JP2003530955A

JP2003530955A - 塞栓防止システム

Info

Publication number: JP2003530955A
Application number: JP2001577879A
Authority: JP
Inventors: ギルソン，ポール; テイラー，チャールズ; グリフィン，パトリック; ギルヴァリー，マイケル; ヴェイル，デヴィッド; ブラディ，イーモン
Original assignee: サルヴィアック・リミテッド
Priority date: 2000-04-20
Filing date: 2001-04-20
Publication date: 2003-10-21
Also published as: US20030187474A1; US20070129754A1; US20060074446A1; US20070208372A1; CA2406919A1; WO2001080777A3; US20110307002A1; GB0223027D0; ATE455513T1; EP2241285B1; US20050228437A1; DE20180086U1; EP1274371B1; WO2001080776A1; GB2402338A; US7842066B2; ATE476154T1; US7846176B2; US8052716B2; US20080033481A1

Abstract

(57)【要約】折畳み可能な塞栓防止フィルタ１をカテーテル２内に装填するためのアセンブリは、折畳まれた塞栓防止フィルタ１を受け取るためにカテーテル２の遠位端部に受入れ空間を画定するカテーテル２と、塞栓防止フィルタ１を受入れ空間内に配送するための別個の取外し可能な押出し器具８とを備える。押出し器具８は、フィルタ１と係合するための基部側止め７２を有する細長いステム７１を備える。塞栓防止フィルタ１を折り畳む別個の装填器具７が設けられている。装填器具７は入口端部及び出口端部を画定し、この出口端部は受入れ空間と協働整合するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】

本発明は、血流を維持しつつ介入処置の際に開放される塞栓物質を安全に捕捉
しかつ保持するための経血管塞栓防止システムに関する。

【０００２】

【背景技術】

国際公開公報ＷＯ−Ａ−９９／２３９７６には、この種類の様々な塞栓防止シ
ステムが記載されている。国際公開公報ＷＯ−Ａ−９９／５１１６７及びＷＯ−
Ａ−９９／５１１６６には、脈管系の所望の部位に塞栓防止フィルタを配送する
ための配送カテーテルが記載されている。様々な塞栓フィルタが、国際公開公報
ＷＯ−Ａ−００／６７６６８、ＷＯ−Ａ−００／６７６６９、ＷＯ−Ａ−００／
６７６７０及びＷＯ−Ａ−００／６７６７１に記載されている。このような塞栓
防止システムについて使用するための回収カテーテルが、国際公開公報ＷＯ−Ａ
−０１／１２０８２に記載されている。

【０００３】臨床医が使用するための準備をし、配置しかつ回収するのに容易でかつ便利な
改良された塞栓防止システムを提供する経済的及び臨床的必要性がある。更に、
広範な臨床的処置を実行することが容易になるこのようなシステムを提供する必
要がある。

【０００４】

【発明の開示】

本発明によれば、遠位端部及び基端部を有する、脈管構造の中を進ませるため
のガイドワイヤと、遠位端部及び基端部を有して折畳み形状及び拡大配置形状をとるフィルタ本体
を有し、前記フィルタが前記折畳み形状及び前記拡大配置形状にあるとき、前記
ガイドワイヤに関する前記フィルタの移動を可能にするべく前記ガイドワイヤを
摺動可能に受け入れるためのガイドワイヤ通路を有する塞栓防止フィルタと、前記塞栓防止フィルタを配送するために前記ガイドワイヤ上を進行可能で、基
端部及び遠位端部を有し、該遠位端部から前記フィルタが前記拡大配置形状に配
置される配送カテーテルと、遠位端部及び基端部を有し、前記フィルタを回収するために前記ガイドワイヤ
上を進行可能な回収カテーテルと、折畳み形状で前記回収カテーテル内に前記フィルタを回収するために前記塞栓
防止フィルタを前記ガイドワイヤと係合させるための係合要素とを備える塞栓防
止システムが提供される。

【０００５】本発明のある実施例では、前記ガイドワイヤ通路が、前記フィルタ本体内に捕
捉された塞栓物質から分離された状態に置かれる。

【０００６】好適な実施例では、前記管状ガイドワイヤ通路が管状スリーブによって画定さ
れる。理想的には、前記管状スリーブが前記フィルタの前記基端部から前記遠位
端部まで延長している。望ましくは、前記ガイドワイヤ通路が環状のガイドワイ
ヤ通路である。

【０００７】別の実施例では、前記係合要素が、前記ガイドワイヤ上のガイドワイヤ係合要
素と前記フィルタ上のフィルタ係合要素とを有し、前記係合要素が協働して、前
記フィルタを選択的に係合しかつ前記ガイドワイヤに関して前記フィルタを位置
決めする。好ましくは、前記ガイドワイヤの前記係合要素が、前記ガイドワイヤ
上のガイドワイヤ接合部を有する。

【０００８】前記ガイドワイヤ突合わせ部は、前記ガイドワイヤの遠位端部に配置すること
ができる。

【０００９】前記ガイドワイヤ突合わせ部は、前記ガイドワイヤの遠位端部に近い位置に配
置にすることができる。

【００１０】特定の好ましい実施例では、前記フィルタの前記係合要素が、前記フィルタ上
のフィルタ接合部を有する。

【００１１】前記フィルタ突合わせ部は、前記フィルタ上の遠位側突合わせ部とすることが
できる。

【００１２】前記フィルタ突合わせ部は、前記フィルタ上の基端側突合わせ部とすることが
できる。

【００１３】最も好ましくは、前記管状ガイドワイヤ通路がスリーブにより画定され、かつ
前記フィルタ突き合わせ部が前記スリーブにより提供される。

【００１４】本発明の別の実施例では、前記係合要素が解除可能なロック要素からなる。好
ましくは、前記解除可能なロック要素がテーパロックからなる。理想的には、前
記ガイドワイヤ係合要素が、前記ガイドワイヤ上のロックリングからなり、かつ
前記フィルタ係合要素が前記フィルタのテーパ面からなり、前記ロックリングが
、前記フィルタを前記ガイドワイヤに固定するべく前記フィルタの前記テーパ面
に係合可能なテーパ面を有する。より好ましくは、前記ロックリングが割りリン
グである。

【００１５】別の実施例では、前記塞栓防止システムが、前記ガイドワイヤ上を進行可能な
管を有し、前記ロックリングが、前記フィルタの回収のために前記管の遠位端部
と前記フィルタとの間に配置されている。

【００１６】望ましくは、前記解除可能なロック手段が、前記フィルタを前記回収カテーテ
ル内に回収するために前記フィルタと係合可能なテザーを有する。

【００１７】好適な実施例では、前記塞栓防止システムが、折畳まれた前記フィルタを前記
配送カテーテルの前記遠位端部に関して移動させるための配置手段を有する。好
ましくは、前記配置手段が、前記フィルタの前記基端部に係合させるために前記
ガイドワイヤ上を進行可能な管を有し、前記管が、前記フィルタを前記配送カテ
ーテルの前記遠位端部から配置するために前記配送カテーテルに関して長手方向
に移動可能である。

【００１８】別の実施例では、前記塞栓防止システムが、前記フィルタを前記配送カテーテ
ル内に装填するための装填手段を有する。理想的には、前記装填手段が、前記配
送カテーテルの前記遠位端部に配置された狭小部分と、前記拡大形状の前記フィ
ルタの基端側部分を受けるための拡大部分とを有するファンネルからなり、前記
フィルタが前記配送カテーテル内に装填するために前記ファンネルの中を移動す
るにつれて徐々に折畳まれる。

【００１９】更に別の実施例では、前記塞栓防止システムが、前記回収カテーテル内に前記
フィルタを係合させるための係合手段を有する。好ましくは、前記係合手段が、
前記フィルタ本体と前記回収カテーテルの前記遠位端部の内面との間の摩擦係合
からなる。より好ましくは、前記係合手段が、前記回収カテーテルの前記遠位端
部付近の内面の突起からなる。

【００２０】別の好ましい実施例では、前記配送カテーテルが、前記配送カテーテルの前記
遠位端部からよりも前記配送カテーテルの前記基端部から相対的に長い距離離隔
された第１の遠位側位置においてその第１側壁に配置された細長いスロットを有
し、かつ前記内側配置カテーテルが、交換ワイヤまたは延長ワイヤを用いること
なくガイドワイヤ上の前記カテーテル及びフィルタアセンブリの迅速な交換を容
易にしつつ、前記ガイドワイヤに関する前記フィルタの共同した移動及び前記フ
ィルタを選択的に配置するために関連するカテーテルの配送及び配置を可能にす
るように、前記細長いスロットのための前記第１の遠位位置に実質的に対応する
第２の遠位位置においてその第２側壁に配置された孔を有する。

【００２１】前記塞栓防止フィルタが折畳み可能なフィルタ本体を有し、前記フィルタ本体
の前記基端側入口端部が、血液及び塞栓物質が前記フィルタ本体に入ることを可
能にする大きさの１つまたは複数の入口開口を有し、前記フィルタ本体の遠位側
出口端部が、血液の通過を可能にするが望ましくない塞栓物質を前記フィルタ本
体内に保持する大きさの複数の出口開口を有するようにすることができる。理想
的には、前記フィルタが、基端部及び遠位端部を有する折畳み可能なフィルタ支
持フレームを有し、前記フィルタ支持フレームが、前記脈管系の中を配送する際
に移動するための折畳み位置と拡大位置で前記フィルタ本体を支持する拡大外向
き突出位置との間で移動可能で、それにより前記フィルタ本体を配置時に前記脈
管構造に並置させるようになっている。より好ましくは、前記塞栓防止システム
が、前記フィルタ本体の遠位端部に設けられた卵形ガイドを備える。

【００２２】望ましくは、前記塞栓防止システムが、前記フィルタ本体及び前記フィルタ支
持フレームが取付けられる細長い内側スリーブを有し、前記内側スリーブが基端
部及び遠位端部を有し、前記卵形ガイドが前記スリーブの遠位側端部の遠位側に
延長している。

【００２３】好ましくは、前記フィルタ支持フレームの前記基端部及び前記フィルタ本体の
前記入口端部が、前記スリーブの前記基端部に取付けられている。

【００２４】前記卵形ガイドは、前記フィルタ本体と一体にすることができる。理想的には
、前記卵形ガイドは遠位側に内向きに先細である。

【００２５】別の側面によれば、本発明によって、介入処置の際に血管から塞栓物質を捕集
しかつ除去するための方法であって、脈管構造の中にガイドワイヤを進ませる過程と、所望の治療位置を前記ガイドワイヤで横切る過程と、前記フィルタの配送及び引出しを可能にする折畳み形状を有する折畳み可能な
塞栓防止フィルタを前記ガイドワイヤ上に導入する過程と、前記フィルタを前記処置位置の遠位側に配置する過程と、前記介入処置を実行し、前記処置過程で発生する塞栓物質を配置された前記フ
ィルタで捕捉する過程と、前記回収カテーテルを前記ガイドワイヤの上に進ませる過程と、前記回収カテーテル内に前記フィルタをそれと共に捕捉された前記塞栓材料を
折畳む過程と、前記ガイドワイヤを前記脈管構造内に残して、前記回収カテーテル及び折畳ま
れた前記フィルタを前記脈管構造から引出す過程とからなる方法が提供される。

【００２６】本発明のある実施例では、前記方法が、前記回収カテーテルを引出した後に前
記ガイドワイヤの上にカテーテルを設ける過程を有する。

【００２７】別の実施例では、前記方法が、前記回収カテーテル及び折畳まれた前記フィル
タを前記脈管構造から引出した後に前記ガイドワイヤを移動させて前記脈管構造
内に前記ガイドワイヤを再配置する過程を有する。

【００２８】前記カテーテルは、診断用媒質の搬送のためのカテーテルとすることができる
。

【００２９】前記カテーテルは、溶解剤の搬送のためのカテーテルとすることができる。

【００３０】好ましくは、前記フィルタが、該フィルタを拡大配置形状にあるとき、前記ガ
イドワイヤ上に摺動可能に配置される。

【００３１】ある好適な実施例では、前記フィルタが、該フィルタが前記拡大配置形状にあ
るとき、前記ガイドワイヤ上に回転可能に配置される。

【００３２】更に別の実施例では、前記方法は、折畳み形状の前記フィルタを配送カテーテ
ル内に装填する過程と、前記ガイドワイヤ上を前記配送カテーテル及びフィルタを進ませて前記フィル
タを所望の位置に配送する過程と、前記配送カテーテルから前記フィルタを前記所望の位置に配置する過程とを含
む。

【００３３】好ましくは、前記方法は、前記フィルタを前記配送カテーテル内に装填するた
めに前記フィルタを拡大形状から折畳む過程と、前記フィルタが前記配送カテーテルから開放される際に配置形状に拡大される
過程とを含む。

【００３４】前記治療位置は、狭窄の領域とすることができる。

【００３５】ある実施例では、前記介入処置が、前記フィルタを配置する際の前記狭窄のバ
ルーン拡張を含む。

【００３６】別の実施例では、前記介入処置が、前記フィルタを配置する際の前記処置位置
のステント術を含む。

【００３７】本発明の別の側面によれば、塞栓保護フィルタを経血管配送及び配置するため
の医療用カテーテルであって、遠位端部を画定する外側カテーテル管と、遠位端部を画定する内側カテーテル管とを備え、前記外側カテーテル管が、前記外側カテーテル管の前記遠位端が前記内側カテ
ーテル管の前記遠位端の遠位側に延長して前記外側カテーテル管内に前記塞栓防
止フィルタの受入れ空間を画定する配送形状と、前記塞栓防止フィルタを配置す
るために前記内側カテーテル管の前記遠位端部が前記外側カテーテル管の外側カ
テーテル管の遠位端部の遠位側に延長する配置形状との間で前記内側カテーテル
管に関して少なくとも部分的に移動可能であり、前記内側カテーテル管によって圧縮抵抗が与えられかつ前記外側カテーテル管
によって伸張抵抗が与えられる医療用カテーテルが提供される。

【００３８】ある実施例では、前記内側カテーテル管が少なくとも部分的により柔軟な部分
内に収容された比較的堅いコア部分を有する。

【００３９】別の実施例では、前記外側カテーテル管が少なくとも部分的により柔軟な部分
内に収容された比較的堅いコア部分を有する。

【００４０】好ましくは、前記コア部分が、前記外側カテーテル管の伸張及び／または前記
内側カテーテル管の圧縮を防止するように配向されている。

【００４１】前記コアは網状体から構成することができる。

【００４２】ある実施例では、前記コア部分が、堅い材料からなる長手方向に配向された複
数のストリップからなる。別の実施例では、前記コア部分が、堅い材料からなる
周方向に配向された複数のストリップからなる。

