JP2004067187A - 打栓キャップ - Google Patents

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JP2004067187A
JP2004067187A JP2002230371A JP2002230371A JP2004067187A JP 2004067187 A JP2004067187 A JP 2004067187A JP 2002230371 A JP2002230371 A JP 2002230371A JP 2002230371 A JP2002230371 A JP 2002230371A JP 2004067187 A JP2004067187 A JP 2004067187A
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Takuya Samejima
鮫島 拓也
Akira Sasaki
佐々木 昌
Noboru Suemasa
末政 昇
Naoto Miyanishi
宮西 直人
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Tokyo Light Industry Co Ltd
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Mitsubishi Plastics Inc
Tokyo Light Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】打栓特性を損なうことなく、十分なシール性を得ながら、リサイクル時におけるプラスチックボトルからの取り外しを軽い力で容易に行うことができる打栓キャップを提供する。
【解決手段】キャップ本体外周部の短天板13から下方に垂下した内筒11と外筒12との間に容器口部2を嵌入させ、前記外筒12の下端内周に突出させた係合凸部32を、前記容器口部2の上端外周に突出させた係合リング33を乗り越えさせることにより容器口部に装着する打栓キャップにおいて、前記外筒12の下部外周に複数の肉盗み部34を設ける。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、打栓キャップに関し、詳しくは、プラスチックボトルの口部にキャップ本体を打栓することによって装着される打栓キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
醤油等の調味料を充填したプラスチックボトルの口部を密封する容器キャップとして、例えば、特開平9−255015号公報や特開平9−249247号公報等に記載されているように、キャップ本体外周部の短天板から下方に垂下した内筒(シール筒、インナーリング)と外筒(周壁)との間に容器口部を嵌入させることにより、キャップ本体を容器口部に装着する打栓キャップが広く用いられている。
【0003】
このような打栓キャップでは、一般に、外筒の内周に係合凸部(突条)を設けておき、この係合凸部を、容器口部の外周に設けた係合リングを乗り越えさせ、係合凸部の上面と係合リングの下面とを係合させることによってキャップ本体を容器口部に装着するようにしている。
【0004】
一方、近年は、使用済みプラスチックボトルを回収して再利用することが進められているが、このとき、プラスチックボトルの材質とキャップの材質とが異なる場合は、回収する際にキャップをプラスチックボトルから取り外して材質別に回収する必要がある。このため、プラスチックボトルからキャップを容易に取り外せるようにするための構造が各種提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、例えば、前記特開平9−249247号公報に記載されているように、外筒の内周に係合凸部を設けていない部分を形成した場合は、係合凸部と係合リングとの係合力が不十分となってシール性が損なわれたり、使用中にキャップが外れてしまったりするおそれがある。また、従来のものでは、外筒をはぎ取るためにその一部に切欠き部を設けていたが、この部分におけるシール性が劣ったり、容器口部に傷が付いていると液漏れを生じるおそれがあった。
【0006】
そこで本発明は、打栓特性を損なうことなく、十分なシール性を得ながら、プラスチックボトルからの取り外しを軽い力で容易に行うことができる打栓キャップを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の打栓キャップは、キャップ本体外周部の短天板から下方に垂下した内筒と外筒との間に容器口部を嵌入させ、前記外筒の下端内周に突出させた係合凸部を、前記容器口部の上端外周に突出させた係合リングを乗り越えさせることにより容器口部に装着する打栓キャップにおいて、前記外筒の下部外周に複数の肉盗み部を設けたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の打栓キャップの第1形態例を示すもので、図1は打栓キャップの半断面正面図、図2は図1の断面底面図である。
【0009】
プラスチックボトル1の容器口部2に打栓されることによって装着される打栓キャップ3は、容器口部2に嵌合するキャップ本体である内栓10と、この内栓10に螺合する外栓20とにより形成されている。
【0010】
内栓10は、内筒11と外筒12とが短天板13で連結された嵌合筒14と、該嵌合筒14の上方に内筒11から延出するようにして設けられ、外面に螺合部15を有する注出筒16とを有している。この注出筒16の内部には、プルリング17aを有する密封板17が薄肉部17bを介して設けられており、上部には注ぎ口18が設けられている。
【0011】
また、外栓20は、前記螺合部15に螺合する螺合部21を内面に有する側筒部22と、天板23の下面から前記注ぎ口18内に嵌入するように突出した密封筒24とを有しており、側筒部22の下端が前記短天板13の上面に当接するように装着される。
【0012】
前記内栓10は、内筒11と外筒12との間の嵌合溝31内に容器口部2を嵌入させ、外筒12の下端内周に突出させた係合凸部32を、容器口部2の上端外周に突出させた係合リング33を乗り越えさせることにより、容器口部2に十分なシール性を確保した状態で装着固定される。
【0013】
このような打栓構造を有する打栓キャップ3において、前記外筒12の下部外周面には、複数の肉盗み部34が設けられている。この肉盗み部34は、外筒12における機能、すなわち、内栓10を容器口部2に十分なシール性を確保した状態で装着固定するという機能を損なわない位置及び形状で設けられるものであって、本形態例では、外筒12の下部外周面34aを肉盗みすることにより、略等間隔で肉盗み部34と、肉盗み部34を設けない部分(厚肉部)12aとを周方向に交互に設けるようにしている。
【0014】
図1に示す肉盗み部34は、外筒12の下部外周面を肉盗みする状態で形成したが、この肉盗み部の形状は、プラスチックボトル1の容量や口部2の形状、打栓キャップ3の形状や成形性等の条件に応じて任意に設定することができ、例えば、図3乃至図7の要部断面正面図に示すような形状を選択することができる。
【0015】
図3に示す肉盗み部35は、外筒12の下部外周面35aから係合凸部32の下部傾斜面部分35bにわたって肉盗みしている。図4に示す肉盗み部36は、外筒12の下部外周36aから係合凸部32の突出部分36bまでにわたって肉盗みしている。図5に示す肉盗み部37は、外筒12における係合凸部32の突出部分37aより下方を肉盗みしている。図6に示す肉盗み部38は、係合凸部32の下部傾斜面部分38aより下方を肉盗みしている。図7に示す肉盗み部39は、係合凸部32の突出部分から下方を、外周側が下がる斜めの線39aでカットしたように肉盗みしている。
【0016】
さらに、肉盗み部の設置状態も、図8乃至図11の断面底面図に示すように、肉盗み部の形状等の条件に応じて任意に設定することができる。例えば、図2に示す肉盗み部34は、該肉盗み部34と厚肉部)12aとを周方向に略等間隔で交互に設けるようにしているが、図8に示すものは、外筒12の下部外周を接線方向の直線41aで切り取った肉盗み部41と、接線方向の直線42aとこれに直交する内外方向の直線42bとで切り取った肉盗み部42とを90度間隔でそれぞれ対向するように配置している。
【0017】
なお、このような形状の肉盗み部において、直線41aの長さは10mm程度が適当であり、直線42aの長さは5mm程度が適当である。また、このように一方を直線41aで切り取った形状にすることにより、図8において、上下方向中心から上下に割れる成形型を用いて製造する場合に、直線41a、直線42bが割方向に一致する方向となっているので、成形型に引っ掛からずにスムーズに型抜きができる。
【0018】
図9に示す肉盗み部43は、開口幅0.5〜3mm程度の溝を外筒12の周方向に22.5度の等間隔で配置している。図10に示す肉盗み部44は、図8に示した形状の肉盗み部41、42と、図9に示した形状の肉盗み部43とを組み合わせたものである。また、図11に示す肉盗み部44は、開口幅0.5以下の切り込みを外筒12の周方向に22.5度の等間隔で配置している。
【0019】
図8乃至図11において、各肉盗み部の径方向の寸法は、図1に示したように、外筒12の下部外周面34aを肉盗みした形状ならば、各図に示すように外筒12の厚さ方向中間部までを肉盗みした状態となる。このように外周面のみを肉盗みする場合は、薄くなった外筒12の残肉厚を最薄部で0.25〜0.8mm程度にしておくことがこのましく、これにより、シール性を損なわずに使用後の外し易さを実現することができる。なお、図3乃至図7に示したように係合凸部32を含めて肉盗みした形状の場合は、外筒12の内外方向全体を肉盗みした状態となる。
【0020】
また、図12の断面底面図に示すように、外筒12の内外方向から肉盗み部45,46をそれぞれ設けることもできる。図12では、外周からの肉盗み部45は、前記図11に示した肉盗み部44と同様に形成しており、内周からの肉盗み部46は、外周の肉盗み部45に対して円周方向にずれた位置に適当な形状で設けられるものであって、本例では、肉盗み部45の両側にずれた位置に設けた切り込みにより形成されている。
【0021】
図13の要部断面正面図及び図14の断面底面図は、外筒12の外周に円周方向の幅が広い肉盗み部47を、内周に幅が狭い肉盗み部48をそれぞれ設けた例を示している。このように、内外同一位置に対向させるようにして肉盗み部をそれぞれ設けることにより、外筒12の残肉厚を効果的に薄くして変形し易くできる。また、内周の肉盗み部48を、係合凸部32の高さ内に収めることにより、シール性を損なうこともない。さらに、本例に示す外周の肉盗み部47は、図14において、上下方向中心から上下に割れる成形型に対応するため、肉盗み部47の側辺部分47aを金型割方向に合わせた角度に傾斜させている。
【0022】
このように、打栓キャップ3の本体となる内栓10の外筒12における下部外周に複数の肉盗み部を設けることにより、打栓キャップ3の製造工程や打栓工程におけるライン適正、打栓特性を損なうことなく、従来の設備をそのまま利用することが可能となるとともに、打栓圧力の軽減も図れ、リサイクルの際の打栓キャップ3の取り外し性を大幅に向上させることができる。
【0023】
すなわち、外筒12の全体を薄肉にした場合は、現行品と比較して最大径が小さくなって打栓キャップ3を保持するための機器、例えばプラスチックボトル1の口部2に打栓キャップ3を載置するための保治具等を変更する必要があるが、複数の肉盗み部を設けた場合には最大径が変化しないので、現行品用の搬送機器や打栓機器類をそのまま使用することができる。
【0024】
また、打栓キャップ装着時においては、外筒12の上部が円周状に連続しているため、内筒11との間の嵌合溝31で容器口部2を確実に保持して十分なシール性を得ることができる。また、容器口部2の上端付近を外筒12の上部で完全に覆っているため、シール性が損なわれることもなく、たとえ容器口部に傷があってもシール性の低下が少ない。
【0025】
さらに、肉盗み部の形状や配置を適切に設定することにより、外筒12の弾性変形が容易となるので、打栓時における打栓圧力が低下するとともに、打栓キャップ3を容器口部2から取り外す際に要する力も軽減でき、打栓キャップ3の取り外しを容易に行うことができる。
【0026】
また、図12に示したように、円周方向にずれた位置に内外両方向から肉盗み部をそれぞれ形成することにより、容器口部2から取り外す際の外筒12が蛇腹状に拡がるように変形するので、より取り外しやすい状態となる。
【0027】
図15の半断面正面図に示す打栓キャップは、外筒12の外周に抜け止め筒25を設けた例を示している。また、図16の半断面正面図に示す打栓キャップは、側筒部22の下端から拡開部26を介して外筒12の外周に嵌合する被せ筒27を設けるとともに、この被せ筒27の上下方向中間部に設けた破断可能な連結部28により、下方部分をピルファープルーフ筒27aとした例を示している。なお、図15,図16においては、前記図1に示した打栓キャップと同一の構成要素には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0028】
このような抜け止め筒25やピルファープルーフ筒27aを設け、これらが外栓開栓時に前記外筒12の外周にリング状に残るようにしておくことにより、これらが肉盗み部を設けた外筒12の外周を保持した状態になるので、開栓後の使用時においても、内栓10が容器口部2から外れることを確実に防止できる。また、リサイクル時には、抜け止め筒25やピルファープルーフ筒27aを上方あるいは下方に離脱させることにより、内栓10の取り外しを前記同様に容易に行うことができる。
【0029】
さらに、前記図11や図12に示したように、肉盗み部を極めて狭いスリット形状にした場合は、抜け止め筒25やピルファープルーフ筒27aで、桶の箍(たが)のように作用して外筒12を締め付けることができるので、スリット形状の両側壁同士が押し合って締め付け力がシール力に効率的に転換される。
【0030】
なお、抜け止め筒25やピルファープルーフ筒27aを設けるとともに、外筒12に内栓取り外しベルトを設ける場合は、この内栓取り外しベルトを外筒下部外周に設け、抜け止め筒やピルファープルーフ筒をこれより上方の外筒外周にのみ密接嵌合させることにより、内栓取り外しベルトをキャップ外面に露出させることができるので、内栓取り外しベルトによる内栓取り外し機能を明確に表示することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の打栓キャップによれば、外筒の下部外周に複数の肉盗み部を設けたことにより、容器口部とのシール性を損なうことなく、リサイクル時における打栓キャップの取り外しを容易に行うことができる。また、最大外径を現行品と同一にできるので、現行品用の機器をそのまま利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1形態例を示す打栓キャップの半断面正面図である。
【図2】同じく断面底面図である。
【図3】肉盗み部の他の形状例を示す要部断面正面図である。
【図4】肉盗み部の他の形状例を示す要部断面正面図である。
【図5】肉盗み部の他の形状例を示す要部断面正面図である。
【図6】肉盗み部の他の形状例を示す要部断面正面図である。
【図7】肉盗み部の他の形状例を示す要部断面正面図である。
【図8】肉盗み部の他の設置状態例を示す断面底面図である。
【図9】肉盗み部の他の設置状態例を示す断面底面図である。
【図10】肉盗み部の他の設置状態例を示す断面底面図である。
【図11】肉盗み部の他の設置状態例を示す断面底面図である。
【図12】肉盗み部を内外に設置した例を示す断面底面図である。
【図13】肉盗み部を内外に設置した他の例を示す要部断面正面図である。
【図14】同じく断面底面図である。
【図15】本発明の第2形態例を示す打栓キャップの半断面正面図である。
【図16】本発明の第3形態例を示す打栓キャップの半断面正面図である。
【符号の説明】
1…プラスチックボトル、2…容器口部、3…打栓キャップ、10…内栓、11…内筒、12…外筒、13…短天板、14…嵌合筒、15…螺合部、16…注出筒、17…密封板、18…注ぎ口、20…外栓、21…螺合部、22…側筒部、23…天板、24…密封筒、25…抜け止め筒、26…拡開部、27…被せ筒、27a…ピルファープルーフ筒、31…嵌合溝、32…係合凸部、33…係合リング、34〜39,41〜48…肉盗み部

Claims (1)

  1. キャップ本体外周部の短天板から下方に垂下した内筒と外筒との間に容器口部を嵌入させ、前記外筒の下端内周に突出させた係合凸部を、前記容器口部の上端外周に突出させた係合リングを乗り越えさせることにより容器口部に装着する打栓キャップにおいて、前記外筒の下部外周に複数の肉盗み部を設けたことを特徴とする打栓キャップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101186543B1 (ko) * 2011-01-04 2012-10-08 원정제관(주) 포장용 용기

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