JP2562123B2 - パンティストッキング及びその製造方法 - Google Patents

パンティストッキング及びその製造方法

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JP2562123B2
JP2562123B2 JP3102100A JP10210091A JP2562123B2 JP 2562123 B2 JP2562123 B2 JP 2562123B2 JP 3102100 A JP3102100 A JP 3102100A JP 10210091 A JP10210091 A JP 10210091A JP 2562123 B2 JP2562123 B2 JP 2562123B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パンティストッキング
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、パンティストッキングのパン
ティ部に様々な工夫を凝らしたものが種々提案されてい
る。
【0003】例えば、図5(実公昭57−58167号
公報)に示す如く、ヒップ部(H)は腹部(F)より伸
縮性の大きい(約2倍の)編目で編成し、且つレッグ部
(L)はヒップ部(H)より更に伸縮性の大きい(約2
倍の)編目で編成してなるもの等、様々なものが挙げら
れる。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】ところが、通常のストッキング編機では、
パンティ部に様々な工夫を凝らすといっても限界がある
ため、近時は、パンティ部やヒップ部の伸縮性を部分的
に異ならしめてガードルのような腹部締め付け効果やヒ
ップアップ効果を奏する構成をなすパンティストッキン
グを得ることのできる新規な編機も開発されてきてい
る。
【0005】しかしながら、上記のような新規な編機
は、構造が複雑で高価なものであり、また使い勝手も必
ずしも良くないものである。そこで、通常のストッキン
グ編機で編立可能であって、且つヒップアップ等の効果
を有するものが望まれるが、そのようなものは従来存在
しないというのが実情であった。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みなされた
ものであって、通常のチューブラー編機等を用いて得ら
れ、ガードルのような腹部締め付け効果及びヒップアッ
プ効果を奏しうるパンティストッキングの提供を目的と
するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】上記の目的を達成するために、本発明のパ
ンティストッキングは次のような構成をとっている。即
ち、パンティストッキングのパンティ部が、前部と後部
とに区分されて腹部とヒップ部とが形成され、このヒッ
プ部が、ウエストバンド部からヒップ下部中央部に向け
て下り傾斜に形成される中央部と、この中央部を介して
上下に区分される上部と下部とからなり、上記腹部とヒ
ップ部とのコース数比が1:4〜3:8の範囲内であっ
て、且つ上記ヒップ部の中央部の伸縮性が、上部及び下
部の伸縮性よりも小であることを要旨とするものであ
る。
【0008】また、本発明のパンティストッキングを製
造する方法としては、パンティストッキングを編成する
に際し、パンティ部編成時に該部を前部と後部とに区分
し、この前部と後部との間で、給糸口の口数を、前部と
後部との口数比が、1:4〜3:8の範囲内になるよう
変更切替えしながら連続編成し、前部に対して後部を凸
面としてヒップ部を形成するとともに、該ヒップ部編成
の際には、ウエストバンド部からヒップ下部中央部に向
けて下り傾斜に形成される中央部と、この中央部を挟む
上部と下部とに区分し、中央部を、上部及び下部よりも
伸縮性が小さくなるように編成する方法がある。
【実施例】
【0009】以下、、本発明の実施例を図面に基づき説
明する。
【0010】図1は、本発明のパンティストッキングの
一実施例の側面図を示している。このパンティストッキ
ングは、4口のチューブラーストッキング編機で編成さ
れたものであって、通常の如く、パンティ部(1)、レ
ッグ部(2)、及びフート部(3)の3部位により編成
されている。尚、(4)はウエストバンド部である。
【0011】パンティ部(1)は、前部(5)と後部
(6)に区分され、夫々が腹部(F)とヒップ部(H)
とに構成されている。そして、ヒップ部(H)は、図2
に示す如く、ウエストバンド部(4)からヒップ下部中
央部(7)に向けて下り傾斜に形成される中間部(8)
と、この中間部(8)を介して上下に区分される上部
(9)と下部(10)とから構成されている。
【0012】上記前部(5)と後部(6)とは、互いに
コース数を異ならしめて編成されており、その比は1:
4〜3:8の範囲内である。こうすることによって、後
部(6)が前部(5)よりも凸面に形成されることとな
る。即ち、コース数の少ない前部(5)、即ち腹部
(F)に対してコース数の多い後部(6)が膨らんだ形
態となり、丸みを帯びたヒップ部(H)が形成されるの
である。
【0013】また、腹部(F)を形成する前部(5)を
メッシュ編等の組織とすることにより、この部分の締め
付けパワーを強化して腹部締め付け効果を得ることがで
きる。
【0014】また、ヒップ部(H)において、上記中間
部(8)は、ヒップ下部中央部(7)からウエストバン
ド部(4)に向かって徐々に先すぼまりになった帯状と
なっており、これを挟む上部(9)及び下部(10)よ
りも強い締め付け力を有するように構成されている。締
め付け力を強くする方法としては、編立原糸としてパワ
ーの強いものを用いるか、あるいは編立組織に図3に示
すようなメッシュ編等を適用して伸縮性を抑える等の方
法をとることができる。
【0015】然して、上記のように前部(5)と後部
(6)との間でコース数に差をつけることは、編機の給
糸口の口数を切り換えることにより行われる。つまり、
前部(5)のコース数が後部(6)のコース数より少な
くなるように前部(5)と後部(6)との間の切替え時
に口数の増減を行うことにより、後部(6)を膨出せし
めてここをヒップ部(H)とするのである
【0016】本実施例では、パンティ部(1)の後部
(6)を、通常の4口編機でレッグ部(2)、及びフー
ト部(3)とともに4口で編立て、一方、前部(5)を
編立てる際に口数を減らして3口で編立てることにより
前部(5)と後部(6)とのコース数比を3:4に設定
している。こうすることによって、前部(5)が後部
(6)に比してコース数の少ない編成となり、その結
果、後部(6)が丸みを帯びて膨出し、ヒップ部(H)
を形成することとなるのである。
【0017】また、後部(6)と前部(5)との境界で
切替えを行って前部(5)を3口で編立て、ここから糸
を入れて4口編成へと切替える際には、糸抜け及びラン
の防止を行うことによりピンホール等の発生防止を図っ
ている。
【0018】尚、前部(5)と後部(6)とのコース数
比は、1:4〜3:8の範囲内、好ましくは3:4のコ
ース数比とする。即ち、前部(5)と後部(6)とのコ
ース数比に差をつけ過ぎると、口数の切替え境界線にお
いて糸抜けやランが発生し易くなり好ましくなく、また
両者の差が小さ過ぎるとヒップ部(H)の膨らみを形成
するのに充分な作用が得られないため上記の範囲内とす
るのである。
【0019】そして、最近は、4口編機が他の多口編機
に比べて安定状態で品質の良好な編地を得ることのでき
るものであるとの評価をおけており、また前部(5)と
後部(6)とのコース数比を3:4にすることが好まし
いことに鑑み、その製造にあたっては上述の実施例の如
く後部(6)を4口で編立てる一方、前部(5)を3口
で編立てることが好適である。
【0020】然して、上記の如くヒップ部(H)を形成
する際に、ウエストバンド部(4)からヒップ下部中央
部(7)に向けて下り傾斜に形成される中間部(8)を
編成するにあたっては、前述の如く、編立原糸をポリウ
レタン系カバリング糸等の締め付けパワーの強いものに
切替える、またはこの部分の編立組織を図3に示すよう
なメッシュ編等に変更することが行われる。こうするこ
とによって、上記中間部(8)によるサポート力が生
じ、この部分が図4に示すようにヒップ部(H)を下側
から包み込むように締め上げてヒップ本来の自然な丸み
を損なうことなくヒップアップさせる。
【0021】尚、本発明においては、上記ヒップ部中間
部(8)において原糸の切替えを行う場合に他の部分の
原糸とのパワー差を考慮する以外には素材は特に限定さ
れず、通常のナイロンフィラメント糸、ポリウレタン系
カバリング糸等を用いることができる。また、同じく上
記中間部(8)において編組織に変化を与える以外には
他の部分の編立組織は特に限定されない。
【0022】次に、上述の実施例の構造をなすパンティ
ストッキングを実際に製造した具体例につき説明する。
【0023】まず、下記の原糸を用いて4口のチューブ
ラーストッキング編機(針本数384本)により下記組
織の筒編地の編成を開始した。
【0024】レッグ部;原糸──A 20dのポリウレ
タン弾性糸に13dのナイロン糸をダブルカバリングし
たダブルカバリング糸 B 13d/3fの生糸 組織──A:B=1:1の交編組織(プレーン編)
【0025】パンティ部中央部;原糸──A 40dの
ポリウレタン弾性糸に15dのナイロン糸をダブルカバ
リングしたダブルカバリング糸 B 30d/9fのナイロン糸 組織──A:B=1:1の交編組織(メッシュ編) 上下部;原糸──A 40dのポリウレタン弾性糸に1
5dのナイロン糸ダブルカバリングしたダブルカバリン
グ糸 B 30d/9fのナイロン糸 組織──A:B=1:1の交編組織(プレーン編)
【0026】パンティ部(1)の前部(5)と後部
(6)、及びヒップ部(H)の中間部(8)と上部
(9)及び下部(10)との境界で適宜前述の切替えを
行って連続編成を実施した。
【0027】しかる後、つま先部及び股部の縫製を行
い、染色、柔軟処理、乾燥、並びに熱セット工程を順次
経由せしめて最終製品を得た。
【0028】このようにして得られたパンティストッキ
ングは、極めて自然な形でヒップ部(H)の膨らみが形
成されており、腹部(F)の締め付け効果及びヒップア
ップ効果に優れたものであった。また、コース数の切替
え境界部分も美しく仕上がっていた。
【0029】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明に係るパンティ
ストッキングは、通常のストッキング編機で容易に編成
可能であって、極めて自然な形でヒップ部の膨らみが形
成され、腹部の締め付け効果、ヒップアップ効果に優れ
たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のパンティストッキングを示す
側面図である。
【図2】同実施例のパンティ部の拡大背面図である。
【図3】同実施例に用いる編組織の説明図である。
【図4】同実施例の着用態様の説明図である。
【図5】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 パンティ部 2 レッグ部 3 フート部 4 ウエストバンド部 5 前部 6 後部 7 ヒップ下部中央部 8 中間部 9 上部 10 下部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンティストッキングのパンティ部
    (1)が、前部(5)と後部(6)とに区分されて腹部
    (F)とヒップ部(H)とが形成され、このヒップ部
    (H)が、ウエストバンド部(4)からヒップ下部中央
    部(7)に向けて下り傾斜に形成される中間部(8)
    と、この中間部(8)を介して上下に区分される上部
    (9)と下部(10)とからなり、上記腹部(F)とヒ
    ップ部(H)とのコース数比が1:4〜3:8の範囲内
    であって、且つ上記ヒップ部(H)の中間部(8)の伸
    縮性が、上部(9)及び下部(10)の伸縮性よりも小
    であることを特徴とするパンティストッキング。
  2. 【請求項2】 パンティストッキングを編成するに際
    し、パンティ部(1)編成時に該部を前部(5)と後部
    (6)とに区分し、この前部(5)と後部(6)との間
    で、編機給糸口の口数を、前部(5)と後部(6)との
    口数比が、1:4〜3:8の範囲内になるよう変更切替
    えしながら連続編成し、前部(5)に対して後部(6)
    を凸面としてヒップ部(H)を形成するとともに、該ヒ
    ップ部(H)編成の際には、ウエストバンド部(4)か
    らヒップ下部中央部(7)に向けて下り傾斜に形成され
    る中間部(8)と、この中間部(8)を挟む上部(9)
    と下部(10)とに区分し、中間部(8)を、上部
    (9)及び下部(10)よりも伸縮性が小さくなるよう
    に編成することを特徴とするパンティストッキングの製
    造方法。
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KR20120128656A (ko) * 2010-02-02 2012-11-27 인비스타 테크놀러지스 에스.에이.알.엘. 비대칭 팬티를 갖는 타이츠

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