JP2004059188A - シート姿勢補正装置 - Google Patents

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Hiroyoshi Kimura
木村 拓善
Yoshimasa Sasaoka
笹岡 義正
Michio Tada
多田 通夫
Takashi Abe
阿部 隆
Hiroshi Iwasaka
岩坂 啓
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Abstract

【課題】用紙等のシートに対するダメージを抑制した状態で、シートの姿勢を補正する。
【解決手段】用紙Pをニップして搬送する搬送ロール31の用紙搬送方向下流側に、用紙Pをニップして斜め方向に搬送する斜行ロール33〜35を配設し、一枚の用紙Pが搬送ロール31及び斜行ロール33〜35にニップされている場合には、斜行ロール33〜35のニップ圧を搬送ロール31のニップ圧よりも小さいニップ圧に設定し、この一枚の用紙Pが搬送ロール31にニップされなくなった場合には、斜行ロール33〜35のニップ圧を前の小さいニップ圧よりも大きいニップ圧に設定する。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送されるシートの姿勢を補正するシート姿勢補正装置に係り、特に、搬送されるシートを斜め方向に送り込むことでシートの姿勢を補正するシート姿勢補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置では、画像を形成する画像形成部に対して用紙を供給する用紙供給装置が設けられている。このような用紙供給装置としては、例えば用紙搬送路に沿って複数の搬送ロール対を配設し、これら搬送ロール対を回転駆動することで用紙をニップ搬送するものが知られている。
【0003】
この種の画像形成装置では、搬送される用紙の姿勢に傾き(スキュー)が生じたり、あるいは、搬送される用紙の搬送方向に直交する方向に対する位置ずれが生じたりすると、この用紙に対して画像がずれて形成されることとなってしまう。そこで、従来の用紙供給装置では、画像形成部の手前側に用紙の姿勢を補正する姿勢補正装置が設けられている。このような姿勢補正装置としては、用紙搬送路の一方の側部に用紙搬送方向に沿ってサイドガイドを設けると共に、用紙搬送路中にサイドガイドに隣接して斜行ロールを配置し、この斜行ロールによって搬送中の用紙をニップして斜め方向に搬送することでサイドガイド側に寄せ、用紙の側端をサイドガイドに突き当てることで用紙のスキューを補正すると同時にこの用紙のサイドレジを合わせるものが知られている(例えば特開平11−189355号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した姿勢補正装置は用紙搬送路中に配設されているため、姿勢補正装置の斜行ロールが例えば用紙供給装置の搬送ロールの下流側に配置されることになる。この場合、用紙のサイズによっては、一枚の用紙の先端側が斜行ロールにニップされ、その後端側が搬送ロールにニップされるという事態を生じる。すると、斜行ロールにニップされた部位は斜め方向に搬送されようとするのに対し、搬送ロールにニップされた部位は直進方向に搬送されようとするため、用紙の引っ張り合いが起こる。このとき、斜行ロールの搬送力が搬送ロールの搬送力よりも強い場合には、用紙先端部がサイドガイドに突っ込んでしまい、用紙が座屈したり紙詰まりを起こしてしまうという技術的課題がみられた。
また、近年の画像形成速度の高速化に伴い、斜行ロールのニップ圧が大きく設定されるようになってきているが、搬送される用紙がニップ圧を大きく設定することによってダメージを受ける懸念があった。
【0005】
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、用紙等のシートに対するダメージを抑制した状態で、シートの姿勢を補正することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明のシート姿勢補正装置は、シートをニップして所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送されたシートをニップすると共に搬送方向に対して斜め方向に搬送する斜行搬送手段と、搬送方向と略平行に配設され斜行搬送手段により搬送されたシートを案内する案内手段と、搬送手段のニップを解除する搬送ニップ解除手段と、搬送ニップ解除手段による搬送手段のニップ解除に連動して斜行搬送手段のニップ圧を大きくする斜行ニップ圧増加手段とを備えることを特徴としている。このシート姿勢補正装置では、搬送手段のニップ解除に連動して斜行ニップ圧増加手段により斜行搬送手段のニップ圧が大きく設定されることとなるので、搬送手段及び斜行搬送手段が同時に大きなニップ圧でシートをニップするという事態が回避される。従って、シートが搬送手段及び斜行搬送手段によって同時に引っ張られることはなく、シートが受けるダメージは抑制される。
【0007】
ここで、この斜行搬送手段によるシートのニップを検知する斜行ニップ検知手段を更に備え、搬送ニップ解除手段は、斜行ニップ検知手段によるシートの検知に連動して搬送手段のニップを解除することを特徴とすれば、例えばシートが停止することなく搬送される態様もあり得る。
【0008】
また、本発明のシート姿勢補正装置は、シートをニップして所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送されたシートをニップすると共に搬送方向に対して斜め方向に搬送する斜行搬送手段と、搬送方向と略平行に配設され斜行搬送手段により搬送されたシートを案内する案内手段と、シートが搬送手段を通過したのに連動して斜行搬送手段のニップ圧を大きく設定する斜行ニップ圧増加手段とを備えることを特徴としている。このシート姿勢補正装置では、シートが搬送手段を通過すなわち搬送手段による支配を受けなくなったのに連動して斜行ニップ圧増加手段により斜行搬送手段のニップ圧が大きく設定されることとなるので、搬送手段及び斜行搬送手段が同時に大きなニップ圧でシートをニップするという事態が回避される。従って、シートが搬送手段及び斜行搬送手段によって同時に引っ張られることはなく、シートが受けるダメージは抑制されることになる。
