JP2004100295A - 外装材及びその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】この出願発明は、短時間で、しかも、剥離を防止することができる外装材及びその施工方法を提供することを目的とする。
【解決手段】この出願発明は、構造体に固定されたアンカーに鉄筋が連結されており、鉄筋に外装材が連結され、構造体と外装材との間に接着剤を有する構造体と一体となった外装材及びその施工方法に関する。
【選択図】 図1
【解決手段】この出願発明は、構造体に固定されたアンカーに鉄筋が連結されており、鉄筋に外装材が連結され、構造体と外装材との間に接着剤を有する構造体と一体となった外装材及びその施工方法に関する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願発明は、構造体と一体となった外装材及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の壁面には、タイル、ガラスなどが外装材として使用されている。
これらの外装材は接着剤だけで構造体に接着しているため、時間の経過とともに剥離して脱落するという問題が生じている。
道路沿い、とくに、高速道路のトンネルなど振動の激しいところでは、接着して修理をしても車の振動のために、接着部分に隙間ができ、また、接着力が落ち、再び修理をする必要があるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この出願発明は、このような問題を解決するものであり、短時間で、しかも、剥離を防止することができる外装材及びその施工方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この出願発明は、構造体に固定されたアンカーに鉄筋が連結され、鉄筋に外装材が連結されており、構造体と外装材との間に接着剤を有する構造体と一体となった外装材及びその施工方法に関する。
構造体としては、躯体であることがとくに好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】構造体には、凹部が設けられていることが好ましい。凹部は線状に設けられても点状に設けられていてもよいが、横方向に線状に設けられていることが好ましい。
凹部は、内側が広がっていることが好ましい。このようにすることにより、接着剤により構造体と外装材とをより強固に接着することができる。
【0006】
アンカーは通常使用されているものが使用されるが、構造体に固定したときに先端が広がるようになっていることが好ましい。
また、構造体はアンカーを固定する構造となっていてもよい。
アンカーを固定する構造体としては、例えば、構造体の内部、あるいは、表面に、アンカーを固定するもの、例えば、金属製の断面がコ字状の棒状のものを設けることが好ましい。
アンカーに鉄筋を溶着、接着あるいは嵌合などによって連結するが、溶着あるいは嵌合が好ましい。
アンカーに鉄筋を嵌合などの連結具により連結する場合は、弾性を利用したもの、たとえば、鉄筋に嵌合するものであることがとくに好ましい。
連結具はアンカーに付いていればよいが、アンカーを構造体に固定した後に連結具をアンカーに付けることが好ましい。
この出願発明の嵌合する手段の材料は、金属、プラスチック、木などが使用できるが、金属であることがとくに好ましい。金属はとくに限定されないが、ステンレスであることがとくに好ましい。
【0007】
鉄筋は通常の鉄筋でよいが、嵌合によって連結できるものであることが好ましい。
鉄筋の形状としては、とくに限定されないが、連結しやすいような形状になっていてもよい。
断面形状は通常のものでよいが、多角形であってもよい。
平面形状は、直線でもよいが、曲がっていてもよい。また、連結具が下方に滑らないように、連結する部分の下部を太くしてもよいし、大きな凹凸を設けてもよい。
鉄筋は、格子状になっていることが好ましい。格子状の鉄筋の場合には、アンカーは格子状の鉄筋の縦の鉄筋および/または横の鉄筋に連結することができる。
鉄筋の材料はとくに限定されないが、ステンレス製のものがとくに好ましい。
【0008】
この出願発明の外装材の材料は、たとえば、陶磁器、ガラス、金属、プラスチック、木材などが使用され、陶磁器とくにタイル、ガラスであることがとくに好ましい。
また、形状もとくに限定されず、板状体、球状体、角柱、円柱、角錐、円錐でもよい。また、板状体の断面形状は直線でもよいし、曲線でもよい。
外装材の裏面には、凹凸部が設けられていることが好ましい。凹凸部は線状に設けても点状に設けてもよいが、横方向に線状に設けることが好ましい。
このようにすることにより外装材をさらに強く構造体に接着することができる。
