JP2000155898A - 駐車場管理システム及び駐車場管理システム用駐車コイン - Google Patents

駐車場管理システム及び駐車場管理システム用駐車コイン

Info

Publication number
JP2000155898A
JP2000155898A JP15419599A JP15419599A JP2000155898A JP 2000155898 A JP2000155898 A JP 2000155898A JP 15419599 A JP15419599 A JP 15419599A JP 15419599 A JP15419599 A JP 15419599A JP 2000155898 A JP2000155898 A JP 2000155898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parking
coin
information
management system
chip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15419599A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Uchida
裕文 内田
Masasuke Ibuki
昌祐 伊吹
Hiroshi Kaieda
広 海江田
Satoshi Oyamada
智 小山田
Hideki Murofushi
秀樹 室伏
Masaki Kawakami
雅樹 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyu Car Corp
Original Assignee
Tokyu Car Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyu Car Corp filed Critical Tokyu Car Corp
Priority to JP15419599A priority Critical patent/JP2000155898A/ja
Publication of JP2000155898A publication Critical patent/JP2000155898A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで構成でき、メインテナンスの必要
性が低減されており、正確な駐車場管理を可能とする駐
車場管理システム及び駐車コインの提供。 【解決手段】 駐車場管理システムSは、駐車情報を記
憶可能なICチップ7,53を内蔵すると共に、コイン
状に形成された外形を有する駐車コイン5,50と、駐
車コイン5,50を複数収容しており、駐車コイン5,
50のICチップ7,53に所定の情報を書き込むと共
に駐車コイン5,50を1枚ずつ払出し可能な駐車コイ
ン発行装置10と、駐車コイン5,50のICチップ
7,53に、所定の情報を書き込み可能な駐車情報書込
装置20と、駐車コイン5,50を受け取り可能であ
り、駐車コイン発行装置10と駐車情報書込装置20と
によって駐車コイン5,50のICチップ7,53に書
き込まれた駐車情報を読み取り、駐車料金の過不足を判
断する駐車コイン回収装置40とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の車両を収容
可能な駐車場に適用され、各車両についての駐車料金等
を管理する駐車場管理システム、及び、この駐車場管理
システムで使用される駐車場管理システム用駐車コイン
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デパートや大型スーパーマーケッ
ト等の大規模小売店の中には、周辺又は同一建屋内の地
下部、高層部等に多数の車両を収容可能な駐車場設備
(立体式のものが多い)を備えたものが見られるように
なってきた。このような小売店に自動車で来店する来店
者は、まず、駐車場の入庫口にて、所定の駐車券を受け
取り、所定の手順に従って車両を駐車する。そして、大
規模小売店内で目的の商品を購入等した来店者は、駐車
場の出庫口にて、駐車料金を精算する。この場合、大規
模小売店に設けられている駐車場では、商品を一定の金
額分だけ購入した来店者に対しては、所定時間だけ駐車
料金を無料にするのが通常である。
【0003】従来、このような大規模小売店用の駐車場
では、所定の印字が施された紙製の駐車券を自動車で来
店した来店者に対して発行すると共に、入出庫口に配さ
れた人員により料金精算を行うのが一般的であった。ま
た、近年では、省力化、人員削減等の観点から、いわゆ
るリライトカードからなる駐車券を使用し、駐車料金の
精算や各種駐車場に関する管理を自動的に行う駐車場管
理システムを導入するケースも見られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の駐車場管理システムには、次のような問題点が
存在していた。すなわち、紙製の駐車券を用いた場合、
1日に数千台もの車両が入出庫する大型の駐車場では、
1日に破棄される駐車券の量も膨大になってしまい、破
棄された駐車券の処理の仕方によっては、環境破壊問題
を引き起こし兼ねない。また、この場合、駐車料金の精
算は、基本的に人員の手によって行われるケースが多
く、これは、省力化、人員削減の要請に反するものであ
る。
【0005】一方、リライトカードを使用した駐車場管
理システムを導入すれば、駐車料金精算の省力化、人員
削減を図ることはできる。しかしながら、このような駐
車場管理システムにおいても、次のような問題点が指摘
されている。すなわち、リライトカードを発行、回収す
るためのカード発行装置やカード回収装置は、通常、屋
外又は屋外に近い環境下に設けられている入庫/出庫口
に配置される。しかしながら、リライトカードの耐久
性、耐環境性等は低いため、リライトカードを良好な状
態で保管するためには、各装置に対して温湿度調整機能
等を設ける必要が生じ、これは、カード発行/回収装置
の高コスト化を招く要因となる。
【0006】また、これらのカード発行/回収装置は、
無人運転する上で、通常メインテナンスフリーであるこ
とが望ましい。しかしながら、現状の技術では、カード
発行/回収装置に設けられている情報書込/読取ヘッド
等を短いサイクルでクリーニングする必要がある。更
に、リライトカードは、再利用可能なものであるが、繰
り返し利用されていくにつれて折れ曲がったり、汚れて
しまったりすることがある。この場合、リライトカード
の折れ曲がりは、カード発行/回収装置におけるカード
詰まりの原因となり、リライトカードの汚れは、情報を
正確に印字又は消去できない、正確に読み取れない、と
いったトラブルの原因となる。加えて、リライトカード
は、一般に長方形状に形成され、情報を読取/書込する
際の方向が予め定められている。このため、リライトカ
ードを回収して再利用する場合、各リライトカードの方
向を一定にする必要があり、回収作業に手間がかかると
いう問題もあった。
【0007】そこで、本発明は、低コストで構成可能で
あると共に、各構成装置をメインテナンスする必要性が
低減されており、かつ、正確な駐車場管理を可能とする
駐車場管理システム、及び、回収、再利用が容易で、ゴ
ミの発生を低減させることができる駐車場管理システム
用駐車コインの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による駐車場管理システムは、複数の車両を収容可能な
駐車場に適用され、各車両についての駐車料金等を管理
する駐車場管理システムにおいて、駐車料金等に関する
各種駐車情報を記憶可能なICチップを内蔵すると共
に、コイン状に形成された外形を有する駐車コインと、
駐車場に配置されると共に駐車コインを複数収容してお
り、駐車コインのICチップに、駐車情報のうち、所定
の情報を非接触で書き込むと共に駐車コインを1枚ずつ
払出し可能な駐車コイン発行装置と、駐車コインのIC
チップに、駐車情報のうち、所定の情報を非接触で書き
込み可能な駐車情報書込装置と、駐車場に配置されると
共に駐車コインを受け取り可能であり、駐車コイン発行
装置と駐車情報書込装置とによって駐車コインのICチ
ップに書き込まれた駐車情報を読み取ると共に、読み取
った駐車情報に基づいて、駐車料金の過不足を判断可能
な駐車コイン回収装置とを備えることを特徴とする。
【0009】この駐車場管理システムは、多数の車両を
収容可能な各種駐車場に適用可能なものであり、特に、
デパート等の大規模小売店に設けられている駐車場に好
適なものである。この駐車場管理システムを大規模小売
店の駐車場に適用する場合、駐車コイン発行装置は、駐
車場の入庫口に配置され、駐車コイン回収装置は、駐車
場の出庫口に配置される。また、駐車情報書込装置は、
駐車場外に設けられ、例えば、小売店の各フロアに設け
られている各レジスタに並設又は内蔵される。
【0010】この場合、小売店に自動車で来店した来店
者は、まず、駐車場の入庫口にて、駐車コイン発行装置
が払い出す駐車コインを1枚受け取る。この際、駐車コ
インのICチップには、駐車コイン発行装置によって駐
車料金等に関する駐車情報のうち、所定の情報が書き込
まれている。来店者に駐車コインが受け渡された後、車
両は所定の手順に従って駐車させられる。小売店内で目
的の商品を購入等した来店者は、当該商品の代金を支払
う際にレジスタにて駐車コインを提示する。この際、レ
ジスタの係員は、駐車情報書込装置を操作し、これによ
り、駐車コインのICチップには、駐車情報のうち、所
定の情報が書き込まれる。
【0011】買い物等を済ませた来店者は、小売店内か
ら駐車場に戻り、駐車場の出庫口で駐車コイン回収装置
に駐車コインを受け渡す。駐車コインを受け取った駐車
コイン回収装置は、駐車コイン発行装置と駐車情報書込
装置とによって駐車コインのICチップに書き込まれた
駐車情報を読み取ると共に、読み取った駐車情報に基づ
いて、駐車料金の過不足を判断する。駐車コイン回収装
置によって駐車料金が足りていると判断された場合に
は、来店者は、そのまま駐車場から出庫することができ
る、一方、駐車コイン回収装置によって駐車料金が不足
していると判断された場合には、来店者は、所定の料金
精算装置に不足分の料金を支払えば、駐車場から出庫す
ることができる。
【0012】この駐車場管理システムでは、駐車料金の
精算等に必要な情報の記録・伝達媒体として、コイン状
に形成された外形を有する駐車コインが用いられてお
り、この駐車コインは、高い強度を有すると共に耐久
性、耐環境性に優れる。従って、駐車コインは、保管場
所が屋外又は屋外に近い環境下であっても劣化するおそ
れがないので、駐車コイン発行装置、駐車コイン回収装
置等に温湿度調整機能を備えるといったようなことは不
要となる。
【0013】また、駐車コインは、小銭入れやポケット
等に収容しておけるため、極めて良好な携帯性を有する
と共に、多少乱暴に取り扱っても破損・損傷する恐れが
ないがない。従って、駐車コインを繰り返し再利用して
も、駐車コイン発行装置、駐車コイン回収装置では、駐
車コインの払出/回収作業が良好に行なわれる。また、
駐車コインは、容易に洗浄可能であるので、駐車コイン
の汚れに起因して情報を正確に書き込むことができな
い、正確に読み取れない、といったようなトラブルの発
生を大幅に低減することができる。
【0014】更に、駐車情報は、駐車コインに内蔵され
たICチップに記憶されるので、情報を読込/書込する
ための手段を小型化できる。また、情報の読込/書込時
間が短縮化されるので、情報を読込/書込するための時
間を確保するために車両の入場を検知するための装置等
を別途設けることは不要となる。従って、駐車コイン発
行装置、駐車コイン回収装置を初めとするシステム全体
に要するコストを削減可能となる。加えて、駐車情報を
駐車コインに内蔵されたICチップに記憶させることか
ら、各種駐車情報を読取/書込する方向を考慮する必要
がなくなる。これにより、駐車コインの回収作業が容易
になり、また、駐車コインの再利用が促進されるので、
ゴミの発生を低減することもできる。このように、この
駐車場管理システムによれば、全システムを低コストで
構成可能となり、各構成装置をメインテナンスする必要
性が低減され、かつ、正確な駐車場管理が可能となる。
また、駐車コインのICチップには、駐車場の識別番
号、入場日等の様々な駐車情報を記憶させることができ
るので、駐車コインを用いて駐車場の全般的管理を行う
ことも可能である。
【0015】この場合、駐車コインは、小径円盤状に形
成されていると好ましい。すなわち、この場合は、駐車
コインの外形を硬貨と同様の形状に形成する。これによ
り、駐車コインの携帯性を一層向上させることができ
る。加えて、駐車コイン発行装置、駐車コイン回収装置
等に対して、硬貨の払出し、回収に用いられている既存
の技術を容易に適用可能となるので、駐車コイン発行装
置、駐車コイン回収装置等に要するコストを一層削減可
能となる。
【0016】また、駐車コイン発行装置は、駐車情報の
うち、駐車コインのICチップに車両が駐車場に入場し
た時刻を示す入場時刻情報を書き込み可能であり、駐車
情報書込装置は、駐車情報のうち、車両を無料で駐車可
能な時間を示す無料駐車時間情報を書き込み可能であ
り、駐車コイン回収装置は、入場時刻情報と、無料駐車
時間情報と、現在時刻とに基づいて、駐車料金の過不足
を判断するものであると好ましい。
【0017】更に、駐車コインは、前記ICチップに記
憶されている前記駐車情報を表示可能な表示部を更に備
えると好ましい。
【0018】このような構成を採用した場合、内蔵され
たICチップに記憶されている駐車情報を表示部に表示
させることができる。これにより、利用者は、表示部か
ら必要な情報を視覚的に確認することが可能となる。
【0019】また、駐車コインのICチップに記憶され
ている駐車情報を非接触で読み取り可能な読取り手段
と、読取り手段によって読み取られた駐車情報の内容を
表示可能な表示手段とを有する駐車情報確認装置を更に
備えると好ましい。
【0020】すなわち、駐車コインに駐車情報を表示さ
せる表示部を設けない場合、情報が印字されているリラ
イトカード等とは異なり、駐車コインの外表面には、何
ら情報が提示されないことになる。従って、駐車場(駐
車コイン)の利用者は、無料で駐車できるのはいつまで
か、といったような情報を直ちに知ることはできない。
これに対して、駐車場管理システムに、駐車コインのI
Cチップに記憶されている駐車情報を非接触で読取/表
示可能な駐車情報確認装置を備えれば、利用者は、この
駐車情報確認装置を用いて、必要な情報を視覚的に確認
することが可能となる。この駐車情報確認装置は、駐車
場外に配置され、例えば、駐車場管理システムをデパー
ト等の大規模小売店に設けられている駐車場に適用した
場合には、大規模小売店の各フロアに複数配設しておく
とよい。
【0021】請求項6に記載の本発明による駐車場管理
システム用駐車コインは、複数の車両を収容可能な駐車
場に適用され、各車両についての駐車料金等を管理する
駐車場管理システムで使用される駐車場管理システム用
駐車コインであって、駐車料金等に関する各種駐車情報
を記憶可能なICチップを内蔵すると共に、コイン状に
形成された外形を有することを特徴とする。
【0022】この場合、ICチップに記憶されている前
記駐車情報を表示可能な表示部を更に備えると好まし
い。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による駐
車場管理システムの好適な実施形態について詳細に説明
する。
【0024】図1は、本発明による駐車場管理システム
を適用した駐車場の一例を示す模式図である。同図に示
す駐車場1は、デパート又は大型スーパーマーケット等
の大規模小売店LSに、地下2階にわたって設けられて
おり、多数の車両を収容可能なものである。大規模小売
店LSに自動車で来店した来店者は、図1における右側
に設けられた入庫口2から自動車(車両)Cを入場さ
せ、駐車場1内に車両Cを駐車する。また、買い物等を
終えた来店者は、車両Cに乗り込んだ後、同図における
左側に設けられた出庫口3から出庫する。本発明による
駐車場管理システムSは、このような駐車場1に駐車さ
れる各車両についての駐車料金を精算等するために用い
られる。
【0025】ここで、大規模小売店LS用の駐車場1で
駐車料金を管理(精算)するに際しては、駐車場1への
入場時刻(入場時刻情報)や、商品の購入金額等に対応
させた無料駐車時間(無料駐車時間情報)等の駐車情報
を処理することが必要である。従来、このような駐車情
報を記録・伝達するための媒体としては所定の印字が施
された紙製の駐車券や、所定の情報を書込み/読取り可
能な、いわゆる、リライトカードからなる駐車券が使用
されていた。これに対して、本発明による駐車場管理シ
ステムSでは、駐車情報の記録・伝達媒体として、図2
及び3に示すような駐車コイン5が用いられる。
【0026】駐車コイン5は、図2に示すように、コイ
ン状に形成された外形を有する。すなわち、駐車コイン
5は、樹脂等によって小径円盤状に形成された外殻6を
有し、10円硬貨や100円硬貨等と略同様の外形を有
する。これにより、この駐車コイン5は極めて良好な携
帯性を有する。また、外殻6の中央部には、図3に示す
ように、周囲にアンテナ(ループコイル)7aを有する
ICチップ7が埋設(内蔵)されている。このICチッ
プ7には、来店者(車両C)が駐車場1に入場した時刻
を示す情報(入場時刻情報)、車両Cを駐車させた駐車
区画を示す情報(駐車区画情報)、車両を無料で駐車可
能な時間を示す情報(無料時間情報)等をはじめとする
各種駐車情報を記憶させることができる。なお、駐車コ
イン5の外形は、コイン状であれば、小径円盤状に限ら
れるものではない。すなわち、外殻6は、正方形状の板
状体の四隅を円弧状に切り落とした形状等に形成するこ
とも可能である。
【0027】上述した駐車コイン5を駐車情報の記録・
伝達媒体として用いる駐車場管理システムSには、駐車
コイン発行装置10、駐車情報書込装置20、駐車情報
確認装置30、並びに、駐車コイン回収装置40が含ま
れる。駐車コイン発行装置10は、大規模小売店LSに
来店した来店者に対して駐車コイン5を発行するための
ものであり、図1に示すように、駐車場1の入庫口2に
配置され、駐車料金の精算に際して利用される駐車コイ
ン回収装置40は、駐車場1の出庫口3に配置される。
また、駐車情報書込装置20は、本実施形態では、大規
模小売店LSの各フロアに配設されている各レジスタ
(図示せず)に並設される。更に、駐車情報確認装置3
0は、来店者の便宜を図るためのものであり、大規模小
売店LSの各フロアに複数配設される。以下、各装置に
ついてそれぞれ詳説する。
【0028】〔駐車コイン発行装置〕図4に示すよう
に、駐車コイン発行装置10は、ゲート4aを開閉させ
て入庫口2から駐車場1内への入場を規制/許容する入
庫ゲート装置4の前方(図4における右側)に配置され
る。駐車コイン発行装置10のケース10a内には、上
述した駐車コイン5を多数収容するコイン収容カセット
11が着脱自在に配置されている。また、ケース10a
の正面には、駐車コイン5を排出するためのコイン払出
口12、及び、来店者が駐車コイン5の発行を受ける際
に操作する払出スイッチ14が設けられている。
【0029】コイン収容カセット11とコイン払出口1
2との間には、コイン自動払出機構15配置されてい
る。このコイン自動払出機構15は、コイン収容カセッ
ト11の中から駐車コイン5を1枚取り出すと共に、コ
イン払出口12に給送可能である。ここで、駐車コイン
5は、上述したように、10円硬貨等と同様の外形を有
するものである。従って、コイン自動払出機構15に
は、硬貨の払出/回収に用いられている既存の技術を容
易に適用可能となることから、駐車コイン発行装置10
に要するコストを削減可能である。また、コイン収容カ
セット11とコイン払出口12との間における所定の位
置には、駐車コイン5に内蔵されているICチップ7に
駐車情報のうち、所定の情報(この場合、駐車情報のう
ち、上述した入場時刻情報、及び、駐車区画情報)を書
き込むための書込インターフェース16(図4では、図
示省略)が配置されている。書込インターフェース16
は、アンテナ7aを介してICチップ7に対して駐車情
報を非接触で書込み可能なものが採用される。
【0030】図5は、駐車コイン発行装置10のブロッ
ク構成図である。同図に示すように、駐車コイン発行装
置10の制御は、ケース10a内に収容されているCP
U17によって行なわれる。このCPU17は、制御・
演算処理のためのプログラム等が予め記憶されたRO
M、及び、制御・演算の際に各種データを記憶するRA
M等を内蔵する。CPU17には、上述した払出スイッ
チ14、コイン自動払出機構15、書込インターフェー
ス16、並びに、計時手段18が接続されている。計時
手段18は、水晶振動子、分周回路等からなり、1Hz
の信号電流を発生すると共に、CPU17に電気信号を
供給する。また、CPU17は、ケーブル19を介して
入庫ゲート装置4と接続されている。
【0031】なお、図4及び5においては、図示を省略
するが、この駐車コイン発行装置10は、更に、現在時
刻等を表示可能な表示機能、係員を呼び出すための呼出
機能、音声案内機能等を有する。また、駐車コイン発行
装置10は、駐車場管理システムSの適用箇所によって
は、駐車コイン5に加えて、定期券をも使用可能に構成
してもよい。
【0032】〔駐車情報書込装置〕一般に、大規模小売
店LSに設けられている駐車場1では、商品を一定の金
額分だけ購入した来店者に対しては、所定時間だけ駐車
料金を無料にするのが通常である。これを踏まえて、駐
車場管理システムSには、所定金額分だけ商品を購入し
たり、食事をした来店者が携帯している駐車コイン5の
ICチップ7に、駐車情報のうち、商品の購入金額や食
事代等に応じた無料駐車時間を示す無料駐車時間情報
や、各種サービス(できれば具体例を1、2程度ご教示
下さい)を示すサービス情報を書き込むための駐車情報
書込装置20が備えられている。図6に示す駐車情報書
込装置20は、上述したように、大規模小売店LSの各
フロアに配設されている各レジスタ(図示せず)に対し
て別個に並設させるものであり、コンパクトに形成され
た筐体20aを有する。
【0033】同図に示すように、駐車情報書込装置20
の筐体20aには、駐車コイン5を載置するコイン載置
部21が設けられており、このコイン載置部21の下方
には、アンテナ7aを介して駐車コイン5のICチップ
7に記憶された駐車情報(入場時刻情報)を非接触で読
み取り可能であると共に、アンテナ7aを介してICチ
ップ7に非接触で駐車情報(無料駐車時間情報、サービ
ス情報)を書込可能な読取/書込インターフェース22
が配置されている。また、筐体20aの上面部には、入
力キーボード部23が設けられており、入力キーボード
部23の上方には、LCD等からなる表示部24が配置
されている。更に、表示部24の後方には、レジスタか
ら排出されるレシートを挿入可能なレシート印字部27
が設けられている。、このレシート印字部27には、レ
シートに対して無料駐車時間情報を印字する印字装置2
5を含む。
【0034】この駐車情報書込装置20の制御は、図7
に示すように、筐体20a内に収容されているCPU2
8によって行なわれる。このCPU28は、制御・演算
処理のためのプログラムが予め記憶されたROM、及
び、制御・演算の際に各種データを記憶するRAM等を
内蔵する。CPU28には、読取/書込インターフェー
ス22、入力キーボード部23、レシート印字部27の
印字装置25が接続されている。また、表示部24は、
表示駆動部29を介してCPU28に接続されている。
【0035】駐車情報書込装置20は、来店者が購入し
た商品の代金等を支払う際に、大規模小売店LSの各フ
ロアに設けられている各レジスタの係員によって操作さ
れる。すなわち、大規模小売店LSに自動車で来店した
来店者は、入庫口2で受け取った駐車コイン5を各レジ
スタで係員に提示する。係員は、受け取った駐車コイン
5を駐車情報書込装置20のコイン載置部21に載置す
る。駐車コイン5がコイン載置部21に載置されると、
CPU28は、読取/書込インターフェース22に、駐
車コイン5に記憶されている駐車情報(入場時刻情報)
を読み取らせる。
【0036】来店者から商品の代金、食事の費用等の支
払いを受けた係員は、レジスタを操作し、レジスタから
排出されたレシートをレシート印字部に挿入すると共
に、駐車情報書込装置20の入力キーボード部23を操
作して、当該代金等の金額を入力する。入力キーボード
部23から入力された金額を示す信号は、CPU28に
送られる。CPU28は、予め記憶されている所定のプ
ログラムに従うと共に、入力キーボード部23から受け
取った信号に基づいて、入力された金額に対応する無料
駐車時間を定めると共に、読取/書込インターフェース
22に対して所定の指示を与える。これにより、この駐
車コイン5のICチップ7には、読取/書込インターフ
ェース22により来店者の購入した商品の代金等に対応
する無料駐車情報が書き込まれる。
【0037】また、CPU28は、読取/書込インター
フェース22を介して駐車コイン5のICチップ7から
入場時刻情報を示す信号を受け取る共に、無料駐車時間
を定めた段階で、レシート印字部27の印字装置25
と、表示駆動部29に所定の指示を与える。CPU28
から指示を受けた印字装置25は、レシート印字部27
に挿入されたレシートに、例えば、「入場時刻15:3
5、18:00迄無料、以降30分毎¥200」という
情報を印字し、表示駆動部29は、同様の情報を表示部
24に表示させる。これにより、レジスタの係員は、入
力キーボード部23から入力した金額の正誤を確認する
ことができる。また、来店者は、レシートを見ることに
より、「無料で駐車できるのはいつまでか」といったよ
うな情報を視覚的に確認することができる。
【0038】この駐車情報書込装置20は、上述したよ
うに、レジスタとは独立した、いわゆるスタンドアロー
ン形式に構成されているので、容易に既設のレジスタに
対して並設可能である。なお、駐車情報書込装置は、レ
ジスタと接続可能なものとし、レジスタに入力された金
額を示す信号が直接CPU28に対して送られるように
構成してもよい。また、上述した駐車情報書込装置が有
する機能をレジスタに内蔵させることも可能である。
【0039】更に、駐車情報書込装置20は、駐車コイ
ン5をコイン載置部21に載置して駐車情報を書き込む
ように構成されているが、これに限られるものはない。
すなわち、駐車情報書込装置20は、コイン投入口(一
般的な券売機等に適用されているものと同様のもの)か
ら駐車コイン5を投入すると、装置内部で駐車情報が書
き込まれ、駐車情報が記憶させられた駐車コインがコイ
ン排出口から排出されるように構成することも可能であ
る。
【0040】〔駐車情報確認装置〕駐車場管理システム
Sでは、駐車情報書込装置20によってレシートに駐車
情報が印字されるので、来店者は、レシートを見ること
により、「無料で駐車できるのはいつまでか」といった
ような情報を視覚的に確認することができる。しかしな
がら、来店者がレシートを紛失したり、見失ったりする
こともある。この場合、駐車コイン5では、内蔵された
ICチップに駐車情報が記憶されていることから、情報
が印字されているリライトカード等とは異なり、その外
表面には、何ら情報が提示されないことになる。従っ
て、利用者は、「無料で駐車できるのはいつまでか」、
「どの駐車区画に車両Cを駐車したか」といったような
情報を直ちに知ることはできない。
【0041】これを踏まえて、この駐車場管理システム
Sには、駐車情報確認装置30が設けられている。駐車
情報確認装置30は、図8に示すように、LCD等から
なる表示部31を有する。表示部31の前方には、駐車
コイン5を載置するコイン載置部32が設けられてお
り、このコイン載置部32の下方には、アンテナ7aを
介して駐車コイン5のICチップ7に記憶された駐車情
報(入場時刻情報)を非接触で読み取り可能な読取イン
ターフェース33(図8では図示省略)が配置されてい
る。この駐車情報書込装置20の制御は、図9に示すよ
うに、CPU34によって行なわれる。このCPU34
は、制御・演算処理のためのプログラムが予め記憶され
たROM、及び、制御・演算の際に各種データを記憶す
るRAM等を内蔵する。CPU34には、読取インター
フェース33が接続されている。また、表示部31は、
表示駆動部35を介してCPU34に接続されている。
【0042】このように構成された駐車情報確認装置3
0は、大規模小売店の各フロアに複数配設される。買い
物等を行っている来店者が、駐車情報確認装置30を利
用して駐車情報を確認する場合、所持している駐車コイ
ン5を駐車情報確認装置30のコイン載置部32に載置
する。駐車コイン5がコイン載置部32に載置される
と、CPU34は、読取インターフェース33に、駐車
コイン5に記憶されている駐車情報(入場時刻情報及び
無料駐車時間情報)を読み取らせる。CPU34は、読
取インターフェース33を介して駐車コイン5のICチ
ップ7から駐車情報を示す信号を受け取る共に、表示駆
動部35に所定の指示を与える。
【0043】CPU34から指示を受けた表示駆動部3
5は、例えば、「入場時刻15:35、18:00迄無
料、以降30分毎¥200」という情報を表示部31に
表示させる。このように、駐車場管理システムSに、駐
車コインのICチップに記憶されている駐車情報を非接
触で読取/表示可能な駐車情報確認装置30を備えれ
ば、利用者は、この駐車情報確認装置30を用いて、必
要な情報を視覚的に確認することが可能となる。
【0044】〔駐車コイン回収装置〕図10に示すよう
に、駐車コイン回収装置40は、ゲート8aを開閉させ
て出庫口3から駐車場1外への退出を規制/許容する出
庫ゲート装置8の前方(図10における右側)に配置さ
れる。駐車コイン回収装置40のケース40aの正面に
は、駐車場1から退出しようとする来店者が、所持して
いた駐車コイン5を投入するためのコイン投入口41が
設けられている。ここで、駐車コイン5は、上述したよ
うに、広く流通している硬貨等と同様の外形を有するも
のである。従って、コイン投入口41等には、硬貨の払
出/回収に用いられている既存の技術を容易に適用可能
となることから、駐車コイン回収装置40に要するコス
トを削減可能である。
【0045】コイン投入口41には、ケース40a内に
着脱自在に配置されるコイン収容カセット42が接続さ
れている。また、コイン投入口41とコイン収容カセッ
ト42との間には、駐車コイン5に内蔵されているIC
チップ7に記憶されている駐車情報(入場時刻情報及び
無料駐車時間情報)を読み取るための読取インターフェ
ース44(図10では、図示省略)が配置されている。
読取インターフェース44は、アンテナ7aを介してI
Cチップ7から駐車情報を非接触で読取り可能なものが
採用される。
【0046】図11は、駐車コイン回収装置40のブロ
ック構成図である。同図に示すように、駐車コイン回収
装置40の制御は、ケース40a内に収容されているC
PU45によって行なわれる。このCPU45は、制御
・演算処理のためのプログラムが予め記憶されたRO
M、及び、制御・演算の際に各種データを記憶するRA
M等を内蔵する。CPU45には、上述した読取インタ
ーフェース44、及び、計時手段46が接続されてい
る。計時手段46は、水晶振動子、分周回路等からな
り、1Hzの信号電流を発生すると共に、CPU45に
電気信号を供給する。また、CPU45は、ケーブル4
7,48を介して出庫ゲート装置8、自動料金精算装置
9と接続されている。自動料金精算装置9は、公知のも
のであり、図10に示すように、駐車コイン回収装置4
0と出庫ゲート装置8との間に配置されている。
【0047】なお、本実施形態では、駐車コイン回収装
置40と、自動料金精算装置9とを別体のものとして構
成したが、これに限られるものではない。すなわち、駐
車コイン回収装置40に、自動料金精算装置9の機能を
組み込んで両者を一体化させることも可能である。
【0048】次に、図12及び13を参照しながら、上
述した駐車場管理システムSにおける駐車料金の精算手
順について説明する。
【0049】この場合、大規模小売店LSに自動車(車
両C)で来店した来店者は、まず、駐車場1の入庫口2
に至る。そして、車両Cを駐車コイン発行装置10の側
方で停車させると共に、払出スイッチ14を操作する。
図12に示すように、待機状態(S10)にあった駐車
コイン発行装置10のCPU17は、払出スイッチ14
が操作されたことを確認すると(S12)、コイン自動
払出機構15に対して所定の指示を与える。CPU17
から指示を受け取ったコイン自動払出機構15は、コイ
ン収容カセット11から駐車コイン5を1枚取り出し、
取り出した駐車コイン5をコイン払出口12まで給送す
る(S14)。
【0050】また、CPU17は、計時手段18から受
け取った信号に基づいて、コイン自動払出機構15によ
り取り出された駐車コイン5のICチップ7に現在時刻
を示す情報を書き込むよう書込インターフェース16に
指示を与える(S14)。更に、CPU17は、予め記
憶されている駐車場の駐車区画に関するデータベース等
に基づいて、車両Cを駐車させるべき区画を示す駐車区
画情報を駐車コイン5のICチップ7に書き込むよう書
込インターフェース16に指示を与える(S14)。こ
れにより、来店者は、駐車コイン発行装置10のコイン
払出口12から、駐車料金等に関する駐車情報のうち、
入場時刻情報及び駐車区画情報が書き込まれた駐車コイ
ン5を1枚受け取ることができる。
【0051】CPU17は、図示しないセンサ等によ
り、駐車コイン5がコイン払出口12から取り出された
ことを検知すると(S16)、ケーブル19を介して接
続されている入庫ゲート装置4に対して、所定の指示を
与える。CPU17から指示を受け取った入庫ゲート装
置4は、ゲート4aを開く。来店者は、開かれたゲート
4aから駐車場1内に進入し、空いている駐車スペース
まで車両Cを移動させて駐車した後、大規模小売店LS
内に入店する。一方、入庫ゲート装置4は、車両Cが通
過したことを検知すると、ゲート4aを閉鎖すると共
に、所定の信号を駐車コイン発行装置10に与える。駐
車コイン発行装置10のCPU17は、入庫ゲート装置
4から信号を受け取ってゲート4aが閉鎖されたことを
確認すると(S20)、もとの待機状態(S10)に戻
る。
【0052】大規模小売店LS内で目的の商品を購入等
した来店者は、当該商品の代金を支払う際にレジスタに
て駐車コイン5を提示する。この際、レジスタの係員
は、駐車情報書込装置20を操作する。これにより、駐
車コイン5のICチップ7には、駐車情報のうち、無料
駐車時間情報が書き込まれる。また、レシートを紛失し
たり、見失ったりした来店者は、各フロアに配設されて
いる駐車情報確認装置30を利用することにより、「無
料で駐車できるのはいつまでか」、「どの駐車区画に車
両Cを駐車したか」といったような情報を視覚的に確認
することができる。
【0053】買い物や食事等を終えた来店者は、大規模
小売店LS内から駐車場1に戻り、車両Cに搭乗すると
共に、出庫口3まで車両Cを移動させる。そして、車両
Cを駐車コイン回収装置40の側方で停車させると共
に、駐車コイン回収装置40のコイン投入口41に所持
していた駐車コイン5を投入する。図13に示すよう
に、待機状態(S30)にあった駐車コイン回収装置4
0のCPU45は、図示しないセンサ等によってコイン
投入口41に駐車コイン5が投入されたことを確認する
と(S32)、読取インターフェース44に対して所定
の指示を与える。CPU44から指示を受け取った読取
インターフェース44は、投入された駐車コイン5のI
Cチップ7から記憶されている駐車情報(入場時刻場及
び無料駐車時間情報)を読み取る。
【0054】読取インターフェース44は、読み取った
駐車情報を示す信号をCPU45に与える(S34)。
CPU45は、読取インターフェース44から受け取っ
た信号が示す入場時刻と無料駐車時間とを加算し、加算
値が計時手段46から受け取った信号に基づく現在時刻
を超えているか否かを判断する(S36)。そして、C
PU45は、入場時刻と無料駐車時間との加算値が現在
時刻を超えている場合には、その旨を示す信号をケーブ
ル48によって接続されている自動料金精算装置9に与
える(S36)。自動料金精算装置9は、音声、画像等
により、駐車料金が不足している旨を来店者に告げると
共に不足料金を提示する(38)。
【0055】自動料金精算装置9は、来店者によって提
示された不足料金を支払われたことを確認すると、その
旨を示す信号を駐車コイン回収装置40に送る(S3
8)。駐車コイン回収装置40のCPU45は、自動料
金精算装置9から受け取った信号に基づいて不足料金が
支払われたことを確認すると(S40)、ケーブル47
を介して接続されている出庫ゲート装置8に対して、所
定の指示を与える。CPU45から指示を受け取った出
庫ゲート装置8は、ゲート8aを開く。これにより、来
店者は駐車場1から退出することができる。出庫ゲート
装置8は、車両Cが通過したことを検知すると、ゲート
8aを閉鎖すると共に、所定の信号を駐車コイン回収装
置40に与える。駐車コイン回収装置40のCPU45
は、入庫ゲート装置4から信号を受け取ってゲート8a
が閉鎖されたことを確認すると(S44)、もとの待機
状態(S30)に戻る。
【0056】一方、CPU45は、S36にて入場時刻
と無料駐車時間との加算値が現在時刻を超えていないと
判断した場合、ケーブル47を介して接続されている出
庫ゲート装置8に対して所定の指示を与える。CPU4
5から指示を受け取った出庫ゲート装置8は、ゲート8
aを開く。これにより、来店者は駐車場1から退出する
ことができる。出庫ゲート装置8は、車両Cが通過した
ことを検知すると、ゲート8aを閉鎖すると共に、所定
の信号を駐車コイン回収装置40に与える。駐車コイン
回収装置40のCPU45は、入庫ゲート装置4から信
号を受け取ってゲート8aが閉鎖されたことを確認する
と(S44)、もとの待機状態(S30)に戻る。
【0057】この駐車場管理システムSでは、駐車料金
の精算等に必要な情報の記録・伝達媒体として、コイン
状に形成された外形を有する駐車コイン5が用いられて
おり、この駐車コイン5は、高い強度を有すると共に耐
久性、耐環境性に優れる。従って、駐車コイン5は、保
管場所が屋外又は屋外に近い環境下であっても劣化する
おそれがないので、駐車コイン発行装置10、駐車コイ
ン回収装置40等に温湿度調整機能を備えるといったよ
うなことは不要となる。
【0058】また、駐車コイン5は、小銭入れやポケッ
ト等に収容しておけるため、極めて良好な携帯性を有す
ると共に、多少乱暴に取り扱っても破損・損傷する恐れ
がないがない。従って、駐車コイン5を繰り返し再利用
しても、駐車コイン発行装置10、駐車コイン回収装置
40では、駐車コイン5の払出/回収作業が良好に行な
われる。また、コイン収容カセット11、42を取り出
せば、駐車コイン5を一括して容易に洗浄することがで
きるので、駐車コイン5を常に汚れのない状態に維持し
ておくことができる。従って、駐車コイン5の汚れに起
因して情報を正確に書き込むことができない、正確に読
み取れない、といったようなトラブルの発生を大幅に低
減することができる。
【0059】更に、駐車情報は、駐車コイン5に内蔵さ
れたICチップ7に記憶されるので、情報を読込/書込
するための手段を小型化できる。また、情報の読込/書
込時間が短縮化されるので、情報を読込/書込するため
の時間を確保するために、車両Cの入場を検知するため
の装置等を別途設けることは不要となる。従って、駐車
コイン発行装置10、駐車コイン回収装置40を初めと
するシステム全体に要するコストを削減可能となる。加
えて、駐車情報を駐車コイン5に内蔵されたICチップ
7に記憶させることから、各種駐車情報を読取/書込す
る方向を考慮する必要がなくなる。これにより、駐車コ
イン5の回収作業が容易になり、また、駐車コイン5の
再利用が促進されるので、ゴミの発生を低減することも
できる。
【0060】このように、この駐車場管理システムSに
よれば、全システムを低コストで構成可能となり、各構
成装置をメインテナンスする必要性が低減され、かつ、
正確な駐車場管理が可能となる。また、駐車コイン5の
ICチップ7には、駐車場の識別番号、入場日等の様々
な駐車情報を記憶させることができるので、駐車コイン
5を用いて駐車場1の全般的管理を行うことも可能であ
る。なお、駐車場管理システムSを適用する駐車場とし
ては、図1に示す例に限られるものはない。すなわち、
駐車場管理システムSは、入庫口と出庫口とが同一箇所
に設けられた駐車場や、エレベータや搬送台車等を備
え、車両を自動的に所定の駐車区画に搬送、収容可能な
自動駐車場設備等にも適用可能である。
【0061】図14及び15に、本発明による駐車コイ
ンの他の実施形態を示す。同図に示す駐車コイン50
は、上述した本発明による駐車場管理システムSにおい
て、駐車情報の記録・伝達媒体として用いることができ
るものである。駐車コイン5も、図14に示すように、
コイン状に形成された外形を有する。すなわち、駐車コ
イン50は、樹脂等によって小径円盤状に形成された外
殻51を有し、10円硬貨や100円硬貨等と略同様の
外形を有する。これにより、この駐車コイン50は極め
て良好な携帯性を有する。
【0062】また、図14に示すように、外殻51の前
面の中央部からは、液晶表示部52(表示部)が露出さ
れている。液晶表示部52は、外殻51の内部に埋設
(内蔵)されたICチップ53に接続されている。この
ICチップ53にも、来店者(車両C)が駐車場1に入
場した時刻を示す情報(入場時刻情報)、車両Cを駐車
させた駐車区画を示す情報(駐車区画情報)、車両を無
料で駐車可能な時間を示す情報(無料時間情報)、その
他、サービス情報といった駐車情報を記憶させることが
できる。また、図13に示すように、液晶表示部52に
は、ICチップ53に記憶されている各種駐車情報を表
示させることができる。
【0063】更に、外殻51の内部には、ICチップ5
3に駐車情報を書き込んだり、駐車情報を読み取ったり
する際に用いられるアンテナ(ループコイル)54、及
び、バッテリ55等が埋設(内蔵)されている。なお、
駐車コイン50の外形も、コイン状であれば、小径円盤
状に限られるものではない。すなわち、外殻51は、正
方形状の板状体の四隅を円弧状に切り落とした形状等に
形成することも可能である。
【0064】このような構成をもった駐車コイン50を
用いれば、駐車場1(駐車コイン50)の利用者は、液
晶表示部52を見ることによって、「無料で駐車できる
のはいつまでか」、「どの駐車区画に車両Cを駐車した
か」といった必要な情報を視覚的に確認することができ
る。この場合、上述した駐車情報確認装置30を大規模
小売店LS等内に設けることを省略してもよい。
【0065】
【発明の効果】本発明による駐車場管理システム及び駐
車場管理システム用駐車コインは、以上説明したように
構成されているため、低コストで構成可能であると共
に、各構成装置をメインテナンスする必要性が低減され
ており、かつ、正確な駐車場管理を可能とする。また、
駐車コインの回収作業は容易であり、駐車コインの再利
用が促進されるので、ゴミの発生を低減することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による駐車場管理システムを適用した駐
車場を示す模式図である。
【図2】本発明による駐車コインを示す正面図である。
【図3】図2に示す駐車コインの側面図である。
【図4】図1の駐車場に含まれる入庫口を示す模式図で
ある。
【図5】本発明による駐車場管理システムに含まれる駐
車コイン発行装置のブロック構成図である。
【図6】本発明による駐車場管理システムに含まれる駐
車情報書込装置を示す斜視図である。
【図7】図6に示す駐車情報書込装置のブロック構成図
である。
【図8】本発明による駐車場管理システムに含まれる駐
車情報確認装置を示す斜視図である。
【図9】図8に示す駐車情報確認装置のブロック構成図
である。
【図10】図1の駐車場に含まれる出庫口を示す模式図
である。
【図11】本発明による駐車場管理システムに含まれる
駐車コイン回収装置のブロック構成図である。
【図12】本発明による駐車場管理システムの車両入庫
時における動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図13】本発明による駐車場管理システムの車両出庫
時における動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図14】本発明による駐車コインの他の実施形態を示
す斜視図である。
【図15】図14に示す駐車コインを示す部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1…駐車場、2…入庫口、3…出庫口、4…入庫ゲート
装置、5,50…駐車コイン、6,51…外殻、7,5
3…ICチップ、7a,54…アンテナ、8…出庫ゲー
ト装置、9…自動料金精算装置、10…駐車コイン発行
装置、11…コイン収容カセット、12…コイン払出
口、14…払出スイッチ、15…コイン自動払出機構、
16…書込インターフェース、17,28,34,45
…CPU、18…計時手段、20…駐車情報書込装置、
21…コイン載置部、22…書込インターフェース、2
3…入力キーボード部、24…表示部、25…印字装
置、27…レシート印字部、29…表示駆動部、30…
駐車情報確認装置、31…表示部、32…コイン載置
部、33…読取インターフェース、35…表示駆動部、
40…駐車コイン回収装置、41…コイン投入口、42
…コイン収容カセット、44…読取インターフェース、
46…計時手段、52…液晶表示部(表示部)、C…車
両、LS…大規模小売店、S…駐車場管理システム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海江田 広 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東急 車輛製造株式会社内 (72)発明者 小山田 智 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東急 車輛製造株式会社内 (72)発明者 室伏 秀樹 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東急 車輛製造株式会社内 (72)発明者 川上 雅樹 神奈川県横浜市金沢区大川3番1号 東急 メカトロシステムズ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の車両を収容可能な駐車場に適用さ
    れ、前記各車両についての駐車料金等を管理する駐車場
    管理システムにおいて、 前記駐車料金等に関する各種駐車情報を記憶可能なIC
    チップを内蔵すると共に、コイン状に形成された外形を
    有する駐車コインと、 前記駐車場に配置されると共に前記駐車コインを複数収
    容しており、前記駐車コインの前記ICチップに、前記
    駐車情報のうち、所定の情報を非接触で書き込むと共に
    前記駐車コインを1枚ずつ払出し可能な駐車コイン発行
    装置と、 前記駐車コインの前記ICチップに、前記駐車情報のう
    ち、所定の情報を非接触で書き込み可能な駐車情報書込
    装置と、 前記駐車場に配置されると共に前記駐車コインを受け取
    り可能であり、前記駐車コイン発行装置と前記駐車情報
    書込装置とによって前記駐車コインの前記ICチップに
    書き込まれた前記駐車情報を読み取ると共に、読み取っ
    た前記駐車情報に基づいて、駐車料金の過不足を判断可
    能な駐車コイン回収装置とを備えることを特徴とする駐
    車場管理システム。
  2. 【請求項2】 前記駐車コインは、小径円盤状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の駐車場管理
    システム。
  3. 【請求項3】 前記駐車コイン発行装置は、前記駐車場
    情報のうち、前記駐車コインの前記ICチップに前記車
    両が前記駐車場に入場した時刻を示す入場時刻情報を書
    き込み可能であり、前記駐車情報書込装置は、前記駐車
    場情報のうち、前記車両を無料で駐車可能な時間を示す
    無料駐車時間情報を書き込み可能であり、前記駐車コイ
    ン回収装置は、前記入場時刻情報と、前記無料駐車時間
    情報と、現在時刻とに基づいて、駐車料金の過不足を判
    断することを特徴とする請求項1又は2に記載の駐車場
    管理システム。
  4. 【請求項4】 前記駐車コインは、前記ICチップに記
    憶されている前記駐車情報を表示可能な表示部を更に備
    えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の駐
    車場管理システム。
  5. 【請求項5】 前記駐車コインの前記ICチップに記憶
    されている前記駐車情報を非接触で読み取り可能な読取
    り手段と、前記読取り手段によって読み取られた前記駐
    車情報の内容を表示可能な表示手段とを有する駐車情報
    確認装置を更に備えることを特徴とする請求項1〜3の
    何れかに記載の駐車場管理システム。
  6. 【請求項6】 複数の車両を収容可能な駐車場に適用さ
    れ、前記各車両についての駐車料金等を管理する駐車場
    管理システムで使用される駐車場管理システム用駐車コ
    インであって、 前記駐車料金等に関する各種駐車情報を記憶可能なIC
    チップを内蔵すると共に、コイン状に形成された外形を
    有することを特徴とする駐車場管理システム用駐車コイ
    ン。
  7. 【請求項7】 前記ICチップに記憶されている前記駐
    車情報を表示可能な表示部を更に備えることを特徴とす
    る請求項6に記載の駐車場管理システム用駐車コイン。
JP15419599A 1999-02-23 1999-06-01 駐車場管理システム及び駐車場管理システム用駐車コイン Pending JP2000155898A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15419599A JP2000155898A (ja) 1999-02-23 1999-06-01 駐車場管理システム及び駐車場管理システム用駐車コイン

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-44596 1999-02-23
JP4459699 1999-02-23
JP15419599A JP2000155898A (ja) 1999-02-23 1999-06-01 駐車場管理システム及び駐車場管理システム用駐車コイン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000155898A true JP2000155898A (ja) 2000-06-06

Family

ID=26384548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15419599A Pending JP2000155898A (ja) 1999-02-23 1999-06-01 駐車場管理システム及び駐車場管理システム用駐車コイン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000155898A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100397626B1 (ko) * 2002-11-28 2003-09-13 주식회사 한국알에프 복합상업시설 주차장의 칩 코인을 이용한 통합 주차베이시스템 및 그 주차요금 통합 정산방법
JP5854389B1 (ja) * 2014-11-14 2016-02-09 株式会社テクニカル 電子トークン及び電子トークン管理システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100397626B1 (ko) * 2002-11-28 2003-09-13 주식회사 한국알에프 복합상업시설 주차장의 칩 코인을 이용한 통합 주차베이시스템 및 그 주차요금 통합 정산방법
JP5854389B1 (ja) * 2014-11-14 2016-02-09 株式会社テクニカル 電子トークン及び電子トークン管理システム
JP2016095721A (ja) * 2014-11-14 2016-05-26 株式会社テクニカル 電子トークン及び電子トークン管理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7654452B2 (en) Self-service electronic toll collection unit and system
JP2003512686A (ja) 運賃カードに値を迅速に分配し付加するためのシステム
JP3422521B2 (ja) マルチ券カード
JP2000155898A (ja) 駐車場管理システム及び駐車場管理システム用駐車コイン
JP4071524B2 (ja) カード処理機及びカード処理方法
JP2961429B2 (ja) 駐車場管理装置
JP3200010B2 (ja) 駐車場管理システム
KR100283820B1 (ko) 개찰업무통합관리시스템
JP2555532B2 (ja) 遠隔対応型券売機システム
JP2001093003A (ja) 非接触icカードリチャージ機
JP2000268255A (ja) 駐車場システム
JP3371183B2 (ja) ゲートシステム、および媒体放出機
JP2001325628A (ja) 駐車場管理システム
JPS6351312B2 (ja)
JP3083122B2 (ja) 自動改札機
JPH02121079A (ja) 店舗用駐車場管理装置
JP2735265B2 (ja) 自動券売機と自動券売機におけるカード処理方法
JP2802927B2 (ja) 遊技媒体貸出システム
JPS6146580A (ja) 駐車料金システム
JP3272974B2 (ja) 駅務機器用制御装置
JP2584092B2 (ja) 駐車場管理システム
JPH11283061A (ja) 駐車場管理装置
JPH09305807A (ja) 入退場管理システム
JPH0721427A (ja) 駐車場管理装置
JP2001266180A (ja) 無線カード処理機能を備えた自動券売機