JP2003518565A - 帯状織物、及び帯状織物の製造方法 - Google Patents

帯状織物、及び帯状織物の製造方法

Info

Publication number
JP2003518565A
JP2003518565A JP2001548785A JP2001548785A JP2003518565A JP 2003518565 A JP2003518565 A JP 2003518565A JP 2001548785 A JP2001548785 A JP 2001548785A JP 2001548785 A JP2001548785 A JP 2001548785A JP 2003518565 A JP2003518565 A JP 2003518565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weft
yarn
thread
needle
ear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001548785A
Other languages
English (en)
Inventor
ベルガー、ヨハン
ライター、エーリッヒ
ハーン、ジークフリート
ペダル、ギュンター
Original Assignee
ベルガー、ヨハン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE1999162919 external-priority patent/DE19962919C1/de
Priority claimed from DE2000145718 external-priority patent/DE10045718A1/de
Application filed by ベルガー、ヨハン filed Critical ベルガー、ヨハン
Publication of JP2003518565A publication Critical patent/JP2003518565A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D35/00Smallware looms, i.e. looms for weaving ribbons or other narrow fabrics
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D1/00Woven fabrics designed to make specified articles
    • D03D1/0005Woven fabrics for safety belts
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/40Forming selvedges
    • D03D47/42Forming selvedges by knitting or interlacing loops of weft
    • D03D47/44Forming selvedges by knitting or interlacing loops of weft with additional selvedge thread

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Looms (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Decoration Of Textiles (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、帯状物ニードル織機において帯状物を製造するための方法及び装置に関する。この方法は、繰り返しステップ:(唯一の)緯糸針(1)により緯糸(4)を打込むステップ;緯糸打込側に対向する側(緯糸出口側)から供給される搦み糸(5)を緯糸(4)に緯糸出口側で作動する編針(2)によって編込む(絡み付ける)ステップ;緯糸針(1)を引き戻すステップ;及び緯糸打込側から供給される搦み糸(6)を緯糸(4)に緯糸打込側で作動する編針(3)によって編込む(絡み付ける)ステップを特徴とする。本発明は、更に、とりわけ上記方法により製造される帯状物を製織するための帯状物ニードル織機に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、緯糸針を有する帯状物ニードル織機での帯状物の製造方法、及び当
該方法を実行するための帯状物ニードル織機に関する装置、並びに当該方法及び
装置によって製造された帯状物に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
帯状物を製造するための方法及び装置は多数知られている。この場合、細幅織
物を製造するために、1つの緯糸針又は同方向若しくは反対方向に作動する2つ
の緯糸針を有する織機が使用される。通常、それによって得られた帯状物は、外
観が互いに異なる2つの(即ち、緯糸打込側と緯糸打込側に対向して位置する対
向側の)縁を有する。しかしながら、このことは大抵望ましいことではない。そ
のため、結果の良し悪しはともあれ、別様に製造された2つの縁に同一の外観を
持たせようとする試みが多数なされた。しかしながら、磨耗の態様が異なるので
、帯状物の一方の縁部と他方の縁部の実際の縁構造は相異なっている。
【0003】 CH 598 382 A5から、緯糸自体が鈎針編みされる、両側に実質的に同一の縁を
有する細幅織物の製造方法が既知である。更に、補助糸が緯糸と共に一方又は両
方の織物側部において鈎針編みされる製造方法の好ましい一変形例が開示されて
いる。しかしながら、この特許公報に記載された方法により製造される帯状物に
は、緯糸の鉤針編みによって帯状物縁部に生じる望ましくないエッジができる。
【0004】 EP 0 034 104 B1には、花綱状縁(Festonkante)ないしバルマーアーチ(Barm
er Bogen)を有する細幅織物の製造方法が記載されている。この方法では、横方
向に運動し、(左右)両方向へ向けてのそれぞれの打込みに対し緯糸を一本のみ
運ぶ緯糸針が一本のみ使用される。そして、周期的及び交替的に緯糸針によって
、開口ひ口(Fach:糸を通す糸と糸の目状開口)の中央に位置し他の経糸と整列
していない少なくとも1つの経糸が、経糸ひ口の一方又は他方の縁を越えて引っ
張られる。そして、交替的に該縁の一方又は他方において、緯糸が一度、経糸が
周期的に各縁の所で(一本の)針によって作動させられる。そして、緯糸針及び
緯糸が反対方向に横方向に動くと同時に、外方へ引っ張られ縁と結合していた経
糸が解放(結合解除)される。この方法は極めて複雑であり、ベルト帯状物の製
造には適合しない。
【0005】 米国の乗物で使用されるベルト帯状物も既知であるが、これらのベルト帯状物
は、緯糸打込側に搦み糸を有し、従って場合によっては柔らかい縁を有するが、
対向側では外方に向う硬いモノフィラメントの緯糸織り返しループを有する。こ
れに対して既に行われた改善策では、相異なる縁を色によって際立たさせられた
経糸によって標識し、このベルト帯状物を組み込むとき、車両の乗員の首に向っ
て常に柔らかい縁が配向するように、硬い縁を方向付けることができるようにし
た。この方法は、(縁の方向付けの)誤りの可能性が大きいため、一方では目的
に適わず、他方では危険でさえもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
それゆえ本発明の課題は、柔軟かつ弾力的な縁を有しモノフィラメント緯糸を
有する帯状物を製造するための方法及び装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題は、第一(の視点)に(よれば)、請求項1の方法により解決される
。即ち、以下の一連の方法ステップ:a)緯糸を緯糸針で打込むステップ、b)
緯糸打込側の対向位置にある緯糸出口側から供給される搦み糸を緯糸に緯糸出口
側で作動する編針で絡み付ける(編込む)ステップ、c)緯糸針を引き戻すステ
ップ、d)緯糸打込側から供給される搦み糸を緯糸に緯糸打込側で作動する編針
で絡み付ける(編込む)ステップを含み、緯糸として、モノフィラメント糸、又
はモノフィラメント糸とマルチフィラメント糸との混合糸ないし混繊糸が使用さ
れ、及び搦み糸が、ステップb)において、緯糸打込側及び/又は緯糸出口側で
、耳押え糸と(耳押え)メッシュを形成することにより、一本の緯糸針によって
、両側の縁部においてほぼ同一の外観を有する細幅織物の製織が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の方法の一実施形態では、緯糸としてモノフィラメント糸が使用される
。この方法によって製織される帯状物は、実質的に非弾性的ないし非伸縮性の経
糸を有し、自動車用安全ベルトとしての利用が想定される。この帯状物は、自動
車用安全ベルトに必要な大きな横方向剛性ないし帯状物の横方向の大きな弾性(
Sprungelastizitaet)を有し、緯糸の硬い織り返し(ループ)の箇所にも拘らず
柔軟な縁を有する。この柔軟な縁は、帯状物の(左右)両側の縁部に配した搦み
糸の編付けメッシュ列(耳押え:Wirkmaschenreihe)によって形成される。有利
には、搦み糸として、モノフィラメントの緯糸の糸強度と同一かより大きい糸強
度を有する(マルチフィラメントの)撚糸(Garn)が選択される。これによって
達成される利点は、搦み糸によってモノフィラメントの緯糸を良好に被覆するこ
とができるということにある。モノフィラメント糸からなる硬い緯糸の織り返し
ループは、マルチフィラメントの搦み糸による被覆により柔軟にカバーされる。
この帯状物は、取り扱いが容易で、所望のように横方向剛性が大きいにもかかわ
らず、縁は柔軟である。更に、緯糸としてモノフィラメント糸が使用されるので
、横方向剛性が大きい場合であっても帯状物の厚さは非常に薄くすることができ
る。本発明の堅固な(堅く引き締める)製織法により、大きな耐磨耗性を有する
場所節約的(嵩張らない)帯状物が得られる。
【0009】 本発明の方法によれば、耳押えメッシュの信頼性を向上させるために、有利に
は、耳押えメッシュが、少なくとも緯糸出口側に、更には対向側(緯糸打込側)
に耳押え糸によって鉤針編みされる。このとき、耳押え糸は、緯糸に絡み付かな
い(キャッチされない)ように供給されることが好ましい。耳押え糸は、耳押え
メッシュの信頼性(の向上)に加えて、緯糸の織り返しループに付加的な保護を
与える。この実施態様では、保護作用を向上させるために、より細い(細目の)
搦み糸とより太い(太目の)耳押え糸(Sperrfaden)が選択される。
【0010】 本発明の方法の更に有利な一実施形態では、搦み糸が、帯状物の両側の縁部に
おいて、耳押え糸と(耳押え)メッシュを形成すると共に、帯状物の両縁部の少
なくとも一方(緯糸打込側及び/又は緯糸出口側)において、緯糸に絡み付かず
搦み糸からなる耳の脚部とのみ結合する経糸とメッシュ列との間に、完成した帯
状物において経糸に実質的に平行に配置される付加糸を編込み、耳押え糸が完全
に付加糸の外側に配されるように、耳押え糸の各々が編針の各々に供給される。
これによって、「硬い」モノフィラメント糸の緯糸織り返しループ部分を覆う一
層より柔らかい縁を得ることができる。このような帯状物の取り扱いの快適度は
、従来の帯状物に対して倍増している。
【0011】 本発明の一層有利な一実施形態では、緯糸は、2回又は3回以上の複数回打込
まれる。これによって、勿論一本一本は多少より細いモノフィラメントの緯糸か
らなる緯糸が緯糸織り返しループの領域においてよりフレキシブルになり、厚さ
も低減されるという付加的な利点が生じる。
【0012】 本発明の方法の同様に有利な一展開形態では、搦み糸、耳押え糸及び付加糸の
少なくとも1つとして、ほぼ完全な収縮(処理)糸が使用される。これによって
、一層滑らかな縁を得ることができ、帯状物の縁部の浮き上がり(Aufstehen)
を殆ど全て阻止することができる。
【0013】 説明の容易化のために選択された「モノフィラメント」という概念には、一本
の繊維からなる「純粋な」モノフィラメントも、「モノフィラメント状の」マル
チフィラメント、即ち、本来的にはマルチフィラメント糸であるにもかかわらず
、例えばバネ弾性、剛性、低けば立ち性等の性質(これらはモノフィラメント糸
に典型的な性質である)を有するようにコンパクトに案内(束化)された複数の
繊維からなる糸も含まれる。
【0014】 本発明の更なる利点及び特徴は、他の請求項から明らかとなる。
【0015】
【実施例】
本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、図面参照符号は発明
の理解の容易化のために付したものである。
【0016】 図1は、本発明の方法によって製織された搦み糸からなる搦み耳を有する帯状
織物、並びに緯糸針1及び編針2、3の極く単純化した模式図である。この図で
は、図示されてはいないが、双方向矢印Kで示された経糸領域を下から上へ向っ
て経糸が推移(延在)している。経糸領域Kの左方及び右方に示した搦み糸メッ
シュは、搦み糸による耳押えメッシュ形成の推移を示すために、領域Kに対し極
めて誇張して大きく示した。従って、図は縮尺通りでないことに注意すべきであ
る。実際のところ、領域Kは、ここに示された大きさよりも何倍も大きい。
【0017】 図1の左側には、導糸孔に緯糸4が挿通された緯糸針1の頭部を部分的に示し
た。緯糸針1のここに示した位置(状態)は、図の中央に向って(打ち込み側の
)対向側の方向へ反転するために、緯糸針が打ち込み側のほぼ死点に位置する状
態である。左側から右側へ打ち込まれる緯糸針4は、織機の右側に位置する編針
2によって右側の搦み糸5とともに(耳押え)メッシュ形成される。左側に配置
される編針は、緯糸4の上方で待機し、緯糸4に左側の搦み糸6を絡み付ける。
搦み糸5及び6は、当業者に既知の搦み糸導入装置(Fangfadeneinleger)(不
図示)によって制御される。本発明の方法を実施するために好適な本発明の装置
は、左側編針3及び左側搦み糸導入装置(不図示)の運動全体が、それらに対応
する右側の要素(編針2及び右側搦み糸導入ないし耳形成装置)から独立して各
別に制御可能であるように構成される。
【0018】 本書で採用した「右側」、「左側」、「前方」及び「後方」という方向の概念
は、帯状物ニードル織機の前方に位置する観察者から見た領域を常に意味する。
同様に、装置の配置及び作動方法全体を左右反転して配置ないし推移させること
も可能であろう。
【0019】 本発明の有利な展開例では、マルチフィラメントの搦み糸及び耳押え糸(Sper
rfaeden)とモノフィラメントの緯糸を用いることが好ましい。経糸も同様にマ
ルチフィラメント材料から形成されることが好ましい。このため、本発明の装置
により、上質で快適な帯状物に要求される性質、即ち柔らかく一様な織物縁部及
び同時に帯状物の大きい横方向剛性を有するとりわけベルト帯状物等の優れた帯
状物を製造することができる。
【0020】 図2は、本発明の一展開例により製織された帯状物Bの極く単純化した模式図
である。帯状物Bは、左側搦み糸6及び(破線で示された)左側耳押え糸8から
それぞれ構成される左側搦みメッシュ列(編目列)及び左側メッシュ列を有する
。左側搦み糸6は、緯糸4に絡み付く(編み込まれる)が、左側耳押え糸8は、
緯糸4の打ち込み反転位置の外側に位置するようになるように左側搦み糸6とメ
ッシュ形成する。参照符号Kで示した経糸領域に位置する経糸KFは、明瞭化の
観点から帯状物の左右両側にそれぞれ1つの第一の対10及び9を示した。ここ
で、実線で示した直線の通過部分は、それぞれ(緯糸の)上方に位置する経糸1
0、9(の部分)を、破線で示した直線の通過部分は、それぞれ(緯糸の)下方
に位置する経糸10、9(の部分)を示すものとする。(緯糸の)左側打ち込み
反転移行部分(ループ)の半径(長さ)は、右側の当該部分の半径(長さ)より
大きいことがはっきりと見出すことができる。右側耳押え糸7及び右側搦み糸5
の状態は、左側での状態とほぼ同様になっている。
【0021】 図3は、図2の帯状物Bの変形例である。この場合、編目メッシュ形成列と最
外側経糸10及び9との間に、搦み糸メッシュの「脚部」とのみ交差するように
編み込まれる付加糸12及び11がそれぞれ配される。挿入される付加糸12及
び11は、緯糸4の反転位置を帯状物縁部に向かって覆い、そうすることにより
、帯状物縁部を(比較的硬い)モノフィラメントの緯糸4から外側で良好に保護
する。
【0022】 図4は、製織過程中における帯状物Bの右側の極く単純化した模式図である。
右側編針2の状態(位置)は、緯糸4、右側搦み糸5、右側耳押え糸7及び付加
糸11に対し、前方へ進む過程上にある。右側編針2は、所謂緯糸三角形(不図
示)内で搦み糸導入装置(不図示)により送出される搦み糸5をフックし、ほぼ
同時に搦み糸5を緯糸4と共に前方へ引っ張る。編針2は、この実施例では舌付
き針であるが、付加糸11に引っ掛ることなく、角度αをなす二本の付加糸11
の間を開かれた舌部をもって通り抜ける。付加糸11間の通過後、編針2は耳押
え糸導入(供給)装置(不図示)により送出される耳押え糸7をフックし、舌部
21が閉じた後耳押え糸7を搦み糸5と共に引っ張り、編針2上に位置する「既
存の」メッシュ13を通過させる。その後、編針2は前方の死点において再び反
転し、新たなメッシュを形成するために後方へ移動する。そして編針2が付加糸
11間を通過する前に、付加糸11は互いに(帯状物Bの面に対し上下反対に)
交差され、始め上方に位置していた付加糸11A(図4)は下方に位置し(不図
示)、始め下方に位置していた付加糸11B(図4)は上方に位置する(不図示
)ようにされる。
【0023】 (メッシュの各々の近傍に使用されるとりわけ二本の)付加糸は、緯糸の反転
部に対する付加的保護要素として使用されるので、付加糸は緯糸と結び付け(編
み込め)られてはならない。この編込み阻止は、(複数の)レバー(不図示)に
よってその運動を行う付加的な導入(挿入)装置(不図示)によって付加糸を織
物に挿入することにより達成される。このレバーの運動は、この機能のためにの
み使用されるシャフト(不図示)によって、或いはその運動がクランク(不図示
)又はカムプレート(不図示)によって駆動される旋回スピンドル(不図示)に
よって行われる。付加的導入(挿入)装置は、例えば糸送り装置等として作動す
る既知の装置のように、その前方端部に糸を受容するための孔を有する。
【0024】 織機の規則的な運動に合わせて好ましくは2つ一組で上へ下へと互い違いに作
動する付加的導入(挿入)装置は、付加糸がひ口の外側で搦み糸の絡み運動(Fa
ngen)の後それぞれ上方ないし下方で編針が差し込まれるように位置決めされる
(図4参照)。上述のプロセスが繰り返され、図3に示した帯状物が製織される
【0025】 本発明の方法は、単純な帯状物の製造にも、とりわけ好ましくは安全ベルトシ
ステムのためのベルト帯状物の製造にも適合する。
【0026】 本発明の方法は、伸縮性又はゴム弾性的な経糸及び/又は緯糸を使用すること
により、同様に有利に伸縮性又はゴム弾性的な帯状物の製造、例えば衣類、洗濯
物及びとりわけ下着類の製造での使用に適合する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法によって製織された、搦み耳押えメッシュを有する帯状物、並び
に緯糸針及び編針の極く単純化した模式図。経糸はこの図では説明のために必須
ではないので、明瞭化の観点から記載されていない。
【図2】 本発明の方法の一展開例によって製織された、搦み耳−/耳押えメッシュを有
する帯状物、並びに緯糸針及び編針の極く単純化した模式図。
【図3】 耳押えメッシュ列と最外側経糸との間に搦み糸メッシュの「脚部」とのみ交差
するように編み込まれた付加糸が付された図2の帯状物。
【図4】 製織過程中における帯状物Bの右側の極く単純化した模式図。右側編針の状態
(位置)は、緯糸、搦み糸、耳押え糸及び付加糸に対し、前方へ進む過程上にあ
る。
【符号の説明】
1 緯糸針(Schussnadel) 2 右側編針(Wirknadel) 3 左側編針 4 緯糸 5 右側搦み糸(Fangfaden) 6 左側搦み糸 7 右側耳押え糸(Sperrfaden) 8 左側耳押え糸 9 最外右側経糸 10 最外左側経糸 11 右側付加糸 11A 右側付加糸 11B 右側付加糸 12 左側付加糸 13 右側の「既存の」メッシュ 21 右側編針の舌部 B 帯状物 K 経糸領域 KF 経糸
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年2月15日(2002.2.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 帯状織物、及び帯状織物の製造方法
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記緯糸は、2回又は3回以上の複数回打込まれる ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項】 前記搦み糸、前記耳押え糸及び前記付加糸の少なくとも1つとして、ほぼ完全
な収縮撚糸が使用される ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項】 前記搦み糸(5、6)として、前記緯糸と同一の糸強度又は前記緯糸より大き
い糸強度を有する撚糸が選択される ことを特徴とする請求項1〜の一に記載の方法。
【請求項】 前記耳押え糸(7、8)として、前記搦み糸(5、6)と同一の糸強度又は前
記搦み糸(5、6)より大きい糸強度を有する撚糸が選択される ことを特徴とする請求項1〜の一に記載の方法。
【請求項】 とりわけ請求項1〜の一に記載の方法により帯状物を製織するための帯状物
ニードル織機上の装置において、 ・ 緯糸針(1)、 ・ 緯糸打込側及び緯糸出口側にそれぞれ、 ・ 搦み糸及び耳押え糸のメッシュ形成(編込み)に好適な編針(2、3
)、 ・ 搦み糸導入装置、並びに ・ 前記緯糸打込側及び/又は前記緯糸出口側に、搦み糸導入装置と耳押え糸 導入装置との間で作動する付加糸導入装置 を有する ことを特徴とする装置。
【請求項耳押え糸導入装置を有する ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項複数の経糸及び一の緯糸を有すると共に、 ・ (左右)両側において緯糸に絡み付き(編み込まれ)メッシュを形成する 搦み糸と、 ・ 緯糸打込側及び緯糸出口側の少なくとも一方の側において、経糸(KF) とメッシュ列との間に、帯状物の緯糸材料に絡み付くことなく前記搦み糸(5、 6)のメッシュの脚部とのみ結合し、かつ該経糸(KF)に実質的に平行に配置 され編込まれる付加糸(11、12)と、 ・ 完全に前記付加糸(12、11)の外側に配される耳押え糸(7、8)と を有する帯状物において、 請求項1〜5の一に記載の方法により製織された帯状物。
【請求項】 とりわけ安全ベルトシステムのためのベルト帯状物を構成し、かつ実質的に非
伸縮性の経糸を含む ことを特徴とする請求項に記載の帯状物。
【請求項10】 経糸、付加糸(11)、搦み糸(5、6)及び耳押え糸(7、8)の少なくと
も1つは、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製であるか又はPTFE被膜されて
いる ことを特徴とする請求項又はに記載の帯状物。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、緯糸針を有する帯状物ニードル織機での帯状物の製造方法、及び当
該方法を実行するための帯状物ニードル織機に関する装置、並びに当該方法及び
装置によって製造された帯状物に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】 帯状物を製造するための方法及び装置は多数知られている。この場合、細幅織
物を製造するために、1つの緯糸針又は同方向若しくは反対方向に作動する2つ
の緯糸針を有する織機が使用される。通常、それによって得られた帯状物は、外
観が互いに異なる2つの(即ち、緯糸打込側と緯糸打込側に対向して位置する対
向側の)縁を有する。しかしながら、このことは大抵望ましいことではない。そ
のため、結果の良し悪しはともあれ、別様に製造された2つの縁に同一の外観を
持たせようとする試みが多数なされた。しかしながら、磨耗の態様が異なるので
、帯状物の一方の縁部と他方の縁部の実際の縁構造は相異なっている。
【0003】 CH 598 382 A5から、緯糸自体が鈎針編みされる、両側に実質的に同一の縁を
有する細幅織物の製造方法が既知である。更に、補助糸が緯糸と共に一方又は両
方の織物側部において鈎針編みされる製造方法の好ましい一変形例が開示されて
いる。しかしながら、この特許公報に記載された方法により製造される帯状物に
は、緯糸の鉤針編みによって帯状物縁部に生じる望ましくないエッジができる。
【0004】 EP 0 034 104 B1には、花綱状縁(Festonkante)ないしバルマーアーチ(Barm
er Bogen)を有する細幅織物の製造方法が記載されている。この方法では、横方
向に運動し、(左右)両方向へ向けてのそれぞれの打込みに対し緯糸を一本のみ
運ぶ緯糸針が一本のみ使用される。そして、周期的及び交替的に緯糸針によって
、開口ひ口(Fach:糸を通す糸と糸の目状開口)の中央に位置し他の経糸と整列
していない少なくとも1つの経糸が、経糸ひ口の一方又は他方の縁を越えて引っ
張られる。そして、交替的に該縁の一方又は他方において、緯糸が一度、経糸が
周期的に各縁の所で(一本の)針によって作動させられる。そして、緯糸針及び
緯糸が反対方向に横方向に動くと同時に、外方へ引っ張られ縁と結合していた経
糸が解放(結合解除)される。この方法は極めて複雑であり、ベルト帯状物の製
造には適合しない。
【0005】 米国の乗物で使用されるベルト帯状物も既知であるが、これらのベルト帯状物
は、緯糸打込側に搦み糸を有し、従って場合によっては柔らかい縁を有するが、
対向側では外方に向う硬いモノフィラメントの緯糸織り返しループを有する。こ
れに対して既に行われた改善策では、相異なる縁を色によって際立たさせられた
経糸によって標識し、このベルト帯状物を組み込むとき、車両の乗員の首に向っ
て常に柔らかい縁が配向するように、硬い縁を方向付けることができるようにし
た。この方法は、(縁の方向付けの)誤りの可能性が大きいため、一方では目的
に適わず、他方では危険でさえもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 それゆえ本発明の課題は、柔軟かつ弾力的な縁を有しモノフィラメント緯糸を
有する帯状物を製造するための方法及び装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 この課題は、第一(の視点)に(よれば)、請求項1の方法により解決される
。即ち、以下の一連の方法ステップ:a)緯糸を緯糸針で打込むステップ、b)
緯糸打込側の対向位置にある緯糸出口側から供給される搦み糸を緯糸に緯糸出口
側で作動する編針で絡み付ける(編込む)ステップ、c)緯糸針を引き戻すステ
ップ、d)緯糸打込側から供給される搦み糸を緯糸に緯糸打込側で作動する編針
で絡み付ける(編込む)ステップを含み、緯糸として、モノフィラメント糸、又
はモノフィラメント糸とマルチフィラメント糸との混合糸ないし混繊糸が使用さ
れ、及び搦み糸が、ステップb)において、緯糸打込側及び/又は緯糸出口側で
、耳押え糸と(耳押え)メッシュを形成し、帯状物の両縁部の少なくとも一方( 緯糸打込側及び/又は緯糸出口側)において、緯糸に絡み付くことなく搦み糸の 耳押えメッシュの脚部とのみの結合状態でか又は耳押えメッシュの脚部との結合 を形成しつつ、経糸とメッシュ列との間に、完成した帯状物において経糸に実質 的に平行に配置される付加糸を編込むこと、耳押え糸が完全に付加糸の外側に配 されるように、耳押え糸の各々が編針の各々に供給される ことにより、一本の緯
糸針によって、両側の縁部においてほぼ同一の外観を有する細幅織物の製織が可
能となり、更に「硬い」モノフィラメント糸の緯糸織り返しループ部分を覆う一 層より柔らかい縁を得ることができる。このような帯状物の取り扱いの快適度は 、従来の帯状物に対して倍増している。
【0008】
【発明の実施の形態】 本発明の方法の一実施形態では、緯糸としてモノフィラメント糸が使用される
。この方法によって製織される帯状物は、実質的に非弾性的ないし非伸縮性の経
糸を有し、自動車用安全ベルトとしての利用が想定される。この帯状物は、自動
車用安全ベルトに必要な大きな横方向剛性ないし帯状物の横方向の大きな弾性(
Sprungelastizitaet)を有し、緯糸の硬い織り返し(ループ)箇所にも拘らず柔
軟な縁を有する。この柔軟な縁は、帯状物の(左右)両側の縁部に配した搦み糸
の編付けメッシュ列(耳押え:Wirkmaschenreihe)によって形成される。有利に
は、搦み糸として、モノフィラメントの緯糸の糸強度と同一かより大きい糸強度
を有する(マルチフィラメントの)撚糸(Garn)が選択される。これによって達
成される利点は、搦み糸によってモノフィラメントの緯糸を良好に被覆すること
ができるということにある。モノフィラメント糸からなる硬い緯糸の織り返しル
ープは、マルチフィラメントの搦み糸による被覆により柔軟にカバーされる。こ
の帯状物は、取り扱いが容易で、所望のように横方向剛性が大きいにもかかわら
ず、縁は柔軟である。更に、緯糸としてモノフィラメント糸が使用されるので、
横方向剛性が大きい場合であっても帯状物の厚さは非常に薄くすることができる
。本発明の堅固な(堅く引き締める)製織法により、大きな耐磨耗性を有する場
所節約的(嵩張らない)帯状物が得られる。
【0009】 本発明の方法によれば、耳押えメッシュの信頼性を向上させるために、有利に
は、耳押えメッシュが、少なくとも緯糸出口側に、更には対向側(緯糸打込側)
に耳押え糸によって鉤針編みされる。このとき、耳押え糸は、緯糸に絡み付かな
い(キャッチされない)ように供給されることが好ましい。耳押え糸は、耳押え
メッシュの信頼性(の向上)に加えて、緯糸の織り返しループに付加的な保護を
与える。この実施態様では、保護作用を向上させるために、より細い(細目の)
搦み糸とより太い(太目の)耳押え糸(Sperrfaden)が選択される。
0010】 本発明の有利な一実施形態では、緯糸は、2回又は3回以上の複数回打込まれ
る。これによって、勿論一本一本は多少より細いモノフィラメントの緯糸からな
る緯糸が緯糸織り返しループの領域においてよりフレキシブルになり、厚さも低
減されるという付加的な利点が生じる。
0011】 本発明の方法の同様に有利な一展開形態では、搦み糸、耳押え糸及び付加糸の
少なくとも1つとして、ほぼ完全な収縮(処理)糸が使用される。これによって
、一層滑らかな縁を得ることができ、帯状物の縁部の浮き上がり(Aufstehen)
を殆ど全て阻止することができる。
0012】 説明の容易化のために選択された「モノフィラメント」という概念には、一本
の繊維からなる「純粋な」モノフィラメントも、「モノフィラメント状の」マル
チフィラメント、即ち、本来的にはマルチフィラメント糸であるにもかかわらず
、例えばバネ弾性、剛性、低けば立ち性等の性質(これらはモノフィラメント糸
に典型的な性質である)を有するようにコンパクトに案内(束化)された複数の
繊維からなる糸も含まれる。
0013】 本発明の更なる利点及び特徴は、他の請求項から明らかとなる。
0014
【実施例】 本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、図面参照符号は発明
の理解の容易化のために付したものである。
0015】 図1は、本発明の方法によって製織された搦み糸からなる搦み耳を有する帯状
織物、並びに緯糸針1及び編針2、3の極く単純化した模式図である。この図で
は、図示されてはいないが、双方向矢印Kで示された経糸領域を下から上へ向っ
て経糸が推移(延在)している。経糸領域Kの左方及び右方に示した搦み糸メッ
シュは、搦み糸による耳押えメッシュ形成の推移を示すために、領域Kに対し極
めて誇張して大きく示した。従って、図は縮尺通りでないことに注意すべきであ
る。実際のところ、領域Kは、ここに示された大きさよりも何倍も大きい。
0016】 図1の左側には、導糸孔に緯糸4が挿通された緯糸針1の頭部を部分的に示し
た。緯糸針1のここに示した位置(状態)は、図の中央に向って(打ち込み側の
)対向側の方向へ反転するために、緯糸針が打ち込み側のほぼ死点に位置する状
態である。左側から右側へ打ち込まれる緯糸針4は、織機の右側に位置する編針
2によって右側の搦み糸5とともに(耳押え)メッシュ形成される。左側に配置
される編針は、緯糸4の上方で待機し、緯糸4に左側の搦み糸6を絡み付ける。
搦み糸5及び6は、当業者に既知の搦み糸導入装置(Fangfadeneinleger)(不
図示)によって制御される。本発明の方法を実施するために好適な本発明の装置
は、左側編針3及び左側搦み糸導入装置(不図示)の運動全体が、それらに対応
する右側の要素(編針2及び右側搦み糸導入装置)から独立して各別に制御可能
であるように構成される。
0017】 本書で採用した「右側」、「左側」、「前方」及び「後方」という方向の概念
は、帯状物ニードル織機の前方に位置する観察者から見た領域を常に意味する。
同様に、装置の配置及び作動方法全体を左右反転して配置ないし推移させること
も可能であろう。
0018】 本発明の有利な展開例では、マルチフィラメントの搦み糸及び耳押え糸(Sper
rfaeden)とモノフィラメントの緯糸を用いることが好ましい。経糸も同様にマ
ルチフィラメント材料から形成されることが好ましい。このため、本発明の装置
により、上質で快適な帯状物に要求される性質、即ち柔らかく一様な織物縁部及
び同時に帯状物の大きい横方向剛性を有するとりわけベルト帯状物等の優れた帯
状物を製造することができる。
0019】 図2は、本発明の一展開例により製織された帯状物Bの極く単純化した模式図
である。帯状物Bは、左側搦み糸6及び(破線で示された)左側耳押え糸8から
それぞれ構成される左側搦みメッシュ列(編目列)及び左側メッシュ列を有する
。左側搦み糸6は、緯糸4に絡み付く(編み込まれる)が、左側耳押え糸8は、
緯糸4の打ち込み反転位置の外側に位置するようになるように左側搦み糸6とメ
ッシュ形成する。参照符号Kで示した経糸領域に位置する経糸KFは、明瞭化の
観点から帯状物の左右両側にそれぞれ1つの第一の対10及び9を示した。ここ
で、実線で示した直線の通過部分は、それぞれ(緯糸の)上方に位置する経糸1
0、9(の部分)を、破線で示した直線の通過部分は、それぞれ(緯糸の)下方
に位置する経糸10、9(の部分)を示すものとする。(緯糸の)左側打ち込み
反転移行部分の半径(長さ)は、右側の当該部分(ループ)の半径(長さ)より
大きいことがはっきりと見出すことができる。右側耳押え糸7及び右側搦み糸5
の状態は、左側での状態とほぼ同様になっている。
0020】 図3は、図2の帯状物Bの変形例である。この場合、編目メッシュ形成列と最
外側経糸10及び9との間に、搦み糸メッシュの「脚部」とのみ交差するように
編み込まれる付加糸12及び11がそれぞれ配される。挿入される付加糸12及
び11は、緯糸4の反転位置を帯状物縁部に向かって覆い、そうすることにより
、帯状物縁部を(比較的硬い)モノフィラメントの緯糸4から外側で良好に保護
する。
0021】 図4は、製織過程中における帯状物Bの右側の極く単純化した模式図である。
右側編針2の状態(位置)は、緯糸4、右側搦み糸5、右側耳押え糸7及び付加
糸11に対し、前方へ進む過程上にある。右側編針2は、所謂緯糸三角形(不図
示)内で搦み糸導入装置(不図示)により送出される搦み糸5をフックし、ほぼ
同時に搦み糸5を緯糸4と共に前方へ引っ張る。編針2は、この実施例では舌付
き針であるが、付加糸11に引っ掛ることなく、角度αをなす二本の付加糸11
の間を開かれた舌部をもって通り抜ける。付加糸11間の通過後、編針2は耳押
え糸導入(供給)装置(不図示)により送出される耳押え糸7をフックし、舌部
21が閉じた後耳押え糸7を搦み糸5と共に引っ張り、編針2上に位置する「既
存の」メッシュ13を通過させる。その後、編針2は前方の死点において再び反
転し、新たなメッシュを形成するために後方へ移動する。そして編針2が付加糸
11間を通過する前に、付加糸11は互いに(帯状物Bの面に対し上下反対に)
交差され、始め上方に位置していた付加糸11A(図4)は下方に位置し(不図
示)、始め下方に位置していた付加糸11B(図4)は上方に位置する(不図示
)ようにされる。
0022】 (メッシュの各々の近傍に使用されるとりわけ二本の)付加糸は、緯糸の反転
部に対する付加的保護要素として使用されるので、付加糸は緯糸と結び付け(編
み込め)られてはならない。この編込み阻止は、(複数の)レバー(不図示)に
よってその運動を行なう付加的な導入(挿入)装置(不図示)によって付加糸を
織物に挿入することにより達成される。このレバーの運動は、この機能のために
のみ使用されるシャフト(不図示)によって、或いはその運動がクランク(不図
示)又はカムプレート(不図示)によって駆動される旋回スピンドル(不図示)
によって行なわれる。付加的導入(挿入)装置は、例えば糸送り装置等として作
動する既知の装置のように、その前方端部に糸を受容するための孔を有する。
0023】 織機の規則的な運動に合わせて好ましくは2つ一組で上へ下へと互い違いに作
動する付加的導入(挿入)装置は、付加糸がひ口の外側で搦み糸の絡み運動(Fa
ngen)の後それぞれ上方ないし下方で編針が差し込まれるように位置決めされる
(図4参照)。上述のプロセスが繰り返され、図3に示した帯状物が製織される
0024】 本発明の方法は、単純な帯状物の製造にも、とりわけ好ましくは安全ベルトシ
ステムのためのベルト帯状物の製造にも適合する。
0025】 本発明の方法は、伸縮性又はゴム弾性的な経糸及び/又は緯糸を使用すること
により、同様に有利に伸縮性又はゴム弾性的な帯状物の製造、例えば衣類、洗濯
物及びとりわけ下着類の製造での使用に適合する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法によって製織された、搦み耳押えメッシュを有する帯状物、並び
に緯糸針及び編針の極く単純化した模式図。経糸はこの図では説明のために必須
ではないので、明瞭化の観点から記載されていない。
【図2】 本発明の方法の一展開例によって製織された、搦み耳−/耳押えメッシュを有
する帯状物、並びに緯糸針及び編針の極く単純化した模式図。
【図3】 耳押えメッシュ列と最外側経糸との間に搦み糸メッシュの「脚部」とのみ交差
するように編み込まれた付加糸が付された図2の帯状物。
【図4】 製織過程中における帯状物Bの右側の極く単純化した模式図。右側編針の状態
(位置)は、緯糸、搦み糸、耳押え糸及び付加糸に対し、前方へ進む過程上にあ
る。
【符号の説明】 1 緯糸針(Schussnadel) 2 右側編針(Wirknadel) 3 左側編針 4 緯糸 5 右側搦み糸(Fangfaden) 6 左側搦み糸 7 右側耳押え糸(Sperrfaden) 8 左側耳押え糸 9 最外右側経糸 10 最外左側経糸 11 右側付加糸 11A 右側付加糸 11B 右側付加糸 12 左側付加糸 13 右側の「既存の」メッシュ 21 右側編針の舌部 B 帯状物 K 経糸領域 KF 経糸
【手続補正書】
【提出日】平成14年10月18日(2002.10.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 帯状織物、及び帯状織物の製造方法
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記緯糸は、2回又は3回以上の複数回打込まれる ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項】 前記搦み糸、前記耳押え糸及び前記付加糸の少なくとも1つとして、ほぼ完全
な収縮撚糸が使用される ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項】 前記搦み糸(5、6)として、前記緯糸と同一の糸強度又は前記緯糸より大き
い糸強度を有する撚糸が選択される ことを特徴とする請求項1〜の一に記載の方法。
【請求項】 前記耳押え糸(7、8)として、前記搦み糸(5、6)と同一の糸強度又は前
記搦み糸(5、6)より大きい糸強度を有する撚糸が選択される ことを特徴とする請求項1〜の一に記載の方法。
【請求項】 とりわけ請求項1〜の一に記載の方法により帯状物を製織するための帯状物
ニードル織機上の装置において、 ・ 緯糸針(1)、 ・ 緯糸打込側及び緯糸出口側にそれぞれ、 ・ 搦み糸及び耳押え糸のメッシュ形成(編込み)に好適な編針(2、3
)、 ・ 搦み糸導入装置、並びに ・ 前記緯糸打込側及び/又は前記緯糸出口側に、搦み糸導入装置と耳押え糸 導入装置との間で作動する付加糸導入装置 を有する ことを特徴とする装置。
【請求項耳押え糸導入装置を有する ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項複数の経糸及び一の緯糸を有すると共に、 ・ (左右)両側において緯糸に絡み付き(編み込まれ)メッシュを形成する 搦み糸と、 ・ 緯糸打込側及び緯糸出口側の少なくとも一方の側において、経糸(KF) とメッシュ列との間に、帯状物の緯糸材料に絡み付くことなく前記搦み糸(5、 6)のメッシュの脚部とのみ結合し、かつ該経糸(KF)に実質的に平行に配置 され編込まれる付加糸(11、12)と、 ・ 完全に前記付加糸(12、11)の外側に配される耳押え糸(7、8)と を有する帯状物において、 請求項1〜5の一に記載の方法により製織された帯状物。
【請求項】 とりわけ安全ベルトシステムのためのベルト帯状物を構成し、かつ実質的に非
伸縮性の経糸を含む ことを特徴とする請求項に記載の帯状物。
【請求項10】 経糸、付加糸(11)、搦み糸(5、6)及び耳押え糸(7、8)の少なくと
も1つは、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製であるか又はPTFE被膜されて
いる ことを特徴とする請求項又はに記載の帯状物。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、緯糸針を有する帯状物ニードル織機での帯状物の製造方法、及び当
該方法を実行するための帯状物ニードル織機に関する装置、並びに当該方法及び
装置によって製造された帯状物に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】 帯状物を製造するための方法及び装置は多数知られている。この場合、細幅織
物を製造するために、1つの緯糸針又は同方向若しくは反対方向に作動する2つ
の緯糸針を有する織機が使用される。通常、それによって得られた帯状物は、外
観が互いに異なる2つの(即ち、緯糸打込側と緯糸打込側に対向して位置する対
向側の)縁を有する。しかしながら、このことは大抵望ましいことではない。そ
のため、結果の良し悪しはともあれ、別様に製造された2つの縁に同一の外観を
持たせようとする試みが多数なされた。しかしながら、磨耗の態様が異なるので
、帯状物の一方の縁部と他方の縁部の実際の縁構造は相異なっている。
【0003】 CH 598 382 A5から、緯糸自体が鈎針編みされる、両側に実質的に同一の縁を
有する細幅織物の製造方法が既知である。更に、補助糸が緯糸と共に一方又は両
方の織物側部において鈎針編みされる製造方法の好ましい一変形例が開示されて
いる。しかしながら、この特許公報に記載された方法により製造される帯状物に
は、緯糸の鉤針編みによって帯状物縁部に生じる望ましくないエッジができる。
【0004】 EP 0 034 104 B1には、花綱状縁(Festonkante)ないしバルマーアーチ(Barm
er Bogen)を有する細幅織物の製造方法が記載されている。この方法では、横方
向に運動し、(左右)両方向へ向けてのそれぞれの打込みに対し緯糸を一本のみ
運ぶ緯糸針が一本のみ使用される。そして、周期的及び交替的に緯糸針によって
、開口ひ口(Fach:糸を通す糸と糸の目状開口)の中央に位置し他の経糸と整列
していない少なくとも1つの経糸が、経糸ひ口の一方又は他方の縁を越えて引っ
張られる。そして、交替的に該縁の一方又は他方において、緯糸が一度、経糸が
周期的に各縁の所で(一本の)針によって作動させられる。そして、緯糸針及び
緯糸が反対方向に横方向に動くと同時に、外方へ引っ張られ縁と結合していた経
糸が解放(結合解除)される。この方法は極めて複雑であり、ベルト帯状物の製
造には適合しない。
【0005】 米国の乗物で使用されるベルト帯状物も既知であるが、これらのベルト帯状物
は、緯糸打込側に搦み糸を有し、従って場合によっては柔らかい縁を有するが、
対向側では外方に向う硬いモノフィラメントの緯糸織り返しループを有する。こ
れに対して既に行われた改善策では、相異なる縁を色によって際立たさせられた
経糸によって標識し、このベルト帯状物を組み込むとき、車両の乗員の首に向っ
て常に柔らかい縁が配向するように、硬い縁を方向付けることができるようにし
た。この方法は、(縁の方向付けの)誤りの可能性が大きいため、一方では目的
に適わず、他方では危険でさえもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 それゆえ本発明の課題は、柔軟かつ弾力的な縁を有しモノフィラメント緯糸を
有する帯状物を製造するための方法及び装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 この課題は、第一(の視点)に(よれば)、請求項1の方法により解決される
。即ち、以下の一連の方法ステップ:a)緯糸を緯糸針で打込むステップ、b)
緯糸打込側の対向位置にある緯糸出口側から供給される搦み糸を緯糸に緯糸出口
側で作動する編針で絡み付ける(編込む)ステップ、c)緯糸針を引き戻すステ
ップ、d)緯糸打込側から供給される搦み糸を緯糸に緯糸打込側で作動する編針
で絡み付ける(編込む)ステップを含み、緯糸として、モノフィラメント糸、又
はモノフィラメント糸とマルチフィラメント糸との混合糸ないし混繊糸が使用さ
れ、及び搦み糸が、ステップb)において、緯糸打込側及び/又は緯糸出口側で
、耳押え糸と(耳押え)メッシュを形成し、帯状物の両縁部の少なくとも一方( 緯糸打込側及び/又は緯糸出口側)において、緯糸に絡み付くことなく搦み糸の 耳押えメッシュの脚部とのみの結合状態でか又は耳押えメッシュの脚部との結合 を形成しつつ、経糸とメッシュ列との間に、完成した帯状物において経糸に実質 的に平行に配置される付加糸を編込むこと、耳押え糸が完全に付加糸の外側に配 されるように、耳押え糸の各々が編針の各々に供給される ことにより、一本の緯
糸針によって、両側の縁部においてほぼ同一の外観を有する細幅織物の製織が可
能となり、更に「硬い」モノフィラメント糸の緯糸織り返しループ部分を覆う一 層より柔らかい縁を得ることができる。このような帯状物の取り扱いの快適度は 、従来の帯状物に対して倍増している。
【0008】
【発明の実施の形態】 本発明の方法の一実施形態では、緯糸としてモノフィラメント糸が使用される
。この方法によって製織される帯状物は、実質的に非弾性的ないし非伸縮性の経
糸を有し、自動車用安全ベルトとしての利用が想定される。この帯状物は、自動
車用安全ベルトに必要な大きな横方向剛性ないし帯状物の横方向の大きな弾性(
Sprungelastizitaet)を有し、緯糸の硬い織り返し(ループ)箇所にも拘らず柔
軟な縁を有する。この柔軟な縁は、帯状物の(左右)両側の縁部に配した搦み糸
の編付けメッシュ列(耳押え:Wirkmaschenreihe)によって形成される。有利に
は、搦み糸として、モノフィラメントの緯糸の糸強度と同一かより大きい糸強度
を有する(マルチフィラメントの)撚糸(Garn)が選択される。これによって達
成される利点は、搦み糸によってモノフィラメントの緯糸を良好に被覆すること
ができるということにある。モノフィラメント糸からなる硬い緯糸の織り返しル
ープは、マルチフィラメントの搦み糸による被覆により柔軟にカバーされる。こ
の帯状物は、取り扱いが容易で、所望のように横方向剛性が大きいにもかかわら
ず、縁は柔軟である。更に、緯糸としてモノフィラメント糸が使用されるので、
横方向剛性が大きい場合であっても帯状物の厚さは非常に薄くすることができる
。本発明の堅固な(堅く引き締める)製織法により、大きな耐磨耗性を有する場
所節約的(嵩張らない)帯状物が得られる。
【0009】 本発明の方法によれば、耳押えメッシュの信頼性を向上させるために、有利に
は、耳押えメッシュが、少なくとも緯糸出口側に、更には対向側(緯糸打込側)
に耳押え糸によって鉤針編みされる。このとき、耳押え糸は、緯糸に絡み付かな
い(キャッチされない)ように供給されることが好ましい。耳押え糸は、耳押え
メッシュの信頼性(の向上)に加えて、緯糸の織り返しループに付加的な保護を
与える。この実施態様では、保護作用を向上させるために、より細い(細目の)
搦み糸とより太い(太目の)耳押え糸(Sperrfaden)が選択される。
0010】 本発明の有利な一実施形態では、緯糸は、2回又は3回以上の複数回打込まれ
る。これによって、勿論一本一本は多少より細いモノフィラメントの緯糸からな
る緯糸が緯糸織り返しループの領域においてよりフレキシブルになり、厚さも低
減されるという付加的な利点が生じる。
0011】 本発明の方法の同様に有利な一展開形態では、搦み糸、耳押え糸及び付加糸の
少なくとも1つとして、ほぼ完全な収縮(処理)糸が使用される。これによって
、一層滑らかな縁を得ることができ、帯状物の縁部の浮き上がり(Aufstehen)
を殆ど全て阻止することができる。
0012】 説明の容易化のために選択された「モノフィラメント」という概念には、一本
の繊維からなる「純粋な」モノフィラメントも、「モノフィラメント状の」マル
チフィラメント、即ち、本来的にはマルチフィラメント糸であるにもかかわらず
、例えばバネ弾性、剛性、低けば立ち性等の性質(これらはモノフィラメント糸
に典型的な性質である)を有するようにコンパクトに案内(束化)された複数の
繊維からなる糸も含まれる。
0013】 本発明の更なる利点及び特徴は、他の請求項から明らかとなる。
0014
【実施例】 本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、図面参照符号は発明
の理解の容易化のために付したものである。
0015】 図1は、本発明の方法によって製織された搦み糸からなる搦み耳を有する帯状
織物、並びに緯糸針1及び編針2、3の極く単純化した模式図である。この図で
は、図示されてはいないが、双方向矢印Kで示された経糸領域を下から上へ向っ
て経糸が推移(延在)している。経糸領域Kの左方及び右方に示した搦み糸メッ
シュは、搦み糸による耳押えメッシュ形成の推移を示すために、領域Kに対し極
めて誇張して大きく示した。従って、図は縮尺通りでないことに注意すべきであ
る。実際のところ、領域Kは、ここに示された大きさよりも何倍も大きい。
0016】 図1の左側には、導糸孔に緯糸4が挿通された緯糸針1の頭部を部分的に示し
た。緯糸針1のここに示した位置(状態)は、図の中央に向って(打ち込み側の
)対向側の方向へ反転するために、緯糸針が打ち込み側のほぼ死点に位置する状
態である。左側から右側へ打ち込まれる緯糸針4は、織機の右側に位置する編針
2によって右側の搦み糸5とともに(耳押え)メッシュ形成される。左側に配置
される編針は、緯糸4の上方で待機し、緯糸4に左側の搦み糸6を絡み付ける。
搦み糸5及び6は、当業者に既知の搦み糸導入装置(Fangfadeneinleger)(不
図示)によって制御される。本発明の方法を実施するために好適な本発明の装置
は、左側編針3及び左側搦み糸導入装置(不図示)の運動全体が、それらに対応
する右側の要素(編針2及び右側搦み糸導入装置)から独立して各別に制御可能
であるように構成される。
0017】 本書で採用した「右側」、「左側」、「前方」及び「後方」という方向の概念
は、帯状物ニードル織機の前方に位置する観察者から見た領域を常に意味する。
同様に、装置の配置及び作動方法全体を左右反転して配置ないし推移させること
も可能であろう。
0018】 本発明の有利な展開例では、マルチフィラメントの搦み糸及び耳押え糸(Sper
rfaeden)とモノフィラメントの緯糸を用いることが好ましい。経糸も同様にマ
ルチフィラメント材料から形成されることが好ましい。このため、本発明の装置
により、上質で快適な帯状物に要求される性質、即ち柔らかく一様な織物縁部及
び同時に帯状物の大きい横方向剛性を有するとりわけベルト帯状物等の優れた帯
状物を製造することができる。
0019】 図2は、本発明の一展開例により製織された帯状物Bの極く単純化した模式図
である。帯状物Bは、左側搦み糸6及び(破線で示された)左側耳押え糸8から
それぞれ構成される左側搦みメッシュ列(編目列)及び左側メッシュ列を有する
。左側搦み糸6は、緯糸4に絡み付く(編み込まれる)が、左側耳押え糸8は、
緯糸4の打ち込み反転位置の外側に位置するようになるように左側搦み糸6とメ
ッシュ形成する。参照符号Kで示した経糸領域に位置する経糸KFは、明瞭化の
観点から帯状物の左右両側にそれぞれ1つの第一の対10及び9を示した。ここ
で、実線で示した直線の通過部分は、それぞれ(緯糸の)上方に位置する経糸1
0、9(の部分)を、破線で示した直線の通過部分は、それぞれ(緯糸の)下方
に位置する経糸10、9(の部分)を示すものとする。(緯糸の)左側打ち込み
反転移行部分の半径(長さ)は、右側の当該部分(ループ)の半径(長さ)より
大きいことがはっきりと見出すことができる。右側耳押え糸7及び右側搦み糸5
の状態は、左側での状態とほぼ同様になっている。
0020】 図3は、図2の帯状物Bの変形例である。この場合、編目メッシュ形成列と最
外側経糸10及び9との間に、搦み糸メッシュの「脚部」とのみ交差するように
編み込まれる付加糸12及び11がそれぞれ配される。挿入される付加糸12及
び11は、緯糸4の反転位置を帯状物縁部に向かって覆い、そうすることにより
、帯状物縁部を(比較的硬い)モノフィラメントの緯糸4から外側で良好に保護
する。
0021】 図4は、製織過程中における帯状物Bの右側の極く単純化した模式図である。
右側編針2の状態(位置)は、緯糸4、右側搦み糸5、右側耳押え糸7及び付加
糸11に対し、前方へ進む過程上にある。右側編針2は、所謂緯糸三角形(不図
示)内で搦み糸導入装置(不図示)により送出される搦み糸5をフックし、ほぼ
同時に搦み糸5を緯糸4と共に前方へ引っ張る。編針2は、この実施例では舌付
き針であるが、付加糸11に引っ掛ることなく、角度αをなす二本の付加糸11
の間を開かれた舌部をもって通り抜ける。付加糸11間の通過後、編針2は耳押
え糸導入(供給)装置(不図示)により送出される耳押え糸7をフックし、舌部
21が閉じた後耳押え糸7を搦み糸5と共に引っ張り、編針2上に位置する「既
存の」メッシュ13を通過させる。その後、編針2は前方の死点において再び反
転し、新たなメッシュを形成するために後方へ移動する。そして編針2が付加糸
11間を通過する前に、付加糸11は互いに(帯状物Bの面に対し上下反対に)
交差され、始め上方に位置していた付加糸11A(図4)は下方に位置し(不図
示)、始め下方に位置していた付加糸11B(図4)は上方に位置する(不図示
)ようにされる。
0022】 (メッシュの各々の近傍に使用されるとりわけ二本の)付加糸は、緯糸の反転
部に対する付加的保護要素として使用されるので、付加糸は緯糸と結び付け(編
み込め)られてはならない。この編込み阻止は、(複数の)レバー(不図示)に
よってその運動を行なう付加的な導入(挿入)装置(不図示)によって付加糸を
織物に挿入することにより達成される。このレバーの運動は、この機能のために
のみ使用されるシャフト(不図示)によって、或いはその運動がクランク(不図
示)又はカムプレート(不図示)によって駆動される旋回スピンドル(不図示)
によって行なわれる。付加的導入(挿入)装置は、例えば糸送り装置等として作
動する既知の装置のように、その前方端部に糸を受容するための孔を有する。
0023】 織機の規則的な運動に合わせて好ましくは2つ一組で上へ下へと互い違いに作
動する付加的導入(挿入)装置は、付加糸がひ口の外側で搦み糸の絡み運動(Fa
ngen)の後それぞれ上方ないし下方で編針が差し込まれるように位置決めされる
(図4参照)。上述のプロセスが繰り返され、図3に示した帯状物が製織される
0024】 本発明の方法は、単純な帯状物の製造にも、とりわけ好ましくは安全ベルトシ
ステムのためのベルト帯状物の製造にも適合する。
0025】 本発明の方法は、伸縮性又はゴム弾性的な経糸及び/又は緯糸を使用すること
により、同様に有利に伸縮性又はゴム弾性的な帯状物の製造、例えば衣類、洗濯
物及びとりわけ下着類の製造での使用に適合する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法によって製織された、搦み耳押えメッシュを有する帯状物、並び
に緯糸針及び編針の極く単純化した模式図。経糸はこの図では説明のために必須
ではないので、明瞭化の観点から記載されていない。
【図2】 本発明の方法の一展開例によって製織された、搦み耳−/耳押えメッシュを有
する帯状物、並びに緯糸針及び編針の極く単純化した模式図。
【図3】 耳押えメッシュ列と最外側経糸との間に搦み糸メッシュの「脚部」とのみ交差
するように編み込まれた付加糸が付された図2の帯状物。
【図4】 製織過程中における帯状物Bの右側の極く単純化した模式図。右側編針の状態
(位置)は、緯糸、搦み糸、耳押え糸及び付加糸に対し、前方へ進む過程上にあ
る。
【符号の説明】 1 緯糸針(Schussnadel) 2 右側編針(Wirknadel) 3 左側編針 4 緯糸 5 右側搦み糸(Fangfaden) 6 左側搦み糸 7 右側耳押え糸(Sperrfaden) 8 左側耳押え糸 9 最外右側経糸 10 最外左側経糸 11 右側付加糸 11A 右側付加糸 11B 右側付加糸 12 左側付加糸 13 右側の「既存の」メッシュ 21 右側編針の舌部 B 帯状物 K 経糸領域 KF 経糸
【手続補正書】
【提出日】平成15年1月14日(2003.1.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、緯糸針を有する帯状物ニードル織機での帯状物の製造方法、及び当
該方法を実行するための帯状物ニードル織機に関する装置、並びに当該方法及び
装置によって製造された帯状物に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】 帯状物を製造するための方法及び装置は多数知られている。この場合、細幅織
物を製造するために、1つの緯糸針又は同方向若しくは反対方向に作動する2つ
の緯糸針を有する織機が使用される。通常、それによって得られた帯状物は、外
観が互いに異なる2つの(即ち、緯糸打込側と緯糸打込側に対向して位置する対
向側の)縁を有する。しかしながら、このことは大抵望ましいことではない。そ
のため、結果の良し悪しはともあれ、別様に製造された2つの縁に同一の外観を
持たせようとする試みが多数なされた。しかしながら、磨耗の態様が異なるので
、帯状物の一方の縁部と他方の縁部の実際の縁構造は相異なっている。
【0003】 CH 598 382 A5から、緯糸自体が鈎針編みされる、両側に実質的に同一の縁を
有する細幅織物の製造方法が既知である。更に、補助糸が緯糸と共に一方又は両
方の織物側部において鈎針編みされる製造方法の好ましい一変形例が開示されて
いる。しかしながら、この特許公報に記載された方法により製造される帯状物に
は、緯糸の鉤針編みによって帯状物縁部に生じる望ましくないエッジができる。
【0004】 EP 0 034 104 B1には、花綱状縁(Festonkante)ないしバルマーアーチ(Barm
er Bogen)を有する細幅織物の製造方法が記載されている。この方法では、横方
向に運動し、(左右)両方向へ向けてのそれぞれの打込みに対し緯糸を一本のみ
運ぶ緯糸針が一本のみ使用される。そして、周期的及び交替的に緯糸針によって
、開口ひ口(Fach:糸を通す糸と糸の目状開口)の中央に位置し他の経糸と整列
していない少なくとも1つの経糸が、経糸ひ口の一方又は他方の縁を越えて引っ
張られる。そして、交替的に該縁の一方又は他方において、緯糸が一度、経糸が
周期的に各縁の所で(一本の)針によって作動させられる。そして、緯糸針及び
緯糸が反対方向に横方向に動くと同時に、外方へ引っ張られ縁と結合していた経
糸が解放(結合解除)される。この方法は極めて複雑であり、ベルト帯状物の製
造には適合しない。
【0005】 米国の乗物で使用されるベルト帯状物も既知であるが、これらのベルト帯状物
は、緯糸打込側に搦み糸を有し、従って場合によっては柔らかい縁を有するが、
対向側では外方に向う硬いモノフィラメントの緯糸織り返しループを有する。こ
れに対して既に行われた改善策では、相異なる縁を色によって際立たさせられた
経糸によって標識し、このベルト帯状物を組み込むとき、車両の乗員の首に向っ
て常に柔らかい縁が配向するように、硬い縁を方向付けることができるようにし
た。この方法は、(縁の方向付けの)誤りの可能性が大きいため、一方では目的
に適わず、他方では危険でさえもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 それゆえ本発明の課題は、柔軟かつ弾力的な縁を有しモノフィラメント緯糸を
有する帯状物を製造するための方法及び装置を提供することである。
0007
【課題を解決するための手段】 この課題は、第一(の視点)に(よれば)、請求項1の方法(基本構成)によ
り解決される。即ち、以下の一連の方法ステップ:a)緯糸を緯糸針で打込むス
テップ、b)緯糸打込側の対向位置にある緯糸出口側から供給される搦み糸を緯
糸に緯糸出口側で作動する編針で絡み付ける(編込む)ステップ、c)緯糸針を
引き戻すステップ、d)緯糸打込側から供給される搦み糸を緯糸に緯糸打込側で
作動する編針で絡み付ける(編込む)ステップを含み、緯糸として、モノフィラ
メント糸、又はモノフィラメント糸とマルチフィラメント糸との混合糸ないし混
繊糸が使用され、及び搦み糸が、ステップb)において、緯糸打込側及び/又は
緯糸出口側で、耳押え糸と(耳押え)メッシュを形成し、帯状物の両縁部の少な
くとも一方(緯糸打込側及び/又は緯糸出口側)において、緯糸に絡み付くこと
なく搦み糸の耳押えメッシュの脚部とのみの結合状態でか又は耳押えメッシュの
脚部との結合を形成しつつ、経糸とメッシュ列との間に、完成した帯状物におい
て経糸に実質的に平行に配置される付加糸を編込むこと、耳押え糸が完全に付加
糸の外側に配されるように、耳押え糸の各々が編針の各々に供給されることによ
り、一本の緯糸針によって、両側の縁部においてほぼ同一の外観を有する細幅織
物の製織が可能となり、更に「硬い」モノフィラメント糸の緯糸織り返しループ
部分を覆う一層より柔らかい縁を得ることができる。このような帯状物の取り扱
いの快適度は、従来の帯状物に対して倍増している。
【0008】
【発明の実施の形態】 本発明の方法の一実施形態では、緯糸としてモノフィラメント糸が使用される
。この方法によって製織される帯状物は、実質的に非弾性的ないし非伸縮性の経
糸を有し、自動車用安全ベルトとしての利用が想定される。この帯状物は、自動
車用安全ベルトに必要な大きな横方向剛性ないし帯状物の横方向の大きな弾性(
Sprungelastizitaet)を有し、緯糸の硬い織り返し(ループ)箇所にも拘らず柔
軟な縁を有する。この柔軟な縁は、帯状物の(左右)両側の縁部に配した搦み糸
の編付けメッシュ列(耳押え:Wirkmaschenreihe)によって形成される。有利に
は、搦み糸として、モノフィラメントの緯糸の糸強度と同一かより大きい糸強度
を有する(マルチフィラメントの)撚糸(Garn)が選択される。これによって達
成される利点は、搦み糸によってモノフィラメントの緯糸を良好に被覆すること
ができるということにある。モノフィラメント糸からなる硬い緯糸の織り返しル
ープは、マルチフィラメントの搦み糸による被覆により柔軟にカバーされる。こ
の帯状物は、取り扱いが容易で、所望のように横方向剛性が大きいにもかかわら
ず、縁は柔軟である。更に、緯糸としてモノフィラメント糸が使用されるので、
横方向剛性が大きい場合であっても帯状物の厚さは非常に薄くすることができる
。本発明の堅固な(堅く引き締める)製織法により、大きな耐磨耗性を有する場
所節約的(嵩張らない)帯状物が得られる。
【0009】 本発明の方法によれば、耳押えメッシュの信頼性を向上させるために、有利に
は、耳押えメッシュが、少なくとも緯糸出口側に、更には対向側(緯糸打込側)
に耳押え糸によって鉤針編みされる。このとき、耳押え糸は、緯糸に絡み付かな
い(キャッチされない)ように供給されることが好ましい。耳押え糸は、耳押え
メッシュの信頼性(の向上)に加えて、緯糸の織り返しループに付加的な保護を
与える。この実施態様では、保護作用を向上させるために、より細い(細目の)
搦み糸とより太い(太目の)耳押え糸(Sperrfaden)が選択される。
0010】 本発明の有利な一実施形態では、緯糸は、2回又は3回以上の複数回打込まれ
(形態2)。これによって、勿論一本一本は多少より細いモノフィラメントの
緯糸からなる緯糸が緯糸織り返しループの領域においてよりフレキシブルになり
、厚さも低減されるという付加的な利点が生じる。
0011】 本発明の方法の同様に有利な一展開形態では、搦み糸、耳押え糸及び付加糸の
少なくとも1つとして、ほぼ完全な収縮(処理)糸が使用される(形態3)。こ
れによって、一層滑らかな縁を得ることができ、帯状物の縁部の浮き上がり(Au
fstehen)を殆ど全て阻止することができる。
【0012】 説明の容易化のために選択された「モノフィラメント」という概念には、一本
の繊維からなる「純粋な」モノフィラメントも、「モノフィラメント状の」マル
チフィラメント、即ち、本来的にはマルチフィラメント糸であるにもかかわらず
、例えばバネ弾性、剛性、低けば立ち性等の性質(これらはモノフィラメント糸
に典型的な性質である)を有するようにコンパクトに案内(束化)された複数の
繊維からなる糸も含まれる。
0013】 本発明の更なる利点及び特徴は、他の請求項から明らかとなる。即ち、 (4) 上記帯状物の製造方法において、前記搦み糸として、前記緯糸と同一 の糸強度又は前記緯糸より大きい糸強度を有する撚糸が選択されることが好まし い(形態4)。 (5) 上記帯状物の製造方法において、前記耳押え糸として、前記搦み糸と 同一の糸強度又は前記搦み糸より大きい糸強度を有する撚糸が選択されることが 好ましい(形態5)。 (6) とりわけ上記帯状物の製造方法により帯状物を製織するための帯状物 ニードル織機上の装置において、(6.1)緯糸針、(6.2)緯糸打込側及び 緯糸出口側にそれぞれ、(6.2.1)搦み糸及び耳押え糸のメッシュ形成(編 込み)に好適な編針、(6.2.2)搦み糸導入装置、並びに(6.3)前記緯 糸打込側及び/又は前記緯糸出口側に、搦み糸導入装置と耳押え糸導入装置との 間で作動する付加糸導入装置を有することが好ましい(形態6)。 (7)上記の装置は、更に、耳押え糸導入装置を有することが好ましい(形態 7)。 (8)複数の経糸及び一の緯糸を有すると共に、(8.1)(左右)両側にお いて緯糸に絡み付き(編み込まれ)メッシュを形成する搦み糸と、(8.2)緯 糸打込側及び緯糸出口側の少なくとも一方の側において、経糸(KF)とメッシ ュ列との間に、帯状物の緯糸材料に絡み付くことなく前記搦み糸のメッシュの脚 部とのみ結合し、かつ該経糸(KF)に実質的に平行に配置され編込まれる付加 糸と、(8.3)完全に前記付加糸の外側に配される耳押え糸とを有する帯状物 は、上記帯状物の製造方法により製織されることが好ましい(形態8)。 (9)上記の帯状物は、とりわけ安全ベルトシステムのためのベルト帯状物を 構成し、かつ実質的に非伸縮性の経糸を含むことが好ましい(形態9)。 (10)上記の帯状物において、経糸、付加糸、搦み糸及び耳押え糸の少なく とも1つは、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製であるか又はPTFE被膜され ていることが好ましい(形態10)。
【0014】
【実施例】 本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、図面参照符号は発明
の理解の容易化のために付したものである。
【0015】 図1は、本発明の方法によって製織された搦み糸からなる搦み耳を有する帯状
織物、並びに緯糸針1及び編針2、3の極く単純化した模式図である。この図で
は、図示されてはいないが、双方向矢印Kで示された経糸領域を下から上へ向っ
て経糸が推移(延在)している。経糸領域Kの左方及び右方に示した搦み糸メッ
シュは、搦み糸による耳押えメッシュ形成の推移を示すために、領域Kに対し極
めて誇張して大きく示した。従って、図は縮尺通りでないことに注意すべきであ
る。実際のところ、領域Kは、ここに示された大きさよりも何倍も大きい。
【0016】 図1の左側には、導糸孔に緯糸4が挿通された緯糸針1の頭部を部分的に示し
た。緯糸針1のここに示した位置(状態)は、図の中央に向って(打ち込み側の
)対向側の方向へ反転するために、緯糸針が打ち込み側のほぼ死点に位置する状
態である。左側から右側へ打ち込まれる緯糸針4は、織機の右側に位置する編針
2によって右側の搦み糸5とともに(耳押え)メッシュ形成される。左側に配置
される編針は、緯糸4の上方で待機し、緯糸4に左側の搦み糸6を絡み付ける。
搦み糸5及び6は、当業者に既知の搦み糸導入装置(Fangfadeneinleger)(不
図示)によって制御される。本発明の方法を実施するために好適な本発明の装置
は、左側編針3及び左側搦み糸導入装置(不図示)の運動全体が、それらに対応
する右側の要素(編針2及び右側搦み糸導入装置)から独立して各別に制御可能
であるように構成される。
【0017】 本書で採用した「右側」、「左側」、「前方」及び「後方」という方向の概念
は、帯状物ニードル織機の前方に位置する観察者から見た領域を常に意味する。
同様に、装置の配置及び作動方法全体を左右反転して配置ないし推移させること
も可能であろう。
【0018】 本発明の有利な展開例では、マルチフィラメントの搦み糸及び耳押え糸(Sper
rfaeden)とモノフィラメントの緯糸を用いることが好ましい。経糸も同様にマ
ルチフィラメント材料から形成されることが好ましい。このため、本発明の装置
により、上質で快適な帯状物に要求される性質、即ち柔らかく一様な織物縁部及
び同時に帯状物の大きい横方向剛性を有するとりわけベルト帯状物等の優れた帯
状物を製造することができる。
【0019】 図2は、本発明の一展開例により製織された帯状物Bの極く単純化した模式図
である。帯状物Bは、左側搦み糸6及び(破線で示された)左側耳押え糸8から
それぞれ構成される左側搦みメッシュ列(編目列)及び左側メッシュ列を有する
。左側搦み糸6は、緯糸4に絡み付く(編み込まれる)が、左側耳押え糸8は、
緯糸4の打ち込み反転位置の外側に位置するようになるように左側搦み糸6とメ
ッシュ形成する。参照符号Kで示した経糸領域に位置する経糸KFは、明瞭化の
観点から帯状物の左右両側にそれぞれ1つの第一の対10及び9を示した。ここ
で、実線で示した直線の通過部分は、それぞれ(緯糸の)上方に位置する経糸1
0、9(の部分)を、破線で示した直線の通過部分は、それぞれ(緯糸の)下方
に位置する経糸10、9(の部分)を示すものとする。(緯糸の)左側打ち込み
反転移行部分の半径(長さ)は、右側の当該部分(ループ)の半径(長さ)より
大きいことがはっきりと見出すことができる。右側耳押え糸7及び右側搦み糸5
の状態は、左側での状態とほぼ同様になっている。
【0020】 図3は、図2の帯状物Bの変形例である。この場合、編目メッシュ形成列と最
外側経糸10及び9との間に、搦み糸メッシュの「脚部」とのみ交差するように
編み込まれる付加糸12及び11がそれぞれ配される。挿入される付加糸12及
び11は、緯糸4の反転位置を帯状物縁部に向かって覆い、そうすることにより
、帯状物縁部を(比較的硬い)モノフィラメントの緯糸4から外側で良好に保護
する。
【0021】 図4は、製織過程中における帯状物Bの右側の極く単純化した模式図である。
右側編針2の状態(位置)は、緯糸4、右側搦み糸5、右側耳押え糸7及び付加
糸11に対し、前方へ進む過程上にある。右側編針2は、所謂緯糸三角形(不図
示)内で搦み糸導入装置(不図示)により送出される搦み糸5をフックし、ほぼ
同時に搦み糸5を緯糸4と共に前方へ引っ張る。編針2は、この実施例では舌付
き針であるが、付加糸11に引っ掛ることなく、角度αをなす二本の付加糸11
の間を開かれた舌部をもって通り抜ける。付加糸11間の通過後、編針2は耳押
え糸導入(供給)装置(不図示)により送出される耳押え糸7をフックし、舌部
21が閉じた後耳押え糸7を搦み糸5と共に引っ張り、編針2上に位置する「既
存の」メッシュ13を通過させる。その後、編針2は前方の死点において再び反
転し、新たなメッシュを形成するために後方へ移動する。そして編針2が付加糸
11間を通過する前に、付加糸11は互いに(帯状物Bの面に対し上下反対に)
交差され、始め上方に位置していた付加糸11A(図4)は下方に位置し(不図
示)、始め下方に位置していた付加糸11B(図4)は上方に位置する(不図示
)ようにされる。
【0022】 (メッシュの各々の近傍に使用されるとりわけ二本の)付加糸は、緯糸の反転
部に対する付加的保護要素として使用されるので、付加糸は緯糸と結び付け(編
み込め)られてはならない。この編込み阻止は、(複数の)レバー(不図示)に
よってその運動を行なう付加的な導入(挿入)装置(不図示)によって付加糸を
織物に挿入することにより達成される。このレバーの運動は、この機能のために
のみ使用されるシャフト(不図示)によって、或いはその運動がクランク(不図
示)又はカムプレート(不図示)によって駆動される旋回スピンドル(不図示)
によって行なわれる。付加的導入(挿入)装置は、例えば糸送り装置等として作
動する既知の装置のように、その前方端部に糸を受容するための孔を有する。
【0023】 織機の規則的な運動に合わせて好ましくは2つ一組で上へ下へと互い違いに作
動する付加的導入(挿入)装置は、付加糸がひ口の外側で搦み糸の絡み運動(Fa
ngen)の後それぞれ上方ないし下方で編針が差し込まれるように位置決めされる
(図4参照)。上述のプロセスが繰り返され、図3に示した帯状物が製織される
【0024】 本発明の方法は、単純な帯状物の製造にも、とりわけ好ましくは安全ベルトシ
ステムのためのベルト帯状物の製造にも適合する。
【0025】 本発明の方法は、伸縮性又はゴム弾性的な経糸及び/又は緯糸を使用すること
により、同様に有利に伸縮性又はゴム弾性的な帯状物の製造、例えば衣類、洗濯
物及びとりわけ下着類の製造での使用に適合する。
0026
【発明の効果】 本発明の独立請求項1により、所定の課題として掲げた効果が、上述の通り達 成される。即ち、本発明の帯状物の製造方法により、柔軟かつ弾力的な縁を有し モノフィラメント緯糸を有する帯状物を製織することが可能となる(基本構成) 更に、各従属請求項により、それぞれ付加的な効果が達成される。即ち、請求 項2〜5により、上記帯状物の製造方法は、更に効果が高められ(形態2〜5) 、請求項6及び7により、とりわけ上記各製造方法を実行する帯状物ニードル織 機上の装置が提供され(形態6及び7)、請求項8〜10により、上記製造方法 及び装置により製織される帯状物が提供される(形態8〜10)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D03D 35/00 D03D 35/00 47/44 47/44 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ハーン、ジークフリート オーストリア トラウン A−4050 ミュ ーレンシュトラーセ 18 (72)発明者 ペダル、ギュンター ドイツ連邦共和国 95213 ミュンヒベル ク イェーガーシュトラーセ 7 Fターム(参考) 4L048 AA14 AA56 AB09 AB10 BA02 BB01 BD10 DA26 4L050 AA13 AA21 CB28

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状物ニードル織機による、とりわけ安全ベルトシステムのためのベルト帯状
    物等の複数の経糸及び一の緯糸を有する帯状物の製造方法において、以下の繰り
    返しステップ: a)緯糸(4)を(唯一の)緯糸針(1)によって打ち込むステップ、 b)緯糸打込側の対向位置にある緯糸出口側から供給される搦み糸(5)を前
    記緯糸(4)に該緯糸出口側で作動する編針(2)で絡み付ける(編込む)ステ
    ップ、 c)前記緯糸針(1)を引き戻すステップ、 d)前記緯糸打込側から供給される搦み糸(6)を前記緯糸(4)に該緯糸打
    込側で作動する編針(3)で絡み付ける(編込む)ステップ を含むこと、 緯糸(4)として、モノフィラメント糸、又はモノフィラメント糸とマルチフ
    ィラメント糸との混合糸ないし混繊糸が使用されること、 前記搦み糸(5、6)は、前記ステップb)において、前記緯糸打込側及び/
    又は前記緯糸出口側で、耳押え糸(7、8)と(耳押え)メッシュを形成するこ
    と を特徴とする帯状物製造方法。
  2. 【請求項2】 前記搦み糸(5、6)が、帯状物の両側の縁部において、耳押え糸とメッシュ
    形成する請求項1に記載の方法において、 前記緯糸打込側及び前記緯糸出口側の少なくとも一方の側において、経糸(K
    F)とメッシュ列との間に、緯糸材料に絡み付くことなく(編み込まれることな
    く)前記搦み糸(5、6)の耳押えメッシュの脚部とのみ結合するよう、完成し
    た帯状物(B)において該経糸(KF)に実質的に平行に配置される付加糸(1
    1、12)を編込むと共に、前記耳押え糸(7、8)が完全に該付加糸(12、
    11)の外側に配されるように、該耳押え糸(7、8)の各々が前記編針(2、
    3)の各々に供給される ことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 前記緯糸は、2回又は3回以上の複数回打込まれる ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記搦み糸、前記耳押え糸及び前記付加糸の少なくとも1つとして、ほぼ完全
    な収縮撚糸が使用される ことを特徴とする請求項1〜3の一に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記搦み糸(5、6)として、前記緯糸と同一の糸強度又は前記緯糸より大き
    い糸強度を有する撚糸が選択される ことを特徴とする請求項1〜4の一に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記耳押え糸(7、8)として、前記搦み糸(5、6)と同一の糸強度又は前
    記搦み糸(5、6)より大きい糸強度を有する撚糸が選択される ことを特徴とする請求項1〜4の一に記載の方法。
  7. 【請求項7】 とりわけ請求項1〜6の一に記載の方法により帯状物を製織するための帯状物
    ニードル織機上の装置において、 緯糸針(1)、並びに 緯糸打込側及び緯糸出口側にそれぞれ、 ・ 搦み糸及び耳押え糸のメッシュ形成(編込み)に好適な編針(2、3)、 ・ 搦み糸導入装置、及び ・ とりわけ耳押え糸導入装置 を有する ことを特徴とする装置。
  8. 【請求項8】 前記緯糸打込側及び/又は前記緯糸出口側に、搦み糸導入装置と耳押え糸導入
    装置との間で作動する付加糸導入装置を有する ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6の一に記載の方法により製織された帯状物。
  10. 【請求項10】 とりわけ安全ベルトシステムのためのベルト帯状物を構成し、かつ実質的に非
    伸縮性の経糸を含む ことを特徴とする請求項9に記載の帯状物。
  11. 【請求項11】 経糸、付加糸(11)、搦み糸(5、6)及び耳押え糸(7、8)の少なくと
    も1つは、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製であるか又はPTFE被膜されて
    いる ことを特徴とする請求項9又は10に記載の帯状物。
JP2001548785A 1999-12-24 2000-12-22 帯状織物、及び帯状織物の製造方法 Pending JP2003518565A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19962919.6 1999-12-24
DE1999162919 DE19962919C1 (de) 1999-12-24 1999-12-24 Gurtband und Verfahren zu dessen Herstellung
DE2000145718 DE10045718A1 (de) 2000-09-15 2000-09-15 Band und Verfahren zu dessen Herstellung
DE10045718.5 2000-09-15
PCT/EP2000/013195 WO2001048285A1 (de) 1999-12-24 2000-12-22 Band und verfahren zu dessen herstellung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003518565A true JP2003518565A (ja) 2003-06-10

Family

ID=26007065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001548785A Pending JP2003518565A (ja) 1999-12-24 2000-12-22 帯状織物、及び帯状織物の製造方法

Country Status (16)

Country Link
US (1) US6918411B2 (ja)
EP (1) EP1240373B1 (ja)
JP (1) JP2003518565A (ja)
KR (1) KR20020073349A (ja)
CN (1) CN1413274A (ja)
AT (1) ATE292205T1 (ja)
AU (1) AU773157C (ja)
BR (1) BR0017042A (ja)
CA (1) CA2393913A1 (ja)
CZ (1) CZ20022208A3 (ja)
DE (1) DE50009940D1 (ja)
ES (1) ES2240218T3 (ja)
MX (1) MXPA02006045A (ja)
PL (1) PL355767A1 (ja)
RU (1) RU2231584C2 (ja)
WO (1) WO2001048285A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161265A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Kikuchi Kogyo Kk ニードル織機で耳部付き細幅織物を製造する方法及び細幅織物
JP2009510280A (ja) * 2005-10-06 2009-03-12 テクスティルマ・アクチェンゲゼルシャフト 細幅布を製織するための方法および細幅織機

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050161104A1 (en) * 2002-06-17 2005-07-28 Erich Reiter Method of producing a woven webbing
DE10228066B4 (de) * 2002-06-17 2004-07-29 Berger, Johann Verfahren zur Herstellung eines gewebten Gurtbandes
DE10255360A1 (de) * 2002-11-27 2004-06-17 Johann Berger Verfahren zur Herstellung eines gewebten Gurtbandes
DE10326757A1 (de) * 2003-06-13 2005-01-13 Bst Berger Safety Textiles Gmbh & Co. Kg Verfahren zur Herstellung eines Luftsacks
US7178559B2 (en) * 2003-09-11 2007-02-20 Forrester Ketley & Co. Webbing belt
EP1849898B1 (en) * 2005-02-18 2012-12-05 KB Seiren, Ltd. Woven structure of belt form and method for production thereof
GB2425542A (en) 2005-04-26 2006-11-01 Autoliv Dev A webbing belt
DE102005061351A1 (de) * 2005-12-21 2007-07-05 Bst Safety Textiles Gmbh Gewebe und Verfahren zum Herstellen desselben
DE102006010775A1 (de) * 2006-03-08 2007-09-13 Johann Berger Gurtband, Verfahren und Nadel-Bandwebmaschine zur Herstellung desselben
DE102006021082A1 (de) * 2006-05-05 2007-11-15 Bst Safety Textiles Gmbh Nahtkonstruktion für ein Gewebe
DE202006008868U1 (de) * 2006-06-06 2006-08-03 Sefar Ag Gewebe, insbesondere für textile Bauten und/oder Abdeckungen
US8152380B2 (en) * 2006-07-07 2012-04-10 Federal-Mogul World Wide, Inc. Sleeve bearing assembly and method of construction
US20100275651A1 (en) * 2009-05-01 2010-11-04 Wright Roberta R Ring securing device and method
US8434527B2 (en) * 2011-02-01 2013-05-07 Autoliv Development Ab Seat belt webbing and method for manufacturing the same
CN102586992B (zh) * 2012-02-13 2013-07-03 东莞百宏实业有限公司 一种绳带复合织物及其制造方法和编织系统
CN103014987A (zh) * 2013-01-04 2013-04-03 成都海蓉特种纺织品有限公司 重型降落伞绳用无梭套带的锁边方法
CN108103661A (zh) * 2018-02-01 2018-06-01 宁波萌恒抽纱有限公司 一种可裁边的蕾丝
CN110923895B (zh) * 2019-11-11 2023-12-19 肇庆市鼎湖兴文塑胶五金制品有限公司 一种织带边缘收边的编织方法
CN114672917B (zh) * 2022-03-10 2024-06-21 珠海泓利织带有限公司 一种具有导体传输功能的织带及其编织方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB119558A (en) 1917-10-18 1918-10-10 Henry Hill Improvements in Machines for Weaving Tape and the Tape Woven thereby.
US2194038A (en) * 1939-06-07 1940-03-19 Mooresville Cotton Mills Compa Towel selvage construction
CH598382A5 (en) * 1975-07-25 1978-04-28 Mueller Jakob Forschungs Und F Needle loom for narrow goods
CH611353A5 (ja) 1976-07-08 1979-05-31 Mueller Forsch Finanz Ag
FR2485047B1 (fr) 1980-02-01 1989-07-21 Cheynet & Fils Procede de fabrication d'un ruban elastique ou non a deux lisieres maillees, simples ou ouvragees, les moyens de mise en oeuvre et les produits obtenus
US4755242A (en) * 1987-02-17 1988-07-05 Golden Needle Knitting & Glove Co., Inc. Method and apparatus for binding edges of woven, non woven and knitted articles
FI78932C (fi) * 1987-09-02 1989-10-10 Salme Karvanen Vaevd matta foer vaotutrymmen.
US4957144A (en) * 1987-12-28 1990-09-18 Nissan Motor Co., Ltd. Tack-in system of shuttleless loom
EP0340165B1 (de) * 1988-04-29 1991-12-11 GebràœDer Sulzer Aktiengesellschaft Webmaschine mit mechanischem Leistenleger
BE1001855A3 (nl) * 1988-06-29 1990-03-20 Picanol Nv Pneumatische draadklem voor een kanteninlegapparaat bij weefmachines.
JP2840143B2 (ja) * 1991-09-04 1998-12-24 篤識 北村 シームレスチューブ製品の製造法
JP2787527B2 (ja) * 1992-11-09 1998-08-20 株式会社キクチウエブテック 織物/プラスチックシートの結合構造体
WO1994026963A1 (en) * 1993-05-06 1994-11-24 Kikuchi Web Tech Co., Ltd. Belt used as rope
DE4409980A1 (de) 1994-03-23 1995-09-28 Stahl Gurt Bandweberei Verfahren zur Herstellung eines Gurtbandes und danach hergestelltes Gurtband
US5759924A (en) * 1996-10-18 1998-06-02 Chemfab Corporation Translucent polymeric composite for use in an architectural load-bearing structure
JP3344714B2 (ja) * 1999-09-21 2002-11-18 津田駒工業株式会社 タックイン装置の緯糸保持装置
JP3513122B2 (ja) * 2000-07-21 2004-03-31 津田駒工業株式会社 タックイン装置
US6675837B1 (en) * 2000-10-04 2004-01-13 Si Corporation Woven fabric having modified selvage and related assembly and method for the manufacture thereof
JP4132793B2 (ja) * 2001-11-22 2008-08-13 津田駒工業株式会社 織布のタックイン耳形成方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161265A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Kikuchi Kogyo Kk ニードル織機で耳部付き細幅織物を製造する方法及び細幅織物
JP2009510280A (ja) * 2005-10-06 2009-03-12 テクスティルマ・アクチェンゲゼルシャフト 細幅布を製織するための方法および細幅織機

Also Published As

Publication number Publication date
AU2172201A (en) 2001-07-09
AU773157C (en) 2004-11-18
CZ20022208A3 (cs) 2002-11-13
DE50009940D1 (de) 2005-05-04
ATE292205T1 (de) 2005-04-15
CN1413274A (zh) 2003-04-23
US20020189701A1 (en) 2002-12-19
MXPA02006045A (es) 2003-01-28
ES2240218T3 (es) 2005-10-16
WO2001048285A1 (de) 2001-07-05
BR0017042A (pt) 2003-01-07
AU773157B2 (en) 2004-05-20
US6918411B2 (en) 2005-07-19
KR20020073349A (ko) 2002-09-23
CA2393913A1 (en) 2001-07-05
EP1240373B1 (de) 2005-03-30
RU2002119704A (ru) 2004-03-20
EP1240373A1 (de) 2002-09-18
RU2231584C2 (ru) 2004-06-27
PL355767A1 (en) 2004-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003518565A (ja) 帯状織物、及び帯状織物の製造方法
US7380573B2 (en) Method of producing on needle weaving looms a woven ribbon with the same edges in terms of weaving
CA1134719A (en) Process and thread inserter for the manufacture of belting with tubular edge portions
JP2003193348A (ja) シートベルト用ウェビング及びシートベルト用ウェビングの製造方法
JPH0243894Y2 (ja)
JPH09511285A (ja) ベルトの製造プロセス及びそれによって製造されるベルト
JP2003530492A (ja) 細幅織機及び細幅織物
JPS628537B2 (ja)
JP2005530051A (ja) 織布ベルトストラップの製造方法
JP3482698B2 (ja) 伸縮性弾性経編地
JPH02118143A (ja) 弾性一重丸編地
JPS6363652B2 (ja)
JPH07300749A (ja) 伸縮性経編地およびその製造方法
JP4141889B2 (ja) ウエビング及びその製造方法
US20210007428A1 (en) Button loop array, and method and apparatus for manufacturing the same
CN219772406U (zh) 一种32针精密编织经编网布
JPH07135872A (ja) 漁 網
US20050161104A1 (en) Method of producing a woven webbing
JPH0327515Y2 (ja)
JP3675531B2 (ja) エンブロイダリーレース用複合ししゅう糸
JPH08325904A (ja) 弾性経編地
JPH0247346A (ja) 靴甲皮用材料
JPH0941205A (ja) パンティストッキング
JPS6155245A (ja) 裏綿リバ−シブル経編地およびその編成方法
CN105951290A (zh) 一种圈绒织物锁边组织结构及其生产工艺

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060314