JP2548027Y2 - 軒樋支持装置 - Google Patents

軒樋支持装置

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JP2548027Y2
JP2548027Y2 JP1990112903U JP11290390U JP2548027Y2 JP 2548027 Y2 JP2548027 Y2 JP 2548027Y2 JP 1990112903 U JP1990112903 U JP 1990112903U JP 11290390 U JP11290390 U JP 11290390U JP 2548027 Y2 JP2548027 Y2 JP 2548027Y2
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Japan
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eaves gutter
bent
front wall
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良典 田中
伸之 小川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、軒先において軒樋を上側から保持する軒樋
支持装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、第5図に示す如く、軒先(イ)に固定され
る支持具本体(ロ)に軒樋(ハ)を保持させてなる軒樋
支持装置は知られている。該軒樋支持装置においては、
支持具本体(ロ)が保持部材(ニ)と取着部材(ホ)と
でなり、両者はリベット(ヘ)にて結合固着されてい
る。取着部材(ホ)の後端部は下方へ折曲されていて、
該折曲部分にリベット(ヘ)によって取着板(ト)が結
合固着されている。該取着板(ト)において固定釘
(チ)が打ち付けられることによって、同取着板(ト)
は軒先(イ)に固定されるものである。又、保持部材
(ニ)の前端部は上側斜め後方へ湾曲状に折り返されて
おり、該湾曲状片部(リ)上に軒樋(ハ)の湾曲状に形
成された前壁部(ヌ)の上部内面が当接支持されてい
る。同保持部材(ニ)の後端部には、前方へ開口した略
コ字型の耳受部(ル)が形成され、該耳受部(ル)に軒
樋(ハ)の後耳部(オ)が係止保持されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の技術においては、湾曲状片
部(リ)上に軒樋(ハ)の前壁部(ヌ)の上部内面が当
接支持されるだけでは、該前壁部(ヌ)は上方へ浮き上
がり易く軒樋(ハ)が確実に保持されないということ
で、保持部材(ニ)の中程上面にリベット(ヘ)にて板
バネ材(ワ)を結合固着し、該上方へ突設される板バネ
材(ワ)の折曲上端部を軒樋(ハ)の前耳部(カ)に係
止させている。この場合、湾曲状片部(リ)上に軒樋
(ハ)の前壁部(ヌ)の上部内面を当接支持させると共
に、板バネ材(ワ)の折曲上端部を軒樋(ハ)の前耳部
(カ)に係止させる必要があって、施工に手間取り、し
かも、別部材としてバネ材で比較的高価な板バネ材
(ワ)が使用されているため、その製造コストが高くな
っていた。しかも、湾曲状片部(リ)が当接されない軒
樋(ハ)の前壁部(ヌ)の下部は、外力によって変形し
易いものであった。又、前壁部(ヌ)だけが種々形状の
異なった軒樋(ハ)があり、これに対応するためには、
支持具本体(ロ)の保持部材(ニ)全体を各形状に対応
するように形成する必要があり、製造面においてその対
応が困難なものであった。
本考案は、上記従来の技術における問題を解決するた
めに考案されたものであり、すなわちその課題は、軒樋
の前壁部が浮き上がり難く軒樋が確実に保持され、しか
も、軒樋の前壁部全体が変形し難く、又、製造面におい
て、前壁部の形状のみが異なる種々の軒樋に、簡単に対
応することができる軒樋支持装置を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の軒樋支持装置は、軒先に固定される支持具本
体の前端部に、該前端部より上下に突出すると共に軒樋
の前壁部の内面に沿って斜め後方へ傾倒した前縦片を取
