JP2584092B2 - 駐車場管理システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、駐車時間に応じた料金の徴収、及び、入口
と出口とに配設されたゲートの開閉動作等の管理を行う
駐車場管理システムに関する。

従来の技術 一般に、有料駐車場を有するスーパーマーケット、百
貨店等の店舗においては、その駐車場の管理を無人にて
行うため、入車管理装置と出車管理装置とにより形成さ
れた駐車場管理システムが使用されている。

前記入車管理装置は駐車場の入口に配設されたもので
あり、通常は入車待機状態になっており、自動車が入口
に近づいたことを入車センサにより検出したとき駐車券
発行装置により駐車券に駐車開始時刻を記録してこれを
発行し、駐車券が受取られたときにゲート開閉装置によ
り入口ゲートを開け、さらに、この入口ゲートを自動車
が完全に通過したことをゲート通過センサにより検出し
たときゲート開閉装置により入口ゲートを閉め、この後
に入車待機状態に戻るものである。

また、前記出車管理装置は駐車場の出口に配設された
ものであり、通常は出車待機状態になっており、駐車券
差込口に駐車券が差込まれたとき、駐車券読取装置によ
り駐車券に記録された駐車開始時刻を読取り、この駐車
開始時刻と現在の時刻との差から駐車料金を算出し、こ
の算出結果を表示装置により表示し、さらに、貨幣投入
口に貨幣が投入されて駐車料金の支払いが終了したとき
ゲート開閉装置により出口ゲートを開き、さらに、自動
車が完全に通過したことをゲート通過センサにより検出
したときゲート開閉装置により出口ゲートを閉め、この
後に駐車券差込待機状態に戻るものである。

発明が解決しようとする課題 このような有料駐車場は、店舗にて買物をする顧客に
よって利用される場合が多い。このため、一般に、店舗
側としては、その駐車場利用者に対し、店舗での買上金
額に応じた駐車料金の割引サービスを行っている。

この駐車料金の割引サービスは、商品の購入時に顧客
に割引券を渡し、さらに、駐車場の出口に精算所を設
け、この精算所にて顧客から割引券を全て受取り、通常
の駐車料金から割引券に応じた金額だけ割引を行って駐
車料金を請求する、といった方法が採られていた。

また、商品の購入時に必ずレシートを発行してこれを
顧客に渡し、さらに、上述と同様の精算所にて、当日発
行分のレシート全てを顧客から受取り、このレシートか
ら当日の合計販売金額を算出し、この算出結果に応じ、
通常の駐車料金から予め設定された割引金額だけ割引を
行って駐車料金を請求する、といった方法が採られてい
た。

このように、従来の駐車場管理システムでは、顧客は
商品の購入時に渡された割引券、又は、レシートを駐車
料金の精算時まで保管し、精算所にてそれらを全て取出
して渡さなければ駐車料金の正規の割引サービスを受け
ることが出来ず、この際に顧客に煩わしい手間が必要と
なってしまう。

さらに、精算所では、顧客より渡された割引券、レシ
ート等に基づいて駐車料金の割引計算等の精算処理を行
わなければならない。

課題を解決するための手段 信用取引に利用されるクレジットカードに記憶された
顧客番号等の顧客情報を読取る第一の顧客情報読取手段
を駐車場入口に設け、前記クレジットカードによる支払
金額等の販売情報を管理するホストコンピュータに対し
前記第一の顧客情報読取手段により読取られた顧客情報
とその読取時刻等の駐車情報とを含む入車情報を送信す
る入車情報送信手段を設け、この入車情報送信手段によ
り送信された入車情報を記憶する入車情報記憶手段を前
記ホストコンピュータに設け、入車時から出車時までの
販売情報が記憶された前記クレジットカードの顧客情報
を読取る第二の顧客情報読取手段を駐車場出口に設け、
この第二の顧客情報読取手段により読取られた前記クレ
ジットカードの顧客情報に対応する販売情報を前記ホス
トコンピュータから読出す販売情報読出手段を設け、前
記第二の顧客情報読取手段により読取られた前記クレジ
ットカードの顧客情報に対応する入車情報を前記入車情
報記憶手段から読出す入車情報読出手段を設け、前記販
売情報読出手段により読出された販売情報と前記入車情
報読出手段により読出された入車情報とに基づき駐車料
金を算出する駐車料金算出手段を設けた。

作用 駐車場への入車時に第一の顧客情報読取手段により読
取られたクレジットカードの顧客情報とその読取時刻等
の駐車情報とを含む入車情報を入車情報送信手段により
ホストコンピュータに送信してその入車情報記憶手段に
記憶させ、駐車場からの出車時に第二の顧客情報読取手
段により読取られたクレジットカードの顧客情報に対応
する販売情報を販売情報読出手段によりホストコンピュ
ータから読出し、さらに、第二の顧客情報読取手段によ
り読取られたクレジットカードの顧客情報に対応する入
車情報を入車情報読出手段により入車情報記憶手段から
読出し、販売情報読出手段により読出された販売情報と
入車情報読出手段により読出された入車情報とに基づき
駐車料金算出手段により駐車料金を算出する。このた
め、駐車料金の割引サービスを行う場合であっても、割
引券やレシート等の発行、及び、これらに基づく精算処
理等の煩わしい手間が必要ない。さらに、クレジットカ
ードに記憶された顧客情報は顧客一人一人に対して異な
るものであるため、駐車場の利用状況等の情報を顧客単
位で管理することができ、これにより、得意客に対する
特別割引等のサービスが可能となる。

実施例 本発明の一実施例を第１図ないし第６図に基づいて説
明する。この駐車場管理システムは、第１図に示すよう
に、入車管理装置１と出車管理装置２とPOS端末機３と
ホストコンピュータ４とにより形成されたものである。

前記入車管理装置１は、CPU1aにROM1bとRAM1cとが接
続されてマイクロコンピュータが形成され、さらに、表
示装置1dと第一の顧客情報読取手段としての磁気カード
読取装置1eとゲート開閉装置1fと駐車券発行装置1gとが
前記CPU1aに接続されたものである。

また、前記出車管理装置２は、CPU2aにROM2bとRAM2c
とが接続されてマイクロコンピュータが形成され、さら
に、表示装置2dと第二の顧客情報読取手段としての磁気
カード読取装置2eとゲート開閉装置2fと駐車券読取装置
2gとが前記CPU2aに接続されたものである。

一方、前記POS端末機３は、CPU3aにROM3bとRAM3cとが
接続されてマイクロコンピュータが形成され、さらに、
表示装置3dと磁気カード読取装置3eとキーボード3fとプ
リンタ3gとが前記CPU3aに接続されたものであり、販売
データの登録等の処理を行うために従来使用されている
ものと同様のものである。

また、前記ホストコンピュータ４は、CPU4aにROM4bと
RAM4cと演算装置4dとが接続されてマイクロコンピュー
タが形成され、さらに、表示装置4eとキーボード4fとが
前記CPU4aに接続されたものである。

但し、前記RAM4cには、第２図に示すように、顧客番
号と駐車開始時刻と店舗内における買上金額とを記憶す
る入車情報記憶手段としての入車情報エリア4c₁がその
一部に形成されたものである。また、前記入車管理装置
１と前記出車管理装置２と前記POS端末機３と前記ホス
トコンピュータ４とは、インラインケーブル５を介して
互いに接続されている。

一方、この駐車場管理システムは第３図に示すような
外観を有するものであり、1e₁は磁気カード挿入口、1g₁
は駐車券発行口、1hは現金利用キー、2e₁は磁気カード
挿入口、2g₁は駐車券差込口、2iは貨幣投入口を示すも
のである。また、前記入車管理装置１は駐車場の入口
に、前記出車管理装置２は駐車場の出口に配設され、前
記POS端末機３は店舗内の各精算所に、前記ホストコン
ピュータ４は店舗内の電算室等に配設されている。

このような構成において、入車管理装置１は、通常、
カード挿入／現金利用キー押下待機状態となっている。
そして、第４図に示すように、自動車が駐車場に入場す
るときに現金利用キー1hが押された場合には、駐車券発
行装置1gにより駐車券に駐車開始時刻を記録してこれを
発行し、ゲート開閉装置1fにより入口ゲートを開けた後
にカード挿入／現金利用キー押下待機状態に戻る。

また、カード挿入／現金利用キー押下待機状態におい
て磁気カード挿入口1e₁にクレジットカードが挿入され
た場合には、磁気カード読取装置1eによりクレジットカ
ードに記憶された顧客情報としての顧客番号の読取りを
行い、この顧客番号とその読取時刻（以下、駐車開始時
刻とする）とを入車情報として入車情報送信手段により
ホストコンピュータ４に送信する。このとき、ホストコ
ンピュータ４は、受信した顧客番号と駐車開始時刻とを
RAM4cの駐車情報エリア4c₁に記憶する。この顧客情報の
送信が終了したとき、ゲート開閉装置1fにより入口ゲー
ト（図示せず）を開けた後にカード挿入／現金利用キー
押下待機状態に戻る。

一方、POS端末機３は、第４図に示すように、磁気カ
ード読取装置3eにクレジットカードがセットされた場合
には、このクレジットカードに記憶された顧客番号の読
取りを行い、この後にホストコンピュータ４に照会を行
い、読取られた顧客番号がRAM4cの駐車情報エリア4c₁に
記憶されているか否かを判定する。

顧客番号が駐車情報エリア4c₁に記憶されていない場
合には通常の登録業務を行い、顧客番号が駐車情報エリ
ア4c₁に記憶されている場合には駐車場利用者ステータ
スをオンにした後に通常の登録業務を行う。

さらに、登録業務が終了したとき、駐車場利用者ステ
ータスがオンになっているか否かを判定する。

駐車場利用者ステータスがオフになっている場合には
登録業務を終了する。

また、駐車場利用者ステータスがオンになっている場
合には顧客番号と買上金額とをホストコンピュータ４に
送信した後に登録業務を終了する。但し、このとき、ホ
ストコンピュータ４は受信した顧客番号と買上金額とを
RAM4cの入車情報エリア4c₁に加算する。

一方、出車管理装置２は、通常、カード挿入／駐車券
差込待機状態となっている。そして、第６図に示すよう
に、出車時に駐車券差込口2g₁に駐車券が差込まれたと
き、駐車券読取装置2gにより駐車券に記録された駐車開
始時刻を読取り、この駐車開始時刻と現在の時刻とから
駐車時間を算出する。

また、カード挿入／駐車券差込待機状態において磁気
カード挿入口2e₁にクレジットカードが挿入された場合
には、磁気カード読取装置2eによりクレジットカードに
記憶された顧客番号を読取り、この顧客番号をホストコ
ンピュータ４に送信する。このとき、ホストコンピュー
タ４は、RAM4cの入車情報エリア4c₁に記憶された入車情
報から受信した顧客番号に対応するものを出車管理装置
２に送信する。そして、出車管理装置２は受信した入車
情報における駐車開始時刻と現在の時刻とから駐車時間
を算出し、この算出結果から買上金額に基づいて予め定
められた割引時間を減算して最終的な駐車時間を算出す
る。

さらに、上述のようにして算出した駐車時間から駐車
料金を算出し、この算出結果を表示装置2dに表示した
後、貨幣投入待機状態となり、貨幣投入口2iに貨幣が投
入されて駐車料金の支払いが終了したときゲート開閉装
置2fにより出口ゲートを開け、RAM4cの入車情報エリア4
c₁に記憶された入車情報のうち駐車料金の支払いが終了
したものをクリアした後にカード挿入／駐車券差込待機
状態に戻る。

このように、駐車場への入車時にクレジットカードを
磁気カード挿入口1e₁に挿入し、駐車場からの出車時に
クレジットカードを磁気カード挿入口2e₁に挿入するだ
けで割引済の駐車料金が表示装置2dに表示される。

このため、駐車料金の買上金額に応じた割引サービス
を行う場合であっても、割引券やレシート等の発行、及
び、これらに基づく精算処理等の煩わしい手間が必要な
い。また、クレジットカードに記憶された顧客情報は顧
客一人一人に対して異なるものであるため、駐車場の利
用状況等の情報を顧客単位で管理することができ、これ
により、得意客に対する特別割引等のサービスが可能と
なる。さらに、本実施例の駐車場管理システムを配設し
た場合には駐車場を無人化することが出来る。

発明の効果 本発明は上述のように、信用取引に利用されるクレジ
ットカードに記憶された顧客番号等の顧客情報を読取る
第一の顧客情報読取手段を駐車場入口に設け、前記クレ
ジットカードによる支払金額等の販売情報を管理するホ
ストコンピュータに対し前記第一の顧客情報読取手段に
より読取られた顧客情報とその読取時刻等の駐車情報と
を含む入車情報を送信する入車情報送信手段を設け、こ
の入車情報送信手段により送信された入車情報を記憶す
る入車情報記憶手段を前記ホストコンピュータに設け、
入車時から出車時までの販売情報が記憶された前記クレ
ジットカードの顧客情報を読取る第二の顧客情報読取手
段を駐車場出口に設け、この第二の顧客情報読取手段に
より読取られた前記クレジットカードの顧客情報に対応
する販売情報を前記ホストコンピュータから読出す販売
情報読出手段を設け、前記第二の顧客情報読取手段によ
り読取られた前記クレジットカードの顧客情報に対応す
る入車情報を前記入車情報記憶手段から読出す入車情報
読出手段を設け、前記販売情報読出手段により読出され
た販売情報と前記入車情報読出手段により読出された入
車情報とに基づき駐車料金を算出する駐車料金算出手段
を設けたので、駐車料金の割引サービスを行う場合であ
っても、割引券やレシート等の発行、及び、これらに基
づく精算処理等の煩わしい手間が必要ない。さらに、ク
レジットカードに記憶された顧客情報は顧客一人一人に
対して異なるものであるため、駐車場の利用状況等の情
報を顧客単位で管理することができ、これにより、得意
客に対する特別割引等のサービスが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるハードウェア構成の
概要を示すブロック図、第２図はRAMのメモリマップ、
第３図は装置の外観とその接続状態とを示す説明図、第
４図は入車時における入車管理装置の処理を示すフロー
チャート、第５図は商品の登録時におけるPOS端末機の
処理を示すフローチャート、第６図は出車時における出
車管理装置の処理を示すフローチャートである。 1e……第一の顧客情報読取手段、2e……第二の顧客情報
読取手段、４……ホストコンピュータ、4c₁……入車情
報記憶手段

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】信用取引に利用されるクレジットカードに
   記憶された顧客番号等の顧客情報を読取る第一の顧客情
   報読取手段を駐車場入口に設け、前記クレジットカード
   による支払金額等の販売情報を管理するホストコンピュ
   ータに対し前記第一の顧客情報読取手段により読取られ
   た顧客情報とその読取時刻等の駐車情報とを含む入車情
   報を送信する入車情報送信手段を設け、この入車情報送
   信手段により送信された入車情報を記憶する入車情報記
   憶手段を前記ホストコンピュータに設け、入車時から出
   車時までの販売情報が記憶された前記クレジットカード
   の顧客情報を読取る第二の顧客情報読取手段を駐車場出
   口に設け、この第二の顧客情報読取手段により読取られ
   た前記クレジットカードの顧客情報に対応する販売情報
   を前記ホストコンピュータから読出す販売情報読出手段
   を設け、前記第二の顧客情報読取手段により読取られた
   前記クレジットカードの顧客情報に対応する入車情報を
   前記入車情報記憶手段から読出す入車情報読出手段を設
   け、前記販売情報読出手段により読出された販売情報と
   前記入車情報読出手段により読出された入車情報とに基
   づき駐車料金を算出する駐車料金算出手段を設けたこと
   を特徴とする駐車場管理システム。