JP2004098959A - スペースデブリ軌道変換用テザー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロボットアームと結合されてパワーの供給や信号の遣り取りを可能にし、投棄・回収する対象となる対象衛星を捕獲して一体となった状態で放出されるスペースデブリ軌道変換用テザー装置を提供する。
【解決手段】ロボットアームに設けられた把持機構43によって、捕獲機構10、取っ手20及びテザー機構30を備えたテザー装置1を把持する。把持機構43が取っ手20と結合することで、テザー装置1はロボットアームで操り可能であると共に、捕獲機構10やテザー機構30を駆動するためのパワーの供給やセンサ信号や制御用信号等の作業情報信号の遣り取りが可能になる。テザー33の伸展が完了すると、把持機構43と取っ手20との結合が分離され、テザー装置1は対象衛星と一体に放出され、使い捨ての態様で使用される。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、故障衛星や衛星残滓等の地球を周回するスペースデブリを投棄・回収するため、地球磁場とテザーとの間に作用する電磁気的な相互作用によってスペースデブリに軌道を変更する力を作用させるスペースデブリ軌道変換用テザー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、地球の周回軌道を回っている衛星の中には、寿命やサービス提供期間が終了し、スペースデブリとして存在しているものがある。これらの大型のスペースデブリは、数が多くなれば、ミッションを遂行中の正常な宇宙ステーションや人工衛星にとって衝突等の危険が生じるので、周回軌道から離脱させて投棄・回収することが望まれている。人工衛星の周回軌道からの離脱については、従来、種々の方式が提案されているが、その中の一つとして、軌道を変えるべき対象衛星に付着された導電性のテザーを伸長して、テザーに生じる地球磁場との電磁気的な相互作用(エレクトロダイナミックテザーの原理)によって衛星に制動力を生じさせる方式が提案されている(非特許文献1参照)。
【0003】
テザーに働く電磁気的な相互作用によって、投棄・回収すべき対象衛星に制動力を作用させる方式の概略が図7に模式的に示されている。以下に、その制動力発生原理について説明する。図7に示すように、投棄・回収すべき対象衛星50から伸展されたアルミニウム等の導電性の線材で構成されたテザー33の先端には、エミッタ装置(電子授受装置)34が設けられている。エミッタ装置34が地球周回軌道55上に存在する周囲の電離粒子(プラズマ)と電子の遣り取りをすることにより、点線で示す擬似閉回路56が構成される。テザー33を伸展した状態の対象衛星50が速度Vで周回する地球周回運動に伴って地球磁場による磁力線57を横切ると、フレミングの右手の法則により、テザー33上に起電力が生じる。テザー33は導電性を有するため、この起電力によりテザー33の電気抵抗に反比例した電流58が図示の方向に流れる。電流58が流れるテザー33は、地球磁場によりフレミング左手の法則による力59を受ける。この力59の方向は、対象衛星50の地球周回運動の方向と逆方向であるため、テザー33に対して制動力として作用し、テザー33を取り付けた対象衛星50の地球周回速度Vを低減させる。対象衛星50は、速度Vの低減によって徐々に周回高度が低下し、いずれ大気圏に突入して燃え尽きるか地球上に落下する。
【0004】
テザー装置によるロケットの上段装置を落下させる装置については、実験が実施されている。しかし、この装置は、予め、ロケットに取り付けた状態で打ち上げ、軌道上で伸展させる方式であった。故障衛星や衛星残滓の軌道を変更する目的でテザー装置を軌道上で対象衛星に取り付ける場合には、テザー装置の取り付け方法に課題があった。また、対象衛星を一旦捕獲した後にテザー装置をその対象衛星に取り付ける作業をする必要があり、ロボットアーム装置又は係留用の衛星着脱装置を用意する必要があった。また、専用の把手等を持たない対象衛星上に2箇所の結合部位を探す必要があった。
【0005】
【非特許文献1】
中島 厚、外5名、「導電性テザーによる軌道変換技術」、第43回宇宙科学技術連合講演会講演集、社団法人日本航空宇宙学会、1999年10月、p.807−812
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、故障衛星や衛星残滓などのスペースデブリとなった対象衛星に対して、作業衛星からロボットアームの操作によってテザー装置を取り付け、対象衛星をテザー装置ごと除去・投棄する際に、テザー装置に求められる作業に必要なパワーの供給や情報の遣り取りをロボットアームを経由して得ることを可能にする点で解決すべき課題がある。
【0007】
この発明の目的は、故障衛星や衛星残滓などのスペースデブリを対象とし、作業衛星からのロボットアームの操作によって対象衛星に取り付けることができるテザー装置であって、テザー装置に必要な作業をロボットアームを経由して行なうことにより、対象衛星をその対象軌道上から効率的に投棄・回収を行なうことができるスペースデブリ軌道変換用テザー装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明によるスペースデブリ軌道変換用テザー装置は、故障衛星や衛星残滓等のスペースデブリに取り付けられ、地球磁場との電磁気的な相互作用によって前記スペースデブリを軌道変更させる力を得る導電性のテザーを備えたスペースデブリ軌道変換用テザー装置において、前記スペースデブリの構造部分を把持可能な捕獲機構、前記テザーを伸展させるテザー機構、及び作業衛星に備わるロボットアームと結合・分離可能であり且つ前記ロボットアームを経由して前記捕獲機構及び前記テザー機構との間でパワーの供給又は作業情報信号の遣取りが可能な取っ手を備えていることを特徴とする。
【0009】
このスペースデブリ軌道変換用テザー装置によれば、ロボットアームが特にその先端部にてテザー装置に備わる取っ手に結合することで、ロボットアームの操作によってテザー装置を操ることが可能となると共に、捕獲機構及びテザー機構との間でエネルギーの供給又は作業情報信号の遣取りが可能となる。作業衛星が対象衛星の捕獲部位に対して向き合い且つロボットアームが届く範囲内の位置を占めたとき、ロボットアームを操作することでテザー装置を対象衛星の捕獲部位に接近させる。ロボットアームを経由して捕獲機構及びテザー機構に必要な動作をさせることができるので、捕獲機構がスペースデブリの構造部分を把持する動作を行う。その結果、ロボットアームは、テザー装置を介して対象衛星を捕獲することができる。その捕獲状態で、ロボットアームを経由してテザー機構を動作させることにより、テザー機構に備わるテザーを伸展させることができる。テザーの伸展作業が終了すると、ロボットアームは、取っ手との結合が解放され、テザー装置から分離される。テザー装置は、捕獲機構がスペースデブリの構造部分を把持したままの状態で使い捨てとして対象衛星と一体となって放出される。テザーと地球磁場との間で働く電磁気的な相互作用によって、スペースデブリに必要な軌道変換を生じさせることができる。
【0010】
このスペースデブリ軌道変換用テザー装置において、前記捕獲機構は前記構造部分を把持するために開閉可能な指と前記指を開閉させる指駆動部とを備えており、前記テザー機構は前記テザーが巻かれたドラムと前記ドラムから前記テザーを繰り出して伸展するテザー駆動部とを備えることができる。捕獲機構は、ロボットアームを経由して供給されるパワーや制御用の信号によって指駆動部が駆動され、指駆動部の駆動によって指が開閉され、閉じたときの指によって構造部分を把持する。テザー機構においても、ロボットアームを経由して供給されるパワーやロボットアームを経由して遣り取りされる作業情報信号によってテザー駆動部が駆動され、テザー駆動部によってテザーがドラムから繰り出される。
【0011】
指を開閉させる捕獲機構とテザーを繰り出して伸展させるテザー機構とを備えたスペースデブリ軌道変換用テザー装置において、前記取っ手は、前記取っ手と結合状態にある前記ロボットアームとの間で、前記指駆動部と前記テザー駆動部とに前記パワーとしての電力を供給可能な電気コネクタを備えている。取っ手に備わる電気コネクタは、ロボットアームとの間で結合状態にあるときに接続するので、電気コネクタを通じて捕獲機構の指駆動部とテザー機構のテザー駆動部とに電力を供給し、電動モータに出力として指駆動部とテザー駆動部とに必要な動作をさせることができる。
【0012】
指を開閉させる捕獲機構とテザーを繰り出して伸展させるテザー機構とを備えたスペースデブリ軌道変換用テザー装置において、前記取っ手は、前記取っ手と結合状態にある前記ロボットアームとの間で、前記指駆動部に前記ロボットアームに備わるアクチュエータからの駆動力を伝達可能な機械コネクタを備えている。取っ手に備わる機械コネクタは、ロボットアームとの間で結合状態にあるときに接続するので、ロボットアームに備わるアクチュエータから捕獲機構の指駆動部を駆動することができる。なお、テザー機構のテザー駆動部については、指駆動部と同様にロボットアームに備わるアクチュエータから機械コネクタを通じて駆動してもよく、また、取っ手とロボットアームとが結合状態にあるときに接続する電気コネクタを通じて供給される電力によって動作させてもよい。
【0013】
指を開閉させる捕獲機構とテザーを繰り出して伸展させるテザー機構とを備えたスペースデブリ軌道変換用テザー装置において、前記取っ手は、前記作業情報信号として前記指駆動部と前記テザー駆動部とを駆動するためのセンサ信号又は制御用信号を遣り取り可能である信号用コネクタを備えることができる。取っ手とロボットアームとが結合状態にあるときに信号用コネクタが接続されるので、信号用コネクタを通じて、作業情報信号として、指駆動部とテザー駆動部とを駆動するためのセンサ信号又は制御用信号の遣り取りが可能であるので、指駆動部とテザー駆動部と対して必要な捕獲動作やテザー繰り出し動作をさせることができる。
【0014】
このスペースデブリ軌道変換用テザー装置において、前記テザー装置は、前記作業衛星に複数個搭載されており、前記ロボットアームによって個々に取り出し可能である。作業衛星に複数個搭載することにより、一つの作業衛星で複数個の対象衛星を投棄・回収することが可能である。テザー装置を作業衛星に搭載するとき、捕獲機構を利用して、作業衛星の構造部分を把持した状態に置くことができる。ロボットアームは、取り出すべきテザー装置の取っ手に結合したとき、捕獲機構を作動することで作業衛星の構造部分から分離させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面に基づいて、この発明によるスペースデブリ軌道変換用テザー装置の実施例を説明する。図1はこの発明によるスペースデブリ軌道変換用テザー装置の一実施例を示す縦断模式面、図2は図1に示すスペースデブリ軌道変換用テザー装置がロボットアームの先端部と結合し、捕獲機構が対象衛星の構造部分を捕獲した状態を示す縦断模式面である。
【0016】
図1に示すスペースデブリ軌道変換用テザー装置1は、投棄・回収のため軌道変換される対象となる対象衛星50(図3参照)の対象部位51を把持するための捕獲機構10と、作業衛星40(図3参照)に備わるロボットアーム41の先端部42に設けられている把持機構43によって把持される取っ手20と、捕獲機構10に取り付けられ且つ地球磁場との電磁気的相互作用によって対象衛星50に軌道変換力を作用させるテザー33を伸展可能に保持するテザー機構30とを備えている。対象部位51は、例えば、対象衛星50のPAFインターフェイス部のような構造部分とすることが、確実な把持を得る観点で好ましい。
【0017】
捕獲機構10は、全体としてボックス状又は円筒体状のケーシング15で覆われており、内部には、主に、V字型のガイド部11と、例えば4本の指12(図1、図2においては、そのうち2本の指12a、12bのみを示す)と、歯車伝動機構やその後続のラック・ピニオンのような動力伝達・変換機構13と、電動モータ及び回転角度センサで構成されるアクチュエータ14とを備えている。電動モータを駆動することによるアクチュエータ14からの回転出力が動力伝達・変換機構13で伝達・変換され、指12の開閉動作が行なわれる。指12は、基部16においてケーシング15に枢着されており、ケーシング15に形成されているスリットを通して外部に延びている。
【0018】
取っ手20は、捕獲機構10の背面、即ちV字型のガイド部11や指12が設けられる側とは反対側の面に取り付けられており、後方に向かって凹部22となっている。ロボットアーム41の把持機構43は、凹部22に嵌合することで取っ手20を把持することにより、テザー装置1と結合することができる。取っ手20には、電気コネクタ21,21が凹部22内に現れた状態に配置されている。電気コネクタ21,21は、ロボットアーム41の把持機構43が凹部22に嵌合した状態で、把持機構43側のコネクタ44,44と結合され、ロボットアーム41からパワー(電力)の供給を受けたり、テザー装置1とロボットアーム41との間でセンサ信号や制御用信号等の作業情報信号の遣り取りを行なうことができる。
【0019】
テザー機構30は、導電性のテザー33とそれを巻き付けて収納するドラム31、ドラム31に巻き取られているテザー33を伸展するために繰り出し作用を奏する駆動部32、周囲のプラズマと電子の遣り取りをするエミッタ装置34から構成されている。駆動部32は、電気コネクタ21から電力の供給を受けて駆動される電動モータ32aと、電動モータ32aの回転出力によって駆動され且つテザー33を挟み込んで伸展力を与えるローラ32bとを備えている。
【0020】
次に、図3〜図6を参照しつつ、テザー装置1の使用形態について述べる。図3〜図6は、テザー装置1の作業状態を順を追って説明する模式図である。本発明によるテザー装置1は、軌道上に打ち上げられた作業衛星40において、複数個搭載されている。投棄すべき対象衛星50が生じた場合には、作業衛星40は、対象衛星50を探索し接近して、対象衛星50の運動計測を行なう。対象衛星50は、通常、安定のため相当の速度で回転している。作業衛星40は、対象衛星50に発射物を発射し、対象衛星50の角運動量を減衰する。作業衛星40は、その後のフライアラウンドで対象衛星50の捕獲に好適な向きに回り込み、更に、ロボットアーム41の動作により対象衛星50の捕獲に好適な対象部位51の近傍に最終接近し、その位置でテザー装置1の捕獲機構10を位置決めする。
【0021】
図3は、作業衛星上のホルダに収容されたこの発明によるテザー装置を作業衛星に備わるロボットアームによって把持しようとする様子を示す模式図である。作業衛星40が対象衛星50に接近したとき、図3に示すように、作業衛星40は、自らのロボットアーム41の把持機構43(エンドエフェクタ)によって、搭載している複数個のテザー装置1の一つを取っ手20において把持する。取っ手20側に備わる電気コネクタ21とロボットアーム41の把持機構43側に備わる電気コネクタ44とが接続することにより、ロボットアーム41を経由して電動モータ等のアクチュエータが作動可能となり、テザー装置1と作業衛星40との間で作業情報信号が遣り取り可能なスタンバイ状態となる。
【0022】
次に、図4は、この発明によるテザー装置を用いた対象衛星の捕獲の様子を示す模式図である。図4に示すように、ロボットアーム41が対象衛星50に伸びることで、把持機構43で連結したテザー装置1は対象部位51に接近する。対象部位51は、対象衛星50に備わるブーム構造やロケットとの結合部のリング構造などの挟み易い部位である。ロボットアーム41を操作してテザー装置1を対象部位51に更に接近させると、テザー装置1のV字型のガイド部11が対象部位51に当接するので、テザー装置1が対象部位51に対して位置案内される。対象部位51がV字型のガイド部11の最奥部に嵌入した時に、ロボットアーム41経由の指令によってアクチュエータ14が作動し、捕獲機構10の指12が閉動作をすることにより、捕獲機構10が対象部位51を把持する。以上の動作によって、作業衛星40は、ロボットアーム41及びテザー装置1を介して対象衛星50を捕獲する。捕獲機構10による対象部位51の捕獲に失敗するときには、開動作で指12を開いた後、再トライする。
【0023】
次に、捕獲機構10によって対象部位51を捕獲した状態で、テザー機構30が所定の方向に向くように対象衛星50の方向を自衛星の姿勢変更及びロボットアームの姿勢変更により設定する。例えば、対象衛星の軌道高度を下げる方向へ投棄するためには、モータ32aの駆動によってドラム31からテザー33を繰り出し、図5に示すように、テザー機構30から先端にエミッタ装置34を付けたテザー33を下方(地球中心方向)へ伸展する。テザー33を伸展した後、図6に示すように、ロボットアーム41の把持機構43から取っ手20を解放・分離することにより、対象衛星50をテザー装置1ごと投棄する。地球磁場との公知の電磁相互作用によって、テザー装置1には制動力が作用し、対象衛星50は、徐々に軌道高度を低下して、最終的には大気圏に突入する。
【0024】
複数のテザー装置1を作業衛星40上のホルダへ収納・保持する場合には、ホルダにテザー装置1の指12で把持可能な、対象衛星50の対象部位51と同様の構造部分を設けておき、テザー装置1がその構造部分を把持することによって実現できる。ロボットアーム41で一つのテザー装置1を取り出すときには、ロボットアーム41の把持機構43でそのテザー装置1の取っ手20を把持し、ロボットアーム41を経由して捕獲機構10による作業衛星40の構造部分の捕獲を解除すればよい。
【0025】
図示の実施例では、指12の駆動機構であるアクチュエータ14及びテザー機構30の駆動部32をテザー装置1に内蔵し、ロボットアーム41の把持機構43からは、電力及び駆動指令の信号のみを受け取る、という構成を採用していたが、指12の駆動のためのアクチュエータ14をテザー装置1に内蔵せずに、把持機構43に駆動源を配設し、把持機構43と指12との間をソケットレンチのような機械コネクタ(継ぎ手)を介して連結して、駆動源の駆動力を指12に伝達させてもよい。
【0026】
【発明の効果】
この発明によるスペースデブリ軌道変換用テザー装置は、上記のように、故障衛星や衛星残滓などのスペースデブリとなった対象衛星に対して、作業衛星からロボットアームの操作によってテザー装置を対象衛星に取り付けて、テザー装置に求められる作業に必要なパワーの供給や情報の遣り取りをロボットアームを経由して得ることを可能にし、更に、テザー伸展後、ロボットアームによる把持を解除した状態で使用するので、対象衛星をその対象軌道上からテザー装置ごと効率的に投棄・回収をすることができる。即ち、このテザー装置によれば、ロボットアームが対象衛星の捕獲をすると同時にテザー装置の対象衛星への取り付けを行なうことができるので、対象衛星の自衛星への係留作業やテザー装置の対象衛星への結合作業が不要となる。また、ロボットアーム経由で作業衛星側からテザー装置にパワーを供給したり作業情報信号を遣り取りすることが可能となる。これは、難度の高い作業を減らすことに有効であり、作業の信頼性の向上に有効である。更に、このテザー装置は、テザー伸展後、ロボットアームによる結合が分離されるので、分離後は投棄・回収される対象衛星を把持したままの使い捨ての態様で使用することができる。更にまた、このテザー装置によれば、対象衛星の把持は1箇所だけとなり、複数のアームでの持ち替えや係留ポートへの取付けやその分離作業も不要である。軌道上の作業衛星にこのテザー装置を複数個搭載することにより、複数のスペースデブリを順次投棄することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるスペースデブリ軌道変換用テザー装置の一実施例を示す縦断模式面である。
【図2】図1に示すスペースデブリ軌道変換用テザー装置がロボットアームの先端部と結合し、対象衛星の構造部分を捕獲した状態を示す縦断模式面である。
【図3】作業衛星上に収容されたこの発明によるスペースデブリ軌道変換用テザー装置を作業衛星に備わるロボットアームによって把持しようとする様子を示す模式図である。
【図4】この発明によるスペースデブリ軌道変換用テザー装置を用いた対象衛星の捕獲の様子を示す模式図である。
【図5】対象衛星を把持したこの発明によるテザー装置におけるテザーの伸長を説明する模式図である。
【図6】対象衛星を把持したこの発明によるテザー装置のロボットアームの把持機構からの分離を説明する模式図である。
【図7】テザーによる衛星の軌道変換の原理を示す模式図である。
【符号の説明】
1 テザー装置
10 捕獲機構           11 ガイド部
12 指              13 動力伝達・変換機構
14 アクチュエータ
20 取っ手            21 電気コネクタ
22 凹部
30 テザー機構          31 ドラム
32 駆動部            33 テザー
34 エミッタ装置
40 作業衛星           41 ロボットアーム
42 先端部            43 把持機構
44 コネクタ
50 対象衛星           51 対象部位

Claims (6)

  1. 故障衛星や衛星残滓等のスペースデブリに取り付けられ、地球磁場との電磁気的な相互作用によって前記スペースデブリを軌道変更させる力を得る導電性のテザーを備えたスペースデブリ軌道変換用テザー装置において、前記スペースデブリの構造部分を把持可能な捕獲機構、前記テザーを伸展可能に保持するテザー機構、及び作業衛星に備わるロボットアームと結合・分離可能であり且つ前記ロボットアームを経由して前記捕獲機構及び前記テザー機構との間でパワーの供給又は作業情報信号の遣取りが可能な取っ手を備えていることを特徴とするスペースデブリ軌道変換用テザー装置。
  2. 前記捕獲機構は前記構造部分を把持するために開閉可能な指と前記指を開閉させる指駆動部とを備えており、前記テザー機構は前記テザーが巻かれたドラムと前記ドラムから前記テザーを繰り出して伸展するテザー駆動部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のスペースデブリ軌道変換用テザー装置。
  3. 前記取っ手は、前記取っ手と結合状態にある前記ロボットアームとの間で、前記指駆動部と前記テザー駆動部とに前記パワーとしての電力を供給可能な電気コネクタを備えていることを特徴とする請求項2に記載のスペースデブリ軌道変換用テザー装置。
  4. 前記取っ手は、前記取っ手と結合状態にある前記ロボットアームとの間で、前記指駆動部に前記ロボットアームに備わるアクチュエータからの駆動力を伝達可能な機械コネクタを備えていることを特徴とする請求項2に記載のスペースデブリ軌道変換用テザー装置。
  5. 前記取っ手は、前記作業情報信号として前記指駆動部と前記テザー駆動部とを駆動するためのセンサ信号又は制御用信号を遣り取り可能である信号用コネクタを備えていることを特徴とする請求項2に記載のスペースデブリ軌道変換用テザー装置。
  6. 前記テザー装置は、前記作業衛星において、前記ロボットアームによって個々に取り出し可能に複数個搭載されていることを特徴とする請求項1に記載のスペースデブリ軌道変換用テザー装置。
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