JP2004116087A - 軒樋の保持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】突曲部よりも下方に位置する外側片の形状や高さの変更が施された軒樋を共通の軒樋吊具により保持でき、尚且つ軒樋に上下方向及び幅方向の外力がかかったとしても、軒樋ががたついたり、軒樋の外側片の係止が外れたりすることのない軒樋の保持構造を提供する。
【解決手段】軒樋1の外側片4の上下方向の略中央部に建物3側に向かって断面略コ字状に突曲し建物3の反対側の面が水切り用溝8となる突曲部9を形成する。突曲部9の上横片10を建物3側に近づく程上方に位置するように傾斜させて傾斜片11を形成する。立ち上げ片14の上端部に外側耳部係止部16を形成すると共に下部に下係止部17を形成する。軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の傾斜片11を軒樋吊具2の下係止部17に係止する。
【選択図】 図1
【解決手段】軒樋1の外側片4の上下方向の略中央部に建物3側に向かって断面略コ字状に突曲し建物3の反対側の面が水切り用溝8となる突曲部9を形成する。突曲部9の上横片10を建物3側に近づく程上方に位置するように傾斜させて傾斜片11を形成する。立ち上げ片14の上端部に外側耳部係止部16を形成すると共に下部に下係止部17を形成する。軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の傾斜片11を軒樋吊具2の下係止部17に係止する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軒樋を軒樋吊具に取付けて建物に保持する軒樋の保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、軒樋1を軒樋吊具2に取付けて建物3に保持する図6に示すような軒樋1の保持構造が知られている。図に示す軒樋1の保持構造は上方に開口する軒樋1を軒樋吊具2に取付けて建物3に保持するものであって、この保持構造における軒樋1は、外側片4の上端部に外側耳部5を形成すると共に内側片6の上端部に内側耳部7を形成し、外側片4の上下方向の略中央部に建物3側に向かって突曲し建物3の反対側の面が水切り用溝8となる突曲部9を形成してあるものであり、また軒樋吊具2は、建物3に固着する固定部12と、固定部12から建物3の外側に向かって突出する突出片13と、突出片13の先端部から上方に突出する立ち上げ片14と、突出片13の先端部から下方に短く突出する短垂下片37とで構成され、短垂下片37の下端部に固定部12と反対側に突出する支持片38を形成し、突出片13の固定部12側の端部に内側耳部係止部15を形成してあるものである。
【0003】
上記軒樋1の軒樋吊具2への取付けは、軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の立ち上げ片14の上端部に引っ掛けた後、軒樋1の内側耳部7を外側耳部5を回動中心として回動させることで行い、これにより軒樋吊具2の立ち上げ片14を外側耳部5に差し込んで外側片4の上端部を支持すると共に内側耳部係止部15を内側耳部7に嵌め込んで係止していた。またこの場合、軒樋吊具2の支持片38により突曲部9を下方から支持している(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また図7に示すような軒樋1の保持構造も知られている。図に示す軒樋1の保持構造における軒樋1は上記図6と同様の構成を有しており、また軒樋吊具2は、図8に示すように建物3に固着する固定部12と、固定部12から建物3の外側に向かって突出する突出片13と、突出片13の先端部から上方に突出する立ち上げ片14と、突出片13の先端部から下方に長く突出する長垂下片39とで構成し、長垂下片39に固定部12と反対側に突出する支持片38を形成し、突出片13の固定部12側の端部に内側耳部係止部15を形成してある。
【0005】
そしてこの場合も、上記図6に示す従来例と同じように軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の立ち上げ片14の上端部に引っ掛けた後、軒樋1の内側耳部7を外側耳部5を回動中心として回動させることで行い、これにより軒樋1の外側耳部5に軒樋吊具2の立ち上げ片14を差し込んで外側片4の上端部を支持し、軒樋1の内側耳部7を内側耳部係止部15に嵌め込んで係止し、軒樋吊具2の支持片38により突曲部9を下方から支持していた。またこの図7に示す従来の軒樋1の保持構造においては、長垂下片39で軒樋1の底片19を上方から押さえている(例えば特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−151580号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図6に示す従来の軒樋1の保持構造においては、軒樋1の外側片4は立ち上げ片14と支持片38により下方から支持されているだけなので、軒樋1に上向きの外力がかかった場合、軒樋1ががたついたり、軒樋1の外側片4の係止が外れてしまうことがあった。
【0008】
また、図7に示す従来の軒樋1の保持構造においては、確かに長垂下片39で軒樋1の底片19を上方から押さえているので、軒樋1に上向きの外力がかかったとしても軒樋1ががたついたり、軒樋1の外側片4の係止が外れたりすることはない。しかしながらこの図7に示す従来の軒樋1の保持構造にあっては、長垂下片39が邪魔になって、例えば軒樋1の突曲部9よりも下方に位置する外側片4を図7に示す軒樋1よりもより一層下に行く程建物3側に近づくように傾斜させる等の形状の変更を施した軒樋1を取付けることができず、また軒樋吊具2の立ち上げ片14により軒樋1の外側片4の上端部を係止すると共に長垂下片39により軒樋1の底片19の建物3の反対側の端部を上方より押さえているため、例えば軒樋1の突曲部9よりも下方に位置する外側片4の高さを図7に示す軒樋1よりも短くする等の高さの変更を施した軒樋1を取付けることができず、すなわちこのような外側片4の形状や高さの変更が施された異なる種類の軒樋1を建物3に取付ける場合には、その軒樋1の形状や高さに合った専用の軒樋吊具2を使用しなければならず、この結果、コストアップや、軒樋1を取付ける際に手間がかかるなどの問題が生じていた。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、突曲部よりも下方に位置する外側片の形状や高さの変更が施された軒樋を共通の軒樋吊具により保持でき、尚且つ軒樋に上下方向及び幅方向の外力がかかったとしても、軒樋ががたついたり、軒樋の外側片の係止が外れたりすることのない軒樋の保持構造を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る軒樋の保持構造は、上方に開口する軒樋1を軒樋吊具2に取付けて建物3に保持する軒樋1の保持構造において、軒樋1の外側片4の上端部に外側耳部5を形成すると共に内側片6の上端部に内側耳部7を形成し、軒樋1の外側片4の上下方向の略中央部に建物3側に向かって断面略コ字状に突曲し建物3の反対側の面が水切り用溝8となる突曲部9を形成し、突曲部9の上横片10を建物3側に近づく程上方に位置するように傾斜させて傾斜片11を形成し、軒樋吊具2を、建物3に固着する固定部12と、固定部12から建物3の外側に向かって突出する突出片13と、突出片13の先端部から上方に突出する立ち上げ片14とで構成し、突出片13の固定部12側端部に内側耳部係止部15を形成し、立ち上げ片14の上端部に外側耳部係止部16を形成すると共に下部に下係止部17を形成し、前記軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の傾斜片11を軒樋吊具2の下係止部17に係止し、軒樋1の内側耳部7を軒樋吊具2の内側耳部係止部15に係止して成ることを特徴とするものである。
