JP2004070577A - 駐車場管理システム、定期券更新機及び定期券の更新方法 - Google Patents

駐車場管理システム、定期券更新機及び定期券の更新方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の定期券利用による駐車場では、定期券の種類が少なく、駐車場利用者に望ましい定期券がないことが多く、又、定期券利用の定期貸し駐車は、管理に人手が関与し、管理が面倒である。更に、定期貸し駐車で、契約が1年等の長期で、料金の支払いを月毎とする場合、料金の回収が遅れがちとなる等の課題がある。
【解決手段】本発明においては、有効期限分の料金で定期券を販売し、定期券に有効期限を記録し、出庫時に定期券が有効期限内であれば、出庫させ、有効期限外であれば、駐車時間に対応した料金を徴収する自動管理システムとする。また、有効更新期間を設けて、定期券の更新を自動化する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車管理システム及び関連の定期券更新機、定期券更新方法に関し、特に、定期券使用による自動化された駐車管理システム及び関連の定期券更新機、定期券更新方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の駐車場においては、駐車券の利用による時間貸し駐車形態と定期券利用による定期貸し駐車形態とが混在する併用駐車場が存在し、駐車場の利用者は一応目的に応じて、それぞれ選択して駐車することが可能である。
しかしながら、定期貸し駐車形態の定期券の種類は少なく、全日定期券がほとんどである。
また、この定期貸し駐車形態で、例えば、月極め駐車は、契約期間は1年等の長期であり、契約時に定期券を渡す等、人手を介した契約である。さらに、料金の支払いは一ヶ月毎に振込み等により行われている。
また、契約の解除は、駐車場側で定期を回収する、又はゲート機に無効信号を入力する等の人手を介した処理が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の併用駐車場の月極め駐車の定期券は、ほとんどが全日定期券であり、例えば、勤務で駐車場を利用する場合、土日祭日は駐車場を利用する必要がないが、このような場合でも、まるまる一ヶ月の駐車料金の支払いが必要である。
また、月極め駐車の契約及び契約の解除は人手を介して行う必要があり、面倒である。
また、駐車場側は、月極め料金の振込みがないと催促する必要があり、料金の回収が容易でない。
【0004】
本発明は、上記のような定期券使用の駐車場の管理上の課題を解決するためになされたものであり、定期貸し駐車の定期券の種類を増やし、駐車場利用者は目的に合った定期券が選択できる駐車管理システムを得ることを目的とする。
また、定期券使用の定期貸し駐車形態における自動化を図り、定期券の利用を容易とした駐車管理システムを得ることを目的とする。
また、定期券の更新を自動化し、容易に更新できる定期券更新機、又は定期券更新方法を得ることを目的とする。
また、定期券使用の定期貸し駐車形態における料金の回収の困難さを解消する駐車管理システムを得ることを目的とする。
また、駐車場の繁忙程度に応じて、定期券の販売量を調整できる駐車管理システムを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の駐車場管理システムは、駐車場用の定期券が販売される券販売機と、入庫が許可される入口ゲート機と、出庫が許可される出口ゲート機とを備え、出庫時に、券販売機により販売され、券販売機の記録手段により有効期限が記録される定期券が、又は券販売機により販売され、出口ゲート機の記録手段により有効期限が記録される定期券が、出口ゲート機に挿入され、次いで、出口ゲート機の読取手段により有効期限の記録が読み取られ、判断手段により有効期限の記録が有効期限内と判断され、出庫が許可される駐車場管理システムにおいて、定期券に記録される有効期限の開始日は、駐車場利用者が定期券の購入のために駐車場に入庫する入庫日とするものである。
【0006】
また、本発明の駐車場管理システムは、請求項1の駐車場管理システムにおいて、有効期限の開始日の記録は、駐車場へ入庫時に、入口ゲート機で発行される駐車券の入庫日の記録に基づくものである。
【0007】
