JP6383408B2 - コンバータ及び電力変換装置 - Google Patents
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Description
インバータ装置やコンバータは、車両に対する専有容積の割合を小さくして、室外の小さいスペースに搭載可能とするため、小型化が図られる。コンバータには、インダクタ素子や、平滑用およびフィルタ用のコンデンサ素子が搭載されている。コンデンサ素子は、インダクタ素子等の発熱体が発する熱により悪影響を受けるが、小型化により一層、熱影響を受け易くなるため、その対応が重要な課題となる。
本発明による電力変換装置は、前述のコンバータと、直流電力を交流電力に変換し、金属ベースの冷媒流路に挿入されて冷却されるパワーモジュールと、パワーモジュールの前段に設けられ、冷媒流路の冷媒で冷却される平滑用コンデンサとを備える。
DC−DCコンバータは、ハイブリッド自動車のシステムに搭載される電力変換装置に適用される。
先ず、ハイブリッド自動車のシステムについて説明する。
図1は、ハイブリッド自動車のシステムを示すシステム図である。
ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、電気自動車などの車両10には、動力駆動用の高電圧蓄電池20と、インバータ装置200と、DC−DCコンバータ100と、低電圧負荷50の補助電源としての低電圧蓄電池30とが搭載されている。
高電圧蓄電池20は、インバータ装置200とDC−DCコンバータ100に接続されている。インバータ装置200は、高電圧蓄電池20の直流高電圧出力を交流高電圧出力に電力変換して、モータ40を駆動する。
DC−DCコンバータ100の出力端子は、低電圧蓄電池30および低電圧負荷50に接続されており、車両10のライト、ラジオ、ECUなどの低電圧負荷50へ電力供給を行ったり、低電圧蓄電池30を充電したりする。
図2を参照してインバータ装置200を説明する。インバータ装置200は、インバータ回路部200Kと、コンデンサモジュール230と、直流ターミナル260aと、交流ターミナル270aとを備えている。インバータ回路部200Kは、上アームとして動作するIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)328及びダイオード156と、下アームとして動作するIGBT330及びダイオード166と、からなる上下アームの半導体モジュール220を、出力しようとする交流電力のU相、V相、W相からなる3相に対応して備えている。
上アームのIGBT328のコレクタ電極153は、正極端子157を介してコンデンサモジュール230の正極側コンデンサ端子230hに、下アームのIGBT330は、のエミッタ電極165は、負極端子158を介してコンデンサモジュール230の負極側コンデンサ端子230iにそれぞれ電気的に接続されている。
ドライバ回路部250は制御パルスに基づき各相の半導体モジュール220の上アームあるいは下アームを構成するIGBT328やIGBT330を制御するための駆動パルスを各相のIGBT328やIGBT330に供給する。
IGBT328はコレクタ電極153と、信号用エミッタ電極155と、ゲート電極154を備えている。また、IGBT330はコレクタ電極163と、信号用のエミッタ電極165と、ゲート電極164を備えている。
ダイオード156がコレクタ電極153とエミッタ電極155との間に電気的に接続されている。また、ダイオード166がコレクタ電極163とエミッタ電極165との間に電気的に接続されている。
各半導体モジュール220と交流ターミナル270aとの間には、各半導体モジュール220から出力される電流を検出するための電流センサ280が配置されている。
図3は、DC−DCコンバータ100の電気回路の構成を示す回路図である。
DC−DCコンバータ100は、高電圧蓄電池20からの高電圧の直流電圧を交流高電圧に変換する高電圧回路部110と、交流高電圧を交流低電圧に変換するトランスTr(150)と、低電圧の交流電圧を直流電圧に変換する低電圧回路部120と、コンバータ用制御回路部140とを備えている。
通常、DC−DCコンバータは、平滑入力用コンデンサとして、HV+とHV-との相間に介挿されるXキャパシタCi1および各相とシャーシとの間に介挿される2つのYキャパシタCi2とを有している。また、ノーマルモードコイルLi1と2つのコモンモールドコイルLi2とが必要とされる。
