JPH08254239A - ショックアブソーバ - Google Patents

ショックアブソーバ

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JPH08254239A
JPH08254239A JP5930695A JP5930695A JPH08254239A JP H08254239 A JPH08254239 A JP H08254239A JP 5930695 A JP5930695 A JP 5930695A JP 5930695 A JP5930695 A JP 5930695A JP H08254239 A JPH08254239 A JP H08254239A
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JP
Japan
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piston rod
bumper rubber
dust cover
fitted
cap member
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JP5930695A
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English (en)
Inventor
Satoshi Hasegawa
聡 長谷川
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ダストカバー内部への水の侵入を遮断し、且つ
ピストンロッドにバンパーラバーを確実に装着するとと
もに、ダストカバーの製造費を大幅に低減することが可
能なショックアブソーバを提供する。 【構成】ピストンロッド2の外径Dより縮径された内径
を有するシール孔14a 1 を形成した上蓋部14aと、
上蓋部の周縁から連続する筒状の嵌合壁部14bとを備
えたキャップ部材14を、嵌合壁部を前記シリンダ側に
向け、且つシール孔にピストンロッドを貫通させてピス
トンロッドの上部に装着する。そして、前記バンパーラ
バーの外嵌部11aの外周面に、薄肉形状としたダスト
カバー12の上部連結部12bを外嵌する。そして、上
部連結部を嵌合したバンパーラバーの外嵌部を、キャッ
プ部材の嵌合壁部内に嵌入してピストンロッドの上部に
装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ショックアブソーバ
に関し、特に、バウンド時におけるピストンロッドのス
トローク量を設定するバンパーラバーと、ピストンロッ
ドの突出部分を塵や泥水から保護するダストカバーとを
備えた車両の懸架装置として使用されるショックアブソ
ーバに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の懸架装置として使用されるショッ
クアブソーバとして、例えば、実開平2−44135号
公報に示す技術が知られている。このショックアブソー
バは、図2に示すように、シリンダ1と、シリンダ1か
ら進退自在に突出するピストンロッド2とを備えてお
り、鉛直方向に配置したシリンダ1の下端部を車輪支持
部材3に連結し、シリンダ1の上端から上方にするピス
トンロッド2の先端部をマウントインシュレータ4を介
して車体パネル5に連結している。
【0003】また、ピストンロッド2の上部には、図3
にも示すように、略円筒形状とされた天然ゴム製のバン
パーラバー(上記従来技術では、バウンドストッパーと
称している。)6が配設されている。すなわち、このバ
ンパーラバー6の上部には、軸線上にピストンロッド2
の直径と略同一寸法の嵌合孔6aが形成されており、こ
の嵌合孔6aにピストンロッド2を貫通させることによ
り、ピストンロッド2の上部に配設される。
【0004】そして、このバンパーラバー6は、ピスト
ンロッド2の縮退時には、ピストンロッド2とともにシ
リンダ1側に移動していき、図3に示すシリンダ1の上
部に配設した受け部材1aと衝突することにより、自身
の弾性力により衝撃を吸収しながらピストンロッド2の
ストローク量を規制する。また、バンパーラバー6の外
嵌位置より上部のピストンロッド2の外周には、ダスト
カバー7のシール部7aが外嵌されている。ダストカバ
ー7は、図3に示すように、円形の開口部7bを形成し
たシール部7aと、このシール部7aより薄い肉厚でジ
ャバラ状に形成され、バンパーラバー6の外周とピスト
ンロッド2の突出部分(シリンダ1内部から外部に露出
している部分)とを囲繞する外筒部7cとからなる一体
成形体である。
【0005】また、開口部7bの内周面には、周方向に
延在する突条(図示せず)が軸方向に互いに離間して複
