JP2003531199A - アルキルおよびアリールアラニンp2部分を含むc型肝炎ウイルスに対する大員環ns3−セリンプロテアーゼ阻害剤 - Google Patents

アルキルおよびアリールアラニンp2部分を含むc型肝炎ウイルスに対する大員環ns3−セリンプロテアーゼ阻害剤

Info

Publication number
JP2003531199A
JP2003531199A JP2001578418A JP2001578418A JP2003531199A JP 2003531199 A JP2003531199 A JP 2003531199A JP 2001578418 A JP2001578418 A JP 2001578418A JP 2001578418 A JP2001578418 A JP 2001578418A JP 2003531199 A JP2003531199 A JP 2003531199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
aryl
mmol
chemical
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001578418A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003531199A5 (ja
JP4748912B2 (ja
Inventor
スリカント・ベンカトラマン
ケビン・エックス・チェン
アショック・アラサパン
エフ・ジョージ・ヌジョローグ
ビイヨール・エム・ギリジャバラバン
ティン−ヤウ・チャン
ブライアン・エイ・マッキトリック
アンドリュー・ジェイ・プロンゲイ
ビンセント・エス・マディソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Sharp and Dohme Corp
Original Assignee
Schering Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Schering Corp filed Critical Schering Corp
Publication of JP2003531199A publication Critical patent/JP2003531199A/ja
Publication of JP2003531199A5 publication Critical patent/JP2003531199A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4748912B2 publication Critical patent/JP4748912B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/04Linear peptides containing only normal peptide links
    • C07K7/06Linear peptides containing only normal peptide links having 5 to 11 amino acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/02Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link
    • C07K5/0202Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link containing the structure -NH-X-X-C(=0)-, X being an optionally substituted carbon atom or a heteroatom, e.g. beta-amino acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/02Linear peptides containing at least one abnormal peptide link
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、HCVプロテアーゼ阻害活性を有する新規大員環化合物および該化合物の製造方法を開示する。別の実施態様において、本発明は、該大員環化合物を含む医薬組成物およびHCVプロテアーゼに関連した疾患の処置におけるそれらの使用方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、新規C型肝炎ウイルス(「HCV」)プロテアーゼ阻害剤、1種以
上の該阻害剤を含有する医薬組成物、該阻害剤の製造方法ならびにC型肝炎およ
び関連障害を処置するための該阻害剤の使用方法に関する。本発明は、HCV
NS3/NS4aセリンプロテアーゼの阻害剤としての新規大員環化合物を具体
的に開示する。本明細書の開示は2000年4月5日に出願された係属中の特許
出願第 号の開示に関連する。
【0002】 (背景技術) C型肝炎ウイルス(HCV)は、非A非B型肝炎(NANBH)、特に血液関
連NANBH(BB−NANBH)の主たる病原体として関連付けられている(
+)−センス一本鎖RNAウイルスである(国際公開第WO89/04669号
および欧州特許出願公開第EP381216号参照)。NANBHは、他の型の
ウイルス誘発性肝臓疾患、例えばA型肝炎ウイルス(HAV)、B型肝炎ウイル
ス(HBV)、デルタ型肝炎ウイルス(HDV)、サイトメガロウイルス(CM
V)およびエプスタイン−バールウイルス(EBV)に誘発されるもの、ならび
に他の形態の肝臓疾患、例えばアルコール中毒および原発性胆汁性肝硬変とは区
別される。
【0003】 近年、ポリペプチドプロセシングおよびウイルス複製に必要なHCVプロテア
ーゼが同定され、クローン化され、発現された(例、米国特許第5712145
号参照)。この約3000アミノ酸のポリタンパク質は、アミノ末端からカルボ
キシ末端へ、ヌクレオキャプシドタンパク質(C)、エンベロープタンパク質(
E1およびE2)ならびにいくつかの非構造タンパク質(NS1、2、3、4a
、5aおよび5b)を含む。NS3は、HCVゲノムの約1893ヌクレオチド
によりコードされる、約68kdaのタンパク質であり、2つの異なるドメイン
:(a)N末端アミノ酸の約200個からなるセリンプロテアーゼドメイン;お
よび(b)タンパク質のC末端のRNA−依存性ATPaseドメインを有する
。NS3プロテアーゼは、タンパク質配列、全体的三次元構造および触媒機構が
類似していることから、キモトリプシンファミリーのメンバーであると考えられ
ている。他のキモトリプシン様酵素は、エラスターゼ、第Xa因子、トロンビン
、トリプシン、プラスミン、ウロキナーゼ、tPAおよびPSAである。HCV
NS3セリンプロテアーゼは、NS3/NS4a、NS4a/NS4b、NS
4b/NS5aおよびNS5a/NS5b連結部におけるポリペプチド(ポリタ
ンパク質)のタンパク質分解を担っており、従ってウイルス複製中の4種のウイ
ルスタンパク質の生成を担っている。このため、HCV NS3セリンプロテア
ーゼは抗ウイルス化学療法にとって魅力的な標的となっている。
【0004】 約6kdaのポリペプチドであるNS4aタンパク質がNS3のセリンプロテ
アーゼ活性の補因子であることが決定されている。NS3/NS4aセリンプロ
テアーゼによるNS3/NS4a連結部の自己切断は分子内(すなわち、シス)
で生じ、他の切断部位は分子間(すなわち、トランス)でプロセシングされる。
【0005】 HCVプロテアーゼの天然の切断部位の分析により、P1におけるシステイン
およびP1’におけるセリンの存在ならびにこれらの残基がNS4a/NS4b
、NS4b/NS5aおよびNS5a/NS5b連結部で厳密に保存されている
ことが明らかにされた。NS3/NS4a連結部は、P1においてスレオニンを
、P1’においてセリンを含む。NS3/NS4aでのCys→Thrの置換は
、この連結部におけるトランスではなくシスのプロセシングの要件の説明となる
と想定されている。例えば、Pizzi et al. (1994) Proc. Natl. Acad. Sci (USA
) 91:888-892、 Failla et al. (1996) Folding & Design 1:35-42参照。NS
3/NS4a切断部位はまた、他の部位よりも突然変異誘発に寛容性である。例
えばKollykhalov et al. (1994) J. Virol. 68:7525-7533参照。また、切断部位
の上流領域における酸性残基が効率的な切断に必要とされることが見出されてい
る。例えば、Komoda et al. (1994) J. Virol. 68:7351-7357参照。
【0006】 報告されたHCVプロテアーゼの阻害剤としては、抗酸化剤(国際公開第WO
98/14181号参照)、特定のペプチドおよびペプチドアナログ(国際公開
第WO98/17679号、Landro et al. (1997) Biochem. 36:9340-9348、In
gallinella et al. (1998) Biochem. 37:8906-8914、Llinas-Brunet et al. (19
98) Bioorg. Med. Chem. Lett. 8:1713-1718参照)、70アミノ酸のポリペプチ
ドであるエグリンcに基いた阻害剤(Martin et al. (1998) Biochem. 37:11459
-11468)、ヒト膵臓分泌性トリプシンインヒビター(hPSTI−C3)および
ミニボディーレパートリー(MBip)から親和性選択された阻害剤(Dimasi e
t al. (1997) J.Virol. 71:7461-7469)、E2(「ラクダ化(camelized
)」可変領域抗体フラグメント)(Martin et al.(1997) Protein Eng. 10:607-6
14)およびα1−アンチキモトリプシン(ACT)(Elzouki et al. (1997) J.
Hepat. 27:42-28)が挙げられる。C型肝炎ウイルスRNAを選択的に破壊する
ように設計されたリボザイムが近年開示された(BioWorld Today 9(217): 4(1
998年11月10日)参照)。
【0007】 また、PCT公開、第WO98/17679号(1998年4月30日公開、
ヴァーテックス・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド(Vertex P
harmaceuticals Incorporated))、第WO98/22496号(1998年5
月28日公開、エフ・ホフマン−ラ・ロシュ・アクチエンゲセルシャフト(F. H
offmann-La Roche AG))、および第WO99/07734号(1999年2月
18日公開、ベーリンガー・インゲルハイム・カナダ・リミテッド(Boehringer
Ingelheim Canada Ltd.))も参照のこと。
【0008】 HCVは、肝硬変および肝細胞癌の誘発に関連付けられている。HCV感染に
罹患した患者の予後は、現時点では芳しくない。HCV感染は、HCV感染に伴
う免疫または緩解の欠如のために、他の形態の肝炎よりも処置が困難である。最
新データは、硬変診断後4年目での生存率が50%未満であることを示している
。切除可能な限局性肝細胞癌と診断された患者が10〜30%の5年生存率を有
するのに対し、切除不能な限局性肝細胞癌の患者は5年生存率が1%未満である
【0009】 HCV NS3プロテアーゼの阻害剤の二環式アナログの合成を記載するA. M
archetti et al, Synlett, S1, 1000-1002 (1999)を参照のこと。そこに記載さ
れる化合物は以下の式を有する:
【化15】
【0010】 また、式:
【化16】 で示されるペプチド誘導体を開示する第WO00/09558号(譲受人:ベー
リンガー・インゲルハイム・リミテッド(Boehringer Ingelheim Limited)、2
000年2月24日公開)(上式における種々の要素はそこに定義されている)
も参照のこと。下式はその系列の化合物の例示である:
【化17】 また、式:
【化18】 で示されるペプチド誘導体を開示する第WO00/09543号(譲受人:ベー
リンガー・インゲルハイム・リミテッド、2000年2月24日公開)(上式に
おける種々の要素はそこに定義されている)も参照のこと。下式はその系列の化
合物の例示である。
【化19】
【0011】 C型肝炎の現行治療法としては、インターフェロン−α(INFα)およびリ
バビリンとインターフェロンとの併用療法が挙げられる。例えば、Beremguer et
al. (1998) Proc. Assoc. Am. Physicians 110(2):98-112参照。これらの治療
法には、低い持続応答率および頻繁な副作用という問題点がある。例えば、Hoof
nagle et al. (1997) N. Engl. J. Med. 336:347参照。現時点では、HCV感染
に利用可能なワクチンは無い。
【0012】 2000年4月5日に出願された係属中の特許出願第 号は、HCVプロ
テアーゼの阻害剤としての特定の大員環化合物ならびにその化合物を含有する医
薬組成物を開示している。
【0013】 HCV感染のための新たな処置および治療法が要望されている。従って、本発
明の目的は、C型肝炎の1つ以上の症状を処置または予防または改善するのに有
用な化合物を提供することである。
【0014】 本発明のさらなる目的は、C型肝炎の1つ以上の症状を処置または予防または
改善する方法を提供することである。
【0015】 本発明のさらなる目的は、本明細書に提供される化合物を用いて、セリンプロ
テアーゼ、特にHCV NS3/NS4aセリンプロテアーゼの活性を調節する
方法を提供することである。
【0016】 本発明の別の目的は、本明細書に提供される化合物を用いてHCVポリペプチ
ドのプロセシングを調節する方法を提供することである。
【0017】 (発明の概要) 本発明は、その多くの実施態様において、新規クラスのHCVプロテアーゼの
大員環阻害剤、1種以上の該化合物を含有する医薬組成物、1種以上の該化合物
を含有する医薬処方物の製造方法、およびC型肝炎の症状の1つ以上を処置、予
防または改善する方法を提供する。また、HCVポリペプチドとHCVプロテア
ーゼとの相互作用を調節する方法も提供する。本明細書中に提供される化合物の
中で、HCV NS3/NS4aセリンプロテアーゼ活性を阻害する化合物が好
ましい。本明細書中に開示される化合物は、一般に約4個以上、約12個未満の
アミノ酸残基を含む。
【0018】 その主たる実施態様において、本発明は、式I:
【化20】 式I [式中、 E、XおよびYは、独立して存在してもよく存在しなくてもよく、存在する場
合は独立してアルキル、アリール、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテ
ロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロア
ルキル、アルキルエーテル、アルキル−アリールエーテル、アリールエーテル、
アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アルキルスルフ
ィド、アルキル−アリールスルフィド、アリールスルフィド、アルキルスルホン
、アルキル−アリールスルホン、アリールスルホン、アルキル−アルキルスルホ
キシド、アルキル−アリールスルホキシド、アルキルアミド、アルキル−アリー
ルアミド、アリールアミド、アルキルスルホンアミド、アルキル−アリールスル
ホンアミド、アリールスルホンアミド、アルキルウレア、アルキル−アリールウ
レア、アリールウレア、アルキルカルバメート、アルキル−アリールカルバメー
ト、アリールカルバメート、アルキル−ヒドラジド、アルキル−アリールヒドラ
ジド、アルキルヒドロキシアミド、アルキル−アリールヒドロキシアミド、アル
キルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアルキルスルホニル、ヘテロアリ
ールスルホニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアルキルカ
ルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシ
カルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ア
リールアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル部分またはその組合
せから選択され、E、XおよびYは所望により芳香族、アルキル、アルキル−ア
リール、ヘテロアルキル、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリー
ル、シクロアルキル、アルキルエーテル、アルキル−アリールエーテル、アルキ
ルスルフィド、アルキル−アリールスルフィド、アルキルスルホン、アルキル−
アリールスルホン、アルキルアミド、アルキル−アリールアミド、アルキルスル
ホンアミド、アルキルアミン、アルキル−アリールアミン、アルキル−アリール
スルホンアミド、アルキルウレア、アルキル−アリールウレア、アルキルカルバ
メート、アルキル−アリールカルバメート、ハロゲン、ヒドロキシルアミノ、ア
ルキルカルバゼート、アリールカルバゼートからなる群より選択される部分でさ
らに置換されてもよく; R=CORまたはB(OR)であり、式中R=H、OH、OR、N
10、CF、C、C、CF、R、CORであり
、式中R=H、OH、OR、CHR10またはNR10であり、式
中R、R、RおよびR10は独立してH、アルキル、アリール、ヘテロア
ルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル
、ヘテロアリールアルキル、CH(R1’)COOR11、CH(R1’)CO
NR1213、CH(R1’)CONHCH(R2’)COOR11、CH(
1’)CONHCH(R2’)CONR1213、CH(R1’)CONH
CH(R2’)R’、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’ )COOR11、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’ )CONR1213、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHC
H(R3’)CONHCH(R4’)COOR11、CH(R1’)CONHC
H(R2’)CONHCH(R3’)CONHCH(R4’)CONR12 、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)CONHC
H(R4’)CONHCH(R5’)COOR11、CH(R1’)CONHC
H(R2’)CONHCH(R3’)CONHCH(R4’)CONHCH(R5’ )CONR1213からなる群より選択され、式中R1’、R2’、R 、R4’、R5’、R11、R12、R13およびR’は独立してH、アルキ
ル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−
アリール、アルキル−ヘテロアリール、アリール−アルキルおよびヘテロアラル
キルからなる群より選択され; Zは、O、NまたはCHから選択され; Wは存在してもよくまたは存在しなくてもよく、そしてWが存在する場合、W
はC=O、C=S、SOまたはC=NRから選択され、 Qは(NR)、O、S、CH、CHR、CRR’またはVに向かう二重結
合であり; Aは、O、CH、(CHR)、(CHR−CHR')、(CRR’)、NR
、S、SO、C=Oまたは結合であり; Gは、(CH、(CHR)、(CRR’)、NR、O、S、SO 、S(O)NH、C=O、またはEもしくはVに向かう二重結合であり; Vは、CH、CRまたはNであり; pは、0〜6の数であり; R、R’、R、RおよびRは独立してH;C1−C10アルキル;C2
−C10アルケニル;C3−C8シクロアルキル;C3−C8ヘテロシクロアル
キル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、
アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデ
ヒド、シアノ、ニトロ;ヘテロアリール;アルキル−アリール;アルキル−ヘテ
ロアリール;(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アル
キルからなる群より選択され、ここでシクロアルキルは3〜8個の炭素原子、お
よび0〜6個の酸素、窒素、硫黄またはリン原子を含み、アルキルは1〜6個の
炭素原子を有する; ここで アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール
、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は所望によ
り置換され得、この「置換」の語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ
ール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、ア
ルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エ
ステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニト
ロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニルウレア、ヒドラジド
、ヒドロキシメートおよびチオウレアからなる群より選択される1個以上の部分
での所望による適切な置換をいう] で示される一般構造を有する大員環化合物を提供する。
【0019】 特記しない場合、本明細書において用いる技術用語および科学用語は全て、本
発明が属する技術分野の当業者が一般に理解しているのと同じ意味を有する。従
って、例えば、用語アルキル(アルコキシのアルキル部分を含む)は、1〜8個
、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する、単一原子の除去により直鎖または分
枝鎖飽和炭化水素から誘導される1価の基をいう。
【0020】 アリール − 6〜14個の炭素原子を有し、少なくとも1個のベンゼノイド
環を有する炭素環式基を表し、炭素環式基の全ての利用可能な置換可能芳香族炭
素原子が可能な結合点として意図される。好ましいアリール基としては、フェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチルおよびインダニル、特にフェニルおよび置換フ
ェニルが挙げられる。
【0021】 アラルキル − 低級アルキルを介して結合したアリール基を含む部分を表す
【0022】 アルキルアリール − アリール基を介して結合した低級アルキルを含む部分
を表す。
【0023】 シクロアルキル − 所望により置換されてもよい、3〜8個、好ましくは5
または6個の炭素原子を有する飽和炭素環式環を表す。
【0024】 複素環 − 下記で定義するヘテロアリール基に加えて、1個以上の環からな
る炭素環式環構造を中断する少なくとも1個のO、Sおよび/またはN原子を有
する飽和および不飽和環式有機基であって、各環が5、6または7員環であり、
非局在化パイ電子を欠く二重結合を有してもよく有しなくてもよく、環構造が2
〜8個、好ましくは3〜6個の炭素原子を有する、例えば2−もしくは3−ピペ
リジニル、2−もしくは3−ピペラジニル、2−もしくは3−モルホリニル、ま
たは2−もしくは3−チオモルホリニルである基を表す。
【0025】 ハロゲン − フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を表す。
【0026】 ヘテロアリール − 炭素環式環構造を中断する少なくとも1個のO、Sおよ
び/またはN原子を有し、芳香族特性を与えるのに十分な数の非局在化パイ電子
を有する環式有機基であって、芳香族複素環式基が2〜14個、好ましくは4ま
たは5個の炭素原子を有し、例えば2−、3−もしくは4−ピリジル、2−もし
くは3−フリル、2−もしくは3−チエニル、2−、4−もしくは5−チアゾリ
ル、2−もしくは4−イミダゾリル、2−、4−もしくは5−ピリミジニル、2
−ピラジニル、または3−もしくは4−ピリダジニル等である基を表す。好まし
いヘテロアリール基は、2−、3−および4−ピリジルである。そのようなヘテ
ロアリール基はまた所望により置換されてもよい。
【0027】 また、式Iで示される化合物の互変異性体、回転異性体、鏡像異性体および他
の光学異性体、ならびにその医薬上許容される塩および溶媒和物も本発明に包含
される。
【0028】 本発明のさらなる特徴は、医薬上許容される担体または賦形剤と一緒に有効成
分として式Iで示される化合物(またはその塩、溶媒和物もしくは異性体)を含
有する医薬組成物である。
【0029】 本発明はまた、式Iで示される化合物の製造方法、ならびに例えばHCVおよ
び関連障害のような疾患の処置方法を提供する。これらの処置方法は、上記疾患
(単数または複数)に罹患している患者に治療有効量の式Iで示される化合物、
または式Iで示される化合物を含有する医薬組成物を投与する工程を包含する。
【0030】 また、HCVおよび関連障害処置用医薬の製造における式Iで示される化合物
の使用も開示する。
【0031】 (好ましい実施態様の詳細な説明) 1つの実施態様において、本発明は、HCVプロテアーゼ、特にHCV NS
3/NS4aセリンプロテアーゼの阻害剤としての式Iで示される化合物を開示
する:
【化21】 式中、種々の部分は上記で定義したとおりである。いくつかの好ましい実施態様
は、限定するものではないが、上記一般式Iにおける種々の官能基の以下の定義
を含む;これについての他の所望される定義およびさらなる官能基は本願の構成
および特許請求の範囲に見出され得、これらもまた本発明の範囲に含まれる。好
ましい実施態様において、式IにおけるRは、以下の部分から選択され得る:
【化22】 Eは置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは
非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロアリールまたは置換もしくは
非置換シクロアルキルであり得、Eについての好ましい代表例は以下のとおりで
ある:
【化23】 についての好ましい実施態様は、以下の部分を含む:
【化24】 [式中、R30=H、CHまたは他のアルキル基であり; R31=OH、O−アルキル、NH、N−アルキルであり; R32およびR33は、同一であるかまたは異なり得、独立してH、F、Cl、Br
およびCHから選択される]。 X−Y部分についての好ましい実施態様は、下記構造である:
【化25】
【0032】 式Iで表される化合物についての上記の種々の定義のいくつかの追加的なさら
なる微細な点は、本願の特許請求の範囲に記載されている。それらはまた、明細
書および特許請求の範囲に列挙する種々の化合物によっても表される。そのよう
な微細な点、定義および限定は、本願の発明全体を表すものとして見なされる。
【0033】 優れたHCVプロテアーゼ阻害活性を示す本発明の代表的な化合物を下記に列
挙する:
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【0034】 いくつかの化合物の活性をnMでのK値の範囲として表1に示す。表1にお
ける実施例番号は、本願の下記の部分に記載する実施例における種々の構造につ
いての番号をいう。
【0035】 表1:HCVプロテアーゼ連続アッセイ結果
【表1】
【表2】
【表3】 HCV連続アッセイKi範囲: カテゴリーA=0.001〜1.0μM、カテゴリーB=1.1〜100μM
【0036】 種々の型の本発明の化合物の合成方法のいくつかを以下に記載し、概説し、例
示的な実施例を記載する。
【0037】 構造に依存して、本発明の化合物は、有機もしくは無機酸、または有機もしく
は無機塩基と医薬上許容される塩を形成し得る。そのような塩の形成に適切な酸
の例としては、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、マロン酸、サ
リチル酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、マレイン酸、メタ
ンスルホン酸ならびに当業者に周知の他の鉱酸およびカルボン酸が挙げられる。
塩基との塩の形成については、適切な塩基は、例えば、NaOH、KOH、NH OH、テトラアルキルアンモニウムヒドロキシドなどである。
【0038】 別の実施態様において、本発明は、上記の本発明の大員環化合物を有効成分と
して含有する医薬組成物を提供する。医薬組成物は、一般にさらに医薬上許容さ
れる担体希釈剤、賦形剤または担体(本明細書において担体物質と総称する)を
含む。それらのHCV阻害活性のために、そのような医薬組成物は、C型肝炎お
よび関連障害の処置において有用性を有する。
【0039】 さらに別の実施態様において、本発明は、有効成分として本発明の大員環化合
物を含む医薬組成物の製造方法を開示する。本発明の医薬組成物および方法にお
いて、有効成分は、代表的には意図される投与形態、すなわち経口錠剤、カプセ
ル(固体充填、半固体充填または液体充填)、構成用散剤、経口ゲル、エリキシ
ル、分散性顆粒、シロップ、懸濁液などに関連して適切に選択され、通常の薬学
の慣例に合致した適切な担体物質と混合して投与される。例えば、錠剤またはカ
プセル形態での経口投与については、活性薬物成分を、いずれかの経口用の非毒
性の医薬上許容される不活性担体、例えばラクトース、デンプン、スクロース、
セルロース、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム
、滑石、マンニトール、エチルアルコール(液体形態)などと組み合わせてもよ
い。さらに、所望または要求される場合、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤および
着色剤を混合物に組み入れてもよい。散剤および錠剤は、本発明の組成物を約5
〜約95%含み得る。適切な結合剤としては、デンプン、ゼラチン、天然糖、コ
ーン甘味料、天然および合成ゴム、例えばアカシア、アルギン酸ナトリウム、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールおよびロウが挙げられる。
滑沢剤の中で、これらの投与形態に用いられるものとしては、ホウ酸、安息香酸
ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどに言及し得る。崩壊剤として
は、デンプン、メチルセルロース、グアーガムなどが挙げられる。
【0040】 甘味料および着香料ならびに保存剤もまた、適切であれば含めてもよい。上記
の用語のいくつか、すなわち崩壊剤、希釈剤、滑沢剤、結合剤などについては以
下でより詳細に記載する。
【0041】 さらに、本発明の組成物を、いずれかの構成成分または有効成分の1種以上の
速度制御放出を提供して、治療効果、すなわちHCV阻害活性などを最適化する
ように、持続放出形態で製剤化してもよい。持続放出に適切な投与形態としては
、種々の崩壊速度の層または有効成分を含浸させた制御放出ポリマーマトリック
スを含有し錠剤形態に成形された層状錠剤、またはそのような含浸または被包さ
れた多孔質ポリマーマトリックスを含有するカプセルが挙げられる。
【0042】 液体形態調製物としては、溶液、懸濁液およびエマルジョンが挙げられる。例
として、非経口注射用の、または経口溶液、懸濁液およびエマルジョンの甘味料
および鎮静物の添加用の水または水−プロピレングリコール溶液に言及し得る。
液体形態調製物はまた、鼻腔内投与用溶液を包含し得る。
【0043】 吸入に適切なエーロゾル調製物は、溶液および粉末形態の固体を包含し得、こ
れを不活性圧縮気体(例えば、窒素)のような医薬上許容される担体と組合せて
もよい。
【0044】 坐剤の製造については、まず低融点ロウ、例えば脂肪酸グリセリドの混合物(
例えば、ココアバター)を溶解し、そして攪拌または同様な混合によりそこに有
効成分を均一に分散させる。次いで、融解した均一の混合物を好適な大きさの鋳
型中に注ぎ、放冷することにより固化させる。
【0045】 また、使用直前に経口または非経口投与用液体形態調製物に変換することを意
図した固体形態調製物も含まれる。そのような液体形態としては、溶液、懸濁液
およびエマルジョンが挙げられる。
【0046】 本発明の化合物はまた、経皮送達可能であり得る。経皮組成物は、クリーム、
ローション、エーロゾルおよび/またはエマルジョンの形態を取り得、この目的
で当該分野において慣習的であるように、マトリックスまたはレザーバー型の経
皮パッチに含めることができる。
【0047】 好ましくは、化合物は経口投与される。
【0048】 好ましくは、医薬調製物は単位投与形態をとる。そのような形態では、調製物
は、適量、例えば所望の目的を達成するのに有効な量の有効成分を含有する適切
なサイズの単位用量にさらに小分けされる。
【0049】 単位用量の調製物中の本発明の活性組成物の量は、特定の適用に従い、一般的
には約1.0ミリグラムから約1000ミリグラム、好ましくは約1.0から約9
50ミリグラム、より好ましくは約1.0〜約500ミリグラム、そして代表的
には約1〜約250ミリグラムの範囲で変動または調整し得る。用いられる実際
の投与量は、患者の年齢、性別、体重および処置される病状の重篤さに依存して
変動し得る。そのような技術は当業者に周知である。
【0050】 一般的に、有効成分を含有するヒト経口投与形態を、1日当たり1または2回
投与し得る。投与の量および頻度は、主治医の判断に従って調節される。経口投
与用に一般的に推奨される一日投与養生法は、単回または分割用量で、一日当た
り約1.0ミリグラムから約1000ミリグラムの範囲であり得る。
【0051】 いくつかの有用な用語を以下に記載する。
【0052】 カプセル − 有効成分を含む組成物を保持または含有させるためのメチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール、または変性ゼラチンもしくはデンプンで作製
された特殊な容器または封入物をいう。代表的には、硬カプセルは比較的高いゲ
ル強度の骨およびブタ皮膚ゼラチンの混合物から作製される。カプセルそれ自体
は小量の色素、不透明化剤、可塑剤および保存剤を含んでもよい。
【0053】 錠剤 − 適切な希釈剤と共に有効成分を含有する圧縮または成形された固体
投与形態をいう。錠剤は、湿式造粒、乾式造粒または圧縮により得られた混合物
または造粒物の圧縮により製造することができる。
【0054】 経口ゲル − 親水性半固体マトリックス中に分散または可溶化された有効成
分をいう。
【0055】 構成用散剤は、水またはジュース中に懸濁し得る有効成分および適切な希釈剤
を含有する粉末混合物をいう。
【0056】 希釈剤 − 組成物または投与形態の主な部分を通常構成する物質をいう。適
切な希釈剤としては、糖類(例えば、ラクトース、スクロース、マンニトールお
よびソルビトール);コムギ、トウモロコシ、イネおよびジャガイモ由来のデン
プン;およびセルロース(例えば、微晶性セルロース)が挙げられる。組成物中
の希釈剤の量は、全組成物重量に対し約10〜約90%、好ましくは約25〜約
75%、より好ましくは約30〜約60%、よりさらに好ましくは約12〜約6
0%の範囲であり得る。
