JPS5953361B2 - 丸編みシ−ムレス長靴下 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は丸編の治療用長靴下に関する。

治療用長靴下の足部構造には、例えば快適なはき心地と
所望の圧力分布を得る如く長靴下が所定位置に保持され
且普通はつまさきに検査用開口を有し、しかも値段が適
当であることが必要であるため種々の問題が起る。

往復シリンダー（下かま）を有する機械で編んだ治療用
長靴下は普通伸縮性のないかかと部袋及びつまさき部袋
を有する。この様なかかと部袋及びつまさき部袋を編む
のは非常に時間がかかり従つてコストが高くな’る。多
重給糸式丸編型メリヤス機械は比較的効率が高＜比較的
作動コストは低いが、往復したかかと部袋及びつまさき
部袋を作る構造にはなつていない。従つて形成された、
型によく合うかかと部及びつまさき部の袋を作る為には
別の手段を考慮することが必要である。本明細書中、「
ストレッチヤーン」は、広く、伸縮性を有するヤーン（
糸）を意味する。

ストレツチヤーンには、構成繊維自体が弾性材質（例え
ばポリウレタン）から成るものと、構成繊維自体は非弾
性材質（例えばナイロン）から成るが、かさ高加工等に
よりヤーンに伸縮性が付与されているものとがある。本
明細書では前者を「弾性繊維ストレツチヤーン」と呼び
、後者を「非弾性繊維ストレツチヤーン」と呼ぶ。本発
明の主たる目的は所望の基準を全て満足させると共にそ
れを比較的効率良く行う新規な足部構造を有する治療用
長靴下を提供するにある。

本発明の今一つの目的は丸編み型メリヤス機械で完全に
仕上げされた状態に編まれ且普通の糸くず除去作業及び
ボーデイング作業以外には手仕事を全く要しない構造の
検査用つまさき部を作ることにある。此のつまさき部の
検査用開川よつまさき又はつまさき部の底に設けること
が出来る。此の種の長靴下は、特に医学専門家が推奨す
る注意深く調節した支持機能を与える如く弾性繊維スト
レツチヤーンを含有する如く構成した場合、患者が用い
るのに特に適している。本発明の今一つの目的は一部の
コース（横に並んだ一連のループの列）の縁の部分に特
殊な編み目の組合せを有する型に適合したかかと部袋を
提供すること（ごある。

本発明は又、一部のコースの縁の部分に特殊な編み目の
組合せを有する真に型に適合した検査用つまさき部袋を
形成することに対する手段を提供する。

これらの本発明の特徴は編み目密度を変化させることに
より又、長靴下その他脚部及び足部の衣料に異つた量の
弾性繊維及び非弾性繊維ストレツチヤーンを供給して各
々の特定の脚及び足部に望ましい量の支持を与えること
により得られる。本発明の治療用長靴下は患者が着用し
た時人間の脚部に特定の量の圧縮を与える。

此の圧縮は長靴下の各部の特定の編み目密度に弾性繊維
ストレツチヤーンを混在させた特定量の非弾性繊維スト
レツチヤーンを組合わせることにより生ずる。本発明の
丸編みシームレス治療用長靴下は、その脚部、足甲部お
よびかかと部が各コースにおいて細い非弾性繊維ストレ
ツチヤーンで編まれ、上記脚部および足甲部は少くとも
１本の弾性繊維ストレツチヤーンが編込まれその大部分
は各コースで頻繁に起る間隔で脚部および足甲部のコー
ス方向にかつ該脚部および足甲部にロツタされて編込ま
れ、上記かかと部は、上記非弾性繊維ストレツチヤーン
で編まれたかかと部袋を含み、該かかと部袋の上記非弾
性繊維ストレツチヤーンは部分的なコースを含み、各部
分的なコースの上記非弾性繊維ストレツチヤーンの切断
された両端は隣りのコースの編目ループとタツク編み・
浮き編みの関係をなして、該非弾性繊維ストレツチヤー
ンの上記切断端力弓１出されるのを防止し、つまさき部
は各コースにおいて細い非弾性繊維ストレツチヤーンで
編まれ、上記つまさき部は、上記非弾性繊維ストレツチ
ヤーンで編まれたつまさき部袋を含み、該つまさき部袋
の上記非弾性繊維ストレツチヤーンは部分的なコースを
含み、各部分的なコースの上記非弾性繊維ストレツチヤ
ーンの切断された両端は隣りのコースの編目ループとタ
ツク編み・浮き編みの関係をなして、該非弾性繊維スト
レツチヤーンの上記切断端力弓１出されるのを防止し、
上記つまさき部は、上記つまさき部袋に隣接して、弾性
繊維ストレツチヤーンを編込んだ２重の弾性生地の継目
布で縁取られた検査開口を有し、上記継目布の少くとも
１本のコースは上記２重の生地の継目布を閉じる目移し
した編目を有していることを特徴とする。本発明の長靴
下は、脚部および足甲部の構成は昭和１３年実用新案出
願公告第４３７６号公報に記載された靴下と類似し、か
かと部およびつまさき部の構成は米国特許第３，６０３
，１１６号明細書に記載された長靴下と類似しているが
、本発明の長靴下は治療用であつて、脚部、足甲部、か
かと部およびつまさき部のこのような構成に組合わされ
て、つまさき部に上述の構成の検査開口を有することに
よつて、上述の目的を全て達成することができるもので
ある。

