JP2003531362A - 試料の電気泳動性分離および処理 - Google Patents

試料の電気泳動性分離および処理

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JP2003531362A JP2001576171A JP2001576171A JP2003531362A JP 2003531362 A JP2003531362 A JP 2003531362A JP 2001576171 A JP2001576171 A JP 2001576171A JP 2001576171 A JP2001576171 A JP 2001576171A JP 2003531362 A JP2003531362 A JP 2003531362A
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anode
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ブレンドン・フランシス・コンラン
アンドリュー・マーク・ギルバート
ハリ・ネアー
ルーシー・ジェーン・ライアン
デニス・ブライアン・ライラット
テレサ・マリー・トーマス
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    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
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Abstract

(57)【要約】 本発明は2つの電気泳動システムを含む小さなマクロ分子を分離する電気泳動システムであって、各々のシステムが陽極バッファーおよび陰極バッファーチャンバーを含み、その中に陽極および陰極;陽極と陰極バッファーチャンバーの間に位置するイオン透過性分離膜;第1および第2間隙容量を定めるための、イオン透過性分離膜のいずれかの側に位置するイオン透過性制限膜;バッファーチャンバーの間に用いられる電場を含み、ここに2つの電気泳動システムは互いに流体連絡されている、電気泳動システムに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は化合物、特に組み換え微生物により産生された組換え蛋白の形態であ
る生体分子を処理または分離する装置および方法、および溶液から低分子量マク
ロ分子を取り出す方法に関する。
【0002】 (従来技術) 生体分子の溶液の処理は種々のバッファーの使用を含むことが多い。例えば、
生体分子の工業的処理の間、大量のバッファーが必要とされ、これは高価であり
、処分に対する問題が生じうる。用尽されたバッファーはマクロ分子廃棄物を含
むことが多く、バッファーのさらなる使用を妨げるだけでなく、安全に処分する
必要がある。 過去において、マイクロ分子を分離するために、ポリアクリルアミド膜を横切
るように荷電させ、その膜を横切る接線流を利用してマクロ分子を分離して分取
する電気泳動法が使用された。その初期のシステムの一般的な設計は、自然に近
い条件下で蛋白および他のマクロ分子の精製を容易にした。この技法は数個の膜
を特別に処理されたグリッドおよびガスケットの系に組み込ませてなるカートリ
ッジに集約されており、それによりチャージおよび/または分子量によるマクロ
分子の分離が可能となる。また、このシステムは同時に濃縮および脱塩/透析で
きる。このシステムの多様な性質は、この技術を、他の多くの分野、特に医学的
使用に関する生物学的成分の生成において使用することを可能にする。 バッファーの流れの中に低分子量の蛋白およびイオンが蓄積する影響で、精製
の間の蛋白の移動が遅くなりうる。これらのコンタミナントは電流を通し、標的
蛋白の移動を減少させ、蛋白溶液中の蓄積物の加熱を誘発しうる。本発明者らに
より行われた最近の研究は、修飾されたシステムを用いてこれら低分子量のコン
タミナントを取り除き、バッファーの流れを「きれい」にすることができること
を示唆する。バッファーの流れを分離装置を通して循環させることにより、発明
者らは、バッファーの伝導性およびpHを維持して、バッファーの流れ中に存在
する蛋白/コンタミナントの大部分を取り出すことができることを見出した。 近年のバイオテクノロジー産業は、特に遺伝子組換えにより産生された生体分
子の処理に関する多くの問題に直面している。組換え細胞中での組換え遺伝子の
発現は少なく、宿主細胞からの精製は難しいことが多い。開始試料は、通常、希
釈されており、慣用的な手段により試料を濃縮する必要性により低回収率となり
うる。通常、蛋白の精製を可能にするため、組換え蛋白に結合するフラッグペプ
チドが使用される(6つのヒスチジンのペプチドが組換え蛋白に加えられること
が多い)。このタグは、ホールディング作用により、例えば蛋白を不活性とし、
構築物を正確に評価できないことで、生物学的機能を妨害しうる。 現在、生体分子、特に組換え蛋白の精製は、しばしば、特に組換え生体分子を
精製する場合に、長くかつやっかいな処理である。 本発明者らは、この度、早くかつ選択的な方法にて蛋白および他の生体分子の
複合混合物から組換え蛋白を分離または精製する方法を開発した。
【0003】 (発明の開示) 本発明により、効率的および効果的にマクロ分子を分離し、試料およびバッフ
ァーの流れから低分子量のコンタミナントを除去できる電気泳動性システムが提
供される。 本発明は、電気泳動性分離によりマクロ分子を分離するためのシステムまたは
装置であって、 (a)第1陰極区分にある第1陰極と; (b)第1陽極区分にある第1陽極であって、その第1陰極と第1陽極の間に電
位を加えると、その間にある第1電場領域に第1電場を発生させるのに適合する
ように第1陰極に対して相対的に配置される陽極と; (c)第1陰極区分と第1陽極区分に配置される第1電気泳動性バッファーと; (d)第1電場領域に配置される所定の分子量カットオフを有する第1分離膜と
; (e)第1間隙容量を限定するために、第1陰極区分と第1分離膜の間に配置さ
れる第1制限膜と; (f)第2間隙容量を限定するために、第1陽極区分と第1分離膜の間に配置さ
れる第2制限膜と; (g)試料成分を第1間隙容量と第2間隙容量の選択された一つにて提供するの
に適合した手段であって、第1電位を加えると、選択された分離生成物が第1分
離膜を通って試料成分から取り出され、第1および第2間隙容量の他方に提供さ
れる手段と; (h)第2陰極を含有していてもよい第2陰極区分と; (i)第2陽極を含有していてもよい第2陽極区分であって、任意の第2陰極と
任意の第2陽極の間に任意の第2電位を加えると、その間に第2電場領域を形成
する、第2陰極区分に対して相対的に配置された第2陽極区分と; (j)第2陰極区分と第2陽極区分に配置される第2電気泳動性バッファーと; (k)第2電場領域に配置される所定の分子量カットオフを有する第2分離膜と
; (l)第3間隙容量を限定するために、第2陰極区分と第2分離膜の間に配置さ
れる第3制限膜と; (m)第4間隙容量を限定するために、第2陽極区分と第2分離膜の間に配置さ
れる第4制限膜と; (n)第1電気泳動性バッファーを第3および第4間隙容量の選択された一つに
提供するのに適合した手段であって、選択された分離生成物が第2分離膜を通っ
て第1電気泳動性バッファーから取り出され、第3および第4間隙容量の他方に
提供され、実質的に第1電気泳動性バッファーが第3および第4間隙容量に入る
ことを妨げる手段と; (o)選択された分離生成物を第1電気泳動性バッファーから取り出した後、第
1電気泳動性バッファーを第1間隙容量ならびに第1陰極および陽極区分の選択
された一つに提供するのに適合した手段と からなる、マクロ分子を分離するためのシステムまたは装置に関する。
【0004】 好ましくは、装置は任意の第2陰極ならびに陽極を含み、工程(n)は第2電
位を加えて行う。 好ましくは、第2陰極、第2陰極区分、第2陽極、第2陽極区分および第2電
気泳動性バッファーをセカンダリー分離システムに連続的に配置する。 好ましくは、第1および第2間隙容量を第1上流および下流間隙容量を形成す
る、第1陰極区分と第1陽極区分の間に位置するカートリッジとして設ける。 好ましくは、第3および第4間隙容量を第2上流および下流間隙容量を形成す
る、第2陰極区分と第2陽極区分の間に位置するカートリッジとして設ける。
【0005】 さらには、第1の態様において、本発明は、電気泳動によりマクロ分子を分離
するためのシステムであって、 (a)第1陰極区画および第1陽極区画と; (b)各々の区画に位置する第1陰極および第1陽極と; (c)第1陰極および第1陽極区画に供給される第1電気泳動性バッファーの流
れと; (d)所定の分子量カットオフを有する第1イオン透過性分離膜の両側にあり、
陰極区画と陽極区画の間に位置付けられ、その分離膜の両側に位置するイオン透
過性制限膜により分離される第1チャンバーおよび第2チャンバーであって、こ
こで、制限膜は電場の影響下、イオンの流れの区画およびチャンバーへの出入を
可能とするが、少なくとも一つ型ののマクロ分子が第2チャンバーから一の区画
へ移動することを実質的に制限するところの、第1チャンバーおよび第2チャン