【0057】 崩壊剤 − 組成物に添加して、その分解(崩壊)を補助し、医薬を放出させ
る物質をいう。適切な崩壊剤としては、デンプン;「冷水可溶性」修飾デンプン
(例えば、カルボキシメチルデンプンナトリウム);天然および合成ゴム(例え
ば、イナゴマメ、カラヤ、グアー、トラガカントおよび寒天);セルロース誘導
体(例えば、メチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウム)
;微晶性セルロースおよび架橋微晶性セルロース(例えば、クロスカルメロース
ナトリウム(sodium croscarmellose));アルギネート(例えば、アルギン酸
およびアルギン酸ナトリウム);粘土(例えば、ベントナイト);ならびに発泡
性混合物が挙げられる。組成物中の崩壊剤の量は、組成物重量に対し約2〜約1
5重量%、より好ましくは約4〜約10重量%の範囲であり得る。
【0058】 結合剤 − 粉末を一緒に結合または「接着」させ、処方物中で顆粒を形成さ
せ、従って「接着剤」として作用することによりそれらを粘着性にする物質をい
う。結合剤は、既に希釈剤または増量剤において得られる粘着強度を追加する。
適切な結合剤としては、糖類(例えば、スクロース);コムギ、トウモロコシ、
イネおよびジャガイモ由来のデンプン;天然ゴム(例えば、アカシア、ゼラチン
およびトラガカント);海藻誘導体(例えば、アルギン酸、アルギン酸ナトリウ
ムおよびアルギン酸カルシウムアンモニウム);セルロース物質(例えば、メチ
ルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウムおよびヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース);ポリビニルピロリドン;ならびに無機物(例えば、
ケイ酸アルミニウムマグネシウム)が挙げられる。組成物中の結合剤の量は、組
成物重量に対して約2〜約20重量%、より好ましくは約3〜約10重量%、よ
りさらに好ましくは約3〜約6重量%の範囲であり得る。
【0059】 滑沢剤 − 投与形態に添加して、圧縮後に、摩擦または摩損を低下させるこ
とにより、錠剤、顆粒などの鋳型またはダイからの放出を可能にする物質をいう
。適切な滑沢剤としては、金属ステアレート(例えば、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸カリウム);ステアリン酸;高
融点ロウ;ならびに水溶性滑沢剤(例えば、塩化ナトリウム、安息香酸ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ポリエチレングリコールおよびd
'l−ロイシン)が挙げられる。滑沢剤は、顆粒の表面およびそれらの中間なら
びにタブレット成形機のパーツに存在しなければならないので、通常は圧縮前の
最終工程で加えられる。組成物中の滑沢剤の量は、組成物重量に対して約0.2
〜約5重量%、好ましくは約0.5〜約2重量%、より好ましくは約0.3〜約1
.5重量%の範囲であり得る。
【0060】 滑剤 − 流れが円滑かつ一様になるように、ケーキングを防止し、造粒物の
流動特性を改善する物質。適切な滑剤としては、二酸化珪素および滑石が挙げら
れる。組成物中の滑剤の量は、全組成物重量に対して約0.1〜約5重量%、好
ましくは約0.5〜約2重量%の範囲であり得る。
【0061】 着色剤 − 組成物または投与形態に彩色を施す賦形剤。そのような賦形剤は
、食品用色素、および適切な吸着剤(例えば、粘土または酸化アルミニウム)に
吸着させた食品用色素を包含し得る。着色剤の量は、組成物重量に対して約0.
1〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約1重量%の範囲で変動し得る。
【0062】 生物学的利用能 − 標準または対照と比較した場合の、活性薬物成分または
治療的部分が投与された投与形態から全身的循環に吸収される速度および程度を
いう。
【0063】 慣習的な錠剤の製造方法は公知である。そのような方法としては、乾式方法(
例えば、直接圧縮および圧縮により生成された造粒物の圧縮)、または湿式方法
もしくは他の特殊な手順が挙げられる。例えばカプセル、坐剤などの他の投与形
態の慣習的な製造方法もまた周知である。
【0064】 本発明の別の実施態様は、例えばC型肝炎などの疾患の処置のための、上記医
薬組成物の使用を開示する。この方法は、そのような疾患を有するかまたはその
ような処置を必要とする患者に治療有効量の本発明の医薬組成物を投与する工程
を包含する。
【0065】 上記のように、本発明はまた、化合物の互変異性体、鏡像異性体および他の立
体異性体を包含する。すなわち、当業者には公知であるように、本発明の化合物
のいくつかは異性体形態で存在し得る。そのような変形が本発明の範囲内にある
ことが意図される。
【0066】 本発明の別の実施態様は、本明細書に開示される大員環化合物の製造方法を開
示する。これらの化合物は、当該分野において公知のいくつかの技術により製造
され得る。代表的な例示的な手順を下記反応スキームで概説する。下記の例示的
なスキームには、主にP2位のメタ−チロシンまたはリジンから誘導される大員
環化合物の製造が記載されているが、天然および非天然の両方のアミノ酸のいず
れかの適切な置換により、そのような置換に基いた所望の大員環化合物が形成さ
れることを理解すべきである。
【0067】 下記のスキーム、製造および実施例の記載で使用される略語は以下の通りであ
る: THF:テトラヒドロフラン DMF:N,N−ジメチルホルムアミド EtOAc:酢酸エチル AcOH:酢酸 HOOBt:3−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアジン−4(3H)−オン EDCl:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒド
ロクロリド NMM:N−メチルモルホリン ADDP:1,1'−(アゾジカルボニル)ジピペリジン DEAD:ジエチルアゾジカルボキシレート MeOH:メタノール EtOH:エタノール EtO:ジエチルエーテル Bn:ベンジル Boc:tert−ブチルオキシカルボニル Cbz:ベンジルオキシカルボニル Cp:シクロペンチルジエニル Ts:p−トルエンスルホニル Me:メチル HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N
’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート Chg:シクロヘキシルグリシン Tyr:チロシン G:グリセロール TG:チオグリセロール alloc:アリルオキシカルボニル FMOC:9−フルオレニルメチルオキシカルボニル Dde:N−1−(4,4−ジメチル−2,6−ジオキソシクロヘキシ−1−イ
リデン)エチル tBu:tert−ブチル equiv:当量 rel.int.:相対強度 aq:水性 rt:室温 satd:飽和 Hex:ヘキサン NBA:ニトロ安息香酸 PyBrOP:トリス(ピロリジノ)ブロモホスホニウムヘキサフルオロホスフェ
ート DMSO:ジメチルスルホキシド TFA:トリフルオロ酢酸 HOBt:ヒドロキシベンゾトリアゾール Huenigs塩基:ジイソプロピルエチルアミン BOP:ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニ
ウムヘキサフルオロホスフェート LDA:リチウムジイソプロピルアミド PhP:トリフェニルホスフィン LAH:リチウムアルミニウムヒドリド DMAP:4−ジメチルアミノピリジン DCC:ジシクロヘキシルカルボジイミド MCPBA:メタ−クロロ過安息香酸 BINAP:2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフトール MeCN:アセトニトリル Pr:プロピル Ac:アセチル Ph:フェニル
【0068】 本発明の化合物の一般的な合成スキーム:下記のスキームにおいて、nは1〜
6の数字である。 スキーム1:
【化40】
【0069】 1e[式中、R、R、R、R’は上記で定義したとおりであり、R
アミド、カルバメートまたは水素であり、Rはアルキル、アリールまたはアリー
ルアルキルである]型の化合物の合成を、NMM、HOBtおよびEDClを用
いた1aのジペプチド1bとのカップリングにより開始して、中間体1cを得た
。中間体1cをDMF中のCsCOで処理し、続いて光分解して、化合物1
dを得た。大員環エステル1dを加水分解し、適切なアミン中間体とカップリン
グして、1e型の化合物を生成させた。
【0070】 スキーム2:
【化41】
【0071】 式2e[式中、R、R、Rおよびnは上記で定義したとおりであり、R
’はアルキル、ヘテロアルキル(OR”、SR”’、NR”R”’(式中R”お
よびR”’はアルキル基である))、酸素原子に対しオルト、メタまたはパラ位
にあるハロ置換基であり、Rはアルキル、アリールまたはアルキルアリール基で
あり、nは0〜5である]で示される化合物の製造をスキーム2に概説する。メ
タ−チロシン−ジペプチド2aを、HOOBt、EDCl・HClおよびNMM
の存在下で、アルケニルカルボン酸にカップリングする。得られた生成物のヒド
ロホウ素化によって化合物2cを得る。大員環化を、トリフェニルホスフィンお
よびADDPを使用することによってMitsunobuの条件下で達成する(
Mitsunobuの反応はD. L. Hughes, Org. Reactions, 42 (1992) 335, J
ohn Wiley & Sons, New York, L. Paquette, ed.によって総説されている)。水
酸化リチウムを用いてエステルを酸に加水分解した後、これをアミン中間体にカ
ップリングして2eを得る。
【0072】 スキーム3:
【化42】
【0073】 式3e[式中、R’、R、R、R、Rおよびnはスキーム1において定
義したとおりであり、PGはCbz、Bocまたはallocである]で示され
る化合物の製造をスキーム3に概説する。化合物3aをDCCを使用して置換ヒ
スチジン誘導体とカップリングした。この化合物3bを脱保護し、さらにω−ブ
ロモ酸で処理して、3c型の化合物を得た。3cの環化を沸騰メチルビニルケト
ン中のNalおよびNaCOを用いて達成して、3dを得た。化合物3dを
、エステルの加水分解、続く適切なアミン中間体とのカップリングによって3e
型の化合物に変換した。
【0074】 スキーム4:
【化43】
【0075】 4f[式中、R’、R、R、R、R、nおよびPGはスキーム1におい
て定義したとおりである]型の化合物の製造を4a型の化合物から開始した。4
aのアルコールをホスゲンでの処理によって4bに変換した。4bをalloc
保護1bおよびEtNとのカップリングによって4cに変換した。4cのal
loc基をPd(PPhを使用して脱保護して、4dを得、これをMit
sunobuの条件下で環化して4eを得た。4eのエステルを加水分解し、さ
らにEDCl、HOOBtを使用してアミンとカップリングして、4f型の化合
物を得た。
【0076】 スキーム5:
【化44】
【0077】 5h[式中、R、R、R、R’、PGおよびnはスキーム1〜3におい
て定義したとおりであり、PGはCbzまたはBocであり、PGはall
ocである]型の化合物の製造を公知の化合物5aを用いて開始した。酸5aを
、ROHおよびTsOHとともに還流することによってエステルに変換した。5
bのフェノール酸素を、alloc−クロリドおよびトリエチルアミンでの処理
によってalloc基に変換して5cを得た。5cの第2級アルコールを、DC
CおよびHOBtを使用する保護シクロヘキシルグリシンとのカップリングによ
って5d型の化合物に変換した。化合物5dのalloc基をPd(PhP) およびジメドンを使用して脱保護した。5eを脱保護し、EDCl、HOOB
tおよび適切に活性化されたルテニウム錯体で処理して、式5fで示される化合
物を得た。5f型の化合物を、CsCOを使用し、次いでルテニウムを光分
解除去することによって式5gで示される環式化合物に変換した。5gのエステ
ル基を加水分解し、アミン中間体にカップリングして、5h型の化合物を得た。
【0078】 スキーム6:
【化45】
【0079】 式6f[式中、R、R、Rは上記で定義したとおりであり、R’はアル
キル、ヘテロアルキル(OR”、SR”’、NR”R”’(式中R”およびR”
’はアルキル基である))、オルト、メタまたはパラ位にあるハロ置換基であり
、Rはアルキル、アリールまたはアルキルアリール基であり、PGはCbzまた
はBocであり、nは0〜5である]で示される化合物の製造をスキーム6に概
説する。メタ−ヨードフェニルグリシン6aを、通常のエステル化条件(ROH
、HCl)下でそのエステルに変換する。次いで、生成物を、HOOBt、ED
Cl・HClおよびNMMの存在下でN−保護アミノ酸にカップリングする。脱
保護後、得られたアミンを再度末端アルケニルカルボン酸にカップリングして、
生成物6dを得る。パラジウム触媒を用いる分子内Heck反応によって所望の
大員環化合物6eを得る(Heck反応はR. F. Heck, Org. React., 27 (1989)
345-390.によって詳細に総説されている)。エステルを水酸化リチウムを用い
て酸に加水分解した後、これをアミン中間体にカップリングして、6fを得る。
【0080】 スキーム7:
【化46】
【0081】 式7b[式中、R、R、Rは上記で定義したとおりであり、R’はアル
キル、ヘテロアルキル(OR”、SR”’、NR”R”’(式中R”およびR”
’はアルキル基である))、オルト、メタまたはパラ位にあるハロ置換基であり
、Rはアルキル、アリールまたはアルキルアリール基であり、nは0〜5である
]で示される化合物の製造をスキーム7に概説する。6eの二重結合の水素化に
よって大員環化合物7aを得た。エステルの酸への加水分解および続くアミン中
間体とのカップリングによって7bを得た。
【0082】 スキーム8:
【化47】
【0083】 式8f[式中、R、R、Rは上記で定義したとおりであり、R’はアル
キル、ヘテロアルキル(OR”、SR”’、NR”R”’(式中R”およびR”
’はアルキル基である))、酸素原子に対しオルト、メタまたはパラ位にあるハ
ロ置換基であり、Rはアルキル、アリールまたはアルキルアリール基であり、P
GはBocであり、nは0〜5である]で示される化合物の製造をスキーム8に
概説する。メタ−チロシン−ジペプチド8aを、Mitsunobuの条件(ト
リフェニルホスフィンおよびADDP)下で末端N−保護アミノアルコール8b
にカップリングする。保護基を除去して、ジアミンヒドロクロリド8dを得る。
大員環化を、ホスゲンまたはカルボニルジイミダゾールを使用して尿素結合を形
成させることによって達成する。次いで、得られたエステルを水酸化リチウムを
用いて酸に加水分解し、次いでアミン中間体にカップリングして、所望の生成物
8fを得る。
【0084】 スキーム9
【化48】
【0085】 9d[式中、置換基R、R、R、R’、RおよびPGはスキーム1で定
義したとおりであ]型の化合物の合成をジオキサン中のHClを用いる9aの脱
保護およびEDCl、HOOBtを使用するω−ヒドロキシ酸とのカップリング
によって開始して、9b型の化合物を得た。9b型の化合物をPhP、ADD
Pを使用してさらに環化して、9c型の化合物を生成した。環式化合物9cを脱
保護し、適切なアミン中間体とカップリングして、9d型の化合物を生成した。
【0086】 スキーム10:
【化49】
【0087】 10i[式中、R2’、R1’、R、Rはスキーム1において定義したと
おりであり、PGおよびPGは保護基、すなわちFmocおよびDdeとし
て定義され、Pは化合物が固定化されたポリマー支持体として定義され、nは1
〜6の数字である]型の化合物の合成。10i型の分子の合成に使用した方法は
Fmoc保護基を用いる標準的な固相ペプチド合成である。Fmoc保護Sas
arin樹脂をまずピペリジンの処理によって脱保護し、続いてHATUを使用
してFmoc保護アミノ酸とカップリングして、10b型の化合物を得る。10
bの保護基を除去し、HATUを使用してアミノ酸とカップリングして、10c
を得る。ポリマー支持10cをピペリジンでの処理によって脱保護し、ヒドロキ
シ酸とカップリングして、10d型のヒドロキシアミドを得た。10dの保護基
を切断し、HATUを使用して保護リジン誘導体とカップリングして、10e型
の化合物を得た。10eの保護基をもう一度脱保護し、Fmoc保護アミノ酸と
カップリングして、10f型の化合物を得た。保護基PGおよびPGを除去
し、二酸およびHATUを使用して環化して、大員環化合物10gを得た。10
gで示される化合物をDess−Martin試薬を使用して酸化し,最終的に
TFAを使用して樹脂から切断して、化合物10iを得た。
【0088】 スキーム11:
【化50】
【0089】 11e[式中、R、R、R、Rおよびnはスキーム1において定義し
たとおりであり、PGはCbzであり、PGはBnであり、PGはBocで
ある]型の化合物の合成を保護酸11aから開始した。11aを、EDCl、H
OOBt法を使用するリジン誘導体とのカップリングによって11b型の化合物
に変換した。11bのエステル基をLiOH・HOを使用して加水分解し、続
いて適切なアミン中間体とカップリングして、化合物11cを得た。これをさら
にジオキサン中のHClで処理し、EDCl、HOOBtを使用してリジン中間
体とカップリングして、11d型の化合物を形成した。化合物11dを脱保護し
、EDCl、HOOBtを使用して環化して、11e型の化合物を形成した。
【0090】 中間体の製造: 中間体A: 工程1:
【化51】
【0091】 0℃〜5℃で攪拌中のHO(28.1g、0.305mol)およびMeOH
(122mL)中の1−ニトロブタン(16.5g、0.16mol)およびグリ
オキシル酸の溶液に、トリエチルアミン(93mL、0.667mol)を2時
間にわたって滴下した。溶液を室温に温め、一晩攪拌し、濃縮乾固して、油状物
を得た。次いで、この油状物をHOに溶解し、10%HClによりpH=1に
酸性化した後、EtOAcで抽出した。有機溶液を合し、ブラインで洗浄し、N
SOで乾燥し、濾過し、濃縮乾固して、生成物ii(28.1g、99%収
率)を得た。
【0092】 工程2:
【化52】
【0093】 攪拌中の酢酸(1.25L)中の出発物質ii(240g、1.35mol)の溶
液に10%Pd/C(37g)を添加した。得られた溶液を、59psiで3時
間次いで60psiで一晩水素化した。次いで、酢酸を蒸発させ、トルエンと3
回共沸し、次いでMeOHおよびエーテルで粉砕した。次いで、溶液を濾過し、
トルエンと2回共沸して、オフホワイトの固体としてiii(131g、0.891
mol、66%)を得た。
【0094】 工程3:
【化53】
【0095】 0℃で攪拌中のジオキサン(10mL)およびHO(5mL)中のアミノ酸
iii(2.0g、013.6mmol)の溶液に、1N NaOH溶液(4.3mL
、14.0mmol)を添加した。得られた溶液を10分間攪拌した後、ジ−t
−ブチルジカーボネート(0.110g、14.0mmol)を加え、0℃で15
分間攪拌した。次いで、この溶液を室温に温め、45分間攪拌し、一晩冷蔵庫で
維持し、濃縮乾固して、粗物質を得た。EtOAc(100mL)および氷中の
この粗物質の溶液に、KHSO(3.36g)およびHO(32mL)を加
え、4〜6分間攪拌した。次いで、有機層を分離し、水層をEtOAcで2回抽
出し、有機層を合して水、ブラインにより洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過
し、濃縮乾固して、透明ゴムとして生成物iv(3.0g、89%収率)を得た。
【0096】 工程4:
【化54】
【0097】 −20℃で攪拌中のDMF(15mL)およびCHCl(15mL)中の
iv(3.00g、12.0mmol)の溶液に、HOOBt(1.97g、12.0
mmol)、N−メチルモルホリン(4.0mL、36.0mmol)およびED
Cl(2.79g、14.5mmol)を加え、10分間攪拌した後、HCl・H N−Gly−OBn(2.56g、13.0mmol)を添加した。得られた溶
液を−20℃で2時間攪拌し、次いで冷蔵庫に一晩維持し、濃縮乾固した後、E
tOAc(150mL)で希釈した。次いで、EtOAc溶液を飽和NaHCO 、HO、5%HPO、ブラインで2回洗浄し、NaSOで乾燥し、
濾過し、濃縮乾固して、生成物v(4.5g、94%)を得た。LRMSm/z
MH=395.1。
【0098】 工程5:
【化55】
【0099】 無水エタノール(300mL)中の出発物質v(7.00g、17.8mmol
)の溶液を、Pd−C(300mg、10%)の存在下水素雰囲気下で室温で攪
拌した。反応の進行をTLCによりモニターした。2時間後、混合物をセライト
パッドを通して濾過し、得られた溶液を真空下で濃縮して、生成物vi(5.40
g、定量的)を得た。LRMS m/z MH=305.1。
【0100】 工程6:
【化56】
【0101】 −20℃の無水DMF(200mL)およびCHCl(150mL)中の
ジメチルアミンヒドロクロリド(1.61g、19.7mmol)、N−Boc−
フェニルグリシン(4.50g、17.9mmol)、HOOBt(3.07g、
18.8mmol)およびEDCl(4.12g、21.5mmol)の溶液に、
NMM(5.90mL、53.7mmol)を添加した。この温度で30分間攪拌
後、反応混合物を一晩(18時間)冷凍庫で維持した。次いで、それを室温に温
め、EtOAc(450mL)、ブライン(100mL)および5%HPO (100mL)を添加した。層を分離後、有機溶液を5%HPO(100m
L)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×150mL)、水(150mL)およ
びブライン(150mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、真空下で
濃縮して、粗生成物viii(4.86g)を白色固体として得、これをさらに精製
せずに使用した。
【0102】 工程7:
【化57】
【0103】 N−Boc−フェニルグリシンジメチルアミドviii(4.70g、粗)を4N
HCl(60mL、240mmol)に溶解し、得られた溶液を室温で攪拌した
。反応の進行をTLCによりモニターした。4時間後、溶液を真空下で濃縮して
白色固体としてixを得、これをさらに精製せずに次の反応に使用した。LRMS
m/z MH=179.0。
【0104】 工程8:
【化58】
【0105】 工程4に記載したカップリング手順に従い、所望の化合物xを製造した。LR
MS m/z MH=465.1。 工程9:
【化59】
【0106】 工程7に記載した手順に従い、所望の中間体Aをトリペプチドxから製造した
。LRMS m/z MH=365.1。
【0107】 中間体B: 工程1
【化60】
【0108】 所望の生成物xiiを、カップリングパートナーとして市販のxiを用いて、中間
体A、工程8について記載した手順により得た。粗物質は、さらなる試験を行う
のに十分な純度であった。生成物の一部分を、97/3のジクロロメタン/Me
OHを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。HRMS(FAB
)C2540についての計算値:494.2866(M+H)。実
測値:494.2863。
【0109】 工程2
【化61】
【0110】 所望の生成物Bを、中間体A、工程7について記載した手順により得た。粗物
質を、さらに精製せずに使用した。
【0111】 中間体C: 工程1:
【化62】
【0112】 所望の化合物xiiiを、中間体Aについて工程6において記載したカップリング
手順に従い製造した。
【0113】 工程2:
【化63】
【0114】 所望の化合物xivを、中間体Aについて工程7において記載した手順に従い製
造した。
【0115】 工程3:
【化64】
【0116】 所望の化合物xvを、中間体Aについて工程6において記載したカップリング手
順に従い製造した。LRMS m/z MH=451.1。
【0117】 工程4:
【化65】
【0118】 所望の中間体Cを、中間体Aについて工程7において記載した手順に従い製造
した。LRMS m/z MH=351.1。これをさらに精製せずに使用した
【0119】 中間体D:
【化66】
【0120】 所望の中間体Dを、中間体Aについて工程7において記載した手順に従い化合
物vから製造した。これをさらに精製せずに使用した。
【0121】 中間体E 工程1
【化67】
【0122】 所望の生成物xviiiを、中間体A、工程8について記載した手順に従い市販のx
viiをカップリングパートナーとして使用して得た。粗物質はさらなる試験に十
分な純度を有していた。
【0123】 工程2
【化68】
【0124】 所望の生成物Eを、中間体A、工程7について記載した手順により得た。粗物
質を、さらに精製せずに使用した。
【0125】 中間体F 工程1
【化69】
【0126】 所望の生成物xxを、中間体A、工程4について記載した手順に従い市販のxix
をカップリングパートナーとして使用して得た。粗物質はさらなる試験に十分な
純度を有していた。
【0127】 工程2
【化70】
【0128】 所望の生成物Fを、中間体Dについて記載した手順により得た。
【0129】 中間体G 工程1
【化71】
【0130】 所望の生成物Gを、中間体A、工程4について記載した手順に従いアリルグリ
シンをカップリングパートナーとして使用して得た。粗物質は十分な純度を有し
ていた。粗生成物を4N HCl/ジオキサンで処理し、室温で50分間撹拌し
た。反応混合物を濃縮乾固して、中間体Gを得、これをさらに精製せずに使用し
た。
【0131】 実施例 実施例1:式1で示される化合物の製造:
【化72】
【0132】 工程A:
【化73】 1aで示される4−クロロプロピオン酸(2.0g、10.8mmol)のジク
ロロエタン(200mL)中溶液をCpRu(CHCN)PF(4.7g、
10.8mmol、1.0当量)で処理し、還流させながら2時間加熱した。該反
応混合物を室温に冷却すると、生成物1cの無色結晶が沈澱した。該結晶を濾過
し、EtO/CHClの1:1混合液で洗浄し、真空乾燥させた。無色の
結晶(3.3g)は分析的に純粋であった。H NMR(CDC(O)CD
400MHz,ppm,δ,J)6.77(d,2H,J=7.0Hz)、6.5
3(d,2H,J=7Hz)、5.64(s,5H)、2.87(t,2H,J=
7.0Hz)、2.74(t,2H,J=7.0Hz);MS:(電子スプレイ,
相対強度m/z):350.9(C1414ClRu,M,100);C
1414ClFPRuのCHN理論値:C=33.92%;H=2.85
%;Cl=7.15%;P=6.25%;測定値:C=34.04%;H=3.04
%;Cl=7.09%;P=5.71%。
【0133】 工程B:
【化74】 Boc−シクロヘキシルグリシン・一水和物1d(6.17g、24.00mm
ol)の乾燥CHCl(50.0mL)中溶液を4−メチルモルホリン(2.
64g、26.0mmol、1.1当量)で処理し、−10℃に冷却した。この混
合物にクロロギ酸イソブチル(3.62g、3.5mL、1.1当量)を添加し、
白色懸濁液を、浴温が−5℃になるまで撹拌した。別のビーカーにてメタ−チロ
シンメチルエステル・塩酸塩(6.5g、26.5mmol、1.1当量)をDM
F(30mL)に溶解し、4−メチルモルホリン(2.64g、26.0mmol
、1.1当量)で処理し、室温で15分間撹拌した。この混合物を上記反応に添
加した。これはCOの発生を伴った。該反応混合物を室温で1時間撹拌し、1
M HCl水溶液(100mL)で希釈した。水性層を酢酸エチル(3×200
mL)で抽出し、合わせた有機層を1M HCl(1×100mL)、NaOH
水溶液(1×100mL)、食塩水(1×100mL)で抽出し、乾燥させ(N
SO)、真空濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘキ
サン(3/7))に付すことによって精製して無色泡沫体として結合化合物1f
5.3g(53%)を得た。
【0134】 工程C:
【化75】 1f(10g、23.04mmol)の溶液をHCl(ジオキサン中4M溶液
、100mL)に溶解し、室温で2〜4時間撹拌した。該反応混合物を真空濃縮
し、固体をエーテルに再懸濁した。それを濾過し、固体をエーテルで洗浄し、乾
燥させて無色固体1g(8.2g、96%)を得た。H NMR(d−CD OD,400MHz,δ,ppm)7.09(t,1H,J=8.0Hz)、6.
71−6.36(m,3H)、4.69(dd,1H,J=6.0Hz、3.2Hz
)、3.69(s,3H)、3.66(d,1H,J=5.2Hz)、3.15−3
.10(dd,1H,J=5.6Hz,4.0Hz)、1.87−1.69(m,6
H)、1.32−1.10(m,5H)。
【0135】 工程D:
【化76】 シクロペンタジエン−η−4−クロロフェニルプロピオン酸−ルテニウムヘ
キサフルオロホスフェート1c(2.0g、4.0mmol)のDMF(20mL
)中溶液をHOBt(810mg、 6.0mmol、1.5当量)およびHue
nigs塩基(2.6g、16.0mmol、4.0当量)で処理した。該反応混
合物を0℃に冷却し、EDCI・HCl(888mg、5.0mmol、1.25
当量)で処理した。該反応混合物を0℃で30分間撹拌し、該混合物にアミン塩
1g(1.48g、4.0mmol)を添加し、室温で12時間撹拌した。該反応
混合物を真空濃縮し、残留物をHO(200mL)で希釈し、CHCl
3×100mL)中に抽出した。合わせた有機層をHCl水溶液(1×100m
L)、NaHCO(1×100mL)、食塩水(1×100mL)で抽出し、
乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮し、茶色の固体1hをそれ以上精
製せずに環化に用いた。
【0136】 工程E:
【化77】 シクロペンタジエン−η−ルテニウム−4−クロロフェニルプロピオン酸−
シクロヘキシルグリシン−メタ−チロシン−OCH 1h(粗製物1.47g)
の乾燥DMF(150mL)中溶液をCsCO(2.40g、7.37mmo
l、5.0当量)で処理し、該反応混合物中に乾燥Nを通気することによって
脱ガス処理した。該反応混合物を室温で16時間撹拌し、過剰のDMFを留去し
た。残留物をHO(200mL)に溶解し、CHCl(3×100mL)
で抽出した。合わせた有機層を食塩水(100mL)で抽出し、乾燥させ(Na SO)、濾過し、真空濃縮し、残留物をそれ以上精製せずにルテニウムの光
分解的錯分解に用いた。 粗製ルテニウム錯体をアセトニトリル(35mL)に溶解し、脱ガス処理し、
Raynot(λ=350nM)にて48時間光分解した。該反応混合物を真空
濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサン(7:
3))に付すことによって精製して無色固体1i 360mg(52%)を得た
【0137】 工程F:
【化78】 ビフェニルエーテル1i(300mg、0.65mmol)のCHOH(1
0mL)、CHCl(20mL)およびHO(5mL)中溶液をLiOH
・HO(90mg、2.2mmol、3.4当量)で処理し、室温で2時間撹拌
した。該反応混合物をHCl水溶液(6M)で酸性化し、CHCl(3×3
0mL)中に抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、
真空濃縮して無色の酸1j(200mg、66%)を得た。
【0138】 工程G:
【化79】 酸1j(100mg、0.22mmol)の乾燥DMF(2.5mL)中溶液を
HOOBt(45mg、0.33mmol)およびHuenigs塩基(141
mg、1.1mmol、5.0当量)で処理した。該反応混合物を0℃に冷却し、
EDCI(63mg、0.33mmol、1.5当量)で処理し、20分間撹拌し
た。該反応混合物をアミンB(118mg、0.27mmol、1.22当量)で
処理し、室温で12時間撹拌した。該反応混合物を真空濃縮し、HO(30m
L)で希釈した。水性層をCHCl(3×50mL)およびEtOAc(3
×50mL)で抽出した。合わせた有機層をHCl水溶液(2M)、NaOH水
溶液(2M)で抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮して無色
の固体1k(79mg)を得、これを酸化に用いた。MS:(電子スプレイ,相
対強度m/z):826[(M+1),100]、494(20)、94(30
)。
【0139】 工程H:
【化80】 ヒドロキシアミド1k(130mg、0.16mmol)のDMF(2.0mL
)中溶液をDess−Martin試薬(130mg、0.32mmol、2.0
当量)で処理した。該反応混合物を室温で2時間撹拌し、該混合物を真空濃縮し
た。残留物をクロマトグラフィー(SiO、CHOH/CHCl(1:
49))に付すことによって精製して無色の固体として酸化生成物1(55mg
、42%)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):858[(M+
CHOH+1),100]、824[(M+1),63]。
【0140】 実施例2:式2で示される化合物の製造:
【化81】
【0141】 工程A:
【化82】 tert−ブチルエステル1(50.0mg、60.0μmol)の溶液をTFA/
CHCl(1:1、4mL)で処理し、室温で2時間撹拌した。ベースライ
ンに対するエステルの消失をTLC(CHOH/CHCl(1:24))
によって追跡した。脱保護が完了した後、該反応混合物を真空濃縮し、残留物を
ヘプタン(4.0mL)で繰返し処理し、濃縮して白色固体2(49mg、10
0%)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):768[(M+1) ,100]。
【0142】 実施例3:式3で示される化合物の製造:
【化83】
【0143】 工程A:
【化84】 酸1j(100mg、0.22mmol)の乾燥DMF(2.5mL)中溶液を
HOOBt(45mg、0.33mmol)およびHuenigs塩基(141
mg、1.1mmol、5.0当量)で処理した。該反応混合物を0℃に冷却し、
EDCI(63mg、0.33mmol、1.5当量)で処理し、20分間撹拌し
た。該反応混合物をアミンE(79mg、0.27mmol、1.22当量)で処
理し、室温で12時間撹拌した。該反応混合物を真空濃縮し、HO(30mL
)で希釈した。水性層をCHCl(3×50mL)で抽出した。合わせた有
機層をHCl水溶液(1M、30mL)、NaOH水溶液(1M、30mL)で
抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮して無色の固体3a(5
8mg)を得、これを酸化に用いた。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z)
:693[(M+1),100]、637(41)、494(55)、394(
51)、338(13)。
【0144】 工程B:
【化85】 アルコール3a(95mg、0.14mmol)のCHCl(2.0mL)
中溶液をDess−Martin試薬(116mg、0.28mmol、2.0当
量)で処理した。該反応混合物を室温で2時間撹拌し、該混合物を真空濃縮した
。該残留物をクロマトグラフィー(SiO、CHOH/CHCl(1:
32))に付すことによって精製して無色の固体として酸化生成物3(47mg
、42%)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):691(M+1
