JPH0847879A - 結合装置および結合装置を有するロボットシステム - Google Patents

結合装置および結合装置を有するロボットシステム

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JPH0847879A
JPH0847879A JP18015994A JP18015994A JPH0847879A JP H0847879 A JPH0847879 A JP H0847879A JP 18015994 A JP18015994 A JP 18015994A JP 18015994 A JP18015994 A JP 18015994A JP H0847879 A JPH0847879 A JP H0847879A
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coupling
robot arm
coupling device
joint
satellite
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JP18015994A
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Takahiro Mitome
隆宏 三留
Naoya Ezawa
直也 江沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】対象物に2つの結合部を設けることなく、ロボ
ットア−ムによる対象物の移動および固定を可能にする
結合装置、および、これを用いたロボットシステムを提
供する。 【構成】ロボットシステム1000は、結合装置100
と、ロボットア−ム200と、ベ−ス部800とを備え
ている。ロボットア−ム200は、先端に結合部D23
0を備えている。結合装置100は、対象物側の結合部
と着脱可能に結合する結合部A160および結合部B1
20と、結合部D230と着脱可能に結合する結合部C
130を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロボットア−ム、特に、
宇宙において船外及び船内活動をするロボットのロボッ
トア−ムに取り付けられる結合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】対象物を把持するための結合装置を有す
るロボットア−ムは、既にいくつか提案されている。こ
のロボットア−ムは、結合装置に設けられている結合部
に対象物を結合させ、この対象物を目的の場所に移動す
る。
【0003】また、ロボットア−ムの結合装置には、例
えば、特開昭63−99189号公報に記載されている
「ロボット手首装置」がある。この装置は、エンドエフ
ェクタ、すなわち、対象物を掴むための結合部が交換可
能となっている。
【0004】ところで、ロボットア−ムが対象物を確実
に把持できるよう、対象物側にも結合部(把持用結合
部)を設ける場合がある。ロボットア−ムは、このよう
な対象物を運ぶ場合、まず、結合装置の結合部をこの把
持用結合部に結合させる。結合を完了させた後、ロボッ
トア−ムは、この対象物を所望の場所に移動する。
【0005】一方、対象物を所定の場所に固定するため
の結合装置も既に知られている。この結合装置は、例え
ば、対象物側に設けられる結合部(対象物側結合部)
と、対象物の設置場所に設けられる結合部(設置側結合
部)とから構成される。そして、対象物側結合部と設置
側結合部とが結合することで、対象物を所定の場所に固
定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロボッ
トア−ムによる移動と、所定の場所への固定が行われる
対象物については、移動のための把持用結合部と固定の
ための対象物側結合部を設ける必要がある。
【0007】対象物に2つの結合部を設けることは不都
合であり、対象物の構造を複雑にしてしまう。
【0008】以上の問題点を考慮し、本発明の目的は、
対象物に2つの結合部を設けることなく、ロボットア−
ムによる対象物の移動および固定を可能にする結合装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の態様によれば、複数の対象物をロボッ
トア−ムに結合させる結合装置において、前記複数の対
象物および前記ロボットア−ムのそれぞれは、前記結合
装置と結合するための結合部を備え、前記結合装置は、
前記複数の対象物の結合部と着脱可能に結合する複数の
対象物用結合部と、前記ロボットア−ムの結合部と着脱
可能に結合するア−ム用結合部とを備えることを特徴と
する結合装置が提供される。
【0010】上記目的を達成するための本発明の第2の
態様によれば、第1の態様において、前記ア−ム用結合
部は、前記複数の対象物の少なくとも一つの結合部と着
脱可能に結合可能であり、前記複数の対象物用結合部の
少なくとも一つは、前記ロボットア−ムの結合部と着脱
可能に結合可能であることを特徴とする結合装置が提供
される。
【0011】上記目的を達成するための本発明の第3の
態様によれば、第1または第2に態様における結合装置
と、前記結合装置に結合する前記ロボットア−ムと、前
記ロボットア−ムを支持するベ−ス部とを備え、前記ベ
−ス部は、前記複数の対象物用結合部の少なくとも一つ
と着脱可能に結合する結合部を有することを特徴とする
ロボットシステムが提供される。
【0012】上記目的を達成するための本発明の第4の
態様によれば、第1または第2の態様において、前記結
合装置は、前記ロボットア−ムと、当該結合装置に結合
している前記対象物との電気的接続を行うための接続手
段をさらに備えることを特徴とする結合装置が提供され
る。
【0013】上記目的を達成するための本発明の第5の
態様によれば、第1、第2または第4の態様において、
前記結合装置は、当該結合装置に結合している前記対象
物に電力を供給するための電力供給手段をさらに備える
ことを特徴とする結合装置が提供される。
【0014】
【作用】第1の態様において、複数の対象物用結合部
は、複数の対象物の結合部と着脱可能に結合することが
できる。また、ア−ム用結合部は、ロボットア−ムの結
合部と着脱可能に結合することができる。
【0015】第2の態様において、ア−ム用結合部は、
複数の対象物の少なくとも一つの結合部と着脱可能に結
合することができ、また、複数の対象物用結合部の少な
くとも一つは、ロボットア−ムの結合部と着脱可能に結
合することができる。
【0016】第3の態様において、ベ−ス部が有する結
合部は、複数の対象物用結合部の少なくとも一つと着脱
可能に結合することができる。
【0017】第4の態様において、接続手段は、ロボッ
トア−ムと、結合装置に結合している対象物との電気的
接続を行う。
【0018】第5の態様において、電力供給手段は、結
合装置に結合している対象物に電力を供給する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0020】図1には、本発明に係る結合装置が適用さ
れるロボットシステムが示されている。
【0021】図1に示すように、ロボットシステム10
00は、ベ−ス部800と、ベ−ス部800に設けられ
ているロボットア−ム200と、ロボットア−ム200
の先端に取り付けらている結合装置100とから構成さ
れる。ベ−ス部800は、ロボットア−ム200の姿勢
制御や結合装置100に関する制御を行う制御装置11
0を内蔵している。ロボットア−ム200は、前碗22
1と、上腕222と、関節211、212、213と、
手首190とから構成される。手首190は、関節21
4、215、216とから構成される。各関節の内部に
は、関節を駆動するためのアクチュエ−タ(図示せず)
が設けられている。各アクチュエ−タは、制御装置11
0からの制御信号に基づいて駆動し、各関節の関節角度
を変化させる。
【0022】ロボットア−ム200の各部位における運
動は以下の通りである。
【0023】前碗221を含むロボットア−ム200全
体は、関節211を介してベ−ス部800に対する回転
運動(矢印A方向の運動)を行う。また、前碗221
は、関節211に対する屈曲運動(矢印B方向の運動)
を行う。上碗222は、前碗221に対する屈曲運動
(矢印C方向の運動)を行う。関節214は、上腕22
2の軸方向に対して垂直な軸方向回りの回転運動(矢印
D方向の運動)を行う。また、関節215は、関節21
4の軸方向に対して垂直な軸方向回りの回転運動(矢印
E方向の運動)を行う。そして、関節216は、関節2
14および関節215のそれぞれに対して垂直な軸方向
回りの回転運動(矢印F方向の運動)を行う。また、関
節216の先端には、結合部D230が設けられてい
る。
【0024】結合装置100は、装置本体150と、結
合部D230に結合する結合部C130と、結合部A1
60と、結合部B120とを有する。結合部A160お
よび結合部B120は、ロボットア−ム200が目的の
対象物を把持する際に用いられる。
【0025】ロボットア−ム200は、目的の対象物を
運ぶ際、まず、関節216の結合部D230を結合装置
100の結合部C130に結合させて、結合装置100
を自身に取り付ける。つぎに、ロボットア−ム200
は、取り付けた結合装置100を移動させ、結合部A1
60または結合部B120を目的の対象物の結合部(こ
こで図示しない)に結合させる。このように結合装置1
00を介して目的の対象物を把持した後、ロボットア−
ム200は、この対象物を目的の場所に運ぶ。
【0026】つぎに、結合部D230および結合部C1
30について説明する。
【0027】本実施例において、結合部D230および
結合部C130は、図2に示すような構成になってい
る。もちろん、これ以外の構成を用いてもよい。
【0028】図2(a)において、結合部D230は、
結合部C130と係合する3本の爪(図2では、爪23
1のみ示されている)と、これらの爪を駆動する駆動機
構249と、駆動機構249を内部に収容する収容部2
32とを備えている。収容部232の後端部233は、
前述の関節216に固定されている。3本の爪のそれぞ
れは、収容部232の外周を3等分するように配置され
ている。尚、説明を簡略化するため、以下、爪231を
中心に説明する。
【0029】駆動機構249は、爪231に接続するリ
ンク234と、リンク234に接続する押板235と、
押板235に設けられているボ−ルスクリュ−236
と、ボ−ルスクリュ−236と係合するねじ237と、
ねじ237を回転させるための減速機238およびモ−
タ239とを備えている。
【0030】爪231は、収容部232の前端部240
にピン241により取り付けられ、当該ピン軸回りに回
転する。また、爪231の中央部には、リンク234が
ピン242により回転可能に接続されている。リンク2
34は、押板235にピン243により取り付けられ、
当該ピン軸回りに回転する。押板235は、ボ−ルスク
リュ−236により、ねじ237の回転にともなって、
ねじ237の軸方向に水平移動する。
【0031】モ−タ239のモ−タ軸244には、歯車
245が取り付けられている。減速機238は、歯車2
46を備えている。この歯車246は、歯車245と噛
み合う位置に配置されている。
【0032】モ−タ239は、歯車245を介して歯車
246を回転させる。減速機238は、歯車246の回
転を減速して、ねじ237に伝達する。尚、モ−タ23
9は、前述の制御装置110から指令を与えられて動作
するモ−タドライバ(図示せず)によって制御される。
【0033】また、収容部232の前端部240には電
気コネクタ247が設けられている。電気コネクタ24
7は、結合装置100側との信号の送受や電力供給を行
う際に用いられる。電気コネクタ247には、ケ−ブル
248が接続している。当該ケ−ブルは、ア−ム200
の内部を通って、前述した制御装置110をはじめベ−
ス部800に設けられている装置に接続している。
【0034】一方、結合部C130は、底付きの中空円
筒状部材であり、3つの案内斜面(案内斜面131のみ
示されている)と、3つの案内溝(案内溝132のみ示
されている)と、3つの固定孔(固定孔133、134
のみ示されている)とを備えている。また、結合部C1
30の中央部には、電気コネクタ247と接続する電気
コネクタ135が設けられている。電気コネクタ135
は、ケ−ブル136に接続している。
【0035】つぎに、ロボットア−ム200が結合部D
230を結合部C130に結合させる際の動作について
説明する。尚、前述と同様に爪231を中心に説明す
る。
【0036】図2(a)には、結合前の状態が示されて
おり、結合部D230の爪231の先端は、閉じた状態
で結合部C130に近づいていく。そして、爪231
は、案内斜面131に案内され、結合部C130の中央
部へ導かれる。図2(b)には、接近の終了段階が示さ
れている。このとき結合部D230のモ−タ239が回
転しはじめる。図2(c)には、結合開始段階が示され
ている。モ−タ239は、歯車245、246、および
減速機238を介してねじ237を回転させ、押板23
5を後端部233に近付ける。リンク234は、押板2
35とともに移動し、これにともなって、リンク234
に接続されている爪231は、ピン241を中心に回転
して外側に開いていく。案内溝132は、中心近くでは
幅が広く、中心から遠ざかるにしたがって幅が狭くなる
ように形成されており、爪231は、当該案内溝に案内
され、固定孔133に導かれる。爪231が、固定孔1
33をつき抜けて全開状態になると、結合部D230
は、結合部C130に接触する。そして、これと同時に
電気コネクタ135、247が接続し、電力および信号
の送受が可能となる。また、結合部D230および結合
部C130の結合を解除するためには、モ−タ239を
逆回転させればよい。
【0037】以上、結合部D230および結合部C13
0について記述したが、これらの結合部の一例は、特開
平1−169121号公報に記載されている。尚、本実
施例では、結合装置100の結合部B120は、この結
合部C130と同様な構成となっている。この場合、結
合部B120に結合する対象物側の結合部は、結合部D