また、本発明の駐車場管理システムは、駐車場用の定期券が販売される券販売機と、入庫が許可される入口ゲート機と、出庫が許可される出口ゲート機とを備え、出庫時に、券販売機により販売され、券販売機の記録手段により有効期限が記録される定期券が、又は券販売機により販売され、出口ゲート機の記録手段により有効期限が記録される定期券が、出口ゲート機に挿入され、次いで、出口ゲート機の読取手段により有効期限の記録が読み取られ、判断手段により定期券の有効期限の記録が有効期限内と判断され、出庫が許可される駐車場管理システムにおいて、券販売機に兼用させる定期券更新機、又は別途に設ける定期券更新機を備え、定期券更新機に挿入される定期券に記録された有効期限が読取手段で読み取られ、有効期限から定期券挿入日が、定期券の有効更新期間である定期有効期限の最終日と最終日から所定の日数前の日間であると判断手段により判断され、次の有効期限分の料金が支払われることにより、定期券の更新が行われ、有効更新期間外と判断され、更新を行わないものである。
【0008】
また、本発明の駐車場管理システムは、請求項1から請求項3のいずれかの請求項の駐車場管理システムにおいて、定期券は、全日定期券、平日定期券、月〜土定期券、期間指定定期券、通勤定期券、夜間定期券、休祭日定期券のすべて、又はいくつかが選択され、販売されるものである。
【0009】
また、本発明の駐車場管理システムは、請求項1から請求項3のいずれかの請求項の駐車場管理システムにおいて、定期券として、平日定期券と休祭日定期券、又は/及び通勤定期券と夜間定期券が販売され、車室がタイムシェアで利用されるものである。
【0010】
また、本発明の駐車場管理システムは、入口ゲート機で入庫日時の記録された駐車券を入手し、出口ゲート機で前記駐車券を入れ、駐車時間により、料金を支払う時間貸し駐車形態と前記定期券を利用する定期貸し駐車形態とが混在する併用駐車場の駐車管理システムであって、
券販売機の定期券の販売数量は、駐車場の繁忙状況により調整されるものである。
【0011】
また、本発明の定期券更新機は、挿入された定期券に記録された有効期限を読み取る読取手段と、読み取った有効期限から定期券挿入日が、定期券の有効更新期間である定期有効期限の最終日と最終日から所定の日数前の日間であるか判断する判断手段と、有効更新期間内との判断により、料金を算出、精算する料金精算手段と、料金の支払いにより、次の有効期限を定期券に記録する記録手段とを備え、定期券の更新が有効更新期間内の場合は、料金が支払われることにより、定期券に次の有効期限を記録して定期券の更新を行い、有効更新期間外の場合は、更新を行わないものである。
【0012】
また、本発明の定期券の更新方法は、券販売機に兼用させる定期券更新機、又は別途に設ける定期券更新機に、更新する定期券が挿入されるステップと、定期券が挿入されることにより、定期券の挿入日が有効更新期間である定期券有効期限の最終日と最終日から所定の日数前の日間であるか判断手段による判断するステップと、有効更新期間内と判断する場合、料金精算手段による料金を精算するステップ、又は、有効更新期間外と判断する場合、判断手段が料金精算手段に指令を出さず、更新処理を中止するステップと、料金の精算により、次の有効期限を記録手段が定期券に記録するステップと、定期券が定期券更新機から放出されるステップとを含むものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本実施の形態1を図により説明する。
図1は、本実施の形態1の駐車場の平面図であり、図2は、この駐車場に使われる入口ゲート機の斜視図、図3は、同じく出口ゲート機の斜視図、図4は、同じく券販売機(定期券更新機)の斜視図である。
【0014】
図1において、1は駐車場、2は駐車場の車を駐車する、駐車枠で明示された車室、3は駐車場1の車室側の入口に設けられ、入庫(駐車場で、車室2側に入ることを入庫とする)を許可する入口ゲート機、4は入口ゲート機3の近傍に設置された入口バー、5は駐車場1の車室2側の出口に設けられ、料金の精算、出庫(駐車場で、車室2側から出ることを出庫とする)許可等を行う出口ゲート機、6は出口ゲート機5の近傍に設置された出口バー、7は定期券、駐車サービス券、プリペードカードを販売したり、定期券の有効期限を更新する定期券更新機を兼ねる券販売機であり、駐車場1内で、入口ゲート機3、入口バー4、出口ゲート機5及び出口バー6で区切られた車室2側でない側に設置される。これは、定期券購入者の使い勝手(買い易い環境確保)のためであり、また、車室2側の繁忙時の混雑防止及び販売、更新時の車に対する安全のためである。
但し、当然ながら設置場所は、車室2側としてもよい。両方に設置してもよい。
【0015】
入口ゲート機3を示す図2において、3aはボタンであり、車を駐車するために車室2側に入るとき、駐車券を取出すために押す。3bは駐車券を取出す駐車券取出口、3cは定期券を挿入、取出すためのパス挿入、取出口である。
【0016】
出口ゲート機5を示す図3において、5aは駐車券、定期券、駐車サービス券、プリペードカードを挿入し、定期券、プリペードカードを取出す券入口・取出口であり、5bは料金入口であり、上段がコイン入れ、下段が札入れであり、5cは料金表示部であり、5dは釣銭出口である。
【0017】
券販売機(定期券更新機)7を示す図4において、7aは券メニューであり、定期券、駐車サービス券、プリペードカードが、それぞれ1枚づつ取扱説明書と共にケース中に入れられ、外側から選択可能なように収納されている。図4では8種類の券メニュー7aが収納されている。
7bは券メニュー7aを選択する押しボタンであり、それぞれの券メニュー7aに設置されており、ボタンを押すことにより、該当するケースが後述のケース取出口7gから放出される。7cは料金表示部、7dは駐車券、定期券を挿入する券挿入口、7eは料金入口であり、上段がコイン入れ、下段が札入れである。
7fは駐車券、定期券の出口である券取出口、7gはケースが放出されるケース取出口、7hは釣銭取出口、7jはレシート発行ボタンである。
【0018】
次に、前記の券メニュー7aについて更に詳細に説明する。
券メニュー7aの種類は、全日定期券、平日定期券、月〜土定期券、7日間定期券、14日間定期券と定期券が5種類、駐車サービス券が2種類、プリペードカードが1種類の合計8種類である。
全日定期券、平日定期券及び月〜土定期券は、有効期限が販売日から1ヶ月のもので、それぞれ、全日用、月曜〜金曜(土、日、祝祭日除く)用、月曜〜土曜(日、祝祭日除く)用である。
また、7日間定期券、14日間定期券は、それぞれ、有効期限が入庫日(後述のように、駐車場利用者が定期券購入のために駐車場に入庫する入庫日)から7日間、同じく14日間の期間指定の定期券である。
平日定期券、月〜土定期券は、通勤用の駐車に便利であり、7日間定期券、14日間定期券は、短期間の連続駐車に適する。
【0019】
また、駐車サービス券は、金額の違う2種類の券、例えば、200円券、600円券が、それぞれ、例えば、11枚綴りとなったもので、10枚分の料金で11枚綴りが購入できる等のサービス券となっている。
更に、プリペードカードも、例えば、5000円/枚で5300円分使用できる等サービスカードとなっている。
但し、定期券は、有効期限を1ヶ月としているが、1ヶ月に限らず、2ヶ月、6ヶ月等適宜設定することができる。
本実施の形態では、定期券の種類が多く、例えば、平日定期券は、通勤用に適する等用途に応じて選択できる。
【0020】
券メニュー7aの種類及びそれぞれの販売数量は、駐車場設置場所の条件、季節等の変動要因により、駐車場側で自由に替えることができる。即ち、通勤人の多い場所では、通勤用に便利な平日定期券、月〜土定期券を多くし、フリーな駐車が多い場所、駐車場の繁忙期には、定期券の販売数量を少なくし、時間貸しの駐車量を多くする。
また、定期券の種類は、前記の5種類に限らず、いずれも有効期限は1ヶ月(但し、前記のようにこれに限らない)で、平日(月〜金で、休祭日除く)の決められた時間のみ、例えば、6時〜22時にのみ使用可能な通勤定期、夜間の決められた時間のみ、例えば、22時〜6時にのみ使用可能な夜間定期及び土曜、日曜、祭日のみ使用可能な休祭日定期を設けてもよい。
前記の5種類の定期にこれらの定期を加え、適宜選択販売する。これらにより、
休日の人出の多い場所、季節には、休祭日定期の販売数量を増やす。
また、通勤定期と夜間定期、通勤定期と休祭日定期を、それぞれ、組合せて販売することにより、同じ車室のタイムシェアが可能となり、車室の有効利用ができる。
要するに、時間貸しと定期貸しとでは、時間当りの駐車料が高い時間貸し駐車の割合を増やし、かつ、駐車場の車室をいかに常時満室とするかという観点から定期券の種類及び販売数量を検討し、決定することにより、有利な駐車場経営が可能となる。
【0021】
本実施の形態の駐車場は、駐車券、駐車サービス券、プリペードカード使用による時間貸し駐車形態と各種定期券使用による定期貸し駐車形態とが混在する併用駐車場であり、時間貸し駐車形態では、入庫時は、入口ゲート機3で入庫時間が記録手段により印字(記録)される駐車券をとり、車室に駐車し、出庫時は出口ゲート機5に駐車券を入れ、入庫時間と出庫時間とから精算手段により算出される駐車時間に基づく駐車料金を払い出庫する。このとき料金の精算に駐車サービス券、プリペードカードを使ってもよい。
以下、本実施の形態で特徴ある定期券使用の定期貸し駐車形態について説明する。
【0022】
まず、定期券の販売方法を説明する。
図5は、定期券の販売手順を示すフローチャートである。定期券の販売には、主として券販売機7で行うが、入口ゲート機3及び出口ゲート機5も関与する。
図5において、ステップ1(以下S1とし、以下S2、・・・、S8とする)で、駐車場利用者は、入口ゲート機3で、ボタン3aを押し、駐車券取出口3bから出てくる駐車券を取る。入口ゲート機3には車を検知するセンサーが設置されており、この時、駐車券を取ることができるのは、車による入庫が必須である。
また、駐車券の裏面には、磁気的に入庫日時が印字(記録)されるが、これは、出口ゲート機5は時計、カレンダーを有しており、入口ゲート機3は出口ゲート機5から日時データを受け、記録手段により記録する。
駐車券を取ると、連動して入口バー4が挙がり、駐車場の車室2側に入れるようになる。車ごと入り、車を駐車枠内の車室2に駐車後、券販売機7の所に行く。
S2で、券販売機7の券メニュー7aから希望の定期券を選択ボタン7bを押し選択する。料金表示部7cに該当料金が表示されるとともに、アナウンスで知らされる。また、駐車券挿入のアナウンスがある。
【0023】
S3で、券挿入口7dから駐車券を挿入する。これにより、料金投入が可能となる。
S4で、料金入口7eから前記表示の料金を入れる。料金精算手段により、お釣りがあれば、釣銭出口7hから釣銭が出る。
S5で、駐車券が券取出口7fから出てくるので、取出す。このとき、駐車券の裏面には定期券の購入情報、例えば、種別が記録手段により磁気的に印字(記録)されている。
S6で、駐車券を取出すと、定期券と取扱説明書入りのケースが、ケース取出口7gから放出される。
次いで、出口ゲート機5の所に行き、S7で、券入口・取出口5aに、駐車券及び定期券を入れる。
S8で、券入口・取出口5aから裏面に磁気的に有効期限が印字(記録)された定期券(本印字により、定期券は有効な定期券となる)が出るので、これを取出すと、連動して、出口バー6が挙がるので、車と共に出る。
【0024】
ここで、定期券の裏面の印字(記録)は、少なくとも種別及び有効期限である。有効期限は、開始日から最終日の記載からなり、種別は駐車券の記録を、又有効期限の開始日は駐車券の入庫日時を、それぞれ読取手段が読取り、これらを記録手段が定期券に印字(記録)し、有効期限の最終日は種別によるが、1ヶ月の場合は、出口ゲート機5が有する時計、カレンダーにより、開始日からの算出により決定され記録手段が定期券に印字(記録)する。
また、定期券に記録される有効期限の開始日は、駐車場利用者が定期券の購入のために駐車場に入庫する入庫日とするので、例えば、駐車場に入庫後、駐車日数を経て、定期券を販売しても、定期券の有効期限の開始日を販売日としないので、入庫後の駐車日数は正当に定期券の使用日数に含めることが可能となる。
【0025】
また、種別は券販売機7から販売時に、定期券に予め印字(記録)しておいてもよい。この場合は、前記S5の種別の印字(記録)は必要ない。
更に、定期券の有効期限の印字(記録)は、券販売機7が記録手段を有し、駐車券の入庫日時及び定期券の種別に基づいて、販売時に行ってもよい。
【0026】
定期券の販売数量は、駐車場の繁忙状況により駐車場側で調整する。即ち、繁忙時は、定期券の販売数量を減らし、一定数の車室に対して、時間貸し駐車を多くし、売上を増加する。又、繁忙期以外は、定期券を増やし、サービスによりできるだけ駐車車量を増やす。これらによって有利な駐車場経営ができる。
また、券発売機7において、券メニュー7aは共通定期券の1種類とし、押しボタンスイッチ7bを複数種類揃え、押しボタンスイッチ7bを選択することにより、ボタンスイッチ7bに連動した種別を駐車券に記録し、出口ゲート機5で駐車券の種別及び入庫日に基づいて、共通定期券に種別及び有効期限を記録する。又は、券販売機7で、駐車券の種別及び入庫日から共通定期券に種別及び有効期限を記録してもよい。
【0027】
次いで、定期券の使用方法を説明する。
図6は、定期券の使用手順を示すフローチャートである。定期券の使用には、入口ゲート機3及び出口ゲート機5が関与する。
図6において、S1で、入口ゲート機3のパス挿入・取出口3cに定期券を挿入する。定期券が、パス挿入・取出口3cに返却されるので、これを抜き取る。入口バー4が挙がるので、車と共に駐車場1の車室2側に入り、駐車枠内の車室2に駐車する。
S2で、駐車が終了し、車室2側から出るために、車と共に出口ゲート機5の所に行き、券入口・取出口5aに定期券を挿入する。
S3で、定期券裏面の有効期限を読取手段が磁気的に読み取り、出口ゲート機5が有する時計、カレンダーにより判断手段により、今回の出庫が最新の有効期限(定期券の有効期限の記録は、定期券の更新毎に、追記される)内にあり、定期券が有効と判断されると、S4で、再び、券入口・取出口5aに定期券が出てくるので、これを抜き取ると、連動して、出口バー6が挙がるので、車と共に駐車場1の車室2側から出る。
【0028】
S3で、有効期限外で、即ち、有効期限切れで、定期券が無効と判断されると、S5で、読取手段により読取られた定期券の最新の有効期限の最終日(最終日の24時)と出庫時の出庫日時から、料金精算手段により駐車時間に該当する料金が算出され、表示手段により料金表示部5cに表示される料金を料金入口5bから入れることにより、精算される。これにより、出口バー6が挙がるので、車と共に駐車場1の車室2側から出る。
【0029】
定期券は、購入時は、即ち、1回目の入庫時は、入口ゲート機3で、駐車券を入手し、出庫時に出口ゲート機5に購入した定期券を駐車券と共に挿入するが、2回目の入庫からは、入口ゲート機3及び出口ゲート機5に定期券を入れるだけでよく、駐車券は不要である。
また、有効期限の切れた定期券は、入口ゲート機3の読取手段、判断手段により、無効とされ、入庫を拒否される。
【0030】
次いで、定期券の更新方法を説明する。定期券の更新は次のような自動更新である。
定期券のうち、全日定期券、平日定期券、月〜土定期券、通勤定期券、夜間定期券及び休祭日定期券は、有効期限が1ヶ月のものであるので、継続使用するには更新手続きが必要である。
更新手続きは、有効期限の最終日と最終日から所定の日数前の日間である有効更新期間に行う。
図7は、定期券の更新手順を示すフローチャートである。定期券の更新は、定期券更新機7(券販売機7に兼用させても、別途に定期券更新機7を設けてもよい)で行う。
図7において、S1で、券挿入口7dに、更新する定期券を挿入する。裏面の有効期限を読取手段が磁気的に読み取る。
S2で、判断手段が、定期券更新機7が有する時計、カレンダーにより、読取った有効期限から今回の更新が有効更新期間内かどうか判断する。
【0031】
S2で、有効期限内と判断された場合、S3で、料金精算手段が算出した料金が表示手段により料金表示部7cに表示され又は/及びアナウンスされ、料金が料金入口7eに入れられることにより、料金精算手段により精算される。
S4で、料金の精算により、記録手段が、新たな有効期限(次の有効期限)を磁気的に印字(記録)する。このとき、印字(記録)は、前の印字(記録)に並べて追記すればよい。
S5で、次の1ヶ月の有効期限の印字(記録)された定期券が券取出口7fに放出される。
S2で、有効更新期間外と判断された場合、S6で、判断手段は定期券の更新を停止する。即ち、料金精算手段に料金精算指令を出さない。
なお、有効更新期間が過ぎて、定期券の更新ができない場合、定期券を入手するには、新規に定期券を購入する。
【0032】
続いて、時間貸し駐車において、出庫時の料金精算に現金の代りに使用する、駐車サービス券及びプリペードカードの購入方法を説明する。
駐車サービス券及びプリペードカードは、有効期限はないので、特に有効期限の印字(記録)は行わない。
券販売機7の選択ボタン7を押すことにより、料金表示部7cに表示の料金を料金入口7eから投入することにより、ケース取出口7gに該当ケースが放出される。
【0033】
駐車サービス券及びプリペードカードの使用方法は、次の通りである。
入庫時は、入口ゲート機3で、駐車券を入手して入庫する。
出庫に際し、出口ゲート機5の券入口・取出口5aに駐車券を入れると、駐車券の入場時間と出庫時の時間から料金が算出され、料金表示部5cに表示される。
表示料金に見合う駐車サービス券を券入口・取出口5aに入れる、またはプリペードカードを入れる。駐車サービス券は回収される。プリペードカードは料金精算手段で料金分引かれ、残りを残額とし精算され、券入口・取出口5aに戻される。ついで、出口バー6が挙がる。
【0034】
本実施の形態の駐車管理システムにおいては、定期券は券販売機7で有効期限分の料金を払うことにより、自動的に販売される。また、定期券は、有効期限が印字(記録)され、有効な定期券となる。
定期券は、出庫に際し、出口ゲート機5で、判断手段により有効期限内かどうか判断さされ、有効期限内と判断されることにより、自動的に出庫が可能となる。有効期限外と判断されると、定期券は無効であり、定期券の最新の有効期限の最終日(最終日の24時)と出庫日時から、駐車時間に基づく駐車料が請求され、これを払うことにより、出庫する。
このように、有効期限切れの定期券の使用に対して料金の回収が自動的に行われる。
【0035】
定期券の更新は、有効期限切れ前の所定の有効更新期間内に定期券更新機7で行われる。判断手段が有効更新期間内と判断すると、次の有効期限分の料金を払うことにより、次の有効期限が追記的に定期券に印字(記録)され、自動的に更新される。
有効更新期間外と判断されると、定期券の更新は無効となり、定期券を入手するには、新規に券販売機7で購入する必要がある。
有効更新期間内に更新しないと定期券は無効となることより、定期貸し駐車数の把握が容易となり、時間貸し駐車分の車室数の把握が容易となる。
【0036】
以上のように、本実施の形態の駐車場管理システムは、定期券の販売、使用、更新を自動処理できるものであり、従って、駐車場の管理が容易となる。
【0037】
本実施の形態では、定期券の種類を全日定期、平日定期、土〜日定期、7日間定期、14日間定期、通勤定期、夜間定期及び休祭日定期と種類を多くして、駐車場利用者の便を図っている。駐車場側は、時間貸し駐車が少ない場合でも、これらのサービスにより駐車量を増やすことができ駐車場の有効利用が可能となる。
【0038】
さらに、定期券の販売数量を駐車場1の繁忙状況に応じて、調整する。これにより、駐車場1の繁忙期には、定期券の販売数量を制限し、時間貸し駐車を増やし、駐車場側にとって、有利な駐車場の経営が可能となる。
【0039】
なお、定期券の更新時に、自動更新の操作回数に応じて、料金が安くなるプレミアムを設定してもよい。
定期券更新機7の料金精算手段が、自動更新1回目以降は初回購入時より所定料金安く設定する。但し、例えば、1ヵ月毎の更新で、12回目の更新は、新規購入(初回購入)とし、プレミアムを引継がない等の設定を行う。
【0040】
定期券の販売、更新から当該定期券による駐車場の利用、即ち、定期券の販売、更新による契約から定期貸し駐車形態による駐車を自動化でき、管理が容易となる駐車場管理システムが得られる。
定期券の有効期限の切れたことを自動的にチェックし、料金の回収ができる。即ち、定期券使用の定期貸し駐車形態を無人化でき、料金の回収の問題が生じない。
定期券は、1ヶ月定期を標準とするので、月極め料金を払うことにより、駐車場利用者には利用し易い定期が得られる。
また、有効期限の開始日を定期券購入のために入庫する入庫日とするので、例えば、駐車場に入庫後、駐車日数を経て、定期券を販売しても、定期券の有効期限の開始日を販売日としないので、入庫後の駐車日数は正当に定期券の使用日数に含めることが可能となる。
【0041】
なお、本実施の形態で使用の記録・読取り媒体である駐車券、定期券は、磁気カードが使われ、記録手段、読取手段である磁気ヘッド使用のカードリーダ、カードライターで記録、読取りされる。定期券は、何度でも基本データごと書き換えることができるペットリライトカードを使用するとより便利である。
各制御は、マイコンのCPUの制御部・演算部、メモリ、インターフェース等で行われる。
記録・読取り媒体としては、磁気的記録、読取りのもの以外でも、携帯が可能で、記録、読取りが可能で、適当な記録手段、読取り手段のあるものが使用できる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の駐車場管理システムは、駐車場用の定期券が販売される券販売機と、入庫が許可される入口ゲート機と、出庫が許可される出口ゲート機とを備え、出庫時に、券販売機により販売され、券販売機の記録手段により有効期限が記録される定期券が、又は券販売機により販売され、出口ゲート機の記録手段により有効期限が記録される定期券が、出口ゲート機に挿入され、次いで、出口ゲート機の読取手段により有効期限の記録が読み取られ、判断手段により有効期限の記録が有効期限内と判断され、出庫が許可される駐車場管理システムにおいて、定期券に記録される有効期限の開始日は、駐車場利用者が定期券の購入のために駐車場に入庫する入庫日とするので、例えば、駐車場に入庫後、駐車日数を経て、定期券を販売しても、定期券の有効期限の開始日を販売日としないので、入庫後の駐車日数は正当に定期券の使用日数に含めることが可能となる。
【0043】
また、本発明の駐車場管理システムは、請求項1の駐車場管理システムにおいて、有効期限の開始日の記録は、駐車場へ入庫時に、入口ゲート機で発行される駐車券の入庫日の記録に基づくので、定期券の有効期限の開始日の記録が容易に自動化される。
【0044】
また、本発明の駐車場管理システムには、駐車場用の定期券が販売される券販売機と、入庫が許可される入口ゲート機と、出庫が許可される出口ゲート機とを備え、出庫時に、券販売機により販売され、券販売機の記録手段により有効期限が記録される定期券が、又は券販売機により販売され、出口ゲート機の記録手段により有効期限が記録される定期券が、出口ゲート機に挿入され、次いで、出口ゲート機の読取手段により有効期限の記録が読み取られ、判断手段により有効期限の記録が有効期限内と判断され、出庫が許可される駐車場管理システムにおいて、券販売機に兼用させる定期券更新機、又は別途に設ける定期券更新機を備え、定期券更新機に挿入される定期券に記録された有効期限が読取手段で読み取られ、有効期限から定期券挿入日が、定期券の有効更新期間である定期有効期限の最終日と最終日から所定の日数前の日間であると判断手段により判断され、次の有効期限分の料金が支払われることにより、定期券の更新が行われ、有効更新期間外と判断され、更新を行わないので、定期券の販売から当該定期券による駐車場の利用、さらに定期券の更新まで、即ち、定期券の販売、更新による契約から定期貸し駐車形態による駐車を自動化でき、管理が容易となる駐車場管理システムが得られる。また、契約は、有効期限分の料金が支払われることにより行われるので、料金回収の遅延の問題は生じない。
【0045】
また、本発明の駐車場管理システムは、請求項1から請求項3のいずれかの請求項の駐車場管理システムにおいて、定期券は、全日定期券、平日定期券、月〜土定期券、期間指定定期券、通勤定期券、夜間定期券、休祭日定期券のすべて、又は、いくつかが選択され、販売されるので、駐車場の利用者は目的に合致した定期券を選択利用できる。又、駐車場側は、時間貸し駐車が少ない場合でも、駐車量を増やすことができ駐車場の有効利用が可能となる。
【0046】
また、本発明の駐車場管理システムは、請求項1から請求項3のいずれかの請求項の駐車場管理システムにおいて、定期券として、平日定期券と休祭日定期券、又は/及び通勤定期券と夜間定期券が販売され、車室がタイムシェアで利用されるので、駐車場側にとって、駐車場の効率的利用が可能となる。
【0047】
また、本発明の駐車場管理システムは、入口ゲート機で入庫日時の記録された駐車券を入手し、出口ゲート機で駐車券を入れ、駐車時間により、料金を支払う時間貸し駐車形態と定期券を利用する定期貸し駐車形態とが混在する併用駐車場の駐車管理システムであって、券販売機の定期券の販売数量は、駐車場の繁忙状況により調整されるので、駐車場の繁忙期には、定期券の販売数量を制限し、時間貸し駐車を増やし、駐車場側にとって、有利な駐車場の経営が可能となる。
【0048】
また、本発明の定期券更新機は、挿入された定期券に記録された有効期限を読み取る読取手段と、読み取った有効期限から定期券挿入日が、定期券の有効更新期間である定期有効期限の最終日と最終日から所定の日数前の日間であるか判断する判断手段と、有効更新期間内との判断により、料金を算出、精算する料金精算手段と、料金の支払いにより、次の有効期限を定期券に記録する記録手段とを備え、定期券の更新が有効更新期間内の場合は、料金が支払われることにより、定期券に次の有効期限を記録して定期券の更新を行い、有効更新期間外の場合は、更新を行わないので、定期券の更新を自動化でき、容易に更新できる。
また、有効更新期間内に更新しない定期券、即ち、有効期限切れの定期券は、無効となり、更新を行わないので、有効な定期券数量の把握が容易であり、従って、駐車場の車室で、定期券用の車室数量の把握が容易にでき、車室の空き状況が容易に把握できる。そこで、例えば、駐車場の満車情報の提供が容易となる。
【0049】
また、本発明の定期券の更新方法は、券販売機に兼用させる定期券更新機、又は別途に設ける定期券更新機に、更新する定期券が挿入されるステップと、定期券が挿入されることにより、定期券の挿入日が有効更新期間である定期券有効期限の最終日と最終日から所定の日数前の日間であるか判断手段による判断するステップと、有効更新期間内と判断する場合、料金精算手段による料金を精算するステップ、又は、有効更新期間外と判断する場合、判断手段が料金精算手段に指令を出さず、更新処理を中止するステップと、料金の精算により、次の有効期限を記録手段が定期券に記録するステップと、定期券が定期券更新機から放出されるステップとを含むので、定期券の更新を自動化して、容易に行うことができる。また、有効期間外、即ち、有効期限切れの場合、定期券は無効となり、有効な定期券数量の把握が容易であり、従って、定期券用の車室数量の把握が容易にでき、車室の空き状況が容易に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の駐車場の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の入口ゲート機の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1の出口ゲート機の斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1の券販売機の斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態1の定期券の販売手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1の定期券の使用手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態1の定期券の更新手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 駐車場
3 入口ゲート
5 出口ゲート
7 券販売機(定期券更新機)

Claims (8)