【0009】
この出願発明は、外装材に鉄筋に連結するための連結具が設けられていることが好ましい。
この出願発明の外装材の連結具は、鉄筋に嵌合するものが好ましく、弾性体によって嵌合するものがとくに好ましい。
鉄筋に嵌合した弾性体は、嵌合後に拡がらないようにするために、ストッパー、例えば、クリップで止めることがとくに好ましい。
【0010】
連結具の材料は、金属、プラスチック、木などが使用できるが、金属であることがとくに好ましい。金属はとくに限定されないが、ステンレスであることがとくに好ましい。
【0011】
また、予め鉄筋に連結されている連結具に、たとえばナットにより外装材を固定してもよい。
このようにすることにより、外装材を交換することが多い場合には、簡単に外装材の交換をすることができる。
【0012】
この出願発明は、連結具の長さが固定されていてもよいが、調節できてもよい。
この出願発明は、連結具は1個でもよいし、複数個であってもよい。
複数個の場合には、広い面積に外装材を一度に連結することができる。
【0013】
この出願発明の構造体は、とくに限定されないが、トンネル、高速道路の躯体であることがとくに好ましい。
【0014】
この出願発明の施工方法は、構造体にアンカーを固定し、アンカーに鉄筋を連結し、鉄筋に外装材を連結し、構造体と外装材との間に接着剤を充填することにより行うことが好ましい。
【0015】
また、この出願発明の施工方法は、構造体にアンカーを固定し、予め外装材の連結具が連結されている鉄筋をアンカーに連結し、連結具に外装材を、例えばナットにより固定し、構造体と外装材との間に接着剤を充填することにより行うことが好ましい。
【0016】
この出願発明の施工方法は、構造体にアンカーを固定し、このアンカーの先に鉄筋を連結した後に外装材を連結するが、構造体には、凹部が設けられていることが好ましい。
この凹部に接着剤が充填されることにより外装材をより強固に構造体に固定することができる。
【0017】
アンカーには鉄筋をどのように連結してもよいが、溶着、接着あるいは嵌合などが好ましいが、溶着がとくに好ましい。
溶着は、通常の手段が利用でき、溶接がとくに好ましい。
また、嵌合などにより連結する場合は、簡単にしかも迅速に工事を行うことができ、さらに熟練を要しないので好ましい。
【0018】
鉄筋には外装材を連結するが、外装材が嵌合によって連結する場合には、外装材を簡単に鉄筋に連結することができるのでとくに好ましい。
【0019】
外装材を鉄筋に連結した後に、外装材と構造体との間に接着剤を充填するが、接着剤としてはとくにモルタルが好ましい。
接着剤を外装材と構造体との間に充填するときは、そのまま流し込んでもよいが、流し込むときに外装材の外側を板状体、例えば、コンパネなどにより押さえておくことが好ましい。
外装材と外装材との間に目地材を埋めることが好ましいが、外装材を連結した後でもよいし、接着剤を流し込み接着剤が養生した後でもよい。
【0020】
【実施例】
以下、実施例によって、この出願発明を具体的に説明する。
図1はこの出願発明の断面図であり、図2はこの出願発明の凹部を設けた構造体の断面図であり、図3は図2の斜視図であり、図4は構造体に固定したアンカーに鉄筋を連結した断面図であり、図5は構造体に打ち込んだアンカーを連結具により鉄筋に連結した状態を示す斜視図であり、図6は外装材を鉄筋に連結した状態を示す斜視図であり、図7は鉄筋に予め連結されている連結具に外装材を固定した状態を示す斜視図であり、図8は連結具を鉄筋に連結した後にクリップで留める状態を示す斜視図であり、図9は他の連結具を鉄筋に連結する状態を示す図であり、1は構造体を、2は凹部を、3はアンカーを、4は鉄筋を、5は外装材を、6は接着剤を、7は連結具を、8は外装材の裏面の凹凸部を、9は孔を、10はナットを、11は目地材を、12はクリップをそれぞれ示す。
【0021】
実施例1
構造体1に、図2、3に示すように凹部2を横方向に線状に設け、アンカー3を打ち込む。
ついで、図4に示すようにアンカー3の先に格子状のステンレス製の鉄筋4を溶着する。
このステンレス製の鉄筋4に、図6に示すように、端部にリング状の弾性体が付いているステンレス製の長さが15cmの連結具7を持つ一辺の長さが10cmで厚さが5cmの裏面に凹凸のあるガラスの外装材5を図1に示すように鉄筋4に連結し、外装材と外装材との間に目地材11を埋める。
外装材の外側をパネルで押さえた後、外装材と構造体の間にモルタルを流し込んで養生する。
このようにして、図1に示すように外装材5を構造体1と一体にする。
【0022】
実施例2
構造体1に、図2、3に示すように凹部2を横方向に線状に設け、アンカー3を打ち込む。
ついで、図5に示すようにアンカー3の先に、端部にリング状の弾性体が付いているステンレス製の連結具7を付け、格子状のステンレス製の鉄筋4を嵌合して連結する。
このステンレス製の鉄筋4に、端部にリング状の弾性体が付いているステンレス製の長さが15cmの連結具7を持つ長辺が30cm、短辺が10cm、厚さが3cmの裏面に凹凸のあるタイルの外装材5を図1に示すように鉄筋4に連結し、外装材5と外装材5との間に目地材11を埋める。
外装材の外側をパネルで押さえた後、外装材と構造体の間にモルタルを流し込んで養生する。
このようにして、図1に示すように外装材5を構造体1と一体にする。
【0023】
実施例3
構造体1に、図2、3に示すように凹部2を横方向に線状に設け点状にアンカー3を打ち込む。ついで、図4に示すようにアンカー3の先に格子状のステンレス製の鉄筋4を溶着する。
このステンレス製の鉄筋4に端部にリング状の弾性体が付いているステンレス製の長さが15cmの連結具7を持つ長辺が30cm、短辺が10cm、厚さが3cmの裏面に凹凸のあるタイルの外装材5を連結し、外装材5と外装材5との間に目地材11を埋める。
外装材の外側をパネルで押さえた後、外装材と構造体の間にモルタルを流し込んで養生する。
このようにして、図1に示すように外装材5を構造体1と一体にする。
【0024】
実施例4
図2、3に示すように横方向に線状に凹部2を設けた構造体1に固定したアンカーに外装材5の連結具7を溶着した格子状の鉄筋4を連結した。
長辺が30cm、短辺が10cm、厚さが3cmの裏面に凹凸部8のあるタイルの外装材5の孔9を、図7に示すように、予め鉄筋4に溶着してある長さが10cmの棒状の連結具7に外装材5を挿入し、外装材5の表からナット10により固定して外装材5を連結し、外装材5と外装材5との間に目地材11を埋める。ついで、外装材の外側をコンパネで押さえた後、外装材と構造体との間にモルタルを流し込んだ。
このようにして、図1に示すように外装材5を構造体1と一体にする。
【0025】
【発明の効果】この出願発明の外装材及びその施工方法は、外装材を鉄筋に固定できるので、簡単にしかも迅速に作業を行うことができ、また、連結具を持つ外装材にストッパーが設けられている場合には、外装材をさらに完全に連結することができる。
接着剤だけではないので、接着力低下による剥離がなく、落下する危険がない。
最近は現場で働く人の技術力が低下しているが、単に嵌合すればよいので、初心者でも完全な工事ができる。
トンネル内の壁、高速道路脇の壁など施工後振動の激しい場所でも、接着剤だけではなく、嵌合により連結するので、接着力の低下はなく、しかも、工事期間を短縮できる。
また、頻繁に取り替える必要がある外装材の場合には、鉄筋に連結具をあらかじめ連結しておけば、外装材をナットなどにより固着することにより簡単に取り付けることができる。
構造体に凹部が設けられているときは、凹部の中に接着剤が充填されることにより接着剤がより強固に構造体に接着するので、外装材を強固に固定することができる。
また、外装材の裏面に凹凸が設けられているときは、凹凸部の中に接着剤が充填されることにより接着剤がより強固に構造体に接着するので、外装材を強固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願発明の断面図。
【図2】この出願発明の凹部を設けた構造体の断面図。
【図3】図2の斜視図。
【図4】構造体に固定したアンカーに鉄筋を連結した断面図。
【図5】構造体に打ち込んだアンカーを連結具により鉄筋に連結した状態を示す斜視図。
【図6】外装材を鉄筋に連結した状態を示す斜視図。
【図7】鉄筋に予め連結されている連結具に外装材を固定した状態を示す斜視図。
【図8】連結具を鉄筋に連結した後にクリップで留める状態を示す斜視図。
【図9】他の連結具を鉄筋に連結する状態を示す図。
【符号の説明】
1 構造体
2 凹部
3 アンカー
4 鉄筋
5 外装材
6 接着剤
7 連結具
8 外装材の裏面の凹凸部
9 孔
10 ナット
11 目地材
12 クリップ
【発明の属する技術分野】この出願発明は、構造体と一体となった外装材及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の壁面には、タイル、ガラスなどが外装材として使用されている。
これらの外装材は接着剤だけで構造体に接着しているため、時間の経過とともに剥離して脱落するという問題が生じている。
道路沿い、とくに、高速道路のトンネルなど振動の激しいところでは、接着して修理をしても車の振動のために、接着部分に隙間ができ、また、接着力が落ち、再び修理をする必要があるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この出願発明は、このような問題を解決するものであり、短時間で、しかも、剥離を防止することができる外装材及びその施工方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この出願発明は、構造体に固定されたアンカーに鉄筋が連結され、鉄筋に外装材が連結されており、構造体と外装材との間に接着剤を有する構造体と一体となった外装材及びその施工方法に関する。
構造体としては、躯体であることがとくに好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】構造体には、凹部が設けられていることが好ましい。凹部は線状に設けられても点状に設けられていてもよいが、横方向に線状に設けられていることが好ましい。
凹部は、内側が広がっていることが好ましい。このようにすることにより、接着剤により構造体と外装材とをより強固に接着することができる。
【0006】
アンカーは通常使用されているものが使用されるが、構造体に固定したときに先端が広がるようになっていることが好ましい。
また、構造体はアンカーを固定する構造となっていてもよい。
アンカーを固定する構造体としては、例えば、構造体の内部、あるいは、表面に、アンカーを固定するもの、例えば、金属製の断面がコ字状の棒状のものを設けることが好ましい。
アンカーに鉄筋を溶着、接着あるいは嵌合などによって連結するが、溶着あるいは嵌合が好ましい。
アンカーに鉄筋を嵌合などの連結具により連結する場合は、弾性を利用したもの、たとえば、鉄筋に嵌合するものであることがとくに好ましい。
連結具はアンカーに付いていればよいが、アンカーを構造体に固定した後に連結具をアンカーに付けることが好ましい。
この出願発明の嵌合する手段の材料は、金属、プラスチック、木などが使用できるが、金属であることがとくに好ましい。金属はとくに限定されないが、ステンレスであることがとくに好ましい。
【0007】
鉄筋は通常の鉄筋でよいが、嵌合によって連結できるものであることが好ましい。
鉄筋の形状としては、とくに限定されないが、連結しやすいような形状になっていてもよい。
断面形状は通常のものでよいが、多角形であってもよい。
平面形状は、直線でもよいが、曲がっていてもよい。また、連結具が下方に滑らないように、連結する部分の下部を太くしてもよいし、大きな凹凸を設けてもよい。
鉄筋は、格子状になっていることが好ましい。格子状の鉄筋の場合には、アンカーは格子状の鉄筋の縦の鉄筋および/または横の鉄筋に連結することができる。
鉄筋の材料はとくに限定されないが、ステンレス製のものがとくに好ましい。
【0008】
この出願発明の外装材の材料は、たとえば、陶磁器、ガラス、金属、プラスチック、木材などが使用され、陶磁器とくにタイル、ガラスであることがとくに好ましい。
また、形状もとくに限定されず、板状体、球状体、角柱、円柱、角錐、円錐でもよい。また、板状体の断面形状は直線でもよいし、曲線でもよい。
外装材の裏面には、凹凸部が設けられていることが好ましい。凹凸部は線状に設けても点状に設けてもよいが、横方向に線状に設けることが好ましい。
このようにすることにより外装材をさらに強く構造体に接着することができる。
【0009】
この出願発明は、外装材に鉄筋に連結するための連結具が設けられていることが好ましい。
この出願発明の外装材の連結具は、鉄筋に嵌合するものが好ましく、弾性体によって嵌合するものがとくに好ましい。
鉄筋に嵌合した弾性体は、嵌合後に拡がらないようにするために、ストッパー、例えば、クリップで止めることがとくに好ましい。
【0010】
連結具の材料は、金属、プラスチック、木などが使用できるが、金属であることがとくに好ましい。金属はとくに限定されないが、ステンレスであることがとくに好ましい。
【0011】
また、予め鉄筋に連結されている連結具に、たとえばナットにより外装材を固定してもよい。
このようにすることにより、外装材を交換することが多い場合には、簡単に外装材の交換をすることができる。
【0012】
この出願発明は、連結具の長さが固定されていてもよいが、調節できてもよい。
この出願発明は、連結具は1個でもよいし、複数個であってもよい。
複数個の場合には、広い面積に外装材を一度に連結することができる。
【0013】
この出願発明の構造体は、とくに限定されないが、トンネル、高速道路の躯体であることがとくに好ましい。
【0014】
この出願発明の施工方法は、構造体にアンカーを固定し、アンカーに鉄筋を連結し、鉄筋に外装材を連結し、構造体と外装材との間に接着剤を充填することにより行うことが好ましい。
【0015】
また、この出願発明の施工方法は、構造体にアンカーを固定し、予め外装材の連結具が連結されている鉄筋をアンカーに連結し、連結具に外装材を、例えばナットにより固定し、構造体と外装材との間に接着剤を充填することにより行うことが好ましい。
【0016】
この出願発明の施工方法は、構造体にアンカーを固定し、このアンカーの先に鉄筋を連結した後に外装材を連結するが、構造体には、凹部が設けられていることが好ましい。
この凹部に接着剤が充填されることにより外装材をより強固に構造体に固定することができる。
【0017】
アンカーには鉄筋をどのように連結してもよいが、溶着、接着あるいは嵌合などが好ましいが、溶着がとくに好ましい。
溶着は、通常の手段が利用でき、溶接がとくに好ましい。
また、嵌合などにより連結する場合は、簡単にしかも迅速に工事を行うことができ、さらに熟練を要しないので好ましい。
【0018】
鉄筋には外装材を連結するが、外装材が嵌合によって連結する場合には、外装材を簡単に鉄筋に連結することができるのでとくに好ましい。
【0019】
外装材を鉄筋に連結した後に、外装材と構造体との間に接着剤を充填するが、接着剤としてはとくにモルタルが好ましい。
接着剤を外装材と構造体との間に充填するときは、そのまま流し込んでもよいが、流し込むときに外装材の外側を板状体、例えば、コンパネなどにより押さえておくことが好ましい。
外装材と外装材との間に目地材を埋めることが好ましいが、外装材を連結した後でもよいし、接着剤を流し込み接着剤が養生した後でもよい。
【0020】
【実施例】
以下、実施例によって、この出願発明を具体的に説明する。
図1はこの出願発明の断面図であり、図2はこの出願発明の凹部を設けた構造体の断面図であり、図3は図2の斜視図であり、図4は構造体に固定したアンカーに鉄筋を連結した断面図であり、図5は構造体に打ち込んだアンカーを連結具により鉄筋に連結した状態を示す斜視図であり、図6は外装材を鉄筋に連結した状態を示す斜視図であり、図7は鉄筋に予め連結されている連結具に外装材を固定した状態を示す斜視図であり、図8は連結具を鉄筋に連結した後にクリップで留める状態を示す斜視図であり、図9は他の連結具を鉄筋に連結する状態を示す図であり、1は構造体を、2は凹部を、3はアンカーを、4は鉄筋を、5は外装材を、6は接着剤を、7は連結具を、8は外装材の裏面の凹凸部を、9は孔を、10はナットを、11は目地材を、12はクリップをそれぞれ示す。
【0021】
実施例1
構造体1に、図2、3に示すように凹部2を横方向に線状に設け、アンカー3を打ち込む。
ついで、図4に示すようにアンカー3の先に格子状のステンレス製の鉄筋4を溶着する。
このステンレス製の鉄筋4に、図6に示すように、端部にリング状の弾性体が付いているステンレス製の長さが15cmの連結具7を持つ一辺の長さが10cmで厚さが5cmの裏面に凹凸のあるガラスの外装材5を図1に示すように鉄筋4に連結し、外装材と外装材との間に目地材11を埋める。
外装材の外側をパネルで押さえた後、外装材と構造体の間にモルタルを流し込んで養生する。
このようにして、図1に示すように外装材5を構造体1と一体にする。
【0022】
実施例2
構造体1に、図2、3に示すように凹部2を横方向に線状に設け、アンカー3を打ち込む。
ついで、図5に示すようにアンカー3の先に、端部にリング状の弾性体が付いているステンレス製の連結具7を付け、格子状のステンレス製の鉄筋4を嵌合して連結する。
このステンレス製の鉄筋4に、端部にリング状の弾性体が付いているステンレス製の長さが15cmの連結具7を持つ長辺が30cm、短辺が10cm、厚さが3cmの裏面に凹凸のあるタイルの外装材5を図1に示すように鉄筋4に連結し、外装材5と外装材5との間に目地材11を埋める。
外装材の外側をパネルで押さえた後、外装材と構造体の間にモルタルを流し込んで養生する。
このようにして、図1に示すように外装材5を構造体1と一体にする。
【0023】
実施例3
構造体1に、図2、3に示すように凹部2を横方向に線状に設け点状にアンカー3を打ち込む。ついで、図4に示すようにアンカー3の先に格子状のステンレス製の鉄筋4を溶着する。
このステンレス製の鉄筋4に端部にリング状の弾性体が付いているステンレス製の長さが15cmの連結具7を持つ長辺が30cm、短辺が10cm、厚さが3cmの裏面に凹凸のあるタイルの外装材5を連結し、外装材5と外装材5との間に目地材11を埋める。
外装材の外側をパネルで押さえた後、外装材と構造体の間にモルタルを流し込んで養生する。
このようにして、図1に示すように外装材5を構造体1と一体にする。
【0024】
実施例4
図2、3に示すように横方向に線状に凹部2を設けた構造体1に固定したアンカーに外装材5の連結具7を溶着した格子状の鉄筋4を連結した。
長辺が30cm、短辺が10cm、厚さが3cmの裏面に凹凸部8のあるタイルの外装材5の孔9を、図7に示すように、予め鉄筋4に溶着してある長さが10cmの棒状の連結具7に外装材5を挿入し、外装材5の表からナット10により固定して外装材5を連結し、外装材5と外装材5との間に目地材11を埋める。ついで、外装材の外側をコンパネで押さえた後、外装材と構造体との間にモルタルを流し込んだ。