【0009】
更に、本発明のシート姿勢補正装置は、シートをニップして所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送されたシートをニップすると共に搬送方向に対して斜め方向に搬送する斜行搬送手段と、搬送方向と略平行に配設され斜行搬送手段により搬送されたシートを案内する案内手段と、一枚のシートが斜行搬送手段及び搬送手段にニップされている場合は当該斜行搬送手段のニップ圧を小さい第一のニップ圧に設定し、当該一枚のシートが当該斜行搬送手段にニップされ且つ当該搬送手段にニップされなくなった場合は当該斜行搬送手段のニップ圧を当該第一のニップ圧よりも大きい第二のニップ圧に設定するニップ圧設定手段とを備えることを特徴としている。このシート姿勢補正装置では、一枚のシートが斜行搬送手段及び搬送手段にニップされている場合には斜行搬送手段のニップ圧が小さい第一のニップ圧に設定されるので、搬送手段及び斜行搬送手段が同時に大きなニップ圧でシートをニップするという事態が回避される。従って、シートが搬送手段及び斜行搬送手段によって同時に引っ張られることはなく、シートは受けるダメージを抑制されながら搬送される。また、この一枚のシートが斜行搬送手段にニップされる一方搬送手段にニップされなくなった場合には斜行搬送手段のニップ圧が第一のニップ圧よりも大きい第二のニップ圧に設定されるので、この一枚のシートは斜行搬送手段にニップされた状態で斜め方向に搬送されていくことになる。
【0010】
ここで、この斜行搬送手段における第一のニップ圧が、搬送手段におけるニップ圧よりも小さいことを特徴とすれば、搬送手段及び斜行搬送手段が同時に大きなニップ圧で一枚のシートをニップするという事態がより確実に回避される。
【0011】
更にまた、本発明のシート姿勢補正装置は、シートをニップして所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送されたシートをニップすると共に当該シートの姿勢を補正するために搬送方向に対して斜め方向に搬送する斜行搬送手段と、搬送手段によるシートの搬送状況に応じて斜行搬送手段のニップ圧を変化させる斜行ニップ圧変化手段とを備えることを特徴としている。このシート姿勢補正装置では、搬送手段によるシートの搬送状況に応じて斜行搬送手段のニップ圧が適宜調整されるため、シートは受けるダメージを抑制されながら搬送される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
―実施の形態1―
図1は、本発明が適用されたフルカラー画像形成装置1の全体構成を示す概略図である。このフルカラー画像形成装置1は、原稿の画像を読み取る画像読み取り部2、用紙上に画像を形成する画像形成部3、画像形成部3に対して用紙を供給する用紙供給部4、によって主として構成される。
【0013】
ここで、画像読み取り部2は、透明な原稿台にセットされた原稿の画像を読み取るものであり、例えば、ランプ、ミラー及びキャリッジ等からなる光学走査系と、この光学走査系で走査された光学像を結像させるレンズ系と、このレンズ系で結像された光学像を受光して電気信号に変換するCCD等の画像読み取りセンサとを備えて構成されている。
【0014】
また、画像形成部3は、ブラック(K)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応し水平方向に並列配置される四つの感光体ドラム5、6、7、8と、各感光体ドラム5〜8に対応して配設される四つの一次転写ロール9、10、11、12と、各感光体ドラム5〜8上に形成されたトナー像が順次一次転写される中間転写ベルト13と、中間転写ベルト13上の重ねトナー像を用紙に二次転写する二次転写ロール14と、二次転写後の用紙を搬送するバキューム搬送部15と、転写後の用紙にトナー像を定着させる定着器16とを備えた所謂四連タンデム式の構成となっている。
【0015】
ここで、各感光体ドラム5〜8の周囲には、それぞれ、感光体ドラム5〜8の表面を一様に帯電する帯電器、この帯電器によって帯電された感光体ドラム5〜8の表面にレーザ照射によって静電潜像を形成するレーザ書き込み装置、感光体ドラム5〜8に形成された静電潜像を所定の色成分トナーで現像し可視化する現像器、一次転写後に感光体ドラム5〜8の表面に残留する残留トナーを除去するクリーナ等が配置されている。
【0016】
これに対して、各一次転写ロール9〜12は、それぞれに対応する感光体ドラム5〜8の近傍に中間転写ベルト13を介して対向配置されるようになっている。これら一次転写ロール9〜12は、対応する感光体ドラム5〜8上に形成されたトナー像を中間転写ベルト13に一次転写するものである。また、中間転写ベルト13は、複数(本例では5つ)の支持ロールによってループ状に張設されている。
【0017】
また、二次転写ロール14は、中間転写ベルト13と対向して配設されている。この二次転写ロール14は、中間転写ベルト13上に順次一次転写された各色の重ねトナー像を用紙(図示せず)に二次転写(一括転写)するもので、この二次転写位置が画像形成部3における画像形成処理位置となる。そして、バキューム搬送部15は、二次転写ロール14によってトナー像が転写された用紙を吸引しながら定着器16へと搬送するものであり、定着器16は、加熱加圧等によって用紙にトナー像を定着させるものである。
【0018】