【００４３】前記コアは金属材料で形成することができる。前記金属は、好ましくはステン
レス鋼である。

【００４４】前記可撓体は、プラスチック材料で形成することができる。前記プラスチック
は、好ましくはポリアミドである。

【００４５】更に別の側面によれば、本発明により、患者の脈管系の中を配送するための折
畳み可能なフィルタ要素を備え、前記フィルタ要素が、折畳み可能なフィルタ本体と前記フィルタ本体に接する
折畳み可能フィルタ支持フレームとを有し、前記フィルタ本体が入口端部及び出口端部を有し、前記フィルタ本体の前記入
口端部が、血液及び塞栓材料が前記フィルタ本体に入ることができる大きさの１
つまたは複数の入口開口を有し、前記フィルタ本体の前記外側端部が、血液の通
過を可能にするが好ましくない塞栓物質を前記フィルタ本体内に保持する大きさ
の複数の外側開口を有し、前記フィルタ支持フレームが、前記脈管系の中を移動するための折畳み位置と
前記フィルタ本体を拡大位置で支持する拡大外向き突出位置との間で移動可能で
あり、前記フレームが、前記拡大位置にある前記フィルタ本体を管壁と並列させる中
間部分と、前記中間部分の半径方向内向きに延長する基端部分とを有し、前記フレームの前記基端部分の少なくとも一部分が、前記拡大位置において前
記入口開口における塞栓物質の流れを調節するべく遠位側に離隔されている塞栓
防止器具が提供される。

【００４６】本発明のある実施例では、前記フィルタ本体が、隣接する入口開口管の１つま
たは複数の連結ウェブを有し、かつ前記フレームの前記基端部分の一部分が、前
記ウェブと整合して半径方向内向きに延長している。

【００４７】好ましくは、前記フレームの基端部分が、１つまたは複数のフレーム要素を有
し、少なくとも１つのフレーム要素によって前記基端部分の一部分が遠位側に離
隔される。理想的には、少なくとも１つのフレーム要素によって前記基端部分の
一部分が隣接する入口開口管の連結ウェブと整合して半径方向内向きに延長して
いる。より好ましくは、フレーム要素の数が４つであり、２つのフレーム要素が
２つの入口開口管の２つのウェブに整合して半径方向内向きに延長し、かつ２つ
のフレーム要素が前記入口開口の遠位側に離隔されている。

【００４８】望ましくは、前記肘フレームが金めっきされかつ電解研磨される。

【００４９】本発明によれば、また、折畳み可能な塞栓防止フィルタをカテーテル内に装填
するためのアセンブリであって、折畳まれた塞栓防止フィルタを受け取るために、その遠位端部に受入れ空間を
画定するカテーテルと、医療器具を前記受入れ空間内に配送するための別個の取外し可能な押込み器具
とを備えるアセンブリが提供される。

【００５０】ある実施例では、前記アセンブリが、前記塞栓防止フィルタを折り畳む別個の
装填器具を有し、前記装填器具が入口端部及び出口端部を画定し、前記出口端部
が、前記受入れ空間と協働整合するように構成されている。

【００５１】前記押込み器具は、前記塞栓防止フィルタと係合するための基部側止めから構
成することができる。好ましくは、前記押込み器具がステムからなり、前記ステ
ムが前記塞栓防止フィルタを係合させるための遠位側止めを有する。理想的には
、前記押込み器具がハンドルを有する。

【００５２】別の実施例では、前記装填器具が、前記塞栓防止フィルタを放射方向に圧縮す
るための手段を有する。

【００５３】好ましくは、前記装填器具がファンネルを有し、前記入口端部が前記出口端部
より大きな断面積を画定している。理想的には、前記装填器具が、切頭円錐形の
塞栓防止フィルタ受入れ部分から形成された漏斗形状の孔を有する主支持部を有
し、その末端が、装填前に前記受入れ空間と整合させるために前記主支持部から
突出する装填管によって形成された円筒形部分である。

【００５４】好ましくは、前記ファンネルのテーパ角度が１５度乃至６５度の間である。よ
り好ましくは、前記ファンネルのテーパ角度が１５度乃至６５度の間である。

【００５５】本発明の好適な実施例では、前記装填器具が前記受入れ空間内に延長している
。

【００５６】本発明の別の好適な実施例では、前記装填器具が前記受入れ空間の外側の周囲
に延長している。

【００５７】更に別の実施例では、前記アセンブリがトレーを有し、前記トレーが、前記塞
栓防止フィルタを前記カテーテル内に配送する前に解除位置で前記押込み器具を
解放可能に支持するための第１保持手段を有する。好ましくは、前記アセンブリ
が、装填前に前記カテーテルと協働整合させて前記装填器具を解除可能に支持す
るための第２保持手段を備える。

【００５８】前記保持手段は、前記装填器具及び／または前記カテーテル及び／または前記
押込み器具を受けるためのチャネルと、前記装填器具及び／または前記カテーテ
ル及び／または前記押込み器具をスナップ保持するために内側に突出する前記チ
ャネルの壁部上の少なくとも１つの突起とを備えることができる。

【００５９】理想的には、前記トレーが、該トレー内の凹みによって形成される液体保持槽
を有し、前記液体保持槽が前記受入れ空間内に前記塞栓保護フィルタを隠れた状
態で装填するために前記カテーテル及び前記塞栓保護器具の前記受入れ空間を完
全に隠れた状態で収容するのに十分な深さを有する。

【００６０】好ましくは、前記トレーが前記液体保持槽に連通するカテーテル保持チャネル
を有し、前記チャネルが前記カテーテルを前記トレー上の装填位置で支持する通
路を前記トレーの周囲に画定する。

【００６１】別の実施例では、前記チャネル内に前記カテーテルを固定するための手段が、
前記チャネルに沿って離隔された多数のリテーナを有し、各リテーナが、前記チ
ャネルの口に隣接する前記チャネルの両側壁から内向きに突出する２つまたはそ
れ以上の関連する突起を有し、前記突起が、前記カテーテルが前記チャネル内に
前記突起の背後にスナップ係合するために弾性変形可能である。

【００６２】前記液体保持槽に連通する前記チャネルの端部ランプ（斜面）を設けて、前記
カテーテルの前記受入れ空間を前記液体保持槽の底部に配向させることができる
。

【００６３】理想的には、前記液体保持槽内に、前記カテーテルの前記受入れ空間を前記液
体保持槽の前記底部より上方に支持するための手段が設けられている。

【００６４】好ましくは、前記支持手段が前記チャネル付近の段差部である。

【００６５】前記第１保持手段は、前記液体保持槽内に設けることができる。

【００６６】望ましくは、前記アセンブリが洗浄手段を有する。より好ましくは、前記洗浄
手段がシリンジからなる。

【００６７】本発明の別の側面では、塞栓防止フィルタをカテーテル内に装填する方法であ
って、折畳み可能な塞栓防止フィルタを提供する過程と、前記折畳み可能な塞栓防止フィルタを受け取るために、その遠位端部に受入れ
空間を画定する塞栓防止カテーテルを提供する過程と、前記塞栓防止フィルタを前記受入れ空間内に配送するための押込み器具を提供
する過程と、前記押込み器具を用いて前記塞栓防止フィルタを前記受入れ空間内に配送する
過程と、前記受入れ空間から前記押込み器具を取り外す過程とからなる方法が提供され
る。

【００６８】ある実施例では、前記方法が、入口端部及び出口端部を画定する装填器具を設
けて前記塞栓防止フィルタを折り畳む過程と、前記受入れ空間と共同して前記装填器具の前記出口を整合させる過程と、前記装填器具の前記入口を通して前記受入れ空間内に前記塞栓防止フィルタを
配送する過程とを備える。

【００６９】好適な実施例では、前記カテーテルが内部基端側止めを有し、前記方法が、前
記押込み器具を用いて前記受入れ空間の基端側に前記折畳まれた塞栓防止フィル
タを移動させて前記内部基端側止めを係合させ、かつ前記押込み器具を取り外す
前に前記装填器具から装填された前記カテーテルを分離させる過程を有する。

【００７０】前記カテーテルは、前記装填器具を通して前記塞栓防止フィルタを前記受入れ
空間内に配送する前に前記装填器具に関して拘束することができ、かつ前記方法
が、装填された前記カテーテルの前記装填器具からの分離を容易にするべく前記
拘束を解く過程を有することができる。

【００７１】別の実施例では、前記押込み器具が、前記塞栓防止フィルタの中を通すための
ワイヤを有し、前記ワイヤによって前記塞栓防止フィルタを係合するための遠位
側止めが画定される。

【００７２】前記装填器具は前記出口端部に細長い首部を有することができ、前記方法が、
前記塞栓防止フィルタを前記受入れ空間内に配送する前に前記首部を前記受入れ
空間内に少なくとも部分的に位置決めする過程を有する。

【００７３】好適な実施例では、前記塞栓防止フィルタを前記受入れ空間内に配送する前に
前記塞栓防止フィルタを洗い流す過程を有する。

【００７４】理想的には、前記方法が、前記塞栓防止フィルタを前記受入れ空間内に配送す
る前に前記カテーテルを洗浄する過程を有する。

【００７５】好適な実施例では、前記カテーテルが外側カテーテル管及び内側カテーテル管
を有し、前記内側カテーテル管によって前記内部基端側止めが画定される。

【００７６】望ましくは、前記内側カテーテル管及び前記外側カテーテル管双方が、前記装
填器具を通して前記塞栓防止フィルタを配送する前に洗浄される。

【００７７】別の側面では、本発明により、前記塞栓防止フィルタをカテーテル内に装填す
る方法であって、折畳み可能な塞栓防止フィルタを提供する過程と、折畳まれた前記塞栓防止フィルタを受け取るために、その遠位側端部に受入れ
空間を画定し、少なくとも１つの内部基端側止めを有するカテーテルを提供する
過程と、入口端部及び出口端部を画定する装填器具を提供して前記塞栓防止フィルタを
折り畳む過程と、前記装填器具の前記出口端部を前記受入れ空間に整合させる過程と、前記装填器具を通して前記受入れ空間内に前記塞栓防止フィルタを配送する過
程と、折畳まれた前記塞栓防止フィルタをその基端側端部に向けて前記受入れ空間内
を移動させて、前記少なくとも１つの内部基端側止めを係合させかつ装填された
前記カテーテルを前記装填器具から分離させる過程とからなることを特徴とする
方法前記塞栓防止フィルタをカテーテル内に装填する方法であって、折畳み可能な塞栓防止フィルタを提供する過程と、折畳まれた前記塞栓防止フィルタを受け取るために、その遠位側端部に受入れ
空間を画定し、少なくとも１つの内部基端側止めを有するカテーテルを提供する
過程と、入口端部及び出口端部を画定する装填器具を提供して前記塞栓防止フィルタを
折り畳む過程と、前記装填器具の前記出口端部を前記受入れ空間に整合させる過程と、前記装填器具を通して前記受入れ空間内に前記塞栓防止フィルタを配送する過
程と、折畳まれた前記塞栓防止フィルタをその基端側端部に向けて前記受入れ空間内
を移動させて、前記少なくとも１つの内部基端側止めを係合させかつ装填された
前記カテーテルを前記装填器具から分離させる過程とからなる方法が提供される
。

【００７８】ある実施例では、前記方法は、前記装填器具を通して前記受入れ空間内に前記
塞栓防止フィルタを配送するため、及び折畳まれた前記塞栓防止フィルタを前記
内部基端側止めと係合させるために押込み器具を提供する過程と、装填された前記カテーテルを前記装填器具から分離させた後に前記押込み器具
を取り外す過程とを有する。

【００７９】好適な実施例では、前記押込み器具が、前記塞栓防止フィルタの中を通すため
のワイヤを有し、前記ワイヤによって前記塞栓防止フィルタを係合するための遠
位側止めが画定される。

【００８０】好ましくは、前記装填器具が前記出口端部に細長い首部を有し、前記方法が、
前記塞栓防止フィルタを前記装填器具を介して配送する前に前記首部を前記受入
れ空間内に少なくとも部分的に位置決めする過程を有する。

【００８１】前記方法は、前記塞栓防止フィルタを前記装填器具を介して配送する前に前記
塞栓防止フィルタを洗い流す過程を有することができる。

【００８２】前記方法は、前記塞栓防止フィルタを前記受入れ空間内に配送する前に前記カ
テーテルを洗浄する過程を有することができる。

【００８３】好適な実施例では、前記カテーテルが外側カテーテル管及び内側カテーテル管
を有し、前記内側カテーテル管によって前記内部基端側止めが画定される。

【００８４】望ましくは、前記内側カテーテル管及び前記外側カテーテル管双方が、前記装
填器具を通して前記塞栓防止フィルタを配送する前に洗浄される。

【００８５】本発明の別の側面によれば、折畳み可能な塞栓防止フィルタをカテーテル内に
装填するための取り外し可能な器具であって、前記塞栓防止フィルタをカテーテ
ルの基端部に向けて押し、それにより前記塞栓防止フィルタを前記カテーテル内
に装填するべく、前記塞栓防止フィルタと解除可能に係合するための遠位側止め
を有する器具が提供される。

【００８６】好ましくは、前記遠位止めが細長いステム上に設けられる。

【００８７】より好ましくは、前記遠位側止めが前記ステムと一体である。

【００８８】ある実施例では、前記遠位側止めが、その基端側の小径部分からその遠位側の
大径部分までの前記ステムの段差からなる。

【００８９】好ましくは、前記小径部分が約０．３５５６ｍｍ（０．０１４インチ）の直径
を有する。

【００９０】好ましくは、前記大径部分が、約０．４５７２ｍｍ（０．０１８インチ）の直
径を有する。

【００９１】前記遠位止めは前記ステムに取り付けることができる。

【００９２】理想的には、前記ステムがワイヤからなる。

【００９３】前記ステムは、前記医療器具の中を容易に通すために低摩擦被膜を有すること
ができる。理想的には、前記被膜がポリテトラフルオロエチレンからなる。

【００９４】ある実施例では、前記器具がハンドルを有する。

【００９５】本発明によって、塞栓フィルタを選択する前に、様々なガイドワイヤから選択
する自由度が臨床医に与えられる。

【００９６】従来技術のアセンブリは、介入処置の際に様々なガイドワイヤを特定のフィル
タについて用いることができないという不利益を被る。従って、臨床医は、ガイ
ドワイヤが、例えば硬すぎるまたは何らかの他の機械的特性が好ましくないため
に不適当であることがわかった場合に、ガイドワイヤ及びフィルタ双方を廃棄す
るという制約を受ける。

【００９７】本発明の重要な利点は、前記フィルタが配送のために折畳まれた形状でガイド
ワイヤに取り付けられていないために、最初に脈管構造の中を進行するガイドワ
イヤはその外形がより低くなる。従って、ガイドワイヤ単独で、脈管構造の狭く
かつ曲がりくねった領域をより簡単に進ませることができる。

【００９８】本発明の別の重要な利点は、前記フィルタが前記ガイドワイヤに固定されてい
ないので、配置したフィルタが治療部位の領域に関して大きさを誤った場合に、
血流によって遠位側に脈管構造の狭小部分に自由に搬送することができ、そこで
前記フィルタは効果的に管壁と並置される。これによって、その流れに塞栓物質
を乗せた全血液を前記フィルタに確実に通すことができる。

【００９９】本発明は、添付図面を参照しつつ以下に単なる実施例として記載されるいくつ
かの実施対応の詳細な説明からより明確に理解することができる。

【０１００】

【発明を実施するための最良の形態】

添付図面に関し、介入処置の際に解放される塞栓物質を、血流を維持しつつ、
安全に捕捉しかつ収集するための本発明による経カテーテル塞栓防止システムが
示されている。

【０１０１】前記塞栓防止システムは、塞栓防止器具１と、脈管系において所望の位置に塞
栓防止器具１を配送するための配送カテーテル２と、塞栓防止器具１の配置のた
めの基端側止めとを備える。器具１は、拡大された配置形状から引っ込められた
即ち縮められた配送形状へと折り畳み可能である。配送カテーテルは、折り畳ま
れた配送形状の塞栓防止器具１のための受入れ空間を画定するポッド１３を遠位
端部に有する。本実施例における前記基端側止めは、塞栓防止器具１のポッド１
３からの配置のために配送カテーテル２のポッド１３に向けて延長する内側カテ
ーテル２５の遠位端部２７によって提供される。

【０１０２】使用時に、塞栓防止器具１は、予め配置されたガイドワイヤ９９の上を配送さ
れる配送カテーテル２のポッド１３内に装填される。所望の位置において、内側
カテーテル２５を配送カテーテル２に関して動かし、ポッド１３から塞栓防止器
具１を配置する。配送カテーテル２及び内側カテーテル２５を、その上を拡張バ
ルーン及び／又はステントのような様々な器具を治療部位に進ませることができ
る空のガイドワイヤ９９を残して引き抜く。治療過程で取り除かれた塞栓物質は
、塞栓防止器具１内に収集される。治療後、器具１は、回収カテーテル３内に回
収することができる。ガイドワイヤ９９は、更にカテーテルを進行させるために
所定位置に残すことができ、又は回収カテーテル３の引き抜きと同時にもしくは
その後で引き抜くことができる。

【０１０３】特に図１に関し、使用のために塞栓防止システムを安全に収納しかつ準備する
べくパック４が設けられている。パック４は、一般にＰＥＴＧからなる真空成形
されたトレー５を有する。トレー５は、配送カテーテル２を受け入れるためにト
レー５の周囲をループ状に延長するチャネル６を有する。配送カテーテル２は基
部側端部１１及び遠位端部１２を有する。ハンドル１４が基端側端部１１に設け
られ、配送カテーテル２の中を延長する内側カテーテル２５が、基部側端部にル
アー３６を有する。ルアー３６は、トレー５にハンドル１４に隣接させて配置さ
れている。ポッド１３が、内側カテーテル２の遠位端部１２に設けられている。
ファンネル（漏斗）部品の形態をなす装填器具７が前記トレーに、ポッド１３に
隣接してかつ本実施例ではその中に延長させて取り付けられている。塞栓防止器
具１は、その拡大形状でトレー５のウエル９０内に、装填器具７に隣接させかつ
その中に延長させて取り付けられている。折り畳み可能な塞栓防止器具１を装填
するための押込み器具８が、塞栓防止器具１に隣接させてトレー５に取り付けら
れている。また、トレー５の凹み９２にシリンジ９１が取り付けられている。シ
リンジ９１は、前記システムを洗浄するのに用いられ、かつ洗浄後に、押込み器
具８を用いて塞栓防止器具１を、折り畳まれた形状で装填器具７の中を通してか
つ配送カテーテル２のポッド１３内へと押し込む。ここで、配送カテーテル２は
ガイドワイヤ９９の上を進ませる準備ができる。

【０１０４】次に図２乃至図８に関し、配送カテーテル２がより詳細に示されている。配送
カテーテル２は、基部側端部１１と遠位端部１２との間を延長する、通常ポリイ
ミド又はナイロンからなる管状体１０を有する。管状体１０の遠位端部１２には
ポッド１３が設けられ、このポット１３は、壁の厚さがより小さくかつ本実施例
では、図４に示すように内径が大きく、折り畳まれた形状で塞栓防止器具を受け
入れるための受入れ空間を画定している。図５乃至図７により詳細に示されるハ
ンドル１４は管状体１０の基部側端部１１に取り付けられ、歪とり部材１５が、
部分的に管状体１０に沿ってハンドル１４から延長している。ハンドル１４によ
って、基部側開口１７と遠位開口１８との間を延長する中央ルーメン１６が画定
される。サイドポート開口１９がハンドル１４に設けられ、中央ルーメン１６と
連通している（図３）。また、雌型ルアー２０が、図８に示すように設けられ、
サイドポート１９に固定されている。ルアー２０の自由端部には二条ねじが、例
えば洗浄後シリンジ９１をルアー２０にねじ式に固定するために設けられている
。

【０１０５】本実施例では、前記基部側止めが内側カテーテル２５によって設けられている
。図９乃至図１２に示されるように、内側カテーテル２５は、基部側端部２６と
遠位端部２７との間を延長する管状体を備える。前記管状体は、基部側端部２６
と遠位端部２７との間を延長する内側管状ステム２８と、図１０に示すように、
部分的にのみ内側ステム２８に沿って基部側端部２６から延長する、通常ポリイ
ミドからなる外側管状ステム２９とを有する。外側ステム２９は、末端に突出す
るＯリング肩部３０が設けられている。環状カラー３１が、外側ステム２９のＯ
リング肩部３０の基部側に摺動可能に取り付けられている（図１２）。雌型ウィ
ング付ルアー片３６が、フレアコネクタ３２によってステム２８、２９の基部側
端部２６に取り付けられている。ウィング付ルアー２６によって、基部側開口３
４と遠位開口３５との間に延長する中央ルーメン３３が画定される。

【０１０６】図１３乃至図１７に示すように、内側カテーテル２５は、カラー３１が基端側
開口１７の領域においてハンドル（図１５）に係合するまでハンドル１４を基端
側開口１７の中に挿入しかつハンドル１４及び管状体１０の中を進ませるための
形状を有する。カラー３１は、ハンドル１４の基端側開口１７内に固着されてい
る。

【０１０７】内側カテーテル２５は、図１４に示すように、内側カテーテル２５の遠位端部
２５が配送カテーテル２に受入れ空間を画定するポッド１３の基端部である（図
１６）引込み位置と、内側カテーテル２５の遠位端部２７が配送カテーテル２の
ポッドの遠位側に延長する（図１７）延長位置との間で、配送カテーテル２に関
して摺動可能である。内側カテーテル２５の配送カテーテル２に関して基端側へ
の移動は、Ｏリング肩部３０のから３１との係合（図１４及び図１５）によって
制限されている。

【０１０８】配送カテーテル２のポッド１３及び内側カテーテル２５の内側ステム２８は少
なくとも部分的に、例えばポリイミドのようなプラスチック材料からなるより曲
げやすい可撓体内に収容された、例えばステンレス鋼のような金属材料からなる
硬いコア部を有する。前記コア部は、長手方向に配向された前記硬い材料のスト
リップと周方向に配向された前記硬い材料のストリップで形成された網状体から
なる。

【０１０９】フィルタをその目的位置（非罹病脈管領域）への正確な配送は、非罹病脈管の
領域が限られている場合に曲がりくねった構造において特に重要な問題である。
配置の正確性は、配送カテーテルシステムにおける潜在的な歪みエネルギの増大
に関連する。この歪みエネルギは、主として配置動作において前記外側及び内側
シャフトに生じる歪みエネルギの組合せである。特に図４Ａ及び図１２Ａに関連
して以下に記載される構成は、これらの問題に対する新規な解決策を詳細に記載
している。

【０１１０】配置動作において、前記外側シャフト即ち配送カテーテル２は高度な引っ張り
歪みを受ける。外側シャフト２の構成／構造は、前記外側シャフト内に蓄積され
得る歪みエネルギの量が最小になるようになっている。また、良好なカテーテル
の可撓性、追従性及び低挿入力を確保するのに、低たわみ剛性はカテーテルの設
計に望ましい。これらの属性は、外側シャフト２の壁構造内に高張力要素２１を
組み込むことによって実現される。これらの高張力要素２１は、以下の実施例に
示すように高張力の縦方向のスチールワイヤとすることができ、または可撓性を
有する高張力ワイヤまたはファイバ、カーボンファイバ及び／またはケブラ繊維
とすることができる。これらのファイバ／ワイヤは、重合材料（詳細に示す図４
Ａにおいてポリイミドの壁部である）とすることができる、前記カテーテルの壁
部２２内に含まれる。これらのワイヤ／ファイバによって、結果的に大きな歪エ
ネルギを蓄積できないシャフトとなる高引張係数（最小の伸張性）の外側シャフ
トが提供される。上述した高張力要素２１を含むことによって、低背外側シャフ
ト２を考慮している。従って、この薄肉の外側カテーテルシャフトはたわみ剛性
が低く、可撓性及び追従性が良好で従って挿入力が小さい。このシャフト２のル
ーメンの内面２３は、配置動作の際に受ける摩擦歪みエネルギを最小にするべく
低摩擦（ＰＴＦＥ）材料である。

【０１１１】配置動作の際に内側カテーテルシャフト２５は高レベルの圧縮歪みを受ける。
内側シャフト２５の設計／構成は、圧縮率が高く、内側シャフト２５内に蓄積さ
れ得る歪みエネルギの量が低減されるようになっている。これは、高圧縮率の要
素２４を組み込むことによって達成される。これらの要素は、材料マトリックス
２４Ａ内に含まれ、それが内側シャフト２５の圧縮率をさらに強化する。上述し
た高圧縮要素を含むことは、低背外側シャフトを考慮している。従って、薄肉の
内側シャフトは、たわみ強さが小さく、良好な可撓性及び追従性を有することに
なる。図１４Ａに示す例は、重合体マトリックス２４Ａ内に含まれる高圧縮率の
スチールワイヤの紐２４である。シャフト２５の内側ルーメンは、低摩擦（ＰＴ
ＦＥ）材料層２４Ｂで形成されている。また、シャフト２５の外面には、低摩擦
（ＦＥＰ）材料層２４Ｃが設けられている。これらの層２４Ｂ及び２４Ｃによっ
て、配送及び配置の際に受ける摩擦歪みエネルギが最小になる。上述した内側及
び外側シャフト２、２５の組合せによって、使用時に前記システム内に蓄積され
得る歪みエネルギの量が非常に小さい。前記システム内における低歪みエネルギ
の蓄積によって、困難な脈管通路においてさえ、正確で制御された低摩擦配置が
実現される。

【０１１２】この実施例では、塞栓防止器具１が、患者の脈管系の中を配送するため、及び
脈管系の所望の位置に配置するための折り畳み可能なフィルタ要素４０を有する
。図１８及び図１９は、フィルタ要素４０を詳細に示している。

【０１１３】フィルタ要素４０は、折り畳み可能なフィルタ本体４１、フィルタ本体４１と
接する折り畳み可能なフィルタ支持フレーム４２、フィルタ本体４２及びフレー
ム４２の双方が取り付けられた細長い内側スリーブ４０とを備える。フィルタ４
１の基端側端部４４とフレーム４２の基端側端部４５とは、本実施例では接着剤
によって、双方ともスリーブ４３の基端側端部４６に固着されている。フィルタ
本体４１の遠位端部４７及びフレーム４２の遠位端部４８は、スリーブ４３の遠
位端部４９上を自由に摺動する。

【０１１４】フィルタ本体４１は、基端側入口端部と遠位側出口端部とを有する。フィルタ
本体４１の入口端部は、１つまたは複数、本実施例では２つの大きな入口開口５
０を有し、かつ前記出口端部は、複数の、本実施例では約３００の小さな、血液
の通過は許容するが好ましくない塞栓物質はフィルタ本体４１内に保持する大き
さの出口開口５１を有する。

【０１１５】フィルタ支持フレーム４２は、脈管系の中をフィルタ要素４０が移動するため
の折畳み位置と、拡張位置においてフィルタ本体４１を支持する延長外向き突出
位置との間で移動可能である。フレーム４２は、遠位部分５２と、前記拡張位置
にあるフィルタ本体４１を脈管壁に並置させるための中間部分５３と、基端側に
かつ中間部分５３の放射方向内向きに延長する基端部分５４とを有する。（図１
８及び図１９）。

【０１１６】前記フレームの基端部分５４の少なくとも一部分は、フィルタ本体４１の入口
開口５０の遠位側に離隔されて、塞栓物質の入口５０を通って拡張フィルタ本体
４１内への流入に適合している。フィルタ本体４１は、１つまたは複数、本実施
例では２つの連結ウェブ５５を隣接する入口５０間に有し、かつ前記フレームの
基端部分５４の一部分が、図１９に示すようにウェブ５５に整合して放射方向内
向きに延長し、フィルタ本体４１が前記拡張位置にある時にフィルタ本体４１へ
の入口５１を塞ぐことを回避している。このようにして、塞栓物質が入口開口５
０の中を遠位側に流れる際に前記フレームの基端部分５４上に塞栓物質が捕捉さ
れまたはハングアップする可能性が最小になる。

【０１１７】前記フレームの基端部分５４は、１つまたは複数の、本実施例では４つのフレ
ーム要素を有する。少なくとも１つ、本実施例では２つのフレーム要素によって
、入口５０の遠位側に離隔された基端部分５４の一部分が提供され、かつ少なく
とも１つ、本実施例では２つのフレーム要素によって、ウェブ５４に整合して放
射方向内向きに延長する基端部分５４の一部分が提供される。

【０１１８】前記フレームの前記基端部分は、脈管壁と概ね平行に走りかつ次に放射方向内
向きに曲がっている。前記フレームの基端アームは、遠位側に変位させた部分を
有する。このような配置の利点は、オフセットされかつ従ってより大きい入口通
路を形成していることである。

【０１１９】前記フレーム要素は、ニチノールのような形状記憶材料または超弾性材料で形
成することが好ましく、前記ニチノールの周りに金または他の高密度材料のめっ
きを設けることができる。前記フレーム要素は、前記折畳み位置と延長された外
向き突出位置との間でフレーム４２の移動を容易にしている。フレーム４２は電
解研磨される。

【０１２０】スリーブ４３によって、ガイドワイヤ９９上のフィルタ要素４４の交換のため
にその中を延長するルーメン５６が画定される。スリーブ４３の遠位端部４９は
、ガイドワイヤ９９上のためのような止めと係合可能である。これは特に、脈管
系からフィルタ要素４０を回収するために有用である。スリーブ４３は一般にポ
リイミドで形成される。

