JP4538644B2 - 衛星情報自律配信衛星、衛星情報収集システム、衛星地上試験システム - Google Patents

衛星情報自律配信衛星、衛星情報収集システム、衛星地上試験システム Download PDF

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Description

本発明は、衛星情報自律配信衛星、衛星情報収集システム、衛星地上試験システムに関し、特に、衛星に不具合や故障が発生した以後においても、また、打ち上げ前の地上での試験においても、当該衛星の属性情報を光通信によって収集することが可能な衛星情報自律配信衛星、衛星情報収集システム、衛星地上試験システムに関する。
軌道上に打ち上げられた種々の衛星と地上局との間の通信は、通常、電波を用いて行われる。例えば、衛星からのテレメトリ・コマンド回線により、当該衛星についての種々の情報(ステータス情報又は属性情報、以下属性情報と言う)を取得している。これにより、その時点での当該衛星の状態を知ることができ、軌道上の衛星の状態の監視、解析、研究等を行うことができる。
しかし、例えば衛星に不具合(例えば、トランスポンダが使用できなくなる等の障害)が起こったり衛星が故障した場合、多くはテレメトリ・コマンド回線によっては衛星の属性情報を取得することができない。このため、衛星の不具合や故障の状態や原因については、当該不具合や故障に到るまでの状況等に基づいて、およその状態や原因を推定するに止まっている。
また、投棄・回収の対象となる対象衛星を作業衛星により回収する手段が提案されている(特許文献1参照)。そこで、故障した衛星や衛星の残滓等を別に打ち上げられた作業衛星によって回収すれば、当該故障衛星等の不具合や故障について、直接原因等を調査することができる。
特開2004−098959号公報
衛星に不具合や故障が発生する以前において、テレメトリ・コマンド回線の通信速度が低速であるために、十分な属性情報を得ることはできなかった。特に、当該不具合や故障に到るまでの状況等について十分な属性情報を得ることができないために、衛星の不具合等の原因等についての推定ができない場合が一定割合で生じていた。また、本来は復旧が可能であろうと思われる特定の不具合について、当該不具合についての属性情報が少ない(又は無い)ために、復旧できなかったり、当該衛星を不本意な状態(軽負荷モード(LLM; Low Load Mode)の状態)で運用せざるを得なかった。
また、衛星に不具合や故障が発生した後において、トランスポンダが使用できないような不具合を起こした衛星や故障した衛星においては、多くは通信手段が絶たれ、テレメトリ・コマンド回線によっては衛星の属性情報を取得することができない。従って、それ以後の属性情報を得ることはできず、衛星の不具合等の原因等については推定することしかできないか、又は、推定することすらできなかった。この場合、過去の経験等からある程度の正確さで原因等を推定することができたとしても、あくまでも特定された原因は仮定でしかない。
一方、故障した衛星等を回収すれば、故障衛星の故障の原因等については正確に知り得るが、その費用は膨大なものになる。従って、全ての衛星に適用することはできない。また、多少の障害はあるが未だ軌道上で運用されている衛星については、回収することはできない。
以上とは別に、衛星の打ち上げ前において、地上において衛星についての種々の試験を行う。この場合、テレメトリ・コマンド回線を用いることはできないので、例えば真空室の内部に設置した衛星と外部の試験装置との間をケーブルで接続して、種々の試験データを得ている。しかし、この方法では、試験の都度に配線を行わなければならず煩わしい。また、例えば真空室等の試験装置に衛星毎に異なるケーブルの接続部を設けなければならず、負担が大きかった。
本発明は、衛星に不具合や故障が発生した以後においても当該衛星の属性情報を収集することが可能な衛星情報自律配信衛星を提供することを目的とする。
また、本発明は、衛星に不具合や故障が発生した以後においても当該衛星の属性情報を収集することが可能な衛星情報収集システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、地上において、打ち上げ前の衛星に不具合や故障が発生しているか否かを少ない負担で試験することが可能な衛星地上試験システムを提供することを目的とする。
本発明の衛星情報自律配信衛星は、衛星の衛星バスシステムと、前記衛星バスシステムを動作させる第1の電源と、前記第1の電源とは独立に設けられた第2の電源と、前記第2の電源で動作し、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、当該衛星の属性情報を収集して格納する情報収集装置と、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、所定の光を受信した場合に、所定の制御信号を形成する光受信部と、前記第2の電源で動作し、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、前記所定の光を受信した場合に当該光の反射波に変調信号を重畳することにより変調された反射光を送信する反射型光変調装置であって、前記制御信号の形成に応じて前記情報収集装置に格納された前記属性情報に基づいて変調信号が形成された場合に、当該変調信号を用いて前記所定の光に前記属性情報を重畳した反射光を送信する反射型光変調装置とを備える。
本発明の衛星情報収集システムは、情報収集局と、軌道上の衛星とからなる衛星情報収集システムであって、前記情報収集局は、所定の光を送信する光送信器と、前記所定の光が前記衛星で反射された反射光を受信する光受信器とからなり、前記衛星は、当該衛星の衛星バスシステムと、前記衛星バスシステムを動作させる第1の電源と、前記第1の電源とは独立に設けられた第2の電源と、前記第2の電源で動作し、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、当該衛星の属性情報を収集して格納する情報収集装置と、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、前記所定の光を受信した場合に、所定の制御信号を形成する光受信部と、前記第2の電源で動作し、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、前記所定の光を受信した場合に当該光の反射波に変調信号を重畳することにより変調された反射光を送信する反射型光変調装置であって、前記制御信号の形成に応じて前記情報収集装置に格納された前記属性情報に基づいて変調信号が形成された場合に、当該変調信号を用いて前記所定の光に前記属性情報を重畳した反射光を送信する反射型光変調装置とを備える。
本発明の衛星地上試験システムは、試験局と、打ち上げ前の衛星とからなる衛星地上試験システムであって、前記試験局は、所定の光を送信する光送信器と、前記所定の光が前記衛星で反射された反射光を受信する光受信器とからなり、前記衛星は、当該衛星の衛星バスシステムと、前記衛星バスシステムを動作させる第1の電源と、前記第1の電源とは独立に設けられた第2の電源と、前記第2の電源で動作し、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、当該衛星の属性情報を収集して格納する情報収集装置と、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、前記所定の光を受信した場合に、所定の制御信号を形成する光受信部と、前記第2の電源で動作し、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、前記所定の光を受信した場合に当該光の反射波に変調信号を重畳することにより変調された反射光を送信する反射型光変調装置であって、前記制御信号の形成に応じて前記情報収集装置に格納された前記属性情報に基づいて変調信号が形成された場合に、当該変調信号を用いて前記所定の光に前記属性情報を重畳した反射光を送信する反射型光変調装置とを備える。
本発明の衛星情報自律配信衛星及び衛星情報収集システムによれば、当該衛星バスシステムを動作させる第1の電源とは独立に設けられた第2の電源で動作する反射型光変調装置が設けられる。反射型光変調装置は、情報収集局から送信された所定の光の受信に応じて属性情報に基づいて変調信号が形成された場合に、当該衛星の属性情報を重畳した反射光を送信する。反射型光変調装置は、第2の電源で動作するので、衛星バスシステム又は第1の電源に不具合等が生じた後でも、情報収集局から送信した光の反射波を受信することにより、当該衛星からその不具合の状態を示す情報を含む属性情報を得ることができる。
従って、衛星の通常の運用状態(衛星に不具合や故障が発生する以前)において、データの伝送速度が十分に高速である光通信により、必要に応じて、十分な属性情報を得ることができる。これにより、当該不具合や故障に到るまでの状況等について十分な属性情報を得ることができ、衛星の不具合等の原因等についての正確な解析を行うことができる。また、本来は復旧が可能であるにもかかわらず属性情報が得られないために復旧できなかった不具合等について、十分な属性情報が得られるので、復旧することができ、また、当該衛星を軽負荷モードで運用する状態を減らすことができる。
また、衛星に不具合や故障が発生した後において、通信手段が絶たれたとしても、衛星の属性情報を取得することができる。従って、それ以後の属性情報をも得ることができ、衛星の不具合等の原因等について解析することができる。特に、不具合等の発生の過程での属性情報も得ることができるので、極めて正確な解析を行うことができる。
更に、不具合等の発生した衛星等を回収することなく、全ての衛星について、当該不具合等の発生の前後にわたって属性情報を得ることができる。また、多少の障害はあるが未だ軌道上で運用されている衛星については、回収することなく、属性情報を得ることができ、又は、これに基づいて復旧させることができる。
本発明の衛星情報自律配信衛星によれば、当該衛星バスシステムを動作させる第1の電源とは独立に設けられた第2の電源で動作する情報配信装置が設けられる。情報配信装置は、第2の電源で動作するので、衛星バスシステム又は第1の電源に不具合等が生じた後でも、当該衛星からその不具合の状態を示す情報を含む属性情報を得ることができる。
従って、前述のように、衛星の不具合や故障に到るまでの状況等について十分な属性情報を得ることができ、その正確な解析を行うことができ、属性情報が得られないために復旧できなかった不具合等について復旧することができ、当該衛星を軽負荷モードで運用する状態を減らすことができる。また、衛星に不具合や故障が発生した後において、衛星の属性情報を取得することができるので、衛星の不具合等の原因等について極めて正確な解析を行うことができる。更に、全ての衛星について、当該不具合等の発生の前後にわたって属性情報を得ることができ、また、多少の障害はあるが未だ軌道上で運用されている衛星について、属性情報を得てこれに基づいて復旧させることができる。
本発明の衛星地上試験システムによれば、反射型光変調装置により、所定の光の受信に応じて属性情報に基づいて変調信号が形成された場合に、当該衛星の属性情報を重畳した反射光を送信することができる。従って、衛星の打ち上げ前における地上での衛星の試験において、例えば真空室の内部に設置した衛星との間の光通信により種々のデータを得ることができるので、外部の試験装置との間をケーブルで接続する必要をなくし、また、例えば真空室等の試験装置に衛星毎に異なるケーブルの接続部を設ける必要をなくすことができ、更には、衛星の種類を問わず、衛星の試験データ取得のインタフェースを統一することができる。
図1は衛星情報収集システムの構成図であり、本発明の衛星情報収集システムの構成を示す。図1の例において、衛星情報収集システムは、図2に示すように、地上に設けられた情報収集局1(以下、地上局1と言う)と、打ち上げられた軌道100上の衛星(人工衛星)2とからなる。衛星2は、本発明に従う衛星情報自律配信衛星である。
地上局1は、光送信器11と光受信器14とからなる。光送信器11は、衛星2に向けて所定の(即ち、予め定められた)光200を送信(照射)する。所定の光200としては、所定の波長のレーザー光200が用いられる(以下、他の名称を用いる場合もある)。従って、図1においては、光送信器11から照射された光がある角度で広がるように図示しているが、実際には、殆ど広がることなく直進する(実際には、図2に示すように例えば50μラジアンのビーム広がりθを持つ)。図1は、後述する反射型光変調装置27が、光送信器11から照射されたレーザー光200の進路に入ることを示している。
光受信器14は、所定の光200が衛星2で反射された反射光を受信(受光)する。このために、光受信器14は、ハーフミラー12と、集光レンズ13とを備える。従って、光送信器11から照射された光は、実際は、ハーフミラー12を介して軌道100上の衛星2に向けて出力される。一方、衛星2で反射した反射光は、ハーフミラー12で方向を変えられて集光レンズ13に入射して集光されて、光受信器14に入射する。レーザー光200を用いることにより、地上局1と衛星2との間の距離が数百キロあっても、十分に光通信を行うことができる。なお、ハーフミラー12及び集光レンズ13は、光通信を行う距離が近い場合(例えば、図9の衛星間通信の場合、又は、図10の地上試験の場合)には、省略しても良い。
衛星2は、その基本的な構成である衛星バスシステム21とその(第1の)電源22とからなるが、これに加えて、本発明に従って、衛星タグシステム23とその(第2の)電源24とを備える。衛星タグシステム23は、独自の電源24を備えるので、衛星バスシステム21とは独立なシステムであって、自律的に稼動することができ、衛星バスシステム21側に依存しないで衛星2の属性情報を収集することができる。これにより、衛星2は衛星情報自律配信衛星とされる。衛星タグシステム23は、衛星バスシステム21とは独立に設けられ、情報収集装置25、光受信部(光受信器)26、反射型光変調装置27からなる。
この例では、衛星タグシステム23は、衛星バスシステム21と同様に、金属によるシールド板(図示せず)により保護される。また、衛星タグシステム23を構成する部品は、耐放射線性を持つ部品とされるか機能冗長構成とされる。これにより、衛星タグシステム23の耐放射線特性を強化して、信頼性を向上している。
衛星バスシステム21は、当該衛星2の機能(ミッション)及びこれに付随する機能を実現するための各種装置(コンポーネント)であって、図3に示すように、複数のコンポーネント211からなる。第1の電源22は、衛星バスシステム21(の複数のコンポーネント211)を動作させ、例えば太陽電池及びこれが発電した電力を蓄電する蓄電池(バッテリ)からなる。複数のコンポーネント211は、図3に示すように、例えば姿勢制御系、電源系、通信系、ミッション系等からなる。なお、第1の電源22は、実際は、複数のコンポーネント211の1個(電源系)である。
衛星タグシステム23において、その(第2の)電源24は、第1の電源22とは独立に設けられ、例えば太陽電池及びこれが発電した電力を蓄電する蓄電池(バッテリ)からなる。第2の電源24は、第1の電源22より小型である。第1の電源22及び/又は衛星バスシステム21に故障や不都合が生じても、第2の電源24は衛星タグシステム23への給電を続けることができ、これにより、衛星タグシステム23は動作を続けることができる。
情報収集装置25は、第2の電源24で動作し、衛星バスシステム21とは独立に設けられ、当該衛星2の属性情報を収集して格納する。衛星2の属性情報は、例えば衛星2の識別情報と、衛星バスシステム21の属性情報とを含む。衛星2の識別情報は、例えば当該衛星2に付与されたユニークな識別番号であり、予め共有メモリ212(の所定の位置)に保持される。これにより、当該衛星2の種々の情報(例えば、軌道100、推力、機能、履歴、設計図等)を特定することができる。衛星バスシステム21の属性情報は、例えば電圧、電流、温度、当該衛星2のステータス情報(当該衛星2の位置、速度等)等である。また、衛星バスシステム21の属性情報は、例えばカメラで撮影された画像(例えば、気象衛星における台風の画像等)であっても良く、故障する直前のフライトデータであっても良い。
この例では、情報収集装置25は、複数のコンポーネント211の各々から当該属性情報を収集する。このために、この例の情報収集装置25は、図3に示すように、デジタル信号モニタ253とアナログ信号モニタ254とを備える。デジタル信号モニタ253は、衛星バスシステム21のデジタルデータを読み取る。具体的には、衛星バスシステム21の複数のコンポーネント211の共有メモリ212(の所定の位置)の内容を読み取る。複数のコンポーネント211は、自己の属性情報を共有メモリ212(の所定の位置)に書き込む。書き込むべき属性情報は、複数のコンポーネント211毎に予め定められる。複数のコンポーネント211の各々がメモリを備えるようにしても良い。アナログ信号モニタ254は、非接触型センサ256により衛星バスシステム21のアナログデータを読み取る。具体的には、非接触型センサ256は、情報収集装置25の一部であるが、アナログ信号観測点213に対応して設けられる。アナログ信号観測点213は、衛星バスシステム21の複数のコンポーネント211において電流や温度等を読み取るべき観測点である。非接触型センサ256としては、電流計や熱電対等の読み取るべきデータに応じて適切な手段が用いられる。
この例のアナログ信号モニタ254は、A/D変換器255を備える。これにより、アナログ信号モニタ254は、実際には、アナログ信号観測点213から読み取ったアナログデータをデジタルデータに変換して(データ収集部252に)出力する。
この例では、情報収集装置25は、収集処理部251、データ収集部252を備える。収集処理部251は、デジタル信号モニタ253及びアナログ信号モニタ254に、一定の時間間隔でサイクリックに(繰り返し)、各々が読み取るべきデータ(属性情報)を読み取らせ、データ収集部252へ出力させる。なお、所定のタイミング(例えば、後述する軽負荷モードで動作していることを検出した場合)で、当該読み取りを行わせるようにしても良い。データ収集部252は、デジタル信号モニタ253及びアナログ信号モニタ254からのデジタルデータ(属性情報)を受信すると、当該デジタルデータをそのメモリ(図示せず)の所定の位置に保持する。なお、正常なデータは廃棄するようにしても良い。収集処理部251は、後述するように、光受信部26からの所定の制御信号を受信すると、その時点でデータ収集部252が保持している属性情報を読み出して、反射型光変調装置27(の変調制御部273)に入力する。読み出されたデータは当該メモリから消去される。
光受信部26は、第2の電源24で動作し、衛星バスシステム21とは独立に設けられ、地上局1から送信された所定の光200を受信した場合に、所定の制御信号を形成して、この例では情報収集装置25に入力する。光受信部26は、例えばCCD(電荷結合素子)からなる。光受信部26は、反射型光変調装置27に隣接して設けられ、反射型光変調装置27に照射された光200の僅かな広がりθ(例えば、50μラジアン)を利用して、当該光200を制御信号の形成に利用するものである。このように、光受信部26は、地上局1を追尾する機能を持たないので、衛星バスシステム21の故障等の後も小さい電力で自律的な通信を行うことができる。
反射型光変調装置27は、第2の電源24で動作し、衛星バスシステム21とは独立に設けられ、地上局1から送信された所定の光200を受信した場合に当該光200の反射波に変調信号を重畳することにより変調された反射光を送信する。反射型光変調装置27は、変調信号が形成された場合に(即ち、制御信号が入力された場合に)、当該変調信号を用いて所定の光200に属性情報を重畳した反射光を送信する。変調信号は、変調制御部273において、前述のように、光受信部26における制御信号の形成に応じて、情報収集装置25に格納された属性情報に基づいて形成される。属性情報が存在しない場合、変調信号は形成されないか、又は、所定の信号として意味の無い変調信号とされる。
反射型光変調装置27は、入射した光を変調する空間光変調器271と、光の入射した方向に光を反射する光反射器(CCR)272と、変調信号を空間光変調器271に入力する変調制御部273とからなる。従って、空間光変調器271には衛星2の属性情報(を含む情報)が入力される。これにより、地上局1から送信された光信号200が変調されて、図1に示すように、当該光200を送信した地上局1に返信される。この結果、地上から衛星2の属性情報を知ることができる。なお、変調制御部273は、情報収集装置25の一部であっても良い。
このように、衛星タグシステム23の通信手段として、反射型光変調装置27を用いることにより、高消費電力でアクティブな電力送信デバイスを排除することができる。これにより、衛星バスシステム21の故障等の後も小さい電力で自律的な通信を行うことができ、衛星2の外部からの通信を契機として受動的に属性情報を送受信することができる。また、光通信を用いることにより、無線通信の規制を受けることなく、衛星2との間の長距離の通信を行うことができ、また、高速でかつセキュアな通信を行うことができる。なお、通信プロトコルとして、地上局1の認証を行うようにすることにより、よりセキュアなものとすることができる。
例えば、地上局1から衛星2(の反射型光変調装置27及び光受信部26)を追尾して、常時レーザー光200を照射することにより、連続的にリアルタイムで属性情報を得ることができる。また、一定の時間間隔でサイクリックにレーザー光200を照射することにより、その時点での属性情報、又は、メモリに蓄積した連続した属性情報を得ることができる。また、正常な属性情報は廃棄して、異常な属性情報のみをデータ収集部252のメモリ(図示せず)に蓄積しておくことにより、サイクリックにレーザー光200を照射された時点で、異常な属性情報のみを得ることができる。
反射型光変調装置27としては、以下のようなものを用いれば良い。例えば、1996年9月に米国ユタ州立大学において、直径2.5cm、28kgの液晶による変調器を用いた反射型光変調通信装置(システム)の実験が行われている。バルーンを用いた34kmの通信実験で伝送速度は1200bit/s、RS232Cと互換性のある信号でデータ伝送に成功している。スターファイア光地上局の1.5m望遠鏡を用いて、出力5W、波長810nm、50μラジアンのビーム広がりでレーザを伝送している( C. M. Swenson and C. A. Steed, “Low Power FLC-based Retromodulator Communications System, ” Proc. SPIE, Vo. 2990, pp. 296-310, 1996. )。
また、米軍によりMQW(Multiple Quantum Wells)の技術を用いた反射型光変調通信装置(システム)が提案されている。変調デバイスとしてある程度高速に変調できるMQWを利用して、無人飛行機や探査機等に搭載して情報を伝送する用途が考えられている(G. C. Gilbreath, et.al., "Large-Aperture Multiple Quantum Well Modulating Retroreflector for Free-Space Optical Data Transfer on Unmanned Aerial Vehicles", Optical Engineering Vol. 40, no. 7, pp. 1348-1356, July 2001. )。
以上のような反射型光変調装置27は、その外観が数十cm以下と比較的小型であるので、衛星2に容易に搭載することができる。光受信部26も同様に小型であるので、衛星2に容易に搭載することができる。
なお、反射型光変調装置27は、周知の液晶と光反射器272とを組み合わせた装置であっても良い。この場合、低速であるが低消費電力で小型のものが得られる。また、周知の高速光変調器と光反射器272とを組み合わせた装置であっても良い。この場合、高速通信が可能である。また、この場合、入射した光の方向にそのまま光を反射できるキャッツアイの機能と、紙のように薄くフレキシブルに可変する機能を持つシート型キャッツアイのようなフレキシブルな装置を実現することができる。更に、光反射器272の代わりにフォトリフラクティブ(位相共役)デバイスを用いた装置であっても良い。
以上のように、本発明の衛星情報収集システムにおいては、衛星2の衛星バスシステム21が故障した場合においても、情報収集装置25は、当該衛星2の属性情報を収集して格納し、光受信部26はレーザー光200の入射に応じて制御信号を形成し、反射型光変調装置27は、制御信号の形成に応じて情報収集装置25に格納された属性情報に基づいて変調信号が形成された場合に、当該変調信号を用いて所定の光200に属性情報を重畳した反射光を送信する。これにより、衛星バスシステム21が故障した後も、衛星2の属性情報を得ることができる。
これにより、例えば不具合を起こした衛星2の状態を属性情報として得ることができ、今まで殆ど原因特定が仮定でしかなかった軌道100上の衛星2の不具合の究明を行うことができる。また、宇宙保険のリスク要素(高頻度、巨大性、統計基盤の不安定さ)に加え、「事故が起こった際に、損害状況を実際に見ることができない」という現実を改善することができ、ラーニングカーブ(学習曲線)描画に貢献することができる。
図4は、他の衛星情報収集システムの構成図であり、本発明の衛星情報収集システムの他の構成を示す。図4は図3に対応する図であり、衛星2の構成を示す。
図4の例において、情報収集装置25は、複数のコンポーネント211の各々から、非接触の情報収集手段により当該属性情報を収集する。この例では、非接触の情報収集手段として、周知のICタグ(RFID)システムを備える。
即ち、複数のコンポーネント211の各々は、非接触の情報収集手段としてICタグ214を備え、当該コンポーネント211の属性情報を当該ICタグ214に書き込む。書き込むべき属性情報は、複数のコンポーネント211毎に予め定められる。ICタグ214は、非電池型とされ、例えば周知のICチップのサイズのものとされる。これにより、ICタグ214はICタグリーダ257からの受信電波に基づいて動作することができるので、衛星バスシステム21の故障後も属性情報を得ることができる。情報収集装置25は、非接触の情報収集手段としてICタグリーダ257を備える。ICタグリーダ257は、収集処理部251の指示に従って、一定の時間間隔でサイクリックに又は所定のタイミングで、複数のコンポーネント211の各々のICタグ214から当該ICタグ214に書き込まれた当該コンポーネント211の属性情報を読み取り、データ収集部252へ送る。
図5は、他の衛星情報収集システムの構成図であり、本発明の衛星情報収集システムの他の構成を示す。図5は図3に対応する図であり、衛星2の構成を示す。
図5の例において、情報収集装置25(の収集処理部251)は、衛星バスシステム21が軽負荷(LLM)モードで動作していることを検出した場合に、軽負荷モードで動作している衛星バスシステム21の属性情報を収集する。このために、情報収集装置25は、軽負荷モードの信号(LLM信号)を検出する非接触型センサ258を備える。LLM信号は、発生電力又は消費電力の異常が生じた場合に形成される。非接触型センサ258は、LLM信号観測点215に対応して設けられ、衛星バスシステム21を監視し、これが出力するLLM信号を検出する。LLM信号観測点215は、電源系のコンポーネント211においてLLM信号の送出される配線上の観測点である。非接触型センサ258としては、例えば電磁コイル等からなる電流検出器を用いれば良い。
非接触型センサ258の出力は、前述のように、データ収集部252に入力され、そのメモリの所定の位置に保持される。収集処理部251は、当該所定の位置への書き込みを所定の周期で調べ、LLM信号が書き込まれると、それ以後、前述のように、デジタル信号モニタ253及びアナログ信号モニタ254に読み取るべきデータ(属性情報)を所定の周期で読み取らせ、データ収集部252に送らせ所定の位置に保持させる。
この例では、情報収集装置25において、収集処理部251が衛星バスシステム21を診断する。即ち、情報収集装置25は、衛星バスシステム21が軽負荷モードで動作していることを検出した場合に、収集処理部251の診断ルーチン(図示せず)を起動する。診断ルーチンは、収集処理部251により起動された場合に、衛星バスシステム21を診断し、その結果である診断情報をも(属性情報として)収集する。診断情報は、前述のように、LLM信号が書き込まれた以後にデータ収集部252の所定の位置に保持されたデータからなる。
以上のように、衛星バスシステム21が軽負荷モードで動作している場合においても、情報収集装置25は当該衛星2の属性情報を収集して格納し、光受信部26は制御信号を形成し、反射型光変調装置27は、制御信号の形成に応じて情報収集装置25に格納された属性情報に基づいて変調信号が形成された場合に、当該変調信号を用いて所定の光200に属性情報を重畳した反射光を送信する。
図6は、他の衛星情報収集システムの構成図であり、本発明の衛星情報収集システムの他の構成を示す。即ち、図6は、主として衛星2の側面(空間光変調器271、光反射器272及び光受信部26の設けられた面)の構成を拡大して示す。
図6の例においては、反射型光変調装置27は、空間光変調器271と光反射器272とからなるエレメントを、複数個、マトリクス状に並べることにより構成される。これにより、地上局1から照射された光の受光面積を大きくすることができ、当該衛星2の追尾を容易に行うことができ、より確実に属性情報を得ることができる。
図7は、他の衛星情報収集システムの構成図であり、本発明の衛星情報収集システムの他の構成を示す。図7は図1に対応する図であり、衛星2の構成を示す。
図7の例において、反射型光変調装置27は、地上局1から照射された所定の光200を受信した場合に、当該光の受信強度に応じてデータ伝送速度を変更する。このために、光受信部26の出力する信号をA/D変換器28によりA/D変換して、その受信強度を求める。情報収集装置25(の収集処理部251)は、受信強度が強い場合には距離が近いので、データ伝送速度を速くする。即ち、変調信号の変調周波数を高くする。また、情報収集装置25(の収集処理部251)は、受信強度が弱い場合には距離が遠いので、データ伝送速度を遅くする。即ち、変調信号の変調周波数を低くする。これにより、データ伝送をできるだけ高速でかつ確実に行うことができる。
図8は、他の衛星情報収集システムの構成図であり、本発明の衛星情報収集システムの他の構成を示す。図8は図1に対応する図であり、衛星2の構成を示す。
図8の例において、情報配信装置27’は、第2の電源24で動作し、衛星バスシステム21とは独立に設けられ、電波例えばマイクロ波帯での通信により、情報収集装置25に格納された属性情報を含む信号を送信する。即ち、図1の例におけるレーザー光200の照射に変えて、衛星2(の情報配信装置27’)に向けて所定の波長のマイクロ波300を照射するようにする。情報配信装置27’は、ICタグシステムと同様の原理で、当該マイクロ波300の反射波に属性情報を含む信号を重畳して、当該マイクロ波300を照射した地上局1に返信する。これにより、地上局1からのマイクロ波300の照射により、地上局1に属性データを送信することができる。
なお、地上局1にからではなく、以下に述べる衛星2の軌道100とは別の軌道100上の他の衛星2’からマイクロ波300を照射するようにしても良い。この場合、通信距離が短くて済むので、確実にマイクロ波300での通信を行うことができる。また、レーザー光200の照射に変えて、衛星2(の反射型光変調装置27及び光受信部26)に向けて準光学的に取り扱うことが可能な短波長のマイクロ波300を照射するようにしても良い。
以上の説明においては、図1において説明したように、情報収集局1が地上に設けられたもの(地上局1)である場合について説明した(図2の場合)。しかし、情報収集局1は、図9に示すように、衛星2の軌道100とは別の軌道101上の他の衛星2’に設けられていても良い(衛星局であっても良い)。他の衛星2’は、軌道上メンテナンスシステム(OMS)のメンテナンス衛星(診断衛星)であっても良く、又は、フォーメーションフライト(複数の衛星2による連帯飛行)衛星の1個であっても良い。
他の衛星2’がメンテナンス衛星である場合、軌道上メンテナンスシステムにおいて、(故障した)衛星2又は更に別の軌道102上の他の(故障していない)衛星2’’の識別情報及び属性情報をリモートで得ることができるので、軌道上診断を可能とし、かつ、実効あるものとすることができる。また、別の軌道101上の他の衛星2’がフォーメーションフライト衛星の1個である場合、フォーメーションを組む衛星2及び衛星2’’の属性情報として位置情報を得ることができるので、フォーメーションフライト衛星同士の衝突回避制御を確実に行うことができ、また、協調したフォーメーション位置の最適制御を行うことができる。この場合、フォーメーションフライト衛星の各々に本発明の機能を備えることにより、相互の位置情報を共有し、完全なフォーメーションフライトを可能とすることができる。なお、地上局1でフォーメーションフライト衛星の全ての属性情報を監視することによっても、同様のフライトを実現することができる。
以上の説明においては、衛星2が打ち上げられた後について説明した。しかし、本発明は、図10に示すように、衛星2が打ち上げ前であっても適用することができる。
即ち、本発明は、衛星地上試験システム(地上チェックアウト装置(AGE)4)にも適用することができる。例えば、衛星地上試験システムを、試験局1’と、打ち上げ前の衛星2と、地上チェックアウト装置4とで構成する。試験局1’は、地上チェックアウト装置4に接続され、衛星2から得たその属性情報を地上チェックアウト装置4に送る。試験局1’は、地上局1に相当する。即ち、地上局1と同様の構成とされる。衛星2は、打ち上げ前の衛星2(図1の衛星2)である。
この例において、試験局1’は真空室3の透明窓31を通して、衛星2に対して所定の光(レーザー光)200を照射する。光受信部26は、試験局1’から送信された所定の光200を受信した場合に、所定の制御信号を形成して反射型光変調装置27に入力する。このために、図10に示すように、例えば真空室3の内部において、衛星2は、真空室3の外部の試験局1’に対向する位置に設置され、地上試験のための所要の動作をさせられる。
これにより、衛星2の地上チェックアウト装置4において、機械的なワイヤ配線を不要とすることができるので、試験局1’及び真空室3等の実験設備をどの衛星2にも共通的に使用することができる。更に、このように当該光通信の通信インタフェースを共通化することに加えて、そのプロトコルを共通化することにより、衛星2毎に新規に開発していた地上チェックアウト装置4を統一することができる。
以上、本発明をその実施の形態に従って説明したが、本発明は、その主旨の範囲において種々の変形が可能である。例えば、本発明は、軌道100上の衛星2や打ち上げ前の衛星2に限らず、一般の宇宙船にも適用することができる。また、軌道上の宇宙ステーションや惑星上に建設された宇宙ステーションにも適用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、衛星情報自律配信衛星及び衛星情報収集システムにおいて、衛星の通常の運用状態において、高速な光通信により十分な属性情報を得ることができるので、当該不具合や故障に到るまでの状況等についての正確な解析を行うことができ、また、不具合等を復旧することができる可能性を高めることができる。また、衛星に不具合や故障が発生した後においても、衛星の属性情報を取得することができるので、衛星の不具合等の原因等について極めて正確な解析を行うことができる。更に、不具合等の発生した衛星等を回収することなく、全ての衛星について、当該不具合等の発生の前後にわたって属性情報を得ることができる。また、多少の障害はあるが未だ軌道上で運用されている衛星については、回収することなく、属性情報を得ることができ、又は、これに基づいて復旧させることができる。
本発明によれば、衛星地上試験システムにおいて、例えば真空室の内部に設置した衛星との間の光通信により種々のデータを得ることができるので、外部の試験装置との間をケーブルで接続したり、試験装置に衛星毎に異なるケーブルの接続部を設ける必要をなくすことができ、衛星の種類を問わず試験データ取得のインタフェースを統一することができる。
本発明の衛星情報収集システム構成図である。 本発明の衛星情報収集システム説明図である。 本発明の衛星情報収集システム説明図である。 本発明の衛星情報収集システム説明図である。 本発明の衛星情報収集システム説明図である。 本発明の他の衛星情報収集システム構成図である。 本発明の他の衛星情報収集システム構成図である。 本発明の他の衛星情報収集システム構成図である。 本発明の他の衛星情報収集システム説明図である。 本発明の衛星地上試験システム構成図である。
符号の説明
1 情報収集局(地上局又は衛星局)
2 衛星(人工衛星)
11 光送信器
12 ハーフミラー
13 集光レンズ
14 光受信器
21 衛星バスシステム
22 第1の電源
23 衛星タグシステム
24 第2の電源
25 情報収集装置
26 光受信部
27 反射型光変調装置

Claims (16)

  1. 星の衛星バスシステムと、
    前記衛星バスシステムを動作させる第1の電源と、
    前記第1の電源とは独立に設けられた第2の電源と、
    前記第2の電源で動作し、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、当該衛星の属性情報を収集して格納する情報収集装置と、
    前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、所定の光を受信した場合に、所定の制御信号を形成する光受信部と、
    前記第2の電源で動作し、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、前記所定の光を受信した場合に当該光の反射波に変調信号を重畳することにより変調された反射光を送信する反射型光変調装置であって、前記制御信号の形成に応じて前記情報収集装置に格納された前記属性情報に基づいて変調信号が形成された場合に、当該変調信号を用いて前記所定の光に前記属性情報を重畳した反射光を送信する反射型光変調装置とを備える
    ことを特徴とする衛星情報自律配信衛星。
  2. 前記反射型光変調装置は、光の入射した方向に光を反射する光反射器と、入射した光を変調する空間光変調器とからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の衛星情報自律配信衛星。
  3. 前記反射型光変調装置は、前記光反射器と空間光変調器とからなるエレメントを、複数個マトリクス状に並べてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の衛星情報自律配信衛星。
  4. 前記反射型光変調装置は、前記所定の光を受信した場合に、当該光の受信強度に応じてデータ伝送速度を変更する
    ことを特徴とする請求項1記載の衛星情報自律配信衛星。
  5. 前記衛星の属性情報は、前記衛星の識別情報と、前記衛星バスシステムの属性情報とを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の衛星情報自律配信衛星。
  6. 前記情報収集装置は、前記衛星バスシステムのデジタルデータを読み取るデジタル信号モニタと、非接触型センサにより前記衛星バスシステムのアナログデータを読み取るアナログ信号モニタとを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の衛星情報自律配信衛星。