バーと; (e)第2陰極区画および第2陽極区画と; (f)第2陰極および第2陽極区画の各々に位置付けられる任意の第2陰極およ
び第2陽極と; (g)第2陰極および第2陽極区画に供給される第2電気泳動性バッファーの流
れと; (h)所定の分子量カットオフを有する第2イオン透過性分離膜の両側にあり、
第2陰極区画と第2陽極区画の間に位置付けられ、その第2分離膜の両側に位置
する第3および第4イオン透過性制限膜により分離される第1チャンバーおよび
第2チャンバーと; からなるシステムに関する。
【0006】 陰極区分または区画および陽極区分または区画にいずれか適当な手段により適
当なバッファーを供給する。処理される化合物を含む混合物を第1または第2間
隙容量またはチャンバーにいずれか適当な手段により直接的に供給する。 好ましくは、区分または区画および間隙容量またはチャンバーを、各々のバッ
ファーおよび試料溶液が流動し、流れを形成するように設定する。この形態にお
いて、大容量が迅速かつ効率的に処理できる。溶液は、典型的には、ポンプ手段
により各々の貯蔵所から区分または区画およびチャンバーを通り移動するか、ま
たは再循環される。好ましい具体例において、蠕動ポンプを試料、バッファーま
たは流体を移動させるためのポンプ手段として使用する。 1の具体例において、バッファー、試料または生成物溶液をいずれかの適当な
手段で冷却し、マイクロ分子、化合物またはマクロ分子の不活性化が分離処理の
間に生じないようにし、使用中、装置を望ましい温度に維持することができる。 好ましくは、分離した化合物またはマクロ分子を収集および濃縮するために、
分離すべき化合物またはマクロ分子を含む少なくとも1つのチャンバーまたは流
れ中の溶液を収集し、適当な溶媒で置換して電気泳動を続けることができるよう
にする。
【0007】 使用において、試料を第1チャンバー中に置き、電位を第1チャンバーと第2
チャンバーの間に加え、試料中の小さなマクロ分子を第1電気泳動性バッファー
の流れに移動させ、第1電気泳動性バッファーの流れ中の小さなマクロ分子を含
むバッファーを第3チャンバーに移動させ、所望により第3チャンバーと第4チ
ャンバーの間に電位を加え、第2分離膜を通して小さなマクロ分子を第4チャン
バーに移動させてもよいが、実質的に第3チャンバー中のバッファーが第4チャ
ンバーに移動することを防止し、第3チャンバーから第1電気泳動性バッファー
の流れにバッファーを戻す。 チャンバーの順序は逆にすることができ、第1電気泳動性バッファーの流れ中
の小さなマクロ分子を含むバッファーを第4チャンバーに移動させ、第3チャン
バーと第4チャンバーの間に電位を加え、小さなマクロ分子を第2分離膜を通し
て第3チャンバーに移動させてもよいが、実質的に第4チャンバー中のバッファ
ーが第3チャンバーに移動することを防止し、バッファーが第4チャンバーから
第1電気泳動性バッファーの流れに戻ることは理解できるだろう。
【0008】 イオン透過性分離膜または膜は、好ましくはポリアクリルアミドから作られ、
約1kDa〜約1500kDaの分子量カットオフを有する電気泳動分離膜であ
る。分離膜の分子量カットオフは、混合物中の処理される試料および他の分子に
応じて選択されるだろう。しかしながら、他の膜特性または構成が本発明に使用
できることは明らかだろう。 第1および第2制限膜または膜は、好ましくは、ポリアクリルアミドから形成
され、分離膜よりも小さい分子量カットオフ、好ましくは約1kDa〜約100
kDa分子量カットオフを有する制限膜である。制限膜の分子量カットオフは、
処理されるべき試料および除去されるべき小さなマクロ分子の大きさに応じて選
択されるだろう。 1の好ましい形態において、第1および第2チャンバーならびに第3および第
4チャンバーを、上流および下流を形成する、各電極区画の間に位置する分離カ
ートリッジまたはカセットとして設け、第1および第2チャンバーならびに第3
および第4チャンバーを定める。カートリッジは、2つの制限膜の間に位置付け
られる電気泳動分離膜を有するハウジングから構成され、したがって必要なチャ
ンバーを形成することが好ましい。 好ましくは、カートリッジまたはカセットはカートリッジを含むのに適合した
装置から取り外し可能である。 約1000kDaの分子量カットオフが、好ましくは電気泳動分離膜である、
第1イオン透過性分離膜に特に適していることが見出されている。このカットオ
フはバッファーの移動を防止するが、マクロ分子は第2チャンバーに移動するこ
とでき、これらは第2制限膜により保持される。しかしながら、小さなマクロ分
子の移動を防止する他のカットオフ膜もまた適当であることは理解できるだろう
。好ましい形態において、電気泳動分離膜は、約5kDaの分子量カットオフを
有する2つの制限膜が第2電気泳動分離膜の両側に一定間隔を設けて位置し、そ
れにより第3および第4チャンバーを形成するところの、分離カートリッジの一
部を形成する。
【0009】 電極間の距離は、膜を通るマクロ分子の分離または移動に影響を与える。電極
間の距離が短いほど、マイクロ分子の電気泳動の動きは速くなることがわかって
いる。約6cmの距離が実験室規模の装置に適当であることがわかっている。大
規模化に関して、距離は分離膜の数および型、試料、バッファーおよび分離生成
物のチャンバーの大きさおよび容積に依存するだろう。好ましい距離は、約6m
m〜約10mm程度であろう。また、距離は装置に用いられる電圧にも関係する
【0010】 電界の効果は式: e=V/d (e=電界、V=電圧、d=距離) に基づく。 したがって、電極間の距離が短くなると分離はより速くなる。好ましくは、電
極間の距離は、電界強度を増加させるために短くし、それによりさらに移動率が
改良される。
【0011】 試料/バッファーの流速は、マイクロ分子の分離に影響を与える。1時間あた
り数ミリリットルから1時間あたり数リットルの速度が装置の構成および分離す
る試料に応じて使用される。現在は、実験室規模の装置において、好ましい流速
は、約20±5mL/分である。しかしながら、約0mL/分〜約50,000
mL/分の範囲の流速が、種々の分離方式にわたって使用される。最大流速は、
ポンプ手段および装置の大きさに応じてさらに速くなる。流速は移動させる生成
物、移動効率、他の適用の位置付けの前後に依存して選択する。 用いる電圧および/電流の選択または適用は分離に応じて変化する。典型的に
は、数千ボルトまで使用されるが、電圧の選択および変化は、装置の構成、バッ
ファーおよび分離される試料に依存する。実験室規模の装置において、好ましい
電圧は約250Vである。しかしながら、移動、効率、大規模化および特定の方
法に応じて、約0V〜約5000Vが使用される。装置および処理される試料に
応じてより高電圧も考えられる。 1の具体例において、数個の第1および第2チャンバーが、大規模化した装置
において使用するために1つの装置において反復して用いられる。
【0012】 第2の態様において、本発明は、試料成分から小さなマクロ分子を取り出す方
法であって: (a)本発明の第1の態様に係る電気泳動性装置を準備し; (b)試料成分を第1間隙容量に加え; (c)第1および第2間隙容量の間に第1電位を加え、ここで第1電位が加えら
れると、選択される分離生成物が第1分離膜を通って試料成分から取り出され、
第1および第2間隙容量の他方および第1電気泳動性バッファーに提供され; (d)小さなマクロ分子を含有する第1電気泳動性バッファーを第3および第4
間隙容量の選択された一方に移し; (e)小さなマクロ分子のコンタミタントが第2イオン透過性分離膜を通って第
3および第4間隙容量の他方に移るが、実質的にバッファーがかかる間隙容量に
入ることを妨げ; (f)第3および第4間隙容量の間に第2電位を加え、工程(e)を補助しても
よく; (g)選択された分離生成物が第1電気泳動性バッファーから取り出された後に
、第1電気泳動性バッファーを第1陰極および陽極区分の選択された一方に戻す
ことを含む、試料成分から小さなマクロ分子を取り出す方法を提供する。
【0013】 本発明の第2の態様の好ましい具体例において、該方法は: (h)第1および第2間隙容量の間の電位を定期的に停止かつ反転させ、第1イ
オン透過性分離膜に侵入した、試料成分より取り出されるべき小さなマクロ分子
以外のいずれのマクロ分子も移動させ、試料成分を配置した第1および第2間隙
容量の一つに戻し、第1および第2間隙容量の他方に侵入した、いずれの小さな
マクロ分子または他のマクロ分子も第1および第2間隙容量の他方に再び侵入さ
せない、ことを含む。 電流の反転は任意であるが、もう一つ別の選択肢が静止期間である。静止期間
(電位を加えることなく、ポンプが作動したままの期間)は任意の工程であり、
任意の電位反転の前後に取って代わるか、または含まれる。この反転方法は、し
ばしば、電圧の反転に変わるものとして、蛋白の分離作業に用いられる。
【0014】 本発明の方法の1つの利点は、分離される化合物の物理的または生物的特性を
変性させるか、または不利に変えることなしに大規模化できる可能性があること
である。 好ましくは、試料は他のマクロ分子を含み、その分子は第1イオン透過性分離
膜を介して大きさおよび電荷により第2チャンバーに分離される。 試料は取り出される必要のある小さなマクロ分子を含むいずれかの適当な試料
である。小さなマクロ分子は、通常、精製されるか、または分離される必要のあ
る他のマクロ分子とのコンタミナントである。これらの例として、限定するもの
ではないが、血液誘導生成物、例えば血漿、抗体試料、生体分子、例えば蛋白、
ペプチド、糖蛋白、オリゴヌクレオチド、組換え蛋白、細胞抽出物、細胞培養物
上清、成長因子、抗原、イムノゲンを含む試料およびそれらの組み合わせを含む
。 小さなマクロ分子は、限定するものではないが、マクロ分子の溶液をコンタミ
ネートする蛋白、ペプチドおよび蛋白フラグメントを含む。典型的には、小さな
マクロ分子は約100Da〜100kDaの分子量を有する。 好ましくは、バッファーは第1電気泳動性バッファーの流れから第3チャンバ
ーおよび第3チャンバーから第1電気泳動性バッファーの流れの間で再循環する
。この状況において、マクロ分子の同時分離が達成され、第1バッファーの流れ
から小さなマクロ分子およびイオンが取り出される。第1電気泳動性バッファー
の流れ中の溶質、塩およびイオンを第2制限膜を通して移動させることにより第
2バッファーの流れに移す。第2バッファーの流れは、好ましくは第1チャンバ
ーに使用したものと同型のバッファーである。
【0015】 別法として、バッファーは第1電気泳動性バッファーの流れから第4チャンバ
ーおよび第4チャンバーから第1電気泳動性バッファーの流れの間で再循環する
。この状態において、マクロ分子の同時分離が達成され、第1バッファーの流れ
から小さなマクロ分子およびイオンが除去される。第1電気泳動性バッファーの
流れ中の溶質、塩およびイオンを第2制限膜を通して移動させることにより第2
バッファーの流れに除去する。第2バッファーの流れは、好ましくは第1チャン
バーに使用したものと同型のバッファーである。 工程(e)の間、小さなマクロ分子は第1イオン透過性分離膜および/または
第1制限膜を通り移動し、第2制限膜を通し第1バッファーの流れに移動しても
よい。
【0016】 第3の態様において、本発明は試料からの1つまたはそれ以上の生体分子、特
に組換え分子の分離における、本発明の第1の態様の装置の使用を提供する。 第4の態様において、本発明は、本発明の第2の態様の方法により生産された
組換え蛋白を提供する。 好ましくは、組換え蛋白は、開始試料から少なくとも70%の純度、および少
なくとも70%の回収率で得られる。より好ましくは、組換え蛋白は、開始試料
から少なくとも80%の純度、および少なくとも80%の回収率で得られる。さ
らにより好ましくは、組換え蛋白は、開始試料から少なくとも90%の純度、お
よび少なくとも90%の回収率で得られる。 組換え蛋白は真核および/または原核系(培地、培養物、上清または細胞溶解
物)から産生されるいずれかの組換え分子である。
【0017】 第5の態様において、本発明は、化合物の混合物から組換え蛋白を分離する方
法であって: (a)第1間隙容量および第2間隙容量の選択された一つに上記した混合物を入
れ、ここでこれらの間隙容量は組換え蛋白の分子量よりも小さいか、または大き
い分子量カットオフを有するイオン透過性分離膜で分離されており、その第1お
よび第2間隙容量は、電位を加えている間、イオンおよび小さなマクロ分子の移
動を可能とするが、組換え蛋白の移動を妨げるように形成されたイオン透過性制
限膜により電気泳動性バッファーの流れから分離されており;その間隙容量は陰
極区分にある陰極と陽極区分にある陽極の間に位置付けられ、陰極と陽極の間に
電位を加えると、その間の電場領域に電場が発生するのに適合するように陰極に
対して相対的に陽極を配置し; (b)試料中の組換え蛋白または他の化合物が所望の電荷を有するように一のp
Hを有する第1間隙および第2間隙容量の選択された一つのための溶媒を選択し
; (c)第1間隙および第2間隙容量の間に電位を加え、ここで電位を加えると、
混合物中の選択された化合物または組換え蛋白は、第1分離膜を通って移動し、
第1間隙および第2間隙容量の他方に提供され; (d)第1電位を定期的に止めて反転させ、分離膜に入った選択された化合物ま
たは組換え蛋白を動かし、選択された化合物または組換え蛋白が取り出された間
隙容量に戻してもよいが、実質的に第1間隙容量および第2間隙容量の他方に提
供された選択された化合物または組換え蛋白はそのような選択された化合物また
は組換え蛋白が取り出された間隙容量に再び入ることはなく;および (e)組換え蛋白が開始混合物から少なくとも約70%の純度および少なくとも
約70%の回収率で得られるまで、工程(c)および任意の工程(d)を維持す
る; ことを含む、組換え蛋白の分離方法を提供する。 好ましくは、第1間隙容量中の溶媒またはバッファーのpHは、組換え蛋白を
負に荷電させるために組換え蛋白のpIよりも大きいか、または組換え蛋白を正
に荷電させるために組換え蛋白のpIよりも小さいかどちらかである。
【0018】 さらには、1つの好ましい形態において、該方法は: (a)混合物を試料の流れに置き、ここで試料の流れは組換え蛋白の分子量より
も小さい分子量カットオフを有するイオン透過性分離膜で生成物の流れから分離
されており;試料および生成物の流れは、電位を加えている間、イオンおよび小
さなマクロ分子の移動を可能とするように形成されたイオン透過性制限膜により
電気泳動性バッファーの流れから分離されており、試料および生成物の流れは陰
極区分にある陰極と陽極区分にある陽極の間に位置付けられ、陰極と陽極の間に
電位を加えると、その間の電場領域に電場が発生するのに適合するように陰極に
対して相対的に陽極を配置し; (b)試料中の組換え蛋白または他の化合物が所望の電荷を有するように一のp
Hを有する第1間隙容量のためのバファーまたは溶媒を選択し; (c)試料と生成物の流れの間に電位を加え、組換え蛋白よりも小さな分子量を
有する混合物中の化合物が分離膜を通って生成物の流れに入るようにするが、組
換え蛋白は実質的に第1間隙容量に留まっているか、あるいは分離膜に入った場
合には、その分離膜を通過することが妨げられるようにし; (d)第1電位を定期的に止めて反転させ、分離膜に入った組換え蛋白を動かし
、第1間隙容量に戻してもよいが、実質的に生成物の流れに入った化合物が第1
間隙容量に再び入ることはなく;および (e)組換え蛋白よりも小さな分子量を有する望ましい量の化合物を、第1間隙
容量中の混合物から取りだし、得られた試料中の組換え蛋白が開始混合物から少
なくとも約70%の純度および少なくとも約70%の回収率で得られるまで、工
程(c)および任意の工程(d)を維持する; ことを含む、組換え蛋白の分離方法を提供する。 好ましくは、第1間隙容量中の溶媒またはバッファーのpHは、化合物が負に
荷電されるように他の化合物のpIよりも大きい。
【0019】 より特別には、他の好ましい形態において、該方法は: (a)第1間隙容量および第2間隙容量の選択された一つに上記した混合物を入
れ、ここでこれらの間隙容量は組換え蛋白の分子量よりも大きな分子量カットオ
フを有するイオン透過性分離膜で分離されており、その第1および第2間隙容量
は、電位を加えている間、イオンおよび小さなマクロ分子の移動を可能とするよ
うに形成されたイオン透過性制限膜により電気泳動性バッファーの流れから分離
されており、その間隙容量は陰極区分にある陰極と陽極区分にある陽極の間に位
置付けられ、陰極と陽極の間に電位を加えると、その間の電場領域に電場が発生
するのに適合するように陰極に対して相対的に陽極を配置し; (b)試料中の組換え蛋白または他の化合物が所望の電荷を有するように、一の
pHを有する第1間隙および第2間隙容量の選択された一つに適する溶媒を選択
し; (c)第1間隙および第2間隙容量の間に第1電位を加え、ここで第1電位を加
えると、組換え蛋白は第1分離膜を通って混合物から取り出され、第1間隙およ
び第2間隙容量の他方に提供され、残りの化合物は実質的に組換え蛋白が取り出
された間隙容量に保持されるか、または分離膜に入っているならば、その分離膜
を通過することが実質的に防止され; (d)第1電位を定期的に止めて反転させ、分離膜に入った残りの化合物を動か
し、組換え蛋白が取り出された間隙容量に戻してもよいが、実質的に第1間隙容
量および第2間隙容量の他方に提供された組換え蛋白はそのような組換え蛋白が
取り出された間隙容量に再び入ることはなく;および (e)望ましい量の組換え蛋白が混合物から取り出され、得られた組換え蛋白が
開始混合物から少なくとも約70%の純度および少なくとも約70%の回収率で
得られるまで、工程(c)および任意の工程(d)を維持する; ことを含む。 好ましくは、第1間隙容量中の溶媒またはバッファーのpHは、組換え蛋白が
負に荷電するように組換え蛋白のpIよりも大きい。
【0020】 第6の態様において、本発明は、化合物の混合物から組換え蛋白を分離する方
法であって: (a)第1間隙容量および第2間隙容量の選択された一つに上記した混合物を入
れ、ここでこれらの間隙容量は組換え蛋白の分子量よりも小さい分子量カットオ
フを有する第1イオン透過性分離膜で分離されており、その第1および第2間隙
容量は、電位を加えている間、イオンおよび小さなマクロ分子の移動を可能とす
るように形成された第1および第2イオン透過性制限膜により第1電気泳動性バ
ッファーの流れから分離されており、その第1および第2間隙容量は第1陰極区
分にある第1陰極と第1陽極区分にある第1陽極の間に位置付けられ、第1陰極
と第1陽極の間に電位を加えると、その間の第1電場領域に電場が発生するのに
適合するように第1陰極に対して相対的に第1陽極を配置し; (b)試料中の組換え蛋白または他の化合物が所望の電荷を有するように、一の
pHを有する第1間隙および第2間隙容量の選択された一つに適する溶媒を選択
し; (c)第1間隙および第2間隙容量の間に第1電位を加え、ここで第1電位を加
えると、組換え蛋白よりも小さな分子量を有する混合物中の選択された化合物は
第1分離膜を通って混合物から取り出され、第1間隙および第2間隙容量の他方
に提供され、組換え蛋白は実質的に選択された化合物が取り出された間隙容量に
保持されるか、または第1分離膜に入っているならば、その第1分離膜を通過す
ることが実質的に防止され; (d)第1電位を定期的に止めて反転させ、第1分離膜に入った組換え蛋白を動
かし、選択された化合物が取り出された間隙容量に戻してもよいが、実質的に第
1間隙容量および第2間隙容量の他方に提供された選択された化合物はそのよう
な選択された化合物が取り出された間隙容量に再び入ることはなく; (e)望ましい量の選択された化合物が混合物から取り出されるまで、工程(c
)および任意の工程(d)を維持し; (f)第3間隙容量および第4間隙容量の選択された一つに工程(e)で得られ
た混合物を入れ、ここでこれらの間隙容量は組換え蛋白の分子量よりも大きい分
子量カットオフを有する第2イオン透過性分離膜で分離されており、その第3お
よび第4間隙容量は、電位を加えている間、イオンおよび小さなマクロ分子の移
動を可能とするように形成された第3および第4イオン透過性制限膜により第2
電気泳動性バッファーの流れから分離されており、その第3および第4間隙容量
は第2陰極区分にある第2陰極と第2陽極区分にある第2陽極の間に位置付けら
れ、第2陰極と第2陽極の間に電位を加えると、その間の第2電場領域に電場が
発生するのに適合するように第2陰極に対して相対的に第2陽極を配置し; (g)試料中の組換え蛋白または他の化合物が所望の電荷を有するように、一の
pHを有する第3間隙および第4間隙容量の選択された一つに適する溶媒を選択
し; (h)第3間隙および第4間隙容量の間に第2電位を加え、ここで第2電位を加
えると、組換え蛋白は第2分離膜を通って混合物から取り出され、第3間隙およ
び第4間隙容量の他方に提供され、残りの化合物は実質的に組換え蛋白が取り出
された間隙容量に保持されるか、または第2分離膜に入っているならば、その第
2分離膜を通過することが実質的に防止され; (i)第2電位を定期的に止めて反転させ、第2分離膜に入った残りの化合物を
動かし、組換え蛋白が取り出された間隙容量に戻してもよいが、実質的に第3間
隙容量および第4間隙容量の他方に提供された組換え蛋白はそのような組換え蛋
白が取り出された間隙容量に再び入ることはなく; (j)望ましい量の組換え蛋白が混合物から取り出されるまで、工程(h)およ
び任意の工程(i)を維持し、ここで組換え蛋白は開始化合物から少なくとも7
0%の純度で、少なくとも70%の回収率で得られる; ことを含む方法を提供する。
【0021】 好ましくは、第1間隙および第2間隙容量中の溶媒またはバッファーのpHは
、選択された化合物が負に荷電されるように選択された化合物のpIよりも大き
い。 好ましくは、第3間隙および第4間隙容量中の溶媒またはバッファーのpHは
、組換え蛋白が負に荷電されるように組換え蛋白のpIよりも大きい。
【0022】 さらには、該方法は: (a)第1間隙容量に上記した混合物を入れ、第1間隙容量は組換え蛋白の分子
量よりも小さい分子量カットオフを有する第1イオン透過性分離膜で第1生成物
の流れから分離されており;その第1試料および生成物の流れは、電位を加えて
いる間、イオンおよび小さなマクロ分子の移動を可能とするように形成された第
1および第2イオン透過性制限膜により第1電気泳動性バッファーの流れから分
離されており、その第1試料および生成物の流れは第1陰極区分にある第1陰極
と第1陽極区分にある第1陽極の間に位置付けられ、第1陰極と第1陽極の間に
電位を加えると、その間の第1電場領域に電場が発生するのに適合するように第
1陰極に対して相対的に第1陽極を配置し; (b)試料中の組換え蛋白または他の化合物が所望の電荷を有するように、一の
pHを有する第1間隙容量に適するバッファーまたは溶媒を選択し; (c)第1試料と第1生成物の流れの間に第1電位を加え、組換え蛋白よりも小
さな分子量を有する混合物中の化合物を第1分離膜を通って第1生成物の流れに
入るようにするが、組換え蛋白は実質的に第1間隙容量に留まったままであり、
または第1分離膜に入っているならば、その第1分離膜を通過することが実質的
に防止され; (d)第1電位を定期的に止めて反転させ、第1分離膜に入った組換え蛋白を動
かし、第1間隙容量に戻してもよいが、実質的に第1生成物の流れに入った化合
物は第1間隙容量に再び入ることはなく; (e)望ましい量の組換え蛋白よりも小さな分子量を有する化合物が第1間隙容
量にある混合物から取り出されるまで、工程(c)および任意の工程(d)を維
持し; (f)第2間隙容量に工程(e)で得られた混合物を入れ、第2試料の流れは組
換え蛋白の分子量よりも大きい分子量カットオフを有する第2イオン透過性分離
膜で第2生成物の流れから分離されており、その第2試料と第2生成物の流れは
、第2電位を加えている間、イオンおよび小さなマクロ分子の移動を可能とする
ように形成された第3および第4イオン透過性制限膜により第2電気泳動性バッ
ファーの流れから分離されており、その第2試料および生成物の流れは第2陰極
区画にある第2陰極と第2陽極区画にある第2陽極の間に位置付けられ、第2陰
極と第2陽極の間に電位を加えると、その間の第2電場領域に電場が発生するの
に適合するように第2陰極に対して相対的に第2陽極を配置し; (g)試料中の組換え蛋白または他の化合物が所望の電荷を有するように、一の
pHを有する第1間隙容量に適するバッファーまたは溶媒を選択し; (h)第2試料と生成物の流れの間に第2電位を加え、混合物中の組換え蛋白を
第2分離膜を通して第2生成物の流れの中に入れるが、混合物中の他の化合物は
実質的に第2間隙容量に保持されるか、または分離膜に入っているならば、その
分離膜を通過して第2生成物の流れに入ることが実質的に防止され; (i)第2電位を定期的に止めて反転させ、第2分離膜に入った他の化合物を動
かし、第2間隙容量に戻してもよいが、実質的に第2生成物の流れに入った組換
え蛋白はいずれもそのような第2間隙容量に再び入ることはなく; (j)望ましい量の組換え蛋白が混合物から第2生成物の流れの中に取り出され
るまで、工程(h)および任意の工程(i)を維持する、 ことを含む。
【0023】 好ましくは、組換え蛋白は開始混合物から少なくとも約70%の純度および少
なくとも約70%の回収率で得られる。 好ましくは、第1間隙および第2間隙容量中の溶媒またはバッファーのpHは
、選択された化合物が負に荷電するように、選択された化合物のpIよりも大き
い。 好ましくは、第3間隙および第4間隙容量中の溶媒またはバッファーのpHは
、組換え蛋白が負に荷電するように、組換え蛋白のpIよりも大きい。 好ましくは、第2陰極、第2陰極バッファー区分、第2陽極、第2陽極バッフ
ァー区分および第2電気泳動性バッファーはセカンダリー分離システムにおいて
、連続的に配置される。
【0024】 1の具体例において、この混合物は組換え微生物により発現かつ放出され、細
胞外で得られるか、または移送された組換え蛋白を含む培地である。別法として
、混合物は蛋白を発現するが、必ずしも細胞外への蛋白の放出または移送をしな
い組換え微生物の細胞溶解物である。組換え蛋白が細胞から分泌されるとすれば
、通常はまず、細胞を取り出すために培地が処理される。細胞を取り出すために
用いられる適当な方法は、例えば、遠心分離、濾過または凝集である。細胞を取
り出した後、混合物を本発明により処理される前に希釈するか、または処理でき
る。組換え蛋白を分泌しない組換え微生物の場合、細胞は、典型的には、溶解さ
れるか、または処理され、組換え蛋白は溶液中に放出される。溶菌は加圧または
浸透圧衝撃を含む多数の手段により達成される。細胞溶解物を、本発明による処
理の前に遠心分離するか、または濾過して細胞の残骸を除去できる。 好ましくは、イオン透過性分離膜は、約40〜約1000kDaの分子量カッ
トオフを有する電気泳動分離膜である。膜カットオフの大きさは、混合物中の組
換え蛋白および他の生体分子の大きさに依存するだろう。
【0025】 本発明による方法に特に適当であることが見出されたバッファーは約pH9の
トリスホウ酸塩およびGABA(ガンマアミノ酪酸)である。しかしながら、分
離すべき蛋白に応じて他のバッファーが使用されることは明らかだろう。選択さ
れたバッファーの濃度は、分離膜を通るマクロ分子の移動に影響を与えるか、ま
たは作用する。典型的には、約200mMまで、より好ましくは約20mM〜約
80mMの濃度が特に適当であることが見出された。 選択されたバッファーの濃度はまた、組換え蛋白を含む生体分子および化合物
の分離膜を通る動きに影響を与えるか、または作用する。 1の具体例において、分離された組換え蛋白は、その後、その組換え蛋白の分
子量よりも小さな分子量カットオフを有する電気泳動分離膜を組み込んだシステ
ムを用いて濃縮される。 本発明による方法は、少なくとも約90%の純度で約70%以上の収率を与え
る。 本発明による方法の利点は組換え蛋白の物理学的または生物学的特性を変性さ
せるか、または不利に変えることなしにスケールアップの可能性のあることであ
る。
【0026】 第7の態様において、本発明は本発明により精製されるか、または分離された
組換え蛋白を提供する。 第8の態様において、本発明は医学的および獣医学的適用における本発明の第
7の態様による組換え蛋白の使用に関する。
【0027】 本明細書にわたって、特に必要としない限り、「含む(comprise)」またはそ
の派生語(comprisesまたはcomprising)なる語は、所定の要素、整数または工
程あるいは一群の要素、整数または工程を含むことを意味し、他の要素、整数ま
たは工程あるいは一群の要素、整数または工程を除外するものではない。 本明細書に含まれる書類、作用、物質、機器、論文等は、本発明の状況を分か
り易くする目的のために提供されているにすぎない。これらの事項のうちいずれ
かまたはすべてが、従来技術の基礎の一部を形成するか、あるいは本願の優先日
の前にオーストラリアに存在する本発明に関連する分野では常識であると考える
べきではない。 本発明をより明確に理解するために、好ましい形態を以下の図面および実施例
をもって説明する。
【0028】 (図面の簡単な記載) 図1は、本発明の方法を用いてアルブミンを分離する間に、バッファーの流れ
の中に蛋白が段階的に蓄積されることを示すSDS−PAGEゲルを示す。レー
ン1:シグマ分子量マーカー。レーン2:B/S(バッファーの流れ)時間0分
。レーン3:B/S時間60分。レーン4:B/S時間120分。レーン5:B
/S時間180分。レーン6:B/S時間270分。 図2は、本発明の方法を用いてアルブミンを分離する間に、バッファーの流れ
の中に蛋白が段階的に蓄積されることを示すSDS−PAGEゲルを示す。レー
ン1:シグマ分子量マーカー。レーン2:B/S(バッファーの流れ)アルブミ
ン分離の時間0。レーン3:B/Sアルブミン分離の時間60。レーン4:B/
Sアルブミン分離の時間120。レーン5:B/Sアルブミン分離の時間180
分。レーン6:B/Sアルブミン分離の時間270。レーン7:D/S(下流)
時間60分。レーン8:D/S時間120分。レーン9:D/S時間180分。
レーン10:D/S時間270分。 図3は、アルブミンを分離する間にバッファーの流れ中に存在する蛋白の量お
よびバッファー再生法を用いて取り出された蛋白の量を示す、シプロ・ルビー(
Sypro ruby)(BioRad)で染色されたSDS−PAGEゲルを示す。分離操作を
200kDa分離膜を50kDa制限膜と共に用いて、15mLの直血漿から1
50分で行い、ついでカートリッジを交換し、再び同様の操作を行った。バッフ
ァーを2つの実験の間で交換しなかった。ついで、コンタミネートされたバッフ
ァーを本発明により1.5kDa分離膜および5kDa制限膜を用いるシングル
パス法によりきれいにした。レーン1:シグマ分子量マーカー。レーン2:B/
S(バッファーの流れ)アルブミン分離の時間0。レーン3:B/Sアルブミン
分離の時間150分。レーン4:B/Sアルブミン分離の時間270分。レーン
5:バッファー再生の最初の通過後のB/S。レーン6:2回目の通過後のB/
S。レーン7:最初の通過後のD/S。レーン8:2回目の通過後のD/S。レ
ーン9:3回目の通過後のD/S。 図4は、オンラインバッファー再生スキームの模式図を示す。本発明による第
1の装置(BF1)は蛋白精製のために用いられ、本発明による第2の装置(B
F2)は、分離を行う間、BF1のバッファーの流れをきれいにした。 図5は、本発明により分離される組換えモノクローナル抗体の減少性SDS
PAGEゲル(8〜18%勾配)分析を示す。 図6は、50kDa分離のクマシー染色した非減少性SDS−PAGEを示す
。試料を分析前0、60、90、120分で上流に、60、90、120分で下
流に入れた。WはPBS洗浄を示す。 図7は、50kDa分離の銀染色を示す。試料を洗浄フラクション(W)を除
いて、図4のように付す。クマシー染色ゲルに関して現れる高分子量コンタミナ
ントが銀染色(負荷電染色)に関しては現れなかった。 図8は、本発明の分離システムまたは装置の好ましい具体例の模式図を示す。
【0029】 図8は本発明の装置10の好ましい具体例を示す。装置10は第1陰極区分ま
たは区画11および第1陽極区分または区画12を含み、膜19、13および2
0で分けられる。電極14および15は第1分離膜13ならびに第1および第2
制限膜19および20の両側にあるように電極区分または区画の内側に設けられ
る。しかしながら、もう一つ別の具体例において、電極はバッファー区画の外に
位置付けられることが理解される。電極を用いて第1分離膜を横切るように電気
泳動性電位を加える。 第1チャンバー17は第1陰極区画11と第1分離膜13の間に位置付けられ
る。第1チャンバーは一の面を第1分離膜13で、他の面を第1制限膜19で定
められる。しかしながら、もう一つ別の具体例において、第1チャンバーは陽極
バッファー区画とその分離膜の間に位置付けられることが理解される。 第2チャンバー18は第1陽極バッファー区画12と第1分離膜13の間に位
置付けられる。第2チャンバーは一の面を第1分離膜13で、他の面を第2制限
膜20で定められる。しかしながら、もう一つ別の具体例において、第2チャン
バーは陰極バッファー区画と第1分離膜の間に位置付けられることが理解される
。 装置はさらに第1電源の適用を選択するためのスイッチ25(電源を切るか、
または静止期間を設けるためなどのスイッチ)、陰極/陽極の電流の方向を切り
かえるか、反転期間を設けるためのスイッチ26、および電源27および28を
含む。
【0030】 装置10は第2陰極区分または区画31および第2陽極区分または区画32を
含み、3つの膜39、33および40で分けられる。電極34および35は分離
膜33ならびに制限膜39および40の両側にあるように電極区分または区画の
内側に設けられる。しかしながら、もう一つ別の具体例において、電極はバッフ
ァー区画の外に位置付けられることが理解される。電極を用いて分離膜を横切る
ように電気泳動性電位を加える。 第3チャンバー37は陰極区画31と分離膜33の間に位置付けられる。第3
チャンバーは一の面を分離膜33で、他の面を第3制限膜39で定められる。し
かしながら、もう一つ別の具体例において、第3チャンバーは陽極バッファー区
画とその分離膜の間に位置付けられることが理解される。 第4チャンバー38は陽極区画32と第2分離膜33の間に位置付けられる。
第4チャンバーは一の面を第2分離膜33で、他の面を第4制限膜40で定めら
れる。しかしながら、もう一つ別の具体例において、第4チャンバーは第2陰極
区画と第2分離膜の間に位置付けられることが理解される。 装置はさらに第2電源の適用を選択するためのスイッチ45(電源を切るか、
または静止期間を設けるためなどのスイッチ)、陰極/陽極の電流の方向を切り
かえるか、反転期間を設けるためのスイッチ46、および電源47および48を
含む。
【0031】 使用において、第1陰極11および第1陰極12区画または区分にあるバッフ
ァーはフロー50により第3チャンバーまたは間隙容量37に供給され、そこで
バッファー中の小さな化合物は第4チャンバー38に移される。ついで、バッフ
ァーをフロー51により第1陰極11および第1陰極12区画または区分に戻し
てリサイクルに付す。 本発明に係る装置またはシステムを用いて、化合物、蛋白または他のマクロ分
子の混合物を含有する試料を精製または処理する間に、電気泳動性バッファーの
小さなマクロ分子での段階的コンタミネーションが見られる。このコンタミネー
ションは図1および2から明らかである。 開放式上部制限膜および開放式分離膜であるが、閉鎖式下部制限膜を有する装
置を通してアルブミン分離液からのバッファーをシングルパス方式にて循環させ
ることにより、大部分の低分子量の蛋白をそのバッファーから取り出すことがで
きる。ついで、第2のパスを行うことにより、図3に示されるように、pHおよ
び伝導率を維持しながら、溶液から残りの最終蛋白を取り出すことも可能であっ
た。さらに、SDS−PAGEと組み合わせて、OD280と銀およびシプロ(
Sypro)ルビー(BioRad)蛋白染色を用いてこの方法を評価し、操作の間にバッ
ファー流に入っているコンタミナントの大部分が取り出しに成功していることが
わかった。 さらに、図4に示されるようなバッファー流を処理するための別の装置を用い
て分離を行う間にも、低分子量のコンタミナントの大部分がバッファーから除去
されることが見出された。このオンライン式バッファー再生は、操作の間にバッ
ファーをきれいにすることができ、分離を行うのに必要なバッファーの量を効果
的に減少させ、そして操作の間にバッファーを変更する必要性が排除される、と
いう多くの利点がある。バッファーの寿命を延ばすことができ、そのため、商業
的規模で分離する場合に必要とされるバッファーの量をより低いレベルにまで下
げることができる。
【0032】 一般に、出発物質の複合的蛋白混合物として5mlの血漿を用いる場合の研究
規模の装置においては、1.5−1.8リットルのバッファーがバッファー流を
介して循環される。より大きな規模の装置の場合、より効率的な冷却システムが
用いられるため、必要とされるバッファーの量を減少させることができる。60
倍スケールアップしたモデルでは、50Lのバッファーが必要とされるであろう
。血漿の開始量を100リットルに上げたならば、その場合、バッファー流の要
件の補外は、分離を行うのに17000リットルのバッファーが必要とされるこ
とを意味する。このことは、バッファー材料、水およびまたこれら多量のバッフ
ァーの貯蔵および冷却などの諸経費が大きく、バッファーの量が許容できない程
多量であるとすることができる。使用するバッファーの量をより少なくできるこ
とは、この種の状況において多大な商業的利点があるであろう。 本発明の20倍スケールアップしたモデルの場合、250mLの血漿が処理さ
れた。この容量の血漿を1平方センチメートル当たりの膜に適用すれば、工業的
規模のシステムに用いた場合に、分離されるべき100Lの血漿に対して670
0Lのバッファーに相当する。トリス−ホウ酸バッファー(pH9)を用いる場
合の典型的なアルブミン分離に対するバッファー1リットル当たりの経費を考え
た場合、一回のバッファー交換を行う操作当たりの費用は7000ドルを越える
。 分離を行っている別の装置のバッファー流に取り付けられた一台の装置で、そ
の操作を介してバッファー流から少なくとも15%のコンタミナントを取り出す
ことができる。たった一回の分離ユニットを介するリサイクルで15%のバッフ
ァー容量が減少することは一回の分離につき約3600Lのバッファーの節約を
生み出すであろう。 大規模のユニットにおいて、多数のカートリッジを、何ら問題なく、数本のバ
ッファー再生流を導入することのできる、サンドイッチ配列で相互に積み重ねる
ことができることが認識されている。数本のバッファー再生流を使用することで
、一回の分離につきバッファーを変える必要性が減少し、ずっと少ない量のバッ
ファーをバッファー流に用いることも可能となるであろう。バッファーをリサイ
クルし、2回の分離に用いたならば、100リットルの血漿の分離において、か
なりの節約がなされるであろう。数社が年間に数十万リットルの血漿を処理して
いることを鑑みれば、その節約は本当に価値のあるものである。
【0033】 組換えDNA法は、新規な治療用および診断用製品を開発するための強力な手
段を提供する。しかしながら、これらの製品を利用するにおいて主たる問題点は
、それらの製品を培養液から高純度および高回収率で単離することにある。本発
明は、組換えモノクローナル抗体を含む、組換え蛋白を、製品またはその活性を
最小の損失で、その発現培地から単離するところの新規な方法を提供する。
【0034】 組換えモノクローナル抗体を含有する、チャイニーズハムスター卵巣(CHO
)細胞発現培地を、本発明に係る装置の上流に置いた。混合蛋白を電荷および大
きさに基づいて除去する二段階方法にて抗体を精製した。段階1はトリスホウ酸
塩バッファー(pH8.0)の使用を含む。このpHで標的抗体は第1間隙容量
中に留まるが、250Vを用いると混合蛋白は300kDaの孔径分離膜を通る
生成物の流れに変わり、そこでコンタミナントを一定間隔で集めて収穫した。組
換え蛋白は処理された第1間隙容量に留まった。段階1を90分間行った。 段階2はGABA(ガンマアミノ酪酸24mM、酢酸133mM)を用いてp
H4.2にバッファーを変更することを含み、標的蛋白(組換えモノクローナル
抗体)を正に荷電させた。ついで、250Vの逆極性を用いて抗体を処理された
第1間隙容量から下流に移し、一定間隔で集めて収穫した。段階2を180分間
行った。 標的組換えモノクローナル抗体を二段階方法にてCHO培地から精製した。生
成物の純度を図5に示されるような還元性SDS PAGEを用いて分析した。
イムノグロブリンG(IgG)の特徴的な重鎖および軽鎖が明瞭であり、純度は
95%より大きいことと推定された。クマシー染色法を用いて極微量のコンタミ
ネーションを観察した。 生成物の回収率をOD280nmを読み取ることで測定し、開始材料の87%
であると算定された。開始濃度をBehring BN 100比濁計をDADE Behring IgG
比濁計試薬と組み合わせて用いて測定した。製造業者の指示に従ってアッセイを
行った。 組換えモノクローナル抗体を、開始生成物の87%回収率にて、二段階単離方
法によりCHO培地から精製した。SDS PAGE分析に基づいて純度は95
%より大きいと推定された。
【0035】 実施例2−ペリジリン−クロロフィル蛋白(PCP) 封入体としてのエシェリヒア・コリ(Escherichia coli)にてPCP(ペリジ
ニンクロロフィル蛋白)を組換え蛋白として発現させ、それを収穫し、本発明の
方法に用いるのに適する電気泳動性分離装置に用いるのに備えて熱トリス−塩酸
に溶かした。 組換えPCP蛋白を二段階分離にて精製した。第1段階は全蛋白を同時に濃縮
し、それらが存在するバッファー環境を変えた。第2段階はその大きさに基づい
てPCP蛋白を精製した。 段階1において、最低限5mgの全蛋白を含有する、溶解させたPCP封入体
試料を、電気泳動性分離装置の上流に置いた。段階1に利用したバッファーは、
40mM HEPES(N−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−エタンスルホ
ン酸)と28mMのトリス(pH7.5)とを含む。この7.5のpHで、溶解
させた封入体試料中のPCPおよび他の蛋白は、500mAの定常電流で、10
00kDa孔径分離膜を通る小容量の生成物の流れに変化した。その生成物の流
れを90分の段階1の終わりに収穫した。生成物の流れは小容量の封入体試料お
よびHEPES/トリスバッファー(pH7.5)中に存在する蛋白の大部分を
含有した。 収穫した段階1の生成物の流れを電気泳動性分離装置の上流に置いた。段階2
は大きさを基礎とする方法を用いて混合蛋白からPCPを分離することを含む。
PCP蛋白は32kDaの大きさである。段階2に利用したバッファーは段階1
に利用したバッファー:40mM HEPESと28mMのトリス(pH7.5
)と同じであった。PCP蛋白は50kDa孔径分離膜を通って移動し、生成物
の流れに保持される。高分子量の混合蛋白は50kDa孔径分離膜を通過せず、
上流に保持された。PCPよりも小さな混合蛋白は50kDa孔径分離膜を、さ
らに20kDa孔径の下部(陽極/正極)制限膜を通って、循環性バッファー流
となる。上部(陰極/負極)制限膜の孔径は5kDaであり、小さな混合蛋白が
上流および生成物の流れから再び侵入することを防止する。PCP蛋白を120
分の段階2の終わりに生成物の流れから収穫した。
【0036】 PCPを二段階方法を用いて溶解させたイー・コリ封入体試料から分離した。
収穫したPCPの純度を非還元性SDS−PAGE(図6および7)のクマシー
および銀染色法を用いて測定した。PCPの純度は90%より大きいと評価され
た。 蛋白回収率をビシンコニン酸蛋白アッセイを用いて評価した。イ・コリ封入体
中に6.8mgの全蛋白がある場合、段階2の生成物の流れから収穫したPCP
試料は1.8mgの蛋白を含有した。これは非還元性SDS−PAGEのクマシ
ーおよび銀染色法を用いて最初の試料中に存在するPCPの少なくとも80%で
あると評価された。 封入体としてのイー・コリ中で発現される、組換えPCPを二段階方法を用い
て精製した。回収されたPCP蛋白は開始材料中に存在するPCP蛋白の80%
よりも多いと評価された。最終PCP試料の純度は90%よりも大きいと評価さ
れた。 広範囲に及ぶ本発明の精神および範囲から逸脱することなく、具体例に記載さ
れるように、本発明に対して種々の変形および修飾を行うことができる。したが
って、本発明の具体例は、あらゆる点において例示として考えるべきであり、限
定するものと解釈すべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法を用いてアルブミンを分離する間に、バッファーの
流れの中に蛋白が段階的に蓄積されることを示すSDS−PAGEゲルを示す。
【図2】 本発明の方法を用いてアルブミンを分離する間に、バッファーの
流れの中に蛋白が段階的に蓄積されることを示すSDS−PAGEゲルを示す。
【図3】 アルブミンを分離する間にバッファーの流れ中に存在する蛋白の
量およびバッファー再生法を用いて取り出された蛋白の量を示す、シプロ・ルビ
ー(バイオラッド)で染色されたSDS−PAGEゲルを示す。
【図4】 オンラインバッファー再利用スキームの模式図を示す。
【図5】 本発明により分離される組換えモノクローナル抗体の減少SDS PAGEゲル(8〜18%勾配)分析を示す。
【図6】 50kDa分離のクーマシー染色非減少SDS−PAGEを示す
【図7】 50kDa分離の銀染色を示す。