【0011】
このように軒樋1の外側片4の上下方向の略中央部に建物3側に向かって断面略コ字状に突曲し建物3の反対側の面が水切り用溝8となる突曲部9を形成し、軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の傾斜片11を軒樋吊具2の下係止部17に係止することで、軒樋1が上下方向にがたついたり、外れたりすることを防止でき、また突曲部9の上横片10を建物3側に近づく程上方に位置するように傾斜させて傾斜片11を形成することで、軒樋1が幅方向にがたついたり、建物3の反対側に外れたりすることを防止でき、尚且つ下係止部17及び外側耳部係止部16を軒樋吊具2の突出片13の建物3の反対側の端部から突出した立ち上げ片14に形成しているので、軒樋1を軒樋吊具2に取付けた状態における軒樋吊具2の突出片13と軒樋1の突曲部9は略同じ高さになるように配置されることとなり、これにより突曲部9よりも下方には軒樋吊具2が配されない状態となり、この結果軒樋1の突曲部9よりも下方に位置する外側片4の形状や高さの変更を施した軒樋1を共通の軒樋吊具2に取付けることが可能となる。
【0012】
また請求項2記載の軒樋の保持構造は、上方に開口する軒樋1を軒樋吊具2に取付けて建物3に保持する軒樋1の保持構造において、軒樋1の外側片4の上端部に外側耳部5を形成すると共に内側片6の上端部に内側耳部7を形成し、軒樋1の外側片4の上下方向の略中央部に建物3側に向かって断面略コ字状に突曲し建物3の反対側の面が水切り用溝8となる突曲部9を形成し、突曲部9の上横片10の建物3側の端部に上方に突出する外れ止め用突起18を形成し、軒樋吊具2を、建物3に固着する固定部12と、固定部12から建物3の外側に向かって突出する突出片13と、突出片13の先端部から上方に突出する立ち上げ片14とで構成し、突出片13の固定部12側端部に軒樋1の内側耳部係止部15を形成し、立ち上げ片14の上端部に外側耳部係止部16を形成すると共に下部に下係止部17を形成し、前記軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の上横片10を軒樋吊具2の下係止部17に係止し、軒樋1の内側耳部7を軒樋吊具2の内側耳部係止部15に係止して成ることを特徴とするものである。
【0013】
このように軒樋1の外側片4の上下方向の略中央部に建物3側に向かって断面略コ字状に突曲し建物3の反対側の面が水切り用溝8となる突曲部9を形成し、軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の上横片10を軒樋吊具2の下係止部17に係止することで、軒樋1が上下方向にがたついたり、外れたりすることを防止でき、また上横片10の建物3側の端部に上方に突出する外れ止め用突起18を形成することで、軒樋1が幅方向にがたついたり、建物の反対側に外れたりすることを防止でき、尚且つ下係止部17及び外側耳部係止部16を軒樋吊具2の突出片13の建物3の反対側の端部から突出した立ち上げ片14に形成しているので、軒樋1を軒樋吊具2に取付けた状態における軒樋吊具2の突出片13と軒樋1の突曲部9は略同じ高さになるように配置されることとなり、これにより突曲部9よりも下方には軒樋吊具2が配されない状態となり、この結果軒樋1の突曲部9よりも下方に位置する外側片4の形状や高さの変更を施した軒樋1を共通の軒樋吊具2に取付けることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。なお以下の軒樋1及び軒樋吊具2の説明に使用される方向は、軒樋1を軒樋吊具2に取付けて建物3に保持した状態におけるものとする。
【0015】
本実施形態の軒樋1は建物3の軒先の鼻隠板や、母屋等(以下建物3と称す)の取り付け面に建物3に沿って取付けられるものである。なお、軒樋1としては、例えば樹脂製のものや、樹脂に金属板などをインサート成形したもの等が使用されるが、これらに限定されるものではない。
【0016】
軒樋1は図1に示すように上方が開口した断面略U字形状を有しており、建物3の外側に位置する外側片4と、建物3側に位置すると共に外側片4よりも低い内側片6と、外側片4と内側片6の下端部同士を接続する略水平な底片19とで構成されている。
【0017】
軒樋1の外側片4の上下方向の略中央部には建物3側に向かって断面略コ字状に突曲し建物3の反対側の面(外面)が水切り用溝8となる突曲部9が長手方向に亘って形成されている。
【0018】
突曲部9よりも上方に位置する外側片4は上外側片部23となっており、上に行く程建物3側に近づくように傾斜している。また突曲部9よりも下方に位置する外側片4は下外側片部24となっており、下に行く程建物3側に近づくようにやや傾斜している。
【0019】
外側片4の上端部には下方に開口する溝形状の外側耳部5が形成されている。すなわち外側耳部5は、上外側片4の上端部と、外側片4の上端部から略建物3側に向かって突出する横片33と、横片33の建物3側の端部の内側に長手方向に亘って設けた耳部本体34とで形成されている。
【0020】
また内側片6の上端部の内側には軒樋1の長手方向に亘って内側耳部7が形成されている。
【0021】
ここで前述した突曲部9について詳述すると、突曲部9は上横片10と、下横片21と、上下横片10、21を接続する縦片22とで形成されている。上横片10は建物3側に近づく程上方に位置するように傾斜する傾斜片11となっている。また下横片21は建物3側に近づく程下方に位置するように傾斜しており、また縦片22は上に行くほど建物3側に近づくように傾斜している。
【0022】
そして上記軒樋1は以下に示す軒樋吊具2に取付けられる。なお軒樋吊り具2は金属製であっても良いし、樹脂製であっても良いし、また金属及び樹脂の両方により形成されていても良いものとする。
【0023】
軒樋吊具2は図1、図2に示すように建物3の取付け面に固着する固定部12と、固定部12から建物3の外側に向かって突出すると略水平な突出片13と、突出片13の先端部から上方に突出する立ち上げ片14とで構成されている。
【0024】
固定部12は大略板形状を有しており、上部にはアンカーボルトや釘等の固着具(図示省略)を通すための固着具用孔25が複数設けられている。
【0025】
