JP2004103811A - 多数個取り配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】多数個取り配線基板において、配線導体間で被着されるめっき層の厚みにバラツキが生じてしまう。
【解決手段】セラミック母基板1の中央部に各々が上面に配線導体3を有する多数の配線基板領域2を縦横の並びに配列形成し、セラミック母基板1の外周部にめっき用共通導体枠4を配設するとともに、このめっき用共通導体枠4からセラミック母基板1の外周縁にかけてめっき用端子部5を、めっき用共通導体枠4から並びの外周に位置する配線導体3にかけて複数のめっき導通用導体6を設けて成る多数個取り配線基板であって、複数のめっき導通用導体6は、めっき用共通導体枠4との接続位置がめっき用端子部5に近いものほど、その長さを長く、またはその幅を狭く、またはその厚みを薄くしてある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セラミック母基板の中央部に、各々が電子部品を収容するための小型の配線基板となる略四角形状の多数の配線基板領域を縦横の並びに一体的に配列形成して成る多数個取り配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば半導体素子や水晶振動子等の電子部品を収容するための電子部品収納用パッケージ等に用いられる小型の配線基板は、例えば酸化アルミニウム質焼結体等のセラミックスから成り、上面に電子部品の搭載部を有する略四角形状の絶縁基体と、この絶縁基体の上面に形成された配線導体とを具備している。
【0003】
そして、この配線基板によれば、絶縁基体の上面に電子部品を搭載するとともに、電子部品の各電極を配線導体に導電性接着剤やボンディングワイヤを介して電気的に接続し、しかる後、絶縁基体の上面に搭載した電子部品を蓋体等で気密に封止することによって製品としての電子装置となり、この電子装置は、配線導体の一部を外部の電気回路基板の配線導体に半田を介して接続することにより外部電気回路基板に実装されるとともに収容する電子部品の電極が外部電気回路に電気的に接続されることとなる。
【0004】
ところで、このような配線基板は近時の電子装置の小型化の要求に伴い、その大きさが数mm角程度の極めて小さなものとなってきており、多数個の配線基板の取り扱いを容易とするために、また配線基板および電子装置の製作を効率よくするために、一枚の広面積のセラミック母基板中から多数個の配線基板を同時集約的に得るようになした、いわゆる多数個取り配線基板の形態で製作されている。
【0005】
この多数個取り配線基板は、図2(a)および(b)に示すように、略平板状の広面積のセラミック母基板11の中央部に、各々がその上面に電子部品の搭載部を有するとともに、その搭載部から外周にかけて導出する配線導体13が被着された略四角形の多数の配線基板領域12を縦横の並びに一体的に配列形成して成る構造である。そして、各配線基板領域12の上面に電子部品をその各電極と配線導体13とが電気的に接続されるようにして収容した後、セラミック母基板11を各配線基板領域12に分割することによって多数個の電子装置が同時集約的に製作されるのである。
【0006】
なお、このような多数個取り配線基板においては、配線導体13が酸化腐食するのを防止するとともに配線導体13と電子部品の電極との電気的な接続や、配線導体13と外部電気回路基板の回路配線との電気的な接続を良好なものとするために、各配線導体13の露出表面にはめっき層、例えば厚みが1〜10μm程度のニッケルめっき層と厚みが0.1〜3μm程度の金めっき層とが、電解めっき法により順次被着されている。
【0007】
従来、このような多数個取り配線基板において、配線導体13の露出表面に電解めっき法によりニッケルめっき層や金めっき層を被着させるには、セラミック母基板11の各配線基板領域12に形成した配線導体13同士を電気的に共通に接続しておくとともに、セラミック母基板11の外周部にめっき用共通導体枠14を配設しておき、このめっき用共通導体枠14から配線基板の並びの外周に位置する配線導体13にかけて複数のめっき導通用導体16を設けておき、めっき用共通導体枠14を介して電解めっきのための電流を供給することによって各配線導体13の露出表面に電解めっきを行なう方法が採用されていた。
【0008】
なお、めっき用共通導体枠14へのめっき用電流の供給は、めっき用共通導体枠14からセラミック母基板11の外周縁にかけてめっき用端子部15を形成しておき、このめっき用端子部15にめっき用治具(図示せず)を接触させ、電源からめっき用治具およびめっき用端子部15を介してめっき用共通導体枠14に所定の電流を通電することにより行なわれる。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−165004号公報(第3頁、第1図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の配線基板は、めっき用共通導体枠から配線基板の並びの外周に位置する配線導体にかけて形成された複数のめっき導通用導体が、それぞれ直線状であり、長さ、幅および厚さがほぼ同じであるため、めっき用端子部からめっき用共通導体枠およびめっき導通用導体を経て配線導体に供給される電流は、めっき用端子部からの距離が遠いめっき用導体を介して供給されるものほど小さくなり、この電流量の差に起因して、配線導体間で被着されるめっき層の厚みにバラツキが生じてしまうという問題があった。めっき層の厚みがバラつくと、配線導体間で電気特性等の特性がバラついたり、めっき層の色調がバラついたりする等の不具合を発生させてしまう。
【0011】
特に、近時の配線基板は小型化・高密度化が進んでおり、配線導体の配列する数が増加してきているため、母基板の各配線導体に均一にめっき層を被着させることが極めて困難となってきている。
【0012】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み案出されたものであり、その目的は、多数の配線基板領域を縦横の並びに一体的に配列形成して成るセラミック母基板において、セラミック母基板の各配線導体に、電解めっき法により、均一にめっき層を被着させることが可能な多数個取り配線基板を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の多数個取り配線基板は、セラミック母基板の中央部に各々が上面に配線導体を有する多数の配線基板領域を縦横の並びに配列形成し、前記セラミック母基板の外周部にめっき用共通導体枠を配設するとともに、該めっき用共通導体枠から前記セラミック母基板の外周縁にかけてめっき用端子部を、前記めっき用共通導体枠から前記並びの外周に位置する前記配線導体にかけて複数のめっき導通用導体を設けて成る多数個取り配線基板であって、前記複数のめっき導通用導体は、前記めっき用共通導体枠との接続位置が前記めっき用端子部に近いものほど、その長さを長く、またはその幅を狭く、またはその厚みを薄くしてあることを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明の多数個取り配線基板は、上記構成において、前記複数のめっき導通用導体は、前記めっき用共通導体枠からそのめっき導通用導体を介して前記配線導体に供給されるめっき用の電流がほぼ均一となるように、それぞれその長さまたはその幅またはその厚みが設定されていることを特徴とするものである。
【0015】
さらに、本発明の多数個取り配線基板は、上記構成において、前記セラミック母基板の上面に前記配線基板領域を個々に分割するための分割溝が形成されており、前記めっき導通用導体は、前記分割溝と交差しないように配線されていることを特徴とするものである。
【0016】
本発明の多数個取り配線基板によれば、セラミック母基板のめっき用共通導体枠から配線基板の並びの外周に位置する配線導体にかけて形成された複数のめっき導通用導体を、めっき用共通導体枠との接続位置がめっき用端子部に近いものほど、その長さを長く、またはその幅を狭く、またはその厚みを薄くしてあることから、めっき用端子部に近いめっき導通用導体ほど多く流れようとするめっき用電流の流れを効果的に抑制し、めっき用端子部からの距離に影響されることなく各配線基板領域の配線導体に均一にめっき用電流を供給することができる。その結果、めっき用端子部からの距離に影響されることなく、セラミック母基板の各配線導体に均一にめっき層を被着させることが可能となる。
【0017】
また、複数のめっき導通用導体は、めっき用共通導体枠からそのめっき導通用導体を介して前記配線導体に供給されるめっき用の電流がほぼ均一となるように、それぞれその長さまたはその幅またはその厚みを設定すること、例えば、めっき用端子部から配線基板の並びの外周の配線導体との間の導通抵抗が均一となるように設定することにより、各配線導体に被着されるめっき層の厚みをより一層確実に均一なものとすることができる。
【0018】
また、セラミック母基板の上面に、配線基板領域を個々に分割するための分割溝を形成する場合、めっき導通用導体を分割溝と交差しないように形成しておくと、めっき導通用導体が分割溝を断線させることがなく、セラミック母基板の形状や厚みにあわせて分割溝の深さを調整することが可能となる。これにより、セラミック母基板を分割溝により分割することがより一層容易・確実に行なえるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の多数個取り配線基板を添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1(a)は本発明の多数個取り配線基板の実施の形態の一例を示す上面図、図1(b)はそのX−X’における断面図である。
【0020】
図1(a)において、1はセラミック母基板、2は配線基板領域、3は配線導体、4はセラミック母基板1の外周部に配設されためっき用共通導体枠、5はめっき用共通導体枠4からセラミック母基板1の外周縁にかけて設けられためっき用端子部、6は配線導体3からめっき用共通導体枠4にかけて設けられためっき導通用導体である。
【0021】
セラミック母基板1は、酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体・ムライト質焼結体・窒化珪素質焼結体・炭化珪素質焼結体・ガラスセラミックス等の電気絶縁材料から成る略四角形状の平板であり、その中央部に四角形状の多数の配線基板領域2が配列形成されている。
【0022】
セラミック母基板1は、例えば酸化アルミニウム質焼結体等のセラミックスから成る場合であれば、酸化アルミニウム・酸化珪素・酸化カルシウム・酸化マグネシウム等の原料粉末に適当な有機バインダおよび溶剤を添加混合して泥漿状となすとともに、これを従来周知のドクターブレード法を採用してシート状に成形して複数枚のセラミックグリーンシートを得、しかる後、これらのセラミックグリーンシートに、適当な打ち抜き加工を施すとともに上下に積層し、最後にこの積層体を還元雰囲気中、約1600℃の温度で焼成することによって製作される。
【0023】
また、セラミック母基板1の中央部に配列形成された各配線基板領域2は、それぞれが小型の配線基板となる領域であり、その上面に配線導体3が形成されており、配線導体3には図示しない電子部品の電極がボンディングワイヤや半田等を介して接続される。
【0024】
配線導体3の露出表面には、通常、ボンディングワイヤのボンディング性や、半田の濡れ性等を良好とするために、ニッケルや金のめっき層が電解めっき法により被着されている。
【0025】
このように配線導体3の露出表面に電解法によりめっき層を被着させるために、セラミック母基板1の外周部にめっき用共通導体枠4が配設されている。また、このめっき用共通導体枠4から、セラミック母基板1の外周縁にかけてめっき用端子部5が、配線基板領域2の並びの外周に位置する配線導体3にかけてめっき導通用導体6が、それぞれ設けられている。
【0026】
すなわち、各配線基板領域2の配線導体3同士を電気的に共通に接続しておき、めっき用端子部5をめっき用治具(図示せず)の導通端子に接続することにより、電源からめっき用治具、めっき用端子部5、めっき用共通導体枠4およびめっき導通用導体6を介して各配線導体3にめっき用の電流が供給され、この電流によりめっき液中のめっき用金属が配線導体3の露出表面に被着される。
【0027】
この場合、めっき用端子部5は、多数個取り配線基板に電流を供給する供給口として機能し、少なくとも1箇所設けておくことが必要になる。また、めっき導通用導体6は、めっき用共通導体枠4から配線基板領域2の配線導体3に電流をスムーズに供給するため、複数個設けておく必要がある。
【0028】
なお、これらの、配線導体3・めっき用共通導体枠4・めっき用端子部5・めっき導通用導体6は、タングステンやモリブデン・銅・銀等の金属粉末メタライズから形成されており、例えば、これらがタングステンメタライズから成る場合であれば、タングステン粉末に適当な有機バインダ、溶剤を添加混合して得た金属ペーストをセラミック母基板1用のセラミックグリーンシートにスクリーン印刷法を採用して所定のパターンに印刷塗布しておき、これをセラミック母基板1用のセラミックグリーンシート積層体とともに焼成することによって、セラミック母基板1の所定位置に所定パターンに形成される。
【0029】
本発明の多数個取り配線基板によれば、複数のめっき導通用導体6は、めっき用共通導体枠4との接続位置がめっき用端子部5に近いものほど、その長さを長くしてあることから、めっき用端子部5に近いめっき導通用導体6ほど多く供給されようとするめっき用の電流の流れを効果的に抑制し、各配線基板領域2の配線導体3に供給される電流の量を、めっき用端子部5からの距離の違いに影響されることなく均一とすることができ、その結果、各配線導体3に電解めっき法により被着されるめっき層の厚さを均一とすることができる。
【0030】
または、本発明の多数個取り配線基板によれば、複数のめっき導通用導体6は、めっき用共通導体枠4との接続位置がめっき用端子部5に近いものほど、その幅を狭くしてあることから、めっき用端子部5に近いめっき導通用導体6ほど多く供給されようとするめっき用の電流の流れを効果的に抑制し、各配線基板領域2の配線導体3に供給される電流の量を、めっき用端子部5からの距離の違いに影響されることなく均一とすることができ、その結果、各配線導体3に電解めっき法により被着されるめっき層の厚さを均一とすることができる。
【0031】
または、本発明の多数個取り配線基板によれば、複数のめっき導通用導体6は、めっき用共通導体枠4との接続位置がめっき用端子部5に近いものほど、その厚みを薄くしてあることから、めっき用端子部5に近いめっき導通用導体6ほど多く供給されようとするめっき用の電流の流れを効果的に抑制し、各配線基板領域2の配線導体3に供給される電流の量を、めっき用端子部5からの距離の違いに影響されることなく均一とすることができ、その結果、各配線導体3に電解めっき法により被着されるめっき層の厚さを均一とすることができる。
【0032】
ここで、各配線基板領域2は、図1(b)に示すようにその四隅に各配線基板領域2同士を電気的に接続するための貫通導体7を形成しておくと、各配線基板領域2の配線導体3同士の電気接続性に関して、非常に導電性が良い構造とすることができる。従って、各配線基板領域2は、図1(b)に示すようにその四隅に各配線基板領域2の配線導体3同士を電気的に接続するための貫通導体7を形成しておくことが好ましい。
【0033】
また、複数のめっき導通用導体6は、めっき用共通導体枠4からそのめっき導通用導体6を介して配線導体3に供給されるめっき用の電流がほぼ均一となるように、それぞれその長さ、またはその幅、またはその厚みを設定することが好ましい。
【0034】
めっき用共通導体枠4からそのめっき導通用導体6を介して配線導体3に供給されるめっき用の電流がほぼ均一となるように調整する手段として、例えばめっき導通用導体6の長さで調整する場合、めっき用端子部5からめっき用共通導体枠4を経て各めっき導通用導体6の配線導体3と接する部位までの間の導通抵抗が、複数のめっき導通用導体6の間でほぼ同じ値となるように、めっき用端子部5に近いめっき導通用導体6ほど、屈折状のパターンにする等の手段でその長さを長くすることにより調整する。
【0035】
例えば、めっき用共通導体枠4の幅が約3mm、めっき導通用導体6の幅が約1mmで、めっき用端子部5が1箇所、このめっき用端子部5から24mmの距離と6mmの距離にそれぞれめっき導通用導体6を形成したような場合、めっき用端子部5から近いめっき導通用導体6の長さを、めっき用端子部5から遠いめっき導通用導体6の長さよりも約8mm長くなるようにして形成すればよい。これは、めっき用端子部5からめっき用共通導体枠4と各めっき導通用導体6との接続位置までの距離の差は18mmであるが、めっき用共通導体枠4の幅がめっき導通用導体6の幅の約3倍(抵抗率が約1/3)であるため、その1/3に相当する長さ(6mm)をめっき導通用導体6の長さの差により調整すればよいためである。
【0036】
また、めっき導通用導体6の幅で調整する場合、めっき用端子部5からめっき用共通導体枠4を経て各めっき導通用導体6の配線導体3と接する部位までの間の導通抵抗がほぼ同じ値となるように、めっき用端子部5に近いめっき導通用導体4ほど、その幅を狭くすることにより調整する。めっき導通用導体6の幅は、めっき導通用導体6となる金属ペーストを印刷するためのスクリーン印刷用の製版の開口孔の幅を変化させること等により調整する。
【0037】
なお、めっき導通用導体6は、その幅が1mm未満では安定して配線導体3に電流を供給することが難しく、3mmを超えると、幅が広くなりすぎるため、めっき導通用導体6となる金属ペーストを配線基板領域2とめっき用共通導体枠4との間のスペースに印刷することが設計上困難となる。従って、めっき導通用導体6は、その幅を1〜3mmの範囲とすることが望ましい。めっき用端子部5からめっき用共通導体枠4を経て各めっき導通用導体6の配線導体3と接する部位までの間の導通抵抗が同じ値となるようにするために、めっき導通用導体6の幅を調整しようとする場合、その幅が上記1〜3mmの範囲を外れるような場合は、他の手段、すなわち長さや厚みを調整する手段を併用することが望ましい。
【0038】
また、めっき導通用導体6の厚みで調整する場合、めっき用端子部5からめっき用共通導体枠4を経て各めっき導通用導体6の配線導体3と接する部位までの間の導通抵抗が同じ値となるように、めっき用端子部5に近いめっき導通用導体6ほど、その厚みを薄くすることにより調整すればよい。めっき導通用導体6の厚みは、めっき導通用導体6となる金属ペーストの印刷厚みにより調整する。
【0039】
なお、めっき導通用導体6は、その厚みが10μm未満または30μmを超えると、めっき導通用導体6となる金属ペーストを均一な厚みで安定して印刷することが難しくなる。従って、めっき導通用導体6は、その厚みを10〜30μmの範囲とすることが望ましい。このため、めっき用端子部5からめっき用共通導体枠4を経て各めっき導通用導体6の配線導体3と接する部位までの間の導通抵抗が同じ値となるようにするために、めっき導通用導体6の厚みを調整しようとする場合、その厚みが10〜30μmの範囲を外れるような場合は、他の手段、すなわち長さや幅を調整する手段を併用することが望ましい。
【0040】
また、セラミック母基板1は、あらかじめ、セラミック母基板1の表面に分割溝7を形成しておき、この分割溝に沿って分割することにより各配線基板領域2となる。 このように、分割溝8をセラミック母基板1の表面に形成する場合、めっき導通用導体6は分割溝8と交差しないように形成しておくことが好ましい。このように、めっき導通用導体6を、分割溝8と交差しないように形成しておくと、分割溝8を形成する際にめっき導通用導体6が分割溝8で断線されることがなく、セラミック母基板1の形状や厚みにあわせて分割溝の深さを調整することが可能となる。その結果、セラミック母基板1の機械的強度を確保するとともに、セラミック母基板1を分割溝7に沿って分割することを容易・確実なものとすることができ、多数個取り配線基板として、より一層信頼性が高く、取り扱い易いものとすることができる。
なお、セラミック母基板1の分割は、ダイシング加工等の他の手段により行なってもよい。
【0041】
かくして、本発明の多数個取り配線基板によれば、各配線基板領域2の上面に図示しない電子部品を搭載固定し、この電子部品の電極と配線導体3とをボンディングワイヤや半田等を介して電気的に接続した後、各配線基板領域2の上面の封止用メタライズ層9に金属蓋体を銀ろう等のろう材を介して接合するとともに、セラミック母基板1を各配線基板領域2に分割することにより、多数個の電子装置が同時集約的に製作される。なお、本発明は上述の実施の形態の一例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変更は可能であり、例えば上述の実施の形態の一例では、セラミック母基板1は2層の絶縁層を積層して形成されていたが、セラミック母基板1は3層以上の絶縁層を積層することにより形成されていてもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明の多数個取り配線基板によれば、セラミック母基板のめっき用共通導体枠から配線基板の並びの外周に位置する配線導体にかけて形成された複数のめっき導通用導体を、めっき用共通導体枠との接続位置がめっき用端子部に近いものほど、その長さを長く、またはその幅を狭く、またはその厚みを薄くしてあることから、めっき用端子部に近いめっき導通用導体ほど多く流れようとするめっき用電流の流れを効果的に抑制し、めっき用端子部からの距離に影響されることなく各配線基板領域の配線導体に均一にめっき用電流を供給することができる。その結果、めっき用端子部からの距離に影響されることなく、セラミック母基板の各配線導体に均一にめっき層を被着させることが可能となる。
【0043】
また、複数のめっき導通用導体は、めっき用共通導体枠からそのめっき導通用導体を介して前記配線導体に供給されるめっき用の電流がほぼ均一となるように、それぞれその長さまたはその幅またはその厚みを設定すること、例えば、めっき用端子部から配線基板の並びの外周の配線導体との間の導通抵抗が均一となるように設定することにより、各配線導体に被着されるめっき層の厚みをより一層確実に均一なものとすることができる。
【0044】
また、セラミック母基板の上面に、配線基板領域を個々に分割するための分割溝を形成する場合、めっき導通用導体を分割溝と交差しないように形成しておくと、めっき導通用導体が分割溝を断線させることがなく、セラミック母基板の形状や厚みにあわせて分割溝の深さを調整することが可能となる。これにより、セラミック母基板を分割溝により分割することがより一層容易・確実に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の多数個取り配線基板の実施の形態の一例を示す上面図、(b)は(a)のX−X’線における断面図である。
【図2】(a)は従来の多数個取り配線基板の上面図、(b)は(a)のY−Y’線における断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・セラミック母基板
2・・・・・・・配線基板領域
3・・・・・・・配線導体
4・・・・・・・めっき用共通導体枠
5・・・・・・・めっき用端子部
6・・・・・・・めっき導通用導体

Claims (3)

  1. セラミック母基板の中央部に各々が上面に配線導体を有する多数の配線基板領域を縦横の並びに配列形成し、前記セラミック母基板の外周部にめっき用共通導体枠を配設するとともに、該めっき用共通導体枠から前記セラミック母基板の外周縁にかけてめっき用端子部を、前記めっき用共通導体枠から前記並びの外周に位置する前記配線導体にかけて複数のめっき導通用導体を設けて成る多数個取り配線基板であって、前記複数のめっき導通用導体は、前記めっき用共通導体枠との接続位置が前記めっき用端子部に近いものほど、その長さを長く、またはその幅を狭く、またはその厚みを薄くしてあることを特徴とする多数個取り配線基板。
  2. 前記複数のめっき導通用導体は、前記めっき用共通導体枠からそのめっき導通用導体を介して前記配線導体に供給されるめっき用の電流がほぼ均一となるように、それぞれその長さまたはその幅またはその厚みが設定されていることを特徴とする請求項1記載の多数個取り配線基板。
  3. 前記セラミック母基板の上面に前記配線基板領域を個々に分割するための分割溝が形成されており、前記めっき導通用導体は、前記分割溝と交差しないように配線されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の多数個取り配線基板。
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