JP2004102954A - メンテナンス装置、メンテナンスシステム及びメンテナンス装置のためのプログラム - Google Patents
メンテナンス装置、メンテナンスシステム及びメンテナンス装置のためのプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】リモートメンテナンスにおいてプログラムソフトに関する設定ミスの要因を減らすことができるようにしたメンテナンス装置、メンテナンスシステム及びメンテナンス装置のためのプログラムを提供する。
【解決手段】このメンテナンス装置は、情報取得元装置に対しメンテナンスのためにリモート接続可能であり、情報取得元装置に対してメンテナンス時に設定した設定情報を取得し、取得した設定情報に設定ミスがあるとき、設定ミスに対応する修正コメントが保存しているか否かを判断し、修正コメントがあるとき、修正コメントを自動的に入力し、修正コメントがないとき、修正コメントを手動で入力し、自動または手動で入力された修正コメントを保存するようになっている。
【選択図】 図3
【解決手段】このメンテナンス装置は、情報取得元装置に対しメンテナンスのためにリモート接続可能であり、情報取得元装置に対してメンテナンス時に設定した設定情報を取得し、取得した設定情報に設定ミスがあるとき、設定ミスに対応する修正コメントが保存しているか否かを判断し、修正コメントがあるとき、修正コメントを自動的に入力し、修正コメントがないとき、修正コメントを手動で入力し、自動または手動で入力された修正コメントを保存するようになっている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報取得元装置に対しメンテナンスのためにリモート接続可能なメンテナンス装置、メンテナンスシステム及びメンテナンス装置のためのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば画像処理装置のプログラムソフトにおいて設定ミスが発見されると、その設定ミスを装置の設置場所から離れたメンテナンスセンタ等からリモートで接続し修正することが行われている。この場合、設定ミスをしたサービスマンにその修正の内容を通知することがなく、また、設定内容の確認を行うことがないため、サービスマンが再度間違いを起こす可能性があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、リモートメンテナンスにおいてプログラムソフトに関する設定ミスの要因を減らすことができるようにしたメンテナンス装置、メンテナンスシステム及びメンテナンス装置のためのプログラムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるメンテナンス装置は、情報取得元装置に対しメンテナンスのためにリモート接続可能なメンテナンス装置であって、前記情報取得元装置に対してメンテナンス時に設定した設定情報を取得する手段と、前記設定情報の設定ミスに対応する修正コメント情報を保存する手段と、前記取得した設定情報に設定ミスがあるとき、前記設定ミスに対応する修正コメントが前記保存手段に保存しているか否かを判断する手段と、前記修正コメントがあるとき、前記修正コメントを自動的に入力する手段と、前記修正コメントがないとき、前記修正コメントを手動で入力する手段と、前記自動または手動で入力された修正コメントを保存する手段と、を具備することを特徴とする。
【0005】
このメンテナンス装置によれば、情報取得元装置からリモートで取得した設定情報に設定ミスがあり、その修正を行ったとき、その設定ミスに対応する修正コメントが保存されているときは自動的に入力され、保存されていないときは手動で入力し、それらの入力された修正コメントが保存されるので、必要に応じて設定ミスに対応する修正コメントをフィードバックできる。このため、リモートメンテナンスにおいてプログラムソフトに関する設定ミスの要因を減らすことができる。
【0006】
上記メンテナンス装置では、前記入力されて保存された修正コメントを前記情報取得元装置に送付する手段を更に具備することが好ましく、前記修正コメントを前記情報取得元装置の表示部に表示させる手段を更に具備することで、情報取得元装置側のサービスマンが修正内容を知ることができ、再度間違いを起こす可能性を減らすことができる。
【0007】
また、前記情報取得元装置の起動時に前記修正に関する情報を通知する手段を更に具備することで、サービスマンに修正について知らせることができる。
【0008】
また、前記手動で入力した修正コメントを前記修正コメントリストに追加し保存する手段を更に具備することで、将来、同じ設定ミスがあった場合は自動的に入力できる。
【0009】
本発明によるメンテナンスシステムは、上述のメンテナンス装置と、前記情報取得元装置とがオンラインで接続可能になっていることを特徴とする。このメンテナンスシステムによれば、メンテナンス装置において情報取得元装置からリモートで取得した設定情報に設定ミスがあり、その修正を行ったとき、その設定ミスに対応する修正コメントが保存されているときは自動的に入力され、保存されていないときは手動で入力し、それらの入力された修正コメントが保存されるので、必要に応じて設定ミスに対応する修正コメントをフィードバックできる。このため、リモートメンテナンスにおいてプログラムソフトに関する設定ミスの要因を減らすことができる。
【0010】
また、複数の前記情報取得元装置が前記メンテナンス装置と接続可能であり、前記情報取得元装置の1つで発見された設定ミスに関する情報を別の前記情報取得元装置に送ることで、同じ設定ミスを別の情報取得元装置において修正し、修正コメントを自動的に入力し保存することができる。
【0011】
本発明によるプログラムは、情報取得元装置に対しメンテナンスのためにリモート接続可能なメンテナンス装置が備えるコンピュータのためのプログラムであって、前記情報取得元装置に対してメンテナンス時に設定した設定情報を取得するステップと、前記取得した設定情報に設定ミスがあるとき、前記設定ミスに対応する修正コメントが保存しているか否かを判断するステップと、前記修正コメントがあるとき、前記修正コメントを自動的に入力するステップと、前記修正コメントがないとき、前記修正コメントを手動で入力するステップと、前記自動または手動で入力された修正コメントを保存するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0012】
このプログラムによれば、メンテナンス装置において上述の各ステップを含むメンテナンス方法を実行させることができ、情報取得元装置からリモートで取得した設定情報に設定ミスがあり、その修正を行ったとき、その設定ミスに対応する修正コメントが保存されているときは自動的に入力させ、保存されていないときは手動で入力させ、それらの入力された修正コメントを保存させるので、必要に応じて設定ミスに対応する修正コメントをフィードバックさせることができる。このため、リモートメンテナンスにおいてプログラムソフトに関する設定ミスの要因を減らすことができる。
【0013】
また、前記入力されて保存された修正コメントを前記情報取得元装置に送付するステップを実行させることが好ましく、この場合、前記修正コメントを前記情報取得元装置の表示部に表示させるステップを実行させることが好ましい。
【0014】
また、前記情報取得元装置の起動時に前記修正コメントを通知するステップを実行させることが好ましい。また、前記手動で入力した修正コメントを前記修正コメントリストに追加し保存するステップを実行させることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態による、画像処理装置とメンテナンス装置とをリモート接続可能にしたメンテナンスシステムの概略的構成を示す図である。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態によるメンテナンスシステムは、複数の医用画像処理装置2,3と、これらの医用画像処理装置2,3についてメンテナンスを行うメンテナンス装置1とが電話回線10でリモート接続可能となっている。
【0017】
図1のメンテナンス装置1は、CRTや液晶パネル等からなる表示部1aと、ハードディスク装置やRAM等から構成されメンテナンス用プログラムや修正コメントリスト等を格納し保存する保存部1bと、を有し、パーソナルコンピュータから構成され、入力キーボードやポインティングデバイス等の情報入力装置を含む。
【0018】
メンテナンス装置1は、例えば医用画像処理装置等のメンテナンスを行う離隔地のメンテナンスセンタ等に設置され、格納されたプログラムをメンテナンス時に起動し、情報取得元装置である医用画像処理装置2,3に電話回線10を介してリモート接続し、医用画像処理装置2,3の保存部41(図2)に格納され保存されている各種ファイル等のプログラムソフトの情報を取得し、必要に応じて修正や追加を行うことができるようになっている。
【0019】
図1のように、医用画像処理装置2は、医用画像生成装置4、画像サーバ5及びプリンタ6とともにネットワーク9を介して互いに接続されている。図1の医用画像処理装置2は、被写体(患者)の放射線画像情報が記録された輝尽性蛍光体パネルを励起光で走査して発光させ、その光を光電変換して画像情報を得るCR(computed radiography)の撮像モダリティにより医用画像を生成する医用画像生成装置4から画像ファイルを入力し、画像処理を実施した後に画像情報を画像サーバ5やプリンタ6に対し出力する。
【0020】
なお、画像サーバ5は、パソコンやワークステーション等からなり画像データベースに画像ファイルを保管し画像を検索し読み出すことができる。プリンタ6は、医用画像生成装置4からの画像データをフィルムや紙等の記録媒体に可視画像として出力できる。
【0021】
次に、図1の医用画像処理装置2についての次の事項A〜Hを順に詳細に説明する。
A.装置構成
B.情報
C.ファイル
D.主な情報の入力・表示
E.画像確認手順
F.出力
G.出力画像の形成
H.ユーティリティ機能
【0022】
A.装置構成
図2は医用画像処理装置2の構成を示すブロック図である。
【0023】
a.図2に示す医用画像処理装置2は、放射線画像撮影システム全体の動作を制御する主制御装置21と、CRTディスプレイや液晶パネル等からなり医用画像生成装置4等で得られたデジタル画像データを表示するための画像表示装置22とを備え、パーソナルコンピュータから構成され、入力キーボードやポインティングデバイス等の情報入力装置を含む。
【0024】
図2に示すように、医用画像処理装置2は更に、画像生成装置4等からの画像ファイルを受信する受信部40と、ハードディスク装置やRAM等から構成され受信した画像ファイル等のファイル情報及び画像処理後の画像情報を記憶する保存部41と、画像ファイル中の画像情報について画像処理を行う画像処理部42と、外部装置に出力するための出力画像を形成する出力画像形成部43と、受信した画像の画像確認等のために縮小画像を画像表示装置22に表示させる画像確認処理部45とを含む。主制御装置21により各部分40〜43,45及び表示装置22等が制御される。なお、医用画像処理装置3も図1の医用画像処理装置2と同様に各装置4,5,6と接続され、図2と同様に構成できる。
【0025】
b.医用画像処理装置2の機能は次のとおりであり、各機能は主制御装置21により制御される。
▲1▼医用画像生成装置4等より画像ファイルを受信部40で受信する。
▲2▼画像ファイルを保存部41に一時保存する。
▲3▼画像品質を画像確認処理部45で作成した縮小画像で確認する。
▲4▼画像処理部42で画像処理を実施する。
▲5▼出力画像形成部43で出力画像を形成する。
▲6▼出力画像をネットワーク10を介して画像サーバ5、プリンタ6等の外部装置へ転送する。
【0026】
B.情報
医用画像処理装置2で取り扱う情報は以下の5つに分類できる。
【0027】
a.条件情報
画像ファイルを受信して、処理された画像ファイルとして画像サーバ5等の外部装置へ出力するための条件情報であり、次のものが含まれる。
(a)画像処理情報
画像処理部42における階調処理、周波数処理に関する情報である。
(b)出力装置情報
画像データを再生・出力する画像サーバ5等の外部装置に関する情報であり、画像サーバ5等の出力装置毎に出力領域、拡大縮小率、出力フォーマット(マルチフォーマット、分割撮影フォーマット)、オーバーレイ、階調処理及び周波数処理の有無等を指定する。
(c)オーバーレイ情報
AP/PA・R/L・コメント等のオーバーレイの有無・位置等の情報がある。(d)特殊指定
プロテクトの情報:画像出力後も、プロテクトを外すまで画像ファイルを保存する。
保留(ペンディング)の情報:転送を保留する。後で画像を見直してから転送したい場合に指定する。
優先(緊急)の情報:緊急撮影の場合など優先的に出力したい場合に指定する。キューの先頭に登録される。
【0028】
b.患者情報
患者に関する情報である。
(a)患者ID情報
患者ID番号、氏名、性別、生年月日等が含まれる。
(b)オーダー情報
医師が撮影依頼をする情報である。
患者の状態に関する情報、検査依頼に関する日時・方法の指示等が含まれる。
【0029】
c.実施情報
受信、画像処理した結果に関する情報である。
(a)受信結果 撮影日時等が含まれる。
(b)画像処理結果
画像処理パラメータ算出結果であり、出力時にこの結果に基づき画像データを画像処理する。
(c)システム情報
撮影が行われた時点でのシステム構成等、システム情報の一部が含まれる。
【0030】
d.システム情報
(a)図1のシステムを管理・制御するための情報。
(b)図1のシステムの構成(接続されている画像サーバ5等の外部装置、その名称)。
(c)図1のシステムを構成する機器を制御するためのパラメータ、テーブル。
(d)入力装置である医用画像生成装置4に関する設定情報
(e)プリンタ6の情報、HOST情報等、出力装置に関する設定情報。
【0031】
e.画像データ
(a)医用画像生成装置4より受信した画像データ。
(b)画像確認のために画像データより作成した表示用縮小画像データ。
(c)画像確認処理部45での表示用縮小画像の画像処理のための画像処理用縮小画像データ。
(d)階調処理、周波数処理等を施した出力画像データ。
【0032】
C.ファイル
医用画像処理装置2で取り扱うファイルは保存部41に保存され、以下の7つに分類できる。
【0033】
a.条件ファイル
条件キーは画像ファイルに対する画像処理条件、出力条件をあらかじめセットしておくキーである。条件キー毎に対応した条件ファイルを持つ。条件ファイルは上記条件情報で構成される。撮影部位(肺野、腹部、頭部等)、撮影体位(立位、臥位等)、撮影方向(正面、側面等)、患者の特徴(性別、年齢、体格等)、病名、使用する技師等により分類し、それぞれに対応した名称、撮影情報をあらかじめ設定しておく。そして、主制御装置21は、複数に分類した各分類毎に、条件ファイル群を設定し、設定された条件ファイル群毎に複数の条件ファイルを設定し、保存部41に保存する。画像受信時にもっとも適した条件を一つ選ぶ。
【0034】
b.画像ヘッダファイル
受信後、画像ヘッダファイルが作成される。画像ヘッダはその撮影の予約ファイル(すなわち撮影情報、患者情報)、撮影実施情報で構成される。ユーザが撮影情報、患者情報、撮影実施情報を参照、変更する場合は画像ヘッダファイルを参照する。
【0035】
c.縮小画像ファイル
画像データを何分の一かに縮小した画像データである。
(a)表示用縮小画像データ
図2の画像表示装置22に表示されるデータは、この表示用縮小画像を使用する。
(b)画像処理用縮小画像データ
画像処理を実施するためのパラメータを算出する縮小画像データである。縮小率は縮小後の1画素があらかじめ指定された同一長さになるように決定する。これにより読取画素サイズの違いを縮小後の画像で補正できる。画像処理パラメータの算出は、画像処理用縮小画像で行われ、画像データは使用しない。
【0036】
d.画像ファイル
(a)画像ファイルは、画像付帯情報(画像ヘッダ)と画像データで構成される。
(b)画像ヘッダは条件情報、患者情報、実施情報で構成される。
ユーザが条件情報、患者情報、実施情報を参照し、変更する場合は画像ヘッダを参照する。
【0037】
e.出力画像ファイル
周波数処理・階調処理・オーバーレイ・回転・拡大縮小のうち指定された処理を施した出力画像データのファイルである。
【0038】
f.システムファイル
上記システム情報をファイル化したものである。
【0039】
D.主な情報の入力・表示
【0040】
a.受信画像情報表示
受信画像をサムネイル表示する。
【0041】
b.出力情報表示
▲1▼出力サイズ、向き、トリミング位置、出力位置、拡大縮小方法等を指定する。あらかじめ条件ファイルに登録する。
▲2▼条件キーが選択されると、あらかじめ指定された条件で出力領域、出力画像領域が決定され、画像表示装置22の画面上に表示される。画像表示装置22の画面上の出力領域表示エリアの大きさを出力における最大出力領域とする。出力領域、出力画像領域を、出力領域表示エリアにグラフィック表示する。これにより、適切な出力領域、出力画像領域の選択、確認を装置毎に行うことができる。
【0042】
c.オーバーレイ情報
▲1▼「AP」、「PA」、「R」、「L」、コメント、目盛り等をオーバーレイするか否か、どの位置にオーバーレイするかを指定する。あらかじめ条件ファイルに登録する。
▲2▼画像表示装置22の画面の出力領域表示エリアに、出力画像を表示し、そこにオーバーレイ情報をグラフィック表示する。
▲3▼適切なオーバーレイの選択、位置の指定をできる。
▲4▼オーバーレイに隠れて見えない部分が無いことを確認できる。オーバーレイにより診断に不都合が生じる場合は移動できる。
【0043】
d.RISからのオンライン情報入出力
▲1▼医師からのオーダーを入力する。入力したオーダーを、本システムのフォーマットに変換し予約ファイルに保存する。撮影部位、撮影方法を対応する撮影条件キーで変換する。
▲2▼画像ヘッダファイルをRIS側フォーマットに変換し出力する。
【0044】
e.画像リスト
画像ファイルをリストとして表示することができる。
【0045】
E.画像確認手順
a.画像確認時のシステムの動作
(1)画像ファイルを医用画像生成装置4より受信し、保存部41に格納する。
(2)保存部41の記憶媒体に格納された画像ファイルは、画像確認処理部45であらかじめ指定された縮小率で縮小される。
(3)順次、縮小画像が画像表示装置22の画面に表示される。
(4)受信及び表示終了後、デジタル画像情報は撮影条件キーによってあらかじめ指定された方法で画像処理され画像表示装置22に再表示される。画像処理のパラメータの決定には縮小画像が使用される。
(5)画像表示装置22に順次、表示され、表示終了後階調処理された画像を再表示する。
(6)オペレータが、画像表示装置22に表示される受信画像を見て正常画像と判断した場合は、文字情報入力装置より受信終了を確認するためのキーを入力し画像確認は終了する。
(7)患者情報、画像処理方法、出力方法等を変更したい場合には、文字情報入力装置から新たな情報を入力することができる。
(8)画像確認キーが押されるとその画像の画像確認は終了し自動的に次の画像が表示される。
(9)画像に問題がある場合は、画像処理の変更することができる。保留として、後で詳細な画像処理の変更が可能である。
(10)画像確認キーが入力されると画像確認は終了し、以下の処理がされる。
▲1▼画像ファイルが確認済み画像ファイルとして保存部41に保存される。
▲2▼画像確認が終了した画像は外部装置への出力のためにキューに登録される。▲3▼次に受信された画像ファイルが表示されて、画像確認可能となる。
(11)保留キーが入力されると画像確認は終了する。
【0046】
F.出力
▲1▼出力は受信、画像確認とは非同期に行われる。
▲2▼キューは外部装置毎に作られて管理され、それぞれのキューは互いに独立に動作し、影響し合わない。したがって出力は装置毎に非同期に行われる。
▲3▼画像がどの外部装置のキューに登録されているかは保存部41にキュー登録テーブルとして保存され、キューへの登録、削除毎に更新されて管理される。
▲4▼キューに登録された画像は登録された順に外部装置に出力され、出力が終了した画像はキューから削除される。
▲5▼出力を実行するときには、キューに登録されている番号から、保存部41に記憶されている画像ファイルを特定する。
▲6▼画像ファイルに保存されている条件で出力画像が形成される。画像ヘッダは出力装置毎に決められるフォーマットに変換され、画像データと共に転送される。
【0047】
G.出力画像の形成
【0048】
a.出力画像は、出力画像形成部43で主に以下の処理で形成される。
▲1▼保存部41から画像用メモリへ、画像データを読み出す。
▲2▼周波数処理を行う。
▲3▼イコライゼーション処理
▲4▼階調処理を行う
▲5▼画像の回転を行う
▲6▼ミラー反転を行う
▲7▼拡大縮小を行う
▲8▼オーバーレイを行う
【0049】
b.▲2▼〜▲8▼は実行するかどうかを条件情報で出力装置毎に指定できる。
【0050】
c.▲2▼〜▲8▼の指定された処理をした画像データを処理済み画像データファイルとして保存することを指定できる。各出力装置への出力画像の共通処理部分の再処理をなくす。
【0051】
d.例えば、各出力装置への出力画像の拡大縮小率が違う場合、▲6▼まで処理済みの画像を保存しておけば、別装置へ転送する場合、▲6▼まで処理済みの画像を読み出し、▲7▼▲8▼のみ処理を行い転送することで、▲2▼〜▲6▼での時間を短縮できる。
【0052】
e.▲5▼▲6▼を▲2▼▲3▼▲4▼のいずれかと同時に実行する。メモリのアクセスが減り、処理時間を短縮できる。
【0053】
H.ユーティリティ機能
【0054】
a.ユーザのためのユーティリティとしていくつかの機能を持つ。
ユーティリティ機能はパスワードにより、一般ユーザ、マネージャー、メーカー毎に機能が制限される。特に画像に関する情報の変更は、セキュリティのためにマネージャーのパスワードを必要とする。
【0055】
b.画像ファイル操作
▲1▼画像ファイルリストが表示され、保存されている画像に関する情報が受信順に画像表示装置22に表示される。
▲2▼リスト中から所望の画像を選択すると、患者情報、条件情報、画像が画像確認時の画面と同様の形態で表示される。
▲3▼患者情報、画像処理方法、出力方法等を変更することができる。
▲4▼撮影時に「保留」を指定された画像は、ここで再確認することで「保留」が解除される。
▲5▼各外部装置へ出力するかどうか、出力順を変更できる。
【0056】
c.撮影記録、照射録
▲1▼撮影情報、患者情報を統計処理し、撮影記録、照射録としてユーザに提供する。
▲2▼指定された期間の撮影部位毎の撮影数、一日に撮影した撮影条件のリスト等を出力できる。
【0057】
d.カスタマイズ
画面、操作性をユーザ毎にカスタマイズできる。
【0058】
次に、図1のメンテナンスシステムにおけるメンテナンス装置1の動作について図3及び図4を参照して説明する。図3はメンテナンス装置1の動作を説明するためのフローチャートであり、図4(a)は画像処理装置2から設定情報を取得したメンテナンス装置1の表示部に表示された設定画面の例を示す図であり、図4(b)は画像処理装置2の画像表示装置の画面に設定ミスを修正した設定内容をヘルプを更新したツールチップとともに表示した例を示す図である。
【0059】
図3はメンテナンスの対象である画像処理装置2に対しリモートでツールチップのへルプの更新をするようにしたものである。まず、図1において、メンテナンス装置1を起動し、医用画像処理装置2と電話回線10を介してリモート接続する(S01)。
【0060】
次に、メンテナンス装置1が医用情報処理装置2の保存部41から設定ファイルをコピーし、サービスマンが過去のメンテナンス時に設定した設定情報を取得し(S02)、例えば、図4(a)のように、表示部1aの設定画面にその設定ファイルの設定内容の一部を欄11内に表示し、ツールチップ12にヘルプ内容として設定のコメントを表示する(S03)。そして、取得した設定ファイルとデフォルト設定ファイルとの比較を自動的に行い設定の正誤を判断することで、その設定内容に設定ミスがあるか否かを判定する(S04)。この自動比較で設定ミスがないと判断されたときには、更にリモート確認者が取得した設定ファイルとデフォルト設定ファイルとの比較を行う(S05)。各ステップS04,S05で設定ミスがないと判断されると、本動作は終了し、以下は設定ミスがあった場合の動作である。
【0061】
上記設定ミスの判定結果を入力し、判定結果等の設定ミスに関する情報を保存部41に保存する(S06)。この場合、例えば上記比較を行った後に、一致していない項目の保存を行う。
【0062】
次に、上記設定ミスを適宜修正し、設定ミスとされた設定ミスの項目・内容に基づいて保存部1bから読み出した修正コメントリストに該当する修正コメントがあるか否かを判断する(S07)。即ち、ステップS06で保存した項目に対して内容の確認を行い、修正コメントリストに修正コメント内容があるかないか自動的に判断する。
【0063】
次に、設定のツールチップにコメントの入力を行う。即ち、修正コメントリストにその設定ミスを行った項目・内容がある場合には、自動的にツールチップに修正コメントの入力を行う(S08)。
【0064】
また、修正コメントリストにその設定ミスを行った項目・内容がない場合には、手動でツールチップに修正コメントの入力を行う(S09)。そして、手動で入力を行った場合は修正コメントリストにその修正コメントの内容が追加保存され(S10)、これにより、次回以降、同じ設定ミスがあった場合は自動的に入力できるようになる。
【0065】
次に、上記ステップS09,S10で自動、手動で入力された修正コメントを保存する(S11)。次に、その入力し保存された修正コメントをメンテナンス装置1から情報取得元装置である医用画像処理装置2に送付する(S12)。医用画像処理装置2は、図4(b)のように、その画像表示装置22の画面22aにその修正した設定内容を欄13内に表示し、ツールチップ14にヘルプ内容として設定の修正コメントを表示する(S13)。
【0066】
以上のようにして、ツールチップ14に修正コメントを表示するので、医用画像処理装置2側でサービスマンが修正した設定内容を知ることができ、また修正コメントを参照でき、再度設定ミスを行うことを減少させることができる。
【0067】
次に、図1のメンテナンスシステムにおけるメンテナンス装置1の別の動作について図5及び図6を参照して説明する。図5は、メンテナンス装置1の別の動作を説明するためのフローチャートであり、メンテナンスの対象である画像処理装置2に対し設定変更内容の通知を行うようにしたものである。図6は、画像処理装置の画面に設定変更内容を表示したダイアログボックスを示す図である。
【0068】
図5では、図3の各ステップS01〜S12を同様に実行する。そして、医用画像処理装置2をメンテナンスのために起動すると(S21)、図6のように、医用画像処理装置2の画像表示装置22の画面22aにダイアログボックス15を表示し、ダイアログボックス15内に修正した設定内容のある場所を表示する(S22)。
【0069】
以上のようにして、ダイアログボックス15内に修正した設定内容のある場所を表示することで、医用画像処理装置2側でサービスマンに設定ミスの場所を知らせることができ、かかる通知を受けたサービスマンがその修正した設定内容を確認でき、再度設定ミスを行うことを減少させることができる。
【0070】
また、図3及び図5において、プログラムソフトのバージョンアップ後などの再設定時に、設定内容が引き継がれる場合でも、設定ミスが修正されているので、設定ミスがなくなる。また、上述のように医用画像処理装置2で発生した設定ミスの内容を例えば別の場所に設置されている図1の医用画像処理装置3にも同様のコメント内容を送ることができるので、別の医用画像処理装置3における設定ミスを事前に防止することができる。
【0071】
なお、図1のメンテナンス装置1の保存部1bには、上述の図3及び図5のフローチャートにおける各ステップを実行できるようにプログラミングされたプログラムが格納されており、メンテナンス装置1の主制御装置が必要に応じてプログラムを読み出し、そのプログラムを実行することができる。
【0072】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、メンテナンス対象としての情報取得元装置は、医用画像処理装置に限定されず、図1の医用画像生成装置4、画像サーバ5またはプリンタ6等であってもよい。この場合、各装置4,5,6は医用画像処理装置2を介して電話回線10と接続することができるが、図1の破線のようにネットワーク9を介して直接に電話回線10と接続するようにしてもよい。
【0073】
また、画像処理装置として、放射線画像の画像処理及び画像確認等を目的とする医用画像処理装置を例にして説明したが、他の画像処理を目的とする画像処理装置であってもよいことは勿論である。
【0074】
また、医用画像生成装置4としては、患者の放射線画像情報が記録された輝尽性蛍光体パネルから放射線画像を読み取るようにしたCR装置以外に、X線フラットパネルディテクタを用いた放射線画像撮影装置、CT(computed tomography:コンピュータ断層撮影装置) 、MRI(magnetic resonance imaging:核磁気共鳴映像装置)、DR(digital radiography:デジタルラジオグラフィー)、US(ultrasound:超音波診断装置)などの医用画像生成装置であってもよいことは勿論である。
【0075】
【発明の効果】
本発明のメンテナンス装置、メンテナンスシステム及びメンテナンス装置のためのプログラムによれば、リモートメンテナンスにおいてプログラムソフトに関する設定ミスの要因を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による、医用画像処理装置とメンテナンス装置とをリモート接続可能にしたメンテナンスシステムの概略的構成を示す図である。
【図2】図1の医用画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1のメンテナンス装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図4(a)は画像処理装置2から設定情報を取得したメンテナンス装置1の表示部に表示された設定画面の例を示す図であり、図4(b)は画像処理装置2の画像表示装置の画面に設定ミスを修正した設定内容をヘルプを更新したツールチップとともに表示した例を示す図である。
【図5】図1のメンテナンス装置1の別の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図5の動作において、図1の医用画像処理装置の画面における設定変更内容を表示したダイアログボックスを示す図である。
【符号の説明】
1 メンテナンス装置
1a 表示部
1b 保存部
2,3 医用画像処理装置(情報取得元装置)
12,14 ツールチップ
15 ダイアログボックス
