JPH0941205A - パンティストッキング - Google Patents
パンティストッキングInfo
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- JPH0941205A JPH0941205A JP19063195A JP19063195A JPH0941205A JP H0941205 A JPH0941205 A JP H0941205A JP 19063195 A JP19063195 A JP 19063195A JP 19063195 A JP19063195 A JP 19063195A JP H0941205 A JPH0941205 A JP H0941205A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- loop length
- ankle
- thigh
- pantyhose
- wale direction
- Prior art date
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- Socks And Pantyhose (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 合成長繊維と被覆弾性糸とによって1コース
おきにレッグ部が形成されるサポートパンティストッキ
ングにおいて、レッグ部全体に均一な透け観と締め付け
力を有し、外観、フィット性共に改良されたサポートパ
ンティストッキングの提供。 【解決手段】 合成長繊維と被覆弾性糸によって1コー
スおきにレッグ部が形成されるパンティストッキングに
おいて、合成長繊維のウエール方向の平均ループ長さが
着用時の大腿部a0と足首部b0で、0.9≦b0/a0≦
1.1の関係にあり、かつ被覆弾性糸のウエール方向の
平均ループ長さが着用時の大腿部a1と足首部b1で0.
4≦b1/a1≦0.7となることを特徴とするパンティ
ストッキング。
おきにレッグ部が形成されるサポートパンティストッキ
ングにおいて、レッグ部全体に均一な透け観と締め付け
力を有し、外観、フィット性共に改良されたサポートパ
ンティストッキングの提供。 【解決手段】 合成長繊維と被覆弾性糸によって1コー
スおきにレッグ部が形成されるパンティストッキングに
おいて、合成長繊維のウエール方向の平均ループ長さが
着用時の大腿部a0と足首部b0で、0.9≦b0/a0≦
1.1の関係にあり、かつ被覆弾性糸のウエール方向の
平均ループ長さが着用時の大腿部a1と足首部b1で0.
4≦b1/a1≦0.7となることを特徴とするパンティ
ストッキング。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパンティストッキングに
関する。さらに詳しくは、合成長繊維と被覆弾性糸とが
1コースおきに編成され、レッグ部が形成されるサポー
トパンティストッキングに関する。
関する。さらに詳しくは、合成長繊維と被覆弾性糸とが
1コースおきに編成され、レッグ部が形成されるサポー
トパンティストッキングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、レッグ部が合成長繊維と合繊
長繊維被覆弾性糸とで1コースおきに構成されているパ
ンティストッキングは、緩みの生じ易い足首部では大腿
部に比較してループ長さを小さくして、大腿部と足首部
とのループ長さを変え、締め付けを向上させて緩みが生
じないようにし、レッグ部全体のフィット性を向上させ
る手法がとられている。
長繊維被覆弾性糸とで1コースおきに構成されているパ
ンティストッキングは、緩みの生じ易い足首部では大腿
部に比較してループ長さを小さくして、大腿部と足首部
とのループ長さを変え、締め付けを向上させて緩みが生
じないようにし、レッグ部全体のフィット性を向上させ
る手法がとられている。
【0003】しかしながら、従来、ループ長さを小さく
するときは、合成長繊維と合繊長繊維被覆弾性糸の両方
のループ長さが同時に小さくなってしまい、そのために
ループ全体が緻密に構成された足首部は、締め付け力は
向上するものの大腿部に対して透明感が減少してしまっ
ていた。従来より、繊維の断面形状等によりレッグ部の
透明感を全体的に上げる改良等がなされているものの、
ループが緻密となる足首部とループが粗となる大腿部の
透明感を均一にした例は今までなかった。
するときは、合成長繊維と合繊長繊維被覆弾性糸の両方
のループ長さが同時に小さくなってしまい、そのために
ループ全体が緻密に構成された足首部は、締め付け力は
向上するものの大腿部に対して透明感が減少してしまっ
ていた。従来より、繊維の断面形状等によりレッグ部の
透明感を全体的に上げる改良等がなされているものの、
ループが緻密となる足首部とループが粗となる大腿部の
透明感を均一にした例は今までなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のフィ
ット性を改善すると透明感が減少するという問題を解決
し、レッグ部全体に均一な透け観と締め付け力を有し、
外観、フィット性が共に改良されたサポートパンティス
トッキングを提供することを目的とする。
ット性を改善すると透明感が減少するという問題を解決
し、レッグ部全体に均一な透け観と締め付け力を有し、
外観、フィット性が共に改良されたサポートパンティス
トッキングを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、パンティ
ストッキングのループ長さ、特に合成長繊維のループ長
さの均一性に着目し、鋭意、研究した結果、本発明に到
達した。即ち、本発明は、合成長繊維と被覆弾性糸によ
って1コースおきにレッグ部が形成されるパンティスト
ッキングにおいて、上記合成長繊維のウエール方向のル
ープ長さの大腿部a0と足首部b0との関係が0.9≦b
0/a0≦1.1であり、かつ上記被覆弾性糸のウエール
方向のループ長さの大腿部a1と足首部b1との関係が
0.4≦b1/a1≦0.7であることを特徴とするパン
ティストッキング、である。
ストッキングのループ長さ、特に合成長繊維のループ長
さの均一性に着目し、鋭意、研究した結果、本発明に到
達した。即ち、本発明は、合成長繊維と被覆弾性糸によ
って1コースおきにレッグ部が形成されるパンティスト
ッキングにおいて、上記合成長繊維のウエール方向のル
ープ長さの大腿部a0と足首部b0との関係が0.9≦b
0/a0≦1.1であり、かつ上記被覆弾性糸のウエール
方向のループ長さの大腿部a1と足首部b1との関係が
0.4≦b1/a1≦0.7であることを特徴とするパン
ティストッキング、である。
【0006】本発明を図面を参照しながらさらに詳細に
説明する。図1は本発明のパンティストッキングのルー
プ構造を模式的に示す図である。図1(A)は大腿部、
図1(B)は足首部を示す。ここでループ長さa0は大
腿部の合成長繊維のウエール方向のループ長さ、b0は
足首部の合成長繊維のウエール方向のループ長さを示
し、又、a1は大腿部の被覆弾性糸のウエール方向のル
ープ長さ、b1は足首部の被覆弾性糸のウエール方向の
ループ長さを示し、さらにLはコース方向のループ長さ
を示す。
説明する。図1は本発明のパンティストッキングのルー
プ構造を模式的に示す図である。図1(A)は大腿部、
図1(B)は足首部を示す。ここでループ長さa0は大
腿部の合成長繊維のウエール方向のループ長さ、b0は
足首部の合成長繊維のウエール方向のループ長さを示
し、又、a1は大腿部の被覆弾性糸のウエール方向のル
ープ長さ、b1は足首部の被覆弾性糸のウエール方向の
ループ長さを示し、さらにLはコース方向のループ長さ
を示す。
【0007】本発明のパンティストッキングは、大腿部
と足首部の合成長繊維のウエール方向のループ長さの関
係が0.9≦b0/a0≦1.1の関係にあり、かつ被覆
弾性糸のウエール方向のループ長さの関係が0.4≦b
1/a1≦0.7であることが必要である。ここで合成長
繊維の大腿部と足首部のウエール方向のループ長さの比
が0.9≦b0/a0≦1.1ということは、大腿部と足
首部のループ長さを大きく変化させないことを意味す
る。
と足首部の合成長繊維のウエール方向のループ長さの関
係が0.9≦b0/a0≦1.1の関係にあり、かつ被覆
弾性糸のウエール方向のループ長さの関係が0.4≦b
1/a1≦0.7であることが必要である。ここで合成長
繊維の大腿部と足首部のウエール方向のループ長さの比
が0.9≦b0/a0≦1.1ということは、大腿部と足
首部のループ長さを大きく変化させないことを意味す
る。
【0008】本発明のパンティストッキングは、透明感
を全体に均一にするためにフィット性に比較的関与しな
い合成長繊維はレッグ部全体でループ長さを大きく変化
させないことが重要である。合成長繊維の大腿部と足首
部のウエール方向のループ長さの比が0.9≦b0/a0
≦1.1の範囲内にあると、大腿部と足首部の透明感が
外観的に大きく変わることがなく、合成長繊維の大腿部
と足首部のウエール方向のループ長さの比が0.9>b
0/a0あるいはb0/a0>1.1となると透明感が異な
ったものとなる。
を全体に均一にするためにフィット性に比較的関与しな
い合成長繊維はレッグ部全体でループ長さを大きく変化
させないことが重要である。合成長繊維の大腿部と足首
部のウエール方向のループ長さの比が0.9≦b0/a0
≦1.1の範囲内にあると、大腿部と足首部の透明感が
外観的に大きく変わることがなく、合成長繊維の大腿部
と足首部のウエール方向のループ長さの比が0.9>b
0/a0あるいはb0/a0>1.1となると透明感が異な
ったものとなる。
【0009】本発明のパンティストッキングは、被覆弾
性糸の大腿部と足首部のウエール方向のループ長さの比
は0.4≦b1/a1≦0.7とすることが必要で、細い
足首部は大腿部に比較してループ長さをより小さくする
ことによって足首部の締め付け力を維持できるものとな
る。被覆弾性糸のループ長さは、合成長繊維のループ長
さに比較して透明感に関する影響度は相対的に小さく、
被覆弾性糸の大腿部と足首部のループ長さの比を0.4
≦b1/a1≦0.7と大きく変えても透明感には大きく
関与しない。
性糸の大腿部と足首部のウエール方向のループ長さの比
は0.4≦b1/a1≦0.7とすることが必要で、細い
足首部は大腿部に比較してループ長さをより小さくする
ことによって足首部の締め付け力を維持できるものとな
る。被覆弾性糸のループ長さは、合成長繊維のループ長
さに比較して透明感に関する影響度は相対的に小さく、
被覆弾性糸の大腿部と足首部のループ長さの比を0.4
≦b1/a1≦0.7と大きく変えても透明感には大きく
関与しない。
【0010】逆に、被覆弾性糸の大腿部と足首部のウエ
ール方向のループ長さの比がb1/a1<0.4の場合は
編成が困難となると同時に、足首部の締め付け力が強す
ぎたり、透明感が低下するものとなる。又、b1/a1>
0.7の場合は、足首部の締め付け力が低下しフィット
性に欠けるものとなる。ここでいうウエール方向のルー
プ長さとは、パンティストッキングをボイルリラックス
後、縫製、染色、および足型枠上で熱セットしてループ
形態を安定化させた後に、フリーに置かれた状態の拡大
写真から測定されるものであり、大腿部のループ長さは
パンティストッキングのレッグのうち最も太い部分のル
ープ長さを、又、足首部のループ長さとはレッグのうち
最も細い部分のループ長さをそれぞれループ10個分測
定し平均したものをいう。
ール方向のループ長さの比がb1/a1<0.4の場合は
編成が困難となると同時に、足首部の締め付け力が強す
ぎたり、透明感が低下するものとなる。又、b1/a1>
0.7の場合は、足首部の締め付け力が低下しフィット
性に欠けるものとなる。ここでいうウエール方向のルー
プ長さとは、パンティストッキングをボイルリラックス
後、縫製、染色、および足型枠上で熱セットしてループ
形態を安定化させた後に、フリーに置かれた状態の拡大
写真から測定されるものであり、大腿部のループ長さは
パンティストッキングのレッグのうち最も太い部分のル
ープ長さを、又、足首部のループ長さとはレッグのうち
最も細い部分のループ長さをそれぞれループ10個分測
定し平均したものをいう。
【0011】従来のパンティストッキングのループ構造
を図2(A)(B)に模式的に示す。従来のパンティス
トッキングは、大腿部(A)に対して足首部(B)のフ
ィット性を良好にするために、大腿部と足首部の合成長
繊維と被覆弾性糸の両方のループ長さの比を例えばb0
/a0=0.6、b1/a1=0.6の様に、同様の比率
で小さくする。つまり、従来のものは足首部の両方のル
ープ長さを同様に小さくすることにより大腿部に対し足
首部全体のループサイズが小さくなり編地密度が上が
る。これによって大腿部と足首部とで編地密度に大きな
差が生じ、透明感が全く異なった商品価値の低いものと
なる。
を図2(A)(B)に模式的に示す。従来のパンティス
トッキングは、大腿部(A)に対して足首部(B)のフ
ィット性を良好にするために、大腿部と足首部の合成長
繊維と被覆弾性糸の両方のループ長さの比を例えばb0
/a0=0.6、b1/a1=0.6の様に、同様の比率
で小さくする。つまり、従来のものは足首部の両方のル
ープ長さを同様に小さくすることにより大腿部に対し足
首部全体のループサイズが小さくなり編地密度が上が
る。これによって大腿部と足首部とで編地密度に大きな
差が生じ、透明感が全く異なった商品価値の低いものと
なる。
【0012】本発明のパンティストッキングは、ウエー
ル方向のループ長さが重要であり、図1のLで示したコ
ース方向のループ長さは、パンティストッキングの規格
サイズに従って任意に設定できるものである。本発明で
いうパンティストッキングとは、通常一般にいわれる1
シリンダーを有するパンスト編機で作られるものであ
り、ウエストバンド、パンティ部、大腿部と膝とふくら
はぎの部分と足首部などを総合したレッグ部、トウ部か
らなるものをいい、両足部分を別々に編成して両者を縫
製で結合したパンティストッキングでもよいし、片足か
ら編成してパンティ部を形成しその後もう一方の片足を
連続して編成する1ピース型パンティストッキングのど
ちらでもよい。またパンスト編機の口径、針本数は任意
に選定できる。
ル方向のループ長さが重要であり、図1のLで示したコ
ース方向のループ長さは、パンティストッキングの規格
サイズに従って任意に設定できるものである。本発明で
いうパンティストッキングとは、通常一般にいわれる1
シリンダーを有するパンスト編機で作られるものであ
り、ウエストバンド、パンティ部、大腿部と膝とふくら
はぎの部分と足首部などを総合したレッグ部、トウ部か
らなるものをいい、両足部分を別々に編成して両者を縫
製で結合したパンティストッキングでもよいし、片足か
ら編成してパンティ部を形成しその後もう一方の片足を
連続して編成する1ピース型パンティストッキングのど
ちらでもよい。またパンスト編機の口径、針本数は任意
に選定できる。
【0013】本発明で用いる合成長繊維は、ポリアミド
系、ポリエステル系等のいずれの熱可塑性繊維でもよ
く、繊度、フィラメント数は任意に設定できる。本発明
で用いる被覆弾性糸は、ポリウレタン弾性糸にポリアミ
ド系或いはポリエステル系等任意の熱可塑性フィラメン
ト糸、又はセルロース系繊維を単独或いは複合してカバ
ーリング方式で被覆したもの、噴射方式で交絡処理した
もの、および撚糸方式で被覆したものが挙げられる。
ポリウレタン弾性糸およびこれを被覆する繊維の繊度、
フィラメント数も任意に設定できるものである。
系、ポリエステル系等のいずれの熱可塑性繊維でもよ
く、繊度、フィラメント数は任意に設定できる。本発明
で用いる被覆弾性糸は、ポリウレタン弾性糸にポリアミ
ド系或いはポリエステル系等任意の熱可塑性フィラメン
ト糸、又はセルロース系繊維を単独或いは複合してカバ
ーリング方式で被覆したもの、噴射方式で交絡処理した
もの、および撚糸方式で被覆したものが挙げられる。
ポリウレタン弾性糸およびこれを被覆する繊維の繊度、
フィラメント数も任意に設定できるものである。
【0014】本発明のパンティストッキングは、合成長
繊維と被覆弾性糸とが別別に、カム位置又はシンカー位
置によって編機の針の引き込み量(度目)を変化させ
る、或いは給糸量、給糸張力を変化させる、および、こ
れらを組み合わせ、ループ長さを2系統で変化させられ
ることによって製造することができる。また、本発明の
パンティストッキングは、ループ長さの変化の度合い
が、少なくとも大腿部と足首部との2段階変化している
ものであるが、さらに、膝、ふくらはぎの部分も変化さ
せて3段階、4段階あるいは多段階することがより好ま
しく、さらに好ましくは連続的に変化しているものであ
り、ループ長さの絶対値は任意の値とすることができ、
特に限定されない。
繊維と被覆弾性糸とが別別に、カム位置又はシンカー位
置によって編機の針の引き込み量(度目)を変化させ
る、或いは給糸量、給糸張力を変化させる、および、こ
れらを組み合わせ、ループ長さを2系統で変化させられ
ることによって製造することができる。また、本発明の
パンティストッキングは、ループ長さの変化の度合い
が、少なくとも大腿部と足首部との2段階変化している
ものであるが、さらに、膝、ふくらはぎの部分も変化さ
せて3段階、4段階あるいは多段階することがより好ま
しく、さらに好ましくは連続的に変化しているものであ
り、ループ長さの絶対値は任意の値とすることができ、
特に限定されない。
【0015】本発明のパンティストッキングは、合成長
繊維のループ長さとは別個に、被覆弾性糸のみのループ
長さが大腿部の編成から足首部の編成に移行する場合、
ステッチカムによる針の引下量を小さくして、あるいは
針の引下量に張力コントローラーを連動させて張力を挙
げることにより、ループ長さを小さく変化させ、段階的
に、または、連続的にコントロールする製造方法によっ
て製造することができる。
繊維のループ長さとは別個に、被覆弾性糸のみのループ
長さが大腿部の編成から足首部の編成に移行する場合、
ステッチカムによる針の引下量を小さくして、あるいは
針の引下量に張力コントローラーを連動させて張力を挙
げることにより、ループ長さを小さく変化させ、段階的
に、または、連続的にコントロールする製造方法によっ
て製造することができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。なお、物性の測定方法は、次の通り。 (1)ループ長 仕上げ、セットしたパンテイストッキングをフリーでテ
ーブルに置いた状態の拡大写真(100倍)を撮り、同
一ウエール内のシンカーループ間の距離(a0、a1 、b
0、b1)を各々、n数10で測定し、この値を実寸に換
算した。 (2)透明感 身長158cm程の平均的な体型の女性がパンテイスト
ッキングを着用した状態の大腿部と足首部の透明感の差
を次の4段階に評価した。 ◎ 殆ど差が認められない。 ○ やや差が認められるが、気にならない。 △ やや目立つ差が認められる。× 大きなが認められる。
る。なお、物性の測定方法は、次の通り。 (1)ループ長 仕上げ、セットしたパンテイストッキングをフリーでテ
ーブルに置いた状態の拡大写真(100倍)を撮り、同
一ウエール内のシンカーループ間の距離(a0、a1 、b
0、b1)を各々、n数10で測定し、この値を実寸に換
算した。 (2)透明感 身長158cm程の平均的な体型の女性がパンテイスト
ッキングを着用した状態の大腿部と足首部の透明感の差
を次の4段階に評価した。 ◎ 殆ど差が認められない。 ○ やや差が認められるが、気にならない。 △ やや目立つ差が認められる。× 大きなが認められる。
【0017】(3)フィット性 平均的な体型の女性がパンテイストッキングを着用し、
はきここちを次の4段階に評価した。 ◎ 丁度フィットする。 ○ まあまあフィットする。 △ 締め付けが過剰。 × 締め付けが足りない。
はきここちを次の4段階に評価した。 ◎ 丁度フィットする。 ○ まあまあフィットする。 △ 締め付けが過剰。 × 締め付けが足りない。
【0018】
【実施例1】口径4インチ、針本数400本のパンティ
ストッキング編機を用いた。大腿部と足首部にわかれる
レッグ部は15デニール7フィラメントのポリアミド糸
と10デニールのポリウレタン弾性糸に10デニール7
フィラメントのポリアミド仮撚捲縮糸をカバーリングし
た被覆弾性糸を1コース交互に供給した。なお、ウエス
トバンド、パンティ部、トウ部は30デニール10フィ
ラメントのポリアミド仮撚捲縮加工糸を10デニールの
ポリウレタン弾性糸にカバリングした被覆弾性糸と、3
0デニール10フィラメントのポリアミド仮撚捲縮加工
糸とを1コース交互に供給した。
ストッキング編機を用いた。大腿部と足首部にわかれる
レッグ部は15デニール7フィラメントのポリアミド糸
と10デニールのポリウレタン弾性糸に10デニール7
フィラメントのポリアミド仮撚捲縮糸をカバーリングし
た被覆弾性糸を1コース交互に供給した。なお、ウエス
トバンド、パンティ部、トウ部は30デニール10フィ
ラメントのポリアミド仮撚捲縮加工糸を10デニールの
ポリウレタン弾性糸にカバリングした被覆弾性糸と、3
0デニール10フィラメントのポリアミド仮撚捲縮加工
糸とを1コース交互に供給した。
【0019】レッグ部の編成の際、15デニール7フィ
ラメントのポリアミド糸は大腿部と足首部の度目を変更
せずに、即ち、ループ長さの比がb0/a0=1に編成
し、被覆弾性糸は、ステッチカムによる針の引下量を小
さくすると同時に張力を微調整してループ長さのコント
ロールをして、大腿部の度目に比較し足首部の度目を小
さくし即ちループ長さの比がb1/a1=0.6に編成し
た。
ラメントのポリアミド糸は大腿部と足首部の度目を変更
せずに、即ち、ループ長さの比がb0/a0=1に編成
し、被覆弾性糸は、ステッチカムによる針の引下量を小
さくすると同時に張力を微調整してループ長さのコント
ロールをして、大腿部の度目に比較し足首部の度目を小
さくし即ちループ長さの比がb1/a1=0.6に編成し
た。
【0020】片足づつ編成し、これらのパンティ部、ト
ウ部を縫製した後ボイルリラックッス、染色、ヒートセ
ットしてパンティストッキングを作製した。表1に示す
如く、仕上がったパンティストッキングのウエール方向
のループ長さはa0=0.470mm、b0=0.470m
m、a1=0.235mm、b1=0.141mmであった。
又、コース方向のループ長さLは大腿部で0.488m
m、足首部で0.454mmであった。得られたパンティ
ストッキングは、編地密度が大腿部と足首部で見た目
上、大きな違いがなく、極めて均一な透明感を有するも
のであった。なおかつ、足首部のフィット性も良好あっ
た。
ウ部を縫製した後ボイルリラックッス、染色、ヒートセ
ットしてパンティストッキングを作製した。表1に示す
如く、仕上がったパンティストッキングのウエール方向
のループ長さはa0=0.470mm、b0=0.470m
m、a1=0.235mm、b1=0.141mmであった。
又、コース方向のループ長さLは大腿部で0.488m
m、足首部で0.454mmであった。得られたパンティ
ストッキングは、編地密度が大腿部と足首部で見た目
上、大きな違いがなく、極めて均一な透明感を有するも
のであった。なおかつ、足首部のフィット性も良好あっ
た。
【0021】
【実施例2】b0/a0=0.9、b1/a1=0.4とし
た他は、実施例1と同様にしてパンティストッキングを
得た。仕上がったパンティストッキングのウエール方向
のループ長さはa0=0.473mm、b0=0.426m
m、a1=0.237mm、b1=0.095mmであった。
又、コース長さLは大腿部で0.490mm、足首部で
0.449mmであった。得られたパンティストッキング
は、実施例1と同様に編地密度が大腿部と足首部で見た
目上、大きな違いがなく、均一な透明感を有するもので
あった。なおかつ、足首部のフィット性も実施例1より
さらに良好あった。
た他は、実施例1と同様にしてパンティストッキングを
得た。仕上がったパンティストッキングのウエール方向
のループ長さはa0=0.473mm、b0=0.426m
m、a1=0.237mm、b1=0.095mmであった。
又、コース長さLは大腿部で0.490mm、足首部で
0.449mmであった。得られたパンティストッキング
は、実施例1と同様に編地密度が大腿部と足首部で見た
目上、大きな違いがなく、均一な透明感を有するもので
あった。なおかつ、足首部のフィット性も実施例1より
さらに良好あった。
【0022】
【実施例2】b0/a0=1.1、b1/a1=0.7とし
た他は、実施例1と同様にしてパンティストッキングを
得た。仕上がったパンティストッキングのウエール方向
のループ長さはa0=0.469mm、b0=0.516m
m、a1=0.235mm、b1=0.165mmであった。
又、コース方向のループ長さLは大腿部で0.486m
m、足首部で0.454mmであった。得られたパンティ
ストッキングは、実施例1と同様に編地密度が大腿部と
足首部で見た目上、大きな違いがなく、均一な透明感を
有するものであった。なおかつ、足首部のフィット性も
良好あった。
た他は、実施例1と同様にしてパンティストッキングを
得た。仕上がったパンティストッキングのウエール方向
のループ長さはa0=0.469mm、b0=0.516m
m、a1=0.235mm、b1=0.165mmであった。
又、コース方向のループ長さLは大腿部で0.486m
m、足首部で0.454mmであった。得られたパンティ
ストッキングは、実施例1と同様に編地密度が大腿部と
足首部で見た目上、大きな違いがなく、均一な透明感を
有するものであった。なおかつ、足首部のフィット性も
良好あった。
【0023】
【比較例1】b0/a0=b1/a1=0.6となる以外は
実施例1と同様にしてパンティストッキングを得た。仕
上がったパンティストッキングのウエール方向のループ
長さはa0=0.472mm、b0=0.283、a1=
0.233mm、b1=0.140mmであった。又、コー
ス方向のループ長さLは大腿部で0.486mm、足首部
で0.449mmであった。得られたパンティストッキン
グは、足首部のフィット性は良好であったものの、編地
密度が大腿部と足首部で見た目上、大きく異なり、透明
感に大きな違いがあった。
実施例1と同様にしてパンティストッキングを得た。仕
上がったパンティストッキングのウエール方向のループ
長さはa0=0.472mm、b0=0.283、a1=
0.233mm、b1=0.140mmであった。又、コー
ス方向のループ長さLは大腿部で0.486mm、足首部
で0.449mmであった。得られたパンティストッキン
グは、足首部のフィット性は良好であったものの、編地
密度が大腿部と足首部で見た目上、大きく異なり、透明
感に大きな違いがあった。
【0024】
【比較例2】b0/a0=b1/a1=0.8にした以外は
実施例1と同様にしてパンティストッキングを得た。仕
上がったパンティストッキングのウエール方向のループ
長さはa0=0.472mm、b0=0.378、a1=
0.236mm、b1=0.189mmであった。又、コー
ス方向のループ長さLは大腿部で0.488mm、足首部
で0.450mmであった。得られたパンティストッキン
グは、比較例2と同様に足首部のフィット性は良好であ
ったものの、編地密度が大腿部と足首部で見た目上、大
きく異なり、透明感に大きな違いがあった。
実施例1と同様にしてパンティストッキングを得た。仕
上がったパンティストッキングのウエール方向のループ
長さはa0=0.472mm、b0=0.378、a1=
0.236mm、b1=0.189mmであった。又、コー
ス方向のループ長さLは大腿部で0.488mm、足首部
で0.450mmであった。得られたパンティストッキン
グは、比較例2と同様に足首部のフィット性は良好であ
ったものの、編地密度が大腿部と足首部で見た目上、大
きく異なり、透明感に大きな違いがあった。
【0025】
【比較例3】b0/a0=b1/a1=1.2にした以外は
実施例1と同様にしてパンティストッキングを得た。
仕上がったパンティストッキングのウエール方向のルー
プ長さはa0=0.470mm、b0=0.564、a1=
0.235mm、b1=0.282mmであった。又、コー
ス方向のループ長さLは大腿部で0.492mm、足首部
で0.460mmであった。得られたパンティストッキン
グは、足首部のフィット性も悪くかつ、編地密度が大腿
部と足首部で見た目上、大きく異なり、透明感にも差が
あった。
実施例1と同様にしてパンティストッキングを得た。
仕上がったパンティストッキングのウエール方向のルー
プ長さはa0=0.470mm、b0=0.564、a1=
0.235mm、b1=0.282mmであった。又、コー
ス方向のループ長さLは大腿部で0.492mm、足首部
で0.460mmであった。得られたパンティストッキン
グは、足首部のフィット性も悪くかつ、編地密度が大腿
部と足首部で見た目上、大きく異なり、透明感にも差が
あった。
【0026】
【比較例4】b0/a0=b1/a1=0.3にした以外は
実施例1と同様にしてパンティストッキングを得た。仕
上がったパンティストッキングのウエール方向のループ
長さはa0=0.468mm、b0=0.140、a1=
0.232mm、b1=0.070mmであった。又、コー
ス方向のループ長さLは大腿部で0.485mm、足首部
で0.380mmであった。得られたパンティストッキン
グは、足首部が締め付け過剰でありかつ、編地密度が大
腿部と足首部で見た目上、大きく異なり、透明感にも大
きな違いがあった。また、編立性も非常に悪かった。
実施例1と同様にしてパンティストッキングを得た。仕
上がったパンティストッキングのウエール方向のループ
長さはa0=0.468mm、b0=0.140、a1=
0.232mm、b1=0.070mmであった。又、コー
ス方向のループ長さLは大腿部で0.485mm、足首部
で0.380mmであった。得られたパンティストッキン
グは、足首部が締め付け過剰でありかつ、編地密度が大
腿部と足首部で見た目上、大きく異なり、透明感にも大
きな違いがあった。また、編立性も非常に悪かった。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明のパンティストッキングは、従来
のものに比較して、細い部分、すなわち足首部の編地密
度が、大腿部の編地密度と同様、大きく変化することな
く、従って、レッグ部全体が均一の透明感を有し、製品
品位が向上したものである。また、足首部のフィット性
も、従来のものに比較して、著しく優れているものであ
る。
のものに比較して、細い部分、すなわち足首部の編地密
度が、大腿部の編地密度と同様、大きく変化することな
く、従って、レッグ部全体が均一の透明感を有し、製品
品位が向上したものである。また、足首部のフィット性
も、従来のものに比較して、著しく優れているものであ
る。
【図1】(A)は、本発明のパンティストッキングの大
腿部、(B)は本発明のパンティストッキングの足首部
のウエール方向のループの大きさを模式的に示す平面
図。
腿部、(B)は本発明のパンティストッキングの足首部
のウエール方向のループの大きさを模式的に示す平面
図。
【図2】(A)は、従来のパンティストッキングの大腿
部、(B)は従来のパンティストッキングの足首部のウ
エール方向のループの大きさを模式的に示す平面図。
部、(B)は従来のパンティストッキングの足首部のウ
エール方向のループの大きさを模式的に示す平面図。
a0;大腿部の合成長繊維のウエール方向のループ長さ b0;大腿部の被覆弾性糸のウエール方向のループ長さ a1;足首部の合成長繊維のウエール方向のループ長さ b1;足首部の被覆弾性糸のウエール方向のループ長さ L ;コース方向のループ長さ
Claims (1)
- 【請求項1】 合成長繊維と被覆弾性糸とによって1コ
ースおきにレッグ部が形成されるパンティストッキング
において、上記合成長繊維のウエール方向のループ長さ
の大腿部a0と足首部b0との関係が0.9≦b0/a0≦
1.1であり、かつ上記被覆弾性糸のウエール方向のル
ープ長さの大腿部a1と足首部b1との関係が0.4≦b
1/a1≦0.7であることを特徴とするパンティストッ
キング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19063195A JPH0941205A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | パンティストッキング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19063195A JPH0941205A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | パンティストッキング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0941205A true JPH0941205A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16261286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19063195A Withdrawn JPH0941205A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | パンティストッキング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0941205A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006183195A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Gunze Ltd | パンティストッキング |
JP2011115571A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-06-16 | Gunze Ltd | 医療用ストッキング |
JP2020084372A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | コーマ株式会社 | 下肢用被服及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP19063195A patent/JPH0941205A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006183195A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-07-13 | Gunze Ltd | パンティストッキング |
JP2011115571A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-06-16 | Gunze Ltd | 医療用ストッキング |
JP2020084372A (ja) * | 2018-11-26 | 2020-06-04 | コーマ株式会社 | 下肢用被服及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |