JP3899796B2 - 用紙搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式を利用した複写機等の画像形成装置に係り、特に、画像形成装置に用いられる用紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機等の画像形成装置には、所定の経路に沿って用紙を搬送する用紙搬送装置が組み込まれている。用紙搬送装置には、用紙搬送路に沿って複数の搬送ローラが配設されている。各々の搬送ローラはモータ等を駆動源として回転駆動され、これによって用紙が用紙搬送方向の上流側から下流側に向かって搬送されるようになっている。
【0003】
ところで、画像形成装置において、搬送中の用紙に傾き(スキュー)が生じたり、用紙搬送方向と直交する方向に位置ずれを生じたりした場合には、用紙に対して画像がずれた状態で形成されることになる。このため、搬送中の用紙のスキューや、搬送方向と交わる方向における位置ずれ、即ちサイドレジストレーション(以下、サイドレジと略称する)のずれなどを修正するための姿勢矯正機構が用いられている。
【0004】
姿勢矯正機構の一つとして、用紙搬送路の一方側に搬送方向に沿ってサイドガイドを設けるとともに、用紙搬送路中に斜行ローラを配置し、この斜行ローラによって搬送中の用紙をサイドガイド側に寄せ、用紙の側端をサイドガイドに突き当てて用紙のスキューを補正すると同時にサイドレジを合わせる構成のものが知られている(例えば、特開昭57‐90344号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、斜行ローラによって用紙の姿勢矯正を行う構成のものでは、搬送中の用紙に対して用紙搬送方向に沿った搬送力とサイドガイド側への幅寄せ力を同時に作用させるため、姿勢矯正によって用紙の搬送バラツキ(進み遅れ)が大きくなる。その結果、用紙に画像を形成する場合に、画像形成の対象となる用紙を所望のタイミングで搬送することが非常に困難になる。
【0006】
特に、近年においては、画像形成装置の生産性を向上させるために、用紙の搬送速度を高速化したり、先行用紙と後続用紙のキャップ(用紙間ギャップ)を狭くしたりする傾向にあり、また、用紙と画像の位置合わせを高精度に行うために、用紙を規定通りのタイミングで搬送する必要性に迫られており、そうした状況にあっては、上述のように姿勢矯正によって用紙の搬送バラツキが大きくなることで、用紙を所望のタイミングで搬送することが事実上、不可能になることも懸念される。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る用紙搬送装置においては、用紙搬送方向に対して用紙を斜めに搬送することにより、当該用紙の側端をサイドガイドに突き当てて当該用紙の姿勢を矯正する斜行手段と、この斜行手段の近傍に配置されて用紙の通過を検知する検知手段と、この検出手段で検知された用紙の通過タイミングに基づいて斜行手段による用紙の搬送速度を変速するように制御する制御手段とを備えた構成を採用している。
【0008】
上記構成からなる用紙搬送装置では、斜行手段の近傍に配置された検知手段で用紙の通過を検知し、その検知手段で検知された用紙の通過タイミングに基づいて斜行手段による用紙の搬送速度を制御手段で制御することにより、用紙の姿勢矯正に伴う搬送バラツキが低減される。
【0009】
また本発明に係る画像形成装置においては、用紙に画像を形成する画像形成部の画像形成処理位置に向けて用紙を送り込むレジストローラと、このレジストローラよりも用紙搬送方向の上流側に配置され、用紙搬送方向に対して用紙を斜めに搬送することにより、当該用紙の側端をサイドガイドに突き当てて当該用紙の姿勢を矯正する斜行手段と、この斜行手段の近傍に配置されて用紙の通過を検知する検知手段と、この検知手段で検知された用紙の通過タイミングに基づいて斜行手段による用紙の搬送速度を変速するように制御する制御手段とを備える用紙搬送装置を用いた構成となっている。
【0010】
上記構成からなる画像形成装置では、斜行手段の近傍に配置された検知手段で用紙の通過を検知し、その検知手段で検知された用紙の通過タイミングに基づいて斜行手段による用紙の搬送速度を制御手段で制御することにより、用紙の姿勢矯正に伴う搬送バラツキが低減される。そのため、レジストローラに適切なタイミングで用紙を到達させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明が適用されるフルカラー画像形成装置の全体構成を示す概略図である。図示したフルカラー画像形成装置1は、大きくは、画像読み取り部2、画像形成部3及び用紙搬送装置4によって構成されている。
【0013】
画像読み取り部2は、透明な原稿台(プラテンガラス)にセットされた原稿の画像を読み取るものである。この画像読み取り部2は、例えばランプ、ミラー及びキャリッジ等からなる光学走査系と、この光学走査系で読み取り走査された光学像を結像されるレンズ系と、このレンズ系で結像された光学像を受光して電気信号に変換する画像読み取りセンサ(例えば、CCDセンサ)とを備えて構成されている。
【0014】
画像形成部3は、ブラック(K)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色に対応する4つの感光体ドラム5,6,7,8と、各々の感光体ドラムに対応する4つの一次転写ローラ9,10,11,12と、中間転写ベルト13と、二次転写ローラ14と、バキューム搬送部15と、定着器16とを備えた4連タンデム式の構成となっている。
【0015】
各々の感光体ドラム5,6,7,8の周囲には、それぞれ帯電器、レーザ書き込み装置(レーザROS)、現像器、クリーナー等が配置されている。帯電器は感光体ドラムの表面を一様に帯電するもので、レーザ書き込み装置は帯電器によって帯電された感光体ドラムの表面にレーザ照射によって静電潜像を形成するものである。また、現像器は現像剤としてのトナーを感光体ドラムの表面に供給することにより静電潜像を可視化(現像)してトナー画像を形成するもので、クリーナーは感光体ドラムに残留する不要なトナーをクリーニングするものである。
【0016】
これに対して、各々の一次転写ローラ9,10,11,12は、それぞれに対応する感光体ドラム5,6,7,8の近傍に中間転写ベルト13を介して対向状態に配置されている。これらの一次転写ローラ9,10,11,12は、上述のように感光体ドラム5,6,7,8上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト13上に転写(一次転写)するものである。中間転写ベルト13は、複数(図例では5つ)のベルト支持ローラによってループ状に張設されている。
【0017】
二次転写ローラ14は、中間転写ベルト13と対向状態に配置されている。この二次転写ローラ14は、上述のように中間転写ベルト13上に形成されたトナー画像を用紙(用紙)に転写(二次転写)するもので、このトナー画像の転写位置(二次転写位置)が画像形成部3における画像形成処理位置となる。バキューム搬送部15は、二次転写ローラ14によってトナー画像が転写された用紙を定着器16へと搬送するものである。定着器16は、加熱加圧等によって用紙にトナー画像を定着させるものである。
【0018】
一方、用紙搬送装置4は、第1のトレイ17、第2のトレイ18及び第3のトレイ19に収容された各々の用紙を、それぞれ所定の経路で搬送するものである。各々のトレイ17,18,19の近傍には、それぞれに対応する送り出しローラ20,21,22が配設されている。各々の送り出し路0ら20,21,22は、それぞれ対応するトレイ17,18,19から一枚ずつ分離して呼び出された用紙をニップして用紙搬送路上に一時停止させるとともに、所定のスタート信号に基づくタイミングで用紙搬送方向の下流側に用紙を送り出すものである。また、画像読み取り部2の近傍には、ユーザーによって操作される操作パネル23が設けられている。
【0019】
ここで、各々の送り出しローラ20,21,22による用紙の送り出し位置から、上記画像形成部3における画像形成処理位置を経由して排出トレイ24に至る一連の用紙搬送路R1〜R5には、それぞれ用紙搬送のためのローラが適宜配設されている。第1のトレイ17に収容された用紙は、送り出しローラ20により送り出された後、第1の用紙搬送路R1を経由して合流搬送部25へと送り込まれる。また、第2のトレイ18に収容された用紙は、送り出しローラ21により送り出された後、第1の用紙搬送路R1を経由して合流搬送部25へと送り込まれる。一方、第3のトレイ19に収容された用紙は、送り出しローラ22によって合流搬送部25へと直接送り込まれる。
【0020】
また、合流搬送部25に送り込まれた用紙は、第2の用紙搬送路R2を経由して、画像形成部3における画像形成処理位置へと送り込まれる。さらに、画像形成処理位置を通過した用紙は、バキューム搬送部15により定着器16に送り込まれた後、第3の用紙搬送路R3を経由して排出トレイ24へと排出される。これに対して両面(第1面と第2面)に画像が形成される用紙は、定着器16を通過した後、第4の用紙搬送路R4を経由して両面用反転部28に送り込まれ、そこで表裏反転された後、第5の用紙搬送路R5を経由して再び合流搬送部25へと送り込まれる。
【0021】
このような用紙搬送路R1〜R5において、第2の用紙搬送路R2には姿勢矯正部26とレジストローラ27とが配設されている。姿勢矯正部26は、第2の用紙搬送路R2を搬送される用紙の姿勢を矯正(スキュー補正など)する部分である。姿勢矯正部26の構成については後段で説明する。レジストローら27は、互いに圧接状態に保持された一対のローラによって構成されたもので、それら一対のローラ間で用紙をニップ(挟持)しつつ、当該ローラの回転によって画像形成処理位置に用紙を送り込むものである。
【0022】
レジストローラ27による用紙の送り込みに際しては、図示しないタイミング調整手段によって画像形成処理に対する用紙の到達タイミングが調整される。タイミング調整手段は、レジストローラ27の手前(上流側)に設けられたレジセンサ(不図示)が用紙の通過を検知したタイミングに基づいて、レジストローラ27による用紙の搬送速度を可変することにより、画像形成処理位置へのトナー画像の到達タイミングに合わせて、当該画像形成処理に対する用紙の到達タイミングを調整する。
【0023】
また、用紙搬送路R3,R5には、それぞれカール補正部29,30が設けられている。各々のカール補正部29,30は、定着器16でトナー画像を定着させるときに生じる用紙のカールを補正するためのものである。
【0024】
続いて、上記構成からなるフルカラー画像形成装置1の動作について説明する。先ず、画像読み取り部2によって原稿の画像が読み取られると、これによって得られた画像信号を基に画像形成部3でトナー画像が形成される。この画像形成部3では、4つの感光体ドラム3,4,5,6を回転駆動しつつ、それぞれに対応する帯電器、レーザ書き込み装置(レーザROS)、現像器によって各感光体ドラム5,6,7,8の表面にK,Y,M,Cのトナー画像が順に形成される。このように形成された各色のトナー画像は、一次転写ローラ9,10,11,12によって順次、中間転写ベルト13上に重ね転写される。これにより、中間転写ベルト13には、4色トナーを重ね合わせた多色(フルカラー)のトナー画像が形成される。このように中間転写ベルト13に形成されたトナー画像は、当該中間転写ベルト13に担持されて画像形成処理位置(二次転写位置)へと送り込まれる。
【0025】
一方、操作パネル23を用いてユーザーにより選択されたトレイの用紙、或いは自動選択機能によって選択されたトレイの用紙は、画像形成処理位置にトナー画像が到達するタイミングに合わせてレジローラ27により送り込まれる。例えば、上述のように選択されたトレイが第1のトレイ17であるとすると、送り出しローラ20によって送り出された用紙が第1の用紙搬送路R1を経由して合流搬送部25に送り込まれ、さらに第2の用紙搬送路R2を経由してレジストローラ27により画像形成処理位置へと送り込まれる。
【0026】
これにより、画像形成部3の画像形成処理位置では、中間転写ベルト13に担持されたトナー画像(フルカラー画像)が二次転写ローラ14によって用紙に一括転写(二次転写)される。その後、用紙はバキューム搬送部15によって定着器16に送られ、そこでトナー画像の定着処理が施された後、第3の用紙搬送路R3を経由して排出トレイ24に排出される。
【0027】
ただし、両面に画像形成が行われる用紙は、第4の用紙搬送路R4を経由して両面用反転部28に送られ、そこで表裏反転されて第5の用紙搬送路R5に送られる。その後、両面コピー用の用紙は、第5の用紙搬送路R5に沿って搬送された後、当該用紙搬送路R5の終端近傍に設けられた送り出しローラ31に突き当てられて(又はニップされて)一時停止する。そして、所定の再スタート信号に基づく送り出しローラ31の回転により両面コピー用の用紙がタイミング調整されて合流搬送部25に再度送り込まれる。以降は、上記同様にトナー画像が用紙に転写、定着された後、第3の用紙搬送路R3を経由して用紙が排出トレイ24に排出される。
【0028】
図2は姿勢矯正部26の構成と配置を示すもので、(A)はその平面図、(B)はその側面図である。図2において、用紙Pは、上下一対のシュート部材32A,32Bの間を矢印X方向に搬送されるようになっている。用紙の搬送経路上には斜行ローラ33が配置されている。この斜行ローラ33は、互いに圧接状態に保持された一対のローラからなるもので、一方のローラを駆動側、他方のローラを従動側としている。また斜行ローラ33は、用紙搬送方向Xに対して所定の傾きをもって配置され、これによって用紙Pを用紙搬送方向Xに対して斜めに搬送し得るものとなっている。
【0029】
斜行ローラ33の近傍には、3つの検知センサ34,35,36が配置されている。各々の検知センサ34,35,36は、それぞれのセンサ検知ポイントで用紙の通過を検知するものである。このうち、検知センサ34は斜行ローラ33の上流側(手前)に配置されている。また、検知センサ35は斜行ローラ33の下流側に配置され、さらにその下流側に検知センサ36が配置されている。検知センサ34,35,36としては、発光素子と受光素子とを組み合わせた光学センサなどが用いられる。
【0030】
また、斜行ローラ33による用紙Pの幅寄せ方向にはサイドガイド37が配置されている。このサイドガイド37は、姿勢矯正に際して用紙Pの側端を突き当てる突き当て基準となるもので、用紙搬送方向Xと平行に配置されている。
【0031】
一方、レジストローラ27の上流側(手前)にはレジセンサ38が配置されている。このレジセンサ38は、そのセンサ検知ポイントで用紙の通過を検知するものである。レジセンサ38としては、上記検知センサ34,35,36と同様に、発光素子と受光素子とを組み合わせた光学センサなどが用いられる。なお、本実施形態においては、用紙Pの先端がセンサ検知ポイントを通過したときに、センサ出力がオフからオンに切り替わるものと仮定する。
【0032】
図3は用紙搬送装置4における制御構成を示すブロック図である。図3において、コントローラ39は、用紙搬送装置全体の動作を制御するものである。ただし、ここでは姿勢矯正部26の動作制御とレジストローラ27の動作制御に係るブロック構成のみを示している。
【0033】
コントローラ39には、前述した3つの検知センサ34,35,36とレジセンサ38とが接続され、各々のセンサ34,35,36,38からのセンサ出力がコントローラ39に入力される構成となっている。
【0034】
また、コントローラ39には、動作制御の対象としてアライナモータ40とレジモータ41とが接続されている。アライナモータ40は、斜行ローラ33を回転駆動する駆動源となるもので、レジモータ41は、レジローラ27を回転駆動する駆動源となるものである。各々のモータ40,41は、例えばステッピングモータからなるもので、コントローラ39から与えられる駆動パルスにしたがって駆動制御される構成となっている。
【0035】
続いて、本発明の実施形態に係る用紙搬送装置4の動作機能について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0036】
先ず、コントローラ39は、アライナモータ40及びレジモータ41を含む用紙搬送用のモータを駆動して用紙の搬送を開始した後(ステップS1)、検知センサ34のセンサ出力がオンしたかどうかを繰り返し判定する(ステップS2)。検知センサ34のセンサ出力は、用紙Pの先端が検知センサ34の検知ポイントに通過した時点でオンする。そうすると、コントローラ39は、検知センサ34のセンサ出力がオンした時点で、そのときの用紙先端の通過タイミングを取得するとともに、この通過タイミングと予め設定された第1の基準タイミングとを比較し、その差分(タイミングのズレ)に基づいて斜行ローラ33による用紙の搬送速度を設定する(ステップS3)。
【0037】
さらに詳述すると、実際に検知された用紙先端の通過タイミングが第1の基準タイミングとほぼ同じタイミングとなっていた場合は、斜行ローラ33による用紙の搬送速度を、予め設定された標準速度に設定する。また、通過タイミングが第1の基準タイミングよりも遅かった場合又は早かった場合は、その分の用紙の遅れ又は進みを解消すべく、斜行ローラ33による用紙の搬送速度を標準速度よりも高速又は低速に設定する。ここで記述した第1の基準タイミングとは、検知センサ34の検知ポイントに関して設定された用紙先端の通過基準タイミングをいう。
【0038】
次いで、コントローラ39は、先に設定した用紙の搬送速度に応じて、斜行ローラ33による用紙の搬送速度を変速制御する(ステップS4)。斜行ローラ33による用紙の搬送速度の変速は、例えばアライナモータ40にステッピングモータを用いた場合に、そのステッピングモータに与える駆動パルスの周波数を可変し、これによって斜行ローラ33の回転速度を加減速することで行う。このとき、斜行ローラ33による用紙の搬送速度を変速した際に、オーバーシュート等が発生しないよう、上述した速度設定を適切に行うことが望ましい。
【0039】
これにより、用紙搬送方向Xの上流側から搬送されてきた用紙Pは、上述のように速度制御された斜行ローラ33にニップ(挟持)される。そして、アライナモータ40の駆動に従った斜行ローラ33の回転駆動により、用紙Pは用紙搬送方向Xに対して斜めに搬送される。このとき、用紙Pはサイドガイド37側に幅寄せされる。その結果、用紙Pの側端がサイドガイド37に突き当てられ、そのままサイドガイド37に沿って案内されることにより、用紙Pの姿勢が矯正される。この姿勢矯正により、搬送中の用紙Pの傾き(スキュー)が補正されるとともに、用紙搬送方向Xと直交する方向での用紙Pの位置合わせ(サイドレジ合わせ)が行われる。
【0040】
上述のように姿勢矯正を行っている間に、コントローラ39は、検知センサ35のセンサ出力がオンしたかどうかを繰り返し判定する(ステップS5)。そして、検知センサ35のセンサ出力がオンした時点で、そのときの用紙先端の通過タイミングを取得するとともに、この通過タイミングと予め設定された第2の基準タイミングとを比較し、その差分に基づいて斜行ローラ33による用紙の搬送速度を設定(再設定)する(ステップS6)。さらに、設定した用紙の搬送速度に応じて、斜行ローラ33による用紙の搬送速度を変速制御する(ステップS7)。ここで記述した第2の基準タイミングとは、検知センサ35の検知ポイントに関して設定された用紙先端の通過基準タイミングをいう。
【0041】
続いて、コントローラ39は、検知センサ36のセンサ出力がオンしたかどうかを繰り返し判定する(ステップS8)。そして、検知センサ36のセンサ出力がオンした時点で、そのときの用紙先端の通過タイミングを取得するとともに、この通過タイミングと予め設定された第3の基準タイミングとを比較し、その差分に基づいて斜行ローラ33による用紙の搬送速度を設定(再設定)する(ステップS9)。さらに、設定した用紙の搬送速度に応じて、斜行ローラ33による用紙の搬送速度を変速制御する(ステップS10)。ここで記述した第3の基準タイミングとは、検知センサ36の検知ポイントに関して設定された用紙先端の通過基準タイミングをいう。
【0042】
その後、コントローラ39は、予め設定された枚数分の用紙搬送が終了したかどうかを判定する(ステップS11)。そして、用紙搬送が終了していないと判定した場合は、先のステップS2に戻って上記同様の処理を繰り返し、用紙搬送が終了したと判定した場合は、一連の処理を終了する。
【0043】
ちなみに、斜行ローラ33によって姿勢矯正された用紙Pは、その後、レジストローラ27にニップされて画像形成部3の画像形成処理位置へと送り込まれる。その際、コントローラ39は、レジセンサ38の検知ポイントを用紙Pの先端が通過し、これによってレジセンサ38のセンサ出力がオンすると、そのとき検知した用紙の通過タイミングに基づいてレジストローラ27による用紙Pの搬送速度を制御し、これによって用紙Pを停止させることなく、画像形成部3の画像形成処理位置に所望のタイミングで用紙Pを送り込む。つまり、コントローラ39は、前述したタイミング調整手段としての機能も兼ね備えている。
【0044】
このように本実施形態においては、斜行ローラ33の近傍で各検知センサ34,35,36により用紙先端の通過を検知し、その検知した用紙の通過タイミングに基づいて斜行ローラ33による用紙の搬送速度をコントローラ39で制御するため、用紙の姿勢矯正に伴う搬送バラツキ(進み遅れ)を低減することができる。
【0045】
また、上述のようにレジストローラ27による用紙の搬送速度を制御することにより、画像形成処理位置に対する用紙の到達タイミングを調整する方式(以下、ノンストップサーボレジ方式)と、レジストローラでニップした状態で用紙を一時停止させ、その後、所定のタイミングでレジストローラを回転させることにより、画像形成処理位置に対する用紙の到達タイミングを調整する方式(以下、ローラニップ方式)とを比較した場合、前者の方が、レジストローラに対する用紙到達タイミングの許容範囲が狭くなる。この許容範囲から外れて用紙がレジストローラに到達すると、画像形成処理位置に対する用紙の到達タイミングにズレが生じたり、用紙詰まり(ジャム)として検知されるなどの不具合を招く。
【0046】
これに対して、本実施形態においては、上述のように斜行ローラ33による用紙の搬送速度を制御することにより搬送バラツキを低減しているため、レジストローラに対する用紙到達タイミングの許容範囲が狭いノンストップサーボレジ方式を採用した場合でも、その許容範囲内で用紙をレジストローラ27に到達させることができる。ただし、本発明はノンストップサーボレジ方式への適用に限らず、例えば、上述したローラニップ方式や、ゲートによる用紙の停止及びゲートの開放による用紙の送り出しによってタイミング調整を行うゲート方式などにも適用可能である。
【0047】
また、本実施形態によれば、レジストローラ27に対して適切なタイミングで用紙を到達させることができるため、斜行ローラ33での姿勢矯正に伴う搬送バラツキを考慮したマージン分が不要になる。そのため、画像形成装置の生産性を向上させることができる。また、斜行ローラ33での搬送バラツキを低減する目的で、例えば斜行ローラ33のニップ力を強くすると、サイドガイド37に対する用紙P側端の押し力が過度に大きくなって用紙に撓みや座屈が生じ、これによって姿勢矯正の性能悪化を招く恐れもあるが、本実施形態によれば、斜行ローラ33のニップ力を適切に設定したうえで搬送バラツキを低減できるため、姿勢矯正の性能悪化を回避することができる。さらに、用紙の種類(特に、紙質)や、環境の変化(温度、湿度等の変化)、経時的なローラの摩耗や表面状態の変化(紙粉やコート材の付着)などにより、斜行ローラ33と用紙間の摩擦係数や搬送抵抗が変化した場合でも、それに伴う用紙の搬送バラツキを低減して適正な用紙搬送を維持することができる。
【0048】
また、本実施形態においては、レジストローラ27の上流側(手前)で斜行ローラ33により用紙の姿勢を矯正し、この姿勢矯正した用紙をレジストローラ27で画像形成処理位置に送り込む構成となっているため、用紙のスキューやサイドレジずれに起因した、用紙上での画像の位置ずれを極力抑えることができる。
【0049】
さらに、本実施形態では、斜行ローラ33の近傍で用紙搬送方向Xの異なる位置に複数(本形態では3つ)の検知センサ34,35,36を配置し、各々の検知センサ34,35,36で用紙の通過タイミングが検知される度に、それぞれの用紙の通過タイミングに基づいて斜行ローラ33による用紙の搬送速度を変速制御する構成となっているため、用紙の搬送速度をきめ細かく制御して、姿勢矯正による用紙の搬送バラツキを一層低減することができる。
【0050】
なお、上記実施形態においては、レジストローラ27の手前に斜行ローラ33を配置して、この斜行ローラ33による用紙の搬送速度を制御するようにしたが、これ以外にも、例えば第5の用紙搬送路R5の終端近傍に設けられた送り出しローラ31の手前(上流側)又はそれ以外の用紙搬送路上に斜行ローラを配置して、この斜行ローラによる用紙の搬送速度を制御するようにしてもよい。
【0051】
また、用紙の通過を検知する検知センサについては、斜行ローラ33の上流側のみ、又は下流側のみに配置してもよい。さらに、各々の検知センサにおいては、用紙の先端通過だけでなく、用紙の後端通過も検知して、その用紙サイズ(用紙搬送方向Xの用紙長さ)のデータを基に用紙後端の通過タイミングのズレを把握することにより、一つの検知センサで用紙の通過タイミングのズレを2度把握して、その都度、斜行ローラ33による用紙の搬送速度を制御することができる。その結果、検知センサの個数を増やすことなく、用紙の搬送バラツキを有効に低減することができる。
【0052】
また、斜行ローラ33の構成としては、図5(A)の平面図及び同(B)の側面図に示すように、一対のローラを互いに異なる向きで斜めに配置し、各々のローラ間で常に用紙をスリップした状態で搬送する構成のもの、又は図5(C)の平面図及び同(D)の側面図に示すように、一対のローラのうち、一方を略円錐形ローラとした構成のもの、或いは図5(E)の平面図に示すように、用紙搬送方向Xの異なる位置に複数(図例では2つ)の斜行ローラ33を配置し、各々の斜行ローラ33で用紙Pを斜めに搬送する構成のものを採用してもよい。さらに、本発明に係る斜行手段としては、上述したような斜行ローラを用いる以外にも、斜行ベルト等を用いるようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、斜行手段の近傍に配置された検知手段で用紙の通過を検知し、その検知手段で検知された用紙の通過タイミングに基づいて斜行手段による用紙の搬送速度を制御手段で制御することにより、用紙の姿勢矯正に伴う搬送バラツキを低減することができる。これにより、レジストローラに対して適切なタイミングで用紙を到達させることができるため、画像形成部の画像形成処理位置において用紙と画像を高精度に位置合わせすることが可能となる。また、画像形成装置の生産性向上に伴う搬送速度の高速化や用紙間キャップの狭ギャップ化にも適切に対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用されるフルカラー画像形成装置の全体構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施形態における姿勢矯正部の構成と配置を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る用紙搬送装置の制御構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る用紙搬送装置の制御フローチャートである。
【図5】 斜行ローラの構成例を説明する図である。
【符号の説明】
1…フルカラー画像形成装置、3…画像形成部、4…用紙搬送装置、26…姿勢矯正部、27…レジストローラ、33…斜行ローラ、34,35,36…検知センサ、38…レジセンサ、39…コントローラ、40…アライナモータ、41…レジモータ

Claims (4)

  1. 用紙搬送方向に対して用紙を斜めに搬送することにより、当該用紙の側端をサイドガイドに突き当てて当該用紙の姿勢を矯正する斜行手段と、
    前記斜行手段の近傍に配置されて用紙の通過を検知する検知手段と、
    前記検知手段で検知された用紙の通過タイミングに基づいて前記斜行手段による用紙の搬送速度を変速するように制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記検知手段は、前記用紙搬送方向の異なる位置に複数配置され、
    前記制御手段は、各々の検知手段によって用紙の通過タイミングが検知される度に、当該用紙の通過タイミングに基づいて前記斜行手段による用紙の搬送速度を変速するように制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
  3. 用紙に画像を形成する画像形成部の画像形成処理位置に向けて用紙を送り込むレジストローラと、
    前記レジストローラよりも用紙搬送方向の上流側に配置され、用紙搬送方向に対して用紙を斜めに搬送することにより、当該用紙の側端をサイドガイドに突き当てて当該用紙の姿勢を矯正する斜行手段と、
    前記斜行手段の近傍に配置されて用紙の通過を検知する検知手段と、
    前記検知手段で検知された用紙の通過タイミングに基づいて前記斜行手段による用紙の搬送速度を変速するように制御する制御手段とを備える用紙搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記レジストローラによる用紙の搬送速度を制御することにより、前記画像形成処理位置に対する用紙の到達タイミングを調整するタイミング調整手段を有することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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