JP2004095570A - リアクトル装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱性能が高いリアクトル装置を提供する。
【解決手段】リアクトル装置は、台座1と、コア2と、コイル3と、固定部材4A,4Bとを備える。コア2の両端2A,2Bは、台座1の保持部1A,1B上に載せられ、固定部材4Aの押付面41Aは、コア2の端2Aを保持部1Aに押付け、固定部材4Bの押付面41Bは、コア2の端2Bを保持部1Bに押付ける。そして、台座1、コア2、コイル3、固定部材4A,4Bは、樹脂により一体的にモールドされる。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、放熱性能が高いリアクトル装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、環境に配慮した自動車としてハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)および電気自動車(Electric Vehicle)が大きな注目を集めている。そして、ハイブリッド自動車は、一部、実用化されている。
【0003】
このハイブリッド自動車は、従来のエンジンに加え、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。つまり、エンジンを駆動することにより動力源を得るとともに、直流電源からの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回転することによって動力源を得るものである。また、電気自動車は、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを動力源とする自動車である。
【0004】
このようなハイブリッド自動車または電気自動車においては、直流電源からの直流電圧が昇圧コンバータによって昇圧され、その昇圧された直流電圧がモータを駆動するインバータに供給されるようにすることも考えられている。
【0005】
すなわち、ハイブリッド自動車または電気自動車は、図19に示すモータ駆動装置を搭載している。図19を参照して、モータ駆動装置300は、直流電源Bと、システムリレーSR1,SR2と、コンデンサC1,C2と、双方向コンバータ310と、電圧センサー320と、インバータ330とを備える。
【0006】
直流電源Bは、直流電圧を出力する。システムリレーSR1,SR2は、制御装置(図示せず)によってオンされると、直流電源Bからの直流電圧をコンデンサC1に供給する。コンデンサC1は、直流電源BからシステムリレーSR1,SR2を介して供給された直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧を双方向コンバータ310へ供給する。
【0007】
双方向コンバータ310は、リアクトル311と、NPNトランジスタ312,313と、ダイオード314,315とを含む。リアクトル311の一方端は直流電源Bの電源ラインに接続され、他方端はNPNトランジスタ312とNPNトランジスタ313との中間点、すなわち、NPNトランジスタ312のエミッタとNPNトランジスタ313のコレクタとの間に接続される。NPNトランジスタ312,313は、電源ラインとアースラインとの間に直列に接続される。そして、NPNトランジスタ312のコレクタは電源ラインに接続され、NPNトランジスタ313のエミッタはアースラインに接続される。また、各NPNトランジスタ312,313のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオード314,315が接続されている。
【0008】
双方向コンバータ310は、制御装置(図示せず)によってNPNトランジスタ312,313がオン/オフされ、コンデンサC1から供給された直流電圧を昇圧して出力電圧をコンデンサC2に供給する。また、双方向コンバータ310は、モータ駆動装置300が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時、交流モータM1によって発電され、インバータ330によって変換された直流電圧を降圧してコンデンサC1へ供給する。
【0009】
コンデンサC2は、双方向コンバータ310から供給された直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をインバータ330へ供給する。電圧センサー320は、コンデンサC2の両側の電圧、すなわち、双方向コンバータ310の出力電圧Vmを検出する。
【0010】
インバータ330は、コンデンサC2から直流電圧が供給されると制御装置(図示せず)からの制御に基づいて直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆動する。これにより、交流モータM1は、トルク指令値によって指定されたトルクを発生するように駆動される。また、インバータ330は、モータ駆動装置300が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時、交流モータM1が発電した交流電圧を制御装置からの制御に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して双方向コンバータ310へ供給する。
【0011】
このように、モータ駆動装置300においては、交流モータM1が指令されたトルクを出力可能なように、双方向コンバータ310が直流電源Bからの直流電圧を出力電圧Vmに昇圧し、その昇圧した出力電圧Vmをインバータ330に供給する。
【0012】
上述したように、双方向コンバータ310は、リアクトル311を含み、リアクトル311は、直流電源Bからの直流電圧を出力電圧に昇圧する際に直流電力を蓄積し、その蓄積された直流電力に応じて昇圧された出力電圧をダイオード314を介して出力する。したがって、リアクトル311は、直流電源Bからの直流電圧を出力電圧に昇圧する際に重要な役割を果たす。
【0013】
リアクトル311は、コアと、コアに巻回されたコイルとから成る。そして、コイルが巻回されたコアは台座上に固定されている。リアクトル311は、上述したように自動車に搭載されるため、振動を受ける。したがって、リアクトル311は、台座にしっかりと固定されている必要がある。
【0014】
このような、コイルが巻回されたコアを固定する技術として、実開平6−44117号公報には、コイル部材が巻回された磁心を樹脂モールドによって基板に固定する技術が開示されている。すなわち、図20を参照して、トランス400は、トランス本体412を絶縁保護ケース404内に設置した構造を有する。
【0015】
トランス本体412は、コイル401と、コイルボビン402と、磁心403とから成る。コイル401は、コイルボビン402に巻回されており、その中心には磁心403が組み込まれている。
【0016】
そして、絶縁保護ケース404は、その内面にリブ414と、突起413とを有する。リブ414は、トランス本体412と絶縁保護ケース404との間にシリコン注型樹脂405を均一に充填するためのものである。突起413は、保持面416を有し、トランス本体412を保持する。
【0017】
シリコン注型樹脂405は、トランス本体412および突起413を覆うように充填され、硬化される。そして、端子407は、基板406上に半田付けされる。また、絶縁保護ケース404は、ビス410によって機器のシャーシ409に固定される。
【0018】
このように、実開平6−44117号公報に開示された技術においては、コイル401と磁心403とを有するトランス本体412は、その両端が突起413の保持面416上に来るように配置される。そして、トランス本体412および突起413はシリコン注型樹脂405によってモールドされている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実開平6−44117号公報に開示された技術では、磁心403で発生した熱は、シリコン注型樹脂405、絶縁保護ケース404、および基板406を経由して放出されることになり、磁心403の放熱性能が低いという問題がある。
【0020】
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、放熱性能が高いリアクトル装置を提供することである。
【0021】
また、この発明の別の目的は、放熱性能が高いリアクトル装置の製造方法を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
この発明によれば、リアクトル装置は、台座と、コアと、固定部材とを備える。台座は、両端に保持部を有する。コアは、コイルが巻回され、両端が台座の保持部に接して台座上に保持される。固定部材は、コアの両端を台座の保持部に押し付け、コアを台座に固定する。
【0023】
好ましくは、固定部材は、コイルの端子台になる。
好ましくは、リアクトル装置は、樹脂をさらに供える。樹脂は、コアのうちコイルが巻回された部分と、固定部材のうちコイルに対向する部分と、台座のうちコイルに対向する部分とを一体的にモールドする。
【0024】
好ましくは、固定部材は、コアの両端を台座の保持部に押付ける押付面を有し、樹脂は、押付面および押付面に接するコアの部分をさらに一体的にモールドする。
【0025】
好ましくは、樹脂は、不飽和ポリエステル系樹脂である。
好ましくは、台座は、ヒートシンクである。
【0026】
また、この発明によれば、製造方法は、コイルが巻回されたコアの両端を台座の両端に設けられた保持部に載置する第1のステップと、固定部材によりコアの両端を保持部に押付け、コアを前記台座に固定する第2のステップと、コアのうちコイルが巻回された第1の部分と、固定部材のうちコイルに対向する第2の部分と、台座のうちコイルに対向する第3の部分とを樹脂により一体的にモールドする第3のステップとを含む。
【0027】
好ましくは、第2のステップは、固定部材の押付面がコアの両端に接するように固定部材をコアに載せる第1のサブステップと、押付面によりコアの両端を台座に押付け、固定部材を台座に固定する第2のサブステップとを含む。
【0028】
好ましくは、第3のステップは、固定部材により台座に固定されたコアを、第1、第2および第3の部分をモールドするための空間を有する鋳型に挿入する第3のサブステップと、空間に樹脂を注入する第4のサブステップと、樹脂を乾燥する第5のサブステップとを含む。
【0029】
この発明によるリアクトル装置においては、コアで発生した熱は、保持部および樹脂を介して台座に効率良く放熱される。また、樹脂が劣化しても、コアで発生した熱は保持部を介して台座に効率良く放熱される。
【0030】
したがって、この発明によれば、コアで発生した熱の放熱性能を高くできる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0032】
図1を参照して、この発明によるリアクトル装置10は、台座1と、コア2と、コイル3と、固定部材4A,4Bと、端子台5と、端子6A,6Bと、ターミナル7,8と、ビス9A〜9Dと、樹脂11とを備える。
【0033】
台座1は、その両端に保持部1A,1Bを有し、保持部1Aと保持部1Bとの間に底面1Cを有する。そして、台座1は、ヒートシンクとして機能し、アルミニウムから成る。保持部1A,1Bは、底面1Cよりも高くなっている。コイル3は、コア2に巻回されている。コア2は、その一方端2Aが台座1の保持部1Aに載せられ、他方端が台座1の保持部1Bに載せられている。
【0034】
固定部材4Aは、押付面41Aと、脚部42A,42Bと、傾斜部43Aと、平坦部44Aとを有する。脚部42A,42Bは、押付面41Aに取付けられている。そして、脚部42A,42Bは、それぞれ、ビス9A,9Bによって台座1の保持部1Aに固定されている。
【0035】
傾斜部43Aは、押付面41Aと平坦部44Aとの間に位置し、平坦部44Aを押付面41Aよりも高くする。固定部材4Aは、平坦部44Aの一部が端子台5に入り込むことにより端子台5に連結される。
【0036】
押付面41Aは、コア2の一方端2Aに接し、脚部42A,42Bがそれぞれビス9A,9Bによって保持部1Aに固定されることにより、コア2の一方端2Aを保持部1Aに押付ける。
【0037】
端子台5を挟んで固定部材4Aの反対側には固定部材4Bが存在するが、樹脂11により覆われているため、図1においては省略されている。固定部材4Bは、固定部材4Aと同じ形状からなり、固定部材4Aと左右対称になるように端子台5に連結される。
【0038】
コイル3は、端子6A,6Bを有し、端子6A,6Bは、端子台5から上に飛び出している。ターミナル7は、端部7A,7Bを有し、ターミナル8は、端部8A,8Bを有する。
【0039】
ターミナル7の端部7Aは、端子6Aを挟み込み、アーク溶接により溶接される。ターミナル8の端部8Aは、端子6Bを挟み込み、アーク溶接により溶接される。ターミナル7の端部7Bおよびターミナル8の端子8Bは、端子台5から上に飛び出している。
【0040】
樹脂11は、台座1の底面1C上に位置するコイル3、固定部材4A,4Bおよびコア2の部分を一体的にモールドする。そして、樹脂11は、熱伝導率が高い不飽和ポリエステル系樹脂からなる。
【0041】
なお、台座1の底面1C、コイル3、台座1の底面1C上に位置するコア2の部分、台座1の底面1C上に位置する固定部材4Aの部分、端子6A,6Bおよびターミナル7,8の端7A,8Aは、本来、樹脂11により一体的にモールドされるが、図1においては、リアクトル装置10の構造を解り易くするために樹脂11の一部が省略されている。
【0042】
図2を参照して、コア2は、環状形状からなり、2つの直線部分にコイル3が巻回されている。そして、コア2の一方端2Aが台座1の保持部1Aに保持され、他方端2Bが台座1の保持部1Bに保持されるようにコア2が台座1に載せられる。この場合、コイル3は、台座1の底面1C上に位置し、台座1に接触しない。
【0043】
端子台5に連結された固定部材4A,4Bは、押付面41A,41Bがそれぞれコア2の一方端2Aおよび他方端2Bに接するようにコア2上に載せられる。そして、固定部材4Aの脚部42A,42Bがそれぞれビス9A,9Bによって台座1の保持部1Aに固定され、固定部材4Bの脚部42C,42Dがそれぞれビス9C,9Dによって台座1の保持部1Bに固定される。
【0044】
すなわち、コイル3を巻回されたコア2は、その両端2A,2Bが固定部材4A,4Bの押付面41A,41Bによって保持部1A,1Bに押付けられ、台座1に固定される。そして、台座1の底面1C上に位置する固定部材4A,4B、コイル3、およびコア2の部分は、樹脂11により一体的にモールドされる。
【0045】
これにより、コア2は、ヒートシンクから成る台座1に押付けられ、コイル3に電流を流すことによりコア2で発生した熱は、コア2の両端2A,2Bおよび樹脂11を経由してヒートシンクからなる台座1に伝達される。したがって、コア2の放熱性能は高い。
【0046】
この場合、樹脂11が劣化しても、コア2の両端2A,2Bは、それぞれ、押付面41A,41Bによって台座1の保持部1A,1Bに強く押付けられているため、コア2で発生した熱は台座1へ容易に放熱される。
【0047】
図3を参照して、図1のA−B方向におけるリアクトル装置10の断面構造について説明する。コア2の一方端2Aが台座1の保持部1A上に位置し、固定部材4Aの脚部42A,42Bが保持部1Aにビス9A,9Bにより固定されることにより、押付面41Aは、コア2の一方端2Aを矢印12の方向に押し、一方端2Aを保持部1Aに押付ける。
【0048】
また、コア2の他方端2Bが台座1の保持部1B上に位置し、固定部材4Bの脚部42C,42Dが保持部1Bにビス9C,9Dにより固定されることにより、押付面41Bは、コア2の他方端2Bを矢印12の方向に押し、他方端2Bを保持部1Bに押付ける。
【0049】
そして、台座1の底面1Cとコイル3との間隔DLは1.5mm程度であり、コイル3は台座1から電気的に絶縁されている。なお、コイル3は、それ自体が絶縁されているが、台座1の底面1Cに接触しないようにコイル3を配置することにより、コイル3に大電流を流してもコイル3が短絡することはない。
【0050】
コイル3の上には、コイル3と一定の間隔を介して端子台5が位置する。そして、コイル3の端子6A,6Bが端子台5の上に位置する。また、ターミナル7,8の端7B,8Bも端子台5の上に位置する。
【0051】
図4は、図1に示すリアクトル装置10を端子台5の方向から見た平面図である。図4を参照して、固定部材4Aは、その脚部42A,42Bがそれぞれビス9A,9Bによって台座1の保持部1Aに固定されている。また、固定部材4Bは、その脚部42C,42Dがそれぞれビス9C,9Dによって台座1の保持部1Bに固定されている。
【0052】
ターミナル7の端7Aは、コイル3の端子6Aを挟み込み、ターミナル8の端8Aは、コイル3の端子6Bを挟み込む。端子台5は、開口部5Aを有する。そして、端子6A,6Bおよびターミナル7,8の端7A,8Aは、端子台5の開口部5Aに位置する。
【0053】
図5は、図1のA方向から見たリアクトル装置10の断面図である。図5を参照して、台座1の両端上に固定部材4Aの脚部42A,42Bが位置し、脚部42Aと脚部42Bとの間にコア2(一方端2A)が存在する。そして、脚部42A,42Bおよびコア2の上に固定部材4Aの押付面41Aが位置する。
【0054】
端子台5が固定部材4Aの上方に位置し、端子台5の上に端子6A,6Bおよびターミナル7,8の端7A,8Aが位置する。なお、図1のB方向から見たリアクトル装置10の断面図も図5に示す断面図と同じである。
【0055】
図6は、図5に示す端子6Bおよびターミナル8の端8Aの部分を拡大した拡大図である。図6を参照して、ターミナル8の端8は、略U字形状からなり、コイル3の端子6Bを挟み込む。そして、端子6Bおよび端8Aは、アーク溶接により溶接される。なお、端子6Bおよび端8Aは、半田付けされてもよい。図5に示す端子6Aおよびターミナル7の端子7Aも、図6に示す端子6Bおよび端8Aの構造と同じ構造から成り、アーク溶接または半田付けにより連結される。
【0056】
図7を参照して、コア2およびコイル3について詳細に説明する。コア2は、直線部23A,23Bおよび湾曲部23C,23Dからなる。直線部23A,23Bおよび湾曲部23C,23Dは、一部にギャップ21,22を形成するように環状形状に配置される。そして、ギャップ21,22は、たとえば、ガラスのエポキシ材から成る。
【0057】
コイル3は、コイル3A,3Bから成る。コイル3Aは、コア2の一方の直線部23Aに銅線を巻くことにより作製され、コイル3Bは、コア2の他方の直線部23Bに銅線を巻くことにより作製される。コイル3Aは、配線3Cによりコイル3Bと接続される。これにより、コイル3A,3Bは直列に接続される。そして、たとえば、端子6Aから端子6Bの方向に電流が流される。
【0058】
コイル3Aは、電流が矢印13の方向に流れるように巻回され、コイル3Bは、電流が矢印14の方向に流れるように巻回される。これにより、コイル3A,3Bに電流が流れることにより発生した磁束は、ギャップ21を矢印15の方向に通過し、ギャップ22を矢印16の方向に通過する。つまり、発生した磁束は、環状形状のコア2中を一周する方向に移動する。
【0059】
図8は、積層型コアを示す。積層型コアにおいては、薄い鉄板を積み重ねることにより、コア2の直線部23A,23Bおよび湾曲部23C,23Dが作製される。そして、作製された直線部23A,23Bおよび湾曲部23C,23Dを環状形状に配置して積層型コアから成るコア2が作製される。
【0060】
図9は、巻き型コアを示す。巻き型コアにおいては、鉄板をローラー上に巻き、その巻いた鉄板をカットすることにより直線部23A,23Bおよび湾曲部23C,23Dが作製される。そして、作製された直線部23A,23Bおよび湾曲部23C,23Dを環状形状に配置して巻き型コアから成るコア2が作製される。
【0061】
この他にも、鉄粉を押し固めて成型するダストコアがあり、コア2をダストコアにより構成してもよい。
【0062】
このように、コア2は、各種のコアにより構成されるが、そのコアにより構成するかは、リアクトル装置10に要求される周波数特性、インダクタンス特性およびコスト等を考慮して決定される。
【0063】
図10を参照して、固定部材4Aは、押付面41A、脚部42A,42B、傾斜部43A、平坦部44Aおよび引掛け部46A,46Bを有する。
【0064】
脚部42A,42Bは、その先端に穴45A,45Bが形成されている。そして、この穴45A,45Bを介してビス9A,9Bを台座1の保持部1Aに取付けることにより、固定部材4Aが保持部1Aに固定される。
【0065】
引掛け部46A,46Bは、平坦部44Aの端に形成される。この引掛け部46A,46Bは、上方向に反った形状からなる。平坦部44Aの一部および引掛け部46A,46Bは、端子台5に入り込み、固定部材4Aを端子台5に連結する。そして、引掛け部46A,46Bは上方向に反っているので、固定部材4Aが端子台5から抜けにくくなる。
【0066】
これ以外については、上述したとおりである。
固定部材4Bは、固定部材4Aと同じ構造から成る。
【0067】
図11を参照して、ターミナル7は、両端7A,7Bが上方向に曲げられた形状からなる。そして、一方端7Aは、上述したようにコイル3の端子6Aを挟み込むように略U字状に曲げられている。また、他方端7Bは、穴7Cを有する。この穴7Cは、後述するように、端子台5に取付けられたビスを通すための穴である。
【0068】
ターミナル8は、図11に示すターミナル7の構造と同じ構造から成る。
図12は、固定部材4A,4B、端子台5およびターミナル7,8が連結された斜視図を示す。図12を参照して、端子台5は、開口部5Aを有する。ターミナル7は、端7Aが端子台5の開口部5Aに位置し、端7Bが端子台5の上に位置し、端7A,7B以外の部分が端子台5に入り込むように端子台5に固定される。ターミナル8は、ターミナル7と同じように、端8Aが端子台5の開口部5Aに位置し、端8Bが端子台5の上に位置し、端8A,8B以外の部分が端子台5に入り込むように端子台5に固定される。
【0069】
また、固定部材4Aは、平坦部44Aおよび引掛け部46A,46Bが端子台5に入り込んで端子台5に固定される。固定部材4Bも、固定部材4Aと同じ方法により端子台5に固定される。
【0070】
そして、固定部材4A,4B、端子台5およびターミナル7,8が連結されたものは、コイル3が巻回されたコア2の両端2A,2Bを台座1の保持部1A,1Bに押付け、コア2およびコイル3を覆う蓋部20を構成する。
【0071】
図13を参照して、図12に示すA−B方向から見た蓋部20の断面構造について説明する。固定部材4Aの平坦部44Aの一部および引掛け部46A,46Bは端子台5に入り込み、ターミナル7,8の両端7A,7B;8A,8B以外の部分も端子台5に入り込んでいる。また、固定部材4Bの平坦部44Bの一部および引掛け部46C,46Dも端子台5に入り込んでいる。そして、ターミナル7,8の端7A,8Aは、端子台5の開口部5Aに位置する。
【0072】
端子台5は、PPS等の樹脂からなる。そして、固定部材4A,4Bおよびターミナル7,8を図13に示す位置に配置し、開口部5Aがターミナル7,8の端7A,8Aの位置に形成されるように樹脂を硬化して端子台5を形成する。つまり、固定部材4A,4Bおよびターミナル7,8を樹脂により一体成型することにより、蓋部20を作製する。
【0073】
なお、端子台5には、樹脂を硬化する際に開口部5Bがさらに形成される。そして、固定部材4A,4Bおよびターミナル7,8を一体成型した後に、ナットを開口部5Bに挿入し、ターミナル7,8の端7B,8Bに設けられた穴7C,8Cにナットが入るように、ターミナル7,8の端7B,8Bを折り曲げる。
【0074】
このように、端子台5は、固定部材4A,4Bおよびターミナル7,8と一体成型され、固定部材4A,4Bを保持する機能と、ターミナル7,8およびナット(図示せず)を保持・固定する機能とを果たす。
【0075】
図14および図15を参照して、リアクトル装置10の製造方法について説明する。端子台5を構成する樹脂を用いて固定部材4A,4Bおよびターミナル7,8を上述したように一体成型する(図14の(a)参照)。そして、コア2の両端2A,2Bがそれぞれ台座1の保持部1A,1Bに載るように、コイル3が巻回されたコア2を台座1に載せる(図14の(b)参照)。この場合、コイル3は、台座1の底面1C上に位置する。
【0076】
その後、押付面41A,41Bがそれぞれコア2の両端2A,2B上に接するように、一体成型された固定部材4A,4Bおよびターミナル7,8をコア2に載せる。そして、固定部材4Aの脚部42A,42Bをそれぞれビス9A,9Bによって台座1の保持部1Aに固定し、固定部材4Bの脚部42C,42Dをそれぞれビス9C,9Dによって台座1の保持部1Bに固定する。
【0077】
そして、ターミナル7,8の端7A,8Aによって端子6A,6Bを挟み込み、アーク溶接により端子6A,6Bをターミナル7,8の端7A,8Aに完全に接続する。
【0078】
これにより、押付面41A,41Bは、それぞれ、コア2の端2A,2Bを保持部1A,1Bに押付ける。そして、コイル3が巻回されたコア2は、台座1に保持・固定される。また、コイル3は、ターミナル7,8に接続される。
【0079】
そして、ナット17を開口部5Bに挿入し、ターミナル7,8の端7B,8Bを折り曲げる(図14の(c)参照)。
【0080】
その後、リアクトル装置10が太線61で囲まれた空間を有する鋳型60に挿入され、注入口(図示せず)から不飽和ポリエステル樹脂が太線61で囲まれた空間に注入される(図15の(a)参照)。そして、不飽和ポリエステル樹脂は硬化され、台座1の底面1C上に位置するコイル3、コア2の部分、固定部材4A,4Bの一部、ターミナル7,8の端7A,8Aおよび端子6A,6Bが樹脂11により覆われたリアクトル装置10が完成する(図15の(b)参照)。
【0081】
なお、ナット17は、コイル3に電流を流すための配線をターミナル7,8に接続する際に用いられる。
【0082】
図16は、完成したリアクトル装置10の斜視図である。台座1、コア2の両端2A,2B、固定部材4A,4Bの脚部42A,42B;42C,42D、端子台5およびターミナル7,8の端7B,8Bが樹脂11から露出し、それ以外は、樹脂11により覆われる。
【0083】
上述したリアクトル装置10は、次の特徴を有する。
(1)端子6A,6Bを端子台5に一回の工程で固定できる。
【0084】
従来のリアクトル装置では、樹脂によりモールドした後に、端子を取付けたり、端子の基板を取付けたりするため、端子がブラブラし、リアクトル装置の品質が低下する問題が生じていた。また、基板を固定するための構造がさらに必要となり、コストが高くなるという問題があった。
【0085】
しかし、リアクトル装置10では、端子台5を予めコア2上に設置し、台座1、コア2および端子台5をモールドにより一体成型するため、従来のような問題が生じない。また、強度的にも有利となり、外部振動による影響を低減することができる。
(2)外部振動による影響を抑え、かつ、放熱を効率的に行なえる。
【0086】
従来技術では、外部ケースにリアクトルを挿入する場合、ケースとリアクトルとはフリーの状態となり、モールドした後に、樹脂の劣化や外部振動の影響等により、リアクトルがケースから剥がれ落ちる可能性がある。
【0087】
しかし、リアクトル装置10では、一体成型された固定部材4A,4Bおよび端子台5は、上からコア2を押え込むので、従来のような問題はない。また、上述したように、コア2で発生した熱は、樹脂11を介して、または直接的にヒートシンクとしての台座1に伝達されるので、効率的な放熱を実現できる。
(3)リアクトル装置の製造工程を簡素化できる。
【0088】
従来技術では、リアクトルの組付け→ケース挿入→ポッティング→端子溶接→端子台の取付けのように4〜5の工程が必要である。特に、ポッティングは、使用する樹脂によって2時間程度の乾燥時間を要することもあり、リアクトル装置の作製時間が長くなる。
【0089】
しかし、リアクトル装置10では、リアクトルの組付け→端子台の組付け+端子溶接→モールドのように3〜4の工程でよい。また、不飽和ポリエステルによってモールドすると、硬化時間が短い。したがって、リアクトル装置10の製造工程を簡素化できる。
【0090】
上述したリアクトル装置10は、図17に示すPCU(Power Contorol Unit)80に搭載される。図17を参照して、PCU80は、メインIPM(Intelligent Power Module)81と、昇圧IPM82と、リアクトル装置10とを含む。
【0091】
PCU80は、その下側に配水管84が取り付けられている。冷却水は、入口84Aから配水管84に導入され、配水管84を流れて出口84Bから出る。また、メインIPM81の下側には、フィン811が形成され、昇圧IPM82の下側には、フィン821が形成され、リアクトル装置10の下側にはフィン831が形成されている。
【0092】
冷却水を配水管84に流すことと、フィン811,821,831とにより、メインIPM81、昇圧IPM821およびリアクトル装置10は冷却される。
【0093】
メインIPM81は、昇圧IPM82と接続されており、昇圧IPM82によって昇圧された直流電圧を用いて交流モータを駆動する。昇圧IPM82は、リアクトル装置10に接続されており、直流電源からリアクトル装置10のコイル3に流れる直流電流をスイッチングして直流電力をリアクトル装置10に蓄積し、その蓄積した直流電力に応じて昇圧された直流電圧をメインIPM81へ供給する。
【0094】
リアクトル装置10は、上述したように、コア2で発生した熱をヒートシンクとしての台座1に放熱し易い構造を有し、リアクトル装置10が配置されるPCU80は、水冷されているので、リアクトル装置10における放熱特性は高い。
【0095】
図18を参照して、リアクトル装置10を搭載したモータ駆動装置100について説明する。モータ駆動装置100は、直流電源Bと、電圧センサー110,113と、システムリレーSR1,SR2と、コンデンサC1,C2と、昇圧コンバータ112と、インバータ114,131と、電流センサー124,128と、制御装置130とを備える。
【0096】
交流モータM1は、ハイブリッド自動車または電気自動車の駆動輪を駆動するためのトルクを発生するための駆動モータである。あるいは、このモータはエンジンにて駆動される発電機の機能を持つように、そして、エンジンに対して電動機として動作し、たとえば、エンジン始動を行ない得るようなものとしてハイブリッド自動車に組み込まれるようにしてもよい。
【0097】
昇圧コンバータ112は、リアクトル装置10と、NPNトランジスタQ1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。リアクトル装置10の一方端は直流電源Bの電源ラインに接続され、他方端はNPNトランジスタQ1とNPNトランジスタQ2との中間点、すなわち、NPNトランジスタQ1のエミッタとNPNトランジスタQ2のコレクタとの間に接続される。NPNトランジスタQ1,Q2は、電源ラインとアースラインとの間に直列に接続される。そして、NPNトランジスタQ1のコレクタは電源ラインに接続され、NPNトランジスタQ2のエミッタはアースラインに接続される。また、各NPNトランジスタQ1,Q2のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD1,D2が接続されている。
【0098】
コンデンサC2は、昇圧コンバータ112の出力側、つまり、インバータ114,131の入力側に、インバータ114,131に対して並列に接続される。
【0099】
インバータ114は、U相アーム115と、V相アーム116と、W相アーム117とから成る。U相アーム115、V相アーム116、およびW相アーム117は、電源ラインとアースラインとの間に並列に設けられる。
【0100】
U相アーム115は、直列接続されたNPNトランジスタQ3,Q4から成り、V相アーム116は、直列接続されたNPNトランジスタQ5,Q6から成り、W相アーム117は、直列接続されたNPNトランジスタQ7,Q8から成る。また、各NPNトランジスタQ3〜Q8のコレクタ−エミッタ間には、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すダイオードD3〜D8がそれぞれ接続されている。
【0101】
各相アームの中間点は、交流モータM1の各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、交流モータM1は、3相の永久磁石モータであり、U,V,W相の3つのコイルの一端が中点に共通接続されて構成され、U相コイルの他端がNPNトランジスタQ3,Q4の中間点に、V相コイルの他端がNPNトランジスタQ5,Q6の中間点に、W相コイルの他端がNPNトランジスタQ7,Q8の中間点にそれぞれ接続されている。
【0102】
インバータ131は、インバータ114と同じ構成から成り、インバータ114と同じように交流モータM2に接続される。
【0103】
直流電源Bは、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池から成る。電圧センサー110は、直流電源Bから出力される直流電圧Vbを検出し、その検出した直流電圧Vbを制御装置130へ出力する。システムリレーSR1,SR2は、制御装置130からの信号SEによりオン/オフされる。より具体的には、システムリレーSR1,SR2は、H(論理ハイ)レベルの信号SEによりオンされ、L(論理ロー)レベルの信号SEによりオフされる。
【0104】
コンデンサC1は、直流電源Bから供給された直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧を昇圧コンバータ112へ供給する。
【0105】
昇圧コンバータ112は、コンデンサC1から供給された直流電圧を昇圧してコンデンサC2へ供給する。より具体的には、昇圧コンバータ112は、制御装置130から信号PWUを受けると、信号PWUによってNPNトランジスタQ2がオンされた期間に応じて直流電圧を昇圧してコンデンサC2に供給する。
【0106】
また、昇圧コンバータ112は、制御装置130から信号PWDを受けると、コンデンサC2を介してインバータ114,131から供給された直流電圧を降圧して直流電源Bを充電する。
【0107】
コンデンサC2は、昇圧コンバータ112からの直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をインバータ114,131へ供給する。電圧センサー113は、コンデンサC2の両端の電圧、すなわち、昇圧コンバータ112の出力電圧Vm(インバータ114,131への入力電圧に相当する。以下同じ。)を検出し、その検出した出力電圧Vmを制御装置130へ出力する。
【0108】
インバータ114は、コンデンサC2から直流電圧が供給されると制御装置130からの信号PWMI1に基づいて直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM1を駆動する。これにより、交流モータM1は、トルク指令値TR1によって指定されたトルクを発生するように駆動される。
【0109】
また、インバータ114は、モータ駆動装置100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時、交流モータM1が発電した交流電圧を制御装置130からの信号PWMC1に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ112へ供給する。なお、ここで言う回生制動とは、ハイブリッド自動車または電気自動車を運転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しないものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)させることを含む。
【0110】
インバータ131は、コンデンサC2から直流電圧が供給されると制御装置130からの信号PWMI2に基づいて直流電圧を交流電圧に変換して交流モータM2を駆動する。これにより、交流モータM2は、トルク指令値TR2によって指定されたトルクを発生するように駆動される。
【0111】
また、インバータ131は、モータ駆動装置100が搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時、交流モータM2が発電した交流電圧を制御装置130からの信号PWMC2に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ112へ供給する。
【0112】
電流センサー124は、交流モータM1に流れるモータ電流MCRT1を検出し、その検出したモータ電流MCRT1を制御装置130へ出力する。
【0113】
制御装置130は、直流電源Bから出力された直流電圧Vbを電圧センサー110から受け、モータ電流MCRT1,MCRT2をそれぞれ電流センサー124,128から受け、昇圧コンバータ112の出力電圧Vm(すなわち、インバータ114,131への入力電圧)を電圧センサー113から受け、トルク指令値TR1,TR2およびモータ回転数MRN1,MRN2を外部ECU(Electrical Control Unit)から受ける。
【0114】
そして、制御装置130は、直流電圧Vb、出力電圧Vm、モータ電流MCRT1、トルク指令値TR1およびモータ回転数MRN1に基づいて、上述した方法によりインバータ114が交流モータM1を駆動するときにインバータ114のNPNトランジスタQ3〜Q8をスイッチング制御するための信号PWMI1を生成し、その生成した信号PWMI1をインバータ114へ出力する。
【0115】
また、制御装置130は、直流電圧Vb、出力電圧Vm、モータ電流MCRT2、トルク指令値TR2およびモータ回転数MRN2に基づいて、上述した方法によりインバータ131が交流モータM2を駆動するときにインバータ131のNPNトランジスタQ3〜Q8をスイッチング制御するための信号PWMI2を生成し、その生成した信号PWMI2をインバータ131へ出力する。
【0116】
さらに、制御装置130は、インバータ114(または131)が交流モータM1(またはM2)を駆動するとき、直流電圧Vb、出力電圧Vm、モータ電流MCRT1(またはMCRT2)、トルク指令値TR1(またはTR2)およびモータ回転数MRN1(またはMRN2)に基づいて、昇圧コンバータ112のNPNトランジスタQ1,Q2をスイッチング制御するための信号PWUを生成して昇圧コンバータ112へ出力する。
【0117】
さらに、制御装置130は、回生制動時に交流モータM1が発電した交流電圧を直流電圧に変換するための信号PWMC1、または交流モータM2が発電した交流電圧を直流電圧に変換するための信号PWMC2を生成し、その生成した信号PWMC1または信号PWMC2をそれぞれインバータ114またはインバータ131へ出力する。この場合、制御装置130は、インバータ114または131からの直流電圧を降圧して直流電源Bを充電するように昇圧コンバータ112を制御する信号PWDを生成して昇圧コンバータ112へ出力する。
【0118】
さらに、制御装置130は、システムリレーSR1,SR2をオン/オフするための信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力する。
【0119】
モータ駆動装置100においては、昇圧コンバータ112およびインバータ114,131が同一のヒートシンクにより冷却される。すなわち、インバータ114,131は、メインIPM81としてCPU80に搭載され、NPNトランジスタQ1,Q2およびダイオードD1,D2は、昇圧IPM82としてCPU80に搭載される。そして、上述したように、リアクトル装置10もCPU80に搭載される。したがって、昇圧コンバータ112およびインバータ114,131が同一のヒートシンクにより冷却される。
【0120】
モータ駆動装置100における全体動作について説明する。
全体の動作が開始されると、制御装置130は、Hレベルの信号SEを生成してシステムリレーSR1,SR2へ出力し、システムリレーSR1,SR2がオンされる。直流電源Bは直流電圧をシステムリレーSR1,SR2を介して昇圧コンバータ112へ出力する。
【0121】
電圧センサー110は、直流電源Bから出力される直流電圧Vbを検出し、その検出した直流電圧Vbを制御装置130へ出力する。また、電流センサー124は、交流モータM1に流れるモータ電流MCRT1を検出して制御装置130へ出力し、電流センサー128は、交流モータM2に流れるモータ電流MCRT2を検出して制御装置130へ出力する。そして、制御装置130は、外部ECUからトルク指令値TR1,2、およびモータ回転数MRN1,2を受ける。
【0122】
そうすると、制御装置130は、直流電圧Vb、出力電圧Vm、モータ電流MCRT1、トルク指令値TR1およびモータ回転数MRN1に基づいて、上述した方法により信号PWMI1を生成し、その生成した信号PWMI1をインバータ114へ出力する。また、制御装置130は、直流電圧Vb、出力電圧Vm、モータ電流MCRT2、トルク指令値TR2およびモータ回転数MRN2に基づいて、上述した方法により信号PWMI2を生成し、その生成した信号PWMI2をインバータ131へ出力する。
【0123】
さらに、制御装置130は、インバータ114(または131)が交流モータM1(またはM2)を駆動するとき、直流電圧Vb、出力電圧Vm、モータ電流MCRT1(またはMCRT2)、トルク指令値TR1(またはTR2)、およびモータ回転数MRN1(またはMRN2)に基づいて、上述した方法により昇圧コンバータ112のNPNトランジスタQ1,Q2をスイッチング制御するための信号PWUを生成し、その生成した信号PWUを昇圧コンバータ112へ出力する。
【0124】
そうすると、昇圧コンバータ112は、信号PWUに応じて、直流電源Bからの直流電圧Vbを出力電圧Vmに昇圧し、その昇圧した出力電圧VmをコンデンサC2に供給する。そして、コンデンサC2は、出力電圧Vmを平滑化し、その平滑化した出力電圧VmをノードN1,N2を介してインバータ114,131へ供給する。
【0125】
インバータ114は、コンデンサC2によって平滑化された直流電圧を制御装置130からの信号PWMI1によって交流電圧に変換して交流モータM1を駆動する。また、インバータ131は、コンデンサC2によって平滑化された直流電圧を制御装置130からの信号PWMI2によって交流電圧に変換して交流モータM2を駆動する。これによって、交流モータM1は、トルク指令値TR1によって指定されたトルクを発生し、交流モータM2は、トルク指令値TR2によって指定されたトルクを発生する。
【0126】
また、モータ駆動装置100Aが搭載されたハイブリッド自動車または電気自動車の回生制動時、制御装置130は、回生制動時であることを示す信号を外部ECUから受け、その受けた信号に応じて、信号PWMC1,2を生成してそれぞれインバータ114,131へ出力し、信号PWDを生成して昇圧コンバータ112へ出力する。
【0127】
そうすると、インバータ114は、交流モータM1が発電した交流電圧を信号PWMC1に応じて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ112へ供給する。また、インバータ131は、交流モータM2が発電した交流電圧を信号PWMC2に応じて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧をコンデンサC2を介して昇圧コンバータ112へ供給する。そして、昇圧コンバータ112は、コンデンサC2からの直流電圧を信号PWDによって降圧し、その降圧した直流電圧を直流電源Bに供給する。これにより、交流モータM1またはM2によって発電された電力が直流電源Bに充電される。これにより、モータ駆動装置100における全体動作が終了する。
【0128】
リアクトル装置10は、上述したように、放熱特性が高いので、直流電源B、システムリレーSR1、リアクトル装置10、NPNトランジスタQ2およびシステムリレーSR2からなる閉回路に、より多くの電流を流して昇圧コンバータ112における電圧の昇圧率を高くしても、リアクトル装置10は十分に冷却される。
【0129】
したがって、この発明によるリアクトル装置10を備えたモータ駆動装置100は、低電圧の直流電圧Vbを高電圧の出力電圧Vmに昇圧し、その昇圧した出力電圧Vmを用いて交流モータM1,M2を駆動する場合に好適である。すなわち、モータ駆動装置100は、電圧の昇圧率を高くして昇圧コンバータ112を駆動する場合に好適である。この場合、制御装置130は、NPNトランジスタQ2のオンデューティーが大きくなる信号PWUを昇圧コンバータ112へ出力する。
【0130】
そうすると、モータ駆動装置100においては、低電圧の直流電源が用いて、交流モータM1,M2の駆動に充電な出力電圧Vmが得られるので、直流電源のコストを低減でき、結果的にモータ駆動装置のコストを低減できる。
【0131】
なお、上述したリアクトル装置10は、車両のモータ駆動装置に限らず、各種の電圧変換が必要な種々の装置に適用できることは言うまでもない。また、電圧変換機能に限らず、たとえば、リプル電流を抑制するためなどの既知の用途(たとえば、ノイズフィルター)にリアクトル装置10を利用ことも可能である。
【0132】
この発明の実施の形態によれば、リアクトル装置は、コアの両端を台座の保持部に押付け、コイルが巻回されたコアを台座に固定する固定部材と、台座、コア、コイルおよび固定部材を一体的にモールドする樹脂とを備えるので、コアで発生した熱の放熱特性を高くできる。
【0133】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるリアクトル装置の斜視図である。
【図2】図1に示すリアクトル装置の各部を示す斜視図である。
【図3】図1に示すリアクトル装置の断面図である。
【図4】図1に示すリアクトル装置の上側から見た平面図である。
【図5】図1に示すリアクトル装置のA方向から見た平面図である。
【図6】図5の一部の拡大図である。
【図7】図1に示すリアクトル装置のコアおよびコイルの斜視図である。
【図8】積層型コアの斜視図である。
【図9】巻き型コアの斜視図である。
【図10】図1に示すリアクトル装置の固定部材の斜視図である。
【図11】図1に示すリアクトル装置のターミナルの斜視図である。
【図12】図1に示すリアクトル装置の固定部材、端子台およびターミナルを連結した蓋部の斜視図である。
【図13】図12に示す蓋部の断面図である。
【図14】図1に示すリアクトル装置の製造方法を説明するための第1の工程図である。
【図15】図1に示すリアクトル装置の製造方法を説明するための第2の工程図である。
【図16】図1に示すリアクトル装置の完成図である。
【図17】図1に示すリアクトル装置が搭載されるパワーコントロールユニット(PCU)の平面図である。
【図18】図1に示すリアクトル装置を備えたモータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図19】従来のモータ駆動装置の概略ブロック図である。
【図20】従来のトランスの断面図である。
【符号の説明】
1 台座、1A,1B 保持部、1C 底面、2 コア、2A,2B,7A,7B,8A,8B 端、3,3A,3B,401 コイル、3C 配線、4A,4B 固定部材、5 端子台、5A,5B 開口部、6A,6B,407 端子、7,8 ターミナル、7C,8C,45A,45B 穴、9A〜9D,410ビス、10 リアクトル装置、11 樹脂、12〜16 矢印、17 ナット、20 蓋部、21,22 ギャップ、23A,23B 直線部、23C,23D 湾曲部、41A,41B 押付面、42A,42B,42C,42D 脚部、43A 傾斜部、44A 平坦部、46A,46B,46C,46D 引掛け部、60 鋳型、61 太線、80 PCU、81 メインIPM、82 昇圧IPM、84 配水管、84A 入口、84B 出口、100,300 モータ駆動装置、110,113,320 電圧センサー、112 昇圧コンバータ、114,131,330 インバータ、115 U相アーム、116 V相アーム、117 W相アーム、124,128 電流センサー、130 制御装置、310 双方向コンバータ、311 リアクトル、400 トランス、402 コイルボビン、403 磁心、404 絶縁保護ケース、405 シリコン注型樹脂、406 基板、409 シャーシ、412 トランス本体、413 突起、414 リブ、416 保持面、811,821,831 フィン、B 直流電源、SR1,SR2 システムリレー、C1,C2 コンデンサ、Q1〜Q8,312,313 NPNトランジスタ、D1〜D8,314,315 ダイオード、M1,M2 交流モータ。

Claims (9)

  1. 両端に保持部を有する台座と、
    コイルが巻回され、両端が前記保持部に接して前記台座上に保持されるコアと、
    前記コアの両端を前記保持部に押し付け、前記コアを前記台座に固定する固定部材とを備えるリアクトル装置。
  2. 前記固定部材は、前記コイルの端子台になる、請求項1に記載のリアクトル装置。
  3. 前記コアのうち前記コイルが巻回された部分と、前記固定部材のうち前記コイルに対向する部分と、前記台座のうち前記コイルに対向する部分とを一体的にモールドする樹脂をさらに備える、請求項1または請求項2に記載のリアクトル装置。
  4. 前記固定部材は、前記コアの両端を前記保持部に押付ける押付面を有し、
    前記樹脂は、前記押付面および前記押付面に接するコアの部分をさらに一体的にモールドする、請求項3に記載のリアクトル装置。
  5. 前記樹脂は、不飽和ポリエステル系樹脂である、請求項3または請求項4に記載のリアクトル装置。
  6. 前記台座は、ヒートシンクである、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のリアクトル装置。
  7. コイルが巻回されたコアの両端を台座の両端に設けられた保持部に載置する第1のステップと、
    固定部材により前記コアの両端を前記保持部に押付け、前記コアを前記台座に固定する第2のステップと、
    前記コアのうち前記コイルが巻回された第1の部分と、前記固定部材のうち前記コイルに対向する第2の部分と、前記台座のうち前記コイルに対向する第3の部分とを樹脂により一体的にモールドする第3のステップとを含む製造方法。
  8. 前記第2のステップは、
    前記固定部材の押付面が前記コアの両端に接するように前記固定部材を前記コアに載せる第1のサブステップと、
    前記押付面により前記コアの両端を前記台座に押付け、前記固定部材を前記台座に固定する第2のサブステップとを含む、請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記第3のステップは、
    前記固定部材により前記台座に固定された前記コアを、前記第1、第2および第3の部分をモールドするための空間を有する鋳型に挿入する第3のサブステップと、
    前記空間に樹脂を注入する第4のサブステップと、
    前記樹脂を乾燥する第5のサブステップとを含む、請求項7または請求項8に記載の製造方法。
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