JPS6046477B2 - 駐車場の駐車料金徴収装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は駐車場の駐車料金徴収装置に関し、特に、入
口に受付機を設けかつ出口に精算機を設けた駐車場にお
いて、たとえば予め定める店（テナント）の顧客に対し
て請求すべき駐車料金の金額あるいは一部をテナントが
負担するように定め”られた駐車料金徴収装置に関する
。

第１図はこの発明の背景となりかつこの発明が適用され
る駐車場の概略を表わす平面図解図てある。

図において、駐車場１０には、入口１１の近傍に、車両
検知器１２１が設けられる。車両検知、器１２１を通過
した位置には、駐車券発行機１３が設けられる。この駐
車券発行機１３の進行方向前方には、入庫ゲート１４が
開閉自在に設けられる。入庫ゲート１４の進行方向前方
には、車両検知器１２２が設けられる。そして、車両検
知器１２２の設けられた位置を通過した領域が駐車領域
１５となる。駐車領域１５から出口１６へ向う領域には
、精算装置２が設けられる。前述のような駐車場におい
て、車両が入庫してから出庫するまでの一連の動作を説
明する。

車両か入口１１を通って入庫するとき、車両検知器１２
１が入庫車両を検知する。この車両検知器１２１の入庫
車両検知出力に応じて、駐車券発行機１３が入庫時刻を
記録した駐車券を発行する。利用者が駐車券を抜き取る
と、入庫ゲート１４が開かれる。そして、車両が入庫ゲ
ート１４の位置を通過して駐車領域１５へ進む。このと
き、車両検知器１２２が車両を検知して入庫ゲート１４
を閉成させる。利用者は、車両を車両駐車領域１５へと
めたのち、降車して人専用出口（図示せず）から駐車場
を出る。次に、所望の時間だけ車両を駐車させたのち、
出庫する場合について説明する。

利用者は自己の車両を駐車している駐車領域１５へ戻り
、車両を運転して精算装置２の前まで進む。このとき、
利用者は駐車券を、精算装置２を操作する係員に手渡す
。係員はその駐車券を精算装置２に挿入する。精算装置
２は、駐車券に記録されている入庫時刻と現在時刻（す
なわち出庫時刻）とに基づいて、駐車時間を算出し、そ
の駐車時間に応じた料金を計算して表示する。係員はそ
の表示を見て利用者に駐車料金を請求する。駐車料金を
支払った．利用者は車両を運転して出口１６から駐車場
の外へ出る。ところで、上述のごとく構成された駐車場
がたとえば雑居ビルなどの地下に設けられている場合、
そのビルのテナントの顧客に対して駐車料金．の一部あ
るいは全額をテナントが負担するように定められている
ところがある。

このようなビルの地下に設けられた駐車場に限ることな
く、その駐車場の近辺のある店と契約を結び、その店の
顧客が支払うべき駐車料金の全額あるいは一部をその−
店が負担する場合もある。このような駐車場において、
駐車料金の全額をテナントが負担する場合は、そのテナ
ントの顧客に対して駐車料金を請求する必要がない。

しかしながら、駐車料金の一部をテナントが負担する場
合は、残りの駐車料金をその顧客に対して請求する必要
がある。このような場合、駐車場の係員が駐車料金のう
ちテナントが負担すべき駐車料金と顧客に対して請求す
べき駐車料金とをいちいち計算するのは煩雑である。し
たがって、そのテナントを特定する情報を入力すれば、
テナントに請求すべき駐車料金と顧客に対して請求すべ
き駐車料金とを簡単に演算し得る駐車料金徴収装置が望
ま“れている。それゆえに、この発明の主たる目的は、
テナントに請求すべき駐車料金と顧客に対して請求すべ
き駐車料金とを簡単に演算して印字し得る駐車場の駐車
料金徴収装置を提供することである。

この発明は、要約すれば、駐車場入口で入庫時刻情報が
記録された入庫時刻記録媒体を発行し、出口側で予め定
める店を特定する情報を入力するとともに、入庫時刻記
録媒体に記録された入庫時刻情報を読取る。そして、入
庫時刻情報と出庫時刻情報とに基づいて駐車料金を演算
し、入力させた店情報と駐車料金情報とに基づいて、顧
客に対して請求すべき駐車料金を演算するとともに、そ
の店に対して請求すべき駐車料金情報を記憶手段に記憶
させ、記憶手段に記憶したその店が負担すべき駐車料金
情報を印字手段によって印字するようにしたものである
。以下に、図面に示す実施例とともにこの発明をより具
体的に説明する。

第２図はこの発明の一実施例の精算装置２のブロック図
である。

この実施例の精算装置２は、演算制御手段としてのＣＰ
Ｕ３を含む。このＣＰＵ３には、後述の第５図に示すプ
ログラムを予め記憶しているプログラムメモリ（ＲＯＭ
）４と、後述の第４図に示すデータを記憶するためのデ
ータメモリ（ＲＡＭ）５とが接続される。また、ＣＰＵ
３には、入出力インターフェイス６が接続される。この
入出力インターフェイス６には、操作キースイッチ７１
，表示器７２，カードリーダ７３，プリンタ７４および
タイマ７５が接続される。操作キースイッチ７１は店情
報入力手段としてのテナント選択キー７１１を含む。さ
らに、操作キースイッチ７１にはレシートの発行を指令
するためのレシート要求ボタンや、故障などの場合にお
いて係員を呼出すための呼出ボタンや、駐車券を紛失し
た場合に仮精算するための仮精算キーや、精算を取消指
令するための取消キーなどが設けられる。表示器７２は
駐車料金を表示する。カードリーダ７３は駐車券や定期
券やサービス券に記録されている情報を読取るものであ
る。ここで、定期券は１田こおける昼間または夜間のよ
うな一定時間帯でありかつ一定期間内であれば、出庫に
際して料金を支払わなくても済むように、予め一定期間
の料金を支払っていることを証明する券である。

この定期券には、有効期限情報・が記録されるとともに
、必要に応じて利用時間帯（昼間または夜間など）の情
報が記録されている。サービス券は、たとえば買物をし
た顧客へのサービスの目的で、３扮または１時間などの
ようにある時間内の駐車料金を無料にすることを表わす
券である。このサービス券には、利用可能な駐車場や有
効期限や１枚で駐車可能な時間などの情報が記録されて
いる。プリンタ７４はレシートに駐車時間や駐車料金な
どの情報を印字する。

タイマ７５は現在時刻を−計時するものであって、この
タイマ７５の出力が出庫時刻情報となる。第３図は第２
図に示すデータメモリ５に記憶されるデータを示す図解
図である。

図において、記憶領域５０１には予め定める複数のテナ
ントのそれぞれを特定するテナントコードが記憶される
。記憶領域５０２には、カードリーダ７３で読取られた
入庫時刻情報が記憶される。記憶領域５０３には、タイ
マ７５の出力すなわち出庫時刻情報が記憶される。記憶
領域５０４には、ＣＰＵ３によって演算された駐車時間
情報が記憶される。記憶領域５０５には駐車単位情報が
記憶される。この駐車単位情報は、たとえば駐車時間が
３時間であれば駐車単位として３が記憶される。記憶領
域５０６にはＣＰＵ３によって演算された駐車料金情報
が記憶される。記憶領域５０７には、テナントが負担す
べき駐車料金情報が記憶される。記憶領域５０８には、
顧客が駐車した駐車単位数のうちテナントが負担すべき
駐車料金に対応する駐車単位数が記憶される。さらに、
データメモリ５には、各テナントに対応した記憶領域５
１ないし５ｎが設けられる。