【０１２１】スリーブ４３はその中でガイドワイヤを交換することができるルーメン５６と
、その中に塞栓物質が保持されるフィルタ本体４１の内側管状容積とのバリヤと
して機能する。特に、スリーブ４３の基端側端部４６は入口５０の基端側にあり
、かつスリーブ４３の遠位端部４９は小さい出口５１の遠位側にある。これによ
って、全血液が入口５０を通ってフィルタ４１に流れ込み、フィルタ本体４１の
中を通り、かつ好ましくない塞栓物質をフィルタ本体４１内に保持する大きさの
小さい出口５１を通ってフィルタ本体４１から出ることが保証される。スリーブ
４３によって、例えばルーメン５６内に受容されたガイドワイヤ状の医療器具の
交換の際、またはフィルタ要素４４の回収の際に、塞栓物質がフィルタ本体４１
からルーメン４１内に全く逃げないようにしている。

【０１２２】卵形ガイド５７が、脈管系の中におけるフィルタ要素４０の非外傷性搬送のた
めに設けられており、この卵形ガイド５７がフィルタ本体４１の遠位端部４７の
延長部を形成し、かつ遠位側内向きに先細に形成されてスムーズに移行する外形
となっている。本実施例では、卵形ガイド５７がフィルタ本体４１と一体をなし
、かつ材料Pellethane（登録商標）で形成されている。図１８及び図１９に示す
ように、卵形ガイド５７はスリーブ４３の遠位端部４９の遠位側に延長している
。

【０１２３】使用時にはフィルタ要素４０が配置された脈管構造の領域が、フィルタ要素４
０の長手方向の長さと少なくとも等しい長さだけ実質的に真直ぐで、確実にフィ
ルタ本体４１が脈管構造の壁部に並置されるようにしている。フィルタ本体４１
の遠位端部４７に卵形ガイド５７を直接設けることによって、フィルタ本体４０
の長手方向の全長が減少して長手方向にコンパクトなフィルタ要素４０を画定し
ている。このように、真直ぐであることが必要な脈管構造の長さが対応して小さ
いので、使用者は、フィルタ要素４０を配置する脈管構造内の部位を選択する際
により大きな自由度を有する。

【０１２４】図１８及び図１９に示すように、フレーム４２の遠位端部４８は、卵形ガイド
５７の基端部分を強化する機能を有し、かつスリーブ４３の広がりを防止してい
る。卵形ガイド５７は柔軟な遠位側先端部５８を有する。

【０１２５】２つの金製マーカバンド５９、６０がスリーブ４３に取り付けて設けられてい
る。一方のマーカバンド５９は卵形ガイド５７に固着され、他方のマーカバンド
６０はフレーム４２の基端側端部４５に固着されている。マーカバンド５９、６
０は、侵襲的処置におけるフィルタ要素４０の可視化を補助する。

【０１２６】連絡要素６１が本実施例では接着剤によって、スリーブ４３の基端側端部４６
に固定されている。連絡要素６１は、配送カテーテル２の前記ルーメンに適合す
る大きさに形成されて、硬さをスムーズに変化させかつよじれを防止している。

【０１２７】次に図２０及び図２１に関し、配送カテーテル２のポッド１３内に折り畳み可
能フィルタ要素４０を装填するための押込み器具８が示されている。押込み器具
８は、押込み器具８を把持するためのハンドル７と、本実施例ではワイヤ７１に
よって提供され、フィルタ要素４０のルーメン５６の中を縫うように通るために
ハンドル７０から延長する細長いステムとを有する。ワイヤ７１によって、フィ
ルタ要素４０のスリーブ４３の遠位端部４９と解除可能に係合して、フィルタ要
素４０を配送カテーテル２のポッド１３の中に押し込むための遠位側止め７２が
画定される。

【０１２８】図２１に示すように、遠位側止め７２は、部分的にワイヤ７１に沿ってハンド
ル７０から延長する外側ハイポチューブ７３の端部７４によって提供される。ハ
イポチューブ７３の自由端部７４が、その基端側の小径ワイヤ７１からその遠位
側の大径ハイポチューブ７３への段差を形成している。前記小径ワイヤの寸法は
約０．３５５６ｍｍ（０．０１４インチ）が好ましく、かつ前記大径ハイポチュ
ーブの寸法は約０．４５７２ｍｍ（０．０１８インチ）が好ましい。ハイポチュ
ーブ７３は、接着手段または機械的キー手段のような適当な手段によって、また
はろう付け、はんだ付けもしくは溶接または他の適当な手段によってワイヤ７１
に取り付けることができる。ワイヤ７１は、フィルタ要素４０の中にワイヤ７１
を通すことを簡単にするために、例えばポリテトラフルオロエチレンからなる低
摩擦被膜を設けることができる。ハンドル７０によって、押込み器具８０を簡単
に把持すること及び用いることを容易にしている。

【０１２９】遠位側止め７２は、例えばワイヤ７１に段差を機械加工することによって、ワ
イヤ７１と一体に設けることができることが理解される。

【０１３０】更に、前記段差の遠位側の大径部分が、ハンドル７０の遠位側に延長しないワ
イヤ７１状の局所的に画定される特徴部分のみであり得ることが理解される。

【０１３１】装填器具７が図２２及び図２３に詳細に示されている。装填器具７によって、
入口端部８０及び出口端部８１を有するファンネル（漏斗）が画定され、入口端
部８０によって出口端部８１より大きい断面積が画定され、かつ出口端部８１は
配送カテーテル２の受入れ空間と協働的に整合するように形成されている。

【０１３２】装填器具７は、フィルタ要素７０を前記延長外向き突出位置から折り畳み位置
に放射方向に圧縮するための手段を有する。本実施例では、装填器具７が、配送
カテーテル２の前記受入れ空間内に配置するために主支持部８２から突出する薄
肉の装填チューブ８３によって形成される円筒状部分を終端に有する切頭円錐形
状のフィルタ要素受け入れ部分から形成されたファンネル（漏斗）形状の孔を有
する主支持部８２を備える。

【０１３３】前記孔のテーパ角度は、１５度と６５度の範囲内、好ましくは３５度と４５度
の範囲内の角度から選択される。

【０１３４】装填チューブ８３は、好ましくはポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）で形
成され、かつポリオレフィン収縮チューブ結合及び接着剤の組合せによって、一
般にグリットブラスト加工されたハイポチューブである金属スピゴット８４上に
取り付けられる。金属スピゴット８４は、「Perspex」（登録商標）または同様
の材料で形成された主支持部８２に接着される。装填チューブ８３は、潤滑剤で
被覆することができる。

【０１３５】図２３Ａに関して言えば、配送カテーテル２のポッド１３の周りに外側支持部
８６が設けられた別の装填器具８５が示されている。ファンネル（漏斗）部分８
６とポッド１３の前記遠位端部とによって円滑な移行がなされている。外側支持
部８６とポッド１３間の領域は、取り付け及び取り外しを容易にするために湿ら
せた管状空間とすることができる。

【０１３６】図１及び図２４乃至図２９に関連して、トレー５についてより詳細に説明する
。前記トレーは、各凹み内に延長する突起９を一体に有する。突起９は、装填前
及び装填過程の際に配送カテーテル２と協働整合した状態で装填器具７を解除可
能に支持する。特に、装填器具７は、装填前及び装填過程の際に配送カテーテル
２の前記受入れ空間内に基端側に延長する装填チューブ８３で支持される。更に
、チャネル壁上の突起９が、装填作業の開始前に遠位側止め７２がフィルタ要素
４０と係合しない位置で押込み器具８を解除可能に支持するために形成されてい
る。

【０１３７】また、突起９は、図１及び図２４に示す水平位置で配送カテーテル２のルアー
２０を解除可能に支持するように形成されている。この位置において、配送カテ
ーテル２をチャネル６内を基端側に、または図示される形状で摺動させて、ルア
ー２０を介して配送カテーテル２を洗い流すことは不可能である。

【０１３８】液体保持槽９０がトレー５の凹みによって設けられており、この槽９０は、フ
ィルタ要素４０を装填器具７を介してかつ配送カテーテル２のポッド１３内に隠
れるように装填するために、完全に隠れた状態で配送カテーテル２及びフィルタ
要素４０の受入れ空間に適応する十分な深さを有する。図１に示すようにチャネ
ル６は液体保持槽９０と連通し、かつチャネル６の端部にランプが設けられ、液
体保持槽９０と連通して前記受入れ空間を下向きに液体保持槽９０の底部に向け
て配向するが、配送カテーテル２のポッド１３を段差によって液体保持槽９０の
底部の上に支持している。

【０１３９】配送カテーテル２、内側カテーテル２５、装填器具７及びフィルタ要素４０を
洗い流すためにシリンジ９１が設けられている。トレー５には、使用前にシリン
ジ９１をスナップ保持するために凹み９２が設けられている。

【０１４０】前記塞栓防止システムの各部品は、次のようにしてパック４の中に配置される
。装填器具７はチャネル６内の所定位置にぱちっと填め込まれ、突起９が図１に
示す位置で装填器具７を解除可能に支持する。

【０１４１】内側カテーテル２５をハンドル１４の基端側開口１７を介して挿入し、かつカ
ラー３１がハンドル１４の基端側開口１７に係合するまで、ハンドル１４及び管
状体１０の中を進ませる。カラー３１はハンドル１４の基端側開口１７内に、カ
ラー３１と前記基端側開口壁部との間でしまり嵌めが作用するようにカラー３１
を深く押し込むことによって固定される。次に、このカテーテルアセンブリをチ
ャネル６の中に合わせて、装填器具７の装填チューブ８３が基端側に配送カテー
テル２のポッド１３内に延長するように所定位置に保持する。

【０１４２】次に押込み器具８のワイヤ７１をフィルタ要素４０の中に通し、ワイヤ７１の
基端側端部を装填器具７の中に挿入しかつ部分的に内側カテーテル２５の中に延
長させる。ハンドル７０を突起９によってチャネル６内の所定位置にスナップ嵌
めする。この形において、フィルタ要素４０はワイヤ７１上を摺動可能であるが
、通常は図１に示すように液体保持槽９０内に配置される。突起９が押込み器具
８を、遠位側止め７２が液体保持槽９０の遠位側に離隔された位置に保持し、従
って遠位側止め７２は、図１に示すように、この収納形態においてフィルタ要素
４０とは係合しない。

【０１４３】シリンジ９１が凹み９２内の所定位置スナップ嵌めされ、組み立てられたパッ
ク４はここでシールされかつ使用が必要になるまで保管され得る状態となる。

【０１４４】この保管形態において、フィルタ要素４０は延長された形態である。これは有
利な構成である。フィルタ要素４０が配送カテーテル２内に装填されかつ折り畳
み位置で長期間に亘って保管された場合には、フィルタ要素４０は材料の変形、
特に材料のクリープを受けることになる。本発明の組立パック４は、フィルタ要
素の材料の変形の虞なく、梱包された形態で長期間安全に保管することができる
。パック４は、ポーチ内に配置されかつ密封される。

【０１４５】組立パック４の使用が必要になると、シールを壊し、パック４を取り外してシ
リンジ９１を凹み９２から取り外す。配送カテーテル２のルアー２０を「ボルト
アクション」式に９０度回転させて、図２４及び図２５に示すように、トレー５
内のスナップ嵌め保持突起９からルアー２０を解放する。ここで、配送カテーテ
ル２はチャネル６内を基端側に摺動可能であり、かつルアー２０は洗い流しのた
めに接近可能である（図２５）。シリンジ９１を用いて配送カテーテル２をルア
ー２０の中に洗い流し（図２６）、かつ内側カテーテル２５の雌型ルアー片３６
の基端側開口３４の中に内側カテーテル２５を洗い流す。一般に、カテーテル２
及び２５の洗い流しには食塩水を使用する。また、シリンジ９１を用いて液体保
持槽９０を食塩水で充填し、それによりフィルタ要素４０、配送カテーテル２の
前記受入れ空間及び装填器具７を食塩水に浸漬させる。これによって、前記シス
テムから全部を取り外すことが保証される。

【０１４６】この洗い流し過程は、目的とする使用の直前に実行される。フィルタ要素４０
は、準備をする際に使用者が完全に見たり触ったりすることができる。このよう
にして、使用者はフィルタ要素４０の部分を絞りまたは締めて、フィルタ要素４
０から空気が完全に追い出されることを確実にすることができる。これは、フィ
ルタ要素が組み立て時に配送カテーテル内に装填されかつ折り畳み位置で潜在的
に長時間に亘って保管された場合には困難である。

【０１４７】ここで、洗い流したフィルタ要素４０は、配送カテーテル２のポッド１３内に
装填する準備ができる。押込み器具８を「ボルトアクション」式に９０度回転さ
せて、図２８及び図２９に示すように、ハンドル７０をトレー５内のスナップ嵌
め保持突起９から解放する。この形態において、前記押込み器具は以前として前
記トレーに保持されている（図２９Ａ）。ここで押込み器具８は、遠位側止め７
２がフィルタ要素４０のスリーブ４３の遠位端部４９と係合するまで（図３１（
ａ）及び図３１（ｂ））、チャネル６内を基端側に自由に摺動することができる
（図３０）。押込み器具８が連続的に押し込むことによって、フィルタ要素４０
は基端側に装填器具７に向けて（図３１（ａ））、装填器具７の中を押し込まれ
、それによってフィルタ要素４０を図３１（ａ）の延長外向き突出位置から図３
２（ａ）の折り畳み位置へと折り畳み、かつフィルタ要素４０が内側カテーテル
２５の内側ステム２８の遠位端部２７に当接するまで、配送カテーテル２のポッ
ド１３内に押し込まれる（図３２（ａ））。押込み器具８を更に押し込むことに
よって、内側カテーテル２５のＯリング肩部３０が、図１４及び図１５に示すよ
うにハンドル１４の基端側開口１７前に固定された管状から３１に当接するまで
、折り畳まれたフィルタ要素４０及び内側カテーテル２５を基端側へ動かす。ま
た、前記肩部３０から３１との間にはＯリング３９が設けられている。

【０１４８】このように装填器具７は、配送カテーテルと協働整合した状態でずっと保持さ
れている。配送カテーテル２のルアー２０が図３２（ｂ）に示すように、トレー
５のスナップ嵌め保持突起９から解放されているので、前記カテーテルアセンブ
リは装填器具７からチャネル６内を基端側に自由に摺動させることができる。押
込み器具８が基端側に更に押込まれると、これによって内側カテーテルが基端側
にかつＯリング型部３０のハンドル１４との係合によって配送カテーテル２内に
動かされる。このようにして、配送カテーテル２、内側カテーテル２０及び折り
畳まれたフィルタ要素４０の全てが一緒に装填器具７から基端側に動かされ、そ
れによって装填されたカテーテルアセンブリが装填器具７から分離される（図３
３）。

【０１４９】次に、装填した前記カテーテルアセンブリを、装填器具７及び押込み器具８を
後ろにチャネル６内に残して、チャネル６から取り出す。図３４に示すように、
装填した配送カテーテル２及び内側カテーテル２５のアセンブリは、ここで患者
の脈管系内に挿入する用意ができる。