【図8】 本発明の分離システムまたは装置の好ましい具体例の模式図を示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 1/10 G01N 27/26 331D 315G 315F 301C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 アンドリュー・マーク・ギルバート オーストラリア2122ニュー・サウス・ウェ ールズ州イーストウッド、ビミエラ・ロー ド62番 (72)発明者 ハリ・ネアー オーストラリア2154ニュー・サウス・ウェ ールズ州キャッスル・ヒル、コンバラ・ア ベニュー1番 (72)発明者 ルーシー・ジェーン・ライアン オーストラリア2153ニュー・サウス・ウェ ールズ州ボーカム・ヒルズ、グレビリー・ グローブ18番 (72)発明者 デニス・ブライアン・ライラット オーストラリア2112ニュー・サウス・ウェ ールズ州ライド、スチュアート・ストリー ト10番 (72)発明者 テレサ・マリー・トーマス オーストラリア2762ニュー・サウス・ウェ ールズ州スコフィールズ、ドンゴラ・サー キット92番 Fターム(参考) 2G052 AA28 AA30 AB18 AB20 AD26 DA05 EA03 EB13 ED04 FD02 JA07 JA11 4D054 FA10 FB20 4H045 AA10 AA20 CA11 CA40 DA76 FA74 GA10 GA30 HA07

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気泳動性分離によりマクロ分子を分離するためのシステム
    であって、 (a)第1陰極区分にある第1陰極と; (b)第1陽極区分にある第1陽極であって、その第1陰極と第1陽極の間に電
    位を加えると、その間にある第1電場領域に第1電場を発生させるのに適合する
    ように第1陰極に対して相対的に配置される陽極と; (c)第1陰極区分と第1陽極区分に配置される第1電気泳動性バッファーと;
    (d)第1電場領域に配置される所定の分子量カットオフを有する第1分離膜と
    ; (e)第1間隙容量を限定するために、第1陰極区分と第1分離膜の間に配置さ
    れる第1制限膜と; (f)第2間隙容量を限定するために、第1陽極区分と第1分離膜の間に配置さ
    れる第2制限膜と; (g)試料成分を第1間隙容量と第2間隙容量の選択された一つにて提供するの
    に適合した手段であって、第1電位を加えると、選択された分離生成物が第1分
    離膜を通って試料成分から取り出され、第1および第2間隙容量の他方に提供さ
    れる手段と; (h)第2陰極を含有していてもよい第2陰極区分と; (i)第2陽極を含有していてもよい第2陽極区分であって、任意の第2陰極と
    任意の第2陽極の間に任意の第2電位を加えると、その間に第2電場領域を形成
    する、第2陰極区分に対して相対的に配置された第2陽極区分と; (j)第2陰極区分と第2陽極区分に配置される第2電気泳動性バッファーと;
    (k)第2電場領域に配置される所定の分子量カットオフを有する第2分離膜と
    ; (l)第3間隙容量を限定するために、第2陰極区分と第2分離膜の間に配置さ
    れる第3制限膜と; (m)第4間隙容量を限定するために、第2陽極区分と第2分離膜の間に配置さ
    れる第4制限膜と; (n)第1電気泳動性バッファーを第3および第4間隙容量の選択された一の容
    量にて提供するのに適合した手段であって、選択された分離生成物が第2分離膜
    を通って第1電気泳動性バッファーから取り出され、第3および第4間隙容量の
    他方に提供され、実質的に第1電気泳動性バッファーが第3および第4間隙容量
    に入ることを妨げる手段と; (o)選択された分離生成物を第1電気泳動性バッファーから取り出した後、第
    1電気泳動性バッファーを第1間隙容量ならびに第1陰極および陽極区分の選択
    された一つに提供するのに適合した手段と からなる、マクロ分子を分離するためのシステム。
  2. 【請求項2】 第2陰極、第2陰極区分、第2陽極、第2陽極区分および第
    2電気泳動性バッファーがセカンダリー分離システムにて隣接して配置されてい
    る、請求項1記載の電気泳動性分離によりマクロ分子を分離するためのシステム
  3. 【請求項3】 イオン透過性分離膜がポリアクリルアミドからなり、約1な
    いし約1500kDaの分子量カットオフを有する、請求項1または2記載のシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 第1および第2制限膜がポリアクリルアミドからなり、第1
    分離膜よりも小さな分子量カットオフを有する、請求項1ないし3のいずれか1
    つに記載のシステム。
  5. 【請求項5】 制限膜が約1kDaないし約100kDaの分子量カットオ
    フを有する、請求項4記載のシステム。
  6. 【請求項6】 制限膜が約5kDaの分子量カットオフを有する、請求項5
    記載のシステム。
  7. 【請求項7】 第1および第2間隙容量が、第1上流および下流間隙容量を
    形成する第1陰極区分と第1陽極区分の間に位置するカートリッジとして提供さ
    れる、請求項1ないし6のいずれか1つに記載のシステム。
  8. 【請求項8】 第3および第4間隙容量が、第2上流および下流間隙容量を
    形成する第2陰極区分と第2陽極区分の間に位置するカートリッジとして提供さ
    れる、請求項1ないし7のいずれか1つに記載のシステム。
  9. 【請求項9】 小さなマクロ分子を試料成分から取り出す方法であって、 (a)本発明の第1の態様に係る電気泳動性装置を準備し; (b)試料成分を第1間隙容量に加え; (c)第1および第2間隙容量の間に第1電位を加え、ここで第1電位が加えら
    れると、選択される分離生成物が第1分離膜を通って試料成分から取り出され、
    第1および第2間隙容量の他方および第1電気泳動性バッファーに提供され; (d)小さなマクロ分子を含有する第1電気泳動性バッファーを第3および第4
    間隙容量の選択された一方に移し; (e)小さなマクロ分子のコンタミタントが第2イオン透過性分離膜を通って第
    3および第4間隙容量の他方に移るが、実質的にバッファーがかかる間隙容量に
    入ることを妨げ; (f)第3および第4間隙容量の間に第2電位を加え、工程(e)を補助しても
    よく; (g)選択された分離生成物が第1電気泳動性バッファーから取り出された後に
    、第1電気泳動性バッファーを第1陰極および陽極区分の選択された一方に戻す
    ことを含む、試料成分から小さなマクロ分子を取り出す方法。
  10. 【請求項10】 さらに、 (h)第1および第2間隙容量の間の電位を定期的に停止かつ反転させ、第1イ
    オン透過性分離膜に侵入した、試料成分より取り出されるべき小さなマクロ分子
    以外のいずれのマクロ分子も移動させ、試料成分を配置した第1および第2間隙
    容量の一つに戻し、第1および第2間隙容量の他方に侵入した、いずれの小さな
    マクロ分子または他のマクロ分子も第1および第2間隙容量の他方に再び侵入さ
    せない、ことを含む請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 試料成分が第1イオン透過性分離膜により大きさおよび電
    荷で第1および第2間隙容量の他方に分離される他のマクロ分子を含む、請求項
    9および10の方法。
  12. 【請求項12】 試料成分が、血漿を含む血液由来の生成物、抗体試料、蛋
    白、ペプチド、糖蛋白、オリゴヌクレオチド、組換え蛋白、細胞抽出物、細胞培
    養清澄物、成長因子、抗原、免疫原およびそれらの組み合わせからなる群より選
    択される、請求項9ないし11のいずれか1つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 小さなマクロ分子が、ペプチド、蛋白フラグメントおよび
    他の小さな分子量の異物からなる群より選択される、請求項9ないし12のいず
    れか1つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 小さなマクロ分子が、約500Daないし約100kDa
    の分子量を有する、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 小さなマクロ分子が工程(c)の第1イオン透過性分離膜
    および/または第1制限膜を通って移動する、請求項9ないし14のいずれか1
    つに記載の方法。
  16. 【請求項16】 イオン透過性膜がポリアクリルアミドからなる電気泳動性
    分離膜であり、約1kDaないし約1500kDaの分子量カットオフを有する
    、請求項9ないし15のいずれか1つに記載の方法。
  17. 【請求項17】 制限膜がポリアクリルアミドからなり、分離膜より小さい
    分子量カットオフを有する請求項9ないし16のいずれか1項記載の方法。
  18. 【請求項18】 制限膜が約1kDaないし約100kDaの分子量カット
    オフを有する請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 制限膜が約5kDaの分子量カットオフを有する請求項1
    8記載の方法。
  20. 【請求項20】 約250Vの電位および約500mAの電流を加える請求
    項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 請求項9ないし20のいずれか1項記載の方法により生成
    される組換え蛋白。
  22. 【請求項22】 開始試料成分から少なくとも約70%の純度かつ少なくと
    も約70%の回収率で得られる請求項21記載の組換え蛋白。
  23. 【請求項23】 開始試料成分から少なくとも約80%の純度で得られる請
    求項22記載の組換え蛋白。
  24. 【請求項24】 開始試料成分から少なくとも約90%の純度で得られる請
    求項23記載の組換え蛋白。
  25. 【請求項25】 化合物の混合物から組換え蛋白を分離する方法であって、 (a)第1間隙容量および第2間隙容量の選択された一つに上記した混合物を入
    れ、ここでこれらの間隙容量は組換え蛋白の分子量よりも小さいか、または大き
    い分子量カットオフを有するイオン透過性分離膜で分離されており、その第1お
    よび第2間隙容量は、電位を加えている間、イオンおよび小さなマクロ分子の移
    動を可能とするが、組換え蛋白の移動を妨げるように形成されたイオン透過性制
    限膜により電気泳動性バッファーの流れから分離されており;その間隙容量は陰
    極区分にある陰極と陽極区分にある陽極の間に位置付けられ、陰極と陽極の間に
    電位を加えると、その間の電場領域に電場が発生するのに適合するように陰極に
    対して相対的に陽極を配置し; (b)試料中の組換え蛋白または他の化合物が所望の電荷を有するように一のp
    Hを有する第1間隙および第2間隙容量の選択された一つのための溶媒を選択し
    ; (c)第1間隙および第2間隙容量の間に電位を加え、ここで電位を加えると、
    混合物中の選択された化合物または組換え蛋白は、第1分離膜を通って移動し、
    第1間隙および第2間隙容量の他方に提供され; (d)第1電位を定期的に止めて反転させ、分離膜に入った選択された化合物ま
    たは組換え蛋白を動かし、選択された化合物または組換え蛋白が取り出された間
    隙容量に戻してもよいが、実質的に第1間隙容量および第2間隙容量の他方に提
    供された選択された化合物または組換え蛋白はそのような選択された化合物また
    は組換え蛋白が取り出された間隙容量に再び入ることはなく;および (e)組換え蛋白が開始混合物から少なくとも約70%の純度および少なくとも
    約70%の回収率で得られるまで、工程(c)および任意の工程(d)を維持す
    る; ことを含む、組換え蛋白の分離方法。
  26. 【請求項26】 化合物の混合物から組換え蛋白を分離する方法であって
    、 (a)第1間隙容量および第2間隙容量の選択された一つに上記した混合物を入
    れ、ここでこれらの間隙容量は組換え蛋白の分子量よりも小さい分子量カットオ
    フを有するイオン透過性分離膜で分離されており、その第1および第2間隙容量
    は、電位を加えている間、イオンおよび小さなマクロ分子の移動を可能とするよ
    うに形成されたイオン透過性制限膜により電気泳動性バッファーの流れから分離
    されており、その間隙容量は陰極区分にある陰極と陽極区分にある陽極の間に位
    置付けられ、陰極と陽極の間に電位を加えると、その間の電場領域に電場が発生
    するのに適合するように陰極に対して相対的に陽極を配置し; (b)組換え蛋白のpIよりも大きなpHを有する第1間隙および第2間隙容量
    の選択された一つに適する溶媒を選択し; (c)第1間隙および第2間隙容量の間に電位を加え、ここで電位を加えると、
    組換え蛋白は分離膜を通って混合物から取り出され、第1間隙および第2間隙容
    量の他方に提供され、残りの化合物は実質的に組換え蛋白が取り出された間隙容
    量に保持されるか、または分離膜に入っているならば、その分離膜を通過するこ
    とが実質的に防止され; (d)第1電位を定期的に止めて反転させ、分離膜に入った選択された化合物ま
    たは組換え蛋白を動かし、選択された化合物または組換え蛋白が取り出された間
    隙容量に戻してもよいが、実質的に第1間隙容量および第2間隙容量の他方に提
    供された選択された化合物または組換え蛋白はそのような選択された化合物また
    は組換え蛋白が取り出された間隙容量に再び入ることはなく;および (e)組換え蛋白が開始混合物から少なくとも約70%の純度および少なくとも
    約70%の回収率で得られるまで、工程(c)および任意の工程(d)を維持す
    る; ことを含む、組換え蛋白の分離方法。
  27. 【請求項27】 化合物の混合物から組換え蛋白を分離する方法であって
    、 (a)第1間隙容量および第2間隙容量の選択された一つに上記した混合物を入
    れ、ここでこれらの間隙容量は組換え蛋白の分子量よりも小さい分子量カットオ
    フを有する第1イオン透過性分離膜で分離されており、その第1および第2間隙
    容量は、電位を加えている間、イオンおよび小さなマクロ分子の移動を可能とす
    るように形成された第1および第2イオン透過性制限膜により第1電気泳動性バ
    ッファーの流れから分離されており、その第1および第2間隙容量は第1陰極区
    分にある第1陰極と第1陽極区分にある第1陽極の間に位置付けられ、第1陰極
    と第1陽極の間に電位を加えると、その間の第1電場領域に電場が発生するのに
    適合するように第1陰極に対して相対的に第1陽極を配置し; (b)試料中の組換え蛋白または他の化合物が所望の電荷を有するように、一の
    pHを有する第1間隙および第2間隙容量の選択された一つに適する溶媒を選択
    し; (c)第1間隙および第2間隙容量の間に第1電位を加え、ここで第1電位を加
    えると、組換え蛋白よりも小さな分子量を有する混合物中の選択された化合物は
    第1分離膜を通って混合物から取り出され、第1間隙および第2間隙容量の他方
    に提供され、組換え蛋白は実質的に選択された化合物が取り出された間隙容量に
    保持されるか、または第1分離膜に入っているならば、その第1分離膜を通過す
    ることが実質的に防止され; (d)第1電位を定期的に止めて反転させ、第1分離膜に入った組換え蛋白を動
    かし、選択された化合物が取り出された間隙容量に戻してもよいが、実質的に第
    1間隙容量および第2間隙容量の他方に提供された選択された化合物はそのよう
    な選択された化合物が取り出された間隙容量に再び入ることはなく; (e)望ましい量の選択された化合物が混合物から取り出されるまで、工程(c
    )および任意の工程(d)を維持し; (f)第3間隙容量および第4間隙容量の選択された一つにその混合物を入れ、
    ここでこれらの間隙容量は組換え蛋白の分子量よりも大きい分子量カットオフを
    有する第2イオン透過性分離膜で分離されており、その第3および第4間隙容量
    は、電位を加えている間、イオンおよび小さなマクロ分子の移動を可能とするよ
    うに形成された第3および第4イオン透過性制限膜により第2電気泳動性バッフ
    ァーの流れから分離されており、その第3および第4間隙容量は第2陰極区分に
    ある第2陰極と第2陽極区分にある第2陽極の間に位置付けられ、第2陰極と第
    2陽極の間に電位を加えると、その間の第2電場領域に電場が発生するのに適合
    するように第2陰極に対して相対的に第2陽極を配置し; (g)試料中の組換え蛋白または他の化合物が所望の電荷を有するように、一の
    pHを有する第3間隙および第4間隙容量の選択された一つに適する溶媒を選択
    し; (h)第3間隙および第4間隙容量の間に第2電位を加え、ここで第2電位を加
    えると、組換え蛋白は第2分離膜を通って混合物から取り出され、第3間隙およ
    び第4間隙容量の他方に提供され、残りの化合物は実質的に組換え蛋白が取り出
    された間隙容量に保持されるか、または第2分離膜に入っているならば、その第
    2分離膜を通過することが実質的に防止され; (i)第2電位を定期的に止めて反転させ、第2分離膜に入った残りの化合物を
    動かし、組換え蛋白が取り出された間隙容量に戻してもよいが、実質的に第3間
    隙容量および第4間隙容量の他方に提供された組換え蛋白はそのような組換え蛋
    白が取り出された間隙容量に再び入ることはなく; (j)望ましい量の組換え蛋白が混合物から取り出されるまで、工程(h)およ
    び任意の工程(i)を維持し、ここで組換え蛋白は開始混合物から少なくとも7
    0%の純度で、少なくとも70%の回収率で得られる; ことを含む、組換え蛋白の分離方法。
  28. 【請求項28】 イオン透過性分離膜が約40kDaと約1000kDa
    の分子量カットオフを有する電気泳動性分離膜である、請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 バッファーが、トリスホウ酸塩、ガンマアミノ酪酸およ
    びその組み合わせからなる群より選択され、約9.0のpHを有する、請求項2
    7記載の方法。
  30. 【請求項30】 バッファー濃度が約200mMまでである、請求項33
    記載の方法。
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