これらの記憶領域５１ないし５ｎには、駐車台数情報を
記憶する記憶領域５１１，５２１，・・・５ｎ１，駐車
料金情報を記憶する記憶領域５１２，５２２・・・５ｎ
２および駐車単位数情報を記憶する記憶領域５１３，５
２３・・・５ｎ３が設けられる。第４図は各テナントに
請求すべき駐車料金情報が印字されたレシートの一例を
示す図解図である。第５図はこの発明の一実施例の具体
的な動作を説明するためのフロー図である。

次に、第１図ないし第５図を参照してこの発明の一実施
例の具体的な動作について説明する。

ここで、動作を説明する前に、各テナントはそのテナン
トの顧客に対して、当該テナントの顧客であることを表
わす証明書などを発行しているものとする。利用者は駐
車場から自己の車を運転して出庫するときに、その証明
書と前述の第１図で説明した駐車券とを係員に手渡す。
係貝はその駐車券をカードリーダ７３に挿入するととも
に、証明書に記入されているテナントを特定する番号を
見てそのテナントの選択キー７１１を操作する。カード
リーダ７３は駐車券に記録されている入庫時刻情報を読
取り、入出力インターフェイス６を介してＣＰＵ３に与
える。また、テナントキー７１１から入力されたテナン
トコードも入出力インターフェイス６を介してＣＰＵ３
に与えられる。ＣＰＵ３はテナントコードをデータメモ
リ５の記憶領域５０１にストアするとともに、入庫時刻
情報を記憶領域５０２にストアする。そして、タイマ７
５の計時出力すなわち出庫時刻情報を読取って記憶領域
５０３にストアする。さらに、記憶領域５０ノ２にスト
アした入庫時刻情報と記憶領域５０３にストアした出庫
時刻情報とに基づいて駐車時間を演算する。そして、予
め定められている駐車単位料金と駐車時間とに基ついて
駐車料金および駐車単位数を演算し、それぞれの情報を
記憶領域５０７５と５０６とにストアする。次に、ＣＰ
Ｕ３はテナントが負担すべき駐車料金と単位数とを演算
する。

すなわち、たとえば２時間の駐車時間に対する駐車料金
はテナントが負担し、それ以上の時間についての駐車料
金は顧客つが支払うように定められている場合であって
、顧客が３時間駐車した場合には、そのうちの２時間分
の駐車料金と駐車単位数２とを演算する。そして、テナ
ントが負担すべき駐車料金情報を記憶領域５０７にスト
アし、その単位数を記憶領域５０８にストアする。さら
に、ＣＰＵ３は記憶領域５０６にストアした駐車料金情
報から記憶領域５０７にストアしたテナントが負担すべ
き駐車料金情報を減算して、顧客に対して請求すべき駐
車料金情報を演算する。そして、その駐車料金情報を入
出力インターフェイス６を介して表示器７２に与える。
したがって、表示器７２には、その顧客に対して請求す
べき駐車料金が表示される。このとき、プリンタ７４に
対して駐車料金情報と駐車時間情報とが与えられ、領収
書にそれらの情報が印字される。さらに、ＣＰＵ３は記
憶領域５０１にストアしたテナントコードで特定される
たとえばテナント１の記憶領域５１を指定し、駐車台数
を記憶する記憶領域５１１の内容を更新する。同時に、
記憶領域５０７にストアしたテナントが負担すべき駐車
料金情報を記憶領域５１２に累積的に加算し、記憶領域
５０８の駐車単位数情報を記憶領域５１３に累積的に加
算する。その他のテナント２ないしｎの顧客に対しても
同様にして駐車料金が演算され、テナントが負担すべき
駐車料金情報が記憶領域５２ないし５ｎのそれぞれに累
積的に加算される。そして、たとえば営業終了後に記憶
領域５１ないし５ｎに累積的に加算された情報を読出し
、プリンタ７４に与えれば、第４図に示すようなレシー
トが発行される。すなわち、各テ；ナンド毎のレシート
には、そのテナントの顧客が駐車した駐車台数と駐車料
金の合計と単位数の合計とが印字される。上述のごとく
、この実施例によれば、テナントコードを入力して各テ
ナントが負担すべき駐車料！金と顧客に対して請求すべ
き駐車料金とを比較的簡単に演算することができる。

しかも、各テナントが負担すべき駐車料金情報がデータ
メモリ５に累積的に加算され、加算された情報はプリン
タ７４によって印字できるようにしているため、印字ｊ
された情報を見れば各テナントに請求すべき駐車料金を
一目瞭然に知ることができる。なお、上述の実施例では
、テナントキー７１１を操作してテナントコードを入力
するようにした。

しかしながら、これに限ることなく、テナントコードを
磁気カードに記録しておき、この磁気カードを各テナン
トの顧客に手渡し、精算時に駐車券とそのカードとを係
員に手渡してカードリーダ７３で読取らせるようにして
もよい。以上のように、この発明によれば、駐車場の入
ノロで入庫時刻記録媒体を発行し、出口側で予め定める
店を特定する情報を入力するとともに、入庫時刻記録媒
体に記録された入庫時刻情報を読取り、入庫時刻情報と
出庫時刻情報とに基づいて駐車料金を演算し、入力され
た店情報と駐車料金情報とに基づいて、顧客に対して請
求すべき駐車料金を演算して、それを印字するようにし
たので、その店が負担すべき駐車料金と顧客に対して請
求すべき駐車料金とを一目瞭然に知ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の背景となりかつこの発明の一実施例
が適用される駐車場の平面図解図である。 第２図はこの発明の一実施例の概略ブロック図である。
第３図は第２図に示すデータメモリ５に記憶されるデー
タを図解的に示す図である。第４図はテナントに対して
請求すべき駐車料金情報などが印字されたレシートの一
例を示す図解図である。第５図はこの発明の一実施例の
具体的な動作を説明するためのフロー図である。図にお
いて、１０は駐車場、１１は入口、１３は駐車券発行機
、１５は駐車領域、１６は出口、２は精算装置、３はＣ
ＰＵｌ４はプログラムメモリ、５はデータメモリ、７１
は操作キースイッチ、７１１はテナントキー、７２は表
示器、７３はカードリーダ、７４はプリンタ、７５はタ
イマを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 入口に受付機を設けかつ出口に精算機を設けた駐車
   場において、予め定める店の顧客に対してある時間の駐
   車料金を無料にして駐車料金を精算する駐車料金徴収装
   置であって、前記受付機は、入庫時刻情報が記録された
   入庫時刻記録媒体を発行する記録媒体発行手段を含み、
   前記精算機は、 前記店を特定する情報を入力する店情報入力手段、前記
   記録媒体に記録された入庫時刻情報を読取る入庫時刻情
   報読取手段、現在時刻を計時する計時手段、 前記複数の子め定める店のそれぞれに対応した記憶領域
   を含む記憶手段、前記入庫時刻と前記計時手段出力とに
   基づいて駐車料金を演算し、前記店情報入力手段から入
   力された店を特定する情報に対応する前記記憶手段の記
   憶領域に前記駐車料金を記憶させ、前記顧客に対して請
   求すべき駐車料金を演算する演算制御手段、および前記
   記憶手段の予め定める店に対応する記憶領域に記憶され
   ている当該店が負担すべき駐車料金情報を印字する印字
   手段を含む、駐車場の駐車料金徴収装置。 ２ 前記店情報入力手段は、前記複数の子め定める店の
   いずれかを特定する情報をキー入力するためのキー入力
   手段を含む、特許請求の範囲第１項記載の駐車場の駐車
   料金徴収装置。 ３ 前記店情報入力手段は、顧客に手渡されている店情
   報記録媒体に記録されている予め定める店を特定する情
   報を読取るようにした、特許請求の範囲第１項記載の駐
   車場の駐車料金徴収装置。 ４ 前記演算制御手段は、前記演算した駐車料金情報の
   うち、前記予め定める店に請求すべき駐車料金情報を前
   記記憶手段の対応する記憶領域に記憶させるようにした
   、特許請求の範囲第１項記載の駐車場の駐車料金徴収装
   置。