)
【0145】 実施例4:式4で示される化合物の製造:
【化86】
【0146】 工程A:
【化87】 tert−ブチルエステル3(47.0mg、68.0μmol)の溶液をHCl(
ジオキサン中4M、5mL)で処理し、室温で25時間撹拌した。ベースライン
に対するエステルの消失をTLC(CHOH/CHCl(1:24))に
よって追跡した。脱保護が完了した後、該反応混合物を真空濃縮し、残留物をヘ
プタン(5.0mL)で繰返し処理し、濃縮して白色固体4(43mg、100
%)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):635[(M+1)
100]、465(62)、336(62)。
【0147】 実施例5:式5で示される化合物の製造:
【化88】
【0148】 工程A:
【化89】 4−クロロ酪酸5a(3.0g、15.10mmol)のジクロロエタン(20
0mL)中溶液をCpRu(CHCN)PF 1b(6.6g、15.10m
mol、1.0当量)で処理し、還流させながら2.5時間加熱した。該反応混合
物を0℃に冷却し、濾過した。濾液を真空濃縮し、CHCN(10mL)に溶
解し、大過剰のEtOで処理した。エーテルをデカントすることによって、析
出したガム状物を分取し、残渣をCHCl/CHOH(1:1、100m
L)に溶解し、真空濃縮して固化する茶色のガム状物として5bを得た(3.5
g、46%)。
【0149】 工程B:
【化90】 カルボン酸5b(3.12g、5.95mmol)の乾燥DMF(20mL)中
溶液をHuenigs塩基(3.07g、24.0mmol、4.0当量、4.4m
L)およびHOBt(1.2g、8.93mmol、1.5当量)で処理した。 該
反応混合物を0℃に冷却し、EDCI(1.35g、7.43mmol、1.25
当量)で処理し、1時間撹拌した。この反応混合物にアミン・塩酸塩1g(2.
65g、7.14mmol、1.2当量)を添加し、該反応混合物を室温で12時
間撹拌した。DMFを留去し、残留物を水で希釈し、水性層をCHClで抽
出した。合わせた有機層をNaHCO水溶液、HCl水溶液、食塩水で抽出し
、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮し、粗製生成物5c(4.3g
)をそれ以上精製せずに環化に用いた。H NMR(d−CDOD,40
0MHz,δ,ppm)7.35(t,1H)、6.72−6.60(m,5H)
、6.33−6.20(dd,2H)、5.51(s,5H)、4.19(d,1H
)、3.68(s,3H)、3.19−2.83(m,2H)、2.51−2.40
(m,2H)、2.40−2.25(m,2H)、1.99−1.59(m,8H)
、1.35−0.98(m,5H);MS(FAB,NBA−G/TG−DMSO
,相対強度m/z)695.3([M−PF],100)、232(20)、
171(30);C3442ClRu(M−PF)のHRMS理
論値:695.1832;測定値:695.1845。
【0150】 工程C:
【化91】 クロロ−化合物5c(3.0g、3.6mmol)の乾燥DMF(300mL)
中溶液を乾燥NおよびCsCO(5.2g、16mmol、4.0当量)で
脱ガス処理し、室温で16時間撹拌した。溶媒DMFを留去し、残留物を水で希
釈し、CHCl(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ
(NaSO)、濾過し、真空濃縮し、一夜真空乾燥させた。それをそれ以上
精製せずにルテニウムの光分解的除去に用いた。MS FAB(NBA−G/T
G−DMSO)695([M−PF],100)。
【0151】 上記工程からの環化化合物をCHCN(35mL)に溶解し、Raynot
(λ=350nm)にて48時間光分解した。該反応混合物を真空濃縮し、残留
物をクロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサン(1:1))に付す
ことによって精製して黄褐色の固体5d(600mg、34%)を得た。
NMR(CDCl,400MHz,δ,ppm)7.58(d,1H,J=7.
6Hz)、7.14(t,1H,J=8.0Hz)、6.94(d,2H,J=8.
4Hz)、6.87(dd,1H,J=2.4,5.6Hz)、6.73(d,1H
,J=7.2Hz)、6.59(s,1H)、6.57(s,2H)、6.39(d
,1H,J=8.0Hz)、4.51(dt,1H,J=2.8,8.0Hz)、3
.80−3.62(m,1H)、3.62(s,3H)、3.05−3.00(dd
,1H,J=2.8,11.6Hz)、2.85(dd,1H,J=8.4,6.0
Hz)、2.76−2.72(m,1H)、2.36−2.19(m,3H)、2.
02(dd,1H,J=6.4,9.2Hz)、1.8−1.73(m,1H)、1
.61−1.34(m,7H)、1.41−0.71(m,7H)。MS(FAB,
NBA−G/TG−DMSO,相対強度m/z)493[(M+1),100]
、465(20)、232(30)、171(40);C2937(
M+1)のHRMS理論値:493.2702;測定値:493.2699。
【0152】 工程D:
【化92】 エーテル5d(200mg、0.42mmol)のCHOH(5mL)、C
Cl(10mL)およびHO(0.5mL)中溶液をLiOH・H
(18mg、0.44mmol、1.1当量)で処理し、室温で12時間撹拌した
。該反応混合物をHCl水溶液(12N、1mL)で酸性化し、真空濃縮して酸
5eを得、これをそれ以上精製せずにカップリングに直接用いた。
【0153】 工程E:
【化93】 酸5eの乾燥DMF(5.0mL)中溶液をHOOBt(103 mg、0.6
3mmol、1.5当量)、Huenigs塩基(216mg、1.68mmol
、4.0当量)およびアミンB(270mg、0.63mmol、1.47当量)
で処理した。該反応混合物を0℃に冷却し、EDCI(101mg、0.52m
mol、1.25当量)で処理し、室温で12時間撹拌した。該反応混合物を真
空濃縮し、HO(30mL)で希釈した。水性層をCHCl(3×50m
L)およびEtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をHCl水
溶液(2M)、NaOH水溶液(2M)で抽出し、乾燥させ(NaSO)、
濾過し、真空濃縮して無色の固体5f(177mg)を得、これを酸化に用いた
。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):840[(M+1),100]、
394(100)。
【0154】 工程F:
【化94】 アルコール5f(177mg、0.21mmol)のCHCl(10.0m
L)中溶液をDess−Martin試薬(178mg、0.42mmol、2.
0当量)で処理した。該反応混合物を室温で3時間撹拌し、該混合物を真空濃縮
した。残留物をクロマトグラフィー(SiO、CHOH/CHCl(1
:49))に付すことによって精製して無色の固体として酸化生成物5(23m
g、13%)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):870[(M+
CHOH+1),50]、838[(M+1),100]。
【0155】 実施例6:式6で示される化合物の製造:
【化95】
【0156】 工程A:
【化96】 tert−ブチルエステル5(50.0mg、60.0μmol)の溶液をTFA/
CHCl(1:1、4mL)で処理し、室温で7時間撹拌した。ベースライ
ンに対するエステルの消失をTLC(CHOH/CHCl(1:24))
によって追跡した。脱保護が完了した後、該反応混合物を真空濃縮し、残留物を
ヘプタン(4.0mL)で繰返し処理し、濃縮して白色固体6(14mg、10
0%)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):782[(M+1) ,100]。
【0157】 実施例7:式7で示される化合物の製造:
【化97】
【0158】 工程A:
【化98】 アルコール7a(9.2g、54.1mmol)の乾燥CHCl(200m
L)中溶液をDMSO(35mL)およびEtN(16.4g、16.3mmo
l、23.4mL)で処理した。該反応混合物を0℃に冷却し、DMSO(30
mL)に溶解したPy・SO(12.9g、81.2mmol、1.50当量)
で処理した。該反応混合物を0℃で0.5時間、次いで、室温で6時間撹拌した
。該反応混合物を真空濃縮し、EtO(100mL)およびHO(200m
L)で希釈した。層を分取し、水性層をEtO(3×100mL)で抽出した
。合わせた有機層をHCl(2M、3×100mL)、食塩水(1×100mL
)で抽出し、真空濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサ
ン(1:7))に付すことによって精製してアルデヒド7bを得、これを放置す
るとワックス状固体に固化した(7.1g、77%)。CClOのCHN
理論値:C=64.11%;H=5.38%;測定値:C=64.08%;H=5.
30%。
【0159】 工程B:
【化99】 0℃でホスホノ酢酸チエチル(6.72g、30mmol、1.2当量)の乾燥
THF(100mL)中溶液をNaH(60%分散物、1.5g、35mmol
、1.4当量)で処理した。H発生が止むまで、該反応混合物を25℃で1時
間撹拌した。アルデヒド7b(4.2g、25.0mmol)の乾燥THF(5.
0mL)中溶液を添加し、該反応混合物を36時間撹拌した。該反応混合物をH O(100mL)で希釈し、EtO(3×70mL)で抽出した。合わせた
有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空濃縮し、クロマトグラフィーに
付してα,β−不飽和エステル7c(4.2g、71%)を得、これを還元に用い
た。
【0160】 工程C :
【化100】 α,β−不飽和エステル7c(4.2g、8.0mmol)のEtOAc(50
mL)中溶液をPd/C(10%w/w、500mg)で処理し、50psiで
12時間水素添加した。該反応混合物をセライトのプラグで濾過し、濾液を真空
濃縮して還元化合物7d(3.9g、93%)を得た。
【0161】 工程D:
【化101】 エステル7d(3.9g、16.2mmol)のCHOH/THF/HO(
1:1:0.1、110mL)中溶液をLiOH・HO(1.2g、30mmo
l、2.0当量)で処理し、室温で5時間撹拌した。該反応混合物を真空濃縮し
、残留物をHO(100mL)で希釈し、EtO(3×50mL)中に抽出
した。水性層を約pH1に酸性化し(13M HCl)、不透明な水性層をEt
O(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
、濾過し、真空濃縮して無色の固体7e(3.1g、96%)を得た。C11
13ClOのCHN理論値:C=62.12%;H=6.16%;測定値:C=
62.27%;H=6.23%。
【0162】 工程E:
【化102】 4−クロロフェニルペンタン酸7e(3.0g、14.15mmol)のジクロ
ロエタン(150mL)中溶液をCpRu(CHCN)PF 1b(6.75
g、15.10mmol、1.0当量)で処理し、還流させながら2.5時間加熱
した。該反応混合物を0℃に冷却し、濾過した。濾液を真空濃縮し、CHCN
(20mL)に溶解し、大過剰のEtOで処理した。エーテルをデカントする
ことによって、析出したガム状物を分取し、残渣をCHCl/CHOH(
1:1、100mL)に溶解し、真空濃縮して茶色のガム状物7fを得、これを
固化する(4.36g、58%)。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):3
79[(M−PF),100]。
【0163】 工程F:
【化103】 カルボン酸7f(3.12g、5.95mmol)の乾燥DMF(20mL)中
溶液をHuenigs塩基(3.07g、24.0mmol、4.0当量、4.4m
L)およびHOBt(1.2g、8.93mmol、1.5当量)で処理した。該
反応混合物を0℃に冷却し、EDCI(1.35g、7.43mmol、1.25
当量)で処理し、1時間撹拌した。この反応混合物にアミン・塩酸塩1g(2.
65g、7.14mmol、1.2当量)を添加し、該反応混合物を室温で12時
間撹拌した。DMFを留去し、残留物を水で希釈し、水性層をCHClで抽
出した。合わせた有機層をNaHCO水溶液、HCl水溶液、食塩水で抽出し
、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮し、粗製生成物7g(4.3g
)をそれ以上精製せずにさらなる環化に用いた。H NMR(d−CD
D,400MHz,δ,ppm)7.35(t,1H)、6.72−6.60(m
,5H)、6.33−6.20(dd,2H)、5.51(s,5H)、4.19(
d,1H)、3.68(s,3H)、3.19−2.83(m,2H)、2.51−
2.40(m,2H)、2.40−2.25(m,2H)、1.99−1.59(m
,8H)、1.35−0.98(m,5H);MS(FAB,NBA−G/TG−
DMSO,相対強度m/z)695.3([M−PF],100)、232(
20)、171(30);C3442ClRu(M−PF)のHR
MS理論値:695.1832;測定値:695.1845。
【0164】 工程G:
【化104】 クロロ−化合物7g(3.0g、3.6mmol)の乾燥DMF(300mL)
中溶液を乾燥NおよびCsCO(5.2g、16mmol、4.0当量)で
脱ガス処理し、室温で16時間撹拌した。溶媒DMFを留去し、残留物を水で希
釈し、CHCl(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ
(NaSO)、濾過し、真空濃縮し、一夜真空乾燥させた。それをそれ以上
精製せずにルテニウムの光分解的除去に用いた。MS FAB(NBA−G/T
G−DMSO 695([M−PF],100)。 上記工程からの環化化合物をCHCN(35mL)に溶解し、Raynot
(λ=350nm)にて48時間光分解した。該反応混合物を真空濃縮し、残留
物をクロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサン(1:1))に付す
ことによって精製して黄褐色の固体7h(600mg、34%)を得た。
NMR(CDCl,400MHz,δ,ppm)7.58(d,1H,J=7.
6Hz)、7.14(t,1H,J=8.0Hz)、6.94(d,2H,J=8.
4Hz)、6.87(dd,1H,J=2.4,5.6Hz)、6.73(d,1H
,J=7.2Hz)、6.59(s,1H)、6.57(s,2H)、6.39(d
,1H,J=8.0Hz)、4.51(dt,1H,J=2.8,8.0Hz)、3
.80−3.62(m,1H)、3.62(s,3H)、3.05−3.00(dd
,1H,J=2.8,11.6Hz)、2.85(dd,1H,J=8.4,6.0
Hz)、2.76−2.72(m,1H)、2.36−2.19(m,3H)、2.
02(dd,1H,J=6.4,9.2Hz)、1.8−1.73(m,1H)、1
.61−1.34(m,7H)、1.41−0.71(m,7H)。MS(FAB,
NBA−G/TG−DMSO,相対強度m/z)493[(M+1),100]
、465(20)、232(30)、171(40);C2937(
M+1)のHRMS理論値:493.2702;測定値;493.2699。
【0165】 工程H:
【化105】 エーテル7h(220mg、0.46mmol)のCHOH(3.0mL)、
CHCl(10mL)およびHO(0.5mL)中溶液をLiOH・H
O(18mg、0.44mmol、1.1当量)で処理し、室温で12時間撹拌し
た。該反応混合物をHCl水溶液(13M、1mL)で酸性化し、真空濃縮して
酸7iを得、これをそれ以上精製せずにカップリングに直接用いた。
【0166】 工程I:
【化106】 酸7iの乾燥DMF(3.0mL)中溶液をHOOBt(94mg、0.75m
mol、1.6当量)、Huenigs塩基(237mg、1.84mmol、4
.0当量)およびアミンB(246mg、0.58mmol、1.47当量)で処
理した。該反応混合物を0℃に冷却し、EDCI(110mg、0.58mmo
l、1.25当量)で処理し、0℃で12時間25分撹拌した。該反応混合物を
真空濃縮し、HO(30mL)で希釈した。合わせた水性層をCHCl
3×30mL)で抽出した。有機層をHCl水溶液(1M、60mL)、NaO
H水溶液(60mL)で抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮
して無色の固体7j(230mg)を得、これを酸化に用いた。MS:(電子ス
プレイ,相対強度m/z):854[(M+1),100]、479(70)、
327(50)、271.1(100)。
【0167】 工程J:
【化107】 アルコール7j(220mg、0.26mmol)のCHCl(3.0mL
)中溶液をDess−Martin試薬(218mg、0.51mmol、2.0
当量)で処理した。該反応混合物を室温で撹拌し、該混合物を真空濃縮した。残
留物をクロマトグラフィー(SiO、CHOH/CHCl(1:24)
)に付すことによって精製して無色の固体として酸化生成物7(23mg、13
%)を得た。MS:(FAB,相対強度m/z)852[(M+1),43]、
796(100)、768(20)、461(20)、433(50)、405
(50)、336(30)、294(50)。
【0168】 実施例8:式8で示される化合物の製造:
【化108】
【0169】 工程A:
【化109】 tert−ブチルエステル7(32.0mg、37.0μmol)の溶液をTFA/
CHCl(1:1、5.0mL)で処理し、室温で4時間撹拌した。ベース
ラインに対するエステルの消失をTLC(CHOH/CHCl(1:24
))によって追跡した。脱保護が完了した後、該反応混合物を真空濃縮し、残留
物をヘプタン/CHOH(4.0mL)で繰返し処理し、濃縮して黄褐色の固
体8(29.0mg、100%)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強度m/
z):796[(M+1),100]。
【0170】 実施例9:式9で示される化合物の製造:
【化110】
【0171】 工程A:
【化111】 Boc−グリシン9a(1.75g、10.0mmol)の乾燥DMF(50m
L)中溶液をHOOBt(2.65g、15mmol、1.5当量)およびEDC
I(2.86g、15.0mmol、1.5当量)で処理した。該反応混合物をH
uenigs塩基(5.16g、40mmol、4.0当量、7.3mL)で処理
した。該反応混合物を1時間撹拌し、メタ−チロシン−OCH・HCl 1e
(2.5g、11.5mmol、1.1当量)を添加し、25℃で12時間撹拌し
た。該反応混合物を真空濃縮し、残留物をNaHCO水溶液で希釈し、CH Cl中に抽出した。合わせた有機層を濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(
SiO、EtOAc/ヘキサン(1:1))に付すことによって精製して無色
の固体9b(3.4g、90%)を得た。
【0172】 工程B:
【化112】 9b(4.6g、13.06mmol)のHCl(ジオキサン中4M溶液、50
mL)中溶液を室温で3時間撹拌した。該反応混合物を真空濃縮し、残留物を高
真空下にて乾燥させて微粉として9cを得、これを次工程に用いた。H NM
R(CDOD、400MHz,δ,ppm)8.67(d,1H,J=7.9H
z)、7.10−7.07(m,1H)、6.68−6.64(m,2H)、4.7
5−4.70(m,1H)、3.75−3.61(m,2H)、3.66(s,3H
)、3.10(dd,1H,J=5.2,8.5Hz)、2.90(dd,1H,J
=8.8Hz,5.0Hz)。
【0173】 工程C:
【化113】 [CpRu(η−4−クロロフェニルプロピオン酸)]PF 1c(3.0g、
46.01mmol)の乾燥DMF(60mL)中溶液をHOBt(1.3g、9
.16mmol、1.5当量)およびHuenigs塩基(3.22g、4.60m
L、25.0mmol、4.0当量)で処理した。該反応混合物を0℃に冷却し、
EDCI(1.75g、9.16mmol、1.5当量)で処理した。該反応混合
物を0℃で30分間撹拌し、グリシンアンモニウム塩9c(1.75g、6.06
mmol、1.0当量)を添加した。該反応混合物を室温で12時間撹拌し、D
MFを真空下にて留去した。残留物をHCl水溶液(1M、100mL)で希釈
し、CHCl(3×100mL)中に抽出した。合わせた有機層をNaHC
水溶液(1×100mL)、食塩水(50mL)で抽出し、乾燥させ(Na SO)、濾過し、真空濃縮して茶色の固体9d(1.5g、34%)を得、
これを環化に用いた。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):585[(M
−PF),100]、459(30)、373(30)、198(20)。
【0174】 工程D:
【化114】 ルテニウム錯体9d(1.5g、2.05mmol)の乾燥DMF(100mL
)中溶液を室温にて乾燥Nで脱ガス処理し、CsCO(5.0g、15m
mol、7.5当量)を添加し、室温で12時間撹拌した。溶媒DMFを留去し
、残留物を水(100mL)で希釈し、CHCl(3×100mL)で抽出
した。合わせた有機層を食塩水(100mL)で抽出し、乾燥させ(NaSO )、濾過し、真空濃縮し、一夜真空乾燥させた。それをそれ以上精製せずにル
テニウムの光分解的除去に用いた。 上記工程からの環化化合物をCHCN(30mL)に溶解し、石英管中に濾
過した。該溶液を脱ガス処理し、Raynot(λ=350nm)にて48時間
光分解した。該反応混合物を真空濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO 、EtOAc)に付すことによって精製して黄褐色の固体9e(230mg、
30%)を得た。H NMR(CDCl,400MHz,δ,ppm)7.2
3−7.18(m,2H)、7.09−7.01(m,3H)、6.76(dd,1
H,J=2.4,8.8Hz)、6.66(d,1H,J=7.6Hz)、6.47
(d,1H,J=5.6Hz)、6.17(s,1H)、5.64(s,1H)、
4.69(q,1H,J=4.4Hz)、3.77(s,3H)、3.68−3.5
1(m,2H)、3.35(dd,1H,J=4.0,10.8Hz)、3.05(
dd,1H,J=5.2,9.2Hz)、2.96−2.92(m,2H)、2.6
1−2.56(m,1H)、2.30−2.29(m,1H);13C NMR:(
CDCl,100MHz,δ ppm)172.3、171.4、168.1、1
59.9、155.4、137.6、136.4、131.0、130.0、129.
5、123.3、122.4、121.0、117.7、117.1、53.6、53
.0、43.6、39.9、36.1、32.3。MS:(電子スプレイ,相対強度
m/z):383[(M+1),100]、279(20)。
【0175】 工程E:
【化115】 環状化合物9e(150mg、0.4mmol)のTHF(4.0mL)、H O(4.0mL)中溶液をLiOH・HO(41.0mg、1.0mmol、2.
5当量)と一緒に室温で3時間撹拌した。該反応混合物を濃HCl(2.0mL
)で酸性化し、真空濃縮した。固体9fを真空乾燥させ、それ以上精製せずにさ
らなるカップリングに用いた。
【0176】 工程F:
【化116】 加水分解した酸9fの乾燥DMF(4.0mL)およびCHCl(4.0m
L)中溶液をHOOBt(103mg、0.58mmol、1.5当量)で処理し
、0℃に冷却し、Huenigs塩基(206mg、1.60mmol、4.0当
量、295μL)を添加した。この混合物にEDCI(112mg、0.58m
mol、1.5当量)を添加し、該反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、アミン
・塩酸塩B(206mg、0.48mmol、1.2当量)で処理した。該反応混
合物をフリーザー中にて48時間貯蔵し、真空濃縮してDMFおよびCHCl を除去した。残留物をHCl水溶液(2M)で希釈し、CHCl(3×5
0mL)で抽出した。合わせた有機層をHCl水溶液(1M、3×50mL)、
NaOH水溶液(2M)、食塩水(100mL)で抽出し、乾燥させ(Na
)、真空濃縮した。残留物9g(200mg)をそれ以上精製せずに酸化し
た。
【0177】 工程G:
【化117】 アルコール9g(200mg、0.27mmol)のCHCl(3.0mL
)中溶液をDess−Martin試薬(342mg、0.81mmol、3.0
当量)で処理した。該反応混合物を室温で3時間撹拌し、NaHCO水溶液お
よびNa水溶液で希釈した。該反応混合物を室温で20分間撹拌し、
該反応混合物をCHCl(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を食
塩水(50mL)で抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮し、
残留物をクロマトグラフィー(SiO、CHOH(2M NH)/CH
Cl(1:19))に付すことによって精製して無色固体のケトアミド9(1
00mg、50%)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):742
([M+1],100)、686(80)。
【0178】 実施例10:式10で示される化合物の製造:
【化118】
【0179】 工程A:
【化119】 tert−ブチルエステル9(100mg、0.13mmol)の乾燥CHCl
(4.0mL)中溶液をTFA(4.0mL)で処理し、室温で5時間撹拌した
。該反応混合物を真空濃縮し、残留物をトルエン/CHClに繰返し溶解し
、数回真空濃縮して微細な無色の固体10を得た。MS(FAB,NBA/DM
SO,相対強度m/z)686[(M+1),40]、460(20)、307
(100)、289(60);C3640(M+1)のHRMS理論
値:686.2825;測定値:686.2840。
【0180】 実施例11:式11で示される化合物の製造:
【化120】
【0181】 工程A:
【化121】 −20℃でアミン・塩酸塩1g(1.20g、3.23mmol)、6−ヘプテ
ン酸(0.610g、4.68mmol)、HOOBt(0.765g、4.69m
mol)およびEDCI(1.07g、5.58mmol)の無水DMF(50m
L)およびCHCl(50mL)中溶液にNMM(1.55mL、14.1m
mol)を添加した。この温度で30分間撹拌した後、該反応混合物をフリーザ
ー中にて18時間保持した。次いで、室温に加温した。EtOAc(150mL
)、食塩水(50mL)および5%HPO(50mL)を添加した。分取後
、有機溶液を5%HPO(80mL)、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(2
×80mL)、水(80mL)、および食塩水(80mL)で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(
2〜5%MeOH−CHCl)に付して白色固体として11a(1.46g
、3.28mmol、定量的)を得た。H NMR(400MHz,d−DM
SO)δ 9.25(s,1H)、8.31(d,J=7.2Hz,1H)、7.7
0(d,J=9.2Hz,1H)、7.05−7.01(m,1H)、6.62−6
.58(m,3H)、5.82−5.72(m,1H)、5.02−4.91(m,
1H)、4.43−4.38(m,1H)、4.23−4.19(m,1H)、3.
55(s,3H)、2.93−2.80(m,2H)、2.51−1.97(m,2
H)、1.66−0.86(m,15H);13C NMR(d−DMSO,1
25MHz)δ 171.9、171.8、171.1、157.2、138.6、1
38.4、129.1、119.5、115.8、114.6、113.5、56.5
、53.5、51.6、36.5、34.8、32.8、29.0、28.0、27.8
、25.8、25.5、24.8;HRMS,m/z 445.2683(C25
36の理論値:445.2702、誤差:4ppm)。
【0182】 工程B:
【化122】 0℃で窒素下にて11a(1.46g、3.28mmol)の無水THF(60
mL)中溶液にボラン−THF溶液(12mL、1.0 M、12mmol)を慎
重に添加した。得られた溶液を窒素下にて0℃で1時間40分撹拌した。次いで
、エタノール(4mL)およびpH7バッファー(8mL)を添加し、次いで、
30%H水溶液(7.5mL)を添加した。0℃で20分間撹拌した後、
室温に加温し、2時間撹拌した。EtOAc(200mL)および食塩水(10
0mL)を添加し、層を分取した。水溶液をEtOAc(2×150mL)で抽
出した。合わせた有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮し
た。フラッシュクロマトグラフィー(2〜5%MeOH−CHCl)に付し
て白色固体として11b(1.05g、2.18mmol、68%)を得た。
NMR(400MHz,d−DMSO)δ 9.25(s,1H)、8.30(
d,J=7.2Hz,1H)、7.68(d,J=9.2Hz,1H)、7.05−
7.01(m,1H)、6.62−6.58(m,3H)、4.43−4.18(m
,3H)、3.55(s,3H)、3.37−3.33(m,2H)、2.93−2
.80(m,2H)、2.20−2.03(m,2H)、1.66−0.87(m,
19H);13C NMR(d−DMSO,125MHz)d 172.1、1
71.8、171.2、157.2、138.4、129.1、119.5、115.
8、113.5、60.7、56.5、53.5、51.7、36.5、35.1、3
2.6、32.4、29.0、28.5、28.0、25.8、25.6、25.4、2
5.2;HRMS,m/z 463.2813(C2536の理論値:
463.2808、誤差:1ppm)。
【0183】 工程C:
【化123】 0℃でフェノールアルコール11b(1.00g、2.16mmol)およびト
リ−n−ブチルホスフィン(1.10mL、4.28mmol)の無水CHCl (100mL)およびTHF(40mL)中溶液にADDP(1.08g、4.
28mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、該溶液を室温に加温し、
窒素下で3時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費されたことを示した
。溶媒を真空除去した後、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(CHCl 中0〜3%MeOH)に付すことによって部分精製して大員環11c(650
mg、1.46mmol、68%)を得た。H NMR(400MHz,d
DMSO)δ 8.58(d,J=8.3Hz,1H)、7.76(d,J=9.2
Hz,1H)、7.18−7.14(m,1H)、6.76−6.65(m,3H)
、4.77−4.71(m,1H)、4.32(t,J=8.5Hz,1H)、3.
97−3.93(m,1H)、3.82−3.78(m,1H)、3.67(s,3
H)、3.18−3.14(m,1H)、2.98−2.92(m,2H)、2.3
2−2.25(m,1H)、2.02−2.01(m,1H)、1.99−0.87
(m,19H);13C NMR(d−DMSO,125MHz)δ 172.
1、171.6、171.4、160.1、158.8、139.0、129.1、1
21.1、113.0、111.9、66.4、56.1、52.0、50.1、40.
6、34.9、34.2、28.7、28.3、26.8、26.3、25.9、25.
5、25.2、24.2;HRMS,m/z 445.2685(C2536の理論値:445.2702、誤差:4ppm)。
【0184】 工程D:
【化124】 室温でメチルエステル11c(330mg、0.742mmol)のTHF(
20mL)およびエタノール(10mL)中溶液に水酸化リチウム水溶液(70
mg、HO 15mL、2.92mmol)を添加した。該混合物を室温で3時
間撹拌した。反応の進行をTLCによってモニターした。該溶液を真空濃縮した
後、EtOAc(100mL)、6N HCl溶液(10mL)および水(50
mL)を添加し、層を分取した。水溶液をEtOAc(2×80mL)で抽出し
た。有機溶液を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して白
色固体として11d(260mg、0.604mmol、81%)を得た。
NMR(400MHz,d−DMSO)δ 8.43(d,J=8.3Hz,1
H)、7.73(d,J=9.3Hz,1H)、7.17−7.13(m,1H)、
6.77−6.66(m,3H)、4.67−4.62(m,1H)、4.32−4.
28(m,1H)、3.98−3.93(m,1H)、3.81−3.75(m,1
H)、3.17−3.13(m,1H)、2.97−2.90(m,1H)、2.3
2−2.26(m,1H)、2.01−1.97(m,1H)、1.67−0.85
(m,19H);13C NMR(d−DMSO,125MHz)δ 173.
2、171.6、171.3、158.8、139.3、129.0、121.1、1
13.1、111.9、66.4、56.1、50.8、35.1、34.3、28.8
、28.3、26.9、26.3、25.9、25.6、25.5、25.2、24.2
;HRMS,m/z 431.2564(C2536の理論値:431
.2546、誤差:4ppm)。
【0185】 工程E:
【化125】 −20℃で酸11d(0.140g、0.325mmol)、アミンB(0.1
40g、0.325mmol)、HOOBt(56mg、0.343mmol)お
よびEDCI(75mg、0.391mmol)の無水DMF(40mL)およ
びCHCl(20mL)中溶液にNMM(0.107mL、0.973mmo
l)を添加した。この温度で30分間撹拌した後、該反応混合物をフリーザー中
にて18時間保持した。次いで、EtOAc、食塩水および5%HPOを添
加した。分取した有機溶液を連続して5%HPO、炭酸水素ナトリウム飽和
水溶液、水、および食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真
空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(2〜5%MeOH−CHCl )に付して白色固体としてジアステレマーの混合物として11e(0.170g
、0.211mmol、65%)を得、これをそれ以上精製せずに次反応に用い
た。
【0186】 工程F:
【化126】 室温でヒドロキシアミド11e(0.29g、0.36mmol)およびDes
s−Martin試薬(0.45g、1.06mmol)の混合物に無水CH
(60mL)、DMF(3mL)およびDMSO(3mL)を添加した。得
られた溶液を室温で2.5時間強く撹拌した。さらにDess−Martin試
薬(300mg、0.71mmol)を添加し、該反応混合物をさらに1時間撹
拌した。炭酸水素ナトリウム飽和水溶液および亜硫酸水素ナトリウム溶液(各4
0mL)を添加し、該混合物を10分間、強く撹拌した後、EtOAc(200
mL)および水(30mL)を添加し、層を分取した。有機溶液を5%HPO 溶液(2×100mL)およびNaHCO飽和溶液(100mL)で洗浄し
、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグ
ラフィー(1〜5%MeOH−CHCl)に付して白色固体として11(1
00mg、0.124mmol、35%)を得た。H NMR(400MHz,
−DMSO)δ 8.79−8.69(m,2H)、8.36−8.16(m,
2H)、7.72−7.68(m,1H)、7.42−7.33(m,5H)、7.
17−7.13(m,1H)、6.77−6.63(m,3H)、5.30−5.2
7(m,1H)、5.09−5.04(m,1H)、4.85−4.76(m,1H
)、4.29−4.25(m,1H)、3.98−3.74(m,1H)、3.02
−2.85(m,2H)、2.32−2.27(m,1H)、2.04−1.96(
m,1H)、1.72−0.81(m,35H);13C NMR(d−DMS
O,125MHz)δ 196.5、196.2、171.65、171.61、1
71.5、171.14、171.07、169.4、167.6、160.7、15
8.84、158.79、139.5、139.3、136.6、136.5、128
.92、128.90、128.7、128.6、128.1、127.7、127.
4、124.9、121.34、121.28、113.1、112.9、112.0
、111.9、81.3、66.34、66.30、56.92、56.87、56.
3、56.2、53.4、53.3、51.5、50.9、41.5、41.4、40.
8、40.7、36.6、36.1、34.4、34.3、31.8、31.6、30.
4、29.1、28.9、28.4、28.3、27.5、26.8、26.21、2
6.17、25.9、25.59、25.55、25.0、24.2、18.74、1
8.66、13.5、13.4;HRMS,m/z 804.4542(C25
の理論値:804.4548、誤差:1ppm)。
【0187】 実施例12:式12で示される化合物の製造:
【化127】
【0188】 工程A:
【化128】 t−ブチルエステル11(56.8mg、0.0706mmol)のトリフルオ
ロ酢酸(15mL)およびCHCl(15mL)中溶液を室温で4時間撹拌
した。揮発物質を真空除去した後、残留物を50%MeOH−CHCl(3
mL)に溶解し、真空下にて濃縮乾固させてオフホワイト色の固体12(50m
g、0.0669mmol、95%)を得た。H NMR(400MHz,d −DMSO)δ 8.75−8.71(m,2H)、8.36−8.16(m,2H
)、7.72−7.69(m,1H)、7.39−7.31(m,5H)、7.17
−7.13(m,1H)、6.76−6.63(m,3H)、5.37−5.35(
m,1H)、5.07−5.04(m,1H)、4.85−4.76(m,1H)、
4.29−4.25(m,1H)、3.97−3.74(m,4H)、3.02−2.
86(m,2H)、2.32−2.26(m,1H)、2.01−1.97(m,1
H)、1.70−0.82(m,26H);13C NMR(d−DMSO,1
25MHz)δ 196.5、196.2、171.63、171.59、171.5
2、171.48、171.1、171.06、167.4、160.6、158.8
2、158.78、153.4、139.4、137.1、137.0、128.91
、128.88、128.7、128.65、128.61、128.5、128.4
3、 128.39、128.33、128.32、128.14、128.12、1
28.0、127.7、128.7、127.63、127.59、127.5、12
7.4、126.8、121.3、115.9、113.1、112.9、112.8
、112.0、111.9、111.88、66.33、66.29、56.3、56
.2、56.17、53.34、53.31、53.27、51.1、50.9、41.
5、40.84、40.77、40.7、40.6、40.56、40.53、40.
5、38.7、38.6、38.56、38.53、36.6、36.1、34.4、
34.3、31.8、31.6、29.4、29.1、29.0、e28.9、28.4
、28.3、28.2、26.9、26.8、26.79、26.20、26.16、
25.88、25.86、25.79、25.75、25.71、25.66、25.
57、25.54、25.4、25.0、24.2、18.7、18.6、13.5、
13.4;HRMS,m/z 748.3947(C2536の理論値
:748.3922、誤差:3ppm)。
【0189】 実施例13:式13で示される化合物の製造:
【化129】
【0190】 工程A:
【化130】 6−ヘプテン酸の代わりに6−ヒドロキシヘキサン酸を用いた以外は実施例1
1の工程Aの方法に従って所望の化合物13aを製造した(39%)。
【0191】 工程B:
【化131】 実施例11の工程Cの方法に従って所望の化合物13bを13aから収率74
%で製造した。
【0192】 工程C:
【化132】 実施例11の工程Dの方法に従って所望の大員環状の酸13cをその対応する
メチルエステル13bから白色固体として収率88%で製造した。
【0193】 工程D:
【化133】 実施例11の工程Eの方法に従って所望の化合物13dを13cおよびBから
収率48%で製造した。
【0194】 工程E:
【化134】 実施例11の工程Fの方法に従って所望の化合物13を13dから収率70%
で製造した。
【0195】 実施例14:式14で示される化合物の製造:
【化135】
【0196】 工程A:
【化136】 実施例12の工程Aの方法に従って所望の化合物14を13から定量的収率で
製造した。
【0197】 実施例15:式15で示される化合物の製造:
【化137】
【0198】 工程A:
【化138】 3−ヨード−フェニルアラニン15a(2.50g、8.59mmol)および
濃塩酸(2mL、24mmol)のメタノール中溶液を18時間加熱還流した。
溶媒を真空除去して白色固体15bを得、これをそれ以上精製せずに工程Bに用
いた。
【0199】 工程B:
【化139】 実施例11の工程Aの方法に従って所望の化合物15cを15bから収率84
%で製造した。それをそれ以上精製せずに次反応に用いた。
【0200】 工程C:
【化140】 実施例11の工程Aの方法に従って所望の化合物15dを15cから製造した
(定量的)。それをそれ以上精製せずに次反応に用いた。
【0201】 工程D:
【化141】 実施例11の工程Aの方法に従って所望の化合物15eを15dから収率68
%で製造した。それをそれ以上精製せずに次反応に用いた。
【0202】 工程E:
【化142】 厚肉チューブ中において15e(1.16g、2.04mmol)、トリエチル
アミン(2.90mL、20.6mmol)の無水アセトニトリル(25mL)お
よび DMF(20mL)中溶液にアルゴンを5分間通気した。室温で、この溶
液にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(235mg、0.20
3mmol)を迅速に添加した。該チューブをテフロン(登録商標)製ねじ蓋で
密封し、油浴中にて85〜90℃に加熱した。3時間撹拌した後、室温に冷却し
、慎重に開け、EtOAc(100mL)上に注いだ。該溶液を5%HPO
(4×50mL)および水(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム
で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(1〜4%
MeOH−CHCl)に付して大員環15f(330mg、0.749mm
ol、37%)を得た。
【0203】 工程F:
【化143】 実施例11の工程Dの方法に従って所望の化合物15gを15fから定量的に
製造した。それをそれ以上精製せずに次反応に用いた。
【0204】 工程G:
【化144】 実施例11の工程Fの方法に従って所望の化合物15hを15gから収率77
%で製造した。それをそれ以上精製せずに次反応に用いた。
【0205】 工程H:
【化145】 実施例1の工程Hの方法に従って所望の化合物15を15hから収率55%で
製造した。
【0206】 実施例16:式16で示される化合物の製造:
【化146】
【0207】 工程A:
【化147】 実施例12の工程Aの方法に従って所望の化合物16を15から定量的に製造
した。
【0208】 実施例17:式17で示される化合物の製造:
【化148】
【0209】 工程A:
【化149】 15f(150mg、0.340mmol)のEtOH(10mL)およびE
tOAc(5mL)中溶液に10%パラジウム−炭素(20mg)を添加した。
該懸濁液を水素下にて8時間撹拌し、その間、TLCによって反応の進行をモニ
ターした。セライトパッドで濾過した後、溶媒を真空除去して白色固体として生
成物17a(150mg、0.339mmol、定量的)を得た。それをそれ以
上精製せずに次反応に用いた。
【0210】 工程B:
【化150】 実施例11の工程Dの方法に従って所望の化合物17bを17aから製造した
。それをそれ以上精製せずに次反応に用いた。
【0211】 工程C:
【化151】 実施例11の工程Eの方法に従って所望の化合物17cを17bから収率73
%(工程BおよびC)で製造した。それをそれ以上精製せずに次反応に用いた。
【0212】 工程D:
【化152】 実施例11の工程Fの方法に従って所望の化合物17を17cから収率46%
で製造した。
【0213】 実施例18:式18で示される化合物の製造:
【化153】
【0214】 工程A:
【化154】 実施例12の工程Aの方法に従って所望の化合物18を17から定量的に製造
した。
【0215】 実施例19:式19で示される化合物の製造:
【化155】
【0216】 工程A:
【化156】 実施例11の工程Cの方法に従って所望の化合物19bを1gおよび19aか
ら収率64%で製造した。
【0217】 工程B:
【化157】 実施例1の工程Cの方法に従って所望の化合物19cを19bから製造した。
それをそれ以上精製せずに次反応に用いた。
【0218】 工程C:
【化158】 室温で、ジ−アミン塩19c(75mg、1.52mmol)およびカルボニ
ルジイミダゾール(260mg、1.60mmol)のアセトニトリル(400
mL)中懸濁液にトリエチルアミン(0.26mL、1.85mmol)を添加し
た。該混合物を3日間撹拌した。溶媒を真空除去した。残留物をEtOAc/T
HF(100/50mL)に溶解し、該溶液を5%HPOで洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー
(2〜10%MeOH−CHCl)に付して白色固体として19d(290
mg、0.651mmol、43%)を得た。
【0219】 工程D:
【化159】 実施例11の工程Dの方法に従って所望の化合物19eを19dから収率97
%で製造した。それをそれ以上精製せずに次反応に用いた。
【0220】 工程E:
【化160】 実施例11の工程Eの方法に従って所望の化合物19fを19eおよびBから
収率66%で製造した。
【0221】 工程F:
【化161】 実施例11の工程Fの方法に従って所望の化合物19を19fから収率66%
で製造した。フラッシュクロマトグラフィー(0〜5%MeOH−CHCl )に付すことによって2つの生成物を部分分取した。
【0222】 実施例20:式20で示される化合物の製造:
【化162】
【0223】 工程A:
【化163】 実施例12の工程Aの方法に従って所望の化合物20を19から製造した。
【0224】 実施例21:式21で示される化合物の製造:
【化164】
【0225】 工程A:
【化165】 5−ヘキセン−1−オール21a(10g、50mmol)のジエチルエーテ
ル(100mL)中溶液をトリエチルアミン(10.1g、100mmol、2.
0当量)で処理し、0℃に冷却した。ホスゲンのベンゼン中溶液(20%、10
0mL、20g、200mmol、4.0当量)を滴下し、該反応混合物を室温
で12時間撹拌した。析出したトリエチルアミン・塩酸塩を濾過し、濾液を真空
濃縮した。残留物21bを精製せずさらなる実験に直接用いた。
【0226】 工程B:
【化166】 1f(8.0g、18.43mmol)のCHCl(100mL)中溶液を
トリエチルアミン(2.43g、24.0mmol、1.3当量)で処理した。該
反応混合物を−78℃に冷却し、クロロギ酸アリル(2.9g、24mmol、
1.3当量)を滴下した。該反応混合物を室温で12時間撹拌し、該反応混合物
をHO(100mL)およびHCl水溶液(2M、200mL)で希釈した。
水性層をEtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせたEtOAc層を食
塩水で抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮し、残留物21c
をBoc脱保護に直接用いた。H NMR(CHCl、300MHz,δ,
ppm)7.29(t,1H,J=6.0Hz)、7.06−6.98(m,3H)
、6.41(d,1H,J=5.4Hz)、6.05−5.95(m,1H)、5.
42(dd,1H,J=1.2,13.2)、5.31(dd,1H,J=1.2,
13.2)、5.10(d,1H,J=6.6Hz)、4.91−4.87(q,1
H)、4.74(d,1H,J=4.5Hz)、3.95−3.92(m,1H)、
3.70(s,3H)、3.12(d,1H,J=4.2Hz)、1.81−1.5
1(m,6H)、1.43(s,9H)、1.21−0.91(m,6H)。
【0227】 工程C:
【化167】 21c(1.5g)のHCl(ジオキサン中4M、100mL)中溶液を室温
で3時間撹拌した。出発物質の消失をTLCによって追跡し、出発物質がいった
ん消失すれば該反応混合物を真空濃縮し、残留物21dをポンプにて乾燥させた
。それをそれ以上精製せずにカップリングに用いた。
【0228】 工程D:
【化168】 アミン・塩酸塩21d(4.0g、8.9mmol)のCHCl(50mL
)中溶液をトリエチルアミン(2.73g、27mmol、3.0当量、3.8m
L)で処理し、−78℃に冷却した。クロロギ酸エステル21b(2.3g、1
3.3mmol、1.5当量)のCHCl(30mL)中溶液を滴下した。該
反応混合物を室温で一夜撹拌し、HCl水溶液(1M、150mL)で希釈した
。水性層をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた酢酸エチル層を
O(100mL)、食塩水(100mL)で抽出し、乾燥させ(NaSO )、濾過し、真空濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO、EtOA
c/ヘキサン(3:7))に付すことによって精製して無色の固体として21e
(5g、80%)を得た。
【0229】 工程E :
【化169】 0℃で、alloc保護化合物21e(4.0g、7.2mmol)の乾燥TH
F(60.0mL)中溶液をジメジオン(2.01g、14.4mmol、2.0当
量)、Pd(PPh)(830mg、0.71mmol、10mol%)で処
理し、室温で1時間撹拌した。該反応混合物を真空濃縮し、残留物をクロマトグ
ラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサン、3:7)に付すことによって精製
して無色の固体として脱保護アルコール21f(2.7g、79%)を得た。
H NMR(CDCl、300MHz,δ ppm)7.44(bs,1H)、
7.09(s,1H,J=6.0Hz)、6.75−6.72(m,2H)、6.5
8−6.48(m,2H)、5.81−5.71(m,1H)、5.55(d,1H
,J=7.2Hz)、4.98(ddd、1H,J=1.5,1.2,9Hz)、4
.92(dd,1H,J=4.5,0.9Hz)、4.88−4.83(m,1H)
、4.12−3.97(m,1H)、3.71(s,3H)、3.09−2.98(
m,2H)、2.08−2.03(m,2H)、1.722−1.40(m,10H
)、1.24−0.94(m,5H);13C NMR(100MHz,δ)17
1.6、157.3、156.6、138.3、136.6、129.8、123.5
、120.6、117.0、114.9、114.6、65.7、60.1、53.2
、52.5、40.4、37.1、33.3、29.6、28.6、28.3、26.0
、25.9、25.1;.CHN:C2536の理論値:C=65.20
%;H=7.88%;N=6.08%;測定値:C=64.90%;H=7.98%
;N=6.01%。
【0230】 工程F:
【化170】 アルケン21f(650mg、1.4mmol)の無水THF(5.2mL)中
溶液を0℃に冷却し、BH・THF(THF中1M溶液、4.2mL、4.2m
mol、3.0当量)で処理した。該反応混合物を室温で2時間撹拌し、EtO
H(2.0mL)を、水素ガスの発生を伴いながら注意深く添加した。H発生
が完了した後、該反応混合物をpH7バッファーで処理し、0℃にてH
溶液(30%、5.0mL)で処理した。氷浴を取り外し、該混合物を室温で3
〜4時間撹拌した。該反応混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。
合わせた有機層をHO、食塩水で抽出し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、
真空濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサン(
3:7))に付すことによって精製して無色の固体として水素化ホウ素化生成物
21g(400mg、60%)を得た。[α] 86.4(c 0.3 CHCl ,25℃);H NMR(CDCl,400MHz,δ)7.26(s,1H
)、7.08(t,1H,J=5.7Hz)、6.83(d,1H,J=6.0Hz
)、6.71(dd,1H,J=1.2,4.5Hz)、6.57(bs,1H)、
6.54(d,1H,J=5.7Hz)、5.68(d,1H,J=6.9Hz)、
4.85(dq,1H,J=4.2,1.8Hz)、4.05−3.97(m,3H
)、3.69(s,3H)、3.60(t,2H,J=4.8Hz)、3.08−2
.97(m,2H)、1.77−1.53(m,10H)、1.42 1.25(m,
4H)、1.24−0.92(m,5H);13C NMR(CDCl,100
MHz,δ)171.8、171.8、157.6、156.9、136.9、13
0.0、120.8、117.0、114.8、65.7、62.7、60.3、53.
3、52.7、40.5、37.4、32.5、29.7、29.0、28.8、26.
2、26.0、25.6、25.4;MS(FAB,NBA/DMSO,相対強度
m/z)479([M+1],100)、296(40)、196(25)、1
56(25)、136(25)、112(20)。C2539(M+
1)のHRMS理論値:479.2760;測定値:479.2757。
【0231】 工程G:
【化171】 PPh(385mg、1.47mmol、1.75当量)のCHCl(1
0mL)中溶液を化合物21g(400mg、0.84mmol)で処理し、0
℃に冷却した。DEAD(220mg、1.26mmol、1.5当量)のCH Cl(10mL)中溶液を滴下し、室温で3時間撹拌した。該反応混合物を真
空濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサン(1
:9))に付すことによって精製して無色の固体として環状生成物21h(11
0mg、25%)を得た。
【0232】 工程H:
【化172】 環状カルバメート21h(200mg、0.44mmol)のジオキサン(3
0mL)、CHOH(20mL)およびCHCl(20mL)中溶液をL
iOH・HO(80mg、2.0mmol、4.5当量)で処理し、室温で4時
間撹拌した。該反応を真空濃縮し、HCl(ジオキサン中4M溶液、10mL)
で希釈した。凍結乾燥器によって水を除去して結晶性酸21iを得、これをカッ
プリングに直接用いた。
【0233】 工程I :
【化173】 加水分解した酸21i(210mg、0.47mmol)の乾燥DMF(5.0
mL)およびCHCl(5.0mL)中溶液をHOOBt(125mg、0.
70 mmol、1.5当量)で処理し、0℃に冷却し、Huenigs塩基(2
58mg、2.0mmol、4.0当量、369μL)を添加した。この混合物に
EDCI(134mg、0.70mmol、1.5当量)を添加し、該反応混合物
を0℃で0.5時間撹拌し、アミン・塩酸塩B(253mg、0.58mmol、
1.25当量)で処理した。該反応混合物をフリーザー中にて24時間貯蔵し、
真空濃縮してDMFおよびCHClを除去した。残留物をHCl水溶液(2
M、30mL)で希釈し、CHCl(3×50mL)で抽出した。合わせた
有機層をHCl水溶液(2M、30mL)、NaOH水溶液(1M)、食塩水(
2×50mL)で抽出し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮した。残留物21
j(220mg)をそれ以上精製せずに酸化した。
【0234】 工程J:
【化174】 アルコール21j(220mg、0.26mmol)のCHCl(5.0m
L)中溶液をDess−Martin試薬(200mg、0.47mmol、1.
8当量)で処理した。該反応混合物を室温で1時間撹拌し、NaHCO水溶液
(15mL)およびNa水溶液(15mL)で希釈した。該反応混合
物を室温で20分間撹拌し、該反応混合物をCHCl(3×30mL)で抽
出した。合わせた有機層をNaCO水溶液で抽出し、乾燥させ(NaSO )、濾過し、真空濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO、CH
H(2M NH)/CHCl(1:20))に付すことによって精製して無
色の固体としてケトアミド21(60mg、27%)を得た。
【0235】 実施例22:式22で示される化合物の製造:
【化175】
【0236】 工程A:
【化176】 tert−ブチルエステル21(50mg、0.059mmol)の乾燥CH
(2.0mL)中溶液をTFA(2.0mL)で処理し、室温で4時間撹拌し
た。該反応混合物を真空濃縮し、残留物をヘプタン/CHClに繰返し溶解
し、数回真空濃縮して微細な黄褐色の固体22(47mg)を得、これを真空乾
燥させた。
【0237】 実施例23:式23で示される化合物の製造:
【化177】
【0238】 工程A:
【化178】 酸1d(255mg、1.0mmol)のDMF(2.0mL)中溶液をHO
Bt(202mg、1.5当量)およびHuenigs塩基(517mg、4.0
mmol、4.0当量、738μL)で処理した。該反応混合物を0℃に冷却し
、DCC(258mg、1.25mmol、1.25当量)で処理した。該混合物
を1時間撹拌した後、ヒスチジン−OCH・2HCl 23a(242.0mg
、1.0mmol)を添加し、室温で一夜撹拌した。該反応混合物を真空濃縮し
、EtOAc(3×50mL)およびNaHCO水溶液(50mL)中にて抽
出した。合わせた有機層を真空濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO 、CHOH/CHCl(1:19))に付すことによって精製して無色の
固体としてジペプチド23b(380mg、93%)を得た。H NMR(d
−DMSO,400MHz,δ,ppm)8.17(d,1H,J=7.2Hz
)、7.48(s,1H)、6.77(s,1H)、6.57(bs,1H)、5.
54(d,1H,J=7.6Hz)、4.47(q,1H,J=7.2Hz)、3.
79(t,1H,J=8.4Hz)、3.55(s,3H)、3.36−3.20(
m,2H)、2.94−2.82(m,2H)、1.70−1.47(bm,6H)
、1.35(s,9H)、1.46−0.85(m,5H):13C NMR(d −DMSO,100MHz,δ ppm)172.5、171.9、157.3、1
55.9、135.4、78.6、59.5、52.9、52.3、34.1、29.6
、28.9、28.6、26.5、26.3、26.0、25.2;FAB MS:(
NBA−G/TG−DMSO,相対強度m/z)409.[(M+1),100
]、353.(10)、170(20);C2033のHRMS理論
値:409.2451;測定値:409.2466;C2032のCH
N理論値:C=58.81%;H=7.90%;N=13.72%;測定値:C=
58.70%;H=7.78%;N=13.43%。
【0239】 工程B:
【化179】 ω−ブロモヘプテン酸(223mg、1.0mmol)のDMF(3.0mL)
中溶液を脱保護アミン・塩酸塩23b(380mg、1.0mmol、1.0当量
)で処理し、Huenigs塩基(387mg、3.0mmol、3.0当量)を
添加した。該反応混合物をPyBroP(465mg、1.0mmol)で処理
し、室温で3時間撹拌した。該反応混合物を真空濃縮し、残留物をクロマトグラ
フィー(SiO、CHOH/CHCl、1:19)に付すことによって
精製して無色の固体(220mg、50%)を得た。MS(FAB)515.2
[(M+1),100]、513.2[(M+1),95]、469(60)、
433(20)、170(40)。C2338BrNのHRMS理論値
:513.2076;測定値:513.2073。
【0240】 工程C:
【化180】 ブロモ−化合物23c(100mg、0.23mmol)の2−ブタノン(4.
0mL)中溶液をNaCO(31.0mg、0.29mmol、1.25当量
)で処理し、次いで、LiI(50mg、0.37mmol、1.3当量)で処理
し、還流させながら24時間加熱した。該反応混合物を真空濃縮し、残留物を水
で希釈した。残留物をCHCl(3×30mL)で抽出した。合わせた有機
層を乾燥させ(NaSO)、クロマトグラフィー(SiO、CHOH:
CHCl(1:19))に付すことによって精製して環化化合物23d(2
5mg、31%)を得た;R:0.68(CHOH中2M NH:CH
(1:19));H NMR(CDCl,400MHz,δ,ppm)
8.17(d,1H,J=8.8Hz)、7.33(s,1H)、6.48(d,1
H,J=8.4Hz)、4.90−4.85(m,1H)、4.26(t,1H,J
=8.0Hz)、3.82−3.74(m,2H)、3.69(s,3H)、3.1
6−3.11(m,2H)、2.91−2.84(m,1H)、2.30−2.01
(m,2H)、1.65−1.59(m,11H)、1.18−0.96(m,11
H):13C NMR(CDCl,100MHz,δ ppm):172.8、
172.4、171.9、138.2、136.8、57.6、52.5、51.7、
46.6、41.6、36.0、30.9、29.5、28.8、27.3、26.7、
26.4、26.3、26.2、25.2、24.8;MS:(電子スプレイ,相対
強度m/z):433.1[(M+1),100];HRMS:C2337
の理論値:433.2815;測定値:433.2822。
【0241】 工程D:
【化181】 メチルエステル23d(200mg、0.46mmol)のCHOH(5.0
mL)およびHO(0.5mL)中溶液をLiOH・HO(30mg、0.7
5mmol、1.6当量)で処理した。該反応混合物を室温で15時間撹拌し、
真空濃縮し、ポンプにて乾燥させて加水分解化合物23eを得、これをカップリ
ングに直接用いた。
【0242】 工程E:
【化182】 酸23eのCHCl(3.0mL)およびDMF(5.0mL)中溶液をH
OOBt(115mg、0.70mmol、1.50当量)およびEDCI(11
3mg、0.60mmol、1.25当量)で処理した。次いで、該反応混合物を
EtN(190mg、1.88mmol、271μL、4.0当量)およびアミ
ン・塩酸塩B(201mg、0.5mmol、1.1当量)で処理した。該反応混
合物を室温で13時間撹拌し、HOで希釈した。水性層をCHCl(3×
50mL)で抽出し、合わせた有機層をNaOH水溶液(1M、50mL)で抽
出し、乾燥させた(NaSO)。乾燥した有機層を濾過し、真空濃縮して無
色の残留物23f(442mg)を得、これを真空乾燥させ、さらなる酸化に直
接用いた。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):794[(M+1),1
00]。
【0243】 工程F:
【化183】 ヒドロキシ−アミド23f(50mg、0.064mmol)のCHCl
(3.0mL)中溶液をDess−Martin試薬(53mg、0.13mmo
l、2.0当量)で処理し、室温で3時間撹拌した。該反応混合物をNa
飽和水溶液(20mL)で希釈し、室温で15分間撹拌した。水性層をCH Cl(3×30mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濾
過し、真空濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、CHOH/CHCl 、1:15)に付すことによって精製してケトアミド23(20mg、40%)
を得た;MS(FAB,NBA−G/TG−DMSO,相対強度m/z)824
[(M+CHOH),100]、792[(M+1),60]、447(20
);C4262(M+1)のHRMS理論値:792.4660;測
定値:792.4659。
【0244】 実施例24:式24で示される化合物の製造:
【化184】
【0245】 工程A:
【化185】 tert−ブチルエステル23(17mg、21.5μmol)の乾燥CHCl
(2.0mL)中溶液をTFA(2.0mL)で処理し、室温で8時間撹拌した
。ベースラインに対するエステルの消失をTLC(CHOH/CHCl
1:19)によって追跡した。該反応混合物を真空濃縮し、残留物をCHOH
/ヘプタン/CHClに繰返し溶解し、数回真空濃縮して微細な無色の固体
として24(7mg)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):76
8[(M+CHOH),100]、736[(M+1),60]、46(10
)。
【0246】 実施例25:式25で示される化合物の製造:
【化186】
【0247】 工程A:
【化187】 Boc−4−クロロフェニルアラニン25a(523mg、1.75mmol
)のジクロロエタン(37mL)中溶液をCpRu(CHCN)PF 1b
(760mg、1.75mmol、1.0当量)で処理し、還流させながら2時間
加熱した。該反応混合物を0℃に冷却し、濾過した。濾液を真空濃縮し、最少量
のCHCNに溶解し、大過剰のEtOで処理した。析出した固体を分取し、
CHCl/CHOH(1:1、50mL)に溶解し、真空濃縮して茶色の
泡沫体として25b(640mg、69%)を得た。
【0248】 工程B:
【化188】 カルボン酸25b(2.4g、3.80mmol)の乾燥DMF(15mL)中
溶液をHuenigs塩基(1.64g、12.64mmol、4.0当量、2.9
mL)およびHOBt(661mg、4.38mmol、1.5当量)で処理した
。該反応混合物を0℃に冷却し、EDCI(699mg、3.95mmol、1.
25当量)で処理し、15分間撹拌した。この反応混合物にアミン・塩酸塩1g
(1.50g、4.00mmol、1.2当量)を添加し、該反応混合物を室温で
12時間撹拌した。DMFを留去し、残留物を水(30mL)で希釈し、水性層
をCHCl(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO
溶液(30mL)、HCl水溶液(30mL)、食塩水で抽出し、乾燥させ(N
SO)、濾過し、真空濃縮し、粗製生成物25c(2.5g、69%)を
精製せずにさらなる環化に用いた。
【0249】 工程C:
【化189】 化合物25c(100mg、0.11mmol)の乾燥DMF(10mL)中
溶液を乾燥Nで脱ガス処理し、CsCO(170mg、0.5mmol、
5.0当量)で処理し、室温で12時間撹拌した。溶媒DMFを留去し、残留物
を水(35mL)で希釈し、CHCl(3×100mL)で抽出した。 合
わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮し、一夜真空乾燥
させた。それをそれ以上精製せずにルテニウムの光分解的除去に用いた。 上記工程からの環化化合物をCHCNに溶解し、Raynot(λ=350
nm)にて48時間光分解した。該反応混合物を真空濃縮し、残留物をクロマト
グラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサン(2:1))に付すことによって
精製して黄褐色の固体として25d(29mg、46%)を得た。MS(FAB
,NBA−G/TG−DMSO,相対強度m/z)580[(M+1),80]
、524(100)、418(40)、462(30)、452(20)、31
3(60)、253(20)。
【0250】 工程D:
【化190】 エステル25d(150mg、0.26mmol)のTHF(3mL)、CH
OH(3.0mL)およびHO(3.0mL)中溶液をLiOH・HO(1
8mg、0.43mmol、1.65当量)で処理し、室温で35分間撹拌した。
該反応混合物を濃HCl(13M、1mL)で酸性化し、CHCl(3×5
0mL)中において抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濾
過し、真空濃縮して酸25eを得、これをそれ以上精製せずにカップリングに直
接用いた。
【0251】 工程E:
【化191】 酸25e(150mg、0.27mmol)の乾燥CHCl(2.0mL)
中溶液をHOBt(62mg、0.40mmol)およびHuenigs塩基(
139mg、1.1mmol、4.0当量)で処理した。該反応混合物を0℃に冷
却し、EDCI(53mg、0.34mmol、1.25当量)で処理し、30分
間撹拌した。該反応混合物をアミンF(88mg、0.29mmol、1.22当
量)で処理し、フリーザー中にて12時間貯蔵した。該反応混合物を真空濃縮し
、HO(50mL)で希釈した。水性層をCHCl(3×50mL)で抽
出した。合わせた有機層をHCl水溶液(1M、3×20mL)、NaOH水溶
液(1M、3×20mL)で抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空
濃縮して無色の固体25f(138mg)を得、これを酸化に用いた。
【0252】 工程F:
【化192】 アルコール25f(140mg、0.143mmol)のCHCl:TH
F(1:1、5.0mL)中溶液をDess−Martin試薬(121mg、
0.42mmol、3.0当量)で処理した。該反応混合物を室温で2時間撹拌し
、該混合物を真空濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(SiO、CH
H/CHCl(1:32))に付すことによって精製して無色の固体として
酸化生成物25(57mg、41%)を得た。
【0253】 実施例26:式26で示される化合物の製造:
【化193】
【0254】 工程A:
【化194】 ベンジルエステル25(30mg、38.0μmol)のCHOH/THF
(1:1、4.0mL)中溶液をPd/C(20mg、10%)で処理し、H
を通気させた。酢酸1滴を添加して還元を促進させた。該反応混合物をセライト
のプラグで濾過し、濾液を真空濃縮した。残留物26をそれ以上精製せずに分析
した。
【0255】 実施例27:式27で示される化合物の製造:
【化195】
【0256】 工程A:
【化196】 酸25e(100mg、0.17mmol)の乾燥CHCl中溶液をHOO
Bt(41mg、0.26mmol)およびHuenigs塩基(91mg、0.
70mmol、4.0当量)で処理した。該反応混合物を0℃に冷却し、EDC
I(35mg、0.22mmol、1.25当量)で処理し、30分間撹拌した。
該反応混合物をアミンD(71mg、0.22mmol、1.22当量)で処理し
、フリーザー中にて12時間貯蔵した。該反応混合物を真空濃縮し、HO(3
0mL)で希釈した。水性層をCHCl(3×30mL)で抽出した。有機
層をHCl水溶液(1M、30mL)、NaCO水溶液(1M、30mL)
で抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮して無色の固体として
27a(119mg)を得、これを酸化に用いた。MS(FAB)842[(M
+1),100]、765(20)、735(10)、657(20)、575
(10)、492(10)、464(20)、446(30)。C466010(M+1)のHRMS理論値:842.4339;測定値:842.43
36。
【0257】 工程B:
【化197】 アルコール27a(120mg、0.143mmol)のCHCl:TH
F(1:1、3.0mL)中溶液をDess−Martin試薬(180mg、
0.42mmol、3.0当量)で処理した。該反応混合物を室温で2時間撹拌し
、該混合物を真空濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(SiO、CH
H/CHCl(1:32))に付すことによって精製して無色の固体として
酸化生成物27を得た。MS(FAB,NBA−G/TG−DMSO,相対強度
m/z)840[(M+1),50]。C465810(M+1)のH
RMS理論値:840.4184;測定値:840.4199。
【0258】 実施例28:式28で示される化合物の製造:
【化198】
【0259】 工程A:
【化199】 ベンジルエステル27(40mg、47.0μmol)のCHOH/THF
(1:1、6.0mL)中溶液をPd/C(30mg、10%)で処理し、H
を通気させた。酢酸1滴を添加して還元を促進させた。該反応混合物をセライト
のプラグで濾過し、濾液を真空濃縮して28を得た。
【0260】 実施例29:式29で示される化合物の製造:
【化200】
【0261】 工程A:
【化201】 4−クロロフェニルアラニン29a(1.5g、7.5mmol)のTHF(2
0mL)およびHO(20mL)中溶液をNaOH(900mg、22.5m
mol、3.0当量)で処理し、0℃に冷却した。塩化アセチル(707mg、
9.00mmol、1.25mmol)のTHF(10mL)中溶液を滴下し、該
反応混合物を室温で一夜撹拌した。該反応混合物をHCl水溶液(1M、10m
L)で酸性化し、CHCl(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を
乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮して29bを得、これを精製せず
に次工程に用いた。
【0262】 工程B:
【化202】 N−アセチル−4−クロロフェニルアラニン29b(1.39g、5.75mm
ol)のジクロロエタン(118mL)中溶液をCpRu(CHCN)PF 1b(2.5g、5.8mmol、1.0当量)で処理し、還流させながら2時間
加熱した。該反応混合物を0℃に冷却し、濾過した。濾液を真空濃縮し、CH CN(15mL)に溶解し、EtO(150mL)で処理した。エーテルをデ
カントすることによって、析出したガム状物を分取し、残渣をCHCl/C
OH(1:1、50mL)に溶解し、真空濃縮して茶色の泡沫体として29
c(2.2g、69%)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):4
08[(M−PF),100]。
【0263】 工程C:
【化203】 カルボン酸29c(2.0g、4.00mmol)の乾燥DMF(20mL)中
溶液をHuenigs塩基(2.06g、16.0mmol、4.0当量、2.9m
L)およびHOBt(810mg、6.0mmol、1.5当量)で処理した。該
反応混合物を0℃に冷却し、次いで、EDCI(888mg、5.0mmol、
1.25当量)で処理し、0.5時間撹拌した。この反応混合物にアミン・塩酸塩
1g(1.48g、7.14mmol、1.2当量)を添加し、該反応混合物を室
温で12時間撹拌した。DMFを留去し、残留物を水で希釈し、水性層をCH Cl(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNaHCO水溶液(
200mL)、HCl水溶液(100mL)、食塩水で抽出し、乾燥させ(Na SO)、濾過し、真空濃縮し、粗製生成物29d(1.2g、38%)をそ
れ以上精製せずに環化に用いた。
【0264】 工程D:
【化204】 クロロ−化合物29d(1.2g、1.5mmol)の乾燥DMF(120mL
)中溶液を乾燥Nで脱ガス処理し、CsCO(2.4g、7.4mmol、
5.0当量)で処理し、室温で23時間撹拌した。溶媒DMFを留去し、残留物
を水(300mL)で希釈し、プロピオニトリル(3×100mL)で抽出した
。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮し、一夜真空
乾燥させた。それをそれ以上精製せずにルテニウムの光分解的除去に用いた。 上記工程からの環化化合物をCHCN(40mL)に溶解し、Raynot
(λ=350nm)にて48時間光分解した。該反応混合物を真空濃縮し、残留
物をクロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサン(4:1))に付す
ことによって精製して黄褐色の固体29e(240mg、38%)を得た。MS
(FAB,NBA−G/TG−DMSO,相対強度m/z)、522[(M+1) ,100]。
【0265】 工程E:
【化205】 エステル29e(200mg、0.42mmol)のCHOH(5mL)、
CHCl(13mL)およびHO(2.0mL)中溶液をLiOH・H
O(41mg、1.0mmol、2.4当量)で処理し、室温で3時間撹拌した。
該反応混合物をHCl水溶液(13M、1mL)で酸性化し、CHCl(3
×50mL)およびEtOAc(3×50mL)中にて抽出した。合わせた有機
層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮して酸29f(178mg)
を得、これをそれ以上精製せずにカップリングに直接用いた。
【0266】 工程F:
【化206】 酸29f(90mg、0.18mmol)の乾燥DMF(1.0mL)中溶液を
HOBt(45mg、0.33mmol、1.6当量)、Huenigs塩基(1
42mg、1.1mmol、5.0当量)およびアミンB(118mg、0.28
mmol、1.47当量)で処理した。該反応混合物を0℃に冷却し、EDCI
(63mg、0.33mmol、1.6当量)で処理し、0℃で12時間20分撹
拌した。該反応混合物を真空濃縮し、HO(30mL)で希釈した。合わせた
水性層をCHCl(3×30mL)およびEtOAc(3×30mL)で抽
出した。有機層をNaOH水溶液(2M、30mL)で抽出し、乾燥させ(Na SO)、濾過し、真空濃縮して無色の固体29g(50mg、32%)を得
、これを酸化に用いた。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):883[(
M+1),100]、522(30)、394(60)。
【0267】 工程G:
【化207】 アルコール29g(50mg、60.0μmol)のCHCl(2.0mL
)中懸濁液をDess−Martin試薬(40mg、0.94mmol、2.0
当量)で処理した。該反応混合物を室温で3時間撹拌し、該混合物を真空濃縮し
た。残留物をクロマトグラフィー(SiO、CHOH/CHCl(1:
32))に付すことによって精製して無色の固体として酸化生成物29(41m
g、80%)を得た。MS:(FAB,相対強度m/z)881[(M+1)
100]、825(170)、248(100)。
【0268】 実施例30:式30で示される化合物の製造:
【化208】
【0269】
【化209】 tert−ブチルエステル29(23.0mg、26.0μmol)の溶液をTFA
/CHCl(1:1、2.0mL)で処理し、室温で4時間撹拌した。ベー
スラインに対するエステルの消失をTLC(CHOH/CHCl(1:2
4))によって追跡した。脱保護が完了した後、該反応混合物を真空濃縮し、残
留物をヘプタン/CHCl(4.0mL)で繰返し処理し、濃縮して黄褐色
の固体30(13.0mg、100%)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強
度m/z):825[(M+1),100]。
【0270】 実施例31:式31で示される化合物の製造:
【化210】
【0271】 工程A:
【化211】 酸29f(150mg、0.29mmol)の乾燥DMF(4.0mL)、CH Cl(3.0mL)中溶液をHOBt(58mg、0.44mmol)および
Huenigs塩基(149mg、1.1mmol、4.0当量)で処理した。該
反応混合物を0℃に冷却し、EDCI(82mg、0.44mmol、1.5当量
)で処理し、30分間撹拌した。該反応混合物をアミンE(88mg、0.29
mmol、1.22当量)で処理し、室温で12時間撹拌した。該反応混合物を
真空濃縮し、HO(30mL)で希釈した。水性層をCHCl(3×30
mL)で抽出した。合わせた有機層をHCl水溶液(1M、3×20mL)、N
aOH水溶液(1M、3×20mL)で抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾
過し、真空濃縮して無色の固体31a(56mg)を得、これを酸化に用いた。
MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):750[(M+1),20]、66
3(10)、522(10)、416(20)、247(30)。
【0272】 工程B:
【化212】 アルコール31a(56mg、75μmol)のCHCl(5.0mL)
中溶液をDess−Martin試薬(93mg、0.22mmol、3.0当量
)で処理した。該反応混合物を室温で4時間撹拌し、該混合物を真空濃縮した。
残留物をクロマトグラフィー(SiO、CHOH/CHCl(1:19
))に付すことによって精製して無色の固体として酸化生成物31(34mg、
60%)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):748[(M+1) ,35]、692(5)、279(100)。
【0273】 実施例32:式32で示される化合物の製造:
【化213】
【0274】 工程A:
【化214】 tert−ブチルエステル31の溶液をTFA/CHCl(1:1、4.0m
L)で処理し、室温で4時間撹拌した。ベースラインに対するエステルの消失を
TLC(CHOH/CHCl(1:24))によって追跡した。脱保護が
完了した後、該反応混合物を真空濃縮し、残留物をヘプタン/CHCl(4
.0mL)で繰返し処理し、濃縮して黄褐色の固体として32を得た。
【0275】 実施例33:式33で示される化合物の製造:
【化215】
【0276】 工程A:
【化216】 酸33a(4.5g、25.0mmol)のジオキサン(30mL)およびベン
ゼン(80mL)中溶液をBnOH(8.0g、74mmol、3.0当量)およ
びTsOH・HO(713mg、3.75mmol、10mol%)で処理し
た。該反応混合物を還流させながら5時間加熱し、その際、Dean−Star
k装置を用いて水を分取した。該反応混合物を真空濃縮し、残留物をクロマトグ
ラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサン(3:7))に付すことによって精
製して無色の油状物としてベンジルエステル33b(4.2g、62%)を得た
;R:0.22(EtOAc/ヘキサン(3:7));13C NMR(CH OD,75MHz,δ):175.1、158.2、139.7、130.3、12
9.5、129.3、121.7、117.4、114.6、73.1、67.6、4
1.6;MS(FAB,G/TG−DMSO,相対強度m/z):351([M+
DMSO],70)、273([M+1],100)、255(20)、22
7(30)、181(40);HRMS:C1617(M+1)の理論値
:272.1049;測定値:272.1054。
【0277】 工程B:
【化217】 ベンジルエステル33b(3.8g、12.9mmol)のCHCl(10
0mL)中溶液をEtN(1.55g、15.4mmol、2.2mL、1.1当
量)で処理し、−78℃に冷却し(2−PrOH、ドライアイス)、クロロギ酸
アリル(1.84g、15.36mmol、1.1当量)のCHCl(10m
L)中溶液を滴下した。該反応混合物を室温まで加温し、HCl水溶液(1M、
100mL)で希釈した。該反応混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出
した。合わせた有機層をHCl水溶液(100ml、1M)、食塩水(100m
L)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空濃縮して33cを得、これをそれ
以上精製せずに次工程に用いた。R:0.43(EtOAc/ヘキサン(7:
13));13C NMR(CHOD,75MHz,δ)174.8、162.
5、155.0、152.5、140.3、137.1、132.8、130.3、1
29.6、129.5、129.4、123.2、120.3、119.4、72.7
、70.1、67.7、41.2、29.9。
【0278】 工程C:
【化218】 Boc−シクロヘキシルグリシン・一水和物1d(6.02g、23.4mmo
l、2.0当量)の溶液をCHClに溶解し、乾燥させた(MgSO)。
該混合物を濾過し、残渣をトルエンを用いて共沸的にさらに乾燥させた。残留物
をCHClに溶解し、HOBt(4.73g、35.1mmol、2.9当量
)、EDCI(6.7g、35.1mmol、2.9当量)およびHuenigs
塩基(8.31g、64.3mmol、11mL)で処理した。それを室温で30
分間撹拌し、alloc保護アルコール33c(4.3g、12.04mmol)
を添加した。該反応混合物を室温で36時間撹拌し、HCl水溶液(1M、10
0mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層
をNaOH水溶液(1M、100mL)、食塩水(100mL)で抽出し、乾燥
させ、真空濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサン(1
:4))に付すことによって精製してデプシペプチド33d(7.1g、100
%)を得た。R:0.18(EtOAc/ヘキサン(1:4));HRMS:
2834(M−Boc)の理論値:496.2335;測定値:496.
2333。
【0279】 工程D:
【化219】 alloc保護デプシペプチド33d(7.8g、13.0mmol)の乾燥T
HF(200mL)中溶液をN下にてジメジオン(3.27g、23.4mmo
l、2.0当量)およびPd(PhP)(780mg、0.67mmol、5m
ol%)で処理した。該反応混合物を室温で1時間撹拌し、反応体の消失をTL
C(EtOAc/ヘキサン(1:4))によって追跡した。該反応混合物を真空
濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサン(1:
4))に付すことによって精製して無色の泡沫体としてフェノール33e(5.
2g、78%)を得た。R:0.52(EtOAc/ヘキサン(3:7));
H NMR(d−CDOD,300MHz,δ)7.4−7.19(m,5
H)、7.15−6.99(m,1H)、6.68−6.55(m,4H)、5.4
3−5.01(m,3H)、4.6(bs,2H)、4.11−4.00(m,1H
)、3.18−2.91(m,2H)、1.80−1.55(bs,6H)1.39
(s,9H)、1.21−0.89(m,6H);13C NMR(CHOD,
75MHz,δ,ジアステレオマーの混合物)171.6、169.4、169.
3、161.1、157.1、157.0、137.2、136.9、135.4、1
35.3、129.2、129.1、128.2、128.2、128.0、120.
3、120.1、116.0、115.9、113.6、94.8、79.3、73.
6、73.5、66.7、66.6、58.6、58.5、40.0、39.9、36.
8、29.1、27.7、27.3、25.5。MS(電子スプレイ,相対強度m/
z)1023([2M+1],20)、512([M+1],20)、412(
[M−Boc],100)、202(40)。C2430NO(M−Boc) のHRMS理論値:412.2123;測定値:412.2119。
【0280】 工程E:
【化220】 Boc保護アミン33e(5.2g、10.7mmol)の溶液をHCl(4M
、ジオキサン、200mL、800mmol、80当量)と一緒に、ベースライ
ンに対して出発物質が消失したことがTLC(EtOAc/ヘキサン(3:7)
)によって示されるまで撹拌した。該反応混合物を真空濃縮し、高真空下にて乾
燥させ、残留物33fを次工程で直接用いた。H NMR(d−CDOD
,300MHz,δ)7.40−3.23(m,5H)、7.07(q,1H,J
=13Hz)、6.77−6.6(m,3H)、5.33−5.41(m,1H)、
5.3−5.05(2AB、2H)、3.99−3.85(m,1H)、3.35−
22(m,2H)、2.00−1.5(m,5H)、1.50−0.80(m,6H
);MS(FAB,G/TG−DMSO,相対強度m/z):412([M+1] ,100);HRMS:C2430NOの理論値:412.2123
;測定値:412.2139。
【0281】 工程F:
【化221】 [CpRu(η− 4−クロロフェニルプロピオン酸)]PF 1c(2.0g
、4.03mmol)の乾燥DMF(20mL)中溶液をHOBt(835mg
、6.0mmol、1.5当量)およびHuenigs塩基(2.06g、2.95
mL、16mmol、4.0当量)で処理した。該反応混合物を0℃に冷却し、
EDCI(1.15g、6.0mmol、1.5当量)で処理した。該反応混合物
を0℃で30分間撹拌し、乾燥DMF(10mL)中、アミン・塩酸塩33f(
1.8g、4.03mmol、1.0当量)に添加した。該反応混合物を室温で1
2時間撹拌し、DMFを真空下で留去した。残留物をHCl水溶液(1M、10
0mL)で希釈し、CHCl(3×100mL)中に抽出した。合わせた有
機層をNaHCO水溶液(3×50mL)、食塩水(100mL)で抽出し、
乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮して茶色の固体33g(3.5g
)を得、これを環化に用いた;MS:(電子スプレイ,相対強度m/z)743
[(M−PF),100]、304(60);HRMS:C3841NO Cl102Ru(M−PF)の理論値:744.1666;測定値:744.1
694。
【0282】 工程G:
【化222】 η−ルテニウム錯体33g(3.5g、3.93mmol)の乾燥DMF(3
00mL)中溶液を乾燥Nで脱ガス処理し、CsCO(6.5g、19.9
5mmol、5.0当量)で処理し、室温で16時間撹拌した。該反応混合物を
真空濃縮してDMFを除去し、残留物をHO(100mL)で希釈した。該反
応混合物をCHCl(3×100mL)で抽出した。合わせたCHCl 層を食塩水で抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空濃縮して33h
を得、これを光分解に直接用いた;MS:(電子スプレイ,相対強度m/z)7
08[(M−PF),100];HRMS:C3840NO 102Ru(
M−PF)の理論値:708.1892;測定値:708.1918。
【0283】 工程H:
【化223】 環化ルテニウム錯体33h(3.5g、3.9mmol)のCHCN(60m
L)中溶液を脱ガス処理し、2つのバッチにて各々48時間λ=350nmで石
英チューブ中にて光分解した。該反応混合物を一緒にプールし、クロマトグラフ
ィー(SiO、CHCl/EtO(9/1))に付すことによって精製
してジアステレオマーの混合物として環状デプシペプチド(700mg、34%
)を得た。さらなるクロマトグラフィー(ヘキサン/CHCl/EtO(
6:3:1))に付すことによってジアステレオマーを分離して無色の固体とし
て2つのジアステレオマー33i(370mg、18%)および33j(216
mg、11%)を得た。R 0.28(ヘキサン:EtOAc(3:2));[
α]=25(c 0.15、CHCl、20℃):IR(ニート、cm−1
3329(w)、2960(m)、2926(s)、2854(s)、1745
(s)、1680(m)、1589(m)、1506(m)、1446(m)、
1365(w)、1259(s)、1099(m)、1030(s)、800(
s)、752(m)、698(w)、619(w):H NMR(CDCl
,300MHz,δ)7.36−7.23(m,5H)、7.18−6.99(m,
4H)、6.81(d,1H,J=7.5Hz)、6.74(dd,1H,J=2.
7,5.7Hz)、6.30(s,1H)、5.75(d,1H,J=7.2Hz)
、5.61(dd,1H,J=2.4Hz,5.4Hz)、5.18、5.14(A
B、2H,J=12.3Hz)、4.23(dd,1H,J=4.2Hz,3.3H
z)、3.26−3.01(m,2H)、2.98−2.85(m,2H)、2.6
8−2.64(m,1H)、2.38−2.34(m,1H)、1.96−1.51
(m,6H)、1.51−0.96(M,5H);13C NMR:(CDCl
75MHz,δ ppm)177.3、171.1、168.7、159.8、15
5.3、138.6、135.4、134.9、131.2、129.7、129.2
、128.7、126.6、126.1、123.3、120.8、120.8、11
7.5、114.2、71.8、57.5、56.9、41.5、39.0、35.7、
32.6、31.3、29.0、27.6、26.0、25.9。FAB(NBA/D
MSO,相対強度m/e)542[(M+1),100]、514(15)、4
50(5)、307(8)、232(5)、154.1(17)、136(14
);HRMS:C3336NO(M+1)の理論値:542.2543;測
定値:542.2541;C3335NO・0.5HOのCHN理論値;C
71.98%;H 6.59%;N 2.54%;測定値:C 72.56%;H 7.
05%;N 2.63%。
【0284】 工程I:
【化224】 ベンジルエステル33i(360mg、0.66mmol)のCHOH/E
tOAc(1:1、50mL)中溶液をPd(OH)で処理し、12時間水素添
加した(50psi)。該反応混合物をセライトのプラグで濾過し、ケークをC
OH/CHCl(1:1、50mL)ですすいだ。濾液を真空濃縮し、
残留物33k(330mg)を精製せずにカップリングに用いた。R:0.5
8(CHOH/CHCl(1:19));MS:(電子スプレイ,相対強
度m/z)827.2[(M+1),100]、694(20)、539(40
)、466(10)、174(70)。HRMS:C465810(M
+1)の理論値:827.4231;測定値:827.4215。
【0285】 工程J:
【化225】 酸33k(165mg、0.31mmol)の乾燥DMF(5.0mL)および
CHCl(5.0mL)中溶液をHOBt(83mg、0.46mmol、1
.5当量)で処理し、0℃に冷却し、Huenigs塩基(159mg、1.23
mmol、4.0当量、229μL)を添加した。この混合物にEDCI(89
mg、0.47mmol、1.5当量)を添加し、該反応混合物を0℃で1時間撹
拌し、アミン・塩酸塩B(159mg、0.372mmol、1.2当量)で処理
した。該反応混合物を室温で48時間撹拌し、真空濃縮してDMFおよびCH Clを除去した。残留物を水で希釈し、CHCl(3×50mL)で抽出
した。合わせた有機層をHCl水溶液(1M、3×50mL)、NaOH水溶液
(1M、3×50mL)、食塩水(100mL)で抽出し、真空濃縮した。残留
物33lをそれ以上精製せずに酸化した。
【0286】 工程K:
【化226】 アルコール33l(330mg、0.4mmol)のCHCl(5.0mL
)中溶液をDess−Martin試薬 (424mg、1.00mmol、2.
5当量)で処理した。該反応混合物を室温で1時間撹拌し、NaHCO水溶液
(50mL)およびNa水溶液(50mL)で希釈した。該反応混合
物を室温で20分間撹拌し、該反応混合物をCHCl(3×50mL)で抽
出した。合わせた有機層を食塩水(50mL)で抽出し、乾燥させ(NaSO )、濾過し、真空濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO、EtOA
c/ヘキサン(1:1))に付すことによって精製して無色の固体としてケトア
ミド33(180mg、55%)を得た。R:0.63(CHOH/CH
Cl(1:19));MS(電子スプレイ,相対強度m/z):857.2([
M+CHOH],40)、825.2([M+1],100)。
【0287】 実施例34:式34で示される化合物の製造:
【化227】
【0288】 工程A:
【化228】 酸化デプシペプチド33(160mg、0.2mmol)の乾燥CHCl
(5.0mL)中溶液をTFA(5.0mL)で処理し、室温で7時間撹拌した。
該反応混合物を真空濃縮し、残留物をCHOH/CHCl/ヘキサン(1
:1:1)に繰返し溶解し、数回真空濃縮して黄褐色の固体34(133mg、
86%)を得、これを真空乾燥させた。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z
):769.2[(M+1),100]、481(5)、269(25)、19
1(90)。
【0289】 実施例35:式35で示される化合物の製造:
【化229】
【0290】 工程A:
【化230】 酸33k(165mg、0.31mmol)の乾燥DMF(5.0mL)および
CHCl(5.0mL)中溶液をHOBt(83mg、0.46mmol、1
.5当量)で処理し、0℃に冷却し、Huenigs塩基(159mg、1.23
mmol、4.0当量、229μL)を添加した。この混合物にEDCI(89
mg、0.47mmol、1.5当量)を添加し、該反応混合物を0℃で1時間撹
拌し、アミン・塩酸塩A(159mg、0.372mmol、1.2当量)で処理
した。該反応混合物を室温で48時間撹拌し、真空濃縮してDMFおよびCH Clを除去した。残留物を水で希釈し、CHCl(3×50mL)で抽出
した。合わせた有機層をHCl水溶液(1M、3×50mL)、NaOH水溶液
(1M、3×50mL)、食塩水(100mL)で抽出し、真空濃縮した。残留
物35aをそれ以上精製せずに酸化した。MS:(電子スプレイ,相対強度m/
z):798.2[(M+1),30]、479(10)、391(20)、1
80(100)。
【0291】 工程B:
【化231】 アルコール35a(190mg、0.24mmol)のCHCl(10m
L)中溶液をDess−Martin試薬(423mg、1.0mmol、4.0
当量)で処理し、室温で1時間撹拌した。該反応混合物をNaHCO水溶液(
50mL)で希釈し、CHCl(3×50mL)中にて抽出した。合わせた
有機層をNa飽和水溶液、食塩水(3×50mL)で抽出し、乾燥さ
せ(NaSO)、濾過し、真空濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、ア
セトン/ヘキサン(3:7→1:1)に付すことによって精製して無色の固体と
して酸化生成物35(163mg、86%)を得た。MS(電子スプレイ,相対
強度m/z):796[(M+1),100]、508(20)、269(20
)。
【0292】 実施例36:式36で示される化合物の製造:
【化232】
【0293】 工程A:
【化233】 0℃で、BH・THFの溶液(THF中1M、100mmol、100mL
、3.0当量)をアルケン(5.0g、35mmol)のTHF(100mL)中
溶液に滴下し、1時間撹拌した。該反応混合物をエタノール(20mL)で滴下
処理した。水素ガスの発生が完了した後、該反応混合物をpH7バッファー(1
00mL)およびH(30容量、100mL)で処理した。該反応混合物
を室温で4時間撹拌し、HCl水溶液(100mL)でクエンチした。水性層を
EtO(3×100mL)で抽出した。合わせたエーテル層をNaOH水溶液
(1M、100mL)、食塩水(100mL)で抽出し、乾燥させ(MgSO )、濾過し、真空濃縮し、クロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサ
ン(2/3))に付すことによって精製して無色の液体としてアルコール(2.
9g、52%)を得た。 ヒドロキシル化エステルのTHF/HO/CHOH(100mL、1:1
:1)中溶液をLiOH・HO(2.1g、51.2mmol、3.0当量)で
処理し、室温で3日間撹拌した。該反応混合物を真空濃縮し、水性層をエーテル
(2×40mL)で抽出した。水性層を約pH1に酸性化し、EtOAc(3×
50mL)で抽出した。合わせた有機層を食塩水(100mL)で抽出し、乾燥
させ(MgSO)、濾過し、真空濃縮し、残留物36bをそのままで工程Bに
おけるカップリングに用いた。H NMR(300MHz,CDOD,δ)
3.53(t,2H,J=6.6Hz)、2.72(t,2H,J=7.2Hz)、
1.59(t,2H,J=7.5Hz)、1.5(t,2H,J=7.5Hz)、1
.38−1.33(m,6H)。
【0294】 工程B:
【化234】 ω−ヒドロキシルヘプタン酸36b(1.01g、6.93mmol)のCH Cl(40mL)中溶液をHuenigs塩基(1.97g、15.24mmo
l、2.2当量 2.81mL)およびアミン・塩酸塩33f(3.1g、6.93
mmol、1.0当量)で処理した。該反応混合物を0℃に冷却し、PyBrO
P(3.22g、6.93mmol、1.0当量)で処理した。該反応混合物を室
温で一夜撹拌し、該反応混合物を真空濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(
EtOAc/ヘキサン(1:1))に付すことによって精製して無色の粘稠油状
物としてデプシペプチド36c(2.5g、66%)を得た。H NMR(CD OD,400MHz,δ,ppm)8.07(t,1H)、7.33−7.21
(m,4H)、7.09−7.02(m,1H)、6.67−6.63(m,3H)
、5.25−5.06(m,1H)、5.08(q,2H,J=7.5Hz)、4.
36−4.33(m,1H)、3.51(dd,2H,J=5.4Hz,0.9Hz
)、3.11−2.96(m,2H)、2.22−2.17(m,1H)、1.99
−0.90(m,14H)。13C NMR(CDOD,75MHz,δ pp
m,ジアステレオマーの混合物):172.1、172.0、171.8、171.
1、170.9、169.5、169.3、157.1、157.0、137.3、1
37.0、135.3、135.2、129.2、129.1、128.2、128.
0、127.9、120.3、120.0、116.0、115.9、113.6、9
4.8、73.6、73.4、66.8、66.7、60.2、57.3、39.6、3
6.7、28.9、28.0、25.6、20.9、19.5、13;MS(FAB,
NBA DMSO,相対強度m/z):562.[(M+Na),20]、540
.[(M+1),100]、412(15)、240(50)、112(80)
【0295】 工程C:
【化235】 アルコール36c(2.5g、4.63mmol)の乾燥CHCl(50m
L)中溶液をN下にてトリフェニルホスフィン(2.67g、10.2mmol
、2.2当量)で処理し、0℃に冷却した。該反応混合物をCHCl(30
mL)中のDEAD(1.61g、9.26mmol、2.0当量)で処理した。
該反応混合物を室温に加温し、2時間撹拌した。それを真空濃縮し、クロマトグ
ラフィー(EtO/ヘキサン(1:3))に付すことによって精製して無色の
固体として環状生成物36d(530mg、21%)を得た。MS(FAB,N
BA,DMSO,相対強度m/z)522[(M+1),100]、494.(
60)、268(20)、222(20);C3140NO(M+1)のH
RMS理論値:522.2856;測定値:522.2864。
【0296】 工程D:
【化236】 ベンジルエステル(242mg、0.47mmol)のメタノール(30mL
)中溶液をPd/C(10wt%)で処理し、Parrにて40psiで14時
間水素添加した。該反応混合物をセライトのプラグで濾過し、濾液を真空濃縮し
て無色の固体36e(181mg、93%)を得、これをカップリングに用いた
【0297】 工程E:
【化237】 加水分解した酸36e(167mg、0.39mmol)のCHCl(4.
0mL)中溶液をHOOBt(95mg、0.58mmol、1.5当量)で処理
し、0℃に冷却し、Huenigs塩基(202mg、1.56mmol、4.0
当量、288μL)を添加した。この混合物にEDCI(111mg、0.58
mmol、1.5当量)を添加し、該反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、アミ
ン・塩酸塩(186mg、0.47mmol、1.20当量)で処理した。該反応
混合物をフリーザー中にて24時間貯蔵し、真空濃縮してDMFおよびCH
を除去した。残留物をHCl水溶液(2M、30mL)で希釈し、CH
(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をHCl水溶液(2M、30
mL)、NaOH水溶液(1M)、食塩水(2×50mL)で抽出し、乾燥させ
(MgSO)、真空濃縮した。残留物36f(100mg)をそれ以上精製せ
ずに酸化した。C4260(M+1)のHRMS理論値:778.4
391;測定値:778.4399。
【0298】 工程F:
【化238】 アルコール36f(100mg、0.13mmol)のCHCl(5.0m
L)中溶液をDess−Martin試薬(100mg、0.0.23mmol、
1.8当量)で処理した。該反応混合物を室温で2時間撹拌し、NaHCO
溶液(15mL)およびNa水溶液(15mL)で希釈した。該反応
混合物を真空濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO、アセトン/ヘキ
サン(3:7))に付すことによって精製して無色の固体としてケトアミド36
(61mg、61%)を得た;MS(FAB,NBA/DMSO,相対強度m/
z):776[(M+1),100]、731(10)、598(25)、57
0(15)、485(20)、358(20)、247(50)。
【0299】 実施例37:式37で示される化合物の製造:
【化239】
【0300】 工程A:
【化240】 ベンジルエステル33j(230mg、0.42mmol)のCHOH/E
tOAc(1:1、50mL)中溶液をPd(OH)で処理し、12時間水素添
加した(50psi)。該反応混合物をセライトのプラグで濾過し、ケークをC
OH/CHCl(1:1、50mL)ですすいだ。該反応混合物を真空
濃縮し、残留物37a(177mg、93%)を精製せずにカップリングに用い
た。
【0301】 工程B:
【化241】 酸37a(177mg、0.33mmol)の乾燥DMF(5.0mL)および
CHCl(5.0mL)中溶液をHOBt(88mg、0.49mmol、1
.5当量)で処理し、0℃に冷却し、Huenigs塩基(175mg、1.35
mmol、4.0当量、251μL)を添加した。この混合物にEDCI(95
mg、0.49mmol、1.5当量)を添加し、該反応混合物を0℃で1時間撹
拌し、アミン・塩酸塩B(170mg、0.39mmol、1.2当量)で処理し
た。該反応混合物を室温で48時間撹拌し、真空濃縮してDMFおよびCH
を除去した。残留物を水で希釈し、CHCl(3×50mL)で抽出し
た。合わせた有機層をNaOH水溶液(1M、2×50mL)、食塩水(100
mL)で抽出し、真空濃縮した。残留物37b(315mg)をそれ以上精製せ
ずに酸化した。
【0302】 工程C:
【化242】 アルコール37b(315mg、0.4mmol)のCHCl(5.0mL
)中溶液をDess−Martin試薬 (424mg、1.00mmol、2.
5当量)で処理した。該反応混合物を室温で1時間撹拌し、NaHCO水溶液
(50mL)およびNa水溶液(50mL)で希釈した。該反応混合
物を室温で20分間撹拌し、該反応混合物をCHCl(3×50mL)で抽
出した。合わせた有機層を食塩水で抽出し、乾燥させ(NaSO)、濾過し
、真空濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO、EtOAc/ヘキサン
(1:1))に付すことによって精製して無色の固体のケトアミド37(210
mg、66%)を得た。R:0.63(CHOH/CHCl(1:19
));MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):857([M+CHOH] ,33)、825([M+1],40)、191(100)。
【0303】 実施例38:式38で示される化合物の製造:
【化243】
【0304】 工程A:
【化244】 酸化デプシペプチド37(200mg、0.24mmol)の乾燥CHCl
(5.0mL)中溶液をTFA(5.0mL)で処理し、室温で7時間撹拌した
。該反応混合物を真空濃縮し、残留物をCHOH/CHCl/ヘキサン(
1:1:1)に繰返し溶解し、数回真空濃縮して黄褐色の固体38(130mg
、87%)を得、これを真空乾燥させた;MS:(電子スプレイ,相対強度m/
z):769([M+1],45)、294(45)、191(100)。
【0305】 実施例39:式39で示される化合物の製造:
【化245】
【0306】 工程A:
【化246】 酸22(40mg、0.06mmol)のCHCl(0.5mL)およびD
MF(0.5mL)中溶液を0℃に冷却し、MeNH・HCl(15mg、0.
18mmol、3.0当量)およびHuenigs塩基(31mg、0.24mm
ol、44μL、4.0当量)で処理した。次いで、該反応混合物をPyBrO
P(55mg、0.12mmol、2.0当量)で処理し、フリーザー中にて12
時間貯蔵した。黄色の反応混合物を真空濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(
SiO、EtOAc/ヘキサン勾配液(3:2→1:0))に付すことによっ
て精製して不純物を含む生成物を得、これを(アセトン/ヘキサン(1:6))
を用いて再度精製して無色の固体としてジメチルアミド39(14mg、35%
)を得た。MS:(電子スプレイ,相対強度m/z):791[(M+1),5
0]、391(40)、276(50)、176(100)。
【0307】 実施例40:式40で示される化合物の製造:
【化247】
【0308】 一般的な固相カップリング反応方法: 下部にポリプロピレンフリットで装着されたポリプロピレンシリンジカートリ
ッジから構成された反応容器中で合成を行った。Fmoc−保護アミノ酸を標準
的な固相技法下でカップリングさせた。各反応容器に出発物質Fmoc−Sie
ber樹脂100mg(約0.035mmol)を入れた。該樹脂をDMF 2m
Lずつで2回洗浄した。ピペリジンのDMF中20%v/v溶液2mLで20分
間処理することによってFmoc保護基を除去した。該樹脂をDMF 2mLず
つで4回洗浄した。Fmoc−アミノ酸0.12mmol、HATU 0.12m
molおよびDIPEA 0.24mmolを用いてDMF(2mL)中にてカッ
プリングを行った。2時間振盪した後、反応容器をドレンし、該樹脂をDMF
2mLずつで4回洗浄した。次のFmoc−アミノ酸またはキャッピング基を用
いて、該カップリングサイクルを繰返し行った。
【0309】 スキーム10:
【化248】
【化249】
【0310】 Fmoc−Sieber樹脂40a(0.035mmol)をピペリジンのD
MF中20%v/v溶液2mLで20分間処理し、次いで、DMF 2mLずつ
で4回洗浄した。該樹脂にDMF(2mL)を添加し、次いで、Fmoc−フェ
ニルグリシン(0.12mmol)、HATU(0.12mmol)およびDIP
EA(0.24mmol)を添加した。室温で2時間振盪した後、該樹脂をDM
F 2mLずつで4回洗浄して、樹脂結合化合物40bを得た。該樹脂結合化合
物40bをピペリジンのDMF中20%v/v溶液2mLで20分間処理し、次
いで、DMF 2mLずつで4回洗浄した。 該樹脂にDMF(2mL)を添加し
、次いで、Fmoc−グリシン(0.12mmol)、HATU(0.12mmo
l)およびDIPEA(0.24mmol)を添加した。室温で2時間振盪した
後、該樹脂をDMF 2mLずつで4回洗浄して樹脂結合化合物40cを得た。
該樹脂結合化合物40cをピペリジンのDMF中20%v/v溶液2mLで20
分間処理し、次いで、DMF 2mLずつで4回洗浄した。該樹脂にDMF(2
mL)を添加し、次いで、N−Fmoc−プロピルイソセリン(0.12mmo
l)、HATU(0.12mmol)およびDIPEA(0.24mmol)を添
加した。室温で2時間振盪した後、該樹脂をDMF 2mLずつで4回洗浄して
樹脂結合化合物40dを得た。該樹脂結合化合物40dをピペリジンのDMF中
20%v/v溶液2mLで20分間処理し、次いで、DMF 2mLずつで4回
洗浄した。該樹脂にDMF(2mL)を添加し、次いで、Fmoc−リシン(D
de)(0.12mmol)、HATU(0.12mmol)およびDIPEA(
0.24mmol)を添加した。室温で2時間振盪した後、該樹脂をDMF 2m
Lずつで4回洗浄して樹脂結合化合物40eを得た。該樹脂結合化合物40eを
ピペリジンのDMF中20%v/v溶液2mLで20分間処理し、次いで、DM
F 2mLずつで4回洗浄した。該樹脂にDMF(2mL)を添加し、次いで、
Fmoc−シクロヘキシルグリシン(0.12mmol)、HATU(0.12m
mol)およびDIPEA(0.24mmol)を添加した。室温で2時間振盪
した後、該樹脂をDMF 2mLずつで4回洗浄して樹脂結合化合物40fを得
た。該樹脂結合化合物40fをピペリジンのDMF中20%v/v溶液2mLで
20分間処理した。該樹脂をDMF 2mLずつで4回洗浄して樹脂結合化合物
40gを得た。該樹脂結合化合物40gをヒドラジンのDMF中2%v/v溶液
2mLずつで5分間3回処理した。該樹脂をDMF 2mLずつで4回洗浄して
樹脂結合化合物40hを得た。該樹脂結合化合物40hを、DMF 2mL中、
グルタル酸0.035mmol、HATU 0.07mmolおよびDIPEA 0
.14mmolで室温で16時間処理した。該樹脂をDMF 2mLずつで4回、
THF 2mLずつで4回、そしてDCM 2mLずつで4回洗浄して樹脂結合化
合物40iを得た。該樹脂結合化合物40iをDess−Martinペルヨー
ジナン0.14mmolおよびt−BuOH 0.14mmolのDCM 2mL中
溶液で室温で4時間処理した。該樹脂をiPrOHのDCM中20%v/v溶液
2mL、THF 2mL、THFの水中50%v/v溶液2mL(4回)、TH
F 2mL(4回)およびDCM 2mL(4回)で洗浄して樹脂結合化合物40
jを得た。該樹脂結合化合物40jをTFAのDCM中2%v/v溶液4mLで
5分間処理した。濾液をAcOH 1mLに添加し、該溶液を真空遠心分離によ
って濃縮して化合物40(0.0117g、収率48%)を得た。MS(LCM
S−電子スプレイ)698.2 MH
【0311】 実施例41〜53:式41〜53で示される化合物の製造:
【化250】
【化251】
【化252】
【化253】
【0312】 実施例40の合成について概略記載した方法と類似の固相法を用いて化合物4
1〜53を合成した。
【0313】 実施例54:式54で示される化合物の製造:
【化254】
【0314】 工程A:
【化255】 Boc−シクロヘキシルグリシン−OH(2.33g、9.07mmol)のD
MF(20mL)およびCHCl(20mL)中撹拌溶液にHOBT(1.
48g、9.07mmol)、EDCI(1.91g、9.97mmol)および
NMM(2.99mL、27.2mmol)を添加した。該溶液を−20℃で10
分間撹拌し、次いで、H−Lys(Z)−OMe・HClを添加し、−20℃で3
0分間撹拌し、フリーザー中にて一夜保持した。次いで、該溶液を濃縮乾固させ
、次いで、EtOAc、飽和NaHCOで抽出した。合わせた有機層をH
、食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮乾固させて白色固体(4.8
3g、MH=534.1)を得た。
【0315】 工程B:
【化256】 54b(4.86g、8.76mmol)のMeOH(10mL)およびH
(7mL)中撹拌溶液にLiOH(70mg、11.4mmol)を添加した。
白色沈澱物が形成され、該溶液を室温で一夜撹拌し、次いで、濃縮乾固させた。
この粗製物質をCHClと水との間で分配させた。有機層を分取し、食塩水
で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて54c(4.55
g、MH=520.1)を得た。
【0316】 工程C:
【化257】 −20℃での54c(4.3g、8.27mmol)のDMF(40mL)およ
びCHCl(40mL)中撹拌冷却溶液にHOBT(1.35g、8.27m
mol)、EDCI(1.74g、9.1mmol)およびNMM(2.73mL
、8.27mmol)を添加した。得られた溶液を−20℃で10分間撹拌し、
次いで、アミンG(2.32g、8.27mmol)を添加し、−20℃で30分
間撹拌し、フリーザー中にて一夜保持した。工程Aにおける後処理工程を行って
54d(6.21g、MH=746.2)を得た。
【0317】 工程D:
【化258】 54d(6.16g、8.26mmol)の4N HCl/ジオキサン(40m
L)中溶液を室温で1時間撹拌し、濃縮乾固させて粗製生成物54e(5.70
g、収率100%、MH=646.3)を得た。
【0318】 工程E:
【化259】 −20℃でのBoc−Glu(OBn)−OHのDMF(25mL)およびCH Cl(25mL)中撹拌冷却溶液にHOBT(1.29g、7.92mmol
)、EDCI(1.66g、8.71mmol)およびNMM(2.61mL、23
.7mmol)を添加した。得られた溶液を−20℃で10分間撹拌し、次いで
、54e(5.4g、7.916mmol)を添加し、−20℃で30分間撹拌し
、フリーザー中にて一夜保持した。工程Aにおける後処理工程を行って粗製生成
物(7.14g、収率93.5%)を得た。
【0319】 工程F:
【化260】 54f(6.9g、7.15mmol)の無水EtOH(350mL)中撹拌溶
液に50%HO(w/w)中10%Pd/C(2.8g)を添加した。得られ
た溶液をHでパージし、Hバルーン下にて一夜撹拌した。次いで、該溶液を
セライトで濾過し、濾液をEtOH/CHClで洗浄し、次いで、濃縮乾固
させて白色固体(1.44g)を得た。該固体を25%HO/MeOHで洗浄
し、燒結処理した漏斗で濾過し、次いで、凍結させ、凍結乾燥させて54g(4
.12g、収率77.5%、MH=743.2)を得た。
【0320】 工程G:
【化261】 −20℃での54g(0.5g、6.7mmol)のDMF(50mL)および
CHCl(50mL)中撹拌冷却溶液にHOBT(0.219g、1.34m
mol)、EDCI(0.271g、1.41mmol)およびNMM(0.29
6mL、2.69mmol)を添加した。得られた溶液を−20℃で25分間撹
拌し、フリーザー中にて一夜保持した。該溶液を濃縮乾固させ、次いで、EtO
Ac、飽和NaHCOで抽出した。次いで、合わせた有機層を濃縮乾固させて
54h(254mg、MH=725.2)を得た。
【0321】 工程H:
【化262】 54h(0.2g、0.27mmol)の無水CHCl(20mL)中撹拌
溶液にDess−Martinペルヨージナン(0.234g、0.55mmol
)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。この溶液にHO(0.
010mL)のCHCl(20mL)中溶液を30分間にわたって滴下し、
さらに2時間、強く撹拌した。次いで、該溶液を50%Na/50%
飽和NaHCOと一緒に30分間撹拌した。有機層を分取し、HO、食塩水
で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させ、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付して10%MeOH/CHClで溶離することによ
って精製して54(17mg、62%、MH=723.2)を得た。
【0322】 HCVプロテアーゼ阻害活性のアッセイ: 分光光度アッセイ:HCVセリンプロテアーゼの分光光度アッセイを、R. Zha
ng et al, Analytical Biochemistry, 270 (1999) 268-275(出典明示で援用す
る)に記載の手順に従うことにより本発明の化合物に対して実施した。この色素
原性エステル基質のタンパク質分解に基いたアッセイは、HCV NS3プロテ
アーゼ活性の連続的モニターに適切である。基質をNS5A−NS5B連結配列
(Ac−DTEDVVX(Nva)、式中、X=AまたはP)のP側から誘導し
、そのC末端カルボキシル基を4種の異なる発色団アルコール(3−もしくは4
−ニトロフェノール、7−ヒドロキシ−4−メチル−クマリンまたは4−フェニ
ルアゾフェノール)のうちの1種によりエステル化した。これらの新規分光光度
エステル基質の合成、特徴付けおよび高スループットスクリーニングへの適用な
らびにHCV NS3プロテアーゼ阻害剤の詳細な反応速度評価を以下に示す。
【0323】 材料および方法: 材料:アッセイ関連バッファー用化学試薬を、シグマ・ケミカル・カンパニー
(Sigma Chemical Company)(セントルイス、ミズーリ)から入手した。ペプチ
ド合成用試薬を、アドリッチ・ケミカルズ(Aldrich Chemicals)、ノヴァバイ
オケム(Novabiochem)(サンディエゴ、カリフォルニア)、アプライド・バイ
オシステムズ(Applied Biosystems)(フォスター・シティー、カリフォルニア
)およびパーセプティブ・バイオシステムズ(Perseptive Biosystems)(フラ
ミンガム、マサチューセッツ)から入手した。ペプチドを、手動でまたは自動A
BIモデル431A合成装置(アプライド・バイオシステムズ)で合成した。U
V/VIS分光光度計モデルLAMBDA12を、パーキン・エルマー(Perkin
Elmer)(ノーウォーク、コネティカット)から入手し、96ウェルUVプレー
トを、コーニング(Corning)(コーニング、ニューヨーク)から入手した。予
加温ブロックを、USAサイエンティフィック(USA Scientific)(オカラ、フ
ロリダ)から入手し、96ウェルプレートボルテクサーを、ラブリン・インスツ
ルメンツ(Labline Instruments)(メルローズ・パーク、イリノイ)から入手
した。モノクロメータを備えたスペクトラマックスプラス(Spectramax Plus)
マイクロタイタープレートリーダーを、モレキュラー・デヴァイス(Molecular
Devices)(サニーヴェイル、カリフォルニア)から入手した。
【0324】 酵素の調製:組換えヘテロ二量体HCV NS3/NS4Aプロテアーゼ(1
a株)を、以前に公開された手順(D. L. Sali et al, Biochemistry, 37 (1998
) 3392-3401)を用いることにより調製した。タンパク質濃度を、アミノ酸分析
により事前に定量された組換えHCVプロテアーゼ標準品を用いてバイオラド(
Biorad)色素法により測定した。アッセイ開始前に、酵素貯蔵バッファー(50
mMリン酸ナトリウム、pH8.0、300mM NaCl、10%グリセロー
ル、0.05%ラウリルマルトシドおよび10mM DTT)を、バイオラドバ
イオ−スピンP−6プレパックカラム(Biorad Bio-Spin P-6 prepacked column
)を利用して、アッセイバッファー(25mM MOPS pH6.5、300m
M NaCl、10%グリセロール、0.05%ラウリルマルトシド、5μM
EDTAおよび5μM DTT)に交換した。
【0325】 基質の合成および精製:基質の合成を、R.Zhangら(前出)により報告された
ように行い、標準プロトコル(K. Barlos et al, Int. J. Pept. Protein Res.,
37 (1991), 513-520)を用いたFmoc−Nva−OHの2−クロロトリチル
クロリド樹脂への固定により開始した。次いで、ペプチドをFmoc化学反応を
用いて手動でまたは自動ABIモデル431ペプチド合成装置で組立てた。N−
アセチル化し完全に保護したペプチドフラグメントを、30分間ジクロロメタン
(DCM)中の10%酢酸(HOAc)および10%トリフルオロエタノール(
TFE)により、または10分間DCM中の2%トリフルオロ酢酸(TFA)に
より樹脂から切断した。濾液およびDCM洗浄液を合し、共沸蒸発(またはNa CO水溶液により反復抽出)して、切断に使用した酸を除去した。DCM相
をNaSOで乾燥させ、蒸発させた。
【0326】 標準的な酸−アルコールカップリング手順(K. Holmber et al, Acta Chem. S
cand., B33 (1979) 410-412)を用いてエステル基質を組立てた。ペプチドフラ
グメントを無水ピリジン(30〜60mg/ml)に溶解し、そこに10モル当
量の発色団および触媒量(0.1当量)のパラ−トルエンスルホン酸(pTSA)
を添加した。ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、3当量)を添加して、
カップリング反応を開始した。生成物の形成をHPLCによりモニターし、室温
で12〜72時間反応した後に完了することが見出された。ピリジン溶媒を真空
下で蒸発させ、さらにトルエンとの共沸蒸発により除去した。ペプチドエステル
を2時間DCM中の95%TFAにより脱保護し、無水エチルエーテルで3回抽
出して、過剰の発色団を除去した。30%〜60%のアセトニトリル勾配(6カ
ラム容量を使用)を用いるC3またはC8カラムでの逆相HPLCにより脱保護
した基質を精製した。HPLC精製後の全体収率は約20〜30%であった。エ
レクトロスプレーイオン化質量分光法により分子量を確認した。基質を乾燥下乾
燥粉末形態で貯蔵した。
【0327】 基質および生成物のスペクトル:基質および対応する発色団生成物のスペクト
ルを、pH6.5アッセイバッファー中に得た。複数の希釈液を用いて1cmキ
ュベット中での最適オフピーク波長(3−NpおよびHMCについては340n
m、PAPについては370nm、および4−Npについては400nm)にお
ける吸光係数を測定した。最適オフピーク波長を、基質と生成物との間の吸光度
差の分数の最大値(生成物OD−基質OD)/基質OD)を生じる波長として定
義した。
【0328】 プロテアーゼアッセイ:HCVプロテアーゼアッセイを、96ウェルマイクロ
タイタープレート中で200μlの反応混合物を用いて30℃で実施した。アッ
セイバッファー条件(25mM MOPS pH6.5、300mM NaCl、
10%グリセロール、0.05%ラウリルマルトシド、5μM EDTAおよび
5μM DTT)を、NS3/NS4Aヘテロ二量体用に最適化した(D.L.Sali
et al.、前出)。代表的には、バッファー、基質および阻害剤の混合物150
μlをウェルに入れ(DMSOの終濃度 4%(v/v))、約3分間30℃で
プレインキュベートした。次いで、予加温したアッセイバッファー中のプロテア
ーゼ(12nM、30℃)50μlを使用して、反応を開始した(最終容量20
0μl)。モノクロメータを備えたスペクトロマックスプラスマイクロタイター
プレートリーダーを用いて(カットオフフィルターを利用するプレートリーダー
を用いて許容される結果を得ることができる)、適切な波長(3−NpおよびH
MCについては340nm、PAPについては370nm、および4−Npにつ
いては400nm)における吸光度の変化についてアッセイ期間(60分間)に
わたってプレートをモニターした。Nvaと発色団との間のエステル結合のタン
パク質分解切断を、非酵素的加水分解についてのコントロールとしての無酵素ブ
ランクに対し適切な波長でモニターした。基質反応速度パラメーターの評価を、
30倍の基質濃度範囲(約6〜200μM)にわたって実施した。線形回帰を用
いて初速度を測定し、非線形回帰分析(Mac Curve Fit 1.1、K.Raner)を用い
てミカエリス−メンテンの式にデータを適合させることにより反応速度定数を得
た。酵素が完全に活性であると想定して代謝回転数(kcat)を計算した。
【0329】 阻害剤および不活化剤の評価:競合阻害剤Ac−D−(D−Gla)−L−I−
(Cha)−C−OH(27)、Ac−DTEDVVA(Nva)−OHおよびAc−
DTEDVVP(Nva)−OHについての阻害定数(K)を、競合阻害反応速
度用に再調整したミカエリス−メンテンの式:v/v=1+[I]/(K (1+[S]/K))(式中、vは非阻害初速度であり、vはいずれ
かの所定の阻害剤濃度([I])における阻害剤の存在下における初速度であ
り、[S]は使用した基質濃度である)に従ってv/v対阻害剤濃度([
I])をプロットすることにより、酵素および基質の固定濃度において実験的
に決定した。得られたデータを線形回帰を用いて適合させ、得られた傾き、1/
(K(1+[S]/K)を用いてK値を計算した。
【0330】 本発明の種々の大員環化合物について得られたK値を上記の表1に示す。表
中、化合物はK値の範囲の順に配列されている。これらの試験結果から、当業
者にとって、本発明の化合物がNS3−セリンプロテアーゼ阻害剤として優れた
有用性を有することは明らかである。
【0331】 細胞バイオアッセイ法:HCVセリンプロテアーゼについての細胞バイオアッ
セイを、S. Agrawal et al, "Development and Characterization of Hepatitis
C Virus Serine Protease Cell-based Trans-Cleavage Assay", Hepatology Su
pplement to Volume 30 (No. 4, Part 2, October 1999), Abstract No. 615 (P
roceedings of AASLD 50th Annual Meeting, Dallas, Texas, November 5-9, 1
999)(出典明示で援用する)に記載の手順に従うことにより本発明の化合物に対
して実施した。このアッセイを、NS5A/5B切断認識配列を含むレポーター
タンパク質基質を発現するプラスミドおよび1BNS4A 21-32GS−GSNS3-81 l17K発現ベクターおよび細胞傷害性を管理するための内部標準タンパク
質としてのYFPn1を用いて同時トランスフェクトしたHeLa/Huh7細
胞中で実施した。プロテアーゼ活性を、全細胞溶解物のSDS−PAGE、次い
でレポーター基質に対するモノクローナル抗体を用いるウエスタンブロット検出
により測定した。基質切断の定量を、ホスホイメージャーで免疫ブロットを走査
することにより実施した。
【0332】 材料: プラスミドDNA pBFP−5A/5B−GFP:基質を発現するレポーター遺伝子は、NS5
A/5B切断認識配列由来の25アミノ酸により分離された、N'末端青色蛍光
タンパク質(BFP)ドメインおよびC'末端緑色蛍光タンパク質(GFP)ド
メインから構成される融合タンパク質をコードする。GFPおよびBFPは両方
とも、適切な波長のUV光により励起されると、それぞれ緑色光または青色光を
発する本質的に相同な自己蛍光タンパク質である。GFPの発色団中の4つのア
ミノ酸置換により、発光波長が変更されて、タンパク質がBFPに変換される。
【0333】 基質ならびに生成したGFPおよびBFP産物を、両タンパク質を認識するモ
ノクローナル抗体を用いる免疫学的方法により細胞溶解物において検出すること
ができる。
【0334】 BFP−5A/5B−GFPレポーター遺伝子は、pQBI25クローニング
ベクター(クァンタム・バイオテクノロジーズ、インコーポレイテッド(Quantu
m Biotechnologies, Inc.)、モントリオール、カナダ)のNheIおよびBa
mHI制限エンドヌクレアーゼ部位間にクローン化された、NS5A/5B切断
認識配列により分離された、BFPおよびGFP自己蛍光タンパク質コード配列
(クァンタム・バイオテクノロジーズ、インコーポレイテッド)を含む。融合タ
ンパク質の発現は、CMV IEプロモーター−エンハンサーの制御下にある。
ベクターのウシ成長ホルモンp(A)配列により、mRNAのポリアデニル化シグ
ナルが提供される。NS5A/5B切断配列は、SSGADTEDVVCCSM
SYTWTGALVTPである。DNA配列決定を用いて、クローンを確認した
【0335】 P1BOO2:1bNS4A21−32GS−GS NS3−81 l17K:
サブタイプ1bプロテアーゼを、ベクターpC1neo中のCMVプロモーター
の後ろにXba1/Not1フラグメントとしてクローン化した。
【0336】 YFPn1:YFPn1を、クロンテック(CLONTECH)(パロアルト、カリフ
ォルニア)から購入した。トランスフェクションへ第3のプラスミドを追加する
ことにより、細胞傷害性について管理するための内部標準タンパク質が供給され
、これはプロテアーゼ切断の割合に影響しない。
【0337】 プラスミドDNAを、適切な抗生物質選択下LB培地中DH5α細胞(ライフ
・テクノロジーズ(LifeTechnologies)から入手)中で維持し、増殖させ、キア
フィルタープラスミドキット(QIAfilter Plasmid Kits)(キアゲン(Qiagen)
、バレンシア、カリフォルニア)を用いて精製した。
【0338】 細胞培養: HeLa細胞を、10%ウシ胎児血清(FCS)、2mMグルタミン、および
100u/mlペニシリン−ストレプトマイシン(バイオホィティカー(BioWhi
ttaker)、ウォーカーズビル、メリーランド)、2%NaHCOを補充したイ
ーグル最少必須培地(EMEM:バイオホィティカー)中で維持し、増殖させた
【0339】 Huh7細胞を、10%ウシ胎児血清(FCS)、100u/mlペニシリン
−ストレプトマイシン(バイオホィティカー)および5ml NEAA(100
×、バイオホィティカー)/Lを補充したダルベッコ改変イーグル培地(DME
M、バイオホィティカー)中で維持し、増殖させた。
【0340】 SOP手順 トランスフェクション前日: HeLa細胞を、6×10細胞/ウェルの密度で24ウェルプレート(ファ
ルコン(Falcon)3047プレート)に播種し、5%COインキュベーター中
37℃で一晩増殖させた。
【0341】 トランスフェクション当日: プラスミドDNAを、ヌクレアーゼ不含水(プロメガ(Promega)、マディソ
ン、ウィスコンシン、カタログ#P119C)中0.05μg/μlの終濃度に
希釈した。0.75μgのBFP−5A/5B−GFPを、0.175μgのP1
B002(0.23×)および0.02μgのYFPn1と合し、混合した。FB
S、グルタミンおよび抗生物質を含まないEMEMを用いてDNAを60μlの
最終容量にした。DNAの全μg当りスーパーフェクト試薬(SuperFect Reagen
t)(キアゲン、カタログ#301305)5μl容量の割合で添加し、混合物
を約10秒間ボルテックスし、室温で10分インキュベートして、複合体を形成
させた。複合体形成が行なわれている間に、細胞培養プレートから増殖培地を吸
引し、Ca2+、Mg2+を含まないPBS(バイオホィティカー)1mlで細
胞を1回(1×)洗浄した。350μlのEMEM(適切な補充物質を補充−完
全培地)を、トランスフェクション複合体を含有するチューブに添加し、混合物
を2〜3回ピペットで上下した。全容量を24ウェル培養プレートの1つのウェ
ルへ移した。HeLa細胞を37℃および5%COで約3時間トランスフェク
ション複合体とともにインキュベートした。トランスフェクション複合体を含有
する培地を細胞から吸引により除去した。細胞を約1mlのPBS中で1回洗浄
し、PBSを吸引し、495μlの完全EMEM、次いで5μlの化合物/ウェ
ルを添加した。細胞を37℃および5%COで22〜24時間インキュベート
した。
【0342】 細胞溶解物の調製 各ウェルから培地を吸引し、DPBSで1回洗浄した。100μlの1×トリ
ス−SDS−BME試料バッファー(アウル分離システム(OWL separation sys
tem)、ポーツマス、ニューハンプシャー、カタログ#ER33)中に細胞を採
集し、マイクロ遠心チューブへ移した。次いで、それを3〜5分間沸騰して、細
胞を溶解した。10μl/ウェルでSDS−PAGEゲルにかけた。トリス−グ
リシン−SDSバッファー(アウル・サイエンティフィック(Owl Scientific)
)中30mampで泳動した10cm×10cmの12.5%SDS−PAGE
(アウル・サイエンティフィック、カタログ#OG−0125B)での電気泳動
により溶解物を分離した。使用前、PVDFメンブレン(イモビロン−P(Immo
bilon-P)、45μm孔サイズ、ミリポア(Millipore)、ベッドフォード、マサ
チューセッツ)を10秒間100%メタノールに浸し、次いでブロットを蒸留水
に入れた。セミドライエレクトロブロッターを用いて90分間ゲル当り108m
ampでタンパク質をPVDFフィルターメンブレン(0.45μm、ミリポア
)に移した。
【0343】 ECFウエスタンブロット(アマシャム・ファルマシア・バイオテク(Amersh
am Pharmacia Biotech)、リトルチャルフォント、イギリス、カタログ#RPN
5780)によるタンパク質の検出。PVDFフィルターメンブレンを、冷蔵庫
中2〜4℃で一晩、0.05%トゥイーン20含有PBS(pH7.4)(シグマ
・ケミカルズ、セントルイス、ミズーリ、カタログ#3563)約10ml中の
5%ブロッキング試薬(キットから)によりブロッキングした。翌日、0.05
%トゥイーン20含有TPBS洗浄バッファーによりメンブレンを手短に2回す
すぎ、次いで0.05%トゥイーン20含有PBS(pH7.4)中で3回毎回5
分間洗浄した。0.05%トゥイーン20含有PBS(pH7.4)中の抗GFP
モノクローナル抗体(クロンテック、パロアルト、カリフォルニア)の1:30
00希釈液12ml中でメンブレンを30分間インキュベートし、同時に1%B
SA(ウシアルブミン、カタログ#A−2153、シグマ)を添加してバックグ
ラウンドを低減させた。メンブレンをTPBSで手短に2回、次いでTPBS洗
浄バッファー中で3回毎回5分間洗浄した。TPBS中抗フルオレセイン結合抗
マウスIgの1:600希釈液12ml中で30分間メンブレンをインキュベー
トした。メンブレンをTPBSで手短に2回、次いでTPBS洗浄バッファー中
で3回5分間洗浄した。ECF基質によるシグナル増幅のために、メンブレンを
30分間10mlの1:2500抗フルオレセインアルカリ性ホスファターゼコ
ンジュゲート中でインキュベートした。メンブレンをTPBSで手短に2回、次
いでTPBS洗浄バッファー中で3回5分間すすいだ。ECF基質溶液を製造業
者の使用説明書に従って調製し(アリコートおよび凍結)、メンブレンを2〜3
分間インキュベートし、過剰の試薬を排出させ、次いで濾紙で水気を取り、9〜
10分間風乾し、次いで走査した。
【0344】 メンブレンの走査:ブロットをホスホイメージャーストーム860(Storm 86
0)のガラス上に置いた。青色化学発光を、200ピクセルサイズ、700PM
T電圧に設定した。ファイルを、イメージクワント(ImageQuant)で開き、基質
(S)、生成物(P)および内部コントロール(IC)を表すバンド周囲に四角を作成
することにより定量した。基質の切断%を、P/(S+P)×100として測定し
た。薬物に起因する切断の阻害を、各ブロットに含まれる薬物コントロールに対
して二連で比較して測定した。報告はエクセルで作成した。いくつかの化合物に
ついての結果を以下に示す: 実施例36の化合物:EC50=9μm 実施例35の化合物:EC50=20μm これらの試験結果から、本発明の化合物がNS3−セリンプロテアーゼ阻害剤と
して優れた有用性を有することは当業者にとって明白である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/12 A61P 43/00 121 43/00 111 A61K 37/02 121 37/66 G (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KG,K R,KZ,LC,LK,LR,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MX,MZ,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UZ,VN ,YU,ZA (72)発明者 ケビン・エックス・チェン アメリカ合衆国08830ニュージャージー州 イセリン、アパートメント1ディ、ギル・ レイン44番 (72)発明者 アショック・アラサパン アメリカ合衆国08807ニュージャージー州 ブリッジウォーター、ラーセン・コート18 番 (72)発明者 エフ・ジョージ・ヌジョローグ アメリカ合衆国07059ニュージャージー州 ウォーレン、ソフトウッド・ウェイ11番 (72)発明者 ビイヨール・エム・ギリジャバラバン アメリカ合衆国07054ニュージャージー州 パーシパニー、メープルウッド・ドライブ 10番 (72)発明者 ティン−ヤウ・チャン アメリカ合衆国08817ニュージャージー州 エディソン、バーロウ・ロード26番 (72)発明者 ブライアン・エイ・マッキトリック アメリカ合衆国07976ニュージャージー州 ニュー・バーノン、ミルブルック・ロード (72)発明者 アンドリュー・ジェイ・プロンゲイ アメリカ合衆国08886ニュージャージー州 スチュアーツビル、ウィロー・グローブ・ ロード104番 (72)発明者 ビンセント・エス・マディソン アメリカ合衆国07046ニュージャージー州 マウンテン・レイクス、ロナーム・ドライ ブ12番 Fターム(参考) 4C084 AA01 AA02 AA07 BA01 BA10 BA14 BA25 BA32 CA59 DA22 DC32 NA14 ZB33 ZC20 4C086 AA01 EA01 ZB33 4H045 AA10 AA30 BA13 BA30 DA56 EA29 FA30 GA40

