JP2004052858A - ダンパー具 - Google Patents
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Abstract
【課題】振動減衰機能を有する流体の封入により常時膨らみ出されたクッション体を、長期に亘り、できる限り損耗などさせ難いようにする。
【解決手段】筒状ケース体1の一方の筒口10から外方に張り出す張り出し部20を持つように筒状ケース体1に組み付けられたクッション体2と、ダンパー具内に充填封入された振動減衰機能を有する流体4とを備えている。クッション体2には、頭部102と顎部105と頸部108とを備えた支持用突部101の外郭形状に倣った内部形状を備えると共に、クッション体2の張り出し部20において外方に開放されたはめ込み凹部21が形成されている。支持用突部101がダンパー具内にもっとも押し込まれた一振動作用状態において、はめ込み凹部21における支持用突部101の顎部105の角106に接する箇所21bが、筒状ケース体1の一方の筒口10縁よりも外方に位置されるようにしてある。
【選択図】 図1
【解決手段】筒状ケース体1の一方の筒口10から外方に張り出す張り出し部20を持つように筒状ケース体1に組み付けられたクッション体2と、ダンパー具内に充填封入された振動減衰機能を有する流体4とを備えている。クッション体2には、頭部102と顎部105と頸部108とを備えた支持用突部101の外郭形状に倣った内部形状を備えると共に、クッション体2の張り出し部20において外方に開放されたはめ込み凹部21が形成されている。支持用突部101がダンパー具内にもっとも押し込まれた一振動作用状態において、はめ込み凹部21における支持用突部101の顎部105の角106に接する箇所21bが、筒状ケース体1の一方の筒口10縁よりも外方に位置されるようにしてある。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、二つの部材を、一方の部材に作用される振動が他方の部材に伝わり難い状態で、又は、他方の部材に作用される振動が一方の部材に伝わり難い状態で、組み付け合わせるために用いられるダンパー具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
二つの部材の一方に設けられる支持用突部のはめ込み凹部と、この二つの部材の他方への取付部を有し、この二つの部材を、一方の部材に作用される振動が他方の部材に伝わり難い状態で、又は、他方の部材に作用される振動が一方の部材に伝わり難い状態で、組み付け合わせるダンパーとして、公開実用新案公報所載の実開平6−26098や、実開平4−117234に示されるものがある。
【0003】
これらのダンパーは、ゴム製のクッション体の内方に粘性流体を封入すると共に、このクッション体に前記はめ込み凹部を形成させている。はめ込み凹部は、頭部と顎部と頸部とを備えた支持用突部の外郭形状にならった内部形状を有しており、はめ入れられた支持用突部の顎部にはめ込み凹部を掛合させるようになっている。はめ込み凹部を構成する部分は、支持用突部の軸線に沿った側壁に対し薄肉の周回連接部を介して連接されている。二つの部材の一方、あるいは、他方、あるいは、双方に振動が作用されると、支持用突部がダンパー具内において移動あるいは相対的に移動されることとなるが、前記粘性流体の作用によりこの移動に制動が付与され、結果として前記振動が減衰される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来のこの種のダンパーは、支持用突部がもっともダンパー内に押し込まれた場合に、前記はめ込み凹部におけるこの支持用突部の顎部の角に接する箇所が前記側壁の内方に入り込んでしまうものであった。このため、従来のこの種のダンパーにあっては、このように支持用突部がもっともダンパー内に押し込まれた状態において併せてこの支持用突部をその軸線に交叉する向きに移動させるような振動が作用されると、支持用突部の顎部の先と側壁とによってクッション体の一部を強く挟み付けてしまうものであり、これにより、クッション体に経時的な損耗などを生じさせ易い傾向を持つものであった。
【0005】
クッション体におけるはめ込み凹部を構成する部分の外面と側壁との間の粘性流体によって充たされた空間を大きくすれば、前記のような挟み付けを生じさせ難くはできるが、これはダンパー具の大型化を招く不都合を生じさせる。
【0006】
そこでこの発明は、この種のダンパー具において、振動減衰機能を有する流体の封入により常時膨らみ出されたクッション体を、長期に亘り、できる限り損耗などさせ難いようにすることを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、ダンパー具が以下の(1)〜(6)の構成を備えたものとした。
(1)二つの部材の一方に設けられる支持用突部のはめ込み凹部と、この二つの部材の他方への取付部を有し、この二つの部材を、一方の部材に作用される振動が他方の部材に伝わり難い状態で、又は、他方の部材に作用される振動が一方の部材に伝わり難い状態で、組み付け合わせるダンパー具であって、
(2)前記取付部を備えた筒状ケース体と、
(3)この筒状ケース体の一方の筒口を覆い、かつ、この一方の筒口から外方に張り出す張り出し部を持つように、この筒状ケース体に組み付けられたゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックからなるクッション体と、
(4)このクッション体の張り出し部を常時膨らみ出させるように、ダンパー具内に充填封入された振動減衰機能を有する流体とを備えており、
(5)前記クッション体には、頭部と顎部と頸部とを備えた支持用突部の外郭形状に倣った内部形状を備えると共に、このクッション体の張り出し部において外方に開放された前記はめ込み凹部が形成されていると共に、
(6)支持用突部がダンパー具内にもっとも押し込まれた一振動作用状態において、はめ込み凹部におけるこの支持用突部の顎部の角に接する箇所が、筒状ケース体の一方の筒口縁よりも外方に位置されるようにしてある。
【0008】
かかる構成によれば、前記取付部をもって他方の部材にダンパー具を取り付けると共に、前記はめ込み凹部に一方の部材に設けられた支持用突部をはめ込ませることにより、このダンパー具を介して二つの部材を組み付け合わせることができる。
【0009】
はめ込み凹部は、頭部と顎部と頸部とを備えた支持用突部の外郭形状に倣った内部形状を備えることから、このはめ込み凹部に対して支持用突部は、このはめ込み凹部を押し広げるようにクッション体を弾性変形させながら入れ込まれると共に、このはめ込み凹部に支持用突部を入れ込み切った位置でのクッション体の弾性復帰により、支持用突部の顎部をはめ込み凹部の対応形状部分に引っ掛けることができ、支持用突部のこのはめ込み凹部へのはめ込み状態は安定的に維持される。
【0010】
このように組み付け合わされる二つの部材の一方若しくは他方、あるいは双方に対して振動が作用された場合、支持用突部はダンパー具内に押し込まれる向きに移動(あるいは相対的に移動)され、あるいは、ダンパー具内から抜き出される向きに移動(あるいは相対的に移動)され、あるいは、支持用突部の軸線に交叉する向きに移動(あるいは相対的に移動)され、あるいは、このような各移動を同時に生じさせるように移動(あるいは相対的に移動)されることとなり、これによりクッション体も弾性変形されるが、このクッション体の弾性変形と、ダンパー具内に充填封入されている前記流体の作用により、このような振動を減衰させることができる。