このようにして、図1に示すように外装材5を構造体1と一体にする。
【0025】
【発明の効果】この出願発明の外装材及びその施工方法は、外装材を鉄筋に固定できるので、簡単にしかも迅速に作業を行うことができ、また、連結具を持つ外装材にストッパーが設けられている場合には、外装材をさらに完全に連結することができる。
接着剤だけではないので、接着力低下による剥離がなく、落下する危険がない。
最近は現場で働く人の技術力が低下しているが、単に嵌合すればよいので、初心者でも完全な工事ができる。
トンネル内の壁、高速道路脇の壁など施工後振動の激しい場所でも、接着剤だけではなく、嵌合により連結するので、接着力の低下はなく、しかも、工事期間を短縮できる。
また、頻繁に取り替える必要がある外装材の場合には、鉄筋に連結具をあらかじめ連結しておけば、外装材をナットなどにより固着することにより簡単に取り付けることができる。
構造体に凹部が設けられているときは、凹部の中に接着剤が充填されることにより接着剤がより強固に構造体に接着するので、外装材を強固に固定することができる。
また、外装材の裏面に凹凸が設けられているときは、凹凸部の中に接着剤が充填されることにより接着剤がより強固に構造体に接着するので、外装材を強固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願発明の断面図。
【図2】この出願発明の凹部を設けた構造体の断面図。
【図3】図2の斜視図。
【図4】構造体に固定したアンカーに鉄筋を連結した断面図。
【図5】構造体に打ち込んだアンカーを連結具により鉄筋に連結した状態を示す斜視図。
【図6】外装材を鉄筋に連結した状態を示す斜視図。
【図7】鉄筋に予め連結されている連結具に外装材を固定した状態を示す斜視図。
【図8】連結具を鉄筋に連結した後にクリップで留める状態を示す斜視図。
【図9】他の連結具を鉄筋に連結する状態を示す図。
【符号の説明】
1 構造体
2 凹部
3 アンカー
4 鉄筋
5 外装材
6 接着剤
7 連結具
8 外装材の裏面の凹凸部
9 孔
10 ナット
11 目地材
12 クリップ
Claims (7)
- 構造体に固定されたアンカーに鉄筋が連結され、鉄筋に外装材が連結されており、構造体と外装材との間に接着剤を有することを特徴とする構造体と一体となった外装材。
- 構造体に凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の外装材。
- 凹部が横方向に線状に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の外装材。
- 鉄筋が格子状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の外装材。
- 外装材に連結具が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の外装材。
- 構造体にアンカーを固定し、アンカーに鉄筋を連結し、鉄筋に外装材を連結し、ついで構造体と外装材との間に接着剤を充填することを特徴とする請求項1〜5に記載の外装材の施工方法。
- 構造体にアンカーを固定し、外装材を連結する連結具が一体となっている鉄筋をアンカーに連結し、連結具に外装材を連結し、ついで構造体と外装材との間に接着剤を充填することを特徴とする請求項1〜5に記載の外装材の施工方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002264138A JP2004100295A (ja) | 2002-09-10 | 2002-09-10 | 外装材及びその施工方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8422198B2 (en) | 2010-05-20 | 2013-04-16 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Electric double layer capacitor package and method of manufacturing the same |
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2002
- 2002-09-10 JP JP2002264138A patent/JP2004100295A/ja active Pending
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