JP2004006729A - 磁気記憶装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】書き込み配線のスイッチング電流が小さく、ばらつきの少ない磁気記憶装置を得ることを可能にする。
【解決手段】磁気抵抗効果素子20を形成する工程と、磁気抵抗効果素子を覆うように第1の絶縁膜30を形成する工程と、第1の絶縁膜を覆うように被覆膜32を形成する工程と、磁気抵抗効果素子の上面を露出させる工程と、磁気抵抗効果素子上に上部書き込み配線40を形成する工程と、被覆膜の一部または全部を除去することにより磁気抵抗効果素子の側部の第1の絶縁膜を露出させる工程と、上部書き込み配線の少なくとも側部を覆うととともに露出した第1の絶縁膜に接するようにヨーク構造部材48aを形成する工程と、を備えている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記憶装置の製造方法、特に記憶セル部に磁気抵抗効果素子を有する磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)とは、情報を記憶するセル部に磁気抵抗効果を持つ磁気抵抗効果素子を用いたメモリ装置であって、高速動作、大容量、不揮発性を特徴とする次世代のメモリ装置として注目されている。磁気抵抗効果とは、強磁性体に外部から磁場を印加すると強磁性体の磁化の向きに応じて電気抵抗が変化する現象である。こうした強磁性体の磁化の向きを情報の記録に用い、それに対応する電気抵抗の大小で情報を読み出すことによりメモリ装置(MRAM)として動作させることができる。
【0003】
近年、2つの強磁性層の間に絶縁層(トンネルバリア層)を挿入したサンドイッチ構造を含む強磁性トンネル接合において、トンネル磁気抵抗効果(以下、TMR効果ともいう)により20%以上の磁気抵抗変化率(MR比)が得られるようになったことをきっかけとして、トンネル磁気効果を利用した強磁性トンネル接合磁気抵抗効果素子(以下、TMR素子ともいう)を用いたMRAMが期待と注目を集めている。
【0004】
MRAMのメモリセルの磁気抵抗効果素子にTMR素子を用いる場合、トンネルバリア層を挟む二つの強磁性層のうち、一方に磁化の向きが変化しないように固定した磁化固着層を磁化基準層とし、もう一方に磁化の向きが反転しやすいようにした磁化自由層を記憶層とする。基準層と記憶層の磁化の向きが平行な状態と反平行な状態を2進情報の“0”と“1”に対応付けることで情報を記憶することができる。
【0005】
記録情報の書き込みは、TMR素子近傍に設けられた書き込み配線に電流を流して発生する誘導磁場により記憶層の磁化の向きを反転させることにより行う。また、記録情報の読み出しは、TMR効果による磁気抵抗変化分を検出することにより行う。従って記憶層にはTMR効果による磁気抵抗変化率(MR比)が大きく、磁化反転に必要な磁場すなわちスイッチング磁場が小さいほうが好ましい。
【0006】
これに対して、基準層の磁化は反転しにくくなるように磁化の向きを固定することが必要である。このため、基準層となる強磁性層に接するように反強磁性層を設けて交換結合力により磁化反転を起こりにくくするという構造が用いられている。このような構造はスピンバルブ型構造と呼ばれている。この構造においては、基準層の磁化の向きは磁場を印加しながら熱処理すること(磁化固着アニール)により決定される。
【0007】
ところで、上述したように記憶層の磁化反転は、書き込み配線に流した電流による誘導磁場を用いるため、記憶層のスイッチング磁場が大きいと書き込み配線に流す電流が大きくなり、消費電力が大きくなるという問題がある。これを解決するために、図12(a)に示すように、書き込み配線となる書き込みワード線10および書き込みビット線40の一方の書き込みビット線40を軟磁性材料からなるヨーク80で被覆し、書き込みビット線40から発生した誘導磁場をTMR素子20近傍で強めるというヨーク付きビット線40が提案されている。このようなヨーク付きビット線40では、ヨーク80の先端部と記憶層206との距離が近いほど記憶層206近傍に発生する磁場が強くなり、より小さな書き込み電流での記憶層の磁化反転が可能となる。なお、図12において、符号75は絶縁層を示している。
【0008】
従って、図12(b)に示すように、ヨーク80の先端をなるべく下方に伸ばした形にすることが好ましい(例えば、本出願人よって出願された特願2001−157484(特開2002−110938公報)参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、書き込みビット線40を形成する際、TMR素子20の位置に対して書き込みビット線40の位置がずれる可能性があり、通常そのずれを見込んで書き込みビット線40の幅をTMR素子20より大きくなるように設計する。
【0010】