【0011】
また、かかるダンパー具にあっては、支持用突部がダンパー具内にもっとも押し込まれた一振動作用状態において、はめ込み凹部におけるこの支持用突部の顎部の角に接する箇所が、筒状ケース体の一方の筒口縁よりも外方に位置されるようにしてあることから、このように押し込まれた支持用突部に同時に支持用突部の軸線に交叉する向きに移動されるような振動が作用されていても、支持用突部の顎部の角と筒状ケース体との間においてクッション体の一部を挟み込むことがない。すなわち、このように押し込まれた支持用突部に同時に支持用突部の軸線に交叉する向きに移動されるような振動が作用されても、はめ込み凹部におけるこの支持用突部の顎部の角に接する箇所は筒状ケース体の外方においてクッション体の一部に押し当てられるに留まる。これによりかかるダンパー具は、こうした振動の作用によってクッション体を傷つけ難く、優れた耐久性を有するものとされる。
【0012】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載のダンパー具における筒状ケース体がプラスチックにより構成されていると共に、
この筒状ケース体を金型内に配してなす射出成形によりクッション体を成形させて、
又は、クッション体を金型内に配してなす射出成形により筒状ケース体を成形させて、
筒状ケース体にクッション体が組み付けられていることを特徴としている。
【0013】
かかる構成によれば、筒状ケース体とクッション体とを一体性高く、容易に組み付け合わせることができる。すなわち、筒状ケース体の内面とクッション体の外面とを強固に一体化させることができる。
【0014】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載のダンパー具におけるクッション体が、筒状ケースにおける一方の筒口を巡る筒端面に接する周回鍔部と、筒状ケースにおける他方の筒口を巡る筒端面に接する周回鍔部とを備えていることを特徴としている。
【0015】
かかる構成によれば、筒状ケース体とクッション体との接し合う部分ないしは前記射出成形によって一体化される部分を、支持用突部の軸線に交叉する方向においても確保させることができ、この筒状ケース体とクッション体との一体性をより向上させることができる。
【0016】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載のダンパー具における流体が筒状ケース体における他方の筒口から充填されると共に、この流体の充填後にこの他方の筒口を液密状態に塞ぐ蓋体を備えており、
この蓋体の内面が、蓋体の中央部から蓋体の外縁部に向かうに連れて低まる傾斜面となっていることを特徴としている。
【0017】
かかる構成によれば、ダンパー具内一杯に前記流体を充填させた後、筒状ケースの他方の筒口をこの蓋体によって塞ぐにあたり、前記傾斜面となっているこの蓋体の内面によってエアを蓋体の外縁部側から逃がし出させながらこの閉塞をなすことができ、閉塞後にダンパー具内にエアができる限り残らないようにすることができる。この結果、ダンパー具の振動減衰性能を予定される性能にできる限り揃えることができる。
【0018】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載のダンパー具における流体が筒状ケース体における他方の筒口から充填されると共に、この流体の充填後にこの他方の筒口を液密状態に塞ぐ蓋体を備えており、
この蓋体は筒状ケース体と溶着可能なプラスチックにより構成されており、
クッション体は、張り出し部と反対の側を開放部とした袋状をなすように構成されていると共に、
この開放部に筒状ケース体における他方の筒口を巡る筒端面に接する周回鍔部を備えており、
この蓋体の外縁部と筒状ケース体の他方の筒口を巡る筒端面とによってクッション体の周回鍔部を押し潰させた状態で、蓋体の外縁部と筒状ケース体の筒端面とが周回鍔部の末端の先で溶着されていることを特徴としている。
【0019】
かかる構成によれば、このように押し潰されたクッション体の周回鍔部によって、筒状ケース体と蓋体との間を強固にシールすることができ、ダンパー具内からの前記流体の漏れ出しを確実に阻止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図5に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0021】
なお、ここで図1は、ダンパー具を介して組み付け合わされる二つの部材100、200の他方200にダンパー具を取り付けた状態を、また、図2および図3は、このように取り付けられたダンパー具に二つの部材100、200の一方100に設けられた支持用突部101を入れ込ませた二つの部材100、200の組み付け合わせ状態をそれぞれ示しており、特に、図3は、振動の作用によりダンパー具内にもっとも支持用突部101が押し込まれた状態を示している。また、図4は、ダンパー具を図1の上方から見て、また、図5は、ダンパー具を図1の下方から見て示している。
【0022】
この実施の形態にかかるダンパー具は、二つの部材100、200の一方100に設けられる支持用突部101のはめ込み凹部21と、この二つの部材100、200の他方200への取付部12を有し、この二つの部材100、200を、一方の部材100に作用される振動が他方の部材200に伝わり難い状態で、又は、他方の部材200に作用される振動が一方の部材100に伝わり難い状態で、組み付け合わせるために用いられるものである。
【0023】
かかるダンパー具は、典型的には、精密機器などの振動を嫌う各種の物品を、自動車などの常時振動が作用される車両などに設置するにあたって用いるのに適している。
【0024】
例えば、かかるダンパー具は、車載用のDVDプレーヤーやコンパクトディスクプレーヤーなどを、自動車のボディ側のパネルなどに対して取り付けるために用いるのに適している。
【0025】
すなわち、かかるダンパー具は、こうしたDVDプレーヤーなどを前記二つの部材100、200の一方100とし、こうしたパネルなどを前記二つの部材100、200の他方200として、この二つの部材100、200を組み付け合わせるものである。あるいはまた、かかるダンパー具は、こうしたDVDプレーヤーなどを前記二つの部材100、200の他方200とし、こうしたパネルなどを前記二つの部材100、200の一方100として、この二つの部材100、200を組み付け合わせるものである。
【0026】
かかるダンパー具は、
(1)筒状ケース体1と、
(2)クッション体2と、
(3)振動減衰機能を有する流体4とを備えている。
【0027】
筒状ケース体1は、前記他方の部材200への取付部12を備えている。
【0028】
クッション体2は、この筒状ケース体1の一方の筒口10を覆い、かつ、この一方の筒口10から外方に張り出す張り出し部20を持つように、この筒状ケース体1に組み付けられている。かかるクッション体2は、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックから構成されている。
【0029】
また、前記流体4は、このクッション体2の張り出し部20を常時膨らみ出させるように、ダンパー具内に充填封入されている。こうした流体4としては、グリースやシリコンオイルなどを用いることができる。
【0030】
また、前記クッション体2には、頭部102と顎部105と頸部108とを備えた支持用突部101の外郭形状に倣った内部形状を備えると共に、このクッション体2の張り出し部20において外方に開放された前記はめ込み凹部21が形成されている。かかる支持用突部101は、前記一方の部材100に設けられる。
【0031】
そして、かかる支持用突部101がダンパー具内にもっとも押し込まれた一振動作用状態において、はめ込み凹部21におけるこの支持用突部101の顎部105の角106に接する箇所が、筒状ケース体1の一方の筒口10縁よりも外方に位置されるようにしてある。
【0032】
これにより、この実施の形態にかかるダンパー具にあっては、前記取付部12をもって他方の部材200にダンパー具を取り付けると共に、前記はめ込み凹部21に一方の部材100に設けられた支持用突部101をはめ込ませることにより、このダンパー具を介して二つの部材100、200を組み付け合わせることができる。
【0033】
はめ込み凹部21は、頭部102と顎部105と頸部108とを備えた支持用突部101の外郭形状に倣った内部形状を備えることから、このはめ込み凹部21に対して支持用突部101は、このはめ込み凹部21を押し広げるようにクッション体2を弾性変形させながら入れ込まれると共に、このはめ込み凹部21に支持用突部101を入れ込み切った位置でのクッション体2の弾性復帰により、支持用突部101の顎部105をはめ込み凹部21の対応形状部分に引っ掛かけることができ、支持用突部101のこのはめ込み凹部21へのはめ込み状態は安定的に維持される。
【0034】
このように組み付け合わされる二つの部材100、200の一方100若しくは他方200、あるいは双方100、200に対して振動が作用された場合、支持用突部101はダンパー具内に押し込まれる向きに移動(あるいは相対的に移動)され、あるいは、ダンパー具内から抜き出される向きに移動(あるいは相対的に移動)され、あるいは、支持用突部101の軸線xに交叉する向きに移動(あるいは相対的に移動)され、あるいは、このような各移動を同時に生じさせるように移動(あるいは相対的に移動)されることとなり、これによりクッション体2も弾性変形されるが、このクッション体2の弾性変形と、ダンパー具内に充填封入されている前記流体4の作用により、このような振動を減衰させることができる。
【0035】
また、かかるダンパー具にあっては、支持用突部101がダンパー具内にもっとも押し込まれた一振動作用状態において、はめ込み凹部21におけるこの支持用突部101の顎部105の角106に接する箇所21bが、筒状ケース体1の一方の筒口10縁よりも外方に位置されるようにしてあることから、このように押し込まれた支持用突部101に同時に支持用突部101の軸線xに交叉する向きに移動されるような振動が作用されていても、支持用突部101の顎部105の角106と筒状ケース体1との間においてクッション体2の一部を挟み込むことがない。すなわち、このように押し込まれた支持用突部101に同時に支持用突部101の軸線xに交叉する向きに移動されるような振動が作用されても、はめ込み凹部21におけるこの支持用突部101の顎部105の角106に接する箇所21bは筒状ケース体1の外方においてクッション体2の一部に押し当てられるに留まる。これによりかかるダンパー具は、こうした振動の作用によってクッション体2を傷つけ難く、優れた耐久性を有するものとなっている。
【0036】
図示の例では、筒状ケース体1は、略円筒状をなすように構成されている。かかる筒状ケース体1は両筒口10,11を開放されている。そして、その一方の筒口10を前記クッション体2の張り出し部20によって覆われると共に、他方の筒口11を後述する蓋体3によって液密状態に塞がれるようになっている。
【0037】
図示の例では、かかる筒状ケース体1の外周部に、前記取付部12が形成してある。図示の例では、かかる取付部12は、筒状ケース体1の全周を巡る周回溝12aとして構成されている。すなわち、図示の例では、二つの部材100、200の他方200がパネル状をなすように構成されていると共に、この二つの部材100、200の他方200に形成された取付開放部201の縁をこの周回溝12aに入れ込ませるようにして、この二つの部材100、200の他方200にダンパー具を取り付けるようにしてある。
【0038】
一方、図示の例では、クッション体2は、外筒部22と内筒部23とを有している。
【0039】
この内筒部23の内部により、前記はめ込み凹部21が形成されている。すなわち、内筒部23は、前記張り出し部20の側にある筒端を開放させてダンパー具の内方に入り込んだ有底の筒状をなすように構成されている。
【0040】
外筒部22は、外筒部22の内面と内筒部23の外面との間に、ダンパー具の全周においてそれぞれ、一定の隙間を形成させる内径を持つように構成されている。また、外筒部22の外径は、筒状ケース体1の内径と等しくなるように構成されている。
【0041】
また、クッション体2は、かかる外筒部22の一方の筒端と内筒部23の開放された筒端との間に亘る、外膨らみの断面ドーム状をなす周回連接部24を備えている。この周回連接部24によって、クッション体2は、外筒部22の他方の筒端側においてのみ開放部27を持つように構成されている。
【0042】
そして、図示の例では、このように構成されるクッション体2内に前記流体4が充填され、この流体4の充填後、後述する蓋体3によって筒状ケース体1の他方の筒口11を閉塞することにより、内部に前記流体4を封入したダンパー具が構成されるようになっている。
【0043】
図示の例では、内筒部23は、筒側面を、はめ込み凹部21に前記のようにはめ込まれる支持用突部101の軸線xにほぼ平行をなす平坦な面としている。また、外筒部22および周回連接部24よりも厚肉となるように構成されている。
【0044】
また、図示の例では、支持用突部101は、頭部先端面103をその軸線xに直交する面とし、頭部側面104をその軸線xに平行な面とし、顎部105の面107をその軸線xに直交する面とするように構成されている。この結果、この支持用突部101をその軸線xに交叉する向きに移動させるような振動が作用された場合には、内筒部23と外筒部22とを間に挟んで筒状ケース体1に押し付けられる支持用突部101の頭部102はこの頭部側面104において面的に筒状ケース体1に押し付けられることとなり、一カ所に押し付け力を作用させ難いことから、この点からもクッション体2の損耗などが生じ難くなっている。
【0045】
内筒部23内に形成されているはめ込み凹部21は、かかる支持用突部101の外郭形状に倣った内部形状を備えていることから、このはめ込み凹部21にはめ込まれた支持用突部101は、前記顎部105の面107をこの顎部105に接するはめ込み凹部21の箇所に引っ掛けるようにして、はめ込み凹部21内に保持される。
【0046】
図示の例では、このはめ込み凹部21の入り口21a、すなわち、開放部は、はめ込まれる支持用突部101の頸部108に倣った形状のこの頸部108を保持する箇所から外方に向かうに連れて次第に内径を大きくするように構成されており、このはめ込み凹部21への支持用突部101の入れ込みを行い易くするようになっている。
【0047】
支持用突部101がダンパー具内に押し込まれる向きに移動されると、前記周回連接部24を弾性変形させながら、内筒部23も後述する蓋体3側に押し込まれる。かかる内筒部23は、その閉塞されたはめ込み凹部21の底部外面をこの蓋体3の内面に押し当てる位置まで押し込まれるようになっており、この押し込み位置が支持用突部101がダンパー具内にもっとも押し込まれた状態となる。そして、このダンパー具のはめ込み凹部21における、支持用突部101の顎部105の角106、すなわち、顎部105の面107と頭部側面104との接し合う隅部に接する箇所21bは、このように支持用突部101がもっともダンパー具内に押し込まれた位置においても、筒状ケース体1の一方の筒口10縁、つまり、クッション体2の張り出し部20の張り出し側にある筒状ケース体1の筒口10縁よりも外方、つまり、図3における上方に位置されるようになっている。
