JP2542333Y2 - 粘性流体封入ダンパー - Google Patents

粘性流体封入ダンパー

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JP2542333Y2
JP2542333Y2 JP1991027793U JP2779391U JP2542333Y2 JP 2542333 Y2 JP2542333 Y2 JP 2542333Y2 JP 1991027793 U JP1991027793 U JP 1991027793U JP 2779391 U JP2779391 U JP 2779391U JP 2542333 Y2 JP2542333 Y2 JP 2542333Y2
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JP
Japan
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peripheral wall
stirring shaft
wall portion
shaft portion
viscous fluid
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JP1991027793U
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JPH04116037U (ja
Inventor
重徳 大丸
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は内部に粘性流体を封入
したダンパーに関する。
【0002】 [従来の技術及び考案が解決しようとする課題]車両等
にCDプレーヤーを搭載する場合、車両の振動がそのま
まCDプレーヤーに伝達されると音飛びなどの不具合を
生ずることから、従来これを防止すべく車両等の支持部
材とCDプレーヤーとの間に粘性流体封入ダンパーを介
在させることが行われている。
【0003】図2(A)はこのようなダンパーの一例を
示したものである。このダンパーは、ゴム等の材料で形
成された厚肉筒状の周壁部100と、周壁部100にて
囲まれた空間内の粘性流体104中に突入する撹拌軸部
102と、それらを連結し且つ撹拌軸部102を浮動状
態に弾性支持する薄肉の可撓部106とを有し、その撹
拌軸部102の相対変位に基づく粘性流体104の粘性
流動によってエネルギー吸収、即ち振動減衰を行うよう
になっている。
【0004】ここで撹拌軸部102には嵌入孔が形成さ
れていてこの嵌入孔内に支持部材又は被支持部材108
側の軸体110が嵌入され、以てダンパーと支持部材又
は被支持部材とが結合されている。
【0005】ところでこのダンパーにおいては、可撓部
106が相手部材側に膨出した形状を成しており、この
ため撹拌軸部102が軸方向に大きく相対変位したと
き、かかる可撓部106が相手部材に当たってしまい、
これにより薄肉の可撓部106が損傷するといった不具
合を生ずる。
【0006】そこで図2(B)に示しているように薄肉
の可撓部112をV字状に屈曲させ、且つ凹曲側を容器
内部側に位置させた形態のダンパー114が考えられて
いる。
【0007】このダンパー114においては、薄肉の可
撓部112が相手部材に当接して損傷するといった問題
は生じないが、反面、このように可撓部112のV字状
の凹曲部を容器内部側に位置させた場合、撹拌軸部11
6が図中左右方向に大きく相対変位したとき、かかる可
撓部112が周壁部118と撹拌軸部116とで挟まれ
てしまうといった不具合を生ずる。
【0008】この種ダンパーにおいて周壁部118及び
撹拌軸部116は、粘性流体104の流動を効果的に惹
起させるためにできるだけ剛性を高くすることが望まし
いが、この場合撹拌軸部116が図中左右方向に大きく
相対変位すると、かかる可撓部112が周壁部118と
撹拌軸部116とで挟み込まれてそれら周壁部118及
び撹拌軸部116に当たり、或いはそれらによりこすら
れて損傷したり破れてしまったりするのである。
【0009】而して可撓部112が損傷・破断すれば、
そこから内部の粘性流体104が漏出してしまい、ダン
パーとしての機能が損われてしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案はこのような課題
を解決するためになされたものであり、その要旨は、筒
状の周壁部と、該周壁部の軸方向一端側の開口を閉塞す
る形態の底部と、該周壁部の他端側より該周壁部にて囲
まれた空間内部に先端部が突入し、該突入部分が該周壁
部に対して径方向に対向状態に位置する撹拌軸部と、該
撹拌軸部の他端部及び該周壁部の前記底部と反対側の軸
方向端部とを連結し、該撹拌軸部を浮動状態に弾性支持
する薄肉の可撓部と、それら周壁部,底部,撹拌軸部及
び可撓部にて囲まれた空間内部に封入された粘性流体と
を備えた粘性流体封入ダンパーにおいて、前記撹拌軸部
の他端部を軸方向において前記周壁部の前記軸方向端部
よりも外方に突き出した位置に位置させるとともに、前
記可撓部を全体的に該周壁部の該軸方向端部よりも外方
に位置させ、更に該可撓部の断面形状を、前記撹拌軸部
の他端部と前記周壁部の軸方向端部とを結ぶ傾斜線より
も内方側に凹曲した形状で、且つ該凹曲部を含む全体形
状が、該撹拌軸部から該周壁部に向かって径方向外方に
離れるにつれて前記底部側に接近する形状と成したこと
にある。
【0011】 [作用及び考案の効果]本考案のダンパーにおいては、
可撓部全体が周壁部の端よりも撹拌軸部の軸方向にお
いて外方側に位置することとなるため、撹拌軸部が軸直
角方向に大きく相対変位した場合にも、かかる可撓部が
周壁部と撹拌軸部との間に挟み込まれるといったことが
ない。
【0012】それ故可撓部が周壁部と撹拌軸部とによる
挟み込みによって損傷する恐れがなく、そのような挟み
込みやこすれに起因する損傷を生じない。このため、本
考案のダンパーは長期に亘って当初の良好な振動減衰機
能を維持し、耐久性も向上する。
【0013】また本考案のダンパーは、可撓部が外方向
に凸曲してしていないために、前記図2(A)の従来の
ダンパーのようにこのような凸曲部が相手部材に当たっ
て損傷するといった恐れもない。
【0014】更に加えて本考案のダンパーの場合、可撓
部の断面形状が屈曲形状を成しているため、撹拌軸部を
軟らかに弾性支持し得て、これを十分に相対変位させる
ことができる。
【0015】本考案のダンパーは、その他に次のような
特長を有している。 即ち、本考案のダンパーは、可撓部
の断面形状が撹拌軸部から周壁部の側に向かって径方向
に離れるにつれて全体的に底部に接近する形状と成され
ているため、換言すれば可撓部自体が径方向において重
複した形状をなしていないため、撹拌軸部が径方向に相
対変位したときに、可撓部が自身で接触や擦れを起こし
て損 傷してしまうといったことが回避される。
【0016】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10はゴム又は樹脂にて構成さ
れた粘性流体封入ダンパーであって、本体12と、その
開口を閉塞する蓋体(底部)14とから成り、内部にシ
リコンオイル等の粘性流体16が封入されている。
【0017】本体12は、円筒形状の厚肉の周壁部15
と、粘性流体16中に突入する撹拌軸部18と、それら
周壁部15,撹拌軸部18とを連結し、撹拌軸部18を
浮動状態に弾性支持する薄肉の可撓部20とを有してい
る。
【0018】このダンパー10は、周壁部15の開口側
端に外向きの厚肉のフランジ22を有しており、このフ
ランジ22と蓋体14の外周縁部とが支持部材又は被支
持部材により挟み込まれて固定されるようになってい
る。
【0019】また一方撹拌軸部18には、中心部に嵌入
孔24が形成されており、この嵌入孔24内に被支持部
材又は支持部材側の軸体が嵌入され、固定されるように
なっている。
【0020】前記可撓部20は、周壁部15の図中上端
部、つまり開口側端部とは反対側の端部と撹拌軸部18
の基端部(突入側端部とは反対側の端部)とを連結して
いる。
【0021】本例では、撹拌軸部18の基端部が周壁部
15の蓋体14とは反対側の軸方向端部よりも外方(図
中上方)に突き出しており、また可撓部20全体が同じ
く周壁部15の軸方向端部よりも外方に位置している。
【0022】更に可撓部20の断面形状が、撹拌軸部1
8の基端部と周壁部15の軸方向端部とを結ぶ傾斜線2
6に対して容器内方側に凹曲した形状をなしていて、そ
の凹曲底部30が周壁部15の軸方向端部よりも外方に
位置しており、且つその凹曲部を含む全体が、撹拌軸部
18から周壁部15に向かって径方向外方に進むにつれ
て蓋体14側に接近する形状と成されている。
【0023】本例のダンパー10の場合、撹拌軸部18
が左右方向に大きく相対変位しても、可撓部20が周壁
部15と撹拌軸部18とに挟み込まれるといったことが
ない。
【0024】それ故周壁部15及び撹拌軸部18による
挟み込みによって可撓部20が破断する恐れがなく、長
期に亘って当初の良好な振動減衰機能を維持することが
できる。
【0025】また可撓部20は傾斜線26に対して屈曲
した形状を成しているため、撹拌軸部18を軟らかく弾
性支持し、これを十分に相対変位させることができると
ともに、被支持部材又は支持部材に対して可撓部20が
当たる心配がないので、それら相手部材への当接に起因
する損傷の恐れもない。
【0026】以上本考案の実施例を詳述したが、これは
あくまで一例示であり、本考案はその主旨を逸脱しない
範囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加え
た形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である粘性流体封入ダンパー
の断面図である。
【図2】本考案の背景説明のために示したダンパーの図
である。
【符号の説明】
10 粘性流体封入ダンパー 15 周壁部 16 粘性流体 18 撹拌軸部 20 可撓部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の周壁部と、該周壁部の軸方向一端
    側の開口を閉塞する形態の底部と、該周壁部の他端側よ
    り該周壁部にて囲まれた空間内部に先端部が突入し、該
    突入部分が該周壁部に対して径方向に対向状態に位置す
    る撹拌軸部と、該撹拌軸部の他端部及び該周壁部の前記
    底部と反対側の軸方向端部とを連結し、該撹拌軸部を浮
    動状態に弾性支持する薄肉の可撓部と、それら周壁部,
    底部,撹拌軸部及び可撓部にて囲まれた空間内部に封入
    された粘性流体とを備えた粘性流体封入ダンパーにおい
    て前記撹拌軸部の他端部を軸方向において前記周壁部の
    前記軸方向端部よりも外方に突き出した位置に位置させ
    るとともに、前記可撓部を全体的に該周壁部の該軸方向
    端部よりも外方に位置させ、更に該可撓部の断面形状
    を、前記撹拌軸部の他端部と前記周壁部の軸方向端部と
    を結ぶ傾斜線よりも内方側に凹曲した形状で、且つ該凹
    曲部を含む全体形状が、該撹拌軸部から該周壁部に向か
    って径方向外方に離れるにつれて前記底部側に接近する
    形状と成したことを特徴とする粘性流体封入ダンパー。
JP1991027793U 1991-03-28 1991-03-28 粘性流体封入ダンパー Expired - Lifetime JP2542333Y2 (ja)

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JPH04116037U JPH04116037U (ja) 1992-10-15
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4539402B2 (ja) * 2005-03-30 2010-09-08 東海ゴム工業株式会社 軸体一体型粘性流体封入ダンパ及びその製造方法
JP2006283779A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kurashiki Kako Co Ltd 液体封入式防振装置

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JPS62147747U (ja) * 1986-03-11 1987-09-18
JPH04113346U (ja) * 1991-03-22 1992-10-02 北辰工業株式会社 オイルダンパ

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