JP2004046814A - 自動販売機の商品払出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の商品1を下方に払い出し可能な状態で積重ね収納する収納搬送通路Sの下部に、最下端に位置する商品1を受止め支持する下部支持手段Aと、最下端から二番目に位置する商品1を受止め支持する上部支持手段Bとが配設され、上部支持手段Bは、商品1を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに揺動切換え自在なストッパー6が突出支持するに際し、商品搬送通路S側に深く突出する第1突出部6Aと浅く突出する第2突出部6Bとに分離して突出するように構成されている。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の商品を下方に払い出し可能な状態で積重ね収納する収納搬送通路の下部に、最下端に位置する商品を受止め支持する下部支持手段と、最下端から二番目に位置する商品を受止め支持する上部支持手段とを配設して、最下端から二番目に位置する商品を受止めながら最下端に位置する商品を一つずつ払い出すように構成してある自動販売機の商品払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動販売機の商品払出装置では、前記下部支持手段を、収納搬送通路に突出して最下端の商品を受止め支持する受止め位置と垂下姿勢で商品を落下放出する放出位置とに揺動切換え自在な下部ストッパーと、該下部ストッパーを商品受止め位置に復帰付勢する弾性付勢体とから構成するとともに、前記上部支持手段を、下部ストッパーの揺動軸芯位置よりも上方に偏位した部位を支点とする上下揺動により、収納搬送通路に突出して径の大きな商品を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに切換えられる第1ストッパーと、下部ストッパーの揺動軸芯位置よりも下方に偏位した部位を支点とする上下揺動により、収納搬送通路に突出して径の小さな商品を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに切換えられる第2ストッパーと、両ストッパーを突出支持位置と待機位置とに切換え作動させる駆動機構とから構成していた。
【0003】
更に、前記第1ストッパーを待機位置に揺動付勢する第1付勢手段と、第2ストッパーを待機位置と突出支持位置との中間位置である中立位置に付勢維持する第2付勢手段とを設けるとともに、中立位置にある第2ストッパーが大きな径の商品との当接に連れて待機位置に後退揺動したとき、駆動機構と第2ストッパーとの連動を断って第2ストッパーを待機位置に維持する連動遮断手段が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3256704号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の自動販売機の商品払出装置では、例えば、収納搬送通路内に径の小さな商品が収納されている場合、商品払出指令信号に基づいて駆動機構が作動すると、商品受止め位置にある下部ストッパーが放出位置に切換えられると同時に、待機位置にある第1ストッパーが突出支持位置に、かつ、中立位置にある第2ストッパーが突出支持位置にそれぞれ切換えられ、最下端に位置する商品を払い出すとともに、最下端から二番目に位置する商品を第2ストッパーで受止める。
また、収納搬送通路内に径の大きな商品が収納されている場合には、中立位置にあった第2ストッパーが大きな径の商品との当接に連れて待機位置に後退揺動し、その状態が維持されているため、連動遮断手段によって駆動機構と第2ストッパーとの連動が断たれた状態にあり、この状態で商品払出指令信号に基づいて駆動機構が作動しても、第2ストッパーは揺動せず、待機位置にある第1ストッパーが突出支持位置に切換えられ、最下端に位置する商品を払い出すとともに、最下端から二番目に位置する商品を第1ストッパーで受止めることになる。
【0006】
それ故に、商品の詰換え時等において、収納搬送通路の通路幅を商品の大きさ(外径)に応じて調整するといった煩雑な人為操作が不要で、商品詰換え作業の能率化、確実化を図ることができる利点がある。
【0007】
しかしながら、従来の商品払出装置では、下部ストッパーの商品受止め位置よりも上方位置で径の小さな商品を受止める第2ストッパーの揺動軸芯位置が、下部ストッパーの揺動軸芯位置よりも下方に配設されているため、第2ストッパーの全長が長くなり、しかも、第2ストッパーを径の大きな商品の通過に邪魔のならない待機位置に押圧揺動させるべく、第2ストッパーを待機位置と突出支持位置との中間位置で、かつ、径の大きな商品との当接に連れて待機位置に押圧揺動可能な中立位置に付勢維持する必要があり、更に、駆動機構と第2ストッパーとの連係機構中には、中立位置にある第2ストッパーが径の大きな商品との当接に連れて待機位置に後退揺動されたとき、駆動機構と第2ストッパーとの連動を断って第2ストッパーを待機位置に維持する連動遮断手段が必要で、商品払出装置全体が大型化、複雑化、重量化するとともに、製造コストの高騰化を招来し易くなる問題がある。
【0008】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、商品の大きさに拘わらず、最下端から二番目に位置する商品を確実、安定的に受止め支持しながら、最下端の商品から一つずつ確実に払い出すことができ、しかも、商品払出構造の小型化、簡素化、軽量化、製造コストの低廉化を図ることのできる自動販売機の商品払出装置を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による特徴構成は、複数の商品を下方に払い出し可能な状態で積重ね収納する収納搬送通路の下部に、最下端に位置する商品を受止め支持する下部支持手段と、最下端から二番目に位置する商品を受止め支持する上部支持手段とを配設して、最下端から二番目に位置する商品を受止めながら最下端に位置する商品を一つずつ払い出すように構成してある自動販売機の商品払出装置であって、
前記上部支持手段は、商品を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに揺動切換え自在なストッパーが突出支持するに際し、商品搬送通路側に深く突出する第1突出部と浅く突出する第2突出部とに分離して突出するように構成されている点にある。
【0010】
上記特徴構成によれば、下部支持手段に受止め支持された最下端の商品を払い出すとき、最下端から二番目に位置する商品を受止めるべく、待機位置から突出支持位置に切換えられるストッパー自体が、商品搬送通路側に深く突出する第1突出部と浅く突出する第2突出部とに分離して突出するから、径の大きな商品は第2突出部に、かつ、径の小さな商品は第1突出部にてそれぞれ受止め支持することができるばかりでなく、第1突出部と第2突出部とを上下方向で近接配置することが可能で、両突出部の切換え作動に要するスペースが小さくて済むとともに、両突出部の小型化も図り易い。
【0011】
従って、収納搬送通路の通路幅を商品の大きさ(外径)に応じて調整するといった煩雑な人為操作を削減して、商品詰換え作業の能率化、確実化を図りながらも、従来装置に比較して、商品払出構造の小型化、簡素化、軽量化、製造コストの低廉化を図ることができる。
【0012】
本発明の請求項2による特徴構成は、複数の商品を下方に払い出し可能な状態で積重ね収納する収納搬送通路の下部に、最下端に位置する商品を受止め支持する下部支持手段と、最下端から二番目に位置する商品を受止め支持する上部支持手段とを配設して、最下端から二番目に位置する商品を受止めながら最下端に位置する商品を一つずつ払い出すように構成してある自動販売機の商品払出装置であって、
前記上部支持手段には、径の大きな商品を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに揺動切換え自在な第2突出部と、第2突出部の商品受止め部位の直近の下方位置において径の小さな商品を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに揺動切換え自在な第1突出部と、両突出部を突出支持位置と待機位置とに切換え作動させる駆動機構とが備えられているとともに、両突出部が待機位置から突出支持位置に切換えられたとき、第1突出部が第2突出部の直近の下側を通してそれよりも前方に突出し、径の小さな商品を受止め支持するように構成されている点にある。
【0013】
上記特徴構成によれば、下部支持手段に受止め支持された最下端の商品を払い出すとき、駆動機構によって待機位置にある両突出部を突出支持位置に切換えると、第2突出部は、商品搬送通路側に浅く突出して径の大きな商品を受止め支持することが可能となるとともに、第1突出部は、突出支持位置にある第2突出部の直近の下側を通してそれよりも商品搬送通路側に深く突出することにより、径の小さな商品を受止め支持することが可能となるから、収納搬送通路の通路幅を商品の大きさ(外径)に応じて調整する必要がない。
【0014】
しかも、第2突出部の直近の下側を通して第1突出部を突出移動させるが故に、両突出部の切換え作動に要するスペースが小さくて済むとともに、両突出部の小型化も図り易い。
【0015】
従って、収納搬送通路の通路幅を商品の大きさ(外径)に応じて調整するといった煩雑な人為操作を削減して、商品詰換え作業の能率化、確実化を図りながらも、従来装置に比較して、商品払出構造の小型化、簡素化、軽量化、製造コストの低廉化を図ることができる。
【0016】
本発明の請求項3による特徴構成は、複数の商品を下方に払い出し可能な状態で積重ね収納する収納搬送通路の下部に、最下端に位置する商品を受止め支持する下部支持手段と、最下端から二番目に位置する商品を受止め支持する上部支持手段とを配設して、最下端から二番目に位置する商品を受止めながら最下端に位置する商品を一つずつ払い出すように構成してある自動販売機の商品払出装置であって、
前記上部支持手段には、径の大きな商品を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに揺動切換え自在な第2突出部と、該第2突出部と同軸芯周りでの揺動により、径の小さな商品を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに切換え自在な第1突出部と、両突出部を突出支持位置と待機位置とに切換え作動させる一つの駆動機構とが備えられているとともに、両突出部が待機位置から突出支持位置に切換えられたとき、第1突出部が第2突出部の商品受止め部位の直近の下側を通してそれよりも前方に突出し、径の小さな商品を受止め支持するように構成した点にある。
【0017】
上記特徴構成によれば、下部支持手段に受止め支持された最下端の商品を払い出すとき、一つの駆動機構によって待機位置にある両突出部を突出支持位置に切換えると、第2突出部は、商品搬送通路側に浅く突出して径の大きな商品を受止め支持することが可能となるとともに、第1突出部は、突出支持位置にある第2突出部の商品受止め部位の直近の下側を通してそれよりも商品搬送通路側に深く突出することにより、径の小さな商品を受止め支持することが可能となるから、収納搬送通路の通路幅を商品の大きさ(外径)に応じて調整する必要がない。
【0018】
しかも、第2突出部の商品受止め部位の直近の下側を通して第1突出部を突出移動させるが故に、両突出部の切換え作動に要するスペースが小さくて済むとともに、両突出部を同軸芯周りで揺動自在に支承するため、両突出部の小型化と軸支構造の簡素化を図ることができる。
【0019】
従って、収納搬送通路の通路幅を商品の大きさ(外径)に応じて調整するといった煩雑な人為操作を削減して、商品詰換え作業の能率化、確実化を図りながらも、従来装置に比較して、商品払出構造の小型化、簡素化、軽量化、製造コストの低廉化を図ることができる。
【0020】
本発明の請求項4による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記駆動機構と両突出部とを結ぶ連係機構中に、待機位置から突出支持位置に突出移動する第2突出部と径の大きな商品との当接により第2突出部を待機位置側へ押し返す力が生じたとき、その押し返し力を受止めてその押し返し力の駆動機構側への伝達を阻止する押し返し阻止機構が設けられている点にある。
【0021】