数形成されている。そして、開口部7b内にピストンロ
ッド2が貫通する際に前述した突条が押し潰されるの
で、シール部7aは液密機能を持ってピストンロッド2
に外嵌される。これにより、ダストカバー7内部への水
の侵入が遮断されてピストンロッド2と水の接触が防止
されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2及
び図3で示した先願技術では、以下に示す問題がある。
第1に、バンパーラバー6は、貫通孔6a内周部の弾性
復元力を保持力としてピストンロッド2の上部位置に配
設されている。ところが、バンパーラバー6自身の保持
力が低下すると、車両の振動等によりピストンロッド2
に対するバンパーラバーの配設位置が下側に移動してし
まい、ピストンロッド2のストローク量の設定に支障を
きたすおそれがある。
【0007】第2に、ダストカバー7は、ピストンロッ
ド2との間の液密機能を持つために肉厚を厚くしたシー
ル部7aと、肉厚が薄い外筒部7cとの一体成形体なの
で、従来より、成形体の一部の肉厚を適宜変化させるこ
とが可能な天然ゴムを材料とした型成形により製造され
ている。しかしながら、天然ゴムを材料とした型成形に
よるジャバラ状のダストカバーの製造は、製造費の面で
問題がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、ダストカバー内部への水の侵入を遮断し、且つ
ピストンロッドの上部にバンパーラバーを確実に配設す
るとともに、ダストカバーの製造費を大幅に低減するこ
とが可能なショックアブソーバを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、上下方向に配置したシ
リンダの下端部を車輪支持部材に連結し、前記シリンダ
から上方に向けて進退自在に突出するピストンロッドの
上端部を車体側部材に連結するとともに、前記ピストン
ロッドの上部に筒状のバンパーラバーの上部を外嵌させ
て前記ピストンロッドの上部に前記バンパーラバーを配
設し、前記バンパーラバーの上部にダストカバーの上部
連結部を一体的に配設し、且つ前記上部連結部から前記
シリンダ側に延在する前記ダストカバーの外筒部により
前記バンパーラバー及び前記シリンダから突出している
前記ピストンロッドを囲繞するショックアブソーバにお
いて、前記ピストンロッドの直径より縮径された内径を
有するシール孔を形成した上蓋部と、当該上蓋部の周縁
から連続する筒状の嵌合壁部とを備えた弾性体からなる
キャップ部材を、前記嵌合壁部を前記シリンダ側に向
け、且つ前記シール孔に前記ピストンロッドを嵌通させ
て当該ピストンロッドの上部に配設するとともに、前記
バンパーラバーの上部外周に、薄肉形状とした前記ダス
トカバーの上部連結部を外嵌し、当該上部連結部を外嵌
した前記バンパーラバーの上部を、前記キャップ部材の
前記嵌合壁部内に嵌入する。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記バンパーラバーの上部の外側面
に、凹溝を周方向に延在して形成し、前記ダストカバー
の上部連結部に、前記凹溝内に嵌まり込むくびれ部を周
方向に延在して形成し、前記キャップ部材の嵌合壁部の
内周面に、前記上部連結部のくびれ部内に嵌まり込む凸
条を周方向に延在して形成する。
【0011】
【作用】本発明の請求項1記載のショックアブソーバに
よれば、キャップ部材の上蓋部に形成したシール孔は、
その内径がピストンロッドの直径より縮径されているの
で、このシール孔を嵌通するピストンロッドとの間の液
密性が確保される。これにより、キャップ部材の上部か
らダストカバーに囲繞されているピストンロッドへの水
の侵入が確実に遮断される。
【0012】また、バンパーラバーの上部は、ダストカ
バーの上部連結部及びキャップ部材の嵌合壁部により径
方向内方へ向かう締め付け力が与えられる。これによ
り、ピストンロッドの上部に外嵌しているバンパーラバ
ーの保持力は低下しない。さらに、本発明に係るダスト
カバーは、従来装置のダストカバーのように液密機能を
持たせるために上部連結部の肉厚を厚くする必要がな
い。これにより、本発明のように、外筒部と上部連結部
とを略均一の薄肉の厚さで成形することができる。この
ことから、ブロー成形により安価な合成樹脂を材料とし
たダストカバーを成形することができる。
【0013】さらにまた、本発明に係るキャップ部材
は、上蓋部の肉厚を厚くすると、ピストンロッドとシー
ル孔との接触面積が大きくなるので、液密性をさらに向
上させることができる。さらに、上蓋部の肉厚を適宜変
化させると、ピストンロッドに対するバンパーラバーの
上下位置が変化するので、車両のバウンド時におけるピ
ストンロッドのストローク量を調節することが可能とな