少くとも上記脚部の非弾性繊維ストレツチヤーンは、そ
れぞれ交互のコースに編まれるＳよりおよびＺのトルタ
ヤーンであるのが好ましい。上記つまさき部はＳよりお
よびＺよりの２重の非弾性繊維ストレツチヤーンで編ま
れるのが好ましい。

上記つまさき部検査開口は上記目移しした編目の外側に
伝線防止タブ部を有するのが好ましい。

以下に図面を参照しつつ本発明の実施列を詳細に説明す
る。先づ第１図を参照すると、本発明の丸編みシームレ
ス治療用長靴下は一般に足底部１１．脚部１２、足甲部
１３、かかと部１４、およびつまさき部１８を含む。

本発明によれば、希望する如く異つた特性を有するよう
に上記各部は構成を異にする。

此の目的の為に、第２図に示すように、足底部１１．脚
部１２および足甲部１３は各部の各コースで交互に編ま
れたＳより２２及びＺより２４の細かい非弾性繊維スト
レツチヤーン例えば７０／１（「７０デニール、単一子
なわ」を表す。

以下同様）のナイロントルクヤーン等で主として形成さ
れる。所望の収縮力を備える為に、実質的に脚部及び足
甲部全体に２８０デニールのナイロン被覆スパンデツク
スのような弾性繊維ストレツチヤーン２６を編み込み脚
部および足甲部の弛緩した形状を規定すると共に、その
大部分を各コースに於て頻繁に繰返して上記脚部および
足甲部のコース方向にそれにロツクして混在させる。弾
性繊維ストレツチヤーン２６は上記の脚部および足甲部
の充分なコース（図示例では２コース毎に）に与え、該
部がそれに対応する人体の異つた直径の形状のまわりに
伸張した状態にある時所望の圧縮力を与えるようになさ
れている。余分の部分的コースから成る弾性化した、成
形された又は型によく合うかかと部袋及びつまさき部袋
は医療用、外科用及び支持用の長靴下のような丸編み構
造の長靴下に特に有用である。

かかと部の構造の代表的な例が米国特許第３２，４１２
，２４０号に示されている。実際の使用時にこの様な衣
料の撓みと伸張とはストレツチヤーンの所要の部分的な
コースの切断端を特に最后に編まれた編目からの引抜き
を生じ易くし、その結果かかと部袋及びつまさき部袋の
縁の部分に伝線が生じる。従つて、伝線を防止する為に
部分的コースの終端に幾つかの安全編み目を作るのが好
ましい。これはかかと部袋及びつまさき部袋の部分的な
コースの終端に幾つかのタツク編み又はタツク編みと浮
き編みとの組合わせを設けることにより達成出来る。代
表的な例が米国特許第３，６０３，１１６号及び第３，
１８１，３１４号に記載されている。部分的コースの終
端は使用するメリヤス機械に内蔵する針制御装置に主と
して決る如く直線又は彎曲状態で起るように配列し得る
。第３図に示す如く、かかと部１４も、主として該部の
各コースに交互に編まれたＳより２２とＺより２４との
細かい非弾性繊維ストレツチヤーンのトルクヤーンで形
成される。

又かかと部１４の略全体に２８０デニールのナイロン被
覆スパンデツクスの如き弾性繊維ストレツチヤーン２６
を編み込み、かかと部の弛緩形状を規定すると共に、そ
の大部分を、各コースで頻繁に起る如くかかと部のコー
ス方向に且該かかと部にロツクして混在させる。弾性繊
維ストレツチヤーンはやはり、２つのコース毎に図示し
た様に、充分なコースに設け、かかと部１４がかかとの
まわりに伸張された状態にある時所望の圧縮力を与える
ようになされている。かかと部１４は成形されたかかと
部袋１５を含み、該かかと部袋は非弾性繊維ストレツチ
ヤーン２２，２４及び弾性繊維ストレツチヤーン２６を
加えて、次々と長さが異る部分的コースの中に細かい非
弾性繊維ストレツチヤーン７０／２（「７０デニール、
２重子なわ」を表す。

以下同様）の２重のＳより及びＺよりのナイロンのスー
パーロフトヤーン２８が編込まれている。一連の部分的
コースの各々のスーパーロフトヤーン２８は両端で切断
され隣接するコースの少くとも１つの編目ループでタツ
ク編み一浮き編みの関係に編まれヤーンの切断端力弓１
出されるのを防止している。これは例えば米国特許第３
，２４１，３４０号及び第３，６０３，１１６号に記載
されている。又、弾性繊維ストレツチヤーン２６の隣接
コースは、靴下の筒の周より小さい部分を構成する２つ
の部分的コースにより凸面のかかと部袋１５で分離され
ている。第１図に示す通りかかとの変移部１６は部分的
コースの切断端が終る部分である。弾性繊維ストレツチ
ヤーン２６は上記袋の直ぐ近くに多量に存在するのが好
ましい（米国特許第３，２４１，３４０号）。第４図に
示す通り、つまさき部１８は主として細かい非弾性繊維
ストレツチヤーン２３で構成する。つまさき部の各コー
スには例えば『４０／２『（「４０デニール、２重子な
わ」を表す。以下同様）の二重のＳより及びＺよりのス
ーパーロフトヤーンが編み込まれるが、前述の部分とは
異なり、弾性繊維ストレツチヤーンは無く、境界線は第
１図の１７に現れる。つまさき部１８は４０／２の非弾
性繊維ストレツチヤーンの２重のＳより及びＺよりナイ
ロン製スーパーロフトヤーン２８が編み込まれたつまさ
き部袋１９を含み、スーパーロフトヤーン２８はナイロ
ンの非弾性繊維ヤーン２３に加えて次々と長さが異る部
分的コースの中にある。一連の部分的コースの各々の中
のヤーン２８は両端が切断され隣接するコースの少くと
も１つの編み目ループでタツク編み一浮き編みの関係に
編まれてかかと部袋１５の場合と同様にヤーンの切断端
力弓１出されるのを防止する。つまさき部１８は成形さ
れたつまさき部袋１９の上又は下に隣接するつまさき検
査開口に終り、該検査開口は非弾性繊維ストレツチヤー
ン２３の外に弾性繊維ストレツチヤーン２６を編み込ん
だ２種の伸張可能な生地の継目布２１（第５図及び第６
図に詳細を示す）で構成されている。

弾性繊維ストレツチヤーン２６は第５図の通り１：３編
みの浮き編み構造で編まれ被覆した又は裸のスパンデツ
クスであり、極めて精密に制御された開口を構成する。
該継目布の１つのコースは編目を目移しし（３０で）、
２重の生地の継目布にループ７した端縁３２を与える。
伝線防止タブ部３４は目移しした編み目３０より更に延
びている。上述のシームレス治療用長靴下は連続回転シ
リンダー式編機例えば、イタリヤ製のゾデイアク（ＺＯ
ｄｉａｃ）４Ｆ型で作られる。

この様な編機は公知，であり米国内で用いられ、少くと
も１９７３年９月以降から米国内で入手出来た英語の指
導マニユアルに記載されている。此の機械を１０１．６
ｍｍ（４インチ）の４０１針のシリンダーを用いて弾性
縫糸供給装置（米国特許第３，２０９，５５８号参照）
を備えて用いると、編み作業は普通の態様で靴下の上部
から始まり、Ｓよりの７０／１の非弾性繊維ストレツチ
ヤーンであるナイロントルクヤーンとＺよりの７０／１
の非弾性繊維ストレツチヤーンであるナイロントルクヤ
ーンとの２つの編糸供給装置と２８０デニールナイロン
被覆スパンデツクスの様な弾性繊維ストレツチヤーンの
１つの混入糸供給装置とを用いて行われる。

第４の使用可能な給糸装置は用いない。編目の寸法は編
み機に内蔵する普通の編み目制御装置を用いて制御され
、弾性繊維ストレツチヤーンの供給は脚部、足甲部、及
び足底部を通じて所定の速度で行われる。第４の給糸装
置はかかと部の袋の部分に於て端末の安全編み目を含む
部分的コースを編む為に用いられる。第７図のカムリン
グレイアウトは此の型式のかかとの構成の為の代表的な
針選択装置を示す。針のバツトレースのカムセグメント
ＡＤはカムセグメントＡＤ及びＡＥの完全に自由な運動
により特にかかと部袋を形成する為に用いられる部分的
コースの端末点にタツク編み又は浮き編みを作ることが
出来るように変更し得る。各給糸装置に対する針の選択
は選択ジヤツキの下部の型ドラムから又は選択ジヤツキ
に作用する摺動装置から中央部分に於て普通の方法で行
うことが出来る。選択は中間ジヤツキに伝達されそこか
ら針のバツトへ伝達される。かかと部は米国特許第３，
４４３，４０４号に記載された足甲部の成形を適用する
ことにより更に望ましいものになされる。かかと部の部
分的コースは２つの編糸給糸装置及び１つの混入系の給
糸装置を用いて長靴下の脚部と同じ方法で編まれる足底
部では排除される。

補強ヤーン又は吸収ヤーンを足底部の下の余分のコース
又は長靴下の重ね合わせた部分として用いることにより
足底部に設けることが出来る。この時点で、弾性繊維ス
トレツチヤーンは全て作用から除外され、４０／２ナイ
ロンのスーパーロフトヤーンの様なナイロンの非弾性繊
維ストレツチヤーンを全ての給糸装置に導入する。ここ
に記載したつまさき部の袋は編糸給糸装置の全てに特殊
な針制御装置を装備するならば４，６，８又は１２の給
糸装置を有するメリヤス機械で編むことが出来る。４つ
の給糸装置を有するメリヤス機械では、全ての給糸装置
でつまさき部の上方を編み、１つの編糸給糸装置でつま
さき部の下を編むことが出来る。

つまさき部の上方を編む３つの給糸装置は部分的コース
を作るが、つまさき部の下方の１つの給糸装置はシリン
ダーの全ての針にコースを作る。自動トリム装置により
部分的コースの弛い端部を切断して所定の長さに揃え、
この作業をシリンダーの周りに何回も繰返すことにより
編み機に完全にされたつまさき部の袋が形成される。つ
まさき部は３つの部分から成る。

（ａ）リングトウＩ一全ての針に対し４給糸装置、全ナ
イロン編み（つまさき部１８の部分３６）、 （ｂ）つまさき成形一全ての針に対し１つの給糸装置、
３６０゜＝４０１針 １つの給糸装置が４２で２０５針で編む １つの給糸装置が４４で１７０針で編む １つの給糸装置が４６で１３４針で編む （ｃ）リングトウ１１一全ての針に対し４給糸装置、全
ナイロンストレツチヤーン編み、 （つまさき部１８の
部分３８）第８図のカムリングレイアウトに示すつまさ
き部袋の針の動きは次の通りである。

給糸装置屈３が各々の針でシリンダーの回転毎に編み、
その間給糸装置屈１，２及び４はシリンダーの選択され
た針のグループで部分的コースを編む。

部分的コースは各々一連のタツク編み及び浮き編み（２
−６）で始まり且つ終り部分的コースの端末を生地にロ
ツクし使用中の伝線や損傷を避ける。同じ針に部分的コ
ースを導入することは可能であるが、一般につまさき部
の袋にしわの無い良好な外観を得ると共に機械的なトリ
ム作業中に端末がたばねられることによる不良トリム作
用を避ける為には、部分的コースを異つた針のグループ
へ導入するのが好ましい。

