JP2009194198A - リアクトル - Google Patents

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雅幸 加藤
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Abstract

【課題】放熱性に優れ、小型なリアクトルを提供する。
【解決手段】リアクトル1は、コイル巻回部を有するコア2と、コイル巻回部に配置されるコイル3とを具え、コイル3において、リアクトル1が設置される冷却ベース側に位置するコイル設置面に放熱板4が配置されている。放熱板4は、セラミックスといった絶縁性無機材料から構成されている。コア2におけるコイル巻回部以外の箇所(湾曲ブロック2b)であって、冷却ベースB側に位置するコア設置面が放熱板4と面一である。コイル3の熱が放熱板4を介して冷却ベースに効率よく伝えられる。また、コア2も冷却ベースBに接触することで、コア2の熱が冷却ベースに効率よく伝えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド自動車などの車載DC-DCコンバータの構成部品などに利用されるリアクトルに関する。特に、小型で、放熱性に優れるリアクトルに関する。
従来、磁性材料からなるコアと、このコアに配置されるコイルとを具えるリアクトルが知られている。代表的には、アルミニウムケース内にリアクトルを収容し、このケース内に樹脂を注入して封止した構造が挙げられ、このケースは、通電時に発熱するコイルやコアを効率よく冷却できるように冷却ベース(冷却器)に取り付けられる(特許文献1の図5)。
特開2007-129146号公報
しかし、従来のリアクトルでは、放熱性の更なる向上が難しい。
昨今、ハイブリッド自動車などに利用されるリアクトルには、高周波化、大電流化によるコイルやコアの発熱量の増大に対応できるように、放熱性の更なる向上が望まれている。また、小型化、軽量化を考慮すると、ケースを用いないことが望まれる。特許文献1は、ケースを省略し、コイルと冷却器との間にシリコーン樹脂製シートを配置させた構成を開示しているが、この構成では、放熱性の更なる向上要求に十分対応できるとは言えない。
そこで、本発明の目的は、小型で、放熱性に優れるリアクトルを提供することにある。
本発明リアクトルは、コイル巻回部を有するコアと、このコイル巻回部に配置されるコイルとを具え、コイルにおいて、リアクトルが設置される冷却ベース側に位置するコイル設置面に放熱板が配置されている。この放熱板の一面、具体的には、上記コイル設置面に接触するコイル側接触面が絶縁性無機材料から構成されている。
本発明リアクトルは、ケースに収納せず、冷却ベースに直接取り付けられる構成である。また、本発明リアクトルは、一般に、シリコーン樹脂よりも熱伝導性が高い無機材料からなる部分を有する放熱板を、コアよりも高温になり易いコイルに配置した構成である。これらの構成により、コアやコイルの熱を効率よく冷却ベースに伝えて放出することができ、放熱性に優れる。また、ケースを具えないことで、本発明リアクトルは、小型・軽量である。
上記放熱板は、全体が熱伝導率の高い材料で構成されているものとする。具体的には、熱伝導率α(W/m・K)が3W/m・K超、特に20W/m・K以上、更に30W/m・K以上の材料が好ましい。また、放熱板は、コイルに接して配置されるため、磁気特性を考慮すると、全体が非磁性材料で構成されていることが好ましい。このような特性を満たす材料は、非磁性の無機材料が好適である。無機材料には、導電性のものと絶縁性のものとがある。放熱板において少なくともコイルと接触するコイル側接触面の構成材料は、コイルとの間で電気的に絶縁されることが望まれるため、絶縁性材料とする。従って、放熱板は、その全体が絶縁性無機材料から構成されていてもよいし、導電性無機材料からなる板状基板の表面に絶縁性無機材料からなる層を具える積層構造のものでもよい。なお、「絶縁性」とは、コイルとの間で電気的絶縁が確保できる程度の絶縁特性を有するものとする。
上記絶縁性無機材料は、セラミックスが好適に利用できる。具体的には、窒化珪素(Si3N4):20〜150W/m・K程度、アルミナ(Al2O3):20〜30W/m・K程度、窒化アルミニウム(AlN):200〜250W/m・K程度、窒化ほう素(BN):50〜65W/m・K程度、及び炭化珪素(SiC):50〜130W/m・K程度から選択される少なくとも1種が挙げられる。即ち、1種の材料からなる放熱板としてもよいし、複数種の材料からなる板片を組み合わせて一体とし、部分的に熱特性を変化させたものでもよい。上記のセラミックスのうち、窒化珪素は、熱伝導率が高く、アルミナや窒化アルミニウム、炭化珪素よりも曲げ強度に優れるため、好ましい。
上記セラミックスからなる放熱板は、例えば、粉末を焼結することで、種々の大きさ、形状のものが簡単に作製できる。市販品を利用してもよい。本発明リアクトルは、このような放熱板を別途作製したり、又は別途用意して、コイルに配置することで構築することができる。
本発明リアクトルにおいて上記コアは、コイル巻回部以外の箇所であって、冷却ベース側に位置するコア設置面が、放熱板において冷却ベースに接触するベース側接触面と面一になっていることが好ましい。
コアに対してコイルが突出した構成では、例えば、この突出部分を収納する凹部を冷却ベースに設け、コアにおいてコイルの両側に位置してコイルが配置されていない箇所(コイル巻回部以外の箇所、以下、露出箇所と呼ぶ)を冷却ベースの表面で支持するようにリアクトルを冷却ベースに取り付ける。このとき、冷却ベースに支持される露出箇所の面積が大きいほど、リアクトルが十分に支持される。しかし、この露出箇所の面積の増大により、冷却ベースに対するリアクトルの設置面積が増大する、即ち、リアクトルが大型化する。これに対して、冷却ベースに支持される露出箇所の体積を従来のリアクトルと同等とする場合、コアのコア設置面を放熱板のベース側接触面と面一にすると、コアの高さが増すものの、冷却ベースに支持される露出箇所の面積(投影面積)を小さくできるため、冷却ベースに対するリアクトルの設置面積を縮小できる、即ち、リアクトルを小型にできる。また、この構成では、コアも冷却ベースに直接接触できるため、コアの熱を冷却ベースに効率よく伝達でき、放熱性を向上できる。更に、この構成では、リアクトルにおける冷却ベース側の面が平坦になるため、冷却ベースにコイルを収納する凹部などを設けなくても、冷却ベースに安定してリアクトルを取り付けられる。
更に、本発明リアクトルは、その外周を覆う樹脂被覆部を具えることが好ましい。但し、この樹脂被覆部は、放熱板のベース側接触面、及びコアのコア設置面が冷却ベースに接触できるように、これらの面が露出されるように設ける。
この構成によれば、コア、コイル、及び放熱板を樹脂被覆部により一体化することができ、ハンドリング性に優れる。また、樹脂被覆部によりリアクトルを強化でき、特に、圧粉成形体からなるコアであっても、機械的に保護できる。更に、樹脂被覆部によりコアやコイルなどを腐食や粉塵などの外部環境から保護できる。樹脂被覆部は、絶縁性樹脂、具体的には、エポキシ樹脂やウレタン樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)樹脂などが利用できる。樹脂被覆部の厚さは、成形性を考慮すると1〜2mm程度が好ましい。
上記樹脂被覆部は、更に、冷却ベースにリアクトルを固定するための締結部材が挿通される挿通孔が設けられた固定フランジ部が一体に形成されていることが好ましい。
冷却ベースにリアクトルを固定するには、ネジやボルトといった締結部材が好適に利用できる。この締結部材の挿通孔を樹脂被覆部に一体に設けておけば、本発明リアクトルを冷却ベースに簡単に、かつ確実に固定できる。なお、冷却ベースには、締結部材が螺合するネジ穴を設けておく。
冷却ベースに本発明リアクトルを固定するために、固定用部材を別途用いてもよい。具体的には、冷却ベースに固定される一対の脚部と、両脚部間に配置され、コイルにおいてコイル設置面と反対側に位置する面を押え付ける弾性部とを具える押付部材を利用することが挙げられる。
上述のような[状の押付部材により本発明リアクトルを冷却ベースに固定すると、弾性部によりリアクトルが冷却ベース側に押え付けられる。この押圧力により、コイル、放熱板、冷却ベースの密着性を高められるため、放熱性がより向上する。押付部材は、耐食性を考慮すると、ステンレスなどの金属で構成されることが好ましい。特に、ステンレスは、強度及び弾性に優れて好ましい。
本発明リアクトルを冷却ベースに固定する別の方法として、上記と同様に締結部材を利用し、コア自体に、この締結部材が挿通される挿通孔を具える構成とすることができる。このとき、上記挿通孔は、コアにおいてコイル巻回部以外の箇所に設ける。
この構成によれば、上述のような押付部材が不要であり、部品点数を少なくすることができる。
本発明リアクトルは、放熱性に優れる上、ケースを省略したことで小型である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るリアクトルを詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明リアクトルの斜視図、図2は、本発明リアクトルを冷却ベースに固定した状態を示す右側面図、図3は、本発明リアクトルに具えるコアの上面図である。図2において、冷却ベースは断面を示す(後述する図4,5も同様)。以下、図において同一符号は同一物を示す。リアクトル1は、内部に冷媒の循環路(図示せず)を有する冷却ベースBに直接取り付けられて利用されるものであり、磁性材料からなるコア2と、コア2に配置されるコイル3と、コイル3と冷却ベースBとの間に配置される放熱板4とを主要構成部材とする。
コア2は、図3に示すように対向し合うコイル巻回部2cを有して閉ループ状に形成された環状の部材で、磁性体部2mとギャップ部2gとからなる。ここでは、磁性体部2mは、軟磁性粉末の圧粉成形体からなり、直方体状ブロック2aと、直方体の角部が湾曲した湾曲ブロック2bとを有する。ギャップ部2gは、アルミナなどの非磁性材料からなる矩形板で構成される。ここでは、6つの直方体状ブロック2aと、2つの湾曲ブロック2bとを用い、3つの直方体状ブロック2aを一纏まりとした直方体組を一対用意し、一対の湾曲ブロック2bの間に、上記直方体組を離間して配置し、これらを接着することで閉ループ状のコア2としている。直方体状ブロック2a間には、合計4枚のギャップ部2gを介在させている。各直方体組がそれぞれコイル巻回部2cを構成する。
直方体状ブロック2a(直方体組)と湾曲ブロック2bとは高さ(冷却ベースBにリアクトル1を設置した状態において、冷却ベースBの表面に対して垂直方向の長さ)が異なり、図2に示すように側面から見るとこのコア2は、H字状である。コイル巻回部2cの外周にコイル3が配置された状態において、冷却ベースB側のコイル3がコア2よりも突出しないように湾曲ブロック2bの高さLh(冷却ベースBにリアクトル1を配置した状態において、湾曲ブロック2bの上下面間の長さ)を調整しており、湾曲ブロック2bにおいて冷却ベース側に位置する一面(コア設置面2i)が冷却ベースBに接触するようにしている。
コイル3は、ここでは、平角銅線の表面にエナメル被覆を具える巻線をエッジワイズ巻きにして形成した第一コイル3a及び第二コイル3bをそれぞれ用意してコイル巻回部2cに配置し、両コイル3a,3bの一方の端部を溶接させて、連続したコイルとしている(図1)。連続する巻線によりコイルを形成することもでき、この場合、一方のコイル巻回部2cの一端側から他端側に向かって巻線が巻回され、折り返して他方のコイル巻回部2cの他端側から一端側に向かって巻線が連続するように巻線を巻回することでコイルを形成できる。ここでは、コイル3は、上記折り返しが無いため、その分だけコア長Lc(一方の湾曲ブロック2bの端面から他方の湾曲ブロック2bの端面までの長さ、図2,3)を短くできる。
コイル3をコイル巻回部2c(直方体状ブロック2aの直方体組)に配置すると、コア2のコイル巻回部2cは、コイル3に覆われ、湾曲ブロック2bは、コイル3から露出した状態である。
このコア2とコイル3の組立体には、インシュレータ5も設けられている。インシュレータ5は、コア2の外周を覆う筒状部(図示せず)と、コイル3の端面に当接される板状の鍔部5Fとを具える。筒状部は、半割れの角筒片同士を係合することでコア2のコイル巻回部2cの外周を覆う。鍔部5Fは筒状部の両端部に対向配置され、コイル3の各端面に当接する一対の矩形枠である。インシュレータ5には、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、液晶ポリマー(LCP)などの絶縁材料が利用できる。
そして、コイル3において、冷却ベース側に位置するコイル設置面3iに放熱板4が配置されている。放熱板4は、ここでは、窒化珪素から構成され(27W/m・K)、第一コイル3a及び第二コイル3bの双方のコイル設置面3iを覆うことができる面積を有する板材である。放熱板4においてコイル設置面3iと接するコイル側接触面4cと対向し、冷却ベースBに接触するベース側接触面4bは、グリースなどを塗布して被膜を設けておくと、冷却ベースBとの密着性に優れて好ましい。ここでは、放熱板4は、コイル3から剥離しないように、熱伝導性に優れる接着剤(ナガセケムテックス株式会社製のシート状熱伝導性エポキシ接着剤(5W/m・K))によりコイル3に固定されている。また、放熱板4のベース側接触面4bとコア設置面2iとは面一である。
更に、リアクトル1は、その外周を覆うように樹脂被覆部6を具える。ここでは、樹脂被覆部6は、コア2とコイル3との組立体を作製し、コイル3の外周面の所定箇所に放熱板4を固定したものを金型に配置した後、エポキシ樹脂を注型成形することで形成している。但し、放熱板4のベース側接触面4b及びコア2のコア設置面2iは、樹脂被覆部6に覆われず、露出されている。また、コイル3において別途配線が接続される端部も、樹脂被覆部6から突出されている。この樹脂被覆部6は、直方体状であり、コア2の湾曲ブロック2bの湾曲部分を覆う箇所(樹脂被覆部6の四隅)にそれぞれ、冷却ベースBにリアクトル1を固定するためのボルト7(締結部材)が挿通される挿通孔6hが設けられた固定フランジ部6fが設けられている。樹脂被覆部6においてコア2及びコイル3を覆う箇所の平均厚さは、1〜2mmである。樹脂被覆部6の形状は特に問わない。コア2とコイル3との組立体の外形に概ね沿った形状としても構わない。また、固定フランジ部6fの設置箇所、形状(厚さ)、設置個数は、適宜選択することができ、特に問わない。例えば、湾曲ブロック2b側から突出するように、或いはコイル3の側面から突出するように固定フランジ部を設けてもよい。
上記構成を具えるリアクトル1は、冷却ベースBに設けられたネジ穴Bhに、樹脂被覆部6の固定フランジ部6fの挿通孔6hを位置合わせし、ボルト7をねじ込み締め付けることで、冷却ベースBに取り付けることができる。この取り付けにより、放熱板4及びコア2は、冷却ベースBに接触する。
このようなリアクトル1によれば、ケースを不要とし、冷却ベースBに直接取り付ける構成であることから、小型・軽量である上に、熱伝導率が高い放熱板4をコイル3と冷却ベースBとの間に介在させることで、放熱性に優れる。
また、リアクトル1は、放熱板4のベース側接触面4bとコア2のコア設置面2iとが面一であるため、コア2の熱を冷却ベースBに効率よく伝えられて放熱性に優れる。かつ、この構成により、コア2が冷却ベースBに支持される箇所の面積を小さくできる、即ち、コア長Lcを短くすることができることから、リアクトル1をより小型にできる。
更に、リアクトル1は、樹脂被覆部6を具えることで、(1)コア2,コイル3,放熱板4を一体に取り扱える、(2)放熱板4をコイル3に確実に固定できる、(3)コア2を補強できる、(4)外部環境からコア2やコイル3を保護できる、(5)周囲の部材との間で絶縁を確保できる、といった種々の効果を奏することができる。
加えて、リアクトル1は、樹脂被覆部6に固定フランジ部6fを一体に具えることで、別途固定用部材を用いなくても、冷却ベースBに簡単に取り付けられる。なお、樹脂被覆部6において固定フランジ部6f近傍は、樹脂が肉厚であるが、この肉厚の領域は、リアクトル1の外周の四隅に限定されており、全体的には薄肉であるため、固定フランジ部6fの存在による放熱性の低下を低減することができる。
(変形例1-1)
上記実施形態1では、樹脂被覆部6に、冷却ベースに対するリアクトルの固定箇所(固定フランジ部6f)を設けたが、コア2自体にボルト7が挿通される挿通孔(図示せず)を設けた構成とすることができる。コア2においてコイル巻回部2c以外の箇所、特に、湾曲ブロック2bの湾曲部分から外方に突出する部分を設け、この突出部分に上記挿通孔を設けると、コア2の磁気特性に影響が及び難く好ましい。上記突出部分の形状や設置個数は適宜選択することができ、特に問わない。挿通孔を有するコア2は、圧粉成形体とすることで容易に製造可能である。この突出部分も樹脂被覆部6で覆う場合、上記コア2の挿通孔と連続するように樹脂被覆部にも挿通孔を設けておく。
(実施形態2)
図4は、別の形態の本発明リアクトルを冷却ベースに固定した状態を示す右側面である。リアクトル10も、コア2、コイル3、及び放熱板4を主要構成部材とするものであり、樹脂被覆部を具えていない点が実施形態1のリアクトル1と異なり、その他の点は同様である。このようなリアクトル10は、構成部材が少ないことから、リアクトルの製造が容易である。
リアクトル10は、接着剤などによりコイル3に放熱板4を固定して一体化することが好ましい。この構成によれば、冷却ベースBに取り付ける際、放熱板を別途冷却ベースに配置する必要が無く、また、冷却ベースの下面にリアクトル10を取り付ける場合でも放熱板が落下するなどの恐れが無く、取付作業性に優れる。
リアクトル10を冷却ベースBに固定するには、上記変形例1-1で説明したようにコア2自体に、冷却ベースBにリアクトル10を固定するためのボルト(締結部材、図示せず)が挿通される挿通孔(図示せず)を設けたり、別途固定用部材を利用することが挙げられる。固定用部材は、例えば、一対の脚部と、脚部を連結する連結部とを有する[状とし、コイルやコアの外周に沿った直線状の連結部がコアやコイルを冷却ベース側に押え付けられるものが好ましい。脚部には、上記ボルトが挿通される挿通孔を設けておく。
(実施形態3)
図5は、別の形態の本発明リアクトルを冷却ベースに固定した状態を示す正面図である。リアクトル20も、コア2、コイル3、及び放熱板4を主要構成部材とし、かつ実施形態1と同様に樹脂被覆部6を具える。このリアクトル20は、リアクトル20を冷却ベース側に押え付ける押付部材8を具える点が実施形態1のリアクトル1と異なり、その他の点は概ね同様である。以下、相違点を中心に説明し、その他の点は説明を省略する。
押付部材8は、一対の脚部8a,8bと、これら脚部8a,8b間を連結するように配置される弾性部8cとを具え、弾性部8cが弧状に湾曲したM字状の部材である。各脚部8a,8bの端部は、外方に折り曲げられてL字状となっており、短片部分にボルト7が挿通される挿通孔8hを有する。この押付部材8は、コイル3の一方の端部と、接合された端部とで挟まれる領域と同等の幅を有する幅広の板状材(SUS304,SUS316などのステンレス鋼)を適宜屈曲或いは湾曲させることで形成された一体物である。一方、ここでは、樹脂被覆部6の固定フランジ部6fは、コイル3の一方の端部と、接合された端部とで挟まれる領域に亘って、コイル3の側面側(図5において左右側)から突出させて設けており、かつ長孔6hlを具える。
この押付部材8は、コイル3を放熱板4側に押し付ける部材であると共に、リアクトル20を冷却ベースBに取り付ける部材としても機能する。具体的には、リアクトル20を冷却ベースBに搭載した後、コイル3においてコイル設置面3iと反対側に位置する面側に弾性部8cが接するように押付部材8を樹脂被覆部6の外周に配置し、脚部8a,8bの端部を固定フランジ部6fに接触させる。そして、ボルト7を挿通孔8h及び6hlに挿通し、冷却ベースBのネジ穴Bhに締め付けることで、リアクトル20を冷却ベースBに固定できると共に、弾性部8cにより、コイル3が放熱板4側、引いては冷却ベースB側に押し付けられる。
この構成によれば、押付部材8により、コイル3と放熱板4、及び放熱板4と冷却ベースBとをより確実に接触させることができるため、リアクトルの放熱性を更に向上することができる。また、ここでは、押付部材8とコイル3との間には、絶縁被覆部6が存在することで、両者間の絶縁を確保することができる。
なお、上記実施形態では、幅広の板状材で押圧部材を形成する例を説明したが、細幅の板状材で形成した押付部材を1個又は複数用いてもよい。また、上記実施形態では、固定フランジ部6fにおけるボルト7が挿通される孔を長孔としたが、ボルト7の大きさに応じた挿通孔を設けてもよい。
(変形例3-1)
上記実施形態3では、樹脂被覆部6を具える構成を説明したが、押付部材8は、実施形態2のように樹脂被覆部を具えていないリアクトル10にも利用することができる。この場合、押付部材においてコア2やコイル3と接触する可能性のある箇所には、絶縁の確保を考慮すると、絶縁被膜を設けたり、押付部材とコア2やコイル3との間に絶縁材を配置させることが好ましい。
(変形例I)
上記実施形態1〜3は、冷却ベースの上面にリアクトルを取り付ける構成を説明したが、冷却ベースの下面にリアクトルを取り付けることも可能である。このとき、リアクトル1,10,20はいずれも、放熱板がコイルに固定されていることで、取り付けの際、放熱板を別途冷却ベースに固定する必要が無く、また、放熱板が脱落するなどの恐れが無く、取付作業性に優れる。
(変形例II)
上記実施形態1〜3は、セラミックスからなる放熱板を具える例を説明したが、その他の放熱板として、導電性材料からなる板状基板の表面においてコイルとの接触面に、セラミックス層を具えるものを利用することができる。板状基板は、例えば、アルミニウム(236W/m・K)、銅(390W/m・K)、これらの合金、オーステナイト系ステンレス鋼(例えば、SUS304:16.7W/m・K)といった非磁性金属材料からなるものが挙げられる。セラミックス層は、セラミックス板材を用意し、上記板状基板に貼り合わせることで形成したり、上記板状基板の表面にPVD法やCVD法などで成膜することで形成することができる。セラミックス層は、板状基板の一面のみに、又は両面に設けてもよい。熱伝導率が高い金属材料により放熱板の一部を構成することで、リアクトルの放熱性を更に向上することができる。
その他、冷却ベースにおけるリアクトルの搭載箇所であって、コイルが接触する箇所に、Si3N4,Al2O3,AlN,BN,SiCなどのセラミックスからなる被膜をPVD法やCVD法などにより成膜して、放熱板の代わりとすることができる。
なお、上述した実施形態は、本発明の要旨を逸脱することなく、適宜変更することが可能であり、上述した構成に限定されるものではない。例えば、コアは、複数の電磁鋼板を積層した積層体を利用してもよい。
本発明のリアクトルは、放熱性に優れ、小型・軽量であるため、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両に搭載する車載コンバータといった車載部品の構成部品に好適に利用することができる。
実施形態1のリアクトルの斜視図である。 実施形態1のリアクトルの右側面図である。 実施形態1のリアクトルに具えるコアの上面図である。 実施形態2のリアクトルの右側面図である。 実施形態3のリアクトルの正面図である。
符号の説明
1,10,20 リアクトル
2 コア 2a 直方体状ブロック 2b 湾曲ブロック 2c コイル巻回部
2m 磁性体部 2g ギャップ部 2i コア設置面
3 コイル 3a 第一コイル 3b 第二コイル 3i コイル設置面
4 放熱板 4c コイル側接触面 4b ベース側接触面
5 インシュレータ 5F 鍔部
6 樹脂被覆部 6f 固定フランジ部 6h 挿通孔 6hl 長孔
7 ボルト
8 押付部材 8a,8b 脚部 8c 弾性部 8h 挿通孔
B 冷却ベース Bh ネジ穴

Claims (6)

  1. コイル巻回部を有するコアと、前記コイル巻回部に配置されるコイルとを具えるリアクトルであって、
    前記コイルにおいて、リアクトルが設置される冷却ベース側に位置するコイル設置面に放熱板が配置されており、
    前記放熱板において、前記コイル設置面に接触するコイル側接触面は、絶縁性無機材料から構成されていることを特徴とするリアクトル。
  2. 前記コアにおいてコイル巻回部以外の箇所であって、冷却ベース側に位置するコア設置面が、前記放熱板において冷却ベースに接触するベース側接触面と面一になっていることを特徴とする請求項1に記載のリアクトル。
  3. 更に、前記放熱板のベース側接触面、及び前記コアのコア設置面が露出されるように、リアクトルの外周を覆う樹脂被覆部を具えることを特徴とする請求項2に記載のリアクトル。
  4. 更に、前記樹脂被覆部は、冷却ベースにリアクトルを固定するための締結部材が挿通される挿通孔が設けられた固定フランジ部が一体に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のリアクトル。
  5. 更に、リアクトルを冷却ベース側に押え付ける押付部材を具え、
    前記押付部材は、冷却ベースに固定される一対の脚部と、両脚部間に配置され、前記コイルにおいてコイル設置面と反対側に位置する面側を押え付ける弾性部とを具えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のリアクトル。
  6. 前記コアにおいてコイル巻回部以外の箇所に、冷却ベースにリアクトルを固定するための締結部材が挿通される挿通孔を具えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のリアクトル。
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