る。
【0014】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の作用が得られるとともに、バンパーラバーの上部の
外側面とダストカバーの上部連結部との間、ダストカバ
ーの上部連結部とキャップ部材の嵌合壁部の内周面との
間には、互いに径方向内方に向けて嵌まり込む凹溝、く
びれ部及び凸条が形成されているので、バンパーラバー
の上部に対する締め付け力が増大する。
【0015】また、キャップ部材に上下方向の外力が加
わったとしても、互いに径方向内方に向けて嵌まり込ん
でいる凹溝、くびれ部及び凸条によりキャップ部材は容
易に外れないので、液密性と、バンパーラバーの上部に
対する締め付け力とを常に維持することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明のショックアブソーバの一実施
例について説明する。なお、図2及び図3で示した構成
と同一構成部分には、同一符号を付してその説明を省略
する。図1に示すように、マウントインシュレータ4の
下端部には、アッパースプリングシート10aが固定さ
れ、シリンダ1の上部にはロアスプリングシート10b
が固定されている。そして、これらアッパースプリング
シート10a及びロアスプリングシート10bの間に
は、ピストンロッド2の軸線に対して偏心させた位置に
スプリング10が伸縮自在に装着されている。そして、
ピストンロッド2の上部側には、バンパーラバー11が
配設されている。
【0017】このバンパーラバー11はウレタン樹脂に
より成形された弾性体であり、円筒形状の外嵌部(バン
パーラバー11の上部)11aから下方に向かうに従
い、複数の段差を設けながら徐々に縮径された外観略円
錐台状に形成されている。そして、このバンパーラバー
11の軸線上には上下端面で開口する貫通孔が形成され
ているが、嵌合部11a内部の貫通孔は、ピストンロッ
ド2の直径Dと略同一寸法の内径とした嵌合孔11bと
して形成されている。そして、この嵌合孔11bより下
方の貫通孔は、ピストンロッド2の直径Dより大径の孔
として形成されている。
【0018】また、嵌合部11aの外周には、周方向に
連続して延在する一本の凹溝11cが形成されている。
そして、バンパーラバー11の外嵌部11aの外周面に
は、ダストカバー12の上部連結部12aが嵌合してい
る。ダストカバー12は、例えば、圧縮永久歪み、耐油
性や耐熱酸化性に優れるポリオレフィン系熱可塑性エト
ラマー等の合成樹脂を材料としてブロー成形により一体
成形され、バンパーラバー6の側周面からシリンダ1の
上部まで延在するジャバラ形状の外筒部12aと、この
外筒部12aの上部から連続する上部連結部12bとで
構成されている。そして、外筒部12aと上部連結部1
2bは、略均一の薄肉の厚さで形成されている。
【0019】上部連結部12bは、ピストンロッド2が
貫通する上面部12b1 と、この上面部12b1 の周縁
部から連続する円筒形状の側面部12b2 とで構成され
ている。そして、側面部12b2 の内径は、バンパーラ
バー11の嵌合部11aの直径と略同一に設定されてい
る。また、側面部12b2 には、径方向内方に向けて突
出するくびれ部13が周方向に延在して形成されてい
る。なお、このくびれ部13は、バンパーラバー11の
外嵌部11aの外周面にダストカバー12の上部連結部
12aが嵌合する際に、前記凹溝11cと対応する位置
に形成されている。
【0020】そして、ダストカバー12の上部連結部1
2bをバンパーラバー11の外嵌部11aの外周に嵌合
すると、くびれ部13が凹溝11c内に嵌まり込みなが
ら、側面部12bの弾性復元力により外嵌部11aに対
して径方向内方への締め付け力を与える。一方、嵌合部
11aを内部に嵌め込んだ上部連結部12bは、ピスト
ンロッド2の上部に配設されたキャップ部材14と嵌合
している。
【0021】キャップ部材14は、所定の肉厚Tを有す
る上蓋部14aと、上蓋部14aのの周縁部から連続し
て形成された筒状の嵌合壁部14bとからなる弾性体で
ある。この弾性体の材質としては、天然ゴム、ウレタン
等の合成樹脂などが適宜選択可能である。そしてこのキ
ャップ部材14の上蓋部14aには、ピストンロッド2
の直径Dより縮径された内径を有するシール孔14a1
が形成されている。また、嵌合壁部14bの内径は、ダ
ストカバー12の側面部12b2 の直径と略同一に設定
されている。さらに、嵌合壁部14bの内周面には、径
方向内方に向けて突出する凸条15が周方向に延在して
形成されている。なお、この凸条15は、上部連結部1
2bが嵌合壁部14b内に嵌合する際に、前記くびれ部
13と対応する位置に形成されている。
【0022】そして、キャップ部材14は、嵌合壁部1
4bをシリンダ1側に向け、シール孔14a内にピスト
ンロッド2を嵌入した状態で上方に移動していくことに
より、ピストンロッド2上部の所定位置に配設される。
また、シリンダ1側に向いている嵌合壁部14b内に、
互いに嵌合している嵌合部11a及び上部連結部12b
を嵌め込むと、凸条15がくびれ部13内に嵌まり込み
ながら、嵌合壁部14bの弾性復元力により上部連結部
12bを介して外嵌部11aに径方向内方への締め付け
力を与える。
【0023】これにより、バンパーラバー11は、ダス
トカバー12の側面部12b2 及びキャップ部材14の
嵌合壁部14bにより径方向内方への締め付け力が与え
られながら、ピストンロッド2の上部に配設される。ま
た、バンパーラバー11とキャップ部材14との間に上
部連結部12bが固定されたダストカバー12は、シリ
ンダ1に向けて延在している外筒部12aが、バンパー
ラバー6及びピストンロッド2の突出部分を囲繞する。
【0024】上記構成のショックアブソーバによれば、
キャップ部材14のシール孔14aは、その内径がピス
トンロッド2の直径Dより縮径されているので、このシ
ール孔14aを貫通するピストンロッド2との間の液密
性が確保される。これにより、キャップ部材14の上部
からダストカバー12に囲繞されているピストンロッド
2への水の侵入を確実に遮断することができる。
【0025】また、バンパーラバー11の外嵌部11a
は、ダストカバー12の側面部12b2 及びキャップ部
材14の嵌合壁部14bにより径方向内方への締め付け
力が与えられているので、ピストンロッド2の上部に配
設されているバンパーラバー11の保持力を低下させ
ず、ピストンロッド2のストローク量の規制に支障をき
たすおそれがない。
【0026】さらに、バンパーラバー11の外嵌部11
aとダストカバー12の側面部12b2 との間、ダスト
カバー12の側面部12b2 とキャップ部材14の嵌合
壁部14bとの間には、互いに径方向内方に向けて嵌ま
り込む凹溝11c、くびれ部13及び凸条15が形成さ
れているので、バンパーラバー11の外嵌部11aに対
する締め付け力が増大する。
【0027】また、キャップ部材14に上下方向の外力
が加わったとしても、互いに径方向内方に向けて嵌まり
込んでいる凹溝11c、くびれ部13及び凸条15によ
りキャップ部材14は容易に外れない。これにより、液
密性と、バンパーラバー11の外嵌部11aに対する締
め付け力とを常に維持することができる。さらに、本実
施例で使用されているダストカバー12は、図3で示し
た従来のダストカバー7のように液密機能を持たせるた
めに肉厚を厚くする必要がなく、外筒部12a及び上部
連結部12bを略均一の薄肉の厚さで形成し、それによ
りブロー成形により安価な合成樹脂を材料として成形す
ることができるので、製造費を大幅に低減することがで
きる。
【0028】また、本実施例で使用されているキャップ
部材14は、上蓋部14aの肉厚Tを厚くすると、ピス
トンロッド2とシール孔14a1 との接触面積が大きく
なるので、液密性をさらに向上させることができる。さ
らに、上述した上蓋部14aの肉厚Tを適宜変化させる
と、車両のバウンド時におけるピストンロッド2のスト
ローク量を調節することができる。すなわち、上蓋部1
4aの肉厚Tを厚くすると、ピストンロッド2に対する
バンパーラバー11の配設位置が下側に移動するので、
シリンダ1の上部に配設した受け部材1aと、バンパー
ラバー11の下端部11dとの距離が短くなる。これに
より、ピストンロッド2のストローク量を小さく設定す
ることができる。
【0029】逆に、上蓋部14aの肉厚Tを薄くする
と、ピストンロッド2に対するバンパーラバー11の配
設位置が上側に移動するので、シリンダ1の上部に配設
した受け部材1aと、バンパーラバー11の下端部11
dとの距離が長くなり、ピストンロッド2のストローク
量を大きく設定することができる。なお、本実施例で説
明した凹溝11c、くびれ部13及び凸条15は一本に
限ることはなく、複数本形成しても同様の作用効果を得
ることができる。
【0030】また、バンパーラバー11、ダストカバー
12及びキャップ部材14は、本実施例で示した形状に
限ることはない。さらに、嵌合孔11bの内径寸法をピ
ストンロッド2の直径Dより縮径しても、本実施例と同
様の作用効果を得るとができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載のショックアブソーバは、キャップ部材のシール孔
を貫通するピストンロッドとの間の液密性が確保される
ので、キャップ部材の上部からダストカバー内に囲繞さ
れているピストンロッドへの水の侵入を確実に遮断する
ことができる。
【0032】また、バンパーラバーの上部は、ダストカ
バーの上部連結部及びキャップ部材の嵌合壁部により径
方向内方への締め付け力が与えられるので、ピストンロ
ッドの上部に配設されているバンパーラバーの保持力を
低下させることがなく、バウンド時におけるピストンロ
ッドのストローク量を変化させることがない。さらに、
本発明に係るダストカバーは、ジャバラ状の外筒部と上
部連結部とを略均一の薄肉の厚さで形成するので、ブロ
ー成形により安価な合成樹脂を材料としたダストカバー
を成形することが可能となり、ダストカバーの製造費を
低減することができる。
【0033】さらにまた、本発明に係るキャップ部材
は、上蓋部の肉厚を厚くするとピストンロッドとシール
孔との接触面積が大きくなるので、液密性をさらに向上
させることができる。さらに、上蓋部の肉厚を適宜変化
させると、ピストンロッドに対するバンパーラバーの上
下位置が変化するので、車両のバウンド時におけるピス
トンロッドのストローク量を調節することができる。
【0034】一方、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の効果を得ることができるとともに、バンパーラバー
の上部の外側面とダストカバーの上部連結部との間、ダ
ストカバーの上部連結部とキャップ部材の嵌合壁部の内
周面との間には、互いに径方向内方に向けて嵌まり込む
凹溝、くびれ部及び凸条が形成されているので、バンパ
ーラバーの上部に対する締め付け力を増大させることが
できる。
【0035】また、キャップ部材に上下方向の外力が加
わったとしても、互いに径方向内方に向けて嵌まり込ん
でいる凹溝、くびれ部及び凸条によりキャップ部材は容
易に外れないので、前述した液密性と、バンパーラバー
の上部に対する締め付け力とを常に維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のショックアブソーバの要部を示す図で
ある。
【図2】車輪支持部材と車体側部材との間に配設した従
来のショックアブソーバを示す図である。
【図3】従来のショックアブソーバのバンパーラバー及
びダストカバーを示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストンロッド 3 車輪支持部材 11 バンパーラバー 11a 外嵌部(バンパーラバーの上部) 11b 嵌合孔 11c 凹溝 12 ダストカバー 12a 外筒部 12b 上部連結部 12b1 上部連結部の上面部 12b2 上部連結部の側面部 13 くびれ部 14 キャップ部材 14a キャップ部材の上蓋部 14a1 キャップ部材のシール孔 14b キャップ部材嵌合壁部 15 凸条 D ピストンロッドの直径 T キャップ部材の上蓋部の肉厚

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に配置したシリンダの下端部を
    車輪支持部材に連結し、前記シリンダから上方に向けて
    進退自在に突出するピストンロッドの上端部を車体側部
    材に連結するとともに、前記ピストンロッドの上部に筒
    状のバンパーラバーの上部を外嵌させて前記ピストンロ
    ッドの上部に前記バンパーラバーを配設し、前記バンパ
    ーラバーの上部にダストカバーの上部連結部を一体的に
    配設し、且つ前記上部連結部から前記シリンダ側に延在
    する前記ダストカバーの外筒部により前記バンパーラバ
    ー及び前記シリンダから突出している前記ピストンロッ
    ドを囲繞するショックアブソーバにおいて、 前記ピストンロッドの直径より縮径された内径を有する
    シール孔を形成した上蓋部と、当該上蓋部の周縁から連
    続する筒状の嵌合壁部とを備えた弾性体からなるキャッ
    プ部材を、前記嵌合壁部を前記シリンダ側に向け、且つ
    前記シール孔に前記ピストンロッドを嵌通させて当該ピ
    ストンロッドの上部に配設するとともに、前記バンパー
    ラバーの上部外周に、薄肉形状とした前記ダストカバー
    の上部連結部を外嵌し、当該上部連結部を外嵌した前記
    バンパーラバーの上部を、前記キャップ部材の前記嵌合
    壁部内に嵌入することを特徴とするショックアブソー
    バ。
  2. 【請求項2】 前記バンパーラバーの上部の外側面に、
    凹溝を周方向に延在して形成し、前記ダストカバーの上
    部連結部に、前記凹溝内に嵌まり込むくびれ部を周方向
    に延在して形成し、前記キャップ部材の嵌合壁部の内周
    面に、前記上部連結部のくびれ部内に嵌まり込む凸条を
    周方向に延在して形成することを特徴とする請求項1記
    載のショックアブソーバ。
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