着し、同前縦片の略全長にわたる外側面上に斜め後方へ
同様に傾倒した軒樋の前壁部を当接支持させ、同前縦片
の上端部に内側外側へと二段階で屈曲した屈曲片部を形
成し、該屈曲片部の外側へと屈曲した部分を、軒樋の前
壁部の上端内側に形成される凹部の下側面に当接させ
て、該凹部に同屈曲片部を嵌合係止すると共に、同前縦
片の下端部を、軒樋の前壁部の下端内角部に係止し、軒
樋の後耳部を、支持具本体の後部に設けられる耳受部に
係止してなるものであり、この構成により上記課題が解
決されたものである。
〔作用〕
本考案の軒樋支持装置においては、支持具本体の前端
部に、軒樋の前壁部の内面に沿った前縦片が設けられて
おり、該前縦片の上端部が、軒樋の前壁部の上端内側に
形成される凹部に係止されると共に、同前縦片の下端部
が、軒樋の前壁部の下端内角部に係止されているため、
軒樋の前壁部が浮き上がり難く軒樋が確実に保持され、
この場合に、前縦片の上端部に内側外側へと二段階で屈
曲した屈曲片部が形成され、該屈曲片部の外側へと屈曲
した部分が、軒樋の前壁部の上端内側に形成される凹部
の下側面に当接されて、該凹部に同屈曲片部は嵌合係止
されるので、同軒樋の前壁部の上端付近の浮き上がりや
がたつきが簡単な構造で確実に防止されるものである。
しかも、軒樋の前壁部の上下方向のほぼ全体が前縦片に
当接支持されて変形し難いものである。又、支持具本体
の前端部に、該前端部より上下に突出すると共に軒樋の
前壁部の内面に沿って斜め後方へ傾倒した前縦片が取着
され、同前縦片の略全長にわたる外側面上に斜め後方へ
同様に傾倒した軒樋の前壁部が当接支持されるので、前
壁部が斜め後方へ傾倒して前方へ膨出したボリューム感
のある軒樋の該前壁部が、その内面に上下方向略全長に
わたって当接する前縦片によって変形しないよう且つが
たつかないよう確実に支持され、しかも、支持具本体の
前端部に上下に突出されるように取着される同前縦片の
みを取り替えて製造することにより、前壁部の形状のみ
が異なる種々の軒樋にも簡単に対応することができるも
のである。
〔実施例〕
以下、本考案を、図面に示した実施例に基づいて詳細
に説明する。
第1図、第2図に示す軒樋支持装置は、本考案の一実
施例で、軒先1に固定される支持具本体2の前端部に、
該前端部より上下に突出すると共に軒樋3の前壁部4の
内面に沿って斜め後方へ傾倒した前縦片5を取着し、同
前縦片5の略全長にわたる外側面上に斜め後方へ同様に
傾倒した軒樋3の前壁部4を当接支持させ、同前縦片5
の上端部に内側外側へと二段階で屈曲した屈曲片部28を
形成し、該屈曲片部28の外側へと屈曲した部分を、軒樋
3の前壁部4の上端内側に形成される凹部6の下側面に
当接させて、該凹部6に同屈曲片部28を嵌合係止すると
共に、同前縦片5の下端部を、軒樋3の前壁部4の下端
内角部7に係止し、軒樋3の後耳部8を、支持具本体2
の後部に設けられる耳受部9に係止してなるものであ
る。
支持具本体2は、いずれも断面略コ字型の帯状金属板
を折曲加工して形成される保持部材10と取着部材11とで
構成されている。該保持部材10と取着部材11とは、ボル
ト12と蝶ナット13とによって結合されている。この場
合、保持部材10にはスライド用長孔14が穿設され、該ス
ライド用長孔14にボルト12が貫通されているため、保持
部材10は取着部材11に対して前後方向にスライド移動さ
れ得るものであり、ボルト12と蝶ナット13とを緩めて保
持部材10をスライド移動させることによって、該保持部
材10に保持される軒樋3の軒先1から出寸法の調整が行
なわれるものである。
支持具本体2の取着部材11の後端部は下方へ折曲され
ていて、該折曲部分にはリベット15によって取着板体16
が結合固着されている。該取着板体16にはその両側部分
に各々上下に二個の釘用孔17が穿設されており、該釘用
孔17に固定釘18が挿通され軒先1の前面に打ち付けられ
ることによって、同取着板体16は軒先1に固定され、支
持具本体2が軒先1に取り付け固定されている。又、前
記取着板体16の上下両釘用孔17の間には、該釘用孔17よ
りも大径のアンカーボルト用孔19が穿設されており、該
アンカーボルト用孔19を採用して、アンカーボルトによ
っても、該取着板体16は軒先1に固定され得るものであ
る。
支持具本体2の保持部材10の後端部は下方へ折曲され