また、図12(b)のようにTMR素子20の近傍までヨーク80を伸ばした構造では、ヨーク80とTMR素子20とが接触して電気的に短絡するおそれがあるため、その分の余裕も含めて書き込みビット線40の幅を大きくする必要がある。例えば、合わせ位置ずれを50nm、短絡防止のための余裕を50nmとすると、TMR素子20よりも両側に100nm大きくなるように書き込みビット線40の幅を設計すればよい。その結果、TMR素子20の記憶層206とヨーク80の先端との距離が少なくとも100nm離れることとなり、更に書き込みビット線40の位置ずれが起こると、この距離が最大150nmまで大きくなる。すなわち、記憶層206とヨーク80との距離が離れてなおかつ、その距離もばらつくこととなり、その結果書き込みビット線40に流すスイッチング電流そのものも低減できず、かつスイッチングに要する電流の大きさのばらつきが大きいということが問題となっている。
【0011】
本発明は、各記憶セルのスイッチングに要する電流のばらつきが少ない磁気記憶装置の製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様による磁気記憶装置の製造方法は、磁気抵抗効果素子を形成する工程と、前記磁気抵抗効果素子を覆うように第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜を覆うように被覆膜を形成する工程と、前記磁気抵抗効果素子の上面を露出させる工程と、前記磁気抵抗効果素子上に上部書き込み配線を形成する工程と、前記被覆膜の一部または全部を除去することにより前記磁気抵抗効果素子の側部の前記第1の絶縁膜を露出させる工程と、前記上部書き込み配線の少なくとも側部を覆うととともに露出した前記第1の絶縁膜に接するようにヨーク構造部材を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の第2の態様による磁気記憶装置の製造方法は、磁気抵抗効果素子を形成する工程と、前記磁気抵抗効果素子を覆うように第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜を覆うように被覆膜を形成する工程と、前記磁気抵抗効果素子上の前記被覆膜および第1の絶縁膜を除去することにより前記磁気抵抗効果素子の上面を露出させる工程と、前記磁気抵抗効果素子上に、前記磁気抵抗効果素子の上端と電気的に接続される上部書き込み配線を形成する工程と、前記被覆膜の一部または全部を除去することにより前記磁気抵抗効果素子の側部の前記第1の絶縁膜を露出させる工程と、前記上部書き込み配線を覆うととともに露出した前記第1の絶縁膜に接するようにヨーク構造部材を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の第3の態様による磁気記憶装置の製造方法は、半導体基板上に選択トランジスタを形成する工程と、下部書き込み配線を形成する工程と、前記下部書き込み配線上に、この下部書き込み配線と下端が電気的に接続する磁気抵抗効果素子を形成する工程と、前記磁気抵抗効果素子を覆うように第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜を覆うように被覆膜を形成する工程と、前記磁気抵抗効果素子上の前記被覆膜および第1の絶縁膜を除去することにより、前記磁気抵抗効果素子の上面を露出させる工程と、前記被覆膜の表面が前記磁気抵抗効果素子の上端よりも低くなるように前記被覆膜をエッチングする工程と、前記選択トランジスタのソースおよびドレインの一方と接続プラグを介して電気的に接続されるとともに前記磁気抵抗効果素子の上端と電気的に接続される接続配線を形成する工程と、前記接続配線を覆うように層間絶縁膜となる第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜上に、前記接続配線を覆うように前記下部書き込み配線と交差する上部書き込み配線を形成する工程と、前記第2の絶縁膜を部分的に除去して前記上部書き込み配線の下および前記接続配線の周囲に前記第2の絶縁膜を残置する工程と、前記被覆膜の一部または全部を除去することにより前記磁気抵抗効果素子の側部の前記第1の絶縁膜を露出させる工程と、前記上部書き込み配線を覆うととともに露出した前記第1の絶縁膜に接するようにヨーク構造部材を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0016】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による磁気記憶装置の製造方法を、図1(a)乃至図3(c)を参照して説明する。図1(a)乃至図2(b)は、第1実施形態による磁気記憶装置の製造方法によって製造される記憶セル部分近傍の製造工程を示す断面図である。この実施形態によって製造される磁気記憶装置は、図3(a)に示すように、交差した2つの書き込み配線、すなわちワード線10とビット線40との間に、それぞれの書き込み配線に電気的に接続するようにTMR素子20が配置された単純マトリックス型アーキテクチャとなっている。このアーキテクチャは、各記憶セルにはTMR素子20のみが設けられ、記憶セルを選択する選択用セルトランジスタが設けられていないため、高密度化に優れている。
【0017】