一方、用紙供給部4は、第一のトレイ17、第二のトレイ18及び第三のトレイ19に収容された各々の用紙(図示せず)を、それぞれ所定の経路で搬送するものである。各トレイ17〜19の近傍には、それぞれに対応する送り出しロール20、21、22が配設されている。各送り出しロール20〜22は、対応するトレイ17〜19から一枚ずつ分離して取り出された用紙をニップして用紙搬送路上に一時停止させると共に、所定のスタート信号に基づくタイミングで用紙搬送方向の下流側に用紙を送り出すものである。また、画像読み取り部2の近傍には、ユーザによって操作される操作パネル23が設けられている。
【0019】
ここで、各送り出しロール20〜22による用紙の送り出し位置から、画像形成部3の画像形成処理位置を経由して排出トレイ24に至る一連の用紙搬送路R1〜R5には、それぞれ用紙搬送のための搬送ロールが適宜配設されている。第一のトレイ17に収容された用紙は、送り出しロール20により送り出された後、第一の用紙搬送路R1を経由して合流搬送部25へと送り込まれる。また、第二のトレイ18に収容された用紙は、送り出しロール21により送り出された後、第一の用紙搬送路R1を経由して合流搬送部25へと送り込まれる。一方、第三のトレイ19に収容された用紙は、送り出しロール22によって合流搬送部25へと直接送り込まれる。
【0020】
また、合流搬送部25に送り込まれた用紙は、第二の用紙搬送路R2を経由して画像形成部3の画像形成処理位置へと送り込まれる。更に、画像形成処理位置を通過した用紙は、バキューム搬送部15により定着器16に送り込まれた後、第三の用紙搬送路R3を経由して排出トレイ24へと排出される。これに対して、両面に画像が形成される用紙は、定着器16を通過した後、第四の用紙搬送路R4を経由して両面反転部28に送り込まれ、ここで表裏反転された後、第五の用紙搬送路R5を経由して再び合流搬送部25へと送り込まれる。
【0021】
このような用紙搬送路R1〜R5において、第二の用紙搬送路R2には姿勢補正部26とレジストロール27とが配設されている。この姿勢補正部26は、第二の用紙搬送路R2を搬送される用紙の姿勢を補正するものであり、その詳細については後述する。また、レジストロール27は、互いに圧接状態に保持された一対のロールによって構成されたもので、これら一対のロール間で用紙をニップしつつ、このロール対を回転させることによって画像形成処理位置に用紙を送り込むものである。このレジストロール27による用紙の送り込みに際しては、図示しないタイミング調整機構によって画像形成処理に対する用紙の到達タイミングが調整される。このタイミング調整機構は、レジストロール27の用紙搬送方向上流側に設けられたレジセンサ(図示せず)が用紙の通過を検知したタイミングに基づいて、レジストロール27による用紙の搬送速度を可変することにより、画像形成処理位置へのトナー像の到達タイミングに合わせて、画像形成処理位置に対する用紙の到達タイミングを調整する。
【0022】
また、用紙搬送路R3、R5には、定着器16において定着を行う際に生じる用紙のカールを補正するカール補正部29、30がそれぞれ設けられている。
【0023】
図2は、姿勢補正部26の上面図を示している。本実施の形態において、姿勢補正部26は、送り込まれた用紙Pを搬送する搬送ロール31と、この搬送ロール31よりも用紙搬送方向下流側の用紙搬送路R2の一方の側部に用紙搬送方向に沿って配設されるサイドガイド32と、搬送ロール31よりも用紙搬送方向下流側であってサイドガイド32と隣接する位置に配設される複数(本実施の形態では三つ)の斜行ロール33〜35(以下、必要に応じて第一斜行ロール33、第二斜行ロール34、第三斜行ロール35と称することがある)とを備えている。ここで、搬送ロール31は図示しない下側のロールと対をなしている。また、サイドガイド32は、用紙Pの搬送方向と平行な用紙基準面32aを有しており、用紙Pの位置決め部材として機能する。更に、斜行ロール33〜35は、用紙Pの搬送方向に対して所定の角度だけ傾斜して配置されるようになっている。そして各斜行ロール33〜35は、図示しない下側のロールとそれぞれ対をなしている。つまり、斜行ロール33〜35は、搬送ロール31側から搬送されてきた用紙Pの側端をサイドガイド32の用紙基準面32aに突き当てるべく、用紙Pをサイドガイド32側に寄せる機能を有している。
【0024】
また、搬送ロール31及び各斜行ロール33〜35に対応する用紙搬送方向上流側には、それぞれ、搬送される用紙Pの有無を検知する検知センサ、具体的には、搬送ロール31の手前側に搬送ロール用検知センサ41、第一斜行ロール33の手前側に第一斜行ロール用検知センサ42、第二斜行ロール34の手前側に第二斜行ロール用検知センサ43、第三斜行ロール35の手前側に第三斜行ロール用検知センサ44が配設されている。これら各検知センサ41〜43としては、例えば発光素子と受光素子とを組み合わせた光学センサが用いられる。
【0025】
そして、本実施の形態では、これら各検知センサ41〜44からの検知信号等に基づき、搬送ロール31及び各斜行ロール33〜35のニップ圧力を調整するニップ圧調整機構が取り付けられている。
【0026】
図3(a)(b)は、第一斜行ロール33及びこの第一斜行ロール33と対をなす従動ロール36のニップ圧調整機構を示している。ここで、第一斜行ロール33は、図示しないモータによって矢印51方向に回転駆動されるようになっている。一方、従動ロール36は、回転可能にアーム52に取り付けられるようになっており、第一斜行ロール33と直接ニップを形成する場合あるいは搬送される用紙Pを介して間接的にニップを形成する場合に、矢印53方向に従動回転するようになっている。また、アーム52は、軸54を中心に揺動自在に取り付けられており、この軸54の周りには、一端がアーム52に固定されたねじりバネ55が配設されている。一方、ねじりバネ55の他端側は、ソレノイド(第一斜行ロール用ソレノイド)60のシャフト61に取り付けられる。これにより、ソレノイド60のシャフト61を伸ばした場合には、図3(a)に示すように、ねじりバネ55のバネ力が解放される方向に向かうため、アーム52を介して従動ロール36が第一斜行ロール33に対して密着しようとする圧力、すなわち、第一斜行ロール33と従動ロール36との間のニップ圧を小さくすることができる。また、ソレノイド60のシャフト61を縮めた場合には、図3(b)に示すように、ねじりバネ55のバネ力がかかる方向に向かうため、第一斜行ロール33と従動ロール36との間のニップ圧を大きくすることができる。従って、ソレノイド60のシャフト61の位置を適宜設定することにより、連続的に第一斜行ロール33と従動ロール36との間のニップ圧を可変することが可能になる。更に、本実施の形態では、ソレノイド60のシャフト61を更に伸ばすことにより、第一斜行ロール33と従動ロール36とを離間させることもできる。
【0027】
尚、ここでは、第一斜行ロール33のニップ圧調整機構について説明を行ったが、第二斜行ロール34、第三斜行ロール35そして搬送ロール31にも同様のニップ圧調整機構が取り付けられるようになっている。
【0028】
また、図4は、姿勢補正部26における制御構成を示すブロック図である。本実施の形態では、搬送ロール用検知センサ41,第一斜行ロール用検知センサ42、第二斜行ロール用検知センサ43、第三斜行ロール用検知センサ44からの用紙検知信号がコントローラ100に入力され、コントローラ100では、入力された用紙検知信号に基づいて、第一斜行ロール用ソレノイド60、第二斜行ロール用ソレノイド70、第三斜行ロール用ソレノイド80、そして、搬送ロール用ソレノイド90にそれぞれ制御信号を送出するようになっている。尚、コントローラ100は、I/Oインターフェース、CPU、RAM、ROM等を備えている。
【0029】
続いて、本実施の形態にかかるタンデム型フルカラー画像形成装置1の動作について説明する。まず、画像読み取り部2によって原稿の画像が読み取られると、これによって得られた画像信号に基づいて画像形成部3でトナー像が形成される。画像形成部3では、四つの感光体ドラム5〜8を回転駆動しつつ、それぞれに対応する帯電器、レーザ書き込み装置、現像器によって各感光体ドラム5〜8の表面にブラック、イエロ、マゼンタ、シアンのトナー像が形成される。このようにして形成された各色のトナー像は、一次転写ロール9〜12によって順次中間転写ベルト13上に重ね転写される。これにより、中間転写ベルト13には、四色のトナー像を重ね合わせた多色(フルカラー)のトナー像が形成される。そして、中間転写ベルト13に形成されたトナー像は、中間転写ベルト13に担持された状態で二次転写位置(画像形成処理位置)へと送り込まれる。
【0030】
一方、操作パネル23を用いてユーザにより選択されたトレイの用紙、あるいは自動選択機能によって選択されたトレイの用紙は、画像形成処理位置に中間転写ベルト13上のトナー像が到達するタイミングに合わせてレジストロール27により送り込まれる、例えば、選択されたトレイが第一のトレイ17である場合には、送り出しロール20によって送り出された用紙が第一の用紙搬送路R1を経由して合流搬送部25に送り込まれ、更に第二の用紙搬送路R2を経由して姿勢補正部26にてその姿勢が補正された後、レジストロール27により画像形成処理位置へと送り込まれることになる。
【0031】
そして、画像形成部3の画像形成処理位置では、中間転写ベルト13に担持されたトナー像(フルカラー画像)が二次転写ロール14によって用紙に一括転写(二次転写)される。その後、トナー像が転写された用紙はバキューム搬送部15によって定着器16に送られ、加熱加圧定着がなされた後、第三の用紙搬送路R3を経由して排出トレイ24に排出される。
【0032】
また、用紙の両面に画像形成が行われる場合は、片面に画像形成された用紙が第四の用紙搬送路R4を経由して両面用反転部28に送られ、そこで表裏反転されて第五の用紙搬送路R5に送られる。その後、片面に画像形成された用紙は、第五の用紙搬送路R5に沿って搬送された後、この用紙搬送路R5の終端近傍に設けられた送り出しロール62に突き当てられて一時停止する。そして、所定の再スタート信号に基づく送り出しロール62の回転により、片面に画像形成された用紙は、タイミング調整されて合流搬送部25に再度送り込まれる。以降は、同様にトナー像が用紙に転写、定着された後、第三の用紙搬送路R3を経由して排出トレイ24に排出される。
【0033】
次に、姿勢補正部26における用紙姿勢の補正プロセスについて詳細に説明する。ここで、図5は、姿勢補正部26に例えばJIS規格A3用紙を縦方向(A3SEF)に搬送した場合のタイミングチャートであり、図6(a)〜(d)は各タイミングにおける姿勢補正部26と用紙Pとの位置関係を示す模式図である。
【0034】
用紙Pの搬送に伴い、まず、時刻Taにおいて搬送ロール用検知センサ41により用紙Pの進入が検知されると、コントローラ100(図4参照)は搬送ロール用ソレノイド90に制御信号を送出して搬送ロール31とこれに対向する従動ロール(図示せず)とを所定のニップ圧でニップさせる。そして、用紙Pは、図6(a)に示すように、搬送ロール31及び従動ロールにニップされながら搬送されていく。
【0035】
次に、時刻Tbにおいて第一斜行ロール用検知センサ42により用紙Pの進入が検知されると、コントローラ100は第一斜行ロール用ソレノイド60、第二斜行ロール用ソレノイド70及び第三斜行ロール用ソレノイド80に対しそれぞれ制御信号を送出して、第一斜行ロール33及び従動ロール36(図3参照)、第二斜行ロール34及び従動ロール(図示せず)、第三斜行ロール35及び従動ロール(図示せず)をそれぞれ所定の小さいニップ圧でニップさせる。そして、用紙Pは図6(b)に示すように、搬送ロール31及び従動ロールにニップされ、且つ、第一斜行ロール33及び従動ロール36にもニップされながら搬送されていく。但し、この状態では、搬送ロール31側のニップ圧が第一斜行ロール33側のニップ圧よりも大きく、また、第二斜行ロール34や第三斜行ロール35にニップされていないため、用紙Pは斜行せずに搬送ロール31による搬送方向に送られていく。そして、用紙Pの取り合いも生じないため、用紙Pがダメージを受けることはない。
【0036】
更に、時刻Tcにおいて第二斜行ロール用検知センサ43により用紙Pの進入が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻Td(本実施の形態では、用紙Pの先端から10mmの部位が第二斜行ロール34とこれに対向する従動ロール(図示せず)との対向部に到達するタイミングに設定される)で、第一斜行ロール用ソレノイド60、第二斜行ロール用ソレノイド70及び第三斜行ロール用ソレノイド80に対しそれぞれ制御信号を送出して、第一斜行ロール33及び従動ロール36(図3参照)、第二斜行ロール34及び従動ロール(図示せず)、第三斜行ロール35及び従動ロール(図示せず)をそれぞれ所定の大きいニップ圧でニップさせる。また、コントローラ100は、同時に、搬送ロール用ソレノイド90に制御信号を送出して搬送ロール31とこれに対向する従動ロールとのニップを解除(リリース)する。すると、用紙Pは図6(c)に示すように、搬送ロール31によるニップの解除及び第一斜行ロール33や第二斜行ロール34のニップ圧増加に伴って、サイドガイド32に向けて斜めに搬送されていく。尚、この時点で搬送ロール31のニップが解除されているため、用紙Pの引っ張り合いが生じることはなく、用紙Pがダメージを受けることはない。
【0037】
次に、時刻Teにおいて第三斜行ロール用検知センサ44により用紙Pの進入が検知される。尚、この例では、同時に搬送ロール用検知センサ41により用紙Pの排出も検知されている。
【0038】
そして、時刻Tfにおいて第一斜行ロール用検知センサ42により用紙Pの排出が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻Tg(用紙Pの後端が第一斜行ロール33及び従動ロール36のニップを通過した後)で第一斜行ロール用ソレノイド60に対し制御信号を送出して、第一斜行ロール33及び従動ロール36のニップを解除(リリース)する。そして、用紙Pは図6(d)に示すように、用紙Pの側部がサイドガイド32に当接した後は、用紙Pがサイドガイド32に沿って真っ直ぐ搬送されていく。
【0039】
その後、時刻Thにおいて第二斜行ロール用検知センサ43により用紙Pの排出が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻Ti(用紙Pの後端が第二斜行ロール34及び従動ロールのニップを通過した後)で第二斜行ロール用ソレノイド70(図4参照)に対し制御信号を送出して、第二斜行ロール34及び従動ロールのニップを解除(リリース)する。最後に、時刻Tjにおいて第三斜行ロール用検知センサ44により用紙Pの排出が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻Tk(用紙Pの後端が第三斜行ロール35及び従動ロールのニップを通過した後)で第三斜行ロール用ソレノイド80(図4参照)に対して制御信号を送出して、第三斜行ロール35及び従動ロールのニップを解除し、一枚の用紙P(A3SEF)に対する用紙姿勢の補正プロセスを終了する。
【0040】
また、図7は、姿勢補正部26に例えばJIS規格A4用紙を横方向(A4LEF)に搬送した場合のタイミングチャートであり、図8(a)〜(d)は各タイミングにおける姿勢補正部26と用紙Pとの位置関係を示す模式図である。
【0041】
この場合も、用紙Pの搬送に伴い、まず、時刻T1において搬送ロール用検知センサ41により用紙Pの進入が検知されると、コントローラ100(図4参照)は搬送ロール用ソレノイド90に制御信号を送出して搬送ロール31とこれに対向する従動ロール(図示せず)とを所定のニップ圧でニップさせる。そして、用紙Pは、図8(a)に示すように、搬送ロール31及び従動ロールにニップされながら搬送されていく。
【0042】
次に、時刻T2において第一斜行ロール用検知センサ42により用紙Pの進入が検知されると、コントローラ100は第一斜行ロール用ソレノイド60、第二斜行ロール用ソレノイド70及び第三斜行ロール用ソレノイド80(図4参照)に対しそれぞれ制御信号を送出して、第一斜行ロール33及び従動ロール36(図3参照)、第二斜行ロール34及び従動ロール(図示せず)、第三斜行ロール35及び従動ロール(図示せず)をそれぞれ所定の小さいニップ圧でニップさせる。そして、用紙Pは図8(b)に示すように、搬送ロール31及び従動ロールにニップされ、且つ、第一斜行ロール33及び従動ロール36にもニップされながら搬送されていく。但し、上述したA3SEFの場合と同様に、この状態では、搬送ロール31側のニップ圧が第一斜行ロール33側のニップ圧よりも大きく、また、第二斜行ロール34や第三斜行ロール35にニップされていないため、用紙Pは斜行せずに搬送ロール31による搬送方向に送られていく。そして、用紙Pの取り合いも生じないため、用紙Pがダメージを受けることはない。
【0043】
更に、時刻T3において搬送ロール用検知センサ41により用紙Pの排出が検知される。すると、この直後に用紙Pの後端が搬送ロール31のニップを抜けることとなる(図8(b)参照)が、この例では搬送ロール31をニップさせたままとしている。
【0044】
更にまた、時刻T4において第二斜行ロール用検知センサ43により用紙Pの進入が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻T5(本実施の形態では、用紙Pの先端から10mmの部位が第二斜行ロール34とこれに対向する従動ロール(図示せず)との対向部に到達するタイミングに設定される)で、第一斜行ロール用ソレノイド60、第二斜行ロール用ソレノイド70及び第三斜行ロール用ソレノイド80に対しそれぞれ制御信号を送出して、第一斜行ロール33及び従動ロール36(図3参照)、第二斜行ロール34及び従動ロール(図示せず)、第三斜行ロール35及び従動ロール(図示せず)をそれぞれ所定の大きいニップ圧でニップさせる。また、コントローラ100は、同時に、搬送ロール用ソレノイド90に制御信号を送出して搬送ロール31とこれに対向する従動ロールとのニップを解除(リリース)する。すると、用紙Pは図8(c)に示すように、第一斜行ロール33や第二斜行ロール34のニップ圧増加に伴って、サイドガイド32に向けて斜めに搬送されていく。尚、用紙Pは、搬送ロール31のニップ解除以前(時刻T3の直後)に搬送ロール31のニップを通過しているため、用紙Pの引っ張り合いが生じることはなく、用紙Pがダメージを受けることはない。
【0045】
次に、時刻T6において第一斜行ロール用検知センサ42により用紙Pの排出が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻T7(用紙Pの後端が第一斜行ロール33及び従動ロール36のニップを通過した後)で第一斜行ロール用ソレノイド60に対し制御信号を送出して、第一斜行ロール33及び従動ロール36のニップを解除(リリース)する。そして、用紙Pは図8(c)に示すように、用紙Pの側部がサイドガイド32に当接した後は、用紙Pがサイドガイド32に沿って真っ直ぐ搬送されていく。
【0046】
また、時刻T8において第三斜行ロール用検知センサ44により用紙Pの進入が検知される。従ってこの例では、用紙Pの後端が第一斜行ロール33を通過してから第三斜行ロール35に進入することになる。
【0047】
その後、時刻T9において第二斜行ロール用検知センサ43により用紙Pの排出が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻T10(用紙Pの後端が第二斜行ロール34及び従動ロールのニップを通過した後)で第二斜行ロール用ソレノイド70(図4参照)に対し制御信号を送出して、第二斜行ロール34及び従動ロールのニップを解除する。最後に、時刻T11において第三斜行ロール用検知センサ44により用紙Pの排出が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻T12(用紙Pの後端が第三斜行ロール35及び従動ロールのニップを通過した後)で第三斜行ロール用ソレノイド80に対して制御信号を送出して、第三斜行ロール35及び従動ロールのニップを解除し、一枚の用紙P(A4LEF)に対する用紙姿勢の補正プロセスを終了する。
【0048】
このように、本実施の形態では、用紙Pがニップされた斜行ロール33〜35に大きなニップ圧を加える時点で、搬送ロール31による用紙Pへのニップ圧付与を行わないようにしたので、用紙Pが搬送ロール31と斜行ロール33〜35との間における用紙Pの引っ張り合いに伴う用紙Pへのダメージを与えることなくその姿勢を補正することができる。ここで、搬送ロール31による用紙Pへのニップ圧付与を行わない、とは、搬送ロール31のニップを解除すること及び用紙Pの後端が既に搬送ロール31のニップを通過していることの両者を含む意味である。
【0049】
―実施の形態2―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、第一斜行ロール33、第二斜行ロール34及び第三斜行ロール35のニップ開始タイミングが実施の形態1とは異なっている。尚、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を使用してその詳細な説明を省略する。
【0050】
ここで、図9は、姿勢補正部26に例えばJIS規格A3用紙を縦方向(A3SEF)に搬送した場合のタイミングチャートである。
用紙Pの搬送に伴い、まず時刻Tlにおいて搬送ロール用検知センサ41により用紙Pの進入が検知されると、コントローラ100(図4参照)は搬送ロール用ソレノイド90の制御信号を送出して搬送ロール31とこれに対向する従動ロール(図示せず)とを所定のニップ圧でニップさせる。
【0051】
次に、時刻Tmにおいて第一斜行ロール用検知センサ42により用紙Pの進入が検知されると、コントローラ100は第一斜行ロール用ソレノイド60に対し制御信号を送出して、第一斜行ロール33及び従動ロール36(図3参照)を所定の小さいニップ圧でニップさせる。尚、実施の形態1とは異なり、この時点で第二斜行ロール34及び第三斜行ロール35はニップさせず、リリース状態を維持させる。
【0052】
更に、時刻Tnにおいて第二斜行ロール用検知センサ43により用紙Pの進入が検知されると、コントローラ100は第二斜行ロール用ソレノイド70に対して制御信号を送出して、第二斜行ロール34及び従動ロール(図示せず)を所定の小さいニップ圧でニップさせる。また、コントローラ100は第二斜行ロール用検知センサ43による検知後所定の時間が経過した時刻To(本実施の形態では、用紙Pの先端から10mmの部位が第二斜行ロール34とこれに対向する従動ロール(図示せず)との対向部に到達するタイミングに設定される)で、第一斜行ロール用ソレノイド60、第二斜行ロール用ソレノイド70及び第三斜行ロール用ソレノイド80に対しそれぞれ制御信号を送出して、第一斜行ロール33及び従動ロール36(図3参照)、第二斜行ロール34及び従動ロール(図示せず)、第三斜行ロール35及び従動ロール(図示せず)をそれぞれ所定の大きいニップ圧でニップさせる。また、コントローラ100は、同時に、搬送ロール用ソレノイド90に制御信号を送出して搬送ロール31とこれに対向する従動ロールとのニップを解除する。つまり、本実施の形態では、第一斜行ロール33及び第二斜行ロール34については最初に小さいニップ圧でニップさせた後大きいニップ圧に変更させる一方、第三斜行ロール35については当初から大きいニップ圧でニップさせることになる。また、この際に搬送ロール31のニップを解除している点は実施の形態1と同様である。
【0053】
次に、時刻Tpにおいて第三斜行ロール用検知センサ44により用紙Pの進入が検知される。尚、この例では、実施の形態1と同様に、同時に搬送ロール用検知センサ41により用紙Pの排出も検知されている。
【0054】
そして、時刻Tqにおいて第一斜行ロール用検知センサ42により用紙Pの排出が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻Tr(用紙Pの後端が第一斜行ロール33及び従動ロール36のニップを通過した後)で第一斜行ロール用ソレノイド60に対し制御信号を送出して、第一斜行ロール33及び従動ロール36のニップを解除する。
【0055】
その後、時刻Tsにおいて第二斜行ロール用検知センサ43により用紙Pの排出が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻Tt(用紙Pの後端が第二斜行ロール34及び従動ロールのニップを通過した後)で第二斜行ロール用ソレノイド70(図4参照)に対し制御信号を送出して、第二斜行ロール34及び従動ロールのニップを解除する。最後に、時刻Tuにおいて第三斜行ロール用検知センサ44により用紙Pの排出が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻Tv(用紙Pの後端が第三斜行ロール35及び従動ロールのニップを通過した後)で第三斜行ロール用ソレノイド80(図4参照)に対して制御信号を送出して、第三斜行ロール35及び従動ロールのニップを解除し、一枚の用紙P(A3SEF)に対する用紙姿勢の補正プロセスを終了する。
【0056】
また、図10は、姿勢補正部26に例えばJIS規格A4用紙を横方向(A4LEF)に搬送した場合のタイミングチャートである。
この場合も、用紙Pの搬送に伴い、まず、時刻T21において搬送ロール用検知センサ41により用紙Pの進入が検知されると、コントローラ100(図4参照)は搬送ロール用ソレノイド90に制御信号を送出して搬送ロール31とこれに対向する従動ロール(図示せず)とを所定のニップ圧でニップさせる。
【0057】
次に、時刻T22において第一斜行ロール用検知センサ42により用紙Pの進入が検知されると、コントローラ100は第一斜行ロール用ソレノイド60に対して制御信号を送出して、第一斜行ロール33及び従動ロール36(図3参照)を所定の小さいニップ圧でニップさせる。尚、上述したA4LEFの搬送時と同様、この時点で第二斜行ロール34及び第三斜行ロール35はニップさせず、リリース状態を維持させる。
【0058】
更に、時刻T23において搬送ロール用検知センサ41により用紙Pの排出が検知される。すると、この直後に用紙Pの後端が搬送ロール31のニップを抜けることとなるが、この例では実施の形態1と同様に、搬送ロール31をニップさせたままとしている。
【0059】
更にまた、時刻T24において第二斜行ロール用検知センサ43により用紙Pの進入が検知されると、コントローラ100は第二斜行ロール用ソレノイド70に対して制御信号を送出して、第二斜行ロール34及び従動ロール(図示せず)を所定の小さいニップ圧でニップさせる。また、コントローラ100は第二斜行ロール用検知センサ43による検知後所定の時間が経過した時刻T25(本実施の形態では、用紙Pの先端から10mmの部位が第二斜行ロール34とこれに対向する従動ロール(図示せず)との対向部に到達するタイミングに設定される)で、第一斜行ロール用ソレノイド60、第二斜行ロール用ソレノイド70及び第三斜行ロール用ソレノイド80に対しそれぞれ制御信号を送出して、第一斜行ロール33及び従動ロール36(図3参照)、第二斜行ロール34及び従動ロール(図示せず)、第三斜行ロール35及び従動ロール(図示せず)をそれぞれ所定の大きいニップ圧でニップさせる。また、コントローラ100は、同時に、搬送ロール用ソレノイド90に制御信号を送出して搬送ロール31とこれに対向する従動ロールとのニップを解除する。つまり、A4LEFの場合も、A3SEFの場合と同様、第一斜行ロール33及び第二斜行ロール34については最初に小さいニップ圧でニップさせた後大きいニップ圧に変更させる一方、第三斜行ロール35については当初から大きいニップ圧でニップさせることになる。また、この際に搬送ロール31のニップを解除している点は実施の形態1と同様である。
【0060】
次に、時刻T26において第一斜行ロール用検知センサ42より用紙Pの排出が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻T27(用紙Pの後端が第一斜行ロール33及び従動ロール36のニップを通過した後)で第一斜行ロール用ソレノイド60に対し制御信号を送出して、第一斜行ロール33及び従動ロール36のニップを解除する。そして、時刻T28において第三斜行ロール用検知センサ44により用紙Pの進入が検知される。
【0061】
その後、時刻T29において第二斜行ロール用検知センサ43により用紙Pの排出が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻T30(用紙Pの後端が第二斜行ロール34及び従動ロールのニップを通過した後)で第二斜行ロール用ソレノイド70(図4参照)に対し制御信号を送出して、第二斜行ロール34及び従動ロールのニップを解除する。最後に、時刻T31において第三斜行ロール用検知センサ44により用紙Pの排出が検知されると、コントローラ100は検知後所定の時間が経過した時刻T32(用紙Pの後端が第三斜行ロール35及び従動ロールのニップを通過した後)で第三斜行ロール用ソレノイド80(図4参照)に対して制御信号を送出して、第三斜行ロール35及び従動ロールのニップを解除し、一枚の用紙P(A4LEF)に対する用紙姿勢の補正プロセスを終了する。
【0062】
このようにして搬送ロール31、第一斜行ロール33、第二斜行ロール34及び第三斜行ロール35のニップ圧制御を行った場合にも、実施の形態1と同様に、用紙Pがニップされた斜行ロール33〜35に大きなニップ圧を加える時点で、搬送ロール31による用紙Pへのニップ圧付与を行わないようにしていることについては同様であるので、用紙Pが搬送ロール31と斜行ロール33〜35との間で用紙Pの引っ張り合い、すなわち、用紙Pへのダメージを与えることな
くサイドレジの補正を行うことができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、用紙等のシートに対するダメージを抑制した状態で、シートの姿勢を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたフルカラー画像形成装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】姿勢補正部の要部拡大図である。
【図3】斜行ロールのニップ圧調整機構を示す説明図である。
【図4】姿勢補正部の制御構成を示すブロック図である。
【図5】実施の形態1において、姿勢補正部にJIS規格A3用紙を縦方向に搬送した場合のタイミングチャートである。
【図6】(a)〜(d)はJIS規格A3用紙を縦方向に搬送した場合の姿勢補正部と用紙との位置関係を示す模式図である。
【図7】実施の形態1において、姿勢補正部にJIS規格A4用紙を横方向に搬送した場合のタイミングチャートである。
【図8】(a)〜(d)はJIS規格A4用紙を横方向に搬送した場合の姿勢補正部と用紙との位置関係を示す模式図である。
【図9】実施の形態2において、姿勢補正部にJIS規格A3用紙を縦方向に搬送した場合のタイミングチャートである。
【図10】実施の形態2において、姿勢補正部にJIS規格A4用紙を横方向に搬送した場合のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…フルカラー画像形成装置、2…画像読み取り部、3…画像形成部、4…用紙供給部、5〜8…感光体ドラム、9〜12…一次転写ロール、13…中間転写ベルト、14…二次転写ロール、17…第一のトレイ、18…第二のトレイ、19…第三のトレイ、20〜22…送り出しロール、24…排出トレイ、25…合流搬送部、26…姿勢補正部、27…レジストロール、31…搬送ロール、32…サイドガイド、33…第一斜行ロール、34…第二斜行ロール、35…第三斜行ロール、41…搬送ロール用検知センサ、42…第一斜行ロール用検知センサ、43…第二斜行ロール用検知センサ、44…第三斜行ロール用検知センサ、52…アーム、54…軸、55…ねじりバネ、60…ソレノイド(第一斜行ロール用ソレノイド)、61…シャフト、70…第二斜行ロール用ソレノイド、80…第三斜行ロール用ソレノイド、90…搬送ロール用ソレノイド、100…コントローラ、P…用紙、R1〜R5…用紙搬送路

Claims (6)

  1. シートをニップして所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された前記シートをニップすると共に前記搬送方向に対して斜め方向に搬送する斜行搬送手段と、
    前記搬送方向と略平行に配設され前記斜行搬送手段により搬送された前記シートを案内する案内手段と、
    前記搬送手段のニップを解除する搬送ニップ解除手段と、
    前記搬送ニップ解除手段による前記搬送手段のニップ解除に連動して前記斜行搬送手段のニップ圧を大きくする斜行ニップ圧増加手段と
    を備えることを特徴とするシート姿勢補正装置。
  2. 前記斜行搬送手段による前記シートのニップを検知する斜行ニップ検知手段を更に備え、
    前記搬送ニップ解除手段は、前記斜行ニップ検知手段による前記シートの検知に連動して前記搬送手段のニップを解除すること
    を特徴とする請求項1に記載のシート姿勢補正装置。
  3. シートをニップして所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された前記シートをニップすると共に前記搬送方向に対して斜め方向に搬送する斜行搬送手段と、
    前記搬送方向と略平行に配設され前記斜行搬送手段により搬送された前記シートを案内する案内手段と、
    前記シートが前記搬送手段を通過したのに連動して前記斜行搬送手段のニップ圧を大きく設定する斜行ニップ圧増加手段と
    を備えることを特徴とするシート姿勢補正装置。
  4. シートをニップして所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された前記シートをニップすると共に前記搬送方向に対して斜め方向に搬送する斜行搬送手段と、
    前記搬送方向と略平行に配設され前記斜行搬送手段により搬送された前記シートを案内する案内手段と、
    一枚のシートが前記斜行搬送手段及び前記搬送手段にニップされている場合は当該斜行搬送手段のニップ圧を小さい第一のニップ圧に設定し、当該一枚のシートが当該斜行搬送手段にニップされ且つ当該搬送手段にニップされなくなった場合は当該斜行搬送手段のニップ圧を当該第一のニップ圧よりも大きい第二のニップ圧に設定するニップ圧設定手段と
    を備えることを特徴とするシート姿勢補正装置。
  5. 前記斜行搬送手段における前記第一のニップ圧が、前記搬送手段におけるニップ圧よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載のシート姿勢補正装置。
  6. シートをニップして所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された前記シートをニップすると共に当該シートの姿勢を補正するために前記搬送方向に対して斜め方向に搬送する斜行搬送手段と、前記搬送手段による前記シートの搬送状況に応じて前記斜行搬送手段のニップ圧を変化させる斜行ニップ圧変化手段と
    を備えることを特徴とするシート姿勢補正装置。
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