部分的コースに対する針の選択は型ドラム制御部の摺動
部Ｒ乃至ｘ及び摺動制御部の摺動部Ｅから始められる。

給糸装置滅３はその針選択を針バツトレースのカムセグ
メントＡＥ及びＡＤから得る。

給糸装置Ｊｆ６４の針は選択ジヤツクの型ド之ム部の摺
動部Ｕ乃至ｘから行われる。この選択は中間のジヤツク
レースのセグメントＡＡに伝達される。セグメントＡＡ
は少し引込められてタツク高さで１つのカム上昇を生じ
、クレア一高さで別の１つのカム上昇を生ずる。針レー
スのカムセグメントＡＥ及びＡＤは給糸装置゛崖１及び
▲４で引込められる。給糸装置▲４の針は選択ジヤツク
の型ドラム部の摺動部Ｕ乃至Ｘで作動させられる。この
選択は中間ジヤツクレースのセグメントＡＡに伝達され
る。セグメントＡＡは少し引込められて部分的コースの
主パネルの針をクレア一高さまで持上げ、主パネルの両
側の端末部の針をタツク高さまで持上げる。タツク針の
間では浮き針は選択されない。給糸装置屋４はつまさき
部で最も長さの短い部分的コースを作る。給糸装置應１
の針は選択ジヤツクの型ドラム部の摺動部Ｕ乃至ｘと共
に選択ジヤツク摺動部の摺動部Ｅで作動される。

給糸装置黒４でなされた針選択は幾分引込められた中間
ジヤツクカムセグメントＡＢを介して伝達される。型ド
ラム摺動部Ｕ乃至ｘで選択された針及び選択摺動部Ｅで
選択した針は中間ジヤツクセグメントＡＢによりクレア
一高さ迄持上げられる。

端末部の針のいくつかは特に短いバツトを有する中間ジ
ヤツクの使用によりタツク高さ迄持上げられる。端末部
の非選択ジヤツクは浮き編みを生ずる。給糸装置ＦＬｌ
はつまさき部に中位の長さの部分的コースを生ずる。給
糸装置滅２の針は選択シャッタの型ドラム部の摺動部Ｒ
乃至ｘで作動される。

この選択は中間ジヤツクレースのセグメントＡＡに伝達
される。此のセグメントは変えられ選択された中間ジヤ
ツクは針をクレア一高さまで持上げる。針選択セグメン
トＡＤは作動されるが、少し引込められ、部分的コース
の端末部で長いバツトの針でタツタ編みを行い、タツク
編みの間の非選択針は浮き編みを生ずる。給糸装置ｆ）
．，２はつまさき部で部分的コースによりカバーされる
最も広い部分を生ずる。４つの給糸装置を有する編み機
では、つまさき生地の半径はつまさき部の袋の為に選択
した余分なコースの数により決る。

コースの比率はつまさきの上で４、つまさきの下で１で
あるが、８つの給糸装置を有する編み機では、該比率は
８〜１である。機能的な自動的つまささき部袋は何れの
編み機でも作ることが出来る。リング状のつまさき部（
Ｉ及び１１）の区域３６及び３８は約２４個のコースか
ら成りその間のつまさき部の区域はシリンダーの約５０
回転で作られる。

此の時、編み機は長靴下の弾性つまさき部継目布を作る
ようにプログラムされる。編み機の最后の作動はメーク
アツプ、目移し、及び多数の伝線防止コースを含む自動
的に弾性を有する継目布を編むものである。メークアツ
プ及び目移しは針を分け、隣接する針の群の間にニツト
一浮き編み関係を作り、且目移しビツトを浮き編み針（
奇数の針）の位置に置くことにより普通の方法で編まれ
る。

これは編み糸を目移しビツトの上に堆積させるが、それ
は継目布が編み終るまで保持される。此のメークアツプ
の手順は１つの給糸装置についてのみなされ、シリンダ
ーの完全な一回転の間作用している。残りの３つの給糸
装置は全ての針で編む。目移しは継目布が編み終つた后
同様の態様で行われる。

針は再び分けられるが、今回は奇数の針が編み位置迄持
上げられるが偶数の針は浮き編み位置に残される。編み
位置に上がると、奇数の針は目移しビツトに設けた開口
を通つて進み、メークアツプ作業の間ビツトに堆積した
ループを取る。メークアツプ及び目移し作業は普通のも
のである。

メークアツプ作業と目移し作業との間に編まれた弾性継
目生地は前述のものと少し異る。

その力ムリングのレイアウトは第９図に示す。第５図に
示す継目生地は４つの給糸装置で編まれ、その給糸装置
の１つは在来の編み糸の外に弾性繊維ストレツチヤーン
を有し、該ヤーンは継目生地に１：３の編み一浮き編み
関係で編み込まれる。伝線防止継目布タブ３４は目移し
后種々の方法で編むことが出来る。

３つの給糸装置を用いる方法で最良の結果が得られるこ
とがわかつた。

給糸装置煮１：全ての針のニツト給糸装置屋２：１つ置
きの針のニツトータツク及び裸のスパンデツクスニツト
一浮き編み（奇数針）給糸装置黒３：作用せず 給糸装置゜黒４：１つ置きの針（偶数）のタツクニツト
伝線防止の程度は選択された編み目の型式と共に各給糸
装置の編み目寸法により相当影響される。

約２２８．６ｍｍ（９インチ）全体ストレツチを生ずる
密度で編んだ伝線防止タブはつまさきのタブとして非常
に良好な働きをする。検査用つまさき部開口は足部の下
に位置する如く図示されているが、つまさきの底の上方
に配置し得ることは明白で゛ある。

普通の方法では長靴下は脚部からつまさきへ編まれるが
、自動検査用つまさき部開口から始めつまさきから脚部
へ編むことも同様に適当である。

此の場合、弾性継目布を編む前に伝線防止用つまさき部
タブを編む必要はなくなるが編み機は靴下の最初に編む
部分即ちくるぶし及び足の編み目密度を高くき、脚部の
編み目密度を低くするように改造しなければならない。
上部脚部の最后のコースは幾つかのほつれ防止ヤーンの
コース即ちほつれ防止編み目を含み普通の処理を施し得
るものでなければならない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の足部構造を有する治療用長靴下の図式
的側面図。 第２図乃至第５図は第１図の長靴下の種々の部分に用い
た生地構造を示す図。第６図は第１図の長靴下の一部の
断面詳細図。第７図乃至第９図は第１図の長靴下を作る
為のカムリングレイアウトを示す。１１・・・・・・足
底部、１２・・・・・・脚部、１３・・・・・・足甲部
、１４・・・・・・かかと部、１８・・・・・・つまさ
き部、２２，２３，２４，２８・・・・・・非弾性繊維
ストレツチヤーン、２６・・・・・・弾性繊維ストレツ
チヤーン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 丸編みシームレス治療用長靴下において、その脚部
   、足甲部およびかかと部は各コースにおいて細い非弾性
   繊維ストレッチヤーンで編まれ、上記脚部および足甲部
   は少なくとも１本の弾性繊維ストレッチヤーンが編込ま
   れその大部分は各コースで頻繁に起る間隔で脚部および
   足甲部のコース方向にかつ該脚部および足甲部にロック
   されて編込まれ、上記かかと部は、上記非弾性繊維スト
   レッチヤーンで編まれたかかと部袋を含み、該かかと部
   袋の上記非弾性繊維ストレッチヤーンは部分的なコース
   を含み、各部分的なコースの上記非弾性繊維ストレッチ
   ヤーンの切断された両端は隣りのコースの編目ループと
   タツク編み・浮き編みの関係をなして、該非弾性繊維ス
   トレッチヤーンの上記切断部が引出されるのを防止し、
   つまさき部は各コースにおいて細い非弾性繊維ストレッ
   チヤーンで編まれ、上記つまさき部は、上記非弾性繊維
   ストレッチヤーンで編まれたつまさき部袋を含み、該つ
   まさき部袋を上記非弾性繊維ストレッチヤーンは部分的
   なコースを含み、各部分的なコースの上記非弾性繊維ス
   トレッチヤーンの切断された両端は隣りのコースの編目
   ループとタツク編み・浮き編みの関係をなして、該非弾
   性繊維ストレッチヤーンの上記切断端が引出されるのを
   防止し、上記つまさき部は上記つまさき部袋に隣接して
   、弾性繊維ストレッチヤーンを編込んだ２重の弾性生地
   の継目布で縁取られた検差開口を有し、上記継目布の少
   くとも１本のコースは上記２重の生地の継目布を閉じる
   目移しした編目を有していることを特徴とする丸編みシ
   ームレス治療用長靴下。