22 画像表示装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報取得元装置に対しメンテナンスのためにリモート接続可能なメンテナンス装置、メンテナンスシステム及びメンテナンス装置のためのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば画像処理装置のプログラムソフトにおいて設定ミスが発見されると、その設定ミスを装置の設置場所から離れたメンテナンスセンタ等からリモートで接続し修正することが行われている。この場合、設定ミスをしたサービスマンにその修正の内容を通知することがなく、また、設定内容の確認を行うことがないため、サービスマンが再度間違いを起こす可能性があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、リモートメンテナンスにおいてプログラムソフトに関する設定ミスの要因を減らすことができるようにしたメンテナンス装置、メンテナンスシステム及びメンテナンス装置のためのプログラムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によるメンテナンス装置は、情報取得元装置に対しメンテナンスのためにリモート接続可能なメンテナンス装置であって、前記情報取得元装置に対してメンテナンス時に設定した設定情報を取得する手段と、前記設定情報の設定ミスに対応する修正コメント情報を保存する手段と、前記取得した設定情報に設定ミスがあるとき、前記設定ミスに対応する修正コメントが前記保存手段に保存しているか否かを判断する手段と、前記修正コメントがあるとき、前記修正コメントを自動的に入力する手段と、前記修正コメントがないとき、前記修正コメントを手動で入力する手段と、前記自動または手動で入力された修正コメントを保存する手段と、を具備することを特徴とする。
【0005】
このメンテナンス装置によれば、情報取得元装置からリモートで取得した設定情報に設定ミスがあり、その修正を行ったとき、その設定ミスに対応する修正コメントが保存されているときは自動的に入力され、保存されていないときは手動で入力し、それらの入力された修正コメントが保存されるので、必要に応じて設定ミスに対応する修正コメントをフィードバックできる。このため、リモートメンテナンスにおいてプログラムソフトに関する設定ミスの要因を減らすことができる。
【0006】
上記メンテナンス装置では、前記入力されて保存された修正コメントを前記情報取得元装置に送付する手段を更に具備することが好ましく、前記修正コメントを前記情報取得元装置の表示部に表示させる手段を更に具備することで、情報取得元装置側のサービスマンが修正内容を知ることができ、再度間違いを起こす可能性を減らすことができる。
【0007】
また、前記情報取得元装置の起動時に前記修正に関する情報を通知する手段を更に具備することで、サービスマンに修正について知らせることができる。
【0008】
また、前記手動で入力した修正コメントを前記修正コメントリストに追加し保存する手段を更に具備することで、将来、同じ設定ミスがあった場合は自動的に入力できる。
【0009】
本発明によるメンテナンスシステムは、上述のメンテナンス装置と、前記情報取得元装置とがオンラインで接続可能になっていることを特徴とする。このメンテナンスシステムによれば、メンテナンス装置において情報取得元装置からリモートで取得した設定情報に設定ミスがあり、その修正を行ったとき、その設定ミスに対応する修正コメントが保存されているときは自動的に入力され、保存されていないときは手動で入力し、それらの入力された修正コメントが保存されるので、必要に応じて設定ミスに対応する修正コメントをフィードバックできる。このため、リモートメンテナンスにおいてプログラムソフトに関する設定ミスの要因を減らすことができる。
【0010】
また、複数の前記情報取得元装置が前記メンテナンス装置と接続可能であり、前記情報取得元装置の1つで発見された設定ミスに関する情報を別の前記情報取得元装置に送ることで、同じ設定ミスを別の情報取得元装置において修正し、修正コメントを自動的に入力し保存することができる。
【0011】
本発明によるプログラムは、情報取得元装置に対しメンテナンスのためにリモート接続可能なメンテナンス装置が備えるコンピュータのためのプログラムであって、前記情報取得元装置に対してメンテナンス時に設定した設定情報を取得するステップと、前記取得した設定情報に設定ミスがあるとき、前記設定ミスに対応する修正コメントが保存しているか否かを判断するステップと、前記修正コメントがあるとき、前記修正コメントを自動的に入力するステップと、前記修正コメントがないとき、前記修正コメントを手動で入力するステップと、前記自動または手動で入力された修正コメントを保存するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0012】
このプログラムによれば、メンテナンス装置において上述の各ステップを含むメンテナンス方法を実行させることができ、情報取得元装置からリモートで取得した設定情報に設定ミスがあり、その修正を行ったとき、その設定ミスに対応する修正コメントが保存されているときは自動的に入力させ、保存されていないときは手動で入力させ、それらの入力された修正コメントを保存させるので、必要に応じて設定ミスに対応する修正コメントをフィードバックさせることができる。このため、リモートメンテナンスにおいてプログラムソフトに関する設定ミスの要因を減らすことができる。
【0013】
また、前記入力されて保存された修正コメントを前記情報取得元装置に送付するステップを実行させることが好ましく、この場合、前記修正コメントを前記情報取得元装置の表示部に表示させるステップを実行させることが好ましい。
【0014】
また、前記情報取得元装置の起動時に前記修正コメントを通知するステップを実行させることが好ましい。また、前記手動で入力した修正コメントを前記修正コメントリストに追加し保存するステップを実行させることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態による、画像処理装置とメンテナンス装置とをリモート接続可能にしたメンテナンスシステムの概略的構成を示す図である。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態によるメンテナンスシステムは、複数の医用画像処理装置2,3と、これらの医用画像処理装置2,3についてメンテナンスを行うメンテナンス装置1とが電話回線10でリモート接続可能となっている。
【0017】
図1のメンテナンス装置1は、CRTや液晶パネル等からなる表示部1aと、ハードディスク装置やRAM等から構成されメンテナンス用プログラムや修正コメントリスト等を格納し保存する保存部1bと、を有し、パーソナルコンピュータから構成され、入力キーボードやポインティングデバイス等の情報入力装置を含む。
【0018】
メンテナンス装置1は、例えば医用画像処理装置等のメンテナンスを行う離隔地のメンテナンスセンタ等に設置され、格納されたプログラムをメンテナンス時に起動し、情報取得元装置である医用画像処理装置2,3に電話回線10を介してリモート接続し、医用画像処理装置2,3の保存部41(図2)に格納され保存されている各種ファイル等のプログラムソフトの情報を取得し、必要に応じて修正や追加を行うことができるようになっている。
【0019】
図1のように、医用画像処理装置2は、医用画像生成装置4、画像サーバ5及びプリンタ6とともにネットワーク9を介して互いに接続されている。図1の医用画像処理装置2は、被写体(患者)の放射線画像情報が記録された輝尽性蛍光体パネルを励起光で走査して発光させ、その光を光電変換して画像情報を得るCR(computed radiography)の撮像モダリティにより医用画像を生成する医用画像生成装置4から画像ファイルを入力し、画像処理を実施した後に画像情報を画像サーバ5やプリンタ6に対し出力する。
【0020】
なお、画像サーバ5は、パソコンやワークステーション等からなり画像データベースに画像ファイルを保管し画像を検索し読み出すことができる。プリンタ6は、医用画像生成装置4からの画像データをフィルムや紙等の記録媒体に可視画像として出力できる。
【0021】
次に、図1の医用画像処理装置2についての次の事項A〜Hを順に詳細に説明する。
A.装置構成
B.情報
C.ファイル
D.主な情報の入力・表示
E.画像確認手順
F.出力
G.出力画像の形成
H.ユーティリティ機能
【0022】
A.装置構成
図2は医用画像処理装置2の構成を示すブロック図である。
【0023】
a.図2に示す医用画像処理装置2は、放射線画像撮影システム全体の動作を制御する主制御装置21と、CRTディスプレイや液晶パネル等からなり医用画像生成装置4等で得られたデジタル画像データを表示するための画像表示装置22とを備え、パーソナルコンピュータから構成され、入力キーボードやポインティングデバイス等の情報入力装置を含む。
【0024】
図2に示すように、医用画像処理装置2は更に、画像生成装置4等からの画像ファイルを受信する受信部40と、ハードディスク装置やRAM等から構成され受信した画像ファイル等のファイル情報及び画像処理後の画像情報を記憶する保存部41と、画像ファイル中の画像情報について画像処理を行う画像処理部42と、外部装置に出力するための出力画像を形成する出力画像形成部43と、受信した画像の画像確認等のために縮小画像を画像表示装置22に表示させる画像確認処理部45とを含む。主制御装置21により各部分40〜43,45及び表示装置22等が制御される。なお、医用画像処理装置3も図1の医用画像処理装置2と同様に各装置4,5,6と接続され、図2と同様に構成できる。
【0025】
b.医用画像処理装置2の機能は次のとおりであり、各機能は主制御装置21により制御される。
▲1▼医用画像生成装置4等より画像ファイルを受信部40で受信する。
▲2▼画像ファイルを保存部41に一時保存する。
▲3▼画像品質を画像確認処理部45で作成した縮小画像で確認する。
▲4▼画像処理部42で画像処理を実施する。
▲5▼出力画像形成部43で出力画像を形成する。
▲6▼出力画像をネットワーク10を介して画像サーバ5、プリンタ6等の外部装置へ転送する。
【0026】
B.情報
医用画像処理装置2で取り扱う情報は以下の5つに分類できる。
【0027】
a.条件情報
画像ファイルを受信して、処理された画像ファイルとして画像サーバ5等の外部装置へ出力するための条件情報であり、次のものが含まれる。
(a)画像処理情報
画像処理部42における階調処理、周波数処理に関する情報である。
(b)出力装置情報
画像データを再生・出力する画像サーバ5等の外部装置に関する情報であり、画像サーバ5等の出力装置毎に出力領域、拡大縮小率、出力フォーマット(マルチフォーマット、分割撮影フォーマット)、オーバーレイ、階調処理及び周波数処理の有無等を指定する。
(c)オーバーレイ情報
AP/PA・R/L・コメント等のオーバーレイの有無・位置等の情報がある。(d)特殊指定
プロテクトの情報:画像出力後も、プロテクトを外すまで画像ファイルを保存する。
保留(ペンディング)の情報:転送を保留する。後で画像を見直してから転送したい場合に指定する。
優先(緊急)の情報:緊急撮影の場合など優先的に出力したい場合に指定する。キューの先頭に登録される。
【0028】
b.患者情報
患者に関する情報である。
(a)患者ID情報
患者ID番号、氏名、性別、生年月日等が含まれる。
(b)オーダー情報
医師が撮影依頼をする情報である。
患者の状態に関する情報、検査依頼に関する日時・方法の指示等が含まれる。
【0029】
c.実施情報
受信、画像処理した結果に関する情報である。
(a)受信結果 撮影日時等が含まれる。
(b)画像処理結果
画像処理パラメータ算出結果であり、出力時にこの結果に基づき画像データを画像処理する。
(c)システム情報
撮影が行われた時点でのシステム構成等、システム情報の一部が含まれる。
【0030】
d.システム情報
(a)図1のシステムを管理・制御するための情報。
(b)図1のシステムの構成(接続されている画像サーバ5等の外部装置、その名称)。
(c)図1のシステムを構成する機器を制御するためのパラメータ、テーブル。
(d)入力装置である医用画像生成装置4に関する設定情報
(e)プリンタ6の情報、HOST情報等、出力装置に関する設定情報。
【0031】
e.画像データ
(a)医用画像生成装置4より受信した画像データ。
(b)画像確認のために画像データより作成した表示用縮小画像データ。
(c)画像確認処理部45での表示用縮小画像の画像処理のための画像処理用縮小画像データ。
(d)階調処理、周波数処理等を施した出力画像データ。
【0032】
C.ファイル
医用画像処理装置2で取り扱うファイルは保存部41に保存され、以下の7つに分類できる。
【0033】
a.条件ファイル
条件キーは画像ファイルに対する画像処理条件、出力条件をあらかじめセットしておくキーである。条件キー毎に対応した条件ファイルを持つ。条件ファイルは上記条件情報で構成される。撮影部位(肺野、腹部、頭部等)、撮影体位(立位、臥位等)、撮影方向(正面、側面等)、患者の特徴(性別、年齢、体格等)、病名、使用する技師等により分類し、それぞれに対応した名称、撮影情報をあらかじめ設定しておく。そして、主制御装置21は、複数に分類した各分類毎に、条件ファイル群を設定し、設定された条件ファイル群毎に複数の条件ファイルを設定し、保存部41に保存する。画像受信時にもっとも適した条件を一つ選ぶ。
【0034】
b.画像ヘッダファイル
受信後、画像ヘッダファイルが作成される。画像ヘッダはその撮影の予約ファイル(すなわち撮影情報、患者情報)、撮影実施情報で構成される。ユーザが撮影情報、患者情報、撮影実施情報を参照、変更する場合は画像ヘッダファイルを参照する。
【0035】
c.縮小画像ファイル
画像データを何分の一かに縮小した画像データである。
(a)表示用縮小画像データ
図2の画像表示装置22に表示されるデータは、この表示用縮小画像を使用する。
(b)画像処理用縮小画像データ
画像処理を実施するためのパラメータを算出する縮小画像データである。縮小率は縮小後の1画素があらかじめ指定された同一長さになるように決定する。これにより読取画素サイズの違いを縮小後の画像で補正できる。画像処理パラメータの算出は、画像処理用縮小画像で行われ、画像データは使用しない。
【0036】
d.画像ファイル
(a)画像ファイルは、画像付帯情報(画像ヘッダ)と画像データで構成される。
(b)画像ヘッダは条件情報、患者情報、実施情報で構成される。
ユーザが条件情報、患者情報、実施情報を参照し、変更する場合は画像ヘッダを参照する。
【0037】
e.出力画像ファイル
周波数処理・階調処理・オーバーレイ・回転・拡大縮小のうち指定された処理を施した出力画像データのファイルである。
【0038】
f.システムファイル
上記システム情報をファイル化したものである。
【0039】
D.主な情報の入力・表示
【0040】
a.受信画像情報表示
受信画像をサムネイル表示する。
【0041】
b.出力情報表示
▲1▼出力サイズ、向き、トリミング位置、出力位置、拡大縮小方法等を指定する。あらかじめ条件ファイルに登録する。
▲2▼条件キーが選択されると、あらかじめ指定された条件で出力領域、出力画像領域が決定され、画像表示装置22の画面上に表示される。画像表示装置22の画面上の出力領域表示エリアの大きさを出力における最大出力領域とする。出力領域、出力画像領域を、出力領域表示エリアにグラフィック表示する。これにより、適切な出力領域、出力画像領域の選択、確認を装置毎に行うことができる。
【0042】
c.オーバーレイ情報
▲1▼「AP」、「PA」、「R」、「L」、コメント、目盛り等をオーバーレイするか否か、どの位置にオーバーレイするかを指定する。あらかじめ条件ファイルに登録する。
▲2▼画像表示装置22の画面の出力領域表示エリアに、出力画像を表示し、そこにオーバーレイ情報をグラフィック表示する。
▲3▼適切なオーバーレイの選択、位置の指定をできる。
▲4▼オーバーレイに隠れて見えない部分が無いことを確認できる。オーバーレイにより診断に不都合が生じる場合は移動できる。
【0043】
d.RISからのオンライン情報入出力
▲1▼医師からのオーダーを入力する。入力したオーダーを、本システムのフォーマットに変換し予約ファイルに保存する。撮影部位、撮影方法を対応する撮影条件キーで変換する。
▲2▼画像ヘッダファイルをRIS側フォーマットに変換し出力する。
【0044】
e.画像リスト
画像ファイルをリストとして表示することができる。
【0045】
E.画像確認手順
a.画像確認時のシステムの動作
(1)画像ファイルを医用画像生成装置4より受信し、保存部41に格納する。
(2)保存部41の記憶媒体に格納された画像ファイルは、画像確認処理部45であらかじめ指定された縮小率で縮小される。
(3)順次、縮小画像が画像表示装置22の画面に表示される。
(4)受信及び表示終了後、デジタル画像情報は撮影条件キーによってあらかじめ指定された方法で画像処理され画像表示装置22に再表示される。画像処理のパラメータの決定には縮小画像が使用される。
(5)画像表示装置22に順次、表示され、表示終了後階調処理された画像を再表示する。
(6)オペレータが、画像表示装置22に表示される受信画像を見て正常画像と判断した場合は、文字情報入力装置より受信終了を確認するためのキーを入力し画像確認は終了する。
(7)患者情報、画像処理方法、出力方法等を変更したい場合には、文字情報入力装置から新たな情報を入力することができる。
(8)画像確認キーが押されるとその画像の画像確認は終了し自動的に次の画像が表示される。
(9)画像に問題がある場合は、画像処理の変更することができる。保留として、後で詳細な画像処理の変更が可能である。
(10)画像確認キーが入力されると画像確認は終了し、以下の処理がされる。
▲1▼画像ファイルが確認済み画像ファイルとして保存部41に保存される。
▲2▼画像確認が終了した画像は外部装置への出力のためにキューに登録される。▲3▼次に受信された画像ファイルが表示されて、画像確認可能となる。
(11)保留キーが入力されると画像確認は終了する。
【0046】
F.出力
▲1▼出力は受信、画像確認とは非同期に行われる。
▲2▼キューは外部装置毎に作られて管理され、それぞれのキューは互いに独立に動作し、影響し合わない。したがって出力は装置毎に非同期に行われる。
▲3▼画像がどの外部装置のキューに登録されているかは保存部41にキュー登録テーブルとして保存され、キューへの登録、削除毎に更新されて管理される。
▲4▼キューに登録された画像は登録された順に外部装置に出力され、出力が終了した画像はキューから削除される。
▲5▼出力を実行するときには、キューに登録されている番号から、保存部41に記憶されている画像ファイルを特定する。
▲6▼画像ファイルに保存されている条件で出力画像が形成される。画像ヘッダは出力装置毎に決められるフォーマットに変換され、画像データと共に転送される。
【0047】
G.出力画像の形成
【0048】
a.出力画像は、出力画像形成部43で主に以下の処理で形成される。
▲1▼保存部41から画像用メモリへ、画像データを読み出す。
▲2▼周波数処理を行う。
▲3▼イコライゼーション処理
▲4▼階調処理を行う
▲5▼画像の回転を行う
▲6▼ミラー反転を行う
▲7▼拡大縮小を行う
▲8▼オーバーレイを行う
【0049】
b.▲2▼〜▲8▼は実行するかどうかを条件情報で出力装置毎に指定できる。
【0050】
c.▲2▼〜▲8▼の指定された処理をした画像データを処理済み画像データファイルとして保存することを指定できる。各出力装置への出力画像の共通処理部分の再処理をなくす。
【0051】
d.例えば、各出力装置への出力画像の拡大縮小率が違う場合、▲6▼まで処理済みの画像を保存しておけば、別装置へ転送する場合、▲6▼まで処理済みの画像を読み出し、▲7▼▲8▼のみ処理を行い転送することで、▲2▼〜▲6▼での時間を短縮できる。
【0052】
e.▲5▼▲6▼を▲2▼▲3▼▲4▼のいずれかと同時に実行する。メモリのアクセスが減り、処理時間を短縮できる。
【0053】
H.ユーティリティ機能
【0054】
a.ユーザのためのユーティリティとしていくつかの機能を持つ。
ユーティリティ機能はパスワードにより、一般ユーザ、マネージャー、メーカー毎に機能が制限される。特に画像に関する情報の変更は、セキュリティのためにマネージャーのパスワードを必要とする。
【0055】
b.画像ファイル操作
▲1▼画像ファイルリストが表示され、保存されている画像に関する情報が受信順に画像表示装置22に表示される。
▲2▼リスト中から所望の画像を選択すると、患者情報、条件情報、画像が画像確認時の画面と同様の形態で表示される。
▲3▼患者情報、画像処理方法、出力方法等を変更することができる。
▲4▼撮影時に「保留」を指定された画像は、ここで再確認することで「保留」が解除される。
▲5▼各外部装置へ出力するかどうか、出力順を変更できる。
【0056】
c.撮影記録、照射録
▲1▼撮影情報、患者情報を統計処理し、撮影記録、照射録としてユーザに提供する。
▲2▼指定された期間の撮影部位毎の撮影数、一日に撮影した撮影条件のリスト等を出力できる。
【0057】
d.カスタマイズ
画面、操作性をユーザ毎にカスタマイズできる。
【0058】
次に、図1のメンテナンスシステムにおけるメンテナンス装置1の動作について図3及び図4を参照して説明する。図3はメンテナンス装置1の動作を説明するためのフローチャートであり、図4(a)は画像処理装置2から設定情報を取得したメンテナンス装置1の表示部に表示された設定画面の例を示す図であり、図4(b)は画像処理装置2の画像表示装置の画面に設定ミスを修正した設定内容をヘルプを更新したツールチップとともに表示した例を示す図である。
【0059】
図3はメンテナンスの対象である画像処理装置2に対しリモートでツールチップのへルプの更新をするようにしたものである。まず、図1において、メンテナンス装置1を起動し、医用画像処理装置2と電話回線10を介してリモート接続する(S01)。
【0060】
次に、メンテナンス装置1が医用情報処理装置2の保存部41から設定ファイルをコピーし、サービスマンが過去のメンテナンス時に設定した設定情報を取得し(S02)、例えば、図4(a)のように、表示部1aの設定画面にその設定ファイルの設定内容の一部を欄11内に表示し、ツールチップ12にヘルプ内容として設定のコメントを表示する(S03)。そして、取得した設定ファイルとデフォルト設定ファイルとの比較を自動的に行い設定の正誤を判断することで、その設定内容に設定ミスがあるか否かを判定する(S04)。この自動比較で設定ミスがないと判断されたときには、更にリモート確認者が取得した設定ファイルとデフォルト設定ファイルとの比較を行う(S05)。各ステップS04,S05で設定ミスがないと判断されると、本動作は終了し、以下は設定ミスがあった場合の動作である。
【0061】
上記設定ミスの判定結果を入力し、判定結果等の設定ミスに関する情報を保存部41に保存する(S06)。この場合、例えば上記比較を行った後に、一致していない項目の保存を行う。
【0062】
次に、上記設定ミスを適宜修正し、設定ミスとされた設定ミスの項目・内容に基づいて保存部1bから読み出した修正コメントリストに該当する修正コメントがあるか否かを判断する(S07)。即ち、ステップS06で保存した項目に対して内容の確認を行い、修正コメントリストに修正コメント内容があるかないか自動的に判断する。
【0063】
次に、設定のツールチップにコメントの入力を行う。即ち、修正コメントリストにその設定ミスを行った項目・内容がある場合には、自動的にツールチップに修正コメントの入力を行う(S08)。
【0064】
また、修正コメントリストにその設定ミスを行った項目・内容がない場合には、手動でツールチップに修正コメントの入力を行う(S09)。そして、手動で入力を行った場合は修正コメントリストにその修正コメントの内容が追加保存され(S10)、これにより、次回以降、同じ設定ミスがあった場合は自動的に入力できるようになる。
【0065】
次に、上記ステップS09,S10で自動、手動で入力された修正コメントを保存する(S11)。次に、その入力し保存された修正コメントをメンテナンス装置1から情報取得元装置である医用画像処理装置2に送付する(S12)。医用画像処理装置2は、図4(b)のように、その画像表示装置22の画面22aにその修正した設定内容を欄13内に表示し、ツールチップ14にヘルプ内容として設定の修正コメントを表示する(S13)。
【0066】
以上のようにして、ツールチップ14に修正コメントを表示するので、医用画像処理装置2側でサービスマンが修正した設定内容を知ることができ、また修正コメントを参照でき、再度設定ミスを行うことを減少させることができる。
【0067】
次に、図1のメンテナンスシステムにおけるメンテナンス装置1の別の動作について図5及び図6を参照して説明する。図5は、メンテナンス装置1の別の動作を説明するためのフローチャートであり、メンテナンスの対象である画像処理装置2に対し設定変更内容の通知を行うようにしたものである。図6は、画像処理装置の画面に設定変更内容を表示したダイアログボックスを示す図である。
【0068】
図5では、図3の各ステップS01〜S12を同様に実行する。そして、医用画像処理装置2をメンテナンスのために起動すると(S21)、図6のように、医用画像処理装置2の画像表示装置22の画面22aにダイアログボックス15を表示し、ダイアログボックス15内に修正した設定内容のある場所を表示する(S22)。
【0069】
以上のようにして、ダイアログボックス15内に修正した設定内容のある場所を表示することで、医用画像処理装置2側でサービスマンに設定ミスの場所を知らせることができ、かかる通知を受けたサービスマンがその修正した設定内容を確認でき、再度設定ミスを行うことを減少させることができる。
【0070】
また、図3及び図5において、プログラムソフトのバージョンアップ後などの再設定時に、設定内容が引き継がれる場合でも、設定ミスが修正されているので、設定ミスがなくなる。また、上述のように医用画像処理装置2で発生した設定ミスの内容を例えば別の場所に設置されている図1の医用画像処理装置3にも同様のコメント内容を送ることができるので、別の医用画像処理装置3における設定ミスを事前に防止することができる。
【0071】
なお、図1のメンテナンス装置1の保存部1bには、上述の図3及び図5のフローチャートにおける各ステップを実行できるようにプログラミングされたプログラムが格納されており、メンテナンス装置1の主制御装置が必要に応じてプログラムを読み出し、そのプログラムを実行することができる。
【0072】
以上のように本発明を実施の形態により説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、メンテナンス対象としての情報取得元装置は、医用画像処理装置に限定されず、図1の医用画像生成装置4、画像サーバ5またはプリンタ6等であってもよい。この場合、各装置4,5,6は医用画像処理装置2を介して電話回線10と接続することができるが、図1の破線のようにネットワーク9を介して直接に電話回線10と接続するようにしてもよい。
【0073】
また、画像処理装置として、放射線画像の画像処理及び画像確認等を目的とする医用画像処理装置を例にして説明したが、他の画像処理を目的とする画像処理装置であってもよいことは勿論である。
【0074】
また、医用画像生成装置4としては、患者の放射線画像情報が記録された輝尽性蛍光体パネルから放射線画像を読み取るようにしたCR装置以外に、X線フラットパネルディテクタを用いた放射線画像撮影装置、CT(computed tomography:コンピュータ断層撮影装置) 、MRI(magnetic resonance imaging:核磁気共鳴映像装置)、DR(digital radiography:デジタルラジオグラフィー)、US(ultrasound:超音波診断装置)などの医用画像生成装置であってもよいことは勿論である。
【0075】
【発明の効果】
本発明のメンテナンス装置、メンテナンスシステム及びメンテナンス装置のためのプログラムによれば、リモートメンテナンスにおいてプログラムソフトに関する設定ミスの要因を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による、医用画像処理装置とメンテナンス装置とをリモート接続可能にしたメンテナンスシステムの概略的構成を示す図である。
【図2】図1の医用画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1のメンテナンス装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図4(a)は画像処理装置2から設定情報を取得したメンテナンス装置1の表示部に表示された設定画面の例を示す図であり、図4(b)は画像処理装置2の画像表示装置の画面に設定ミスを修正した設定内容をヘルプを更新したツールチップとともに表示した例を示す図である。
【図5】図1のメンテナンス装置1の別の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】図5の動作において、図1の医用画像処理装置の画面における設定変更内容を表示したダイアログボックスを示す図である。
【符号の説明】
1 メンテナンス装置
1a 表示部
1b 保存部
2,3 医用画像処理装置(情報取得元装置)
12,14 ツールチップ
15 ダイアログボックス
22 画像表示装置
Claims (12)
- 情報取得元装置に対しメンテナンスのためにリモート接続可能なメンテナンス装置であって、
前記情報取得元装置に対してメンテナンス時に設定した設定情報を取得する手段と、
前記設定情報の設定ミスに対応する修正コメント情報を保存する手段と、
前記取得した設定情報に設定ミスがあるとき、前記設定ミスに対応する修正コメントが前記保存手段に保存しているか否かを判断する手段と、
前記修正コメントがあるとき、前記修正コメントを自動的に入力する手段と、
前記修正コメントがないとき、前記修正コメントを手動で入力する手段と、
前記自動または手動で入力された修正コメントを保存する手段と、を具備することを特徴とするメンテナンス装置。 - 前記入力されて保存された修正コメントを前記情報取得元装置に送付する手段を更に具備することを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス装置。
- 前記修正コメントを前記情報取得元装置の表示部に表示させる手段を更に具備する請求項2に記載のメンテナンス装置。
- 前記情報取得元装置の起動時に前記修正に関する情報を通知する手段を更に具備する請求項1,2または3に記載のメンテナンス装置。
- 前記手動で入力した修正コメントを前記修正コメントリストに追加し保存する手段を更に具備する請求項1乃至4のいずれか1項に記載のメンテナンス装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のメンテナンス装置と、前記情報取得元装置とがオンラインで接続可能になっていることを特徴とするメンテナンスシステム。
- 複数の前記情報取得元装置が前記メンテナンス装置と接続可能であり、前記情報取得元装置の1つで発見された設定ミスに関する情報を別の前記情報取得元装置に送ることを特徴とする請求項6に記載のメンテナンスシステム。
- 情報取得元装置に対しメンテナンスのためにリモート接続可能なメンテナンス装置が備えるコンピュータのためのプログラムであって、
前記情報取得元装置に対してメンテナンス時に設定した設定情報を取得するステップと、前記取得した設定情報に設定ミスがあるとき、前記設定ミスに対応する修正コメントが保存しているか否かを判断するステップと、前記修正コメントがあるとき、前記修正コメントを自動的に入力するステップと、前記修正コメントがないとき、前記修正コメントを手動で入力するステップと、前記自動または手動で入力された修正コメントを保存するステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 前記入力されて保存された修正コメントを前記情報取得元装置に送付するステップを実行させる請求項8に記載のプログラム。
- 前記修正コメントを前記情報取得元装置の表示部に表示させるステップを実行させる請求項9に記載のプログラム。
- 前記情報取得元装置の起動時に前記修正に関する情報を通知するステップを実行させる請求項8,9または10に記載のプログラム。
- 前記手動で入力した修正コメントを前記修正コメントリストに追加し保存するステップを実行させる請求項8乃至11のいずれか1項に記載のプログラム。
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