  1. 駐車場用の定期券が販売される券販売機と、入庫が許可される入口ゲート機と、出庫が許可される出口ゲート機とを備え、
    出庫時に、前記券販売機により販売され、前記券販売機の記録手段により有効期限が記録される定期券が、又は前記券販売機により販売され、前記出口ゲート機の記録手段により有効期限が記録される定期券が、出口ゲート機に挿入され、
    次いで、前記出口ゲート機の読取手段により前記有効期限の記録が読み取られ、判断手段により前記有効期限の記録が有効期限内と判断され、出庫が許可される駐車場管理システムにおいて、
    前記定期券に記録される前記有効期限の開始日は、駐車場利用者が前記定期券の購入のために駐車場に入庫する入庫日であることを特徴とする駐車場管理システム。
  2. 前記有効期限の開始日の記録は、駐車場へ入庫時に、入口ゲート機で発行される駐車券の入庫日の記録に基づくことを特徴とする請求項1記載の駐車場管理システム。
  3. 駐車場用の定期券が販売される券販売機と、入庫が許可される入口ゲート機と、出庫が許可される出口ゲート機とを備え、
    出庫時に、前記券販売機により販売され、前記券販売機の記録手段により有効期限が記録される定期券が、又は前記券販売機により販売され、前記出口ゲート機の記録手段により有効期限が記録される定期券が、出口ゲート機に挿入され、
    次いで、前記出口ゲート機の読取手段により前記有効期限の記録が読み取られ、判断手段により前記有効期限の記録が有効期限内と判断され、出庫が許可される駐車場管理システムにおいて、
    前記券販売機に兼用させる定期券更新機、又は別途に設ける定期券更新機を備え、
    前記定期券更新機に挿入される定期券に記録された有効期限が読取手段で読み取られ、前記有効期限から定期券挿入日が、定期券の有効更新期間である定期有効期限の最終日と最終日から所定の日数前の日間であると判断手段により判断され、次の有効期限分の料金が支払われることにより、前記定期券の更新が行われ、有効更新期間外と判断され、更新を行わないことを特徴とする駐車場管理システム。
  4. 前記定期券は、全日定期券、平日定期券、月〜土定期券、期間指定定期券、通勤定期券、夜間定期券、休祭日定期券のすべて、又はいくつかが選択され、販売されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の駐車場管理システム。
  5. 前記定期券として、平日定期券と休祭日定期券、又は/及び通勤定期券と夜間定期券が販売され、車室がタイムシェアで利用されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの請求項に記載の駐車場管理システム。
  6. 入口ゲート機で入庫日時の記録された駐車券を入手し、出口ゲート機で前記駐車券を入れ、駐車時間により、料金を支払う時間貸し駐車形態と前記定期券を利用する定期貸し駐車形態とが混在する併用駐車場の駐車管理システムであって、
    前記券販売機の前記定期券の販売数量は、前記駐車場の繁忙状況により調整されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかの請求項に記載の駐車場管理システム。
  7. 挿入された定期券に記録された有効期限を読み取る読取手段と、
    前記読み取った有効期限から定期券挿入日が、定期券の有効更新期間である定期有効期限の最終日と最終日から所定の日数前の日間であるか判断する判断手段と、
    有効更新期間内との判断により、料金を算出、精算する料金精算手段と、
    料金の支払いにより、次の有効期限を前記定期券に記録する記録手段とを備え、
    前記定期券の更新が有効更新期間内の場合は、料金が支払われることにより、前記定期券に次の有効期限を記録して前記定期券の更新を行い、有効更新期間外の場合は、更新を行わないことを特徴とする定期券更新機。
  8. 券販売機に兼用させる定期券更新機、又は別途に設ける定期券更新機に、更新する定期券が挿入されるステップと、
    前記定期券が挿入されることにより、前記定期券の挿入日が有効更新期間である定期券有効期限の最終日と最終日から所定の日数前の日間であるか判断手段による判断するステップと、
    有効更新期間内と判断する場合、料金精算手段による料金を精算するステップ、又は、有効更新期間外と判断する場合、前記判断手段が料金精算手段に指令を出さず、更新処理を中止するステップと、
    料金の精算により、次の有効期限を記録手段が前記定期券に記録するステップと、
    前記定期券が前記定期券更新機から放出されるステップと、
    を含むことを特徴とする定期券の更新方法。
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