【0048】
また、図示の例にあっては、筒状ケース体1がプラスチックにより構成されていると共に、
この筒状ケース体1を金型内に配してなす射出成形によりクッション体2を成形させて、又は、クッション体2を金型内に配してなす射出成形により筒状ケース体1を成形させて、筒状ケース体1にクッション体2を組み付けさせている。かかる射出成形は、インサート成形、二色成形によりなすことができる。
【0049】
これにより、筒状ケース体1とクッション体2とを一体性高く、容易に組み付け合わせることができる。すなわち、筒状ケース体1の内面とクッション体2の外面とを強固に一体化させることができる。
【0050】
図示の例にあっては、クッション体2の外筒部22の外面と筒状ケース体1の内面とを前記射出成形によって一体化させており、このように一体化されたクッション体2のうち、筒状ケース体1の一方の筒口10から突き出した部分が前記張り出し部20となるようにしてある。
【0051】
また、図示の例にあっては、クッション体2が、筒状ケース体1における一方の筒口10を巡る筒端面10aに接する周回鍔部25と、筒状ケース体1における他方の筒口11を巡る筒端面11bに接する周回鍔部26とを備えている。
【0052】
具体的には、クッション体2を構成する外筒部22における張り出し部20と反対の前記開放部27を巡るように周回鍔部26が設けられていると共に、外筒部22におけるこの張り出し部20側の筒端側に周回鍔部25がさらに設けられており、この張り出し部20側の周回鍔部25の上方が前記張り出し部20となるようにしてある。
【0053】
これにより、図示の例にあっては、筒状ケース体1とクッション体2との接し合う部分ないしは前記射出成形によって一体化される部分を、支持用突部101の軸線xに交叉する方向においても確保させることができ、この筒状ケース体1とクッション体2との一体性がより高められている。
【0054】
具体的には、前記支持用突部101をダンパー具内に押し込む向きの移動力や抜き出す向きの移動力などが前記振動によって作用される度に、クッション体2は変形されることとなるが、前記周回鍔部25、26によって、このクッション体2の変形にかかわらず、筒状ケース体1とクッション体2との接合部分の剥がれ出しを長期間に亘り阻止することができる。
【0055】
また、図示の例にあっては、前記流体4が筒状ケース体1における他方の筒口11から充填されると共に、この流体4の充填後にこの他方の筒口11を液密状態に塞ぐ蓋体3を備えている。
【0056】
図示の例にあっては、かかる蓋体3は円板状をなすように構成されている。
【0057】
また、この蓋体3の内面が、蓋体3の中央部から蓋体3の外縁部に向かうに連れて低まる傾斜面30となっている。
【0058】
具体的には、図示の例にあっては、蓋体3の内面が、この蓋体3における前記支持用突部101の軸線x上にほぼ位置される箇所を頂部とした緩やかな山形状をなすように形成されている。
【0059】
これにより、図示の例にあっては、筒状ケース体1に前記のように組み付けられたクッション体2内一杯に前記流体4を充填させた後、この筒状ケースの他方の筒口11をこの蓋体3によって塞ぐにあたり、前記傾斜面30となっているこの蓋体3の内面によってエアを蓋体3の外縁部側から逃がし出させながらこの閉塞をなすことができ、閉塞後にダンパー具内にエアができる限り残らないようにすることができる。この結果、ダンパー具の振動減衰性能を予定される性能にできる限り揃えることができる。
【0060】
また、図示の例にあっては、前記蓋体3が筒状ケース体1と溶着可能なプラスチックにより構成されている。
【0061】
そして、前記のようにクッション体2は、張り出し部20と反対の側を開放部27とした袋状をなすように構成されていると共に、この開放部27に筒状ケース体1における他方の筒口11を巡る筒端面11aに接する周回鍔部26を備えている。
【0062】
そして、この蓋体3の外縁部と筒状ケース体1の他方の筒口11を巡る筒端面11aとによってクッション体2の周回鍔部26を押し潰させた状態で、蓋体3の外縁部と筒状ケース体1の筒端面11aとが周回鍔部26の末端の先で溶着されるようにしてある。
【0063】
具体的には、蓋体3の内面側であって、その外縁部には、溶着用周回突部31が形成されており、この溶着用周回突部31をもって、蓋体3は筒状ケース体1の他方の筒口11を巡る筒端面11aに対し溶着されるようになっている。かかる溶着は、加熱溶着、高周波溶接、超音波溶接、振動溶接などによりなすことができる。
【0064】
これにより、図示の例にあっては、このように押し潰されたクッション体2の周回鍔部26によって、筒状ケース体1と蓋体3との間を強固にシールすることができ、ダンパー具内からの前記流体4の漏れ出しを確実に阻止するようになっている。
【0065】
【発明の効果】
この発明にかかるダンパー具によれば、支持用突部のはめ込み凹部を備え、かつ、振動減衰機能を有する流体の封入により常時膨らみ出されたこのダンパー具を構成するクッション体が、支持用突部のダンパー具内での移動ないしは相対的な移動によって、できる限り損耗などし難いようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダンパー具の要部破断側面図
【図2】ダンパー具に支持用突部101をはめ込んだ状態におけるダンパー具の要部破断側面図
【図3】ダンパー具に支持用突部101をはめ込んだ状態におけるダンパー具の要部破断側面図
【図4】ダンパー具の平面図
【図5】ダンパー具の底面図
【符号の説明】
100 二つの部材の一方
101 支持用突部
102 頭部
105 顎部
108 頸部
200 二つの部材の他方
1 筒状ケース体
10 一方の筒口
2 クッション体
20 張り出し部
21 はめ込み凹部
21b 顎部105の角106に接する箇所
4 流体
【発明の属する技術分野】
この発明は、二つの部材を、一方の部材に作用される振動が他方の部材に伝わり難い状態で、又は、他方の部材に作用される振動が一方の部材に伝わり難い状態で、組み付け合わせるために用いられるダンパー具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
二つの部材の一方に設けられる支持用突部のはめ込み凹部と、この二つの部材の他方への取付部を有し、この二つの部材を、一方の部材に作用される振動が他方の部材に伝わり難い状態で、又は、他方の部材に作用される振動が一方の部材に伝わり難い状態で、組み付け合わせるダンパーとして、公開実用新案公報所載の実開平6−26098や、実開平4−117234に示されるものがある。
【0003】
これらのダンパーは、ゴム製のクッション体の内方に粘性流体を封入すると共に、このクッション体に前記はめ込み凹部を形成させている。はめ込み凹部は、頭部と顎部と頸部とを備えた支持用突部の外郭形状にならった内部形状を有しており、はめ入れられた支持用突部の顎部にはめ込み凹部を掛合させるようになっている。はめ込み凹部を構成する部分は、支持用突部の軸線に沿った側壁に対し薄肉の周回連接部を介して連接されている。二つの部材の一方、あるいは、他方、あるいは、双方に振動が作用されると、支持用突部がダンパー具内において移動あるいは相対的に移動されることとなるが、前記粘性流体の作用によりこの移動に制動が付与され、結果として前記振動が減衰される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来のこの種のダンパーは、支持用突部がもっともダンパー内に押し込まれた場合に、前記はめ込み凹部におけるこの支持用突部の顎部の角に接する箇所が前記側壁の内方に入り込んでしまうものであった。このため、従来のこの種のダンパーにあっては、このように支持用突部がもっともダンパー内に押し込まれた状態において併せてこの支持用突部をその軸線に交叉する向きに移動させるような振動が作用されると、支持用突部の顎部の先と側壁とによってクッション体の一部を強く挟み付けてしまうものであり、これにより、クッション体に経時的な損耗などを生じさせ易い傾向を持つものであった。
【0005】
クッション体におけるはめ込み凹部を構成する部分の外面と側壁との間の粘性流体によって充たされた空間を大きくすれば、前記のような挟み付けを生じさせ難くはできるが、これはダンパー具の大型化を招く不都合を生じさせる。
【0006】
そこでこの発明は、この種のダンパー具において、振動減衰機能を有する流体の封入により常時膨らみ出されたクッション体を、長期に亘り、できる限り損耗などさせ難いようにすることを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、ダンパー具が以下の(1)〜(6)の構成を備えたものとした。
(1)二つの部材の一方に設けられる支持用突部のはめ込み凹部と、この二つの部材の他方への取付部を有し、この二つの部材を、一方の部材に作用される振動が他方の部材に伝わり難い状態で、又は、他方の部材に作用される振動が一方の部材に伝わり難い状態で、組み付け合わせるダンパー具であって、
(2)前記取付部を備えた筒状ケース体と、
(3)この筒状ケース体の一方の筒口を覆い、かつ、この一方の筒口から外方に張り出す張り出し部を持つように、この筒状ケース体に組み付けられたゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックからなるクッション体と、
(4)このクッション体の張り出し部を常時膨らみ出させるように、ダンパー具内に充填封入された振動減衰機能を有する流体とを備えており、
(5)前記クッション体には、頭部と顎部と頸部とを備えた支持用突部の外郭形状に倣った内部形状を備えると共に、このクッション体の張り出し部において外方に開放された前記はめ込み凹部が形成されていると共に、
(6)支持用突部がダンパー具内にもっとも押し込まれた一振動作用状態において、はめ込み凹部におけるこの支持用突部の顎部の角に接する箇所が、筒状ケース体の一方の筒口縁よりも外方に位置されるようにしてある。
【0008】
かかる構成によれば、前記取付部をもって他方の部材にダンパー具を取り付けると共に、前記はめ込み凹部に一方の部材に設けられた支持用突部をはめ込ませることにより、このダンパー具を介して二つの部材を組み付け合わせることができる。
【0009】
はめ込み凹部は、頭部と顎部と頸部とを備えた支持用突部の外郭形状に倣った内部形状を備えることから、このはめ込み凹部に対して支持用突部は、このはめ込み凹部を押し広げるようにクッション体を弾性変形させながら入れ込まれると共に、このはめ込み凹部に支持用突部を入れ込み切った位置でのクッション体の弾性復帰により、支持用突部の顎部をはめ込み凹部の対応形状部分に引っ掛けることができ、支持用突部のこのはめ込み凹部へのはめ込み状態は安定的に維持される。
【0010】
このように組み付け合わされる二つの部材の一方若しくは他方、あるいは双方に対して振動が作用された場合、支持用突部はダンパー具内に押し込まれる向きに移動(あるいは相対的に移動)され、あるいは、ダンパー具内から抜き出される向きに移動(あるいは相対的に移動)され、あるいは、支持用突部の軸線に交叉する向きに移動(あるいは相対的に移動)され、あるいは、このような各移動を同時に生じさせるように移動(あるいは相対的に移動)されることとなり、これによりクッション体も弾性変形されるが、このクッション体の弾性変形と、ダンパー具内に充填封入されている前記流体の作用により、このような振動を減衰させることができる。
【0011】
また、かかるダンパー具にあっては、支持用突部がダンパー具内にもっとも押し込まれた一振動作用状態において、はめ込み凹部におけるこの支持用突部の顎部の角に接する箇所が、筒状ケース体の一方の筒口縁よりも外方に位置されるようにしてあることから、このように押し込まれた支持用突部に同時に支持用突部の軸線に交叉する向きに移動されるような振動が作用されていても、支持用突部の顎部の角と筒状ケース体との間においてクッション体の一部を挟み込むことがない。すなわち、このように押し込まれた支持用突部に同時に支持用突部の軸線に交叉する向きに移動されるような振動が作用されても、はめ込み凹部におけるこの支持用突部の顎部の角に接する箇所は筒状ケース体の外方においてクッション体の一部に押し当てられるに留まる。これによりかかるダンパー具は、こうした振動の作用によってクッション体を傷つけ難く、優れた耐久性を有するものとされる。
【0012】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載のダンパー具における筒状ケース体がプラスチックにより構成されていると共に、
この筒状ケース体を金型内に配してなす射出成形によりクッション体を成形させて、
又は、クッション体を金型内に配してなす射出成形により筒状ケース体を成形させて、
筒状ケース体にクッション体が組み付けられていることを特徴としている。
【0013】
かかる構成によれば、筒状ケース体とクッション体とを一体性高く、容易に組み付け合わせることができる。すなわち、筒状ケース体の内面とクッション体の外面とを強固に一体化させることができる。
【0014】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載のダンパー具におけるクッション体が、筒状ケースにおける一方の筒口を巡る筒端面に接する周回鍔部と、筒状ケースにおける他方の筒口を巡る筒端面に接する周回鍔部とを備えていることを特徴としている。
【0015】
かかる構成によれば、筒状ケース体とクッション体との接し合う部分ないしは前記射出成形によって一体化される部分を、支持用突部の軸線に交叉する方向においても確保させることができ、この筒状ケース体とクッション体との一体性をより向上させることができる。
【0016】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載のダンパー具における流体が筒状ケース体における他方の筒口から充填されると共に、この流体の充填後にこの他方の筒口を液密状態に塞ぐ蓋体を備えており、
この蓋体の内面が、蓋体の中央部から蓋体の外縁部に向かうに連れて低まる傾斜面となっていることを特徴としている。
【0017】
かかる構成によれば、ダンパー具内一杯に前記流体を充填させた後、筒状ケースの他方の筒口をこの蓋体によって塞ぐにあたり、前記傾斜面となっているこの蓋体の内面によってエアを蓋体の外縁部側から逃がし出させながらこの閉塞をなすことができ、閉塞後にダンパー具内にエアができる限り残らないようにすることができる。この結果、ダンパー具の振動減衰性能を予定される性能にできる限り揃えることができる。
【0018】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載のダンパー具における流体が筒状ケース体における他方の筒口から充填されると共に、この流体の充填後にこの他方の筒口を液密状態に塞ぐ蓋体を備えており、
この蓋体は筒状ケース体と溶着可能なプラスチックにより構成されており、
クッション体は、張り出し部と反対の側を開放部とした袋状をなすように構成されていると共に、
この開放部に筒状ケース体における他方の筒口を巡る筒端面に接する周回鍔部を備えており、
この蓋体の外縁部と筒状ケース体の他方の筒口を巡る筒端面とによってクッション体の周回鍔部を押し潰させた状態で、蓋体の外縁部と筒状ケース体の筒端面とが周回鍔部の末端の先で溶着されていることを特徴としている。
【0019】
かかる構成によれば、このように押し潰されたクッション体の周回鍔部によって、筒状ケース体と蓋体との間を強固にシールすることができ、ダンパー具内からの前記流体の漏れ出しを確実に阻止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図5に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0021】
なお、ここで図1は、ダンパー具を介して組み付け合わされる二つの部材100、200の他方200にダンパー具を取り付けた状態を、また、図2および図3は、このように取り付けられたダンパー具に二つの部材100、200の一方100に設けられた支持用突部101を入れ込ませた二つの部材100、200の組み付け合わせ状態をそれぞれ示しており、特に、図3は、振動の作用によりダンパー具内にもっとも支持用突部101が押し込まれた状態を示している。また、図4は、ダンパー具を図1の上方から見て、また、図5は、ダンパー具を図1の下方から見て示している。
【0022】
この実施の形態にかかるダンパー具は、二つの部材100、200の一方100に設けられる支持用突部101のはめ込み凹部21と、この二つの部材100、200の他方200への取付部12を有し、この二つの部材100、200を、一方の部材100に作用される振動が他方の部材200に伝わり難い状態で、又は、他方の部材200に作用される振動が一方の部材100に伝わり難い状態で、組み付け合わせるために用いられるものである。
【0023】
かかるダンパー具は、典型的には、精密機器などの振動を嫌う各種の物品を、自動車などの常時振動が作用される車両などに設置するにあたって用いるのに適している。
【0024】
例えば、かかるダンパー具は、車載用のDVDプレーヤーやコンパクトディスクプレーヤーなどを、自動車のボディ側のパネルなどに対して取り付けるために用いるのに適している。
【0025】
すなわち、かかるダンパー具は、こうしたDVDプレーヤーなどを前記二つの部材100、200の一方100とし、こうしたパネルなどを前記二つの部材100、200の他方200として、この二つの部材100、200を組み付け合わせるものである。あるいはまた、かかるダンパー具は、こうしたDVDプレーヤーなどを前記二つの部材100、200の他方200とし、こうしたパネルなどを前記二つの部材100、200の一方100として、この二つの部材100、200を組み付け合わせるものである。
【0026】
かかるダンパー具は、
(1)筒状ケース体1と、
(2)クッション体2と、
(3)振動減衰機能を有する流体4とを備えている。
【0027】
筒状ケース体1は、前記他方の部材200への取付部12を備えている。
【0028】
クッション体2は、この筒状ケース体1の一方の筒口10を覆い、かつ、この一方の筒口10から外方に張り出す張り出し部20を持つように、この筒状ケース体1に組み付けられている。かかるクッション体2は、ゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックから構成されている。
【0029】
また、前記流体4は、このクッション体2の張り出し部20を常時膨らみ出させるように、ダンパー具内に充填封入されている。こうした流体4としては、グリースやシリコンオイルなどを用いることができる。
【0030】
また、前記クッション体2には、頭部102と顎部105と頸部108とを備えた支持用突部101の外郭形状に倣った内部形状を備えると共に、このクッション体2の張り出し部20において外方に開放された前記はめ込み凹部21が形成されている。かかる支持用突部101は、前記一方の部材100に設けられる。
【0031】
そして、かかる支持用突部101がダンパー具内にもっとも押し込まれた一振動作用状態において、はめ込み凹部21におけるこの支持用突部101の顎部105の角106に接する箇所が、筒状ケース体1の一方の筒口10縁よりも外方に位置されるようにしてある。
【0032】
これにより、この実施の形態にかかるダンパー具にあっては、前記取付部12をもって他方の部材200にダンパー具を取り付けると共に、前記はめ込み凹部21に一方の部材100に設けられた支持用突部101をはめ込ませることにより、このダンパー具を介して二つの部材100、200を組み付け合わせることができる。
【0033】
はめ込み凹部21は、頭部102と顎部105と頸部108とを備えた支持用突部101の外郭形状に倣った内部形状を備えることから、このはめ込み凹部21に対して支持用突部101は、このはめ込み凹部21を押し広げるようにクッション体2を弾性変形させながら入れ込まれると共に、このはめ込み凹部21に支持用突部101を入れ込み切った位置でのクッション体2の弾性復帰により、支持用突部101の顎部105をはめ込み凹部21の対応形状部分に引っ掛かけることができ、支持用突部101のこのはめ込み凹部21へのはめ込み状態は安定的に維持される。
【0034】
このように組み付け合わされる二つの部材100、200の一方100若しくは他方200、あるいは双方100、200に対して振動が作用された場合、支持用突部101はダンパー具内に押し込まれる向きに移動(あるいは相対的に移動)され、あるいは、ダンパー具内から抜き出される向きに移動(あるいは相対的に移動)され、あるいは、支持用突部101の軸線xに交叉する向きに移動(あるいは相対的に移動)され、あるいは、このような各移動を同時に生じさせるように移動(あるいは相対的に移動)されることとなり、これによりクッション体2も弾性変形されるが、このクッション体2の弾性変形と、ダンパー具内に充填封入されている前記流体4の作用により、このような振動を減衰させることができる。
【0035】
また、かかるダンパー具にあっては、支持用突部101がダンパー具内にもっとも押し込まれた一振動作用状態において、はめ込み凹部21におけるこの支持用突部101の顎部105の角106に接する箇所21bが、筒状ケース体1の一方の筒口10縁よりも外方に位置されるようにしてあることから、このように押し込まれた支持用突部101に同時に支持用突部101の軸線xに交叉する向きに移動されるような振動が作用されていても、支持用突部101の顎部105の角106と筒状ケース体1との間においてクッション体2の一部を挟み込むことがない。すなわち、このように押し込まれた支持用突部101に同時に支持用突部101の軸線xに交叉する向きに移動されるような振動が作用されても、はめ込み凹部21におけるこの支持用突部101の顎部105の角106に接する箇所21bは筒状ケース体1の外方においてクッション体2の一部に押し当てられるに留まる。これによりかかるダンパー具は、こうした振動の作用によってクッション体2を傷つけ難く、優れた耐久性を有するものとなっている。
【0036】
図示の例では、筒状ケース体1は、略円筒状をなすように構成されている。かかる筒状ケース体1は両筒口10,11を開放されている。そして、その一方の筒口10を前記クッション体2の張り出し部20によって覆われると共に、他方の筒口11を後述する蓋体3によって液密状態に塞がれるようになっている。
【0037】
図示の例では、かかる筒状ケース体1の外周部に、前記取付部12が形成してある。図示の例では、かかる取付部12は、筒状ケース体1の全周を巡る周回溝12aとして構成されている。すなわち、図示の例では、二つの部材100、200の他方200がパネル状をなすように構成されていると共に、この二つの部材100、200の他方200に形成された取付開放部201の縁をこの周回溝12aに入れ込ませるようにして、この二つの部材100、200の他方200にダンパー具を取り付けるようにしてある。
【0038】
一方、図示の例では、クッション体2は、外筒部22と内筒部23とを有している。
【0039】
この内筒部23の内部により、前記はめ込み凹部21が形成されている。すなわち、内筒部23は、前記張り出し部20の側にある筒端を開放させてダンパー具の内方に入り込んだ有底の筒状をなすように構成されている。
【0040】
外筒部22は、外筒部22の内面と内筒部23の外面との間に、ダンパー具の全周においてそれぞれ、一定の隙間を形成させる内径を持つように構成されている。また、外筒部22の外径は、筒状ケース体1の内径と等しくなるように構成されている。
【0041】
また、クッション体2は、かかる外筒部22の一方の筒端と内筒部23の開放された筒端との間に亘る、外膨らみの断面ドーム状をなす周回連接部24を備えている。この周回連接部24によって、クッション体2は、外筒部22の他方の筒端側においてのみ開放部27を持つように構成されている。
【0042】
そして、図示の例では、このように構成されるクッション体2内に前記流体4が充填され、この流体4の充填後、後述する蓋体3によって筒状ケース体1の他方の筒口11を閉塞することにより、内部に前記流体4を封入したダンパー具が構成されるようになっている。
【0043】
図示の例では、内筒部23は、筒側面を、はめ込み凹部21に前記のようにはめ込まれる支持用突部101の軸線xにほぼ平行をなす平坦な面としている。また、外筒部22および周回連接部24よりも厚肉となるように構成されている。
【0044】
また、図示の例では、支持用突部101は、頭部先端面103をその軸線xに直交する面とし、頭部側面104をその軸線xに平行な面とし、顎部105の面107をその軸線xに直交する面とするように構成されている。この結果、この支持用突部101をその軸線xに交叉する向きに移動させるような振動が作用された場合には、内筒部23と外筒部22とを間に挟んで筒状ケース体1に押し付けられる支持用突部101の頭部102はこの頭部側面104において面的に筒状ケース体1に押し付けられることとなり、一カ所に押し付け力を作用させ難いことから、この点からもクッション体2の損耗などが生じ難くなっている。
【0045】
内筒部23内に形成されているはめ込み凹部21は、かかる支持用突部101の外郭形状に倣った内部形状を備えていることから、このはめ込み凹部21にはめ込まれた支持用突部101は、前記顎部105の面107をこの顎部105に接するはめ込み凹部21の箇所に引っ掛けるようにして、はめ込み凹部21内に保持される。
【0046】
図示の例では、このはめ込み凹部21の入り口21a、すなわち、開放部は、はめ込まれる支持用突部101の頸部108に倣った形状のこの頸部108を保持する箇所から外方に向かうに連れて次第に内径を大きくするように構成されており、このはめ込み凹部21への支持用突部101の入れ込みを行い易くするようになっている。
【0047】
支持用突部101がダンパー具内に押し込まれる向きに移動されると、前記周回連接部24を弾性変形させながら、内筒部23も後述する蓋体3側に押し込まれる。かかる内筒部23は、その閉塞されたはめ込み凹部21の底部外面をこの蓋体3の内面に押し当てる位置まで押し込まれるようになっており、この押し込み位置が支持用突部101がダンパー具内にもっとも押し込まれた状態となる。そして、このダンパー具のはめ込み凹部21における、支持用突部101の顎部105の角106、すなわち、顎部105の面107と頭部側面104との接し合う隅部に接する箇所21bは、このように支持用突部101がもっともダンパー具内に押し込まれた位置においても、筒状ケース体1の一方の筒口10縁、つまり、クッション体2の張り出し部20の張り出し側にある筒状ケース体1の筒口10縁よりも外方、つまり、図3における上方に位置されるようになっている。
【0048】
また、図示の例にあっては、筒状ケース体1がプラスチックにより構成されていると共に、
この筒状ケース体1を金型内に配してなす射出成形によりクッション体2を成形させて、又は、クッション体2を金型内に配してなす射出成形により筒状ケース体1を成形させて、筒状ケース体1にクッション体2を組み付けさせている。かかる射出成形は、インサート成形、二色成形によりなすことができる。
【0049】
これにより、筒状ケース体1とクッション体2とを一体性高く、容易に組み付け合わせることができる。すなわち、筒状ケース体1の内面とクッション体2の外面とを強固に一体化させることができる。
【0050】
図示の例にあっては、クッション体2の外筒部22の外面と筒状ケース体1の内面とを前記射出成形によって一体化させており、このように一体化されたクッション体2のうち、筒状ケース体1の一方の筒口10から突き出した部分が前記張り出し部20となるようにしてある。
【0051】
また、図示の例にあっては、クッション体2が、筒状ケース体1における一方の筒口10を巡る筒端面10aに接する周回鍔部25と、筒状ケース体1における他方の筒口11を巡る筒端面11bに接する周回鍔部26とを備えている。
【0052】
具体的には、クッション体2を構成する外筒部22における張り出し部20と反対の前記開放部27を巡るように周回鍔部26が設けられていると共に、外筒部22におけるこの張り出し部20側の筒端側に周回鍔部25がさらに設けられており、この張り出し部20側の周回鍔部25の上方が前記張り出し部20となるようにしてある。
【0053】
これにより、図示の例にあっては、筒状ケース体1とクッション体2との接し合う部分ないしは前記射出成形によって一体化される部分を、支持用突部101の軸線xに交叉する方向においても確保させることができ、この筒状ケース体1とクッション体2との一体性がより高められている。
【0054】
具体的には、前記支持用突部101をダンパー具内に押し込む向きの移動力や抜き出す向きの移動力などが前記振動によって作用される度に、クッション体2は変形されることとなるが、前記周回鍔部25、26によって、このクッション体2の変形にかかわらず、筒状ケース体1とクッション体2との接合部分の剥がれ出しを長期間に亘り阻止することができる。
【0055】
また、図示の例にあっては、前記流体4が筒状ケース体1における他方の筒口11から充填されると共に、この流体4の充填後にこの他方の筒口11を液密状態に塞ぐ蓋体3を備えている。
【0056】
図示の例にあっては、かかる蓋体3は円板状をなすように構成されている。
【0057】
また、この蓋体3の内面が、蓋体3の中央部から蓋体3の外縁部に向かうに連れて低まる傾斜面30となっている。
【0058】
具体的には、図示の例にあっては、蓋体3の内面が、この蓋体3における前記支持用突部101の軸線x上にほぼ位置される箇所を頂部とした緩やかな山形状をなすように形成されている。
【0059】
これにより、図示の例にあっては、筒状ケース体1に前記のように組み付けられたクッション体2内一杯に前記流体4を充填させた後、この筒状ケースの他方の筒口11をこの蓋体3によって塞ぐにあたり、前記傾斜面30となっているこの蓋体3の内面によってエアを蓋体3の外縁部側から逃がし出させながらこの閉塞をなすことができ、閉塞後にダンパー具内にエアができる限り残らないようにすることができる。この結果、ダンパー具の振動減衰性能を予定される性能にできる限り揃えることができる。
【0060】
また、図示の例にあっては、前記蓋体3が筒状ケース体1と溶着可能なプラスチックにより構成されている。
【0061】
そして、前記のようにクッション体2は、張り出し部20と反対の側を開放部27とした袋状をなすように構成されていると共に、この開放部27に筒状ケース体1における他方の筒口11を巡る筒端面11aに接する周回鍔部26を備えている。
【0062】
そして、この蓋体3の外縁部と筒状ケース体1の他方の筒口11を巡る筒端面11aとによってクッション体2の周回鍔部26を押し潰させた状態で、蓋体3の外縁部と筒状ケース体1の筒端面11aとが周回鍔部26の末端の先で溶着されるようにしてある。
【0063】
具体的には、蓋体3の内面側であって、その外縁部には、溶着用周回突部31が形成されており、この溶着用周回突部31をもって、蓋体3は筒状ケース体1の他方の筒口11を巡る筒端面11aに対し溶着されるようになっている。かかる溶着は、加熱溶着、高周波溶接、超音波溶接、振動溶接などによりなすことができる。
【0064】
これにより、図示の例にあっては、このように押し潰されたクッション体2の周回鍔部26によって、筒状ケース体1と蓋体3との間を強固にシールすることができ、ダンパー具内からの前記流体4の漏れ出しを確実に阻止するようになっている。
【0065】
【発明の効果】
この発明にかかるダンパー具によれば、支持用突部のはめ込み凹部を備え、かつ、振動減衰機能を有する流体の封入により常時膨らみ出されたこのダンパー具を構成するクッション体が、支持用突部のダンパー具内での移動ないしは相対的な移動によって、できる限り損耗などし難いようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダンパー具の要部破断側面図
【図2】ダンパー具に支持用突部101をはめ込んだ状態におけるダンパー具の要部破断側面図
【図3】ダンパー具に支持用突部101をはめ込んだ状態におけるダンパー具の要部破断側面図
【図4】ダンパー具の平面図
【図5】ダンパー具の底面図
【符号の説明】
100 二つの部材の一方
101 支持用突部
102 頭部
105 顎部
108 頸部
200 二つの部材の他方
1 筒状ケース体
10 一方の筒口
2 クッション体
20 張り出し部
21 はめ込み凹部
21b 顎部105の角106に接する箇所
4 流体
Claims (5)
- 二つの部材の一方に設けられる支持用突部のはめ込み凹部と、この二つの部材の他方への取付部を有し、この二つの部材を、一方の部材に作用される振動が他方の部材に伝わり難い状態で、又は、他方の部材に作用される振動が一方の部材に伝わり難い状態で、組み付け合わせるダンパー具であって、
前記取付部を備えた筒状ケース体と、
この筒状ケース体の一方の筒口を覆い、かつ、この一方の筒口から外方に張り出す張り出し部を持つように、この筒状ケース体に組み付けられたゴム又はゴム状弾性を備えたプラスチックからなるクッション体と、
このクッション体の張り出し部を常時膨らみ出させるように、ダンパー具内に充填封入された振動減衰機能を有する流体とを備えており、
前記クッション体には、頭部と顎部と頸部とを備えた支持用突部の外郭形状に倣った内部形状を備えると共に、このクッション体の張り出し部において外方に開放された前記はめ込み凹部が形成されていると共に、
支持用突部がダンパー具内にもっとも押し込まれた一振動作用状態において、はめ込み凹部におけるこの支持用突部の顎部の角に接する箇所が、筒状ケース体の一方の筒口縁よりも外方に位置されるようにしてあることを特徴とするダンパー具。 - 筒状ケース体がプラスチックにより構成されていると共に、この筒状ケース体を金型内に配してなす射出成形によりクッション体を成形させて、
又は、クッション体を金型内に配してなす射出成形により筒状ケース体を成形させて、
筒状ケース体にクッション体が組み付けられていることを特徴とする請求項1記載のダンパー具。 - クッション体が、筒状ケースにおける一方の筒口を巡る筒端面に接する周回鍔部と、筒状ケースにおける他方の筒口を巡る筒端面に接する周回鍔部とを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のダンパー具。
- 流体が筒状ケース体における他方の筒口から充填されると共に、この流体の充填後にこの他方の筒口を液密状態に塞ぐ蓋体を備えており、
この蓋体の内面が、蓋体の中央部から蓋体の外縁部に向かうに連れて低まる傾斜面となっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のダンパー具。 - 流体が筒状ケース体における他方の筒口から充填されると共に、この流体の充填後にこの他方の筒口を液密状態に塞ぐ蓋体を備えており、
この蓋体は筒状ケース体と溶着可能なプラスチックにより構成されており、
クッション体は、張り出し部と反対の側を開放部とした袋状をなすように構成されていると共に、
この開放部に筒状ケース体における他方の筒口を巡る筒端面に接する周回鍔部を備えており、
この蓋体の外縁部と筒状ケース体の他方の筒口を巡る筒端面とによってクッション体の周回鍔部を押し潰させた状態で、蓋体の外縁部と筒状ケース体の筒端面とが周回鍔部の末端の先で溶着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のダンパー具。
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007139008A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Polymatech Co Ltd | 粘性流体封入ダンパー |
JP2007139009A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Polymatech Co Ltd | 粘性流体封入ダンパー |
JP2008223833A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Polymatech Co Ltd | ダンパーおよびダンパーの固定構造 |
-
2002
- 2002-07-18 JP JP2002209362A patent/JP2004052858A/ja active Pending
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JP2007139009A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Polymatech Co Ltd | 粘性流体封入ダンパー |
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