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 式I [式中、 E、XおよびYは、独立して存在してもよく存在しなくてもよく、存在する場
    合は独立してアルキル、アリール、アルキル−アリール、ヘテロアルキル、ヘテ
    ロアリール、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロア
    ルキル、アルキルエーテル、アルキル−アリールエーテル、アリールエーテル、
    アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキル−アリールアミノ、アルキルスルフ
    ィド、アルキル−アリールスルフィド、アリールスルフィド、アルキルスルホン
    、アルキル−アリールスルホン、アリールスルホン、アルキル−アルキルスルホ
    キシド、アルキル−アリールスルホキシド、アルキルアミド、アルキル−アリー
    ルアミド、アリールアミド、アルキルスルホンアミド、アルキル−アリールスル
    ホンアミド、アリールスルホンアミド、アルキルウレア、アルキル−アリールウ
    レア、アリールウレア、アルキルカルバメート、アルキル−アリールカルバメー
    ト、アリールカルバメート、アルキル−ヒドラジド、アルキル−アリールヒドラ
    ジド、アルキルヒドロキシアミド、アルキル−アリールヒドロキシアミド、アル
    キルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアルキルスルホニル、ヘテロアリ
    ールスルホニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアルキルカ
    ルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシ
    カルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ア
    リールアミノカルボニル、ヘテロアリールアミノカルボニル部分またはその組合
    せから選択され、E、XおよびYは所望により芳香族、アルキル、アルキル−ア
    リール、ヘテロアルキル、アリール−ヘテロアリール、アルキル−ヘテロアリー
    ル、シクロアルキル、アルキルエーテル、アルキル−アリールエーテル、アルキ
    ルスルフィド、アルキル−アリールスルフィド、アルキルスルホン、アルキル−
    アリールスルホン、アルキルアミド、アルキル−アリールアミド、アルキルスル
    ホンアミド、アルキルアミン、アルキル−アリールアミン、アルキル−アリール
    スルホンアミド、アルキルウレア、アルキル−アリールウレア、アルキルカルバ
    メート、アルキル−アリールカルバメート、ハロゲン、ヒドロキシルアミノ、ア
    ルキルカルバゼート、アリールカルバゼートからなる群より選択される部分でさ
    らに置換されてもよく; R=CORまたはB(OR)であり、式中R=H、OH、OR、N
    10、CF、C、C、CF、R、CORであり
    、式中R=H、OH、OR、CHR10またはNR10であり、式
    中R、R、RおよびR10は独立してH、アルキル、アリール、ヘテロア
    ルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルキル、アリールアルキル
    、ヘテロアリールアルキル、CH(R1’)COOR11、CH(R1’)CO
    NR1213、CH(R1’)CONHCH(R2’)COOR11、CH(
    1’)CONHCH(R2’)CONR1213、CH(R1’)CONH
    CH(R2’)R’、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’ )COOR11、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’ )CONR1213、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHC
    H(R3’)CONHCH(R4’)COOR11、CH(R1’)CONHC
    H(R2’)CONHCH(R3’)CONHCH(R4’)CONR12 、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONHCH(R3’)CONHC
    H(R4’)CONHCH(R5’)COOR11、CH(R1’)CONHC
    H(R2’)CONHCH(R3’)CONHCH(R4’)CONHCH(R5’ )CONR1213からなる群より選択され、式中R1’、R2’、R 、R4’、R5’、R11、R12、R13およびR’は独立してH、アルキ
    ル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキル−
    アリール、アルキル−ヘテロアリール、アリール−アルキルおよびヘテロアラル
    キルからなる群より選択され; Zは、O、NまたはCHから選択され; Wは存在してもよくまたは存在しなくてもよく、そしてWが存在する場合、W
    はC=O、C=S、SOまたはC=NRから選択され、 Qは(NR)、O、S、CH、CHR、CRR’またはVに向かう二重結
    合であり; Aは、O、CH、(CHR)、(CHR−CHR')、(CRR’)、NR
    、S、SO、C=Oまたは結合であり; Gは、(CH、(CHR)、(CRR’)、NR、O、S、SO 、S(O)NH、C=O、またはEもしくはVに向かう二重結合であり; Vは、CH、CRまたはNであり; pは、0〜6の数であり; R、R’、R、RおよびRは独立してH;C1−C10アルキル;C2
    −C10アルケニル;C3−C8シクロアルキル;C3−C8ヘテロシクロアル
    キル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、
    アミノ、アミド、エステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデ
    ヒド、シアノ、ニトロ;ヘテロアリール;アルキル−アリール;アルキル−ヘテ
    ロアリール;(シクロアルキル)アルキルおよび(ヘテロシクロアルキル)アル
    キルからなる群より選択され、ここでシクロアルキルは3〜8個の炭素原子、お
    よび0〜6個の酸素、窒素、硫黄またはリン原子を含み、アルキルは1〜6個の
    炭素原子を有する; ここで アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、ヘテロアルケニル、アリール
    、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキル部分は所望によ
    り置換され得、この「置換」の語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリ
    ール、アラルキル、シクロアルキル、複素環、ハロゲン、ヒドロキシ、チオ、ア
    ルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アミノ、アミド、エ
    ステル、カルボン酸、カルバメート、尿素、ケトン、アルデヒド、シアノ、ニト
    ロ、スルホンアミド、スルホキシド、スルホン、スルホニルウレア、ヒドラジド
    、ヒドロキシメートおよびチオウレアからなる群より選択される1個以上の部分
    での所望による適切な置換をいう] で示される一般構造を有する大員環化合物であって、上記化合物の鏡像異性体、
    立体異性体、回転異性体および互変異性体、ならびに上記化合物の医薬上許容さ
    れる塩または溶媒和物を含む、化合物。
  2. 【請求項2】 R=CORであり、RがH、OH、COORまたは
    CONR10である、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】R=COCONR10であり、RがHであり、R10 がH、CH(R1’)COOR11、CH(R1’)CONR1213、CH
    (R1’)CONHCH(R2’)COOR11、CH(R1’)CONHCH
    (R2’)CONR1213またはCH(R1’)CONHCH(R2’)(
    R’)である、請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R10=CH(R1’)CONHCH(R2’)COOR 、CH(R1’)CONHCH(R2’)CONR1213またはCH(R1’ )CONHCH(R2’)(R’)、式中R1’はHまたはアルキルであり
    、R2’は、フェニル、置換フェニル、ヘテロ原子置換フェニル、チオフェニル
    、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロプロピル、ピペリジル、ピリジルお
    よび2−インダニルからなる群より選択される、請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R1'がHである、請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R2'=フェニル、チオフェニル、シクロヘキシル、2−イ
    ンダニル、シクロペンチル、ピリジル、フェニル(4−HNSONH)であ
    り、R11がHまたはtert−ブチルであり、R12およびR13がメチルであり、
    R'がヒドロキシメチルまたはtert−ブトキシメチルである、請求項5記載
    の化合物。
  7. 【請求項7】 Rが以下の部分からなる群より選択される、請求項1記載
    の化合物: 【化2】
  8. 【請求項8】 R=CORであり、Rが、H、OH、COORまた
    はCONR10である、請求項7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 VがCHである、請求項8記載の化合物。
  10. 【請求項10】 QがNRまたはOである、請求項9記載の化合物。
  11. 【請求項11】 GがCHである、請求項10記載の化合物。
  12. 【請求項12】 AがO、NR、CH=CHまたはCHである、請求項1
    1記載の化合物。
  13. 【請求項13】 Eがアルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリー
    ル、アルキル、アリールまたはシクロアルキルである、請求項12記載の化合物
  14. 【請求項14】 Eが、以下の部分からなる群より選択される、請求項13
    記載の化合物: 【化3】
  15. 【請求項15】 Rが以下の部分からなる群より選択される、請求項14
    記載の化合物: 【化4】 (式中、R30=H、CHまたは他のアルキル基であり; R31=OH、O−アルキル、NH、N−アルキルであり; R32およびR33は、同一であるかまたは異なり得、独立してH、F、Cl、Br
    およびCHから選択される)。
  16. 【請求項16】 Z=Nであり、R=Hである、請求項15記載の化合物
  17. 【請求項17】 WがC=Oである、請求項16記載の化合物。
  18. 【請求項18】 X−Y部分が、C1−C10アルキル、アルキル、シクロ
    アルキル、ヘテロアルキル、アリールアルキル、アリール、ヘテロアリールおよ
    びアルキルアリールからなる群より選択される、請求項17記載の化合物。
  19. 【請求項19】 【化5】 [式中、RはAに直接結合されており、RはWに直接結合されており;U 、U、U、U、UおよびU部分は、6員炭素環、または1個以上のヘ
    テロ原子を有する5もしくは6員環を形成し; R=H、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、アルキルチオ、ハロゲン、ニト
    ロ、シアノ、カルボン酸、エステル、アミド、アミノ、ニトリルまたはCF
    あり; Rは、結合、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキ
    ニル、O、S、SO、NH、O(アルキル)、S(アルキル)、SO(アルキル)
    またはN(アルキル)であり; Rは、結合、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキ
    ニル、O、S、SO、NH、O(アルキル)、S(アルキル)、SO(アルキル)
    、N(アルキル)またはCH−N(アルキル)であり、CHは芳香族環に結合さ
    れている] である、請求項18記載の化合物。
  20. 【請求項20】 X−Y部分が、以下の構造からなる群より選択される請求
    項18記載の化合物: 【化6】
  21. 【請求項21】 有効成分として請求項1記載の化合物を含む、医薬組成物
  22. 【請求項22】 C型肝炎ウイルスに関連した障害の処置に使用される、請
    求項21記載の医薬組成物。
  23. 【請求項23】 さらに医薬上許容される担体を含む、請求項21記載の医
    薬組成物。
  24. 【請求項24】 HCVプロテアーゼに関連した障害の処置方法であって、
    請求項1記載の化合物の治療有効量を含む医薬組成物を、処置を必要とする患者
    に投与する工程を包含する方法。
  25. 【請求項25】 HCVプロテアーゼに関連した障害を処置するための医薬
    の製造のための、請求項1記載の化合物の使用。
  26. 【請求項26】 HCVプロテアーゼに関連した障害を処置するための医薬
    組成物の製造方法であって、請求項1記載の化合物および医薬上許容される担体
    を緊密に接触させる工程を包含する方法。
  27. 【請求項27】 HCVプロテアーゼ阻害活性を示す化合物であって、上記
    化合物の鏡像異性体、立体異性体、回転異性体および互変異性体、ならびに上記
    化合物の医薬上許容される塩または溶媒和物を包含し、下記に列挙した構造を有
    する化合物からなる群より選択される化合物: 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】
  28. 【請求項28】 HCVプロテアーゼに関連した障害を処置するための医薬
    組成物であって、請求項27に記載の1種以上の化合物の治療有効量および医薬
    上許容される担体を含む組成物。
  29. 【請求項29】 さらに抗ウイルス剤を含む、請求項28記載の医薬組成物
  30. 【請求項30】 さらに追加的にインターフェロンを含む、請求項28また
    は請求項29記載の医薬組成物。
  31. 【請求項31】 抗ウイルス剤がリバビリンであり、インターフェロンがα
    −インターフェロンである、請求項30記載の医薬組成物。
JP2001578418A 2000-04-19 2001-04-17 アルキルおよびアリールアラニンp2部分を含むc型肝炎ウイルスに対する大員環ns3−セリンプロテアーゼ阻害剤 Expired - Fee Related JP4748912B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US19820400P 2000-04-19 2000-04-19
US60/198,204 2000-04-19
PCT/US2001/012530 WO2001081325A2 (en) 2000-04-19 2001-04-17 Macrocyclic ns3-serine protease inhibitors of hepatitis c virus comprising alkyl and aryl alanine p2 moieties

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003531199A true JP2003531199A (ja) 2003-10-21
JP2003531199A5 JP2003531199A5 (ja) 2008-02-28
JP4748912B2 JP4748912B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=22732422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001578418A Expired - Fee Related JP4748912B2 (ja) 2000-04-19 2001-04-17 アルキルおよびアリールアラニンp2部分を含むc型肝炎ウイルスに対する大員環ns3−セリンプロテアーゼ阻害剤

Country Status (22)

Country Link
US (1) US6914122B2 (ja)
EP (1) EP1274724A2 (ja)
JP (1) JP4748912B2 (ja)
KR (1) KR20020097220A (ja)
CN (3) CN1432022A (ja)
AR (1) AR030558A1 (ja)
AU (1) AU2001253621A1 (ja)
BR (1) BR0110104A (ja)
CA (1) CA2406532A1 (ja)
CZ (1) CZ20023473A3 (ja)
HK (1) HK1048479A1 (ja)
HU (1) HUP0302957A2 (ja)
IL (1) IL151935A0 (ja)
MX (1) MXPA02010375A (ja)
NO (1) NO20025030L (ja)
NZ (1) NZ521456A (ja)
PE (1) PE20011288A1 (ja)
PL (1) PL358591A1 (ja)
RU (1) RU2002131163A (ja)
SK (1) SK14952002A3 (ja)
WO (1) WO2001081325A2 (ja)
ZA (1) ZA200208014B (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008542383A (ja) * 2005-06-02 2008-11-27 シェーリング コーポレイション 医薬処方物およびそれを用いる治療方法
JP5860197B1 (ja) * 2013-01-09 2016-02-16 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド ウイルス感染症を処置するための治療用化合物
US10815489B2 (en) 2015-03-13 2020-10-27 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Modified aminoacyl-tRNA synthetase and use thereof
US11492369B2 (en) 2017-12-15 2022-11-08 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Method for producing peptide, and method for processing bases
US11542299B2 (en) 2017-06-09 2023-01-03 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Method for synthesizing peptide containing N-substituted amino acid
US11732002B2 (en) 2018-11-30 2023-08-22 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Deprotection method and resin removal method in solid-phase reaction for peptide compound or amide compound, and method for producing peptide compound
US11891457B2 (en) 2011-12-28 2024-02-06 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Peptide-compound cyclization method

Families Citing this family (123)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2268391A1 (en) 1996-10-18 1998-04-30 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Inhibitors of serine proteases, particularly hepatitis c virus ns3 protease
US6608027B1 (en) 1999-04-06 2003-08-19 Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd Macrocyclic peptides active against the hepatitis C virus
SV2003000617A (es) * 2000-08-31 2003-01-13 Lilly Co Eli Inhibidores de la proteasa peptidomimetica ref. x-14912m
KR20030091946A (ko) * 2000-12-12 2003-12-03 쉐링 코포레이션 C형 간염 바이러스의 ns3-세린 프로테아제억제제로서의 디아릴 펩티드
EP1355916B1 (en) 2001-01-22 2007-01-10 Merck & Co., Inc. Nucleoside derivatives as inhibitors of rna-dependent rna viral polymerase
US7119072B2 (en) 2002-01-30 2006-10-10 Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd. Macrocyclic peptides active against the hepatitis C virus
US6642204B2 (en) 2002-02-01 2003-11-04 Boehringer Ingelheim International Gmbh Hepatitis C inhibitor tri-peptides
US7091184B2 (en) 2002-02-01 2006-08-15 Boehringer Ingelheim International Gmbh Hepatitis C inhibitor tri-peptides
EP1497282A2 (en) * 2002-04-11 2005-01-19 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Inhibitors of serine protease, particularly hepatitis c virus ns3-ns4 protease
US20050075279A1 (en) 2002-10-25 2005-04-07 Boehringer Ingelheim International Gmbh Macrocyclic peptides active against the hepatitis C virus
AU2004240704B9 (en) 2003-05-21 2009-10-22 Boehringer Ingelheim International Gmbh Hepatitis C inhibitor compounds
US20090198050A1 (en) * 2003-06-18 2009-08-06 Tranzyme Pharma Inc. Macrocyclic Modulators of the Ghrelin Receptor
ES2338789T3 (es) 2003-06-18 2010-05-12 Tranzyme Pharma Inc. Antagonistas macrociclicos del receptor de motilina.
US8921521B2 (en) 2003-06-18 2014-12-30 Ocera Therapeutics, Inc. Macrocyclic modulators of the Ghrelin receptor
US7476653B2 (en) * 2003-06-18 2009-01-13 Tranzyme Pharma, Inc. Macrocyclic modulators of the ghrelin receptor
WO2005021584A2 (en) 2003-08-26 2005-03-10 Schering Corporation Novel peptidomimetic ns3-serine protease inhibitors of hepatitis c virus
MY148123A (en) 2003-09-05 2013-02-28 Vertex Pharma Inhibitors of serine proteases, particularly hcv ns3-ns4a protease
US7642235B2 (en) 2003-09-22 2010-01-05 Boehringer Ingelheim International Gmbh Macrocyclic peptides active against the hepatitis C virus
CA2540031A1 (en) 2003-09-26 2005-04-07 Schering Corporation Macrocyclic inhibitors of hepatitis c virus ns3 serine protease
RU2006115558A (ru) 2003-10-10 2007-11-20 Вертекс Фармасьютикалз Инкорпорейтед (Us) Ингибиторы сериновых протеаз, особенно hcv ns3-ns4a протеазы
US7491794B2 (en) * 2003-10-14 2009-02-17 Intermune, Inc. Macrocyclic compounds as inhibitors of viral replication
EP1944042A1 (en) 2003-10-27 2008-07-16 Vertex Pharmceuticals Incorporated Combinations for HCV treatment
WO2005043118A2 (en) 2003-10-27 2005-05-12 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Drug discovery method
JP2007532479A (ja) 2003-11-20 2007-11-15 シェーリング コーポレイション C型肝炎ウイルスns3プロテアーゼの脱ペプチド化インヒビター
EP1730167B1 (en) 2004-01-21 2011-01-12 Boehringer Ingelheim International GmbH Macrocyclic peptides active against the hepatitis c virus
CN1938332B (zh) 2004-02-04 2011-10-19 沃泰克斯药物股份有限公司 丝氨酸蛋白酶、特别是hcv ns3-ns4a蛋白酶的抑制剂
JP2007525511A (ja) 2004-02-27 2007-09-06 シェーリング コーポレイション C型肝炎ウイルスns3セリンプロテアーゼの新規のインヒビターとしての化合物
TWI393704B (zh) 2004-02-27 2013-04-21 Merck Sharp & Dohme 用作c型肝炎病毒ns3絲胺酸蛋白酶抑制劑之硫化合物
US7205330B2 (en) 2004-02-27 2007-04-17 Schering Corporation Inhibitors of hepatitis C virus NS3 protease
US7816326B2 (en) 2004-02-27 2010-10-19 Schering Corporation Sulfur compounds as inhibitors of hepatitis C virus NS3 serine protease
JP2007525512A (ja) 2004-02-27 2007-09-06 シェーリング コーポレイション C型肝炎ウイルスns3セリンプロテアーゼのインヒビターとしての3,4−(シクロペンチル)−縮合プロリン化合物
KR20060127162A (ko) 2004-02-27 2006-12-11 쉐링 코포레이션 C형 간염 바이러스 ns3 세린 프로테아제의 억제제로서의화합물
CN1984922A (zh) 2004-05-20 2007-06-20 先灵公司 用作丙型肝炎病毒ns3丝氨酸蛋白酶抑制剂的取代脯氨酸
ES2366478T3 (es) 2004-07-20 2011-10-20 Boehringer Ingelheim International Gmbh Análogos peptídicos inhibidores de la hepatitis c.
UY29016A1 (es) 2004-07-20 2006-02-24 Boehringer Ingelheim Int Analogos de dipeptidos inhibidores de la hepatitis c
JP2008511633A (ja) 2004-08-27 2008-04-17 シェーリング コーポレイション C型肝炎ウィルスns3セリンプロテアーゼの阻害因子としてのアシルスルホンアミド化合物
WO2007001406A2 (en) * 2004-10-05 2007-01-04 Chiron Corporation Aryl-containing macrocyclic compounds
US20070237818A1 (en) * 2005-06-02 2007-10-11 Malcolm Bruce A Controlled-release formulation of HCV protease inhibitor and methods using the same
EP1891089B1 (en) 2005-06-02 2014-11-05 Merck Sharp & Dohme Corp. HCV protease inhibitors in combination with food
US20110104109A1 (en) * 2005-07-13 2011-05-05 Frank Bennett Tetracyclic indole derivatives and their use for treating or preventing viral infections
EP2305697A3 (en) 2005-07-25 2011-07-27 Intermune, Inc. Macrocyclic inhibitors of Hepatitis C virus replication
MY142972A (en) * 2005-07-29 2011-01-31 Tibotec Pharm Ltd Macrocyclic inhibitors of hepatitis c virus
MX2008001528A (es) * 2005-08-02 2008-04-04 Vertex Pharma Inhibidores de serina proteasas.
KR20140069370A (ko) 2005-08-19 2014-06-09 버텍스 파마슈티칼스 인코포레이티드 방법 및 중간체
US8399615B2 (en) 2005-08-19 2013-03-19 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Processes and intermediates
AR055395A1 (es) * 2005-08-26 2007-08-22 Vertex Pharma Compuestos inhibidores de la actividad de la serina proteasa ns3-ns4a del virus de la hepatitis c
US7964624B1 (en) * 2005-08-26 2011-06-21 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Inhibitors of serine proteases
NZ568135A (en) 2005-10-11 2011-06-30 Array Biopharma Inc Macrocyclic compounds and methods for inhibiting hepatitis C viral replication
KR20140098867A (ko) 2005-11-11 2014-08-08 버텍스 파마슈티칼스 인코포레이티드 C형 간염 바이러스 변이체
US7705138B2 (en) * 2005-11-11 2010-04-27 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Hepatitis C virus variants
US7816348B2 (en) 2006-02-03 2010-10-19 Boehringer Ingelheim International Gmbh Viral polymerase inhibitors
EP1991229A2 (en) 2006-02-27 2008-11-19 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Co-crystals and pharmaceutical compositions comprising the same
BRPI0709567A2 (pt) 2006-03-16 2011-07-12 Vertex Pharma inibidores deuterados de protease de hepatite c
WO2007111866A2 (en) * 2006-03-23 2007-10-04 Schering Corporation Combinations of hcv protease inhibitor(s) and cyp3a4 inhibitor(s), and methods of treatment related thereto
KR20090024834A (ko) * 2006-07-05 2009-03-09 인터뮨, 인크. C형 간염 바이러스 복제의 신규 억제제
EP1886685A1 (en) 2006-08-11 2008-02-13 INSERM (Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale) Methods, uses and compositions for modulating replication of hcv through the farnesoid x receptor (fxr) activation or inhibition
MX2009000882A (es) 2006-08-17 2009-02-04 Boehringer Ingelheim Int Inhibidores de la polimerasa virica.
WO2008048121A2 (en) 2006-10-18 2008-04-24 Lincoln University Macrocyclic cysteine protease inhibitors and compositions thereof
KR20090094154A (ko) 2006-12-22 2009-09-03 쉐링 코포레이션 Hcv 및 관련 바이러스 감염을 치료 또는 예방하기 위한 4,5-환 환상 인돌 유도체
CN101611025A (zh) 2006-12-22 2009-12-23 先灵公司 5,6-环化的吲哚衍生物及其使用方法
MX2009006878A (es) * 2006-12-22 2009-07-07 Schering Corp Derivados indolicos con anillo unido en las posiciones 4,5 para tratar o prevenir infecciones virales por virus de la hepatitis c e infecciones virales relacionadas.
AU2008219704A1 (en) * 2007-02-27 2008-09-04 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Inhibitors of serine proteases
EP2463285A1 (en) * 2007-02-27 2012-06-13 Vertex Pharmaceuticals Inc. Co-crystals and pharmaceutical compositions comprising the same
NZ581606A (en) * 2007-05-03 2012-06-29 Intermune Inc Novel macrocyclic inhibitors of hepatitis c virus replication
CN102872461A (zh) 2007-05-04 2013-01-16 弗特克斯药品有限公司 用于治疗hcv感染的组合治疗
AP2009005057A0 (en) * 2007-05-10 2009-12-31 Array Biopharma Inc Novel peptide inhibitors of hepatitis c virus replication
US8242140B2 (en) 2007-08-03 2012-08-14 Boehringer Ingelheim International Gmbh Viral polymerase inhibitors
US8404845B2 (en) 2007-08-29 2013-03-26 Merck Sharp & Dohme Corp. 2,3-substituted azaindole derivatives for treating viral infections
CA2697375A1 (en) * 2007-08-29 2009-03-12 Schering Corporation 2, 3-substituted indole derivatives for treating viral infections
EP2408761B1 (en) 2007-08-29 2014-01-01 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted indole derivatives and methods of use thereof
MX2010002407A (es) * 2007-08-30 2010-03-26 Vertex Pharma Cocristales y composiciones farmaceuticas que los comprenden.
GB0718575D0 (en) 2007-09-24 2007-10-31 Angeletti P Ist Richerche Bio Nucleoside derivatives as inhibitors of viral polymerases
US8419332B2 (en) * 2007-10-19 2013-04-16 Atlas Bolt & Screw Company Llc Non-dimpling fastener
US8383583B2 (en) 2007-10-26 2013-02-26 Enanta Pharmaceuticals, Inc. Macrocyclic, pyridazinone-containing hepatitis C serine protease inhibitors
WO2009064848A1 (en) * 2007-11-16 2009-05-22 Schering Corporation 3-heterocyclic substituted indole derivatives and methods of use thereof
EP2222672B1 (en) * 2007-11-16 2013-12-18 Merck Sharp & Dohme Corp. 3-aminosulfonyl substituted indole derivatives and methods of use thereof
NZ585370A (en) 2007-12-19 2012-09-28 Boehringer Ingelheim Int Viral polymerase inhibitors
CA2710144A1 (en) 2007-12-21 2009-07-02 Avila Therapeutics, Inc. Hcv protease inhibitors and uses thereof
US8293705B2 (en) 2007-12-21 2012-10-23 Avila Therapeutics, Inc. HCV protease inhibitors and uses thereof
NZ586231A (en) * 2007-12-21 2012-12-21 Avila Therapeutics Inc HCV protease inhibitors comprising a functionalised proline derivative
US8309685B2 (en) 2007-12-21 2012-11-13 Celgene Avilomics Research, Inc. HCV protease inhibitors and uses thereof
AR070413A1 (es) 2008-02-04 2010-04-07 Idenix Pharmaceuticals Inc Inhibidores macrociclicos de proteasa de serina
CA2705300A1 (fr) * 2008-02-15 2009-06-04 Xeda International Macrocyclic inhibitors of hepatitis c protease
MX2010010276A (es) 2008-03-20 2011-03-25 Enanta Pharm Inc Compuestos macrociclicos fluorinados como inhibidores del virus de hepatitis c.
EA201071034A1 (ru) * 2008-04-15 2011-06-30 Интермьюн, Инк. Новые макроциклические ингибиторы репликаций вируса гепатита с
CA2727620A1 (en) * 2008-06-13 2009-12-17 Schering Corporation Tricyclic indole derivatives and methods of use thereof
CA2734488A1 (en) 2008-08-20 2010-02-25 Southern Research Institute Azo-substituted pyridine and pyrimidine derivatives and their use in treating viral infections
TW201020245A (en) 2008-08-20 2010-06-01 Schering Corp Ethynyl-substituted pyridine and pyrimidine derivatives and their use in treating viral infections
AU2009282574B2 (en) 2008-08-20 2014-08-21 Merck Sharp & Dohme Corp. Ethenyl-substituted pyridine and pyrimidine derivatives and their use in treating viral infections
EP2326627A1 (en) 2008-08-20 2011-06-01 Schering Corporation Substituted pyridine and pyrimidine derivatives and their use in treating viral infections
AU2010203656A1 (en) 2009-01-07 2011-07-21 Scynexis, Inc. Cyclosporine derivative for use in the treatment of HCV and HIV infection
US8102720B2 (en) * 2009-02-02 2012-01-24 Qualcomm Incorporated System and method of pulse generation
AR075584A1 (es) * 2009-02-27 2011-04-20 Intermune Inc COMPOSICIONES TERAPEUTICAS QUE COMPRENDEN beta-D-2'-DESOXI-2'-FLUORO-2'-C-METILCITIDINA Y UN DERIVADO DE ACIDO ISOINDOL CARBOXILICO Y SUS USOS. COMPUESTO.
US8193372B2 (en) 2009-03-04 2012-06-05 Idenix Pharmaceuticals, Inc. Phosphothiophene and phosphothiazole HCV polymerase inhibitors
CA2758072A1 (en) 2009-04-08 2010-10-14 Idenix Pharmaceuticals, Inc. Macrocyclic serine protease inhibitors
WO2010138791A1 (en) 2009-05-29 2010-12-02 Schering Corporation Antiviral compounds composed of three linked aryl moieties to treat diseases such as hepatitis c
WO2011017389A1 (en) 2009-08-05 2011-02-10 Idenix Pharmaceuticals, Inc. Macrocyclic serine protease inhibitors useful against viral infections, particularly hcv
CN102470158A (zh) 2009-08-27 2012-05-23 默沙东公司 制备丙型肝炎病毒的蛋白酶抑制剂的工艺方法
WO2011038293A1 (en) * 2009-09-28 2011-03-31 Intermune, Inc. Cyclic peptide inhibitors of hepatitis c virus replication
WO2011063076A1 (en) 2009-11-19 2011-05-26 Itherx Pharmaceuticals, Inc. Methods of treating hepatitis c virus with oxoacetamide compounds
US20120276047A1 (en) 2009-11-25 2012-11-01 Rosenblum Stuart B Fused tricyclic compounds and derivatives thereof useful for the treatment of viral diseases
CA2784748A1 (en) 2009-12-18 2011-06-23 Idenix Pharmaceuticals, Inc. 5,5-fused arylene or heteroarylene hepatitis c virus inhibitors
EP2516430B1 (en) 2009-12-22 2014-11-05 Merck Sharp & Dohme Corp. Fused tricyclic compounds and methods of use thereof for the treatment of viral diseases
US9433621B2 (en) 2010-02-18 2016-09-06 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted pyridine and pyrimidine derivatives and their use in treating viral infections
AU2011224698A1 (en) 2010-03-09 2012-11-01 Merck Sharp & Dohme Corp. Fused Tricyclic Silyl Compounds and methods of use thereof for the treatment of viral diseases
CN103025736B (zh) 2010-06-07 2016-07-06 Abbvie公司 大环的丙型肝炎丝氨酸蛋白酶抑制剂
CA2805440A1 (en) 2010-07-26 2012-02-09 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted biphenylene compounds and methods of use thereof for the treatment of viral diseases
EP2621279B1 (en) 2010-09-29 2018-04-04 Merck Sharp & Dohme Corp. Fused tetracycle derivatives and methods of use thereof for the treatment of viral diseases
TW201309690A (zh) 2011-02-10 2013-03-01 Idenix Pharmaceuticals Inc 巨環絲胺酸蛋白酶抑制劑,其醫藥組合物及其於治療hcv感染之用途
WO2012107589A1 (en) 2011-02-11 2012-08-16 INSERM (Institut National de la Santé et de la Recherche Médicale) Methods and pharmaceutical compositions for the treatment and prevention of hcv infections
EP2489669A1 (en) * 2011-02-18 2012-08-22 Helmholtz-Zentrum für Infektionsforschung GmbH Haprolid and derivatives thereof as inhibitors of HCV
US20120252721A1 (en) 2011-03-31 2012-10-04 Idenix Pharmaceuticals, Inc. Methods for treating drug-resistant hepatitis c virus infection with a 5,5-fused arylene or heteroarylene hepatitis c virus inhibitor
US9156872B2 (en) 2011-04-13 2015-10-13 Merck Sharp & Dohme Corp. 2′-azido substituted nucleoside derivatives and methods of use thereof for the treatment of viral diseases
SG194485A1 (en) 2011-04-13 2013-12-30 Merck Sharp & Dohme 2'-substituted nucleoside derivatives and methods of use thereof for the treatment of viral diseases
WO2013033899A1 (en) 2011-09-08 2013-03-14 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted benzofuran compounds and methods of use thereof for the treatment of viral diseases
WO2013033900A1 (en) 2011-09-08 2013-03-14 Merck Sharp & Dohme Corp. Tetracyclic heterocycle compounds and methods of use thereof for the treatment of viral diseases
WO2013033901A1 (en) 2011-09-08 2013-03-14 Merck Sharp & Dohme Corp. Heterocyclic-substituted benzofuran derivatives and methods of use thereof for the treatment of viral diseases
EP2755981A4 (en) 2011-09-14 2015-03-25 Merck Sharp & Dohme HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING SILYL AND METHODS OF USING THE SAME FOR TREATING VIRAL DISEASES
WO2015042375A1 (en) 2013-09-20 2015-03-26 Idenix Pharmaceuticals, Inc. Hepatitis c virus inhibitors
WO2015065817A1 (en) 2013-10-30 2015-05-07 Merck Sharp & Dohme Corp. Pseudopolymorphs of an hcv ns5a inhibitor and uses thereof
US20170066779A1 (en) 2014-03-05 2017-03-09 Idenix Pharmaceuticals Llc Solid forms of a flaviviridae virus inhibitor compound and salts thereof
WO2015134561A1 (en) 2014-03-05 2015-09-11 Idenix Pharmaceuticals, Inc. Pharmaceutical compositions comprising a 5,5-fused heteroarylene flaviviridae inhibitor and their use for treating or preventing flaviviridae infection
US11834515B2 (en) * 2017-10-11 2023-12-05 Cornell University Macrocyclic compounds as proteasome inhibitors

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999064442A1 (en) * 1998-06-10 1999-12-16 Istituto Di Ricerche Di Biologia Molecolare P Angeletti S.P.A. Peptide inhibitors of hepatitis c virus ns3 protease

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5377083A (en) * 1976-12-16 1978-07-08 Asahi Chem Ind Co Ltd Penicillins and their derivatives
US4260601A (en) * 1979-10-23 1981-04-07 Nyegaard & Co. A/S Chemical compounds
ZA838780B (en) * 1982-11-26 1985-01-30 Nyegaard & Co As Peptide compounds
US4956344A (en) * 1987-09-17 1990-09-11 Hafslund Nycomed A/S Method for treatment of lesions in the large intestinal epithelium with a tripeptide
DE3886363T3 (de) 1987-11-18 2004-09-09 Chiron Corp. (N.D.Ges.D. Staates Delaware), Emeryville NANBV-Diagnostika
EP0381216B1 (en) 1989-02-01 1995-12-27 Asahi Glass Company Ltd. Hydrochlorofluorocarbon azeotropic or azeotropic-like mixture
EP0527788B1 (en) 1990-04-04 2004-06-30 Chiron Corporation Hepatitis c virus protease
JPH07228594A (ja) * 1994-02-18 1995-08-29 Suntory Ltd エンドセリン受容体拮抗ペプチド
IL109943A (en) * 1994-06-08 2006-08-01 Develogen Israel Ltd Conformationally constrained backbone cyclized peptide analogs
WO1998007734A1 (en) 1996-08-21 1998-02-26 Hybridon, Inc. Oligonucleotide prodrugs
CA2268391A1 (en) 1996-10-18 1998-04-30 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Inhibitors of serine proteases, particularly hepatitis c virus ns3 protease
GB9623908D0 (en) 1996-11-18 1997-01-08 Hoffmann La Roche Amino acid derivatives
ES2234144T3 (es) * 1997-08-11 2005-06-16 Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd. Analogos de peptidos inhibidores de la hepatitis c.
EA200001071A1 (ru) * 1998-04-15 2001-08-27 Авентис Фармасьютикалз Продактс Инк. Способ получения полимер-связанных циклических пептидов
US6323180B1 (en) 1998-08-10 2001-11-27 Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd Hepatitis C inhibitor tri-peptides
AR022061A1 (es) * 1998-08-10 2002-09-04 Boehringer Ingelheim Ca Ltd Peptidos inhibidores de la hepatitis c, una composicion farmaceutica que los contiene, el uso de los mismos para preparar una composicion farmaceutica, el uso de un producto intermedio para la preparacion de estos peptidos y un procedimiento para la preparacion de un peptido analogo de los mismos.
US6407066B1 (en) * 1999-01-26 2002-06-18 Elan Pharmaceuticals, Inc. Pyroglutamic acid derivatives and related compounds which inhibit leukocyte adhesion mediated by VLA-4

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999064442A1 (en) * 1998-06-10 1999-12-16 Istituto Di Ricerche Di Biologia Molecolare P Angeletti S.P.A. Peptide inhibitors of hepatitis c virus ns3 protease

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN5002028668, MARCHETTI A, SYNLETT, 199906, N S01, P1000−1002, DE, THIEME VERLAG *

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008542383A (ja) * 2005-06-02 2008-11-27 シェーリング コーポレイション 医薬処方物およびそれを用いる治療方法
US11891457B2 (en) 2011-12-28 2024-02-06 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Peptide-compound cyclization method
JP5860197B1 (ja) * 2013-01-09 2016-02-16 ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド ウイルス感染症を処置するための治療用化合物
US10815489B2 (en) 2015-03-13 2020-10-27 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Modified aminoacyl-tRNA synthetase and use thereof
US11542299B2 (en) 2017-06-09 2023-01-03 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Method for synthesizing peptide containing N-substituted amino acid
US11787836B2 (en) 2017-06-09 2023-10-17 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Method for synthesizing peptide containing N-substituted amino acid
US11492369B2 (en) 2017-12-15 2022-11-08 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Method for producing peptide, and method for processing bases
US11732002B2 (en) 2018-11-30 2023-08-22 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha Deprotection method and resin removal method in solid-phase reaction for peptide compound or amide compound, and method for producing peptide compound

Also Published As

Publication number Publication date
WO2001081325A3 (en) 2002-08-01
AU2001253621A1 (en) 2001-11-07
NO20025030L (no) 2002-12-18
SK14952002A3 (sk) 2003-03-04
RU2002131163A (ru) 2004-06-27
CA2406532A1 (en) 2001-11-01
NO20025030D0 (no) 2002-10-18
US20020016294A1 (en) 2002-02-07
US6914122B2 (en) 2005-07-05
HK1048479A1 (zh) 2003-04-04
PL358591A1 (en) 2004-08-09
JP4748912B2 (ja) 2011-08-17
WO2001081325A2 (en) 2001-11-01
PE20011288A1 (es) 2001-12-12
ZA200208014B (en) 2004-02-12
AR030558A1 (es) 2003-08-27
CN1935833A (zh) 2007-03-28
NZ521456A (en) 2004-07-30
MXPA02010375A (es) 2003-04-25
EP1274724A2 (en) 2003-01-15
BR0110104A (pt) 2003-01-07
CN101580536A (zh) 2009-11-18
KR20020097220A (ko) 2002-12-31
IL151935A0 (en) 2003-04-10
HUP0302957A2 (hu) 2003-12-29
CN1432022A (zh) 2003-07-23
CZ20023473A3 (cs) 2003-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4748912B2 (ja) アルキルおよびアリールアラニンp2部分を含むc型肝炎ウイルスに対する大員環ns3−セリンプロテアーゼ阻害剤
JP4452441B2 (ja) C型肝炎ウイルスのns3−セリンプロテアーゼ阻害剤としての新規ペプチド
US6846802B2 (en) Macrocyclic NS3-serine protease inhibitors of hepatitis C virus comprising N-cyclic P2 moieties
EP1301486B1 (en) Imidazolidinones as ns3-serine protease inhibitors of hepatitis c virus
KR100904788B1 (ko) C형 간염 바이러스의 ns3-세린 프로테아제억제제로서의 신규한 펩티드
US20030036501A1 (en) Novel peptides as NS3-serine protease inhibitors of hepatitis C virus
KR20060118532A (ko) C형 간염 바이러스 ns3/ns4a 세린 프로테아제의억제제
KR20040086272A (ko) C형 간염 바이러스의 ns3-세린 프로테아제억제제로서의 신규한 펩티드
AU2001280637B2 (en) Novel peptides as NS3-serine protease inhibitors of hepatitis C virus
AU2001280637A1 (en) Novel peptides as NS3-serine protease inhibitors of hepatitis C virus

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110119

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110126

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110218

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110322

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110419

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees