JP3129410B2 - 柱と桁の結合構造 - Google Patents
柱と桁の結合構造Info
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Description
ンクリート製の柱と桁とを結合した柱と桁の結合構造に
関する。
軌道並びに家屋、建物施設等を落石から防護するために
設置されるシェッド等の保護構造物では、特開平1−2
93581号公報などには、複数の主桁を道路又は軌道
長手方向に一体化して屋根を形成し、屋根の両側を柱及
び壁上に載置して縦締用鋼材によって剛結一体化(公報
第2頁左下欄)したものが知られている。この公報のよ
うに、縦締用鋼材に緊張力を付与することにより、柱と
桁の一体化を図ることができ、強度の向上を図ることが
できる。
圧を全域において圧縮状態にするために、前記縦締用鋼
材は柱の断面中央付近に配置されており、さらに、前記
縦締用鋼材はジャッキなどにより緊張力を付与するもの
であるから、該縦締用鋼材の曲げ半径に制限があると共
に、柱にも緊張力を付与するために所定長さが必要なこ
と、及び施工上の理由から柱より突出した鋼材は平行で
ある必要があるなどの理由から、配置位置に制約を受
け、特に、柱内の外寄りに配置することができなかっ
た。このため接合部の外縁の応力が引張状態になると容
易にひび割れが入り、また、その伸展を阻止することが
できなかった。このためじん性に乏しい構造となってい
た。
るじん性を向上し、荷重に対する強度を向上することが
できる柱と桁の結合構造を提供することを目的とする。
クリート製の柱と、この柱の上に設けられるコンクリー
ト製の桁と、この桁を前記柱に結合する縦締用PC鋼材
とを備えた柱と桁の結合構造において、前記柱に鉄筋を
埋設し、この鉄筋の上部を前記桁に固定し、前記鉄筋
は、前記縦締用PC鋼材より柱内の外側に配置されてい
るものである。
鋼材の位置より柱内の外寄りに配置した鉄筋によって柱
と桁とが結合されることにより、結合箇所におけるじん
性が向上する。
柱と桁の突合わせ面の近傍において、前記縦締用PC鋼
材とほぼ同一方向に屈曲したものである。
を柱内に所定寸法埋設し、突合わせ面近傍で屈曲して、
柱の上面から突出した鉄筋上端側を、縦締用PC鋼材の
長さ方向に向けることができる。
に前記鉄筋の上端を突出し、この上端部分に定着具を設
けたものである。
において緊張して固定することができる。
参照して説明する。図1ないし図3は本発明の第1実施
例を示し、この例ではコンクリート製シェッドを示して
おり、複数の主桁1を道である道路M又は軌道長手方向
に向う横締用PC鋼材2により一体に緊結して山に沿う
屋根3を形成し、その主桁1は、道路M又は軌道幅方向
に向うPC鋼材4によりプレテンション方式で緊張力が
付与されており、前記屋根3の道路M又は軌道方向の谷
T側を柱5に載置すると共に、山側を壁(図示せず)上
に載置し、それぞれ柱5と壁に結合している。また、前
記柱5は上方に向かって断面が拡大する形状を有する。
そして、前記主桁1は平面略方形をなし、道路幅方向に
長く形成されている。また、前記谷T側が主桁1の長さ
方向一側であり、山側が主桁1の他側である。
リート製とし、その柱5には、縦締用PC鋼材6を埋設
し、この縦締用PC鋼材6の下部にプレート状の定着部
7を設け、さらに、縦締用PC鋼材6の上部を柱5の上
面から突出している。また、前記縦締用PC鋼材6に
は、コンクリートが付着しないようにアスファルト又は
タールなどが被覆されたアンポンドPC鋼材が用いられ
る。さらに、前記柱5は鉄筋コンクリートであり、該柱
5に埋設した鉄筋8の上部を柱5の上面から突出してお
り、この鉄筋8は縦締用PC鋼材6より柱5の外側に配
置され、この例では、柱5の谷T側の外面5Aとほぼ平
行に埋設され、柱5と主桁1の突合わせ面9の近傍で屈
曲され、好ましくは柱5の上面ではほぼ直線状に形成さ
れており、前記屈曲により鉄筋8の上部が縦締用PC鋼
材6と同一方向をなしている。また、それら縦締用PC
鋼材6及び鉄筋8を挿通するダクト10,11を前記主桁1
に穿設している。尚、この例では、柱5を現場で製作す
るようにしても良い。
示すように、主桁1を吊り上げ、柱5の上面から突出す
る縦締用PC鋼材6及び鉄筋8を、ダクト10,11に挿通
し、柱5の上面に主桁1を載置する。次に、必要に応じ
てダクト10,11に、接着剤となる無収縮モルタルなどの
グラウト材12を充填し、縦締用PC鋼材6の上端をジャ
ッキ(図示せず)などにより緊張した状態でナットとプ
レートなどからなる定着具13により定着し、これにより
柱5に緊張力を付与すると共に、突合わせ面9を圧接状
態で密着させている。さらに、主桁1の上面1Aから突
出した鉄筋8の上端にナットとプレートなどからなる定
着具14を定着する。尚、前記鉄筋8の上部には雄螺子部
が形成されている。このような柱5と主桁1との結合構
造では、屋根3の上に落石などの荷重が加わって、突合
わせ面9の谷T側を開く力が生じても、その突合わせ面
9の谷T側において、鉄筋8により柱5と主桁1とが結
合されているため、柱5と主桁1との結合箇所における
じん性が向上する。
して、コンクリート製の柱5と、この柱5の上に設けら
れるコンクリート製の桁たる主桁1と、この主桁1を柱
5に結合する縦締用PC鋼材6とを備えた柱と桁の結合
構造において、柱5に鉄筋8を埋設し、この鉄筋8の上
部を主桁1に固定し、鉄筋8は、縦締用PC鋼材6より
柱5内の外側に配置されているものであるから、縦締用
PC鋼材6より柱5内の外側に配置した鉄筋8によって
柱5と主桁1とが結合されることにより、結合箇所にお
けるじん性が向上し、落石などの衝撃荷重に対する強度
を効果的に向上することができる。また、屋根3に荷重
が加わった場合に、突合わせ面9を開く力が加わる側に
鉄筋8を設けたから、その開く力に効果的に抗すること
ができる。
に対応して、鉄筋8を柱5と主桁1の突合わせ面9の近
傍において、縦締用PC鋼材6とほぼ同一方向に屈曲し
たものであるから、鉄筋8の下部を柱5内に所定寸法埋
設し、突合わせ面9の近傍で屈曲して、柱5の上面から
突出した鉄筋8の上端側を、縦締用PC鋼材6の長さ方
向に向けることができる。また、この例では主桁1はプ
レキャストコンクリート製であり、ダクト10,11を形成
したものであるから、主桁1の架設時に、ダクト10,11
に縦締用PC鋼材6及び鉄筋8の上部をスムーズに挿通
することができる。
3に対応して、主桁1の上面1Aに鉄筋8の上端を突出
し、この上端部分に定着具14を設けたものであるから、
定着具14により鉄筋8を主桁1内において緊張して固定
することにより、突合わせ面9の密着を図ることができ
る。特に、主桁1の高さが低く、付着力が取れない場合
でも、鉄筋8の抜け出しを防ぐことができる。
1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、柱5はプレキャス
トコンクリート製又は現場製作によるものであり、主桁
1はプレキャストコンクリート製であり、鉄筋8の上端
を、ダクト11内に収納し、このダクト11にグラウト材12
を充填することにより、鉄筋8の上部を主桁1に固定し
ており、ダクト11内の鉄筋8の長さを比較的大きく取る
ことができる場合は、このようにグラウト材12により鉄
筋8を主桁1に固定することにより、荷重が加わった際
の突合わせ面9の開きを防止し、じん性を向上すること
ができ、請求項1〜3に対応して、上記第1実施例と同
様な作用,効果を奏する。
1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、柱5はプレキャス
トコンクリート製で、主桁1は現場打ちコンクリート製
であり、柱5の下部を固定した後、主桁1部分の型枠を
組み、コンクリートを打設して主桁1を形成し、縦締用
PC鋼材6を緊張すると共に、鉄筋8の状態に定着具14
を設けており、突合わせ面9の谷T側に配置した鉄筋8
により、その縦締用PC鋼材6より外側において、柱5
と主桁1とを固定しており、請求項1〜3に対応して、
上記第1実施例と同様な作用,効果を奏する。
1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、柱5はプレキャス
トコンクリート製で、主桁1は現場打ちコンクリート製
であり、鉄筋8の上部には主桁1に埋設されるプレート
状の定着部15が設けられており、柱5の下部を固定した
後、主桁1部分の型枠を組み、コンクリートを打設して
主桁1を形成し、縦締用PC鋼材6を緊張し、また、そ
の縦締用PC鋼材6より外側において、柱5と主桁1と
が,定着部15を設けた鉄筋8上部により固定されてお
り、請求項1〜3に対応して、上記第1実施例と同様な
作用,効果を奏し、この例では、主桁1を現場打ちコン
クリートにより施工したから、該主桁1に、比較的広い
アンカーとなる定着部15を設けることができ、この定着
部15及び鉄筋8に対するコンクリートの付着により柱5
に主桁1を固定することができる。
ではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。例えば柱と桁の形状は適宜選定可能で
ある。また、実施例では、主桁1の端部を柱5に結合す
る例を示したが、主桁1の中央側を柱5に結合する場合
にも本発明は適用可能である。さらに、鉄筋8は柱5内
の鉄筋に連結したものでもよく、あるいは鉄筋8を比較
的短く形成し、その鉄筋の下部に、柱5内に埋設する定
着具15を設けるようにしてもよい。
と、この柱の上に設けられるコンクリート製の桁と、こ
の桁を前記柱に結合する縦締用PC鋼材とを備えた柱と
桁の結合構造において、前記柱に鉄筋を埋設し、この鉄
筋の上部を前記桁に固定し、前記鉄筋は、前記縦締用P
C鋼材より柱内の外側に配置されているものであり、柱
と桁の結合部分におけるじん性を向上し、荷重に対する
強度を向上することができる柱と桁の結合構造を提供す
ることができる。
柱と桁の突合わせ面において、前記縦締用PC鋼材とほ
ぼ同一方向に屈曲したものであり、柱と桁の結合部分に
おけるじん性を向上し、荷重に対する強度を向上するこ
とができる柱と桁の結合構造を提供することができる。
に前記鉄筋の上端を突出し、この上端部分に定着具を設
けたものであり、桁の高さが低く付着力が取れない場合
でも鉄筋の抜け出しを防ぐことができ、柱と桁の結合部
分におけるじん性を向上し、荷重に対する強度を向上す
ることができる柱と桁の結合構造を提供することができ
る。
断面図である。
る。
ある。
ある。
ある。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 コンクリート製の柱と、この柱の上に設
けられるコンクリート製の桁と、この桁を前記柱に結合
する縦締用PC鋼材とを備えた柱と桁の結合構造におい
て、前記柱に鉄筋を埋設し、この鉄筋の上部を前記桁に
固定し、前記鉄筋は、前記縦締用PC鋼材より柱内の外
側に配置されていることを特徴とする柱と桁の結合構
造。 - 【請求項2】 前記鉄筋を前記柱と桁の突合わせ面の近
傍において、前記縦締用PC鋼材とほぼ同一方向に屈曲
したことを特徴とする請求項1記載の柱と桁の結合構
造。 - 【請求項3】 前記桁の上面に前記鉄筋の上端を突出
し、この上端部分に定着具を設けたことを特徴とする請
求項1又は2記載の柱と桁の結合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10052508A JP3129410B2 (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 柱と桁の結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10052508A JP3129410B2 (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 柱と桁の結合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11247137A JPH11247137A (ja) | 1999-09-14 |
JP3129410B2 true JP3129410B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=12916684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10052508A Expired - Lifetime JP3129410B2 (ja) | 1998-03-04 | 1998-03-04 | 柱と桁の結合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3129410B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102269357B1 (ko) * | 2020-12-24 | 2021-06-28 | (주) 대현이엔씨 | 구조 개선된 프리캐스트 피암 구조물 |
-
1998
- 1998-03-04 JP JP10052508A patent/JP3129410B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11247137A (ja) | 1999-09-14 |
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