上記特徴構成によれば、第2突出部を待機位置から突出支持位置に突出移動させて、最下端から二番目に位置する径の大きな商品を受止めさせる際、その受止め対象商品と第2突出部との当接により第2突出部を待機位置の側へ押し返す大きな力が生じたとしても、駆動機構と両突出部とを結ぶ連係機構中に設けた押し返し阻止機構により、その押し返し力が受止められてその押し返し力の駆動機構への伝達が阻止されるから、その押し返し力により第2突出部が待機位置側に押し戻されることで最下端から二番目に位置する商品が受止められずに最下端商品とともに払い出されてしまうことや、その押し返し力が駆動機構に及ぶことで駆動機構の損傷や早期劣化を招くといったことを効果的に防止することができる。
【0022】
本発明の請求項5による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記駆動機構と両突出部とを結ぶ連係機構中に、第2突出部が突出支持位置に到達するまでは、両突出部を一体的に揺動させ、かつ、第2突出部が突出支持位置に到達した以降は、第1突出部のみを第2突出部の直近の下側を通して突出支持位置に揺動させる段階作動機構が設けられている点にある。
【0023】
上記特徴構成によれば、待機位置にある第2突出部が突出支持位置に到達するまでは両突出部が互いに近接した状態で一体的に揺動し、第2突出部が突出支持位置に到達した以降は、第1突出部のみが所定の突出支持位置にまで突出揺動するので、商品の大きさに拘わらず、最下端から二番目に位置する商品を確実、安定的に受止め支持しながらも、待機位置での両突出部の格納スペースが小さくて済み、商品払出装置の薄肉化を図ることができる。
【0024】
本発明の請求項6による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記駆動機構が、ソレノイドの電磁吸着力により両突出部を待機位置から突出支持位置に突出移動させるように構成されているとともに、前記ソレノイドの電磁吸着作動に連動して、下部支持手段の下部ストッパーを商品受止め位置でロックするロック機構をロック解除作動させるように構成されている点にある。
【0025】
上記特徴構成によれば、単一のソレノイドを用いて、下部支持手段のロック機構のロック解除作動と、待機位置にある両突出部の突出支持位置への切換え作動とを行なうことができるから、払出構造の簡素化と製造コストの低廉化とを促進することができる。
【0026】
本発明の請求項7による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記第2突出部及び第1突出部の揺動軸芯が、下部支持手段の下部ストッパーの揺動軸芯の直上方位置又はその近傍に配置されている点にある。
【0027】
上記特徴構成によれば、第2突出部及び第1突出部の揺動動作と下部ストッパーの揺動動作とが相互干渉することのない状態で上下に近接配置することができ、商品払出装置のコンパクト化と払出構造の簡素化を促進することができる。
【0028】
本発明の請求項8による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記第2突出部及び第1突出部が待機位置にあるとき、両突出部の少なくとも一部が揺動方向から互いに入り込んで重合するように構成されている点にある。
【0029】
上記特徴構成によれば、待機位置にある第2突出部と第1突出部との少なくとも一部が揺動方向から互いに入り込んで重合するから、その重合する分だけ両突出部の揺動方向での格納スペースが少なくて済み、商品払出装置の薄肉化を促進することができる。
【0030】
本発明の請求項9による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記駆動機構と両突出部とを結ぶ連係機構に、駆動機構に連動して上下方向に往復移動する駆動力伝達リンクと、これと第2突出部の上下中間部とを枢支連結し、かつ、駆動力伝達リンクの上方への往行移動に連動して両突出部を突出支持位置に突出揺動させる中継リンクと、第1突出部を待機位置側に復帰付勢する弾性付勢体とが備えられているとともに、前記押し返し阻止機構が、突出支持位置にある第2突出部と駆動力伝達リンクとの間で突っ張り状態にある中継リンクをもって構成されている点にある。
【0031】
上記特徴構成によれば、下部支持手段に受止め支持された最下端の商品を払い出すとき、駆動機構によって駆動力伝達リンクが上方に往行移動すると、これに連動する中継リンクを介して両突出部が突出支持位置に突出揺動され、第2突出部が突出支持位置に到達した時点で、これと駆動力伝達リンクとの間で中継リンクが突っ張り状態となり、最下端から二番目に位置する径の大きな商品を受止め支持させる際、その受止め対象商品と第2突出部との当接により第2突出部を待機位置側へ押し返す大きな力が生じたとしても、押し返し阻止機構を構成する中継リンクの突っ張り作用により、その押し返し力を受止めてそれが駆動機構へ伝達されることを阻止することができる。
【0032】
それでいて、最下端の商品が払い出されて駆動力伝達リンクが下方に復行移動すると、第1突出部が弾性付勢体の復帰付勢力で第2突出部側に瞬時に復帰揺動されるとともに、中継リンクの突っ張り作用が解除され、弾性付勢体の復帰付勢力により第1突出部及び第2突出部が待機位置に復帰揺動される。
【0033】
それ故に、駆動機構と両突出部とを結ぶ連係機構の中継リンクを利用して、突出支持位置に突出移動する第2突出部と径の大きな商品との当接に起因する押し返し力を受止めるための押し返し阻止機構を構造面及び製造コスト面で有利に製作することができ、しかも、第2突出部で受止められている径の大きな商品を払い出す際、待機位置への切換え初期において、第1突出部を第2突出部側に瞬時に復帰揺動させることができるから、第1突出部を商品搬送通路側に深く突出させながらも、商品の払い出しを確実に行なうことができる。
【0034】
本発明の請求項10による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記駆動機構と両突出部とを結ぶ連係機構に、駆動機構に連動して上下方向に往復移動する駆動力伝達リンクと、これと第2突出部の上下中間部とを枢支連結し、かつ、駆動力伝達リンクの上方への往行移動に連動して両突出部を突出支持位置に突出揺動させる中継リンクと、第1突出部を待機位置側に復帰付勢する弾性付勢体とが備えられているとともに、前記段階作動機構が、駆動力伝達リンクと中継リンクとの第1枢支連結軸を上下方向に移動案内するガイド部の上側部分を、第2突出部が突出支持位置に到達したとき、第2突出部と中継リンクとの第2枢支連結軸を中心として第1枢支連結軸を移動案内する円弧状ガイド部分に形成するとともに、前記中継リンクに、円弧状ガイド部分に沿っての中継リンクの揺動に連れて、第2突出部に対して第1突出部を突出支持位置に押圧揺動させる押圧部を設けることにより構成されている点にある。
【0035】
上記特徴構成によれば、下部支持手段に受止め支持された最下端の商品を払い出すとき、駆動機構によって駆動力伝達リンクが上方に往行移動すると、これに連動する中継リンクを介して両突出部が突出支持位置側に突出揺動され、第2突出部が突出支持位置に到達した時点で、駆動力伝達リンクと中継リンクとの第1枢支連結軸が、ガイド部の上側部分に形成した円弧状ガイド部分内に移入して、第2突出部と中継リンクとの第2枢支連結軸を中心として円弧状ガイド部分に沿って移動案内されるので、この円弧状ガイド部分に沿っての移動に連れて中継リンクに設けられた押圧部で第1突出部が突出支持位置に押圧揺動される。
【0036】
また、最下端の商品が払い出されて駆動力伝達リンクが下方に復行移動すると、駆動力伝達リンクと中継リンクとの第1枢支連結軸がガイド部の円弧状ガイド部分に沿って復行移動する際、第2突出部は大径商品を受止め可能な突出支持位置に維持されたまま、第1突出部のみが弾性付勢体の復帰付勢力で第2突出部側に瞬時に復帰揺動し、更に、駆動力伝達リンクと中継リンクとの第1枢支連結軸がガイド部の下側ガイド部分に沿って復行移動し、弾性付勢体の復帰付勢力により両突出部が待機位置に復帰揺動される。
【0037】
従って、第2突出部に対して第1突出部を分離突出させるための段階作動機構も構造面及び製造コスト面で有利に製作することができ、しかも、第2突出部で受止められている径の大きな商品を払い出す際、待機位置への切換え初期において、第1突出部を第2突出部側に瞬時に復帰揺動させることができるから、第1突出部を商品搬送通路側に深く突出させながらも、商品の払い出しを確実に行なうことができる。
【0038】
本発明の請求項11による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記押し返し阻止機構が、駆動力伝達リンクと中継リンクとを枢支連結する第1枢支連結軸を上下方向に移動案内するガイド部の周縁に、径の大きな商品との当接によって突出支持位置にある第2突出部に待機位置側へ押し返す力が生じたとき、突出支持位置にある第2突出部と駆動力伝達リンクとの間で突っ張り状態となる中継リンクの突っ張り方向から第1枢支連結軸が係合する係合凹部を形成して構成されている点にある。
【0039】
上記特徴構成によれば、下部支持手段に受止め支持された最下端の商品を払い出すとき、駆動機構によって駆動力伝達リンクが上方に往行移動すると、これに連動する中継リンクを介して両突出部が突出支持位置側に突出揺動され、第2突出部が突出支持位置に到達した時点で、これと駆動力伝達リンクとの間で中継リンクが突っ張り状態となる。
この状態で最下端から二番目に位置する径の大きな商品を受止め支持させるとき、その受止め対象商品と第2突出部との当接により第2突出部を待機位置側へ押し返す大きな力が生じても、ガイド部の周縁に形成された係合凹部に対して、突出支持位置にある第2突出部と駆動力伝達リンクとの間で突っ張り状態となる中継リンクの突っ張り方向から第1枢支連結軸が係合して、突出支持位置にある第2突出部と駆動力伝達リンクとの間において中継リンクが突っ張り状態に維持されるため、押し返し力を受止めてそれが駆動機構へ伝達されることを確実に阻止することができる。
【0040】
それでいて、最下端の商品が払い出されて駆動力伝達リンクが下方に復行移動すると、第1突出部が弾性付勢体の復帰付勢力で第2突出部側に瞬時に復帰揺動されるとともに、第1枢支連結軸がガイド部の周縁に形成された係合凹部から下方に引き出し移動されるに連れて中継リンクの突っ張り作用が解除され、弾性付勢体の復帰付勢力によって第1突出部及び第2突出部が待機位置に復帰揺動される。
【0041】
それ故に、駆動機構と両突出部とを連結する連係機構の中継リンクを利用し、かつ、ガイド部の周縁の一部に係合凹部を形成するだけで済むから、突出支持位置に突出移動する第2突出部と径の大きな商品との当接に起因する押し返し力を確実に受止めるための押し返し阻止機構を構造面及び製造コスト面で有利に製作することができ、しかも、第2突出部で受止められている径の大きな商品を払い出す際、待機位置への切換え初期において、第1突出部を第2突出部側に瞬時に復帰揺動させることができるので、第1突出部を商品搬送通路側に深く突出させながらも、商品の払い出しを確実に行なうことができる。
【0042】
本発明の請求項12による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記下部支持手段の下部ストッパーにおける商品受け面の揺動基端側に、商品を下部ストッパーの先端側に寄せる傾斜姿勢の寄せガイド面が形成されているとともに、この寄せガイド面の揺動軸芯方中央部の傾斜角度が、揺動軸芯方両側部の傾斜角度よりも大に構成されている点にある。
【0043】
上記特徴構成によれば、下部ストッパーの基端側に片寄った状態で商品が送出されてきても、下部ストッパーの揺動基端側に形成された寄せガイド面に沿って、
商品を下部ストッパーの先端側に寄せ移動させることができるから、特に角ペットボトルにおいては、上部支持手段との干渉を極力少なくして払い出し性能の向上を図ることができる。
【0044】
しかも、寄せガイド面が揺動軸芯方の全域において同一の急傾斜角度に構成されている場合では、下部ストッパーの放出位置への揺動に連れて寄せガイド面が収納搬送通路側に大きく突出するため、重くて長い商品(例えば、500mlの角ペットボトルなど)の場合では払い出し作用上において殆ど問題にならなくても、軽くて短い商品(例えば、350mlの角ペットボトルなど)では払い出し抵抗になる度合いが大きくなる。
【0045】
しかし、本願発明では、寄せガイド面の揺動軸芯方中央部の傾斜角度を、揺動軸芯方両側部の傾斜角度よりも大に構成してあるので、軽くて短い商品の場合では、寄せガイド面の揺動軸芯方中央部側の急傾斜面に接触する割合が少なくなり、この寄せガイド面による払い出し抵抗を軽減することができる。それでいて、重くて長い商品の場合では、寄せガイド面の揺動軸芯方中央部側の急傾斜面と十分に接触するため、所期の寄せ効果を確実に発揮させることができる。
【0046】
本発明の請求項13による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記下部支持手段の下部ストッパーを商品受止め位置と放出位置とに切換え自在に支持するリンク機構が、下部ストッパーに対して揺動軸芯方向の一半側に配設されているとともに、下部ストッパーの商品受け面の先端部側に山形状の商品当接部が屈曲形成され、この商品当接部の揺動軸芯方向他半側に位置する少なくとも一部の高さが、揺動軸芯方向一半側に位置する部分の高さよりも大に構成されている点にある。
【0047】
上記特徴構成によれば、下部支持手段のリンク機構を下部ストッパーに対して揺動軸芯方向の一半側に配設することにより、隣接する両収納搬送通路の下部に、二個の払出ユニットを背中合わせにして組付ける場合でも、下部支持手段のリンク機構同士が干渉することがなく、二個の払出ユニットの合計厚みを極力小さくすることができる。
【0048】
しかも、下部ストッパーの商品受け面の先端部側に山形状の商品当接部を屈曲形成することにより、細径商品の場合では、商品当接部の頂部で細径商品を受止めることにより、この商品当接部の突出代だけ最下端から二番目に位置する商品の受止め位置も高くなるため、最下端から二番目に位置する商品が払い出し時に上部支持手段と干渉することを抑制することができる。
【0049】
更に、下部ストッパーの他半側における剛性は、リンク機構が配設されている一半側よりも低くなるため、商品の受止め時に撓み変形し易くなるが、本願発明では、商品当接部の揺動軸芯方向他半側に位置する少なくとも一部の高さを、揺動軸芯方向一半側に位置する部分の高さよりも大に構成してあるので、商品当接部の他半側での撓み変形による影響を受け難くなり、最下端から二番目に位置する商品と上部支持手段との間隙を極力大きく確保して、最下端から二番目に位置する商品の払い出し時に上部支持手段と干渉することを良好に抑制することができる。
【0050】
本発明の請求項14による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記下部支持手段の下部ストッパーが商品受止め位置よりも手前で、かつ、商品を受止め可能な特定位置に復帰揺動するまで、突出支持位置にある両突出部の待機位置側の復帰揺動を阻止し、下部ストッパーが特定位置に復帰揺動したとき、突出支持位置にある両突出部の待機位置側の復帰揺動を許容する復帰牽制手段が設けられている点にある。
【0051】
上記特徴構成によれば、最下端に位置する商品の払い出しに時間が掛かり、下部ストッパーの商品受止め位置への復帰作動が遅れても、復帰牽制手段による牽制作用によって、下部ストッパーが商品受止め位置よりも手前で、かつ、商品を受止め可能な特定位置に復帰揺動するまでは、両突出部が突出支持位置に維持されているので、商品の複数払い出しを防止することができる。
【0052】
それでいて、下部ストッパーが特定位置に復帰揺動したときには、復帰牽制手段による牽制作用が解除されるため、突出支持位置にあった両突出部が待機位置側に復帰揺動し、商品受止め位置に復帰している下部ストッパーによって商品を確実に受止めることができる。
【0053】
本発明の請求項15による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記上部支持手段の上方位置に、商品の有無を検出する売切れ検出具が設けられ、この売切れ検出具は、二つ割り金型で成形された環状枠状の取付け台と、スイッチレバーと、これを収納搬送通路側に突出付勢するスプリングと、スイッチレバーの動作で売切れ状態を検出するマイクロスイッチとを備え、取付け台には、スイッチレバーの揺動支点軸を取付け台の一方の開口側から脱着ならびに相対回転自在に嵌合保持する嵌合保持手段と、マイクロスイッチを取付け台の他方の開口側から脱着自在に係合保持する第1係合保持手段と、スプリングを脱着自在に係合保持する第2係合保持手段とが設けられているとともに、取付け台と払出フレームとの相対向する部位には、払出フレームに対して収納搬送通路側から脱着自在に係合保持する取付け手段が設けられている点にある。
【0054】
上記特徴構成によれば、取付け台にスイッチレバーとマイクロスイッチとスプリングとを組付ける場合、第1〜第3係合保持手段を介して各部品を手作業で簡単に係合保持させることができるとともに、取付け台を払出フレームに組付ける場合には、第4係合保持手段を介して手作業で簡単に係合保持させることができるから、専用の工具を用いる必要がなく、組立て作業及び部品交換作業の容易化、能率化を図ることができる。
【0055】
しかも、取付け台は二つ割り金型で成形された環状枠状に構成されているから、部品製作用の金型としても、スライドを必要としない2方向割りのシンプルな構造のものを使用することができ、金型費の低廉化を図ることができる。
【0056】
本発明の請求項16による自動販売機の商品払出装置の特徴構成は、前記復帰牽制手段を構成するに、下部ストッパーを商品受止め位置でロックするロック機構の構成部材で、下部ストッパーを切換え揺動自在に支持するリンク機構の下側支持リンクに連係して揺動する当り部材には、放出位置にある下部ストッパーが特定位置に復帰揺動するまでは、両突出部に連動して上下方向に往復移動する駆動力伝達リンクの下端側に設けられたロック操作部材の移動経路途中に突出位置して、ロック操作部材との当接によって突出支持位置にある両突出部の待機位置側への復帰揺動を阻止する牽制面が形成されているとともに、下側支持リンクと当り部材との連係部には、放出位置にある下部ストッパーが特定位置に復帰揺動するとき、当り部材の牽制面をロック操作部材の移動経路途中に突出維持したまま、下部ストッパーを商品受止め位置に復帰付勢する弾性付勢体の付勢力で下側支持リンクを先行揺動させる融通が設けられている点にある。
【0057】
上記特徴構成によれば、最下端に位置する商品の払い出しに時間が掛かり、下部ストッパーの商品受止め位置への復帰作動が遅れても、下部ストッパーが商品受止め位置よりも手前で、かつ、商品を受止め可能な特定位置に復帰揺動するまでは、リンク機構の下側支持リンクに連係揺動する当り部材の牽制面がロック操作部材の移動経路途中に突出位置し、両突出部に連動して上下方向に往復移動する駆動力伝達リンクの下端側に設けられたロック操作部材との当接により、突出支持位置にある両突出部の待機位置側への復帰揺動を阻止することができるので、商品の複数払い出しを防止することができる。
【0058】
しかも、下側支持リンクと当り部材との連係部に設けた融通により、放出位置にある下部ストッパーが特定位置に復帰揺動するとき、当り部材の牽制面をロック操作部材の移動経路途中に突出維持したまま、下側支持リンクを弾性付勢体の付勢力で先行揺動させることができるから、下側支持リンクと当り部材とが融通のない状態で一体的に連係されている場合に比して、下部ストッパーが特定位置に復帰するまで当り部材が復帰牽制状態に維持されている分だけ、突出支持位置にある両突出部の収納搬送通路側への突出量を大きくすることができ、商品の複数払い出し防止効果を高めることができる。
【0059】
それでいて、下部ストッパーが特定位置から商品受止め位置に復帰揺動するときには、当り部材の牽制面がロック操作部材の移動経路から離脱して復帰牽制作用が解除されるため、突出支持位置にあった両突出部が待機位置側に復帰揺動し、商品受止め位置に復帰している下部ストッパーによって商品を確実に受止めることができる。
【0060】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1〜図9に示す自動販売機の商品払出装置は、断熱壁で囲繞されるキャビネットの庫内に、飲料缶や飲料瓶、ペットボトル等の複数の商品1を下方に払い出し可能な状態でほぼ上下方向に沿って横向き姿勢で積重ね収納する複数の収納搬送通路Sが区画形成されているとともに、各収納搬送通路Sの下部には、最下端に位置する商品1を受止め支持する下部支持手段Aと、最下端から二番目に位置する商品1を受止め支持する上部支持手段Bとが配設され、商品払出指令信号(販売指令信号)に基づいて最下端から二番目に位置する商品1を受止めながら最下端に位置する商品1を一つずつ払い出すように構成されている。
【0061】
前記収納搬送通路Sを形成する壁部2のうち、収納商品の長手方向(通路横幅方向)で相対向する一対の側板に取付けられる板金製の払出フレーム3に、下部支持手段A及び上部支持手段Bを組付けて、収納搬送通路Sが隣接する場合には背中合わせ状態で組付け可能な払出ユニットUが構成されている。
【0062】
前記下部支持手段Aには、最下端の商品1の受止め位置に対応する高さ位置又はその近くに位置する通路横幅方向に沿った第1横軸芯(揺動軸芯)X1周りでの上下揺動により、収納搬送通路Sに前下がりの緩傾斜姿勢で突出して最下端の商品1を受止め支持する商品受止め位置と商品1を自重で落下放出する放出位置とに切換え自在な下部ストッパー4と、この下部ストッパー4を商品受止め位置に復帰付勢する弾性付勢体の一例である捻じりコイルバネ19とが備えられているとともに、下部ストッパー4を商品受止め位置でロックするロック機構Cが設けられている。
【0063】
前記上部支持手段Bには、商品1を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路Sから後退した待機位置とに揺動切換え自在な上部ストッパー6が突出支持するに際し、商品搬送通路S側に深く突出して径の小さな商品1を受け止め支持する第1突出部6Aと、それよりも商品搬送通路S側に浅く突出して径の大きな商品1を受け止め支持する第2突出部6Bとに分離して突出するように構成されている。
【0064】
つまり、前記上部支持手段Bには、商品搬送通路S側に浅く突出して径の大きな商品1を受止め支持する第2突出支持位置P2と収納搬送通路Sから後退した待機位置P3とに第2横軸芯(揺動軸芯)X2周りで揺動切換え自在な板金製の第2突出部6Bと、該第2突出部6Bと同軸芯X2周りでの揺動により、商品搬送通路S側に深く突出して径の小さな商品1を受止め支持する第1突出支持位置P1と収納搬送通路Sから後退した待機位置P3とに切換え自在な合成樹脂製の第1突出部6Aと、両突出部6A,6Bを突出支持位置P1,P2と待機位置P3とに切換え作動させる一つの駆動機構Dとが備えられているとともに、両突出部6A,6Bが待機位置P3から突出支持位置P1,P2に切換えられたとき、第1突出部6Aが第2突出部6Bの商品受止め部位の直近の下側を通してそれよりも前方に突出し、径の小さな商品1を受止め支持するように構成されている。
【0065】
また、前記駆動機構Dと両突出部6A,6Bとを結ぶ連係機構E中には、待機位置P3から第2突出支持位置P2に突出移動される第2突出部6Bと径の大きな商品1との当接により、第2突出部6Bを待機位置P3側へ押し返す力が生じたとき、その押し返し力を受止めてその押し返し力の駆動機構D側への伝達を阻止する押し返し阻止機構Fと、第2突出部6Bが第2突出支持位置P2に到達するまでは、両突出部6A,6Bを一体的に揺動させ、かつ、第2突出部6Bが第2突出支持位置P2に到達した以降は、第1突出部6Aのみを第2突出部6Bの商品受止め部位の直近の下側を通して第1突出支持位置P1に揺動突出させる段階作動機構Gとが設けられているとともに、前記第2突出部6B及び第1突出部6Aの揺動軸芯である第2横軸芯X2が、下部ストッパー4の揺動軸芯である第1横軸芯X1の直上方位置又はその近傍に配置されている。
【0066】
前記払出フレーム3の収納搬送通路Sに臨む正面上半部には、図1〜図3に示すように、収納搬送通路Sの一部を形成するガイド壁面3aが形成され、正面下半部には、格納位置に切換えられる両突出部6A,6B、及び、下部ストッパー4を商品受止め位置と放出位置とに切換え自在に支持するリンク機構Hが入り込む矩形状の開口3bが形成されているとともに、払出フレーム3の背面における上半部の左右一側部には、駆動機構Dの一例で、ロック機構Cのロック解除作動及び待機位置P3にある両突出部6A,6Bの突出支持位置P1,P2への切換え作動を司るソレノイド7が、それのプランジャー8を下方に向けた縦向き姿勢で取付けられている。
【0067】
また、図3に示すように、前記払出フレーム3の外周縁の特定箇所には、通路横幅方向で相対向する一対の側板部3cと、上下方向で相対向する天板部3d及び底板部3eとが背面側に向って折曲げ形成されているとともに、払出フレーム3の開口3bの周縁には、通路横幅方向で相対向する一対の第1取付け板片3fと、上下方向で相対向する一対の第2取付け板片3gとが背面側に向って折曲げ形成され、更に、両第2取付け板片3gの通路横幅方向の中央位置近傍箇所には、合成樹脂製のガイド部材9を縦向き姿勢で脱着自在に保持する係止片3hが一体形成されている。
【0068】