230と同様な構成にすればよい。
【0038】つぎに、結合部A160について説明す
る。尚、結合部A160に結合する結合部は、目的の対
象物側に設けられる。
【0039】本実施例において、結合部A160と、結
合部A160に結合する結合部E310は、図3に示す
ような構成になっている。もちろん、この構成に限定さ
れない。
【0040】結合部A160は、把持部161と、結合
部E310と係合する3本の爪(162a、162b、
162c)とを備えている。3本の爪のそれぞれには、
フック部(163a、163b、163c)が形成され
ている。把持部161は、結合部A160が結合部E3
10に接触した際の接触力を検出する検出手段、例え
ば、力トルクセンサ164を介して装置本体150に固
定されている。前述の3本の爪は、把持部161の端部
側面に、当該把持部の外周を3等分するように設けられ
ている。把持部161の結合面165には、電磁石の磁
極166と、結合部A160と結合部E310との距離
を検出するための距離検出手段、例えば、近接スイッチ
167と、電気コネクタ179とが設けられている。近
接スイッチ167には、例えば、光学式または静電容量
式のものを用いることができる。電磁石の磁極166
は、ドライバ回路(図示せず)に接続され、当該ドライ
バ回路により磁力を制御される。
【0041】つぎに、把持部161の内部構造につい
て、爪162aを中心に説明する。
【0042】図3(b)に示すように、爪162aの一
端は、ピン168により把持部161の端部側面に回転
可能に取り付けられている。また、爪162aの中央部
は、リンク169にピン170により接続している。リ
ンク169は、ピン171により押板172に接続して
いる。押板172は、ボ−ルスクリュ−173に固定さ
れている。ボ−ルスクリュ−173は、押板172とと
もに、ねじ174の回転にともなって、ねじ174の軸
方向に移動する。また、把持部161の内部には、モ−
タ175、歯車176、177および減速機178が設
けられている。そして、モ−タ175が駆動すること
で、爪162a、162b、162cが開閉する。この
駆動方式は、図2(a)で示した結合部D230のもの
と同様である。
【0043】また、結合部A160の中央部には、電気
コネクタ179が設けられている。電気コネクタ179
は、対象物300との信号の送受や電力供給を行う際に
用いられる。電気コネクタ179には、ケ−ブル180
が接続している。当該ケ−ブルは、本体装置150の内
部において、結合部C130のケ−ブル136に接続し
ている。一方、結合部E310には、電気コネクタ17
9と接続する電気コネクタ312が設けられている。電
気コネクタ312には、ケ−ブル313が接続してい
る。
【0044】つぎに、ロボットア−ム200が結合部A
160を、対象物300の結合部E310に結合させる
際の動作について説明する。尚、説明を簡略化するた
め、爪162aを中心に説明する。
【0045】ロボットア−ム200は、まず、把部部1
61を対象物300の結合部E310に接近させる。こ
のとき近接センサ167は、把部部161の結合面16
5と結合部E310との距離を検出する。この検出結果
は検出信号として、前述した、結合部C130の電気コ
ネクタ135および結合部D230の電気コネクタ24
7(図2(a)参照)を介してべ−ス部800の制御装
置110に送られる。制御装置110は、この検出信号
を受けて、結合面165と結合部E310との距離が設
定値以下になるまでは、前記ドライバ回路に対して電磁
石に所定の大電流を流すよう指令を送り、前記距離が設
定値以下になったときは、前記ドライバ回路に対して電
磁石に供給すべき電流を減少させるよう指令を送る。当
該ドライバ回路は与えられた指令にしたがって、供給電
流を変化させ、電磁石の吸引力を調整する。また、力ト
ルクセンサ164が、結合部E310が結合面165に
接触したことを検出した場合、制御装置110は、電気
コネクタ247、135を介して、モ−タ176に爪1
62a、162b、162cを閉じるよう指令を送る。
モ−タ176は、この指令を受けてねじ174を回転さ
せ押板172を後方に移動させる。これにともなって、
爪162a、162b、162cは、それぞれ内側にむ
かって回転する。そして、フック163a、163b、
163cが、接合部E310の抜け止め面311に当接
することで結合が完了する。尚、これと同時に電気コネ
クタ179、312とが接続され、電力または電気信号
の受渡しが可能となる。
【0046】以上、結合部A160および結合部E31
0について記述したが、この結合方法の一例は、特開平
3−173816号公報に記載されている。
【0047】つぎに、本発明に係る結合装置を有するロ
ボットア−ムを、宇宙空間で作業を行う作業用衛星に搭
載した場合の実施例について、図4および図5を用いて
説明する。
【0048】図4には、ロボットア−ム200を備えた
作業用衛星(以下、チェイサ衛星と記す)400が、回
収対象である人工衛星(以下、タ−ゲット衛星と記す)
320を捕獲する際の一連の動作が示されている。ま
た、同図において、チェイサ衛星400およびタ−ゲッ
ト衛星320が着陸するためのステ−ション500も示
されている。チェイサ衛星400は、図5(a)に示す
ように、衛星本体430と、衛星本体430の上部に固
定されているロボットア−ム200と、ロボットア−ム
200に取付けられている結合装置100と、衛星本体
430の下部に設けられた接合部F440と、チェイサ
衛星400自身が宇宙空間内で移動するための推進装
置、例えば、ガス噴射装置(図示しない)とを有する。
チェイサ衛星400は、当該ガス噴射装置からガスを噴
射し宇宙空間を移動する。
【0049】また、衛星本体430の内部には、当該ガ
ス噴射装置による移動時の姿勢制御や、ロボットア−ム
200および結合装置100の駆動機構に関する制御等
を行う計算機420が設けられている。計算機420に
対する指令は、図示しない中央監視装置から通信を用い
て行う。結合装置100は、図1で示した結合装置と同
様なものであり、結合部A160、結合部B120、お
よび、結合部C130を有する。尚、本実施例では、結
合装置100の内部に、タ−ゲット衛星320への電力
供給を行うためのバッテリ140が設けられている。ま
た、チェイサ衛星400の結合部F440は、結合部B
120と同様な構造となっている。
【0050】一方、タ−ゲット衛星320は、図3
(a)で示した結合部E310を有している。また、ス
テ−ション500には、チェイサ衛星400の結合部F
440が結合するための結合部G510と、結合装置1
00の結合部B120が結合するための結合部H511
が設けられている。これらの結合部は、結合部D230
と同様な構造となっている。ステ−ション500の内部
には、大容量バッテリ530と、結合部G510、結合
部H511、および、大容量バッテリ530のそれぞれ
に接続するケ−ブル520が設けられている。
【0051】タ−ゲット衛星320を捕獲するために
は、図4(a)、図5(a)に示すように、まず、チェ
イサ衛星400をタ−ゲット衛星320に近づける。つ
ぎに、図4(b)、図5(b)に示すように、チェイサ
衛星400のロボットア−ム200を駆動し、結合装置
100の結合部A160を、タ−ゲット衛星320の結
合部E310に結合させ、当該タ−ゲット衛星320を
捕獲する。その後、チェイサ衛星400は、タ−ゲット
衛星320をステ−ション500まで曳航する。尚、計
算機420は、タ−ゲット衛星320の曳航中、結合部
D230の電気コネクタ247および結合部C130の
電気コネクタ135(図2参照)を介してバッテリ14
0のスイッチ(図示せず)をオンにする。この後、バッ
テリ140は、電気コネクタ179、312を介してタ
−ゲット衛星320への電力供給を開始する。このよう
に、結合装置100の内部にバッテリを備え、曳航中に
タ−ゲット衛星320への電力供給を行えば、ステ−シ
ョン500における電力供給を行わなくて済む。すなわ
ち、ステ−ション500上での電力供給時間に要する時
間を削減できる。また、計算機420は、前述の電気コ
ネクタ247、135、179、312を介して、タ−
ゲット衛星320の各部をモニタすることができる。
【0052】図4(c)、図5(c)に示すように、チ
ェイサ衛星400は、ステ−ション500に接近した
後、自身の姿勢を制御しつつ、結合部F440をステ−
ション500の結合部G510に結合させ、その後、結
合装置100の結合部B120をステ−ション500の
結合部H511に結合させる。このとき、結合装置10
0のバッテリ140は、結合部B120、結合部H51
1、および、ケ−ブル520を介して大容量バッテリ5
30に接続される。タ−ゲット衛星320は、この後、
修理および保全作業を受ける。尚、結合装置100のバ
ッテリ140は、タ−ゲット衛星320の作業中、バッ
テリ530により充電する。
【0053】一方、チェイサ衛星400は、タ−ゲット
衛星320をステ−ション500に回収した後、別のミ
ッションで、ステ−ション500から再び離れて作業を
開始するか、または、結合部F440および結合部G5
10の電気コネクタを介して大容量バッテリ530から
の電力供給を受ける。
【0054】チェイサ衛星400は、再び作業を行う場
合、図4(d)に示すように、結合装置100を外し、
ステ−ション500上の結合部I512に設置してある
新たな結合装置101を取り付ける。その後、チェイサ
衛星400は、図4(e)に示すようにステ−ション5
00を離れ、目的の場所に移動する。また、図5(d)
に示すように、ステ−ション500上の結合部のそれぞ
れに結合装置を係留することもできる。
【0055】以上、タ−ゲット衛星の回収作業について
記述したが、本実施例の結合装置は、タ−ゲット衛星側
の結合部とステ−ション側の結合部とのアダプタ的機能
も果たしている。即ち、タ−ゲット衛星側の結合部とス
テ−ション側の結合部とが機構的に対応しておらず、直
接結合できない場合でも、本実施例の結合装置を介せば
タ−ゲット衛星をステ−ションに固定することができ
る。
【0056】つぎに、本発明に係る結合装置を有するロ
ボットシステムのその他の運用方法について、図6およ
び図7を用いて説明する。
【0057】図6には、ロボットシステム1001と、
ワ−クサイトA600にあるラックA610と、ワ−ク
サイトB700にあるラックB710が示されている。
ラックA610には、容器620が載置されている。
【0058】ロボットシステム1001は、図6および
図7に示すように、結合部A160、結合部B120お
よび結合部C130を有する結合装置100と、ロボッ
トア−ム200と、ベ−ス部800とを備えている。ロ
ボットシステム1001の動作は、ベ−ス部800の内
部に設けられた制御装置110により制御される。これ
らの構成要素については、既に記述したので説明は省
く。
【0059】一方、容器620には、結合装置100の
結合部A160に結合可能な結合部E310が設けられ
ている。また、ロボットシステム1001のベ−ス部8
00には、結合部J810が設けられている。この結合
部J810の構造は、図2で示した結合部D230のも
のと同様である。
【0060】つぎに、図7(a)〜(d)を用いて、ロ
ボットア−ム200の動作について説明する。図7
(a)〜(d)において、ロボットア−ム200は、ラ
ックA610に載置されている容器620をラックB7
10内に収容する。
【0061】図7(a)に示すように、ロボットア−ム
200は、まず、結合装置100の結合部A160を容
器620の結合部E310に結合する。結合完了後、ロ
ボットア−ム200は、ラックA610に載置されてい
る容器620を取りだす。つぎに、ロボットア−ム20
0は、図7(b)に示すように、結合装置100の結合
部B120をベ−ス部800の結合部J810に結合さ
せ、容器620をベ−ス部800に取り付ける。この
後、ロボットシステム1001は、ラックB710にロ
ボットア−ム200が届く位置まで移動する。
【0062】つぎに、ロボットア−ム200は、図7
(c)に示すように、結合装置100の結合部C130
から、結合部D230を取外し、この結合部D230を
ラックB710に設けられている結合部K711に接続
する。ラックB710の扉712は、結合部D230お
よび結合部K711が互いに接続することで、自動的に
開閉する仕組みになっている。ロボットア−ム200
は、扉712を開けた後、再び、結合部D230を結合
装置100の結合部C130に結合させる。この後、ロ
ボットア−ム200は、図7(d)に示すように、容器
620をラックB710の内部に収容する。
【0063】このように結合装置100を用いて容器6
20をベ−ス部800に固定しておけば、ロボットア−
ム200は別の作業を行うことができる。結合部の形態
が異なる容器を扱う場合は、これに対応させた結合装置
を用意すればよい。また、必要があれば、ロボットア−
ム200は、結合部D230を、結合装置100の結合
部B120に結合させることも可能である。尚、本実施
例の結合装置は、結合部を3つ備えているが、もちろん
これ以上備えても構わない。
【0064】
【発明の効果】本発明の結合装置によれば、対象物側に
2つの結合部を設けることなく、ロボットア−ムによる
対象物の移動および固定を実現できる。また、ロボット
ア−ム側と対象物側との電気的接続も行うことができ
る。さらに、結合装置内部に電力供給手段を備えれば、
結合している対象物への電力供給を行うことができる。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結合装置が適用されるロボットシ
ステムの一例を示す構成図。
【図2】本発明に係る結合部の一例を示す構成図。
【図3】本発明に係る結合部の一例を示す構成図。
【図4】本発明に係る結合装置が適用されるロボットシ
ステムの第1の運用例を示す説明図。
【図5】本発明に係る結合装置が適用されるロボットシ
ステムの第1の運用例を示す説明図。
【図6】本発明に係る結合装置が適用されるロボットシ
ステムの第2の運用例を示す説明図。
【図7】本発明に係る結合装置が適用されるロボットシ
ステムの第2の運用例を示す説明図。
【符号の説明】
100、101:結合装置、 110:制御装置、 1
20:結合部B、 130:結合部C、 131:案内
斜面、 132:案内溝、 133、134:固定孔、
135、179、247、312:電気コネクタ、
136、180、248、313、520:ケ−ブル、
140:バッテリ、 150:装置本体、 160:
結合部A、 161:把持部、 162a、162b、
162c、231:爪、 163a、163b、163
c:フック部、 164:力トルクセンサ、 165:
結合面、 166:磁極、 167:近接スイッチ、
168、170、171、241、242、243:ピ
ン、 169、234:リンク、 172、235:押
板、 173、236:ボ−ルスクリュ−、 174、
237:ねじ、 175、239:モ−タ、 176、
177、245、246:歯車、 178、238:減
速機、 190:手首、 200:ロボットア−ム、
211、212、213、214、215、216:関
節、 221:前腕、 222:上腕、 230:結合
部D、 232:収容部、 233:後端部、 24
0:前端部、 244:モ−タ軸、 249:駆動機
構、 300:対象物、 310:結合部E、 31
1:抜け止め面、 320:タ−ゲット衛星、 40
0:チェイサ衛星、 420:計算機、 430:衛星
本体、440:結合部F、 500:ステ−ション、
510:結合部G、 511:結合部H、 512:結
合部I、 530:大容量バッテリ、 600:ワ−ク
サイトA、 610:ラックA、 620:容器、 7
00:ワ−クサイトB、710:ラックB、 711:
結合部K、 712:扉、 800:ベ−ス部、 81
0:結合部J、 1000、1001:ロボットシステ
ム、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の対象物をロボットア−ムに結合させ
    る結合装置において、 前記複数の対象物および前記ロボットア−ムのそれぞれ
    は、前記結合装置と結合するための結合部を備え、 前記結合装置は、 前記複数の対象物の結合部と着脱可能に結合する複数の
    対象物用結合部と、前記ロボットア−ムの結合部と着脱
    可能に結合するア−ム用結合部とを備えることを特徴と
    する結合装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ア−ム用結合部は、前記複数の対象物の少なくとも
    一つの結合部と着脱可能に結合可能であり、 前記複数の対象物用結合部の少なくとも一つは、前記ロ
    ボットア−ムの結合部と着脱可能に結合可能であること
    を特徴とする結合装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の結合装置と、前
    記結合装置に結合する前記ロボットア−ムと、前記ロボ
    ットア−ムを支持するベ−ス部とを備え、 前記ベ−ス部は、前記複数の対象物用結合部の少なくと
    も一つと着脱可能に結合する結合部を有することを特徴
    とするロボットシステム。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、 前記結合装置は、前記ロボットア−ムと、当該結合装置
    に結合している前記対象物との電気的接続を行うための
    接続手段をさらに備えることを特徴とする結合装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2または4において、 前記結合装置は、当該結合装置に結合している前記対象
    物に電力を供給するための電力供給手段をさらに備える
    ことを特徴とする結合装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5278044A (en) * 1990-06-27 1994-01-11 Instrumentation Laboratory, S.P.A. Stable aqueous NADH reagent and kit
JPH11188674A (ja) * 1997-12-22 1999-07-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 流体圧作動装置の分割モジュール及び該分割モジュールに用いるスイッチ操作装置
JP2008525201A (ja) * 2004-10-29 2008-07-17 ネイル・デスモンド モジュラー型自己構築及び演算システム

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