ており、該下方へ折曲された垂下片部20にはリベット15
によって折曲金属片21が結合固着されている。該折曲金
属片21と前記垂下片部20とによって、略コ字型の耳受部
9が形成されている。又、前記折曲金属片21の下側前端
には、斜め後方へ折り返った耳部ガイド片22が一体に垂
設されている。
上記耳受部9の前側において、支持具本体2の保持部
材10及び取着部材11には、軒樋耳外れ防止ピン23が貫通
され上下方向スライド自在に保持されている。この場
合、取着部材11に穿設される前後方向の長孔24に軒樋耳
外れ防止ピン23は貫通されているため、保持部材10が取
着部材11に対して前後方向にスライド移動されても、軒
樋耳外れ防止ピン23は前記長孔24に沿ってスライド移動
し得るため、支障のないものである。
支持具本体2の保持部材10の前端部は下方へ折曲され
ていて、該下方へ折曲された折曲片部25にはリベット15
によって前縦片5が結合固着されている。該前縦片5
は、前記折曲片部25に重合される垂直片部26と、該垂直
片部26の上端から斜め後方へ延出する傾斜片部27と、該
傾斜片部27の上端に延設される内側外側へと二段階で屈
曲した屈曲片部28とで構成されている。
軒樋3は、合成樹脂層29内に金属製薄板30がインサー
トされて形成されており、該軒樋3の前後両上縁部分に
は、中空形状の前耳部31及び後耳部8が一体に形成され
ている。又、前耳部31は内方へ折り返っており、該前耳
部31の内側に凹部6が形成されている。又、前壁部4の
下端内角部7の外面は、水切り機能を果たすものであ
る。又、該軒樋3の前壁部4の内面に沿った形状に、上
記前縦片5は形成されるものである。
軒樋3が支持具本体2に保持されるに際しては、前壁
部4上端の凹部6が前縦片5上端の屈曲片部28に嵌合係
止されると共に、前壁部4の下端内角部7が前縦片5の
下端部に係止され、同前壁部4が同前縦片5上に当接支
持され、後耳部8が耳受部9に係合されるものである。
この場合、屈曲片部28の先方の外側へと屈曲した部分が
凹部6の下側面に当接されて、該凹部6に同屈曲片部28
は嵌合係止される。又、後耳部8が耳受部9に係止され
る際には、該後耳部8が耳部ガイド片22にガイドされて
上方へ移動され、該後耳部8が軒樋耳外れ防止ピン23を
上方へ押し上げながら該後耳部8は耳受部9に係止され
るものであり、後耳部8が耳受部9に係止された後に
は、軒樋耳外れ防止ピン23が下方へ下りて、後耳部8が
耳受部9から外れるのを防止するものである。
したがって、該実施例の軒樋支持装置においては、支
持具本体2の保持部材10前端の折曲片部25に、軒樋3の
前壁部4の内面に沿った前縦片5が設けられており、該
前縦片5上端の屈曲片部28が、軒樋3の前壁部4の上端
内側に形成される凹部6に嵌合係止されると共に、同前
縦片5の垂直片部26の下端部が、軒樋3の前壁部4の下
端内角部7に係止されているため、軒樋3の前壁部4が
浮き上がり難く軒樋3が確実に保持され、この場合に、
前縦片5の上端部に形成される屈曲片部28は内側外側へ
と二段階で屈曲しており、該屈曲片部28の先方の外側へ
と屈曲した部分が凹部6の下側面に当接されて、該凹部
6に同屈曲片部28は嵌合係止されるので、同軒樋3の前
壁部4の上端付近の浮き上がりやがたつきが簡単な構造
で確実に防止されるものである。
しかも、軒樋3の前壁部4の上下方向のほぼ全体が前
縦片5に当接支持されて変形し難いものである。更に
は、支持具本体2の前端部に、該前端部より上下に突出
すると共に軒樋3の前壁部4の内面に沿って斜め後方へ
傾倒した前縦片5が取着され、同前縦片5の略全長にわ
たる外側面上に斜め後方へ同様に傾倒した軒樋3の前壁
部4が当接支持されるので、前壁部4が斜め後方へ傾倒
して前方へ膨出したボリューム感のある軒樋4の該前壁
部4が、その内面に上下方向略全長にわたって当接する
前縦片5によって変形しないよう且つがたつかないよう
確実に支持されるものである。又、前記前縦片5は、保
持部材10前端の折曲片部25にリベット15によって取着し
て設けられるものであるため、該前縦片5のみを異なる
形状のものと取り替えて製造することによって、前壁部
4の形状のみが異なる種々の軒樋3にも簡単に対応する
ことができるものである。すなわち、第3図に示す如
く、湾曲状の前縦片5を取着することによって、同湾曲
状に前壁部4が形成された軒樋3を保持することができ
るものである。ただし、この場合は、前縦片5が取着さ
れる保持部材10前端の折曲片部25が、若干その折曲角度
を異ならせて形成されている。
なお、本考案の軒樋支持装置においては、第4図に示
す実施例の如きであっても良いものである。すなわち、
該実施例の軒樋支持装置においては、支持具本体2の保
持部材10の中程に、前側が低くなった段部32が形成され
ており、該段部32の前側に軒樋3の前耳部31が納められ
ている。
〔考案の効果〕
上述の如く、本考案の軒樋支持装置においては、支持
具本体の前端部に、軒樋の前壁部の内面に沿った前縦片
が設けられており、該前縦片の上端部が、軒樋の前壁部
の上端内側に形成される凹部に係止されると共に、同前
縦片の下端部が、軒樋の前壁部の下端内角部に係止され
ているため、軒樋の前壁部が浮き上がり難く軒樋が確実
に保持され、この場合に、前縦片の上端部に内側外側へ
と二段階で屈曲した屈曲片部が形成され、該屈曲片部の
外側へと屈曲した部分が、軒樋の前壁部の上端内側に形
成される凹部の下側面に当接されて、該凹部に同屈曲片
部は嵌合係止されるので、同軒樋の前壁部の上端付近の
浮き上がりやがたつきが簡単な構造で確実に防止される
ものであり、しかも、軒樋の前壁部全体が変形し難いも
のである。特に、この場合、支持具本体の前端部に、該
前端部より上下に突出すると共に軒樋の前壁部の内面に
沿って斜め後方へ傾倒した前縦片が取着され、同前縦片
の略全長にわたる外側面上に斜め後方へ同様に傾倒した
軒樋の前壁部が当接支持されるので、前壁部が斜め後方
へ傾倒して前方へ膨出したボリューム感のある軒樋の該
前壁部が、その内面に上下方向略全長にわたって当接す
る前縦片によって変形しないよう且つがたつかないよう
に確実に支持され、しかも、支持具本体の前端部に上下
に突出されるように取着される同前縦片のみを取り替え
て製造することにより、前壁部の形状のみが異なる種々
の軒樋にも簡単に対応することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である軒樋支持装置を示す断
面図、第2図は同軒樋支持装置における支持具本体を示
す斜視図、第3図、第4図は各々別の実施例である軒樋
支持装置を示す要部断面図、第5図は本考案の従来例で
ある軒樋支持装置を示す断面図である。 図において、1は軒先、2は支持具本体、3は軒樋、4
は前壁部、5は前縦片、6は凹部、7は下端内角部、8
は後耳部、9は耳受部、28は屈曲片部である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軒先に固定される支持具本体の前端部に、
    該前端部より上下に突出すると共に軒樋の前壁部の内面
    に沿って斜め後方へ傾倒した前縦片を取着し、同前縦片
    の略全長にわたる外側面上に斜め後方へ同様に傾倒した
    軒樋の前壁部を当接支持させ、同前縦片の上端部に内側
    外側へと二段階で屈曲した屈曲片部を形成し、該屈曲片
    部の外側へと屈曲した部分を、軒樋の前壁部の上端内側
    に形成される凹部の下側面に当接させて、該凹部に同屈
    曲片部を嵌合係止すると共に、同前縦片の下端部を、軒
    樋の前壁部の下端内角部に係止し、軒樋の後耳部を、支
    持具本体の後部に設けられる耳受部に係止してなる軒樋
    支持装置。
JP1990112903U 1990-10-26 1990-10-26 軒樋支持装置 Expired - Lifetime JP2548027Y2 (ja)

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JPH0469541U JPH0469541U (ja) 1992-06-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62194835U (ja) * 1986-06-02 1987-12-11
JP2540060Y2 (ja) * 1990-05-22 1997-07-02 東洋化学株式会社 軒樋取付金具

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