  7. 前記衛星バスシステムは、複数のコンポーネントからなり、
    前記情報収集装置は、前記複数のコンポーネントの各々から当該属性情報を収集する
    ことを特徴とする請求項1記載の衛星情報自律配信衛星。
  8. 前記情報収集装置は、前記複数のコンポーネントの各々から、非接触の情報収集手段により当該属性情報を収集する
    ことを特徴とする請求項7記載の衛星情報自律配信衛星。
  9. 前記複数のコンポーネントの各々は、前記非接触の情報収集手段としてICタグを備え、当該コンポーネントの属性情報を当該ICタグに書き込み、
    前記情報収集装置は、前記非接触の情報収集手段としてICタグリーダを備え、前記複数のコンポーネントの各々のICタグから当該ICタグに書き込まれた当該コンポーネントの属性情報を読み取る
    ことを特徴とする請求項8記載の衛星情報自律配信衛星。
  10. 前記情報収集装置は、前記衛星バスシステムが軽負荷モードで動作していることを検出した場合に、前記軽負荷モードで動作している前記衛星バスシステムの属性情報を収集する
    ことを特徴とする請求項1記載の衛星情報自律配信衛星。
  11. 前記情報収集装置は、前記衛星バスシステムを診断する診断処理部を備え、前記衛星バスシステムが軽負荷モードで動作していることを検出した場合に、前記診断処理部を起動し、
    前記診断処理部は、前記情報収集装置により起動された場合に、前記衛星バスシステムを診断し、その結果である診断情報を収集する
    ことを特徴とする請求項1記載の衛星情報自律配信衛星。
  12. 前記情報収集装置は、軽負荷モードの信号を検出する非接触型センサを備え、
    前記非接触型センサが、前記衛星バスシステムを監視し、これが出力する前記軽負荷モードの信号を検出する
    ことを特徴とする請求項10又は11記載の衛星情報自律配信衛星。
  13. 衛星バスシステムが軽負荷モードで動作している場合及び前記衛星バスシステムが故障した場合においても、前記情報収集装置は当該衛星の属性情報を収集して格納し、前記光受信部は前記制御信号を形成し、
    前記反射型光変調装置は、前記制御信号の形成に応じて前記情報収集装置に格納された前記属性情報に基づいて変調信号が形成された場合に、当該変調信号を用いて前記所定の光に前記属性情報を重畳した反射光を送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の衛星情報自律配信衛星。
  14. 情報収集局と、軌道上の衛星とからなる衛星情報収集システムであって、
    前記情報収集局は、
    所定の光を送信する光送信器と、
    前記所定の光が前記衛星で反射された反射光を受信する光受信器とからなり、
    前記衛星は、
    当該衛星の衛星バスシステムと、
    前記衛星バスシステムを動作させる第1の電源と、
    前記第1の電源とは独立に設けられた第2の電源と、
    前記第2の電源で動作し、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、当該衛星の属性情報を収集して格納する情報収集装置と、
    前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、前記所定の光を受信した場合に、所定の制御信号を形成する光受信部と、
    前記第2の電源で動作し、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、前記所定の光を受信した場合に当該光の反射波に変調信号を重畳することにより変調された反射光を送信する反射型光変調装置であって、前記制御信号の形成に応じて前記情報収集装置に格納された前記属性情報に基づいて変調信号が形成された場合に、当該変調信号を用いて前記所定の光に前記属性情報を重畳した反射光を送信する反射型光変調装置とを備える
    ことを特徴とする衛星情報収集システム。
  15. 試験局と、打ち上げ前の衛星とからなる衛星地上試験システムであって、
    前記試験局は、
    所定の光を送信する光送信器と、
    前記所定の光が前記衛星で反射された反射光を受信する光受信器とからなり、
    前記衛星は、
    当該衛星の衛星バスシステムと、
    前記衛星バスシステムを動作させる第1の電源と、
    前記第1の電源とは独立に設けられた第2の電源と、
    前記第2の電源で動作し、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、当該衛星の属性情報を収集して格納する情報収集装置と、
    前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、所定の光を受信した場合に、所定の制御信号を形成する光受信部と、
    前記第2の電源で動作し、前記衛星バスシステムとは独立に設けられ、前記所定の光を受信した場合に当該光の反射波に変調信号を重畳することにより変調された反射光を送信する反射型光変調装置であって、前記制御信号の形成に応じて前記情報収集装置に格納された前記属性情報に基づいて変調信号が形成された場合に、当該変調信号を用いて前記所定の光に前記属性情報を重畳した反射光を送信する反射型光変調装置とを備える
    ことを特徴とする衛星地上試験システム。
  16. 前記衛星は、前記試験局に対向する位置に設置され、
    前記反射型光変調装置は、光の入射した方向に光を反射する光反射器と、入射した光を変調する空間光変調器とからなる
    ことを特徴とする請求項15記載の衛星地上試験システム。
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