JP2020087994A - プレーナトランス - Google Patents

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Takahiro Masuyama
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Abstract

【課題】振動を受ける大容量のトランスを構成可能なプレーナトランスを提供する。【解決手段】プレーナトランス1は、放熱部材10と、第1コア12と第2コア13とで構成されるコア11と、第2コア13が固定され、放熱部材10に固定されたカバー14と、を備える。第1コア12は放熱部材10に固定される。第2コア13は、一部が第1コア12に当接した状態で第1コア12に対向し、第1コア12との間に空隙15を形成する。一次巻線および二次巻線は、空隙15に位置し、コア11の周りに形成される。【選択図】図3

Description

本発明は、プレーナトランスに関する。
電源装置には、入力電圧を所望の電圧に変換して出力するトランスを備えるものがある。トランスは、巻線トランスまたはプレーナトランスで構成される。巻線トランスは、コアと、コアの周りに巻かれた導体と、コアと導体とを格納する筐体と、を備える。プレーナトランスは、コアと、導体が形成された基板と、を備える。一般的に1kVA以上の大容量のトランスに巻線トランスが用いられ、数100VA未満の小容量のトランスにプレーナトランスが用いられる。プレーナトランスの一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されるプレーナトランスは、E型コアと、I型コアと、一次巻線および二次巻線が形成され、E型コアとI型コアとに挟まれた基板と、を備える。プレーナトランスが備えるE型コアとI型コアとは、一般的に、特許文献2に開示されるバネホルダによって固定されている。
特開2012−156461号公報 特開2011−253877号公報
電気鉄道車両に搭載される補助電源装置は、上述の電源装置の一例であり、出力端子にリアクトルを介して接続された負荷装置、例えば照明機器、空調機器等に電力を供給する。補助電源装置は、共振インバータと大容量のトランスとを備える。共振インバータの動作周波数を高くすると、補助電源装置の出力端子に接続されるリアクトルを小型化することが可能となるが、トランスの発熱量が大きくなるという課題がある。トランスの発熱による損傷を防止するために、高い冷却性能を有するトランスを採用することが考えられる。プレーナトランスの冷却性能は、巻線トランスよりも高いため、発熱量が大きいトランスをプレーナトランスで構成することが考えられる。しかしながら、プレーナトランスに一般的に使用されているバネホルダでは、大容量のトランスが備える大型のI型コアとE型コアとを、鉄道車両の走行時の振動に耐える程度に十分に固定することができない。そのため、仮にバネホルダで固定すると、鉄道車両の走行時の振動によって、E型コアに対してI型コアがずれてしまう可能性がある。したがって、例えば鉄道車両に搭載された補助電源装置を構成するトランスのように、振動を受ける大容量のトランスをプレーナトランスで構成することは困難である。鉄道車両以外の、船舶、重機等の振動するものに搭載されるプレーナトランスでも同様の課題が生じる。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、振動を受ける大容量のトランスを構成可能なプレーナトランスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るプレーナトランスは、放熱部材と、第1コアと第2コアとで構成されるコアと、導体と、カバーと、を備える。第1コアは、放熱部材に固定される。第2コアは、一部が第1コアに当接した状態で第1コアに対向し、第1コアとの間に空隙を形成する。導体は、コアの周りに形成された一次巻線および二次巻線を含み、空隙に位置する。第2コアが固定されたカバーは、放熱部材に固定される。
本発明に係るプレーナトランスによれば、第1コアが放熱部材に固定され、第2コアの一部が第1コアに当接した状態で、第2コアが固定されたカバーが放熱部材に固定される。このため、第1コアと第2コアとが十分に固定されるため、振動を受ける大容量のトランスをこのプレーナトランスで構成することが可能である。
本発明の実施の形態1に係るプレーナトランスの斜視図 実施の形態1に係るプレーナトランスの斜視図 実施の形態1に係るプレーナトランスの図1のA−A線での矢視断面図 実施の形態1に係る放熱部材の斜視図 実施の形態1に係る第1コアの斜視図 実施の形態1に係るカバーの斜視図 実施の形態1に係る第2コアとカバーの斜視図 実施の形態1に係る基板の斜視図 本発明の実施の形態2に係るプレーナトランスの斜視図 実施の形態2に係るプレーナトランスの斜視図 実施の形態2に係るプレーナトランスの図9のB−B線での矢視断面図 実施の形態に係るプレーナトランスの変形例の斜視図 実施の形態に係るプレーナトランスの変形例の斜視図 実施の形態に係るプレーナトランスの変形例の斜視図
以下、本発明の実施の形態に係るプレーナトランスについて図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
実施の形態1に係るプレーナトランスを、電気鉄道車両に搭載される電源装置が備えるプレーナトランスを例にして説明する。なお電源装置は、照明機器、空調機器等の負荷に電力を供給する。電気鉄道車両の走行によって、プレーナトランス1は振動を受ける。実施の形態1に係るプレーナトランス1を図1から図3に示す。プレーナトランス1の構造の理解を容易にするために、図1に示すプレーナトランス1の斜視図から、後述するカバー14およびスペーサ20を除いたものを図2に示す。図3は、図1のA−A線でのプレーナトランス1の矢視断面図である。
プレーナトランス1は、放熱部材10と、第1コア12および第2コア13で構成され、空隙15を有するコア11と、第2コア13を第1コア12に押圧するカバー14と、放熱部材10とコア11に当接する放熱ブロック21と、放熱部材10とカバー14との間のスペースを確保するスペーサ20と、スペーサ20とカバー14とを放熱部材10に固定する締結部材16と、を備える。プレーナトランス1はさらに、コア11の周りに形成された第1巻線および第2巻線を含み、空隙15に位置する導体として、基板17を備える。プレーナトランス1が有するコア11の大きさと数は、プレーナトランス1に流れる電流に応じて定められる。プレーナトランス1が4つのコア11を有する場合を例にして説明する。
放熱部材10は、熱伝導率の高い材料、例えば、アルミニウムなどの金属で形成される。図4に示すように、放熱部材10は、一方の主面に第1凹部10aを有する。また放熱部材10の他方の主面に図示しないフィンが形成される。放熱部材10は、後述するように第1凹部10aに位置する4つのコア11から伝達された熱をフィンから放熱する。
図2に示すように、4つのコア11は、放熱部材10の長手方向に二列、短手方向に二列に並べて配置される。各コア11は、図3に示すように、E型の第1コア12と、I型の第2コア13とで構成される。第1コア12と第2コア13とで構成されるコア11は、後述の一次巻線と二次巻線を有するトランスの磁路を形成する。
各第1コア12は、図3および図5に示すように、放熱部材10が有する第1凹部10aの底面に主面が当接する向きで固定される底部12aと、底部12aから底部12aの主面に直交する向きに延びる3つの脚部12bとで構成される。第1凹部10aの底面に第1コア12の底部12aの主面が当接した状態で、第1コア12は、例えば、コンパウンドによって、放熱部材10に固定される。第1凹部10aの底面にコンパウンドを塗布してから、第1コア12を配置することで、第1凹部10aの底面と第1コア12との間の微小な空隙がなくなり、第1コア12から放熱部材10への熱伝導の効率がよくなる。
各第2コア13は、図6に示すカバー14が有する第2凹部14aの底面に主面が当接する向きで固定される。詳細には、第2コア13は、図7に示すように、第2凹部14aの底面に第2コア13の主面が当接した状態で、例えば、コンパウンドによって、カバー14に固定される。第2凹部14aの底面にコンパウンドを塗布してから、第2コア13を配置することで、第2凹部14aの底面と第2コア13との間の微小な空隙がなくなり、第2コア13からカバー14への熱伝導の効率がよくなる。
上述のようにコンパウンドを第1凹部10aおよび第2凹部14aの底面に塗布することで、プレーナトランス1の冷却性能が高くなる。
カバー14は、第2コア13を保持し、第2コア13を第1コア12に押圧する。またカバー14は、放熱部材10との間にスペーサ20を挟んだ状態で、締結部材16によって、放熱部材10に固定されている。なおカバー14は、スペーサ20を放熱部材10に押圧する。第2コア13が固定されたカバー14が放熱部材10に固定されると、カバー14に固定された第2コア13の一部が第1コア12に当接した状態で、第2コア13は第1コア12に対向し、第1コア12との間に図2および図3に示す空隙15を形成する。なおカバー14は、熱伝導率の高い部材、例えば、アルミニウムなどの金属で形成される。またカバー14は、電気鉄道車両の予想される最大振動を受けても、第1コア12と第2コア13との間にずれが生じない程度以上の剛性と強度を有する部材で形成する。
放熱ブロック21は、第1凹部10aの底面と第1コア12に当接し、放熱部材10の長手方向に延びる。放熱ブロック21は、第1コア12から伝達された熱を放熱する。放熱ブロック21は、熱伝導率の高い材料、例えば、アルミニウムなどの金属で形成される。
スペーサ20は、放熱部材10とカバー14との間のスペースを確保する。またスペーサ20は、放熱部材10に当接し、放熱部材10の短手方向に延びる。なおスペーサ20は、カバー14と同等以上の熱伝導率を有し、振動に耐えうる剛性を有する部材、例えば、アルミニウムなどの金属で形成される。
締結部材16は、カバー14が放熱部材10との間にスペーサ20を挟んだ状態で、カバー14を放熱部材10に固定する。振動に耐え得る剛性を有するカバー14を、締結部材16で放熱部材10に固定するため、第1コア12と第2コア13は放熱部材10に十分に固定され、振動を受けても第1コア12に対して第2コア13がずれることが防止される。
図8に示すように、基板17は、貫通孔17aを有する。貫通孔17aを脚部12bが通った状態で、基板17は第1コア12と第2コア13との間の空隙15に位置する。基板17は、一次巻線が形成された層と、二次巻線が形成された層とを有する多層基板で構成される。一次巻線および二次巻線は、コア11の周りに形成される。詳細には、一次巻線と二次巻線は、貫通孔17aを通る脚部12bの周りに形成される。具体的には、一次巻線に電流が流れることで生じる磁束が二次巻線と鎖交する位置に、一次巻線と二次巻線は形成される。なお一次巻線が形成された層と二次巻線が形成された層とは、互いに絶縁されている。
上記構成を有するプレーナトランス1の組み立て方法について説明する。図4に示す放熱部材10の第1凹部10aの底面に、第1コア12の主面が当接するように、第1コア12を配置する。また第1凹部10aの底面と第1コア12に放熱ブロック21が当接するように、放熱ブロック21を配置する。次に、第1凹部10aに樹脂18を充填して硬化処理を行うポッティング加工を施す。これにより、図5に示すように、第1コア12と放熱ブロック21が放熱部材10に固定される。
次に、図8に示すように、第1コア12の脚部12bが貫通孔17aを通るように、基板17を配置する。そして、図7に示すように、第2凹部14aの底面に第2コア13の主面が当接するように、第2コア13を配置する。そして、第2凹部14aに樹脂19を充填して硬化処理を行うポッティング加工を施す。これにより、第2コア13がカバー14に固定される。次に、放熱部材10にスペーサ20を配置する。そして、第2コア13が第1コア12に当接し、カバー14がスペーサ20に当接するように、カバー14を配置し、締結部材16でカバー14を放熱部材10に固定する。その結果、図1に示すプレーナトランス1が得られる。なおポッティング加工によって、第2コア13をカバー14に固定する場合は、第2コア13と樹脂19とは、同程度の線膨張係数を有する部材で形成されることが望ましい。
プレーナトランス1に電流が流れると、第1コア12および第2コア13が発熱する。第1コア12で生じた熱は、放熱部材10のフィンから放熱される。第2コア13で生じた熱は、カバー14とスペーサ20を介して、または、第1コア12を介して、放熱部材10に伝達され、放熱部材10のフィンから放熱される。またカバー14に伝達された熱の一部は、カバー14から放熱される。
以上説明したとおり、実施の形態1に係るプレーナトランス1によれば、第1コア12が放熱部材10に固定され、第2コア13が固定されたカバー14が放熱部材10に固定される。このため、第1コア12と第2コア13は、従来のプレーナトランスが有するバネホルダで固定されるE型コアとI型コアに比べて、強い振動に耐え得るように固定されている。そのため、電気鉄道車両に搭載され、振動を受ける電源装置が有する大容量のトランスを、プレーナトランス1で構成することが可能である。
また実施の形態1に係るプレーナトランス1によれば、第2コア13で生じた熱が、第1コア12だけでなく、カバー14とスペーサ20とを介して放熱部材10に伝達されて放熱され、また第2コア13で生じた熱の一部はカバー14からも放熱される。そのため、E型コアとI型コアがバネホルダで固定され、I型コアで生じた熱はE型コアを介して放熱部材に伝達されて放熱される従来のプレーナトランスと比べ、プレーナトランス1の冷却性能は高い。このため、プレーナトランス1の容量を従来のプレーナトランスよりも大きくすることが可能である。
また実施の形態1に係るプレーナトランス1によれば、放熱部材10に第1コア12を固定し、カバー14に第2コア13を固定してから、カバー14がスペーサ20に当接するようにカバー14を配置し、締結部材16でカバー14を放熱部材10に固定する。このため、コア11の数が増大しても、組み立てる際にコア11の位置決めをする必要がなく、作業性が向上する。
(実施の形態2)
プレーナトランス1の形状は上述の例に限られない。放熱部材10の形状は、第1コア12が固定可能であれば、任意である。またカバー14の形状は、第2コア13が固定可能であって、かつ、放熱部材10に固定可能であれば、任意である。一例として、放熱部材10の主面が平面であって、カバー14が平板である構造を実施の形態2として説明する。
実施の形態2に係るプレーナトランス2を図9から図11に示す。プレーナトランス2の構造の理解を容易にするために、図9に示すプレーナトランス2の斜視図から、後述するカバー23とスペーサ20を除いたものを図10に示す。図11は、図9のB−B線でのプレーナトランス2の矢視断面図である。実施の形態2に係るプレーナトランス2の基本構成は、実施の形態1に係るプレーナトランス1の基本構成と同一であり、違う点を中心に説明する。プレーナトランス2は、実施の形態1に係るプレーナトランス1が有する放熱部材10とカバー14に代えて、放熱部材22とカバー23とを有する。プレーナトランス2はさらに、第1コア12を放熱部材22に接着するコンパウンド24と、第2コア13をカバー23に接着するコンパウンド25を備える。
放熱部材22は、熱伝導率の高い材料、例えば、アルミニウムで形成される。放熱部材22の主面22aは平面であって、主面22aの反対側の主面に図示しないフィンが形成される。放熱部材22は、主面22aに当接する4つのコア11から伝達された熱をフィンから放熱する。
4つのコア11は、放熱部材22の長手方向に二列、短手方向に二列に並べて配置される。各コア11は、実施の形態1と同様に、E型の第1コア12と、I型の第2コア13とで構成される。
各第1コア12は、放熱部材22の主面22aに、主面が当接する向きで固定される底部12aと、底部12aから底部12aの主面に直交する向きに延びる3つの脚部12bとで構成される。放熱部材22の主面22aに第1コア12の底部12aの主面が当接した状態で、第1コア12は、コンパウンド24で放熱部材22に固定される。
第2コア13は、カバー23の主面23aに主面が当接する向きで固定される。詳細には、カバー23の主面23aに第2コア13の主面が当接した状態で、第2コア13はコンパウンド25でカバー23に固定される。
カバー23は、第2コア13を第1コア12に押圧する。カバー23は、放熱部材22との間にスペーサ20を挟んだ状態で、締結部材16によって、放熱部材22に固定されている。カバー23が放熱部材22に固定されると、カバー23に固定された第2コア13の一部が第1コア12に当接した状態で、第2コア13は第1コア12に対向し、第1コア12との間に空隙15を形成する。なおカバー23は、熱伝導率の高い部材、例えば、アルミニウムなどの金属で形成される。またカバー23は、電気鉄道車両の予想される最大振動を受けても、第1コア12と第2コア13との間にずれが生じない程度以上の剛性と強度を有する部材で形成する。
放熱ブロック21は、主面22aと第1コア12に当接し、放熱部材22の長手方向に延びる。放熱ブロック21は、第1コア12から伝達された熱を放熱する。
スペーサ20は、放熱部材22とカバー23との間のスペースを確保する。またスペーサ20は、放熱部材22に当接し、放熱部材22の短手方向に延びる。
締結部材16は、スペーサ20とカバー23を放熱部材22に固定する。
コンパウンド24は、放熱部材22の主面22aに塗布され、第1コア12を放熱部材22に接着する。コンパウンド25は、カバー23の主面23aに塗布され、第2コア13をカバー23に接着する。基板17の構造は、実施の形態1と同様である。貫通孔17aを第1コア12の脚部12bが通った状態で、基板17は第1コア12と第2コア13との間の空隙15に位置する。
上記構成を有するプレーナトランス2の組み立て方法について説明する。放熱部材22の主面22aにコンパウンド24を塗布し、第1コア12の主面が、コンパウンド24が塗布された主面22aに当接するように、第1コア12を配置する。また放熱ブロック21が、コンパウンド24が塗布された主面22aと第1コア12に当接するように、放熱ブロック21を配置する。これにより、第1コア12と放熱ブロック21が放熱部材22に固定される。
次に、第1コア12の脚部12bが基板17の貫通孔17aを通るように、基板17を配置する。そして、カバー23の主面23aにコンパウンド25を塗布し、第2コア13の主面が、コンパウンド25が塗布された主面23aに当接するように、第2コア13を配置する。これにより、第2コア13がカバー23に固定される。次に、放熱部材22にスペーサ20を配置する。そして、第2コア13が第1コア12に当接し、カバー23がスペーサ20に当接するように、カバー23を配置し、締結部材16でカバー23を放熱部材22に固定する。その結果、図9に示すプレーナトランス2が得られる。
プレーナトランス2に電流が流れると、第1コア12および第2コア13が発熱する。第1コア12で生じた熱は、放熱部材22のフィンから放熱される。第2コア13で生じた熱は、カバー23とスペーサ20を介して、または、第1コア12を介して、放熱部材22に伝達され、放熱部材22のフィンから放熱される。またカバー23に伝達された熱の一部は、カバー23から放熱される。
以上説明したとおり、実施の形態2に係るプレーナトランス2によれば、第1コア12が放熱部材22に固定され、第2コア13が固定されたカバー23が放熱部材22に固定される。このため、第1コア12と第2コア13は、従来のプレーナトランスが有するバネホルダで固定されるE型コアとI型コアに比べて、強い振動に耐え得るように固定されている。そのため、電気鉄道車両に搭載され、振動を受ける電源装置が有する大容量のトランスを、プレーナトランス2で構成することが可能である。
また実施の形態2に係るプレーナトランス2によれば、第2コア13で生じた熱が、第1コア12だけでなく、カバー23とスペーサ20とを介して放熱部材22に伝達されて放熱され、また第2コア13で生じた熱の一部はカバー23からも放熱される。そのため、E型コアとI型コアがバネホルダで固定され、I型コアで生じた熱はE型コアを介して放熱部材に伝達されて放熱される従来のプレーナトランスと比べ、プレーナトランス2の冷却性能は高い。プレーナトランス2の冷却性能が従来のプレーナトランスより高いため、プレーナトランス2の容量を従来のプレーナトランスよりも大きくすることが可能である。
本発明の実施の形態に係るプレーナトランスは、上述の例に限られない。コア11が放熱部材10,22に当接する底部と、カバー14,23に当接する底部と、2つの底部の間に延びる脚部を有すれば、コア11を構成する第1コア12と第2コア13の形状は、任意である。一例として、第1コア12および第2コア13は共にE型コアでもよい。また第1コア12がI型コアであって、第2コア13はE型コアでもよい。
カバー14,23のそれぞれを放熱部材10,22に固定する方法は、鉄道車両の走行時の振動に耐える程度に十分にカバー14,23を放熱部材10,22に固定する方法であれば、任意である。例えば、締結部材16は、カバー14が放熱部材10に当接した状態で、カバー14を放熱部材10に固定してもよい。
この例として、プレーナトランス3を図12に示す。また構造の理解を容易にするために、図12に示すプレーナトランス3の斜視図から、カバー14を除いたものを図13に示す。プレーナトランス3は、実施の形態1に係るプレーナトランス1と異なり、スペーサ20を有さない。カバー14の一部は放熱部材10に当接する。締結部材16は、カバー14と放熱部材10が当接した状態で、カバー14を放熱部材10に固定する。
またカバー14,23は、四辺部が放熱部材10,22に固定されてもよい。またカバー14,23に当接する他の部材を放熱部材10,22に固定することで、カバー14,23を放熱部材10,22に固定してもよい。
カバー14,23の第2コア13が固定される面と反対側の面には、リブを兼ねるフィンを形成してもよい。カバー14にフィンを形成した例を図14に示す。カバー14の面14bは、第2コア13が固定される面と反対側の面である。フィン14cは、面14bに形成され、カバー14の長手方向に延びる。すなわち、フィン14cは、放熱部材10に固定されたカバー14の短手方向に延びる二辺の一方から他方に向かって延びる。このため、フィン14cは、カバー14の強度を高めるリブとしての役割を果たす。
またフィン14cは、カバー14と一体に成形されてもよいし、カバー14とは別に成形されて、カバー14に取り付けられてもよい。
第1コア12を放熱部材10,22に固定する方法は、上述の実施の形態の例に限られず、鉄道車両の走行時の振動に耐える程度に十分に、第1コア12を放熱部材10,22に固定する方法であれば、任意である。
一例として、第1コア12の底部12aと放熱部材10の第1凹部10aとを噛み合わせることのみにより、第1コア12を放熱部材10に固定してもよい。同様に、第2コア13をカバー14に固定する方法は、上述の実施の形態の例に限られず、鉄道車両の走行時の振動に耐える程度に十分に、第2コア13をカバー14に固定する方法であれば、任意である。一例として、第2コア13を第2凹部14aに噛み合わせることのみにより、第2コア13をカバー14に固定してもよい。
放熱部材10,22の形状は、一方の主面に第1コア12が固定可能な形状であれば、任意である。一例として、プレーナトランス1,2は、他方の主面にフィンが形成されていない放熱部材10,22、他方の主面に剣山状のヒートシンクが形成された放熱部材10,22等を備えてもよい。放熱ブロック21の形状は、放熱部材10,22と第1コア12に当接する形状であれば、任意である。
一例として、放熱ブロック21は、放熱部材10,22の短手方向に延びる柱状の形状を有してもよい。
また放熱部材10,22のみで十分に放熱ができる場合、図12および図13に示すプレーナトランス3のように、放熱ブロック21を設けなくてもよい。
スペーサ20の形状は、カバー14,23と、放熱部材10,22に当接する形状であれば、任意である。一例として、スペーサ20は、放熱部材10,22の長手方向に延びる柱状の形状を有してもよい。
プレーナトランス1,2,3は、基板17の代わりに、一次巻線および二次巻線を含み、空隙15に位置する任意の導体を備えることができる。一例として、プレーナトランス1,2,3は、ラミネートブスバー、絶縁フィルムを間に挟んだ導体等を備える。
第1コア12を放熱部材10,22に固定する手段は、電気鉄道車両の予想される最大振動を受けても、第1コア12が放熱部材10,22に対してずれないように固定する手段であれば、任意である。一例として、第1コア12を放熱部材10,22に接着剤で固定してもよい。なお接着剤で固定する場合には、ポッティング加工を省略することが可能である。
同様に、第2コア13をカバー14,23に固定する手段は、電気鉄道車両の予想される最大振動を受けても、第2コア13がカバー14,23に対してずれないように固定する手段であれば、任意である。一例として、第2コア13をカバー14,23に接着剤で固定してもよい。なお接着剤で固定する場合には、ポッティング加工を省略することが可能である。
1,2,3 プレーナトランス、10,22 放熱部材、10a 第1凹部、11 コア、12 第1コア、12a 底部、12b 脚部、13 第2コア、14,23 カバー、14a 第2凹部、14b 面、14c フィン、15 空隙、16 締結部材、17 基板、17a 貫通孔、18,19 樹脂、20 スペーサ、21 放熱ブロック、22a,23a 主面、24,25 コンパウンド。

Claims (11)

  1. 放熱部材と、
    前記放熱部材に固定された第1コアと、一部が前記第1コアに当接した状態で前記第1コアに対向し、前記第1コアとの間に空隙を形成する第2コアとで構成されるコアと、
    前記コアの周りに形成された一次巻線および二次巻線を含み、前記空隙に位置する導体と、
    前記第2コアが固定され、前記放熱部材に固定されたカバーと、
    を備える、
    プレーナトランス。
  2. 前記カバーは、前記第2コアを前記第1コアに押圧する、
    請求項1に記載のプレーナトランス。
  3. 前記放熱部材に当接するスペーサと、
    前記スペーサと前記カバーを前記放熱部材に固定する締結部材と、をさらに備える、
    請求項1または2に記載のプレーナトランス。
  4. 前記カバーの一部は前記放熱部材に当接し、
    前記カバーを放熱部材に固定する締結部材をさらに備える、
    請求項1または2に記載のプレーナトランス。
  5. 前記放熱部材は第1凹部を有し、
    前記第1コアは前記第1凹部に位置する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のプレーナトランス。
  6. 前記カバーは、前記放熱部材に対向する第2凹部を有し、
    前記第2コアは前記第2凹部に位置する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のプレーナトランス。
  7. 前記第1コアを前記放熱部材に接着する接着剤をさらに備える、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のプレーナトランス。
  8. 前記第2コアを前記カバーに接着する接着剤をさらに備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のプレーナトランス。
  9. 前記第1凹部に充填された樹脂をさらに備える、
    請求項5に記載のプレーナトランス。
  10. 前記第2凹部に充填された樹脂をさらに備える、
    請求項6に記載のプレーナトランス。
  11. 前記第2コアが固定された前記カバーの面と反対側の面に形成されたフィンをさらに有する、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のプレーナトランス。
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