第1実施形態による磁気記憶装置の製造方法によって製造される記憶セル近傍は以下のように形成される。まず、図1(a)に示すように、書き込みワード線10を形成し、続いてこの書き込みワード線10上にTMR素子20を形成する。書き込みワード線10に用いる材料としてはAl、Al−Cu、Cu、Ag等が考えられる。本実施形態では書き込みワード線10は、材料としてCuが用いられダマシン法で形成される。さらに、この書き込みワード線10は、図3(c)に示すように、NiFeからなる強磁性体膜14で被覆されたヨーク付き配線となっており、書き込みワード線10と強磁性体膜14との間にはCoFeからなるバリアメタル12が挿入され強磁性体膜14の外側にTiNからなる膜(図示せず)が設けられている。
【0018】
TMR素子20は高真空スパッタリング法により形成されたTMR積層膜構造を所定の形状にエッチング加工することにより作製したものであり、そのTMR積層膜構造は、図9に示すようにトンネル接合部205、207を2重に具備する強磁性2重トンネル接合素子である。すなわち、TMR積層膜構造は、Taからなる下部配線接続層201、Ruからなるバッファー層202、Ir−Mnからなる第1反強磁性層203、CoFeからなる第1磁化固着層204、Alからなる第1トンネルバリア層205、厚さ2nmのCoFeNiからなる記憶層206、Alからなる第2トンネルバリア層207、CoFeからなる第2磁化固着層208、Ir−Mnからなる第2反強磁性層209、Ruからなるエッチングストップ層兼表面保護層210、Taからなるエッチングマスク兼上部接続層211となっている。
【0019】
次に、再び図1(a)に戻り、TMR素子20を覆うように膜厚が50nmの例えばSiNx(窒化シリコン)からなる絶縁膜30としてを形成し、さらにこの絶縁膜30を覆うように膜厚が200nmの例えばSiOx(酸化シリコン)からなる被覆膜32を形成する。なお、図1(a)乃至図2(b)ではTMR積層構造20のうち記憶層206のみを象徴的に示し、他の積層構造の詳細は簡略化して示してある。
【0020】
次に、図1(b)に示すように、TMR素子20の上部接続層27が露出するように、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて、被覆膜32および絶縁膜30を除去して平坦化を行う。この結果、被覆膜32aがTMR素子20の周囲に埋め込まれる。なお、CMPの代わりにエッチバック法を行っても良い。
【0021】
次に、書き込みビット線40をTMR素子20の上部接続層と接続するように形成するとともに書き込みビット線40の最上層に例えばNiFeからなる膜45を積層する。なお、書き込みビット線40およびNiFe膜45は、書き込みビット線40となる配線材料膜およびこの配線材料膜上にNiFe膜を積層し、パターニングすることにより形成する。その後、図1(c)に示すように、書き込みビット線40およびNiFe膜45をマスクとして、TMR素子20の側部のSiNxからなる絶縁膜30が露出するようにSiOxからなる被覆膜32をエッチング除去する。そのエッチング方法としては、例えば、CFによるRIE(Reactive Ion Etching)法を用い、その後に希釈HF溶液を用いるもの等が考えられる。このエッチングが終了した状態を図1(c)に示す。この状態において、書き込みビット線40が絶縁膜30に覆われたTMR素子20より大きい場合、図1(c)に示すようにTMR素子横の書き込みビット線40の下に空隙46が形成されることとなる。また、このとき、図3(c)に示すように、書き込みビット線40の下のTMR素子20を除いた領域、すなわち書き込みビット線40が延びる方法に沿って隣接するTMR素子20の間の領域46aにSiOxからなる被覆膜32aが残っていてもかまわない。これは、隣接するTMR素子20の間の領域46aを完全に空洞化させるのではなく、残っている被覆膜32aが書き込みビット線40の下支えとなるようにするためである。
【0022】
なお、本実施形態においては、書き込みビット線40はTMR素子20よりも幅が広くなるように、すなわち、TMR素子20の上面を覆うように形成されているので、製造プロセス上、TMR素子20の上面にダメージを与えない。
【0023】
次に、図2(a)に示すように、書き込みビット線40およびTMR素子20の側壁となっている絶縁膜30を覆うように、例えばNiFeからなる強磁性体膜48を形成する。この時、図1(c)で書き込みビット線40の下側に形成されていた空隙46を埋めるように強磁性体膜48が堆積されている。このような形状に形成できる方法として、例えば、化学気相堆積法(CVD(Chemical Vapor Deposition)法)、メッキ法、原子層堆積法(ALD法)等がある。また、空隙46が小さい場合、すなわち、図1(c)における空隙46の幅がその高さの1/3程度より小さい場合、スパッタリング法を用いてもかまわない。
【0024】
次に、図2(b)に示すように、書き込みビット線40の周囲およびTMR素子20の側部の強磁性体膜48をイオンミリング等の異方性エッチングによりエッチバック除去し、ヨーク48aを形成する。
【0025】
なお、強磁性体膜48からなる単層だけでなく、強磁性体膜48の堆積前に非磁性金属である例えばTa、Ti、TiN、TaN、W、WN等のいずれかを先に堆積したバリアメタルを有する積層構造とすることも可能である。例えば、図4(a)に示すように、強磁性体膜48を形成する前に、非磁性金属膜47を形成し、その後、強磁性体膜48を形成し、強磁性体膜48をエッチバックしてヨーク48aを形成する(図4(b)参照)。すなわち、ヨーク構造部材はヨーク48aと非磁性金属膜47からなっている。この時、非磁性金属膜47と強磁性体膜48とを同一の堆積方法で形成する必要はなく、例えば、TiNからなる非磁性金属膜47をCVD法で形成し、NiFeからなる強磁性体膜48をメッキ法で形成してもよい。
【0026】
このようにして形成した磁気記憶装置では、TMR素子20の上部に形成された書き込みビット線40の合わせ位置がずれたとしても、ヨーク48aとTMR素子20との距離がSiNxからなる絶縁膜30の厚さで決まるため、図3(b)に示すように、どのTMR素子20においてもヨーク48aとの距離が一定でしかも50nmという非常に近い距離に形成される。このため、スイッチング電流のばらつきを半分に低減することができる。
【0027】
なお、上記実施形態において用いられるヨーク48aとなる強磁性体膜の材料は、NiFeであったが、Fe、Fe−Al合金、Fe−Si合金、センダストなどのFe−Si−Al合金、NiFe合金、Fe2O3合金を主成分とするソフトフェライト、Fe、Co、NiとB、Si、Pなどのアモルファス合金など、一般の高透磁率材料が適切であり、比透磁率が10より大きいことが好ましい。
【0028】
なお、本実施形態においては、書き込み配線40の上面にNiFeからなるヨーク膜45が形成されていたが、NiFeの代わりに他の強磁性体材料で形成しても良い。また、ヨーク膜45は形成しなくても良い。この場合、書き込み配線40の側部にのみヨーク48aが形成される。また、膜45はヨーク材料の代わりに絶縁材料で形成しても良い。
【0029】
なお、本実施形態においては、書き込みワード線10および書き込みワード線40は、読み出し配線を兼ねている。
【0030】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による磁気記憶装置の製造方法を、図5(a)乃至図7(b)を参照して説明する。図5(a)乃至図7(b)は、第2実施形態の製造方法によって製造される磁気記憶装置の記憶セル部分近傍の製造工程を示す工程断面図である。この実施形態によって製造される磁気記憶装置は、図8(a)、(b)、(c)に示すように、交差した2つの書き込み配線、すなわちワード線10とビット線40との間に、1個の記憶セル部が設けられ、この記憶セル部は、1個の選択トランジスタと1個のTMR素子20から構成される1トランジスタ−1TMRセル型アーキテクチャとなっている。この記憶セル部には選択トランジスタが設けられているため、記憶セルにアクセスするアクセス時間が短く、高速アクセス動作が可能である。TMR素子20の一端は書き込みワード線10に接続され、他端はセル内のローカル配線36および接続プラグ60を介して選択トランジスタ66のドレイン66bに接続された構成となっている。選択トランジスタ66のゲート66aはこの記憶セルからデータを読み出すために使用される。また、書き込みビット線40は、セル内ローカル配線36上に絶縁膜(図示せず)を介して設けられ、ヨーク50によって覆われている。また、書き込みワード線10もヨーク16によって覆われている。
【0031】
この第2実施形態の製造方法によって製造される磁気記憶装置の記憶セル部は、以下のように形成される。まず、図5(a)に示すように、NiFeからなるヨーク(図示せず)で被覆されたCuからなる書き込みワード線10を形成し、続いてこの書き込みワード線10上にTMR素子20を形成する。この書き込みワード線10はダマシン法で形成したもので、バリアメタルとして上記NiFeからなるヨークの外側にTiNからなる膜(図示せず)、上記NiFeからなるヨークと書き込みワード線10の間にはCoFeからなる膜(図示せず)が挿入されている。TMR素子20は第1実施形態で説明したと同じ構成の強磁性2重トンネル接合素子であり、高真空スパッタリング法により形成されたTMR積層膜構造を所定の形状にエッチング加工することにより作製した。
【0032】
次に、図5(a)に示すように、書き込みワード線10およびTMR素子20を覆うように膜厚が30nmのSiNxからなる絶縁膜30を形成し、さらにこの絶縁膜30を覆うように膜厚が200nmのダイヤモンドライクカーボン(以下DLCともいう)からなる絶縁膜34を形成する。なお、この図5(a)ではTMR素子20は記憶層206のみを象徴的に示し、他の積層構造の詳細は簡略化して示してある。
【0033】
次に、図5(b)に示すように、TMR素子20の上部接続層が露出するように、例えばCMP法を用いて、DLCからなる絶縁膜34およびSiNxからなる絶縁膜30を除去する。その後、さらに露出したTMR積層構造の上端面よりも絶縁膜34の表面が20nm低くなるように絶縁膜34をエッチングする(図5(b)参照)。図5(b)はエッチングされた絶縁膜34aを示している。
【0034】
次に、全面に、回転塗布法により膜厚が100nmのノボラック樹脂を塗布し、スペーサ層35とする。さらにエッチバック法により再びTMR素子20の上部接続層を露出させる。すると、図5(c)に示すように、絶縁膜34a上にのみ上記ノボラック樹脂からなるスペーサ層35が形成される。次に、通常の半導体プロセスで接続プラグ60が完成する。次に、セル内ローカル配線36をTMR素子20の上部接続層24および接続プラグ60と接続するように形成し、その後、スペーサ層35を除去し、絶縁膜34aを露出させことにより、セル内ローカル配線36の下側に空隙37が形成される(図5(d)参照)。
【0035】
次に、図6(a)に示すように、膜厚が300nmのSiOからなる層間絶縁膜38をプラズマCVD法により堆積し、この層間絶縁膜38上に書き込みビット線40を形成する。この書き込みビット線40の最上層にはNiFeからなる膜45が積層されている。
【0036】
次に、図6(b)に示すように、書き込みビット線40をマスクとして用いて、DLCからなる絶縁膜34aが露出するようにSiOからなる層間絶縁膜38を、例えばCHFを用いたRIE(Reactive Ion Etching)法でエッチングし、パターン38aを形成する。
【0037】
次に、図6(c)に示すように、DLCからなる絶縁膜34aを酸素アッシング法により除去し、TMR素子20の側壁のSiNxからなる絶縁膜30を露出させる。このとき、パターン38aの下に空隙46が形成される。
【0038】
次に、ヨーク構造部材を形成するために、図7(a)に示すように、まず書き込みビット線10およびTMR素子20の側壁を覆うようにバリアメタル層となるW層51を例えばCVD法で堆積し、続いて強磁性体層であるNiFe層52を例えばメッキ法で堆積する。この時、図6(c)でパターン38aの下側に形成されていた空隙46を埋めるようにW層51およびNiFe層52が堆積される(図7(a)参照)。すなわち、本実施形態においては、書き込みビット線40を覆うように形成されたヨーク50(図8(b)参照)はW層51とNiFe層52からなる2層構造となっている。
【0039】
次に、図7(b)に示すように、書き込みビット線10の周囲およびTMR素子20の側壁以外のW層51およびNiFe層52をイオンミリングによりエッチバック除去する。これにより、記憶セル部のTMR素子20の近傍が完成する。このTMR素子20はセル内ローカル配線36および接続プラグを介して、シリコン基板上に形成された図8(c)に示すセルトランジスタ66のドレイン66bに接続されている。また、各書き込み配線は、記憶セルアレイ領域の外側に形成されたドライバおよびシンカーに接続されている。
【0040】
このようにして形成した磁気記憶装置では、TMR素子20の上部に形成された書き込みビット線40の合わせ位置がずれたとしても、ヨーク51,52とTMR素子20との距離がSiNxからなる絶縁膜30の膜厚で決まるため、どの記憶セルにおいてもヨーク51,52との距離が一定でしかも30nmという非常に近い距離に形成され、スイッチング電流のばらつきが2/3に低減される。
【0041】
なお、上記実施形態において用いられるヨーク48aとなる強磁性体膜の材料は、NiFeであったが、Fe、Fe−Al合金、Fe−Si合金、センダストなどのFe−Si−Al合金、NiFe合金、Fe2O3合金を主成分とするソフトフェライト、Fe、Co、NiとB、Si、Pなどのアモルファス合金など、一般の高透磁率材料が適切であり、比透磁率が10より大きいことが好ましい。
【0042】
なお、本実施形態においては、書き込み配線40の上面にNiFeからなるヨーク膜45が形成されていたが、NiFeの代わりに他の強磁性体材料で形成しても良い。また、ヨーク膜45は形成しなくても良い。この場合、書き込み配線40の側部にのみヨーク51が形成される。また、膜45はヨーク材料の代わりに絶縁材料で形成しても良い。
【0043】
なお、本実施形態においては、書き込みワード線10は読み出し配線を兼ねている。
【0044】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による磁気記憶装置の製造方法を、図10乃至図11を参照して説明する。図10において、シリコン基板101上にゲート電極102を形成する。その後、ゲート電極102の両側のシリコン基板101表面にソース/ドレイン領域103、104を形成する。これらのゲート電極102およびソース/ドレイン領域103、104により選択トランジスタが形成される。なお、ゲート電極102は紙面に直交する方向に延びており、ワードライン(WL1)として用いられる。
【0045】
続いて、シリコン基板101の全面に、絶縁層を形成する。この絶縁層中に、選択トランジスタのドレイン領域104に接続された接続プラグ106、紙面に直交する方向に延びるワードライン(WL2)107を形成する。その後、接続プラグ106に接続された下地電極108を形成し、その後、ワードライン(WL2)107の上方に配置され下地電極108に接続されたTMR素子109を形成する(図10参照)。
【0046】
続いて、図1(a)乃至図2(b)に示す第1実施形態の製造方法と同様の製造工程を行って、TMR素子109の上面にビットライン110を形成するとともに、ビットライン110の側部にヨーク48aを形成する(図11参照)。なお、このときヨーク48aはTMR素子109の側部にも絶縁膜30を介して形成される。また、ビットライン110の上部にNiFeからなるヨーク膜45が形成される。なお、ビットライン110は、ワードライン(WL2)107の方向とほぼ直交する方向に延びている。また、TMR素子109はTMR素子20と同じ構成を有している。その後、ヨーク48aおよびヨーク45を覆うように絶縁膜を形成し、磁気記憶装置を完成する。
【0047】
図10に示すように、この実施形態によって製造される磁気記憶装置は、紙面に直交する方向に延びるワードライン(WL2)107と、ワードライン(WL2)107上方においてこれにほぼ直交する方向に延びるビットライン110と、ワードライン(WL2)107とビットライン110との間に設けられたTMR素子109とを有する。TMR素子109への書き込み動作は、ワードライン(WL2)107とビットライン110に書き込み電流を流して電流磁界を発生させ、両者の合成磁界によりTMR素子109の磁化自由層の磁化を反転させることにより行われる。読み出し動作は、選択トランジスタをオンし、下地電極108とビットライン110との間のTMR素子109にセンス電流を流して磁気抵抗変化を測定することにより行われる。すなわち、本実施形態においては、ビットライン110は、読み出し配線を兼ねている。
【0048】
本実施形態の磁気記憶装置においても、このようにして形成した磁気記憶装置では、TMR素子109の上部に形成された書き込みビット線110の合わせ位置がずれたとしても、ヨーク48aとTMR素子109との距離がSiNxからなる絶縁膜30の厚さで決まるため、図11に示すように、どのTMR素子109においてもヨーク48aとの距離が一定でしかも50nmという非常に近い距離に形成される。このため、スイッチング電流のばらつきを半分に低減することができる。
【0049】
なお、上記実施形態において用いられるヨーク48aとなる強磁性体膜の材料は、NiFeであったが、Fe、Fe−Al合金、Fe−Si合金、センダストなどのFe−Si−Al合金、NiFe合金、Fe2O3合金を主成分とするソフトフェライト、Fe、Co、NiとB、Si、Pなどのアモルファス合金など、一般の高透磁率材料が適切であり、比透磁率が10より大きいことが好ましい。
【0050】
なお、第1乃至第3実施形態においては、第1の絶縁膜として、SiNxを用いたが、その他、SiOx(酸化シリコン)、SiOxNy(酸窒化シリコン)、AlOx(酸化アルミニウム)、AlN(窒化アルミニウム)、AlOxNy(酸窒化アルミニウム)、等を用いることができる。また、第2の絶縁膜としては、樹脂等のレジストを用いることができる。これらを選ぶためのポイントは、TMR素子を直接被覆する絶縁膜30に対し、被覆膜32が選択的にエッチング除去できることと、そのエッチングの際に書き込みビット線40が浸食されないことである。そのような組み合わせとしては、上記実施形態以外に、例えば、絶縁膜30として酸化シリコンまたは窒化シリコンまたはアルミナといった一般的な絶縁材料を用い、被覆膜32としてノボラック系樹脂を用い、書き込みビット線40としてTiN等のバリアメタルで挟まれたAl−Cu合金を用い、ノボラック系樹脂からなる被覆膜32のエッチングを酸素プラズマによる酸素アッシング法で行うという方法もある。あるいは、また絶縁膜30として酸化シリコンまたはアルミナを用い、被覆膜32として窒化シリコンを用い、書き込みビット線40としてTiN等のバリアメタルで挟まれたAl−Cu合金を用い、窒化シリコンからなる被覆膜32のエッチングをCF等による等方的なケミカルドライエッチング法で行うという方法もある。被覆膜32は、完全に除去される場合には絶縁性の材料でも導電性の材料でもかまわず、例えば、被覆膜32として、Ti等を用いてアンモニア/過酸化水素水系溶液を用いて除去する方法もある。この場合、書き込みビット線40のバリアメタルにはTiは使用できず、アンモニア/過酸化水素水系溶液に溶けない材料、例えばTa、TaN等を用いることが好ましい。
【0051】
また、上記第2および第3実施形態においては、セル内のローカル配線が選択トランジスタとコンタクトプラグを介して接続していたが、選択トランジスタのない場合でも、TMR素子の上端面から読み出し専用配線までのローカル配線を具備している形態であっても適用可能である。更にまた、ローカル配線と接続プラグを1つの層で一体的に形成することも可能である。
【0052】
なお、第1実施形態において、2つの書き込み配線の間に、TMR素子と直列にダイオードを設けても良い。
【0053】
なお、本実施形態においては、書き込み配線110の上面にNiFeからなるヨーク膜45が形成されていたが、NiFeの代わりに他の強磁性体材料で形成しても良い。また、ヨーク膜45は形成しなくても良い。この場合、書き込み配線110の側部にのみヨーク48aが形成される。また、膜45はヨーク材料の代わりに絶縁材料で形成しても良い。
【0054】
【発明の効果】
以上述べた本発明によれば、書き込みビット線とTMR素子との合わせずれがあっても、ヨークとTMR素子との距離が一定で近くなるように形成することが可能となり、これにより、書き込み配線に流すスイッチング電流のばらつきを抑えることができ、歩留のよい高密度の磁気記憶装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による磁気記憶装置の製造工程を示す工程断面図。
【図2】本発明の第1実施形態による磁気記憶装置の製造工程を示す工程断面図。
【図3】第1実施形態の製造方法によって製造される磁気記憶装置の記憶セルの構成を示す図。
【図4】第1実施形態の変形例を示す工程断面図。
【図5】本発明の第2実施形態による磁気記憶装置の製造工程を示す工程断面図。
【図6】本発明の第2実施形態による磁気記憶装置の製造工程を示す工程断面図。
【図7】本発明の第2実施形態による磁気記憶装置の製造工程を示す工程断面図。
【図8】図8は、第2実施形態の製造方法によって製造される磁気記憶装置の記憶セルの構成を示す図であって、図8(a)は、第2実施形態の製造方法によって製造される磁気記憶装置の記憶セルの平面図、図8(b)および図8(c)は、第2実施形態の製造方法によって製造される磁気記憶装置の記憶セルの断面図。
【図9】本発明の実施形態に用いられるTMR素子の構成を示す断面図。
【図10】第3実施形態の製造方法によって製造される磁気記憶装置の記憶セルの構成を示す図。
【図11】図10に示す切断線A−Aで切断した断面図。
【図12】従来の磁気記憶装置の記憶セル部の構成を示す断面図。
【符号の説明】
10 書き込みワード線
12 バリアメタル
14 強磁性体膜
20 TMR素子
30 絶縁膜
32 絶縁膜
32a 絶縁膜
34 絶縁膜
34a 絶縁膜
35 スペーサ層
36 セル内ローカル配線
37 空隙
38 絶縁膜
38a 絶縁膜
40 書き込みビット線
45 強磁性体膜
46 空隙
47 非磁性金属膜
48 強磁性体膜
48a ヨーク
50 ヨーク
51 バリアメタル層
52 軟磁性層
60 接続プラグ
66 選択トランジスタ
66a ゲート
66b ドレイン
66c ソース
70 配線
201 下部配線接続層
202 バッファー層
203、209 反強磁性層
204、208 磁化固着層
205、207 トンネルバリア層
206 記憶層
210 エッチングストッパ層
211 上部接続層

Claims (12)

  1. 磁気抵抗効果素子を形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果素子を覆うように第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜を覆うように被覆膜を形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果素子の上面を露出させる工程と、
    前記磁気抵抗効果素子上に上部書き込み配線を形成する工程と、
    前記被覆膜の一部または全部を除去することにより前記磁気抵抗効果素子の側部の前記第1の絶縁膜を露出させる工程と、
    前記上部書き込み配線の少なくとも側部を覆うととともに露出した前記第1の絶縁膜に接するようにヨーク構造部材を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする磁気記憶装置の製造方法。
  2. 磁気抵抗効果素子を形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果素子を覆うように第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜を覆うように被覆膜を形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果素子上の前記被覆膜および第1の絶縁膜を除去することにより前記磁気抵抗効果素子の上面を露出させる工程と、
    前記磁気抵抗効果素子上に、前記磁気抵抗効果素子の上端と電気的に接続される上部書き込み配線を形成する工程と、
    前記被覆膜の一部または全部を除去することにより前記磁気抵抗効果素子の側部の前記第1の絶縁膜を露出させる工程と、
    前記上部書き込み配線の少なくとも側部を覆うととともに露出した前記第1の絶縁膜に接するようにヨーク構造部材を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする磁気記憶装置の製造方法。
  3. 前記磁気抵抗効果素子を形成する前に下部配線を形成する工程を備え、この下部配線の上面が前記磁気抵抗効果素子の下面と電気的に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  4. 前記第1の絶縁膜は、前記下部配線上にも延在していることを特徴とする請求項3記載の磁気記憶装置の製造方法。
  5. 選択トランジスタを形成する工程と、この選択トランジスタのソースおよびドレインの一方と接続プラグを介して接続されるとともに前記磁気抵抗効果素子の下端と電気的に接続される接続配線を形成する工程とを更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  6. 半導体基板上に選択トランジスタを形成する工程と、
    下部書き込み配線を形成する工程と、
    前記下部書き込み配線上に、この下部書き込み配線と下端が電気的に接続する磁気抵抗効果素子を形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果素子を覆うように第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜を覆うように被覆膜を形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果素子上の前記被覆膜および第1の絶縁膜を除去することにより、前記磁気抵抗効果素子の上面を露出させる工程と、
    前記被覆膜の表面が前記磁気抵抗効果素子の上端よりも低くなるように前記被覆膜をエッチングする工程と、
    前記選択トランジスタのソースおよびドレインの一方と接続プラグを介して電気的に接続されるとともに前記磁気抵抗効果素子の上端と電気的に接続される接続配線を形成する工程と、
    前記接続配線を覆うように層間絶縁膜となる第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜上に、前記接続配線を覆うように前記下部書き込み配線と交差する上部書き込み配線を形成する工程と、
    前記第2の絶縁膜を部分的に除去して前記上部書き込み配線の下および前記接続配線の周囲に前記第2の絶縁膜を残置する工程と、
    前記被覆膜の一部または全部を除去することにより前記磁気抵抗効果素子の側部の前記第1の絶縁膜を露出させる工程と、
    前記上部書き込み配線の少なくとも側部を覆うととともに露出した前記第1の絶縁膜に接するようにヨーク構造部材を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする磁気記憶装置の製造方法。
  7. 前記接続配線を形成する工程は、
    前記磁気抵抗効果素子の前記上端よりも低くなるようにエッチングされた前記被覆膜と前記磁気抵抗効果素子の上端および側部を覆うように第3の絶縁膜を形成する工程と、
    前記磁気抵抗効果素子上の前記第3の絶縁膜を除去する工程と、
    前記選択トランジスタのソースおよびドレインの一方と接続プラグを介して電気的に接続されるとともに前記磁気抵抗効果素子の上端と電気的に接続される接続配線を形成する工程と、
    前記第3の絶縁膜を除去する工程と、
    を備えたことを特徴とする請求項6記載の磁気記憶装置の製造方法。
  8. 前記磁気記憶装置の記憶セルは、単純マトリックスアーキテクチャであることを特徴とする請求項1、2、3、4、6、または7に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  9. 前記上部書き込み配線の少なくとも側部を覆うととともに露出した前記第1の絶縁膜に接するようにヨーク構造部材を形成する工程は、
    第1ヨーク材料からなる第1ヨークを前記上部書き込み配線の上面に形成する工程と、
    第2ヨーク材料を、前記第1ヨークおよび前記上部書き込み配線を覆うととともに露出した前記第1の絶縁膜に接するように堆積する工程と、
    堆積された前記第2ヨーク材料の膜を部分的に除去して、当該膜を前記上部書き込み配線の側部および前記磁気抵抗効果素子の側部に少なくとも残置して第2ヨークを形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の磁気記憶装置の製造方法。
  10. 前記上部書き込み配線の少なくとも側部を覆うととともに露出した前記第1の絶縁膜に接するようにヨーク構造部材を形成する工程は、
    ヨーク材料を前記上部書き込み配線を覆うととともに露出した前記第1の絶縁膜に接するように堆積する工程と、
    堆積された前記ヨーク材料の膜を部分的に除去して、当該膜を前記上部書き込み配線の側部および前記磁気抵抗効果素子の側部に少なくとも残置する工程と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の磁気記憶装置の製造方法。
  11. 前記ヨーク構造部材は、少なくとも1層のバリアメタル層と、少なくとも1層の強磁性体層を備えていることを特徴とする請求項9または10記載の磁気記憶装置の製造方法。
  12. 前記磁気抵抗効果素子は、少なくとも1層の記憶層と、少なくとも1層の磁化固着層と、少なくとも1層のトンネルバリア層とを備えたトンネル接合型磁気抵抗効果素子であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の磁気記憶装置の製造方法。
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