突出片13は、固定部12の上部から建物3の外側に突出する上片部26と、上片部26の下面の先端部から建物3の外側に突出する水平片部27と、水平片部27の固定部12側の端部からやや下方に突出する下片部28とで構成されている。なお、上記の水平片部27は軒樋1を軒樋吊具2に取付けた状態において、軒樋1の突曲部9と略同じ高さ、もしくは突曲部9の下横片21よりもやや高い位置に配置されるものとする。下片部28の固定部12側の端面の下端部には建物3側にやや突出すると共に建物3側程上方に位置するように傾斜する傾斜突部29が形成されており、突出片13の建物3側の端部に、傾斜突部29と、下片部28及び水平片部27の建物3側の端部とで構成された軒樋1の内側耳部7を係止するための内側耳部係止部15を形成している。
【0026】
立ち上げ片14の上端部には軒樋1の外側耳部5を係止する外側耳部係止部16が形成されており、また立ち上げ片14の下部には軒樋1の傾斜片11を係止する下係止部17が形成されている。詳述すると、立ち上げ片14は突出片13の先端部から上方に立ち上げられる垂直片部30と、垂直片部30の先端から建物3の反対側(固定部12の反対側)に突出する傾き片部31と、傾き片部31の先端から略上方に突出する支持片部32とで構成されている。傾き片部31は建物3から遠ざかる程下方に位置するように傾斜しており、支持片部32は上に行く程建物3(固定部)側に位置するように傾斜しており、すなわち支持片部32と傾き片部31との折り曲げ部分は鋭角に折り曲げられている。そして本実施形態においては、上記支持片部32の上端部を外側耳部係止部16とし、支持片部32の下端部を下係止部17としている。
【0027】
上記軒樋吊具2の固定部12の固着具用孔25に固着具を通して、該固着具の先端を建物3の取り付け面に固着することで、軒樋吊具2は建物3に取付けられ、この建物3に取付けられた軒樋吊具2に軒樋1を取付けることで、軒樋1は建物3に保持される。
【0028】
軒樋吊具2への軒樋1の取付けは例えば以下のようにして行われる。
【0029】
軒樋1の取付けは、軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に引っ掛け、この後軒樋1の内側耳部7を外側耳部5を回動中心として回動(図面において反時計回りに回動)させることで行われ、これにより外側耳部5が上方より軒樋吊具2の外側耳部係止部16に嵌め込まれて係止されると共に内側耳部6が下方より内側耳部係止部15に嵌め込まれて係止される。またこの時、軒樋1の上外側片部23及び突曲部9は図3に示すように弾性変形して軒樋吊具2の下係止部17が傾斜片11を乗り越え、軒樋吊具2の傾き片部31と支持片部32との折り曲げ部分が軒樋1の傾斜片11と上外側片部23との折り曲げ部分にぴったりと嵌まり込み、これにより軒樋1の傾斜片11が軒樋吊具2の下係止部17に嵌め込まれて係止される。すなわち、支持片部32が軒樋1の外側耳部5と傾斜片11との間に嵌まり込むこととなる。
【0030】
上記のように軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の傾斜片11を軒樋吊具の下係止部17に係止し、軒樋1の内側耳部7を軒樋吊具2の内側耳部係止部15に係止して軒樋1を取付けることで、軒樋1は建物3側に外れないようにしっかりと軒樋吊具2に取付けられ、これにより軒樋1は建物3に保持されることとなる。またこの場合、軒樋吊具2の外側耳部係止部16により軒樋1の横片33を下方より支持すると共に軒樋吊具2の下係止部17により上方から軒樋1の傾斜片11を押さえているので、たとえ軒樋1に風等の上下方向の外力が加わったとしても、軒樋1の外側片4が上下方向にがたついたり、軒樋1の外側片4が上下方向に外れることがない。さらに、軒樋1の外側耳部5は軒樋吊具2の外側耳部係止部16は嵌め込まれて、外側耳部係止部16は耳部本体34を建物3の反対側から支持しており、また軒樋吊具2の下係止部17は傾斜片11を係止して、軒樋1の傾斜片11を建物3の反対側から支持しており、これによりたとえ軒樋1に風等の幅方向の外力が加わったとしても、軒樋1の外側片4が幅方向にがたついたり、軒樋1の外側片が建物3の反対側に外れることがない。さらに内側耳部7もまた上片部26及び傾斜突部29により上下方向にがたつかないように支持されており、尚且つ傾斜突部29により建物3側に外れることが防止されており、これにより軒樋1の内側片6が幅方向及び上下方向にがたついたり、外れたりすることがない。
【0031】
そして上記軒樋吊具2に取付けられた軒樋1により建物3の屋根面から流れる雨水を受けることが可能となる。また、本実施形態においては軒樋1の上外側片4が上に行く程建物3側に近づくように傾斜しているので、上外側片部23の傾斜は屋根面の傾斜に近づくこととなり、これにより外部から軒樋1を見た場合、軒樋1が目立たなくなり、外観が向上する。さらに軒樋1の外側片4の建物3の反対側の面に水切り用溝8を設けているので、屋根面から傾斜した上外側片部23の外面に流れてきた雨水は水切り用溝8(下横片21と縦片22との折り曲げ部分)に入り、そしてこの水切り用溝8に流れた雨水は軒樋1と軒樋1の接続部分から軒樋1の内側に入ることとなり、これにより上外側片部23の外面を流れる雨水が下外側片部24に垂れて下外側片部24を汚すことを防止している。
【0032】
さらに本実施形態においては前述したように下係止部17及び外側耳部係止部16を軒樋吊具2の水平片部27の建物3の反対側の端部から突出した立ち上げ片14に形成しているので、軒樋1を軒樋吊具2に取付けた状態における軒樋吊具2の水平片部27と軒樋1の突曲部9は略同じ高さになるように配置されることとなり、これにより突曲部9よりも下方には軒樋吊具2が配されない状態となり、この結果例えば軒樋1の突曲部9よりも下方に位置する外側片4をより一層下に行く程建物3側に近づくように傾斜させて形状の変更を施した軒樋1や、例えば軒樋1の突曲部9よりも下外側片部24の高さをより短くして高さの変更を施した軒樋1等の種々の軒樋1を共通の軒樋吊具2に取付けることが可能となる(図4参照)。そしてこのように、突曲部9よりも下方に位置する外側片4の形状や高さの変更が施された軒樋1を共通の軒樋吊具2により保持できるため、コストを削減でき、軒樋1を軒樋吊具2に取付ける際の作業性を向上させることができる。
【0033】
図5には上記とは異なる実施形態が示されている。なお上記実施形態と同一の構成については同一の番号を付与してあり、重複する説明については説明を省略する。
【0034】
本実施形態における軒樋1の突曲部9の上横片10は略水平に形成されており、上横片10の建物3側の端部には上方に突出する外れ止め用突起18が形成されており、これにより上横片10の外れ止め用突起18よりも建物3側の部分に下係止部17が嵌め込まれる嵌め込み溝35が形成される。
【0035】
また軒樋吊具2の立ち上げ片14は、突出片13の先端部、すなわち水平片部27の先端部から上方に立ち上げられる垂直片部30と、垂直片部30の先端部に幅方向の略中央部が接続される支持片部32とで構成されており、支持片部32は建物3側の端部から建物3に近づく程上方に位置するように傾斜している。そして本実施形態においては、上記支持片部32の上端部を外側耳部係止部16とし、支持片部32の下端部を下係止部17としている。
【0036】
そして本実施形態における軒樋吊具2への軒樋1の取付けは例えば以下のようにして行われる。
【0037】
軒樋1の取付けは、上記実施形態と同様に軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に引っ掛け、この後軒樋1の内側耳部7を外側耳部5を回動中心として回動(図面において反時計回りに回動)させることで行われ、これにより外側耳部5が上方より軒樋吊具2の外側耳部係止部16に嵌め込まれて係止されると共に内側耳部6が下方より内側耳部係止部15に嵌め込まれて係止される。またこの時、軒樋1の上外側片部23及び突曲部9は弾性変形し、軒樋吊具2の下係止部17が軒樋1の外れ止め用突起18を乗り越えて嵌め込み溝35に嵌め込み係止される。すなわち支持片部32が軒樋1の外側耳部5と上横片10との間に嵌まり込むこととなる。
【0038】
上記のように軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の上横片10を軒樋吊具2の下係止部17に係止し、軒樋1の内側耳部7を軒樋吊具2の内側耳部係止部15に係止して軒樋1を取付けることで、軒樋1は建物側3に外れないようにしっかりと軒樋吊具2に取付けられ、これにより軒樋1は建物3に保持されることとなる。またこの場合、軒樋吊具2の外側耳部係止部16により軒樋1の横片33をを下方より支持すると共に軒樋吊具2の下係止部17により上方から軒樋1の上横片10を押さえているため、たとえ軒樋1に風等の上下方向の外力が加わったとしても、軒樋1の外側片4が上下方向にがたついたり、軒樋1の外側片4が上下方向に外れたりすることがない。さらに軒樋1の外側耳部5は軒樋吊具2の外側耳部係止部16は嵌め込まれて、外側耳部係止部16は耳部本体34を建物3の反対側から支持しており、また軒樋吊具2の下係止部17は軒樋1の嵌め込み溝35に嵌め込まれて、下係止部17が上横片10の外れ止め用突起18を建物3の反対側から支持しており、これによりたとえ軒樋1に風等の幅方向の外力が加わったとしても、軒樋1の外側片4が幅方向にがたついたり、軒樋1の外側片4が建物の反対側に外れたりすることがない。
【0039】
さらに本実施形態においても下係止部17及び外側耳部係止部16を軒樋吊具2の水平片部27の建物3の反対側の端部から突出した立ち上げ片14に形成しているので、軒樋1を軒樋吊具2に取付けた状態における軒樋吊具2の水平片部27と軒樋1の突曲部9は略同じ高さになるように配置されることとなり、これにより突曲部9よりも下方には軒樋吊具2が配されない状態となり、この結果例えば軒樋1の突曲部9よりも下方に位置する外側片4をより一層下に行く程建物3側に近づくように傾斜させて形状の変更を施した軒樋1や、例えば軒樋1の突曲部9よりも下外側片部24の高さをより短くして高さの変更を施した軒樋1等の種々の軒樋1を共通の軒樋吊具2に取付けることが可能となる。そしてこのように、突曲部9よりも下方に位置する外側片4の形状や高さの変更が施された軒樋1を共通の軒樋吊具2により保持できるため、コストを削減でき、軒樋1を軒樋吊具2に取付ける際の作業性を向上させることができる。
【0040】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、軒樋の外側片の上下方向の略中央部に建物側に向かって断面略コ字状に突曲し建物の反対側の面が水切り用溝となる突曲部を形成し、軒樋の外側耳部を軒樋吊具の外側耳部係止部に係止すると共に軒樋の傾斜片を軒樋吊具の下係止部に係止することで、軒樋が上下方向にがたついたり、外れたりすることを防止でき、また突曲部の上横片を建物側に近づく程上方に位置するように傾斜させて傾斜片を形成することで、軒樋が幅方向にがたついたり、建物の反対側に外れたりすることを防止でき、上記によりしっかりと軒樋を軒樋吊具に取付けることができ、尚且つ下係止部及び外側耳部係止部を軒樋吊具の突出片の建物の反対側の端部から突出した立ち上げ片に形成しているので、突曲部よりも下方には軒樋吊具が配されない状態となり、これにより軒樋の突曲部よりも下方に位置する外側片の形状や高さの変更を施した軒樋を共通の軒樋吊具に取付けることが可能となり、この結果コストを削減でき、軒樋を軒樋吊具に取付ける際の作業性を向上させることができる。
【0041】
また請求項2記載の発明にあっては、軒樋の外側片の上下方向の略中央部に建物側に向かって断面略コ字状に突曲し建物の反対側の面が水切り用溝となる突曲部を形成し、軒樋の外側耳部を軒樋吊具の外側耳部係止部に係止すると共に軒樋の上横片を軒樋吊具の下係止部に係止することで、軒樋が上下方向にがたついたり、外れたりすることを防止でき、また上横片の建物側の端部に上方に突出する外れ止め用突起を形成することで、軒樋が幅方向にがたついたり、建物の反対側に外れたりすることを防止でき、上記によりしっかりと軒樋を軒樋吊具に取付けることができ、尚且つ下係止部及び外側耳部係止部を軒樋吊具の突出片の建物の反対側の端部から突出した立ち上げ片に形成しているので、突曲部よりも下方には軒樋吊具が配されない状態となり、これにより軒樋の突曲部よりも下方に位置する外側片の形状や高さの変更を施した軒樋を共通の軒樋吊具に取付けることが可能となり、この結果コストを削減でき、軒樋を軒樋吊具に取付ける際の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示すものであり、軒樋を建物に保持した状態を示す断面図である。
【図2】同上の軒樋吊具を示すものであり、(a)は側面図であり、(b)は背面図である。
【図3】同上の軒樋取付け作業時における外側片の弾性変形を説明する断面図である。
【図4】同上の軒樋吊具に図1とは異なる軒樋を取付けた状態を示す断面図である。
【図5】上記とは異なる実施の形態の一例を示すものであり、軒樋を建物に保持した状態を示す断面図である。
【図6】従来の軒樋の保持構造を示す断面図である。
【図7】図6とは異なる従来の軒樋の保持構造を示す断面図である。
【図8】同上の軒樋吊具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 軒樋
2 軒樋吊具
3 建物
4 外側片
5 外側耳部
6 内側片
7 内側耳部
8 水切り用溝
9 突曲部
10 上横片
11 傾斜片
12 固定部
13 突出片
14 立ち上げ片
15 内側耳部係止部
16 外側耳部係止部
17 下係止部
18 外れ止め用突起
【発明の属する技術分野】
本発明は、軒樋を軒樋吊具に取付けて建物に保持する軒樋の保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、軒樋1を軒樋吊具2に取付けて建物3に保持する図6に示すような軒樋1の保持構造が知られている。図に示す軒樋1の保持構造は上方に開口する軒樋1を軒樋吊具2に取付けて建物3に保持するものであって、この保持構造における軒樋1は、外側片4の上端部に外側耳部5を形成すると共に内側片6の上端部に内側耳部7を形成し、外側片4の上下方向の略中央部に建物3側に向かって突曲し建物3の反対側の面が水切り用溝8となる突曲部9を形成してあるものであり、また軒樋吊具2は、建物3に固着する固定部12と、固定部12から建物3の外側に向かって突出する突出片13と、突出片13の先端部から上方に突出する立ち上げ片14と、突出片13の先端部から下方に短く突出する短垂下片37とで構成され、短垂下片37の下端部に固定部12と反対側に突出する支持片38を形成し、突出片13の固定部12側の端部に内側耳部係止部15を形成してあるものである。
【0003】
上記軒樋1の軒樋吊具2への取付けは、軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の立ち上げ片14の上端部に引っ掛けた後、軒樋1の内側耳部7を外側耳部5を回動中心として回動させることで行い、これにより軒樋吊具2の立ち上げ片14を外側耳部5に差し込んで外側片4の上端部を支持すると共に内側耳部係止部15を内側耳部7に嵌め込んで係止していた。またこの場合、軒樋吊具2の支持片38により突曲部9を下方から支持している(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また図7に示すような軒樋1の保持構造も知られている。図に示す軒樋1の保持構造における軒樋1は上記図6と同様の構成を有しており、また軒樋吊具2は、図8に示すように建物3に固着する固定部12と、固定部12から建物3の外側に向かって突出する突出片13と、突出片13の先端部から上方に突出する立ち上げ片14と、突出片13の先端部から下方に長く突出する長垂下片39とで構成し、長垂下片39に固定部12と反対側に突出する支持片38を形成し、突出片13の固定部12側の端部に内側耳部係止部15を形成してある。
【0005】
そしてこの場合も、上記図6に示す従来例と同じように軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の立ち上げ片14の上端部に引っ掛けた後、軒樋1の内側耳部7を外側耳部5を回動中心として回動させることで行い、これにより軒樋1の外側耳部5に軒樋吊具2の立ち上げ片14を差し込んで外側片4の上端部を支持し、軒樋1の内側耳部7を内側耳部係止部15に嵌め込んで係止し、軒樋吊具2の支持片38により突曲部9を下方から支持していた。またこの図7に示す従来の軒樋1の保持構造においては、長垂下片39で軒樋1の底片19を上方から押さえている(例えば特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−151580号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図6に示す従来の軒樋1の保持構造においては、軒樋1の外側片4は立ち上げ片14と支持片38により下方から支持されているだけなので、軒樋1に上向きの外力がかかった場合、軒樋1ががたついたり、軒樋1の外側片4の係止が外れてしまうことがあった。
【0008】
また、図7に示す従来の軒樋1の保持構造においては、確かに長垂下片39で軒樋1の底片19を上方から押さえているので、軒樋1に上向きの外力がかかったとしても軒樋1ががたついたり、軒樋1の外側片4の係止が外れたりすることはない。しかしながらこの図7に示す従来の軒樋1の保持構造にあっては、長垂下片39が邪魔になって、例えば軒樋1の突曲部9よりも下方に位置する外側片4を図7に示す軒樋1よりもより一層下に行く程建物3側に近づくように傾斜させる等の形状の変更を施した軒樋1を取付けることができず、また軒樋吊具2の立ち上げ片14により軒樋1の外側片4の上端部を係止すると共に長垂下片39により軒樋1の底片19の建物3の反対側の端部を上方より押さえているため、例えば軒樋1の突曲部9よりも下方に位置する外側片4の高さを図7に示す軒樋1よりも短くする等の高さの変更を施した軒樋1を取付けることができず、すなわちこのような外側片4の形状や高さの変更が施された異なる種類の軒樋1を建物3に取付ける場合には、その軒樋1の形状や高さに合った専用の軒樋吊具2を使用しなければならず、この結果、コストアップや、軒樋1を取付ける際に手間がかかるなどの問題が生じていた。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、突曲部よりも下方に位置する外側片の形状や高さの変更が施された軒樋を共通の軒樋吊具により保持でき、尚且つ軒樋に上下方向及び幅方向の外力がかかったとしても、軒樋ががたついたり、軒樋の外側片の係止が外れたりすることのない軒樋の保持構造を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る軒樋の保持構造は、上方に開口する軒樋1を軒樋吊具2に取付けて建物3に保持する軒樋1の保持構造において、軒樋1の外側片4の上端部に外側耳部5を形成すると共に内側片6の上端部に内側耳部7を形成し、軒樋1の外側片4の上下方向の略中央部に建物3側に向かって断面略コ字状に突曲し建物3の反対側の面が水切り用溝8となる突曲部9を形成し、突曲部9の上横片10を建物3側に近づく程上方に位置するように傾斜させて傾斜片11を形成し、軒樋吊具2を、建物3に固着する固定部12と、固定部12から建物3の外側に向かって突出する突出片13と、突出片13の先端部から上方に突出する立ち上げ片14とで構成し、突出片13の固定部12側端部に内側耳部係止部15を形成し、立ち上げ片14の上端部に外側耳部係止部16を形成すると共に下部に下係止部17を形成し、前記軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の傾斜片11を軒樋吊具2の下係止部17に係止し、軒樋1の内側耳部7を軒樋吊具2の内側耳部係止部15に係止して成ることを特徴とするものである。
【0011】
このように軒樋1の外側片4の上下方向の略中央部に建物3側に向かって断面略コ字状に突曲し建物3の反対側の面が水切り用溝8となる突曲部9を形成し、軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の傾斜片11を軒樋吊具2の下係止部17に係止することで、軒樋1が上下方向にがたついたり、外れたりすることを防止でき、また突曲部9の上横片10を建物3側に近づく程上方に位置するように傾斜させて傾斜片11を形成することで、軒樋1が幅方向にがたついたり、建物3の反対側に外れたりすることを防止でき、尚且つ下係止部17及び外側耳部係止部16を軒樋吊具2の突出片13の建物3の反対側の端部から突出した立ち上げ片14に形成しているので、軒樋1を軒樋吊具2に取付けた状態における軒樋吊具2の突出片13と軒樋1の突曲部9は略同じ高さになるように配置されることとなり、これにより突曲部9よりも下方には軒樋吊具2が配されない状態となり、この結果軒樋1の突曲部9よりも下方に位置する外側片4の形状や高さの変更を施した軒樋1を共通の軒樋吊具2に取付けることが可能となる。
【0012】
また請求項2記載の軒樋の保持構造は、上方に開口する軒樋1を軒樋吊具2に取付けて建物3に保持する軒樋1の保持構造において、軒樋1の外側片4の上端部に外側耳部5を形成すると共に内側片6の上端部に内側耳部7を形成し、軒樋1の外側片4の上下方向の略中央部に建物3側に向かって断面略コ字状に突曲し建物3の反対側の面が水切り用溝8となる突曲部9を形成し、突曲部9の上横片10の建物3側の端部に上方に突出する外れ止め用突起18を形成し、軒樋吊具2を、建物3に固着する固定部12と、固定部12から建物3の外側に向かって突出する突出片13と、突出片13の先端部から上方に突出する立ち上げ片14とで構成し、突出片13の固定部12側端部に軒樋1の内側耳部係止部15を形成し、立ち上げ片14の上端部に外側耳部係止部16を形成すると共に下部に下係止部17を形成し、前記軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の上横片10を軒樋吊具2の下係止部17に係止し、軒樋1の内側耳部7を軒樋吊具2の内側耳部係止部15に係止して成ることを特徴とするものである。
【0013】
このように軒樋1の外側片4の上下方向の略中央部に建物3側に向かって断面略コ字状に突曲し建物3の反対側の面が水切り用溝8となる突曲部9を形成し、軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の上横片10を軒樋吊具2の下係止部17に係止することで、軒樋1が上下方向にがたついたり、外れたりすることを防止でき、また上横片10の建物3側の端部に上方に突出する外れ止め用突起18を形成することで、軒樋1が幅方向にがたついたり、建物の反対側に外れたりすることを防止でき、尚且つ下係止部17及び外側耳部係止部16を軒樋吊具2の突出片13の建物3の反対側の端部から突出した立ち上げ片14に形成しているので、軒樋1を軒樋吊具2に取付けた状態における軒樋吊具2の突出片13と軒樋1の突曲部9は略同じ高さになるように配置されることとなり、これにより突曲部9よりも下方には軒樋吊具2が配されない状態となり、この結果軒樋1の突曲部9よりも下方に位置する外側片4の形状や高さの変更を施した軒樋1を共通の軒樋吊具2に取付けることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。なお以下の軒樋1及び軒樋吊具2の説明に使用される方向は、軒樋1を軒樋吊具2に取付けて建物3に保持した状態におけるものとする。
【0015】
本実施形態の軒樋1は建物3の軒先の鼻隠板や、母屋等(以下建物3と称す)の取り付け面に建物3に沿って取付けられるものである。なお、軒樋1としては、例えば樹脂製のものや、樹脂に金属板などをインサート成形したもの等が使用されるが、これらに限定されるものではない。
【0016】
軒樋1は図1に示すように上方が開口した断面略U字形状を有しており、建物3の外側に位置する外側片4と、建物3側に位置すると共に外側片4よりも低い内側片6と、外側片4と内側片6の下端部同士を接続する略水平な底片19とで構成されている。
【0017】
軒樋1の外側片4の上下方向の略中央部には建物3側に向かって断面略コ字状に突曲し建物3の反対側の面(外面)が水切り用溝8となる突曲部9が長手方向に亘って形成されている。
【0018】
突曲部9よりも上方に位置する外側片4は上外側片部23となっており、上に行く程建物3側に近づくように傾斜している。また突曲部9よりも下方に位置する外側片4は下外側片部24となっており、下に行く程建物3側に近づくようにやや傾斜している。
【0019】
外側片4の上端部には下方に開口する溝形状の外側耳部5が形成されている。すなわち外側耳部5は、上外側片4の上端部と、外側片4の上端部から略建物3側に向かって突出する横片33と、横片33の建物3側の端部の内側に長手方向に亘って設けた耳部本体34とで形成されている。
【0020】
また内側片6の上端部の内側には軒樋1の長手方向に亘って内側耳部7が形成されている。
【0021】
ここで前述した突曲部9について詳述すると、突曲部9は上横片10と、下横片21と、上下横片10、21を接続する縦片22とで形成されている。上横片10は建物3側に近づく程上方に位置するように傾斜する傾斜片11となっている。また下横片21は建物3側に近づく程下方に位置するように傾斜しており、また縦片22は上に行くほど建物3側に近づくように傾斜している。
【0022】
そして上記軒樋1は以下に示す軒樋吊具2に取付けられる。なお軒樋吊り具2は金属製であっても良いし、樹脂製であっても良いし、また金属及び樹脂の両方により形成されていても良いものとする。
【0023】
軒樋吊具2は図1、図2に示すように建物3の取付け面に固着する固定部12と、固定部12から建物3の外側に向かって突出すると略水平な突出片13と、突出片13の先端部から上方に突出する立ち上げ片14とで構成されている。
【0024】
固定部12は大略板形状を有しており、上部にはアンカーボルトや釘等の固着具(図示省略)を通すための固着具用孔25が複数設けられている。
【0025】
突出片13は、固定部12の上部から建物3の外側に突出する上片部26と、上片部26の下面の先端部から建物3の外側に突出する水平片部27と、水平片部27の固定部12側の端部からやや下方に突出する下片部28とで構成されている。なお、上記の水平片部27は軒樋1を軒樋吊具2に取付けた状態において、軒樋1の突曲部9と略同じ高さ、もしくは突曲部9の下横片21よりもやや高い位置に配置されるものとする。下片部28の固定部12側の端面の下端部には建物3側にやや突出すると共に建物3側程上方に位置するように傾斜する傾斜突部29が形成されており、突出片13の建物3側の端部に、傾斜突部29と、下片部28及び水平片部27の建物3側の端部とで構成された軒樋1の内側耳部7を係止するための内側耳部係止部15を形成している。
【0026】
立ち上げ片14の上端部には軒樋1の外側耳部5を係止する外側耳部係止部16が形成されており、また立ち上げ片14の下部には軒樋1の傾斜片11を係止する下係止部17が形成されている。詳述すると、立ち上げ片14は突出片13の先端部から上方に立ち上げられる垂直片部30と、垂直片部30の先端から建物3の反対側(固定部12の反対側)に突出する傾き片部31と、傾き片部31の先端から略上方に突出する支持片部32とで構成されている。傾き片部31は建物3から遠ざかる程下方に位置するように傾斜しており、支持片部32は上に行く程建物3(固定部)側に位置するように傾斜しており、すなわち支持片部32と傾き片部31との折り曲げ部分は鋭角に折り曲げられている。そして本実施形態においては、上記支持片部32の上端部を外側耳部係止部16とし、支持片部32の下端部を下係止部17としている。
【0027】
上記軒樋吊具2の固定部12の固着具用孔25に固着具を通して、該固着具の先端を建物3の取り付け面に固着することで、軒樋吊具2は建物3に取付けられ、この建物3に取付けられた軒樋吊具2に軒樋1を取付けることで、軒樋1は建物3に保持される。
【0028】
軒樋吊具2への軒樋1の取付けは例えば以下のようにして行われる。
【0029】
軒樋1の取付けは、軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に引っ掛け、この後軒樋1の内側耳部7を外側耳部5を回動中心として回動(図面において反時計回りに回動)させることで行われ、これにより外側耳部5が上方より軒樋吊具2の外側耳部係止部16に嵌め込まれて係止されると共に内側耳部6が下方より内側耳部係止部15に嵌め込まれて係止される。またこの時、軒樋1の上外側片部23及び突曲部9は図3に示すように弾性変形して軒樋吊具2の下係止部17が傾斜片11を乗り越え、軒樋吊具2の傾き片部31と支持片部32との折り曲げ部分が軒樋1の傾斜片11と上外側片部23との折り曲げ部分にぴったりと嵌まり込み、これにより軒樋1の傾斜片11が軒樋吊具2の下係止部17に嵌め込まれて係止される。すなわち、支持片部32が軒樋1の外側耳部5と傾斜片11との間に嵌まり込むこととなる。
【0030】
上記のように軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の傾斜片11を軒樋吊具の下係止部17に係止し、軒樋1の内側耳部7を軒樋吊具2の内側耳部係止部15に係止して軒樋1を取付けることで、軒樋1は建物3側に外れないようにしっかりと軒樋吊具2に取付けられ、これにより軒樋1は建物3に保持されることとなる。またこの場合、軒樋吊具2の外側耳部係止部16により軒樋1の横片33を下方より支持すると共に軒樋吊具2の下係止部17により上方から軒樋1の傾斜片11を押さえているので、たとえ軒樋1に風等の上下方向の外力が加わったとしても、軒樋1の外側片4が上下方向にがたついたり、軒樋1の外側片4が上下方向に外れることがない。さらに、軒樋1の外側耳部5は軒樋吊具2の外側耳部係止部16は嵌め込まれて、外側耳部係止部16は耳部本体34を建物3の反対側から支持しており、また軒樋吊具2の下係止部17は傾斜片11を係止して、軒樋1の傾斜片11を建物3の反対側から支持しており、これによりたとえ軒樋1に風等の幅方向の外力が加わったとしても、軒樋1の外側片4が幅方向にがたついたり、軒樋1の外側片が建物3の反対側に外れることがない。さらに内側耳部7もまた上片部26及び傾斜突部29により上下方向にがたつかないように支持されており、尚且つ傾斜突部29により建物3側に外れることが防止されており、これにより軒樋1の内側片6が幅方向及び上下方向にがたついたり、外れたりすることがない。
【0031】
そして上記軒樋吊具2に取付けられた軒樋1により建物3の屋根面から流れる雨水を受けることが可能となる。また、本実施形態においては軒樋1の上外側片4が上に行く程建物3側に近づくように傾斜しているので、上外側片部23の傾斜は屋根面の傾斜に近づくこととなり、これにより外部から軒樋1を見た場合、軒樋1が目立たなくなり、外観が向上する。さらに軒樋1の外側片4の建物3の反対側の面に水切り用溝8を設けているので、屋根面から傾斜した上外側片部23の外面に流れてきた雨水は水切り用溝8(下横片21と縦片22との折り曲げ部分)に入り、そしてこの水切り用溝8に流れた雨水は軒樋1と軒樋1の接続部分から軒樋1の内側に入ることとなり、これにより上外側片部23の外面を流れる雨水が下外側片部24に垂れて下外側片部24を汚すことを防止している。
【0032】
さらに本実施形態においては前述したように下係止部17及び外側耳部係止部16を軒樋吊具2の水平片部27の建物3の反対側の端部から突出した立ち上げ片14に形成しているので、軒樋1を軒樋吊具2に取付けた状態における軒樋吊具2の水平片部27と軒樋1の突曲部9は略同じ高さになるように配置されることとなり、これにより突曲部9よりも下方には軒樋吊具2が配されない状態となり、この結果例えば軒樋1の突曲部9よりも下方に位置する外側片4をより一層下に行く程建物3側に近づくように傾斜させて形状の変更を施した軒樋1や、例えば軒樋1の突曲部9よりも下外側片部24の高さをより短くして高さの変更を施した軒樋1等の種々の軒樋1を共通の軒樋吊具2に取付けることが可能となる(図4参照)。そしてこのように、突曲部9よりも下方に位置する外側片4の形状や高さの変更が施された軒樋1を共通の軒樋吊具2により保持できるため、コストを削減でき、軒樋1を軒樋吊具2に取付ける際の作業性を向上させることができる。
【0033】
図5には上記とは異なる実施形態が示されている。なお上記実施形態と同一の構成については同一の番号を付与してあり、重複する説明については説明を省略する。
【0034】
本実施形態における軒樋1の突曲部9の上横片10は略水平に形成されており、上横片10の建物3側の端部には上方に突出する外れ止め用突起18が形成されており、これにより上横片10の外れ止め用突起18よりも建物3側の部分に下係止部17が嵌め込まれる嵌め込み溝35が形成される。
【0035】
また軒樋吊具2の立ち上げ片14は、突出片13の先端部、すなわち水平片部27の先端部から上方に立ち上げられる垂直片部30と、垂直片部30の先端部に幅方向の略中央部が接続される支持片部32とで構成されており、支持片部32は建物3側の端部から建物3に近づく程上方に位置するように傾斜している。そして本実施形態においては、上記支持片部32の上端部を外側耳部係止部16とし、支持片部32の下端部を下係止部17としている。
【0036】
そして本実施形態における軒樋吊具2への軒樋1の取付けは例えば以下のようにして行われる。
【0037】
軒樋1の取付けは、上記実施形態と同様に軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に引っ掛け、この後軒樋1の内側耳部7を外側耳部5を回動中心として回動(図面において反時計回りに回動)させることで行われ、これにより外側耳部5が上方より軒樋吊具2の外側耳部係止部16に嵌め込まれて係止されると共に内側耳部6が下方より内側耳部係止部15に嵌め込まれて係止される。またこの時、軒樋1の上外側片部23及び突曲部9は弾性変形し、軒樋吊具2の下係止部17が軒樋1の外れ止め用突起18を乗り越えて嵌め込み溝35に嵌め込み係止される。すなわち支持片部32が軒樋1の外側耳部5と上横片10との間に嵌まり込むこととなる。
【0038】
上記のように軒樋1の外側耳部5を軒樋吊具2の外側耳部係止部16に係止すると共に軒樋1の上横片10を軒樋吊具2の下係止部17に係止し、軒樋1の内側耳部7を軒樋吊具2の内側耳部係止部15に係止して軒樋1を取付けることで、軒樋1は建物側3に外れないようにしっかりと軒樋吊具2に取付けられ、これにより軒樋1は建物3に保持されることとなる。またこの場合、軒樋吊具2の外側耳部係止部16により軒樋1の横片33をを下方より支持すると共に軒樋吊具2の下係止部17により上方から軒樋1の上横片10を押さえているため、たとえ軒樋1に風等の上下方向の外力が加わったとしても、軒樋1の外側片4が上下方向にがたついたり、軒樋1の外側片4が上下方向に外れたりすることがない。さらに軒樋1の外側耳部5は軒樋吊具2の外側耳部係止部16は嵌め込まれて、外側耳部係止部16は耳部本体34を建物3の反対側から支持しており、また軒樋吊具2の下係止部17は軒樋1の嵌め込み溝35に嵌め込まれて、下係止部17が上横片10の外れ止め用突起18を建物3の反対側から支持しており、これによりたとえ軒樋1に風等の幅方向の外力が加わったとしても、軒樋1の外側片4が幅方向にがたついたり、軒樋1の外側片4が建物の反対側に外れたりすることがない。
【0039】
さらに本実施形態においても下係止部17及び外側耳部係止部16を軒樋吊具2の水平片部27の建物3の反対側の端部から突出した立ち上げ片14に形成しているので、軒樋1を軒樋吊具2に取付けた状態における軒樋吊具2の水平片部27と軒樋1の突曲部9は略同じ高さになるように配置されることとなり、これにより突曲部9よりも下方には軒樋吊具2が配されない状態となり、この結果例えば軒樋1の突曲部9よりも下方に位置する外側片4をより一層下に行く程建物3側に近づくように傾斜させて形状の変更を施した軒樋1や、例えば軒樋1の突曲部9よりも下外側片部24の高さをより短くして高さの変更を施した軒樋1等の種々の軒樋1を共通の軒樋吊具2に取付けることが可能となる。そしてこのように、突曲部9よりも下方に位置する外側片4の形状や高さの変更が施された軒樋1を共通の軒樋吊具2により保持できるため、コストを削減でき、軒樋1を軒樋吊具2に取付ける際の作業性を向上させることができる。
【0040】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、軒樋の外側片の上下方向の略中央部に建物側に向かって断面略コ字状に突曲し建物の反対側の面が水切り用溝となる突曲部を形成し、軒樋の外側耳部を軒樋吊具の外側耳部係止部に係止すると共に軒樋の傾斜片を軒樋吊具の下係止部に係止することで、軒樋が上下方向にがたついたり、外れたりすることを防止でき、また突曲部の上横片を建物側に近づく程上方に位置するように傾斜させて傾斜片を形成することで、軒樋が幅方向にがたついたり、建物の反対側に外れたりすることを防止でき、上記によりしっかりと軒樋を軒樋吊具に取付けることができ、尚且つ下係止部及び外側耳部係止部を軒樋吊具の突出片の建物の反対側の端部から突出した立ち上げ片に形成しているので、突曲部よりも下方には軒樋吊具が配されない状態となり、これにより軒樋の突曲部よりも下方に位置する外側片の形状や高さの変更を施した軒樋を共通の軒樋吊具に取付けることが可能となり、この結果コストを削減でき、軒樋を軒樋吊具に取付ける際の作業性を向上させることができる。
【0041】
また請求項2記載の発明にあっては、軒樋の外側片の上下方向の略中央部に建物側に向かって断面略コ字状に突曲し建物の反対側の面が水切り用溝となる突曲部を形成し、軒樋の外側耳部を軒樋吊具の外側耳部係止部に係止すると共に軒樋の上横片を軒樋吊具の下係止部に係止することで、軒樋が上下方向にがたついたり、外れたりすることを防止でき、また上横片の建物側の端部に上方に突出する外れ止め用突起を形成することで、軒樋が幅方向にがたついたり、建物の反対側に外れたりすることを防止でき、上記によりしっかりと軒樋を軒樋吊具に取付けることができ、尚且つ下係止部及び外側耳部係止部を軒樋吊具の突出片の建物の反対側の端部から突出した立ち上げ片に形成しているので、突曲部よりも下方には軒樋吊具が配されない状態となり、これにより軒樋の突曲部よりも下方に位置する外側片の形状や高さの変更を施した軒樋を共通の軒樋吊具に取付けることが可能となり、この結果コストを削減でき、軒樋を軒樋吊具に取付ける際の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示すものであり、軒樋を建物に保持した状態を示す断面図である。
【図2】同上の軒樋吊具を示すものであり、(a)は側面図であり、(b)は背面図である。
【図3】同上の軒樋取付け作業時における外側片の弾性変形を説明する断面図である。
【図4】同上の軒樋吊具に図1とは異なる軒樋を取付けた状態を示す断面図である。
【図5】上記とは異なる実施の形態の一例を示すものであり、軒樋を建物に保持した状態を示す断面図である。
【図6】従来の軒樋の保持構造を示す断面図である。
【図7】図6とは異なる従来の軒樋の保持構造を示す断面図である。
【図8】同上の軒樋吊具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 軒樋
2 軒樋吊具
3 建物
4 外側片
5 外側耳部
6 内側片
7 内側耳部
8 水切り用溝
9 突曲部
10 上横片
11 傾斜片
12 固定部
13 突出片
14 立ち上げ片
15 内側耳部係止部
16 外側耳部係止部
17 下係止部
18 外れ止め用突起
Claims (2)
- 上方に開口する軒樋を軒樋吊具に取付けて建物に保持する軒樋の保持構造において、軒樋の外側片の上端部に外側耳部を形成すると共に内側片の上端部に内側耳部を形成し、軒樋の外側片の上下方向の略中央部に建物側に向かって断面略コ字状に突曲し建物の反対側の面が水切り用溝となる突曲部を形成し、突曲部の上横片を建物側に近づく程上方に位置するように傾斜させて傾斜片を形成し、軒樋吊具を、建物に固着する固定部と、固定部から建物の外側に向かって突出する突出片と、突出片の先端部から上方に突出する立ち上げ片とで構成し、突出片の固定部側端部に内側耳部係止部を形成し、立ち上げ片の上端部に外側耳部係止部を形成すると共に下部に下係止部を形成し、前記軒樋の外側耳部を軒樋吊具の外側耳部係止部に係止すると共に軒樋の傾斜片を軒樋吊具の下係止部に係止し、軒樋の内側耳部を軒樋吊具の内側耳部係止部に係止して成ることを特徴とする軒樋の保持構造。
- 上方に開口する軒樋を軒樋吊具に取付けて建物に保持する軒樋の保持構造において、軒樋の外側片の上端部に外側耳部を形成すると共に内側片の上端部に内側耳部を形成し、軒樋の外側片の上下方向の略中央部に建物側に向かって断面略コ字状に突曲し建物の反対側の面が水切り用溝となる突曲部を形成し、突曲部の上横片の建物側の端部に上方に突出する外れ止め用突起を形成し、軒樋吊具を、建物に固着する固定部と、固定部から建物の外側に向かって突出する突出片と、突出片の先端部から上方に突出する立ち上げ片とで構成し、突出片の固定部側端部に軒樋の内側耳部係止部を形成し、立ち上げ片の上端部に外側耳部係止部を形成すると共に下部に下係止部を形成し、前記軒樋の外側耳部を軒樋吊具の外側耳部係止部に係止すると共に軒樋の上横片を軒樋吊具の下係止部に係止し、軒樋の内側耳部を軒樋吊具の内側耳部係止部に係止して成ることを特徴とする軒樋の保持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002279765A JP2004116087A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 軒樋の保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002279765A JP2004116087A (ja) | 2002-09-25 | 2002-09-25 | 軒樋の保持構造 |
Publications (1)
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JP2004116087A true JP2004116087A (ja) | 2004-04-15 |
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ID=32274679
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004116087A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010255305A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 軒樋吊具 |
-
2002
- 2002-09-25 JP JP2002279765A patent/JP2004116087A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010255305A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 軒樋吊具 |
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