【０１５０】フィルタ要素４０は、簡単な一方向の押込み動作によって配送カテーテル２の
ポッド１３内に装填される。これにより、潜在的な装填の困難さが最小になる。

【０１５１】パック４の部品は、トレー５によって正しく装填整合した状態で保持されてい
る。押込み器具８は、装填作業の完了後に、装填された前記カテーテルアセンブ
リから完全に分離されている。

【０１５２】更に、装填されたフィルタ要素４０は、押込み器具８とは全く取り付けられて
おらずまたは関係していない。従って、使用者は、次に患者の脈管系の中にフィ
ルタ要素４０を配送するために、必要に応じてあらゆる適当なガイドワイヤを自
由に選択することができる。

【０１５３】次に図３５に関連して、塞栓防止システムのガイドワイヤ９９の詳細に示され
ている。ガイドワイヤ９９は、患者の脈管系の中でガイドワイヤ９９上のフィル
タ要素４０を交換するのに適している。ガイドワイヤ９９は遠位端部１００を画
定し、かつガイドワイヤ９９の遠位端部１００の遠位側にフィルタ要素４０が相
対的に動くのを防止する遠位側止め１０１を有する。遠位側止め１０１の基端側
のガイドワイヤ９９の部分は、ガイドワイヤ９９上のフィルタ要素４０及び／ま
たは他の医療器具を交換するために空である。

【０１５４】本実施例では、遠位側止め１０１が、ガイドワイヤ９９の遠位側端部１００の
周囲に固着されたワイヤコイル１０２によって提供されている（図３５）。コイ
ル１０２は、ガイドワイヤ９９の前記空部分よりも大きな外形を有し、ガイドワ
イヤ９９の小径空部分からガイドワイヤ９９の大径コイル部分まで段差を画定し
ている。この小径部分の寸法は好ましくは約０．３５５６ｍｍ（０．０１４イン
チ）であり、かつ大径部分の寸法は約０．４５７２ｍｍ（０．０１８インチ）で
ある。一般に、ガイドワイヤ９９の遠位端部１００に向けて湾曲部が形成されて
、脈管構造内でガイドワイヤ９９を誘導しかつ／または配置するのを容易にして
いる。

【０１５５】コイル１０２は、接着手段、機械的なキー手段、ろう付けもしくははんだ付け
、溶接、または他の様々な適当な取り付け手段によって、ガイドワイヤ９９の前
記小径部分に取り付けることができる。

【０１５６】本実施例では、ガイドワイヤ９９が部分的にステンレス鋼からなり、かつ部分
的に放射線不透過性材料で形成されて、使用者がガイドワイヤ９９を脈管系内に
正確に配置するのを助けている。ガイドワイヤ９９は、脈管構造の中におけるガ
イドワイヤ９９の進行を容易にするため、及びフィルタ要素４０及び／または他
の医療器具のガイドワイヤ９９上での交換を容易にするために、例えばポリテト
ラフルオリエチレンのようなフルオロポリマー、またはシリコン材料若しくは親
水性材料からなる低摩擦材料のコーティングを有する。

【０１５７】図３５に示すように、大径コイル１０２は、前記止めの遠位側にガイドワイヤ
９９の遠位端部１００まで延長している。しかしながら、ガイドワイヤ９９の前
記大径部分が前記止めの遠位側にガイドワイヤ９９の遠位端部１０１までの距離
の一部分だけ延長するようにできることが理解される。前記大径部分は矢尻形状
でまたは次第に先細にすることによって遠位側に内向きに前記小径部分に戻るよ
うに先細にすることができる。

【０１５８】次に図３６乃至図４１に関し、脈管構造内の所望の位置へのフィルタ要素４０
の配送及び配置が示されている。ガイドワイヤ９９は、通行しようとする脈管構
造１１０及び／または罹病部位のジオメトリ、及び／または使用者の好みに適合
するように選択される。ガイドワイヤ９９は、先ず単独で患者の脈管系の中に挿
入され、かつガイドワイヤ９９の遠位側の止め１０１が脈管構造１１０内の狭窄
１１１の領域のような処置部位の遠位側になるまで、脈管構造１１０の中を進ま
せる。

【０１５９】ガイドワイヤ９９の湾曲した遠位端部１００は、狭窄領域１１１の遠位側の脈
管構造１１０内で湾曲部内に固定されて、フィルタ要素４０を配送する前に使用
者が組織を幾分真直ぐにすることを容易にする場合が多い。

【０１６０】次に、図３４の装填された配送カテーテルアセンブリを脈管系の中に挿入して
、その中に折り畳まれたフィルタ要素４０を有する配送カテーテル２のポッド１
３が狭窄領域１１１の遠位側の脈管構造１１０の所望の位置に配置されるまで、
ガイドワイヤ９９上を脈管構造１１０の中に進ませる（図３７）。本実施例では
卵型ガイド５７の遠位端部５８の一部分であるフィルタ要素４０の少なくとも一
部分が、脈管系の中に配送カテーテル２を進ませる際に配送カテーテル２のポッ
ド１３から遠位側に突出して、脈管壁への外傷を最小にしている。また、前記卵
型ガイドによって堅さが遷移する。

【０１６１】配送カテーテル２は、内側カテーテル２５の位置が維持されている間、引っ込
められている（図３８）。このようにして、内側カテーテル２５の内側ステム２
８の遠位端部２７は、それに対してフィルタ要素４０の遷移要素６１が当接する
基端側止めとして機能し、それによって内側カテーテル２５の内側ステム２８の
遠位端部２７によって、配送カテーテル２による折り畳まれたフィルタ要素４０
の引っ込み動作が防止される。拘束する配送カテーテル２が引き抜かれるので、
フィルタ要素４０は解放されて、折り畳まれた配送形状から図３９の延長された
外向き突出位置に拡大される。

【０１６２】フィルタ要素４０は、別の実施例では、配送カテーテル２の位置を維持しつつ
、内側カテーテル２５を進ませることによって配置することができる。この実施
例では、内側カテーテル２５の内側ステム２８の遠位端部２７が、押込み手段と
して有効に作用し、折り畳まれたフィルタ要素４０を配送カテーテル２のポッド
１３から突き出して、それによりフィルタ要素４０が図３９の配置形状に拡大す
るのを容易にしている。

【０１６３】フィルタ要素４０は、内側カテーテル２５に関して基端側に配送カテーテル２
を、内側カテーテル２５の内側ステム２８の遠位端部２７がフィルタ要素４０と
係合してフィルタ要素４０の配置を容易にするように十分に動かすことによって
配置し得ることが理解される。

【０１６４】配送カテーテル２のポッド１３及び内側カテーテル２５の内側ステム２８の構
造によって、フィルタ要素４０の配置の際にポッド１３及び内側ステム２８の変
形が防止される。特に、ポッド１３の伸張及び内側ステム２８の圧縮が回避され
る。これによって、フィルタ要素４０が脈管構造１１０の所望の位置にかつ円滑
に配置されることが確保される。

【０１６５】前記延長外向き突出位置において、フィルタ本体４１は、フィルタ支持フレー
ム２の中間部分５３と概ね等しい長さに亘って、脈管構造１１０の壁部と全周に
亘って並置される。

【０１６６】フィルタ要素４０の配置を、配送カテーテル２及び内側カテーテル２５の双方
が引っ込められかつ脈管構造１１０から引き抜かれ、ガイドワイヤ１が脈管構造
１１０の所定位置に残され、かつ配置されたフィルタ要素４０が狭窄領域１１１
の遠位側の脈管構造１１０の所定位置に残される（図４０及び図４１）。

【０１６７】ガイドワイヤ９９はフィルタ要素４０に取り付けられておらず、従ってガイド
ワイヤ９９は自由に回転しかつ／または配置されたフィルタ要素４０に関して長
手方向に動かすことができる。これは、ガイドワイヤ９９が何らかの事故により
動いて、配置されたフィルタ要素４０のねじれ及び／または移動を生じさせるこ
とが防止されるので、非常に有利である。従って、使用者は、脈管内膜の擦過傷
や、配置されたフィルタ要素４０が移動したり何らかの方法でフィルタ要素４０
の周囲に塞栓物質の潜在的な流路を形成するような虞なく、より自由に狭窄領域
１１１の治療処置を実行することができる。

【０１６８】更に、配置されたフィルタ要素４０の基端側の脈管構造１１０内の所定位置に
あるガイドワイヤ９９の部分は空である。このガイドワイヤ９９の空の部分によ
って、配置されたフィルタ要素４０を脈管構造１１０内の所定位置に維持しつつ
、空のガイドワイヤ９９上で広範な様々な医療器具、例えば治療手段を交換する
ことが容易になる。このような医療器具の例として、狭窄領域１１１でアテロー
ム切除処置を実行するアテローム切除器具や、図４２に示すように狭窄領域１１
１で血管形成処置を実行する血管形成用バルーン１１２、または図４３に示すよ
うに狭窄領域１１１でステント術を実行するステント１１３や、これらの処置ま
たは他のあらゆる外科的若しくは診断処置の可能な組み合わせである。介入処置
のような過程で解放される全ての塞栓物質は、フィルタ要素４０内に捕集されか
つ安全に保持されることになる。

【０１６９】例えば狭窄領域１１１の治療のような介入処置の完了後に、回収カテーテル３
を例えば食塩水で、シリンジ９１を用いて洗い流す。本実施例では、回収カテー
テル３は細長い管状センタリングカテーテル１２１を有する。センタリングカテ
ーテル１２１は、図４４に示すように、脈管構造１１０の中を進ませるに回収カ
テーテル１２０の遠位側に突出する先細の遠位先端部１２２を有し、ステント１
１３上の回収カテーテル３のスナッギングを防止し、かつ血管の外傷を最小にし
ている。

【０１７０】回収カテーテル３は脈管系内に挿入されて、回収カテーテル３の遠位端部１２
０がステント１１３の遠位側になる（図４４）まで、空のガイドワイヤ９９の上
を進ませる。ここで、回収カテーテル３を、センタリングカテーテル１２１の位
置を維持しつつ、回収カテーテル３の遠位端部１２０が配置されたフィルタ要素
４０の直ぐ基端に至るまで、ガイドワイヤ９９上を遠位側に更に進ませる。ガイ
ドワイヤ９９を引っ込めて、遠位側止め１０１をフィルタ要素４０のスリーブ４
３の遠位端部４９と係合させる。

【０１７１】ガイドワイヤ９９の遠位側止め１０１は、別の実施例では、回収カテーテル３
を更に遠位側に進ませて配置されたフィルタ要素４０と係合させかつ配置された
フィルタ要素４０を遠位側に、フィルタ要素４０のスリーブ４３の遠位端部４９
がガイドワイヤ９９の遠位側止め１０１と係合するまで押込むことによって、フ
ィルタ要素４０のスリーブ４３の遠位端部４９と係合させることができる。本実
施例では、遠位側止め１０１をフィルタ要素４０のスリーブ４３の遠位端部４９
と係合させるのに、ガイドワイヤ９９を引っ込めることは全く必要でない。

【０１７２】回収カテーテル３の進行とガイドワイヤ９９の引っ込み動作との何らかの適当
な組み合わせを用いて、フィルタ要素４０のスリーブ４３の遠位端部４９とガイ
ドワイヤ９９の遠位側止め１０１の係合を有効にできることが理解される。

【０１７３】ガイドワイヤ９９の遠位側止め１０１がフィルタ要素４０のスリーブ４３の遠
位端部４９と係合することによって、回収カテーテル３は、ガイドワイヤ９９の
位置を維持しながら、進む（図４５）。これが、フィルタ要素４０が回収カテー
テル３内に回収されるまで、フィルタ要素４０を回収カテーテル３内に折り畳ま
せる（図４６）。

【０１７４】フィルタ要素４０は、別の実施例では、回収カテーテル３の位置を維持して、
フィルタ要素４０を折り畳みかつ回収カテーテル３内に回収しつつ、ガイドワイ
ヤ９９を引っ込ませることによって、回収カテーテル３内に回収することができ
る。本実施例では、ガイドワイヤ９９は、フィルタ要素４９を基端側に回収カテ
ーテル３内に引っ張り込むように作用する。

【０１７５】フィルタ要素４０は、ガイドワイヤ９９に関して遠位側に回収カテーテル３を
適当に動かすことによって回収できることが理解される。

【０１７６】遠位側止め１０１が、フィルタ要素４０がガイドワイヤ９９の遠位端部１００
の遠位側に動くことを防止することによって、フィルタ要素４０の回収を容易に
している。

【０１７７】フィルタ要素４０の卵型ガイド５７は、フィルタ要素４０の折り畳み後に回収
カテーテル３の遠位端部１２０から遠位側に突出しまたは突出しないようにする
ことができる。

【０１７８】次に、回収フィルタ要素４０は、回収カテーテル３及びセンタリングカテーテ
ル１２１を一緒に脈管構造１１０から引き抜くことによって、脈管構造１１０か
ら引き抜かれる。

【０１７９】ガイドワイヤ９９は、図４７に示すように、回収カテーテル３、センタリング
カテーテル１２１及び回収フィルタ要素４０を脈管構造１１０から引き抜いた後
に、脈管構造１１０内の所定位置に残すことができる。別の実施例では、ガイド
ワイヤ１は、回収カテーテル３，センタリングカテーテル１２１及び回収フィル
タ要素４０の引き抜き時に脈管構造１１０から引き抜くことができる。

【０１８０】空のガイドワイヤ９９を回収カテーテル３の引き出し後に脈管構造１１０内の
所定位置に残したとき、別の治療または診断手段を空のガイドワイヤ９９に載せ
て進ませ、脈管構造１１０内の所望の位置に接近させることができる。空のガイ
ドワイヤ９９の位置は、必要に応じて基端側または遠位側に調整し、更なる治療
または診断処置に適合させることができる。別のやり方では、前記ガイドワイヤ
を引き出す前に、治療した血管を前記ガイドカテーテルまたはシースを介して透
視的に評価することができる。これが望ましい。

【０１８１】本発明の塞栓防止システムによって大きな臨床的利点が得られる。これらの利
点によって、臨床医はこのような広範なガイドワイヤから適当なガイドワイヤを
選択することができる。これは、フィルタ性能が確実に最適化されるようにする
ことによって、柔軟性を向上させる。前記塞栓防止器具は、特定のガイドワイヤ
の専用ではない。

【０１８２】塞栓防止器具がガイドワイヤに取り付けられていないので、最初に脈管構造の
中を進ませるガイドワイヤはその外形を低くすることができ、提案された処置ま
たは脈管構造に合わせてあつらえることができる。その結果、前記ガイドワイヤ
は脈管構造の狭い曲がりくねった領域を簡単に操縦することができる。

【０１８３】このように、臨床医は、実行される特定の脈管処置のために要求される適当な
柔軟性及び性能を発揮する特定種類のガイドワイヤを簡単に選択することができ
る。また前記塞栓防止システムによって、最初の病変だけでなく、病変の安全な
横断が容易になる。

【０１８４】別の重要な利点は、前記塞栓防止器具がガイドワイヤに取り付けられていない
ことから、塞栓防止器具が治療部位の領域に関して大きさが小さい場合に、脈管
構造の狭い遠位部分に血流によって自由に運ぶことができ、そこで塞栓防止器具
は血管壁との並置状態を有効に達成することができる。これによって、塞栓物質
を乗せた全血流が塞栓防止器具を通過することが保証される。ガイドワイヤの前
記遠位側止めによって、塞栓防止器具がガイドワイヤを離れて遠位側に動くこと
が防止される。

【０１８５】目的の部位においてフィルタの配置が首尾よく実現される可能性は、次の事項
によって大幅によって大幅に改善される。・空のガイドワイヤの外形が特に低く、非常に追跡可能で非常に押込みやすいこ
とから、空のガイドワイヤでの最初の横断がより容易なこと。・空のガイドワイヤによる意図した横断は、その外形が低いこと及び被外傷性の
先端部によって、塞栓じしょうの可能性が非常に低いことを示すこと。・空のワイヤが病変を一旦横切ると、フィルタ搬送システムによる横断が簡単に
なること。ガイドワイヤの先端部を進ませて遠位の脈管構造内に配置することに
よって、フィルタ配送カテーテルへの追加の支持が得られる。

【０１８６】他のカテーテル及び介入器具を病変領域に首尾よく配送する可能性は、配置し
た前記フィルタ及びガイドワイヤの個別の移動適合性のために高まる。ガイドワ
イヤ先端部は、遠位の脈管構造内に進ませて、追加のカテーテル及び器具を進ま
せる際のアンカ手段を提供することができる。フィルタの位置は、目に見える付
着及び血流の力によって維持される。この形態において、進行している前記カテ
ーテルまたは介入器具への特別の支持がワイヤによって提供される。これが、目
的の位置へ前記カテーテルを配送する可能性を増大させ、かつガイドワイヤ／フ
ィルタの制御されていない基端側への動作の可能性を最小にする。この制御され
ない基端側への動きは、曲がりくねった通路のために、進行するカテーテルを案
内するガイドワイヤの支持が十分でない場合に起こる。ワイヤシステムを固定す
ることによって、フィルタは病変領域に迅速に引き戻すことができるが、塞栓事
象またはステントの移動が起こる可能性が増加する。本発明の構成によって、こ
のような重大な臨床上の危険性の相当部分が実質的に排除される。

【０１８７】次に図４８乃至５８に関連して、図１乃至図４７の塞栓防止器具に類似する別
の塞栓防止器具が示されており、図４８乃至図５６において類似の要素には同じ
参照符号が付されている。

【０１８８】図４８乃至図５１の塞栓防止器具の場合には、スリーブ４３のルーメン５６が
、前記押込み器具の遠位側止め７２の外形より大きく、かつガイドワイヤの遠位
側止め１０１の直径より大きい直径を有する。従って、スリーブ４３の遠位端部
４９は、押込み器具８の遠位側止め７２またはガイドワイヤ９９の遠位側止め１
０１のいずれとも係合することができない。その代わりに、係合グリップ１３０
がスリーブ４３の内壁上に設けられており、この係合グリップ１３０によって、
押込み器具８の遠位側止め７２と係合するため、及びガイドワイヤ９９の遠位側
止め１０１と係合するための当接部が提供される。

【０１８９】係合グリップ１３０は、スリーブ４３の基端側端部４６（図４８及び図５０）
またはスリーブ４３の遠位側端部４９に、若しくは所望によりスリーブ４３の長
さに沿って適当な位置（図４９及び図５１）に設けることができる。

【０１９０】係合グリップ１３０は、例えば接着剤のような化学的手段によりまたは溶接、
ろう付け、はんだ付けまたはキー手段のような機械的手段により、図４８及び図
４９に示すように、スリーブ４３の内壁に堅く止めつけられた比較的短い止めに
よって設けることができる。

【０１９１】別の実施例では、係合グリップ１３０は、図５０及び図５１に示すように、ス
リーブ４３の一部分をクリンプ即ち縮小させることによって設けることができる
。図５２乃至図５４の場合には、スリーブ４３の遠位端部４９が押込み器具８の
遠位側止め７２及びガイドワイヤ９９の遠位側止め１０１と係合可能である。し
かしながら、スリーブ４３は、フィルタ本体４１の長さに沿って、図１乃至図５
１の塞栓防止器具におけるようには遠位方向に延長していない。スリーブ４３は
フィルタ本体４１の遠位端部４７近くで（図５２）、またはフィルタ本体４１の
基端側端部４４の近くで（図５４）、若しくはフィルタ本体４１に沿って適当な
位置（図５３）で終わらせることができる。

【０１９２】図５５及び図５６の場合には、スリーブ４３のルーメン５６の遠位部分が、押
込み器具遠位側止め７２の外形より大きく、かつガイドワイヤ遠位側止め１０１
の外形より大きい外形を有し、かつスリーブ４３のルーメン５６の基端側部分は
直径が小さく、スリーブ４３の段差１４０と押込み器具８の遠位側止め７２との
係合及びガイドワイヤ９９の遠位側止め１０１との係合を容易にしている。段差
１４０は、小径スリーブに大径スリーブを重ねることによって設けることができ
（図５５）、または別の実施例では、段差１４０は、例えば段差１４０をスリー
ブ４３に機械加工することによって、スリーブ４３と一体に設けることができる
。

【０１９３】図５７に関していえば、図４９で上述したものと類似する塞栓防止器具を配送
カテーテル２の遠位端部１２においてポッド１３内に装填する様子が示されてい
る。この装填過程は、特に図２８乃至図３４に関連して上述したものと類似して
いる。図５７の場合には、押込み器具８の遠位側止め７２がスリーブ４３の内壁
上の係合グリップ１３０と係合し、装填器具７を介して配送カテーテル受入れ空
間内に塞栓防止器具を押込み、上述したように塞栓防止器具が折り畳まれるよう
にしている。

【０１９４】図５８は、図４８に示して上述したものと類似の塞栓防止器具を配送カテーテ
ル２のポッド１３内に装填する様子を示している。

【０１９５】係合グリップ１３０が、塞栓防止器具を配送カテーテル２のポッド１３内に装
填するために押込み器具８の遠位側止め７２との係合を容易にするあらゆる適当
な形状をとり得ることが理解される。

【０１９６】図５９乃至図６２に関連して、特に図２８乃至図３６に関連して上述した装填
過程と類似する、配送カテーテル２の遠位側端部１２においてポッド１３内にフ
ィルタ要素４０を装填する別の方法が示されている。本実施例では、引き抜き器
具１５０が押込み器具８の代わりに設けられている。引き抜き器具１５０は、特
に図２０及び図２１に関連して上述した押込み器具８に類似している。しかしな
がら、引き抜き器具１５０のワイヤ７１は、内側カテーテル２５を通って基端側
に、かつ使用者が操縦するために前記カテーテルの基端側開口３４から延出して
いる。

【０１９７】フィルタ要素４０は、引き抜き器具１５０を基端側に引き抜いて、引き抜き器
具１５０の遠位側止め７２をスリーブ４３の遠位端部４９と係合させることによ
って装填される。引き抜き器具１５０を更に引き抜くことによって、フィルタ要
素４０は、装填器具７０を通って配送カテーテル２の遠位端部１２におけるポッ
ド１３内に引き込まれ、それによって上述したと同様にしてフィルタ要素４０を
折り畳む。引き抜き器具１５０を更に基端側に引き抜くことによって、装填した
前記カテーテルアセンブリを、上述したように装填器具７から分離させる（図７
２）。

【０１９８】図６３に関し、図４９に示して上述したものと類似する塞栓防止器具を配送カ
テーテル２の遠位端部１２においてポッド１３内に装填する様子が示されている
。この装填過程は、図５９乃至図６２において上述したのと類似している。図６
３の場合には、引き抜き器具１５０の遠位側止め７２がスリーブ４３の内壁上の
係合グリップ１３０と係合し、装填器具７を通して配送カテーテルの受入れ空間
内に前記塞栓防止器具を引き込み、それにより塞栓防止器具を折り畳む。

【０１９９】図６４は、引き抜き器具１５０を用いて配送カテーテル２のポッド１３内に塞
栓防止器具を装填する、図４８において上述したと類似する方法を示している。図６５乃至図６９に関連して、図４８において上述したのと類似する、回収カ
テーテル３内への塞栓防止器具への装填が示されている。回収過程は、特に図４
４乃至図４７に関連して上述したのに類似している。本実施例では、ガイドワイ
ヤ９９上の遠位側止め１０１がスリーブ４３の内壁上の係合グリップ１３０と係
合して、回収時にガイドワイヤ１上の遠位側止め１０１に関して遠位側に塞栓防
止器具が動くのを防止している。

【０２００】配置した塞栓防止器具を回収カテーテル３内に回収するためにガイドワイヤ９
９の遠位側止め１０１との係合を容易にするために適当なあらゆる形状とするこ
とができることが分かる。

【０２０１】図７０は、図１乃至図６９のガイドワイヤ９９と類似する塞栓防止システムの
別のガイドワイヤ１６０を示しており、図７０では類似の要素に同じ参照符号が
付されている。この実施例では、ガイドワイヤ１６０は小径部分から大径部分へ
の段差を備えていない。

【０２０２】図７１乃至図７７は、図７０のガイドワイヤ１６０の上を配送されている塞栓
防止システムの塞栓防止器具の配置を示している。この配送及び配置過程は、特
に図３６乃至図４１に関連して上述したのと類似している。本実施例では、しか
しながら、先細のリング１６１が、内側カテーテル２５の内側ステム２８の遠位
端部２７と塞栓防止器具の基端側端部１６３との間でガイドワイヤ１６０上に摺
動可能に取り付けて設けられている。

【０２０３】塞栓防止器具を脈管構造１１０内の所望の位置に配置するために、内側カテー
テル２５の位置を維持しつつ配送カテーテル２を引っ込める。配送カテーテル２
の引っ込み動作によって最初に、配送カテーテル２のポッド１３と塞栓防止器具
間に作用する摩擦力によって塞栓防止器具が基端側に引っ張られる（図７１）。
塞栓防止器具は最初に基端側に引っ張られると、前記先細リングに当接し、かつ
該先細リング１６１を、それが内側カテーテル２５の内側ステム２８の遠位側端
部２７に当接するまで、基端側に押し込む（図７２）。内側カテーテル２５の位
置を維持しつつ配送カテーテル２を更に引っ込めることによって、前記塞栓防止
器具及び先細リング１６０を接触部１６２のテーパ面に沿って相互に関連して摺
動させる。この動作が先細リング１６１に内向きの力を作用させて、先細リング
１６１をガイドワイヤ１６０に固定的に係合させる。このようにして、塞栓防止
器具は、塞栓防止器具と先細リング１６１間のしまり嵌めによって、かつ先細リ
ング１６１とガイドワイヤ１６０間のしまり嵌めによってガイドワイヤ１６０に
テーパロックされる（図７３）。ここで、配送カテーテル２及び内側カテーテル
２５は、脈管構造１１０から引き抜いて、配置した塞栓防止器具を脈管構造１１
０内の所定位置において空のガイドワイヤ１６０と係合させた状態に残すことが
できる（図７４）。塞栓防止器具は、図４４乃至図４７に関して上述したと同様
にして回収される。回収カテーテル３は、配置した塞栓防止器具付近に回収カテ
ーテル３が基端側に至るまで、ガイドワイヤ１６０上を進ませる。次に、ガイド
ワイヤ１６０の位置を維持しつつ、回収カテーテル３を更に進ませて、塞栓防止
器具を折り畳みかつ回収カテーテル３内に回収する。塞栓防止器具がガイドワイ
ヤ１６０にテーパロックされているので、塞栓防止器具と当接させるためにガイ
ドワイヤ１６０上に遠位側止めを設ける必要はない。このテーパロックによって
、配置された前記塞栓防止器具をガイドワイヤ１６０に関して遠位側に確実に全
く動かないようにすることが可能であり、かつ従って塞栓防止器具の回収カテー
テル３内への回収が容易になる。ここで、回収された塞栓防止器具は、回収カテ
ーテル３及びガイドワイヤ１６０を一緒に引き出すことによって、脈管構造１１
０から引き出される。

【０２０４】図７５乃至図７７に関連して、図７１乃至図７４に関連して上述した塞栓防止
システムに類似する塞栓防止システムが示されており、図７５乃至図７７には、
類似の要素に同じ参照符号が示されている。本実施例では、塞栓防止システムが
２つのテザーを有し、テザー１７０の遠位端部には内向きに弧を描くフック１７
２を有し、テザー１７０は内側カテーテル２５と配送カテーテル２間を延長して
いる。塞栓防止器具は、図７６に示すように、前記テザーのフック１７２を受け
入れるために、塞栓防止器具の基端側端部１６３内に協動する凹み１７１を有す
る。

【０２０５】塞栓防止器具の配置は、図７１乃至図７４に関連して上述したと同様に進めら
れる。配送カテーテル２を引っ込める際、テザー１７０も同様に引っ込められて
、塞栓防止器具が遠位側に引き込まれ、確実にガイドワイヤ１６０への塞栓防止
器具のテーパロックによる固定が有効になるようにしている。テザー１７０は、
配送カテーテル２のポッド１３と塞栓防止器具間の摩擦力に加えて、塞栓防止器
具を基端側に引き抜く作用をする。

【０２０６】塞栓防止器具を配置しかつテーパロックした後、テザー１７０のフック１７２
は、内側カテーテル２５を進ませることによって分離される（図７６及び図７７
）。内側カテーテル２５の内側ステム２８の遠位端部２７がフック１７２に係合
して、フック１７２を外側にこじ開け、フック１７２を協動する凹み１７１から
解放する（図７７）。ここで、テザー１７０及び内側カテーテル２５を脈管構造
１１０から引き抜いて、脈管構造１１０の所定位置に配置された塞栓防止器具を
空のガイドワイヤ１６２にテーパロックされた状態で残す。

【０２０７】図７８乃至図８１に関して、図１乃至図７７の塞栓防止システムに類似する迅
速交換塞栓防止システムが示されており、図７８乃至図８１には、類似の要素に
同じ参照符号が付されている。本実施例では、配送カテーテル２のポッド１３が
細長いスリット１８０を有し、かつ内側カテーテル２５の内側ステム２８が、開
口１８１及びスリット１８０の中にガイドワイヤ１８０を通すための迅速交換用
開口１８１を有する（図７８）。

【０２０８】塞栓防止器具は、図３６及び図３７に関連して上述したと同様にして、狭窄領
域１１１の遠位側の脈管構造１１０内の所望の位置に配送される（図７８）。塞
栓防止器具は、内側カテーテル２５の位置を維持しつつ配送カテーテル２を引っ
込めることによって配置され（図７９乃至図８１）、それによって図３８及び図
３９に関連して上述したのと同様の方式での塞栓防止器具の配置を容易にしてい
る。

【０２０９】配送カテーテル２のポッド１３のスリット１８０は、内側カテーテル２５のス
テム２８の迅速交換開口１８１と整合させて、配送カテーテル２及び内側カテー
テル２５が相対動作する際に受ける迅速交換用開口１８１の閉塞を防止する。

【０２１０】内側カテーテルの内側ステム２８の側壁に設けられた開口１８１は、前記内側
カテーテルの長さに沿って、前記カテーテルの遠位端部からよりも前記カテーテ
ルの基端側端部から相対的長い距離だけ離隔した位置に配置することが好ましい
。更に、配送カテーテル２は、前記カテーテルの遠位端部に隣接して配置された
細長いスリット１８０を組み込み、かつ開口１８０及びその中から得るガイドワ
イヤ１８２と協動して、ガイドワイヤ上におけるカテーテル及びフィルタアセン
ブリの迅速な交換を容易にし、それによって交換用ワイヤまたは延長ワイヤを用
いる必要なく交換の容易性を促進することが望ましい。図７８乃至図８１に示す
ように、この構成によって、配送カテーテル２の遠位端部に配置された配送ポッ
ド部分１３における前記フィルタの制御された配置及び回収に加えて、迅速なワ
イヤ交換技術の使用が可能になる。

【０２１１】これは、一人のオペレータが使用するのを容易にする点で有利である。従来の
システムの場合より短いガイドワイヤを用いることができ、それによって器具の
扱いにくさが少なくなる。

【０２１２】次に図８２に関連して、本発明による別の塞栓防止システム２００が示されて
いる。このシステムは、上述したものと類似しており、同様の部分には同じ参照
符号が付されている。この実施例では、ガイドワイヤ９９が段差２０１によって
設けられる基端側止めを有し、かつフィルタは、放射方向内向きに延長する一体
の突起２０２によって設けられる基端側係合要素を有する。突起２０２は、フィ
ルタ要素を配置のためにガイドワイヤ９９上を遠位側に動かしている際に基端側
段差位置を越えないように構成されているが、基端側段差２０１を越えて基端側
に動くことが防止されている。従って、前記フィルタ要素は、配置時に、前記ガ
イドワイヤ上を基端側止め及び遠位側止め間で動くことができる。この構成によ
って、フィルタが基端側段差２０２を越えて回収されることを可能にすることが
できる。

【０２１３】図８３に関し、図８２のそれに類似するシステムが示されており、類似部分に
は同じ参照符号が付されている。この実施例では、ガイドワイヤ上の基端側端部
が基端側に先細の要素２０６によって設けられる。

【０２１４】塞栓防止器具は、ガイドワイヤ上を進ませる際にガイドワイヤに全く取り付け
られまたは係合していないので、特定のガイドワイヤについて用いるように制限
されてはいない。これは、非常に有利な構成である。ガイドワイヤが何らかの理
由で、例えば脈管系の所望の部位に接近するには大き過ぎるまたは十分に追跡可
能でないために不適当であることが分かった場合、ガイドワイヤは、より柔軟性
を有するガイドワイヤのようなより適したガイドワイヤと交換することができる
。しかしながら、塞栓防止器具はガイドワイヤから独立しているので、あらゆる
適当なガイドワイヤについて用いることができる。

【０２１５】本発明は、本発明によれば、ガイドワイヤで病変を首尾よく横断する後まで、
ガイドワイヤについて使用する塞栓防止器具を使用者が選択する必要なく、患者
の構造に適したガイドワイヤの選択を提供することによって使用者により大きな
自由度が与えられる。

【０２１６】次のような脈管カテーテルの機能が本発明によって容易になる。（i）染料の注入を許容する治療的処置（例えば、血管形成またはアテローム切除）を実行した後、塞栓防
止器具は、後に続く染料の流れの測定について起こる閉塞または干渉が最小であ
るように、（残っている前記ガイドワイヤを通して）染料を注入するために、必
要な場合には回収することができる。別の実施例では、前記ガイドワイヤは、染
料の注入を実行する前に、治療領域の「後側」即ち「上流側」に安全に部分的に
引っ込めることもできる。

【０２１７】 (ii)溶解剤の配送治療上の必要性によって、配置された前記塞栓防止器具、または必要な場合に
は回収された塞栓防止器具のいずれかを用いて、重要な領域に部位特定で溶解剤
を配送することができる。

【０２１８】（iii）ステント処置が容易になる適当な設計上の考察がなされていると仮定すると、回収用シースによって、ス
テント作業の後で塞栓防止器具の安全な取り外しを容易にすることができる。例
えば、脈管内ステントの配置後に、塞栓防止器具を取り外す過程では、先細の遠
位側先端部のようなある構成のシースが好まれる。特に、前記シースの遠位側先
端部は、シースが導入される際に、埋め込まれたステントの基端側エッジにおい
て、または埋め込まれたステントの内部の内向きに突出する表面に沿って巻き込
んだりスナッギングが起こらないようにして、ステントが簡単に横断できるよう
にする必要がある。より詳細に言えば、回収用シースの遠位側領域は塞栓防止器
具の回収を適応させるため、前記遠位側先端部における放射方向の拡張を可能に
する材料で形成されていることが好ましい。

【０２１９】（iv）ガイドワイヤの交換を容易にする本発明の塞栓防止システムは空のワイヤの導入に適応しているので、作業中に
必要に応じてガイドワイヤを交換することが可能である。例えば、２カ所または
それ以上の遠位側に離隔された病変の治療の際に、最初のガイドワイヤを作業中
に別のガイドワイヤに置き換えて、操縦性または遠位側の柔軟性を改善すること
が必要になる場合がある。本発明は、このようなガイドワイヤの交換を次のよう
にして支援することができる。先ず、塞栓防止器具を回収用シース（既に第１の
病変領域を横断している）内に回収する。次に、前記シースが病変を横断したま
まの状態で、ガイドワイヤを引き抜く（または別の実施例では、ガイドワイヤ及
び塞栓防止器具を一緒に引き抜く）ことができる。次に、交換用ガイドワイヤを
問題の領域に前記シースのルーメンを介して導入することができる。

【０２２０】前記塞栓防止器具とガイドワイヤ間の多数の係合手段について上述したが、そ
れによって、回収用シースを塞栓防止器具の上に進ませながら、塞栓防止器具を
確実に固定しまたはつなぎ止めることができる。また、塞栓防止器具とフィルタ
を回収した後の回収用シースとの間に係合手段を設けて、塞栓防止器具とシース
間に明確な係合状態があることを確実にすることができると考えられる。例えば
、突起、リングまたはこれらの類似物を回収用シースの内面の遠位端部付近に設
けて、回収した塞栓防止器具と摩擦により嵌め合わせることができる。この種の
一般的な構成２１０、２２０が図８４及び図８５に示されている。この摩擦係合
は、連続的、非連続的、放射方向及び／または長手方向に延長するようなあらゆ
る種類のものであってよい突起２２５によって提供することができる。

【０２２１】本発明は、本明細書中に上述した実施例に限定されるものでなく、その構成及
び詳細部分において様々に変化させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】塞栓防止システムのパックの斜視図である。

【図２】塞栓防止システムの配送カテーテルの平面図である。

【図３】図２の配送カテーテルの部分断面側面図である。

【図４】図３の配送カテーテルの部分拡大図である。

【図４Ａ】配送カテーテルの部分破砕斜視図である。

【図５】図３の配送カテーテルのハンドル部分の部分断面側面図である。

【図６】図５のハンドル部分の部分拡大図である。

【図７】図５のハンドル部分の別の部分の拡大図である。

【図８】図３の配送カテーテルの雌型ルアーの斜視図である。

【図９】塞栓防止システムの内側カテーテルの平面図である。

【図１０】図９の内側カテーテルの部分断面側面図である。

【図１１】図１０の内側カテーテルの一部分の拡大図である。

【図１２】図１０の内側カテーテルの別の部分の拡大図である。

【図１２Ａ】内側カテーテルの部分切欠き斜視図である。

【図１３】組み立てられた内側カテーテル及び配送カテーテルの平面図である
。

【図１４】図１３のカテーテルアセンブリの部分断面側面図である。

【図１５】図１４のカテーテルアセンブリの一部分の拡大図である。

【図１６】図１４のカテーテルアセンブリの別の部分の拡大図である。

【図１７】内側カテーテルが有用な遠位形状をなす図１４のカテーテルアセン
ブリの側面図である。

【図１８】塞栓防止システムの塞栓防止器具の部分断面側面図である。

【図１９】図１８の塞栓防止器具の平面図である。

【図２０】塞栓防止システムの押込み器具の側面図である。

【図２１】図８の押込み器具の一部分の側部断面図である。

【図２２】塞栓防止システムの装填器具の部分断面側面図である。

【図２３】図２２の装填器具の細部の拡大図である。

【図２３Ａ】別の装填器具の断面図である。

【図２４】図１３乃至図１７のカテーテルアセンブリの解放及び洗浄を示す概
略図である。

【図２５】図１３乃至図１７のカテーテルアセンブリの解放及び洗浄を示す概
略図である。

【図２６】図１３乃至図１７のカテーテルアセンブリの解放及び洗浄を示す概
略図である。

【図２７】図１３乃至図１７のカテーテルアセンブリの解放及び洗浄を示す概
略図である。

【図２８】図２０及び図２１の押込み器具の解放を示す概略図である。

【図２９】図２０及び図２１の押込み器具の解放を示す概略図である。

【図２９Ａ】図２９のＡ−Ａ線における断面図である。

【図３０】図１３乃至図１７のカテーテルアセンブリ内の図１８及び図９の塞
栓防止器具の装填を示す概略図である。

【図３１】図１３乃至図１７のカテーテルアセンブリ内の図１８及び図９の塞
栓防止器具の装填を示す概略図である。

【図３２】図１３乃至図１７のカテーテルアセンブリ内の図１８及び図９の塞
栓防止器具の装填を示す概略図である。

【図３３】図３２（ａ）の装填されたカテーテルアセンブリの図２２及び図２
３の装填器具からの分離を示す概略図である。

【図３４】図３２（ａ）の装填されたカテーテルアセンブリの図２２及び図２
３の装填器具からの分離を示す概略図である。

【図３５】塞栓防止システムのガイドワイヤの側面図である。

【図３６】脈管構造における図１８及び図１９の塞栓防止器具の配送及び配置
を示す概略図である。

【図３７】脈管構造における図１８及び図１９の塞栓防止器具の配送及び配置
を示す概略図である。

【図３８】脈管構造における図１８及び図１９の塞栓防止器具の配送及び配置
を示す概略図である。

【図３９】脈管構造における図１８及び図１９の塞栓防止器具の配送及び配置
を示す概略図である。

【図４０】脈管構造における図１８及び図１９の塞栓防止器具の配送及び配置
を示す概略図である。

【図４１】脈管構造における図１８及び図１９の塞栓防止器具の配送及び配置
を示す概略図である。

【図４２】脈管構造の治療を示す概略図である。

【図４３】脈管構造の治療を示す概略図である。

【図４４】図１８及び図１９の塞栓防止器具の脈管構造からの回収を示す内略
図である。

【図４５】図１８及び図１９の塞栓防止器具の脈管構造からの回収を示す内略
図である。

【図４６】図１８及び図１９の塞栓防止器具の脈管構造からの回収を示す内略
図である。

【図４７】図１８及び図１９の塞栓防止器具の脈管構造からの回収を示す内略
図である。

【図４８】塞栓防止システムの他の塞栓防止器具の部分断面側面図である。

【図４９】塞栓防止システムの他の塞栓防止器具の部分断面側面図である。

【図５０】塞栓防止システムの他の塞栓防止器具の部分断面側面図である。

【図５１】塞栓防止システムの他の塞栓防止器具の部分断面側面図である。

【図５２】塞栓防止システムの他の塞栓防止器具の部分断面側面図である。

【図５３】塞栓防止システムの他の塞栓防止器具の部分断面側面図である。

【図５４】塞栓防止システムの他の塞栓防止器具の部分断面側面図である。

【図５５】塞栓防止システムの他の塞栓防止器具の部分断面側面図である。

【図５６】塞栓防止システムの他の塞栓防止器具の部分断面側面図である。

【図５７】図１３乃至図１７のカテーテルアセンブリ内への塞栓防止器具の装
填を示す概略図である。

【図５８】図１３乃至図１７のカテーテルアセンブリ内への塞栓防止器具の装
填を示す概略図である。

【図５９】取外し可能な引抜き器具を用いて図１３乃至図１７のカテーテルア
センブリ内への図１８及び図１９の塞栓防止器具の装填を示す概略図である。

【図６０】取り外し可能な引き抜き器具を用いて図１３乃至図１７のカテーテ
ルアセンブリ内への図１８及び図１９の塞栓防止器具の装填を示す概略図である
。

【図６１】取り外し可能な引き抜き器具を用いて図１３乃至図１７のカテーテ
ルアセンブリ内への図１８及び図１９の塞栓防止器具の装填を示す概略図である
。

【図６２】装填されたカテーテルアセンブリの側面図である。

【図６３】図５９乃至図６１の引き抜き器具を用いて図１３乃至図１７のカテ
ーテルアセンブリ内への塞栓防止器具の装填を示す概略図である。

【図６４】図５９乃至図６１の引き抜き器具を用いて図１３乃至図１７のカテ
ーテルアセンブリ内への塞栓防止器具の装填を示す概略図である。

【図６５】塞栓防止器具の脈管構造からの回収を示す概略図である。

【図６６】塞栓防止器具の脈管構造からの回収を示す概略図である。

【図６７】塞栓防止器具の脈管構造からの回収を示す概略図である。

【図６８】塞栓防止器具の脈管構造からの回収を示す概略図である。

【図６９】塞栓防止器具の脈管構造からの回収を示す概略図である。

【図７０】塞栓防止システムの別のガイドワイヤの側面図である。

【図７１】脈管構造内における塞栓防止器具の配置を示す概略図である。

【図７２】脈管構造内における塞栓防止器具の配置を示す概略図である。

【図７３】脈管構造内における塞栓防止器具の配置を示す概略図である。

【図７４】脈管構造内における塞栓防止器具の配置を示す概略図である。

【図７５】テザーを用いて脈管構造内における別の塞栓防止器具の配置を示す
概略図である。

【図７６】テザーを用いて脈管構造内における別の塞栓防止器具の配置を示す
概略図である。

【図７７】図７５及び図７６のテザーの解除を示す概略図である。

【図７８】脈管構造内における迅速交換塞栓防止システムの塞栓防止器具の配
送及び配置を示す概略図である。

【図７９】脈管構造内における迅速交換塞栓防止システムの塞栓防止器具の配
送及び配置を示す概略図である。

【図８０】脈管構造内における迅速交換塞栓防止システムの塞栓防止器具の配
送及び配置を示す概略図である。

【図８１】脈管構造内における迅速交換塞栓防止システムの塞栓防止器具の配
送及び配置を示す概略図である。

【図８２】別の塞栓防止システムの部分断面側面図である。

【図８３】更に別の塞栓防止器具の部分断面側面図である。

【図８４】カテーテルの遠位部分の断面図である。

【図８５】カテーテルの遠位部分の断面図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号２００１／０２６０ (32)優先日平成13年３月16日(2001．3．16) (33)優先権主張国アイルランド（ＩＥ） (31)優先権主張番号２００１／０２５８ (32)優先日平成13年３月16日(2001．3．16) (33)優先権主張国アイルランド（ＩＥ） (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＯ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者グリフィン，パトリックアイルランド国，カウンティ・ゴールウェイ，キャッスルガー，ブライアー・ヒル，クーロック（番地なし) (72)発明者ギルヴァリー，マイケルアイルランド国，カウンティ・メイオー，バリーナ，キンコン，ラスロー（番地なし) (72)発明者ヴェイル，デヴィッドアイルランド国，ダブリン・３，クロンターフ，ザ・スタイルス・ロード・26 (72)発明者ブラディ，イーモンアイルランド国，カウンティ・ロスコモン，エルフィン，キャロル・アベニュー・ 12 Ｆターム(参考） 4C060 EE30 MM25 4C167 AA05 AA28 BB02 BB04 BB36 CC08 GG02 GG07 GG22 GG50

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】折畳み可能な塞栓防止フィルタをカテーテル内に装填する
ためのアセンブリであって、折畳まれた塞栓防止フィルタを受け取るために、その遠位端部に受入れ空間を
画定するカテーテルと、医療器具を前記受入れ空間内に配送するための別個の取外し可能な押込み器具
とを備えることを特徴とするアセンブリ。
【請求項２】前記塞栓防止フィルタを折り畳む別個の装填器具を有し、
前記装填器具が入口端部及び出口端部を画定し、前記出口端部が、前記受入れ空
間と協働整合するように構成されていること特徴とする請求項１に記載のアセン
ブリ。
【請求項３】前記押込み器具が、前記塞栓防止フィルタと係合するため
の基部側止めからなることを特徴とする請求項１または２に記載のアセンブリ。
【請求項４】前記押込み器具がステムからなり、前記ステムが前記塞栓
防止フィルタを係合させるための遠位側止めを有することを特徴とする請求項２
に記載のアセンブリ。
【請求項５】前記押込み器具がハンドルを有することを特徴とする請求
項１乃至４のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項６】前記装填器具が、前記塞栓防止フィルタを放射方向に圧縮
するための手段を有することを特徴とする請求項２乃至５のいずれかに記載のア
センブリ。
【請求項７】前記装填器具がファンネルを有し、前記入口端部が前記出
口端部より大きな断面積を画定していることを特徴とする請求項６に記載のアセ
ンブリ。
【請求項８】前記装填器具が、切頭円錐形の塞栓防止フィルタ受入れ部
分から形成された漏斗形状の孔を有する主支持部を有し、その末端が、装填前に
前記受入れ空間と整合させるために前記主支持部から突出する装填管によって形
成された円筒形部分であることを特徴とする請求項７に記載のアセンブリ。
【請求項９】前記ファンネルのテーパ角度が１５度乃至６５度の間であ
ることを特徴とする請求項７または８に記載のアセンブリ。
【請求項１０】前記テーパ角度が３５度乃至４５度の間であることを特徴
とする請求項９に記載のアセンブリ。
【請求項１１】前記装填器具が前記受入れ空間内に延長していることを特
徴とする請求項２乃至１０のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項１２】前記装填器具が前記受入れ空間の外側の周囲に延長してい
ることを特徴とする請求項２乃至１０のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項１３】トレーを有し、前記トレーが、前記塞栓防止フィルタを前
記カテーテル内に配送する前に解除位置で前記押込み器具を解放可能に支持する
ための第１保持手段を有することを特徴とする請求項２乃至１２のいずれかに記
載のアセンブリ。
【請求項１４】装填前に前記カテーテルと協働整合させて前記装填器具を
解除可能に支持するための第２保持手段を備えることを特徴とする請求項１３に
記載のアセンブリ。
【請求項１５】前記保持手段が、前記装填器具及び／または前記カテーテ
ル及び／または前記押込み器具を受けるためのチャネルと、前記装填器具及び／
または前記カテーテル及び／または前記押込み器具をスナップ保持するために内
側に突出する前記チャネルの壁部上の少なくとも１つの突起とを備えることをこ
とを特徴とする請求項１３または１４に記載のアセンブリ。
【請求項１６】前記トレーが、該トレー内の凹みによって形成される液体
保持槽を有し、前記液体保持槽が前記受入れ空間内に前記塞栓保護フィルタを隠
れた状態で装填するために前記カテーテル及び前記塞栓保護器具の前記受入れ空
間を完全に隠れた状態で収容するのに十分な深さを有することを特徴とする請求
項１３乃至１５のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項１７】前記トレーが前記液体保持槽に連通するカテーテル保持チ
ャネルを有し、前記チャネルが前記カテーテルを前記トレー上の装填位置で支持
する通路を前記トレーの周囲に画定することを特徴とする請求項１６に記載のア
センブリ。
【請求項１８】前記チャネル内に前記カテーテルを固定するための手段が
、前記チャネルに沿って離隔された多数のリテーナを有し、各リテーナが、前記
チャネルの口に隣接する前記チャネルの両側壁から内向きに突出する２つまたは
それ以上の関連する突起を有し、前記突起が、前記カテーテルが前記チャネル内
に前記突起の背後にスナップ係合するために弾性変形可能であることを特徴とす
る請求項１７に記載のアセンブリ。
【請求項１９】前記液体保持槽に連通する前記チャネルの端部ランプ（斜
面）が設けられて、前記カテーテルの前記受入れ空間を前記液体保持槽の底部に
配向させていることを特徴とする請求項１７または１８に記載のアセンブリ。
【請求項２０】前記液体保持槽内に、前記カテーテルの前記受入れ空間を
前記液体保持槽の前記底部より上方に支持するための手段が設けられていること
を特徴とする請求項１９に記載のアセンブリ。
【請求項２１】前記支持手段が、前記チャネルに隣接する段差であること
特徴とする請求項２０に記載のアセンブリ。
【請求項２２】前記第１保持手段が前記液体保持槽内に設けられているこ
とを特徴とする請求項１６乃至２１のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項２３】洗浄手段を有することを特徴とする請求項１乃至２２のい
ずれかに記載のアセンブリ。
【請求項２４】前記洗浄手段がシリンジ（注入器）からなることを特徴と
する請求項２３に記載のアセンブリ。
【請求項２５】折畳み可能な塞栓防止フィルタをカテーテル内に装填する
ための、実質的に添付図面に関連して本明細書中に記載されているアセンブリ。
【請求項２６】塞栓防止フィルタをカテーテル内に装填する方法であって
、折畳み可能な塞栓防止フィルタを提供する過程と、前記折畳み可能な塞栓防止フィルタを受け取るために、その遠位端部に受入れ
空間を画定する塞栓防止カテーテルを提供する過程と、前記塞栓防止フィルタを前記受入れ空間内に配送するための押込み器具を提供
する過程と、前記押込み器具を用いて前記塞栓防止フィルタを前記受入れ空間内に配送する
過程と、前記受入れ空間から前記押込み器具を取り外す過程とからなることを特徴とす
る方法。
【請求項２７】入口端部及び出口端部を画定する装填器具を設けて前記塞
栓防止フィルタを折り畳む過程と、前記受入れ空間と共同して前記装填器具の前記出口を整合させる過程と、前記装填器具の前記入口を通して前記受入れ空間内に前記塞栓防止フィルタを
配送する過程とを備えることを特徴とする請求項２６に記載に方法。
【請求項２８】前記カテーテルが内部基端側止めを有し、前記押込み器具
を用いて前記受入れ空間の基端側に前記折畳まれた塞栓防止フィルタを移動させ
て前記内部基端側止めを係合させ、かつ前記押込み器具を取り外す前に前記装填
器具から装填された前記カテーテルを分離させる過程を有することを特徴とする
請求項２７に記載の方法。
【請求項２９】前記カテーテルが、前記装填器具を通して前記塞栓防止フ
ィルタを前記受入れ空間内に配送する前に前記装填器具に関して拘束され、かつ
装填された前記カテーテルの前記装填器具からの分離を容易にするべく前記拘束
を解く過程を有することを特徴とする請求項２８に記載の方法。
【請求項３０】前記押込み器具が、前記塞栓防止フィルタの中を通すため
のワイヤを有し、前記ワイヤによって前記塞栓防止フィルタを係合するための遠
位側止めが画定されることを特徴とする請求項２６乃至２９のいずれかに記載の
方法。
【請求項３１】前記装填器具が前記出口端部に細長い首部を有し、前記塞
栓防止フィルタを前記受入れ空間内に配送する前に前記首部を前記受入れ空間内
に少なくとも部分的に位置決めする過程を有することを特徴とする請求項２６乃
至３０のいずれかに記載の方法。
【請求項３２】前記塞栓防止フィルタを前記受入れ空間内に配送する前に
前記塞栓防止フィルタを洗い流す過程を有することを特徴とする請求項２６乃至
３１のいずれかに記載の方法。
【請求項３３】前記塞栓防止フィルタを前記受入れ空間内に配送する前に
前記カテーテルを洗浄する過程を有することを特徴とする請求項２６乃至３２の
いずれかに記載の方法。
【請求項３４】前記カテーテルが外側カテーテル管及び内側カテーテル管
を有し、前記内側カテーテル管によって前記内部基端側止めが画定されることを
特徴とする請求項２８乃至３３のいずれかに記載の方法。
【請求項３５】前記内側カテーテル管及び前記外側カテーテル管双方が、
前記装填器具を通して前記塞栓防止フィルタを配送する前に洗浄されることを特
徴とする請求項３４に記載の方法。
【請求項３６】前記塞栓防止フィルタをカテーテル内に装填する方法であ
って、折畳み可能な塞栓防止フィルタを提供する過程と、折畳まれた前記塞栓防止フィルタを受け取るために、その遠位側端部に受入れ
空間を画定し、少なくとも１つの内部基端側止めを有するカテーテルを提供する
過程と、入口端部及び出口端部を画定する装填器具を提供して前記塞栓防止フィルタを
折り畳む過程と、前記装填器具の前記出口端部を前記受入れ空間に整合させる過程と、前記装填器具を通して前記受入れ空間内に前記塞栓防止フィルタを配送する過
程と、折畳まれた前記塞栓防止フィルタをその基端側端部に向けて前記受入れ空間内
を移動させて、前記少なくとも１つの内部基端側止めを係合させかつ装填された
前記カテーテルを前記装填器具から分離させる過程とからなることを特徴とする
方法。
【請求項３７】前記装填器具を通して前記受入れ空間内に前記塞栓防止フ
ィルタを配送するため、及び折畳まれた前記塞栓防止フィルタを前記内部基端側
止めと係合させるために押込み器具を提供する過程と、装填された前記カテーテルを前記装填器具から分離させた後に前記押込み器具
を取り外す過程とを有することを特徴とする請求項３６に記載の方法。
【請求項３８】前記押込み器具が、前記塞栓防止フィルタの中を通すため
のワイヤを有し、前記ワイヤによって前記塞栓防止フィルタを係合するための遠
位側止めが画定されることを特徴とする請求項３６または３７に記載の方法。
【請求項３９】前記装填器具が前記出口端部に細長い首部を有し、前記塞
栓防止フィルタを前記装填器具を介して配送する前に前記首部を前記受入れ空間
内に少なくとも部分的に位置決めする過程を有することを特徴とする請求項３６
乃至３８のいずれかに記載の方法。
【請求項４０】前記塞栓防止フィルタを前記装填器具を介して配送する前
に前記塞栓防止フィルタを洗い流す過程を有することを特徴とする請求項３６乃
至３９のいずれかに記載の方法。
【請求項４１】前記塞栓防止フィルタを前記受入れ空間内に配送する前に
前記カテーテルを洗浄する過程を有することを特徴とする請求項３６乃至４０の
いずれに記載の方法。
【請求項４２】前記カテーテルが外側カテーテル管及び内側カテーテル管
を有し、前記内側カテーテル管によって前記内部基端側止めが画定されることを
特徴とする請求項３６乃至４１のいずれかに記載の方法。
【請求項４３】前記内側カテーテル管及び前記外側カテーテル管双方が、
前記装填器具を通して前記塞栓防止フィルタを配送する前に洗浄されることを特
徴とする請求項４１または４２に記載の方法。
【請求項４４】塞栓防止フィルタをカテーテル内に装填する、実質的に添
付図面に関連して本明細書に記載された方法。
【請求項４５】折畳み可能な塞栓防止フィルタをカテーテル内に装填する
ための取り外し可能な器具であって、前記塞栓防止フィルタをカテーテルの基端
部に向けて押し、それにより前記塞栓防止フィルタを前記カテーテル内に装填す
るべく、前記塞栓防止フィルタと解除可能に係合するための遠位側止めを有する
ことを特徴とする器具。
【請求項４６】前記遠位側止めが細長いステム上に設けられていることを
特徴とする請求項４５に記載の器具。
【請求項４７】前記遠位側止めが前記ステムと一体をなすことを特徴とす
る請求項４６に記載の器具。
【請求項４８】前記遠位側止めが、その基端側の小径部分からその遠位側
の大径部分までの前記ステムの段差からなることを特徴とする請求項４７に記載
の器具。
【請求項４９】前記小径部分が約０．３５５６ｍｍ（０．０１４インチ）
の直径を有することを特徴とする請求項４８に記載の器具。
【請求項５０】前記大径部分が、約０．４５７２ｍｍ（０．０１８インチ
）の直径を有することを特徴とする請求項４８または４９に記載の器具。
【請求項５１】前記遠位側止めが前記ステムに取付けられていることを特
徴とする請求項４６に記載の器具。
【請求項５２】前記ステムがワイヤからなることを特徴とする請求項４６
乃至５１のいずれかに記載の器具。
【請求項５３】前記ステムが、前記医療器具の中を容易に通すために低摩
擦被膜を有することを特徴とする請求項４６乃至５２のいずれかに記載の器具。
【請求項５４】前記被膜がポリテトラフルオロエチレンからなることを特
徴する請求項５３に記載の器具。
【請求項５５】ハンドルを有することを特徴とする請求項４５乃至５４の
いずれかに記載の器具。
【請求項５６】折畳み可能な塞栓防止フィルタをカテーテル内に装填する
ための、実質的に添付図面に関連して本明細書に記載されている取り外し可能な
器具。