムからなる請求項1〜7のいずれかに記載の非水電解液二次電池。
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