次に、前記下部ストッパー4及びリンク機構Hについて詳述すると、図1〜図4に示すように、払出フレーム3の両第1取付け板片3fの上下中間部とガイド部材9の上下中間部とに亘って、下部ストッパー4の揺動基端部に形成されたボス部4Aを第1横軸芯X1周りで回動自在に支承する第1支軸13が横架されているとともに、一方の第1取付け板片3fの下端部とガイド部材9の下端部とに亘って、リンク機構Hの一方の構成部材である下側支持リンク14の下端部に形成されたボス部14Aを第1横軸芯X1と平行な横軸芯周りで回動自在に支承する第2支軸15が横架され、更に、前記下部ストッパー4の通路幅方向の中間位置で、かつ、通路横幅方向の二箇所に打ち出し形成された軸受け部4Bには、リンク機構Hの他方の構成部材である上側支持リンク16の上端部に形成されたボス部16Aを第1横軸芯X1と平行な横軸芯周りで回動自在に支承する第3支軸17が横架されている。
【0069】
また、上側支持リンク16の下端部に形成されたボス部16Bと下側支持リンク14の上端部に形成されたボス部14Bとが、第1横軸芯X1と平行な連結軸18を介して相対揺動自在に枢支連結されているとともに、上側支持リンク16の下端部中央位置と下側支持リンク14の上端部中央位置との相対向する部位には、ロック機構Cがロック状態にある状態で互いに揺動方向から当接することにより、商品荷重に抗して下部ストッパー4を受止め位置に維持する連係板部16C,14Dが一体形成され、更に、第1支軸13には、下部ストッパー4を収納搬送通路S側に突出した受止め位置に弾性力で復帰付勢する捻じりコイルバネ19が、それの両端部を下部ストッパー4の下面と一方の第1取付け板片3fとに係合させた状態で外套装着されている。
【0070】
前記ロック機構Cについて詳述すると、図1〜図4に示すように、一方の第1取付け板片3fの下方側部位に形成された上下方向に沿う長孔状の下側ガイド部20と、ガイド部材9の下方側部位に形成された上下方向に沿う長孔状の下側ガイド部21とに亘って、下側支持リンク14の背面の通路横幅方向両側に突設された当り部22Aに当接して、下側支持リンク14の起立側への揺動を阻止する、換言すれば、商品受止め位置にある下部ストッパー4の放出位置側への揺動を阻止するロック位置と、当り部22Aの揺動領域から上方に移動して、下側支持リンク14の起立側への揺動、換言すれば、商品受止め位置にある下部ストッパー4の放出位置側への揺動を許容するロック解除位置に切換え移動自在なロック操作部材の一例であるロック軸23が架設されている。
【0071】
また、ソレノイド7のプランジャー8に連動して上下方向に往復移動する駆動力伝達リンク24の下端部には、ロック軸23の軸芯方向中央部に係合することにより、ソレノイド7の電磁吸着による駆動力伝達リンク24の上方への往行移動に連動して、ロック位置にあるロック軸23をロック解除位置に上昇移動させる連係部24Aが折曲げ形成されているとともに、ロック軸23と第2取付け板片3gとに亘って、ソレノイド7が消磁されたとき、ロック解除位置にあったロック軸23をロック位置に強制復帰させるための弾性付勢体の一例である引張コイルスプリング25が張設されている。
【0072】
前記両当り部22Aは、ロック軸23に対して揺動自在に外嵌装着可能なボス部22Bを備えた合成樹脂製の当り部材22に一体形成されているとともに、両当り部22Aの上部には、下側支持リンク14に形成された係止孔14Cに対して揺動方向から係合して、当り部材22と下側支持リンク14とを一体的に揺動させるための係止爪22Cが一体形成されている。
【0073】
前記上部支持手段Bについて詳述すると、図1〜図3、図5に示すように、払出フレーム3の両第1取付け板片3fの上下中間部とガイド部材9の上下中間部とに亘って、第2突出部6Bに対して第1突出部6Aが収納搬送通路S側に位置する状態で、第1突出部6Aの揺動基端部に形成したボス部6a及び第2突出部6Bの揺動基端部に形成したボス部6bを第2横軸芯X2周りで回動自在に支承する第4支持軸30が架設され、この第4支持軸30には、第1突出部6A及びこれを介して第2突出部6Bを待機位置P3側に復帰付勢する弾性付勢体の一例である捻じりコイルバネ31が、それの両端部を第1突出部6Aと他方の第1取付け板片3fとに係合させた状態で外套装着されている。
【0074】
前記第2突出部6Bは板金製で、それの商品受止め部は、先端部分を収納搬送通路S側に向って折り曲げられた通路横幅方向で連続する前側受止め片6cと、それの近傍の複数箇所を収納搬送通路Sとは反対側に向って切り起こされた通路横幅方向で断続する後側受止め片6dとから構成されているとともに、両突出部6A,6Bが待機位置P3に復帰したとき、前側受止め片6cによって形成される第2突出部6Bの凹部内に、合成樹脂製の第1突出部6Aの略全体が揺動方向から入り込んで重合するように構成されている。
【0075】
前記第1突出部6Aの先端部分は中間部分よりも厚肉に形成されていて、揺動方向で幅広な先端面6eをもって商品受止め部が構成されている。
【0076】
前記ソレノイド7と両突出部6A,6Bとを結ぶ連係機構Eは、図3、図5に示すように、ソレノイド7に連動して上下方向に往復移動する駆動力伝達リンク24と、これと第2突出部6Bの上下中間部とを枢支連結し、かつ、駆動力伝達リンク24の上方への往行移動に連動して両突出部6A,6Bを突出支持位置P1,P2に突出揺動させる板金製の中継リンク32と、第1突出部6Aを待機位置P3側に復帰付勢する捻じりコイルバネ31とから構成されている。
【0077】
具体的には、一方の第1取付け板片3fの上下中間部位に形成された上下方向に沿う長孔状の上側ガイド部33と、ガイド部材9の上下中間部位に形成された上下方向に沿う長溝状の上側ガイド部34とに亘って、中継リンク32の一端部にカール形成された円筒状のボス部32Aを第2横軸芯X2と平行な横軸芯周りで回動自在に支承する第1枢支連結軸35が横架されているとともに、第2突出部6Bに切り起こし形成された一対の軸受け片6fに亘って、中継リンク32の中間部に切り起こし形成された一対の軸受け片32Bを第2横軸芯X2と平行な横軸芯周りで回動自在に支承する第2枢支連結軸36が横架され、更に、駆動力伝達リンク24の上下中間部には、第1枢支連結軸35が挿通される貫通孔24aを備えた一対の連係部24Bが折り曲げ形成されている。
【0078】
前記段階作動機構Gは、駆動力伝達リンク24と中継リンク32とを枢支連結する第1枢支連結軸35を上下方向に移動案内する上側ガイド部33,34の上側部分を、第2突出部6Bが第2突出支持位置P2に到達したとき、第2突出部6Bと中継リンク32との第2枢支連結軸36を中心として第1枢支連結軸35を移動案内する円弧状ガイド部分33a,34aに形成するとともに、前記中継リンク32には、円弧状ガイド部分33a,34aに沿っての中継リンク32の揺動に連れて、第2突出支持位置P2に到達した第2突出部6Bに対して第1突出部6Aを第1突出支持位置P1に押圧揺動させるべく、第2突出部6Bに切欠き形成されている一対の開口6gを通して第1突出部6Aの背面に形成された三角形状の受け部6hを押圧する弧状の押圧部32Cが一体形成されている。
【0079】
前記押し返し阻止機構Fは、第2突出支持位置P2にある第2突出部6Bと駆動力伝達リンク24との間において略水平方向に沿った姿勢で突っ張り状態にある中継リンク32をもって構成されていて、第2突出支持位置P2にある第2突出部6Bの商品受け部に径の大きな商品1が受止められたとき、その受止めに連れて生じた押し返し力を中継リンク32で逆向きの抗力に変換してその押し返し力による第2突出部6B及び駆動機構Dの逆動を阻止し、また、その押し返し力を中継リンク32で受止めてその押し返し力の駆動機構Dへの伝達そのものを阻止する。
【0080】
また、第1突出支持位置P1にある第1突出部6Aの商品受け部に径の小さな商品1が受止められたとき、第1突出部6Aの受け部6hと中継リンク32の押圧部32Cとの当接箇所を介して中継リンク32に逆動方向の押し返し力が作用するが、第1突出部6Aの商品受け部に受止められる商品1の質量は小さく、しかも、第1突出部6Aが第1突出支持位置P1に揺動突出した状態では、図8に示すように、駆動力伝達リンク24と中継リンク32との第1枢支連結軸35が上側ガイド部33,34の最上端位置に到達していて、ソレノイド7が完全に吸着された最も電磁吸着力が強い状態にあるため、中継リンク32が逆動することはなく、第1突出部6Aは第1突出支持位置P1に維持される。
【0081】
また、第2突出支持位置P2にある第2突出部6Bに対して、第1突出部6Aが第1突出支持位置P1側に突出揺動する過程において、第1突出部6Aの商品受け部に径の小さな商品1が受止められた場合でも、駆動力伝達リンク24と中継リンク32との第1枢支連結軸35が、上側ガイド部33,34の円弧状ガイド部分33a,34a内に移入していて、中継リンク32が、第2突出支持位置P2にある第2突出部6Bと駆動力伝達リンク24との間において略水平方向に沿った突っ張り状態にあり、かつ、ソレノイド7の電磁吸着力が最大電磁吸着力に近づいているから、中継リンク32が逆動することはない。
【0082】
前記収納搬送通路Sを形成する壁部2のうち、突出支持位置P1,P2にある両突出部6A,6Bの商品受け部に対向する部位には、商品1を両突出部6A,6Bの商品受け部側に寄せ案内する三角状のガイド突起37が収納搬送通路S側に膨出形成され、このガイド突起37と待機位置P3にある両突出部6A,6Bの商品受け部との間の通路幅は、外径の最も大きな最大商品(例えば、直径が69.5mmのペットボトル)1が通過可能な間隔に構成されているとともに、外径の最も小さな最小商品(例えば、直径が46.8mmの細缶商品)1の場合では、ガイド突起37と突出支持位置P1にある第1突出部6Aの商品受け部とで受止め支持するように構成されている。
【0083】
次に、上述の如く構成された商品払出装置の払出作動について説明する。
先ず、払出指令信号(販売指令信号)が出力されていない待機状態では、図6に示すように、下部ストッパー4はロック機構Cによって商品受止め位置にロックされているとともに、上部ストッパー6を構成する両突出部6A,6Bは、払出フレーム3の格納空間内の待機位置P3に格納されている。
【0084】
このとき、前側受止め片6cによって形成される第2突出部6Bの凹部内に、第1突出部6Aの略全体が揺動方向から入り込んで重合するから、その重合する分だけ両突出部6A,6Bの揺動方向での格納スペースが少なくて済み、商品払出装置の薄肉化を図ることができる。
【0085】
次に、払出指令信号(販売指令信号)が出力されると、図7に示すように、通電によるソレノイド7の電磁吸着作用により駆動力伝達リンク24が上方に往行移動され、それに連動して、ロック位置にあるロック軸23が第1取付け板片3fの下側ガイド部20とガイド部材9の下側ガイド部21とに沿ってロック解除位置に上昇移動されると同時に、駆動力伝達リンク24と中継リンク32との第1枢支連結軸35が、第1取付け板片3fの上側ガイド部33とガイド部材9の上側ガイド部34とに沿って上昇移動される。
【0086】
前記ロック軸23がロック解除位置に上昇移動されると、上側支持リング16と下側支持リンク14とが連結軸18周りで相対近接揺動できるため、商品受止め位置にある下部ストッパー4が、最下端商品1の荷重を受けて放出位置に揺動し、最下端商品1が自重で下方に払い出される。
【0087】
前記駆動力伝達リンク24と中継リンク32との第1枢支連結軸35が、上側ガイド部33,34の直線ガイド部分33b,34bの上端に到達すると、待機位置P3にあった両突出部6A,6Bが収納搬送通路Sの第2突出支持位置P2に一体的に突出揺動し、更に、第1枢支連結軸35が上側ガイド部33,34の円弧状ガイド部分33a,34aに移行すると、第2突出部6Bと中継リンク32との第2枢支連結軸36を中心として、中継リンク32が円弧状ガイド部分33a,34aに沿って揺動する。このとき、中継リンク32に形成された弧状の押圧部32Cで、第2突出部6Bに切欠き形成されている一対の開口6gを通して第1突出部6Aの背面側の受け部6hを押圧するため、第2突出部6Bは第2突出支持位置P2に維持されたまま、第1突出部6Aのみが第1突出支持位置P1に押圧揺動される。
【0088】
そして、収納予定商品1のうち、第2突出支持位置P2にある第2突出部6Bの商品受け部と壁部2のガイド突起37との間の通路幅よりも小なる外径の商品1が収納搬送通路Sに収納されている場合、最下端から二番目に位置する径の小さな商品1は、第1突出支持位置P1にある第1突出部6Aの商品受け部と壁部2のガイド突起37との間で受止め支持され、また、第2突出支持位置P2にある第2突出部6Bの商品受け部と壁部2のガイド突起37との間の通路幅よりも大なる外径の商品1が収納搬送通路Sに収納されている場合には、最下端から二番目に位置する径の大きな商品1は、第2突出支持位置P2にある第2突出部6Bの商品受け部と、壁部2のガイド突起37又はそれよりも上方に位置する壁面部分との間で受止め支持されるから、収納搬送通路Sの通路幅を商品1の大きさ(外径)に応じて調整するといった煩雑な人為操作を削減することができる。
【0089】
このとき、第2突出部6Bが第2突出支持位置P2に到達した以降においては、第2突出部6Bと駆動力伝達リンク24との間で中継リンク32が略水平方向に沿った姿勢で突っ張り状態となり、最下端から二番目に位置する径の大きな商品1を受止め支持させる際、その受止め対象商品1と第2突出部6Bの商品受け部との当接により第2突出部6Bを待機位置P3側へ押し返す大きな力が生じたとしても、押し返し阻止機構Fを構成する中継リンク32の突っ張り作用により、その押し返し力を中継リンク32で逆向きの抗力に変換してその押し返し力による第2突出部6B及び駆動機構Dの逆動を阻止し、また、その押し返し力を中継リンク32で受止めてその押し返し力の駆動機構Dへの伝達そのものを阻止することができる。
【0090】
また、図7に示すように、待機位置P3にあった両突出部6A,6Bが突出支持位置P1,P2に切換えられる途中において、両突出部6A,6Bの先端部が自重落下する最下端商品1の側面に当接した場合でも、この当接に伴って負荷が増大すると、ソレノイド7の特性により、その負荷が解消されるまで突出支持位置P1,P2への突出移動力を付与したまま両突出部6A,6Bが当接位置に一時的に維持され、最下端商品1の下方への払い出しに連れて両突出部6A,6Bが突出支持位置P1,P2に突出移動し、最下端から二番目の商品1を受け止め支持する。
【0091】
最下端商品1の払い出しが終了すると、図9に示すように、下部ストッパー4が放出位置から商品受止め位置に復帰し、それと同期した状態で先の通電開始時から一定時間後にソレノイド7への通電が切られると、ロック軸23と第2取付け板片3gとの間に張設された引張コイルスプリング25の戻し付勢力により、駆動力伝達リンク24が下方へ復行移動される。
【0092】
このとき、駆動力伝達リンク24と中継リンク32との第1枢支連結軸35が上側ガイド部33,34の円弧状ガイド部分33a,34aに沿って復行移動する際、第2突出部6Bは大径商品1を受止め可能な第2突出支持位置P2に維持されたまま、第1突出部6Aのみが捻じりコイルバネ31の復帰付勢力で第2突出部6B側に瞬時に復帰揺動し、更に、駆動力伝達リンク24と中継リンク32との第1枢支連結軸35が上側ガイド部33,34の直線ガイド部分33b,34bに沿って復行移動することにより、中継リンク32の突っ張り作用が解除され、捻じりコイルバネ31の復帰付勢力により両突出部6A,6Bが待機位置に復帰揺動される。
【0093】
従って、第2突出部6Bで受止められている径の大きな商品1を払い出す際、待機位置への切換え初期において、第1突出部6Aを第2突出部6B側に瞬時に復帰揺動させることができるから、第1突出部6Aを商品搬送通路S側に深く突出させながらも、商品1の払い出しを確実に行なうことができる。
【0094】
〔第2実施形態〕
図10、図11は、前記駆動機構Dと両突出部6A,6Bとを連係する連係機構E中に設けられる押し返し阻止機構Fの改良を示し、これは、駆動力伝達リンク24と中継リンク32とを枢支連結する第1枢支連結軸35を上下方向に移動案内する上側ガイド部33,34の周縁のうち、第2突出部6Bが第2突出支持位置P2にあるときに第1枢支連結軸35と相対向する部位に、径の大きな商品1との当接によって第2突出支持位置P2にある第2突出部6Bに待機位置P3側への押し返す力が生じたとき、第2突出支持位置P2にある第2突出部6Bと駆動力伝達リンク24との間で突っ張り状態となる中継リンク32の突っ張り方向から第1枢支連結軸35が係合する弧状の係合凹部40を窪み形成して構成されている。
【0095】
そして、下部支持手段Aの下部ストッパー4に受止め支持された最下端の商品1を払い出すとき、駆動機構Dによって駆動力伝達リンク24が上方に往行移動すると、これに連動する中継リンク32を介して両突出部6A,6Bが突出支持位置側に突出揺動され、第2突出部6Bが第2突出支持位置P2に到達した時点で、これと駆動力伝達リンク24との間で中継リンク32が略水平方向に沿った突っ張り状態となる。
【0096】
この状態で最下端から二番目に位置する径の大きな商品1を受止め支持させるとき、その受止め対象商品1と第2突出部6Bとの当接により該第2突出部6Bを待機位置P3側へ押し返す大きな力が生じても、上側ガイド部33,34の周縁に窪み形成された係合凹部40に対して、第2突出支持位置P2にある第2突出部6Bと駆動力伝達リンク24との間で突っ張り状態となる中継リンク32の突っ張り方向から第1枢支連結軸35が係合して、第2突出支持位置P2にある第2突出部6Bと駆動力伝達リンク24との間において中継リンク32が突っ張り状態に強力に維持されるため、その押し返し力を受止めてそれが駆動機構Dへ伝達されることを確実に阻止することができる。
【0097】
また、最下端商品1の払い出しが終了してソレノイド7への通電が切られると、ロック軸23と第2取付け板片3gとの間に張設された引張コイルスプリング25の戻し付勢力により、駆動力伝達リンク24が下方へ復行移動され、第1突出部6Aが捩じりコイルバネ31の復帰付勢力で第2突出部6B側に瞬時に復帰揺動されるとともに、第1枢支連結軸35が上側ガイド部33,34の周縁の一部に形成された係合凹部40から下方に引き出し移動されるに連れて中継リンク32の突っ張り作用が解除され、捩じりコイルバネ31の復帰付勢力によって第1突出部6A及び第2突出部6Bが待機位置に復帰揺動される。
【0098】
それ故に、駆動機構Dと両突出部6A,6Bとを連係する連係機構Eの中継リンク32を利用し、かつ、上側ガイド部33,34の周縁の一部に係合凹部40を形成するだけで済むから、第2突出支持位置P2に突出移動する第2突出部6Bと径の大きな商品1との当接に起因する押し返し力を受止めるための押し返し阻止機構Fを構造面及び製造コスト面で有利に製作することができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0099】
〔第3実施形態〕
図12〜図15は、前記第1突出部6Aの揺動基端部に形成したボス部6a及び第2突出部6Bの揺動基端部に形成したボス部6bを第2横軸芯X2周りで回動自在に支承する第4支持軸30に、下部支持手段Aの下部ストッパー4における商品受け面の揺動基端側において、商品1を下部ストッパー4の先端側に寄せる傾斜姿勢の寄せガイド面41Aを備えた寄せ部材41が、第2横軸芯X2周りで自由揺動自在に外嵌保持されているとともに、この寄せ部材41の寄せガイド面41Aのうち、通路横幅方向(第2横軸芯X2方向)中央部に位置するガイド面部分41aの傾斜角度が、通路横幅方向両側部に位置するガイド面部分41bの傾斜角度よりも大に構成されている。
【0100】
前記寄せ部材41は板金製で、それの通路横幅方向両端部には、第4支持軸30が相対回転自在に挿入される軸受け孔41cを備えたアーム部41Bが折曲げ形成されていて、第1突出部6Aのボス部6aと第2突出部6Bのボス部6bとの隣接端部間に挟み込んだ状態で、かつ、下部ストッパー4の揺動に追従揺動可能な遊嵌状態で第4支持軸30に組み付けられているとともに、中央ガイド面部分41aが両側部ガイド面部分41bに対して隆起する状態で折曲げ形成されている。
【0101】
そして、下部ストッパー4の基端側に片寄った状態で商品1が送出されてきても、下部ストッパー4の商品受け面の揺動基端側に当接している寄せ部材41の寄せガイド面41Aに沿って、商品1を下部ストッパー4の先端側に寄せ移動させることができるから、特に角ペットボトルにおいては、上部支持手段Bとの干渉を極力少なくして払い出し性能の向上を図ることができる。
【0102】
しかも、寄せ部材41の寄せガイド面41Aが通路横幅方向(揺動軸芯方向)の全域において同一の急傾斜角度に構成されている場合では、下部ストッパー4の放出位置への揺動に連れて寄せ部材41が収納搬送通路S側に大きく突出するため、重くて長い商品(例えば、500mlの角ペットボトルなど)の場合では払い出し作用上において殆ど問題にならなくても、軽くて短い商品(例えば、350mlの角ペットボトルなど)では払い出し抵抗になる度合いが大きくなる。
【0103】
しかし、本願発明では、図14に示すように、寄せ部材41の寄せガイド面41Aにおける中央ガイド面部分41aの傾斜角度が、両側部ガイド面部分41bの傾斜角度よりも大に構成されているので、軽くて短い商品1の場合では、図15に示すように、収納搬送通路S内の揺動軸芯方一側方に寄せた状態で収納される関係上、寄せガイド面41Aの急傾斜の中央ガイド面部分41aに接触する割合が少なくなり、中央ガイド面部分41aによる払い出し抵抗を軽減することができる。それでいて、重くて長い商品の場合では、寄せガイド面41Aの急傾斜の中央ガイド面部分41aと十分に接触するため、所期の寄せ効果を確実に発揮させることができる。
【0104】
尚、当該実施形態では、寄せガイド面41Aを備えた寄せ部材41を、下部ストッパー4の揺動に追従揺動する状態で第4支持軸30に組み付けたが、この寄せ部材41を、下部ストッパー4における商品受け面の揺動基端側に固着してもよく、更に、下部ストッパー4における商品受け面の揺動基端側部分に、急傾斜の中央ガイド面部分41aとそれよりも緩傾斜の両側部ガイド面部分41bとからなる寄せガイド面41Aを打ち出し形成してもよい。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0105】
〔第4実施形態〕
図16〜図18は、前記下部支持手段Aの改良を示し、板金製の下部ストッパー4の揺動基端部で、通路横幅方向(第1横軸芯X1方向)に適宜間隔を隔てた複数箇所(当該実施形態では4箇所)には、第1支軸13が第1横軸芯X1に沿って回動自在に挿入される筒状のボス部4Aがカール加工により形成されているとともに、下部ストッパー4の通路横幅方向の一半側で、揺動半径方向中央位置よりも先端側に偏位した部位の複数箇所(当該実施形態では4箇所)には、軸受け孔4aを貫通形成してある軸受け片4Cが折曲げ形成され、この下部ストッパー4の軸受け片4Cとリンク機構Hの構成部材である上側支持リンク16の上端部に形成された複数(当該実施形態では2個)のボス部16Aとが、第3支軸17を介して第1横軸芯X1回りで相対揺動自在に枢支連結され、更に、下部ストッパー4の先端部には、細径の商品1を受止め可能な山形状の商品当接部42が屈曲形成されている。
【0106】
下部支持手段Aのリンク機構Hを下部ストッパー4に対して通路横幅方向の一半側に配設することにより、隣接する両収納搬送通路Sの下部に、二個の払出ユニットUを背中合わせにして組付ける場合でも、下部支持手段Aのリンク機構H同士が干渉することがなく、二個の払出ユニットUの合計厚みを極力小さくすることができる。
【0107】
しかも、下部ストッパー4の商品受け面の先端部側に山形状の商品当接部42を屈曲形成することにより、図16に示すように、細径商品1の場合では、商品当接部42の頂部で細径商品1を受止めることにより、この商品当接部42の突出代だけ最下端から二番目に位置する商品1の受止め位置も高くなるため、最下端から二番目に位置する商品1が払い出し時に上部支持手段Bと干渉することを抑制することができる。
【0108】
更に、下部ストッパー4の他半側における剛性は、リンク機構Hが配設されている一半側よりも低くなるため、商品1の受止め時に撓み変形し易くなるが、当該実施形態では、図18に示すように、商品当接部42の通路横幅方向他半側に位置する一部の商品当接部分42aの高さが、商品受止め時の撓み変形量に相当する寸法だけ、通路横幅方向一半側に位置する一部の商品当接部分42bの高さよりも大に構成されている。
【0109】
そのため、商品当接部42の他半側商品当接部分42aでの撓み変形による影響を受け難くなり、最下端から二番目に位置する商品1と上部支持手段Bとの間隙を極力大きく確保して、最下端から二番目に位置する商品1が払い出し時に上部支持手段Bと干渉することを良好に抑制することができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0110】
〔第5実施形態〕
図19、図20は前記下部支持手段Aの改良を示し、払出フレーム3の矩形状開口3bの周縁で、かつ、通路横幅方向(第1横軸芯X方向)他半側の底辺と側辺に亘る部位には、下部ストッパー4のボス部4Aを支承する第1支軸13とガイド部材9とで区画形成される開口の主要部分を覆う防盗用邪魔板部43が一体的に折り曲げ形成されているとともに、防盗用邪魔板部43の上端部には、第1支軸13の通路横幅方向他半側の軸部のうち、下部ストッパー4の両ボス部4Aの隣接間を通して外部に露出する軸部分に対して収納搬送通路S側から係合する断面コの字状の係合部43aが折曲げ形成されている。
【0111】
また、第1支軸13の通路横幅方向他半側の軸部のうち、防盗用邪魔板部43の係合部43aの内側端面とこれに相対向する下部ストッパー4のボス部4Aの端面との隣接間を通して外部に露出する軸部分には、下部ストッパー4を収納搬送通路S側に突出した受止め位置に弾性力で復帰付勢する捻じりコイルバネ19のコイル部19aが外装されているとともに、下部ストッパー4の下面側には、捻じりコイルバネ19の一端部19bを掛止保持する三角形状の掛止部4b(図16,図17参照)が打ち出し形成され、更に、防盗用邪魔板部43の上側辺には、捻じりコイルバネ19の他端部19cを掛止保持するU字状のバネ引っ掛け部43bと、このバネ引っ掛け部43bに掛止された捻じりコイルバネ19の他端部19cが通路横幅方向に逃げ移動することを阻止する外れ止め片43cと、捻じりコイルバネ19の他端部19cの付根側を略回動中心として、該他端部19cを払出フレーム3の裏面側から表面側(収納搬送通路S側)に回しながらバネ引っ掛け部43bに掛止させるための通り道を現出する切欠き部43dが形成されている。
【0112】
そして、払出フレーム3に下部ストッパー4と捻じりコイルバネ19を組付ける際、捻じりコイルバネ19の一端部19bのみを下部ストッパー4の掛止部4bに掛け止め、払出フレーム3の両第1取付け板片3fに貫通形成された軸受け孔3jとガイド部材9に貫通形成された軸受け孔9aと下部ストッパー4のボス部4A及び捻じりコイルバネ19のコイル部19aとに亘って第1支軸13を挿通したのち、払出フレーム3の裏面側に位置する捻じりコイルバネ19の他端部19cを、防盗用邪魔板部43の切欠き部43dを通して表面側(収納搬送通路S側)に回しながらバネ引っ掛け部43bに掛止させる。
【0113】
そのため、下部ストッパー4と捻じりコイルバネ19とを第1支軸13で払出フレーム3に取付けるときには、捻じりコイルバネ19の弾性付勢力が付与されていないので、組付け作業を能率良く容易に行うことができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0114】
〔第6実施形態〕
図21〜図23は、駆動機構Dと両突出部6A,6Bとを連係する連係機構Eの改良を示し、ソレノイド7のプランジャー8に連動して上下方向に往復移動する板金製の駆動力伝達リンク24を逆向きTの字状に形成して、それの下端部における通路横幅方向での幅が、払出フレーム3の一方の第1取付け板片3fとガイド部材9との対向面間の間隔よりも少し小なる大きさに構成(図19参照)されているとともに、駆動力伝達リンク24の下端部の通路横幅方向両側部には、ロック機構Cのロック軸23を支承するための第1軸受け孔24Cを備えた第1軸受け片24Dが折曲げ形成され、更に、駆動力伝達リンク24の上下中間部の通路横幅方向両側部には、これと中継リンク32とを枢支連結する第1枢支連結軸35を支承するための第2軸受け孔24Eを備えた第2軸受け片24Fが折曲げ形成されている。
【0115】
また、第1軸受け片24Dの第1軸受け孔24Cが上下方向の長孔に形成されていて、図21に示すように、ソレノイド7が非通電状態にあるとき、第1軸受け孔24Cの下端縁とロック軸23との間に空隙(当該実施形態では1.3mm前後)が形成されている。
【0116】
そして、ソレノイド7の電磁吸着による駆動力伝達リンク24の上方への往行移動に連動して、当り部材22の両当り部22Aからロック軸23をロック解除位置に引き抜き移動させるとき、第1軸受け孔24Cの下端縁がロック軸23に当接するまでに一定の空走距離があるため、第1軸受け孔24Cの下端縁がロック軸23に当接したときに衝撃力が発生し、この衝撃力がソレノイド7の推力を増強する方向に働くため、比較的低い推力でもロック機構Cをロック解除作動させることができる。
【0117】
更に、第2軸受け片24Fの第2軸受け孔24Eが上下方向の長孔に形成されていて、図22に示すように、ソレノイド7が非通電状態にあるとき、第2軸受け孔24Eの下端縁と第1枢支連結軸35との間には、第1軸受け孔24Cの下端縁とロック軸23との間の空隙よりも大きな空隙が形成されている、換言すれば、第1軸受け孔24Cの下端縁がロック軸23に当接した状態において、第2軸受け孔24Eの下端縁と第1枢支連結軸35との間には、第1軸受け孔24Cの下端縁とロック軸23との間の空隙よりも大きな空隙(当該実施形態では3.2mm前後)が形成されているとともに、図23に示すように、当り部材22の両当り部22Aの揺動領域からロック軸23が外れた時点、又は、ロック軸23が両当り部22Aの揺動領域から外れて少し上昇した時点で、第2軸受け孔24Eの下端縁と第1枢支連結軸35とが当接するように構成されている。
【0118】
そして、ソレノイド7の電磁吸着による駆動力伝達リンク24の上方への往行移動に連動して、ロック機構Cのロック軸23をロック解除位置に上昇移動させるとともに、待機位置P3にある両突出部6A,6Bを突出支持位置P1,P2に切換え作動させるとき、ロック軸23が両当り部22Aの揺動領域から外れた時点、又は、ロック軸23が両当り部22Aの揺動領域から外れて少し上昇した時点で、第2軸受け孔24Eの下端縁が第1枢支連結軸35に当接するので、例えば、ロック機構Cがロック解除される前に、待機位置P3にある両突出部6A,6Bが突出支持位置P1,P2側に向かって突出移動するように構成してある場合のように、払出される最下端の商品1と両突出部6A,6Bとが干渉することを抑制することができる。
【0119】
また、駆動力伝達リンク24の下端部における通路横幅方向での幅を、払出フレーム3の一方の第1取付け板片3fとガイド部材9との対向面間の間隔よりも少し小なる大きさに構成することにより、ロック軸23の拗れが少なくなり、ロック機構Cのロック解除作動をスムーズに行うことができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0120】
〔第7実施形態〕
図24、図25は、下部ストッパー4を商品受止め位置でロックするロック機構Cの改良を示し、下部ストッパー4が商品受止め位置よりも手前で、かつ、商品1を受止め可能な特定位置P4に復帰揺動するまで、第2突出支持位置P2にある両突出部6A,6Bの待機位置P3側の復帰揺動を阻止し、下部ストッパー4が特定位置に復帰揺動したとき、第2突出支持位置P2にある両突出部6A,6Bの待機位置P3側の復帰揺動を許容する復帰牽制手段Jが設けられている。
【0121】
前記復帰牽制手段Jを構成するに、下側支持リンク14に係合連結されて第2支軸15周りで一体的に揺動する当り部材22の両当り部22Aの頂部には、下部ストッパー4が放出位置にあるとき、払出フレーム3の第1取付け板片3f及びガイド部材9に形成された下側ガイド部20,21に対して交差状態で横断する、換言すれば、両突出部6A,6Bの揺動に連動して上下方向に往復移動する駆動力伝達リンク24の下端部に設けられたロック軸(ロック操作部材の一例)23の移動経路途中に突出位置することにより、第2突出支持位置P2よりも第1突出支持位置P1側に位置する第1突出部6Aの待機位置P3側への戻り移動をロック軸23との当接によって阻止する第1牽制面45が形成されているとともに、それに連続する下側部分には、下部ストッパー4が商品受止め位置よりも設定揺動角度θ(当該実施形態では約22度)手前の特定位置P4に復帰揺動するまで、ロック軸23の移動経路途中に突出位置することにより、第2突出支持位置P2にある両突出部6A,6Bの待機位置P3側への戻り移動をロック軸23との当接によって阻止する第2牽制面46が形成され、更に、この第2牽制面46に連なる下半部分には、下部ストッパー4が商品受止め位置に復帰揺動したとき、ロック軸23の移動経路から離脱して、ロック軸23の下降移動を許容する、換言すれば、第2突出支持位置P2にある両突出部6A,6Bの待機位置P3側の復帰揺動を許容すると同時、ロック軸23との当接によって下部ストッパー4を商品受止め位置に維持(ロック)する牽制解除面47が形成されている。
【0122】
そして、最下端に位置する商品1の払い出しに時間が掛かり、下部ストッパー4の商品受止め位置への復帰作動が遅れても、復帰牽制手段Jを構成する第2牽制面46による牽制作用によって、下部ストッパー4が商品受止め位置よりも手前で、かつ、商品1を受止め可能な特定位置P4に復帰揺動するまでは、両突出部6A,6Bが第2突出支持位置P2に維持されているので、商品1の複数払い出しを防止することができる。
【0123】
それでいて、下部ストッパー4が特定位置P4に復帰揺動したときには、復帰牽制手段Jを構成する第2牽制面46による牽制作用が解除されるため、第2突出支持位置P2にあった両突出部6A,6Bが待機位置側に復帰揺動し、商品受止め位置に復帰している下部ストッパー4によって商品1を確実に受止めることができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0124】
〔第8実施形態〕
図26、図27は、下部ストッパー4が商品受止め位置よりも手前で、かつ、商品1を受止め可能な特定位置P4に復帰揺動するまで、第2突出支持位置P2にある両突出部6A,6Bの待機位置P3側の復帰揺動を阻止し、下部ストッパー4が特定位置に復帰揺動したとき、第2突出支持位置P2にある両突出部6A,6Bの待機位置P3側の復帰揺動を許容する復帰牽制手段Jの改良を示す。
【0125】
前記復帰牽制手段Jを構成するに、下側支持リンク14に連係して第2支軸15周りで揺動する当り部材22の両当り部22Aの上側部に、下部ストッパー4が放出位置にあり、第1突出部6Aが第1突出支持位置P1に位置するとき、両突出部6A,6Bの揺動に連動して上下方向に往復移動する駆動力伝達リンク24の下端部に設けられたロック軸(ロック操作部材の一例)23との当接により、図27での当り部材22の時計方向への倒れ込み揺動、つまり、収納搬送通路Sから離れる側への倒れ込み揺動を阻止するストッパー面44が形成され、このストッパー面44に連続する中間部分には、下部ストッパー4が商品受止め位置よりも設定揺動角度θ(当該実施形態では約14.9度)手前の特定位置P4に復帰揺動するまで、ロック軸23の移動経路途中に突出位置することにより、第2突出支持位置P2にある両突出部6A,6Bの待機位置P3側への戻り移動をロック軸23との当接によって阻止する第2牽制面46が形成されている。
【0126】
更に、第2牽制面46に連なる下半部分には、下部ストッパー4の特定位置P4から商品受止め位置への復帰揺動に連係して、後述の分離可動角度θ1を維持したまま当り部材22が収納搬送通路S側に突出揺動されたとき、下側支持リンク14に対して当り部材22のみを分離可動角度θ1だけ近接側に揺動さるカム面39と、下側支持リンク14と当り部材22とがそれらの隣接間に分離可動角度θ1が存在しない当接状態にあるとき、ロック軸23の下降移動を許容する、換言すれば、両突出部6A,6Bの待機位置P3側の復帰揺動を許容すると同時、ロック軸23との当接によって下部ストッパー4を商品受止め位置に維持(ロック)する牽制解除面47とが形成されているとともに、下側支持リンク14と当り部材22との連係部には、放出位置にある下部ストッパー4が特定位置P4に復帰揺動するとき、当り部材22の第2牽制面46をロック軸23の移動経路途中に突出維持したまま、下部ストッパー4を商品受止め位置に復帰付勢する弾性付勢体の一例で、下側支持リンク14と払出フレーム3に係止した状態で第2支軸15に外装される捩りコイルバネ19の付勢力で下側支持リンク14を含むリンク機構Hを先行揺動させる融通49が設けられている。
【0127】
この融通49は、当り部材22のボス部22Bから収納搬送通路S側に突出する状態で一体的に突出形成された連係突起48と当り部22Aとの間に形成されていて、それの分離可動角度θ1は、当該実施形態では10.8度に設定されている。
【0128】
そして、最下端に位置する商品1の払い出しに時間が掛かり、下部ストッパー4の商品受止め位置への復帰作動が遅れても、下部ストッパー4が商品受止め位置よりも手前で、かつ、商品1を受止め可能な特定位置P4に復帰揺動するまでは、リンク機構Hの下側支持リンク14に連係揺動する当り部材22の第2牽制面46がロック軸23の移動経路途中に突出位置し、両突出部6A,6Bに連動して上下方向に往復移動する駆動力伝達リンク24の下端側に設けられたロック軸23との当接により、第2突出支持位置P2にある両突出部6A,6Bの待機位置P3側への復帰揺動を阻止することができるので、商品1の複数払い出しを防止することができる。
【0129】
しかも、下側支持リンク14と当り部材22との連係部に設けた融通49により、放出位置にある下部ストッパー4が特定位置P4に復帰揺動するとき、当り部材22の第2牽制面46をロック軸23の移動経路途中に突出維持したまま、下側支持リンク14を含むリンク機構Hを捩りコイルバネ19の付勢力で先行揺動させることができるから、前述の第7実施形態のように、下側支持リンク14と当り部材22とが融通のない状態で一体的に連係されている場合に比して、下部ストッパー4が特定位置P4に復帰するまで当り部材22が復帰牽制状態に維持されている分だけ、第2突出支持位置P2にある両突出部6A,6Bの収納搬送通路S側への突出量を大きくすることができ、商品1の複数払い出し防止効果を高めることができる。
【0130】
それでいて、下部ストッパー4が特定位置P4から商品受止め位置に復帰揺動するときには、当り部材22の第2牽制面46がロック軸23の移動経路から離脱して復帰牽制作用が解除されるため、第2突出支持位置P2にあった両突出部6A,6Bが待機位置P3側に復帰揺動し、商品受止め位置に復帰している下部ストッパー4によって商品1を確実に受止めることができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0131】
〔第9実施形態〕
図28〜図34は、上部支持手段Bの上方位置において商品1の有無を検出する売切れ検出具Kの改良を示し、これは、二つ割り金型で成形された合成樹脂製の環状枠状の取付け台50と、収納搬送通路S内の商品1と接触可能な合成樹脂製のスイッチレバー51と、これを収納搬送通路S側に突出付勢するスプリングの一例である捻じりコイルバネ52と、スイッチレバー51の動作で売切れ状態を検出するマイクロスイッチ53とを主要構成として備え、取付け台50には、スイッチレバー51の揺動支点軸51Cを取付け台50の一方の開口側から脱着ならびに相対回転自在に係合保持する第1係合保持手段54と、マイクロスイッチ53を取付け台50の他方の開口側から脱着自在に係合保持する第2係合保持手段55と、捻じりコイルバネ52を脱着自在に係合保持する第3係合保持手段56とが設けられているとともに、取付け台50と払出フレーム3との相対向する部位には、払出フレーム3に対して取付け台50を収納搬送通路S側から脱着自在に係合保持する第4係合保持手段57が設けられている。
【0132】
前記取付け台50は、払出フレーム3に形成された取付け孔58に対して収納搬送通路S側から差し込み操作自在で、かつ、通路幅方向(第2横軸芯X2に対して直交する水平方向)で開口する縦長角筒状に成形されていて、通路横幅方向(第2横軸芯X2方向)で相対向する幅の異なる一対の側板部50A,50Bと天板部50C及び底板部50Dとから構成されている。
【0133】
スイッチレバー51は、取付け台50の横幅(通路横幅方向での幅)の約3倍に相当する寸法で正面視略正方形状に形成され、かつ、側面視においては略L字状に形成された感知板部51Aと、これの背面の通路横幅方向中心位置から一側方に少し偏位した部位に上方に突出する状態で一体形成される補強アーム部51Bとからなり、補強アーム部51Bの上側突出部分には、通路横幅方向の両側方に突出する揺動支点軸51Cと、マイクロスイッチ53のスイッチ片53aをON作動させる傾斜姿勢の押圧操作面51Dとが形成されている。
【0134】
第1係合保持手段54を構成するに、取付け台50の両側板部50A,50Bに、スイッチレバー51の揺動支点軸51Cが収納搬送通路S側の開口から脱着自在に係入する横向きU字状の軸受け部54Aが切欠き形成されているとともに、両側板部50A,50Bに亘って一体的に架設された補強板部50Eには、軸受け部54Aに移入操作される揺動支点軸51Cの下側周面部分との当接に連れて通過許容位置にまで下方に弾性変形可能で、かつ、揺動支点軸51Cが軸受け部54A内の所定支持位置に係入されたとき、該揺動支点軸51Cの下側周面部分に係合する抜止め用の係止爪54Bが片持ち状態で一体形成されている。
【0135】
第2係合保持手段55を構成するに、幅広の側板部50Aに、マイクロスイッチ53の係止孔53bに対して通路横幅方向から係脱自在で、かつ、マイクロスイッチ53の厚みの半分以下の短い円柱状の係止ピン55Aと、補強板部50Eとの間でマイクロスイッチ53を通路幅方向から挾持する第1係止片55Bとが一体形成されているとともに、幅狭な側板部50Bには、幅広の側板部50Aとの間でマイクロスイッチ53を通路幅方向から挾持する第2係止片55Cが一体形成されている。
【0136】
更に、第2係止片55Cの基端部分は、通路横幅方向での弾性変形量が大きくなるL字状に屈曲形成されていて、この第2係止片55Cの弾性変形により、係止ピン55A及び第1係止片55Bに対してマイクロスイッチ53を装着又は取り外すための動作空間を現出可能に構成されている。
【0137】
第3係合保持手段56を構成するに、取付け台50の両側板部50A,50Bに、捻じりコイルバネ52のコイル部52aを通路横幅方向から係合保持する円柱状のバネ受け突起56Aが一体形成されているとともに、幅広な側板部50Aには、捻じりコイルバネ52の一端部52bを掛止保持する引っ掛け部56Bが一体形成されているとともに、スイッチレバー51の補強アーム部51Bには、捻じりコイルバネ52の他端部52cを掛止保持する引っ掛け部56Cが形成されている。
【0138】
第4係合保持手段57を構成するに、取付け台50の天板部50Cに、払出フレーム3の天板部3dに形成された矩形状の係止孔57Aに対して下方から係合自在な第1係止突起57Bが一体形成されているとともに、取付け台50の両側板部50A,50Bの外面には、第1係止突起57Bが係止孔57A内の所定位置に係合したとき、払出フレーム3の取付け孔58の両側縁に折曲げ形成された係止板片57Cのうち、その先端縁に切欠き形成された係合凹部57Dに係合して、取付け台50の収納搬送通路S側及び下方側への抜け出し移動を阻止する第2係止突起57Eが形成されている。
【0139】
また、取付け台50の両側板部50A,50Bの下端部には、払出フレーム3のうち、取付け孔58の下端縁側において断面ハット状に屈曲形成された窪み状受け部57Hの表面に当接する当り部57Fが一体形成されているとともに、第1係止突起57Bが係止孔57A内の所定位置に係合したとき、スイッチレバー51の揺動支点軸51Cが払出フレーム3の取付け孔58の裏面側両側縁に当接するように構成され、更に、払出フレーム3の取付け孔58の両側縁には、第1係止突起57Bが係止孔57Aから下方に抜け出し移動した係合解除位置において、スイッチレバー51の揺動支点軸51Cの通路幅方向での抜き差し操作を許容する切欠き部57Gが形成されている。
【0140】
更に、係止板片57Cの係合凹部57Dに対する第2係止突起57Eの係脱操作は、取付け台50の両側板部50A,50Bの内方側への弾性変形によって許容するように構成されているとともに、取付け台50の天板部50C及び第1係止突起57Bには、払出フレーム3の取付け孔58及び切欠き部57Gに対して、売切れ検出具K全体を傾動させた姿勢で取付け台50及び揺動支点軸51Cを挿入して少し持ち上げた後、揺動支点軸51Cと払出フレーム3の裏面との当接箇所を支点として売切れ検出具Kの下方側を押し込み操作したとき、払出フレーム3の天板部3dの下面と摺接しながら押し込み案内する傾斜ガイド面57a,57bが形成されている。
【0141】
そして、売切れ検出具Kを払出フレーム3に組付ける場合には,図32に示すように、払出フレーム3の取付け孔58及び切欠き部57Gに対して、売切れ検出具K全体を傾動させた姿勢で取付け台50及び揺動支点軸51Cを挿入して少し持ち上げた後、揺動支点軸51Cと払出フレーム3の裏面との当接箇所を支点として売切れ検出具Kの下方側を押し込み操作すると、取付け台50の天板部50Cに形成された傾斜ガイド面57a及び第1係止突起57Bに形成された傾斜ガイド面57bが払出フレーム3の天板部3dの下面と摺接しながら押し込み案内される。
【0142】
この押し込み操作状態では、図33に示すように、第1係止突起57Bが係止孔57Aよりも下方の係合解除位置にあり、第2係止突起57Eも、両側板部50A,50Bの内方側への弾性変形によって払出フレーム3の係止板片57Cに乗り上げた状態にある。
【0143】
次に、図34に示すように、払出フレーム3に対して売切れ検出具Kを持ち上げ操作すると、第1係止突起57Bが係止孔57Aに係合すると同時に、第2係止突起57Eが払出フレーム3の係止板片57Cに形成された係合凹部57Dに係合し、更に、揺動支点軸51Cが払出フレーム3の裏面に当接するとともに、当り部57Fが窪み状受け部57Hの表面に当接するため、売切れ検出具Kが払出フレーム3に強固に取り付けられる。
【0144】
また、取付け台50の幅広側の側板部50Aの下端に対して外方に張り出す状態で直角に一体形成された取付け板部50Fには、マイクロスイッチ53から導出されたリード線53cをSの字状に挟み込み保持する状態で二つの挾持片59A,59Bが一体形成されているとともに、幅広側の側板部50Aの内面及び底板部50Dには、リード線53cを配線経路に沿って配線するためのガイド突起59C,59Dが一体形成されている。
【0145】
更に、当該実施形態では、売切れ検出具Kの取付け台50のみが払出フレーム3の取付け孔58に挿入され、スイッチレバー51の大きな感知板部51Aは収納搬送通路S側に常時突出位置するため、払出フレーム3に形成される取付け孔58を小さくすることができ、払出フレーム3の剛性を高めることができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0146】
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、一つの駆動機構Dで両突出部6A,6Bを突出支持位置P1,P2と待機位置P3とに切換え作動させるように構成したが、第1突出部6Aを突出支持位置P1と待機位置P3とに切換え作動させる駆動機構と、第2突出部6Bを突出支持位置P2と待機位置P3とに切換え作動させる駆動機構とを各別に設けてもよい。
【0147】
(2)上述の第1実施形態では、両突出部6A,6Bが待機位置P3に復帰したとき、前側受止め片6cによって形成される第2突出部6Bの凹部内に、第1突出部6Aの略全体が揺動方向から入り込んで重合するように構成したが、両突出部6A,6Bが待機位置P3にあるとき、両突出部6A,6Bの一部が揺動方向から互いに入り込んで重合するように構成してもよい。
【0148】
(3)駆動手段Dと両突出部6A,6Bとを結ぶ連係機構Eの具体的構造は前述の実施形態で示した構造に限らず種々の構成変更が可能であり、また、押し返し阻止機構Fとしても、少なくとも第2突出部6Bとの連係状態で往復動的に移動動作し、かつ、第2突出支持位置P2に突出移動した第2突出部6Bと最下端から二番目に位置する商品1との当接で第2突出部6Bを待機位置P3側に押し返す力が生じたとき、その押し返し力により非係止状態から係止状態に切り換わる係止手段を設けて実施してもよい。
【0149】
(4)上述の第1実施形態では、第2突出部6Bが第2突出支持位置P2に到達するまでは、両突出部6A,6Bを一体的に揺動させ、かつ、第2突出部6Bが第2突出支持位置P2に到達した以降は、第1突出部6Aのみを第2突出部6Bの直近の下側を通して第1突出支持位置P1に揺動突出させる段階作動機構Gを設けたが、両突出部6A,6Bがそれぞれの突出支持位置P1,P2に同時に到達するように突出作動させてもよい。
【0150】
(5)上述の第1実施形態では、両突出部6A,6Bを同一の揺動軸芯周りで揺動自在に構成したが、両突出部6A,6Bを互いに異なる揺動軸芯周りで揺動自在に構成してもよい。
【0151】
(6)上述の第4実施形態では、商品当接部42の通路横幅方向(第1横軸芯X方向)他半側に位置する一部の商品当接部分42aの高さを、商品受止め時の撓み変形量に相当する寸法だけ、通路横幅方向一半側に位置する一部の商品当接部分42bの高さよりも大に構成したが、商品当接部42の通路横幅方向の他半側全域に位置する商品当接部分42aの高さを、商品受止め時の撓み変形量に相当する寸法だけ、通路横幅方向一半側に位置する一部の商品当接部分42bの高さよりも大に構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明による自動販売機の商品払出装置の第1実施形態を示す一部切欠き側面図
【図2】上部支持手段の両突出部を突出支持位置に突出させたときの一部切欠き側面図
【図3】払出ユニットの背面図
【図4】下部支持手段の分解斜視図
【図5】上部支持手段の分解斜視図
【図6】待機状態での一部切欠き側面図
【図7】最下端商品の払い出し途中の一部切欠き側面図
【図8】上部支持手段で下端から二番目の商品を受止めたときの一部切欠き側面図
【図9】最下端商品の払い出しが終了したときの一部切欠き側面図
【図10】本願発明による自動販売機の商品払出装置の第2実施形態を示し、上部支持手段で下端から二番目の商品を受止めたときの側面図
【図11】上部支持手段の作動関係を示す分解説明図
【図12】本願発明による自動販売機の商品払出装置の第3実施形態を示し、待機状態での側面図
【図13】要部の拡大側面図
【図14】寄せ部材の斜視図
