JP2005340542A - 多数個取り配線基板 - Google Patents
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Abstract
【課題】 基板領域の第1および第2の導体に被着される厚みや種類の異なるめっき層を容易かつ効率的に被着することができる多数個取り配線基板を提供すること。
【解決手段】 絶縁母基板1と、めっき導通用配線4と、めっき用端子部7とを具備し、導体5は第1の導体5aと第2の導体5bとを有しており、めっき導通用配線4は第1のめっき導通用配線4aと第2のめっき導通用配線4bとから成り、めっき用端子部7は第1のめっき用端子部7aおよび第2のめっき用端子部7bから成り、第1のめっき用端子部7aは、絶縁母基板1の第1のめっき用端子部7aおよび第2のめっき用端子部7bが形成された一対の側面とは異なる側面のうちの一方の側面側の端部に第1の切欠き部8aが形成されており、第2のめっき用端子部7bは、一方の側面と対向する他方の側面側の端部に第2の切欠き部8bが形成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 絶縁母基板1と、めっき導通用配線4と、めっき用端子部7とを具備し、導体5は第1の導体5aと第2の導体5bとを有しており、めっき導通用配線4は第1のめっき導通用配線4aと第2のめっき導通用配線4bとから成り、めっき用端子部7は第1のめっき用端子部7aおよび第2のめっき用端子部7bから成り、第1のめっき用端子部7aは、絶縁母基板1の第1のめっき用端子部7aおよび第2のめっき用端子部7bが形成された一対の側面とは異なる側面のうちの一方の側面側の端部に第1の切欠き部8aが形成されており、第2のめっき用端子部7bは、一方の側面と対向する他方の側面側の端部に第2の切欠き部8bが形成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、広面積の母基板中に各々が半導体素子や水晶振動子等の電子部品を搭載するための配線基板となる配線基板領域を多数個配列形成して成る多数個取り配線基板に関するものである。
従来、半導体素子や水晶振動子等の電子部品を搭載するための配線基板は、例えば酸化アルミニウム質焼結体等の電気絶縁材料から成る絶縁基体の表面に、タングステンやモリブデン等の高融点金属粉末メタライズから成る第1および第2の導体を配設することにより形成されている。
そして、配線基板上に電子部品を搭載するとともに、この電子部品の各電極を半田やボンディングワイヤ等の電気的接続手段を介して第1および第2の導体に電気的に接続し、しかる後、この配線基板上に金属やセラミックスから成る蓋体あるいはポッティング樹脂を電子部品を覆うようにして接合することによって電子部品を気密に封止し、製品としての電子装置が製作される。
ところで、このような配線基板は、近時の電子装置の小型化の要求に伴いその大きさが数mm角程度の極めて小さなものとなってきている。
そこで、このような小型の配線基板は、その取り扱いを容易なものとするために、また配線基板やこれを使用した電子装置の製作を効率良いものとするために、いわゆる多数個取り配線基板の形態で製作される。
このような多数個取り配線基板は、各々が第1および第2の導体を有する多数の配線基板領域を1枚の広面積の母基板中に縦横に一体に配列形成して成り、各配線基板領域に電子部品を搭載して封止した後、母基板を各配線基板領域毎に分割することにより、多数の電子装置を同時集約的に得るようにしたものである。
なお、かかる多数個取り配線基板の各配線基板領域に形成された第1および第2の導体には、第1および第2の導体が酸化腐食するのを防止するとともに、第1および第2の導体と電子部品の各電極との電気的接続性を良好なものとするために、その露出する表面にニッケルや金等から成るめっき金属層が例えば電解めっき法により被着されている。
ここで、このような多数個取り配線基板の例を図4に平面図で示す。図4に示すように、多数個取り配線基板は、例えば長方形状の母基板11の中央部に各々が配線基板となる多数の配線基板領域12が縦横に一体に配列形成されており、母基板11の外周部には縦横に配列形成された配線基板領域12を取り囲むように捨て代領域13が形成されている。
そして、各配線基板領域12には、例えば配線導体15a,15bが形成されている。各配線基板領域12の配線導体15a同士および配線導体15b同士は、それぞれ複数の列に並んでおり、かつ各列毎にめっき導通用のパターン14を介して電気的に接続されている。このパターン14は、母基板11の対向する2辺に導出しており、母基板11の2辺に端子部14aを形成し、端子部14aをめっき用電源に接続することにより、めっき導通用のパターン14を介して各列の配線導体15a,15bの全てに電解めっきのための電圧が印加される。
そして、この多数個取り配線基板では、母基板11をニッケルめっきや金めっきのための電解めっき浴中に浸漬するとともに、めっき導通用のパターン14をめっき用電源に接続することによって、全ての配線導体15a,15bに電解めっきによってめっき金属層が被着される。
そして、多数個取り配線基板を各配線基板領域12毎に分割することにより、個々の配線基板を得ることができる。個々の配線基板領域12の分割方法としては、多数個取り配線基板の各配線基板領域12毎に分割溝を形成しておき、これに沿って分割する方法、またはスライシング法等により各配線基板領域12毎に切断する方法等があり、これらの方法により、個々の配線基板を得ることができる。
特開2000−165003号公報
しかしながら、従来の多数個取り配線基板においては、配線導体15a,15bは、全て一つのめっき導通用のパターン14に電気的に接続されているために、電解めっき法により配線導体15a,15bにめっき層を被着させる場合、めっき層が被着される部位に同じ厚みおよび同じ種類のめっき層しか被着することができなかった。このため、配線導体15a,15bに被着するめっき層の厚みを異ならせたり、種類の異なるめっき層を被着させる場合には、配線導体15a,15b上にフィルム等によりマスキングを行ったりして、配線導体15a,15bにめっき層が被着しないようにするなどの必要があり、非常に手間がかかるものであった。また、配線基板が非常に小型なものであったり、配線基板の表面に凹凸を有するようなものであれば、マスキング等を正確かつ迅速に行うのが困難であるという問題点を有していた。
本発明は、かかる上記従来の問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、配線基板の配線導体に被着される厚みや種類の異なるめっき層を容易かつ効率的に被着することができる多数個取り配線基板を提供することにある。
本発明の多数個取り配線基板は、複数の基板領域が縦横に配列形成された四角形状の絶縁母基板と、該絶縁母基板の内部または主面に形成されるとともに、前記各基板領域に形成された導体に電解めっき法によりめっき層を被着させるためのめっき導通用配線と、前記絶縁母基板の対向する一対の側面にそれぞれ形成されるとともに前記めっき導通用配線に電気的に接続された、内面に導体層が被着された切欠きから成るめっき用端子部とを具備している多数個取り配線基板であって、前記基板領域の前記導体は互いに電気的に独立した第1の導体と第2の導体とを有しており、前記めっき導通用配線は、前記第1の導体の全てに連結された第1のめっき導通用配線と、前記第2の導体の全てに連結された第2のめっき導通用配線とから成り、前記めっき用端子部は、前記絶縁母基板の一側面およびそれに対向する他側面にそれぞれ形成された、前記第1のめっき導通用配線に電気的に接続された第1のめっき用端子部および前記第2のめっき導通用配線に電気的に接続された第2のめっき用端子部から成り、前記第1のめっき用端子部は、前記絶縁母基板の前記一対の側面とは異なる側面のうちの一方の側面側の端部に第1の切欠き部が形成されており、前記第2のめっき用端子部は、前記一方の側面と対向する他方の側面側の端部に第2の切欠き部が形成されていることを特徴とする。
本発明の多数個取り配線基板は、四角形状の絶縁母基板と、めっき導通用配線と、内面に導体層が被着された切欠きから成るめっき用端子部とを具備して成り、基板領域の導体は互いに電気的に独立した第1の導体と第2の導体とを有しており、めっき導通用配線は、第1の導体の全てに連結された第1のめっき導通用配線と、第2の導体の全てに連結された第2のめっき導通用配線とから成り、めっき用端子部は、絶縁母基板の一側面およびそれに対向する他側面にそれぞれ形成された、第1のめっき導通用配線に電気的に接続された第1のめっき用端子部および第2のめっき導通用配線に電気的に接続された第2のめっき用端子部から成り、第1のめっき用端子部は、絶縁母基板の第1および第2のめっき端子部が形成された一対の側面とは異なる側面のうちの一方の側面側の端部に第1の切欠き部が形成されており、第2のめっき用端子部は、一方の側面と対向する他方の側面側の端部に第2の切欠き部が形成されていることから、第1の導体に電解めっきによりめっきを被着させる場合、めっき用電源に接続された電源端子を絶縁母基板の一対の側面にそれぞれ形成された第1のめっき用端子部に接触させるとともに、めっき用電源に接続された他の電源端子を絶縁母基板の一対の側面にそれぞれ形成された第2の切欠き部に接触させることにより、一対の第1のめっき用端子部および一対の第2の切欠き部の4点にそれぞれ接続された電源端子によって確実かつ安定に絶縁母基板を支持固定することができ、安定にめっき処理を行なうことができるので厚みばらつきが非常に少ないめっき層を形成することができる。また、第2の切欠き部は第2のめっき用端子部とは電気的に絶縁されているため、第1のめっき用端子部のみをめっき用電源に電気的に接続することができ、第1の導体のみにめっきを選択的に均一に被着することができる。
また、第2の導体にめっきを被着させる場合、めっき用電源に接続された電源端子を絶縁母基板の一対の側面にそれぞれ形成された第2のめっき用端子部に接触させるとともに、めっき用電源に接続された他の電源端子を絶縁母基板の一対の側面にそれぞれ形成された第1の切欠き部に接触させることにより、一対の第2のめっき用端子部および一対の第1の切欠き部の4点にそれぞれ接続された電源端子によって確実かつ安定に絶縁母基板を支持固定することができ、安定にめっき処理を行なうことができるので厚みばらつきが非常に少ないめっき層を形成することができる。また、第1の切欠き部は第1のめっき用端子部とは電気的に絶縁されているため、第2のめっき用端子部のみをめっき用電源に電気的に接続することができ、第2の導体のみにめっきを選択的に均一に被着することができる。
さらに、第1のめっき用端子部は、絶縁母基板の第1および第2のめっき用端子部が形成された一対の側面とは異なる側面のうちの一方の側面側の端部に第1の切欠き部が形成されており、第2のめっき用端子部は、この一方の側面と対向する他方の側面側の端部に第2の切欠き部が形成されていることから、第1のめっき用端子部に電源端子を接続して第1の導体にめっきを被着させた後に第2のめっき用端子部に電源端子を切り替える際、電源端子を第1のめっき用端子部から取りはずし、絶縁母基板の向きを変え、電源端子を第2のめっき用端子部に接続するといった工程を経ることなく、絶縁母基板をスライドするだけでよい。すなわち、第1のめっき用端子部に接続されていた電源端子を第1の切欠き部にスライドして移動させ、同時に第2の切欠き部に接触していた電源端子を第2のめっき用端子部にスライドして移動させることで電源端子の切り替えを容易に行なうことができ、製造工程の簡略化が可能となる。
以上の結果、第1の導体および第2の導体のそれぞれに厚みや種類の異なるめっき層を容易かつ効率的に被着させることが可能となる。
本発明の多数個取り配線基板を以下に詳細に説明する。図1(a)は本発明の多数個取り配線基板の平面図、(b)は(a)の多数個取り配線基板における第1のめっき導通用配線が形成された絶縁層を示す内部平面図、(c)は(a)の多数個取り配線基板における第2のめっき導通用配線が形成された絶縁層を示す内部平面図、(d)は(a)の多数個取り配線基板の第1および第2の導体にめっき層を被着した後の平面図であり、図2は図1の多数個取り配線基板の断面図である。これらの図において、1は絶縁母基板、2は基板領域、3は捨て代領域を示している。
本発明の多数個取り配線基板は、複数の基板領域2が縦横に配列形成された四角形状の絶縁母基板1と、この絶縁母基板1の内部または主面に形成されるとともに、各基板領域2に形成された導体5に電解めっき法によりめっき層を被着させるためのめっき導通用配線4と、絶縁母基板1の対向する一対の側面にそれぞれ形成されるとともにめっき導通用配線4に電気的に接続された、内面に導体層が被着された切欠き6から成るめっき用端子部7とを具備しており、基板領域2の導体5は互いに電気的に独立した第1の導体5aと第2の導体5b,5cとを有しており、めっき導通用配線4は、第1の導体5aの全てに連結された第1のめっき導通用配線4aと、第2の導体5b,5cの全てに連結された第2のめっき導通用配線4bとから成り、めっき用端子部7は、絶縁母基板1の一側面およびそれに対向する他側面にそれぞれ形成された、第1のめっき導通用配線4aに電気的に接続された第1のめっき用端子部7aおよび第2のめっき導通用配線4bに電気的に接続された第2のめっき用端子部7bから成り、第1のめっき用端子部7aは、絶縁母基板1の一対の側面とは異なる側面のうちの一方の側面側の端部に第1の切欠き部8が形成されており、第2のめっき用端子部7bは、一方の側面と対向する他方の側面側の端部に第2の切欠き部8が形成されている。
本発明の絶縁母基板1は、セラミックスや樹脂等から成り、セラミックスからなる場合は、酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,窒化珪素質焼結体,炭化珪素質焼結体,ガラスセラミックス等の電気絶縁材料から成る四角形状の平板であり、その中央部には多数の基板領域2が縦横に一体に配列形成されており、その外周部には四角枠状の捨て代領域3が形成されている。
このような絶縁母基板1は、例えば酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、酸化アルミニウム,酸化珪素,酸化カルシウム,酸化マグネシウム等の原料粉末に適当な有機バインダおよび溶剤を添加混合して泥漿状となすとともに、これを従来周知のドクターブレード法を採用してシート状に形成して複数枚のセラミックグリーンシートを得、しかる後、これらのセラミックグリーンシートに電子部品を収容するための貫通孔1a,めっき用電源に絶縁母基板1を支持固定するためのめっき用端子部7の切欠き6や切欠き部8等の打ち抜き加工を施すとともに上下に複数枚積層し、最後に、この積層体を還元雰囲気中、約1600℃の温度で焼成することによって製作される。
絶縁母基板1の中央部に形成された各基板領域2には、第1の導体5aおよび第2の導体5bが被着形成されており、第1および第2の導体5a,5bは、タングステン(W)やモリブデン(Mo),銅(Cu),銀(Ag)等の金属から成る。第1および第2の導体5a,5bは、基板上に搭載される図示しない電子部品の各電極が半田バンプ等の電気的接続手段を介して接続される配線導体として用いられたり、基板に形成される凹部の側壁に形成されて、例えば光反射層として用いられたり、または、基板上に金属部材等をろう付け等によって接合するための接合部用として用いられる。
そして、本発明の多数個取り配線基板によれば、それぞれ異なる絶縁層に形成された第1および第2のめっき導通用配線4a,4bを有しており、第1および第2のめっき導通用配線4a,4bは、絶縁母基板1の四角形状の対向する一対の辺の各辺の異なる端部にそれぞれ導出されている。また、絶縁母基板1内で、第1のめっき導通用配線4aは第1の導体5aに電気的に接続されており、第2のめっき導通用配線4bは第2の導体5bに電気的に接続されている。
そして、絶縁母基板1の対向する2辺に導出された、第1および第2のめっき導通用配線4a,4bは、めっき用電源に電気的に接続するための、内面に導体層が被着された切欠き6から成る第1および第2のめっき用端子部7a,7bにそれぞれ接続されている。
なお、第1および第2のめっき用端子部7a,7bは、切欠き6の内面に導体層が被着されており、この導体層の内側にめっき用電源に接続された電源端子が接触されることにより、めっき用電源と第1および第2のめっき用端子部7a,7bとが電気的に接続される。このとき、第1および第2のめっき用端子部7a,7bの切欠き6の形状を電源端子の接触部と同じ形状(例えば、電源端子の接触部が円柱状であれば、第1および第2のめっき用端子部7a,7bの切欠きを円弧状とする)にしておくと、電源端子と第1および第2のめっき用端子部7a,7bの内側の導体層との接触面積が大きくなりこの接触部の電気抵抗を小さくすることができるとともに、第1および第2のめっき用端子部7a,7bに電源端子を安定して接触固定することができ、めっき形成をより安定かつ省電力で行なうことができる。
また、第1のめっき導通用配線4aおよび第2のめっき導通用配線4bは、図1(b),(c)に示すように、捨て代領域3となる絶縁母基板1の外周部に、各基板領域2を取り囲むように枠状に形成されていても構わない。
これらの第1および第2のめっき導通用配線4a,4bは、例えば、絶縁母基板1となるセラミックグリーンシートにWペースト等により第1および第2の導体5a,5bにそれぞれ接続するように所定のパターンに印刷塗布し、絶縁母基板1となるセラミックグリーンシート積層体とともに焼成することによって、絶縁母基板1の所定の位置に被着形成される。
そして、絶縁母基板1を電解めっき浴中に浸漬するとともに、第1のめっき導通用配線4aが接続された第1のめっき用端子部7aおよび第2のめっき導通用配線4bが接続された第2のめっき用端子部7bをそれぞれめっき用電源に接続することによって、第1および第2の導体5a,5bの露出する表面にそれぞれ第1のめっき層9および第2のめっき層10が被着される。例えば、第1の導体5aの露出する表面に銀めっき層を被着し、第2の導体5bの露出する表面に金めっき層を被着する場合であれば、絶縁母基板1を電解銀めっき浴中に浸漬し、第1のめっき導通用配線4の第1のめっき用端子部7aをめっき用電源に接続させた後、絶縁母基板1を電解金めっき浴中に浸漬し、第2のめっき導通用配線4bの第2のめっき用端子部7bをめっき用電源に接続させる。これにより、第1の導体5aの露出する表面に第1のめっき層9である銀めっき層を被着するとともに、第2の導体5bの露出する表面に第2のめっき層10である金めっき層を被着することができる。
なお、銀めっき層および金めっき層は一例であり、他の異なるめっき層であっても良いし、厚みの異なる同じ材料のめっき層であっても構わない。
また、第1および第2の導体5a,5bの露出する表面に同一のめっき層を被着したい場合には、絶縁母基板1を電解めっき浴中に浸漬するとともに、第1のめっき導通用配線4aが接続された第1のめっき用端子部7aおよび第2のめっき導通用配線4bが接続された第2のめっき用端子部7bをめっき用電源に接続させることによって、第1および第2の導体5a,5bの露出する領域にめっき層を被着させることができる。例えば、2層以上のめっき層を有する場合において、1層めのめっき層の厚みや種類が同じで、2層めのめっき層の厚みや種類が異なる場合等に用いることができる。また、単層および複数層の層数の異なるめっき層にも用いることもできる。その結果、多数個取り配線基板内の第1および第2の導体5a,5bに、それぞれ良好に所望のめっき層を被着させることができる。
また、図1(b),(c)に示すように、第1および第2のめっき導通用配線4a,4bは、隣接する基板領域2に配設された、第1の導体5a同士および第2の導体5b同士を連結する方向が、互いに直交するように形成されているのがよい。これにより、第1および第2のめっき導通用配線4a,4bが一方向に偏って形成されていないので、配線基板に反りや変形が発生するのを抑制することができる。
第1のめっき用端子部7aは絶縁母基板1の四角形状の対向する一対の辺のそれぞれに少なくとも1つずつ存在する。また、第2のめっき用端子部7bも絶縁母基板1の四角形状の対向する一対の辺のそれぞれに少なくとも1つずつ存在する。これにより、第1および第2の導体5a,5bが位置によって第1および第2のめっき用端子部7a,7bからの距離が大きく異なるのを有効に防止することができる。すなわち、第1および第2の導体5a,5bのうち第1および第2のめっき用端子部7a,7bに近いものと遠いものとがある場合、第1および第2のめっき用端子部7a,7bからの配線長が異なるために電位差が生じやすく、そのような配線長差が大きいと電位差も大きくなってめっき厚みにばらつきが生じるが、絶縁母基板1の対向する一対の辺のそれぞれに少なくとも1つずつ第1および第2のめっき用端子部7a,7bを形成することにより、第1および第2のめっき用端子部7a,7bからの距離差を第1および第2の導体5a,5bの全体で小さくすることができる。その結果、めっき厚みのばらつきを抑制できる。
さらに、好ましくは、図1に示すように、対向する一対の辺のそれぞれに位置する第1のめっき用端子部7a同士は互いに対角位置にあるのがよい。また、第2のめっき導通用配線4bについても同様に、対向する一対の辺のそれぞれに位置する第2のめっき用端子部7b同士は互いに対角位置にあるのがよい。これにより、第1および第2のめっき用端子部7a,7bからの距離差を第1および第2の導体5a,5bの全体でより小さくすることができ、めっき厚みのばらつきをより抑制できる。
そして、本発明においては、第1のめっき用端子部7aは、絶縁母基板1の第1および第2のめっき端子部7a,7bが形成された一対の側面とは異なる側面のうちの一方の側面側の端部に第1の切欠き部8aが形成されており、第2のめっき用端子部は、一方の側面と対向する他方の側面側の端部に第2の切欠き部8bが形成されている。
なお、第1の切欠き部8aは第1のめっき用端子部7aを構成する切欠き6と連続して形成されており、第1の切欠き部8aの内面には導体層は形成されていない。また、第2の切欠き部8bも同様に、第2のめっき用端子部7bを構成する切欠き6と連続して形成されており、第2の切欠き部8bの内面には導体層は形成されていない。
これにより、第1の導体5aに電解めっきによりめっきを被着させる場合、めっき用電源に接続された電源端子を絶縁母基板1の一対の側面にそれぞれ形成された第1のめっき用端子部7aに接触させるとともに、めっき用電源に接続された他の電源端子を絶縁母基板1の一対の側面にそれぞれ形成された第2の切欠き部8bに接触させることにより、一対の第1のめっき用端子部7aおよび一対の第2の切欠き部8bの4点にそれぞれ接続された電源端子によって確実かつ安定に絶縁母基板1を支持固定することができ、安定にめっき処理を行なうことができるので厚みばらつきが非常に少ないめっき層を形成することができる。また、第2の切欠き部8bは第2のめっき用端子部7bとは電気的に絶縁されているため、第1のめっき用端子部7aのみをめっき用電源に電気的に接続することができ、第1の導体5aのみにめっきを選択的に均一に被着することができる。
また、第2の導体5bにめっきを被着させる場合、めっき用電源に接続された電源端子を絶縁母基板1の一対の側面にそれぞれ形成された第2のめっき用端子部7bに接触させるとともに、めっき用電源に接続された他の電源端子を絶縁母基板1の一対の側面にそれぞれ形成された第1の切欠き部8aに接触させることにより、一対の第2のめっき用端子部7bおよび一対の第1の切欠き部8aの4点にそれぞれ接続された電源端子によって確実かつ安定に絶縁母基板1を支持固定することができ、安定にめっき処理を行なうことができるので厚みばらつきが非常に少ないめっき層を形成することができる。また、第1の切欠き部8aは第1のめっき用端子部7aとは電気的に絶縁されているため、第2のめっき用端子部7bのみをめっき用電源に電気的に接続することができ、第2の導体5bのみにめっきを選択的に均一に被着することができる。
さらに、第1のめっき用端子部7aは、絶縁母基板の第1および第2のめっき用端子部7a,7bが形成された一対の側面とは異なる側面のうちの一方の側面側の端部に第1の切欠き部8aが形成されており、第2のめっき用端子部7bは、この一方の側面と対向する他方の側面側の端部に第2の切欠き部8bが形成されていることから、第1のめっき用端子部7aに電源端子を接続して第1の導体5aにめっきを被着させた後に第2のめっき用端子部7bに電源端子を切り替える際、電源端子を第1のめっき用端子部7aから取りはずし、絶縁母基板1の向きを変え、電源端子を第2のめっき用端子部7bに接続するといった工程を経ることなく、絶縁母基板1をスライドするだけでよい。すなわち、第1のめっき用端子部7aに接続されていた電源端子を第1の切欠き部8aにスライドして移動させ、第2の切欠き部8bに接触していた電源端子を第2のめっき用端子部7bにスライドして移動させることで電源端子の切り替えを容易に行なうことができ、製造工程の簡略化が可能となる。
以上の結果、第1の導体5aおよび第2の導体5bのそれぞれに厚みや種類の異なるめっき層を容易かつ効率的に被着させることが可能となる。
なお、切欠き6と切欠き部8の連結部位は凸側に弧形状とするなどのなだらかな曲面形状が好ましい。これにより、支持固定されている切欠き6と切欠き部8間を横方向にスライドさせやすくなる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更は可能である。例えば、図1において、第1および第2のめっき導通用配線4a,4bは多数個取り基板内に直線的に形成されているが、厳密な直線でなくとも良く、例えば、図3にめっき導通用のめっき導通用配線4が形成された絶縁層の要部拡大内部平面図に示すように、基板領域2に複数の導体5が形成され、めっき導通用配線4に複数の異なる導体5を接続するような場合、基板領域2に形成される複数の導体5を電気的に接続してめっき層を被着するために、各基板領域2を跨るように、直線部およびその両端部に鉤状に形成された反対側に延びる直交部や、S字状等の部分を形成していても構わない。また、めっき導通用配線4を多数個取り配線基板の主面に形成することもできる。
1:絶縁母基板
2:基板領域
4:めっき導通用配線
4a:第1のめっき導通用配線
4b:第2のめっき導通用配線
5:導体
5a:第1の導体
5b:第2の導体
6:切欠き
7:めっき用端子部
7a:第1のめっき用端子部
7b:第2のめっき用端子部
8:切欠き部
8a:第1の切欠き部
8b:第2の切欠き部
2:基板領域
4:めっき導通用配線
4a:第1のめっき導通用配線
4b:第2のめっき導通用配線
5:導体
5a:第1の導体
5b:第2の導体
6:切欠き
7:めっき用端子部
7a:第1のめっき用端子部
7b:第2のめっき用端子部
8:切欠き部
8a:第1の切欠き部
8b:第2の切欠き部
Claims (1)
- 複数の基板領域が縦横に配列形成された四角形状の絶縁母基板と、該絶縁母基板の内部または主面に形成されるとともに、前記各基板領域に形成された導体に電解めっき法によりめっき層を被着させるためのめっき導通用配線と、前記絶縁母基板の対向する一対の側面にそれぞれ形成されるとともに前記めっき導通用配線に電気的に接続された、内面に導体層が被着された切欠きから成るめっき用端子部とを具備している多数個取り配線基板であって、前記基板領域の前記導体は互いに電気的に独立した第1の導体と第2の導体とを有しており、前記めっき導通用配線は、前記第1の導体の全てに連結された第1のめっき導通用配線と、前記第2の導体の全てに連結された第2のめっき導通用配線とから成り、前記めっき用端子部は、前記絶縁母基板の一側面およびそれに対向する他側面にそれぞれ形成された、前記第1のめっき導通用配線に電気的に接続された第1のめっき用端子部および前記第2のめっき導通用配線に電気的に接続された第2のめっき用端子部から成り、前記第1のめっき用端子部は、前記絶縁母基板の前記一対の側面とは異なる側面のうちの一方の側面側の端部に第1の切欠き部が形成されており、前記第2のめっき用端子部は、前記一方の側面と対向する他方の側面側の端部に第2の切欠き部が形成されていることを特徴とする多数個取り配線基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004158456A JP2005340542A (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 多数個取り配線基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004158456A JP2005340542A (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 多数個取り配線基板 |
Publications (1)
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ID=35493754
Family Applications (1)
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JP2004158456A Pending JP2005340542A (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 多数個取り配線基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005340542A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010183117A (ja) * | 2004-06-11 | 2010-08-19 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 多数個取り配線基板およびその製造方法 |
JP2010278100A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Kyocera Corp | 配線母基板 |
JP2016072606A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 日本特殊陶業株式会社 | 配線基板および多数個取り配線基板 |
-
2004
- 2004-05-27 JP JP2004158456A patent/JP2005340542A/ja active Pending
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