JP2002517407A - 抗体の精製 - Google Patents

抗体の精製

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JP2002517407A
JP2002517407A JP2000552147A JP2000552147A JP2002517407A JP 2002517407 A JP2002517407 A JP 2002517407A JP 2000552147 A JP2000552147 A JP 2000552147A JP 2000552147 A JP2000552147 A JP 2000552147A JP 2002517407 A JP2002517407 A JP 2002517407A
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シャロン・リム
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Abstract

(57)【要約】 抗体および少なくとも1種の汚染物質の混合物から抗体を分離する方法であって、該方法は:a)抗体および汚染物質混合物を第1の溶媒流中に置き、第1の溶媒流は電気泳動膜によって第2の溶媒流から分離されており;b)分離されるべき抗体よりも低い等電点(pI)を有する汚染物質が荷電されるように第1の溶媒流についてpHを選択し;c)2つの溶媒流間に電位を加え、抗体を実質的に第1の溶媒流中に保持しつつ、または膜に侵入したら、実質的に第2の溶媒流中に侵入することを妨げつつ、膜を通じて第2の溶媒流中への少なくともいくつかの汚染物質の移動を引き起こし;d)所望により、電位を定期的に停止および逆転させて、膜に侵入したいずれもの抗体の第1の溶媒流中への逆戻りを起こさせ、このとき、第2の溶媒流中に侵入したいずれもの汚染物質の実質的な第1の溶媒流中への再侵入を起こさせず;e)第1の溶媒流が所望の抗体純度を含有するまで、工程c)および所望により、工程d)を繰り返すことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、抗体、特にモノクローナル抗体の腹水液からの精製に適する方法に
関する。
【0002】 背景分野 複合生物学的溶液のプロセッシングは、バイオテクノロジー産業において主要
な障害であり、天然および組換えタンパク質の精製に関する費用に対して最も効
率のよい技術に対する強い要求がある。これは、特にモノクローナル抗体を包含
する抗体に当てはまり、単純で総称的な精製方法を探求している途中である。特
に、モノクローナル抗体は、1975年に最初に生産されて以来、多くの研究、
治療および診断的応用がなされてきた。バイオプロセッシングにおける難点は、
現存の精製スキームにおけるモノクローナル抗体の回収がまれに報告されるが、
しばしば、10〜70%の範囲であるということであった。新規な方法は、収率
および回収という点で益々効果的になってきたが、一般に使用される方法は、し
ばしば、溶出のために過酷なpHまたはイオン強度条件を利用するものであり、
必ずしも、抗体の最大生物学的活性の維持に適合するものとはかぎらない。
【0003】 本発明者らは、Gradiflow技術(AU601040)を用いる分取電気泳動が
抗体の精製に特に適当であることを見出した。従来の方法とは対照的に、Gradif
lowは穏かな非変性バッファーおよび条件を用い、より活性な抗体調製物を生産
するために利用されうる。
【0004】 発明の開示 第1の態様において、本発明は、 (a)抗体および汚染物質混合物を第1の溶媒流中に置き、第1の溶媒流は電
気泳動膜によって第2の溶媒流から分離されており; (b)分離されるべき抗体よりも低い等電点(pI)を有する汚染物質が荷電
されるように第1の溶媒流についてpHを選択し; (c)2つの溶媒流間に電位を加え、抗体を実質的に第1の溶媒流中に保持し
つつ、または膜に侵入したら、実質的に第2の溶媒流中に侵入することを妨げつ
つ、膜を通じて第2の溶媒流中への少なくともいくつかの汚染物質の移動を引き
起こし; (d)所望により、電位を定期的に停止および逆転させて、膜に侵入したいず
れもの抗体の第1の溶媒流中への逆戻りを起こさせ、このとき、第2の溶媒流中
に侵入したいずれもの汚染物質の実質的な第1の溶媒流中への再侵入を起こさせ
ず; (e)第1の溶媒流が所望の抗体純度を含有するまで、工程(c)および所望
により、工程(d)を繰り返すことを特徴とする抗体および少なくとも1種の汚
染物質の混合物から抗体を分離する方法よりなる。
【0005】 好ましくは、抗体および汚染物質混合物は、腹水液中のモノクローナル抗体で
ある。 本発明の第1の態様の好ましい具体例において、電気泳動膜は、約50〜15
0kDa、好ましくは約100kDaの分子量カットオフを有する。分離される
べき抗体のpIは、通常、等電点電気泳動法(IEF)によって得られる。第1
の溶媒流のpHは、好ましくは、約7.5〜9.5である。pIが4.9である
ことがよく知られているアルブミンを包含する主要なタンパク質汚染物質は、p
H8.3にて第2の溶媒流中へ移動させることによって、抗体から分離できる。
【0006】 第2の態様において、本発明は、 (a)分離した抗体を第1の溶媒流中に置き、第1の溶媒流は電気泳動膜によ
って第2の溶媒流から分離されており; (b)抗体のpIの1pH単位内にあるように第1の溶媒流のpHを選択し; (c)2つの溶媒流間に電位を加え、抗体を実質的に第1の溶媒流中に保持し
つつ、または膜に侵入したら、実質的に第2の溶媒流中に侵入することを妨げつ
つ、膜を通じて第2の溶媒流中への少なくともいくつかの汚染物質の移動を引き
起こし; (d)所望により、電位を定期的に停止および逆転させて、膜に侵入したいず
れもの抗体の第1の溶媒流中への逆戻りを起こさせ、このとき、第2の溶媒流中
に侵入したいずれもの汚染物質の実質的な第1の溶媒流中への再侵入を起こさせ
ず; (e)第1の溶媒流が所望の抗体純度を含有するまで、工程(c)および所望
により、工程(d)を繰り返すことを特徴とする抗体および少なくとも1種の汚
染物質の混合物から抗体を分離する方法よりなる。
【0007】 工程(a)における電気泳動膜は、好ましくは、汚染物質が確実に第2の溶媒
流へ通過できるように、少なくとも約200kDaの分子量カットオフを有する
。大きな1000kDa孔サイズ分離膜を含有するカートリッジが、本発明の該
態様に特に適当であることがわかった。工程(b)におけるpHは、典型的には
、約6〜8.0である。バッファーのpHが、精製されるべき抗体のpIおよび
汚染物質のpIに依存することは明らかであろう。
【0008】 工程(b)において使用されるバッファーのpHは、分離されるべき抗体のp
Iより上または下であることができる。好ましくは、pHは抗体のpIの0.5
pH単位内である。
【0009】 第3の態様において、本発明は、 (a−e)本発明の第1の態様に記載のように抗体を分離し; (f)分離した抗体を新しい第1の溶媒流中に置き、第1の溶媒流は電気泳動
膜によって第2の溶媒流から分離されており; (g)抗体のpIの1pH単位内にあるように新しい第1の溶媒流のpHを選
択し; (h)2つの溶媒流間に電位を加え、抗体を実質的に新しい第1の溶媒流中に
保持しつつ、または膜に侵入したら、実質的に第2の溶媒流中に侵入することを
妨げつつ、膜を通じて第2の溶媒流中への少なくともいくつかの汚染物質の移動
を引き起こし; (i)所望により、電位を定期的に停止および逆転させて、膜に侵入したいず
れもの抗体の第1の溶媒流中への逆戻りを起こさせ、このとき、第2の溶媒流中
に侵入したいずれもの汚染物質の実質的な第1の溶媒流中への再侵入を起こさせ
ず; (j)新しい第1の溶媒流が所望の抗体純度を含有するまで、工程(h)およ
び所望により、工程(i)を繰り返すことを特徴とする抗体および少なくとも1
種の汚染物質の混合物から抗体を分離する方法よりなる。
【0010】 工程(f)において使用される電気泳動膜の分子量カットオフは、好ましくは
、工程(b)において使用される膜よりも大きい。工程(f)における電気泳動
膜は、汚染物質が確実に第2の溶媒流に通過できるように、好ましくは、少なく
とも約200kDaの分子量カットオフを有する。大きい1000kDa孔サイ
ズ分離膜を含有するカートリッジが本発明の該態様に特に適当であることがわか
った。工程(g)におけるpHは、典型的には、約6〜8.0である。バッファ
ーのpHが精製されるべき抗体のpIおよび汚染物質のpIに依存することは明
らかであろう。
【0011】 工程(g)において使用されるバッファーのpHは、分離されるべき抗体のp
Iより上または下であることができる。好ましくは、pHは、抗体のpIの0.
5pH単位内にある。 本発明者らは、本発明の方法を用いて、少なくとも70%、しばしば90%以
上の腹水液由来のモノクローナル抗体の回収パーセントを得ることができた。
【0012】 第4の態様において、本発明は、抗体の精製および/または分離におけるGrad
iflowの使用よりなる。 第5の態様において、本発明は、本発明の第1、第2または第3の態様の方法
によって精製された抗体よりなる。
【0013】 本明細書を通して、文脈が別法を要求しないかぎり、「を特徴とする」なる語
は、記載された要素、整数または工程、あるいは要素、整数または工程の群を含
むことを意味するが、いずれか他の要素、整数または工程、あるいは要素、整数
または工程の群を排除するのではないと理解される。 本発明がより明白に理解されうるように、好ましい形態を下記の実施例におい
て、付随する図面に言及して記載する。
【0014】 本発明の実施の形態 実験 抗体 本研究で使用した抗体は、全て、従来の手順(Bundesenら、1985)によって得
られ、ネズミ腹水液としてアゲン・バイオメディカル・ブリスベン(Agen Biome
dical Brisbane, Australia)によってグラディポア・リミテッド(Gradipore L
imited)に供給された。
【0015】
【表1】 a 1段階精製を示す b 2段階精製を示す
【0016】 Gradiflow技術 Gradiflowの分離カートリッジは、一連のポリアクリルアミドに基づく制限お
よび分離膜を含有し、サイズおよび電荷に基づいて巨大分子の分離を可能にする
(図1を参照)。カートリッジの範囲は、25,000〜1,000,000の
範囲のMrカットオフで利用できる。一連のpHにわたってタンパク質を分別で
きる能力および種々の孔サイズの膜の使用は、そのサイズまたは等電点によって
、いずれかの標的タンパク質を分離することを可能にする。
【0017】 Model LM1000(Gradipore Limited, Sydney, Australia)は、蠕動ポンプ、ペ
ルティエ冷却器および電力供給を含有する。それは、ウィンドウズ95およびLa
b Viewファーマット下でパーソナルコンピューターによって制御される。別法で
は、手動で設定される装置も利用でき、それは、従来の蠕動ポンプおよび電力供
給で作動できる(Margolisら、1995; Corthalsら、1996; Horvathら、1996; Cor
thalsら、1997)。
【0018】 分離様式 サイズに基づく分離(図1a) サイズ分離のために、全てのタンパク質が同じ電荷(この場合、負)を有する
pHを選択する。したがって、「上流」コンパートメント中を循環する混合物由
来のタンパク質の全てが「下流」コンパートメント中に移動しようとする。制限
孔サイズの膜が選択される場合、例えば、この場合Mr100,000が使用さ
れるが、Mr100,000より大きい分子(例えば、標的の抗体)は、膜の向
こう側へ移動できず、上流に残留する。マウス腹水液中の本質的に全てのタンパ
ク質はpH7.7より小さいpI値を有するので、該明細書においてはサイズ分
離にpH8.3が選択された。これらの条件下で大部分の腹水タンパク質は「下
流」に移動し、後にMr160,000の抗体分子を残す。
【0019】 電荷に基づく分離(図1b) 電荷に基づく分離のために、1のタンパク質が正の電荷を有し、他方が負の電
荷を有するように、2つのタンパク質の等電点の間のpHを選択する。該例にお
いて、タンパク質混合物は「上流」コンパートメント中を連続的に循環する。電
流を流すと、負に荷電したタンパク質は膜を通って「下流」コンパートメントに
移動する。上流および下流コンパートメントの連続的循環は、2つのタンパク質
の分離を完了させる。
【0020】 ネズミ腹水液中の大量の非抗体タンパク質は、pH6.5より小さい等電点を
有するので、pH6.5より大きいpHで、これらのタンパク質は負に荷電し、
下流に移動し、通常pH6.6以上のpIを有する抗体を後に残す。電荷分離の
場合、通常、膜の向こう側へ最大限の輸送を可能にするために、大きい孔サイズ
を有する膜(Mr1x106)を使用する。
【0021】 モノクローナル抗体の精製 腹水液の各試料(0.5−2ml)を少なくとも3容量の40mM トリス−
ホウ酸塩、1mM EDTAを含有するバッファー(pH8.3)で希釈した。
まず最初に、各試料のサイズ分離を該バッファー中で30〜40分間、200V
にて、Mrカットオフ100,000分離膜を用いて行った。これらの条件下で
、アルブミンおよび他の不純物は迅速に膜の向こう側へ移動し、後には精製され
た抗体が上流に残った。
【0022】 より高純度のために、各特定の抗体のpIに近いpHを選択し、Mrカットオ
フ1x106膜を用いて、第2の工程を行った。例えば、40mM トリスバッフ
ァーを酢酸を用いて所望のpHに調整できる。実施時間は200Vで40分であ
った。残留する不純物は膜を通って移動したが、抗体は上流に残留した。第1お
よび第2の工程の間中、10分間隔で上流および下流の50μlアリコートを採
取することによって、次いで、標的抗体の純度を変性ドデシル硫酸ナトリウム−
ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)によって決定した。回収
パーセントは、工程完了後に、エンザイムイムノアッセイ(EIA)によって決
定した。
【0023】 上流および下流は40分後に採収した。抗体を最大限に回収するために、分離
工程の最後に、逆電流で、少量(7ml)のランニングバッファーを上流および
下流中で1分間ポンピングした。電流逆転のスイッチを切った後、上流および下
流をさらに1分間循環させた後、上流の洗浄物を回収し、最初に得られた抗体と
合わせた。さらに10−15%の抗体が該洗浄工程で回収できる。
【0024】 等電点電気泳動 Novex(San Diego CA, USA)IEFゲル装置を用いて、製造者による記載のと
おりに等電点電気泳動(IEF)を行うことによって、各抗体のpIを決定した
。簡単に言えば、実施条件は、100Vで1時間、200Vで1時間および50
0Vで30分間の実施時間であった。IEFゲルは、脱イオン水中における3.
5%(w/v)5−スルホサリチル酸(Sigma Product No S-3147)を含有する
12%(w/v)トリクロロ酢酸(Sigma Product No T8657)の溶液で30分間
固定された後、Gradipure(登録商標)クーマシー・ブルーで染色された。
【0025】 抗体純度の決定 試料をGradipore4−20%T SDSゲル上でのSDS−PAGEによって分
析した[T=(gアクリルアミド+g N,N’−メチレンビスアクリルアミド
)/100ml溶液]。種々の時間での上流および下流のタンパク質バンドを比
較することによって、試料純度に対する経時的変化を決定した。
【0026】 抗体回収率の決定 タンパク質濃度 280nmでの紫外線吸収を測定することによって、上流および下流のタンパ
ク質レベルを決定した。マウスモノクローナル抗体の1mg/ml溶液は、1.
2AUの吸光度を有すると想定された。
【0027】 エンザイムイムノアッセイ 抗原または非標識ヒツジ抗マウス免疫グロブリンのいずれかを捕獲成分として
用いる2部位EIAによって、抗体活性を決定した。まず、ミクロプレートをリ
ン酸緩衝化セーライン(PBS)pH7.4中の50μlの抗原(10μl/m
l)またはウサギ抗マウス免疫グロブリン(10μl/ml)Dako(Carpinteri
a, USA)のいずれかで、室温にて1時間被覆した。
【0028】 プレートを逆さにし、軽くたたくことによって過剰の抗原を除去し、0.1%
Tween20を含有するPBS(PBS/T)で3回、プレートを洗浄した
。次いで、試験下のモノクローナル画分の適当なPBS/T中希釈液50μlを
加え、インキュベーションを室温で1時間行った。洗浄によって非結合抗体を除
去後、結合した抗体を西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRPO)−標識化抗抗マ
ウス抗体の1/1000希釈液の添加によって標識し、さらに1時間インキュベ
ートした。最後に、さらに洗浄した後、基質および停止溶液の添加によって結合
した抗体を検出した。
【0029】 結果および考察 等電点電気泳動 IEFは、タンパク質をそれらのpI値によって特徴付けることができる技術
であり、電荷に基づく分離のための最良の条件を決定するために用いることがで
きる。出発物質のIEFゲルは、各腹水液が、標的抗体の複数のバンドの位置が
大きく相違する独特のIEFパターンを有することを示した。
【0030】 IEFゲルは、腹水液試料由来の4つの異なる抗体についてpI6.6〜7.
7の範囲を示した。抗体のpI値を表1に列挙する。電荷の不均一は複数の幅広
いピークおよびテーリング効果を生じるので、イソ型の多様性は、抗体について
従来のイオン交換プロトコール由来の低い回収率にもっともらしい理由を提供す
る。
【0031】 マウス抗体の精製 サイズ分離 IEF(図1)が個々の抗体の等電電荷における幅広い変化を示す場合、サイ
ズ排除が第1工程として選択された。Mr160,000抗体を保持し、また、
より小さなタンパク質分子の迅速な通過を可能にするので、Mrカットオフ10
0,000を有する膜が選択された。大量の免疫腹水液タンパク質が正味の負の
電荷を有するように、pH8.3が選択された。
【0032】 抗体4の精製の時間推移を図2に示す。同様の結果が他の3つの抗体について
得られた。20分後、試料流中で最も有意なバンドは、モノクローナル抗体の特
徴的なH鎖およびL鎖である。40分で実質的に改善されることなく、30分後
に許容される純度に達した(図2のレーン5)。マウス血清アルブミンが最も豊
富なより低分子量のタンパク質は、Mr100,000膜を迅速に通過し、抗体
が上流に残留した。下流を10分毎に採収し、各々、その後の採収物中のタンパ
ク質量が低下することを示した(図2、レーン7−9)。不純物の大部分は、最
初の10分で抗体から除去され(レーン7)、10分および20分で収集された
2つの最初の下流採収物中に大量のアルブミンが存在した。アルブミンは、10
分後に上流から消失した。この最後の部分は、10分の試料を採取したとき、1
0分の試料中において下流に見られる残りのアルブミンは、分離膜内を通過中で
あるとして解釈された。
【0033】 これらの条件は、いずれかの抗体の高収量、高純度での精製を可能にする全般
的な第1工程を選択しようとするために、最初の分離について選択された。トリ
ス−ホウ酸塩バッファーは、多くの他の応用において、自然条件下での分離に有
用なバッファーであることが証明されていたので、該バッファーが選択された。
電圧は、30分以内で工程を完了する目的で、必要な分離速度に基づいて選択さ
れた。ほとんどの応用の場合、電圧が高ければ高いほど、より迅速な精製が可能
になる。
【0034】 いくつかの抗体は、室温で不安定であると考えられ、温度はタンパク質ホール
ディングに影響を及ぼし、より低温でタンパク質可変性を増加させるという多く
の報告がある。
【0035】 電荷分離 各抗体のpIに近いpHで行われる電荷に基づく第2工程において、各抗体に
ついてより高純度が達成できる。等電点は多様であるので、これは、異なるpH
が各抗体について選択されることを意味した。サイズまたは電荷のいずれかを用
いる分離の間に、各標的抗体の溶解性がそのpIよりも高いかまたはそのpIに
近いpHによって影響を及ぼされたという形跡はなかった。これらの作動条件お
よび使用されるバッファーの選択によって、タンパク質の溶解性が優れて残存し
た。電荷分離の前に、異なる抗体溶液の各々を酢酸を用いて、pIに近いpHに
調整した。電荷分離に使用した膜は、汚染タンパク質の除去速度を上げるために
Mr1x106孔サイズであった。これらの条件下で、このときモノクローナル
抗体は非電荷であり、上流に残留し、負に荷電した汚染タンパク質は下流に移動
した。SDS−PAGE(図3)は、該第2工程を用いて、全ての抗体について
高純度が達成されたことを示した。抗体1の比較的高いpIは、Mr1x106
孔サイズ膜(Mr100,000の代わりに)を用いてpH8.3にて、1段階
での該抗体の精製を可能にした。該抗体は、該pHで小さい負電荷を有したので
、Mr1x106膜を通って移動すると予測されたが、1時間以内の短い工程で
あったので、上流に残留した。実際、より長い分離時間(1−2時間)で、いく
らかの下流への移動が示された。
【0036】 回収率 モノクローナル抗体の回収率は、上流、下流およびその洗浄物に存在する抗体
の最終的な生物学的活性を出発物質と比較することによって決定した(表1)。
抗体2、3および4(2段階精製を用いる)についての回収率は抗体1よりも小
さかったが(表1)、8mgより多くの量の各抗体が腹水液1mlあたり回収さ
れた。該回収率は、他の精製法で予測される収率よりも高い。このようにより高
い活性が回収されるのは、使用される穏かなバッファーと分離に要する比較的短
時間の分離時間との組み合わせのためであり、分離カートリッジおよび短い精製
時間を用いて実現した。
【0037】 開発されたプロトコールは、腹水液中の他のタンパク質と比較して大きいサイ
ズ(Mr160,000)のモノクローナル抗体であって、ネズミ腹水液中の他
のタンパク質と比べて比較的高いpI値のモノクローナル抗体に有益である。本
明細書に記載のプロトコールは、より多くの変数を考慮しなければならない従来
のクロマトグラフィー精製技術よりも複雑ではない。免疫グロブリン画分は、通
常、腹水液中において全タンパク質の約2−25%である。腹水液中に存在する
高含量の脂質は、分別カラムの寿命を減少させることが知られている。本発明の
実施例において、試料を脱脂質化(delipidise)または前処理する必要もなく、
優れた精製および回収率が達成された。
【0038】 最初に、少量(10−20mg)の各標的抗体を精製して本発明を試験した。
15cm2膜(本明細書で使用される)から200cm2までの直線状のスケール
アップが本発明者らおよびヘモグロビン/アルブミン分離のときの以前の共同研
究者(Horvathら、1994)によって成し遂げられた。2mlから10mlへのマ
ウス腹水液の15cm2カートリッジ上での予備的なスケールアップが達成され
た。より長い処理時間またはより大量の分離カートリッジが、大量のタンパク質
に必要とされうる。
【0039】 本発明によって分離された抗体と、第三の物質との共同作用によるプロテイン
−A、プロテイン−Gおよびイオン交換クロマトグラフィーを包含する標準的技
術によって精製された同じ抗体との比較は、本発明によって得られた抗体がより
活性であることを示した。さらに、抗体収率は、本発明を用いてより大きかった
。表2および3は、抗体の数種類の精製の比較結果を示す。
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】 本発明によって精製された抗体の電気泳動分析(SDS−PAGE)は、より
少数のタンパク質バンドを示し、それは、本発明の方法が他の精製技術と比べて
、抗体を切断または損傷しないことを示す。本発明はより高収率の抗体を提供で
きるだけではなく、より活性でより変性していない抗体調製物も提供する。
【0043】 広く記載される本発明の精神または範囲から逸脱することなく、特定の具体例
に示されるような本発明に多数の変更および/または修飾がなされることは、当
業者に明らかであろう。したがって、本発明の具体例は、全ての点において例示
として意図されるものであり、制限しようとするものではない。
【0044】 引用文献 PG Bundesen, DM Wyatt, LE Cottis, AS Blake, DA Massingham, WA Fletcher
, G Street, JS Welch, DB Rylatt Vet Immunol Immunopath 8 (1985) 245-260
Horvath ZC, Corthals GL, Wrigley CW and Margolis J. Multifunctional ap
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【図面の簡単な説明】
【図1】 Gradiflow分離カートリッジの作動様式を示す。(a)サイズに
基づく分離−これは、主要汚染物質が上流の抗体混合物から下流に除去される第
1工程である。(b)電荷に基づく分離−これは、高純度の抗体を必要とする場
合、いずれかの残留する汚染物質を除去するために適当な第2工程である。
【図2】 抗体4の精製のSDS−PAGEを示す。レーン1は0分の上流
であり、レーン2−5は、各々、10、20、30および40分後の上流である
。レーン6−9は、各々、10、20、30および40分の下流を示す。レーン
10は、SDS分子量マーカーを含有する。Mab=モノクローナル抗体;kD
a=キロダルトン
【図3】 本発明の第2の態様における精製モノクローナル抗体のSDS−
PAGEを示す。レーン1および7は、SDS−PAGE分子量マーカーである
。対照として、抗体1の出発物質をレーン2に置き、レーン3、4、5および6
は最終的な4つの生成抗体を含有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 シャロン・リム オーストラリア2010ニュー・サウス・ウェ ールズ州サリー・ヒルズ、バッキンガム・ ストリート28/61−89番 Fターム(参考) 4B064 AG27 CE14 DA13 4H045 AA11 AA20 BA10 CA40 DA76 EA20 EA50 GA10 GA30 HA06 HA07 HA16 HA17 HA18 HA19

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)抗体および汚染物質混合物を第1の溶媒流中に置き、
    第1の溶媒流は電気泳動膜によって第2の溶媒流から分離されており; (b)分離されるべき抗体よりも低い等電点(PI)を有する汚染物質が荷電
    されるように第1の溶媒流についてpHを選択し; (c)2つの溶媒流間に電位を加え、抗体を実質的に第1の溶媒流中に保持し
    つつ、または膜に侵入したら、実質的に第2の溶媒流中に侵入することを妨げつ
    つ、膜を通じて第2の溶媒流中への少なくともいくつかの汚染物質の移動を引き
    起こし; (d)所望により、電位を定期的に停止および逆転させて、膜に侵入したいず
    れもの抗体の第1の溶媒流中への逆戻りを起こさせ、このとき、第2の溶媒流中
    に侵入したいずれもの汚染物質の実質的な第1の溶媒流中への再侵入を起こさせ
    ず; (e)第1の溶媒流が所望の抗体純度を含有するまで、工程(c)および所望
    により、工程(d)を繰り返すことを特徴とする抗体および少なくとも1種の汚
    染物質の混合物から抗体を分離する方法。
  2. 【請求項2】 抗体および汚染物質混合物が腹水液中のモノクローナル抗体
    である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 電気泳動膜が50〜150kDaの分子量カットオフを有す
    る請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 電気泳動膜が100kDaの分子量カットオフを有する請求
    項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 第1の溶媒流がpH7.5〜9.5である請求項1〜4のい
    ずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 さらに、 (f)分離した抗体を新しい第1の溶媒流中に置き、第1の溶媒流は電気泳動
    膜によって第2の溶媒流から分離されており; (g)抗体のpIの1pH単位内にあるように新しい第1の溶媒流のpHを選
    択し; (h)2つの溶媒流間に電位を加え、抗体を実質的に新しい第1の溶媒流中に
    保持しつつ、または膜に侵入したら、実質的に第2の溶媒流中に侵入することを
    妨げつつ、膜を通じて第2の溶媒流中への少なくともいくつかの汚染物質の移動
    を引き起こし; (i)所望により、電位を定期的に停止および逆転させて、膜に侵入したいず
    れもの抗体の新しい第1の溶媒流中への逆戻りを起こさせ、このとき、第2の溶
    媒流中に侵入したいずれもの汚染物質の実質的な新しい第1の溶媒流中への再侵
    入を起こさせず; (j)新しい第1の溶媒流が所望の抗体純度を含有するまで、工程(h)およ
    び所望により、工程(i)を繰り返す工程を含む請求項1〜5のいずれか1項記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 工程(f)において使用される膜の分子量カットオフが工程
    (b)において使用されるものよりも大きい請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程(f)において使用される電気泳動膜の分子量カットオ
    フが少なくとも200kDaである請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 工程(f)において使用される電気泳動膜の分子量カットオ
    フが1000kDaである請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 工程(g)におけるpHが6〜8である請求項6〜9のい
    ずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 工程(g)におけるpHが抗体のpIの0.5pH単位内
    にある請求項6〜9のいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 抗体の回収パーセントが少なくとも70%である請求項1
    〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 抗体の回収パーセントが少なくとも90%である請求項1
    2記載の方法。
  14. 【請求項14】 (a)分離した抗体を第1の溶媒流中に置き、第1の溶媒
    流は電気泳動膜によって第2の溶媒流から分離されており; (b)抗体のpIの1pH単位内にあるように第1の溶媒流のpHを選択し; (c)2つの溶媒流間に電位を加え、抗体を実質的に第1の溶媒流中に保持し
    つつ、または膜に侵入したら、実質的に第2の溶媒流中に侵入することを妨げつ
    つ、膜を通じて第2の溶媒流中への少なくともいくつかの汚染物質の移動を引き
    起こし; (d)所望により、電位を定期的に停止および逆転させて、膜に侵入したいず
    れもの抗体の第1の溶媒流中への逆戻りを起こさせ、このとき、第2の溶媒流中
    に侵入したいずれもの汚染物質の実質的な第1の溶媒流中への再侵入を起こさせ
    ず; (e)第1の溶媒流が所望の抗体純度を含有するまで、工程(c)および所望
    により、工程(d)を繰り返すことを特徴とする抗体および少なくとも1種の汚
    染物質の混合物から抗体を分離する方法。
  15. 【請求項15】 抗体および汚染物質混合物が腹水液中のモノクローナル抗
    体である請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 工程(a)において使用される電気泳動膜の分子量カット
    オフが少なくとも200kDaである請求項14または15記載の方法。
  17. 【請求項17】 工程(a)において使用される電気泳動膜の分子量カット
    オフが1000kDaである請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 工程(b)におけるpHが6〜8である請求項14〜17
    のいずれか1項記載の方法。
  19. 【請求項19】 工程(b)におけるpHが抗体のpIの0.5pH単位内
    にある請求項14〜17のいずれか1項記載の方法。
  20. 【請求項20】 請求項1〜19のいずれか1項記載の方法によって精製さ
    れた抗体。
  21. 【請求項21】 モノクローナル抗体である請求項20記載の抗体。
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