【図15】寄せ部材と商品との関係を示す説明図
【図16】本願発明による自動販売機の商品払出装置の第4実施形態を示す側面図
【図17】要部の拡大側面図
【図18】下部ストッパーの商品当接部と商品との関係を示す一部省略斜視図
【図19】本願発明による自動販売機の商品払出装置の第5実施形態を示す払出ユニットの背面図
【図20】払出ユニットの背面視での要部の拡大斜視図
【図21】本願発明による自動販売機の商品払出装置の第6実施形態を示し、上部支持手段の作動関係を示す分解説明図
【図22】上部支持手段の作動関係を示す分解説明図
【図23】上部支持手段の作動関係を示す分解説明図
【図24】本願発明による自動販売機の商品払出装置の第7実施形態を示す側面図
【図25】下部支持手段の要部の側面図
【図26】本願発明による自動販売機の商品払出装置の第8実施形態を示す側面図
【図27】下部支持手段の要部の側面図
【図28】本願発明による自動販売機の商品払出装置の第9実施形態を示し、売切れ検出
具の断面側面図
【図29】売切れ検出具の断面背面図
【図30】売切れ検出具と払出フレームの取付け孔との関係を示す一部切欠き分解背面図
【図31】売切れ検出具と払出フレームの取付け孔との関係を示す分解断面側面図
【図32】売切れ検出具の組付け時の断面側面図
【図33】売切れ検出具の組付け時の断面側面図
【図34】売切れ検出具の組付け時の断面側面図
【符号の説明】
A 下部支持手段
B 上部支持
C ロック機構
D 駆動機構
E 連係機構
F 押し返し阻止機構
G 段階作動機構
H リンク機構
J 復帰牽制手段
K 売切れ検出具
S 収納搬送通路
X1 揺動軸芯(第1横軸芯)
X2 揺動軸芯(第2横軸芯)
P1 突出支持位置(第1突出支持位置)
P2 突出支持位置(第2突出支持位置)
P3 待機位置
P4 特定位置
1 商品
4 下部ストッパー
6 ストッパー(上部ストッパー)
6A 第1突出部
6B 第2突出部
7 ソレノイド
14 下側支持リンク
19 弾性付勢体(捩りコイルバネ)
22 当り部材
23 ロック操作部材(ロック軸)
24 駆動力伝達リンク
31 弾性付勢体(捻じりコイルバネ)
32 中継リンク
32C 押圧部
33 ガイド部(上側ガイド部)
33a 円弧状ガイド部分
34 ガイド部(上側ガイド部)
34a 円弧状ガイド部分
35 第1枢支連結軸
36 第2枢支連結軸
40 係合凹部
41 寄せ部材
41A 寄せガイド面
41a 中央ガイド面部分
41b 側部ガイド面部分
42 商品当接部
42a 商品当接部分
42b 商品当接部分
46 牽制面(第2牽制面)
48 連係突起
49 融通
50 取付け台
51 スイッチレバー
52 スプリング(捻りコイルバネ)
53 マイクロスイッチ
54 第1係合保持手段
55 第2係合保持手段
56 第3係合保持手段
57 第4係合保持手段
58 取付け孔
Claims (16)
- 複数の商品を下方に払い出し可能な状態で積重ね収納する収納搬送通路の下部に、最下端に位置する商品を受止め支持する下部支持手段と、最下端から二番目に位置する商品を受止め支持する上部支持手段とを配設して、最下端から二番目に位置する商品を受止めながら最下端に位置する商品を一つずつ払い出すように構成してある自動販売機の商品払出装置であって、
前記上部支持手段は、商品を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに揺動切換え自在なストッパーが突出支持するに際し、商品搬送通路側に深く突出する第1突出部と浅く突出する第2突出部とに分離して突出する構成からなる自動販売機の商品払出装置。 - 複数の商品を下方に払い出し可能な状態で積重ね収納する収納搬送通路の下部に、最下端に位置する商品を受止め支持する下部支持手段と、最下端から二番目に位置する商品を受止め支持する上部支持手段とを配設して、最下端から二番目に位置する商品を受止めながら最下端に位置する商品を一つずつ払い出すように構成してある自動販売機の商品払出装置であって、
前記上部支持手段には、径の大きな商品を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに揺動切換え自在な第2突出部と、第2突出部の商品受止め部位の直近の下方位置において径の小さな商品を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに揺動切換え自在な第1突出部と、両突出部を突出支持位置と待機位置とに切換え作動させる駆動機構とが備えられているとともに、両突出部が待機位置から突出支持位置に切換えられたとき、第1突出部が第2突出部の直近の下側を通してそれよりも前方に突出し、径の小さな商品を受止め支持するように構成されている自動販売機の商品払出装置。 - 複数の商品を下方に払い出し可能な状態で積重ね収納する収納搬送通路の下部に、最下端に位置する商品を受止め支持する下部支持手段と、最下端から二番目に位置する商品を受止め支持する上部支持手段とを配設して、最下端から二番目に位置する商品を受止めながら最下端に位置する商品を一つずつ払い出すように構成してある自動販売機の商品払出装置であって、
前記上部支持手段には、径の大きな商品を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに揺動切換え自在な第2突出部と、該第2突出部と同軸芯周りでの揺動により、径の小さな商品を受止め支持する突出支持位置と収納搬送通路から後退した待機位置とに切換え自在な第1突出部と、両突出部を突出支持位置と待機位置とに切換え作動させる一つの駆動機構とが備えられているとともに、両突出部が待機位置から突出支持位置に切換えられたとき、第1突出部が第2突出部の商品受止め部位の直近の下側を通してそれよりも前方に突出し、径の小さな商品を受止め支持するように構成してある自動販売機の商品払出装置。 - 前記駆動機構と両突出部とを結ぶ連係機構中には、待機位置から突出支持位置に突出移動する第2突出部と径の大きな商品との当接により第2突出部を待機位置側へ押し返す力が生じたとき、その押し返し力を受止めてその押し返し力の駆動機構側への伝達を阻止する押し返し阻止機構が設けられている請求項1、2又は3記載の自動販売機の商品払出装置。
- 前記駆動機構と両突出部とを結ぶ連係機構中には、第2突出部が突出支持位置に到達するまでは、両突出部を一体的に揺動させ、かつ、第2突出部が突出支持位置に到達した以降は、第1突出部のみを第2突出部の直近の下側を通して突出支持位置に揺動させる段階作動機構が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動販売機の商品払出装置。
- 前記駆動機構は、ソレノイドの電磁吸着力により両突出部を待機位置から突出支持位置に突出移動させるように構成されているとともに、前記ソレノイドの電磁吸着作動に連動して、下部支持手段の下部ストッパーを商品受止め位置でロックするロック機構をロック解除作動させるように構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動販売機の商品払出装置。
- 前記第2突出部及び第1突出部の揺動軸芯が、下部支持手段の下部ストッパーの揺動軸芯の直上方位置又はその近傍に配置されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動販売機の商品払出装置。
- 前記第2突出部及び第1突出部が待機位置にあるとき、両突出部の少なくとも一部が揺動方向から互いに入り込んで重合するように構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動販売機の商品払出装置。
- 前記駆動機構と両突出部とを結ぶ連係機構に、駆動機構に連動して上下方向に往復移動する駆動力伝達リンクと、これと第2突出部の上下中間部とを枢支連結し、かつ、駆動力伝達リンクの上方への往行移動に連動して両突出部を突出支持位置に突出揺動させる中継リンクと、第1突出部を待機位置側に復帰付勢する弾性付勢体とが備えられているとともに、前記押し返し阻止機構が、突出支持位置にある第2突出部と駆動力伝達リンクとの間で突っ張り状態にある中継リンクをもって構成されている請求項4記載の自動販売機の商品払出装置。
- 前記駆動機構と両突出部とを結ぶ連係機構には、駆動機構に連動して上下方向に往復移動する駆動力伝達リンクと、これと第2突出部の上下中間部とを枢支連結し、かつ、駆動力伝達リンクの上方への往行移動に連動して両突出部を突出支持位置に突出揺動させる中継リンクと、第1突出部を待機位置側に復帰付勢する弾性付勢体とが備えられているとともに、前記段階作動機構が、駆動力伝達リンクと中継リンクとの第1枢支連結軸を上下方向に移動案内するガイド部の上側部分を、第2突出部が突出支持位置に到達したとき、第2突出部と中継リンクとの第2枢支連結軸を中心として第1枢支連結軸を移動案内する円弧状ガイド部分に形成するとともに、前記中継リンクに、円弧状ガイド部分に沿っての中継リンクの揺動に連れて、第2突出部に対して第1突出部を突出支持位置に押圧揺動させる押圧部を設けることにより構成されている請求項5記載の自動販売機の商品払出装置。
- 前記押し返し阻止機構が、駆動力伝達リンクと中継リンクとを枢支連結する第1枢支連結軸を上下方向に移動案内するガイド部の周縁に、径の大きな商品との当接によって突出支持位置にある第2突出部に待機位置側へ押し返す力が生じたとき、突出支持位置にある第2突出部と駆動力伝達リンクとの間で突っ張り状態となる中継リンクの突っ張り方向から第1枢支連結軸が係合する係合凹部を形成して構成されている請求項9記載の自動販売機の商品払出装置。
- 前記下部支持手段の下部ストッパーにおける商品受け面の揺動基端側に、商品を下部ストッパーの先端側に寄せる傾斜姿勢の寄せガイド面が形成されているとともに、この寄せガイド面の揺動軸芯方中央部の傾斜角度が、揺動軸芯方両側部の傾斜角度よりも大に構成されている請求項1〜11のいずれか1項に記載の自動販売機の商品払出装置。
- 前記下部支持手段の下部ストッパーを商品受止め位置と放出位置とに切換え自在に支持するリンク機構が、下部ストッパーに対して揺動軸芯方向の一半側に配設されているとともに、下部ストッパーの商品受け面の先端部側に山形状の商品当接部が屈曲形成され、この商品当接部の揺動軸芯方向他半側に位置する少なくとも一部の高さが、揺動軸芯方向一半側に位置する部分の高さよりも大に構成されている請求項1〜12のいずれか1項に記載の自動販売機の商品払出装置。
- 前記下部支持手段の下部ストッパーが商品受止め位置よりも手前で、かつ、商品を受止め可能な特定位置に復帰揺動するまで、突出支持位置にある両突出部の待機位置側の復帰揺動を阻止し、下部ストッパーが特定位置に復帰揺動したとき、突出支持位置にある両突出部の待機位置側の復帰揺動を許容する復帰牽制手段が設けられている請求項1〜13のいずれか1項に記載の自動販売機の商品払出装置。
- 前記上部支持手段の上方位置には、商品の有無を検出する売切れ検出具が設けられ、この売切れ検出具は、二つ割り金型で成形された環状枠状の取付け台と、スイッチレバーと、これを収納搬送通路側に突出付勢するスプリングと、スイッチレバーの動作で売切れ状態を検出するマイクロスイッチとを備え、取付け台には、スイッチレバーの揺動支点軸を取付け台の一方の開口側から脱着ならびに相対回転自在に係合保持する第1係合保持手段と、マイクロスイッチを取付け台の他方の開口側から脱着自在に係合保持する第2係合保持手段と、スプリングを脱着自在に係合保持する第3係合保持手段とが設けられているとともに、取付け台と払出フレームとの相対向する部位には、払出フレームに対して取付け台を収納搬送通路側から脱着自在に係合保持する第4係合保持手段が設けられている請求項1〜14のいずれか1項に記載の自動販売機の商品払出装置。
- 前記復帰牽制手段を構成するに、下部ストッパーを商品受止め位置でロックするロック機構の構成部材で、下部ストッパーを切換え揺動自在に支持するリンク機構の下側支持リンクに連係して揺動する当り部材には、放出位置にある下部ストッパーが特定位置に復帰揺動するまでは、両突出部に連動して上下方向に往復移動する駆動力伝達リンクの下端側に設けられたロック操作部材の移動経路途中に突出位置して、ロック操作部材との当接によって突出支持位置にある両突出部の待機位置側への復帰揺動を阻止する牽制面が形成されているとともに、下側支持リンクと当り部材との連係部には、放出位置にある下部ストッパーが特定位置に復帰揺動するとき、当り部材の牽制面をロック操作部材の移動経路途中に突出維持したまま、下部ストッパーを商品受止め位置に復帰付勢する弾性付勢体の付勢力で下側支持リンクを先行揺動させる融通が設けられている請求項14記載の自動販売機の商品払出装置。
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