しかし、後述するように、本発明の一実施の形態では、インバータ装置200のコンデンサモジュール230と高電圧回路部110を近接して配置する構成とすることで、接続のための配線インダクタを低減できるようにしている。この構成により、XキャパシタCi1と2つの2つのYキャパシタCi2の機能をインバータ装置200のコンデンサモジュール230で兼用することを可能としている。このため、DC−DCコンバータ100の高電圧回路部110からX・YキャパシタCi1、Ci2を削除することが可能となっている。また、入力時のノイズを低減できることで、ノーマルモードコイルLi1と、2つのコモンモードコイルLi2についても、DC−DCコンバータ100の高電圧回路部110から削除することを可能としている。つまり、本発明の一実施の形態としてのDC−DCコンバータ100では、図3において、点線で囲まれた領域A内の回路要素を削減している。
低電圧回路部120の出力側には出力電圧に重畳するノイズを除去するために、フィルタ用インダクタL1(180)とフィルタ用コンデンサC1(190)が設けられている。高電圧回路部110、低電圧回路部120およびアクティブクランプ回路は、コンバータ用制御回路部140によりスイッチ制御が行われる。
図4は、電力変換装置300の上方からの外観斜視図であり、図4(A)は、一側面を前面側とし、図4(B)は、図4(A)の対向側面を前面側とする図である。
電力変換装置300は、筐体310内に収容されたインバータ装置200と、DC−DCコンバータ100とを備える(図5参照)。筐体310は、例えば、アルミニウム合金等の金属の鋳造等により形成され、上部に上部開口部311(図5参照)が形成され、一つの側面に側部開口部312(図5参照)が形成されたボックス状の本体部310Aと、本体部310Aの上部開口部311を封口する上部カバー320と、側部開口部312を封口する側部カバー330とを備えている。本体部310Aの一側部315には、後述する直流ターミナル260aを収納する直流側収納部260と、交流ターミナル270aを収納する交流側収納部270とが設けられている。上部カバー320および側部カバー330は、ねじ等の締結部材により、不図示のシール部材を介在して本体部310Aに固定される。筐体310の一側面からは、後述する流路形成体240(図5参照)の冷媒導入パイプ240eと冷媒導出パイプ240dとが引き出されている。
図5は、図4に図示された電力変換装置300の内部構造を示す分解斜視図である。また、図9は、図5に図示された電力変換装置300をさらに分解した斜視図である。
インバータ装置200は、流路形成体240、複数個(本実施形態では3個)の半導体モジュール220、コンデンサモジュール230およびインバータ用制御回路基板205Aを備えている。また、インバータ装置200は、直流ターミナル260a、3つの交流ターミナル270aおよび電流センサ280を備えている。
流路形成体を構成する金属ベース240は、アルミニウム合金等の金属の鋳造などにより形成される。流路形成体240には、複数個の半導体モジュール220、コンデンサモジュール230およびインバータ用制御回路基板205Aが取付けられる。直流ターミナル260aは、筐体310の本体部310Aの直流側収納部260に収納され、コンデンサモジュール230に接続される。3つの交流ターミナル270aは、それぞれ、筐体310の本体部310Aの交流側収納部270に収納され、交流接続バスバー270bを介して、対応する半導体モジュール220に接続される。
インバータ用制御回路基板205Aは、図2のドライバ回路部250およびインバータ用制御回路部205を構成する回路部を備えている。
信号端子221は、図2に図示されたゲート電極154および信号用エミッタ電極155に対応する。信号端子222は、図2に図示されたゲート電極164およびエミッタ電極165に対応する。また、直流正極端子226は、図2に図示された正極端子157に対応し、直流負極端子228は、図2に図示された負極端子158に対応する。また、交流端子223は、図2に図示された交流端子159に対応する。
半導体モジュール220における金属製のモジュールケース224のケース本体224aは、それぞれ、水や油などの冷媒が流れる流路形成体240の冷却流路に連通する開口部240b内に挿入され、フランジ224bが流路形成体240の上面に、不図示のシール部材を介在して固定される。
図6は、流路形成体240の図であり、図6(A)は上方から観た平面図であり、図6(B)は上方から観た斜視図であり、図6(C)は底面側から観た斜視図である。
流路形成体240は、半導体モジュール220が取り付けられる半導体モジュール取付部241と、コンデンサモジュール230が取り付けられるコンデンサモジュール取付部242とを有する。
半導体モジュール取付部241は、コンデンサモジュール取付部242より厚く形成されている。半導体モジュール取付部241の上部側には、半導体モジュール220が挿入される3つの開口部240bが形成されている。
コンデンサモジュール取付部242の先端側には、冷媒導入パイプ240eと、冷媒導出パイプ240dとが形成されている。また、コンデンサモジュール取付部242のほぼ中央には、溝部242aが形成されている。
図7は、本発明のコンバータの一実施の形態の上方からの斜視図である。図8(A)は、図7に図示されたコンバータを流路形成体に取り付けた状態の斜視図であり、図8(B)は、図8(A)に図示された状態から高電圧回路部を取り外した状態の斜視図である。
なお、以下の説明では、図9も参照する。
高電圧回路部110は、高電圧回路基板110Aと、高電圧回路基板110Aに実装される4つのMOSFET H1〜H4、抵抗等の電子部品(図示せず)により構成されている。
高電圧回路基板110Aは、半導体モジュール220の配列方向に対してほぼ直交する方向に配置されており、コンデンサモジュール230が取り付けられた流路形成体240のコンデンサモジュール取付部242に隣接する第1の側壁241aに取り付けられている。従って、コンデンサモジュール230と高電圧回路基板110Aの入力側高・低電圧端子111、112との距離は小さくなりコンデンサモジュール230の正・負極側コンバータ端子230l、230mの長さを短くすることができる。
また、コンデンサモジュール230の正・負極側コンデンサ端子230h、230i(図5参照)およびコンデンサモジュール230の正・負極側コンバータ端子230l、230mは、それぞれ、直流正負極端子226、228の接続面とは対向して平行に配置されている。
すなわち、図3における、DC−DCコンバータ100の回路部において、領域A内のX・YキャパシタCi1、Ci2およびノーマル・コモンモードコイルLi1、Li2は、高電圧回路基板110Aには実装されていない。
低電圧回路基板120Aは、例えば、金属基板の一面に絶縁膜を形成し、絶縁膜上に配線パターンが形成された構造を有する。
図示はしないが、MOSFET S1〜S4は、スイッチング部が樹脂で封止され、樹脂の一面にドレイン電極に接続されたドレイン端子が設けられたパッケージ構造を有し、各MOSFET S1〜S4のドレイン端子は、金属基板のドレインパターンに半田付けされている。
トランス150(Tr)は、一次巻線を巻いたボビンと、上下一対の二次巻線とを、一対のE型コアで挟み込んだ構造を有する。トランス150(Tr)は、固定用部材513(図9参照)により流路形成体240のボス部に締結部材により固定される。トランス150(Tr)は、さらに、固定用部材513の外側から弾性を有するトランス取付板514で加圧されている。これにより、耐振動性が大きい構造とされている。共振チョークコイル素子160(Lr)は、トランス150(Tr)に隣接して配置されている。
コンバータ用制御回路基板140Aには、コンバータ用制御回路部140を構成する電子部品が実装されている。コンバータ用制御回路基板140Aは、低電圧回路基板120Aの下方に配置される。
図10は、図7に図示されたコンバータを底面側から観た分解斜視図であり、図11は、図10に図示されたコンバータを、さらに分解した状態を示す分解斜視図である。図12は、図10に図示されたコンバータの組付け状態を説明するための斜視図である。図13は、図7に図示されたコンバータからコンバータ用制御回路基板140Aを取り外してXIII方向から観た平面図であり、図14は、図13のXIV−XIV線断面図である。なお、図12では、図11に図示された端子取付座660は図示を省略されている。
突起部413は、絶縁性取付部材420の取付ボスとして使用される。絶縁性取付部材420は、第1バスバー取付部421と第2バスバー取付部422とが一体化された部材である。第1バスバー取付部421は、平滑用インダクタ素子130(L0)の一方の端子130aとフィルタ用インダクタ素子180(L1)の一方の端子180aとを接続する第1バスバー640を固定する部材である。第2バスバー取付部422は、フィルタ用インダクタ素子180(L1)の他方の端子180bを端子取付座660の出力端子661に接続する第2バスバー650を固定する部材である。
図11に示すように、絶縁性取付部材420は、第1バスバー取付部421と第2バスバー取付部422とが絶縁性樹脂により一体成型された部材である。絶縁性取付部材420は、図12に示すように、複数の貫通孔420a(図11参照)にねじ420B(図13参照)を挿通して突起部413の上面に設けた雌ねじに螺合することにより、流路形成体240の底面に取り付けられる。
平滑用インダクタ素子130(L0)はその上面から第1板ばね620により押圧され流路形成体240に保持される。
なお、第1バスバー640、第2バスバー650、出力端子661それぞれの回路図における部位は、図3に図示されている。
図15は、コンデンサ基板170Aを流路形成体240側から観た斜視図である。
コンデンサ基板170Aの一面には、複数個の平滑用コンデンサ素子170(C0)と、複数個のフィルタ用コンデンサ素子190(C1)が実装されている。また、コンデンサ基板170Aの一面には、第1グランドパターン171と第2グランドパターン191が形成されている。各平滑用コンデンサ素子170(C0)の一端は、第1グランドパターン171に接続され、各フィルタ用コンデンサ素子190(C1)の一端は第2グランドパターン191に接続されている。
また、コンデンサ基板170Aの貫通孔173bと、第2バスバー650の1つの貫通孔651とにねじ650N(図13参照)を挿通させ、コンデンサ基板170Aと絶縁性取付部材420の間に第2バスバー650を挟持する。これにより、フィルタ用コンデンサ素子190(C1)が第2バスバー650に電気的に接続される。
従って、図14に図示されるように、フィルタ用コンデンサ素子190(C1)および各平滑用コンデンサ素子170(C0)と流路形成体240との間には空間が形成される。
(1)各平滑用コンデンサ素子170(C0)および各フィルタ用コンデンサ素子190(C1)はコンデンサ基板170Aに纏めて設置され、発熱体である平滑用インダクタ素子130(L0)およびフィルタ用インダクタ素子180(L1)から隔離されている。また、各平滑用コンデンサ素子170(C0)および各フィルタ用コンデンサ素子190(C1)のそれぞれと流路形成体240との間には空間が形成されている。つまり、流路形成体240との間に空気層が介在されている。このため、平滑用インダクタ素子130(L0)およびフィルタ用インダクタ素子180(L1)等の発熱体で発生した流路形成体240の熱は、直接、各平滑用コンデンサ素子170(C0)および各フィルタ用コンデンサ素子190(C1)に伝達されず、突起部411、412を介して伝達される。これにより、各平滑用コンデンサ素子170(C0)および各フィルタ用コンデンサ素子190(C1)に伝達される熱量を低減することができ、熱による、各平滑用コンデンサ素子170(C0)および各フィルタ用コンデンサ素子190(C1)への悪影響を抑制することができる。
(5)一つの部材に一体化された絶縁性取付部材420は金属ベース240から突設する突起部413により支持され、第1のバスバー640と第2のバスバー650は絶縁性取付部材420に取り付けられている。また、コンデンサ基板170は、絶縁性取付部材420に保持される第1のバスバー640と第2のバスバー650に固定され、両バスバー間に架け渡されている。第1のバスバー640と第2のバスバー650との間に位置する金属ベース240の底面から突起部411,412が突設されている。コンデンサ基板170Aの中央部に設けられた第1および第2のグランドパターン171,191は突起部411,412に電気的に接続されている。
このように構成されているので、コンデンサ170,190のグランドパターンを金属ベース240に電気的に接続する際の組み立て作業性が良い。
図16は、そのような、コンデンサ基板170Bの一例を示す斜視図である。
図16に図示されたコンデンサ基板170Bには、各平滑用コンデンサ素子170(C0)の一端と各フィルタ用コンデンサ素子190(C1)の一端とのすべてが接続される共通のグランドパターン174が1本形成されている。コンデンサ基板170Bには、グランドパターン174の領域内に2つの貫通孔172が形成されている。コンデンサ基板170Bは、コンデンサ基板170Aと同様、コンデンサ基板170Bの貫通孔172それぞれに挿通される締結部材により、突起部411、412上に固定される。
コンデンサ基板170Bのグランドパターン174の領域内に設ける貫通孔172を1つとしてもよい。その場合には、突起部411、412も、どちらか1つのみでよい。
突起部411、412を絶縁部材により形成した場合、コンデンサ基板170A、170Bに形成したグランドパターン171、191、174と流路形成体240とを、導電体により接続するようにしてもよい。その場合、平滑用コンデンサ素子170(C0)が接続される第1グランドパターン171とフィルタ用コンデンサ素子190(C1)が接続される第2グランドパターン191とを分離し、それぞれ、別の導電体により接続する構造としてもよい。
本発明は、コンデンサ基板170Aと金属ベース240との間に所定の空間を確保してコンデンサ170,190への熱の影響を低減するものであり、コンデンサ基板170Aを金属ベース240から浮かす構造はどのような設置部材を用いてもよい。
したがって、本発明は、金属ベース240に搭載され冷却される平滑用インダクタ130と、コンデンサ基板170に実装された平滑用コンデンサ1170と、コンデンサ基板170と金属ベース240との間に所定の空間が確保されるようにコンデンサ基板170を金属ベース240に設置する設置部材141,142とを備えるコンバータも含む。
このように構成された電力変換装置300も、コンバータ100のコンデンサ170,190が金属ベース240からの熱で加熱されることが防止される。
100 DC−DCコンバータ
110 高電圧回路部
110A 高電圧回路基板
120 低電圧回路部
120A 低電圧回路基板
130 平滑用インダクタ素子
140 コンバータ用制御回路部
140A コンバータ用制御回路基板
150 トランス
160 共振チョークコイル
170 平滑用コンデンサ素子
170A、170B コンデンサ基板
171 第1グランドパターン
174 グランドパターン
180 フィルタ用インダクタ素子
190 フィルタ用コンデンサ素子
191 第2グランドパターン
200 インバータ装置
205 インバータ用制御回路部
205A インバータ用制御回路基板
220 半導体モジュール
230 コンデンサモジュール
230c コンデンサケース
230d 凹部
230h 正極側コンデンサ端子
230i 負極側コンデンサ端子
230j 正極側電源端子
230k 負極側電源端子
230l 正極側コンバータ端子
230m 負極側コンバータ端子
240 流路形成体(金属ベース)
243 冷却流路
300 電力変換装置
411、412 突起部(設置部材)
420 絶縁性取付部材
421 第1バスバー取付部
422 第2バスバー取付部
640 第1バスバー
650 第2バスバー
660 端子取付座
661 出力端子
H1〜H4 MOSFET
S1〜S4 MOSFET
Claims (6)
- 金属ベースに搭載され冷却される平滑用インダクタと、
コンデンサ基板に実装された平滑用コンデンサと、
前記コンデンサ基板と前記金属ベースとの間に所定の空間が確保されるように前記コンデンサ基板を前記金属ベースに設置する設置部材とを備え、
前記コンデンサ基板には、前記平滑用コンデンサの一端が接続されたグランドパターンが設けられ、
前記設置部材は導電性材料で形成され、
前記グランドパターンは前記設置部材により前記金属ベースに電気的に接続され、前記コンデンサ基板に実装されたフィルタ用コンデンサと、
前記金属ベースに搭載され、前記フィルタ用コンデンサとともにノイズフィルタを構成するフィルタ用インダクタとをさらに備え、
前記グランドパターンは、前記平滑用コンデンサの一端が接続された第1のグランドパターンおよび前記フィルタ用コンデンサの一端が接続された第2のグランドパターンを含み、
前記第1および第2のグランドパターンは前記設置部材を介して前記金属ベースに電気的に接続されている、コンバータ。 - 請求項1に記載のコンバータにおいて、
前記設置部材は、前記第1のグランドパターンを前記金属ベースに接続する第1の設置部材と、前記第2のグランドパターンを前記金属ベースに接続する第2の設置部材とを含み、
前記第1のグランドパターンと前記第2のグランドパターンは、それぞれ、異なる経路で前記金属ベースに電気的に接続されている、コンバータ。 - 請求項1に記載のコンバータにおいて、
前記平滑用インダクタと前記フィルタ用インダクタとを接続するとともに、前記平滑用コンデンサの他端が接続される第1のバスバーと、
前記フィルタ用インダクタを出力端子に接続するとともに、前記フィルタ用コンデンサの他端が接続される第2のバスバーと、
前記金属ベースに固定され、前記第1のバスバーを保持する第1の絶縁性取付部材と、
前記金属ベースに固定され、前記第2のバスバーを保持する第2の絶縁性取付部材とを備え、
前記第1の絶縁性取付部材と前記第2の絶縁性取付部材とは1つの部材として一体化されて形成されているコンバータ。 - 請求項2に記載のコンバータにおいて、
前記平滑用インダクタと前記フィルタ用インダクタとを接続するとともに、前記平滑用コンデンサの他端が接続される第1のバスバーと、
前記フィルタ用インダクタを出力端子に接続するとともに、前記フィルタ用コンデンサの他端が接続される第2のバスバーと、
前記金属ベースに固定され、前記第1のバスバーを保持する第1の絶縁性取付部材と、
前記金属ベースに固定され、前記第2のバスバーを保持する第2の絶縁性取付部材とを備え、
前記コンデンサ基板は、前記第1のバスバーと前記第2のバスバーとの間に掛け渡され、
前記第1の設置部材と第2の設置部材は、前記第1のバスバーと前記第2のバスバーとの間に掛け渡された前記コンデンサ基板の中央部で前記第1のグランドパターンおよび前記第2のグランドパターンに電気的に接続されている、コンバータ。 - 請求項1に記載のコンバータにおいて、
前記金属ベースには冷媒が流通する流路が形成されている、コンバータ。 - 請求項5に記載のコンバータと、
前記金属ベースの冷媒流路に挿入され、直流電力と交流電力との間で電力変換するパワーモジュールと、
前記金属ベースに接して配設され、前記パワーモジュールの前段に設けられる平滑用コンデンサとを備える、電力変換装置。
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